人間活動監視システムおよびプログラム
【課題】 生活空間内の各所に多くのセンサを設置することなく低コストで人間活動の特異事象を検知し、通報することができる人間活動監視システムを提供すること。
【解決手段】 住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】 住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定空間内の電化設備データを扱う情報処理装置により、電化設備の使用パターンを管理し、特異事象を検知して通報する人間活動監視システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人間活動を監視し、特異事象を検知した場合に通報する技術として、例えば下記の特許文献1に開示されたものが知られている。
下記の特許文献1に記載のものは、人間の活動を監視するためのセンサと、行動パターンを学習する処理装置を有し、人間そのものの活動を追跡して学習することにより電化設備の自動運転を行ったり、変異を検知して通報するものである。
【特許文献1】特開平8−7188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、人間活動を人体移動検知センサによって監視するため、センサの数を増やすことでより詳細かつ正確に活動を捉えることができるものの、人体移動検知センサを複数箇所に設置する煩わしさと、設置のためのコストを要するという問題がある。
また、生活空間内における人の移動を随時追跡監視することは困難であり、人の生活活動上の特異事象、例えば一人暮らしのお年寄りが生活空間内で突発的な事故で倒れてしまい、特定の電化設備が異常な使われ方の状態または使われていない状態になっていても、これを検知することはできない。
【0004】
本発明の目的は、生活空間内の各所に多くのセンサを設置することなく低コストで人間活動の特異事象を検知し、通報することができる人間活動監視システムおよびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、電化設備の使用状況に住人に固有のパターンが存在することに着目し、特定空間内における電化設備の使用状況のデータを記憶し、該データを分析、学習して電化設備の使用状況をパターン化し、該パターン化したデータを蓄積する。そして、パターン化された使用状況パターンデータと、最新の所定期間内に収集した電化設備の使用状況のパターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものとして予め定めた緊急連絡先などに通報する。
これにより、住宅などの生活空間の各所に人間の移動などを検知するなどの各種のセンサを設ける必要ななく、住宅などの特定空間内で発生した特異事象を検出することができる。
また、蓄積した電化設備の使用情況データにより、日常生活における電化設備の使用情況を把握し、無駄な使用を節約するためのデータを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明における人間活動監視システムの一実施の形態を示すシステム構成である。
本実施の形態では、管理者、又は緊急連絡先の携帯端末1、情報処理装置2、電話機3、電化設備4〜6、特定空間7から構成される。電化設備4〜6は、情報処理装置2と家庭内ネットワークで接続されており、電化設備4〜6を使用中のときは運転信号が情報処理装置2に通知される。
【0008】
図2は、図1の情報処理装置2内で電化設備の使用状況のデータを記憶し、記憶したデータをもとに電化設備の使用状況が特異事象と判断する処理を詳細化したものである。
本実施の形態の人間活動監視システムは、電化設備4〜6の使用状況を登録する登録モードと、電化設備4〜6の使用状況を監視する監視モードと、電化設備4〜6の使用状況の履歴を表示する表示モードがある。
登録モードと監視モードと表示モードの設定は、情報処理装置2の操作により行うことができる。
登録モードは、日常の生活において特定空間7における電化設備4〜6の使用状況を収集し、使用状況パターンを統計情報として登録するモードである。使用状況パターンとは、例えば、複数の電化設備が設置されている場合に、24時間を1時間単位で区切った場合にそれぞれの時間帯において、それぞれの電化設備が使用状態となっている割合を示すものである。本実施形態では、曜日毎に、かつ時間帯別に各電化設備の使用率を算出し、使用状況パターンデータとして記憶装置25に登録する。電化設備の使用率とは、1時間当りの使用時間の割合のことであり、30分間使用していた場合の使用率は、50%となる。
監視モードは、特定空間7における電化設備4〜6の使用状況パターンにより、電化設備4〜6の使用状況に特異事象が発生していないかを判断し、特異事象と判断した場合に管理者、叉は緊急連絡先に通報するモードである。
監視モードでは、電化設備4〜6の使用・未使用状態の監視と電化設備の使用・未使用時間の監視を行う。
登録モード時は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22が動作し、監視モード時は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22と電化設備監視処理23が動作する。
【0009】
使用状況登録処理21は、電化設備使用状況の更新時間間隔で電化設備4〜6の使用状況のデータを記憶装置25に登録する。この使用状況データは、図3に示すように、現在の年月日31、現在時刻32、電化設備を区別するための電化設備ID33、電化設備IDの使用状態34で構成され、これらが1レコードのデータとして記憶装置25に登録される。更新時間間隔はあらかじめ一定間隔に定められており、図3は更新時間間隔を1分間とした例である。
電化設備ID33は、情報処理装置2と接続している電化設備に一意にIDを付与したものである。
電化設備の使用状態34は、電化設備の未使用状態を“0”、電化設備が使用状態を“1”で示す。電化設備が複数ある場合、電化設備ID33と使用状態34は、電化設備数分存在する。
使用状況登録処理21は、登録した使用状況データを分析し、図5に示すフォーマットで電化設備の使用状況パターンデータを登録する。曜日ID51は、日曜日〜土曜日とその他祭日等の休日の8パターンを0〜7で示す。時間帯52は、使用状況データを登録した時間帯であり、24時間を1時間単位で区切った場合の時間帯を示すものである。電化設備使用率54は、時間帯52に示す時間帯に各電化設備が使用状態である割合を示す値である。例えば、時間帯52のデータが「14」となっている場合、14時から15時までの時間帯であることを示す。電化設備ID53、電化設備使用測定数54及び電化設備使用実績数55は、情報処理装置2に接続している電化設備数分を電化設備の使用状況パターンデータとして記憶装置25に登録する。
【0010】
図7は、使用状況登録処理21の処理手順を示すフローチャートである。
まず、これまでに記憶装置25に登録されている現在時刻に対応する使用状況パターンデータを読み込み(ステップS1)、現在時刻と更新時間間隔をもとに次回の更新時刻まで待ち合わせ(ステップS2)を行う。待ち合わせ時間経過後、各電化設備4〜6の使用状況を収集し、現在時刻に対応する時間帯の使用状況パターンデータを検索(ステップS3)する。ここで、例えば現在時刻が「2003年12月21日(日曜日)14時01分」であれば、曜日ID51が「0」(日曜日)、時間帯52が「14」(14時から15時)の、使用状況パターンデータが各電化設備IDについて検索される。そして、電化設備4〜6の使用状況データを図3に示すフォーマットで記憶装置25に登録(ステップS4)し、さらに登録した該使用状況データをもとに図6に示す電化設備使用測定数54及び電化設備使用実績数55を更新し、使用状況パターンデータを更新する(ステップS5)。具体的には、検索された各使用状況パターンデータに対して電化設備使用測定数54を1加算し、現在時刻に使用状態の電化設備に対応する電化設備ID53を持つデータに対して、当該電化設備ID53に対応する電化設備使用実績数55を1加算する。
【0011】
一方、使用状況履歴登録処理22は、各電化設備4〜6の使用状況履歴データを図4に示すフォーマットで登録する。使用状況履歴データは、特定空間7内の電化設備が使用状態または未使用状態となった場合に、年月日41、時刻42、電化設備ID43、使用状態44を1レコードデータとして記憶装置26に登録する。
各電化設備4〜6の使用状態が変更となった場合、図6に示すフォーマットで使用状況履歴パターンデータを登録する。使用状況履歴パターンデータは、曜日ID61と時間帯62と電化設備ID63と電化設備使用時間64で構成される。
【0012】
図8は、使用状況履歴登録処理22の処理手順を示すフローチャートである。
まず、これまでに記憶装置26に登録されている使用状況履歴パターンデータを読み込み(ステップS11)、電化設備の使用状態が変化するまで待機状態(ステップS12)となる。電化設備が使用状態または未使用状態となったときに図4に示すフォーマットで使用状況履歴データを記憶装置26に登録(ステップS13)する。そして、登録した該使用状況履歴データをもとに使用状況履歴パターンデータを更新(ステップS14)する。
使用状況履歴パターンデータは、該電化設備が使用状態となった場合、図6に示す曜日ID61と時間帯62と電化設備ID63を登録し、該電化設備が未使用状態となった場合、現在時刻と時間帯62をもとに該電化設備の使用時間を電化設備使用時間64に登録する。
電化設備監視処理23は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22で登録したデータをもとに特定空間7内の電化設備4〜6の使用状態を監視する。
【0013】
図9は、電化設備監視処理23における電化設備の使用・未使用状態監視時の処理手順を示すフローチャートである。
電化設備監視処理23は、監視モード時、いずれかの電化設備が使用されるまで待機(ステップS21)しており、電化設備4〜6のいずれかが使用状態となったときに待機状態が解除される。
監視モード時、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22は、登録モード時と同じように動作しており、電化設備監視処理23では使用状況登録処理21で監視モード時に登録された使用状況データと使用状況パターンデータを読み込み(ステップS22)、現在の電化設備の使用状況がこれまで蓄積してきた使用状況パターンと一致しているか判断(ステップS23)する。一致している場合は、使用状況履歴登録処理22で監視モード時に登録した使用状況履歴データと使用状況履歴パターンデータを読み込み(ステップS24)、現在の電化設備の使用状況履歴パターンと一致しているか判断(ステップS25)する。使用状況パターンが一致していない、または使用状況履歴パターンが一致していない場合は電化設備の使用状況に特異事象が発生している疑いがあるため、電話機3に電話をかけ、特定空間7の使用者が電話に出ると、認証確認のための暗証番号入力要求メッセージが流れ(ステップS26)、入力された暗証番号を解析する(ステップ27)。電話機3から入力した暗証番号が正しい場合は、本来の使用者が正常に生活しているとみなして、電化設備の使用状況は正常と判断する。入力した暗証番号が誤っている場合、または電話に出なかった場合は、本来の使用者が正常に生活できる状態にないか、または不審者が侵入しているものとみなして、特異事象発生と判断し、管理者、緊急連絡先の携帯端末1に通報する(ステップ28)。
【0014】
図10は、電化設備監視処理23における使用状況パターンによる電化設備特異事象判定処理の詳細を示すフローチャートであり、図9の使用状況パターンデータにより特異事象検知と判定する処理(ステップS23)を詳細化したものである。
まず、使用状況データより各電化設備が使用状態かどうかを確認(ステップS31)し、使用状態の場合は、当該時刻に対応する曜日ID51、時間帯52を持つ使用状況パターンデータ中の電化設備使用実績数55を電化設備使用測定数54で割って電化設備使用率を求め、電化設備使用率が使用基準値以下かどうかを確認(ステップS32)する。電化設備使用率が使用基準値以下の場合は、本来当該電化設備を使用していないはずの曜日、時間帯に当該電化設備が使用状態になっている可能性があるので、特異事象検知と判定した回数が基準回数以上かどうかを確認(ステップS34)する。特異事象判定回数が基準回数以上の場合は特異事象検知(ステップS35)と判断し、基準回数未満の場合は特異事象判定回数を1カウントアップする(ステップS36)。同様に、該電化設備が未使用状態の場合は、使用状況パターンデータ中の電化設備使用率54が未使用基準値以上かどうかを確認(ステップS33)する。電化設備使用率54が未使用基準値以上の場合は、本来当該電化設備を使用しているはずの曜日、時間帯に当該電化設備が未使用状態になっている可能性があるので、特異事象検知と判定した回数が基準回数以上かどうかを確認(ステップS34)し、基準回数以上の場合は特異事象検知(ステップS35)と判断する。特異事象検知と判断しなかった場合は、全ての電化設備IDで確認処理が終了したかどうかを判定(ステップS37)する。
すなわち、正常な生活状態で各電化設備の使用状況を収集し、その使用状況を使用状況パターンデータとして登録しておき、監視モードにした状態では、監視モードで収集した使用状況パターンと比較し、いずれかの電化設備の使用率および未使用率が許容範囲を超えており、かつその超えた回数が基準回数を超えていた場合には特異事象が発生しているものと判定する。
図9のステップS24の処理も同様にして使用状況履歴パターンデータにより、特異事象が発生しているかどうかを判定する。
すなわち、正常な生活状態で各電化設備の使用状況を収集し、その使用状況を使用状況履歴パターンデータとして登録しておき、監視モードにした状態では、監視モードで収集した使用状況履歴パターンと比較し、いずれかの電化設備の使用時間および未使用時間が許容範囲を超えており、かつその超えた回数が基準回数を超えていた場合には特異事象が発生しているものと判定する。
【0015】
図11は、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴データと、監視モード時に登録された使用状況履歴データをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0003の使用状態が未使用状態となったときにこれまで蓄積してきた使用状況履歴パターンと不一致となるケースであり、特定空間内に不審者(侵入者)がいることが考えられ、特異事象発生と判定している。
【0016】
図12は、休日の一人暮らしの居住者の生活について、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴パターンデータと、監視モード時に登録された使用状況履歴パターンデータをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0001の電源が入れられた状態(使用状態)の時間が、これまで蓄積してきた使用状況履歴パターンデータの電化設備使用時間64に規準時間を加えた時間を超えたケースであり、電化設備の消し忘れや突発的な病気等の生活特異事象が起きたことが考えられ、特異事象発生と判定している。
【0017】
図13は、図12と同様に休日の一人暮らしの居住者の生活について、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴パターンデータと、監視モード時に登録された使用状況履歴パターンデータをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0001の電源が入っていない状態(未使用状態)の時間が、これまで蓄積してきた使用状況履歴パターンデータの電化設備の時間62(電化設備の開始時間)に規準時間を加えた時間を超えたケースであり、寝坊や病気により起きられない状態等の生活特異事象が起きたことが考えられ、特異事象発生と判定している。
なお、本発明は上述した機能をコンピュータに実行させて人間活動を監視するためのコンピュータプログラムとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1の情報処理装置2内に設けられる処理の詳細を示す図である。
【図3】図2で示した使用状況登録処理21で登録する使用状況データのフォーマットと使用状況データ例である。
【図4】図2で示した使用状況履歴登録処理22で登録する使用状況履歴データのフォーマットと使用状況履歴データ例である。
【図5】図2で示した使用状況登録処理21で登録する使用状況パターンデータのフォーマットである。
【図6】図2で示した使用状況履歴登録処理22で登録する使用状況履歴パターンデータのフォーマットである。
【図7】電化設備の使用状況登録処理のフローチャートである。
【図8】電化設備の使用状況履歴登録処理のフローチャートである。
【図9】電化設備監視処理における電化設備の使用・未使用状態監視時のフロ−チャ−トである。
【図10】使用状況パターンによる電化設備特異事象判定処理のフローチャートである。
【図11】使用状況履歴データ例をグラフ化した図である。
【図12】電化設備の使用状態時間が規準時間を超えたときの使用状況履歴パターンデータ例をグラフ化した図である。
【図13】電化設備の未使用状態が規準時間を超えたときの使用状況履歴パターンデータ例をグラフ化した図である。
【符号の説明】
【0019】
1…管理者
緊急連絡先の携帯端末
2…情報処理装置
3…電話機
4〜6…電化設備
7…特定空間
21…使用状況登録処理
22…使用状況履歴登録処理
23…電化設備監視処理
24…使用状況表示処理
25…記憶装置
26…記憶装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定空間内の電化設備データを扱う情報処理装置により、電化設備の使用パターンを管理し、特異事象を検知して通報する人間活動監視システムおよびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人間活動を監視し、特異事象を検知した場合に通報する技術として、例えば下記の特許文献1に開示されたものが知られている。
下記の特許文献1に記載のものは、人間の活動を監視するためのセンサと、行動パターンを学習する処理装置を有し、人間そのものの活動を追跡して学習することにより電化設備の自動運転を行ったり、変異を検知して通報するものである。
【特許文献1】特開平8−7188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、人間活動を人体移動検知センサによって監視するため、センサの数を増やすことでより詳細かつ正確に活動を捉えることができるものの、人体移動検知センサを複数箇所に設置する煩わしさと、設置のためのコストを要するという問題がある。
また、生活空間内における人の移動を随時追跡監視することは困難であり、人の生活活動上の特異事象、例えば一人暮らしのお年寄りが生活空間内で突発的な事故で倒れてしまい、特定の電化設備が異常な使われ方の状態または使われていない状態になっていても、これを検知することはできない。
【0004】
本発明の目的は、生活空間内の各所に多くのセンサを設置することなく低コストで人間活動の特異事象を検知し、通報することができる人間活動監視システムおよびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、電化設備の使用状況に住人に固有のパターンが存在することに着目し、特定空間内における電化設備の使用状況のデータを記憶し、該データを分析、学習して電化設備の使用状況をパターン化し、該パターン化したデータを蓄積する。そして、パターン化された使用状況パターンデータと、最新の所定期間内に収集した電化設備の使用状況のパターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものとして予め定めた緊急連絡先などに通報する。
これにより、住宅などの生活空間の各所に人間の移動などを検知するなどの各種のセンサを設ける必要ななく、住宅などの特定空間内で発生した特異事象を検出することができる。
また、蓄積した電化設備の使用情況データにより、日常生活における電化設備の使用情況を把握し、無駄な使用を節約するためのデータを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明における人間活動監視システムの一実施の形態を示すシステム構成である。
本実施の形態では、管理者、又は緊急連絡先の携帯端末1、情報処理装置2、電話機3、電化設備4〜6、特定空間7から構成される。電化設備4〜6は、情報処理装置2と家庭内ネットワークで接続されており、電化設備4〜6を使用中のときは運転信号が情報処理装置2に通知される。
【0008】
図2は、図1の情報処理装置2内で電化設備の使用状況のデータを記憶し、記憶したデータをもとに電化設備の使用状況が特異事象と判断する処理を詳細化したものである。
本実施の形態の人間活動監視システムは、電化設備4〜6の使用状況を登録する登録モードと、電化設備4〜6の使用状況を監視する監視モードと、電化設備4〜6の使用状況の履歴を表示する表示モードがある。
登録モードと監視モードと表示モードの設定は、情報処理装置2の操作により行うことができる。
登録モードは、日常の生活において特定空間7における電化設備4〜6の使用状況を収集し、使用状況パターンを統計情報として登録するモードである。使用状況パターンとは、例えば、複数の電化設備が設置されている場合に、24時間を1時間単位で区切った場合にそれぞれの時間帯において、それぞれの電化設備が使用状態となっている割合を示すものである。本実施形態では、曜日毎に、かつ時間帯別に各電化設備の使用率を算出し、使用状況パターンデータとして記憶装置25に登録する。電化設備の使用率とは、1時間当りの使用時間の割合のことであり、30分間使用していた場合の使用率は、50%となる。
監視モードは、特定空間7における電化設備4〜6の使用状況パターンにより、電化設備4〜6の使用状況に特異事象が発生していないかを判断し、特異事象と判断した場合に管理者、叉は緊急連絡先に通報するモードである。
監視モードでは、電化設備4〜6の使用・未使用状態の監視と電化設備の使用・未使用時間の監視を行う。
登録モード時は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22が動作し、監視モード時は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22と電化設備監視処理23が動作する。
【0009】
使用状況登録処理21は、電化設備使用状況の更新時間間隔で電化設備4〜6の使用状況のデータを記憶装置25に登録する。この使用状況データは、図3に示すように、現在の年月日31、現在時刻32、電化設備を区別するための電化設備ID33、電化設備IDの使用状態34で構成され、これらが1レコードのデータとして記憶装置25に登録される。更新時間間隔はあらかじめ一定間隔に定められており、図3は更新時間間隔を1分間とした例である。
電化設備ID33は、情報処理装置2と接続している電化設備に一意にIDを付与したものである。
電化設備の使用状態34は、電化設備の未使用状態を“0”、電化設備が使用状態を“1”で示す。電化設備が複数ある場合、電化設備ID33と使用状態34は、電化設備数分存在する。
使用状況登録処理21は、登録した使用状況データを分析し、図5に示すフォーマットで電化設備の使用状況パターンデータを登録する。曜日ID51は、日曜日〜土曜日とその他祭日等の休日の8パターンを0〜7で示す。時間帯52は、使用状況データを登録した時間帯であり、24時間を1時間単位で区切った場合の時間帯を示すものである。電化設備使用率54は、時間帯52に示す時間帯に各電化設備が使用状態である割合を示す値である。例えば、時間帯52のデータが「14」となっている場合、14時から15時までの時間帯であることを示す。電化設備ID53、電化設備使用測定数54及び電化設備使用実績数55は、情報処理装置2に接続している電化設備数分を電化設備の使用状況パターンデータとして記憶装置25に登録する。
【0010】
図7は、使用状況登録処理21の処理手順を示すフローチャートである。
まず、これまでに記憶装置25に登録されている現在時刻に対応する使用状況パターンデータを読み込み(ステップS1)、現在時刻と更新時間間隔をもとに次回の更新時刻まで待ち合わせ(ステップS2)を行う。待ち合わせ時間経過後、各電化設備4〜6の使用状況を収集し、現在時刻に対応する時間帯の使用状況パターンデータを検索(ステップS3)する。ここで、例えば現在時刻が「2003年12月21日(日曜日)14時01分」であれば、曜日ID51が「0」(日曜日)、時間帯52が「14」(14時から15時)の、使用状況パターンデータが各電化設備IDについて検索される。そして、電化設備4〜6の使用状況データを図3に示すフォーマットで記憶装置25に登録(ステップS4)し、さらに登録した該使用状況データをもとに図6に示す電化設備使用測定数54及び電化設備使用実績数55を更新し、使用状況パターンデータを更新する(ステップS5)。具体的には、検索された各使用状況パターンデータに対して電化設備使用測定数54を1加算し、現在時刻に使用状態の電化設備に対応する電化設備ID53を持つデータに対して、当該電化設備ID53に対応する電化設備使用実績数55を1加算する。
【0011】
一方、使用状況履歴登録処理22は、各電化設備4〜6の使用状況履歴データを図4に示すフォーマットで登録する。使用状況履歴データは、特定空間7内の電化設備が使用状態または未使用状態となった場合に、年月日41、時刻42、電化設備ID43、使用状態44を1レコードデータとして記憶装置26に登録する。
各電化設備4〜6の使用状態が変更となった場合、図6に示すフォーマットで使用状況履歴パターンデータを登録する。使用状況履歴パターンデータは、曜日ID61と時間帯62と電化設備ID63と電化設備使用時間64で構成される。
【0012】
図8は、使用状況履歴登録処理22の処理手順を示すフローチャートである。
まず、これまでに記憶装置26に登録されている使用状況履歴パターンデータを読み込み(ステップS11)、電化設備の使用状態が変化するまで待機状態(ステップS12)となる。電化設備が使用状態または未使用状態となったときに図4に示すフォーマットで使用状況履歴データを記憶装置26に登録(ステップS13)する。そして、登録した該使用状況履歴データをもとに使用状況履歴パターンデータを更新(ステップS14)する。
使用状況履歴パターンデータは、該電化設備が使用状態となった場合、図6に示す曜日ID61と時間帯62と電化設備ID63を登録し、該電化設備が未使用状態となった場合、現在時刻と時間帯62をもとに該電化設備の使用時間を電化設備使用時間64に登録する。
電化設備監視処理23は、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22で登録したデータをもとに特定空間7内の電化設備4〜6の使用状態を監視する。
【0013】
図9は、電化設備監視処理23における電化設備の使用・未使用状態監視時の処理手順を示すフローチャートである。
電化設備監視処理23は、監視モード時、いずれかの電化設備が使用されるまで待機(ステップS21)しており、電化設備4〜6のいずれかが使用状態となったときに待機状態が解除される。
監視モード時、使用状況登録処理21と使用状況履歴登録処理22は、登録モード時と同じように動作しており、電化設備監視処理23では使用状況登録処理21で監視モード時に登録された使用状況データと使用状況パターンデータを読み込み(ステップS22)、現在の電化設備の使用状況がこれまで蓄積してきた使用状況パターンと一致しているか判断(ステップS23)する。一致している場合は、使用状況履歴登録処理22で監視モード時に登録した使用状況履歴データと使用状況履歴パターンデータを読み込み(ステップS24)、現在の電化設備の使用状況履歴パターンと一致しているか判断(ステップS25)する。使用状況パターンが一致していない、または使用状況履歴パターンが一致していない場合は電化設備の使用状況に特異事象が発生している疑いがあるため、電話機3に電話をかけ、特定空間7の使用者が電話に出ると、認証確認のための暗証番号入力要求メッセージが流れ(ステップS26)、入力された暗証番号を解析する(ステップ27)。電話機3から入力した暗証番号が正しい場合は、本来の使用者が正常に生活しているとみなして、電化設備の使用状況は正常と判断する。入力した暗証番号が誤っている場合、または電話に出なかった場合は、本来の使用者が正常に生活できる状態にないか、または不審者が侵入しているものとみなして、特異事象発生と判断し、管理者、緊急連絡先の携帯端末1に通報する(ステップ28)。
【0014】
図10は、電化設備監視処理23における使用状況パターンによる電化設備特異事象判定処理の詳細を示すフローチャートであり、図9の使用状況パターンデータにより特異事象検知と判定する処理(ステップS23)を詳細化したものである。
まず、使用状況データより各電化設備が使用状態かどうかを確認(ステップS31)し、使用状態の場合は、当該時刻に対応する曜日ID51、時間帯52を持つ使用状況パターンデータ中の電化設備使用実績数55を電化設備使用測定数54で割って電化設備使用率を求め、電化設備使用率が使用基準値以下かどうかを確認(ステップS32)する。電化設備使用率が使用基準値以下の場合は、本来当該電化設備を使用していないはずの曜日、時間帯に当該電化設備が使用状態になっている可能性があるので、特異事象検知と判定した回数が基準回数以上かどうかを確認(ステップS34)する。特異事象判定回数が基準回数以上の場合は特異事象検知(ステップS35)と判断し、基準回数未満の場合は特異事象判定回数を1カウントアップする(ステップS36)。同様に、該電化設備が未使用状態の場合は、使用状況パターンデータ中の電化設備使用率54が未使用基準値以上かどうかを確認(ステップS33)する。電化設備使用率54が未使用基準値以上の場合は、本来当該電化設備を使用しているはずの曜日、時間帯に当該電化設備が未使用状態になっている可能性があるので、特異事象検知と判定した回数が基準回数以上かどうかを確認(ステップS34)し、基準回数以上の場合は特異事象検知(ステップS35)と判断する。特異事象検知と判断しなかった場合は、全ての電化設備IDで確認処理が終了したかどうかを判定(ステップS37)する。
すなわち、正常な生活状態で各電化設備の使用状況を収集し、その使用状況を使用状況パターンデータとして登録しておき、監視モードにした状態では、監視モードで収集した使用状況パターンと比較し、いずれかの電化設備の使用率および未使用率が許容範囲を超えており、かつその超えた回数が基準回数を超えていた場合には特異事象が発生しているものと判定する。
図9のステップS24の処理も同様にして使用状況履歴パターンデータにより、特異事象が発生しているかどうかを判定する。
すなわち、正常な生活状態で各電化設備の使用状況を収集し、その使用状況を使用状況履歴パターンデータとして登録しておき、監視モードにした状態では、監視モードで収集した使用状況履歴パターンと比較し、いずれかの電化設備の使用時間および未使用時間が許容範囲を超えており、かつその超えた回数が基準回数を超えていた場合には特異事象が発生しているものと判定する。
【0015】
図11は、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴データと、監視モード時に登録された使用状況履歴データをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0003の使用状態が未使用状態となったときにこれまで蓄積してきた使用状況履歴パターンと不一致となるケースであり、特定空間内に不審者(侵入者)がいることが考えられ、特異事象発生と判定している。
【0016】
図12は、休日の一人暮らしの居住者の生活について、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴パターンデータと、監視モード時に登録された使用状況履歴パターンデータをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0001の電源が入れられた状態(使用状態)の時間が、これまで蓄積してきた使用状況履歴パターンデータの電化設備使用時間64に規準時間を加えた時間を超えたケースであり、電化設備の消し忘れや突発的な病気等の生活特異事象が起きたことが考えられ、特異事象発生と判定している。
【0017】
図13は、図12と同様に休日の一人暮らしの居住者の生活について、図2の使用状況履歴登録処理22でこれまでに蓄積された使用状況履歴パターンデータと、監視モード時に登録された使用状況履歴パターンデータをそれぞれ縦軸に電化設備ID、横軸に時間でグラフ化したものである。図では、電化設備ID0001の電源が入っていない状態(未使用状態)の時間が、これまで蓄積してきた使用状況履歴パターンデータの電化設備の時間62(電化設備の開始時間)に規準時間を加えた時間を超えたケースであり、寝坊や病気により起きられない状態等の生活特異事象が起きたことが考えられ、特異事象発生と判定している。
なお、本発明は上述した機能をコンピュータに実行させて人間活動を監視するためのコンピュータプログラムとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】図1の情報処理装置2内に設けられる処理の詳細を示す図である。
【図3】図2で示した使用状況登録処理21で登録する使用状況データのフォーマットと使用状況データ例である。
【図4】図2で示した使用状況履歴登録処理22で登録する使用状況履歴データのフォーマットと使用状況履歴データ例である。
【図5】図2で示した使用状況登録処理21で登録する使用状況パターンデータのフォーマットである。
【図6】図2で示した使用状況履歴登録処理22で登録する使用状況履歴パターンデータのフォーマットである。
【図7】電化設備の使用状況登録処理のフローチャートである。
【図8】電化設備の使用状況履歴登録処理のフローチャートである。
【図9】電化設備監視処理における電化設備の使用・未使用状態監視時のフロ−チャ−トである。
【図10】使用状況パターンによる電化設備特異事象判定処理のフローチャートである。
【図11】使用状況履歴データ例をグラフ化した図である。
【図12】電化設備の使用状態時間が規準時間を超えたときの使用状況履歴パターンデータ例をグラフ化した図である。
【図13】電化設備の未使用状態が規準時間を超えたときの使用状況履歴パターンデータ例をグラフ化した図である。
【符号の説明】
【0019】
1…管理者
緊急連絡先の携帯端末
2…情報処理装置
3…電話機
4〜6…電化設備
7…特定空間
21…使用状況登録処理
22…使用状況履歴登録処理
23…電化設備監視処理
24…使用状況表示処理
25…記憶装置
26…記憶装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする人間活動監視システム。
【請求項2】
コンピュータを、
住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とに機能させることを特徴する人間活動監視プログラム。
【請求項1】
住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とを備えることを特徴とする人間活動監視システム。
【請求項2】
コンピュータを、
住宅などの特定空間内における照明、空調等の電化設備の使用状況を逐次収集する第1の手段と、収集した電化設備の使用状況データを第1の記憶手段に蓄積する第2の手段と、蓄積した前記使用状況データを分析して電化設備の使用状況をパターン化し、第2の記憶手段に記憶する第3の手段と、前記第1の手段により収集された最新の前記電化設備の使用状況データのパターンと前記第2の記憶手段に記憶した電化設備の使用状況パターンとを比較し、両者が予め定めた許容範囲を超えて相違していた場合には特異事象が発生したものと判定する第4の手段と、特異事象が発生したことを予め設定した通報先に通報する第5の手段とに機能させることを特徴する人間活動監視プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−79166(P2006−79166A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−259499(P2004−259499)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】
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