ワーク取付け装置及びワーク取付け方法
【課題】作業者の負担を、より軽減することができるルーフガラスなどのワーク取付け技術を提供することを課題とする。
【解決手段】作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を搬送路の上流側へ移動する。すると、倣いローラ39は溝部52に沿って回転する。移動は、車体当接部材34が車体50の前部開口53の上縁54に当たるまで続ける。車体当接部材34が想像線で示すように前部開口53の上縁54に当たれば、搬送路方向の位置決めが実施できたことになる。次に、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を下げる。これで、ワーク36を車体50の所定位置に載せることができる。
【効果】作業員は水平移動と下降操作とを行えばよく、持ち上げ操作が不要であるため、作業は容易になり、作業者の負担は小さくなる。
【解決手段】作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を搬送路の上流側へ移動する。すると、倣いローラ39は溝部52に沿って回転する。移動は、車体当接部材34が車体50の前部開口53の上縁54に当たるまで続ける。車体当接部材34が想像線で示すように前部開口53の上縁54に当たれば、搬送路方向の位置決めが実施できたことになる。次に、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を下げる。これで、ワーク36を車体50の所定位置に載せることができる。
【効果】作業員は水平移動と下降操作とを行えばよく、持ち上げ操作が不要であるため、作業は容易になり、作業者の負担は小さくなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフガラスなどの板状ワークを車体に取付けるためのワーク取付け技術に関する。
【背景技術】
【0002】
サンルーフと称するルーフガラスを備えた車両が普及してきた。この種の車両は、組立ライン中で、車体にルーフガラスを取付ける。この取付け作業は、作業員の負担を軽減するために、作業の一部を機械で行うことができる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平7−164872号公報(図1、図3)
【特許文献2】特開2000−219170公報(図7)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来の技術の基本原理を説明する図であり、ルーフガラス100を車体101に取付ける際に使用するルーフガラス取付け治具102は、フレーム103と、このフレーム103から下方へ延ばされた前後方向の位置決め手段104と、フレーム103から下方へ延ばされた車幅方向の位置決め手段105と、フレーム103から下方へ延ばされてルーフガラス100を吸着する吸盤106とを備える。
【0004】
前後方向の位置決め手段104及び車幅方向の位置決め手段105で、ルーフガラス100の位置決めがなされるため、ルーフガラス100を正確に車体101に取付けることができると言われている。
【0005】
図10は図9に示される前後方向の位置決め手段の詳細な断面図であり、前後方向の位置決め手段104は、車体101の前縁に載せるアタッチメント108と、このアタッチメント108側に設けられたシリンダユニット109と、このシリンダユニット109のピストンロッド111側に設けられるピン112とからなる。そして、ピン112を、車体101の一部であるボックス状のヘッダ113に設けられている穴114に挿入することで、位置決めを確定するというものである。
【0006】
しかし、ヘッダ113を含む車体101は、薄い金属を溶接することで製造されるため、寸法精度はよくない。そのため、穴114の位置にもばらつきが発生する。
この結果、前後方向の位置決め手段104及び車幅方向の位置決め手段105でルーフガラス取付け治具102の位置決めを実行したにも拘わらず、ルーフガラス100を車体101の所定の位置に載せることができないという不都合が発生する。
【0007】
上記不具合を解消し得る技術が特許文献2で提案された。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図11は別の従来技術の基本原理を説明する図であり、ルーフガラス搬送装置120は、車体121に対して、前後、上下、左右に移動可能に構成されたL字型のワーク保持部122を備える。そして、L字型のワーク保持部122は、ルーフガラスアセンブリ123を受ける受け部124を備えている。
【0008】
受け部124にルーフガラスアセンブリ123を載せた状態で、L字型のワーク保持部122を矢印Aのごとく、車体121の前部開口125から車体121内へ挿入する。次に、作業員は矢印Bのごとく受け部124上のルーフガラスアセンブリ123を持ち上げて、車体121に取付ける。
【0009】
ルーフガラスアセンブリ123は重量物であるため、矢印Bのごとく持ち上げると、作業員の負担は小さくない。重量物の昇降動作を作業員に委ねない方式のルーフガラス取付け治具が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、車体の製作誤差に柔軟に対応可能で且つ作業者の負担を、より軽減することができるルーフガラスなどのワーク取付け技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、車体の搬送路に沿って配置されたガイドレールで移動自在に支持される第1支持部材と、この第1支持部材に第1の昇降手段を介して昇降自在に支持されている第2支持部材と、前記搬送路と直交する方向へ移動可能に前記第2支持部材に設けられている第3支持部材と、この第3支持部材に設けられてワークを吸着するワーク吸着手段と、前記第3支持部材に設けられて前記車体に当接する車体当接部材と、前記第3支持部材に第2の昇降手段を介して昇降自在に支持されて前記車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラと、前記第3支持部材に設けられて作業員が握る握り部と、この握り部に設けられて前記第1の昇降手段及び第2の昇降手段を制御する制御手段と、から構成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のワーク取付け装置を用いて、前記ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、前記車体の搬送路に待機させる待機工程と、
前記ワークの下方に車体が到達したら、作業員が前記制御手段と握り部を操作して前記第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、車体の溝部上に倣いローラが位置するように前記第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動し、次いで倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、前記倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラを備えている。作業員が握り部を介して第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めすることができる。加えて、第3支持部材は搬送路と直交する方向へ移動可能であるため、作業員は容易にワークを車体に合わせて位置決めすることができる。ワークの移動に際しては、作業員は第3支持部材を水平に移動してから下降させる。水平移動及び下降は容易である。
したがって、請求項1によれば、車体の製作誤差に柔軟に対応可能で且つ作業者の負担を、より軽減することができるルーフガラスなどのワーク取付け技術を提供することができる。
【0014】
請求項2に係る発明では、上述の請求項1に係る発明の効果に加えて、待機工程と、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、ワーク載置工程とを繰り返すことで、効率よくワークを車体に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明に係るワーク取付け装置を、図1(本発明に係るワーク取付け装置の斜視図)、図2(本発明に係るワーク取付け装置の正面図)及び図3(本発明に係るワーク取付け装置の側面図)で説明する。
【0016】
ワーク取付け装置10を図1に基づいて説明すると、左右一対のガイドレール11、11に、搬送ローラ12・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)及びブラケット13・・・を介して第1支持部材15が支持されている。
この第1支持部材15は、例えば2本の長手ビーム16、16とこれらの長手ビーム16、16に掛け渡したクロスビーム17、17と、これらのクロスビーム17、17に掛け渡したセンタープレート18とで構成される。
【0017】
センタープレート18にベルト留め具19が設けられ、このベルト留め具19は、ガイドレール11に対して平行に張られているベルト21に結合されている。
このベルト21をモータ22で駆動すれば、ガイドレール11、11に沿って第1支持部材15を水平に移動させることができる。
【0018】
センタープレート18に、油圧シリンダなどの第1の昇降手段23が、縦向き(昇降軸が縦になるように)に取付けられている。この第1の昇降手段23は第2支持部材24を昇降する役割を果たす。なお、第2支持部材24に立てられセンタープレート18を貫通している2本のロッド25、25は、第2支持部材24が旋回することを防止する作用を発揮する。
【0019】
第2支持部材24に、車体50の搬送路51と直交する方向に延ばされレール部材27、27を介して第3支持部材30が、設けられている。第3支持部材30は、クロスメンバー31と、このクラスメンバー31に固定された、一対の長手メンバー32、32と、これらの長手メンバー32、32の一端から各々延びているステー33、33とからなる。これらのステー33、33には、各々ロッド状の車体当接部材34、34が設けられている。
【0020】
第2支持部材24と第3支持部材30との間は、横移動シリンダ35で連結されており、第2支持部材24に対して、第3支持部材30を所定の位置に固定することができる。横移動シリンダ35は、移動手段であればよく、ピニオン・ラックやリンク機構であってもよい。
【0021】
また、第3支持部材30の長手メンバー32、32の両端に、ワーク36を吸着するワーク吸着手段37・・・が設けられている。
このワーク吸着手段37・・・は吸着カップと、吸着カップ内部を減圧する真空ポンプと、この真空ポンプを制御するポンプ制御部で構成されることが望ましい。また、ワーク吸着手段37・・・は、静電チャックや電磁チャックでもよく、ワーク36を任意に吸着して持ち上げることができる手段であれば、種類は任意である。
【0022】
その他、第3支持部材30に設けられている、握り部38・・・及び倣いローラ39について以下に説明する。
図2に示すように、第1支持部材15はガイドレール11、11に図面表裏方向に移動可能に支持されている。この第1支持部材15に第1の昇降手段23を介して支持されている第2支持部材24は、第3支持部材30を図面左右方向に移動可能に支持する。この第3支持部材30の長手メンバー32、32にロッド41を介して作業員が握る握り部38、38が設けられている。作業員は握り部38、38を押し引きすることで、第3支持部材30を図面左右方向へ移動させることができる。
【0023】
そして、図3に示すように、第3支持部材30を構成している長手メンバー32に、第2の昇降手段42が設けられ、この第2の昇降手段42のピストンロッド43の下端に倣いローラ39が回転自在に設けられている。ガイドロッド44はピストンロッド43の回り止め作用を発揮する。
【0024】
図4は本発明に係る握り部及び制御手段の説明図であり、前記倣いローラ39を有する箇所の握り部38には、第1制御ボタン45と第2制御ボタン46と制御部47とを含む制御手段48が設けられている。これらの要素の作用は後述する。
【0025】
すなわち、本発明のワーク取付け装置10は、図3に示されるとおりに、車体50の搬送路51に沿って配置されたガイドレール11で移動自在に支持される第1支持部材15と、この第1支持部材15に第1の昇降手段23を介して昇降自在に支持されている第2支持部材24と、搬送路51と直交する方向(図面表裏方向)へ移動可能に第2支持部材24に設けられている第3支持部材30と、この第3支持部材30に設けられてワーク36を吸着するワーク吸着手段37、37と、第3支持部材30に設けられて車体50に当接する車体当接部材34と、第3支持部材30に第2の昇降手段42を介して昇降自在に支持されて車体50に存在する溝部(図1の符号52)に嵌められる倣いローラ39と、第3支持部材30に設けられて作業員が握る握り部38と、この握り部38に設けられて第1の昇降手段23及び第2の昇降手段42を制御する制御手段(図4の符号48)と、から構成されている。
【0026】
以上のように構成されたワーク取付け装置10の作用を次に述べる。
図3において、第2制御ボタン46を押す。この結果、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35が収縮状態になる。すなわち、第3支持部材30が上限位置に保持され、倣いローラ39が上限位置に保持される。
第2制御ボタン46を押したことにより、モータ22を始動させ、第1支持部材15、第2支持部材24及び第3支持部材30を上流(図3左側)の準備位置へ戻す。この準備位置でワーク吸着手段37に、ワーク36を吸着させる。
【0027】
準備位置では不図示のワーク移載装置が不図示のワーク搬送装置により搬送されて来たワークを受け取り、ワーク取付け装置10のワーク吸着手段37にワークを位置決めされた状態で移載する。移載が完了するとワーク取付け装置10は車体50の搬送路51上方の待機位置までモータ22により搬送され、待機する。待機状態でモータ22はフリー状態、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35は収縮状態にある。
車体50が搬送路51に沿ってワーク取付け装置10に近づいてくると作業員は、待機位置で待機しているワーク取付け装置10の握り部38を握り、第1制御ボタン45を押す。この押し動作により、第1の昇降手段23及び横移動シリンダ35はフリー状態になり、第2の昇降手段42は伸張状態になる。
【0028】
図5に示すとおりに、待機位置における第3支持部材30の下に車体50が流れてくる。作業員は、握り部38を押し引きすることで、倣いローラ39の位置を、車体50の溝部52に合わせる。すなわち、レール部材27におけるスライド作用により、第3支持部材30を図面表裏方向(搬送路方向と直交する方向、車幅方向)に移動することで、同方向の位置決めを実施する。
【0029】
倣いローラ39が溝部52の真上に到達したら、握り部38を押し下げて、倣いローラ39を想像線で示すように、溝部52に嵌合する。第1の昇降手段23はフリー状態であるため、下降動作が可能となる。
【0030】
次に、図6に示すとおりに、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を図面左へ(搬送路の上流側へ)移動する。すると、倣いローラ39は溝部52に沿って回転する。移動は、車体当接部材34が車体50の前部開口53の上縁54に当たるまで続ける。車体当接部材34が想像線で示すように前部開口53の上縁54に当たれば、図面左右方向(搬送路方向)の位置決めが実施できたことになる。
【0031】
続いて、図7に示すとおりに、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を下げる。これで、ワーク36を車体50の所定位置に載せることができる。このとき第2の昇降手段42は伸張状態にあるが、第2の昇降手段42の伸張力は、作業員が第3支持部材30を押し下げる力より弱いため、特に問題ない。
【0032】
図8は図7の補足説明図であり、図8(a)に示すとおりに、車体50には穴57が設けられており、ワーク36には下面に位置決め突起56が設けられている。図8(b)に示すとおりに、穴57に位置決め突起56を嵌合することでワーク36を車体50に取付けることができる。
【0033】
ワーク36の取付けが完了したら、図4に戻る。すなわち、作業員は第2制御ボタン46を押す。すると、図3に示すワーク吸着手段37は開放状態になり、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35が収縮状態になる。そして、モータ22が第1支持部材15〜第3支持部材30を一括して、搬送路上流側の準備位置に戻す役割を果たす。
【0034】
以上の作用をまとめると、ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、車体の搬送路に待機させる待機工程と、
ワークの下方に車体が到達したら、作業員が制御手段と握り部を操作して第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、倣いローラが車体の溝部に合致するように第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動してから倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、からなる。
【0035】
待機工程と、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、ワーク載置工程とを繰り返すことで、効率よくワークを車体に取付けることができる。
【0036】
尚、本発明では、ワークはルーフガラスを例に説明したが、ワークは板状部材であれば種類は問わない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、車両にルーフガラスを取付ける際に用いるワーク取付け装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るワーク取付け装置の斜視図である。
【図2】本発明に係るワーク取付け装置の正面図である。
【図3】本発明に係るワーク取付け装置の側面図である。
【図4】本発明に係る握る部及び制御手段の説明図である。
【図5】本発明に係る待機工程及び搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程の説明図である。
【図6】本発明に係る搬送路方向へワークを位置決めする工程の説明図である。
【図7】本発明に係るワーク載置工程の説明図である。
【図8】図7の補足説明図である。
【図9】従来技術の基本原理を説明する図である。
【図10】図9に示される前後方向の位置決め手段の詳細な断面図である。
【図11】別の従来技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
10…ワーク取付け装置、11…ガイドレール、15…第1支持部材、23…第1の昇降手段、24…第2支持部材、30…第3支持部材、34…車体当接部材、36…ワーク、37…ワーク吸着手段、38…握り部、39…倣いローラ、42…第2の昇降手段、48…制御手段、50…車体、51…搬送路、52…溝部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフガラスなどの板状ワークを車体に取付けるためのワーク取付け技術に関する。
【背景技術】
【0002】
サンルーフと称するルーフガラスを備えた車両が普及してきた。この種の車両は、組立ライン中で、車体にルーフガラスを取付ける。この取付け作業は、作業員の負担を軽減するために、作業の一部を機械で行うことができる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平7−164872号公報(図1、図3)
【特許文献2】特開2000−219170公報(図7)
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図9は従来の技術の基本原理を説明する図であり、ルーフガラス100を車体101に取付ける際に使用するルーフガラス取付け治具102は、フレーム103と、このフレーム103から下方へ延ばされた前後方向の位置決め手段104と、フレーム103から下方へ延ばされた車幅方向の位置決め手段105と、フレーム103から下方へ延ばされてルーフガラス100を吸着する吸盤106とを備える。
【0004】
前後方向の位置決め手段104及び車幅方向の位置決め手段105で、ルーフガラス100の位置決めがなされるため、ルーフガラス100を正確に車体101に取付けることができると言われている。
【0005】
図10は図9に示される前後方向の位置決め手段の詳細な断面図であり、前後方向の位置決め手段104は、車体101の前縁に載せるアタッチメント108と、このアタッチメント108側に設けられたシリンダユニット109と、このシリンダユニット109のピストンロッド111側に設けられるピン112とからなる。そして、ピン112を、車体101の一部であるボックス状のヘッダ113に設けられている穴114に挿入することで、位置決めを確定するというものである。
【0006】
しかし、ヘッダ113を含む車体101は、薄い金属を溶接することで製造されるため、寸法精度はよくない。そのため、穴114の位置にもばらつきが発生する。
この結果、前後方向の位置決め手段104及び車幅方向の位置決め手段105でルーフガラス取付け治具102の位置決めを実行したにも拘わらず、ルーフガラス100を車体101の所定の位置に載せることができないという不都合が発生する。
【0007】
上記不具合を解消し得る技術が特許文献2で提案された。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図11は別の従来技術の基本原理を説明する図であり、ルーフガラス搬送装置120は、車体121に対して、前後、上下、左右に移動可能に構成されたL字型のワーク保持部122を備える。そして、L字型のワーク保持部122は、ルーフガラスアセンブリ123を受ける受け部124を備えている。
【0008】
受け部124にルーフガラスアセンブリ123を載せた状態で、L字型のワーク保持部122を矢印Aのごとく、車体121の前部開口125から車体121内へ挿入する。次に、作業員は矢印Bのごとく受け部124上のルーフガラスアセンブリ123を持ち上げて、車体121に取付ける。
【0009】
ルーフガラスアセンブリ123は重量物であるため、矢印Bのごとく持ち上げると、作業員の負担は小さくない。重量物の昇降動作を作業員に委ねない方式のルーフガラス取付け治具が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、車体の製作誤差に柔軟に対応可能で且つ作業者の負担を、より軽減することができるルーフガラスなどのワーク取付け技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、車体の搬送路に沿って配置されたガイドレールで移動自在に支持される第1支持部材と、この第1支持部材に第1の昇降手段を介して昇降自在に支持されている第2支持部材と、前記搬送路と直交する方向へ移動可能に前記第2支持部材に設けられている第3支持部材と、この第3支持部材に設けられてワークを吸着するワーク吸着手段と、前記第3支持部材に設けられて前記車体に当接する車体当接部材と、前記第3支持部材に第2の昇降手段を介して昇降自在に支持されて前記車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラと、前記第3支持部材に設けられて作業員が握る握り部と、この握り部に設けられて前記第1の昇降手段及び第2の昇降手段を制御する制御手段と、から構成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のワーク取付け装置を用いて、前記ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、前記車体の搬送路に待機させる待機工程と、
前記ワークの下方に車体が到達したら、作業員が前記制御手段と握り部を操作して前記第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、車体の溝部上に倣いローラが位置するように前記第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動し、次いで倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、前記倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラを備えている。作業員が握り部を介して第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めすることができる。加えて、第3支持部材は搬送路と直交する方向へ移動可能であるため、作業員は容易にワークを車体に合わせて位置決めすることができる。ワークの移動に際しては、作業員は第3支持部材を水平に移動してから下降させる。水平移動及び下降は容易である。
したがって、請求項1によれば、車体の製作誤差に柔軟に対応可能で且つ作業者の負担を、より軽減することができるルーフガラスなどのワーク取付け技術を提供することができる。
【0014】
請求項2に係る発明では、上述の請求項1に係る発明の効果に加えて、待機工程と、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、ワーク載置工程とを繰り返すことで、効率よくワークを車体に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明に係るワーク取付け装置を、図1(本発明に係るワーク取付け装置の斜視図)、図2(本発明に係るワーク取付け装置の正面図)及び図3(本発明に係るワーク取付け装置の側面図)で説明する。
【0016】
ワーク取付け装置10を図1に基づいて説明すると、左右一対のガイドレール11、11に、搬送ローラ12・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)及びブラケット13・・・を介して第1支持部材15が支持されている。
この第1支持部材15は、例えば2本の長手ビーム16、16とこれらの長手ビーム16、16に掛け渡したクロスビーム17、17と、これらのクロスビーム17、17に掛け渡したセンタープレート18とで構成される。
【0017】
センタープレート18にベルト留め具19が設けられ、このベルト留め具19は、ガイドレール11に対して平行に張られているベルト21に結合されている。
このベルト21をモータ22で駆動すれば、ガイドレール11、11に沿って第1支持部材15を水平に移動させることができる。
【0018】
センタープレート18に、油圧シリンダなどの第1の昇降手段23が、縦向き(昇降軸が縦になるように)に取付けられている。この第1の昇降手段23は第2支持部材24を昇降する役割を果たす。なお、第2支持部材24に立てられセンタープレート18を貫通している2本のロッド25、25は、第2支持部材24が旋回することを防止する作用を発揮する。
【0019】
第2支持部材24に、車体50の搬送路51と直交する方向に延ばされレール部材27、27を介して第3支持部材30が、設けられている。第3支持部材30は、クロスメンバー31と、このクラスメンバー31に固定された、一対の長手メンバー32、32と、これらの長手メンバー32、32の一端から各々延びているステー33、33とからなる。これらのステー33、33には、各々ロッド状の車体当接部材34、34が設けられている。
【0020】
第2支持部材24と第3支持部材30との間は、横移動シリンダ35で連結されており、第2支持部材24に対して、第3支持部材30を所定の位置に固定することができる。横移動シリンダ35は、移動手段であればよく、ピニオン・ラックやリンク機構であってもよい。
【0021】
また、第3支持部材30の長手メンバー32、32の両端に、ワーク36を吸着するワーク吸着手段37・・・が設けられている。
このワーク吸着手段37・・・は吸着カップと、吸着カップ内部を減圧する真空ポンプと、この真空ポンプを制御するポンプ制御部で構成されることが望ましい。また、ワーク吸着手段37・・・は、静電チャックや電磁チャックでもよく、ワーク36を任意に吸着して持ち上げることができる手段であれば、種類は任意である。
【0022】
その他、第3支持部材30に設けられている、握り部38・・・及び倣いローラ39について以下に説明する。
図2に示すように、第1支持部材15はガイドレール11、11に図面表裏方向に移動可能に支持されている。この第1支持部材15に第1の昇降手段23を介して支持されている第2支持部材24は、第3支持部材30を図面左右方向に移動可能に支持する。この第3支持部材30の長手メンバー32、32にロッド41を介して作業員が握る握り部38、38が設けられている。作業員は握り部38、38を押し引きすることで、第3支持部材30を図面左右方向へ移動させることができる。
【0023】
そして、図3に示すように、第3支持部材30を構成している長手メンバー32に、第2の昇降手段42が設けられ、この第2の昇降手段42のピストンロッド43の下端に倣いローラ39が回転自在に設けられている。ガイドロッド44はピストンロッド43の回り止め作用を発揮する。
【0024】
図4は本発明に係る握り部及び制御手段の説明図であり、前記倣いローラ39を有する箇所の握り部38には、第1制御ボタン45と第2制御ボタン46と制御部47とを含む制御手段48が設けられている。これらの要素の作用は後述する。
【0025】
すなわち、本発明のワーク取付け装置10は、図3に示されるとおりに、車体50の搬送路51に沿って配置されたガイドレール11で移動自在に支持される第1支持部材15と、この第1支持部材15に第1の昇降手段23を介して昇降自在に支持されている第2支持部材24と、搬送路51と直交する方向(図面表裏方向)へ移動可能に第2支持部材24に設けられている第3支持部材30と、この第3支持部材30に設けられてワーク36を吸着するワーク吸着手段37、37と、第3支持部材30に設けられて車体50に当接する車体当接部材34と、第3支持部材30に第2の昇降手段42を介して昇降自在に支持されて車体50に存在する溝部(図1の符号52)に嵌められる倣いローラ39と、第3支持部材30に設けられて作業員が握る握り部38と、この握り部38に設けられて第1の昇降手段23及び第2の昇降手段42を制御する制御手段(図4の符号48)と、から構成されている。
【0026】
以上のように構成されたワーク取付け装置10の作用を次に述べる。
図3において、第2制御ボタン46を押す。この結果、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35が収縮状態になる。すなわち、第3支持部材30が上限位置に保持され、倣いローラ39が上限位置に保持される。
第2制御ボタン46を押したことにより、モータ22を始動させ、第1支持部材15、第2支持部材24及び第3支持部材30を上流(図3左側)の準備位置へ戻す。この準備位置でワーク吸着手段37に、ワーク36を吸着させる。
【0027】
準備位置では不図示のワーク移載装置が不図示のワーク搬送装置により搬送されて来たワークを受け取り、ワーク取付け装置10のワーク吸着手段37にワークを位置決めされた状態で移載する。移載が完了するとワーク取付け装置10は車体50の搬送路51上方の待機位置までモータ22により搬送され、待機する。待機状態でモータ22はフリー状態、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35は収縮状態にある。
車体50が搬送路51に沿ってワーク取付け装置10に近づいてくると作業員は、待機位置で待機しているワーク取付け装置10の握り部38を握り、第1制御ボタン45を押す。この押し動作により、第1の昇降手段23及び横移動シリンダ35はフリー状態になり、第2の昇降手段42は伸張状態になる。
【0028】
図5に示すとおりに、待機位置における第3支持部材30の下に車体50が流れてくる。作業員は、握り部38を押し引きすることで、倣いローラ39の位置を、車体50の溝部52に合わせる。すなわち、レール部材27におけるスライド作用により、第3支持部材30を図面表裏方向(搬送路方向と直交する方向、車幅方向)に移動することで、同方向の位置決めを実施する。
【0029】
倣いローラ39が溝部52の真上に到達したら、握り部38を押し下げて、倣いローラ39を想像線で示すように、溝部52に嵌合する。第1の昇降手段23はフリー状態であるため、下降動作が可能となる。
【0030】
次に、図6に示すとおりに、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を図面左へ(搬送路の上流側へ)移動する。すると、倣いローラ39は溝部52に沿って回転する。移動は、車体当接部材34が車体50の前部開口53の上縁54に当たるまで続ける。車体当接部材34が想像線で示すように前部開口53の上縁54に当たれば、図面左右方向(搬送路方向)の位置決めが実施できたことになる。
【0031】
続いて、図7に示すとおりに、作業員は握り部38を介して、第3支持部材30を下げる。これで、ワーク36を車体50の所定位置に載せることができる。このとき第2の昇降手段42は伸張状態にあるが、第2の昇降手段42の伸張力は、作業員が第3支持部材30を押し下げる力より弱いため、特に問題ない。
【0032】
図8は図7の補足説明図であり、図8(a)に示すとおりに、車体50には穴57が設けられており、ワーク36には下面に位置決め突起56が設けられている。図8(b)に示すとおりに、穴57に位置決め突起56を嵌合することでワーク36を車体50に取付けることができる。
【0033】
ワーク36の取付けが完了したら、図4に戻る。すなわち、作業員は第2制御ボタン46を押す。すると、図3に示すワーク吸着手段37は開放状態になり、第1の昇降手段23、第2の昇降手段42及び横移動シリンダ35が収縮状態になる。そして、モータ22が第1支持部材15〜第3支持部材30を一括して、搬送路上流側の準備位置に戻す役割を果たす。
【0034】
以上の作用をまとめると、ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、車体の搬送路に待機させる待機工程と、
ワークの下方に車体が到達したら、作業員が制御手段と握り部を操作して第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、倣いローラが車体の溝部に合致するように第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動してから倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、からなる。
【0035】
待機工程と、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、ワーク載置工程とを繰り返すことで、効率よくワークを車体に取付けることができる。
【0036】
尚、本発明では、ワークはルーフガラスを例に説明したが、ワークは板状部材であれば種類は問わない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、車両にルーフガラスを取付ける際に用いるワーク取付け装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るワーク取付け装置の斜視図である。
【図2】本発明に係るワーク取付け装置の正面図である。
【図3】本発明に係るワーク取付け装置の側面図である。
【図4】本発明に係る握る部及び制御手段の説明図である。
【図5】本発明に係る待機工程及び搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程の説明図である。
【図6】本発明に係る搬送路方向へワークを位置決めする工程の説明図である。
【図7】本発明に係るワーク載置工程の説明図である。
【図8】図7の補足説明図である。
【図9】従来技術の基本原理を説明する図である。
【図10】図9に示される前後方向の位置決め手段の詳細な断面図である。
【図11】別の従来技術の基本原理を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
10…ワーク取付け装置、11…ガイドレール、15…第1支持部材、23…第1の昇降手段、24…第2支持部材、30…第3支持部材、34…車体当接部材、36…ワーク、37…ワーク吸着手段、38…握り部、39…倣いローラ、42…第2の昇降手段、48…制御手段、50…車体、51…搬送路、52…溝部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の搬送路に沿って配置されたガイドレールで移動自在に支持される第1支持部材と、この第1支持部材に第1の昇降手段を介して昇降自在に支持されている第2支持部材と、前記搬送路と直交する方向へ移動可能に前記第2支持部材に設けられている第3支持部材と、この第3支持部材に設けられてワークを吸着するワーク吸着手段と、前記第3支持部材に設けられて前記車体に当接する車体当接部材と、前記第3支持部材に第2の昇降手段を介して昇降自在に支持されて前記車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラと、前記第3支持部材に設けられて作業員が握る握り部と、この握り部に設けられて前記第1の昇降手段及び第2の昇降手段を制御する制御手段と、から構成されたことを特徴とするワーク取付け装置。
【請求項2】
請求項1記載のワーク取付け装置を用いて、前記ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、前記車体の搬送路に待機させる待機工程と、
前記ワークの下方に車体が到達したら、作業員が前記制御手段と握り部を操作して前記第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、車体の溝部上に倣いローラが位置するように前記第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動し、次いで倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、前記倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、
からなることを特徴とするワーク取付け方法。
【請求項1】
車体の搬送路に沿って配置されたガイドレールで移動自在に支持される第1支持部材と、この第1支持部材に第1の昇降手段を介して昇降自在に支持されている第2支持部材と、前記搬送路と直交する方向へ移動可能に前記第2支持部材に設けられている第3支持部材と、この第3支持部材に設けられてワークを吸着するワーク吸着手段と、前記第3支持部材に設けられて前記車体に当接する車体当接部材と、前記第3支持部材に第2の昇降手段を介して昇降自在に支持されて前記車体に存在する溝部に嵌められる倣いローラと、前記第3支持部材に設けられて作業員が握る握り部と、この握り部に設けられて前記第1の昇降手段及び第2の昇降手段を制御する制御手段と、から構成されたことを特徴とするワーク取付け装置。
【請求項2】
請求項1記載のワーク取付け装置を用いて、前記ワーク吸着手段にワークを吸着させた状態で、前記車体の搬送路に待機させる待機工程と、
前記ワークの下方に車体が到達したら、作業員が前記制御手段と握り部を操作して前記第1の昇降手段をフリー状態にすると共に第2の昇降手段を伸張させ、車体の溝部上に倣いローラが位置するように前記第3支持部材を、搬送路と直交する方向へ移動し、次いで倣いローラを溝部に嵌合する、搬送路方向と直交する方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を搬送路の上流側に移動することで、前記倣いローラを溝部に沿って走行させ、車体当接部材を車体に当接させることで、搬送路方向へワークを位置決めする工程と、
作業員が握り部を介して前記第3支持部材を下げて、ワークを車体に載せるワーク載置工程と、
からなることを特徴とするワーク取付け方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−223374(P2007−223374A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−44204(P2006−44204)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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