説明

不妊症の治療用医薬としての4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体

本発明は、式Iの4−フェニル−5−オキソ−l,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体、式Iまたはこの医薬的に許容される塩に関する。本発明はさらに、前記誘導体を含む医薬組成物、ならびにこれらの4−フェニル−5−オキソ−l、4,5,6、7,8−ヘキサヒドロ−キノリン誘導体の治療、さらに詳細には不妊症の治療における使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体、これを含む医薬組成物および不妊症の治療用医薬を製造するための前記誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴナドトロピンは、代謝、体温調節および繁殖プロセスを含む様々な身体機能において重要な機能を果たす。ゴナドトロピンは特定の生殖細胞種類に対して作用して、卵巣および精巣分化およびステロイド産生を開始させる。下垂体ゴナドトロピンFSH(卵胞刺激ホルモン)は、たとえば、卵胞発生および成熟の刺激において中心的役割を果たし、一方、LH(黄体形成ホルモン)は排卵を誘発する(Sharp,R.M.Clin Endocrinol.33:787−807,1990;Dorrington and Armstrong,Recent Prog.Horm.Res.35:301−342,1979)。現在、FSHは、卵巣刺激、すなわち、体外受精(IVF)のための卵巣過剰刺激および不妊の無排卵の女性において排卵を誘発するために(Ins1er,V.,Int.J.Fertility 33:85−97,1988,Navot and Rosenwaks,J.Vitro Fert.Embryo Transfer 5:3−13,1988)、ならびに男性の性腺機能低下および男性の不妊症について臨床的に適用される。
【0003】
ゴナドトロピンFSHは、ゴナドトロピン放出ホルモンおよびエストロゲンの影響下で下垂体前葉から、および妊娠中の胎盤から放出される。女性において、FSHは卵胞の発生を促進する卵巣に作用し、エストロゲンの分泌を調節する主なホルモンである。男性において、FSHは細精管の完全性に関与し、セルトリ細胞に作用して、配偶子形成を支持する。精製されたFSHは女性において不妊症を治療するために、および男性においてある種の精子形成障害に関して臨床的に用いられる。治療目的のゴナドトロピンはヒト尿源から単離することができ、純度が低い(Morse et al,Amer.J.Reproduct.Immunol.and Microbiology 17:143,1988)。別法として、これらは組み換えゴナドトロピンとして調製することができる。組み換えヒトFSHは商業的に入手可能であり、生殖補助において使用されている(Olijve et al.MoI.Hum.Reprod.2:371,1996;Devroey et al.Lancet 339:1170,1992)。
【0004】
FSHホルモンの作用は、Gタンパク質結合レセプターの大ファミリーのメンバーである特定の原形質膜レセプターにより媒介される。これらのレセプターは、7個のトランスメンブランドメインを有する1つのポリペプチドからなり、Gタンパク質と相互作用することができ、アデニレートサイクラーゼの活性化に至る。
【0005】
FSHレセプターは、卵巣卵胞成長過程において高度に特異的な標的であり、卵巣において排他的に発現される。レセプターのブロッキングまたはシグナル化の阻害は、通常、FSH媒介レセプター活性化後に誘発され、卵胞発生を妨害し、従って排卵および受精を妨害する。低分子量FSH拮抗物質は、新規避妊薬の基礎を形成し、低分子量FSH作用物質は、天然のFSHと同じ臨床的目的で、すなわち、不妊症の治療および体外受精のための卵巣過剰刺激のために使用できる。
【0006】
アゴニスト特性を有する低分子量FSH模倣物質は国際出願WO2000/08015 (Applied Research Systems ARS Holding N.V.)およびWO 2002/09706(Affymax Research Institute)において開示された。
【0007】
あるテトラヒドロキノリン誘導体が最近、国際出願WO2003/004028(AKZO NOBEL N.V.)において、作用物質または拮抗物質特性のいずれかを有するFSH調節物質として開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
FSHレセプターを選択的に活性化する低分子量ホルモン模倣物質が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的に関して、本発明は、一般式I:
【0010】
【化3】

(式中、
は(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、または(2−6C)アルキニルであり;
、Rは独立して、ハロゲン、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシ、(3−4C)アルケニルオキシまたは(3−4C)アルキニルオキシであり;
はフェニルまたは(2−5C)ヘテロアリールであって、どちらもRで置換され、場合により(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
は、H、(1−4C)アルキルチオ、(1−4C)アルキルスルホニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ、R−アミノ、R1011−アミノカルボニル、R1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、R1415−アミノ−(1−4C)−アルキル、R16−オキシ、R1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシ、R19−オキシ(1−4C)アルキル、R19−オキシカルボニル(1−4C)アルキル、R2021−アミノスルホニル、R20−オキシスルホニル、アミノイミノメチル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノイミノメチルまたは(2−6C)ヘテロシクロアルキルイミノメチル、トリフルオロメチルスルホニル;R23−オキシカルボニル、R23−カルボニルまたはR2324−アミノカルボニルであり;
はHまたは(1−4C)アルキルであり;
は(1−4C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニル、(2−6C)アルケニルカルボニル、(2−6C)アルキニルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(3−4C)アルキニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、(5−8C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキルまたはフェニルカルボニル、フェニルスルホニル、フェニル(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルカルボニル、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールスルホニル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
10はHまたは(1−4C)アルキルであり;
11はヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルであり;もしくは
1011−アミノカルボニル中のR1011は(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で置換された(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
12、R13は独立して、H、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルまたはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ中のR1213は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
14、R15は独立して、H、(1−6C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキル、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、フェニルカルボニルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキルまたは(1−4C)アルコキシ、(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1415−アミノ(1−4C)アルキル中のR1415は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
16は、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、ヒドロキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(3−4C)アルキニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、またはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
17、R18は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキル、またはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシ中のR1718は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
19は、Hまたは(1−6C)アルキルであり;
20、R21は独立して、H、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルケニル、(1−6C)アルキニルまたは(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルであり;もしくは
2021−アミノスルホニル中のR2021は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
XはOまたはN−R22であり;
YはCH、C(O)またはSOであり;
ZはCNまたはNO2であり;
22はH、(1−4C)アルキルであり;
23、R24は独立して、H、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル(1−4C)アルキルまたはフェニルアミノカルボニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールアミノカルボニル(1−4C)アルキル、フェニル、(2−5C)ヘテロアリール、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)原子で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
2324−アミノカルボニル中のR2324は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合することができ;ただし、XがOであり、Rがフェニルであり、RがH、(1−4C)アルキルチオ、(1−4C)アルキルスルホニル、ジ(1−4C)アルキルアミノ、R23−オキシカルボニル、R23−カルボニルおよびR2324−アミノカルボニルから選択される式Iの化合物、およびXがOであり、Rが(2−5C)ヘテロアリールであり、RがHまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノである式Iの化合物は除外される)
の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体またはこの医薬的に許容される塩を提供する。
【0011】
本発明の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体は、有効なFSHレセプター活性化剤であり、これらは作用物質のように挙動するので、天然のFSHと同じ臨床目的に使用でき、合成により調製でき、変更された安定性を示し、異なって投与できるという利点を有する。
【0012】
従って、本発明のFSHレセプター作用物質は、受精障害の治療、たとえば、制御された卵巣過剰刺激およびIVF法に使用できる。
【0013】
定義において用いられるように、(1−4C)アルキルなる用語は、1から4個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキルを意味し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルである。
【0014】
(1−6C)アルキルなる用語は、1から6個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキル基、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを意味する。(1−5C)アルキル基が好ましく、(1−4C)アルキルが最も好ましい。
【0015】
定義において用いられるように(5−8C)アルキルなる用語は、5から8個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキル基を意味する。
【0016】
(2−6C)アルケニルなる用語は、2から6個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルケニル基、たとえば、エテニル、2−ブテニル、およびn−ペンテニルを意味する。
【0017】
(2−4C)アルケニルなる用語は、2から4個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルケニル基、たとえば、エテニル、n−プロペニルおよび2−ブテニルを意味する。
【0018】
(2−6C)アルキニルなる用語は、2から6個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキニル基、たとえば、エチニル、プロピニルおよびn−ペンチニルを意味する。
【0019】
(2−4C)アルキニルなる用語は、2から4個の炭素原子を有するアルキニル基、たとえば、エチニルおよびプロピニルを意味する。
【0020】
(3−6C)シクロアルキルなる用語は、3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
【0021】
(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキルなる用語は、シクロアルキルアルキル基を意味し、このシクロアルキル基は、3から6個の炭素原子を有し、すでに定義したのと同じ意味を有し、アルキル基は、1から4個の炭素原子を有し、すでに定義されたのと同じ意味を有する。
【0022】
(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキルカルボニルなる用語は、アルキルカルボニル基の、1から4個の炭素原子を有するアルキル部分に結合した、すでに定義されたような3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル部分を意味する。
【0023】
(3−6C)シクロアルキルカルボニルなる用語は、カルボニル基に結合した、前記定義のような3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
【0024】
(2−6C)ヘテロシクロアルキルなる用語は、2から6個の炭素原子、好ましくは3から5個の炭素原子を有し、N、Oおよび/またはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有するヘテロシクロアルキル基であって、ヘテロ原子または可能であるならば、炭素原子により結合しているものを意味する。好ましいヘテロ原子はNまたはOである。最も好ましいのは、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イルおよびピペラジン−1−イルである。
【0025】
(4−6C)ヘテロシクロアルケニルとは、4から6個の炭素原子、好ましくは3から5個の炭素原子、およびN、Oおよび/またはSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有するヘテロシクロアルケニル基であって、ヘテロ原子または可能であるならば炭素原子により結合することができるものを意味する。好ましいヘテロ原子はNまたはOである。
【0026】
(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキルなる用語は、ヘテロシクロアルキルアルキル基を意味し、このヘテロシクロアルキル基は、2から6個の炭素原子、好ましくは3から5個の炭素原子を有し、前記定義と同じ意味を有し、アルキル基は、1から4個の炭素原子を有し、前記定義と同じ意味を有する。
【0027】
(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキルなる用語は、ヘテロシクロアルキルアルキル基を意味し、このヘテロシクロアルキル基は2から6個の炭素原子、好ましくは3から5個の炭素原子を有し、前記定義と同じ意味を有し、アルキル基は2から4個の炭素原子を有する。
【0028】
(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニルなる用語は、ヘテロシクロアルキルカルボニル基を意味し、このヘテロシクロアルキル基は、2から6個の炭素原子、好ましくは3から5個の炭素原子を有し、前記定義と同じ意味を有する。
【0029】
(2−5C)ヘテロアリールなる用語は、2から5個の炭素原子およびN、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する置換または非置換芳香族基を意味し、たとえば、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、チエニルまたはフリルである。好ましいヘテロアリール基は、チエニル、フリルおよびピリジニルである。(2−5C)ヘテロアリール基は、炭素原子またはヘテロ原子(可能であるならば)により結合させることができる。
【0030】
(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルなる用語は、ヘテロアリールアルキル基を意味し、このヘテロアリール基は、2から5個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味および優先性を有し、アルキル基は1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有する。
【0031】
(2−5C)ヘテロアリールアミノカルボニル(1−4C)アルキルなる用語は、このヘテロアリール基が、前記定義と同じ意味を有する、1から4個の炭素原子を含有するアルキル基に結合した、前記定義の意味および優先性を有し、2から5個の炭素原子を含有するヘテロアリールアミノカルボニル基を意味する。
【0032】
(2−5C)ヘテロアリールカルボニルなる用語は、ヘテロアリールカルボニル基であって、このヘテロアリール基は、前記定義と同じ意味および優先性を有し、2から5個の炭素原子を有するものを意味する。
【0033】
(2−5C)ヘテロアリールスルホニルなる用語は、ヘテロアリールスルホニル基であって、このヘテロアリール基は、前記定義と同じ意味および優先性を有する2から5個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0034】
(1−6C)アルキルカルボニルなる用語は、アルキルカルボニル基であって、このアルキル基が、前記定義と同じ意味を有し、1から6個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0035】
(2−6C)アルケニルカルボニルなる用語は、アルケニルカルボニル基であって、このアルケニル基が、前記定義と同じ意味を有し、2から6個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0036】
(2−6C)アルキニルカルボニルなる用語は、アルキニルカルボニル基であって、このアルキル基が、前記定義と同じ意味を有し、2から6個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0037】
(1−4C)アルキルスルホニルなる用語は、アルキルスルホニル基であって、このアルキル基が、前記定義と同じ意味を有し、1から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0038】
(1−4C)アルキルチオなる用語は、1から4個の炭素原子を有するアルキルチオ基であって、アルキル部分が前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0039】
(1−4C)アルコキシなる用語は、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基であって、アルキル部分が、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。(1−2C)アルコキシ基が好ましい。
【0040】
(3−4C)アルケニルオキシなる用語は、3から4個の炭素原子を有するアルケニルオキシ基であって、アルケニル部分が前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0041】
(3−4C)アルキニルオキシなる用語は、3から4個の炭素原子を有するアルキニルオキシ基であって、アルキニル部分が前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0042】
(1−4C)アルコキシカルボニルなる用語は、アルコキシカルボニル基であって、このアルコキシ基が、1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。(1−2C)アルコキシカルボニル基が好ましい。
【0043】
(3−4C)アルケニルオキシカルボニルなる用語は、アルケニルオキシカルボニル基であって、このアルケニル基が3から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0044】
(3−4C)アルキニルオキシカルボニルなる用語は、アルキニルオキシカルボニル基であって、このアルキニル基が3から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0045】
(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルなる用語は、アルコキシ基を意味し、このアルキル基が、1から4個の炭素原子を有するアルキル基に結合している1から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0046】
(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルなる用語は、アルコキシ基であって、このアルキル基が、2から4個の炭素原子を有するアルキル基に結合した1から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0047】
(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキルなる用語は、アルコキシカルボニルアルキル基であって、このアルキル基が、1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0048】
フェニル(1−4C)アルキルなる用語は、前記定義のような1から4個の炭素原子を有するアルキル基に結合したフェニル基を意味する。
【0049】
フェニル(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルカルボニルなる用語は、フェニルアルコキシ部分であって、このアルキル基は、アルキルカルボニル部分のアルキル基に結合した1から4個の炭素原子を含有し、前記アルキル基も1から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0050】
フェニルアミノカルボニル(1−4C)アルキルなる用語は、前記定義のような1から4個の炭素原子を有するアルキル基に結合したフェニルアミノカルボニル基を意味する。
【0051】
本明細書において用いられるヒドロキシ(2−4C)アルキルなる用語は、2から4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を意味し、前記アルキル部分は、前記定義と同じ意味を有する。
【0052】
ヒドロキシカルボニル(1−4C)アルキルなる用語は、ヒドロキシカルボニルアルキル基であって、このアルキル基が、前記定義と同じ意味を有する1から4個の炭素原子を含有するものを意味する。
【0053】
本明細書において用いられる(ジ)(1−4C)アルキルアミノなる用語は、アルキル基で一置換または二置換されたアミノ基を意味し、このそれぞれは1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有する。
【0054】
(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニルなる用語は、(ジ)アルキルアミノカルボニル基であって、この(ジ)アルキルアミノ基が前記定義の通りであるものを意味する。
【0055】
(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル(1−4C)アルキルなる用語は、(ジ)アルキルアミノカルボニルアルキル基であって、このアルキル基は、1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0056】
アミノカルボニル(1−4C)アルコキシなる用語は、アミノカルボニルアルコキシ基であって、このアルキル基は1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0057】
本明細書において用いられる(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルなる用語は、アミノ基により、2から4個の炭素原子を有するアルキル基に結合した、1から4個の炭素原子を有する(ジ)アルキルアミノ基であって、前記アルキル部分が前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0058】
アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノなる用語は、アミノアルキルカルボニルアミノ基であって、このアルキル基が、1から4個の炭素原子を含有し、前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0059】
本明細書において用いられるアミノ(2−4C)アルキルなる用語は、2から4個の炭素原子を有するアミノアルキル基であって、前記アルキル部分は前記定義と同じ意味を有するものを意味する。
【0060】
本明細書において用いられる(ジ)(1−4C)アルキルアミノイミノメチルなる用語は、アルキルアミノイミノメチル基であって、このアミノ基が、1から4個の炭素原子を有し、前記定義と同じ意味を有するアルキル基で一置換または二置換されているものを意味する。
【0061】
本明細書において用いられる(2−6C)ヘテロシクロアルキルイミノメチルは、ヘテロシクロアルキルイミノメチル基であって、このヘテロシクロアルキル部分が前記定義の通りであるものを意味する。
【0062】
ハロゲンなる用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味し;塩素、臭素またはヨウ素が好ましい。
【0063】
用語、医薬的に許容される塩は、医学的判断の範囲内で、ヒトおよび下等動物の組織に、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなく、接触して使用するのに適し、適度な利益/リスク比に相応した塩を意味する。医薬的に許容される塩は当該分野において周知である。これらは、本発明の化合物の最終単離および精製の間に得ることができるか、または遊離塩基官能基を適した無機酸、たとえば、塩酸、リン酸、または硫酸、もしくは有機酸、たとえば、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、グリコール酸、コハク酸、プロピオン酸、酢酸、メタンスルホン酸などと反応させることにより別々に得ることができる。酸官能基は、有機または無機塩基、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムと反応させることができる。
【0064】
本発明は、式Iの化合物(式中、Rは(1−6C)アルキルである)にも関する。さらに詳細には、本発明はRが(1−4C)アルキルである化合物に関する。
【0065】
本発明の別の態様は、式中、R、Rがハロゲンおよび/または(1−4C)アルコキシである式Iの化合物である。
【0066】
本発明のさらに別の態様は、式中、YがCHである式Iの化合物に関する。
【0067】
本発明の別の態様は、式中、ZがCNである化合物である。
【0068】
別の態様において、本発明は、X=Oである化合物に関する。
【0069】
本発明はさらに、式中、RがR−アミノ、R1011−アミノカルボニル、R1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、R1415−アミノ(1−4C)アルキルまたはR1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシである一般式Iの化合物にも関する。
【0070】
別の態様において、本発明は、
式中、
はHであり、
は(1−4C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、またはフェニルカルボニル、フェニル(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールスルホニルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンまたは(1−4C)アルコキシから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
10はHまたは(1−4C)アルキルであり;
11はヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)−アルキルアミノ(2−4C)アルキル;もしくは
10およびR11は、これらが結合しているNと一緒になって、(4−6C)ヘテロシクロ−アルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環であって、場合により(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で置換されていてもよい環を形成する;
12、R13は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルまたはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;もしくは
12およびR13は、これらが結合しているNと一緒になって、(4−6C)ヘテロシクロ−アルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環を形成し、どちらも、(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
14、R15は独立して、H、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、フェニルカルボニルであり;
16は(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル;またはフェニル(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンまたは(1−4C)アルコキシから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
17、R18は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキル;またはフェニル(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
17およびR18はこれらが結合しているNと一緒になって、(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環であって、(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい環を形成する化合物に関する。
【0071】
本発明はさらに、RがR−アミノである式Iの化合物に関する。
【0072】
本発明の別の態様は、RがHであり、Rが(1−4C)アルキルスルホニルである化合物にも関する。
【0073】
本発明のさらに別の態様は、基RからR24およびX、YおよびZの前述した具体的な定義の1以上が、式Iの4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体の定義に組み入れられる化合物に関する。
【0074】
本発明はさらに、N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3,4,5−トリメトキシ−ベンズアミド;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アセトアミド;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−アセトアミド;
4−{3−ブロモ−4−[3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボニル)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
3−[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−プロピオンアミド;
2−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド;
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
フラン−2−カルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド;
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アクリルアミド;
シクロプロパンカルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド;
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル;
1−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3−メチル−尿素
{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸メチルエステル
4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−{3−[(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−アミノ]−ベンジルオキシ}−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド;
{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸アリルエステル;
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンズアミジン;
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
N−(2−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−メタンスルホンアミド;
4−{3−ブロモ−4−[2−(シクロプロピルメチル−アミノ)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;または
N−{2−[2−ブロモ−4−((4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
からなる群から選択される化合物にも関する。
【0075】
本発明の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体を調製するための適した方法を以下に概説する。
【0076】
【化4】

【0077】
【化5】

【0078】
本発明の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体Iは、適切に官能化された一般式IIの1,4−ジヒドロピリジン誘導体(式中、R、R、R、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Aはフェニルまたはヘテロアリール環である)から出発して調製することができる。
【0079】
たとえば、一般式II−bの化合物のアシル化またはスルホニル化により、一般式I−a(式中、R、R、R、X、YおよびZは前記定義の通りであり、RはHであり、Rはアシルまたはスルホニル基であり、およびAは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の化合物が得られる。
【0080】
典型的な実験において、化合物II−bを溶媒、たとえば、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、1−メチル−ピロリジン−2−オンまたはピリジン中、適切に置換されたアシルハロゲン化物、酸無水物またはスルホニルハロゲン化物と、塩基、たとえば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DiPEA)またはピリジンの存在下で反応させて、それぞれ式I−aのN−アシル化またはN−スルホニル化誘導体を得る。別法として、カップリング試薬、たとえば、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、(3−ジメチルアミノプロピル)−エチル−カルボジイミド(EDCI)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスフェート(HATU)およびa 第三アミン塩基(たとえば、DiPEA)の存在下での、溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミドまたはジクロロメタン中、周囲温度または高温で、(ヘテロ)芳香族カルボン酸を反応させることにより、一般式I−aのN−アシル化化合物を得ることができる。
【0081】
【化6】

【0082】
一般式I−b(式中、R、R、R、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Rは(置換)アルキル基であり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の化合物は、一般式:E−C(O)H(E=アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ジ)アルキルアミノアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、(ヘテロ)アリール、(ヘテロ)アリールアルキル)の適切に置換されたアルデヒドおよび適した還元剤、たとえば、ナトリウムシアノボロヒドリドまたはナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを用いたアミノ基の還元的アルキル化により調製できる。同様に、適切に置換されたケトンを、この手順において使用できる。別法として、一般式II−bの化合物は、当業者に公知の方法により、一般式:E−C(O)H(前記参照)の適切に置換されたアルデヒドと反応させて、対応する(ヘテロ)アリールイミンII−cに変換することができ、続いて還元剤、たとえば、ナトリウムボロヒドリドで還元して、一般式I−bの化合物を得る。この場合、適切に置換されたケトンも使用できる。
【0083】
【化7】

【0084】
別法として、一般式II−bの化合物は、2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いたスルホニル化により、2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド誘導体II−dに変換することができる。スルホンアミドは、式R−OH(R=アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、(ジ)アルキルアミノアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキルまたは(ヘテロ)アリールアルキル)の適切に置換された第一級または第二級アルコール、トリフェニルホスフィン(場合により樹脂に結合してもよい)およびジアルキルアゾジカルボキシレートと共に、適した溶媒、たとえば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランまたはジクロロメタン中、高温または周囲温度で、当該分野で公知のMitsunobu反応を用いてアルキル化して、一般式II−eの化合物を得ることができる。別法として、スルホンアミドは、式:R−Hal(Hal=Cl、Br、I)のアルキルハライドおよび適した塩基、たとえば、KCOを溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン中で用いてアルキル化することができる。N−Sスルホンアミド結合を第一アミン、たとえば、プロピルアミンを用いて適した溶媒、たとえばジクロロメタン中開裂させることにより、次いで式I−bの化合物を得る。別法として、N−Sスルホンアミド結合は、メルカプト酢酸および第三アミン塩基を溶媒、たとえば、ジクロロメタン中で使用して、開裂させることができる。これらの種類の反応の優先順位は、文献において見出すことができる。たとえば:Tetrahedron Lett.38(1997)5831−5834、Bioorg.Med.Chem.Lett.10(2000)835−838参照。
【0085】
一般式I−c(式中、R、R、R、R、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Rは(1−4C)アルキルであり、Aは(置換)(ヘテロ)アリール基である)の化合物は、化合物I−a、I−bまたはII−fから調製することができる。化合物I−aを、R−Hal(Hal=Cl、Br、I)またはR−OHを用いて、化合物II−dのアルキル化と同じ方法によりアルキル化して、目的のN,N−二置換アニリン誘導体I−cを得る。
【0086】
さらに,式I−bの化合物を、化合物II−bの還元的アルキル化について記載したのと同じ方法によりアルキル化しても、式I−cのN,N−二置換アニリン誘導体I−cが得られる。
【0087】
【化8】

【0088】
式I−bの化合物の合成について記載された同じ方法により調製された一般式II−fの化合物を、それぞれI−aおよびI−bの調製について記載されたようにしてアシル化、スルホニル化または還元的アルキル化して、一般式I−cの化合物を得ることができる。
【0089】
一般式II−aの化合物中のニトロ基を還元して、対応するアミノ基にし、一般式II−bの化合物を得ることができる。典型的には、化合物II−aは、亜鉛および酢酸と適した溶媒、たとえば、THFまたはジオキサン中、0℃から還流温度の間の温度で処理される。別の方法は、鉄、SnClまたは水素で、遷移金属触媒、たとえば、木炭上パラジウムまたは白金の存在下、当業者に周知の方法及び試薬を用いて処理することを含む。別法として、一般式II−bの化合物は、一般式II−gの化合物中の公知N保護基、たとえば、アリルオキシカルボニル(Alloc)、フルオレン−9−イル−メトキシカルボニル(Fmoc)またはtert−ブトキシカルボニル(Boc)基の開裂により得ることができ、対応する誘導体II−bを得る。関連する保護基操作は、Protective groups in Organic Synthesis),T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley & sons,Inc.,New York,1999において見出すことができる。
【0090】
【化9】

【0091】
誘導体I−aの調製について前述のようなカップリング剤を使用して、対応するアルキルエステルII−hのケン化により得られる一般式II−iのカルボン酸誘導体を一般構造R1011NHのアミンと縮合させることができ、式I−d(式中、R、R、R、R10、R11、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の化合物を得る。類似のカップリング法は、誘導体I−aの調製について前述されている。別法として、一般式II−iの化合物は、当該分野において公知の方法により、対応する酸塩化物II−jに変換することができる。一般式II−iのカルボン酸をチオニルクロリドまたはオキサリルクロリドおよびDMFで、適した溶媒、たとえば、ジクロロメタンまたはトルエン中で処理することにより、対応する酸塩化物II−jを得る。その後、一般構造R1011NHのアミンと、場合により適した第三アミン塩基の存在下で反応させて、一般式I−dの化合物を得る。
【0092】
【化10】

【0093】
一般式I−e(式中、R、R、R、R12、R13、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の化合物は、一般式II−bの適したアシルハライドでのアシル化により得ることができ、化合物II−kを得、続いて塩化物または臭化物の一般式R1213NHのアミンでの標準的置換を行う。さらに、カルボニルおよびNR1213基の間に2炭素スペーサーを有する一般式I−eの化合物は、一般式II−bの化合物をα,β−不飽和アシルクロリドでアシル化することにより得ることができ、一般式II−lの化合物を得、続いて、適切に置換された一般式R1213NHのアミンとの当該分野で公知のMichael付加反応を行う。
【0094】
【化11】

【0095】
一般式I−f(式中、R、R、R、R14、R15、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の化合物は、一般式R1415NHのアミンを一般式II−mのハライドで、第三塩基、たとえば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンの作用のもと、適した溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはジクロロメタン中でアルキル化することにより調製できる。
【0096】
一般式I−g(式中、R、R、R、R16、X、YおよびZは前記定義の通りであり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリール環である)の誘導体は、一般式II−oの化合物中のヒドロキシル基を一般式R16−Hal(式中、HalはBr、ClまたはIである)のアルキルハライドでアルキル化することにより調製できる。典型的には、かかる反応は、非プロトン性溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサンまたはテトラヒドロフラン中、塩基、たとえば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムまたはトリエチルアミンの存在下、周囲温度または高温で行われる。別法として、一般式II−oの化合物の一般式I−gのアリールエーテルへの変換は、Mitsunobuタイプのアルキル化条件下で行うことができる。かかる変換において、式II−oの化合物中のヒドロキシル基のアルキル化は、一般式R16−OHのアルコールと共に、(樹脂結合)トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートまたはこの誘導体の作用のもとで、適した非プロトン性溶媒、たとえば、テトラヒドロフランまたはジクロロメタン中で行われる。
【0097】
【化12】

【0098】
一般式II−oの誘導体は、一般式II−nの化合物中のヒドロキシル保護基の開裂により得ることができる。当業者に周知の適した保護基は、テトラヒドロピラニル(THP)またはtert−ブチルジメチルシリル(TBS)保護基である。THPおよびTBS基の開裂は、一般に、酸、たとえば、塩酸、トリフルオロメタンスルホン酸またはトリフルオロ酢酸での、適した溶媒、たとえば、テトラヒドロフランまたはメタノール中での処理により行われる。別法として、TBS基は、テトラヒドロフラン中テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリドでの処理により除去できる。関連する保護基操作は、Protective groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley & sons,Inc.,New York,1999において見出すことができる。
【0099】
一般式I−hを有する本発明の化合物は、誘導体II−qを一般式R1718NHのアミンとカップリング剤および第三アミン塩基の作用のもと、縮合させることにより、例えば一般式I−dの誘導体の調製について記載したようにして調製できる。必要とされる式I−qの誘導体は、2段階合成プロトコルにおいて、一般式II−oの化合物から、すなわち、フェノール部分の適したハロゲン化アルキルエステルでのアルキル化により得ることができ、式II−pの誘導体を得、続いて、当業者に周知の酸または塩基によるエステル官能基の開裂を行う。
【0100】
【化13】

【0101】
一般式I−iの誘導体は、一般式II−rのニトリルから、当該分野において公知のPinnerアミジン合成により得ることができる。この合成法は、溶媒として適したアルコールを用い、場合により補助溶媒、たとえば、1,4−ジオキサンまたはジエチルエーテルの存在下、周囲温度または高温で、適切な酸、たとえば、塩酸で処理することにより、誘導体II−rの(ヘテロ)アリール環上のニトリル官能基を選択的にイミデートII−sに変換することを含む。適切な非環状または環状アミンとの反応により、アミジン誘導体I−iを得る。関連するアミジン処方は当業者に周知である。たとえば:J.Med.Chem.42(1999)5415−5425,Bioorg.Med.Chem.Lett.13(2003)697−700,J.Org.Chem.62(1997),8449−8454参照。
【0102】
【化14】

【0103】
一般式III−a(式中、XはOである)の化合物は、当業者に周知の標準的条件を用いたO−アルキル化、O−アシル化またはO−スルホニル化により、化合物I−j(式中、R、R、R、R、YおよびZは前記定義の通りであり、XはOである)を調製するために用いることができる。R中の(ヘテロ)アリール環の置換パターンはすでに定義したとおりである。典型的な実験において、化合物III−aを溶媒、たとえば、ジクロロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、1−メチル−ピロリジン−2−オンまたはピリジン中、式IVの適切に置換された(ヘテロ)芳香族アルキルハライド、式Vの塩化アシル、または式VIIのスルホニルクロリドと、塩基、たとえば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DiPEA)、炭酸カリウム、炭酸セシウムまたは水素化ナトリウムの存在下、場合により触媒量のヨウ化カリウムまたはヨウ化テトラブチルアンモニウムの存在下で反応させて、それぞれ式I−jのO−アルキル化、O−アシル化またはO−スルホニル化誘導体を得る。
【0104】
別法として、一般式I−j(式中、YはCHである)のO−アルキル化化合物は、式VIIIのアルコール、トリフェニルホスフィン(場合により樹脂結合)およびジアルキルアゾジカルボキシレート(たとえば、ジエチルアゾジカルボキシレート)との、適切な溶媒、たとえば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランまたはジクロロメタン中、高温または周囲温度での当該分野において公知のMitsunobu反応を用いて得ることができる。
【0105】
さらに、一般式I−j(式中、YはC(O)である)のO−アシル化化合物は、式VIの(ヘテロ)芳香族カルボン酸を、カップリング試薬、たとえば、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、(3−ジメチルアミノプロピル)−エチル−カルボジイミド(EDCI)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート(TBTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)および第三アミン塩基(たとえば、DiPEA)の存在下、溶媒、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミドまたはジクロロメタン中、周囲温度または高温で反応させることにより得ることができる。
【0106】
同様に、一般式I−kの化合物は、化合物III−bから、N−アルキル化、N−アシル化またはN−スルホニル化により、化合物I−jの合成について記載したものと同じ方法を用い、式IV−Xの試薬を用いて調製することができる。さらに、一般式I−k(式中、YはCH2である)の化合物は、式IXの(ヘテロ)芳香族アルデヒドを化合物III−bおよび適した還元剤、たとえば、ナトリウムシアノボロヒドリドまたはナトリウムトリアセトキシボロヒドリドで還元的にアミノ化させることにより調製できる。
【0107】
【化15】

【0108】
別法として、一般式III−bの化合物は、当業者に周知の方法による(ヘテロ)芳香族アルデヒドIXとの反応により対応するベンズイミンに変換でき、続いて還元剤、たとえば、ナトリウムボロヒドリドで還元して、化合物I−k(式中、Y=CH2である)を得る。
【0109】
【化16】

【0110】
一般式I−k(式中、R、R、R、RおよびZは前記定義の通りであり、XはNHである)の化合物は、誘導体I−bの調製について記載したものと同じ方法によりN−アルキル化することができ、一般式I−1(式中、R22は(1−4C)アルキル基である)の化合物を得る。
【0111】
一般式IIの化合物は、一般式III−aおよびIII−bの誘導体から、一般式I−jおよびI−kの化合物の調製について記載したのと同じ方法を用い、式X−XVの試薬を用いて得ることもできる。
【0112】
【化17】

【0113】
I−1を得るための一般式I−kの化合物のN−アルキル化と同様に、一般式II−t(式中、R、R、RおよびZは前記定義の通りであり、Aは(置換)フェニルまたは(置換)ヘテロアリールである)の化合物を、N−アルキル化して、一般式II−u(式中、R22は(1−4C)アルキル基である)の化合物を得ることができる。
【0114】
【化18】

【0115】
一般式I(式中、R、R、R、R、X、YおよびZは前記定義のとおりである)の化合物も、一般式XVIのシクロヘキサン−1,3−ジオン、一般式XVIIのエナミン、および一般式XVIII−a−bのベンズアルデヒドから出発して、十分に立証された3成分Hantzsch型環縮合反応によって調製することもできる。
【0116】
関連するHantzsch型環縮合反応は:Bioorg.Med.Chem.Lett.12(2002)1481−1484,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1(2002)1141−1156,Synlett(2002)89−92,Drug Dev.Res.51(2000)225−232,Drug Dev.Res.51(2000)233−243,J.Med.Chem.42(1999)1422−1427,ibid.5266−5271,ibid.41(1998)2643−2650,WO 9408966,Arzneim.−Forsch./Drug Res.45(1995)1054−1056,J.Med.Chem.34(1991)2248−2260,ibid.17(1974)956−65,Indian J.Chem.,Sect B(1994)526−531,Chem.Rev.72(1972),1−42において見出すことができる。前述の反応は、典型的には、高温で適した溶媒、たとえば、酢酸、(イソ)プロパノール、エタノール、メタノールまたはこの混合物中で行われる。
【0117】
【化19】

【0118】
一般式IIおよびIII−a−bの化合物は、すでに記載されたHantzschタイプの環縮合法を用い、それぞれ一般式XIXまたはXXの置換ベンズアルデヒドを用いることによっても調製される。
【0119】
一般式III−c−d(式中、RはBrである)の化合物は、フェノールまたはアニリンのオルト臭素化により得ることもでき、これは当業者に周知である。従って、式III−e−fの化合物は、適した溶媒、たとえば、酢酸、エタノールまたはジクロロメタンまたはこの混合物中、場合により酢酸ナトリウムの存在下、臭素での処理により、式III−c−dの化合物をもたらす。別法として、N,N−ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリル中N−ブロモスクシンイミドを用いて、この変換を行うことができる。たとえば:J.Chem.Soc.Perkin Trans.2 6(2000)1113−1118、J.Org.Chem.44(1979),4733−4735参照。
【0120】
【化20】

【0121】
一般式III−e−fの化合物は、前記Hantzsch反応により、一般式XXI−a−bのベンズアルデヒドを用いて調製される。
【0122】
一般式IVからXVの化合物は、商業的に入手可能であるか、文献に記載されているか、または当業者により容易に合成されるかのいずれかである。
【0123】
一般式XVIの置換シクロヘキサン−1,3−ジオンは商業的に入手可能であるか、または文献に記載された方法により調製することができる。関連する例は:J.Med.Chem.43(2000)4678−4693,Tetrahedron 56(2000)4753−4758,J.Med.Chem.35(1992)3429−3447,ibid.24(1981)1026−1034,Org.Synt.Coll.Vol.V(1973)400,Chem.Ber.88(1955)316−327,Justus Liebig Ann.Chem.570(1950)15−31において見出すことができる。
【0124】
【化21】

【0125】
式XVII−aの化合物は商業的に入手可能であり、化合物XVII−bは当該分野において公知の方法により調製することができる。たとえば:Drug Dev.Res.51(2000)225−232参照。
【0126】
一般式XVIII−a(式中、R、R、RおよびYは前記定義の通りであり、X=Oである)のベンズアルデヒドは、一般式XX−aのベンズアルデヒドから、式III−aからI−jの化合物の変換について記載されたのと同じ方法を用いて容易に調製される。同様に、一般式XVIII−bの化合物は、式III−bからI−kの化合物の変換について記載されたのと同じ方法を用いてXX−bから調製される。
【0127】
【化22】

【0128】
一般式XX−aおよびXX−bのベンズアルデヒドは商業的に入手可能であるか、または文献の方法に従って調製することができる:J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2(2000)1119−1124.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.4(1993)419−420,Synth.Commun.20(1990)2659−2666,Chem.Pharm.Bull.34(1986)121−129,Indian J.Chem.Sect.B 20(1981)1010−1013,Monatsh.Chem.106(1975)1191−1201,DE 1070162,J.Org.Chem.23(1958)120,Tetrahedron Lett.25(1984),2901−2904,J.Org.Chem.25(1960),2053−2055,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2(1992),2235−2242。さらに、一般式XX−c(式中、Rはブロミドであり、XはN−Hである)のベンズアルデヒドは、一般式III−fの化合物のIII−dへの変換について記載されたのと同じ手順を用いた一般式XXIの化合物の臭素化により得ることができる。
【0129】
【化23】

【0130】
一般式XXIの化合物は、一般式II−aからのII−bの化合物の調製について記載されたのと同じ還元法を用いて、一般式XXIIの化合物から、容易に調製される。一般式XXIIの化合物は商業的に入手可能であるか、文献において報告されているか、または当業者により容易に調製することができる。
【0131】
同様に、一般式XIX−a−bの誘導体は、誘導体 XVIII−a−bの調製についてすでに記載されたようにして、化合物XX−a−bから、化合物XからXVとの反応により得ることができる。
【0132】
本発明の化合物は、少なくとも2個のキラル炭素原子を有し、従って、純粋なエナンチオマーとして、またはエナンチオマーの混合物として、またはジアステレオマーの混合物として得られる。純粋なエナンチオマーを得る方法は、当該分野において周知であり、たとえば、光学活性な酸およびラセミ混合物から得られる塩の結晶化、またはキラルカラムを使用したクロマトグラフィーである。ジアステレオマーの分離のために、順相または逆相カラムを使用できる。
【0133】
【化24】

【0134】
さらに、一般式XXIIIのエナンチオマー的に純粋なヘキサヒドロキノリン誘導体を、エナンチオマー的に純粋なアミドXXIVの無水トリフルオロ酢酸および適した塩基、たとえば、トリエチルアミンまたはピリジンでの、適した溶媒、たとえば、ジクロロメタン、1,4−ジオキサンまたはテトラヒドロフラン中、0℃または周囲温度での脱水により、エナンチオマー的に純粋な形態で得ることができる。ニトリルを得るためのアミドの関連する脱水は、たとえば:Org.Prep.Proced.Int.26(1994)429−438,Acta Chem.Scand.53(1999)714−720、J.Org.Chem.57(1992)2700−2705において見いだすことができる。一般式XXIIIの化合物を次いで必要ならば一般式Iの化合物に前で概要を示した合成法により変換することができる。一般式XXIVのアミドは、一般式XXV(XXV−aの適用)のアミドのキラルベンジル基の開裂により調製することができる。この反応は、酸、たとえば、トリフルオロ酢酸とともにジクロロメタン中で撹拌することにより行うことができる。
【0135】
一般式XXVの化合物は、すでに記載されたHantzsch型環縮合により、XVI、エナミンXXVIおよび適切に置換されたベンズアルデヒドから出発して得られる。この反応により、一般式XXVa−dの4個の立体異性体の混合物が得られ、これはクロマトグラフィー技術、たとえば、シリカゲルを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーおよび/またはHPLCにより分離することができる。
【0136】
エナミンXXVIは当業者に公知の方法により、2段階で、商業的に入手可能な(S)−1−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミンおよびジケテンまたは2,2,6−トリメチル−1,3−ジオキシン−4−オンから調製することができる。
【0137】
【化25】

【0138】
本発明の化合物は水和物または溶媒和物を形成することができる。水を用いて凍結乾燥された場合、帯電した化合物は水和した種を形成するか、または適した有機溶媒を含む溶液中で濃縮された場合に溶媒和した種を形成することが当業者には知られている。本発明の化合物は、本発明の化合物は記載された化合物の水和物および溶媒和物を包含する。
【0139】
本発明の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体は、FSHレセプターの作用物質であることが判明した。レセプター結合を決定する方法、ならびにゴナドトロピンの生物活性を決定するためのインビトロおよびインビボアッセイは周知である。一般に、発現されたレセプターを試験される化合物と接触させ、機能的反応の結合、刺激または阻害を測定する。
【0140】
機能的反応を測定するために、FSHレセプター遺伝子、好ましくはヒトレセプターをコード化する単離されたDNAは、適した宿主細胞中で発現される。このような細胞は、チャイニーズ・ハムスター卵巣細胞であるが、他の細胞も適している。好ましくは、細胞は哺乳動物起源のものである(Jia et al,Mol.Endocrin.,5:759−776、1991)。
【0141】
組み換えFSH発現株細胞を構築する方法は当分野において周知である(Sambrook et al.,Molecular Cloning:a Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,latest edition)。レセプターの発現は、所望のタンパク質をコード化するDNAの発現により達成される。部位指向性突然変異誘発、付加配列の結紮、PCR、および適した発現系の構築のための技術はすべて、今のところ当該分野において周知である。所望のタンパク質をコード化するDNAの一部、または全部は、好ましくは結紮を容易にするための制限部位を含む、標準的固相技術を用いて合成的に構築することができる。含められたコーティング配列の転写および翻訳のための適した調節エレメントをDNAコーティング配列に提供することができる。周知のように、原核細胞宿主、たとえば細菌および真核細胞宿主、たとえば、酵母、植物細胞、昆虫細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞などを含む様々な宿主と適合性である発現系が現在入手可能である。
【0142】
次いでレセプターを発現する細胞を試験化合物と接触させると、結合、または機能的反応の刺激または阻害が観察される。
【0143】
別法として、発現されたレセプターを含有する単離された細胞膜を使用して、試験化合物の結合を測定することができる。
【0144】
結合の測定のために、放射性または蛍光化合物を使用できる。対照化合物として、ヒト組み換えFSHを使用できる。
【0145】
代替法においても、競合結合分析を行うことができる。
【0146】
別の分析法は、レセプターによるcAMP蓄積の刺激を測定することによるFSHレセプター作用物質化合物のスクリーニングを含む。したがって、このような方法は、宿主細胞の細胞表面上のレセプターの発現および細胞を試験化合物にさらすことを含む。次にcAMPの量を測定する。cAMPの量は、レセプターに対する結合に対しての試験化合物の刺激効果により増大する。
【0147】
たとえば、暴露された細胞におけるcAMPレベルの直接測定に加えて、DNAをコード化するレセプターを用いたトランスフェクションに加えて、レポーター遺伝子をコード化する第二のDNAでトランスフェクトすることもできる株細胞を使用することができ、前記レポーター遺伝子の発現はcAMPのレベルに対応する。このようなレポーター遺伝子は、cAMP誘発性であるか、または新規cAMP反応性エレメントに対して結合するような方法で構築することができる。一般に、レポーター遺伝子発現は、cAMPの変化するレベルに対して反応する任意の反応エレメントにより制御される。適したレポーター遺伝子は、たとえば、LacZ、アルカリホスファターゼ、ホタルルシフェラーゼおよび緑色蛍光タンパク質である。このようなトランス活性化分析の原則は、当分野において周知であり、たとえば、Stratowa,Ch.,Himmler,A.およびCzernilofsky,A.P.,(1995)Curr.Opin.Biotechnol.6:574に記載されている。
【0148】
本発明はさらに、一般式Iを有する4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体またはこの医薬的に許容される塩を含む、医薬的に許容される助剤および場合により他の治療薬との混合物における医薬組成物にも関する。助剤は、組成物の他の成分と適合性であり、この受容体に対して有害でないという意味で「許容される」。
【0149】
組成物は、たとえば、経口、舌下、皮下、静脈内、筋肉内、鼻、局所、または直腸投与に適したものなどを含み、すべて投与するための単位投与形態である。
【0150】
経口投与に関して、活性成分は独立した単位、たとえば、錠剤、カプセル、散剤、顆粒剤、溶液、懸濁液などとして提供することができる。
【0151】
非経口投与に関して、本発明の医薬組成物は、単剤または多剤容器中、たとえば密封バイアルおよびアンプル中などの所定量の注射液などで提供することができ、使用前に無菌液体担体、たとえば、水を添加することのみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することもできる。
【0152】
このような医薬的に許容される助剤と、たとえば、標準的文献、Gennaro,A.R.ら.,Remington:The Science and Practice of Pharmacy(20th Edition.,Lippincott Williams & Wilkins,2000,特にパート5:Pharmaceutical Manufacturing参照)に記載されているように混合して、活性剤を圧縮して、固体投与単位、たとえば、丸薬、錠剤にするか、またはカプセルまたは坐剤に加工することができる。医薬的に許容される液体により、活性剤を流体組成物として、たとえば、溶液、懸濁液、乳液の形態において、注射製剤として、またはスプレー、たとえば鼻スプレーとして適用することができる。
【0153】
固体投与単位を製造するために、通常の添加剤、たとえば、充填剤、着色剤、高分子結合剤などが想定される。一般に、任意の医薬的に許容される添加剤であって、活性化合物の機能を妨害しないものを使用できる。適した担体であって、これとともに本発明の化合物を固体組成物として投与できるものとしては、ラクトース、デンプン、セルロース誘導体など、またはこの混合物が挙げられ、適切な量で使用される。非経口投与に関して、水性懸濁液、等張生理食塩水および無菌注射可能な溶液であって、医薬的に許容される分散剤および/または湿潤剤、たとえば、プロピレングリコールまたはブチレングリコールを含有するものを使用できる。
【0154】
本発明はさらに、前述の医薬組成物を前記組成物に適した包装材料との組み合わせにおいて含み、前記包装材料は、前記のような使用に関して組成物の使用説明書を含む。
【0155】
活性成分、またはこの医薬組成物の投与の正確な用量および投与計画は、具体的な化合物、投与経路、および医薬が投与される個々の対象の年齢および状態によって変わる。
【0156】
一般に、非経口投与は、より吸収に依存する他の投与方法よりも少ない用量を必要とする。しかしながら、ヒトについて適した用量は、体重1kgあたり0.05〜25mgである。所望の用量は、1回、または1日を通して適した間隔で投与される複数回の副用量として提供することができるか、もしくは女性受容者の場合、月経周期全体にわたって適切に1日ごとに投与することができる用量として提供できる。用量ならびに投与計画は女性と男性受容者の間で異なり得る。
【0157】
このように、本発明による化合物を治療において使用できる。
【0158】
本発明のさらなる態様は、FSHレセプターによる経路に応答した障害の治療、好ましくは受精障害の治療のために使用される医薬の製造のための、一般式Iを有する4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体の使用にある。従って、これを必要とする患者に、適切な量の本発明による化合物を投与することができる。
【0159】
さらなる態様において、本発明は、不妊症の治療のために使用される医薬の製造のための、一般式Iを有する4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体の使用にある。
【0160】
本発明を以下の実施例により説明する。
【0161】
概評
次の略語が実施例において使用される:DMA=N,N−ジメチルアニリン、DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン、TFA=トリフルオロ酢酸、HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、Fmoc=9−フルオレニルメトキシカルボニル、Fmoc−Cl=9−フルオレニルメトキシカルボニルクロリド、Alloc=アリルオキシカルボニル、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、THF=テトラヒドロフラン。
【0162】
別の記載がない限り、以下の実施例の全ての最終生成物を水/1,4−ジオキサン混合物、水/tert−ブタノールまたは水/アセトニトリル混合物から凍結乾燥された。化合物がTFA塩として調製されたならば、酸を凍結乾燥の前に溶媒混合物に対して適切な量で添加した。
【0163】
実施例において記載される最終生成物の名称は、Beilstein Autonom program(version:2.02.304)を用いて一般化された。
【0164】
以下の分析的HPLC法を、保持時間の決定のために使用した:
方法1:カラム:5μm Luna C−18(2)150×4.6mm;流量:1ml/分;検出:210nm;カラム温度:40℃;溶媒A:CHCN/HO=1/9(v/v);溶媒B:CHCN;溶媒C:0.1 M水性トリフルオロ酢酸;勾配:30.00分で溶媒A/B/C=65/30/5から10/85/5(v/v/v)、次いでさらに10.00分間A/B/C=10/85/5(v/v/v)で一定。
【0165】
方法2:使用された勾配以外は方法1と同じ:勾配:30.0分で溶媒A/B/C=75/20/5から15/80/5(v/v/v)、次いでさらに10.00分間A/B/C=15/80/5(v/v/v)で一定。
【0166】
方法3:使用した勾配以外は方法1と同じ:勾配:30.00分間で溶媒A/B/C=35/60/5から10/85/5(v/v/v)、次いでさらに10.00分間、A/B/C=10/85/5(v/v/v)で一定。
【0167】
方法4:使用した勾配以外は方法1と同じ:勾配:30.00分間で溶媒A/B/C=95/0/5から15/80/5(v/v/v)、次いでさらに10.00分間、A/B/C=15/80/5(v/v/v)で一定。
【0168】
方法5:使用した勾配以外は方法1と同じ:勾配:20.00分間で溶媒A/B/C=75/25/0から0/100/0(v/v/v)、次いでさらに10.00分間A/B/C=0/100/0(v/v/v)で一定。
【0169】
方法6:使用した勾配以外は方法1と同じ:勾配:20.00分間で溶媒A/B/C=60/40/0から0/100/0(v/v/v)、次いでさらに10.00分間A/B/C=0/100/0(v/v/v)で一定。
【0170】
方法7:使用した勾配以外は方法1と同じ:勾配:30.00分間で溶媒A/B/C=70/30/3から40/60/3(v/v/v)、次いでさらに10.00分間A/B/C=0/100/3(v/v/v)で一定。
【0171】
方法8:カラム:3μm Luna C−18(2)100×2mm(Phenomenex);流速:0.25ml/分;検出:210nm;カラム温度:40℃;溶媒A:CHCN/HO=1/9(v/v);溶媒B:CHCN;勾配:30.00分間で溶媒A/B=65/35から10/90(v/v)、2.00分間でA/B=0/100(v/v)、次いでさらに8.00分間A/B=0/100(v/v)で一定、次いで1.00分でA/B=65/35(v/v)、最終的にさらに15.00分間A/B=65/35(v/v)で一定。
【0172】
方法9:カラム:Chiralpak AD−H 25×0.46cm;検出:キラリティー(+/−)および210nm;状態:定組成ヘプタン/イソプロピルアルコール80/20(v/v)。
【0173】
適した分析的HPLC法を用いて個々のジアステレオマーのベースライン分離が観察されたならば、ジアステレオマー比(Diast.ratio:)が決定された。別法として、ジアステレオマー比は、ジアステレオマーに対応する別個のシグナルが特定される場合、H NMR分析により決定された。
【0174】
分取HPLC−精製は、Luna C−18(2)カラム(5μm)(150×21.2mm)上で、水/アセトニトリル混合物を使用し、場合により0.1%水性TFAの存在下、表示された勾配を使用して行われた:流速:20ml/分:検出:210nm:
【実施例1】
【0175】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3,4,5−トリメトキシ−ベンズアミド
(a)3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−ニトロ−ベンジルオキシ)−ベンズアルデヒド
臭化3−ニトロベンジル(2g)、3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.06g)、KCO(2.55g)およびBuNI(186mg)のDMF(50ml)中混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をヘプタンから再結晶した。
収量:2.98g。MS−ESI:[M+H]=380/382。
【0176】
(b)4−[4−(3−ニトロ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例1aの生成物(2g)、3−アミノクロトニトリル(431mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(810mg)のエタノール(20ml)中混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/1(v/v)中、シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。
収量:2.7g。MS−ESI:[M+H]=580/582。
【0177】
(c)4−[4−(3−アミノ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
SnCl(1.62g)を実施例1bの生成物(500mg)のエタノール(10ml)中溶液に添加した。18時間撹拌後、反応混合物を水中に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機層を分離し、0.5N NaOHおよび水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:440mg。MS−ESI:[M+H]=550/552。
【0178】
(d)N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3,4,5−トリメトキシ−ベンズアミド
実施例1cの生成物(44mg)、3,4,5−トリメトキシベンゾイルクロリド(39mg)およびDIPEA(70μl)のジクロロメタン(10ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物ジクロロメタンで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→90% アセトニトリル)により精製した。収量:39mg。MS−ESI:[M+H]=744.4/746.4;分析的HPLC:Rt=20.73分 1(方法1)。
【実施例2】
【0179】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3,3−ジメチル−ブチルアミド
実施例1cにおいて記載された生成物(44mg)の3,3−ジメチル−ブチリルクロリド(16mg)でのアシル化は、実施例1dにおいて記載された方法に従って行われた。収量:36mg。MS−ESI:[M+H]=648/650;分析的HPLC:Rt=22.58分(方法1)。
【実施例3】
【0180】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アセトアミド
(a)2−ブロモ−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アセトアミド
ジクロロメタン(5ml)中ブロモアセチルクロリド(600μl)を実施例1cの生成物(1.32g)およびDIPEA(2.1ml)のジクロロメタン(25ml)中溶液に滴下した。4時間撹拌後、反応混合物を水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:900mg。MS−ESI:[M+H]=670/672/674。
【0181】
(b)N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アセトアミド
実施例3aの生成物(50mg)および4−ピコリルアミン(81mg)のジクロロメタン/THF=4:1(v/v)(2.5ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物ジクロロメタンで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→90% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:17.9mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=698.4/700.4;分析的HPLC:Rt=8.85分(ジアステレオマー1)、Rt=9.07分(ジアステレオマー2)(方法2)。
【実施例4】
【0182】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−(シクロペンチル−メチル−アミノ)−アセトアミド
実施例3aに記載された生成物(50mg)のシクロペンチル−メチル−アミン(74mg)との反応は、実施例3bに記載された方法に従って行われた。収量:53mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=689/691;分析的HPLC:Rt=13.45分(ジアステレオマー1)、Rt=13.72分(ジアステレオマー2)(方法2)。
【実施例5】
【0183】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−アセトアミド
実施例3aに記載された生成物(50mg)の2−ピペラジン−1−イル−エタノール(98mg)との反応は、実施例3bに記載された方法に従って行われた。収量:41mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=720/721;分析的HPLC:Rt=10.40分(ジアステレオマー1)Rt=10.67分(ジアステレオマー2)(方法2)。
【実施例6】
【0184】
3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド
(a)3−(2−ブロモ−6−エトキシ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−安息香酸メチルエステル
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(2g)の3−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(2.06g)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。残留物を、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=7/3(v/v)中、シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:2.42g。MS−ESI:[M+H]=393/395。
【0185】
(b)3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−安息香酸メチルエステル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従い、実施例6aの生成物(2.4g)、3−アミノクロトニトリル(504mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(947mg)から出発して調製された。収量:2.96g。MS−ESI:[M+H]=593/595。
【0186】
(c)3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−安息香酸
実施例6bの生成物(2.96g)および2N NaOH(5ml)のジオキサン(100ml)中混合物を3日間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、続いてpH2になるまで4N HClを添加し、エチルアセテートで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:3.0g。MS−ESI:[M+H]=579/581。
【0187】
(d)3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンズアミド
実施例6cの生成物(90mg)、2−エチルアミノ−エタノール(49μl)およびTBTU(82mg)のジクロロメタン(5ml)中混合物を4時間撹拌した。反応生成物を飽和NaHCOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→90% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:43mg。MS−ESI:[M+H]=650/652;分析的HPLC:Rt=19.96分(ジアステレオマー1)、Rt=20.22分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:3:1
【実施例7】
【0188】
4−{3−ブロモ−4−[3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボニル)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例6cにおいて記載された化合物の1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン(47μl)およびTBTU(82mg)とのカップリングは、実施例6dにおいて記載された方法に従って行われた。収量:61mg。MS−ESI:[M+Η]=644/646;分析的HPLC:Rt=23.48分(ジアステレオマー1)、Rt=23.75分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:3:1
【実施例8】
【0189】
{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸 tert−ブチルエステル
(a)3−ブロモメチル−フェノール
0℃および窒素雰囲気下、四臭化炭素(28.05g)を20分にわたって、3−ヒドロキシベンジルアルコール(7g)およびトリフェニルホスフィン(22.18g)のジクロロメタン(250ml)中懸濁液に添加した。0℃で1時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:10g。MS−ESI:[M−H]=184.8/186.8
(b)2−(3−ブロモメチル−フェノキシ)−テトラヒドロ−ピラン
0℃で、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(9.8ml)および触媒量のピリジニウム−p−トルエンスルホネートを実施例8aの生成物(10g)のジクロロメタン(300ml)中溶液に添加した。1.5時間室温で撹拌後、反応混合物ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をヘプタン/エチルアセテート=4/1(v/v)中シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:13.6g。
【0190】
(c)3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ベンジルオキシ]−ベンズアルデヒド
3−エトキシ−4−ヒドロキシ−5−ブロモ−ベンズアルデヒド(11.19g)の実施例8bの生成物(13.6g)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。残留物を溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=3/1(v/v)中シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:17.8g。MS−ESI:[M+H]=435/437。
【0191】
(d)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例8cの生成物(5.5g)、3−アミノクロトニトリル(1g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(1.95g)を使用して、標記化合物を実施例1bにおいて記載された方法に従って調製した。収量:6.4g。MS−ESI:[M+H]=635.4/637.4。
【0192】
(e)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−ヒドロキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例8dの生成物(6.4g)のメタノール(135ml)および水(15ml)中溶液にシュウ酸を添加して、pH 2にした。55℃で2時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をエチルアセテート中に溶解させ、水、飽和NaHCOおよび塩水洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:5.5g。MS−ESI:[M+H]=551.2/553.2。
【0193】
(f){3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸tert−ブチルエステル
実施例8eの生成物(100mg)、tert−ブチルブロモアセテート(105mg)およびCsCO(355mg)のジオキサン(7ml)中混合物を80℃、窒素雰囲気下、18時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(50→100% アセトニトリル)により精製した。収量:34.5mg。MS−ESI:[M+H]=665.4/667.4;分析的HPLC:Rt=10.16分(ジアステレオマー1)、10.55分(ジアステレオマー2)(方法3)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例9】
【0194】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−(3−ピロリジン−1−イル−プロピルアミノ)−アセトアミド
実施例3aにおいて記載された生成物(100mg)の3−ピロリジン−1−イル−プロピルアミン(191mg)との反応は、実施例3bに記載された方法に従って行われた。収量:32mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=718.6/720.6;分析的HPLC:Rt=7.24分(方法2)。
【実施例10】
【0195】
{3−(ベンジル−メチル−アミノ)−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−プロピオンアミド
(a)N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アクリルアミド
実施例1cの生成物(1.5g)のジクロロメタン中溶液に、アクリロイルクロリド(222μl)およびDIPEA(2.38ml)を添加した。18時間撹拌後、反応混合物を水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:1.65g。ESI−MS:[M+H]=604.2/606.2。
【0196】
(b){3−(ベンジル−メチル−アミノ)−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−プロピオンアミド
実施例10aの生成物(150mg)およびN−メチル−ベンジルアミン(300mg)のTHF(2.5ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をエチルアセテート中に溶解させ、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:34mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=725.4/727.4;分析的HPLC:Rt=14.32分(ジアステレオマー1)、Rt=14.58分(ジアステレオマー2)(方法2)。
【実施例11】
【0197】
3−[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−プロピオンアミド
標記化合物は実施例10bについて記載された方法に従って、ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミン(319mg)および実施例10aの生成物(150mg)から出発して得られた。収量:30mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=737.4/739.4;分析的HPLC:Rt=13.24分(方法2)。
【実施例12】
【0198】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(ピリジン−2−イルメトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例8eの生成物(100mg)、2−ピコリルクロリド塩酸塩(31.2mg)およびCsCO(124mg)のDMF(7ml)中混合物を60℃、窒素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:19.6mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=642.1/644.1;分析的HPLC:Rt=17.24分(方法2)。
【実施例13】
【0199】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は、実施例12について記載された方法に従って、4−フルオロ−ベンジルブロミド(23.7μl)および実施例8eの化合物(100mg)から出発して得られた。残留物を分取HPLC(50→100% アセトニトリル)により精製した。収量:58.9mg。MS−ESI:[M+H]=659.2/661.2;分析的HPLC:Rt=14.38分(ジアステレオマー1)、Rt=14.90分(ジアステレオマー2)(方法3)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例14】
【0200】
4−{3−ブロモ−4−[3−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は、実施例12について記載された方法に従って、2−ジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩(32.7mg)および実施例8eの化合物(100mg)から出発して得られた。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:62.9mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=650.4/652.4;分析的HPLC:Rt=13.35分(ジアステレオマー1)、Rt=13.70(ジアステレオマー2)(方法2)。
【実施例15】
【0201】
2−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド
標記化合物は、実施例12について記載された方法に従って、2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミド(19.6μl)および実施例8eの化合物(100mg)から出発して得られた。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル)により精製した。収量:53.8mg。MS−ESI:[M+H]=636.4/638.4;分析的HPLC:Rt=20.44分(ジアステレオマー1)、Rt=20.77分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例16】
【0202】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例8eの生成物(100mg)、2−メトキシエタノール(29μl)、ジエチルアゾジカルボキシレート(57μl)およびトリフェニルホスフィンポリマー結合体(122mg)のジクロロメタン(6ml)中混合物を窒素雰囲気下で54時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(50→100% アセトニトリル)により精製した。収量:15mg。MS−ESI:[M+H]=609.2/611.2;分析的HPLC:Rt=7.66分(方法3)。
【実施例17】
【0203】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a){3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸
実施例8fの化合物(620mg)のジクロロメタン(45ml)およびトリフルオロ酢酸(5ml)中混合物を4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:553mg。MS−ESI:[M+H]=609.2/611.2。
【0204】
(b)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例17aにおいて記載された化合物(79mg)のモルホリン(34μl)およびTBTU(62mg)とのカップリングは、実施例6dにおいて記載された方法に従って行われた。収量:50.5mg。MS−ESI:[M+H]=678.4/680.4;分析的HPLC:Rt=16.29分(ジアステレオマー1)、Rt=16.65(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例18】
【0205】
2−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−N−チオフェン−2−イルメチル−アセトアミド
実施例17aにおいて記載された化合物(75mg)の2−チオフェンメチルアミン(38μl)およびTBTU(59mg)とのカップリングは、実施例6dにおいて記載された方法に従って行われた。残留物を分取HPLC(40→100% アセトニトリル)により精製した。収量:45.7mg。MS−ESI:[M+H]=704.4/706.4;分析的HPLC:Rt=6.96分(方法3)。
【実施例19】
【0206】
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
(a)3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−ニトロ−ベンジルオキシ)−ベンズアルデヒド
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(5g)の2−ニトロベンジルブロミド(4.85g)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。収量:7.88g。MS−ESI:[M+H]=380/382。
【0207】
(b)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−ニトロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従って、実施例19aの生成物(7.88g)、3−アミノクロトニトリル(1.7g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(3.2g)から出発して調製された。収量:8.54g。MS−ESI:[M+H]=580.2/582.2。
【0208】
(c)4−[4−(2−アミノ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
0℃で、亜鉛末(9.01g)を少しずつ、実施例19cの生成物(6.9g)および酢酸(5.9ml)のTHF(150ml)中溶液に添加した。0℃で1時間、室温で2時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:3.66g。MS−ESI:[M+H]=550.2/552.2。
【0209】
(d)2−ブロモ−N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アセトアミド
ブロモアセチルクロリド(0.546ml)の実施例19cの生成物(1.2g)との反応は、実施例3aについて記載された方法に従って行われた。収量:1.36g。MS−ESI:[M+H]=626.2/628.2。
【0210】
(e)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−ピロリジン−1−イル−アセトアミド
実施例19dの生成物(136mg)およびピロリジン(181μl)のTHF(5ml)中混合物を54時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:51.8mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=661.4/663.4;分析的HPLC:Rt=13.58(方法2)。
【実施例20】
【0211】
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−アセトアミド
標記化合物は実施例19eにおいて記載された方法に従って、実施例19dの生成物(136mg)およびN,N,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミン(277μl)から出発して調製された。収量:41mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=690.4/692.4;分析的HPLC:Rt=12.14分(ジアステレオマー1)、Rt=12.46(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:7:1
【実施例21】
【0212】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)5−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−カルボン酸
5℃で、トリエチルアミン(16.9ml)をムコ臭素酸(10.31g)および2−メチル−イソチオ尿素(11.13g)の水(200ml)中溶液に滴下した。5℃で3時間撹拌した後、反応混合物を昇温させ(室温)、撹拌をさらに54時間続けた。反応混合物を濃HCl(33%)で酸性化した。標記生成物を濾過により得た。収量:4.1g。MS−ESI:[M+H]=249/251。
【0213】
(b)2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−カルボン酸
メタノール(25ml)中実施例21aの生成物(517mg)をPARR装置中、KOH(260mg)および10%BaSO上Pd(260mg)の存在下で4時間水素化した。反応混合物をデカライト(decalite)上で濾過し、メタノール(温)で洗浄した。濾液をこの体積の50%まで濃縮し、続いて濃HCl(33%)を添加して、pH 1にした。沈殿(KBr)を濾過し、母液を真空中で濃縮した。残留物をジオキサンから再結晶した。収量:200mg。MS−ESI:[M+H]=170。
【0214】
(c)2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−メタノール
0℃でオキサリルクロリド(295μl)をDMF(91.2μl)のジクロロメタン(2ml)中溶液に添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をアセトニトリル(2ml)およびTHF(3ml)中に溶解させ、続いて実施例21bの生成物(200mg)を0℃、窒素雰囲気中で少しずつ添加した。0℃で15分間撹拌後、反応混合物を冷却し(−78C)、2M DMF中NaBH(590μl)を添加した。−20℃で3時間撹拌した後、反応混合物を2N HClでクエンチし、真空中で濃縮した。残留物を水中に溶解させ、残存する溶液を2N NaOHでpH 11に調節し、続いてジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:180mg。MS−ESI:[M+H]=156。
【0215】
(d)3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルメトキシ)−ベンズアルデヒド
実施例21c(180mg)、3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(289mg)、トリフェニルホスフィンポリマー結合体(393mg)およびジエチルアゾジカルボキシレート(186μl)のジクロロメタン(25ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を溶離剤としてヘプタン/酢酸エチル=3/2(v/v)中、シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:98mg。MS−ESI:[M+H]=383/385。
【0216】
(e)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は、実施例1bにおいて記載された方法に従って、実施例22dの生成物(49mg)、3−アミノクロトニトリル(11mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(20mg)から出発して調製された。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:24mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=583.2/585.2;分析的HPLC:Rt=25.06分(ジアステレオマー1)、Rt=25.51分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例22】
【0217】
フラン−2−カルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド
実施例19cの生成物(100mg)、2−フロイルクロリド(36μl)およびDIPEA(159μl)のジクロロメタン(5ml)中混合物を16時間撹拌した。反応混合物ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した。収量:67mg。MS−ESI:[M+H]=644.4/646.4;分析的HPLC:Rt=20.19分(方法1)。
【実施例23】
【0218】
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アクリルアミド
実施例19cの生成物(100mg)のアクリロイルクロリド(29μl)とのDIPEA(159μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。収量:51.1mg。MS−ESI:[M+H]=604.4/606.4;分析的HPLC:Rt=19.01分(ジアステレオマー1)、Rt=19.42分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:9:1
【実施例24】
【0219】
シクロプロパンカルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド
実施例19cの生成物(100mg)のシクロプロパンカルボニルクロリド(33μl)とのDIPEA(159μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。収量:52.1mg。MS−ESI:[M+H]=618.2/620.2;分析的HPLC:Rt=20.30分(ジアステレオマー1)、Rt=20.71分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:7:1
【実施例25】
【0220】
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル]−カルバミン酸メチルエステル
実施例19cの生成物(100mg)のメチルクロロホルメート(28μl)とのDIPEA(159μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。収量:65.9mg。MS−ESI:[M+H]=608.2/610.2;分析的HPLC:Rt=21.37分(ジアステレオマー1)、Rt=21.87分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:11:1
【実施例26】
【0221】
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸イソブチルエステル
実施例19cの生成物(100mg)のイソブチルクロロホルメート(47μl)とのDIPEA(159μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。収量:70mg。MS−ESI:[M+H]=650.4/652.4;分析的HPLC:Rt= 26.84分(ジアステレオマー)、Rt=27.26分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:7:1
【実施例27】
【0222】
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フラン−3−カルボン酸メチルエステル
(a)2−(2−ブロモ−6−エトキシ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−フラン−3−カルボン酸メチルエステル
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(123mg)の2−ブロモメチル−フラン−3−カルボン酸メチルエステル(109mg)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。収量:191mg。MS−ESI:[M+H]=383/385。
【0223】
(b)2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル−6−エトキシ−フェノキシメチル)−フラン−3−カルボン酸メチルエステル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従って、実施例27aの生成物(191mg)、3−アミノクロトニトリル(41mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(77mg)から出発して調製された。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル)により精製した。収量:168mg。MS−ESI:[M+H]=583/585;分析的HPLC:Rt=23.06分(ジアステレオマー1)、Rt=23.43分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例28】
【0224】
プロパン−1−スルホン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド
プロパン−1−スルホニルクロリド(31μl)およびピリジン(44μl)を実施例19cの生成物(100mg)のジクロロメタン(3ml)中溶液に添加した。18時間撹拌後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した。収量:52.7mg。MS−ESI:[M+H]=656.4/658.4;分析的HPLC:Rt=22.36分(ジアステレオマー1)、Rt=22.72分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:7:1
【実施例29】
【0225】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンズアミド
(a)4−(2−ブロモ−6−エトキシ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−安息香酸メチルエステル
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(4g)の4−ブロモメチル−安息香酸メチルエステル(3.73g)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。収量:6.4g。MS−ESI:[M+H]=393/395。
【0226】
(b)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−安息香酸メチルエステル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従って、実施例29aの生成物(6.4g)、3−アミノクロトニトリル(1.34g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(2.51g)から出発して調製された。収量:6.74g。MS−ESI:[M+H]=593/595。
【0227】
(c)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−安息香酸
実施例29bの生成物(6.5g)および2N NaOH(11.3ml)のジオキサン(400ml)中混合物を50℃で18時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、加えて、pH 2になるまで4N HClを添加し、続いてエチルアセテートで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:6.4g。MS−ESI:[M+H]=579/581。
【0228】
(d)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンズアミド
実施例29cにおいて記載された化合物(100mg)の2−メトキシ−エチルアミン(44μl)およびTBTU(82mg)とのカップリングは実施例6dにおいて記載された方法に従って行われた。収量:70mg。MS−ESI:[M+H]=636.4/638.4;分析的HPLC:Rt=19.25分(ジアステレオマー1)、19.55分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1(HPLC)
【実施例30】
【0229】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(イソブチルアミノ−メチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従って、3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド(6g)、3−アミノクロトニトリル(2.01g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(3.8g)から出発して調製された。反応混合物を冷却し(0℃)および標記化合物を濾過し、エタノール(冷)で洗浄した。収量:6.3g。MS−ESI:[M+H]=445/447。
【0230】
(b)4−[3−ブロモ−4−(3−ブロモメチル−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例実施例30aの生成物(1.96g)、α,α,−ジブロモ−m−キシレン(9.31g)およびKCO(1.22g)のDMF(100ml)中混合物を60℃、窒素雰囲気下で2時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をヘプタン/エチルアセテート=1/2(v/v)中シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:2.52g MS−ESI:[M+H]=627.4/629.4/631.4;分析的HPLC:Rt=17.71分(ジアステレオマー1)、18.07分(ジアステレオマー2)(方法6)。ジアステレオマー比:4:1
(c)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(イソブチルアミノ−メチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30bの生成物(100mg)およびイソ−ブチルアミン(79μl)のアセトニトリル(5ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し;残留物をジクロロメタン中に溶解させ、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:76mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=620.4/622.4;分析的HPLC:Rt=13.56分(ジアステレオマー1)、Rt=13.85分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:3:1
【実施例31】
【0231】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物を実施例30cにおいて記載されている方法に従って、アセトニトリル(5ml)中実施例30bの生成物(100mg)および4−(アミノメチル)ピリジン(81μl)から出発して調製した。収量:41mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=655.2/657.2;分析的HPLC:Rt=8.08分(方法2)。ジアステレオマー比:3:1
【実施例32】
【0232】
4−[4−(3−アミノメチル−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)4−[4−(3−アジドメチル−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30bの生成物(250mg)およびNaN(78mg)のDMF(10ml)中混合物を2時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空中で乾燥した(50℃)。収量:197mg。MS−ESI:[M+H]=590.4/592.4;分析的HPLC:Rt=23.72分(ジアステレオマー1)、Ry=24.12分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:3.5:1
(b)4−[4−(3−アミノメチル−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例32aの生成物(133mg)、トリフェニルホスフィンポリマー結合体(150mg)および10滴の水のTHF/ジクロロメタン=2:1(v/v)中混合物を40℃で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:197mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=564.2/566.2;分析的HPLC:Rt=10.31分(ジアステレオマー1)、Rt=10.58分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:3:1
【実施例33】
【0233】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−ヒドロキシメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30bの生成物(100mg)およびCaCO(80mg)のジオキサン/水=1/1(v/v)中混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、続いて2N HClを添加した。有機層を分離し、飽和NaHCOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した収量:44mg。MS−ESI:[M+H]=565.2/567.2;分析的HPLC:Rt=15.96分(ジアステレオマー1)、Rt=16.33分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例34】
【0234】
1−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3−メチル−尿素
実施例19cの化合物および4−ニトロフェニルクロロホルメート(55mg)のジクロロメタン(4ml)中混合物を2時間撹拌した。メチルアミン(2.7ml、THF中2M)を添加し、撹拌をさらに3時間続けた。反応混合物ジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した。収量:54mg。MS−ESI:[M+H]=607.2/609.2;分析的HPLC:Rt=15.88分(ジアステレオマー1)、Rt=16.18分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:8:1
【実施例35】
【0235】
ピペラジン−1−カルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド
実施例34において記載された方法に従って、実施例19cの生成物(150mg)、4−ニトロフェニルクロロホルメート(55mg)およびピペラジン(469mg)から出発して標記化合物を調製した。残留物を分取HPLC(0→100% アセトニトリル、0.1% TFA)により精製した。収量:69mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=662.2/664.2;分析的HPLC:Rt=11.70分(ジアステレオマー1)、Rt=12.04分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例36】
【0236】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンジル}−3,3−ジメチル−ブチルアミド
実施例32bの生成物(100mg)のtert−ブチルアセチルクロリド(27μl)でのアシル化を実施例1dにおいて記載された方法に従って行った。収量:33.5mg。MS−ESI:[M+H]=662.4/664.4;分析的HPLC:Rt=21.26分(ジアステレオマー1)、Rt=21.54分(ジアステレオマー2)(方法1)。
【実施例37】
【0237】
{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンジル}−カルバミン酸エチルエステル
実施例32bの生成物(100mg)のエチルクロロホルメート(19μl)とのDIPEA(93μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。収量:37mg。MS−ESI:[M+H]=636.2/638.2;分析的HPLC:Rt=19.81分(ジアステレオマー1)、Rt=20.14分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:4.5:1
【実施例38】
【0238】
{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸メチルエステル
(a)4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルメトキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−ベンズアルデヒド
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(490mg)の(2−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノール(250mg)とのMitsunobu反応を実施例21dについて記載された方法にしたがって行った。残留物を溶離剤としてジクロロメタン/メタノール=99/1(v/v)シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:500mg。MS−ESI:[M+H]=351/353。
【0239】
(b)4−[4−(2−アミノ−ピリジン−3−イルメトキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
標記化合物は実施例1bにおいて記載された方法に従って、実施例38aの生成物(500mg)、3−アミノクロトニトリル(116mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(218mg)から出発して調製された。収量:290mg。MS−ESI:[M+H]=551/553。
【0240】
(c){3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸メチルエステル
実施例38bの生成物(50mg)のメチルクロロホルメート(8μl)とのDIPEA(47μl)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル)により精製した。収量:17mg。MS−ESI:[M+H]=609/611;分析的HPLC:Rt=13.82分(ジアステレオマー1)、Rt=14.08分(ジアステレオマー2)(方法5)。ジアステレオマー比:7:2
【実施例39】
【0241】
4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−{3−[(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−アミノ]−ベンジルオキシ}−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例1cの生成物(100mg)、1H−イミダゾール−4−カルボアルデヒド(21mg)、NaCNBH(25mg)および酢酸(114μl)のメタノール(3ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(40→100% アセトニトリル)により精製した。収量:13mg。MS−ESI:[M+H]=550.2/552.2;分析的HPLC:Rt=7.27分(方法1)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例40】
【0242】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド
(a)4−ブロモメチル−ベンゼンスルホニルクロリド
20℃で、ベンゾイルペルオキシド(600mg)を4−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(9.5g)およびN−ブロモスクシンイミド(8.9g)の1,2−ジクロロプロパン(60ml)中懸濁液に添加した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ヘプタンから再結晶後、白色固体として標記化合物を得た。収量:2.26g。
【0243】
(b)4−ブロモメチル−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド
20℃で、トリエチルアミン(61mg)を実施例40aの生成物(135mg)のジエチルエーテル(2ml)中溶液に添加した。5分後、2−メトキシ−エチルアミン(37mg)を添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタン(20ml)中に溶解させ、飽和NaHCOで数回洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。標記生成物を褐色油状物として得た。収量:120mg。MS−ESI:[M+H]=308/310。
【0244】
(c)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−(2−メトキシ−エチル)−ベンゼンスルホンアミド
20℃で、実施例40bの生成物(120mg)のDMF(3ml)中溶液を、30aの生成物(222mg)、KCO(200mg)およびKI(10mg)のDMF(7ml)中懸濁液に添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、飽和NaHCO10ml中に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機層を濃縮し、ジクロロメタン中に溶解させ、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。分取HPLC(0→90% CHCN、0.1% TFA)により標記生成物を得た。収量:22mg。MS−ESI:[M+H]=672/674;分析的HPLC:Rt=21.31分(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例41】
【0245】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N,N−ジエチル−ベンゼンスルホンアミド
(a)4−ブロモメチル−N,N−ジエチル−ベンゼンスルホンアミド
実施例40 bと同様にして、ジエチルアミン(37mg)および実施例40aの生成物から出発して、標記化合物を得た(135mg)。収量:122mg。R(ヘプタン/エチルアセテート(1/1、v/v))=0.45。MS−ESI:[M+H]=306/308。
【0246】
(b)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N,N−ジエチル−ベンゼンスルホンアミド
実施例40cと同様にして、実施例41aの生成物(122mg)および実施例30aの生成物(222mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:79mg。MS−ESI:[M+H]=670/672;分析的HPLC:Rt=26.63分(ジアステレオマー1)、26.93分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例42】
【0247】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
実施例1cの生成物(100mg)のメタンスルホニルクロリド(15μl)でのスルホニル化を実施例28において記載されている方法に従って行った。収量:46mg。MS−ESI:[M+H]=628/630;分析的HPLC:Rt=20.76分(ジアステレオマー1)、Rt=21.01分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例43】
【0248】
チオフェン−2−スルホン酸{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド
実施例1cの生成物(100mg)のチオフェン−2−スルホニルクロリド(36μl)でのスルホニル化を実施例28において記載されている方法に従って行った。収量:70mg。MS−ESI:[M+H]=696.2/698.2;分析的HPLC:Rt=23.75分(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例44】
【0249】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンゼンスルホン酸イソプロピルエステル
(a)トルエン−4−スルホン酸イソプロピルエステル
0℃で、4−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(3.8g)を2−プロパノール(6.12ml)のピリジン(6.6ml)中溶液に添加した。反応混合物を0℃で2時間、次いで20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(150ml)中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。合した有機相を3M水性HClおよび飽和NaHCOで洗浄した。乾燥(MgSO)および真空中での濃縮後、淡黄色油状物として標記生成物を得た。収量:2.89g。MS−ESI:[M+H]=215。
【0250】
(b)4−ブロモメチル−ベンゼンスルホン酸イソプロピルエステル
20℃で、ベンゾイルペルオキシド(48mg)を実施例44aの生成物(956mg)およびN−ブロモスクシンイミド(712mg)の重クロロホルム(5ml)中溶液に添加した。反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を20mlの飽和NaHCO中に注ぎ、ジクロロメタンで数回抽出した。合した有機層を乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。標記生成物を淡黄色油状物として得た。収量:1.06g。
【0251】
(c)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンゼンスルホン酸イソプロピルエステル
実施例40cと同様にして、実施例44bの生成物(293mg)および実施例30aの生成物(400mg)から出発して標記化合物を得た。収量:38mg。MS−ESI:[M+H]=657/659;分析的HPLC:Rt=22.64分(ジアステレオマー1)、Rt=22.64分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:10:1
【実施例45】
【0252】
3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド
(a)3−ブロモメチル−ベンゼンスルホニルクロリド
実施例40aと同様にして、溶媒として重クロロホルム(20ml)中、3−メチル−ベンゼンスルホニルクロリド(8.5g)、N−ブロモスクシンイミド(8.9g)およびベンゾイルペルオキシド(600mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:3.1g。
【0253】
(b)3−ブロモメチル−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド
実施例40bと同様にして、メチルアミン(105mg)および実施例45aの生成物(269mg)および実施例30aの生成物(200mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:220mg。MS−ESI:[M−Me]=250/252
(c)3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンゼンスルホンアミド
実施例40cと同様にして、実施例45bの生成物(220mg)および実施例30aの生成物(200mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:17mg。MS−ESI:[M+H]=628/630;分析的HPLC:Rt=20.7分(ジアステレオマー1)、Rt=20.7分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:10:1
【実施例46】
【0254】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(モルホリン−4−スルホニル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)4−(3−ブロモメチル−ベンゼンスルホニル)−モルホリン
実施例40bと同様にして、モルホリン(137μl)、および実施例45aの生成物(269mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:280mg。
【0255】
(b)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(モルホリン−4−スルホニル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例40cと同様にして、実施例46aの生成物(280mg)および実施例30aの生成物(200mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:63mg。MS−ESI:[M+H]=684/686;分析的HPLC:Rt=22.84分(方法2)。ジアステレオマー比:10:1
【実施例47】
【0256】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンゼンスルホン酸
20℃で、KI(91mg)の水(0.5ml)中溶液を、実施例44cの生成物(37mg)のアセトン(0.5ml)中溶液に添加した。反応混合物を60℃で16時間撹拌し、水(15ml)中に注いだ。アセトンの蒸発後、反応混合物をジクロロメタンで数回抽出した。有機相を合し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。分取HPLC(0→90% CHCN、1% TFA)により標記生成物を得た。収量:7mg。MS−ESI:[M+H]=617/615;分析的HPLC:Rt=14.31分(ジアステレオマー1)、Rt=14.65分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:6:4(HPLC)
【実施例48】
【0257】
N−{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
(a)(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル
(4−アミノ−フェニル)−メタノール(500mg)、Fmoc−Cl(1.2g)およびピリジン(1ml)のTΗF(15ml)中混合物を1時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタンから再結晶した。収量:470mg。MS−ESI:[M+Η]=346。
【0258】
(b)(4−クロロメチル−フェニル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル
ジクロロメタン(5ml)中チオニルクロリド(1.03ml)を実施例48aの生成物(460mg)のジクロロメタン(10ml)中溶液に滴下した。2時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。収量:476mg。Rf=0.75(ヘプタン/エチルアセテート=1/2(v/v)。
【0259】
(c){4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル
実施例48bの生成物(100mg)、実施例30aの生成物(122mg)およびKCO(114mg)のDMF(5ml)中混合物を4時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:233mg MS−ESI:[M+H]=772.4/774.4。
【0260】
(d)4−[4−(4−アミノ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
ジクロロメタン(5ml)中ピペリジン(335μl)を実施例48cの生成物(223mg)のジクロロメタン(5ml)中溶液に滴下した。2時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/4(v/v)中、シリカゲル上クロマトグラフィーにかけた。収量:55mg。MS−ESI:[M+H]=550.2/552.2。
【0261】
(e)N−{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
メタンスルホニルクロリド(8μl)およびピリジン(21μl)を実施例48dの生成物(50mg)のジクロロメタン(2ml)中溶液に添加した。2時間撹拌後、反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→100% アセトニトリル)により精製した。収量:11mg。MS−ESI:[MH−H]=628/630;分析的HPLC:Rt=19.78分。ジアステレオマー比:8:1
【実施例49】
【0262】
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−メトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
(a)4−(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例1bと同様にして、3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−メトキシ−ベンズアルデヒド(3.0g)、3−アミノクロトニトリル(1.08g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(1.98g)から出発して、標記化合物を得た。収量:4.8g。MS−ESI:[M+H]=431/433。
【0263】
(b)4−[3−ブロモ−5−メトキシ−4−(2−ニトロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30bと同様にして、1−ブロモメチル−2−ニトロ−ベンゼン(200mg)および実施例49aの生成物(400mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:384mg。MS−ESI:[M+H]=566/568;分析的HPLC:Rt=24.50分(ジアステレオマー1)、Rt=24.95分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:10:1
(c)4−[4−(2−アミノ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−メトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例19cと同様にして、実施例49bの生成物(300mg)から出発して標記化合物を得た。収量:289mg。MS−ESI:[M+H]=536/538;分析的HPLC:Rt=17.45分(ジアステレオマー1)、Rt=17.91分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:10:1
(d)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−メトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド
実施例28と同様にして、実施例49cの生成物(100mg)およびメタンスルホニルクロリド(20μl)から出発して、標記化合物を得た。収量:61mg。MS−ESI:[M+H]=614/616;分析的HPLC:Rt=22.20分(方法2)。ジアステレオマー比:15:1
【実施例50】
【0264】
{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸アリルエステル
(a)(4−ヒドロキシメチル−フェニル)−カルバミン酸アリルエステル
ジクロロメタン(5ml)中Alloc−Cl(537g)を(4−アミノ−フェニル)−メタノール(500mg)およびピリジン(5ml)のジクロロメタン(5ml)中溶液に滴下した。2時間撹拌後、反応混合物ジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。ジクロロメタンから再結晶することにより標記化合物(243mg)を得た。母液をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/1(v/v)中クロマトグラフィーにかけて、さらに245mgの標記化合物を得た。収量:488mg。
【0265】
(b)(4−クロロメチル−フェニル)−カルバミン酸アリルエステル
実施例48bと同様にして、実施例50aの生成物(480mg)およびチオニルクロリド(1.7ml)から出発して標記化合物を得た。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/1(v/v)中クロマトグラフィーにかけた。収量:310mg。
【0266】
(c){4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸アリルエステル
実施例48cと同様にして、実施例50bの生成物(300mg)および実施例30aの生成物(593mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:333mg。MS−ESI:[M+H]=634.4/636.4;分析的HPLC:Rt=24.99分(方法2)。
【実施例51】
【0267】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−カルボアルデヒド
ピロール−2−カルボキシアルデヒド(500mg)のTHF(5ml)中溶液をNaH(252mg、60%油中分散液)のTHF(15ml)中懸濁液に添加した。15分間撹拌後、メタンスルホニルクロリド(570μl)のTHF(5ml)中溶液を滴下した。1時間撹拌後、水(25ml)を添加し、THFを蒸発させた。残留物をジクロロメタンで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/1(v/v)中クロマトグラフィーにかけた。収量:265mg。
【0268】
(b)(1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−イル)−メタノール
0℃で、LiBH(1.15ml、THF中2.0M)を実施例51aの生成物(265mg)のジエチルエーテル(10ml)中溶液に滴下した。0℃で30分間撹拌後、水(2ml)および酢酸(2ml、水中10%)を添加した。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:205mg。
【0269】
(c)2−クロロメチル−1−メタンスルホニル−1H−ピロール
0℃で、メタンスルホニルクロリド(136μl)を、実施例51bの生成物(205mg)およびDIPEA(307μl)のジクロロメタン(6ml)中溶液に滴下した。30分間撹拌後、反応混合物ジクロロメタン(30ml)で希釈し、氷水(30ml)、10% HCl(30ml)および飽和NaHCOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:252mg。
【0270】
(d)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30aの生成物(539mg)の実施例51cの生成物(252mg)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。残留物を分取ΗPLC(40→100% アセトニトリル)により精製した。収量:363mg。MS−ESI:[M+Η]=602.4/604.4;分析的HPLC:Rt=15.53分(ジアステレオマー1)、Rt=15.99分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:11:1
【実施例52】
【0271】
N−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニル]−2−ニトロ−ベンズアミド
(a)3−エトキシ−4−ニトロ−ベンズアルデヒド
20℃で、ヨードエタン(3.78g)をK2CO(1.09g)および3−ヒドロキシ−4−ニトロ−ベンズアルデヒド(1.0g)のDMF(5ml)中懸濁液に添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌し、水中に注ぎ、次いでエチルアセテートで抽出した。有機層を合し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。標記生成物を黄色固体として得た。収量:1.17g。MS−ESI:[M+H]=196。
【0272】
(b)4−(3−エトキシ−4−ニトロ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例1bと同様にして、実施例52aの生成物(1.16g)、3−アミノクロトニトリル(502mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(920mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:1.24g。MS−ESI:[M+H]=396。
【0273】
(c)4−(4−アミノ−3−エトキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例19cと同様にして、実施例52bの生成物(1.2g)から出発して、標記化合物を得た。収量:1.1g。MS−ESI:[M+H]=366。
【0274】
(d)4−(4−アミノ−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
0℃で、臭素(56μl)のジクロロメタン(5ml)中溶液を、実施例52cの生成物(365mg)および酢酸ナトリウム(89mg)の酢酸(10ml)およびジクロロメタン(5ml)中混合物にゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、水中に注ぎ、次いでジクロロメタンで抽出した。有機相を合し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン/エチルアセテート(1/4、v/v)、R=0.55)後、標記化合物を得た。収量:1.17g。MS−ESI:[M+H]=444/446。
【0275】
(e)N−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニル]−2−ニトロ−ベンズアミド
20℃で、2−ニトロ−ベンゾイルクロリド(125mg)を実施例52dの生成物(200mg)およびN,N−ジメチルアニリン(172μl)のTHF(5ml)中溶液にゆっくりと添加した。全部変換されるまで反応混合物を20℃で撹拌し、次いで飽和NaHCO中に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機相を合し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。アセトニトリルから再結晶することにより標記化合物を得た。収量:37mg。MS−ESI:[M+H]=593/595;分析的HPLC:Rt=17.98分(方法2)。
【実施例53】
【0276】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール−2−カルボアルデヒド
−78℃、窒素雰囲気下、無水トリフルオロメタンスルホン酸(3.2ml)をピロール−2−カルボキシアルデヒド(1g)およびDIPEA(3.67ml)のジクロロメタン(100ml)中溶液に滴下した。5分間−78℃で撹拌後、反応混合物を飽和NaHCO(200ml)中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:675mg。
【0277】
(b)(1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール−2−イル)−メタノール
実施例51bと同様にして、実施例53aの生成物(300mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:361mg
(c)2−クロロメチル−1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール
実施例51cと同様にして、実施例53bの生成物(361mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:391mg
(d)3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−ベンズアルデヒド
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(387mg)の実施例53cの生成物(391mg)でのアルキル化は、実施例1aにおいて記載されている方法に従って行われた。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=3/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:208mg。MS−ESI:[M+Η]=456.2/458.2。
【0278】
(e)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−トリフルオロメタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例1bと同様にして、実施例53dの生成物(208mg)から出発して、標記化合物を得た。残留物を分取ΗPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した。収量:166mg。MS−ESI:[M+Η]=656.2/658.2;分析的HPLC:Rt=23.99分(ジアステレオマー1)、Rt=24.47(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例54】
【0279】
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンズアミジン
(a)4−[3−ブロモ−4−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30aの生成物(2.5g)のα−ブロモ−p−トルニトリル(1.21g)でのアルキル化は、実施例30bにおいて記載された方法に従って行われた。反応混合物を水中に注ぎ、デカライト上で濾過した。残留物を水、次いでジクロロメタンで洗浄した。有機層を分離し、水、塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=3/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:2.6g。MS−ESI:[M+H]=560/562。
【0280】
(b)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンズイミド酸エチルエステル
HCl(g)を実施例54aの生成物(1.5g)のエタノール(10ml)中溶液に2時間吹き込んだ。さらに2時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。収量:1.62g。
【0281】
(c)4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンズアミジン
実施例54bの生成物(180mg)、メチルアミン(126μl、8 M EtOH中)およびトリエチルアミン(126μl)のエタノール(1ml)中混合物を54時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル.0.1% TFA)により精製した。収量:56.5mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=591/593;分析的HPLC:Rt=17.8分(方法4)。
【実施例55】
【0282】
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
(a)2−ホルミル−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ピロール−2−カルボキシアルデヒド(750mg)のNaH(410mg、60%油中分散液)およびBoc−On(2.72g)の存在下でのBoc化を、実施例51aにおいて記載された方法に従って行った。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:196.2mg。
【0283】
(b)2−ヒドロキシメチル−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例55aの生成物(500mg)のLiBHでの還元を、実施例51bにおいて記載された方法に従って行った。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:350mg。
【0284】
(c)2−メタンスルホニルオキシメチル−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例55bの生成物(350mg)のメタンスルホニルクロリド(210μl)でのスルホニル化を実施例51cにおいて記載された方法に従って行った。反応混合物を水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。収量:487mg。
【0285】
(d)2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル−6−エトキシ−フェノキシメチル)−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例30aの生成物(787mg)の実施例55cの生成物(487mg)でのアルキル化を実施例1aにおいて記載されている方法に従って行った。残留物を分取HPLC(20→100% アセトニトリル)により精製した。収量:61mg。MS−ESI:[M+H]=624.2/626.2;分析的HPLC:Rt=29.35分(ジアステレオマー1)、Rt=29.70分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1。
【実施例56】
【0286】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
20℃で、ピリジン−3−カルボアルデヒド(210μl)を実施例52dの生成物(100mg)および酢酸(127μl)のメタノール(4ml)中溶液に添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌し、次いでNaCNBH(142mg)を添加した。反応を20℃で24時間撹拌し、水中に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。分取HPLC(0→90% CHCN、0.1% TFA)により標記生成物を得た。収量:27mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=535/537;分析的HPLC:Rt=8.56分(方法2)。
【実施例57】
【0287】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−ニトロ−ベンジルアミノ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例56と同様にして、2−ニトロ−ベンズアルデヒド(1.93g)および実施例52dの生成物(570mg)から出発して、標記化合物を得た。残留物を分取HPLC(0→90% CHCN)により精製した。収量:610mg。MS−ESI:[M+H]=579/581:HPLC:Rt=24.35分(ジアステレオマー1)、Rt=24.85分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:9:1(HPLC)
【実施例58】
【0288】
N−(2−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−メタンスルホンアミド
(a)4−[4−(2−アミノ−ベンジルアミノ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例19cと同様にして、実施例57の生成物(550mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:510mg。[M+H]=549/551。
【0289】
(b)N−(2−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−メタンスルホンアミド
実施例28と同様にして、実施例58aの生成物(130mg)およびメタンスルホニルクロリド(20μl)から出発して、標記化合物を得た。収量:31mg。MS−ESI:[M+H]=627/629;分析的HPLC:Rt=20.82分(ジアステレオマー1)、Rt=21.35分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1(HPLC)
【実施例59】
【0290】
(3−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−カルバミン酸メチルエステル
(a)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−ニトロ−ベンジルアミノ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例56と同様にして、3−ニトロ−ベンズアルデヒド(1.93g)および実施例52dの生成物(570mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:630mg。MS−ESI:[M+H]=579/581;分析的HPLC:Rt=23.91分(ジアステレオマー1)、Rt=24.32分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:6:1(HPLC)
(b)4−[4−(3−アミノ−ベンジルアミノ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例19cと同様にして、実施例59aの生成物(570mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:510mg。[M+H]=549/551。
【0291】
(c)(3−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−カルバミン酸メチルエステル
実施例25と同様にして、実施例59bの生成物(130mg)およびメチルクロロホルメート(24μl)から出発して、標記化合物を得た。収量:29mg。MS−ESI:[M+H]=607/609;分析的HPLC:Rt=17.89分(方法2)。
【実施例60】
【0292】
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンズアミジン;化合物と塩酸
(a)4−[3−ブロモ−4−(2−シアノ−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30aの生成物(2.5g)のα−ブロモ−o−トルニトリル(1.21g)でのアルキル化を実施例54aにおいて記載されている方法に従って行った。収量:2.44g。MS−ESI:[M+H]=560/562。
【0293】
(b)2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンズアミジン;化合物と塩酸
実施例60aの生成物(200mg)のエタノール(1ml)中溶液に、HCl(g)を1時間吹き込んだ。さらに2週間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をエタノール中に溶解させ、NHOAc(83mg)を添加した。18時間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:17.4mg(HCl塩)。MS−ESI:[M+H]=577/579;分析的HPLC:Rt=16.8分(ジアステレオマー1)(方法4)。
【実施例61】
【0294】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(イミノ−モルホリン−4−イル−メチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)4−[3−ブロモ−4−(3−シアノ−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30aの生成物(2.5g)のα−ブロモ−m−トルニトリル(1.21g)でのアルキル化を、実施例54aにおいて記載された方法に従って行った。収量:2.6g。MS−ESI:[M+H]=560/562。
【0295】
(b)3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ベンズイミド酸エチルエステル
実施例54bと同様にして、実施例61aの生成物(1.5g)から出発して、標記化合物を調製した。収量:1.62g。
【0296】
(c)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(イミノ−モルホリン−4−イル−メチル)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例54cと同様にして、実施例61bの生成物(180mg)およびモルホリン(77.8mg)から出発して、標記化合物を調製した。収量:86.7mg(TFA塩として)。MS−ESI:[M+H]=647/649;分析的HPLC:Rt=17.7分(方法4)。
【実施例62】
【0297】
4−{3−ブロモ−4−[2−(シクロプロピルメチル−アミノ)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2,4−ジニトロ−ベンゼンスルホンアミド
2,4−ジニトロ−ベンゼンスルホニルクロリド(3.2g)およびピリジン(3.8ml)を実施例19cの生成物(5g)のジクロロメタン(30ml)中溶液に添加した。3時間撹拌後、反応混合物を水中に注ぎ、2N HClで酸性化した。有機層を分離し、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/2(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:5g。MS−ESI:[M+H]=780.2/782.2。
【0298】
(b)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−N−シクロプロピルメチル−2,4−ジニトロ−ベンゼンスルホンアミド
ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(102μl)を実施例62aの生成物(200mg)、シクロプロパンメタノール(38.2mg)およびトリフェニルホスフィン(134mg)のTHF(6ml)中溶液に滴下した。10分間撹拌後、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=1/2(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:158mg。ESI−MS:[M+H]=834.4/836.4。
【0299】
(c)4−{3−ブロモ−4−[2−(シクロプロピルメチル−アミノ)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例62bの生成物(158mg)およびプロピルアミン(200μl)のジクロロメタン(10ml)中混合物を1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留物を分取HPLC(10→90% CHCN)により精製した。収量:72mg。MS−ESI:[M+H]=604.4/606.4;分析的HPLC:Rt=21.8分(ジアステレオマー1)、Rt=22.39分(ジアステレオマー2)(方法1)。ジアステレオマー比:6:1
【実施例63】
【0300】
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[2−(3−メチル−ブチルアミノ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(a)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−N−(3−メチル−ブチル)−2,4−ジニトロ−ベンゼンスルホンアミド
実施例62bと同様にして、実施例62aの生成物(200mg)およびイソアミルアルコール(56μl)から出発して、標記化合物を得た。収量:205mg。MS−ESI:[M+H]=850.4/852.4。
【0301】
(b)4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[2−(3−メチル−ブチルアミノ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例62cと同様にして、化合物63aの生成物(205mg)から出発して、標記化合物を調製した。収量:66.7mg。MS−ESI:[M+H]=620.4/622.4;分析HPLC:Rt=23.61分(ジアステレオマー1)、Rt=24.05分(ジアステレオマー2)(方法5)。ジアステレオマー比:5:1
【実施例64】
【0302】
{2−[2−ブロモ−6−エトキシ−4−(2−メチル−3−ニトロ−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル
(a)1−ニトロ−プロパン−2−オン
0℃で、水素化ナトリウム(60%油中分散液)(1.28g)をニトロメタン(1.95g)のTHF(25ml)中溶液に添加した。反応混合物を20℃で30分間撹拌し、次いで1−ピラゾール−1−イル−エタノン(2.72g)のTHF(25ml)中溶液に添加した。反応混合物を60℃で18時間撹拌した。形成された固体を濾過し、水(50ml)中に溶解させ、1M HClで酸性化してpH=3にし、次いで、エチルアセテートで数回抽出した。有機相を合し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。標記生成物を黄色油状物として得た。収量:2.47g。
【0303】
(b)1−メチル−2−ニトロ−ビニルアミン
実施例64aの生成物(1.6g)およびNHOAc(1.3g)のトルエン(25ml)中混合物を、Dean−Stark装置を用いて水を共沸除去しながら、18時間還流下で加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1中、クロマトグラフィーにかけた。収量:10.7g
(c)(2−ヒドロキシメチル−フェニル)−カルバミン酸メチルエステル
アミノベンジルアルコール(3g)のメチルクロロホルメート(1.9ml)との、DIPEA(12.8ml)の存在下での反応を実施例22において記載されている方法に従って行った。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてジクロロメタン/エチルアセテート=25/1中、クロマトグラフィーにかけた。収量:4.19g。
【0304】
(d)(2−クロロメチル−フェニル)−カルバミン酸メチルエステル
実施例48bと同様にして、実施例64cの生成物(4.19g)およびチオニルクロリド(10ml)から出発して、標記化合物を調製した。収量:1.98g。
【0305】
(e)[2−(2−ブロモ−6−エトキシ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−フェニル]−カルバミン酸メチルエステル
3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(614mg)の実施例64dの生成物(500mg)でのアルキル化を実施例1bにおいて記載された方法に従って行った。収量:845mg。
【0306】
(f){2−[2−ブロモ−6−エトキシ−4−(2−メチル−3−ニトロ−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル
実施例64eの生成物(100mg)の実施例64bの生成物(28mg)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(41g)との反応を実施例1bにおいて記載された方法に従って行った。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル)により精製した。収量:75mg。MS−ESI:[M+H]=628/630;分析的HPLC:Rt=26.22分(ジアステレオマー1)、Rt=26.67分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例65】
【0307】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
(a)4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
実施例64bの生成物(1g)の3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.57g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(1.61g)との反応を実施例1bにおいて記載された方法に従って行った。残留物をジクロロメタンから再結晶した。収量:2.8g。MS−ESI:[M+Η]=465/467。
【0308】
(b)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
実施例30bと同様にして、実施例65aの生成物(100mg)および1−ブロモメチル−3−メトキシ−ベンゼン(50mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:36mg。MS−ESI:[M+Η]=554/556;分析的HPLC:Rt=27.18分(ジアステレオマー1)、Rt=27.61分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:1:1
【実施例66】
【0309】
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−メチル−チアゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
実施例30bと同様にして、4−クロロメチル−2−メチル−チアゾール(37mg)および実施例65aの生成物(100mg)から出発して、標記化合物を得た。収量:27mg。MS−ESI:[M+Η]=574/576;分析的HPLC:Rt=22.01分(ジアステレオマー)、Rt=22.50分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:1:1
【実施例67】
【0310】
{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−酢酸メチルエステル
実施例30aの生成物(196mg)の(4−ブロモメチル−フェニル)−酢酸メチルエステル(107mg)でのアルキル化を実施例30bにおいて記載された方法に従って行った。残留物を分取HPLC(10→90% アセトニトリル)により精製した。収量:116mg。MS−ESI:[M+H]=607/609;分析的HPLC:Rt=28.41分(方法4)。
【実施例68】
【0311】
{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸
(a){4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸メチルエステル
実施例30aの生成物(445mg)の(4−ブロモメチル−フェノキシ)−酢酸メチルエステル(259mg)でのアルキル化を実施例67において記載された方法に従って行った。収量:308mg。MS−ESI:[M+H]=623/625;分析的HPLC:Rt=23.67分(方法2)。
【0312】
(b){4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−酢酸
実施例68aの生成物(230mg)のケン化を実施例6cにおいて記載された方法に従って行った。収量:166mg。MS−ESI:[M+H]=609/611;分析的HPLC:Rt=19.32分。
【実施例69】
【0313】
N−(3−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド
(a)N−(3−シアノ−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド
2−クロロ−ニコチノニトリル(2g)、HNSOMe(1.73g)およびKCO(4.44g)のDMF(100ml)中混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をエチルアセテート中に溶解させ、水および塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてジクロロメタン/メタノール=98/2(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:1.32g。MS−ESI:[M+H]=198.2。
【0314】
(b)N−(3−ホルミル−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド
ラネーニッケル(2.64ml、50%水中懸濁液)を実施例69aの生成物(1.32g)のギ酸(55ml)中溶液に添加した。100℃で3時間撹拌後、反応混合物をデカライト上で濾過し、ギ酸で洗浄した。濾液を濃縮後、残留物をエチルアセテート中に溶解させ、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:461mg。MS−ESI:[M+H]=201.2。
【0315】
(c)N−(3−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−ピリジン−2−イル)−メタンスルホンアミド
実施例52dの生成物(200mg)、実施例69bの生成物(99mg)および酢酸(129μl)のメタノール(8ml)中混合物を18時間撹拌し、続いてNaCNBH(141mg)を添加した。撹拌をさらに4時間続けた。反応混合物をエチルアセテートで希釈し、水、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→90% CHCN)により精製した。収量:145mg。MS−ESI:[M+H]=628/630;分析的HPLC:Rt=10.77分(ジアステレオマー1)、Rt=11.17分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:9:1
【実施例70】
【0316】
4−[3−ブロモ−4−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメトキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
(a)5−クロロメチル−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール
実施例48bと同様にして、(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イル)−メタノール(778mg)およびチオニルクロリド(2.35ml)から出発して、標記化合物を調製した。収量:900mg。
【0317】
(b)4−[3−ブロモ−4−(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルメトキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−3−ニトロ−7−プロピル−4,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノリン−5−オン
実施例65aの生成物(100mg)の実施例70aの生成物(48mg)でのアルキル化を実施例30bにおいて記載された方法に従って行った。残留物を分取ΗPLC(10→90% アセトニトリル)により精製した。収量:77.3mg。MS−ESI:[M+Η]=573/575;分析的HPLC:Rt=20.14分(ジアステレオマー1)、Rt=20.64分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:4:1
【実施例71】
【0318】
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−5−トリフルオロメチル−フェニル}−メタンスルホンアミド
(a)4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例30aの生成物(778mg)の1−クロロメチル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼン(419mg)でのアルキル化を実施例30bにおいて記載された方法に従って行った。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート=2/1(v/v)中、クロマトグラフィーにかけた。収量:493.9mg。MS−ESI:[M+H]=648/650。
【0319】
(b)4−[4−(2−アミノ−4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
実施例71aの生成物(431mg)の亜鉛末(1.08g)での還元を実施例19cにおいて記載された方法に従って行った。収量:400mg。MS−ESI:[M+H]=618/620。
【0320】
(c)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−5−トリフルオロメチル−フェニル}−ジ(メタンスルホン)アミド
実施例71cの生成物(120mg)、メタンスルホニルクロリド(23μl)およびトリエチルアミン(81μl)のジクロロメタン(2ml)中混合物を40℃で54時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。収量:150mg(粗生成物)ESI−MS:[M+H]=774/776。
【0321】
(d)N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−5−トリフルオロメチル−フェニル}−メタンスルホンアミド
実施例71cの粗生成物(150mg)および2M NaOH(1ml)のジオキサン(2ml)中混合物を18時間撹拌した。反応混合物を0.5N HClで酸性化し、エチルアセテートで希釈し、飽和NaHCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(10→90% CHCN)により精製した。収量:32.4mg。MS−ESI:[M+H]=696/698;分析的HPLC:Rt=26.7分(ジアステレオマー1)、Rt=27.0分(ジアステレオマー2)(方法2)。ジアステレオマー比:1:1
【実施例72】
【0322】
N−{2−[2−ブロモ−4−((4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
(a)(1S)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−3−オキソ−ブチルアミド
(S)−1−(4−メトキシ−フェニル)−エチルアミン(25g)のジクロロメタン(60ml)中溶液に、TEA(20g)およびDMPA(200mg)を添加した。次いで、4−メチレン−オキセタン−2−オン(16.7g)のジクロロメタン(60ml)中溶液を30分にわたって添加し、次いで20℃で18時間撹拌した。混合物を1M HCl、水性NaHCOおよび水性NaClで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:39.8g。MS−ESI:[M+H]=236。
【0323】
(b)(1S)−3−アミノ−ブト−2−エン酸[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド
(S)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−3−オキソ−ブチルアミド(10g)のトルエン(800ml)中懸濁液に、20℃で酢酸アンモニウム(10g)を添加し、反応をDean Starkシステム中、20時間100℃で加熱した。混合物を真空中で濃縮し、得られた生成物を、さらに精製することなく、次の反応工程において使用した。
【0324】
(c)4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(1S)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド
(S)−3−アミノ−ブト−2−エン酸[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(10g)、3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド(10.4g)および5−プロピルシクロヘキサン−1,3−ジオン(6.5g)のエタノール(150ml)中混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残留物をトルエン(100ml)およびジクロロメタン(50ml)中に溶解させ、沈殿が形成されるまで蒸発させた。得られた固体を次いでEtOAc中で結晶化させた。
収量:12.9g。MS−ESI:[M+H]=597.4/599.4;分析的HPLC R=16.70(ジアステレオマー1)R=17.55(ジアステレオマー2)R=18.81(ジアステレオマー3)R=19.74(ジアステレオマー4)(方法7)。ジアステレオマー比 ジアステレオマー1:ジアステレオマー2:ジアステレオマー3:ジアステレオマー4=10:1:10:1
(d)(4S、7S)−4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボン酸(1S)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド
実施例72cにおいて得られた立体異性体の混合物を次いでシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート 2/8→0/1(v/v)中、クロマトグラフィーにより分離した。
収量:2.6g MS−ESI:[M+H]=597.4/599.4;分析的HPLC R=18.81(ジアステレオマー3)(方法7)。ジアステレオマー比:0:0:1:0
(e)(4R、7S)−4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(4S,7S)−4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボン酸[1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(実施例72d、1.43g)の溶液をTFA(30ml)中に溶解させ、75℃で1時間撹拌した。TFAを真空中で蒸発させ、残留物を次いでジクロロメタン(30ml)中に溶解させた。トリエチルアミン(1.04g)および無水トリフルオロ酢酸(0.95g)を0℃で15分間滴下した。反応を1時間撹拌し、反応混合物を水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート 1/0→0/1(v/v)中、クロマトグラフィーにより精製した。
収量:777mg。MS−ESI:[M+H]=445.4.4/447.4。
【0325】
(f)(4,5−ジフルオロ−2−ニトロ−フェニル)−メタノール
0℃に冷却された4,5−ジフルオロ−2−ニトロ安息香酸(25.9g)のTHF(90ml)中溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン複合体(319ml、THF中1M)を慎重に添加した。添加が完了した後、混合物を60℃で3時間撹拌した。メタノール(150ml)を混合物に0℃で添加し、10分後、混合物を真空中で濃縮した。残留物を水中に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和水性NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:24.1g
(g)(4R,7S)−4−[3−ブロモ−4−[4,5−ジフルオロ−2−ニトロ−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
0℃に冷却された(4,5−ジフルオロ−2−ニトロ−フェニル)−メタノール(実施例72f、5.1g)、(4R、7S)−4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル(実施例72e、10.0g)およびポリマー−支持トリフェニルホスフィン(13.5g、3mmol/g装填)のTHF(500ml)中混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(5.3ml)を添加した。1.5時間後、混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート 4/1→2/3(v/v)中、クロマトグラフィーにより精製した。
収量:13.5g。MS−ESI:[M+H]=616.10/618.10。
【0326】
(h)(4R,7S)−4−[4−[2−アミノ−4.5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル
(4R,7S)−4−[3−ブロモ−4−(4,5−ジフルオロ−2−ニトロ−ベンジルオキシ)−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル(実施例72g、10.6g)および酢酸(19.6ml)のTHF(400ml)中溶液を0℃に冷却した。亜鉛末(27.6g)を激しく撹拌しながら少しずつ添加した。混合物を2時間0℃で撹拌し、次いで濾過した。固体をジクロロメタンで洗浄し、合した濾液を飽和水性NaHCOで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。
収量:10.9g。MS−ESI:[M+H]=586.05/588.05。
【0327】
(i)N,N−{2−[2−ブロモ−4−[(4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−ビスメタンスルホンアミド
0℃に冷却された(4R,7S)−4−[4−(2−アミノ−4,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−エトキシ−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル(実施例72h、10.9g)およびトリエチルアミン(11.9ml)のジクロロメタン(140ml)中溶液を、メタンスルホニルクロリド(3.3ml)で処理した。2時間0℃で撹拌後、混合物を0.2N塩酸で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和水性NHClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてヘプタン/エチルアセテート 7/3→2/5(v/v)中、クロマトグラフィーにより精製した。
収量:11.0g。MS−ESI:[M+H]=742.08/744.08。
【0328】
(j)N−{2−[2−ブロモ−4−((4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
N,N−{2−[2−ブロモ−4−((4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−ビスメタンスルホンアミド(実施例72i、11.0g)をジオキサン(190ml)中に溶解させ、2N NaOH(80ml)で処理した。2時間後、混合物を2N塩酸でクエンチし、エチルアセテートで抽出した。有機層を飽和水性NHClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上、溶離剤としてトルエン/アセトン 1/0→3/1(v/v)中、クロマトグラフィーにより精製した。
収量:7.98g。MS−ESI:[M+H]=664.06/666.06;分析的HPLC R=17.18分(方法8)。キラル純度:99.2%(左旋性または−)(方法9)。
【実施例73】
【0329】
CHO細胞において発現されたヒトFSHレセプターでの化合物の作用物質活性
ヒトFSHレセプターでの化合物の作用物質活性を、ヒトFSHレセプターで安定にトランスフェクトされ、cAMP反応性エレメント(CRE)/ホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子の発現を行うプロモーターでコトランスフェクトされたチャイニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞において試験した。化合物のGsとカップリングしたFSHレセプターとの結合の結果、cAMPが増大し、これは次に、ルシフェラーゼレポーター構築物のトランス活性化の増大を誘発するであろう。ルシフェラーゼ活性は、発光カウンターを用いて定量化した。化合物を0.1nMから10μMの濃度範囲で試験した。EC50(ルシフェラーゼ刺激の最大の半分(50%)を引き起こす試験化合物の濃度)を決定し、組み換えヒトFSHと比較した化合物の有効性を決定するためにこの分析法を使用した。このために、ソフトウェアプログラムXLfit(Excel version 2.0、bui1t 30、ID Business Solutions Limited)を使用した。
【0330】
全ての実施例の化合物は、10−6 Mより低い活性(EC50)を有していた。化合物のいくつか、たとえば、実施例1、3、5、7、11、15、17、22、23、24、25、34、38、39、42、50、51、54、56、58、62および72の化合物は 10−8 Mより低いEC50を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体またはこの医薬的に許容される塩
(式中:
は(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、または(2−6C)アルキニルであり;
、Rは独立して、ハロゲン、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシ、(3−4C)アルケニルオキシまたは(3−4C)アルキニルオキシであり;
はフェニルまたは(2−5C)ヘテロアリールであって、どちらもRで置換され、場合により(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルチオおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で置換されていてもよく;
は、H、(1−4C)アルキルチオ、(1−4C)アルキルスルホニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ、R−アミノ、R1011−アミノカルボニル、R1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、R1415−アミノ(1−4C)アルキル、R16−オキシ、R1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシ、R19−オキシ(1−4C)アルキル、R19−オキシカルボニル(1−4C)アルキル、R2021−アミノスルホニル、R20−オキシスルホニル、アミノイミノメチル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノイミノメチルまたは(2−6C)ヘテロシクロアルキルイミノメチル、トリフルオロメチルスルホニルであり;R23−オキシカルボニル、R23−カルボニルまたはR2324−アミノカルボニルであり;
はHまたは(1−4C)アルキルであり;
は(1−4C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニル、(2−6C)アルケニルカルボニル、(2−6C)アルキニルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(3−4C)アルキニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、(5−8C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキルまたはフェニルカルボニル、フェニルスルホニル、フェニル(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルカルボニル、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールスルホニル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
10はHまたは(1−4C)アルキルであり;
11はヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルであり;もしくは
1011−アミノカルボニル中のR1011は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で置換された(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
12、R13は独立して、H、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルまたはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ中のR1213は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
14、R15は独立して、H、(1−6C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキル、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、フェニルカルボニルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキルまたは(1−4C)アルコキシ、(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1415−アミノ(1−4C)アルキル中のR1415は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
16は、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、ヒドロキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(3−4C)アルキニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、またはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
17、R18は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキル、またはフェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシ中のR1718は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
19は、Hまたは(1−6C)アルキルであり;
20、R21は独立して、H、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルケニル、(1−6C)アルキニルまたは(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルであり;もしくは
2021−アミノスルホニル中のR2021は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
XはOまたはN−R22であり;
YはCH、C(O)またはSOであり;
ZはCNまたはNOであり;
22はH、(1−4C)アルキルであり;
23、R24は独立して、H、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(3−6C)シクロアルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル(1−4C)アルキルまたはフェニルアミノカルボニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールアミノカルボニル(1−4C)アルキル、フェニル、(2−5C)ヘテロアリール、フェニル(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)原子で、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシおよび(ジ)(1−4C)アルキルアミノから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
2324−アミノカルボニル中のR2324は、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
ただし、XがOであり、Rがフェニルであり、RがH、(1−4C)アルキルチオ、(1−4C)アルキルスルホニル、ジ(1−4C)アルキルアミノ、R23−オキシカルボニル、R23−カルボニルおよびR2324−アミノカルボニルから選択される式Iの化合物、およびXがOであり、Rが(2−5C)ヘテロアリールであり、RがHまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノである式Iの化合物は除外される)。
【請求項2】
が(1−6C)アルキルである、請求項1に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項3】
がハロゲンである、請求項1または2に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項4】
が(1−4C)アルコキシである、請求項1から3のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項5】
ZがCNである、請求項1から4のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項6】
XがOである、請求項1から5のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項7】
YがCHである、請求項1から6のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項8】
がR−アミノ、R1011−アミノカルボニル、R1213−アミノ−(1−4C)アルキルカルボニルアミノ、R1415−アミノ(1−4C)アルキルまたはR1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシである、請求項1から7のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項9】
式中、RはHであり;
は(1−4C)アルキルスルホニル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(3−4C)アルケニルオキシカルボニル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(2−6C)ヘテロシクロアルキルカルボニル、またはフェニルカルボニル、フェニル(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニル、(2−5C)ヘテロアリールスルホニルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンまたは(1−4C)アルコキシから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
10はHまたは(1−4C)アルキルであり;
11はヒドロキシ(2−4C)アルキル、アミノ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルであり;もしくは
1011−アミノカルボニル中のR1011は、(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
12、R13は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキル、(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキルまたは(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキルまたはフェニル(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1213−アミノ(1−4C)アルキルカルボニルアミノ中のR1213は、(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)−ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができ;
14、R15は独立して、H、(1−6C)アルキル、ヒドロキシ(2−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−6C)アルキルカルボニル、(3−6C)シクロアルキルカルボニル、(1−4C)アルコキシカルボニル、(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキル、(2−5C)ヘテロアリールカルボニルまたはフェニルカルボニルであり;
16は(2−6C)ヘテロシクロアルキル(1−4C)アルキル、(ジ)(1−4C)アルキルアミノ(2−4C)アルキル、(2−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシカルボニル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシカルボニル(1−4C)アルキル;またはフェニル(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンまたは(1−4C)アルコキシから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;
17、R18は独立して、H、(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(2−4C)アルキルまたは(2−6C)ヘテロシクロアルキル(2−4C)アルキルであり;もしくは
フェニル(1−4C)アルキルまたは(2−5C)ヘテロアリール(1−4C)アルキルであって、(ヘテロ)芳香族環上で、ハロゲンから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよく;もしくは
1718−アミノカルボニル(1−4C)アルコキシ中のR1718は、(1−4C)アルキルまたはヒドロキシ(1−4C)アルキルから選択される1以上の置換基で場合により置換されていてもよい(4−6C)ヘテロシクロアルケニル環または(2−6C)ヘテロシクロアルキル環中に結合させることができる、請求項1から8のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項10】
がR−アミノである、請求項8に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項11】
がHであり、Rが(1−4C)アルキルスルホニルである、請求項10に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項12】
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3,4,5−トリメトキシ−ベンズアミド;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アセトアミド;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−2−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−アセトアミド;
4−{3−ブロモ−4−[3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボニル)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
3−[ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−プロピオンアミド;
2−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェノキシ}−N,N−ジメチル−アセトアミド;
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エトキシ)−ベンジルオキシ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
フラン−2−カルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド;
N−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アクリルアミド;
シクロプロパンカルボン酸{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−アミド;
2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸メチルエステル;
1−{2−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−3−メチル−尿素
{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸メチルエステル
4−(3−ブロモ−5−エトキシ−4−{3−[(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−アミノ]−ベンジルオキシ}−フェニル)−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
N−{3−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−メタンスルホンアミド;
{4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−フェニル}−カルバミン酸アリルエステル;
4−[3−ブロモ−5−エトキシ−4−(1−メタンスルホニル−1H−ピロール−2−イルメトキシ)−フェニル]−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
4−[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−N−メチル−ベンズアミジン;
4−{3−ブロモ−5−エトキシ−4−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;
N−(2−{[2−ブロモ−4−(3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェニルアミノ]−メチル}−フェニル)−メタンスルホンアミド;
4−{3−ブロモ−4−[2−(シクロプロピルメチル−アミノ)−ベンジルオキシ]−5−エトキシ−フェニル}−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−3−カルボニトリル;または
N−{2−[2−ブロモ−4−((4R,7S)−3−シアノ−2−メチル−5−オキソ−7−プロピル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−キノリン−4−イル)−6−エトキシ−フェノキシメチル]−4,5−ジフルオロ−フェニル}−メタンスルホンアミド
からなる群から選択される、4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体またはこの医薬的に許容される塩。
【請求項13】
治療において用いられる、請求項1から12のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体。
【請求項14】
請求項1から12のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体、および医薬的に適した助剤を含む医薬組成物。
【請求項15】
請求項1から12のいずれか1項に記載の4−フェニル−5−オキソ−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノリン誘導体、もしくはこの医薬的に許容される塩または溶媒和物の、受精障害の治療用医薬を製造するための使用。
【化2】


【公表番号】特表2008−540376(P2008−540376A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−509434(P2008−509434)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【国際出願番号】PCT/EP2006/061972
【国際公開番号】WO2006/117368
【国際公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(398057282)ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン (93)
【Fターム(参考)】