説明

乗用車のフードモールアッセンブリ

【課題】本発明は、乗用車のフードモールアッセンブリのコスト低減を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る乗用車のフードモールアッセンブリのフードプロテクタ30は直線状に成形された可撓性を有する帯状部材で、フードモール本体20の周縁部223eの平面形状に合わせて湾曲可能な構成であり、フードモール本体20の周縁部223eには、フードプロテクタ30の接合平面32uが固定されるプロテクタ固定用平面223mが形成されており、フードモール本体20の周縁部223eの湾曲部分では、プロテクタ固定用平面223mの外周側が内周側よりもフードパネル5rの表面からの距離が大きくなるように、そのプロテクタ固定用平面223mがフードパネル5rの表面に対して傾斜するように形成されており、フードモール本体20の周縁部223eの直線部分では、そのフードモール本体20のプロテクタ固定用平面223mは、フードパネル5rの表面に対して平行になるように形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用車のフードパネルの表面に取付けられるフードモール本体と、前記フードモール本体の周縁部と前記フードパネル間に挟まれるフードプロテクタとを備える乗用車のフードモールアッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
乗用車のフードモールアッセンブリ100は、一般的に、図7に示すように、乗用車のフードパネル(図示省略)の先端縁を覆うフードモール本体102と、そのフードモール本体102の周縁部102eに装着される帯状のフードプロテクタ104とを備えている。フードプロテクタ104は、フードモール本体102の周縁部102eが前記フードパネルの表面に接触しないようにする樹脂製の可撓性部材で、フードモール本体102の周縁部102eを下方から断面コ字形に覆えるように構成されている(特許文献1参照)。
このように、フードプロテクタ104の働きでフードモール本体102の周縁部102eが前記フードパネルの表面に接触しないため、振動等による前記フードパネルの傷付きや、前記フードモール本体102がメッキ等されていても前記フードパネルの電蝕等による損傷を防止できるようになる。
前記フードプロテクタ104は、例えば、図8に示すように、フードモール本体102の周縁部102eの直線部分に取付けられるプロテクタ直線部104sと、フードモール本体102の周縁部102eの湾曲部分に取付けられるプロテクタ湾曲部104wとから構成されている。そして、プロテクタ直線部104sが、一般的に、押出し成形により製造され、プロテクタ湾曲部104wが射出成形により製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平05−06981号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、フードプロテクタ104をプロテクタ直線部104sとプロテクタ湾曲部104wとから構成する方法では、フードプロテクタ104が一部品である場合と比較してコストアップになる。また、プロテクタ直線部104sとプロテクタ湾曲部104wとの合わせ目が存在するため、見栄えが低下する。
この点を解決するため、フードプロテクタ104を、例えば、押出し成形により直線状に製造し、そのフードプロテクタ104をフードモール本体102の周縁部102eの形状に合わせて湾曲させる方法が考えられる。しかし、図9(A)に示すように、直線状のフードプロテクタ104を湾曲させると、フードプロテクタ104は湾曲部分の内周側が縮んで若干半径方向外側に変位し、外周側が延びて半径方向内側に変位する(二点鎖線参照)。これにより、フードプロテクタ104は、図9(B)に示すように、直線部分Sに対して湾曲部分Wが下方に倒れ込むように変形する。このため、フードプロテクタ104をフードモール本体102の周縁部102eに取付けた状態では、図10に示すように、湾曲部分でフードモール本体102の周縁部102eとフードプロテクタ104との間に隙間Xが生じるようになる。そして、この状態で、フードモール本体102とフードプロテクタ104とを乗用車のフードパネル5の表面にセットすると、フードプロテクタ104の先端リップ部分がそのフードプロテクタ104の下面104bとフードパネル5の表面との間に巻き込まれる等の不具合が生じやすくなる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、フードモール本体の湾曲部に直線状のフードプロテクタを湾曲させて良好に取付けられるようにすることで、乗用車のフードモールアッセンブリのコスト低減を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、乗用車のフードパネルの表面に取付けられるフードモール本体と、前記フードモール本体の周縁部と前記フードパネル間に挟まれるフードプロテクタとを備える乗用車のフードモールアッセンブリであって、前記フードプロテクタは直線状に成形された可撓性を有する帯状部材で、前記フードモール本体の周縁部の前記フードパネル面に平行な平面形状に合わせて湾曲可能な構成であり、前記フードモール本体の周縁部には、前記フードプロテクタの接合平面が固定されるプロテクタ固定用平面が形成されており、前記フードモール本体の周縁部が湾曲している部位では、前記プロテクタ固定用平面の外周側が内周側よりも前記フードパネルの表面からの距離が大きくなるように、そのプロテクタ固定用平面が前記フードパネルの表面に対して傾斜するように形成されており、前記フードモール本体の周縁部が直線的に形成されている部位では、そのフードモール本体のプロテクタ固定用平面は、前記フードパネルの表面に対して平行、あるいは前記フードモール本体の周縁部が湾曲している部位と比べて傾斜角度が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、フードプロテクタは直線状に成形された可撓性を有する帯状部材である。このため、前記フードプロテクタを湾曲させてフードモール本体の周縁部の形状に合わせる際、前記フードプロテクタの湾曲部分における接合平面の内周側は縮み、外周側は延びて半径方向内側に変位する。
しかし、フードモール本体の周縁部の湾曲部分では、プロテクタ固定用平面の外周側が内周側よりも前記フードパネルの表面からの距離が大きくなるように、前記プロテクタ固定用平面が前記フードパネルの表面に対して傾斜している。このため、プロテクタ固定用平面がフードパネルの表面に対して平行な場合(傾斜角度が小さい場合)と比較して、プロテクタ固定用平面の傾斜角度が大きい分だけそのプロテクタ固定用平面の外周側が半径方向内側に位置するようになる。したがって、前記フードプロテクタが湾曲することで、そのフードプロテクタの接合平面の外周側が半径方向内側に変位しても、前記フードプロテクタの接合平面をフードモール本体のプロテクタ固定用平面に取付け易くなる。
即ち、直線状のフードプロテクタを湾曲させてフードモール本体の周縁部の湾曲部分に使用できるため、従来のように、フードプロテクタを直線部と湾曲部とに分割して製造する必要がなくなる。この結果、フードプロテクタを、例えば、押出し成形のみから製造できるようになり、乗用車のフードモールアッセンブリのコスト低減を図ることができる。
【0008】
請求項2の発明によると、フードモール本体における周縁部が湾曲している部位のプロテクタ固定用平面の傾斜角度は、前記フードモール本体の周縁部が直線的に形成されている部位から離れるにつれて徐々に大きくなることを特徴とする。
このため、フードモール本体の周縁部におけるプロテクタ固定用平面の傾斜角度が直線部分と湾曲部分との間で連続的に変化するようになり、フードプロテクタを取付け易くなる。また、見栄えが低下することもなくなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、フードモール本体の湾曲部に直線状のフードプロテクタを湾曲させて良好に取付けられるようになるため、乗用車のフードモールアッセンブリのコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態1に係るフードモールアッセンブリが取付けられた乗用車の模式正面図である。
【図2】前記フードモールアッセンブリの端部拡大図である。
【図3】前記フードモールアッセンブリを乗用車のエンジンフードの先端縁に取付けた状態を表す縦断面図である。
【図4】前記フードモールアッセンブリの端部の分解斜視図である。
【図5】前記フードモールアッセンブリのフードモール本体の周縁部に対するフードプロテクタの取付け状態(直線部分)を表す縦断面図である(図3のV矢視拡大図)。
【図6】前記フードモールアッセンブリのフードモール本体の周縁部に対するフードプロテクタの取付け状態(湾曲部分)を表す縦断面図である
【図7】従来のフードモールアッセンブリの端部拡大図である。
【図8】従来のフードモールアッセンブリの端部の分解斜視図である。
【図9】直線状に成形されたフードプロテクタを湾曲させた状態を表す平面図(A図)、フードプロテクタの長さ方向に対して直角な断面図(B図)である。
【図10】直線状に成形されたフードプロテクタを湾曲させてフードモール本体の周縁部に取付けた状態を表す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態1]
以下、図1から図6に基づいて本発明の実施形態1に係る乗用車のフードモールアッセンブリについて説明する。
なお、図中の前後左右及び上下は、乗用車の前後左右及び上下に対応している。
【0012】
<乗用車のフードモールアッセンブリ10の概要について>
フードモールアッセンブリ10は、図1に示すように、乗用車のエンジンフード5の前端縁中央部分に取付けられる装飾部材であり、図2、図3等に示すように、フードモール本体20と、そのフードモール本体20の中央に配置されるモール中央部14と、フードモール本体20の周縁部223eに取付けられるフードプロテクタ30とから構成されている。
モール中央部14は、図3に示すように、外側に凸となるように断面略横V字形に成形された板状部材であり、車幅方向に延びるように細長い形状に成形されている。そして、モール中央部14の外側全体が意匠面14eとなっている。モール中央部14は、図3に示すように、前記フードモール本体20の前端部221を覆った状態で、そのモール中央部14の裏板14bが連結ピン21p等によりフードモール本体20の前端部221に連結されている。
【0013】
<フードモール本体20について>
フードモール本体20は、図3に示すように、モール表板部22とモール裏板部24とから筒状に構成されている。そして、前記モール裏板部24がエンジンフード5のフードアウタパネル5rに、例えば、クリップ5k等により連結されることで、フードモール本体20が前記フードアウタパネル5r(以下、フードパネル5rという)に取付けられる。
モール表板部22は、前述のように、モール中央部14が取付けられる前端部221と、その前端部221を左右両側と上側の三方から囲むように形成された装飾部223とから構成されている。そして、モール表板部22の装飾部223の周縁が、図5、図6に示すように、前記フードパネル5rに対して交差する方向に曲げられることで、周縁部223e(以下、フードモール本体20の周縁部223eという)が形成されている。
【0014】
ここで、図2、図4に示すように、フードモール本体20の周縁部223eが直線的に形成されている部位S(直線部分S)では、その周縁部223eの先端面223m(以下、プロテクタ固定用平面223mという)は、図5に示すように、フードパネル5rの表面に対して平行になるように形成されている。また、フードモール本体20の周縁部223eが湾曲している部位W(湾曲部分W)では、図6に示すように、周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mは外周側が内周側よりもフードパネル5rの表面からの距離が大きくなるように、フードパネル5rの表面に対して傾斜した状態で形成されている。さらに、フードパネル5rの表面に対する周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mの傾斜角度は、湾曲部分Wにおいて直線部分Sからの距離が大きくなるにつれて徐々に大きくなるように設定されている。即ち、プロテクタ固定用平面223mの傾斜角度は、湾曲部分Wの中央位置の傾斜角度が最も大きくなるように設定されている。
また、フードモール本体20の周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mの外周端には、周方向に連続して延びる突条223tが形成されている。
【0015】
<フードプロテクタ30について>
フードプロテクタ30は、フードモール本体20の周縁部223eがフードパネル5rの表面に対して直接的に接触しないようにして、振動等によるフードパネル5rの傷付きや、前記フードモール本体20がメッキ等されている場合でもフードパネル5rの電蝕等による損傷を防止するための部材である。
フードプロテクタ30は、押出し成形により帯状に製造される樹脂製の可撓性部材であり、フードモール本体20の周縁部223eの先端を下方から覆えるように構成されている。即ち、フードプロテクタ30は、図5、図6に示すように、フードモール本体20の周縁部223eの突条223tに掛けられて、その周縁部223eの外壁面を覆う外壁部31と、その周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mを下方から覆う下板部32と、前記周縁部223eの内壁面を覆う内壁部33とにより扁平略U字形に形成されている。そして、フードプロテクタ30の扁平略U字形に形成された部位の外周端の位置に前記下板部32に対して外壁部31と反対方向に突出してフードパネル5rの表面を押えるリップ部35が形成されている。
さらに、フードプロテクタ30の下板部32の上面32u(以下、接合平面32uという)には、フードモール本体20の周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mと合わせられる位置に両面テープ37の裏面が貼着されている。
【0016】
<フードモール本体20の周縁部223eに対するフードプロテクタ30の取付けについて>
ここで、フードモール本体20の周縁部223eに対してフードプロテクタ30を取付ける際には、モール中央部14は既にフードモール本体20に取付けられているものとする。
フードプロテクタ30を取付ける場合には、先ず、直線状に成形されたフードプロテクタ30をフードモール本体20の周縁部223eの形状に合わせ、フードパネル5rの表面に沿って湾曲させる。そして、フードプロテクタ30の下板部32の接合平面32uに接着された両面テープ37の表面側の離型紙(図示省略)を外し、フードモール本体20の周縁部223eの先端をフードプロテクタ30の扁平U字形に形成された部位で下方から覆いながら、図5に示すように、前記両面テープ37の表面を前記周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mに接着させる。
【0017】
前述のように、フードモール本体20の周縁部223eの湾曲部分Wでは、図6に示すように、周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mは外周側が内周側よりもフードパネル5rの表面からの距離が大きくなるように、フードパネル5rの表面に対して傾斜した状態で形成されている。このため、プロテクタ固定用平面223mがフードパネル5rの表面に対して平行な場合と比較して、プロテクタ固定用平面223mが傾斜している分だけそのプロテクタ固定用平面223mの外周側が半径方向内側に位置するようになる。したがって、フードプロテクタ30が湾曲することで、そのフードプロテクタ30の外周側が半径方向内側に変位しても前記フードプロテクタ30をフードモール本体20の周縁部223eのプロテクタ固定用平面223mに取付け易くなる。
【0018】
このようにして、前記フードプロテクタ30がフードモール本体20の周縁部223eに接着されることで、フードモールアッセンブリ10の組立が完了する。
フードモールアッセンブリ10をフードパネル5rの表面に取付ける場合には、フードモール本体20のモール裏板部24を、図3に示すように、クリップ5k等によりフードパネル5rに連結する。これにより、フードモール本体20の周縁部223eの直線部分Sでは、図5に示すように、フードプロテクタ30の下板部32とリップ部35とがフードパネル5rの表面に面接触するようになる。また、フードモール本体20の周縁部223eの湾曲部分Wでは、図6の右図に示すように、プロテクタ固定用平面223mが傾斜していることで、フードプロテクタ30の下板部32の一部とリップ部35の先端部とがフードパネル5rの表面に面接触するようになる。これにより、フードプロテクタ30とフードパネル5rの表面間に空間が形成されるが、前記空間は外部から見えないため、見栄えが低下するような不具合は生じない。
このように、フードプロテクタ30の働きでフードモール本体20がフードパネル5rの表面に接触しないため、振動等によるフードパネル5rの傷付きや、フードモール本体20がメッキ等されている場合でもフードパネル5rの電蝕等による損傷を防止できる。
【0019】
<本実施形態に掛かる乗用車のフードモールアッセンブリの長所について>
本実施形態に掛かる乗用車のフードモールアッセンブリ10によると、フードプロテクタ30は直線状に成形された可撓性を有する帯状部材である。このため、フードプロテクタ30を湾曲させてフードモール本体20の周縁部223eの形状に合わせる際、フードプロテクタ30の湾曲部分における接合平面32uの内周側は縮み、外周側は延びて半径方向内側に変位する。
しかし、フードモール本体20の周縁部223eの湾曲部分では、プロテクタ固定用平面223mの外周側が内周側よりもフードパネル5rの表面からの距離が大きくなるように、プロテクタ固定用平面223mがフードパネル5rの表面に対して傾斜している。このため、プロテクタ固定用平面223mがフードパネル5rの表面に対して平行な場合と比較して、プロテクタ固定用平面223mが傾斜している分だけそのプロテクタ固定用平面223mの外周側が半径方向内側に位置するようになる。したがって、フードプロテクタ30が湾曲することで、そのフードプロテクタ30の接合平面32uの外周側が半径方向内側に変位しても、フードプロテクタ30の接合平面32uをフードモール本体20のプロテクタ固定用平面223mに取付け易くなる。
即ち、直線状のフードプロテクタ30を湾曲させてフードモール本体20の周縁部223eの湾曲部分Wに使用できるため、従来のように、フードプロテクタ30を直線部と湾曲部とに分割して製造する必要がなくなる。この結果、フードプロテクタ30を、例えば、押出し成形のみから製造できるようになり、乗用車のフードモールアッセンブリ10のコスト低減を図ることができる。
【0020】
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、フードモールアッセンブリ10をフードモール本体20と、モール中央部14と、フードプロテクタ30とから構成する例を示した。しかし、モール中央部14を省略し、フードモールアッセンブリ10をフードモール本体20とフードプロテクタ30とから構成することも可能である。
また、本実施形態では、フードモール本体20のプロテクタ固定用平面223mとフードプロテクタ30の接合平面32uとを両面テープ37で接着する例を示したが、両面テープ37の代わりに接着剤を使用することも可能であるし、係合構造を利用することも可能である。
また、本実施形態では、フードモール本体20の周縁部223eの直線部分Sでプロテクタ固定平面223mをフードパネル5rに対して平行に形成する例を示した。しかし、直線部分Sのプロテクタ固定平面223mを湾曲部分Wのプロテクタ固定平面223mよりも小さい傾斜角度でフードパネル5rに対して傾斜させることも可能である。
【符号の説明】
【0021】
5・・・・・エンジンフード
5r・・・・フードパネル
10・・・・フードモールアッセンブリ
20・・・・フードモール本体
223m・・プロテクタ固定用平面
223e・・周縁部
30・・・・フードプロテクタ
32u・・・接合平面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗用車のフードパネルの表面に取付けられるフードモール本体と、前記フードモール本体の周縁部と前記フードパネル間に挟まれるフードプロテクタとを備える乗用車のフードモールアッセンブリであって、
前記フードプロテクタは直線状に成形された可撓性を有する帯状部材で、前記フードモール本体の周縁部の前記フードパネル面に平行な平面形状に合わせて湾曲可能な構成であり、
前記フードモール本体の周縁部には、前記フードプロテクタの接合平面が固定されるプロテクタ固定用平面が形成されており、
前記フードモール本体の周縁部が湾曲している部位では、前記プロテクタ固定用平面の外周側が内周側よりも前記フードパネルの表面からの距離が大きくなるように、そのプロテクタ固定用平面が前記フードパネルの表面に対して傾斜するように形成されており、
前記フードモール本体の周縁部が直線的に形成されている部位では、そのフードモール本体のプロテクタ固定用平面は、前記フードパネルの表面に対して平行、あるいは前記フードモール本体の周縁部が湾曲している部位と比べて傾斜角度が小さくなるように形成されていることを特徴とする乗用車のフードモールアッセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載された乗用車のフードモールアッセンブリであって、
前記フードモール本体における周縁部が湾曲している部位のプロテクタ固定用平面の傾斜角度は、前記フードモール本体の周縁部が直線的に形成されている部位から離れるにつれて徐々に大きくなることを特徴とする乗用車のフードモールアッセンブリ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−91420(P2013−91420A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234741(P2011−234741)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000110321)トヨタ車体株式会社 (1,272)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】