説明

仮想参照ビュー

様々な実装について記載する。幾つかの実装は仮想参照ビューに関する。一態様によれば、第1のビュー画像についての符号化情報にアクセスする。第1のビューとは異なる仮想ビュー位置からの第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスする。参照画像は第1のビューと第2のビューとの間の位置についての合成画像に基づいている。参照画像に基づいて符号化された第2のビュー画像についての符号化情報にアクセスする。第2のビュー画像が復号される。別の態様によれば、第1のビュー画像にアクセスする。第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置についての仮想画像が第1のビュー画像に基づいて合成される。第2のビュー画像は仮想画像に基づいて参照画像を使用して符号化される。第2のビューは仮想ビュー位置とは異なる。符号化は符号化された第2のビュー画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
符号化システムに関連する実装形態について記載する。様々な特定の実装形態は、仮想参照ビューに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、あらゆる目的でその内容がすべて参照により本明細書に組み込まれている、2008年3月4日出願の「Virtual Reference View」という名称の米国特許仮出願第61/068070明細書の利益を主張する。
【0003】
マルチビュー映像符号化が、自由視点及び3D(3次元)映像分野、ホームエンターテイメント及び監視を含めて、広範な応用分野に役立つ鍵となる技術であることは、広く認識されている。更に、奥行きデータ(depth data)を各ビューに関連付けることができる。奥行きデータは一般に、ビュー合成に不可欠である。こうしたマルチビューの応用分野において、関与する映像及び奥行きデータの量は、通常、膨大である。したがって、少なくとも、独立したビューの同報を行う現在の映像符号化ソリューションの符号化効率の向上を助けるフレームワークの要望がある。
【0004】
マルチビュー映像ソースは、同一シーンの複数のビューを含む。その結果、通常、マルチビュー画像の間に高度の相関関係がある。したがって、時間冗長度(temporal redundancy)に加えて、ビュー冗長度(view redundancy)を活用することができる。例えば、異なるビューにわたってビュー予測を実行することによって、ビュー冗長度を活用することができる。
【0005】
実際のシナリオにおいて、マルチビュー映像システムは、まばらに配置されたカメラを使用してシーンを捕捉する。次いで、ビュー合成/補間によって、使用可能な奥行きデータ及び捕捉されたビューを使用して、これらのカメラ間のビューを生成することができる。更に、幾つかのビューは、奥行き情報だけを含んでいる場合があり、次いでその後、関連の奥行きデータを使用して復号器で合成される。奥行きデータを使用して中間仮想ビューを生成することもできる。こうした疎なシステムにおいて、捕捉されたビューの間の相関関係は大きくない場合があり、ビューにわたる予測は非常に限られている場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般的な態様によれば、第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスする。第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスする。参照画像は、第1のビュー位置と第2のビュー位置との間のある位置についての合成画像に基づいている。第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスし、この場合、第2のビュー画像は、参照画像に基づいて符号化されている。第2のビュー画像は、第2のビュー画像及び参照画像についての符号化映像情報を使用して復号されて、復号済みの第2のビュー画像が生成される。
【0007】
別の一般的な態様によれば、第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像にアクセスする。第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置についての仮想画像が、第1のビュー画像に基づいて合成される。第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像が符号化される。符号化は、仮想画像に基づく参照画像を使用する。第2のビュー位置は、仮想ビュー位置とは異なる。符号化は、符号化された第2のビュー画像を生成する。
【0008】
1つまたは複数の実装形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。1つの特定の方法で記載されていても、実装形態を様々な方法で構成し、または具体化することができることは明らかである。例えば、一実装形態は、方法として実行されてもよく、または例えば1組の操作を実行するように構成された装置、もしくは1組の操作を実行するための命令を格納する装置などの装置として具体化されてもよく、または信号に組み込まれてもよい。他の態様及び特徴は、添付の図面及び特許請求の範囲と併せて読めば、以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】マルチビュー映像を奥行き情報と共に送受信するためのシステムの一実装形態を示す図である。
【図2】奥行き(K=3)の3つの入力ビューから9つの出力ビュー(N=9)を生成するためのフレームワークの一実装形態を示す図である。
【図3】符号器の一実装形態を示す図である。
【図4】復号器の一実装形態を示す図である。
【図5】映像送信機の一実装形態を示すブロック図である。
【図6】映像受信機の一実装形態を示すブロック図である。
【図7A】符号化プロセスの一実装形態を示す図である。
【図7B】復号プロセスの一実装形態を示す図である。
【図8A】符号化プロセスの一実装形態を示す図である。
【図8B】復号プロセスの一実装形態を示す図である。
【図9】奥行きマップの一例である。
【図10A】穴埋め無しのワープ済みピクチャの一例である。
【図10B】穴埋め有りの図10Aのワープ済みピクチャの一例である。
【図11】符号化プロセスの一実装形態を示す図である。
【図12】復号プロセスの一実装形態を示す図である。
【図13】連続仮想ビュー生成器の一実装形態を示す図である。
【図14】符号化プロセスの一実装形態を示す図である。
【図15】復号プロセスの一実装形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
少なくとも一実装形態において、仮想ビューを参照として使用するフレームワークを提案する。少なくとも一実装形態において、予想されるビューと連結されない仮想ビューを追加の参照として使用することを提案する。別の実装形態において、何らかの品質対複雑さのトレードオフが満たされるまで、仮想参照ビュー(virtual reference view)を連続的に改良することも提案する。次いで、仮想的に生成された幾つかのビューを追加の参照として含め、参照リストにおけるそれらの位置を高レベルで示すことができる。
【0011】
したがって、少なくとも幾つかの実装形態によって扱われる少なくとも1つの問題は、仮想ビューを追加の参照として使用したマルチビュー映像系列の効率的な符号化である。マルチビュー映像系列は、異なる視点から同一シーンを捕捉する2つ以上の映像系列の組である。
【0012】
FTV(自由視点テレビ)は、マルチビュー映像及び奥行き情報についての符号化表現を含み、受信機での高品質の中間ビューの生成を対象とする新しいフレームワークである。これによって自動立体ディスプレイの自由視点機能及びビュー生成が可能になる。
【0013】
図1は、本原理の一実施形態による、本原理を適用できる、マルチビュー映像を奥行き情報と共に送受信するためのシステム100の例を示す。図1において、映像データは実線で示されており、奥行きデータは破線で示されており、メタデータは点線で示されている。システム100は、それだけには限定されないが、例えば自由視点テレビシステムとすることができる。送信機側110に、システム100は、3D(3次元)コンテンツ生成器120を含み、複数のそれぞれのソースから映像データ、奥行きデータ、及び、メタデータのうちの1つまたは複数を受信するための複数の入力を有する。こうしたソースは、それだけには限定されないが、ステレオカメラ111、奥行きカメラ112、マルチカメラセットアップ113、及び、2D/3D(2次元/3次元)変換プロセス114を含み得る。1つまたは複数のネットワーク130は、MVC(マルチビュー映像符号化)及びDVB(デジタル映像ブロードキャスティング)に関連する映像データ、奥行きデータ、及び、メタデータのうちの1つまたは複数を送信するために使用され得る。
【0014】
受信機側140では、奥行き画像ベースのレンダラ(depth image-based renderer)150は、奥行き画像ベースのレンダリングを実行して、信号を様々なタイプのディスプレイに投影する。奥行き画像ベースのレンダラ150は、表示構成情報及びユーザの選好を受信することができる。奥行き画像ベースのレンダラ150の出力は、2Dディスプレイ161、Mビュー3Dディスプレイ162、及び/またはヘッド追跡型ステレオディスプレイ163のうちの1つまたは複数に提供することができる。
【0015】
送信すべきデータ量を低減するために、高密度アレイ(dense array)のカメラ(V1,V2...V9)をサブサンプリングすることができ、疎な1組のカメラが実際にシーンを捕捉するだけでよい。図2は、本原理の一実施形態による、本原理を適用することができる奥行き(K=3)の3つの入力ビューから9つの出力ビュー(N=9)を生成するためのフレームワーク200の例を示す。フレームワーク200は、マルチビューの出力をサポートする自動立体3Dディスプレイ210、第1の奥行き画像ベースのレンダラ220、第2の奥行き画像ベースのレンダラ230、及び、復号済みデータ用のバッファ240を含む。復号済みデータは、MVD(Multiple View plus Depth)データとして知られる表現である。9つのカメラは、V1からV9によって示される。3つの入力ビューの対応する奥行きマップは、D1、D5、及びD9によって示される。捕捉されたカメラ位置(例えば、Pos1、Pos2、Pos3)の間の任意の仮想カメラ位置は、図2に示されるように、使用可能な奥行きマップ(D1、D5、D9)を使用して生成することができる。図2でわかるように、データを捕捉するために使用される実際のカメラの間の基線(V1、V5、及びV9)を長くすることができる。その結果、これらのカメラの間の相関関係はかなり低下し、符号化効率は時間的な相関関係にのみ依存するため、これらのカメラの符号化効率は、悪くなる可能性がある。
【0016】
少なくとも1つの記載した実装形態において、基線が長いカメラの符号化効率を向上させるというこの問題に対処することを提案する。解決策は、マルチビューのビュー符号化に限定されず、マルチビュー奥行き符号化に適用することもできる。
【0017】
図3は、本原理の一実施形態による、本原理を適用することができる符号器300の例を示す。符号器300は、出力を変換器310の入力と信号通信で接続する結合器305を含む。変換器310の出力は、量子化器315の入力と信号通信で接続される。量子化器315の出力は、エントロピ符号器320の入力及び逆量子化器325の入力と信号通信で接続される。逆量子化器325の出力は、逆変換器330の入力と信号通信で接続される。逆変換器330の出力は、結合器335の第1の非反転入力と信号通信で接続される。結合器335の出力は、イントラ予測子(intra predictor)345の入力及びデブロッキングフィルタ350の入力と信号通信で接続される。デブロッキングフィルタ350は、例えば、マクロブロック境界に沿ってアーティファクトを削除する。デブロッキングフィルタ350の第1の出力は、参照ピクチャストア355の入力(時間的予測用)及び参照ピクチャストア360の第1の入力(ビュー間予測用)と信号通信で接続される。参照ピクチャストア355の出力は、動き補償器375の第1の入力及び動き推定器380の第1の入力と信号通信で接続される。動き推定器380の出力は、動き補償器375の第2の入力と信号通信で接続される。参照ピクチャストア360の出力は、差異推定器(disparity estimator)370の第1の入力及び差異補償器(disparity compensator)365の第1の入力と信号通信で接続される。差異推定器370の出力は、差異補償器365の第2の入力と信号通信で接続される。
【0018】
デブロッキングフィルタ350の第2の出力は、参照ピクチャストア371の入力(仮想ピクチャ生成用)と信号通信で接続される。参照ピクチャストア371の出力は、ビュー合成器372の第1の入力と信号通信で接続される。仮想参照ビューコントローラ373の第1の出力は、ビュー合成器372の第2の入力と信号通信で接続される。
【0019】
エントロピ符号器320の出力、仮想参照ビューコントローラ373の第2の出力、モード決定モジュール395の第1の出力、及び、ビューセレクタ302の出力はそれぞれ、ビットストリームを出力するための符号器300のそれぞれの出力として使用可能である。スイッチ388の第1の入力(ビューiについてのピクチャデータ用)、第2の入力(ビューjについてのピクチャデータ用)、及び、第3の入力(合成ビューについてのピクチャデータ用)はそれぞれ、符号器へのそれぞれの入力として使用可能である。ビュー合成器372の出力(合成ビューの提供用)は、参照ピクチャストア360の第2の入力及びスイッチ388の第3の入力と信号通信で接続される。ビューセレクタ302の第2の出力は、どの入力(例えばビューiのピクチャデータ、ビューjのピクチャデータ、または合成ビューのピクチャデータ)がスイッチ388に提供されるかを判定する。スイッチ388の出力は、結合器305の非反転入力、動き補償器375の第3の入力、動き推定器380の第2の入力、及び、差異推定器370の第2の入力と信号通信で接続される。イントラ予測子345の出力は、スイッチ385の第1の入力と信号通信で接続される。差異補償器365の出力は、スイッチ385の第2の入力と信号通信で接続される。動き補償器375の出力は、スイッチ385の第3の入力と信号通信で接続される。モード決定モジュール395の出力は、どの入力がスイッチ385に提供されるかを判定する。スイッチ385の出力は、結合器335の第2の非反転入力及び結合器305の反転入力と信号通信で接続される。
【0020】
図3の部分は、個々にまたはまとめて、例えばブロック310、315、及び320など、符号器、符号化ユニット、またはアクセスユニットと呼ぶこともできる。同様に、ブロック325、330、335及び350は、例えば、個々にまたはまとめて、復号器または復号ユニットと呼ぶことができる。
【0021】
図4は、本原理の一実施形態による、本原理を適用することができる復号器400の例を示す。復号器400は、出力を逆量子化器410の入力と信号通信で接続するエントロピ復号器405を含む。逆量子化器の出力は、逆変換器415の入力と信号通信で接続される。逆変換器415の出力は、結合器420の第1の非反転入力と信号通信で接続される。結合器420の出力は、デブロッキングフィルタ425の入力及びイントラ予測子430の入力と信号通信で接続される。デブロッキングフィルタ425の出力は、参照ピクチャストア440の入力(時間的予測用)、参照ピクチャストア445の第1の入力(ビュー間予測用)、及び、参照ピクチャストア472の第1の入力(仮想ピクチャ生成用)と信号通信で接続される。参照ピクチャストア440の出力は、動き補償器435の第1の入力と信号通信で接続される。参照ピクチャストア445の出力は、差異補償器450の第1の入力と信号通信で接続される。
【0022】
ビットストリーム受信機401の出力は、ビットストリームパーサ402の入力と信号通信で接続される。ビットストリームパーサ402の第1の出力(残余ビットストリームの提供用)は、エントロピ復号器405の入力と信号通信で接続される。ビットストリームパーサ402の第2の出力(スイッチ455によってどの入力が選択されるかを制御するための制御構文の提供用)は、モードセレクタ422の入力と信号通信で接続される。ビットストリームパーサ402の第3の出力(動きベクトルの提供用)は、動き補償器435の第2の入力と信号通信で接続される。ビットストリームパーサ402の第4の出力(差異ベクトル及び/または照明オフセットの提供用)は、差異補償器450の第2の入力と信号通信で接続される。ビットストリ―ムパーサ402の第5の出力(仮想参照ビュー制御情報の提供用)は、参照ピクチャストア472の第2の入力及びビュー合成器471の第1の入力と信号通信で接続される。参照ピクチャストア472の出力は、ビュー合成器の第2の入力と信号通信で接続される。ビュー合成器471の出力は、参照ピクチャストア445の第2の入力と信号通信で接続される。照明オフセットは、オプションの入力であり、実装に応じて使用されても使用されなくてもよいことを理解されたい。
【0023】
スイッチ455の出力は、結合器420の第2の非反転入力と信号通信で接続される。スイッチ455の第1の入力は、差異補償器450の出力と信号通信で接続される。スイッチ455の第2の入力は、動き補償器435の出力と信号通信で接続される。スイッチ455の第3の入力は、イントラ予測子430の出力と信号通信で接続される。モードモジュール422の出力は、スイッチ455によってどの入力が選択されるかを制御するためのスイッチ455と信号通信で接続される。デブロッキングフィルタ425の出力は、復号器の出力として使用可能である。
【0024】
図4の部分は、個々にまたはまとめて、例えば、ビットストリームパーサ402、及びデータまたは情報の特定の部分へのアクセスを提供する任意の他のブロックなど、アクセスユニットと呼ぶこともできる。同様に、ブロック405、410、415、420及び425は、例えば、個々にまたはまとめて、復号器または復号ユニットと呼ぶことができる。
【0025】
図5は、本原理の一実装形態による、本原理を適用することができる映像送信システム500の例を示す。映像送信システム500は、例えば、衛星、ケーブル、電話線、または地上放送など、様々な媒体のうちの任意のものを使用して信号を送信するためのヘッドエンドまたは送信システムとすることができる。送信は、インターネットまたは他の何らかのネットワークを介して提供することができる。
【0026】
映像送信システム500は、仮想参照ビューを含む映像コンテンツを生成し、配信することができる。これは、例えば復号器を有し得る受信機端で、1つまたは複数の仮想参照ビューを合成するために使用することができる1つまたは複数の仮想参照ビューまたは情報を含む、符号化信号を生成することによって達成される。
【0027】
映像送信システム500は、符号器510、及び、符号化信号を送信することができる送信機520を含む。符号器510は、映像情報を受信し、映像情報に基づいて1つまたは複数の仮想参照ビューを合成し、符号化信号をそこから生成する。符号器510は、例えば、上記で詳述した符号器300でもよい。
【0028】
送信機520は、例えば、符号化されたピクチャ及び/またはそれに関連する情報を表す1つまたは複数のビットストリームを有するプログラム信号を送信するように構成することができる。通常の送信機は、例えば、誤り訂正符号化を提供すること、信号においてデータをインターリーブすること、信号においてエネルギーをランダム化すること、及び1つまたは複数の搬送波上に信号を変調することのうちの1つまたは複数の機能を実行する。送信機は、アンテナ(図示せず)を含む、またはそれとインターフェイスすることができる。したがって、送信機520の実装は、変調器を含むことができ、またはそれに限定され得る。
【0029】
図6は、映像受信システム600の一実装形態の図を示す。映像受信システム600は、例えば衛星、ケーブル、電話線、または地上放送など、様々な媒体を介して信号を受信するように構成することができる。信号は、インターネットまたは他の何らかのネットワークを介して受信することができる。
【0030】
映像受信システム600は、例えば、携帯電話、コンピュータ、セットトップボックス、テレビ、または符号化された映像を受信し、例えばユーザに表示する、または格納するために復号された映像を提供する他の装置とすることができる。したがって、映像受信システム600は、その出力を、例えばテレビの画面、コンピュータモニタ、コンピュータ(格納、処理、または表示用)、または他の何らかの格納、処理、または表示装置に提供することができる。
【0031】
映像受信システム600は、映像情報を含む映像コンテンツを受信し、処理することができる。更に、映像受信システム600は、1つまたは複数の仮想参照ビューを合成し、及び/またはそうでなければ再生することができる。これは、映像情報、及び1つまたは複数の仮想参照ビューを合成するために使用することができる1つまたは複数の仮想参照ビューまたは情報を含む符号化信号を受信することによって達成される。
【0032】
映像受信システム600は、例えば本出願の実装形態に記載される信号など、符号化信号を受信することができる受信機610及び受信信号を復号することができる復号器620を含む。
【0033】
受信機610は、例えば、符号化されたピクチャを表す複数のビットストリームを有するプログラム信号を受信するように構成することができる。通常の受信機は、例えば、変調され、符号化されたデータ信号を受信すること、1つまたは複数の搬送波からデータ信号を復調すること、信号におけるエネルギーを非ランダム化すること、信号におけるデータをデインターリーブすること、及び、信号の誤り訂正復号を行うことのうちの1つまたは複数の機能を実行する。受信機610は、アンテナ(図示せず)を含む、またはそれとインターフェイスすることができる。受信機610の実装は、復調器を含むことができ、またはそれに限定され得る。
【0034】
復号器620は、映像情報及び奥行き情報を含む映像信号を出力する。復号器620は、例えば、上記で詳述した復号器400でもよい。
【0035】
図7Aは、本原理の一実施形態による、仮想参照ビューを符号化するための方法700のフロー図を示す。ステップ710で、第1のビュー位置の装置から取得された第1のビュー画像にアクセスする。ステップ710で、第1のビュー画像が符号化される。ステップ715で、第2のビュー位置の装置から第2のビュー画像が取得される。ステップ720で、再構築された第1のビュー画像に基づいて、仮想画像が合成される。仮想画像は、第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置の装置から取得された場合、画像がどのように見えるかを推定する。ステップ725で、仮想画像が符号化される。ステップ730で、第2のビュー画像が、再構築された仮想ビューで、再構築された第1のビュー画像への追加の参照として符号化される。第2のビュー位置は、仮想ビュー位置とは異なる。ステップ735で、符号化された第1のビュー画像、符号化された仮想ビュー画像、及び、符号化された第2のビュー画像が送信される。
【0036】
方法700の一実装形態において、仮想画像が合成される第1のビュー画像は再構築バージョンの第1のビュー画像であり、参照画像は仮想画像である。
【0037】
図7Aの一般的なプロセスの別の実装形態、及び(例えば図7B、8A、及び8Bのプロセスを含めて)本出願に記載した別のプロセスにおいて、仮想画像(または再構築)は、第2のビュー画像の符号化に使用される唯一の参照画像とすることができる。更に、実装では、仮想画像を出力として復号器に表示できるようにすることができる。
【0038】
多くの実装は、仮想ビュー画像を符号化し、送信する。こうした実装において、この送信及び送信で使用されるビットを、HRD(仮想参照デコーダ(hypothetical reference decoder))(例えば、符号器または独立したHRDチェッカーに含まれるHRD)によって実行される妥当性検査において考慮に入れることができる。現在のMVC(マルチビュー符号化)標準において、HRD検証は、ビューごとに別々に実行される。第2のビューが第1のビューから予測される場合、第1のビューの送信に使用されるレートは、第2のビューのCPB(符号化されたピクチャバッファ)のHRDチェック(妥当性検査)でカウントされる。これは、第2のビューを復号するために第1のビューがバッファに入れられることを考慮に入れる。様々な実装は、MVCについてちょうど記載したものと同じ原理を使用する。こうした実装において、送信される仮想ビュー参照画像が第1のビューと第2のビューとの間にある場合、仮想ビューのHRDモデルパラメータは、まるでそれが実際のビューであるかのように、SPS(系列パラメータセット)に挿入される。更に、第2のビューのCPBのHRD適合(妥当性検査)をチェックするとき、仮想ビューに使用されるレートは、仮想ビューをバッファに入れることを考慮に入れる方法でカウントされる。
【0039】
図7Bは、本原理の一実施形態による、仮想参照ビューを復号するための方法750のフロー図を示す。ステップ755で、第1のビュー位置の装置から取得された第1のビュー画像、参照のみに使用される仮想画像(仮想画像を表示するなどの出力無し)、及び第2のビュー位置の装置から取得された第2のビュー画像についての符号化映像情報を含む信号が受信される。ステップ760で、第1のビュー画像が復号される。ステップ765で、仮想ビュー画像が復号される。ステップ770で、第2のビュー画像、及び復号された第1のビュー画像の追加の参照として使用される復号された仮想ビュー画像が復号される。
【0040】
図8Aは、本原理の一実施形態による、仮想参照ビューを符号化するための方法800のフロー図を示す。ステップ805で、第1のビュー位置の装置から取得された第1のビュー画像にアクセスする。ステップ810で、第1のビュー画像が符号化される。ステップ815で、第1のビュー位置の装置から取得された第2のビュー画像にアクセスする。ステップ820で、再構築された第1のビュー画像に基づいて、仮想画像が合成される。仮想画像は、第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置の装置から取得された場合、画像がどのように見えるかを推定する。ステップ825で、第2のビュー画像が、再構築された第1のビュー画像への追加の参照として生成される仮想画像を使用して符号化される。第2のビュー位置は、仮想ビュー位置とは異なる。ステップ830で、複数のビューのうちのどのビューが参照画像として使用されるかを示すために制御情報が生成される。こうした場合、参照画像は、例えば、
(1)第1のビュー位置と第2のビュー位置との間の中間の合成ビュー
(2)現在のビューが符号化されるのと同じ位置の合成ビューであって、まず中間点でビューの合成を生成し、次いでその結果を使用して、符号化される現在のビュー位置で別のビューを合成することによって、追加的に合成された合成ビュー
(3)非合成ビュー画像
(4)仮想画像、及び
(5)仮想画像から合成される別の個別の合成画像のうちの1つとすることができ、参照画像は第1のビュー画像と第2のビュー画像との間の位置、または第2のビュー画像のある位置にある。
【0041】
ステップ835で、符号化された第1のビュー画像、符号化された第2のビュー画像、及び符号化された制御情報が送信される。
【0042】
図8Aのプロセス、及び本出願に記載した様々な他のプロセスは、符号器における復号ステップも含み得る。例えば、符号器は、合成された仮想画像を使用して符号化された第2のビュー画像を復号することができる。これは、復号器が生成するものに一致する再構築された第2のビュー画像を生成すると予想される。次いで符号器は、再構築を参照画像として使用することによって、再構築を使用して次の画像を符号化することができる。このように、符号器は、第2のビュー画像の再構築を使用して次の画像を符号化し、復号器も再構築を使用して次の画像を復号する。その結果、符号器は、そのレート歪み最適化(rate-distortion optimization)及び符号化モードのその選択を、例えば、復号器が生成すると予想されるのと同じ最終的な出力(次の画像の再構築)に基づかせることができる。この復号ステップを、例えば、操作825後の任意の時点で実行することができる。
【0043】
図8Bは、本原理の一実施形態による、仮想参照ビューを復号するための方法800のフロー図を示す。ステップ855で、信号が受信される。信号は、第1のビュー位置の装置から取得された第1のビュー画像、第2のビュー位置の装置から取得された第2のビュー画像、及び参照のみに使用される(出力されない)仮想画像がどのように生成されるかについての制御情報についての符号化映像情報を含む。ステップ860で、第1のビュー画像が復号される。ステップ865で、制御情報を使用して仮想ビュー画像が生成/合成される。ステップ870で、生成/合成された仮想ビュー画像を復号された第1のビュー画像への追加の参照として使用して、第2のビュー画像が復号される。
【0044】
実施形態1:
仮想ビューは、3Dワーピング技術を使用して既存のビューから生成することができる。仮想ビューを取得するために、カメラの内部パラメータ(intrinsic parameter)、及び外部パラメータ(extrinsic parameter)についての情報が使用される。内部パラメータは、それだけには限定されないが、例えば焦点距離、ズーム、及び他の内部特性を含み得る。外部パラメータは、それだけには限定されないが、例えば、位置(平行移動)、向き(パン、傾き、回転)、及び他の外部特性を含み得る。更に、シーンの奥行きマップも使用される。図9は、本原理の一実施形態による、本原理を適用することができる奥行きマップ900の例を示す。特に、奥行きマップ900は、ビュー0の場合である。
【0045】
3Dワーピングの場合の透視投影行列は、以下のように表すことができる。
【0046】
PM=A[R|t] (1)
式中、A、R、及びtは、それぞれ内部行列、回転行列、及び平行移動ベクトルを示し、これらの値は、カメラパラメータと呼ばれる。投影方程式(projection equation)を使用して、画像座標からのピクセル位置を3Dワールド座標に投影することができる。方程式(2)は、奥行きデータ及び方程式(1)を含む投影方程式である。方程式(2)は、方程式(3)に変換することができる。
【0047】
【数1】

【0048】
WC(x,y,z)=R-1・A-1・Pref(x,y,l)・D−R-1・t (3)
式中、Dは奥行きデータを示し、Pは参照画像座標系における3Dワールド座標または同次座標上のピクセル位置を示し、
【0049】
【数2】

【0050】
は3Dワールド座標系における同次座標を示す。投影後、3Dワールド座標におけるピクセル位置は、方程式(1)の逆の形である方程式(4)による所望の対象画像における位置にマッピングされる。
【0051】
target(x,y,l)=A・R・(PWC(x,y,z)+R-1・t) (4)
その結果、参照画像におけるピクセル位置に対する対象画像における正しいピクセル位置を取得することができる。その後、参照画像上のピクセル位置から対象画像上の投影されたピクセル位置にピクセル値をコピーする。
【0052】
仮想ビューを合成するために、参照ビュー及び仮想ビューのカメラパラメータを使用する。しかし、必ずしも仮想ビューのカメラパラメータのフルセットがシグナリングされるとは限らない。仮想ビューが水平面における移動のみである場合(例えば、図2のビュー1からビュー2の例を参照)、平行移動ベクトルを更新するだけでよく、残りのパラメータはそのままである。
【0053】
図3及び図4を参照して示され、記載されている装置300及び装置400などの装置において、1つの符号化構造では、ビュー5が予測ループにおける参照としてビュー1を使用する。しかし、上述したように、それらの間の基線距離が長いために、相関関係が限られ、ビュー5がビュー1を基準として使用する確率は非常に小さい。
【0054】
ビュー1をビュー5のカメラ位置にワープし、次いでこの仮想的に生成されたピクチャを追加の参照として使用することができる。しかし、基線が長いために、仮想ビューには多くの穴またはより大きい穴がある可能性があり、これらは、埋めるには微々たるものではない場合がある。穴埋めの後でさえ、最終的な画像は、参照として使用すべき許容できる品質を有していない場合がある。図10Aは、穴埋め無しのワープ済みピクチャ1000の例を示す。図10Bは、穴埋め有りの図10Aのワープ済みピクチャ1050の例を示す。図10Aからわかるように、ブレイクダンサーの左、及びフレームの右側に幾つかの穴がある。次いでこれらの穴は、塗り直しのような穴埋めアルゴリズムを使用して埋められ、結果は、図10Bからわかる。
【0055】
長い基線の問題に対処するために、ビュー1をカメラ位置ビュー5に直接ワープする代わりに、ビュー1とビュー5との間のどこかの位置、例えば2つのカメラの間の中間点にワープすることを提案する。この位置は、ビュー5に比べてビュー1に近く、場合によってはより少なくより小さい穴を有する。これらのより小さい/少ない穴は、基線が長いより大きい穴に比べて管理しやすい。実際には、ビュー5に対応する位置を直接生成する代わりに、2つのカメラの間の任意の位置を生成することができる。実際に、複数の仮想カメラ位置を、追加の参照として生成することができる。
【0056】
直線及び並列のカメラ配列の場合、通常、すべての他の情報はすでに使用可能であるため、生成される仮想位置に対応する平行移動ベクトルをシグナリングするだけでよい。1つまたは複数の追加のワープ済みの参照の生成をサポートするために、例えばスライスヘッダで構文を追加することを提案する。表1に、提案されたスライスヘッダ構文の一実施形態が示されている。表2に、提案された仮想ビュー情報構文の一実施形態が示されている。表1のロジックによって示されるように(イタリックで示す)、表2に示される構文は、表1に指定される条件が満たされるときのみ存在する。これらの条件は、次の通りである。すなわち、現在のスライスがEPまたはEBスライスであり、プロファイルがマルチビュー映像プロファイルである。表2は、P、EP、B、及びEBのスライスについて「l0」情報を含み、B及びEBのスライスについて「l1」情報を更に含むことに留意されたい。適切な参照リスト配列構文を使用することによって、複数のワープ済みの参照を作成することができる。例えば、第1の参照ピクチャは、オリジナルの参照とすることができ、第2の参照ピクチャは、参照と現在のビューとの間のあるポイントにおけるワープ済みの参照とすることができ、第3の参照ピクチャは、現在のビュー位置におけるワープ済みの参照とすることができる。
【0057】
【表1】

【0058】
【表2】

【0059】
通常ビットストリームに現れる表1及び表2に太字で示されている構文要素に留意されたい。更に、表1は、既存のISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)MPEG−4(Moving Picture Experts Group-4)Part10 AVC(Advanced Video Coding)標準/ITU-T(International Telecommunication Union,Telecommunication Sector)H.264 Recommendation(以下、「MPEG−4 AVC標準」)スライスヘッダ構文の修正であるため、便宜上、変更されていない既存の構文の幾つかの部分は、省略記号で示されている。
【0060】
この新しい構文のセマンティクスは、以下の通りである。
【0061】
1に等しいvirtual_view_flag_l0は、リマッピングされるLIST0における参照ピクチャが生成する必要のある仮想参照ビューであることを示す。
0に等しいvirtual_view_flagは、リマッピングされる参照ピクチャは仮想参照ビューではないことを示す。
【0062】
translation_offset_x_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の平行移動ベクトルの第1の成分を示す。
【0063】
translation_offset_y_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の平行移動ベクトルの第2の成分を示す。
【0064】
translation_offset_z_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の平行移動ベクトルの第3の成分を示す。
【0065】
pan_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の(yに沿った)パニングパラメータを示す。
【0066】
tilt_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の(xに沿った)傾きパラメータを示す。
【0067】
rotation_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間の(zに沿った)回転パラメータを示す。
【0068】
zoom_l0は、リストLIST0におけるabs_diff_view_idx_minus1によってシグナリングされるビューと生成すべき仮想ビューとの間のズームパラメータを示す。
【0069】
hole_filling_mode_l0は、LIST0におけるワープ済みピクチャにおける穴をどうやって埋めるかを示す。様々な穴埋めモードをシグナリングすることができる。例えば、値0は、近隣において最も遠い(すなわち、最大の奥行きを有する)ピクセルをコピーすることを意味し、値1は、付近の背景を拡張することを意味し、値2は穴埋めなしを意味する。
【0070】
depth_filter_type_l0は、LIST0における奥行き信号にどの種類のフィルタを使用するかを示す。様々なフィルタをシグナリングすることができる。一実施形態において、値0はフィルタなしを意味し、値1は中央フィルタを意味し、値2は両側フィルタを意味し、値3はガウスフィルタを意味する。
【0071】
video_filter_type_l0は、リストLIST0における仮想映像信号にどの種類のフィルタを使用するかを示す。様々なフィルタをシグナリングすることができる。一実施形態において、値0はフィルタなしを意味し、値1はノイズ除去フィルタを意味する。
【0072】
virtual_view_flag_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のvirtual_view_flag_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0073】
translation_offset_x_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のtranslation_offset_x_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0074】
translation_offset_y_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のtranslation_offset_y_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0075】
translation_offset_z_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のtranslation_offset_z_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0076】
pan_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のpan_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0077】
tilt_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のtilt_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0078】
rotation_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のrotation_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0079】
zoom_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のzoom_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0080】
hole_filling_mode_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のhole_filling_mode_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0081】
depth_filter_type_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のdepth_filter_type_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0082】
video_filter_type_l1は、l0がl1と取り替えられた状態のvideo_filter_type_l0と同一のセマンティクスを使用する。
【0083】
図11は、本原理の別の実施形態による、仮想参照ビューを符号化するための方法1100のフロー図を示す。ステップ1110で、ビューiについての符号器構成ファイルが読み取られる。ステップ1115で、位置「t」において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1120に渡される。そうでない場合、制御はステップ1125に渡される。ステップ1120で、位置「t」において、参照ビューからビュー合成が行われる。ステップ1125で、現在のビュー位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1130に渡される。そうでない場合、制御はステップ1135に渡される。ステップ1130で、現在のビュー位置でビュー合成が行われる。ステップ1135で、参照リストが生成される。ステップ1140で、現在のピクチャが符号化される。ステップ1145で、参照リスト再配列コマンドが送信される。ステップ1150で、仮想ビュー生成コマンドが送信される。ステップ1155で、現在のビューの符号化が行われるかどうかが判定される。符号化が行われる場合、方法が終了する。そうでない場合、制御はステップ1160に渡される。ステップ1160で、方法は、次のピクチャに進んで符号化を行い、ステップ1105に戻る。
【0084】
したがって、図11において、(ステップ1110で)符号器構成を読み取った後、(ステップ1115で)仮想ビューを位置「t」において生成すべきかどうかが判定される。こうしたビューを生成する必要がある場合、穴埋め(図11に明示的には図示せず)と共に(ステップ1120で)ビュー合成が行われ、この仮想ビューは、(ステップ1135で)参照として追加される。その後、現在のカメラの位置で(ステップ1125で)別の仮想ビューを生成し、参照リストに追加することもできる。次いで現在のビューの符号化は、これらのビューを追加の参照として続ける。
【0085】
図12は、本原理の別の実施形態による、仮想参照ビューを復号するための方法1200のフロー図を示す。ステップ1205で、ビットストリームが構文解析される。ステップ1210で、参照リスト再配列コマンドが構文解析される。ステップ1215で、存在する場合、仮想ビュー情報が構文解析される。ステップ1220で、位置「t」において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1225に渡される。そうでない場合、制御はステップ1230に渡される。ステップ1225で、位置「t」において、参照ビューからビュー合成が行われる。ステップ1230で、現在のビュー位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1235に渡される。そうでない場合、制御はステップ1240に渡される。ステップ1235で、現在のビュー位置でビュー合成が行われる。ステップ1240で、参照リストが生成される。ステップ1245で、現在のピクチャが復号される。ステップ1250で、現在のビューの復号が行われるかどうかが判定される。復号が行われる場合、方法が終了する。そうでない場合、制御はステップ1055に渡される。ステップ1255で、方法は、次のピクチャに進んで復号を行い、ステップ1205に戻る。
【0086】
したがって、図12において、(ステップ1210で)参照リスト再配列構文要素を構文解析することによって、(ステップ1220で)位置「t」において追加の参照として仮想ビューを生成する必要があるかどうかを判定することができる。この場合には、(ステップ1225で)ビュー合成及び穴埋め(図12に明示的には図示せず)が実行されて、このビューが生成される。更に、ビットストリームで示される場合、(ステップ1230で)現在のビュー位置において別の仮想ビューが生成される。これらのビューはいずれも、(ステップ1240で)次いで追加の参照として参照リストに入れられ、復号が続行される。
【0087】
実施形態2:
別の実施形態において、上記の構文を使用して内部パラメータ及び外部パラメータを送信する代わりに、それらを表3に示されるように送信することができる。表3は、別の実施形態による提案された仮想ビュー情報構文を示す。
【0088】
【表3】

【0089】
【表4】

【0090】
【表5】

【0091】
次いで構文要素は、以下のセマンティクスを有することになる。
【0092】
1に等しいintrinsic_param_flag_l0は、LIST_0の内部カメラパラメータがあることを示す。0に等しいintrinsic_param_flag_l0は、LIST_0の内部カメラパラメータがないことを示す。
【0093】
1に等しいintrinsic_params_equal_l0は、LIST_0の内部カメラパラメータがすべてのカメラについて等しく、1組の内部カメラパラメータのみが存在することを示す。0に等しいintrinsic_params_equal_l0は、LIST_1の内部カメラパラメータがカメラごとに異なり、カメラごとに1組の内部カメラパラメータが存在することを示す。
【0094】
prec_focal_length_l0は、2-prec_focal_length_l0によって提供されるfocal_length_l0_x[i]及びfocal_length_l0_y[i]の最大許容打ち切り誤差の指数を指定する。
【0095】
prec_principal_point_l0は、2-prec_principal_point_l0によって提供されるprincipal_point_l0_x[i]及びprincipal_point_l0_y[i]の最大許容打ち切り誤差の指数を指定する。
【0096】
prec_radial_distortion_l0は、2-prec_radial_distortion_l0によって提供されるradial_distortion_l0の最大許容打ち切り誤差の指数を指定する。
【0097】
0に等しいsign_focal_length_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の符号が正であることを示す。0に等しいsign_focal_length_l0_x[i]は、符号が負であることを示す。
【0098】
exponent_focal_length_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の指数部分を指定する。
【0099】
mantissa_focal_length_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の仮数部分を指定する。mantissa_focal_length_l0_x[i]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0100】
0に等しいsign_focal_length_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の符号が正であることを示す。0に等しいsign_focal_length_l0_y[i]は、符号が負であることを示す。
【0101】
exponent_focal_length_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の指数部分を指定する。
【0102】
mantissa_focal_length_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの焦点距離の仮数部分を指定する。mantissa_focal_length_l0_y[i]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0103】
0に等しいsign_principal_point_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の符号が正であることを示す。0に等しいsign_principal_point_l0_x[i]は、符号が負であることを示す。
【0104】
exponent_principal_point_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の指数部分を指定する。
【0105】
mantissa_principal_point_l0_x[i]は、水平方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の仮数部分を指定する。mantissa_principal_point_l0_x[i]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0106】
0に等しいsign_principal_point_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の符号が正であることを示す。0に等しいsign_principal_point_l0_y[i]は、符号が負であることを示す。
【0107】
exponent_principal_point_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の指数部分を指定する。
【0108】
mantissa_principal_point_l0_y[i]は、垂直方向のLIST0におけるi番目のカメラの主点の仮数部分を指定する。mantissa_principal_point_l0_y[i]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0109】
0に等しいsign_radial_distortion_l0[i]は、LIST0におけるi番目のカメラの半径方向歪み係数の符号が正であることを示す。0に等しいsign_radial_distortion_l0[i]は、符号が負であることを示す。
【0110】
exponent_radial_distortion_l0[i]は、LIST0におけるi番目のカメラの半径方向歪み係数の指数部分を指定する。
【0111】
mantissa_radial_distortion_l0[i]は、LIST0におけるi番目のカメラの半径方向歪み係数の仮数部分を指定する。mantissa_radial_distorion_l0[i]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0112】
表4は、i番目のカメラの固有行列A(i)を示す。
【0113】
【表6】

【0114】
1に等しいextrinsic_param_flag_l0は、LIST0における外部カメラパラメータがあることを示す。0に等しいextrinsic_param_flag_l0は、外部カメラパラメータがないことを示す。
【0115】
prec_rotation_param_l0は、LIST0について2-prec_rotation_param_l0によって提供されるr[i][j][k]の最大許容打ち切り誤差の指数を指定する。
【0116】
prec_translation_param_l0は、LIST0について2-prec_translation_param_l0によって提供されるt[i][j]の最大許容打ち切り誤差の指数を指定する。
【0117】
0に等しいsign_l0_r[i][j][k]は、LIST0におけるi番目のカメラの回転行列の(j,k)成分の符号が正であることを示す。0に等しいsign_l0_r[i][j][k]は、符号が負であることを示す。
【0118】
exponent_l0_r[i][j][k]は、LIST0におけるi番目のカメラの回転行列の(j,k)成分の指数部分を指定する。
【0119】
mantissa_l0_r[i][j][k]は、LIST0におけるi番目のカメラの回転行列の(j,k)成分の仮数部分を指定する。mantissa_l0_r[i][j][k]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0120】
表5は、i番目のカメラの回転行列R(i)を示す。
【0121】
【表7】

【0122】
0に等しいsign_l0_t[i][j]は、LIST0におけるi番目のカメラの平行移動ベクトルのj番目の成分の符号が正であることを示す。0に等しいsign_l0_t[i][j]は、符号が負であることを示す。
【0123】
exponent_l0_t[i][j]は、LIST0におけるi番目のカメラの平行移動ベクトルのj番目の成分の指数部分を指定する。
【0124】
mantissa_l0_t[i][j]は、LIST0におけるi番目のカメラの平行移動ベクトルのj番目の成分の仮数部分を指定する。mantissa_l0_t[i][j]構文要素のサイズは、以下で指定されるように決定される。
【0125】
表6は、i番目のカメラの平行移動ベクトルt(i)を示す。
【0126】
【表8】

【0127】
内部行列及び回転行列の成分、及び平行移動ベクトルは、IEEE754標準に似た方法で次のように取得される。
【0128】
If E=63 and M is non−zero,then X is not a number.
If E=63 and M=0,then X=(−1)S・∞.
If 0<E<63,then X=(−1)S・2E-31・(1.M).
If E=0 and M is non−zero,then X=(−1)S・2-30・(0.M).
If E=0 and M=0,then X=(−1)S・0.
式中、M=bin2float(N)、0≦M<1であり、X、s、N及びEのそれぞれが表7の第1の列、第2の列、第3の列、及び第4の列に対応する。分数の2値表現を対応する浮動小数点数に変換する関数bin2float()のcスタイルの記述については以下を参照されたい。
【0129】
【表9】

【0130】
表8に、分数N(0≦N<1)の2値表現を対応する浮動小数点数Mに変換するM=bin2float(N)のcによる実装の一例が示されている。
【0131】
【表10】

【0132】
仮数構文要素のサイズvは、以下のように決定される。
【0133】
v=max(0,−30+Precision_Syntax_Element),if E=0.
v=max(0,E−31+Precision_Syntax_Element),if 0<E<63.
v=0,if E=31,
仮数構文要素及びその対応するE及びPrecision_Syntax_Elementが表9に示されている。
【0134】
【表11】

【0135】
「l1」の構文要素については、「l0」の構文のセマンティクスにおいて、LIST0をLIST1に置き換える。
【0136】
実施形態3:
別の実施形態において、以下の通り仮想ビューを連続的に改良することができる。
【0137】
まず、ビュー1とビュー5との間にビュー1からのt1の距離で仮想ビューを生成する。3Dワーピング後、穴が埋められて、最終的な仮想ビューを位置P(t1)に生成する。次いで、仮想カメラ位置V(t1)においてビュー1の奥行き信号をワープし、奥行き信号の穴を埋め、任意の他の必要な後処理ステップを行うことができる。実装では、ワープ済みの奥行きデータを使用して、ワープ済みのビューを生成することもできる。
【0138】
この後、V(t1)と同じ方法で、V(t1)における仮想ビューとビュー5との間に、V(t1)からt2の距離で別の仮想ビューを生成することができる。これは、図13に示されている。図13は、本原理の一実施形態による、本原理を適用することができる連続仮想ビュー生成器1300の例を示す。仮想ビュー生成器1300は、第1のビュー合成・穴埋め器1310及び第2のビュー合成・穴埋め器1320を含む。この例において、ビュー5は、符号化されるビューを表し、ビュー1は、(例えば、ビュー5または他の何らかのビューの符号化に使用される)使用可能な参照ビューを表す。この例において、2つのカメラの間の中間点を中間位置として使用することを選択した。したがって、第1のステップにおいて、t1は、D/2として選択され、仮想ビューは、第1のビュー合成・穴埋め器1310による穴埋めの後、V(D/2)として生成される。その後、第2のビュー合成・穴埋め器1320によって、V(D/2)及びV5を使用して、別の中間ビューが位置3D/4に生成される。次いでこの仮想ビューV(3D/4)を参照リスト1330に追加することができる。
【0139】
同様に、品質基準が満たされるまで、必要に応じてより多くの仮想ビューを生成することができる。品質尺度の例は、仮想ビューと予測されるビュー、例えばビュー5との間の予測誤差とすることができる。次いで、最終的な仮想ビューを、ビュー5の参照として使用することができる。適当な参照リスト配列構文を使用することによって、すべての中間ビューを参照として追加することもできる。
【0140】
図14は、本原理の更に別の実施形態による、仮想参照ビューを符号化するための方法1400のフロー図を示す。ステップ1410で、ビューiについての符号器構成ファイルが読み取られる。ステップ1415で、複数の位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1420に渡される。そうでない場合、制御はステップ1425に渡される。ステップ1420で、連続改良によって、参照ビューから複数の位置でビュー合成が行われる。ステップ1425で、現在のビュー位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1430に渡される。そうでない場合、制御はステップ1435に渡される。ステップ1430で、現在のビュー位置でビュー合成が行われる。ステップ1435で、参照リストが生成される。ステップ1440で、現在のピクチャが符号化される。ステップ1445で、参照リスト再配列コマンドが送信される。ステップ1450で、仮想ビュー生成コマンドが送信される。ステップ1455で、現在のビューの符号化が行われるかどうかが判定される。符号化が行われる場合、この方法は終了する。そうでない場合、制御はステップ1460に渡される。ステップ1460で、方法は、次のピクチャに進んで符号化を行い、ステップ1405に戻る。
【0141】
図15は、本原理の更に別の実施形態による、仮想参照ビューを復号するための方法1500のフロー図を示す。ステップ1505で、ビットストリームが構文解析される。ステップ1510で、参照リスト再配列コマンドが構文解析される。ステップ1515で、存在する場合、仮想ビュー情報が構文解析される。ステップ1520で、複数の位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1525に渡される。そうでない場合、制御はステップ1530に渡される。ステップ1525で、連続改良によって、参照ビューから複数の位置でビュー合成が行われる。ステップ1530で、現在のビュー位置において仮想参照を生成すべきかどうかが判定される。生成すべきである場合、制御はステップ1535に渡される。そうでない場合、制御はステップ1540に渡される。ステップ1535で、現在のビュー位置でビュー合成が行われる。ステップ1540で、参照リストが生成される。ステップ1545で、現在のピクチャが復号される。ステップ1550で、現在のビューの復号が行われるかどうかが判定される。復号が行われる場合、この方法は終了する。そうでない場合、制御はステップ1555に渡される。ステップ1555で、方法は、次のピクチャに進んで復号を行い、ステップ1505に戻る。
【0142】
理解できるように、この実施形態と実施形態1との間の相違は、符号器において、単に「t」における単一の仮想ビューの代わりに、連続改良によって位置t1、t2、t3で幾つかの仮想ビューを生成できることである。次いで、これらすべての仮想ビュー、または例えば最高の仮想ビューを最終的な参照リストに入れることができる。復号器において、参照リスト再配列構文は、仮想ビューを幾つの位置で生成する必要があるかを示す。これらは次いで、復号の前に参照リストに入れられる。
【0143】
このように様々な実装が提供される。これらの実装に含まれるのは、例えば、以下の利点/特徴のうちの1つまたは複数を含む実装である。
【0144】
1.少なくとも1つの他のビューから仮想ビューを生成し、仮想ビューを参照ビューとして符号化に使用する。
【0145】
2.少なくとも第1の仮想ビューから第2の仮想ビューを生成する。
【0146】
2a.(本明細書においてすぐ上に記載した項目2の)第2の仮想ビューを参照ビューとして符号化に使用する。
【0147】
2b.3Dの応用分野における(2の)第2の仮想ビューを生成する。
【0148】
2e.(2の)少なくとも第2の仮想ビューから第3の仮想ビューを生成する。
【0149】
2f.カメラ位置(または既存の「ビュー」位置)で(2の)第2の仮想ビューを生成する。
【0150】
3.2つの既存のビューの間に複数の仮想ビューを生成し、複数の仮想ビューの前のものに基づいて複数の仮想ビューのうちの連続するものを生成する。
【0151】
3a.生成される連続ビューごとに品質基準が向上するように、(3の)連続仮想ビューを生成する。
【0152】
3b.仮想ビューと予想されている2つの既存のビューのうちの一方との間の予測誤差(または残余)の尺度である(3における)品質基準を使用する。
【0153】
これらの実装のうちの幾つかは、復号が行われた後、ある応用分野(3Dの応用分野など)において仮想ビューを生成するのではなく(またはそれに加えて)、仮想ビューが符号器で生成されるという特徴を含む。更に、本明細書に記載した実装及び特徴は、MPEG−4 AVC標準、MPEG−4 AVC標準のMVC(マルチビュー映像符号化)拡張、またはMPEG−4 AVC標準のSVC(スケーラブル映像符号化)拡張の文脈で使用することができる。しかし、これらの実装及び特徴は、(既存のまたは将来の)別の標準及び/または勧告の文脈で、または標準及び/または勧告を伴わない文脈で使用することができる。したがって、特定の特徴及び態様を有する1つまたは複数の実装を提供する。しかし、記載した実装の特徴及び態様を、他の実装に適合させることもできる。
【0154】
実装は、それだけには限定されないが、スライスヘッダ、SEIメッセージ、他の高レベル構文、非高レベル構文、帯域外情報、データストリームデータ、及び黙示のシグナリングを含む様々な技術を使用して情報をシグナリングすることができる。したがって、本明細書に記載した実装は、特定の文脈で説明することができるが、こうした説明は、特徴及び概念を決してこうした実装または文脈に限定するものとみなされないものとする。
【0155】
したがって、特定の特徴及び態様を有する1つまたは複数の実装を提供する。しかし、記載した実装の特徴及び態様は、他の実装に適合させることもできる。実装は、それだけには限定されないが、SEIメッセージ、他の高レベル構文、非高レベル構文、帯域外情報、データストリームデータ、及び黙示のシグナリングを含む様々な技術を使用して情報をシグナリングすることができる。したがって、本明細書に記載した実装は、特定の文脈で説明することができるが、こうした説明は、特徴及び概念を決してこうした実装または文脈に限定するものとみなされないものとする。
【0156】
更に、多くの実装を、符号器及び復号器のいずれかまたは両方において実施することができる。
【0157】
特許請求の範囲を含めて、本明細書における「アクセスする」についての言及は、一般的であるものとする。例えば、1つのデータに「アクセスする」ことは、例えば、1つのデータを受信する、送信する、格納する、伝送する、または処理する過程において実行することができる。したがって、例えば、画像は通常、メモリに格納されるとき、メモリから取り出されるとき、符号化されるとき、復号されるとき、または新しい画像を合成するための基礎として使用されるときにアクセスされる。
【0158】
本明細書における基準画像が別の画像(例えば合成画像)に「基づく」についての言及によって、参照画像を(さらなる処理が行われることなく)他の画像と等しくする、または他の画像を処理することによって参照画像を作成することができる。例えば、参照画像は、第1の合成画像と等しくなるように設定し、更に、第1の合成画像に「基づかせる」ことができる。また、参照画像は、第1の合成画像のさらなる合成であることによって第1の合成画像に「基づかせる」ことができ、仮想位置を新しい位置に移動させることができる(上述したように、例えば、追加的な合成の実装において)。
【0159】
本明細書における本原理の「一実施形態」、または「一実装形態」、及びその他の変形についての言及は、実施形態との関連で記載した特定の特徴、構造、特性などが本原理の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書にわたって様々な場所に記載される「一実施形態において」、または「一実装形態において」という句及び他の任意の変形の記載は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。
【0160】
例えば「A/B」、「A及び/またはB」並びに「A及びBのうちの少なくとも1つ」の場合など、次の「/」、「及び/または」並びに「のうちの少なくとも1つ」のうちの任意のものの使用は、最初に列挙された選択肢(A)のみの選択、2番目に列挙された選択肢(B)のみの選択、または両方の選択肢(A及びB)の選択を含むものとすることを理解されたい。別の例として、「A、B、及び/またはC」並びに「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」の場合において、こうした言い回しは、最初に列挙された選択肢(A)のみの選択、2番目に列挙された選択肢(B)のみの選択、3番目に列挙された選択肢(C)のみの選択、最初及び2番目に列挙された選択肢(A及びB)のみの選択、最初及び3番目に列挙された選択肢(A及びC)のみの選択、2番目及び3番目に列挙された選択肢(B及びC)のみの選択、または3つすべての選択肢(A、B及びC)の選択を含むものとする。これは、当業者によって容易に理解できるように、列挙された項目数だけ拡張することができる。
【0161】
本明細書に記載した実装は、例えば、方法またはプロセス、装置、ソフトウェアプログラム、データストリーム、または信号において実施することができる。単一の形の実装の文脈でのみ説明されている場合でさえ(例えば、方法としてのみ説明される)、記載した特徴の実装は、他の形(例えば、装置またはプログラム)で実施することもできる。装置は、例えば、適切なハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアに実装することができる。方法は、例えば、コンピュータ、マイクロプロセッサ、集積回路、またはプログラマブル論理装置を含めて、例えば、一般的な処理装置を指す、例えば、プロセッサなどの装置において実施することができる。また、プロセッサは、例えば、コンピュータ、携帯電話、PDA(ポータブル/パーソナルデジタルアシスタント)、及びエンドユーザ間の情報の通信を容易にする他の装置などの通信装置も含む。
【0162】
本明細書に記載した様々なプロセス及び特徴の実装は、特に、例えば、データ符号化及び復号に関連付けられる機器またはアプリケーションなど、異なる様々な機器またはアプリケーションに組み込むことができる。こうした機器の例には、符号器、復号器、復号器からの出力を処理する後処理機、符号器への入力を提供する前処理機、映像符号器、映像復号器、映像コーデック、ウェブサーバ、セットトップボックス、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、及び他の通信装置を含む。明らかであるように、機器は、モバイルであってもよく、自動車にインストールされていてもよい。
【0163】
更に、方法は、命令がプロセッサによって実行されることによって実施することができ、こうした命令(及び/又は実装によって生成されるデータ値)は、例えば、集積回路、ソフトウェア搬送波、又は他の記憶装置、例えば、ハードディスク、コンパクトディスク、「RAM」(ランダムアクセスメモリ)、又は「ROM」(読み取り専用メモリ)などのプロセッサ可読媒体に格納することができる。命令は、プロセッサ可読媒体に有形に組み込まれるアプリケーションプログラムを形成することができる。例えば、命令は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はその組み合わせにあってもよい。命令は、例えば、オペレーティングシステム、個別のアプリケーション、又はその2つの組み合わせにおいて見つけることができる。したがって、プロセッサは、例えば、プロセスを実行するように構成された装置、及びプロセスを実行するための命令を有する(記憶装置など)プロセッサ可読媒体を含む装置の両方として特徴付けることができる。更に、プロセッサ可読媒体は、命令に加えてまたは命令に代えて、一実装によって生成されるデータ値を格納することができる。
【0164】
当業者には明らかなように、実装は、例えば格納または送信することができる情報を運ぶようにフォーマットされた様々な信号を生成することができる。情報は、例えば、記述した実装のうちの1つによって生成される方法またはデータを実行するための命令を含むことができる。例えば、信号は、記述した実施形態の文脈を書き込み、または読み出すためのルールをデータとして運ぶために、または記載した実施形態によって書かれる実際の構文値をデータとして運ぶためにフォーマットすることができる。こうした信号は、例えば、電磁波として(例えば、スペクトルの無線周波数部分を使用して)、または帯域幅信号としてフォーマットすることができる。フォーマットは、例えば、データストリームを符号化し、符号化されたデータストリームで搬送波を変調することを含み得る。信号が運ぶ情報は、例えば、アナログまたはデジタルの情報とすることができる。信号は、知られているように、様々な異なる有線または無線のリンクを介して送信することができる。信号は、プロセッサ可読媒体に格納され得る。
【0165】
幾つかの実装について説明してきた。それにもかかわらず、様々な修正を加えることができることは理解されよう。例えば、異なる実装の要素を組み込み、補い、修正し、または削除して、他の実装を生成することができる。更に、他の構造及びプロセスを、開示されたものと置き換え、結果として得られた実装は、開示した実装と少なくとも実質的に同じ機能を少なくとも実質的に同じ方法で実行して、少なくとも実質的に同じ結果を達成することを当業者であれば理解されよう。したがって、これら及び他の実装は、本出願によって企図され、添付の特許請求の範囲内に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスするステップであって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、ステップと、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップであって、前記第2のビュー画像は、前記参照画像に基づいて符号化されている、ステップと、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記参照画像を合成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記参照画像を符号化し送信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記参照画像を受信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、
前記参照画像は、オリジナルの参照画像の再構築であることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、さらに、
複数のビューのうちのどのビューが前記参照画像の前記仮想ビューの位置に対応するかを示す制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、さらに、
前記第1のビュー画像および前記第2のビュー画像を受信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記第1のビュー画像および前記第2のビュー画像を送信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、
前記第1のビュー画像はオリジナルの第1のビュー画像の再構築されたバージョンを含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、
前記参照画像は前記第1のビュー画像から合成された仮想画像であることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法において、
前記参照画像は前記合成画像であることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、
前記参照画像は前記合成画像から合成された別の個別の合成画像であり、前記参照画像は、前記第1のビュー画像と前記第2のビュー画像との間の位置または前記第2のビュー画像のある位置にあることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、
前記参照画像は、まず前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置において前記第1のビュー画像の合成を生成し、次いでその結果を使用して前記第2のビュー位置により近い別の画像を合成することによって追加的に合成されていることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記復号された第2のビュー画像を使用して、次の画像を符号器で符号化するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法において、さらに、
前記復号された第2のビュー画像を使用して、次の画像を復号器で復号するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするための手段と、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスするための手段であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、手段と、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするための手段であって、前記第2のビュー画像は、前記参照画像に基づいて符号化されている、手段と、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するための手段と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置において、
映像符号器および映像復号器のうちの少なくとも一方に実装されることを特徴とする装置。
【請求項18】
少なくとも、
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスするステップであって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、ステップと、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップであって、前記第2のビュー画像は、前記参照画像に基づいて符号化されている、ステップと、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するステップと
をプロセッサに実行させることを特徴とする命令を格納したプロセッサ可読媒体。
【請求項19】
少なくとも、
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスするステップであって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、ステップと、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするステップであって、前記第2のビュー画像は、前記参照画像に基づいて符号化されている、ステップと、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するステップと
を実行するように構成されたプロセッサを備えたことを特徴とする装置。
【請求項20】
(1)第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスし、(2)第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするためのアクセスユニットであって、前記第2のビュー画像が参照画像に基づいて符号化されている、アクセスユニットと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す参照画像にアクセスするための記憶装置であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、記憶装置と、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するための復号ユニットと
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置において、
前記アクセスユニットは、符号化ユニット、ビットストリームパーサを備えたことを特徴とする装置。
【請求項22】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報を含む第1のビュー部分と、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報を含む第2のビュー部分であって、前記第2のビュー画像は、参照画像に基づいて符号化されている、第2のビュー部分と、
前記参照画像を示す符号化情報を含む参照部分であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表し、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、参照部分と、
を含むことを特徴とする情報を含むようにフォーマットされた映像信号。
【請求項23】
請求項22に記載の映像信号において、
前記参照画像を示す前記符号化情報は、前記参照画像を合成する際に復号器によって使用するための前記参照画像の前記仮想ビュー位置を示す制御情報を含むことを特徴とする映像信号。
【請求項24】
請求項22に記載の映像信号において、
前記参照画像を示す前記符号化情報は前記参照画像の符号化を含むことを特徴とする映像信号。
【請求項25】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像の符号化映像情報についての第1のビュー部分と、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像の符号化映像情報についての第2のビュー部分であって、前記第2のビュー画像は、参照画像に基づいて符号化されている、第2のビュー部分と、
前記参照画像を示す符号化情報についての参照部分であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表し、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、参照部分と、
を含むことを特徴とする映像信号構造。
【請求項26】
請求項25に記載の映像信号構造において、
前記参照部分は前記参照画像のビュー位置を示す符号化情報についてのものであることを特徴とする映像信号構造。
【請求項27】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報を含む第1のビュー部分と、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報を含む第2のビュー部分であって、前記第2のビュー画像は、参照画像に基づいて符号化されている、第2のビュー部分と、
前記参照画像を示す符号化情報を含む参照部分であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表し、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、参照部分と
を含むことを特徴とする映像信号構造を格納したプロセッサ可読媒体。
【請求項28】
(1)第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスし、(2)第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報にアクセスするためのアクセスユニットであって、前記第2のビュー画像が参照画像に基づいて符号化されている、アクセスユニットと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す前記参照画像にアクセスするための記憶装置であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、記憶装置と、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するための復号ユニットと、
前記第1のビュー画像および前記第2のビュー画像を含む信号を変調するための変調器と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項29】
信号を受信し、復調するための復調器であって、前記信号は、第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像についての符号化映像情報を含み、第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像についての符号化映像情報を含み、前記第2のビュー画像が参照画像に基づいて符号化されている、復調器と、
前記第1のビュー画像についての前記符号化映像情報および前記第2のビュー画像についての前記符号化映像情報にアクセスするためのアクセスユニットと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置からの前記第1のビュー画像を表す前記参照画像にアクセスするための記憶装置であって、前記参照画像は、前記第1のビュー位置と前記第2のビュー位置の間の位置についての合成画像に基づいている、記憶装置と、
前記第2のビュー画像および前記参照画像についての前記符号化映像情報を使用して前記第2のビュー画像を復号して、復号済みの第2のビュー画像を生成するための復号ユニットと
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項30】
請求項29に記載の装置において、さらに、
前記参照画像を合成するための映像合成器を備えたことを特徴とする装置。
【請求項31】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像にアクセスするステップと、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置についての仮想画像を、前記第1のビュー画像に基づいて合成するステップと、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像を前記仮想画像に基づく参照画像を使用して符号化するステップであって、前記第2のビュー位置は仮想ビュー位置とは異なり、前記符号化は符号化された第2のビュー画像を生成する、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法において、
前記参照画像は前記仮想画像であることを特徴とする方法。
【請求項33】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像にアクセスするための手段と、
前記第1のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置についての仮想画像を、前記第1のビュー画像に基づいて合成するための手段と、
第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像を仮想画像に基づく参照画像を使用して符号化するための手段であって、前記第2のビュー位置は仮想ビュー位置とは異なり、前記符号化は符号化された第2のビュー画像を生成する、手段と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項34】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像にアクセスし、第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像を仮想画像に基づく参照画像を使用して符号化するための符号化ユニットであって、前記第2のビュー位置は仮想ビュー位置とは異なり、前記符号化は符号化された第2のビュー画像を生成する、符号化ユニットと、
前記第1のビュー画像に基づいて、前記第1のビュー位置および前記第2のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置について前記仮想画像を合成するためのビュー合成器と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項35】
第1のビュー位置に対応する第1のビュー画像にアクセスし、第2のビュー位置に対応する第2のビュー画像を仮想画像に基づく参照画像を使用して符号化するための符号化ユニットであって、前記第2のビュー位置は仮想ビュー位置とは異なり、前記符号化は符号化された第2のビュー画像を生成する、符号化ユニットと、
前記第1のビュー画像に基づいて、前記第1のビュー位置および前記第2のビュー位置とは異なる仮想ビュー位置について前記仮想画像を合成するためのビュー合成器と
前記符号化された第2のビュー画像を含む信号を変調するための変調器と
を備えたことを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2011−519078(P2011−519078A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−549651(P2010−549651)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/001347
【国際公開番号】WO2009/111007
【国際公開日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】