説明

側溝ブロックおよび道路の排水構造

【課題】 導水管の配置作業が容易である、側溝ブロックを提供する。
【解決手段】 側溝ブロック3は、内部に水路Sを備える。また、側溝ブロック3は、その外方上端部において、その長手方向全長に渡って延びるとともに上方および側方に開放された凹段部5と、その凹段部5と水路Sとを連通する排水孔6、6を備える。そして、凹段部5上には、周囲の水を集水することができる導水管4が、その集水した水を排水孔6、6に排水することができるように、凹段部5の長手方向に沿って載置されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、側溝ブロック、および、道路の排水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、道路の排水構造には、透水層とその下方に位置する不透水層とからなる排水性舗装の道路において、前記透水層と不透水層との間に導水管を配置して、前記透水層に浸透した雨水等の水を排水するようにしたものがあった。この排水構造においては、側溝ブロックを配置するとともに、路盤上に不透水層を形成した。そして、前記側溝ブロックの側面に沿うようにして、その側溝ブロックの脇に前記導水管を配置するとともに、その導水管の端部を屈曲させて側溝ブロック、あるいは、側溝ブロックと連結された排水枡に接続固定した。しかる後に、前記導水管を埋設するように、前記不透水層上に多孔質のアスファルト舗装等を施して、透水層を形成していた。これにより、この透水層に浸透した水は、前記導水管によって集水され、前記側溝ブロック内、あるいは、前記排水枡内に排水された。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の排水構造においては、導水管の端部を、側溝ブロック、あるいは、排水枡に接続しなければならず、その配置作業が面倒であった。
【0004】
この発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、導水管の配置作業が容易である、側溝ブロック、および、その側溝ブロックを用いた道路の排水構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る側溝ブロックおよび道路の排水構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る側溝ブロックは、内部に水路を備えた側溝ブロックであって、その外方上端部において、前記側溝ブロックの長手方向全長に渡って延びるとともに上方および側方に開放された凹段部と、その凹段部と前記水路とを連通する排水孔とを備える。そして、前記凹段部上には、周囲の水を集水することができる導水管が、その集水した水を前記排水孔に排水することができるように、前記凹段部の長手方向に沿って載置される。
【0006】
このように、側溝ブロックが、その外方上端部において、その長手方向に沿って上方および側方に開放された凹段部を備えるので、導水管は、その凹段部上に載置されることで、側溝ブロックに沿って配置される。また、導水管を凹段部上に載置することにより、その導水管の周囲の水は、その導水管によって集水され、その集水された水は、排水孔を介して側溝ブロック内の水路に排水される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る側溝ブロックは、請求項1に記載の側溝ブロックにおいて、前記凹段部の底面には、上方に開口して下方に窪む排水導入口が設けられ、前記排水孔の前記凹段部側の開口部は、前記排水導入口の底面に開口している。これにより、導水管によって集水された水は、排水導入口を介して、排水孔に流れ込む。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係る側溝ブロックは、請求項3に記載の側溝ブロックにおいて、前記排水導入部の底面は、前記排水孔の前記開口部に向かって下る傾斜面となっている。これにより、排水導入口に流れ込んだ水は、傾斜面を下って確実に排水孔に流れ込む。
【0009】
請求項4に記載の発明に係る道路の排水構造は、透水層を備えた道路と、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の側溝ブロックと、前記導水管とからなる。ここで、前記導水管は、内部に流路を備えるとともに、周壁に、周囲の水を前記流路に取り入れる取水部と前記流路に取り入れられた水を外部に排出する排出部とを備える。そして、前記側溝ブロックは、前記凹段部が前記道路側となるように配備され、前記導水管は、前記排出部が前記排水孔と通じるように、前記凹段部上にその長手方向に沿って載置され、前記透水層は、前記凹段部上に載置された前記導水管の、前記取水部と接するように、前記凹段部上を覆っている。
【0010】
こうして、導水管は、凹段部上に載置されることで、側溝ブロックに沿って、その長手方向に延びるように配置される。また、透水層が、凹段部の上方を覆うように形成されることで、導水管は、その上方から道路側の側方にわたる広い範囲で、透水層と接するように透水層内に埋設される。すなわち、透水層は、導水管の、上方から道路側の側方にわたる広い範囲で、その取水部と接することとなり、透水層に浸透した雨水等の水は、取水部を介して導水管内部の流路に取り入れられるようにして、集水される。そして、その集水された水は、流路を流れるとともに、排出部を介して排水孔に流れ込み、側溝ブロック内の水路に排水される。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る排水構造は、請求項4に記載の排水構造において、
前記側溝ブロックを複数備えるとともに、それら複数の側溝ブロックは、長手方向における端部が互いにつき合わされるように並んで配置される。ここで、前記排水孔は、互いに隣接する側溝ブロックのそれぞれの端部に、分割されるようにして形成され、前記導水管は、前記互いに隣接する側溝ブロックに跨るようにして、それらの凹段部上に載置される。
また、請求項6に記載の発明に係る排水構造は、請求項4または5に記載の排水構造において、前記導水管は、前記周壁に前記流路へと通じる複数の通水部を備え、これら通水部が、前記取水部と前記排出部とを構成している。これにより、導水管の周壁に複数の通水部を設けることで、取水部と排出部とを構成することができ、導水管の構造が簡単なものとなる。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る側溝ブロックによれば、導水管を凹段部上に載置することで、導水管の周囲の水を集水し、その集水した水を排水孔を介して側溝ブロック内の水路に排水することができるので、導水管の配置作業が容易である。
【0013】
この発明に係る、道路の排水構造においては、道路の透水層が凹段部上を覆うことで、その凹段部上に載置された導水管は、その上方から道路側の側方にわたる広い範囲で、その取水部が透水層と接することにより、透水層に浸透した雨水等の水を導水管内の流路に集水し、その集水した水を排出部および排出孔を介して、側溝ブロック内の水路に排水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明に係る側溝ブロックおよび道路の排水構造を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1ないし図6は、この発明に係る側溝ブロックおよび道路の排水構造の一実施の形態を示す。図中符号1は、排水構造全体を示し、後述する透水層2aを備える道路(例えば、車道)2と、その道路2に、詳しくは、その道路2の側端部に沿って配備される側溝ブロック3と、周囲の水を集水することができる導水管4とを備える。図示実施の形態においては、排水構造1は、側溝ブロック3を複数備えるとともに、それら複数の側溝ブロック3、3は、長手方向における端部が互いにつき合わされるように並んで配置される。
【0016】
道路2は、路盤Gと、その上方に位置するとともに雨水等の水を浸透させない不透水層2bと、さらにその上方に位置するとともに雨水等の水を浸透させることができる透水層2aとを備えている。
【0017】
側溝ブロック3は、例えば、暗渠型側溝ブロックからなり、上壁3a、側壁3b、3bおよび底壁3cを備えるとともに、内部に縦断面略卵形状の水路Sを備えている。この側溝ブロック3の上壁3aの上面は、前記側溝ブロックの短手方向における、両側部から中心に向かって、例えば、2%程度の勾配で下る傾斜面3k、3kを有している。そして、上壁3aの上面の前記短手方向における中央位置、すなわち、傾斜面3k、3kが交わる位置には、水路Sに連通するように上方に開口する貫通孔3d、3dが、前記側溝ブロック3の長手方向に沿って等間隔に複数設けられている。また、側壁3b、3bの外側面の、長手方向における両端部には、それら外側面から内方に向かって凹むように形成された、隣接する他の側溝ブロック3との連結に用いられる連結部301、301が設けられている。これら連結部301、301には、雌ネジを備えたインサート302、302が、1個ずつ埋設されている。そして、この連結部301と隣接する他の側溝ブロック3(図4および図5において、2点鎖線で示す。)の連結部とに、板状の連結具303を掛け渡すようにして嵌め込んだ後、連結具303に明けられた貫通孔(図示せず)にボルト304を通すとともに、インサート302の雌ネジにねじ込むことで、側溝ブロック3は、隣接する他の側溝ブロック3と連結される。さらに、側溝ブロック3の側壁3b、3bの外側面には、前記連結部301、301以外に、雌ネジを備えた別のインサート305、305が、長手方向において所定の間隔をあけて二つずつ埋設されており、これら別のインサート305、305には、その雌ネジと螺合する雄ネジを備えた、側溝ブロック3を吊り下げ移動するための吊り具(図示せず)がねじ込まれるようになっている。
【0018】
そして、側溝ブロック3は、その外方上端部、詳しくは、前記側壁3b、3bのうちのいずれか一方の側壁3b(図2においては、右側に位置する側壁3b)と上壁3aとが交わるコーナー部において、側溝ブロック3の長手方向全長に渡って延びるとともに上方および側方(右側方)に開放された凹段部5と、その凹段部5と前記水路Sとを連通する排水孔6、6を備える。図示実施の形態においては、排水孔6、6は、凹段部5の長手方向における端部および中間部において、その凹段部5と前記水路Sとを連通するように設けられている。
【0019】
詳しくは、凹段部5の底面5aには、その凹段部5の長手方向における両端部および中間部の計3箇所において、上方に開口して下方に窪む排水導入口7、7が設けられている。そして、排水孔6、6は、それら排水導入口7、7と側溝ブロック3内の水路Sとを連通するように設けられている。すなわち、排水孔6、6は、凹段部5側の開口部6a、6aが、排水導入孔7、7の底面7a、7aに開口するように設けられている(図示実施の形態においては、開口部6a、6aは、排水導入口7、7の底面7a、7aだけでなく、凹段部5の側面5b、5bおよび排水導入口7、7の側面7b、7bにも開口している。)。ここで、排水導入口7、7の底面7a、7aは、前記開口部6a、6aに向かって下る傾斜面となっている。そして、この凹段部5上、詳しくは、凹段部5の底面5a上には、前記導水管4が、その集水した水を前記排水孔6、6に排水することができるように、その凹段部5の長手方向に沿って載置される。なお、凹段部5の長手方向における両端部に設けられる排水導水口7、7および排水孔6、6は、互いに隣接する側溝ブロック3、3のそれぞれの端部に分割されるように、つまり、排水導入口7、7および排水孔6、6がそれらの中央で左右に分割されるように、前記隣接する側溝ブロック3、3のそれぞれの端部に跨るようにして形成されている(図1、図5参照。)。
【0020】
導水管4は、内部に流路Rを備えるとともに、周壁4aに、周囲の水を前記流路Rに取り入れる取水部4b、4bと、前記流路Rに取り入れられた水を外部に排出する排出部4c、4cとを備える。図示実施の形態においては、導水管4は、例えば、ステンレス製フレキシブル管等からなり、可撓性を備えるとともに、内部に流路Rを備えるように略円筒形状に形成されており、その周壁4aには、流路Rへと通じる複数(多数)の通水部4d、4dが設けられている。そして、これら通水部4d、4dが前記取水部4b、4bと前記排出部4c、4cとを構成している。詳しくは、通水部4d、4dの一部、さらに詳しくは、通水部4d、4dのうち凹段部5の開放方向に向かって開口する通水部4d、4d(図3においては、三つの通水部4d、4dのうち、上側の二つの通水部4d、4d)が前記取水部4b、4bを構成し、通水部4d、4dの残りの一部、さらに詳しくは、凹段部5の底面5aあるいは側面5b側に向かって開口する通水部4d、4d(図3においては、三つの通水部4d、4dのうち、下側の一つの通水部4d)が前記排出部4c、4cを構成している。なお、図示実施の形態においては、通水部4d、4dは、周壁4aに、その周方向に間隔を隔てて3つ設けられているが、このような形態に限定されず、例えば、周壁4aの周方向の一部を残すように切り欠き形成されたスリットからなるものであってもよい。
【0021】
次に、側溝ブロック3および導水管4の配置、並びに、道路の敷設方法について説明する。始めに、側溝ブロック3を、凹段部5が道路2側となるように、道路2に沿って埋設配備する。図示実施の形態においては、複数の側溝ブロック3、3を、それらの長手方向における端部が互いにつき合わされて、水路Sの延びる方向に並ぶように配置する。そして、路盤G上に、不透水層2bを形成する。このとき、不透水層2bの上面2cを、凹段部5の底面5aと側溝ブロック3の外側面(側壁3bの外側面)とが交わる角部5cの高さと一致させるように形成するのが好ましい。
【0022】
次に、導水管4を、側溝ブロック3、3に沿って配置する。詳しくは、導水管4を、その排出部4c、4cが排水孔6、6と通じるように、すなわち、排出部4c、4cが排水孔6、6の開口部6a、6aあるいは排水導入口7、7と対面するように、凹段部5上にその長手方向に沿って載置する(図示実施の形態においては、排水孔6、6と排出部4c、4cとなる通水部4d、4dとの位置関係を気にすることなく、導水管4を凹段部5上に載置すれば、導水管4の周壁4aに設けられた多数の通水部4d、4dのうちの、排水孔6、6の開口部6a、6aあるいは排水導入口7、7と対面位置するものが、排出部4c、4cを構成することとなる。)。ここで、互いに隣接する側溝ブロック3、3のそれぞれの端部がつき合わされた部分においては、導水管4は、前記互いに隣接する側溝ブロック3、3に跨るようにして、凹段部5、5上に載置される(図1参照)。なお、導水管4は、凹段部5上に載置されたあとに、例えば、釘とか粘着テープとかの適宜固定手段によってその凹段部5上に固定されても構わない。さらには、導水管4を配置する際に、導水管4の所定位置(排水孔6、6に対応する位置)に、導水管4によって集水され流路Rを流れる雨水等の水を分岐させるように分岐管を取り付け、その分岐管の先端を排水孔6、6に挿入するようにして、導水管4を凹段部5上に載置してもよい。
【0023】
そして、多孔質のアスファルト、あるいは、多孔質のコンクリート等からなる透水層2aを、不透水層2bおよび凹段部5上を覆うように形成する。これにより、導水管4は、その上方から道路側の側方にわたる広い範囲で、透水層2aと接するように透水層2a内に埋設される。すなわち、透水層2aは、導水管4の、上方から道路側の側方にわたる広い範囲で、取水部4b、4bと接するように、凹段部5上を覆うこととなる。
【0024】
この実施の形態に係る側溝ブロック3および道路2の排水構造1によれば、道路2の透水層2aに浸透した雨水等の水は、導水管4の取水部4b、4bを介して、導水管4の内部の流路Rに取り入れられるようにして、集水される。そして、その集水された水は、流路Rを流れるとともに、排出部4c、4cを介して、排水孔6、6に流れ込み、側溝ブロック3内の水路Sに排水される。図示実施の形態においては、集水された水は、排水導入口7、7を介して、排水孔6、6に流れ込むようになっている。ところで、排水孔6、6の凹段部5側の開口部6a、6aは、一部が排水導入口7、7の底面7a、7aに開口していることから、排水孔6、6は、排水導入口7、7が設けられない場合と比較して、凹段部5側においてより大きく開口することとなり、排水導入口7、7が設けられることで、より多くの水を水路Sに排水することができる。また、排水導入口7、7の底面7a、7aが、排水孔6、6の開口部6a、6aに向かって下る傾斜面となっているので、排水導入口7、7に流れ込んだ水は、速やかに、そして、確実に排水孔6、6に流れ込む。
【0025】
このように、透水層2aに浸透した雨水等の水は、導水管4の周壁4aに設けられた取水部4b、4bから取り込まれるように集水され、その集水された水も、周壁4aに設けられた排出部4c、4cから外部に排出される。よって、前記排出部4c、4cが排水孔6、6に通じるように、導水管4を凹段部5上に載置することで、透水層2aに浸透した雨水等の水を集水し、その集水した水を排水孔6、6を介して側溝ブロック3内の水路Sに排水することができるので、導水管4の配置作業が容易である。
【0026】
また、導水管4の周壁4aに設けられた複数の通水部4d、4dが、取水部4b、4bと排出部4c、4cとを構成するので、導水管4の構造が簡単なものとなる。さらに、図示実施の形態においては、通水部4d、4dが多数設けられているので、排水孔6、6と排出部4c、4cとなる通水部4d、4dとの位置関係を気にすることなく、導水管4を凹段部5上に載置すればよい。
【0027】
なお、本発明に係る側溝ブロック3および道路2の排水構造1は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、側溝ブロック3は、暗渠型側溝ブロックに限定されず、例えば、可変勾配型側溝ブロック、U字側溝ブロック等、内部に水路Sを備えるものであればよい。
【0028】
また、排水孔6、6および排水導入口7、7は、凹段部5の長手方向に間隔を隔てて3つ設けられているが、この数に限定されず、例えば、単数であったり、3つ以外の複数であったりしてもよい。また、排水導入口7、7は、必ずしも設けられる必要はない。
【0029】
また、導水管4は、ステンレス製フレキシブル管以外の導水管であってもよい。すなわち、内部に流路を備えるとともに、周壁に流路へと通じる開口、スリット、間隙を備えるものであれば、例えば、圧縮コイルバネ等のように、線材を螺旋状に巻いた螺線管からなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明に係る一実施の形態の側溝ブロックおよび道路の排水構造を示す、平面図である。
【図2】同じく、縦断面図である。
【図3】図2における、要部拡大図である。
【図4】同じく、側溝ブロックの側面図である。
【図5】同じく、側溝ブロックの斜視図である。
【図6】図5における、要部拡大図である。
【符号の説明】
【0031】
1 排水構造
2 道路
2a 透水層
3 側溝ブロック
4 導水管
4a 周壁
4b 取水部
4c 排出部
4d 通水部
5 凹段部
6 排水孔
7 排水導入口
S 水路
R 流路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に水路を備えた側溝ブロックであって、
その外方上端部において、前記側溝ブロックの長手方向全長に渡って延びるとともに上方および側方に開放された凹段部と、その凹段部と前記水路とを連通する排水孔とを備え、
前記凹段部上には、周囲の水を集水することができる導水管が、その集水した水を前記排水孔に排水することができるように、前記凹段部の長手方向に沿って載置されるようになっていることを特徴とする、側溝ブロック。
【請求項2】
前記凹段部の底面には、上方に開口して下方に窪む排水導入口が設けられ、
前記排水孔の前記凹段部側の開口部は、前記排水導入口の底面に開口していることを特徴とする、請求項1に記載の側溝ブロック。
【請求項3】
前記排水導入口の底面は、前記排水孔の前記開口部に向かって下る傾斜面となっていることを特徴とする、請求項3に記載の側溝ブロック。
【請求項4】
透水層を備えた道路と、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の側溝ブロックと、前記導水管とからなる、道路の排水構造であって、
前記導水管は、内部に流路を備えるとともに、周壁に、周囲の水を前記流路に取り入れる取水部と前記流路に取り入れられた水を外部に排出する排出部とを備え、
前記側溝ブロックは、前記凹段部が前記道路側となるように配備され、
前記導水管は、前記排出部が前記排水孔と通じるように、前記凹段部上にその長手方向に沿って載置され、
前記透水層は、前記凹段部上に載置された前記導水管の、前記取水部と接するように、前記凹段部上を覆っていることを特徴とする、道路の排水構造。
【請求項5】
前記側溝ブロックを複数備えるとともに、それら複数の側溝ブロックは、長手方向における端部が互いにつき合わされるように並んで配置され、
前記排水孔は、互いに隣接する側溝ブロックのそれぞれの端部に、分割されるように形成され、
前記導水管は、前記互いに隣接する側溝ブロックに跨るようにして、それらの凹段部上に載置されることを特徴とする、請求項4に記載の道路の排水構造。
【請求項6】
前記導水管は、前記周壁に前記流路へと通じる複数の通水部を備え、
これら通水部が、前記取水部と前記排出部とを構成していることを特徴とする、請求項4または5に記載の道路の排水構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−28852(P2006−28852A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−208096(P2004−208096)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(596073468)桜コンクリート株式会社 (1)
【Fターム(参考)】