説明

ワイヤレスコミュニケーションデバイスの為の周波数選択可能マルチバンド(MULTI−BAND)アンテナ

物理的なサイズを減少させると共に、動作周波数帯域の広い範囲に亘って改善されたアンテナ効率を有するマルチバンドアンテナが記述されている。前記マルチバンドアンテナは、複数の共振周波数のうちの一つに同調させるように可変的に選択可能な複数のアンテナ負荷要素に接続された修正単極要素を含む。一つの模範的な実施例では、前記修正単極要素は、従来の単極要素の幾何形状以外の幾何形状を有し、前記修正単極要素と前記複数のアンテナ負荷要素との間に配置されたスイッチアレイを含み、前記複数の共振周波数のうち所望の一つに同調させる際に選択された一つ以上の前記アンテナ負荷要素を、前記修正単極要素に接続するように構成されている。前記マルチバンドアンテナ共振周波数は、動作周波数帯域の間で前記マルチバンドアンテナを調整する為の前記複数のアンテナ負荷要素のうちから選択するワイヤレスコミュニケーションデバイスによって制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に無線通信周波数(RF)アンテナに関し、特にマルチバンドRFアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスコミュニケーションデバイスの為の無線通信周波数帯域及びサポートされた周波数帯域の数は、新たな特徴及びより高いデータ能力の需要の増加につれて、増加し続けている。新しい特徴のいくつかの例は、それぞれが複数の周波数帯域(CDMA450、USセルラーCDMA/GSM(登録商標),US PCS CDMA/GSM/WCDMA/LTE/EVDO,IMT CDMA/WCDMA/LTE,GSM900、DCS)、近距離通信リンク(Bluetooth(登録商標),UWB)、ブロードキャストメディアレセプション(MediaFLO,DVB−H)、高速インターネットアクセス(UMB,HSPA,802.11a/b/g/n,EVDO)、及びポジションロケーション技術(GPS,Galileo)にある、複数の音声/データ通信リンク-GSM,CDMA,WCDMA,LTE,EVDO-を含む。ワイヤレスコミュニケーションデバイスのこれら新しい特徴のそれぞれによって、無線通信及び周波数帯域の数は増加し、それぞれの周波数帯域をサポートするマルチバンドアンテナの複雑さ及び設計は、(受信及び/または送信ダイバーシティの為の)複数のアンテナが潜在的にはっきりと増加し得るのと同様に課題である。
【0003】
マルチバンドアンテナについての、従来からある一つの解決手段は、複数の(multiple)周波数帯域において共振させる構造に設計することである。動作周波数帯域のワイドレンジ(wide range)を越えてアンテナの放射効率(the antenna radiation efficiency)を向上させるのと同様、マルチバンドアンテナの入力インピーダンスを制御することは、マルチバンドアンテナ構造の幾何形状、及び、ワイヤレスコミュニケーションデバイス内のマルチバンドアンテナと無線通信との間の整合回路によって制限される。しばしば、この設計取り組みが採られた場合には、アンテナ構造の幾何形状は非常に複雑になり、そのアンテナの物理的領域/体積は増加する。
【0004】
アンテナの高い放射効率を有するマルチバンドアンテナの設計における制限の為、別の解決手段は、複数の動作周波数帯域を補う為の複数のアンテナ要素を利用する。或るアプリケーションにおいては、USセルラー、US PCS、及びGPS無線通信を備える携帯電話は、各々の動作周波数帯域の為のアンテナを利用し得る(各々のアンテナは単一の無線通信周波数帯域で動作する)。この取り組みの欠点は、更なる領域/体積、及び、複数のシングルバンドアンテナ要素の更なるコストである。
【0005】
或るマルチバンドアンテナのアプリケーションにおいては、マルチバンドアンテナ整合は、特定の動作周波数帯域、換言すればUSセルラー、US PCS、及びGPS相互間が一例である、において(50オームを備える)マルチバンドアンテナにとって最適の整合を選択する為に、(単極多投スイッチと共に)電子的に調整される。このマルチバンドアンテナのパフォーマンスは、異なる動作周波数帯域に対してマルチバンドアンテナ構造が変化しない為、周波数帯域がより多く追加されるに従って低下し得る。
【0006】
従来の設計のサイズの不利益なく、ワイヤレスコミュニケーションデバイスの為の動作周波数の広い帯域を越えて改善された放射効率が、マルチバンドアンテナには必要である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】従来の単極アンテナの三次元図。
【図2】マルチバンドアンテナの二次元図。
【図3】マルチバンドアンテナの三次元図
【図4】4個のマルチバンドアンテナを備えるポータブルデバイスの図。
【図5】2個のマルチバンドアンテナを備える手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスの図。
【図6】ポータブルコンピュータのコンフィグレーション(configuration)のマルチバンドアンテナ効率(450乃至1000MHz)のグラフ。
【図7】ポータブルコンピュータのコンフィグレーション(configuration)のマルチバンドアンテナ効率(1000乃至6000MHz)のグラフ。
【図8】手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスのコンフィグレーション(configuration)のマルチバンドアンテナ効率(450乃至1000MHz)のグラフ。
【図9】手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスのコンフィグレーション(configuration)のマルチバンドアンテナ効率(1000乃至6000MHz)のグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
理解を促進するため、複数の図面に共通の同一の要素を指し示し得る場合には、適切な場合にはそのような要素を差別化する為に添え字が加えられている場合を除き、同一の参照番号が使用されている。図面中のイメージは、説明に役立つようにする目的で単純化され、必ずしも尺度で描かれていない。
【0009】
添付の図面は、開示の模範的構成を示しており、そのようなものとして、開示の範囲を限定して捉えられるものではなく、他の同等に効果的な構成も含み得る。同様に、いくつかの構成の特徴は、更なる詳説がなくとも、他の構成に有益に組み入れられると考えられる。
【0010】
“模範的な”との文言は、ここでは“実施例、実例、または例証として機能する”ことを意味している。ここに“模範的な”ものとして記載された全ての実施例は、必ずしも、他の実施例よりも好ましい或いは有益なものとして解釈される必要はない。
【0011】
添付された図面に関連して下記に記された詳細な説明は、本発明の模範的な実施例の記述として意図されており、本発明が実施され得る唯一の実施例を示すものではない。本記述を通して使用される“模範的な”との文言は、“実施例、実例、または例証として機能する”ことを意味しており、必ずしも、他の実施例よりも好ましい或いは有益なものとして解釈される必要はない。詳細な説明は、本発明の模範的な実施例の充分な理解をもたらす目的の為の特定の詳細を含む。本発明の模範的な実施例の分野における熟練者であれば、これら特定の詳細がなくとも実施可能である。いくつかの実施例においては、よく知られた構造及びデバイスは、ここに提供されている模範的な実施例の新規性を不明瞭にしてしまうことを避ける為に、ブロック図形式で示されている。
【0012】
ここに記載の本デバイスは、PCS及びIMT周波数帯域、並びに、CDMA,TDMA,FDMA,OFDMA,及びSC−FDMAのようなエアーインターフェース(air−interfaces)、しかしながら携帯電話の為のワイヤレスコミュニケーションデバイスに限られない、を含む様々なマルチバンドアンテナ設計に利用され得る。
【0013】
携帯電話、PCS、またはIMTネットワーク規格及び周波数帯域に加えて、本デバイスは、ローカルエリアやパーソナルエリアネットワーク規格、WLAN、Bluetooth,及び超広帯域無線(UWB)においても利用可能である。
【0014】
最新のワイヤレスコミュニケーションデバイスは、種類豊富なアプリケーションの無線通信周波数信号の送信及び受信をアンテナに要求する。多くの設計において、ワイヤレスコミュニケーションデバイスアンテナ(wireless communication device antennas)は、ワイヤレスコミュニケーションデバイスの接地平面上に位置する一つかそれ以上の単極要素を含む。単極アンテナ要素は、アンテナ構造の電気長が所望の動作周波数において共振する場合には充分なゲインを提供する。ワイヤレスコミュニケーションデバイス及びアンテナは、手持ちサイズの装置(ボイスアプリケーション、ポータブルビデオフォン、スマートフォン、トラッキングGPS+WAN装置、及びその同等物、としての携帯電話)、並びにポータブルコンピューティングデバイス(ラップトップタイプ、ノートブックタイプ、タブレットパーソナルコンピュータ、ネットブック及びその同等物)に組み入れられ得る。
【0015】
図1は、従来の単極アンテナの三次元図である。単極アンテナ10は、双極アンテナの下半分を、放射する単極アンテナ要素12に対して垂直な接地面22に置き換えることによって形成された無線通信アンテナの一種である。接地面22が、(所望の無線通信周波数での波長の観点から)大きければ、放射する単極アンテナ要素12は、あたかも接地面22における反射が欠損している双極の半分を形成するかのように、正確に双極のように機能する。
【0016】
単極アンテナシステム10は、単極アンテナ要素12の電気的長さLによって決定される共振周波数における理想的なケースでは、3dBiの指向性利得を得る。単極アンテナ10も、アンテナ端子14と接地面22との間の計測による入力抵抗(RF端子20での計測による)は、RF I/O源24よりも低い入力抵抗を有し、全面的により低いアンテナ効率となる。
【0017】
単極アンテナ要素12の入力インピーダンスは、インダクタ−キャパシタマッチング回路(LC16)を利用してのアンテナ端子18での計測値であるアンテナ効率の改善の為のRF I/O源24との整合の為に変換される。しかしながら、LC16は、一つの動作無線通信周波数においては一つの最適なインピーダンス整合のみを提供し、LC16は、現実の回路におけるインダクタ及びキャパシタの品質(Q)に付随する(挿入損失の観点から)損失を導入する。
【0018】
電気的長さは、線長Lによって現実化し得る。線長Lは、模範的には、ワイヤレスコミュニケーションデバイスの接地面次元に依存する自由空間における動作周波数の四分の一(またはそれ以上の)波長である。一つの設計例においては、線長Lが動作周波数の四分の一波長に等しい場合、アンテナ端子18での計測による単極アンテナ要素12の入力インピーダンスは、近似的に50オームであり、RF I/O源24に整合する。
【0019】
図2は、一つの模範的な実施例に係るマルチバンドアンテナ100の二次元図である。
【0020】
マルチバンドアンテナ100は、特定のワイヤレスコミュニケーションデバイスのアプリケーションに対して正確な大きさ(dimension)を備える修正単極アンテナ要素110aを組み合わせる為にインデント112a、112b、114a、及び114bを備える修正単極要素110aを含むフレキシブルプリント回路基板104上に形成されている。
【0021】
一つの模範的な実施例においては、修正単極要素110aの前記長さLは、25mmであり、高さHは11mmであり、折り返された場合にはマルチバンドアンテナ100の全体の大きさ(dimensions)は25mm×7mm×5mmである。異なる動作帯域構構成の為には、他の物理的な大きさ(dimension)が要求され得る。
【0022】
前記ワイヤレスコミュニケーションデバイスの異なる又は物理的な制限の為には、他の物理的形状が要求され、図3に示されるような二次元または三次元の何れかにおいても(例えば型打ちされて)形成された金属化構造(metallized structure)によって物理的に示され得る。そのような二または三次元形状は、楕円、半楕円または四分の一楕円、矩形、円、半円、曲がりくねったマイクロストリップ伝送線(meandering micro−strip transmission lines)、及び多角形を含み得るがそれらに限られない。さらに、参照接地面(図2乃至3における設置面134)は単極アンテナ要素110aに対して(三次元においては)垂直ではないが、アンテナ効率及び放射パターンは、図1に既に示した従来の単極アンテナ10に対して変化する。何れの例のアンテナの物理的な大きさ及び参照接地面の構成においても、結果として生じるアンテナ構成は、本開示においては修正単極要素(図2における修正単極要素110a及び図3における修正単極要素110b)と称される。本金属構成(metal structure)は、型打ち及び/または成形による。
【0023】
マルチバンドアンテナ100は、外部無線通信周波数(RF)端子122で計測されたとするRF I/O端子136のインピーダンスを整合させる為に、第1の周波数入力142にて計測された、修正単極要素110aのインピーダンスを変換する為のアンテナ整合要素116及び118を含む。模範的な実施例では、アンテナ整合要素116は、修正単極要素110aの右下エッジに沿って、外部無線通信周波数(RF)端子122及び接地面134に接続されている。接地面134は、全体的にまたは部分的に、(図4及び図5に示すような)ワイヤレスコミュニケーションデバイスの接地面に接続されている又は共有している。アンテナ整合要素118は、外部無線通信周波数(RF)端子122、及び、修正単極要素110aとアンテナ整合要素116との間の第1の無線通信周波数インプット142に対して直列に接続されている。RF I/O端子136は、マルチバンドアンテナ100外部無線通信周波数(RF)端子122、及びRF接地ノード(接地または負信号ノード)124を越えて接続さている。
【0024】
図2に示されているように、マルチバンドアンテナ100の動作周波数帯域は、単極五投スイッチ(スイッチ128)の位置を制御することによって変化する。スイッチ128の共通端子は、DC遮断キャパシタ126に接続されている。DC遮断キャパシタ126は、スイッチ128の共通端子と、第2の無線通信周波数インプット138での修正単極要素110aとの間に接続されている。スイッチ128の5個の個別の端子は、それぞれ対応する一連のアンテナ負荷要素の一つに接続されており、それら一連のアンテナ負荷要素は本例においてはアンテナ負荷キャパシタ132a,132b,132c,132d,及び132eから成るものとして示されている。それぞれのアンテナ負荷キャパシタの値は、それぞれの事例において最適な帯域幅及び中心周波数を達成する為に、特定の動作周波数帯域に対して選択されている。
【0025】
スイッチ128と共にDC遮断キャパシタ126は修正単極要素110aに接続され、アンテナ付加キャパシタ132a−132eは接地面134に接続されているところ、第2の無線通信周波数インプット138は、帯域幅及びマルチバンドアンテナ100の中心周波数を最適化する為に左から右へシフトし得る。選択された動作周波数帯域の帯域幅は、マルチバンドアンテナ100の物理的な大きさによって決定され、接地面134に接続されたワイヤレスコミュニケーションデバイスの参照接地面の物理的な大きさによって或る程度は決定される。
【0026】
スイッチ128のスイッチ制御は図示されていないが、常に、個々のアンテナ負荷キャパシタ132a−132eを、DC遮断キャパシタ126を通じて第2の無線通信周波数インプット138に接続する為の一組のデジタル信号である。制御信号は、マルチバンドアンテナ100が一部であるワイヤレスコミュニケーションデバイス(図3においては312、図4においては406)で生成される。更なるマルチバンドアンテナが、復号周波数帯域、より高い処理量のアプリケーション(EVDO,HSPA,802.11nが僅かな例である)の為の受信、及び/または送信ダイバーシティにおける同時の動作に対して追加され得る。
【0027】
スイッチ128は、個々のスイッチ回路(SPST,SP2T,SP3T等及びそれらの組み合わせ)に置き換えられることができ、RF共通入力及びRF負荷出力ポートの数は、動作周波数帯域の数、要求される帯域幅、及びマルチバンドアンテナ100の放射効率に基づいて変更され得る。
【0028】
代替の模範的な実施例においては、複数のスイッチポジションは、複数のアンテナ負荷キャパシタの除去または追加の為に同時に変化し、結果として、可能な動作周波数帯域の数は増加する。DC遮断キャパシタ126は、各々のスイッチ端子からグラウンドへのDC電流路が存在する場合に限り、必要である。
【0029】
さらに、アンテナ負荷キャパシタ132a−132eは、異なる数の集中又は分散した負荷要素(スイッチ128の動作周波数帯域の数に依存する)に置き換えられ得る。特に、アンテナ負荷キャパシタは、電圧可変キャパシタ、インダクタ、又は、直列或いは並列に組み合わされたインダクタとキャパシタ(LC回路及び集積LC回路)、又は等価アンテナ負荷要素に置き換えられ得る。個々のアンテナ負荷キャパシタ、インダクタ、またはLC回路(アンテナ負荷要素)の物理的位置は、修正単極要素110a、スイッチ128、及び接地面134の相互間の隙間の間であればどこでもよい。或る模範的な実施例においては、個々のアンテナ負荷キャパシタは、接地面134と、スイッチ128の個々のRF負荷ポートとの間において接続されている。
【0030】
図2のマルチバンドアンテナ100は、アンテナ放射効率における実質的な進歩を示し、(i)異なる動作周波数帯域に対して(図1に示されている)複数のシングルバンドアンテナの機能性に取って代わることや、(ii)アンテナシステムのサイズを縮小させることを、マルチバンドアンテナ100に可能としている。
【0031】
結果として、回路基板の配置図及びレイアウトは簡略化され、ワイヤレスコミュニケーションデバイスの大きさは縮小し、最終的に当該ワイヤレスコミュニケーションデバイス特性及び形態が向上する。
【0032】
図3は、模範的な一実施例に従ったマルチバンドアンテナ200aの三次元図である。図2のマルチバンド100と、図3における200aとの唯一の相違は、図2のマルチバンドアンテナ100との比較で図3に示されているマルチバンドアンテナ200aの物理的な体積及び寸法を変化させる模範的な実施例に示されているように、三次元図においてどのようにマルチバンドアンテナ200aが表されるかを示す為に、マルチバンドアンテナ200aが三次元図において修正単極要素110aが折り畳まれた修正単極要素110bに取って代わられることである。
【0033】
図4は、図2及び図3において既に示す模範的な実施例に従った、4個、(2個の)マルチバンドアンテナ200aと(2個の)マルチバンドアンテナ200bとを備えるポータブルコンピュータ300の図である。それぞれのマルチバンドアンテナは、全てのポテンシャル通信ノード(potential communication nodes)及び動作周波数帯域をカバーする為に一連の周波数に亘って調整し得る。個々のマルチバンドアンテナは、異なる動作周波数帯域またはコンカレント通信ノード(concurrent communication nodes)の数に依存する同じ動作周波数帯域に調整し得る。例えば、或るマルチバンドアンテナは、長距離のデータ及び音声通信の為の)USセルラーに同調させ、第2のマルチバンドアンテナは(ポータブルコンピュータ300のアプリケーションソフトウェアの位置情報要求の為の)GPSに同調させ、第3のマルチバンドアンテナはBluetooth短距離通信の為の2.4GHzに同調させ、第4のマルチバンドアンテナは802.11a WLAN動作の為の5−6GHzに同調させてもよい。第2の例においては、ポータブルコンピュータ300は802.11nを利用して通信し、同じ動作周波数帯域及び同じRFチャネルの2,3または4個のマルチバンドアンテナの同時の利用を要求するよう構成されている。この特定のアプリケーションに対するマルチバンドアンテナの設計から分かる通り、ポータブルコンピュータ300内のワイヤレスコミュニケーションデバイス312は、要求される多数の通信モード及び動作周波数帯域で機能するように、個々のマルチバンドアンテナに同調するよう変更し得る。
【0034】
マルチバンドアンテナ200bは、マルチバンドアンテナ200aの鏡像である。ミラー(mirror)されたマルチバンドアンテナ200bは、機能上マルチバンドアンテナ200aと同一であり、ポータブルコンピュータに組み込まれたマルチバンドアンテナとワイヤレスコミュニケーションデバイスとの間のケーブル及び経路長が短縮され得る。マルチバンドアンテナ200a(2個)及び200b(2個)は、ポータブルコンピュータの上部ケースの上端に沿って配置されることができ、ポータブルコンピュータ300のディスプレイの背後の接地面304に接続され得る。代替的には、マルチバンドアンテナ200a(2個)及び200b(2個)は、ポータブルコンピュータの上部ケース302の側面に配置されることができ、ポータブルコンピュータ300のディスプレイの背後の接地面304に接続され得る。他のマルチバンドアンテナ構成も可能であり、例えば、マルチバンドアンテナは、ポータブル上部ケース302の側面と上端との間で二分されることができ、ポータブル上部ケース302とポータブル下部ケース308との間で二分されることができ、またはポータブル下部ケース308の縁に沿ってのみ配置されることもできる。
【0035】
ワイヤレスコミュニケーションデバイス312は、接地面304(上部ケース302内、不図示)上のポータブルコンピュータディスプレイの背後、または、(図示するように)メインケース308内のポータブルコンピュータマザーボード上(マザーボード310上)に配置され得る。典型的には、ポータブルコンピュータにおいては、メインケース308は、タブレットコンピュータに対してヒンジ(hinge)またはスイベル(swivel)を介して上部ケース302に接続されている。典型的なポータブルコンピュータ300においては、アンテナが通常上部ケース302内に配置されている場合には、ワイヤレスコミュニケーションデバイスは、マザーボード310上に配置されており、RF信号はRFケーブルによってヒンジ/スイベル306を通じて送信される。(2個の)マルチバンドアンテナ200a及び(2個の)200bの利益の一つは、個々の動作周波数帯域に対して個々のアンテナを導入するのとは対照的に、アンテナについて動作周波数帯域の数に関わらず、RFケーブルが4個のみ必要とされることである。4個のRFマルチバンドアンテナは、802.11n(4個全てのマルチバンドアンテナを利用するMIMO)にとって充分であり、ワイドエリア、ローカルエリア、及びパーソナルエリアの同時のネットワーキングについても同様である。しかしながら、将来的には、ワイヤレスコミュニケーションデバイスの新たなアプリケーションに対しては4個以上のアンテナが利用され得ることも有り得る。
【0036】
図5は、2個のマルチバンドアンテナを備える手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス400の図である。模範的な実施例に従って、200a及び200bが示されている。個々のマルチバンドアンテナはポテンシャル通信モード及び動作周波数帯域をカバーする為に一連の周波数に亘って調整できる。
【0037】
手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス400は、メイン回路基板(MCB404)を備えるケース402を含む。マルチバンドアンテナ200a及び200bは、MCB404(RF信号経路及び接地面接続)の上端に接続している。マルチバンドアンテナ200bは、マルチバンドアンテナ200aの鏡像である。ミラーされた(mirrored)マルチバンドアンテナ200bは、機能上マルチバンドアンテナ200aと同一であり、RF I/O端子は手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスのメイン回路基板(MCB404)に非常に近い。マルチバンドアンテナ200a及び200bは、典型的にはMCB404の上端に沿って配置され、MCB404内の接地面に接続されている。代替的には、マルチバンドアンテナ200a及び200bは、MCB404の一つか両側面に配置されることができ、MCB404内の接地面に接続され得る。
【0038】
代替の模範的な実施例は、手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス400内の動作周波数帯域の数に依存する、1個のマルチバンドアンテナ200またはそれよりも多いマルチバンドアンテナ(不図示)を含む。マルチバンドアンテナ200,200a、200bは、コンパクトサイズ、及び、従来のアンテナ設計に対して動作周波数帯域の広い範囲に亘って改善されたアンテナ効率を提供する。
【0039】
ワイヤレスコミュニケーションデバイス406は、図5に示すようにメインケース402内のMCB404に組み込まれている。RF信号は、MCB404の層上にプリントされた金属トレースを通じて、ワイヤレスコミュニケーションデバイス406に向かって/からの、マルチバンドアンテナ200a及び200bへの経路ができ、または、代替的にはRF信号経路に結合された信号損失及びノイズの最小化の為に同軸のRFケーブルで経路ができている。
【0040】
図6は、図3及び図4に既に示したような模範的な実施例に従ったポータブルコンピュータ構成のマルチバンドアンテナ効率(450乃至1000MHz)のグラフを示す。図6から明確に分かる通り、動作周波数帯域は、460MHz(CDMA450)、675MHz(DVB−H)、715MHz(US MediaFLO)、850MHz(US Cellular)、及び900MHz(GSM−900)の間から選択可能である。それゆえ、マルチバンドアンテナ200は、動作周波数帯域をシフトさせる為の5個の異なるアンテナ負荷キャパシタの間のスイッチ128の位置を調節することによって構成されている。より多くの端子(例えば5個より多く)をスイッチ128に追加することによっても、より多くの動作周波数帯域が選択され得る。異なる動作周波数帯域は、アンテナ負荷キャパシタの値132a−132eを変化させることによって、または、図2において既に示されている修正単極要素110aの物理的大きさを変化させることによって、選択され得る。
【0041】
図7は、図2、図3、及び図4に示されているような模範的な実施例に従ったポータブルコンピュータ構成のマルチバンドアンテナ効率(1000乃至6000MHz)のグラフを示している。図7から明確に分かるように、動作周波数帯域は、1500MHz(GPS)、1700MHz(AWS)、1800MHz(DCS,KPCS)、1900MHz(US PCS)、2100MHz(IMT)、2400MHz、及び4900乃至6000MHz(802.11a/b/g/n)の間から選択可能である。それゆえ、マルチバンドアンテナ200は、動作周波数帯域をシフトさせる為の5個の異なるアンテナ負荷キャパシタの間でスイッチ128の位置を調節することで構成されている。図6に既に示した動作周波数帯域をカバーする為に、より多くの端子(例えば5個より多く)をスイッチ128に追加することによっても、より多くの動作周波数帯域が選択され得る。アンテナ負荷キャパシタの値132a−132eを変化させることによって、又は、図2の修正単極要素110aの物理的大きさを変化させることによって、異なる動作帯域が選択され得る。この例においては、折返された単極要素110aの固定されたサイズに対して動作周波数が増加されていくにつれて、各々の動作周波数帯域の帯域幅が広くなる為、動作周波数帯域の数は、5個は必要ではないかもしれない。
【0042】
図8は、図3及び図5に示されているような模範的な実施例に従った手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス構成のマルチバンドアンテナ効率(450乃至1000MHz)のグラフを示している。マルチバンドアンテナ効率は、(ポータブルコンピュータ300についての)図6と非常に似ているが、接地面404の物理的大きさが、ポータブルコンピュータ300内の接地面304の物理的大きさよりも小さい為、マルチバンドアンテナ効率は、450乃至6000MHzであって、より低い。いずれのアンテナの構成についても、接地面の物理的サイズは、動作周波数の増加よりも重要性が低い。
【0043】
図9は、図3及び図5に示されているような模範的な実施例に従った手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス構成のマルチバンドアンテナ効率(1000乃至6000MHz)のグラフを示している。接地面は手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイス400及びポータブルコンピュータ300の双方に対して物理的に大きい為、マルチバンドアンテナ効率は、1000MHz以上の動作周波数においては、非常に図6に似ている。図3のマルチバンドアンテナ200は、この例(450MHz乃至6000MHz)においてはどの動作周波数帯域が選択されたとしても関係なく、広い周波数範囲をカバーしていることを示しており、且つ、卓越したマルチバンドアンテナ効率を示していることを指摘すべきである。
【0044】
当業者は、情報及び信号は様々なテクノロジー及び技術の何れのものを利用しても表現され得ることを理解しているだろう。例えば、データ、指示、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップとして上記の記述中に亘って参照されものは、電圧、電流、電磁波、磁場或いは磁性粒子、光学場或いは光学粒子、またはこれらの全ての組み合わせによって表され得る。
【0045】
当業者は、ここに開示された実施例と関連して記載されている様々な実例となる論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせとして実施され得ることを理解するだろう。このハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明する為に、様々な実例となる構成要素、ブロック、モジュール、回路、及び工程が、概ねそれらの機能性の観点から上述されている。そのような機能性がハードウェアとして実施されるか又はソフトウェアとして実施されるかは、全体システムに課せられた特定のアプリケーション及び設計の規制による。当業者は、各々の特定のアプリケーションについて様々な方法で、前述された機能性を実施し得るが、そのような実施決定は、本発明の模範的な実施例の範囲からの逸脱を生じたものとして解釈されるべきではない。
【0046】
ここに開示された実施例に関連して記載された、様々な実例となる論理ブロック、モジュール、及び回路は、ここに記述された機能を実施する為に設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理回路、離散ハードウェア素子、またはそれらの組み合わせによって、実行または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替としては、従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械でもよい。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わされた一つ以上のマイクロプロセッサ、または他のそのような構成のように、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても提供され得る。
【0047】
ここに開示された実施例に関連して記述された方法またはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはそれら二つの組み合わせにおいて具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、エレクトリカリープログラマブルROM(Electrically Programmable ROM;EPROM)、エレクトリカリーイレーザブルプログラマブルROM(Electrically Erasable Programmable ROM;EEPROM)、抵抗、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または、当業者に知られている記憶媒体のその他の態様の中に存在する。模範的な記憶媒体は、当該記憶媒体から情報を読み出すことができ、且つ、当該記憶媒体に情報を書き込むことができるようなプロセッサと結合している。代替的には、記憶媒体はプロセッサと統合され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在し得る。ASICはユーザ端末に存在し得る。代替的には、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末における別個の構成部材として存在し得る。
【0048】
一つ以上の模範的な実施例においては、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、それらの組み合わせにおいて実行され得る。ソフトウェアにおいて実行される場合には、その機能は、コンピュータ可読媒体への一つ以上の指令あるいはコードとして組み込まれ、または、伝送され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータストレージ媒体(computer storage media)及び一つの場所から他の場所へのコンピュータプログラムの移転を促進させる全ての媒体を含む通信媒体(communication media)の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る利用可能な全ての媒体(media)である。限定ではなく例えとして、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM,ROM,EEPROM,CD−ROM,または他の光学的ディスクストレージ、電磁的ディスクストレージ、或いは他の電磁ストレージ装置、または、コンピュータによってアクセスされることが可能な指令またはデータ構造の態様の所望のプログラムコードを運ぶこと及び記憶することに利用可能な他の媒体で構成され得る。全てのコネクションは、適切にコンピュータ可読媒体と名付けられる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、ファイバー光ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(digital subscriber line (DSL))、または、例えば赤外線、無線通信、マイクロ波のようなワイヤレステクノロジーを利用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔源から伝送される場合には、同軸ケーブル、ファイバー光ケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線通信、マイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体(medium)の定義に含まれる。ディスク及びディスクは、通常電磁気的にデータを再生するディスクや、一方レーザにより光学的にデータを再生するディスクであり、ここで使用されているように、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光学ディスク、デジタルバーサトルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、及びブルーレイディスクを含む。上述のものの組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体(media)の範囲内に含まれる。
【0049】
開示された模範的な実施例の前述記載は、当業者が本発明を行うことまたは使用することを可能とするように提供されている。これらの模範的な実施例についての様々な変形例は当業者に対して容易であり、ここで定義された包括的原理は、本発明の主題または範囲から離れることなく、他の実施例にも適用し得る。それ故、本発明は、ここに示される実施例に限定されることは意図されておらず、逆に原理及びここに開示されている新規な特徴と一致する最も広い範囲に一致する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の共振周波数のうちの一つに可変的に選択可能に同調させる複数のアンテナ負荷要素に接続された修正単極要素を含むマルチバンドアンテナ。
【請求項2】
前記修正単極要素は、従来の単極要素の幾何形状以外の幾何形状を有する
請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項3】
前記修正単極要素と前記複数のアンテナ負荷要素との間に配置されたスイッチアレイを更に備え、選択されたアンテナ付加要素を、複数の共振周波数のうち所望の一つに同調させる際に、前記修正単極要素に接続するように構成された
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項4】
前記マルチバンドアンテナは、ワイヤレスコミュニケーションデバイスにおいて使用されるものであり、前記複数の共振周波数に同調させることは、ワイヤレスコミュニケーションデバイスが、前記複数のアンテナ負荷要素の中から選ぶこと、及び動作周波数帯域の間で前記マルチバンドアンテナに同調させることを含む
請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項5】
前記マルチバンドアンテナはマッチング要素を含む
請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項6】
前記マルチバンドアンテナは、フレキシブル膜にプリントされたものである
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項7】
前記マルチバンドアンテナは、型打ちされた金属構造として形成されている
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項8】
前記マルチバンドアンテナは、非金属基板にめっきされて成る
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項9】
前記マルチバンドアンテナは、非金属基板にエッチングされて成る
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項10】
前記マルチバンドアンテナは、非金属基板上に堆積された導通性のインクである
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項11】
前記マルチバンドアンテナは、手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスの一部である
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項12】
前記マルチバンドアンテナは、組み込まれたワイヤレスコミュニケーションデバイスを備えるポータブルコンピュータの一部である
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項13】
前記スイッチアレイは、単極n投(SPnT)スイッチを含む
請求項3に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項14】
前記単極n投(SPnT)スイッチは、集積回路である
請求項13に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項15】
修正単極要素は、前記マルチバンドアンテナの物理的大きさを変化させることを可能とする為のインデント(indent)を含む
請求項6に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項16】
前記アンテナ負荷要素は、キャパシタ、電圧可変キャパシタ、インダクタ、LC回路、及び集積LC回路のうちの少なくとも一つを備えて成る
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項17】
前記マルチバンドアンテナは、三次元金属構造として形成されている
請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項18】
共振周波数を変化させる為の第1の無線通信周波数入力、及び第2の無線通信周波数入力を備える、修正単極要素と、
単極n投(SPnT)スイッチと、
nアンテナ負荷要素のアレイ、前記単極n投(SPnT)スイッチのnポートのうちの対応する一つに接続された各々のアンテナ負荷要素の一つのノード、及び、接地面に接続された各々のアンテナ付加要素の他のノードと、
を具備するマルチバンドアンテナ。
【請求項19】
前記マルチバンドアンテナは、手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスにおける使用の為であり、複数の共振周波数において動作するように構成され、前記手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスは、動作周波数帯域間で前記マルチバンドアンテナを調整する為に単極n投(SPnT)スイッチのポジションを選択する
請求項18に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項20】
前記マルチバンドアンテナは、手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスの一部である
請求項20に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項21】
共振周波数を変える為の第1の無線通信周波数入力及びm無線通信周波数入力を有する修正単極要素と、
m単極n投(SPnT)スイッチのアレイと、
m倍したnアンテナ負荷要素のアレイ、m単極n投(SPnT)スイッチのアレイのm倍したnポートのうちの一つに接続された各々のアンテナ負荷要素の一つのノード、及び、接地面に接続された各々のアンテナ負荷要素の他のノードと、
を具備するマルチバンドアンテナ。
【請求項22】
前記マルチバンドアンテナは、手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスにおける使用の為のものであり、複数の共振周波数において動作するように構成され、前記手持ちサイズのワイヤレスコミュニケーションデバイスは動作周波数帯域の間で前記マルチバンドアンテナを調整する為にm単極n投(SPnT)スイッチのアレイのポジションを選択する
請求項21に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項23】
前記マルチバンドアンテナは、フレキシブル膜にプリントされたものである
請求項21に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項24】
前記修正単極要素は、前記マルチバンドアンテナの物理的な大きさを変化させる為のインデント(indents)を含む、折り畳まれた修正単極要素である
請求項21に記載のマルチバンドアンテナ。
【請求項25】
修正単極要素を備えるマルチバンドアンテナと、
前記修正単極要素に接続された複数のアンテナ負荷要素と、
前記複数のアンテナ負荷要素で、複数の共振周波数のうちの一つに同調させる為の手段と、
動作周波数帯域の間で、前記複数のアンテナ負荷要素を制御する為の手段と、
を具備するマルチバンドアンテナ。
【請求項26】
共振周波数を変える為の第1の無線通信周波数入力及びm無線通信周波数入力を有する修正単極要素と、
m単極n投(SPnT)スイッチのアレイと、
m倍したnアンテナ負荷要素のアレイと、m単極n投(SPnT)スイッチのアレイのm倍したnポートのうちの一つに接続された各々のアンテナ負荷要素の一つのノード、及び、接地面に接続された各々のアンテナ負荷要素の他のノードと、
を具備するマルチバンドアンテナを含むデバイス。
【請求項27】
前記マルチバンドアンテナは、各々の単極n投(SPnT)スイッチの共通ポートと、前記修正単極要素の前記m無線通信周波数入力との間のDC電圧を遮断するmDC遮断キャパシタのアレイを含む
請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記マルチバンドアンテナは、外部無線通信周波数ポートに接続されており、且つ、前記第1の無線通信周波数入力と前記外部無線通信周波数ポートとの間のマッチング要素を含む
請求項26に記載のデバイス。
【請求項29】
前記マルチバンドアンテナの共振周波数は、動作周波数帯域の間で前記マルチバンドアンテナを調整する為に、m単極単極n投(SPnT)スイッチの前記アレイ中の各々のスイッチのポジションを選択するワイヤレスコミュニケーションデバイスによって制御される
請求項26に記載のデバイス。
【請求項30】
前記デバイスは、少なくとも一つの携帯電話、及び、少なくとも2個のマルチバンドアンテナを備えるポータブルコンピュータである
請求項26に記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−520634(P2012−520634A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554273(P2011−554273)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/027350
【国際公開番号】WO2010/105272
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】