説明

二硫化染料、それを含む組成物及び毛を染める方法

【課題】二硫化染料、それを含む組成物及び毛を染める方法を提供すること。
【解決手段】


(式中、R1及びR2は、各々互いに独立して有機染料の残基を表し;
1及びY2は、各々互いに独立して置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし10のアルキレン基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基;炭素原子数5ないし10アリーレン基;又は−炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)−を表し;Z1及びZ2は、互いに独立して−C(O)−;−炭素原子数2ないし12のアルケニレン−;−(CH2CH2−O)1ないし5−;−炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素
原子数5ないし10のアリーレン)−;−炭素原子数5ないし10のアリーレン−;−炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン−;−C(O)O−;−OCO−;−N(R3
)−;


−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−;−S−;−S(O)−;又は−S(O)2−を表し;
3、R4及びR5は、各々互いに独立して水素原子;又は置換されてない又は置換された
、直鎖状又は枝分かれ状、単環式又は多環式、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数6ないし10のアリール基;炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1なしい10のアルキル基;又は炭素原子数5ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;
r、q及びnは、互いに独立して0又は1を表し;
nが0を表す場合、
3は水素原子を表し;及び
nが1を表す場合、
3は−S−を表す。);
但し、前記方法はタンパク質ジスルフィドイソメラーゼ型の酵素(EC5.3.4.1)と一緒に繊維を処理することを含まない。
さらに、本発明は新規な二硫化化合物、その組成物、特に他の染料を含むもの、及びそれらの調製のための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な二硫化染料、その組成物、それらの調製のための方法及びケラチン繊維、羊毛、革、絹、セルロース又はポリアミド、特にケラチン含有繊維、綿又はナイロン、及び好ましくは毛、より好ましくはヒトの毛髪のような有機物質の染色のためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
カチオン性染料が、有機物質、例えばケラチン、絹、セルロース又はセルロース誘導体、及びまた合成繊維、例えばポリアミドを染めるために使用され得ることが例えば国際公開第95/01772号パンフレットから知られる。カチオン性染料は、非常に鮮やかな色合いを示す。不利点は、それらの不満足な洗浄堅牢度である。
R.S.Asquith,P.Carthew及びT.T.Francisは、1973年5月からJSDC、168ないし172頁において、オルト−アゾ二硫化染料は羊毛のケラチン繊維と共有結合をせず、及びパラ−アゾ二硫化染料は高濃度でのみ羊毛といくらかの共有結合することを記載する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実際の技術的課題は、洗濯、光、シャンプーすること及び摩擦色落ちに関して優れた堅牢度性状を有する濃い染色によって識別される染料を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明はケラチン含有繊維を染色する方法に関するものであって、前記繊維を、式(1)
【化1】

[式中、R1及びR2は、各々互いに独立して有機染料の残基を表し;
1及びY2は、各々互いに独立して置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし10のアルキレン基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基;炭素原子数5ないし10アリーレン基;又は−炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)−を表し;Z1及びZ2は、互いに独立して−C(O)−;−炭素原子数2ないし12のアルケニレン−;−(CH2CH2−O)1ないし5−;−炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素
原子数5ないし10のアリーレン)−;−炭素原子数5ないし10のアリーレン−;−炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン−;−C(O)O−;−OCO−;−N(R3
)−;
【化2】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−;−S−;−S(O)−;又は−S(O)2−を表し;
3、R4及びR5は、各々互いに独立して水素原子;又は置換されてない又は置換された
、直鎖状又は枝分かれ状、単環式又は多環式、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数6ないし10のアリール基;炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1なしい10のアルキル基;又は炭素原子数5ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;
r、q及びnは、互いに独立して0又は1を表し;
nが0を表す場合、
3は水素原子を表し;及び
nが1を表す場合、
3は−S−を表す。]で表される少なくとも一種の硫化染料で処理することを含むが、
但し、前記方法はタンパク質ジスルフィドイソメラーゼ型の酵素(EC5.3.4.1)で前記繊維を処理することを含まないところの方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
好ましくはY1及びY2は、置換されてない又は置換された直鎖状又は枝分かれ状の中断された又は中断されてない炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基又は炭素原子数1ないし10のアルキレン基である。
さらに好ましいのは、二硫化染料が使用される、すなわち式(1)においてnが1である本発明の方法である。
より好ましいのは、R1及びR2が同一である本発明の方法である。
さらにより好ましいのは、Z1及びZ2が互いに独立して−N(R3)−;
【化3】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−;又は−S−を表し;及び
3、R4又はR5は、式(1)のように定義される、本発明の方法である。
さらにより好ましいのは、式
【化4】

で表される少なくとも一種の硫化染料及び/又は式
【化5】

で表される少なくとも一種の硫化染料が使用され、
式中、R1、R2、Z1、Z2、Y1、Y2、r及びqは、式(1)のように定義されるところの方法である。
さらにより好ましいのは、有機染料の残基がアニオン性、カチオン性、中性、両性及び双性イオン性染料の群から選ばれる、及び特に好ましくは、有機染料の残基がカチオン性染料である、本発明の方法である。
さらにより好ましいのは、有機染料の残基がアントラキノン、アクリジン、アゾ、アゾメチン、ヒドラゾメチン、ベンゾジフラノン、クマリン、ジケトピロロピロール(diketopyrrolopyrrol)、ジオキサキシン(dioxaxine)、ジフェ
ニルメタン、ホルマザン、インジゴイド、インドフェノール、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロアリール、メロシアニン、メチン、オキサジン、ぺリノン、ペリレン、ピレンキノン、フタロシアニン、フェナジン、キノンイミン、キナクリドン、キノフタロン、スチリル、トリフェニルメタン、キサンテン、トリアジン及びチオキサンテン染料の群から選ばれる、本発明の方法である。
【0006】
好ましくは有機染料の残基がアゾ、アゾメチン、ヒドラゾメチン、メロシアニン、メチン及びスチリル染料、及びより好ましくはアゾ、アゾメチン染料及びヒドラゾメチン染料から選ばれる;
本発明の適するニトロアリール染料は、例えば以下の化合物から選ばれる:
4−アミノ−1−ニトロベンゼン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−1−ニトロベンゼン、1,4−ジアミノ−2−ニトロベンゼン、4−アセチルアミノ−1−アミノ−2−ニトロベンゼン、1,2−ジアミノ−4−ニトロベンゼン、1−アミノ−2−メチル−6−ニトロベンゼン、3−アミノ−6−メチルアミノ−2−ニトロピリジン[アザロット(Azarot)]、ピクラミン酸(pikraminacide)、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−アミノ−2−ニトロフェノール、6−ニトロ−o−トルイジン、1,4−ビス−(2−ヒドロキシフェニル)アミノ−2−ニトロベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロベンゼン(HC イエロー No.2)、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)オキシ−4−ニトロ−ベンゼン(HC イエロー No.4)、1−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−5−ニトロベンゼン(HC イエロー No.5)、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−4−トリフルオロメチル−2−ニトロ−ベンゼン(HC イエロー No.6)、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4−クロロ−2−ニトロ−ベンゼン(HC イエロー No.12)、1−アミノ−2−ニトロ−4−[ビス(2−ヒドロキシエチル)]アミノ−ベンゼン(HC レッド No.13)、4−クロロ−2,5−ビス[(2,3−ジヒドロキシフェニル)アミノ]−1−ニトロ−ベンゼン(HC レッド No.11)、1−アミノ−5−クロロ−4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ−ベンゼン(HC レッド No.10)、1−アミノ−2−ニトロ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−ベンゼン(HC レッド No.7)、2−クロロ−5−ニトロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−1,4−フェニレンジアミン、1−[(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−2−ニトロ−4−アミノ−ベンゼン(HC レッド No.3)、4−アミノ−2−ニトロ−ジフェニルアミン(HC レッド No.1)、2−ニトロ−4’−ヒドロキシ−ジフェニルアミン(HC オレンジ No.1)、1−アミノ−3−メチル−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6−ニトロベンゼン(HC バイオレット No.1)、2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−5−(ビス(2−ヒドロキシエチル))アミノ−1−ニトロ−ベンゼン(HC ブルー No.2)、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロ−4−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−ベンゼン(HC ブルー
No.12)、4−アミノ−3,5−ジニトロ−安息香酸、4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2’−カルボン酸、2−(4’−アミノ−2’−ニトロアニリノ)−安息香酸、6−ニトロ−2,5−ジアミノピリジン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−アミノ−4’−ニトロスチルベン−2,2’−二スルホン酸、4’−アミノ−4−ニトロジフェニルアミン−2−スルホン酸、4’−アミノ−3’−ニトロベンゾフェノン−2−カルボン酸、1−アミノ−4−ニトロ−2−(2’ニトロベンジリデンアミノ)−ベンゼン、2−[2−(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−5−ニトロアニリン、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾスルホン酸、3−アミノ−3’−ニトロビフェニル、3−アミノ−4−ニトロ−アセナフテン、2−アミノ−1−ニトロナフタリン、5−アミノ−6−ニトロベンゾ−1,3−ジオキソール、2−アミノ−6−ニトロベンゾチアゾール、4−(3−ヒドロキシプロピル)アミノ−3−ニトロ−フェノール(HC レッド BN)、2−アミノ−4,6−ジニトロ−フェノール、3−ニトロ−4
−(2−ヒドロキシエチル)−アミノフェノール、2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4,6−ジニトロフェノール、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、2−クロロ−6−エチルアミノ−4−ニトロ−フェノール、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−(2’−ウレイドエチル)アミノ−4−ニトロベンゼン、4−アミノ−2−ニトロ−ジフェニルアミノ−2’−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロチノキサリン及び4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸。
【0007】
本発明の方法に適する適したアントラキノン染料は、以下の化合物である:
1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−アントラキノン(HC レッド No.7)、2−[(2−アミノエチル)アミノ]−アントラキノン(HC オレンジ No.5)、1,4,5,8−テトラアミノ−アントラキノン(ジスパーブルー1)、1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メチルアミノ−アントラキノン(ジスパーブルー3)、1,4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5,8−ジヒドロキシ−アントロキノン(ジスパーブルー7)、1,4−ジアミノ−2−メトキシ−アントラキノン(ジスパーレッド11)、1−アミノ−4−ヒドロキシ−アントラキノン(ジスパーレッド15)、1,4−ジアミノ−アントラキノン(ジスパーバイオレット1)、1−アミノ−4−メチルアミノ−アントラキノン(ジスパーバイオレット4)及び1−アミノ−4−イソプロピルアミノ−アントラキノン(ジスパーバイオレット15)。
適するアゾ染料は、例えば以下の化合物である:
4−アミノ−4’−[ビス(2−ヒドロキシフェニル)]アミノ−アゾベンゼン(ジスパーブラック9)、4−アミノ−4’−ニトロ−アゾベンゼン(ジスパーオレンジ3)、3−ヒドロキシ−4−[(2−ヒドロキシ−ナフチ−1−イル)アゾ]−7−ニトロ−ナフタリノ−1−スルホン酸−クロム複合体(chromcomplex)(アシッドブラック52)、1−アミノ−2−(3’−ニトロ−フェニルアゾ)−7−フェニルアゾ−8−ナフトール3,6−二スルホン酸(アシッドブルーNr.29)、1−アミノ−2−(2’−ヒドロキシ−4’−ニトロフェニルアゾ)−8−ナフトール−3,6−二スルホン酸(パラチンクロムグリーン)、1−アミノ−2−(3’−クロロ−2’−ヒドロキシ−5’−ニトロフェニルアゾ)−8−ナフトール3,6−二スルホン酸(ガリオン)及びジアミノ−3’,5’−ジニトロ−2’−ヒドロキシ−5−メチル−アゾベンゼン(モーダントブラウン)。
適するカチオン性染料は、以下の化合物である:
N−[4−[[4−(ジエチルアミノ)フェニル][4−(エチルアミノ)−ナフチ−1−イル]メチレン]−2,5−シクロヘキサジエニ−1−イリデン]−N−エチル−エタンイミニウム−クロリド(ベーシックブルーNo.7)、N−[4−[(4−(ジメチル
アミノ)フェニル)4−(フェニルアミノ)−1−ナフタレニル]メチレン]−2,5−
シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N−メチル−メタンイミニウムクロリド(ベーシックブルー26)、4−[(4−アミノフェニル)(4−イミノ−2,5−シクロヘキサンジエニ−1−イリデン)メチル]−2−メチル−アニリン−ヒドロクロライド(ベーシックバイオレット14)、N−[3−[(4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−
1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)アゾ]フェニル]−N,N,N−トリメチ
ルアンモニウムクロリド(ベーシックイエロー57)、N−[7−ヒドロキシ−8−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−ナフチ−2−イル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム−クロリド(ベーシックレッド76)、N−[4−[[4−(ジメチルアミノ)フェニル][4−(フェニルアミノ)−ナフト−1−イル]−メチレン]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−N−メチル−2−メタンイミニウムクロリド(ベーシックブルー99)、[8−[(4’−アミノ−2’−ニトロフェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−ナフチ−2−イル]−トリメチルアンモニウムクロリド(ベーシックブラウン16)、[8−((4’−アミノ−3’−ニトロフェニル)アゾ)−7−ヒドロキシ−ナフチ−2−イル]−トリメチルアンモニウムクロリド(ベーシックブラウン17)、ベーシック
イエロー87、ベーシックレッド51又はベーシックオレンジ31。
【0008】
最も好ましいのは、繊維が式
【化6】

[式中、
4及びZ5は、互いに独立して−N=N−;−CR6=N−;−N=CR7−;−NR8−N
=CR9−;及び−R10C=N−NR11
(式中、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は、互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール基;炭素原子数1ないし10のアルキル−炭素原子数5ないし10のアリール基;又は炭素原子数5ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキル基を表す。)を表し;及び
+は、置換された若しくは置換されてない芳香族又は複素環式化合物のカチオン基を表
し、ここでカチオン電荷は芳香族化合物の一部又は置換基の一部であり得る;
Mは、芳香族又は複素環式の置換された又は置換されてない化合物の二価基を表し;
Tは、芳香族の置換された又は置換されてない化合物の基を表し、
+は、置換された又は置換されてない芳香族又は複素環式化合物のカチオンビラジカル
を表し;及び
1、Z2、Z3、Y1、Y2、n、r及びqは、式(1)のように定義される。]で表され
る染料から選ばれる少なくとも一種の硫化染料で処理される方法である。
【0009】
特に好ましいのは、
Dは、式
【化7】

(式中、アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示す。)で表される
カチオン性芳香族の置換された又は置換されてない複素環式化合物の基を表し;及び
+は、式
【化8】

(式中、アステリクス*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)
で表される芳香族複素環式化合物のカチオン性二価基を表し;及び
Mは、式
【化9】

(式中、アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(7)のZ1及び/又はZ2への結合を示す。)
で表される二価基を表し;及び
Tは、式
【化10】

で表される化合物の基を表し、
式(D9)ないし(D22)で表される基の複素環式芳香族環は、1つ以上の−O−、−S
−、−(SO2)−、炭素原子数1ないし10のアルキレン基又は−(NR52)−で中断
され得るところの方法である。
【0010】
極めて特に好ましいのは、
+は、式
【化11】

(式中、アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示す。)で表される
カチオン性芳香族の置換された又は置換されてない複素環式化合物の基を表し;及び
+は、式
【化12】

(式中、アステリクス*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)
で表される芳香族複素環式化合物のカチオン性二価基を表し;及び
Mは、式
【化13】

(アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(7)のZ1及び/又はZ2への結合を示す。)で表される二価基を表し;及び
Tは、式
【化14】

(式中、アステリクス*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を示す。)
で表される化合物の基を表すところの方法である。
【0011】
式(D9)ないし(D22)及び(9)ないし(22)において
1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10、X11、X12、X13、X14、X15
及びX16は、互いに独立してN又はCR49で表される基を表し、
6は、−O−;−S−;又はNR50で表される基を表し、
7、Z8、Z9、Z10、Z11、Z12、Z13及びZ14は、互いに独立してN又はCR51で表
される基を表し;
E、E1、G及びG1は、互いに独立して−O−、−S−、−(SO2)−、炭素原子数1
ないし10のアルキレン基又は−(NR52)−を表し;
13、R14、R15、R18、R19、R21、R22、R23、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49及びR51は、互いに独立して水素原子;ハロゲン原子;飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;置換された若しくは置換されてないフェニル基;カルボン酸基;スルホン酸基;ヒドロキシ基;ニトリル基;炭素原子数1ないし16のアルコキシ基、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ基;ハロゲン原子;スルホアニルアミノ基;SR60、NHR53;NR5455;OR61;SO2;COOR62;NR56COR58;又はCO
NR57を表し;及び
12、R16、R17、R20、R24、R50、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、炭素原子数5ないし10のアリール基、炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、又は炭素原子数1ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;及び
Anは、アニオンを表す。
【0012】
極めて特に最も好ましいのは、
+は、式
【化15】

(式中、*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を表す。)で表されるカチオン性芳
香族の置換された又は置換されてない複素環式化合物の基を表し;及び
+は、式
【化16】

(式中、*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を表し;
*は、式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)で表されるカチオン性芳香族の置
換された又は置換されてない複素環式化合物のビラジカルを表し;及び
Mは式
【化17】

(式中、*は、式(7)又は式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を表し;
**は、式(7)又は式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)で表される二価基であり;及び
nは1又は0であり;及び
Tは式
【化18】

で表される基であり、
(R12、R16、R17、R18、R25、R26、R37、R38及びAnは、請求項14のように定義されるところの方法である。
【0013】
更に、極めて特に最も好ましいのは、

【化19】

(式中、R63は水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキル−(炭素原子数5ないし10のアリール)基;炭素原子数5ないし10のアリール基を表し;及び
64は、水素原子;置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状の、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし10のアリール基、又は炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基;炭素原子数1ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し、
67は水素原子;又は式
【化20】

で表される基を表し;
10は、置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状の、単環式の、炭素原子数3以上のアルキル基、又は多環式の、炭素原子数5以上のアルキル基、中断された又は中断されてない、炭素原子数1ないし10のアルキレン基;炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)基;炭素原子数1ないし10のアルキレン−(炭素原子数5ないし10のアリーレン)基;又は炭素原子数5ないし10のアリーレン基を表し、及び
68及びR69は、各々互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)基;炭素原子数1ないし10のアルキレン−(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10のアリール基を表す。)、
【化21】

(式中、R71は水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子1ないし14のアルキル基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール基;炭素原子数1ないし10のアルキル−(炭素原子数5ないし10のアリール)基;炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基を表し;
72及びR73は、各々互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;カルボン酸基;スルホン酸基;炭素原子数5ないし10のアリール基、ヒドロキシ基、ニトリル基、炭素原子数1ないし16のアルコキシ基、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ基、カルボン酸基;;ハロゲン原子;スルホニルアミノ基;SR60;NHR53;NR5455;OR61;COOR62;NR56COR58又はCONR57を表し;
53、R54、R55、R56、R57,R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基;炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基又は炭素原子数5ないし10のアリール基を表す。)、
【化22】

76及びR77は、各々互いに独立して水素原子、飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基、置換された又は置換されてないフェニル基、カルボン酸基;炭素原子数5ないし10のアリール基;ヒドロキシ、ニトリル、炭素原子数1ないし16のアルコキシ、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ、カルボン酸、スルホン酸の基;ハロゲン原子、スルホニルアミノ基、SR60、NHR53、又はNR5455、OR61、SO2、COOR62、NR56COR58、CONR57
を表し;
53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10アリール基を表す。)、
【化23】

(式中、R79、R78及びR80は、各々互いに独立して水素原子;飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基、置換された又は置換されてないフェニル基;カルボン酸基;炭素原子数5ないし10のアリール基;ヒドロキシ、ニトリル、炭素原子数1ないし16のアルコキシ、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシの基;カルボン酸基、スルホン酸基;ハロゲン原子;スルホニルアミノ基;SR60;NHR53;NR5455;OR61;SO2;COOR62;NR56COR58;又はCONR57を表し;
53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10のアリール基を表す。)で表される二硫化染料を含む方法である。
【0014】
より好ましいのは:
−R63がメチル基である、式(35)で表される化合物;
−R72が水素原子であり;及びR72がフェニル基部分のパラ位にある、式(36)で表される化合物;
−R76が水素原子であり;及びR77がフェニル基部分のパラ位にある、式(37)で表される化合物;
−R78が水素原子であり;及びR79がフェニル基部分のパラ位にある、式(38)で表される化合物である。

【化24】

(式中、R1及びR2は、各々互いに独立して有機染料の残基を表し;
1及びY2は、互いに独立して炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表し;
1及びZ2は、互いに独立して−C(O)−;炭素原子数2ないし12のアルケニレン基;−(CH2CH2−O)1ないし5−;炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子
数5ないし10のアリーレン)基;炭素原子数5ないし10のアリーレン基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基、−C(O)O−、−OCO−;−N(R3)−;
【化25】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−−S−;−S(O)−;又は−S(O)2−を表し;
3、R4及びR5は、各々互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし14のアルキル
基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数6ないし10のアリール基;炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1なしい10のアルキル基;又は炭素原子数5ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;
r、q及びnは、互いに独立して0;又は1を表し、
nが0の場合、
3は、水素原子を表し;及び
nが1の場合、
3は、−S−を表す。)で表される化合物は、新規であり及び本発明の別の対象である

【0015】
アルキレン基は、一般に炭素原子数1ないし10のアルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、第二ブチレン基、第三ブチレン基、n−ペンチレン基、2−ペンチレン基、3−ペンチレン基、2,2’−ジメチルプロピレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、n−ヘキシレン基、n−オクチレン基、1,1’,3,3’−テトラメチルブチレン基、2−エチルヘキシレン基、ノニレン基又はデシレン基である。
アルキレン基は、直鎖状、枝分かれ状、又は炭素原子数5以上のアルキル基、単環式又は多環式であり得、及びO、S、−CO−、N、NH、NR54、−OCO−、−CO(OR4)−、−CONR4−、−(R5)NC(O)−のようなヘテロ原子により中断され得
;例えば炭素原子数1ないし10のアルキレン基は、−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−、又は−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2CH2−O−CH2−、
−CH2−O−CH2−、−CH2CH2−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2CH2−CH(N(CH32)−CH2−CH2−、CH2−NH2−CH2−CH2−、又は−CH2
CH2−NH−CH2CH2−、−CH2CH2−NCH3−CH2CH2−、又は−CO−CH2−、又は−CH2CO−、又は−CH2CH2−NHCO−CH2CH2−、又は−CH2
2−CONH−CH3−CH2CH2−、−CH2CH2−NCH3CO−CH2CH2−、又
は−CH2CH2−CONCH3−CH3−CH2CH2−、又は−CH2−NHCO−CH2CH2−、又は−CH2CH2−NHCO−CH2−、又は−CH2CH2−CONH−CH2
又は−CH2−CONH−CH2CH2−のような残基であり得る。
アリーレン基は、一般に炭素原子数6ないし10のアリーレン基;例えばフェニル基又はナフチル基である。
アリール−アルキレン基は、例えば炭素原子数5ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし2のアルキレン基であり、アルキル−アリーレン基は、例えば炭素原子数1ないし10のアルキル−炭素原子数5ないし10のアリーレン基又は炭素原子数1ないし2のアルキル−炭素原子数6ないし10のアリーレン基である。
炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基は、例えばシクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、モルホリレン基又はピペリジニレン基である。
【0016】
本発明において、置換基は以下の基から選ばれ得る:
ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数5ないし10のアリ
ール基、炭素原子数1ないし16のアルコキシ基、−COOH、スルホン酸基、スルホニルアミノ基、−SR60、−OCO−、−COOR4、−CONR4、−(R5)NC(O)
、−S(O)−、−SO2、シアニド基、ニトリル基、ハリド、アリール基、アラルキル
基、アルキルアリール基及びNR5455(上記各式中、R4、R5、R54、R55及びR60は、上記で与えられたものと同様な定義及び優先度を有する。)。
炭素原子数1ないし16のアルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2,2’−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、1,1’,3,3’−テトラメチルブチル基又は2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基(tredecyl)、テトラデシル基、ペンタデシル基又はヘキサデシル基である。
炭素原子数1ないし6のアルコキシ基は、O−炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましくはO−炭素原子数1ないし4のアルキル基である。
炭素原子数5ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキレン基は、例えば、フェニル−炭素原子数1ないし10のアルキレン基又はナフチル−炭素原子数1ないし10のアルキレン基である。
炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし2のアルキレン基及び炭素原子数1ないし2のアルキル−炭素原子数6ないし10のアリーレン基は、例えば、フェニル−炭素原子数1ないし10のアルキレン基又はナフチル−炭素原子数1ないし10のアルキレン基である。
【0017】
ハリドは、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物又はヨウ化物、特に塩化物及びフッ化物である。
“アニオン”は、例えば、ハリド、好ましくは塩化物及びフッ化物、スルフェート、硫酸水素塩、ホスフェート、四塩化ホウ素、カルボネート、ビカルボネート、オキサレート又は炭素原子数1ないし8のスルフェート、特にメチルスルフェート又はエチルスルフェート;のような有機又は無機のアニオンを意味し、アニオンはまたラクテート、ホルメート、アセテート、プロピオネート又は塩化亜鉛複塩のような複合体のアニオンを意味する。
前記アニオンは、特にハリド、好ましくは塩化物又はフッ化物、スルフェート、硫酸水素塩、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、ホスフェート、ホルメート、アセテート又はラクテートである。
前記アニオンは、より特にフッ化物、塩化物、メチル硫酸塩、エチル硫酸塩、ホルメート又はアセテートである。
二硫化異性化酵素タンパク質(protein disulfidisomerase)(EC5.3.4.1)は、酵素分類上EC5.3.4.1の酵素である。それらの酵素は、好ましくはタンパク質における分子間及び分子内の二硫化結合の異性化に触媒作用を及ぼす。EC(酵素コミッション)番号は、“国際生化学及び分子生物学連合の命名委員会”(IUBMB)から提供される。IUBMBに従う酵素分類上、特徴付けられた酵素の完全な表はhttp://www.expasy.ch.の下にスイスプロット(SwissProt)のデータベースにより提供される。
本発明において、有機染料の残基は、置換される又は置換されない。
【0018】
本発明において、複素環式化合物のビラジカル又は基は、例えばチオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基であるビラジカル又は基である。
好ましい複素環式化合物のビラジカル又は基は、例えば1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基である。より好ましいカチオン性複素環式化合物はイミダゾリル基、ピリジニル基、1,3,4−トリアゾリル基及び1,3−チアゾリル基である。
本発明において、芳香族化合物のビラジカル又は基は、例えばフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基又はアゾベンゼニル基である。
複素環式又は芳香族化合物のビラジカル又は基は、置換されてない又は例えば炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えばフッ素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキル−カルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって単又は多置換されている。
【0019】
本発明の更なる態様は式(1)で表される染料の調製のための方法に関する。
一般に、前記方法は、少なくとも1つの求核基を含有する硫化物及び/又は二硫化物による有機化合物の求核置換反応、又は少なくとも1つの求電子基を含有する硫化物及び/又は二硫化物による有機化合物の求電子置換反応を含む。
調製のための好ましい方法は、下記の反応図式に従い、式(1a)で表される化合物を式(1b)で表される化合物と反応させることを含む;
【化26】

式(1)で表される化合物の調製のための更なる好ましい方法は、下記の反応図式に従い、式(1c)で表される化合物を式(1d)で表される化合物と反応させることを含む:
【化27】

式(1a)、(1b)、(1c)及び(1d)において
1は、脱離基を表し;及び
1、R2、Z1、Z2、Z3、Y1、Y2、r、q及びnは式(1)において定義された通り
である。
【0020】
前記反応は、一般に接触することによって;例えば出発化合物と一緒に混合することによって又は1つの出発化合物をもう1つに滴下することによって開始される。
通例、温度は出発化合物を混合している間、273ないし300Kの範囲内であり、好ましくは290ないし300Kの範囲内である。
反応時間は、一般に出発化合物の反応性、選ばれた反応温度及び要求転化率次第である。反応の選ばれた継続時間は、たいてい1時間から3日間までの範囲内である。
化合物の反応のための反応温度は、273から340Kまでの範囲内で、特に273から335Kまでの範囲内で選ぶことが望ましい。
選ばれた反応圧力は、一般に70kPaから10MPaまでの範囲内で、特に90Kpaから5Mpaまでの範囲であり、そしてより特に大気圧である。
化合物の反応は、触媒の存在下で実施することが望ましいだろう。
式(1a)で表される化合物と触媒のモル比は、一般に10:1から1:5までの範囲内で、特に10:1から1:1までの範囲内で選ばれる。
【0021】
適した触媒は、例えば好ましくはナトリウム、カリウム又はリチウム炭素原子数1ないし6のアルキルオキシドのようなアルカリ金属炭素原子数1ないし6のアルキルオキシド、例えばナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド又はリチウムメトキシド、又はナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド又はリチウムエトキシド;又は例えば、チヌクリジン(chinuclidine)、N−メチルピペリジン、ピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリオクチルアミン、1,4−ジアゾビシクロ[2.2.2]オクタン、チヌクリジン(chinuclidine)、N−メチルピペリジンのような第三アミン;又は例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム又は酢酸リチウムのようなアルカリ金属アセテートである。
好ましいのは酢酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ピリジン及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタンである。
加えて、前記反応は溶媒を用いて又は用いずに行われ得るが、好ましくは好ましくは溶媒、好ましくは有機溶媒又は溶媒混合物の存在下で行われる。
溶媒は、有機溶媒と水、又は有機溶媒の混合物又は有機溶媒と水の混合物である。
有機溶媒は例えば、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール又はグリコール、特にイソプロパノール、又はアセトニトリル又はプロピオニトリルのようなニトリル、又はジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド、又はN−メチルピリジン、N−メチルピロリドン、又はジメチルスルホキシドのようなスルホキシド、又はそれらの混合物のようなプロトン性又は非プロトン性極性有機溶媒である。
【0022】
本発明の方法に従って調製された生成物は、有利に生成され及び単離され得、及び必要に応じて精製される。
通例、前記作成は280から300Kまでの範囲内に、特に290ないし300Kまでの範囲内に反応混合物の温度を下げることによって始まる。
数時間にわたり、ゆっくりと温度を下げるのが有利であり得る。
一般には、反応生成物は、たいていろ過され、そして次に水又は塩溶液で洗浄され、そして続いて乾燥される。
ろ過は普通標準ろ過装置、例えばブフナー漏斗、圧搾ろ過器、圧搾吸込フィルタ、好ましくは減圧下で実行される。
乾燥するための温度は適用される圧力次第である。乾燥は、たいてい50ないし200mbarの減圧下で実行される。
乾燥は、たいてい313から363Kまでの範囲内で、特に323から353Kまでの範囲内で、及びより特に328から348Kまでの範囲内の温度で実行される。
有利には、前記生成物は単離後再結晶化によって精製される。
有機溶媒及び溶媒混合物、好ましくはアルコール、例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール又はブタノール、特に2−プロパノールは、再結晶化に適している。
【0023】
本発明は、また式
【化28】

で表される化合物の調製のための方法であって、
a.上記の式において示されるようにアシル化剤で4−フルオロ−3−ニトロアニリンをアシル化すること
b.次にニトロ基をアミノ基に還元すること、
c.次にアシル化4−フルオロ−3−アミノ−アニリンをジアゾ化すること、及び
d.次にイミダゾールを用いてジアゾ化したものをカップリングすること、及び
e.次に中間体化合物をアルキル化剤でアルキル化すること;又は
1)上記式で表される化合物のジアゾ化及びカップリング、そして次に
1)中間体化合物をアルキル化剤
【化29】

でアルキル化することを含み、
上記各式中、R68は水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、−炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、−炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10のアリール基を表すところの方法に関する。
アシル化、還元、ジアゾ化、カップリング及びアルキル化は、それ自体が既知の方法によって実施され得る。
本発明に従う式(1)で表される染料は、ケラチン含有繊維、羊毛、革、絹、セルロース又はポリアミド、綿又はナイロン、及び好ましくはヒトの毛のような有機材料の染色に適している。得られた染色物は、それらの色の深み及び例えば光、シャンプーで洗うこと及び摩擦色落ちに対する堅牢度のような洗浄に対するそれらの優れた堅牢度性状により識別される。本発明に従う染料の安定性、特に貯蔵安定性は優秀である。
染料の色の多様性は他の染料との組み合わせによって増やされ得る。
【0024】
それゆえに、本発明の式(1)で表される染料は、同じ類の染料又は他の類の染料、特に直接染料、酸化染料;発色化合物並びにジアゾ化化合物染料先駆物質の組み合わせ、又は末端封止された(capped)ジアゾ化化合物;及び/又はカチオン性反応染料と組み合わせ得る。
直接染料は、天然由来であり、又は合成的に調製され得る。それらは、酸性染料のように非荷電であり、カチオン性又はアニオン性である。
式(1)で表される染料は、式(1)で表される染料とは異なる少なくとも一種の単一染料との組み合わせで使用され得る。
直接染料の例は、“Dermatology”,Ch.Culnan,H.Maiba
ch編集,Verlag Marcel Dekker Inc.,New York,Basel,1986,Vol.7,Ch.Zviak、The Science of
Hair Care,chapter7,p.248−250、及びThe European Commission出版, the Bundesverband der
deutschen Industrie−und Handelsunternehmen fur Arzneimittel,Reformwaren und Korperpflemittel e.V.,Mannheimよりディスク形態で入手可能な“Europaisches Inventor der Kosmetikrohstoffe”,1996に記載される。
更に、カチオン性ニトロアニリン及びアントラキノン染料が式(1)で表される染料との組み合わせのために有用である。
式(1)で表される染料はまた、酸性染料、例えば国際名(色指数)、又は商標名から知られている染料とも組み合わせ得る。
それらの酸性染料は、単一成分として又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用され得る。
【0025】
式(1)で表される染料はまた、例えばニトロアニリン、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アントラキノン、インドフェノール、フェナジン、フェノチアジン、ビスピラゾロン、ビスピラゾールアザ誘導体及びメチンの群から選ばれる非電荷染料とも組み合わされ得る。
更に、式(1)で表される染料はまた、酸化染料系との組み合わせにおいても使用され得る。
初期状態において酸化染料は、染料ではなく顕色剤及び発色剤化合物へのそれらの化学的性状に従い分類される染料先駆物質である。
適する酸化染料は、例えば
−独国特許出願公開第19959479号明細書、特に2欄,6行ないし3欄,11行
−“Dermatology”,Ch.Culnan,H.Maibach編集,Verlag Marcel Dekker Inc.,New York,Basel,1986,Vol.7,Ch.Zviak,The Science of Hair Care,chapter8,p.264−267(酸化染料)において記載される。
好ましい顕色剤化合物は、例えば置換された又は置換されてないヒドロキシ−又はアミノ残基でパラ−又はオルト−位において置換された芳香族第一アミン、又はジアミノピリジン誘導体、複素環式ヒドラゾン、4−アミノピラゾール誘導体又は2,4,5,6−テトラアミノピリミジン誘導体である。
更に、塩酸塩又は硫酸塩のような生理学的に適合した酸付加塩の形態の顕色剤化合物が使用され得る。
芳香族OH基を有する顕色剤化合物もまた、アルカリ金属フェノラートのような塩基とともに塩の形態において適する。
好ましい顕色剤化合物は、独国特許出願公開第19959479号明細書、2頁、8ないし29行に記載される。
好ましい発色剤化合物は、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール(naphthole)、レゾルシン及びレゾルシン誘導体、ピラゾロン及びm−アミノフェノール誘導体、及び最も好ましいのは独国特許出願公開第19959479号明細書、1頁、33行ないし3頁、11行において記載される発色剤化合物である。
更に、自己酸化可能な化合物が式(1)で表される染料との組み合わせにおいて使用され得る。
自己酸化可能な化合物は、芳香族環において2つ以上の置換基を有する芳香族化合物であって、極めて低い酸化還元能力を有し及びそれゆえに空気に露出されたとき酸化されるだろう。それらの化合物を用いて得られた染料は、極めて安定であり、及びシャンプーに耐性がある。
自己酸化可能な化合物は、例えばベンゼン、インドール、又はインドール、特に5,6−ジヒドロキシインドール又は5,6−ジヒドロキシインドールである。
式(1)で表される染料はまた、赤ヘンナ、無色ヘンナ、黒ヘンナ、カモミールの花、白檀材、紅茶、クロウメモドキフラングラバーク、セージ、カンペチェウッド(campeche wood)、マッダー根、カテキュ、セードル及びアルカネット根のような自然に生じる染料との組み合わせにおいても使用され得る。
更に、式(1)で表される染料はまた、末端封止ジアゾ化化合物との組み合わせにおいても使用され得る。
適するジアゾ化化合物は、例えば国際公開第2004/019897号パンフレットにおける式(1)ないし(4)の化合物(1及び2頁)、及び同文献の3頁に記載されるような対応する水溶性のカップリング成分(I)ないし(IV)である。
【0026】
本発明に従う式(1)で表される染料との組み合わせに有用である更に好ましい染料又は染料の組み合わせは、以下において記載される。
(DC−01):国際公開第95/01772号明細書、ここには少なくとも2つのカチオン性染料の混合物が、特に2頁7行ないし4頁1行、好ましくは4頁35行ないし8頁21行に;配合物が11頁、最終章28頁19行に記載される;
(DC−02):米国特許出願公開第6,843,256号明細書、ここにはカチオン性染料が、特に式(1)、(2)、(3)及び(4)で表される化合物(1欄27行ないし3欄20行)、及び好ましくは実施例1ないし4において調製された化合物(10欄42行ないし13欄37行)が;配合物が13欄38行ないし15欄8行に記載される;
(DC−03):欧州特許出願公開第970685号明細書、ここには直接染料が、特に2頁44行ないし9頁56行及び好ましくは9頁58行ないし48頁12行に;ケラチン含有繊維の染色のための方法が特に50頁15ないし43行に;配合物が50頁46行ないし51頁40行に記載される;
(DC−04):独国特許出願公開第19713698号明細書、ここには直接染料が、特に2頁61行ないし3頁43行に;配合物が5頁26ないし60行に記載される;
(DC−05):米国特許出願公開第6,368,360号明細書、ここには直接染料(4欄1行ないし6欄31行)及び酸化剤(6欄37ないし39行)が記載され;配合物が7欄47行ないし9欄4行に記載される;
【0027】
(DC−06):欧州特許出願公開第1166752号明細書、ここにはカチオン性染料(3頁22行ないし4頁15行)及びアニオン性UV吸収剤(4頁27ないし30行)が記載され;配合物が7頁50行ないし9頁56行に記載される;
(DC−07):欧州特許出願公開第998,908号明細書、ここにはカチオン性直接染料及びピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンを含有する酸化染料が記載され(2頁48行ないし4頁1行);染色配合物が47頁25行ないし50頁29行に記載される;
(DC−08):仏国特許出願公開第2788432号明細書、ここにはアリアノルズ(Arianors)とのカチオン性染料の組み合わせが、特に53頁1行ないし63頁23行、より特に51ないし52頁に記載され、最も特にベーシックブラウン17、ベーシックブラウン16、ベーシックレッド76及びベーシックレッド118、及び/又は少なくとも1種のベーシックイエロー57、及び/又は少なくとも1種のベーシックブルー99が記載され;又はアリアノレン(arianoren)及び/又は酸化染料との組み合わせが、特に2頁16行ないし3頁16行に;染色配合物が53頁1行ないし63頁23行に記載される;
(DC−09):独国特許出願公開第19713698号明細書、ここには酸化剤、酸化染料及び直接染料を含む、直接染料とパーマネントウェーブ固定剤の組み合わせが記載される;特に4頁65行ないし5頁59行;
(DC−10):欧州特許出願公開第850638号明細書、ここには顕色剤化合物及び酸化剤が記載され;特に2頁27行ないし7頁46行及び好ましくは7頁20行ないし9
頁26行に記載され;染色配合物が2頁3ないし12行及び30行ないし14頁、及び28頁35行ないし30頁20行;好ましくは30頁25行ないし32頁30行に記載され;
【0028】
(DC−11):米国特許出願公開第6,190,421号明細書、ここには一種以上の酸化染料先駆物質及び所望により一種以上の発色剤を含有する組成物(A)、所望により有機粉末付形剤及び/又は鉱物粉末付形剤に分散した一種以上の直接染料(5欄40行ないし7欄14行)を含有する粉末形態の組成物(B)、及び一種以上の酸化剤を含有する組成物(C)が記載され;配合物が8欄60行ないし9欄56行に記載され;
(DC−12):米国特許出願公開第6,228,129号明細書、ここには少なくとも一種の酸化基剤(oxidation base)、少なくとも一種のカチオン性直接染料及び2−電子酸化還元酵素型の酵素のための少なくとも一種の給与体の存在下の少なくとも一種の前記酵素を含むすぐに使用できる組成物が記載され;特に8欄17行ないし13欄65行に記載され;染色配合物が2欄16行ないし25欄55行に、多区画(multi−compartment)染色装置が26欄13ないし24行に記載される;
(DC−13):国際公開第99/20235号パンフレット、ここにはカチオン直接染料及びニトロベンゼン直接染料を伴う少なくとも一種のカチオン性染料及び少なくとも一種のニトロ化ベンゼン染料の組成物が記載される;2頁1行ないし7頁9行及び39頁1行ないし40頁11行、好ましくは8頁12行ないし25頁6行、26頁7行ないし30頁15行;1頁25行ないし8頁5行、30頁17行ないし34頁25行、8頁12行ないし25頁6行、35頁21ないし27行に、特に36頁1行ないし37頁;
(DC−14):国際公開第99/20234号パンフレット、ここには少なくとも一種の直接カチオン性染料及び少なくとも一種の自己酸化可能な染料、特にベンゼン、インドール及びインドール誘導体を含有する組成物が記載される、好ましくは2頁19行ないし26頁4行に直接染料が、及び特に26頁10行ないし28頁15行に記載されるような自己酸化可能な染料が記載され;染色配合物が特に34頁5行ないし35頁18行に記載され;
(DC−15):欧州特許出願公開第850636号明細書、ここには少なくとも一種の直接染料及び発色剤成分として少なくとも一種のメタ−アミノフェノール誘導体及び少なくとも一種の顕色剤化合物及び酸化剤を含有する酸化染色組成物が、特に5頁41行ないし7頁52行に記載され、染色配合物が19頁50行ないし22頁12行に記載され;
【0029】
(DC−16):欧州特許出願公開第850637号明細書、ここにはパラ−フェニレンジアミン及びビス(フェニル)アルキレンジアミン、及びその酸付加塩から選ばれる少なくとも一種の酸化基剤、メタ−ジフェノール、及びその酸付加塩から選ばれる少なくとも一種の発色剤、少なくとも一種のカチオン性直接染料、及び少なくとも一種の酸化剤を含有する酸化染色組成物が記載され、特に6頁50行ないし8頁44行に記載される;染色配合物が21頁30行ないし22頁57行に記載され;
(DC−17):国際公開第99/48856号パンフレット、ここにはカチオン性発色剤を含有する酸化染色組成物が、特に9頁16行ないし13頁8行、及び11頁20行ないし12頁13行記載され;染色配合物が36頁7行ないし39頁24行に記載され;
(DC−18):独国特許出願公開第19717224号明細書、ここには不飽和アルデヒド及び発色剤化合物並びに第一及び第二アミノ基化合物、窒素含有複素環式化合物、アミノ酸、オリゴペプチド、芳香族ヒドロキシ化合物、及び/又は少なくとも一種のCH活性化合物を含有する染色剤が3頁42行ないし5頁25行に;染色配合物が8頁25行ないし9頁61行に記載される。
上記の文献(DC−01ないしDC−08)に記載される染料の組み合わせにおいて、本発明に従う式(1)で表される染料は、染料の組み合わせ又は染色配合物に加えられ得、又は少なくとも一種の式(1)で表される染料で置き換えられ得る。
【0030】
本発明はまた、少なくとも一種の式(1)で表される染料を含有する、有機物質、好ましくはケラチン含有繊維、及び最も好ましくはヒトの毛髪の染色に使用される配合物に関する。
好ましくは式(1)で表される染料は、有機材料を処理するための、好ましくは組成物の総質量に基づき0.001ないし5質量%(以下、単に“%”によって示す)、特に0.005ないし4%、より特に0.2ないし3%の量において染色のための組成物に配合される。
配合物は、異なる技術的形態においてケラチン含有繊維、好ましくはヒトの毛髪に適用され得る。
配合物の技術的形態は、例えば溶液、特に濃縮(thickened)水溶液又はアルコール水溶液、クリーム、フォーム、シャンプー、パウダー、ジェル又はエマルジョンである。
通例、染色組成物は、50ないし100gの量でケラチン含有繊維に適用される。
好ましい配合物形態は、すぐに使用できる組成物又は多区画染色装置又は‘キット’又は例えば米国特許出願公開第6,190,421号明細書、2欄16行ないし31行に記載されるような区画を有する多区画包装系である。
すぐに使用できる染色組成物のpH値は、たいてい2ないし11、好ましくは5ないし10である。
【0031】
本発明の1つの好ましい態様は、式(1)で表される染料が粉体形状である染料の配合物に関する。
粉体配合物は、例えば独国特許出願公開第19713698号明細書、2頁26行ないし54行及び3頁51行ないし4頁25行、及び4頁41行ないし5頁59行に記載されるような安定性及び/又は溶解性の問題にもかかわらず、好ましくは使用される。
適する化粧品のヘア・ケア配合物は、ヘアトリートメント製剤、例えばシャンプー及びコンディショナーの形態における洗髪製剤、ヘア・ケア製剤、例えばスプレー、クリーム、ジェル、ローション、ムース及びオイルのような前処理製剤又は着けたままにする製品、ヘアートニック、スタイリングクリーム、スタイリングジェル、ポマード、ヘアリンス、トリートメントパック、強いヘアトリートメント、毛髪構築製剤、例えばパーマネントウェーブのためのヘアウェーブ製剤(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)、ヘアストレートニング製剤、液体ヘアセット製剤、ヘアフォーム、ヘアスプレー、脱色製剤、例えば過酸化水素溶液、ライトニングシャンプー、脱色クリーム、脱色パウダー、脱色ペースト又はオイル、一時的な、半永久的な又は永久的なヘアカラー、自己酸化染料を含有する製剤、又はヘナ又はカモミールのような天然ヘアカラーである。
ヒトの毛に使用するために、本発明の染色組成物は、たいてい水溶性化粧品キャリアに配合され得る。適する水溶性化粧品キャリアは、ケラチン含有繊維に使用するために適する、例えばW/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPITエマルジョン及び全てのミクロエマルジョン、クリーム、スプレー、エマルジョン、ジェル、パウダー及び界面活性剤含有発泡溶液、例えばシャンプー又は他の製剤を含む。そのような使用の形態は、Research Disclosure42448(1999年8月)に詳細に記載される。必要ならば、例えば米国特許出願公開第3369970号明細書、特に1欄70行ないし3欄55行に記載されるように無水キャリアに染色組成物を配合することもまた可能である。本発明に従う染色組成物はまた、独国特許出願公開第3829870号明細書に記載される染色くし又は染色ブラシを使用する染色方法に素晴らしく適する。
【0032】
水溶性キャリアの構成成分は、通例の量で本発明の染色組成物に存在し、例えば乳化剤染色組成物中に総染色組成物の0.5から30質量%までの濃度で、及び増粘剤は0.1から25質量%までの濃度で存在し得る。
染色組成物のための更なるキャリアは、例えば“Dermatology”、Ch.Culnan,H.Maibach編集、Verlag Marcel Dekker I
nc.、New York,Basel、1986、Vol.7、Ch.Zviak、The Science of Hair Care、chapter7、248頁ないし250頁、特に243頁1行ないし244頁12行に記載される。
式(1)で表される染料は、液体ないしペースト状製剤(水溶性又は非水溶性)において、又は乾燥パウダーの形態で貯蔵され得る。
染料及び補助剤が液体製剤において一緒に貯蔵される場合、該製剤は化合物の反応を低減するために実質的に無水であるべきである。
本発明に従う染色組成物は、そのような製剤に対し知られている、界面活性剤、溶媒、基質、酸、香料、高分子補助剤、増粘剤及び光安定剤のような任意の有効成分、添加剤又は補助剤を含み得る。
【0033】
以下の補助剤が、好ましくは本発明の毛髪の染色組成物において使用される:非イオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウム塩化物コポリマー、四級化ポリビニルアルコール、双性イオン性及び両性ポリマー、アニオン性ポリマー、増粘剤、構築剤、ヘアコンディショニング化合物、タンパク質加水分解物、香油、ジメチルイソソルビトール及びシクロデキストリン、可溶化剤、ふけ防止有効成分、pHを調整するための物質;パンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、植物抽出物及びビタミン;コレステロール;光安定剤及びUV吸収剤、粘ちょう度(consistency)調整剤、脂肪及びワックス、脂肪アルカノールアミド、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、錯化剤、膨潤及び浸透物質、ラテックスのような乳白剤;パール化剤、液体発泡剤、酸化防止剤;糖含有ポリマー、四級化アンモニウム塩、又はバクテリア抑制剤。
【0034】
本発明に従う染色組成物は、一般に少なくとも一種の界面活性剤を含む。適する界面活性剤は、双性イオン性又は両性、又はより好ましくはアニオン性、非イオン性及び/又はカチオン性界面活性剤である。
適するアニオン性界面活性剤は、水溶性を付与するアニオン基、例えばカルボキシレート、スルフェート、スルホネート又はホスホネート基、及びおよそ10ないし20個の炭素原子を有する親油性アルキル基によって特徴付けられる。加えて、グルコール又はポリグリコールエーテル基、エステル、エーテル及びアミド基及びまたヒドロキシ基が、分子中に存在し得る。
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキル基において10ないし18個の炭素原子を及び分子中に12個までのグリコールエーテル基を有するアルキルポリグリコールエーテルスルフェート及びカルボン酸エーテル、並びにまたオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸及びパルミチン酸のような特に飽和及び特に不飽和炭素原子数8ないし22のカルボン酸の塩である。
【0035】
分子において少なくとも1つの四級化アンモニウム基及び少なくとも1つの−COO-
又は−SO3-基を有する界面活性化合物は、末端停止された双性イオン性界面活性剤である。好ましいのは、N−アルキルN,N−ジメチルアンモニウムグリシネートのような、いわゆるベタイン、例えばココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、例えばココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート、及びアルキル又はアシル基において8から18個までの炭素原子を有する2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾール及びまたココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、CTFA名ココアミドプロピルベタインにより知られている脂肪酸アミド誘導体である。
両性界面活性剤は、炭素原子数8ないし18のアルキル基又はアシル基に加えて、及び分子中に少なくとも1つの遊離アミノ基及び少なくとも1つの−COOH又は−SO3
基を含有し、内部塩を形成する能力がある界面活性化合物である。適する両性界面活性剤
の例は、各々アルキル基においておよそ8個から18個までの炭素原子を有するN−アルキルグリシン、N−アルキルピロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸及びアルキルアミノ酢酸を含む。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネート及び炭素原子数12ないし18のアシルサルコシンである。
【0036】
適する非イオン性界面活性剤は国際公開第00/10519号パンフレット、特に45頁11行ないし50頁12行に記載されている。非イオン性界面活性剤は、親水基として、例えばポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基又はポリオールとポリグリコールエーテル基の組み合わせを含有する。
本発明に従う染色組成物において使用し得るカチオン性界面活性剤の例は、特に第四級アンモニウム化合物である。
アルキルアミドアミン、特に名称テゴアミド(登録商標:TegoAmid)の下で入手可能なステアリルアミドプロピルジメチルアミンのような脂肪酸アミドアミンもまた、本染色組成物における界面活性剤として好ましい。それらは優れたコンディショニング作用だけでなく特にそれらの優れた生分解性によって識別される。
【0037】
本発明の更に好ましい態様は、ケラチン含有繊維を式(1)で表される硫化染料で処理する方法に関する。
前記方法は、還元剤の存在下で毛を処理することを含む。
好ましい還元剤は、例えばチオグリコール酸又はその塩、グリセリンモノチオグリコレート(gycerine monothioglycolat)、システイン、2−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトメチルアミン、チオ乳酸、チオグリセリン、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸塩(dithionithe)、硫化アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム又はヒドロキノンである。
加えて、本発明は
a.ケラチン含有繊維を式(1)で表される化合物で処理すること、
b.望ましい時間の間着色した毛でいること、
c.染料分子を毛の繊維から切り離させるために、染料分子と毛の繊維表面の間のS−S結合を分断する能力のある還元剤を含有する水性の着色剤除去組成物と毛を接触することによって毛から段階a)において適用された色を除去すること
の方法に関する。
【0038】
更に、本発明は
a.還元剤、及び
b.上記で定義されるような少なくとも式(1)で表される単一硫化染料を用いて、及び所望により
c.酸化剤を用いて
毛を処理することを含む方法に関係する。
反応段階の順序は、一般に重要ではなく、還元剤が最初又は最終段階に適用され得る。
好ましいのは、
1)少なくとも一種の式(1)で表される単一染料を用いて、及び
1)次に還元剤を用いて毛を処理することを含む方法;又は
2)還元剤と及び
2)次に上記で定義されるような少なくとも一種の式(1)で表される単一硫化染料と
毛とを接触させることを含む方法である。
本発明において好ましいのは、毛を
a)還元剤と、
b)次に少なくとも一種の式(1)で表される染料と、及び
c)次に酸化剤と
接触させることを含む更なる方法である。
本発明の更なる方法は、毛を
a)少なくとも一種の式(1)で表される単一染料と、及び
b)次に還元剤と、及び
c)次に酸化剤と
接触させることを含む。
【0039】
たいてい、酸化剤は酸又は塩基とともに適用される。
酸は例えば、クエン酸、リン酸又は酒石酸である。
塩基は例えば、水酸化ナトリウム、アンモニア又はモノエタノールアミンである。
たいてい、染色組成物はケラチン含有繊維に50から100gまでの量で適用される。
式(1)で表される染料は、毛の染色の全てにわたって、つまり毛を始めて染色するとき、及びまたその後の再染色、又は毛の小房又は部分の染色に適している。
式(1)で表される染料は、手、くし、ブラシ又は瓶、くし又はノズルと組み合わされた瓶でのマッサージによって毛髪に適用される。
本発明に従う染色のための方法において、染色が更なる染料の存在下で行われるかどうかは、得る色合いに依存するだろう。
更に好ましいのは、少なくとも一種の式(1)で表される染料、塩基及び酸化剤でケラチン含有繊維を処理すること含むケラチン含有繊維を染色するための方法である。
【0040】
酸化染色方法は、たいてい色を薄めることを伴う、つまりそれは塩基性pHで、塩基と過酸化水素水溶液の混合物をケラチン含有繊維に適用すること、適用した混合物を毛に静置すること及び次に毛髪をすすぐことを伴う。特に毛を染色する場合において、メラニンの色を薄められ及び毛が染色される。
一般に、酸化剤を含有する組成物は、0ないし15分間、特に15ないし45℃で0ないし5分間、たいてい30ないし200gの量で繊維上に留める。
酸化剤は例えば、過硫酸塩又は希過酸化水素溶液、過酸化水素エマルジョン又は過酸化水素ゲル、アルカリ土類金属過酸化物、過酸化尿素、過酸化メラミンのような有機過酸化物であり、又は半永久的、直接毛染料に基づく色味付けパウダーが使用される場合、アルカリ金属臭素酸定着剤もまた適用できる。
最も好ましい酸化剤は、対応する組成物の好ましくは約2から30%まで、より好ましくは約3から20%まで、及び最も好ましくは6から12%までの濃度で使用される過酸化水素である。
酸化剤は、総染色組成物に基づき好ましくは0.01%から6%まで、特に0.01から1%までの量で本発明に従う染色組成物に存在し得る。
一般に、酸化剤での染色は塩基、例えばアンモニア、アルカリ金属カーボネート、土類金属(カリウム又はリチウム)カーボネート、モノ−、ジ−又はトリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、アルカリ金属(ナトリウム)水酸化物、土類金属水酸化物又は式
【化30】

(式中、RはOH又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され得るプロピレン残基を表し、
3、R4、R5及びR6は、互いに独立して又は依存して水素原子、炭素原子数1ないし4
のアルキル基又はヒドロキシ−(炭素原子数1ないし4)のアルキル基を表す。)で表される化合物の存在下で行われる。
酸化剤を含有する組成物のpH値は、たいてい約2ないし7、及び特に約2ないし5である。
【0041】
ケラチン含有繊維、好ましくは毛上に式(1)で表される染料を含む配合物を適用する好ましい1つの方法は、多区画染色装置又は‘キット’又は例えば国際公開第97/20545号パンフレットにおける4頁19行ないし27行に記載されるような任意の他の多区画包装系を使用することによるものである。
その上、本発明は、ケラチン含有繊維を自己酸化可能化合物及び所望により更なる染料と共に式(1)で表される染料で染色する方法に関する。
その上、本発明は、式(1)で表される染料及び少なくとも一種の酸染料でケラチン含有繊維を染色するための方法に関する。
下記の実施例は、染色のための方法をそれに制限することなく該方法を説明する役目を果たす。他に指定されない限り、部及びパーセントは質量に関する。特定された染料の量は、着色される材料に関する。
T,s,d,q及びJ(ここで、tは三重項を表し、sは一重項を表し、dは二重項を表し、qは四重項を表し、及びJは結合定数を表す。)は、NMRスペクトル値を定義する。
【実施例】
【0042】
実施例A−調製方法
実施例A1
【化31】

4−フルオロアニリン12.4gを295Kで水25mL及び32%塩酸25mLの攪拌溶液に添加した。反応混合物を273Kまで冷却し、そして36%亜硝酸ナトリウム19mLを混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持されるような速度において滴下した。亜硝酸ナトリウム溶液の添加後、混合物を1時間攪拌した。過剰な亜硝酸塩が1時間で検出されなかった場合(ヨウ化カリウム紙の使用による検出)、更なる亜硝酸ナトリウムを添加した。残存する過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で還元した。得られたジアゾ溶液を水30mL中イミダゾール7.4gの273Kの低温溶液に滴下し、該溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってpH10ないし11の範囲内に維持した。ジアゾ添加を完了した後、得られた懸濁液を295Kまで温め、pHを36%水酸化ナトリウム水溶液で10.5に調整した。このpH及び温度における1時間の攪拌の後、懸濁液を濾過し、水50mLで2回洗浄して湿潤生成物55gを得、該生成物を水200mL中に懸濁し、そして3当量ジメチルスルフェート及び水酸化ナトリウムをpH10ないし10.3及び温度298ないし303Kを維持するために同時に添加した。
反応物を過剰なジメチルスルフェートの加水分解を終わらせるため更に1時間静置した。
塩化ナトリウム100g及び塩化カリウム50gを273Kで添加し、そして16時間静置した。生成物を濾過によって分離し、そして塩化ナトリウム/カリウムの低温溶液で
洗浄した。

【化32】

で表される化合物約20gを得た。
二塩化水素システアミン(cisteamine dihydrochloride)6.9gを、窒素雰囲気下293Kにおいてイソプロパノール120g及びトリエチルアミン24g中式(101a)で表される化合物20gに添加した。温度を333Kに上げ、そして反応混合物をこの温度で25時間攪拌した。反応塊を、温度を295Kに下げながら、4時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をイソプロパノール45mLで
洗浄し、そして再び濾過した。水300mLを湿潤濾過残留物に添加し、そして混合物を353Kで3時間攪拌した。次に温度を295Kまで下げ、そして混合物を濾過した。濾過残留物を水100mLで洗浄し、濾過しそして減圧下乾燥して、式(101)で表される化合物16gを得た。

重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータ:
【表1】

【0043】
実施例A2
【化33】

2−フルオロアニリン12.4gを295Kで水25mL及び32%塩酸25mLの攪拌溶液に添加した。反応混合物を273Kまで冷却し、そして36%亜硝酸ナトリウム19mLを混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持される速度において滴下した。亜硝酸ナトリウム溶液の添加後、混合物を1時間攪拌した。過剰な亜硝酸塩が1時間で検出されなかった場合(ヨウ化カリウム/でんぷん紙の使用による検出)、更なる量の
亜硝酸ナトリウム溶液を添加した。次に残存する過剰亜硝酸塩をスルファミン酸で破壊した。得られたジアゾ溶液を水30mL中イミダゾール7.4gの273Kの低温溶液に滴下し、該溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってpH10ないし11の範囲内に維持した。ジアゾ添加を完了した後、得られた懸濁液を295Kまで温め、pHを36%水酸化ナトリウム溶液で10.5に調整した。このpH及び温度における1時間の攪拌の後、懸濁液を濾過し、そして次に水50mLで2回洗浄して湿潤生成物55gを得、該生成物を水500mL中に懸濁した。0.3モルジメチルスルフェート及び水酸化ナトリウムをpH10ないし10.3及び温度298ないし303Kを維持するために同時に添加した。反応混合物を1時間保持した。次に水を蒸発した。

【化34】

で表される乾燥生成物27gを与える湿潤固体約40gを得た。

生成物を重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデ
ータにより特徴付けられた:
【表2】

システアミンクロロハイドレート(cisteamine chlorohydrate)11gを、窒素雰囲気下293Kにおいてトリエチルアミン20g及びイソプロパノール120g中式(102a)で表される化合物27gに添加した。温度を333Kまで上げた。反応混合物をこの温度で28時間攪拌した。次に反応塊を、温度を295Kに下げながら、4時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をイソプロパノール45mLで洗浄し、そして減圧下乾燥して、式(102)で表される生成物17.6gを得た


生成物は重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデ
ータにより特徴付けられた:
【表3】

【0044】
実施例A3
【化35】

4−フルオロ−3ニトロアニリン100gをメタノール80gの攪拌塊に添加し、そして333Kまで加熱した。硫酸0.1mL及び無水酢酸90mLを15分間で添加した。加熱及び沸騰を15分間続けた。次に反応混合物を攪拌しながら273Kまでゆっくり冷却した。最後の温度で攪拌を30分間続け、次に懸濁液を濾過し、低温メタノールで洗浄し、減圧乾燥器で乾燥してアセチル誘導体114gを得、該誘導体はさらに加工された。前記アセチル誘導体をエタノール520mL中に溶解し、そして連続して1時間363Kで濃塩酸35mL及び水220mL中鉄130gに添加した。温度は353Kに下がった。反応混合物を更に3時間攪拌した。熱い塊を濾過によって分離し残留物をエタノール100mLで洗浄した。濾液及び洗浄溶液を混合しながら380Kまで冷却したがその時点で生成物の結晶化が起きた。生成物を濾過により分離し、低温エタノールで洗浄し、そして減圧乾燥器において乾燥した。
乾燥物質を295Kで水132mL及び32%塩酸110mL中に溶かした。反応混合物を273Kまで冷却し、そして36%亜硝酸ナトリウム86.4gを混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持される速度において滴下した。混合物を更に1時間攪拌した。過剰な亜硝酸塩が1時間で検出されなかった場合(ヨウ化カリウム/でんぷん紙の使用による検出)、更なる量の亜硝酸ナトリウム溶液を添加した。この1時間後残存する過剰亜硝酸塩をスルファミン酸で破壊した。次に得られたジアゾ溶液を水130mL中
イミダゾール33.4gの273K低温溶液に滴下し、該溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってpH10ないし11の範囲内に維持した。ジアゾ添加を完了した後、得られた懸濁液を295Kまで温め、そしてpHを36%水酸化ナトリウム溶液で10.5に調整した。このpH及び温度における1時間の攪拌の後、懸濁液を濾過し、そして次に水100mLで2回洗浄して湿潤生成物200gを得た。前の段階からの濾滓を水中に懸濁し、そして3当量ジメチルスルフェート及び水酸化ナトリウムをpHをpH10ないし10.3に及び温度を300Kに維持するために同時に添加した。次に反応混合物を過剰なジメチルスルフェートの加水分解を終わらせるために1時間以上保持した。次に懸濁液を濾過により分離した。式
【化36】

で表される乾燥生成物140gを与える湿潤固体約240gを得た。
式(103a)で表される生成物38.8gをトリエチルアミン15g中システアミンクロロハイドレート(cisteamine chlorohydrate)10.6g及びアセトニトリル70gの攪拌混合物に窒素雰囲気下293Kにおいて添加した。温度を273Kに維持した。反応混合物をこの温度で20時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をアセトニトリル45mLで洗浄し、そして減圧下乾燥して式(103)で表される生成物42gを得た。
生成物は重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMR
データにより特徴付けられた:
【表4】

【0045】
実施例A4
【化37】

4−フルオロ−3ニトロ−アニリン100gをメタノール80gの攪拌塊に添加し、333Kまで加熱し、硫酸0.1mLを添加し、そして次に15分間で無水プロピオン酸90mLを添加した。次に加熱及び沸騰を15分間続けた。次に反応混合物を攪拌しながらゆっくり273Kまで冷却した。最後の温度で攪拌を30分間続け、次に懸濁液を濾過し、低温メタノールで洗浄し、減圧乾燥器で乾燥してアセチル誘導体114gを得、該誘導体はさらに加工された。次に、前記アセチル誘導体をエタノール520mL中に溶解し、そして連続して1時間363Kで濃塩酸35mL及び水220mL中の鉄130gに添加した。温度を353Kまで下げた。反応混合物を更に3時間攪拌した。熱い塊を濾過によって分離し、残留物をエタノール100mLで洗浄した。濾液及び洗浄溶液を混合しながら380Kまで冷却したが、その時点で生成物の結晶化が起きた。生成物を濾過により分離し、低温エタノールで洗浄し、そして減圧乾燥器において乾燥した。
乾燥物質を295Kで水132mL及び32%塩酸110mL中に溶かした。次に反応混合物を273Kまで冷却し、そして36%亜硝酸ナトリウム86.4gを混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持される速度において滴下した。亜硝酸ナトリウム溶液の添加後、混合物を更に1時間攪拌した。過剰な亜硝酸塩が1時間で検出されなかった場合(ヨウ化カリウム/でんぷん紙の使用による検出)、更なる量の亜硝酸ナトリウム溶液を添加した。この1時間後残存する過剰亜硝酸塩をスルファミン酸で破壊した。次に、得られたジアゾ溶液を水130mL中イミダゾール33.4gの273Kの低温溶液に滴下し、該溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってpH10ないし11の範囲内に維持した。ジアゾ添加を完了した後、得られた懸濁液を295Kまで温め、そしてpHを36%水酸化ナトリウム溶液で10.5に調整した。このpH及び温度における1時間の攪拌の後、懸濁液を濾過し、そして次に水100mLで2回洗浄して湿潤生成物200gを得た。
次に、前の段階からの濾滓を水中に懸濁し、そして3当量ジメチルスルフェート及び水酸化ナトリウムをpHをpH10ないし10.3に及び温度300Kに維持するために同時に添加した。次に、反応混合物を過剰なジメチルスルフェートの加水分解を終わらせるために1時間以上保持した。次に、懸濁液を濾過により分離した。式
【化38】

で表される乾燥生成物140gを与える湿潤固体約240g。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータに
よる特徴付け
【表5】

式(104a)で表される生成物38.8gをトリエチルアミン15g中システアミンクロロハイドレート(cisteamine chlorohydrate)10.6g及びアセトニトリル70gの攪拌混合物に窒素雰囲気下293Kにおいて添加した。温度を273Kに維持した。反応混合物をこの温度で20時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をアセトニトリル45mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して式(104)で表される生成物32.6gを得た。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによ
る特徴付け
【表6】

【0046】
実施例A5
【化39】

4−フルオロ−3ニトロ−アニリン100gをメタノール80gの攪拌塊に添加し、そして333Kまで加熱した。硫酸0.1mL及び塩化ベンゾイル90mLを15分間で添加した。加熱及び沸騰を15分間続けた。反応混合物をゆっくり攪拌しながら273Kまで冷却し、30分間続けた。懸濁液を濾過し、低温メタノールで洗浄し、減圧乾燥器で乾燥してアセチル誘導体114gを得、該誘導体をさらに加工した。前記アセチル誘導体をエタノール520mL中に溶解し、そして連続して1時間363Kで濃塩酸35mL及び水220mL中の鉄130gに添加した。温度を353Kに下げた。反応混合物を更に3時間攪拌した。熱い塊を濾過によって分離し、残留物をエタノール100mLで洗浄した。濾液及び洗浄溶液を混合しながら380Kまで冷却したが、この時点で生成物の結晶化が起きた。生成物を濾過により分離し、低温エタノールで洗浄し、そして減圧乾燥器において乾燥した。乾燥物質を295Kで水132mL及び32%塩酸110mL中に溶かした。次に反応混合物を273Kまで冷却し、そして36%亜硝酸ナトリウム86.4gを混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持される速度において滴下した。亜硝酸ナトリウム溶液の添加後、混合物を1時間攪拌した。過剰な亜硝酸塩が1時間で検出されなかった場合(ヨウ化カリウム/でんぷん紙の使用による検出)、更なる量の亜硝酸ナトリウム溶液を添加した。残存する過剰亜硝酸塩をスルファミン酸で破壊した。次に得られたジアゾ溶液を水130mL中イミダゾール33.4gの273Kの低温溶液に滴下し、該溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによってpH10ないし11の範囲内に維持した。ジアゾ添加を完了した後、得られた懸濁液を295Kまで温め、pHを36%水酸化ナトリウム溶液で10.5に調整した。このpH及び温度における1時間の攪拌の後、懸濁液を濾過し、そして次に水100mLで2回洗浄して湿潤生成物200gを得た。次に、前の段階からの濾滓を水中に懸濁し、そして3当量ジメチルスルフェート及び水酸化ナトリウムをpHをpH10ないし10.3に及び温度300Kに維持するために同時に添加した。次に反応混合物を過剰なジメチルスルフェートの加水分解を終えるために1時間以上保持した。次に、懸濁液を濾過により分離した。
下記の式
【化40】

で表される乾燥生成物140gを与える約湿潤固体240gを得た。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによ
る特徴付け
【表7】

式(105a)で表される化合物48gをトリエチルアミン15g中システアミンクロロハイドレート(cisteamine chlorohydrate)11.6g及びアセトニトリル70gの攪拌混合物に窒素雰囲気下293Kにおいて添加した。温度を273Kに維持した。反応混合物をこの温度で20時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をアセトニトリル45mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して式(105)で表される生成物42.6gを得た。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによ
る特徴付け
【表8】

【0047】
実施例A6
【化41】

1.ヒドラゾン形成:硫酸14gを水42gに添加し、そして293Kまで冷却した。N−メチル−フェニルヒドラジン(100%)24gを攪拌しながら添加した。4−ピリジンアルデヒド24.5gを15分間で滴下し、そして攪拌を1時間続けた。pHを水中36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによって2.2まで上げた。塩化ナトリウム2.7gを333Kで添加した。攪拌を1時間この温度で続けた。スラリーを濾過により分離し;濾滓を343K、減圧で乾燥して橙色粉体42gを回収した。
2.アルキル化剤:クロロホルム100mL中2.2−ジチオジエタノール15.4g及びピリジン24.1gの混合物を攪拌しながら273Kに冷却し、そして次に温度を維持しながら塩化トシル41.0gを少量ずつ添加した。
添加完了後、混合物を冷蔵庫で朝まで放置した。反応混合物を水/塩酸/氷スラリーと混合した。層を分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。得られたトルエンスルホナートジエステル溶液を段階3に使用した。
3.アルキル化:前述のヒドラゾンをジエステル溶液当量とともに攪拌することにより溶解した。温度を334Kまで上げ、次の48時間維持した。スラリー中で分離された結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して橙色の固体生成物59gを得た。生成物をメタノールから2回再結晶化した。
重水素化メタノール(32スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによる
特徴付け
【表9】

【0048】
実施例A7
【化42】

1.モノアゾ:2−アミノ−チアゾール50.0gを293ないし310Kにお いて6
0%硫酸135mLの攪拌溶液に添加した。次に、反応混合物を273 Kまで冷却し、そして40%ニトロシル硫酸(nitrosilsulfur ic acid)81mLを混合物の温度が冷却することによって273ない し276Kの範囲内に維持される速度において滴下した。添加後、混合物を4 時間攪拌した。溶液をアミド硫酸2.5gを含有するよく攪拌した水氷混合物 (400g)に滴下した。得られたジアゾ溶液(必要に応じて273Kで氷を 加えた)に、ジメチルアニリン60.5gを滴下した。次に溶液のpHを36 %水酸化ナトリウム溶液を添加することによって5ないし6の範囲に上げた。 このpH及び温度で1時間攪拌した後、懸濁液を濾過し、そして次に水50m
Lで2回洗浄して湿潤生成物155gを得た。乾燥後、モノアゾ染料100を 得た。

2.アルキル化剤:クロロホルム100mL中2.2−ジチオジエタノール15.4g及びピリジン24.1gの混合物を攪拌しながら273Kまで冷却し、そして次に温度を維持しながら塩化トシル41.0gを少量ずつ添加した。
添加完了後、混合物を冷蔵庫で朝まで放置した。反応混合物を水/塩酸/氷スラリーと混合し、層を分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。得られたトルエンスルホナートジエステル溶液を次の段階に使用した。

3.アルキル化:前述のモノアゾを前記ジエステル溶液に攪拌することにより溶解した。温度を333Kまで上げた。温度を次の60時間333Kに維持した。スラリー中で分離された結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して暗紫色の固体生成物59gを得た。
生成物をメタノールから2回再結晶化した。

重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによ
る特徴付け
【表10】

【0049】
実施例A8:
【化43】

モノアゾ合成
2−アミノ−6−メトキシ−ベンゾチアゾール90.0gを293Kにおいて60%硫酸135mLの攪拌溶液に添加した。反応混合物を273Kまで冷却し、そして40%のニトロシル硫酸81mLを冷却しながら混合物の温度が273ないし276Kの範囲内に維持される速度において滴下し、そして4時間攪拌した。溶液をアミド硫酸2.5gを含有するよく攪拌した水氷混合物(400g)に滴下した。得られたジアゾ溶液(必要に応じて273Kで氷を加えた)に、ジメチルアニリン60.5gを滴下した。溶液のpHを36%水酸化ナトリウム溶液を添加することにより5と6の間に調整した。このpH及び温度で1時間攪拌した後、懸濁液を濾過し、そして水50mLで2回洗浄して湿潤生成物255gを得た。乾燥後、モノアゾ染料151を得た。

2.アルキル化剤:クロロホルム100mL中2.2−ジチオジエタノール21.4g及びピリジン24.1gの混合物を攪拌しながら273Kまで冷却し、そして次に無水メシル41.0gを一定の温度下で少量ずつ添加した。
添加完了後、混合物を反応を終わらせるために冷蔵庫で朝まで放置した。反応混合物を水/塩酸/氷スラリーと混合し、層を分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。得られたメタンスルホナートジエステル溶液を次の段階に使用した。

3.アルキル化:前述のモノアゾ2当量を前記ジエステル溶液に攪拌することにより溶解した。温度を334Kまで上げた。温度を次の80時間334Kに維持した。スラリー中で分離された結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して暗紫色の固体生成物80gを得た。生成物をメタノールから2回再結晶化した。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによ
る特徴付け
【表11】

【0050】
実施例A9
【化44】

実施例A8において記載されたものと同様の調製方法、しかしその違いは2−アミノ−6−メトキシ−ベンゾチアゾールの代わりに2−アミノベンゾチアゾールを使用したことである。
【0051】
実施例A10:
【化45】

N,N’−ジメチル−エチレンジアミン19.9gを293K、窒素雰囲気下において攪拌しながらアセトニトリル120g及び式(101a)で表される化合物に添加した。反応混合物の粘度が下がる一方、温度を333Kまで上げた。反応混合物を25時間この温
度で攪拌した。次に反応塊を温度を295Kに下げながら4時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をアセトニトリル45mLで洗浄した。次に前記物質を減圧で乾燥して生成物16gを得た。

2.アルキル化剤:クロロホルム100mL中2.2−ジチオジエタノール15.4g及びピリジン24.1gの混合物を攪拌しながら273Kまで冷却し、そして次に塩化トシル41.0gを一定の温度下で少量ずつ添加した。
添加完了後、混合物を冷蔵庫で朝まで放置した。反応混合物を水/塩酸/氷スラリーと混合し、層を分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。得られたメタン−ベンゼン−スルホナートジエステル溶液を次の段階に使用した。

3.アルキル化:クロロホルム中前記ジエステル溶液へ攪拌することで、前述のモノアゾ2当量を溶解した。温度を333Kまで上げた。温度を次の20時間333Kに維持した。スラリー中で分離された結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して暗色の固体生成物80gを得た。生成物をメタノールから2回再結晶化した。
【表12】

【0052】
実施例A11
【化46】

実施例A10において記載されたものと同様の調製方法、しかしその違いはエチレンジアミンをN,N’−ジメチル−エチレンジアミンの代わりに使用したことである。
【0053】
実施例A12
【化47】

1.エチレンジアミン16.9gを窒素雰囲気下、攪拌下で293Kにおいて式(101a)で表される化合物(実施例A1で調製された)及びイソプロパノール120gに添加した。反応混合物の粘度が下がる一方、温度を333Kまで上げた。反応混合物をこの温度で25時間攪拌した。次に温度を295Kに下げながら反応塊を4時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をイソプロパノール45mLで洗浄した。次に濾過残留物を減圧で乾燥して生成物16gを得た。
2.アシル化剤:2,2−ジチオプロピオン酸15.4g及び次に塩化チオニル41.0gの混合物を一定の温度下で2時間、333Kまで温めた。
添加完了後、混合物を減圧下で蒸留した。
3.アシル化:前述のモノアゾ2当量をクロロホルム中酸塩化物溶液に攪拌することにより溶解した。温度を333Kまで上げ、そして次の48時間維持した。スラリー中で分離した結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して暗く赤みを帯びた固体生成物80gを得、該生成物をメタノールから2回再結晶化した。
重水素化メタノール(128スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータ
【表13】

【0054】
実施例A13
【化48】

1.ヒドラゾン形成:硫酸14gを水42gに添加し、そして293Kまで冷却した。N−メチル−フェニルヒドラジン(100%)25gを攪拌しながら添加した。4−ピリジンアルデヒド24.0gを15分間で滴下し、そして攪拌を1時間続けた。pHを水中36%水酸化ナトリウム溶液を添加することによって2.2まで上げた。塩化ナトリウム2.7gを333Kの温度で添加し、そしてこの温度でさらに1時間攪拌した。スラリーを濾過により分離し、濾滓を減圧、343Kで乾燥して橙色粉体43gを回収した。
2.アルキル化剤:水中システアミンクロロハイドレート22.5g及び塩化ブロモ酢酸31.4gを攪拌しながら273Kまで冷却し、次にpHを一定の温度下で少量ずつNaOH溶液を添加することにより一定に保った。
添加完了後、混合物を冷蔵庫で朝まで放置した。混合物は2つの層を有し、それを分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。
3.アルキル化:前述のヒドラゾンをニ臭化溶液と攪拌することによってメタノール中に溶解した。温度を60℃まで上げ、そして次の24時間60℃で維持した。スラリー中で分離した結晶を濾過した。生成物をメタノール50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して橙色の固体生成物49gを得た。生成物をメタノールから2回再結晶化した。
重水素化メタノール(32スキャン)/360MHzにおける1H−NMRデータによる
特徴付け
【表14】

【0055】
実施例A14:
【化49】

1.N,N−ジメチル−エチレンジアミン9.9gを攪拌しながら窒素雰囲気下、293Kでアセトニトリル120gに及び式(101a)で表される化合物(実施例A1において調製された)に添加した。反応混合物の粘度は下がった一方、温度を333Kまで上げた。反応混合物を25時間この温度で攪拌した。
温度を295Kまで下げながら反応塊を4時間攪拌した。反応塊を濾過し、そして濾過残留物をアセトニトリル45mLで洗浄した。次に前記物質を減圧で乾燥して生成物16gを得た。
2.アルキル化剤:クロロホルム100mL中2.2−ジチオジエタノール15.4g及びピリジン24.1gの混合物を攪拌しながら273Kまで冷却し、そして次に塩化トシル41.0gを一定の温度下で少量ずつ添加した。添加完了後、混合物を冷蔵庫で朝まで放置した。反応混合物を水/塩酸/氷スラリーと混合し、層を分離し、水で洗浄し、そして乾燥した。得られたメタン−ベンゼン−スルホナートジエステル溶液を次の段階に使用した。
3.アルキル化:クロロホルム中前記ジエステル溶液に攪拌することで、前述のモノアゾ2当量を溶解した。温度を333Kまで上げ、そして次の20時間の間333Kに維持した。スラリー中で分離した結晶を濾過した。生成物をクロロホルム50mLで洗浄し、そして減圧で乾燥して暗色の固体生成物80gを得、該生成物をメタノールから2回再結晶化した。
【表15】

【0056】
実施例15:
【化50】

式(102a)で表される化合物(実施例2において調製された)を実施例A14において記載された手順に従いN,N−ジメチル−エチレンジアミンと反応させた。同一のアルキル化剤を式(115)で表される化合物を与えるために使用した。
【0057】
実施例A16:
【化51】

式(104a)で表される化合物(実施例A4において調製された)を実施例A14において記載された方法に従いN,N−ジメチル−エチレンジアミンと反応させた。
同一のアルキル化剤を使用し、そして式(116)で表される化合物を得た。
【0058】
実施例B/適用例:
染色した毛の洗浄堅牢度をHerbst&Hunger,2nd ed.engl.S.61)Nr10:DIN54 001−8−1982,“Herstellung und Bewertung der Aenderung der Farbe”,ISO
105−A02−1993による工業有機顔料に従うグレイスケール(Grey scale)により分析した。
下記の適用例において以下に与えられる定義を有する組成物を使用した:
溶液(1)(パーマネント ローション、pH8.2):水、チオグリコール酸アンモニ
ウム、重炭酸アンモニウム、エトキシジグリコール、ヘキシレングリコール、チオグリコール酸;チオ乳酸、PEG−60水素化ヒマシ油、グリシン、エチドロン酸、イソセテス−20、ポリシリコーン−9、スチレン/PVPコポリマー、トリデセス−12、アモジメチコン、塩化セトリモニウム、水酸化アンモニウム、ポリクオタニウム−6、イソプロピルアルコール、変性アルコール、シメチコン、パルファム
溶液(2)(パーマネント定着液、pH3.9):水、過酸化水素、プロピレングリコー
ル、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解小麦タンパク質、PEG−5コカミド、ココアンフォアセテートナトリウム(Sodium Cocoamphoacetate)、ポリクオタニウム−35、ココ−ベタイン、アセトアミノフェン、リン酸、塩化ナトリウム、パルファムに基づく。
溶液(3)(染色溶液):染料0.1%をクエン酸又はモノエタノールアミンを使用してpH9.5に調整した10%非イオン性界面活性剤(プランタケア200UP,ヘンケル)の溶液に溶解した。
溶液(4)(パーマネント ローション、pH8.7):水、チオグリコール酸、重炭酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、PEG−60水素化ヒマシ油、セリシン、ポリクオタニウム22、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート、ココアンフォプロピオン酸ナトリウム、パルファム/フレグランス、スチレン/PVPコポリマー、ペンテト酸5ナトリウム、アスコルビン酸、サリチル酸ベンジル、ヒドロキシイソヘキシル3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、ヘキシルシンナマル、ブチルフェニルメチルプロピオナール(Butylphenyl Methylprpional)、リナロール。
溶液(5)(パーマネント定着液、pH2.9):水、過酸化水素、ヒドロキシセチルヒドロキシエチルジモニウムクロライド、エチドロン酸4ナトリウム(Tetrasodium Etidronate)、PEG−40水素化ヒマシ油、サリチル酸、EDTA4ナトリウム(Tetrasodium EDTA)、スチレン/PVPコポリマー、セリシン、パルファム/フレグランス、リン酸に基づく。
偽薬着色材料:343Kにおいてアンモニア溶液(25質量%)11mLを塩化アンモニウム0.5質量%、EDTA4ナトリウム0.2質量%、シリカ0.1質量%、100質量%までの水から成る組成物に添加することによって得た。
次に、得られた混合物をセテアリルアルコール11質量%、オレス−5、5質量%、オレイン酸2.5質量%、ステアルアミドMEA2.5質量%、ココアミドMEA2.5質量%、プロピレングリコール1.0質量%から成る組成物に添加した。
偽薬の着色組成物:偽薬の着色組成物を343Kにおいてアンモニア溶液(25質量%)11mLを塩化アンモニウム0.5質量%、EDTA4ナトリウム0.2質量%、シリカ0.1質量%、100質量%までの水、及び色素0.2質量%からなる組成物に添加することによって得た。次に、得られた混合物をセテアリルアルコール11質量%、オレス−5、5質量%、オレイン酸2.5質量%、ステアルアミドMEA2.5質量%、ココアミドMEA2.5質量%、プロピレングリコール1.0質量%からなる組成物に添加した。
【0059】
実施例B1:
白く脱色した一房のヒトの毛髪をシャンプーした。次に、タオルドライした毛の房をガラス板に置いた。溶液(1)を濡れた毛の房に適用した。10分後、毛の房を水道水下ですすぎ、そして紙タオルで絞った。その後、該房を式(101)で表される染料(実施例A1)を含有する溶液3で20分間処理し、そして次に水ですすいだ。次に溶液(2)をタオルドライした毛の房に適用した。10分後、毛の房を再び水道水下ですすぎ、そして乾燥した。
該房は、非常に優れた洗浄堅牢度を有する非常に強い赤だった。

比較のために、白く脱色したヒトの毛髪の別の房を式(101)で表される染料を含有する溶液(3)でのみ20分間処理し、そして次に水ですすぎ、そして乾燥した。該房は、より強くない赤を示し、そして洗浄堅牢度はずっと悪かった。
【0060】
実施例B2:
プロンドの傷んでいない一房のヒトの毛髪をシャンプーした。次にタオルドライした毛の房をガラス板に置いた。溶液(1)(パーマネント溶液)を濡れた毛の房に適用した。10分後、毛の房を水道水下ですすぎ、そして紙タオルで絞った。その後、該房を実施例A
2からの染料を含有する溶液3で20分間処理し、そして次に水ですすいだ。次に溶液(2)(パーマネント定着液)をタオルドライした毛の房に適用した。10分後、毛の房を再び水道下ですすぎ、そして乾燥した。該房は非常に優れた洗浄堅牢度を有する非常に強い紫だった。

比較のために、別のブロンドの傷んでいない一房のヒトの毛髪を染料を含有する溶液(3)でのみ20分間処理し、そして次に水ですすぎ、そして乾燥した。
該房は、より強くない紫であり、そして洗浄堅牢度はずっと悪かった。
【0061】
実施例B3:
プランタレン(plantaren)溶液中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)を乾燥した毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして室温で20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして12時間乾燥した。
【表16】

【0062】
実施例B4:
プランタレン溶液中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用した。次にタオルドライした房をガラス板の上に置き、そして溶液(1)(パーマネントローション)で処理し、10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表17】

【0063】
実施例B5:
実施例B4において記載されたものと同様の適用、しかし違いは式(101)で表される化合物を式(102)で表される化合物に取り替えたことである。
【表18】

【0064】
実施例B6:
溶液(1)(パーマネントローション)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして5分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)で処理し、20分間置き、そして次にすすいだ。次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表19】

【0065】
実施例B7:
pH8.00を与えるために1質量当量の水と混合されたpH8.2を有する溶液(1)(パーマネントローション)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)で処理し、そして20分間置き、そして次にすすいだ。次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表20】

【0066】
実施例B8:
実施例B7において記載されたものと同様の適用、しかし違いはパーマネントウェーブ溶液を10分間に代わり5分間置いたことである。
【表21】

【0067】
実施例B9:
pH8.00を与えるために1質量当量の水と混合されたpH8.2を有する溶液(1)(パーマネントローション)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして1分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)で処理し、そして10分間置き、そして次にすすいだ。次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表22】

【0068】
実施例B10:
pH8.0を与えるために2質量当量の水と混合されたpH8.2を有する溶液(1)(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして1分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)で処理し、そして20分間置き、そして次にすすいだ。次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表23】

【0069】
実施例B11:
pH8.08を与えるために2質量当量の水と混合されたpH8.2を有する溶液(1)(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして1分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中の式(101)で表される化合物から成る着色物質溶液0.1質量%(pH=9.5)で処理し、そして10分間置き、そして次にすすいだ。次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表24】

【0070】
実施例B12:
pH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を、質量比1:1で一緒に混合される
a.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液、及び
b.含水過酸化水素溶液6質量%
から成る着色物質溶液で処理し、そして次に毛髪に適用し、そして30分間置き、そして次にすすぎ、そして次にシャンプーし、そしてその後室温で12時間乾燥した。
【表25】

【0071】
応用実施例B13:
溶液1(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブ
ロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を、質量比1:1で一緒に混合される
a.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液及び
b.偽薬着色物質
から成る着色物質溶液で処理し、そして次に毛髪に適用し、そして30分間置き、そして次にすすいだ。
次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間
置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表26】

【0072】
応用実施例B14:
溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)中式(101)で表される化合物から成る0.1質量%着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表27】

【0073】
応用実施例B15:
質量比1:1で一緒に混合される
a.pH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表28】

【0074】
実施例B16:
質量比1:1で一緒に混合される
a.pH8.2を有する溶液(1)(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表29】

【0075】
実施例B17:
溶液1(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)中式(101)で表される化合物から成る0.1質量%着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を、a.偽薬着色物質及びb.過酸化水素水溶液12質量%から成り、そして1:1の偽薬と過酸化水素溶液の質量比を有する組成物で処理した。次に該房を30分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、シャンプーし、そして室温で12時間乾燥した。
【表30】

【0076】
実施例B18:
溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)中式(101)で表される化合物から成る0.1質量%着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を、pH9.8を有するa.アンモニア及びb.過酸化水素水溶液から成る定着組成物で処理した。次に該房を10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、シャンプーし、そして室温で12時間乾燥した。
【表31】

【0077】
実施例B19:
成分a)とb)の質量比1:99で一緒に混合される
a.pH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房をpH9.8のa)アンモニア及びb)過酸化水素水溶液から成る定着組成物で処理した。次に該房を10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、シャンプーし、そして室温で12時間乾燥した。
【表32】

【0078】
実施例B20:
a.式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液25mL、及び
b.式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液25mL
から成る着色物質溶液を乾いた髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして30分間置いた。
【表33】

【0079】
実施例B21:
溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を
a.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液25mL、及び
b.プランタレン溶液中実施例A6に従う式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液25mL
から成る着色物質溶液で処理し、20分間置き、そして次にすすいだ。
タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表34】

【0080】
実施例B22:
1:1の質量比で混合される
a.pH8.6にアクセスするために1当量の水と混合されるpH8.7を有する溶液4(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして5分間置いた。該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(5)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表35】

【0081】
実施例B23:
溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を1:1の質量比で一緒に混合される
a.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液25mL、及び
b.偽薬着色剤
から成る着色物質溶液で処理し、そして次に該房に適用し、そして20分間置き、そして次にすすいだ。
タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置い
た。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表36】

【0082】
実施例B24:
溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を1:1の質量比で一緒に混合される
a.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液、及び
b.偽薬着色剤
からなる着色物質溶液で処理し、そして次に房に適用し、そして10分間置き、そして次にすすいだ。
次にタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表37】

【0083】
実施例B25:
溶液(1)(パーマネントローション)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%着色物質溶液で処理し、20分間置き、そして次にすすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表38】

【0084】
実施例B26:
成分a)とb)の質量比1:9で一緒に混合される
a.pH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表39】

【0085】
実施例B27:
溶液(4)(パーマネントローション;pH8.7)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして15分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を
a.プランタレン溶液中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液1.6質量当量、
b.プランタレン溶液中実施例A6に従う式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液5質量当量、及び
c.プランタレン溶液中実施例A3に従う式(103)で表される化合物の0.1質量%溶液1.5質量当量、
から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置き、そしてすすいだ。タオルドライした房を溶液(5)(パーマネント定着液;pH2.9)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表40】

【0086】
実施例B28:
a.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液1.6質量当量、及び
b.プランタレン中式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液5質量当量、
c.プランタレン溶液中式(103)で表される化合物の0.1質量%溶液1.5質量当量
から成る着色物質溶液を乾いた毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。
【表41】

【0087】
実施例B29:
毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)をシャンプーし、カール巻きに巻き、そして次に溶液(4)(パーマネントローション;pH8.7)で処理し、そして次に10分間置いた。毛髪をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液で処理し、そして次に室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液5(パーマネント定着液;pH2.9)で処理し、そして5分間置いた。カール巻きを取り外し、そして毛髪を再び溶液(5)(パーマネント定着液;pH3.92)で処理し、そして5分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
該房をカールし、そして赤色に着色した。
【0088】
実施例B30:
毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)をシャンプーし、そして次にカール巻きに巻き、そして水2質量当量で希釈した溶液(4)(パーマネントローション;pH8.7)で処理し、そして次に5分間置いた。毛髪をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(5)(パーマネント定着液;pH2.9)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表42】

【0089】
実施例B31:
毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)をシャンプーし、そして次にカール巻きに巻き、そして水2質量当量で希釈した溶液(4)(パーマネントローション;pH8.7)で処理し、そして次に10分間置いた。毛髪をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(5)(パーマネント定着液;pH2.9)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表43】

【0090】
実施例B32:
成分a)とb)の1:2の質量比で一緒に混合される
a.水4質量当量で希釈されるpH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)、及び
b.プランタレン中式(101)で表される化合物の0.2質量%溶液から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすい
だ。タオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表44】

【0091】
実施例B33:
pH6.12を有しプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液30gから成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表45】

【0092】
実施例B34:
pH6.1を有しプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.95g、及び
チオグリコール酸アンモニウム溶液0.05g、及び
pHを8.0に調整するためのアンモニア(amonia)及びクエン酸(citronic acid)、
から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表46】

【0093】
実施例B35:
式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.12)49.95g、及びチオグリコール酸アンモニウム溶液0.25g、及び
pHを8.0に調整するためのアンモニア(amonia)及びクエン酸(citronic acid)、
から成る組成物をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表47】

【0094】
実施例B36:
式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.12)49.95g、及びチオグリコール酸アンモニウム溶液0.55g、及び
pHを8.0に調整するためのアンモニア(amonia)及びクエン酸(citronic acid)、
から成る組成物をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。該房を水道水下ですすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表48】

【0095】
実施例B37:
pH8(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中、10質量%硫化ナトリウム溶液をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。毛髪をすすぎ、そして次に式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH9.5)で処理し、
そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をpH2.9を有する溶液(5)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。
該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表49】

【0096】
実施例B38:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.12)49.95g、及び
pH8.0(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中0.1質量%硫化ナトリウム溶液0.05g
から成る組成物をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、タオルドライした房をpH2.9を有する溶液(5)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表50】

【0097】
実施例B39:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49g、及び
pH8(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中2質量%硫化ナトリウム溶液1g
から成る組成物をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表51】

【0098】
実施例B40:
pH8(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中2質量%硫化ナトリウム溶液をシャンプーした毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)に適用し、そして次に10分間置いた。毛髪をすすぎ、そして次に式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH9.5)で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をpH3.92を有する溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表52】

【0099】
実施例B41:
水中2質量%チオグリコール酸アンモニウム溶液(pH8;アンモニア及びクエン酸を用いて調整した)をシャンプーした毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)に適用し、そして次に10分間置いた。毛髪をパンタレンに準ずる式(101)で表される化合物の0.1b.w.%溶液(pH9.5)で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下です
すぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表53】

【0100】
実施例B42:
水中2質量%チオ乳酸アンモニウム溶液(pH8;アンモニア及びクエン酸を用いて調整した)をシャンプーした毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)に適用し、そして次に10分間置いた。毛髪をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH
9.5)で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表54】

【0101】
実施例B43:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.12)49
.95g、及び
pH6.1(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中、0.1質量
%チオグリコール酸アンモニウム溶液0.05g
から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表55】

【0102】
実施例B44:
式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.95g(pH6.12)、及び
(pH8.0;アンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中0.1質量%チオ
グリコール酸アンモニウム溶液0.05g
から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表56】

【0103】
実施例B45:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.95g(pH6
.12)、及び
水中0.1質量%チオグリコール酸アンモニウム溶液0.05g(pH8.0;アンモニ
ア及びクエン酸により調整した)
から成る組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を質量比1:1で成分a)及びb)を含む組成物であって、ここでa)は水中6質量%の過酸化水素溶液、及びb)は偽薬着色組成物である組成物で処理し、そして次に30分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表57】

【0104】
実施例B46:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH8;エタノールアミンで調整した)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に毛髪を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表58】

【0105】
実施例B47:
式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH8;エタノールアミンで調整した)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を質量比1:1で成分a)及びb)を含む組成物であって、ここでa)は水中6質量%過酸化水素溶液、及びb)は偽薬着色組成物である組成物で処理し、そして次に30分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表59】

【0106】
実施例B48:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.91g(pH6
.12)、及び
水中0.1質量%チオグリコール酸アンモニウム溶液0.09g(pH8.0;アンモニ
ア及びクエン酸で調整した)
を含む組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表60】

【0107】
実施例B49:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH5.5;エタノールアミンで調整した)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を質量比1:1で成分a)及びb)を含む組成物であって、ここでa)は水中6質量%の過酸化水素溶液、及びb)は偽薬着色組成物である組成物で処理し、そして次に30分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表61】

【0108】
実施例B50:
式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.57g、及び
水中0.1質量%チオ乳酸アンモニウム溶液0.43g(pH8.0;アンモニア及びクエン酸で調整した)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表62】

【0109】
適用例B51:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液49.15g(pH6
.12)、及び
水中0.1質量%チオ乳酸アンモニウム溶液0.85g(pH8.0;アンモニア及びク
エン酸で調整した)
を含む組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表63】

【0110】
実施例B52:
水中0.1質量%アスコビニン酸(ascobinic acid)(pH8;アンモニア及びクエン酸で調整した)を、シャンプーした毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)に適用し、そして10分間置いた。次に、毛髪をすすぎ、そしてプランタレン中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.1を有する)で処理し、そして室温で20分間置いた。次に、毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表64】

【0111】
実施例B53:
水中2質量%ヒドロキノン溶液(pH8;アンモニア及びクエン酸により調整した)を、
シャンプーした毛髪(ブロンドの房、傷んだ房)に適用し、そして10分間置いた。毛髪をすすぎ、そしてプランタレン溶液中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液(pH6.1を有する)で処理し、そして室温で20分間置いた。毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をpH3.92を有する定着溶液(ゴールドウェル(Goldwell))で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表65】

【0112】
実施例B54:
試験1:溶液1(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中実施例A2に従う式(102)で表される化合物の0.1質量%着色物質溶液で処理し、そして20分間置き、そして次にすすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。

試験2:溶液(1)(パーマネントローション;pH8.2)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。濡れた房をプランタレン中式(102)で表される化合物の0.1質量%着色物質溶液から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。そして次にすすいだ。タオルドライした房を溶液(2)(パーマネント定着液)で処理し、
そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。

試験3:プランタレン中式(102)で表される化合物から成る着色物質を乾いた毛髪に適用し、そして次に20分間置き、すすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表66】

【0113】
実施例B55:
溶液1(pH;パーマネントローション)をシャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてプランタレン中、実施例A2に従う式(102)で表される化合物から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置き、そして次にすすいだ。次に、タオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表67】

実施例55B:
適用例55を、実施例A2に従う式(102)で表される化合物の代わりに、実施例A3に従う式(103)で表される化合物を使用したことを違えて繰り返した。
【表68】

実施例55C
適用例56を、式(102)で表される化合物の代わりに、式(106)で表される化合物を使用したことを違えて繰り返した。
【表69】

【0114】
実施例B56:
毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)を、プランタレン中実施例A2に従う式(102)で表される化合物の0.1質量%着色物質溶液から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表70】

実施例56B
適用例56を、式(102)で表される化合物の代わりに、式(103)で表される化合
物を使用したことを違えて繰り返した。
【表71】

実施例56C
適用例56を、式(102)で表される化合物の代わりに、式(107)で表される化合物を使用したことを違えて繰り返した。
【表72】

【0115】
実施例B57:
プランタレン中実施例2に従う式(102)で表される化合物の0.1質量%溶液49.95g(pH6.12)、及び
pH8.0(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中グリコール酸アンモニウム0.1質量%溶液0.05gを含む組成物を、
シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をpH3.92を有する定着溶液(ゴールドウェル)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表73】

実施例57B:
適用例57を、式(102)で表される化合物の代わりに、式(103)で表される化合物を使用したことを違えて繰り返した。
【表74】

実施例57C
適用例57を、式(102)で表される化合物の代わりに、式(106)で表される化合物を使用したことを違えて繰り返した。
【表75】

【0116】
実施例B58:
毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)を、プランタレン中式(102)で表される化合物の0.1質量%着色物質溶液から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そ
して室温で12時間乾燥した。
【表76】

【0117】
実施例B60:
pH8.7を有する溶液4(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして15分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を、プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る着色物質で処理し、そして20分間置いた。そして次にすすいだ。次に、タオルドライした房を溶液5(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表77】

【0118】
実施例B60:
毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)を、プランタレン中式(107)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る着色物質溶液で処理し、そして20分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表78】

【0119】
実施例B61:
pH8.2を有する溶液1(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして15分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房をプランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る着色物質で処理し、そして20分間置き、そしてすすいだ。次に、タオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表79】

【0120】
実施例B62:
式(107)で表される化合物の0.1質量%溶液49.95g及び
pH8.0(pHをアンモニア及びクエン酸により調整した)を有する水中0.1質量%チオグリコール酸アンモニウム溶液0.05gを含む組成物を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、毛髪を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を溶液2(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表80】

【0121】
実施例B63:
プランタレン中式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液30g及びエタノールアミン(pH10)を、乾燥した毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、毛髪を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表81】

【0122】
実施例B64:
式(103)で表される化合物の0.1質量%溶液15g及び
水中実施例A6に従う式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液50gからなる組成物を、乾燥した毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして20分間置いた。次に、毛髪を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表82】

【0123】
実施例B65:
pH8.7を有する溶液4(パーマネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして15分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を水中実施例A1に従う式(101)で表される化合物の0.1質量%溶液から成る着色物質で処理し、そして20分間置き、そして次ぎにすすいだ。次に、タオルドライした房を溶液5(パーマネント定着液)で処理し、そして10分間置いた。次に、該房を水道水下ですすぎ、そして次にシャンプーした。
次に、pH8.7を有する溶液4(パーマンネントローション)を、シャンプーした毛髪(細長い2房のブロンド、細長い2房のミドルブロンド及び細長い2房の傷んだ髪の毛)に適用し、そして15分間置いた。
次に、該房を水道水下ですすぎ、そしてタオルドライした房を
水中式(103)で表される化合物の0.1質量%溶液15g、及び
水中式(106)で表される化合物の0.1質量%溶液50gを含む着色物質で処理し、20分間置き、そして次にすすいだ。次に、タオルドライした房を溶液5(パーマネント定着液)で処理し、10分間置いた。次に該房を水道水下ですすぎ、そして室温で12時間乾燥した。
【表83】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン含有繊維を染色する方法であって、前記繊維を

【化1】

(式中、R1及びR2は、各々互いに独立して有機染料の残基を表し;
1及びY2は、各々互いに独立して置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし10のアルキレン基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基;炭素原子数5ないし10アリーレン基;又は−炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)−を表し;Z1及びZ2は、互いに独立して−C(O)−;−炭素原子数2ないし12のアルケニレン−;−(CH2CH2−O)1ないし5−;−炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素
原子数5ないし10のアリーレン)−;−炭素原子数5ないし10のアリーレン−;−炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン−;−C(O)O−;−OCO−;−N(R3
)−;
【化2】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−;−S−;−S(O)−;又は−S(O)2−を表し;
3、R4及びR5は、各々互いに独立して水素原子;又は置換されてない又は置換された
、直鎖状又は枝分かれ状、単環式又は多環式、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数6ないし10のアリール基;炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキル基;又は炭素原子数5ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;
r、q及びnは、互いに独立して0又は1を表し;
nが0を表す場合、
3は水素原子を表し;及び
nが1を表す場合、
3は−S−を表す。)で表される少なくとも一種の硫化染料で処理することを含むが、
但し、前記方法はタンパク質ジスルフィドイソメラーゼ型の酵素(EC5.3.4.1)で前記繊維を処理することを含まないところの方法。
【請求項2】
前記式中、Y1及びY2が、置換されてない又は置換された直鎖状又は枝分かれ状の、中断された又は中断されてない炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基又は炭素原子数1ないし10のアルキレン基である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記式中、nが1である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記式中、nが0である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記式中、R1及びR2が同一である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記式中、Z1及びZ2が互いに独立して−N(R3)−;
【化3】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−;又は−S−を表し;及び
3、R4又はR5は、請求項1において定義された通りである、請求項1ないし4のいず
れか一項に記載の方法。
【請求項7】

【化4】

で表される少なくとも一種の硫化染料及び/又は式
【化5】

で表される少なくとも一種の硫化染料が使用され、
式中、R1、R2、Z1、Z2、Y1、Y2、r及びqは、請求項1において定義された通りである、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記式中、R1及びR2がアニオン性、カチオン性、中性、両性及び双性イオン性染料の群から選ばれる、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記式中、R1及びR2がカチオン性染料の群から選ばれる、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記式中、R1及びR2が、アントラキノン、アクリジン染料、アゾ、アゾメチン、ヒドラゾメチン、ベンゾジフラノン、クマリン、ジケトピロロピロール、ジオキサキシン(dioxaxine)、ジフェニルメタン、ホルマザン、インジゴイド、インドフェノール、ナフタルイミド、ナフサキノン、ニトロアリール、メロシアニン、メチン、オキサジン、ぺリノン、ペリレン、ピレンキノン、フタロシアニン、フェナジン、キノンイミン、キナクリドン、キノフタロン、スチリル、トリフェニルメタン、キサンテン、チアジン染料及びチオキサンテン染料の群から選ばれる、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記式中、R1及びR2が、アゾ、アゾメチン、ヒドラゾメチン、メロシアニン、メチン及びスチリル染料から選ばれる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記式中、R1及びR2が、アゾ、アゾメチン及びヒドラゾメチン染料から選ばれる、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】

【化6】

[式中、
4及びZ5は、互いに独立して−N=N−;−CR6=N−;−N=CR7−;−NR8−N
=CR9−;及び−R10C=N−NR11
(式中、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は、互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール基;炭素原子数1ないし10のアルキル−炭素原子数5ないし10のアリール基;又は炭素原子数5ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキル基を表す。)を表し;及び
+は、置換された若しくは置換されてない芳香族又は複素環式化合物のカチオン基を表
し、ここでカチオン電荷は芳香族化合物の一部又は置換基の一部であり得;
Mは、芳香族又は複素環式の置換された又は置換されてない化合物の二価基を表し;
Tは、芳香族の置換された又は置換されてない化合物の基を表し、
+は、置換された又は置換されてない芳香族又は複素環式化合物のカチオン性ビラジカ
ルを表し;及び
1、Z2、Z3、Y1、Y2、n、r及びqは、式(1)において定義される通りである。
]で表される染料から選ばれる少なくとも一種の硫化染料で、前記ケラチン含有繊維を処理することを含む請求項1ないし12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記式中、D+が式
【化7】

(式中、アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示す。)で表される
カチオン性芳香族複素環式化合物の基を表し;及び
+は、式
【化8】

(式中、アステリクス*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)
で表される芳香族複素環式化合物のカチオン性二価基を表し;及び
Mは、式
【化9】

(式中、アステリクス*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を示し;
アステリクス**は、式(7)のZ1及び/又はZ2への結合を示す。)
で表される二価基を表し;及び
Tは、式
【化10】

(アステリクス*は、式(8)で表される化合物のZ4及び/又はZ5への結合を示す。)
で表される化合物の基を表し;
上記各式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9、X10、X11、X12、X13
、X14、X15及びX16は、互いに独立してN又はCR49で表される基を表し、
6は、−O−;−S−;又はNR50で表される基を表し、
7、Z8、Z9、Z10、Z11、Z12、Z13及びZ14は、互いに独立してN又はCR51で表
される基を表し;
E、E1、G及びG1は、互いに独立して−O−、−S−、−(SO2)−、炭素原子数1
ないし10のアルキレン基又は−(NR52)−を表し;
13、R14、R15、R18、R19、R21、R22、R23、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R48、R49及びR51は、互いに独立して水素原子;ハロゲン原子;飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;置換された若しくは置換されてないフェニル基;カルボン酸基;スルホン酸基;ヒドロキシ基;ニトリル基;炭素原子数1ないし16のアルコキシ基、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ基;ハロゲン原子;スルホアニルアミノ基;SR60、NHR53;NR5455;OR61;SO2;COOR62;NR56COR58;又はCO
NR57を表し;及び
12、R16、R17、R20、R24、R50、R52、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、炭素原子数5ないし10のアリール基、炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、又は炭素原子数1ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;及び
Anは、アニオンを表す、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記式中、D+は、式
【化11】

(式中、*は、式(7)のZ4及び/又はZ5への結合を表す。)で表されるカチオン性芳
香族の置換された又は置換されてない複素環式化合物の基を表し;及び
+は、式
【化12】

(式中、*は、式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を表し;
**は、式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)で表されるカチオン性芳香族の置換された又は置換されてない複素環式化合物のビラジカルを表し;及び
Mは式
【化13】

(式中、*は、式(7)又は式(8)のZ4及び/又はZ5への結合を表し;
**は、式(7)又は式(8)のZ1及び/又はZ2への結合を表す。)で表される二価基を表し;及び
nは1又は0を表し;及び
Tは式
【化14】

で表される基を表し、
12、R16、R17、R18、R25、R26、R37、R38及びAnは、請求項14において定義される通りである、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記式(1)で表される化合物での染色が、還元剤の存在下で行われる請求項1ないし15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記還元剤が、チオグリコール酸又はその塩、グリセリンモノチオグリコレート(gycerine monothioglycolate)、システイン、2−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトメチルアミン、チオ乳酸、チオグリセリン、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸塩(dithionithe)、硫化アンモニウム、二硫化ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム又はヒドロキノンから選ばれる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
a.所望により還元剤を用いて、及び
b.少なくとも1種の請求項1において定義された式(1)で表される単一硫化染料を用いて、及び
c.所望により酸化剤を用いて
前記ケラチン含有繊維を処理することを含む方法。
【請求項19】
a.前記ケラチン含有繊維を式(1)で表される化合物で染色すること、
b.望ましい時間の間着色した毛でいること、
c.染料分子を毛の繊維から切り離させるために、染料分子と毛の繊維表面の間のS−S結合を分断する能力のある還元剤を含有する水性ベースの脱色組成物と毛を接触させることによって毛から段階a)において適用された色を除去すること
を含む、請求項1ないし18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
請求項1において定義された少なくとも一種の式(1)で表される染料を含む組成物。
【請求項21】
シャンプー、コンディショナー、ジェル及びエマルジョンの形態における請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
請求項1において定義された式(1)で表される少なくとも一種の単一染料を含む請求項20または21に記載の組成物。
【請求項23】

【化15】

(式中、R1及びR2は、各々互いに独立して有機染料の残基を表し;
1及びY2は、互いに独立して炭素原子数1ないし10のアルキレン基を表し;
1及びZ2は、互いに独立して−C(O)−;−炭素原子数2ないし12のアルケニレン−;−(CH2CH2−O)1ないし5−;炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原
子数5ないし10のアリーレン)基;炭素原子数5ないし10のアリーレン基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキレン基;−C(O)O−;−OCO−;−N(R3)−;
【化16】

−CON(R4)−;−(R5)NC(O)−;−O−−S−;−S(O)−;又は−S(O)2−を表し;
3、R4及びR5は、各々互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし14のアルキル
基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数6ないし10のアリール基;炭素原子数6ないし10のアリール−炭素原子数1ないし10のアルキル基;又は炭素原子数5ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し;
r、q及びnは、互いに独立して0又は1を表し;
nが0を表す場合、
3は水素原子を表し;及び
nが1を表す場合、
3は−S−を表す。)で表される化合物。
【請求項24】

【化17】

(式中、R63は水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキル−(炭素原子数5ないし10のアリール)基;炭素原子数5ないし10のアリール基を表し;及び
64は、水素原子;置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状の、中断された又は中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし10のアリール基、又は炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基;炭素原子数1ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基を表し、
67は水素原子;又は式
【化18】

で表される基を表し;
10は、置換されてない又は置換された、直鎖状又は枝分かれ状の、単環式の、炭素原子数3以上のアルキル基、又は多環式の、炭素原子数5以上のアルキル基、中断された又は
中断されてない、炭素原子数1ないし10のアルキレン基;炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキレン)基;炭素原子数1ないし10のアルキレン−(炭素原子数5ないし10のアリーレン)基;又は炭素原子数5ないし10のアリーレン基を表し、及び
68及びR69は、各々互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10のアリール基を表す。)、
【化19】

(式中、R71は水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子1ないし14のアルキル基;炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリール基;炭素原子数1ないし10のアルキル−(炭素原子数5ないし10のアリール)基;炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基を表し;
72及びR73は、各々互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;カルボン酸基;スルホン酸基;炭素原子数5ないし10のアリール基、ヒドロキシ基、ニトリル基、炭素原子数1ないし16のアルコキシ基、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ基、カルボン酸基;;ハロゲン原子;スルホニルアミノ基;SR60;NHR53;NR5455;OR61;COOR62;NR56COR58又はCONR57を表し;
53、R54、R55、R56、R57,R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;−炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基;−炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基又は炭素原子数5ないし10のアリール基を表す。)、
【化20】

(式中、R76及びR77は、各々互いに独立して水素原子、飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基;置換された又は置換されてないフェニル基;カルボン酸の基;炭素原子数5ないし10のアリール基;ヒドロキシ、ニトリル、炭素原子数1ないし16のアルコキシ、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシ、カルボン酸、スルホン酸の基;ハロゲン原子、スルホニルアミノ基
、SR60、NHR53、又はNR5455、OR61、SO2、COOR62、NR56COR58
CONR57を表し;
53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子、置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基、炭素原子数2ないし14のアルケニル基、−炭素原子数5ないし10のアリール−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、−炭素原子数1ないし10のアルキル(炭素原子数5ないし10のアリール)基又は炭素原子数5ないし10アリール基を表す。)、
【化21】

(式中、R79、R78及びR80は、各々互いに独立して水素原子;飽和若しくは不飽和、線状若しくは枝分かれ状、置換された若しくは置換されてない、又はヘテロ原子で中断された若しくは中断されてない炭素原子数1ないし14のアルキル基、置換された又は置換されてないフェニル基;カルボン酸の基;炭素原子数5ないし10のアリール基;ヒドロキシ、ニトリル、炭素原子数1ないし16のアルコキシ、(ポリ)−ヒドロキシ−炭素原子数2ないし4のアルコキシの基;カルボン酸基、スルホン酸基;ハロゲン原子;スルホニルアミノ基;SR60;NHR53;NR5455;OR61;SO2;COOR62;NR56CO
58;又はCONR57を表し;
53、R54、R55、R56、R57、R58、R60、R61及びR62は、各々互いに独立して水素原子;置換されてない又は置換された炭素原子数1ないし14のアルキル基;炭素原子数2ないし14のアルケニル基;炭素原子数5ないし10のアリーレン−(炭素原子数1ないし10のアルキル)基、炭素原子数1ないし10のアルキレン(炭素原子数5ないし10のアリール)基、炭素原子数5ないし10のアリール基を表し;及び
Anはアニオンを表す。)で表される化合物。
【請求項25】
請求項1に記載の式(1)で表される化合物の調製方法であって、下記の反応図式
【化22】

(式中、Lは脱離基を表し;及び
1、R2、Y1、Y2、Z2、Z3、q及びrは、請求項1において定義された通りである。)に従い、式(1a)で表される化合物を式(1b)で表される化合物と反応させることを含む方法。
【請求項26】
請求項1に記載の式(1)で表される化合物の調製方法であって、下記の反応図式
【化23】

(式中、L1は、脱離基を表し;及び
1、R2、Z1、Z2、Z3、Y1、Y2、r、q及びnは、請求項1において定義された通
りである。)に従い、式(1c)で表される化合物を式(1d)で表される化合物と反応させることを含む方法。


【公表番号】特表2007−532513(P2007−532513A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506763(P2007−506763)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/EP2005/051412
【国際公開番号】WO2005/097051
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】