説明

住宅設備監視制御システム

【課題】DNSが存在しないシステムにおいて、ウェブサーバ機能を備える装置にアドレスに変更が生じても当該装置が保持しているウェブページを閲覧できるシステムを提供する。
【解決手段】ウェブブラウザ手段たるマイコン部50を搭載した表示装置CVが、ウェブサーバ機能を有するコントローラCのアドレスと識別子とを対応付けた管理テーブルを取得することができる構成とし、コントローラCのアドレスに変更が生じても表示装置CVがコントローラCのアドレスを特定できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、住宅内に設置された住宅設備、例えばエアコンや照明器具あるいは種々のセキュリティ機器などの制御および監視を行う住宅設備監視制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットに接続されウェブサーバ機能を備えるサーバ機器に保存されたウェブページを閲覧するには、インターネットに接続されウェブブラウザ機能を備える端末装置のウェブブラウザ手段において、ウェブページが保存されている場所を示す情報を入力して指定し、ウェブページの閲覧要求メッセージを送信し、その応答としてウェブページのデータを受信する必要がある。このウェブページが保存されている場所を示す情報は、少なくともインターネット上から前記サーバ機器を特定するためにサーバ機器のアドレスを含む必要がある。ただし、通常はドメイン名をウェブブラウザ手段に入力しウェブページの閲覧を実行する。これは、DNS(Domain Name System)によってドメイン名とアドレスとが対応付けて管理されており、DNSによってドメイン名とアドレスの変換が行われるからである。ここで、サーバ機器のアドレスに変更が生じた場合であっても、ウェブブラウザ手段においてドメイン名を指定すれば、DNSによって変更後のアドレスが特定されウェブブラウザ手段によってウェブページを閲覧することが可能である。
ところで、従来よりエアコンや照明器具あるいは種々のセキュリティ機器などの住宅設備の制御および監視を行う住宅設備監視制御システムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。そして、かかる住宅設備監視制御システムにおいて、住宅設備の制御や監視に関わる情報(例えば、エアコンや照明器具の動作状態など)を表示デバイス(CRTやLCD)に表示することで前記情報を認識し易くするものとして表示装置が用意されている。また近年では、インターネットの普及に伴い、TCP/IPやHTTPなどのインターネットで用いられるプロトコルを使ってシステム内のデータ通信を行うものも提供され始めている。
さらに、住宅設備の制御及び監視を行うコントローラにウェブサーバ機能を搭載し、制御や監視に関わる複数の場面毎に用意された複数のウェブページ(ウェブページ群)をウェブサーバ機能によって表示装置に提供可能とし、表示装置に搭載されているウェブブラウザ機能で当該ウェブページを表示デバイスの画面に表示して閲覧できるようにした住宅設備監視制御システムも提供されている。このようなシステムにおいては、住宅設備の制御状態や監視状態が変化する毎に変化後の場面に対応したウェブページが表示装置に提供され、表示装置においてウェブページを閲覧することにより、使用者が住宅設備の制御や監視に関わる情報(例えば、エアコンや照明器具の動作状態など)を容易に認識できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−295408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来例である住宅設備監視制御システムにあっては、システム内にDNSが存在せず、コントローラのアドレスが変更された場合において、表示装置においてウェブページを閲覧できないといった問題点が存在した。
【0005】
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、コントローラのアドレスが変更されても表示装置においてウェブページを閲覧可能な住宅設備監視制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、住宅内に設置されたコントローラが住宅設備の制御および監視を行うサブシステムと、表示装置と、統合管理装置と、を備え、コントローラと統合管理装置と表示装置とは伝送路を介して相互に接続され、これらコントローラと統合管理装置と表示装置とが宅内ネットワークを構成し、前記表示装置から前記宅内ネットワークを通じて送信される要求メッセージに基づいて前記サブシステムのコントローラが住宅設備の制御および監視を行うとともに当該制御又は監視の結果を示す応答メッセージが当該コントローラから前記表示装置に対して前記宅内ネットワークを通じて送信されるものであり、前記コントローラは、前記制御や監視に関わる内容を含んだ複数のウェブページを保存しており、このウェブページを、前記宅内ネットワークを通じて提供するウェブサーバ機能を有し、前記表示装置は、少なくともコントローラのアドレスを含みウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が指定されることにより、前記コントローラから提供されるウェブページを画面に表示して閲覧するためのウェブブラウザ機能を有し、前記要求メッセージおよび応答メッセージはウェブページ利用して送信される住宅設備監視制御システムであって、前記表示装置は、前記宅内ネットワークを通じてデータ通信を行う通信手段と、コントローラのアドレスと識別子とを対応付けてなる第1の管理テーブルおよびウェブページ場所情報をリストとして管理するウェブページ場所情報リストを記憶する記憶手段と、少なくともウェブページを表示する表示手段と、前記コントローラから前記通信手段を介して受け取ったウェブページを前記表示手段に表示させるウェブブラウザ手段と、操作入力を受け付ける操作入力受付手段とを具備し、前記ウェブブラウザ手段は、記憶手段のウェブページ場所情報リストに記憶されたウェブページ場所情報を指定する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられた場合には、前記ウェブページ場所情報からアドレスを取得し前記通信手段を介して当該アドレスのコントローラに要求メッセージを送信し、その応答として受け取ったウェブページのデータを前記表示手段に表示させるものであり、前記統合管理装置は、コントローラのアドレスと識別子を対応付けてなる第2の管理テーブルを記憶している記憶手段を有し、コントローラは自身のアドレスが変更になると変更後のアドレスおよび識別子を示す変更データを統合管理装置へ送信し、統合管理装置は、変更データを受信した場合に、記憶手段に記憶されている第2の管理テーブルにおいて変更データに含まれる識別子と対応付けられたアドレスを受信したコントローラの変更後のアドレスに更新登録し、更新された第2の管理テーブルの全部または変更された一部の管理テーブルを示す管理データを表示装置に送信し表示装置は、通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し、第1の管理テーブルにおいて変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含むウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更する設定手段を備えることを特徴とした。
【0007】
又、本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の住宅設備監視制御システムにおいて、前記表示装置の前記ウェブブラウザ手段により前記表示手段にウェブページが表示された場合において、このウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられたときにウェブブラウザ手段はこのウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶することを特徴とした。
又、本願請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の住宅設備監視制御システムにおいて、前記表示装置の記憶手段には、前記ウェブブラウザ手段により前記表示手段に表示されたウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が履歴リストとして記憶され、前記ウェブブラウザ手段は履歴リストに記憶されたウェブページ場所情報を選択する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられたときに前記ウェブページ場所情報からアドレスを取得し前記通信手段を介して当該アドレスのコントローラに要求メッセージを送信し、その応答として受け取ったウェブページのデータを前記表示手段に表示させるものであり、前記設定手段は通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含む履歴リストのウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更することを特徴とした。
又、本願請求項4記載の発明では、上記請求項3記載の住宅設備監視制御システムにおいて、いずれかのウェブページには選択不可情報が付与されており、前記ウェブブラウザ手段は選択不可情報が付与されているウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を履歴リストに記憶しないことを特徴とした。
【発明の効果】
【0008】
本願請求項1記載の発明の住宅設備監視制御システムにおいては、コントローラは自身のアドレスが変更になると変更後のアドレスおよび識別子を示す変更データを統合管理装置へ送信し、統合管理装置は、変更データを受信した場合に、記憶手段に記憶されている第2の管理テーブルにおいて変更データに含まれる識別子と対応付けられたアドレスを受信したコントローラの変更後のアドレスに更新登録し、更新された第2の管理テーブルの全部または変更された一部の管理テーブルを示す管理データを表示装置に送信し表示装置は、通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し、第1の管理テーブルにおいて変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含むウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更する設定手段を備えるので、コントローラのアドレスが変更されても、ウェブページ場所情報を選択して当該ウェブページ場所情報が示すウェブページを閲覧することができる。
【0009】
又、本願請求項2記載の発明の住宅設備監視制御システムにおいては、特に、前記表示装置のウェブブラウザ手段により表示手段にウェブページが表示された場合において、このウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられたときにウェブブラウザ手段はこのウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶するので、ウェブページ場所情報リストに新たなウェブページ場所情報を記憶させることができる。
【0010】
又、本願請求項3記載の発明の住宅設備監視制御システムにおいては、特に、表示装置の記憶手段には、ウェブブラウザ手段により表示手段に表示されたウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が履歴リストとして記憶され、ウェブブラウザ手段は履歴リストに記憶されたウェブページ場所情報を選択する操作入力が操作入力受付手段で受け付けられたときにウェブページ場所情報からアドレスを取得し通信手段を介して当該アドレスのコントローラに要求メッセージを送信し、その応答として受け取ったウェブページのデータを表示手段に表示させるものであり、設定手段は通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含む履歴リストのウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更するので、コントローラのアドレスが変更されても、履歴リストからウェブページ場所情報を選択して当該ウェブページ場所情報が示すウェブページを閲覧することができる。
【0011】
又、本願請求項4記載の発明の住宅設備監視制御システムにおいては、特に、いずれかのウェブページには選択不可情報が付与されており、ウェブブラウザ手段は選択不可情報が付与されているウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を履歴リストに記憶しないので、閲覧するに相応しくないウェブページに選択不可情報を付与しておけば、当該ウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が履歴リストに記憶されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の住宅設備監視制御システムのシステム構成図である。
【図2】同上システムにおける統合管理装置のブロック図である。
【図3】同上システムにおける統合管理装置および表示装置に記憶された管理テーブルである。
【図4】同上システムにおけるコントローラのブロック図である。
【図5】同上システムにおける電流計測装置のブロック図である。
【図6】同上システムにおける表示装置のブロック図である。
【図7】同上システムにおける表示装置にメモリ部に記憶されたお気に入りリストである。
【図8】同上システムにおける統合管理装置および表示装置に記憶された別の管理テーブルである。
【図9】同上システムにおける表示装置にメモリ部に記憶された別のお気に入りリストである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態の住宅設備監視制御システムは、図1に示すように、住宅内に設置されたコントローラCが住宅設備の制御並びに監視を行うサブシステムSSと、サブシステムSSのコントローラCと伝送路(エンハンスト・カテゴリ5若しくはカテゴリ6のLANケーブル)を介して接続される統合管理装置TMと、統合管理装置TMにLANケーブルを介して接続される表示装置CVと、を備え、これらコントローラCと統合管理装置TMと表示装置CVとが汎用の通信プロトコル(TCP/IP、UDP、HTTPなど)を利用した宅内ネットワークを構成している。この宅内ネットワークは、100BASE−TX(IEEE802.3u)規格に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)であって、ハブに相当する統合管理装置TMに、ネットワーク端末に相当するサブシステムSSのコントローラCや表示装置CVなどがスター配線で接続されている。さらに統合管理装置TMは、インターネットに接続するための回線の種類(電話回線、CATV回線、光ファイバ回線など)に応じてADSLモデムやケーブルモデムあるいはONU(Optical Network Unit)などのインターネット接続装置MDと通信ケーブル(通常、LANケーブル)によって接続され、インターネット接続装置MDが介在することで宅内ネットワークが外部ネットワークたるインターネットに接続される。また、コントローラCや表示装置CVや統合管理装置TMのネットワークアドレス、すわなち、プライベート(あるいはローカルともいう。)のIPアドレスについては、インターネット接続装置MDがDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を用いて自動的に割り当てるようになっている。なお、この種のインターネット接続装置MDおよびDHCPを用いたネットワークアドレスの自動割り当てについては従来周知であるから詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
また、宅内ネットワークには住宅から離れた遠隔地に設置されたセンタ装置(センタサーバ)SVがインターネットを通じて接続されており、インターネットに接続可能なノート型のパーソナル・コンピュータ、携帯電話機MP、PDA(Personal Digital Assistance)等からなる携帯型の端末装置とセンタ装置SVとの間でインターネットを介したデータ通信を行うことにより、例えば、携帯電話機MPを使って外出先から住宅設備の制御や監視を行うことができる。センタ装置SVは、ネットワーク機能を有する汎用のコンピュータ装置で構成されており、携帯電話機MP等の端末装置からインターネットを通じて送信されるコントローラC宛のメッセージやコントローラCから宅内ネットワークに属さない端末装置に宛て送信されるメッセージを中継する機能を有している。但し、上述のようなインターネット接続機能を有する携帯型の端末装置やセンタ装置SVは従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
統合管理装置TMは、図2に示すようにそれぞれにLANケーブルを介してサブシステムSSのコントローラCが接続される通信ポート2−1や表示装置CVが接続される通信ポート2−2など、複数の通信ポート2−i(i=1、2)と、LANケーブルを介してインターネット接続装置MDが接続される通信ポート3と、通信ポート2−i、3間の伝送経路を切り換えるとともに通信ポート2−i、3間で転送されるパケットの破棄や通信ポート2−i又は3の遮断若しくは制限等の処理(パケット処理)を実行するパケット処理部4と、CPUを主構成要素としパケット処理部4を制御して伝送経路を切り換えさせる機能(経路切換機能)やパケットに対するウイルスチェックやフィルタリング等を実行する機能(ネットワークセキュリティ機能)、サブシステムSSの構成管理機能等を有する制御部1と、表示装置CVやコントローラCやインターネット接続装置MDのMAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)アドレスやネットワークアドレス(プライベートのIPアドレス)を記憶するための記憶部5と、を備えている。また、パケット処理部4は多数のスイッチ要素を具備し、制御部1の経路切換機能によってスイッチ要素が駆動されることにより任意の1つの通信ポート2i又は3と他の1乃至複数の通信ポート2i又は3との間の伝送経路を切り換えたり、あるいは制御部1のネットワークセキュリティ機能によって異常(例えば、不正なパケットやネットワークに支障を来すほど大量のパケットの流入または流出)が生じている通信ポート2i又は3を遮断若しくは制限するものである。記憶部5は不揮発性メモリからなり、各通信ポート2−iに接続されているコントローラCや表示装置CV並びに通信ポート3に接続されているインターネット接続装置MDのMACアドレスやネットワークアドレスを各通信ポート2−i、3と対応させて記憶している。また、記憶手段5は統合管理装置TM自身のMACアドレスやネットワークアドレスも記憶しており、統合管理装置TMと表示装置CVとコントローラCのネットワークアドレスおよびMACアドレスを表形式で対応させて図3に示されるような管理テーブルとして管理記憶している。
【0014】
制御部1は、通信ポート2−i、3からパケット処理部4に入ってくるパケットの送信先のアドレス(MACアドレス)を監視しており、例えば、通信ポート2−2から入ってきたパケットの送信先のアドレスを記憶部5に記憶しているMACアドレスと照合し、送信先のアドレスと一致するMACアドレスのコントローラCやインターネット接続装置TM(例えば、コントローラC)が接続されている通信ポート2−1と通信ポート2−2との間にのみ伝送経路が形成されるようにパケット処理部4を制御し、形成された伝送経路を介してパケットを通信ポート2−1に送り出させている(経路切換機能)。また、制御部1では、通信ポート2i、3を通過するパケットを常時監視し、異常なパケットを破棄したり、あるいは上述のようにパケット処理部4を制御して異常が生じている通信ポート2i又は3を遮断若しくは制限させている(ネットワークセキュリティ機能)。さらに、制御部1はUPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)のコントロールポイントの機能を実装しており、後述するようにUPnPにおいてデバイスの検出を行うSSDP(Simple Service Discovery Protcol)を利用してUPnPのデバイスに相当する各コントローラCを自動的に検出するようになっている。
【0015】
次に、サブシステムSSについて説明する。
サブシステムSSは、照明器具や空調機器(エアコン)並びに電気錠等の住宅設備(設備機器)Xm(m=1、2、・・・)と、設備機器Xmの制御並びに監視を行うコントローラCと、住宅における使用電流を計測する電流計測装置D、とを備えている。
コントローラCは、図4に示すようにマイコンを主構成要素とする設備機器コントローラ制御部10と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続され設備機器コントローラ制御部10と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部11と、日本電機工業会(JEMA)の統一規格に適合した設備機器X1(エアコンや給湯器など)と設備機器コントローラ制御部10のインタフェースを行うHA(ホームオートメーション)インタフェース部12と、前記JEMA規格に適合したHA端子(図示せず)を有するHA端子部13と、当該JEMA規格に適合しない設備機器X2(照明器具)への給電経路に挿入されるリレー(図示せず)を有するリレー端子部15と、設備機器コントローラ制御部10の制御下でリレー端子部15が有するリレーを駆動する照明器具インタフェース部14と、マイコンで実行するプログラムや設備機器X1、X2の動作状態などの制御情報及び監視情報を記憶するメモリ部16と、電流計測装置Dとの間でデータ通信を行うためのローカルインタフェース部17と、現在時刻を計時する計時部18とを備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成して設備機器コントローラ制御部10やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。
設備機器コントローラ制御部10は、LANインタフェース部11を通じて表示装置CVから制御要求のメッセージを受け取ったときにHAインタフェース部12あるいは照明器具インタフェース部14を介して各設備機器X1、X2を個別に制御して運転(照明器具X2の場合は点灯)と停止(照明器具X2の場合は消灯)を切り換え、LANインタフェース部11を通じて表示装置CVから監視要求のメッセージを受け取ったときにHAインタフェース部12あるいは照明器具インタフェース部14を介して各設備機器X1、X2の動作状態(運転<点灯>又は停止<消灯>)を個別に取得するとともに、制御要求や監視要求に対する応答(各設備機器X1、X2の動作状態)のメッセージをLANインタフェース部11より要求メッセージの送信元である表示装置CVに向けて送信させる機能(制御監視機能)を有する。また、設備機器コントローラ制御部10は、自己の配下にある設備機器X1〜X4の名称並びに動作状態を文字や記号で表示するための多数のウェブページ(ウェブページ群)を保持しており、表示装置CVからの要求に応じて当該ウェブページ群の中から適切なウェブページを選んでLANインタフェース部11より表示装置CVに提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)を有している。
【0016】
電流計測装置Dは、図5に示すようにマイコンを主構成要素とするマイコンブロック20と、住宅盤に収納されている主幹ブレーカ(図示せず)の電源側に設けられて電源線PLより主幹ブレーカに流れ込む電流を検出する電流センサ(カレントトランス)CTと、電流センサCTで検出する電流から住宅における使用電流量を計測する電流計測部21と、コントローラCの設備機器コントローラ制御部10との間でデータ通信を行うためのローカルインタフェース部22と、日本電機工業会の統一規格に適合した設備機器X3、X4(エアコンや給湯器など)とマイコンブロック20のインタフェースを行うHAインタフェース部23と、前記JEMA規格に適合したHA端子(図示せず)を有するHA端子部24とを備えている。マイコンブロック20は、電流計測部21で計測する使用電流の計測値が予め決められている上限値を超えた場合、ローカルインタフェース部22、17を通じてコントローラCの設備機器コントローラ制御部10に機器停止(電源オフ)指令を送信するか、あるいはHAインタフェース部23を制御してHA端子部24に接続されている設備機器X3又はX4の電源をオフさせて電力の使い過ぎを防止する機能(デマンド制御機能)と、ローカルインタフェース部22を介して設備機器コントローラ制御部10から与えられる指令に応じて設備機器X3、X4の動作制御や状態監視を行う機能と、を有している。ここで、マイコンブロック20にはサブシステムSSに含まれる設備機器X1〜X4のデマンド制御における優先順位が登録されており、使用電流の計測値が上限値を超えた場合、前記優先順位の高い設備機器X1、・・・から順番に電源がオフされる。但し、必ずしも電流計測装置Dに設備機器X3、X4の制御及び監視機能を持たせる必要はなく、コントローラCの設備機器コントローラ制御部10が上記デマンド制御機能を搭載してもよい。また、電流計測装置Dは必須の構成要件ではなく、電流計測装置Dを含まないサブシステムSSであっても構わない。
【0017】
次に、表示装置CVについて説明する。表示装置CVは住宅内の壁面に埋込配設されるものであって、図6に示すようにマイコンを主構成要素とするマイコン部50と、宅内ネットワークのLANケーブルが接続されマイコン部50と宅内ネットワークのインタフェースを行うLANインタフェース部51と、液晶ディスプレイ並びにLED(図示せず)とそれらのドライバ回路を有する表示部52と、押釦スイッチや液晶ディスプレイの画面上に配設されるタッチパネルを有して操作入力を受け付ける操作部53と、マイコンで実行するプログラムや種々のデータを記憶するメモリ部54と、を備えている。また、図示は省略しているが、商用電源から所望の直流電源を作成してマイコン部50やその他の各部に動作電源を供給するための電源回路も備えている。マイコン部50にはウェブブラウザが実装されており、コントローラC等から提供されるウェブページをウェブブラウザで再生して表示部52の液晶ディスプレイに表示するとともに、操作部53のタッチパネルが操作された位置と液晶ディスプレイに表示されているアイコン等との位置関係に応じた操作入力を受け付ける。すなわち、マイコン部50がウェブブラウザ手段であり、操作部53が操作入力受付手段である。また、メモリ部54には、統合管理装置TMと同様に、統合管理装置TMと表示装置CVとコントローラCのネットワークアドレスおよびMACアドレスを表形式で対応させた図3に示されるような管理テーブルが記憶さている。さらにメモリ部54にはコントローラCの保持する複数のウェブページの保存場所を示す情報であるURL(Uniform Resource Locator)が1乃至複数個お気に入りリストとして記憶されている。ここでURLはウェブページを提供するウェブサーバ機能を備える装置(ここではコントローラC)を特定するために少なくとも当該装置のネットワークアドレス情報(ここではコントローラCのネットワークアドレス情報)を含んでいる。
【0018】
ところで本実施形態においては、統合管理装置TMの制御部1にもウェブサーバ機能が搭載されており、コントローラCがウェブサーバ機能によって提供するウェブページ(サブシステムSSのホームページ)への入り口となるウェブページ(いわゆるポータルサイト)を作成し、宅内ネットワークを通じて表示装置CVに提供(配信)している。例えば、表示装置CVの液晶ディスプレイには、通常、統合管理装置TMで作成された前記ポータルサイトが表示されている。このポータルサイトでは、コントローラCで提供されるウェブコンテンツ(サブシステムSSのホームページ)へのリンクがアイコンで表示されており、アイコン上でタッチパネルが操作されれば、当該アイコンで表示されたリンク先のURLからネットワークアドレスを特定し、当該ネットワークアドレスが割り当てられているコントローラCに対して表示装置CVからウェブコンテンツの送信要求メッセージが送信される。そして、送信要求メッセージを受信したコントローラCが自己の保有するウェブページ群の中から指定されたウェブページを表示装置CVに対して送信すれば、前記ポータルサイトに代わって当該コントローラCのウェブページが液晶ディスプレイに表示される。
【0019】
次に、本実施形態の住宅設備監視制御システムのシステムの稼動時の動作について説明する。但しここでは、インターネット接続装置MDが未だ配設されておらず、宅内ネットワークを構成する統合管理装置TMと表示装置CVとコントローラCとが住宅設備監視制御システムを構成しているものとする。
【0020】
宅内ネットワークの配線が完了した後、統合管理装置TM、表示装置CV、コントローラCをそれぞれ起動(電源オン)すると、UPnPデバイスに相当するコントローラCの設備機器コントローラ制御部10および表示装置CVのマイコン部50からUPnPのコントロールポイントに相当する統合管理装置TMに対して宅内ネットワークへの参加が告知される。当該告知を受け取った統合管理装置TMの制御部1がUPnPのデバイスを検索し、告知元のコントローラCおよび表示装置CVからの応答としてMACアドレス等の情報を受け取る。統合管理装置TM、表示装置CV、コントローラCはネットワークアドレスを取得するためにDHCPサーバが宅内ネットワークに存在しないか検索する。DHCPサーバ機能を備えた、インターネット接続装置MDは配設されておらず、DHCPサーバからネットワークアドレスを取得できない、統合管理装置TM、表示装置CV、コントローラCはAutoIPモードに切り替わり自身でネットワークアドレスを割り当て、割り当てたネットワークアドレスを、それぞれ記憶する。さらに表示装置CVおよびコントローラCは自身で割り当てたネットワークアドレス通知するメッセージを統合管理装置TMに送信し、当該メッセージを受け取った統合管理装置TMは記憶部5に図3に示される管理テーブルを作成し記憶する(ここでは、コントローラCのMACアドレス00−00−AAとネットワークアドレス169.254.0.100と、表示装置CVのMACアドレス00−00−BBとネットワークアドレス169.254.0.101と、統合管理装置TMのMACアドレス00−00−CCとネットワークアドレス169.254.0.200と、が記憶されている。)とともに記憶部5に記憶しているポータルサイトのリンク先のリストに当該ネットワークアドレスを登録する。そして統合管理装置TMは記憶部5に記憶され管理テーブルを示すデータを表示装置CVに送信し、当該、データを受け取った表示装置CVはメモリ部54に管理テーブルを記憶する。
【0021】
次に、表示装置CVにおいてウェブページのURLを表示装置CVのお気に入りリストに登録する動作および設備機器Xmの制御や監視を行う場合の動作を説明する。
【0022】
まず、操作部53の操作釦が押下されるとマイコン部50がLANインタフェース部51より統合管理装置TMに対してポータルサイトの要求メッセージを送信する。統合管理装置TMの制御部1は、記憶部5のリストに登録されているサブシステムSSのホームページへのリンクを示すアイコンやサブシステムSSの名称を示す文字等を表示するポータルサイトを予め作成して記憶部5に記憶しており当該メッセージを受け取ったときに記憶部5からポータルサイトのデータを読み出して送信要求元の表示装置CVに送信する。
表示装置CVでは、統合管理装置TMから受け取ったウェブページのデータ(ファイル)をマイコン部50で実行するウェブブラウザで開くことにより、液晶ディスプレイにポータルサイトを表示する。そして、サブシステムSSのアイコン上でタッチパネルが操作されれば、当該アイコンで表示されたリンク先のURLからネットワークアドレスを特定し、当該ネットワークアドレスが割り当てられているコントローラCに対して、前記ウェブブラウザによってウェブページの送信要求メッセージが送信される。そして、送信要求メッセージを受信したコントローラCの設備機器コントローラ制御部10が自己の保有するウェブページのデータを表示装置CVに送信すれば、マイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりサブシステムSSのウェブページ(例えば、ホームページ)が表示部52の液晶ディスプレイに表示される。このホームページでは、サブシステムSSに含まれる設備機器X1〜X4の名称と設置場所(例えば、「リビングのエアコン」、「リビングの照明」など)を示した文字、各設備機器X1〜X4の動作状態を示す文字、各設備機器X1〜X4の動作状態を反転させる操作に対応したボタン等が表示され、これらのボタンに各々他のウェブページがリンクしている。従って、ホームページに表示される情報から各設備機器X1〜X4の動作状態を監視(確認)することができる。
ここで、上述のウェブページが、表示部52の液晶ディスプレイに表示されている状況において操作部53で当該ホームページのURLをお気に入りリストに登録する操作入力が受け付けられるとマイコン部50は表示中のウェブページのURLをメモリ部54に記憶することでお気に入りリストへのURL登録を完了する。作成されたお気に入りリストを図7に示す。
ここで、上述のウェブページにおいて、何れかの設備機器Xmの動作状態を反転させる制御、例えば、現在点灯している照明器具(設備機器X2)を消灯させる制御を行う場合、ホームページにおいて設備機器X2の動作状態を反転させる操作に対応したボタン上でタッチパネルを操作する。すると、前記ウェブブラウザによって当該ボタンが操作されたことを示すメッセージ、つまり、照明器具(設備機器X2)の消灯制御を要求するメッセージ(要求メッセージ)が宅内ネットワークを通じてコントローラCのネットワークアドレス宛に送信される。そして、この要求メッセージを受け取ったコントローラCの設備機器コントローラ制御部10では、照明器具インタフェース部14を介してリレー端子部15のリレーをオフすることで照明器具(設備機器X2)を消灯する。その後、設備機器コントローラ制御部10は照明器具(設備機器X2)の消灯に対応したウェブページのデータを表示装置CVに送信し、表示装置CVのマイコン部50で実行するウェブブラウザで当該データ(ファイル)を開くことによりサブシステSSの他のウェブページが表示部52の液晶ディスプレイに表示される。当該ウェブページでは、照明器具(設備機器X2)の動作状態が点灯から消灯に変更されている。但し、何らかの原因で設備機器Xmの制御に失敗した場合、設備機器コントローラ制御部10が制御に失敗した旨の応答メッセージを作成してLANインタフェース部11より表示装置CVに送信し、表示装置CVの表示部52(液晶ディスプレイ)にエラーメッセージ(要求された設備機器Xmの制御に失敗した旨の文字)が表示される。
次に、本実施形態の住宅設備監視制御システムにインターネット接続装置MD配設された場合のシステムの動作について説明する。
DHCPサーバ機能を備えるインターネット接続装置MDが配設されると、統合管理装置TM、表示装置CV、コントローラCはそれぞれDHCPサーバ機能を備えるインターネット接続装置MDによって新たなネットワークアドレスが割り当てられる。このアドレスは上述のAutoIPモードで取得したネットワークアドレスと異なるものでありアドレスの変更を検知したコントローラCおよび表示装置CVは、それぞれ変更されたネットワークアドレスとMACアドレスとを通知するメッセージを統合管理装置TMへ送信し、当該メッセージを受信した統合管理装置TMは、管理テーブルにおいて当該受信したMACアドレスに対応付けられたネットワークアドレスを当該受信したネットワークアドレスに変更して記憶するとともに、統合管理装置TM自身のMACアドレスに対応するネットワークアドレスについても同様に新しく割り当てられたネットワークアドレスに変更して記憶することにより図8に示される管理テーブルが記憶部5に更新記憶される。
さらに統合管理装置TMは、当該更新された管理テーブルのデータを表示装置CVへ送信し、当該管理テーブルのデータ(図8参照)を受信した表示装置CVのマイコン部50はメモリ部54に記憶された管理テーブルのデータ(図3参照)と比較し、MACアドレスを基に変更されたネットワークアドレスを特定し、変更前のネットワークアドレスがお気に入りリストに記憶されたURLに含まれる場合は、当該お気に入りリストのURLにおいて変更前のネットワークアドレスを変更後のネットワークアドレスに変更しお気に入りリストをメモリ部54に更新登録する。すなわち、変更前のネットワークアドレスの内、お気に入りリストに含まれているもの(169.254.0.100)を特定し、当該URLのアドレス部分を変更後のアドレス(192.168.0.2)に変更し図9のようなお気に入りリストを得る。
ここにおいて、表示装置CVの操作部53においてお気に入りリストのURLが選択される操作入力が受け付けられると、表示装置CVのマイコン部50は、メモリ部54に記憶されたお気に入りリストのURLからコントローラCのネットワークアドレス(192.168.0.2)を特定し、当該ネットワークアドレスが割り当てられているコントローラCに対してウェブコンテンツの送信要求メッセージが送信される。そして、送信要求メッセージを受信したコントローラCが自己の保有するウェブページ郡の中から指定されたウェブページを表示装置CVに対して送信すれば、当該コントローラCのウェブページが液晶ディスプレイに表示される。
したがって、コントローラCのネットワークアドレスに変更が生れば、表示装置CVがメモリ部54に記憶しているお気に入りリストのURLにおいて、ネットワークアドレスが変更後のネットワークアドレスに更新されるので、コントローラCのウェブページをお気に入りリストから選択して閲覧することができる。
ところで、表示装置CVのメモリ部54には、マイコン部50によって、表示部52に表示されたウェブページのURLが履歴リストとして記憶される。表示されたウェブページのURLは原則的にはマイコン部50によって履歴リストに登録されるが、ウェブページに選択不可情報が含まれている場合は、マイコン部50は当該ウェブページのURLを履歴リストに登録しない。ここで選択不可情報が付与されているウェブページとは、コントローラCが保有するウェブページ郡の中で、ブラウザ上に表示しても設備機器の制御並びに監視に関する操作を受け付けないものであり、例えば、単なる確認画面等が該当する。
表示装置CVの操作部53において履歴リストのURLが選択される操作入力が受け付けられると、表示装置CVのマイコン部50は、メモリ部54に記憶された履歴リストのURLからコントローラCのネットワークアドレスを特定し、当該ネットワークアドレスが割り当てられているコントローラCに対してウェブコンテンツの送信要求メッセージが送信される。そして、送信要求メッセージを受信したコントローラCが自己の保有するウェブページ郡の中から指定されたウェブページを表示装置CVに対して送信すれば、当該コントローラCのウェブページが液晶ディスプレイに表示される。
よって、閲覧するに相応しくないウェブページに選択不可情報を付与しておけば当該ウェブページのURLが履歴リストに記憶されることを防ぐことができる。
この履歴リストについても、コントローラCのネットワークアドレスが変更された場合において、URLに含まれるネットワークアドレス部分がコントローラCの変更後のネットワークアドレスに更新されて記憶される。
したがって、コントローラCのネットワークアドレスに変更が生れば、表示装置CVがメモリ部54に記憶している履歴リストのURLにおいて、ネットワークアドレスが変更後のネットワークアドレスに更新されるので、コントローラCのウェブページを履歴リストから選択して閲覧することができる。
【符号の説明】
【0023】
C コントローラ
CV 表示装置
D 電流計測装置
MD インターネット接続装置
SS サブシステム
TM 統合管理盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅内に設置されたコントローラが住宅設備の制御および監視を行うサブシステムと、表示装置と、統合管理装置と、を備え、コントローラと統合管理装置と表示装置とは伝送路を介して相互に接続され、これらコントローラと統合管理装置と表示装置とが宅内ネットワークを構成し、前記表示装置から前記宅内ネットワークを通じて送信される要求メッセージに基づいて前記サブシステムのコントローラが住宅設備の制御および監視を行うとともに当該制御又は監視の結果を示す応答メッセージが当該コントローラから前記表示装置に対して前記宅内ネットワークを通じて送信されるものであり、前記コントローラは、前記制御や監視に関わる内容を含んだ複数のウェブページを保存しており、このウェブページを、前記宅内ネットワークを通じて提供するウェブサーバ機能を有し、前記表示装置は、少なくともコントローラのアドレスを含みウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が指定されることにより、前記コントローラから提供されるウェブページを画面に表示して閲覧するためのウェブブラウザ機能を有し、前記要求メッセージおよび応答メッセージはウェブページ利用して送信される住宅設備監視制御システムであって、
前記表示装置は、前記宅内ネットワークを通じてデータ通信を行う通信手段と、コントローラのアドレスと識別子とを対応付けてなる第1の管理テーブルおよびウェブページ場所情報をリストとして管理するウェブページ場所情報リストを記憶する記憶手段と、少なくともウェブページを表示する表示手段と、前記コントローラから前記通信手段を介して受け取ったウェブページを前記表示手段に表示させるウェブブラウザ手段と、操作入力を受け付ける操作入力受付手段とを具備し、
前記ウェブブラウザ手段は、記憶手段のウェブページ場所情報リストに記憶されたウェブページ場所情報を指定する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられた場合には、前記ウェブページ場所情報からアドレスを取得し前記通信手段を介して当該アドレスのコントローラに要求メッセージを送信し、その応答として受け取ったウェブページのデータを前記表示手段に表示させるものであり、
前記統合管理装置は、コントローラのアドレスと識別子を対応付けてなる第2の管理テーブルを記憶している記憶手段を有し、
コントローラは自身のアドレスが変更になると変更後のアドレスおよび識別子を示す変更データを統合管理装置へ送信し、
統合管理装置は、変更データを受信した場合に、記憶手段に記憶されている第2の管理テーブルにおいて変更データに含まれる識別子と対応付けられたアドレスを受信したコントローラの変更後のアドレスに更新登録し、更新された第2の管理テーブルの全部または変更された一部の管理テーブルを示す管理データを表示装置に送信し
表示装置は、通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し、第1の管理テーブルにおいて変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含むウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更する設定手段を備えることを特徴とした住宅設備監視制御システム。
【請求項2】
前記表示装置の前記ウェブブラウザ手段により前記表示手段にウェブページが表示された場合において、このウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられたときにウェブブラウザ手段はこのウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を記憶手段におけるウェブページ場所情報リストに記憶することを特徴とした請求項1記載の住宅設備監視制御システム。
【請求項3】
前記表示装置の記憶手段には、前記ウェブブラウザ手段により前記表示手段に表示されたウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報が履歴リストとして記憶され、
前記ウェブブラウザ手段は履歴リストに記憶されたウェブページ場所情報を選択する操作入力が前記操作入力受付手段で受け付けられたときに前記ウェブページ場所情報からアドレスを取得し前記通信手段を介して当該アドレスのコントローラに要求メッセージを送信し、その応答として受け取ったウェブページのデータを前記表示手段に表示させるものであり、
前記設定手段は通信手段を介して管理データを受信した場合に管理データである第2の管理テーブルの全部または一部と第1の管理テーブルとを比較し変更されたアドレスを特定し当該アドレスを含む履歴リストのウェブページ場所情報のアドレスを特定した変更後のアドレスに変更することを特徴とした請求項1又は2記載の住宅設備監視制御システム。
【請求項4】
いずれかのウェブページには選択不可情報が付与されており、前記ウェブブラウザ手段は選択不可情報が付与されているウェブページの保存場所を示すウェブページ場所情報を履歴リストに記憶しないことを特徴とした請求項3記載の住宅設備監視制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−219724(P2010−219724A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−62424(P2009−62424)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】