説明

光ファイバ調整固定方法

【課題】光ファイバを取付けられる機器に対して高精度に位置決め調整すると共に固定することのできる方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ6の保持部材6aは、機器に設けられる固定面12の最表面と同種の金属からなる最表面を有し光ファイバの光軸と直交する方向に伸びる取付面32を備えた調整部材5に対して取付けられ、機器の固定面12には、固定面及び取付面の最表面と同種の金属材からなる微粒子8を塗布して微粒子層9を形成し、微粒子層を形成した固定面12に対して調整部材5の取付面32を押し当て、押し当てた状態のまま調整部材5を光ファイバの光軸と直交する方向に移動させて、光ファイバ6の機器内における位置調整を行い、位置調整が完了したら微粒子層9を加熱及び加圧して固定面12と取付面32を接合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバを機器の所定位置に位置決め調整すると共に固定する方法に関し、特に金属の微粒子を用いて接合をなす光ファイバ調整固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバを用いる機器として、各種のものが知られている。特に、光通信の分野においては、光ファイバを機器に位置決め固定することが不可欠である。ここで、実際の幹線網における光ファイバ通信では、コア径φ9.5μmのシングルモードファイバが採用されており、波長が1.31μm及び1.55μm付近のコヒーレントな光が使用される。
【0003】
光ファイバを用いた光通信において、レーザーダイオードの光をレンズで集光し、光ファイバに結合する発光モジュールが、一つの機器として使用される。この発光モジュールにおいては、光ファイバをレーザーダイオード及びレンズに対して高精度に位置決めする必要があり、上記の光ファイバ通信では、光軸のずれの許容誤差が、1μm以下であり、この許容誤差以下となるように光ファイバを機器の所定位置に位置決め調整し、固定する必要がある。
【0004】
光ファイバの位置決め調整は、レーダーダイオード及びレンズを予め機器内に固定しておくと共に、光ファイバの焦点方向について固定する調整部材に対して光ファイバを固定しておき、調整部材を機器内の所定の固定面に対して当接させて光軸と直交する方向の位置決めを行う。このとき、レーザーダイオードを発光させて、光ファイバに結合される光の出力を監視しながら位置調整し、出力が最大になったところで、調整部材を機器に対してレーザー溶接により接合する方法が一般的である。このような光ファイバ調整固定方法としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−98426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
調整部材を機器に対してレーザー溶接接合した場合、両部材の接触状態に対してレーザーが大きな影響を与えてしまい、調整された位置からずれが生じることがある。溶接は、調整部材の周方向に沿う複数箇所、例えば3か所に行われるが、それぞれの溶接固化の際に大きな収縮が発生する。この収縮力が均等となるように溶接を行う必要があるが、収縮力の発生度合いには様々な要因が関係するため、上記の許容誤差以下となるように溶接を行うことは、かなり困難である。
【0007】
また、近年、波長の短い光を光通信に用いることが増加しており、使用波長が短いほど、光の漏れを防ぐために光ファイバのコア径を小さくすることが必要となる。上記の光通信の例では、ファイバコア径は9.5μmであるが、青色光を用いた光通信においては、ファイバコア径が4μm程度となり、より高精度な光ファイバの位置決め調整が求められている。
【0008】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、光ファイバを取付けられる機器に対して高精度に位置決め調整すると共に固定することのできる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、光ファイバを機器の所定位置に位置決め調整すると共に固定する光ファイバ調整固定方法において、
前記光ファイバには端部に所定径を有する保持部材が設けられ、該保持部材は、前記機器に設けられる固定面の最表面と同種の金属からなる最表面を有し前記光ファイバの光軸と直交する方向に伸びる取付面を備えた調整部材に対して取付けられ、
前記機器の固定面には、該固定面及び前記取付面の最表面と同種の金属材からなる粒径が略揃った球形の微粒子を塗布して微粒子層を形成し、該微粒子層を形成した固定面に対して前記調整部材の取付面を押し当て、該押し当てた状態のまま前記調整部材を前記光ファイバの光軸と直交する方向に移動させて、前記光ファイバの機器内における位置調整を行い、該位置調整が完了したら前記微粒子層を加熱及び加圧して前記固定面と取付面を接合することを特徴として構成されている。
【0010】
また、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記調整部材の取付面を機器の固定面に対して押し当てた状態は、原子間吸着力により前記微粒子が規則的配列を維持したまま前記微粒子層の任意な移動が可能な状態であることを特徴として構成されている。
【0011】
さらに、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記取付面の最表面と前記固定面の最表面は金メッキされ、前記微粒子は金からなることを特徴として構成されている。
【0012】
さらにまた、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記取付面の最表面と前記固定面の最表面はニッケルメッキまたはニッケルを含む鉄系金属メッキされ、前記微粒子は前記取付面の最表面及び前記固定面の最表面と同種の金属からなることを特徴として構成されている。
【0013】
そして、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記取付面の最表面と前記固定面の最表面は金、銀、銅、ニッケル、スズないしこれらの合金によりメッキされ、前記微粒子は前記取付面の最表面及び前記固定面の最表面と同種の金属からなることを特徴として構成されている。
【0014】
また、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記調整部材の取付面と機器の固定面との間に通電することによって、前記取付面と固定面との接合の際の加熱をなすことを特徴として構成されている。
【0015】
さらに、本発明に係る光ファイバ調整固定方法は、前記調整部材の取付面と機器の固定面との間を高周波誘導加熱することによって、前記取付面と固定面との接合の際の加熱をなすことを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る光ファイバ調整固定方法によれば、極めて小さい直径を有する微粒子を塗布して微粒子層とし、接合に用いたことにより、調整部材を本体部に押し当てた状態で位置調整のために移動させることができ、また比較的低温の加熱により微粒子層を溶融させ接合することができる。微粒子層の溶融の際には、溶接の場合のように熱収縮等は発生しないので、光ファイバの位置ずれを生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態における光ファイバ調整固定方法を用いる機器の断面図である。
【図2】光ファイバの位置調整を行う前の状態における部品の配置図である。
【図3】微粒子層の模式的な拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における光ファイバ調整固定方法を用いる機器の断面図を示している。本実施形態においては、レーザーダイオードからの光をレンズで光ファイバに結合する発光モジュールについて、光ファイバの位置調整及び固定を行う方法について説明する。
【0019】
図1に示すように、発光モジュールは、金属材からなる略筒状の本体部1内に、レーザーダイオード3や鏡筒付レンズ4を配置した基板2を納めると共に、本体部1に対して接合され光ファイバ6を保持する金属製の調整部材5を設けて構成されている。調整部材5に保持される光ファイバ6は、光軸がレーザーダイオード3の光軸上となるように、位置決め調整がなされる。
【0020】
本体部1は、上下方向に貫通する空間部11を有し、空間部11は光の通り道となると共に、前述のように基板3等を納めることができるように、複数の段差を有して構成されている。本体部1には、基板3を納める基板保持部10が形成されており、この部分の内径が最も大きい。空間部11の基板保持部10より光ファイバ6側は、基板保持部10よりも小径状であって、鏡筒付レンズ4が納められる空間となる。空間部11のさらに光ファイバ6側は、さらに小径状となっていて、光ファイバ6に結合される光が通る空間となっている。
【0021】
本体部1のうち、調整部材5が載置される面は、レーザーダイオード3や光ファイバ6の光軸とは直交する方向に伸びる平面状に形成されており、固定面12を構成している。後述のように、この固定面12に対し調整部材5が押し当てられて位置調整及び固定が行われる。
【0022】
基板3上には、レーザーダイオード3が配置されると共に、このレーザーダイオード3を覆うように鏡筒付レンズ4が配置される。鏡筒付レンズ4は、鏡筒20内にレンズ23を保持して構成したものであり、鏡筒20及びレンズ23によってレーザーダイオード3を密封する。
【0023】
鏡筒20は、基板3に載置するための載置部21が下端部に形成されている。載置部21は、鏡筒20の下端部が外周方向に伸びる鍔状に形成されており、下面21aが基板3に当接し、接合されている。この接合は、レーザーダイオード3が配置される領域について密封するため、全周に渡ってなされている。
【0024】
鏡筒20の上部は、内径が小さく形成されたレンズ保持部22とされており、レンズ保持部22の内周面にはレンズ23が保持されている。レンズ23は、光軸がレーザーダイオード3及び光ファイバ6と一致するように配置されており、レーザーダイオード3からの光を光ファイバ6の端面に集光し、光学的に結合する機能を有している。
【0025】
レーザーダイオード3とレンズ23を介して対向する光ファイバ6は、シングルモードの光ファイバであって、光を通すコア部40と、コア部40の周囲を取り囲むクラッド部41とからなっている。コア部40は径が9.5μmであり、クラッド部41は径が125μmである。また、光ファイバ6の端部付近には、取付けがし易いようにクラッド部41よりも大径である所定径を有する保持部材6aが設けられている。
【0026】
光ファイバ6は、保持部材6aを調整部材5に取付けることによって、調整部材5に対して位置決め固定される。調整部材5は、保持部材6aの径に略適合する内径を有するファイバ保持部30を有しており、ここに保持部材6aが保持固定される。また、調整部材5の下端部は、外周方向に向かって伸びる鍔部31が形成されており、この鍔部31の下面が、本体部1の固定面12に対して接合される平面状の取付面32とされる。光ファイバ6が調整部材5に位置決めされた状態で、調整部材5の取付面32を本体部1の固定面12に載置することで、光ファイバ6のレーザーダイオード3に対する光軸方向の位置決めがなされる。
【0027】
互いに接合される本体部1の固定面12と調整部材5の取付面32は、いずれも金メッキが施されて、最表面は同じ金属からなるように構成されている。これらを接合する接合材7も、金によって構成されている。
【0028】
次に、光ファイバ6をレーザーダイオード3及びレンズ23に対して位置調整し固定する方法について詳細に説明する。図2には、光ファイバ6の位置調整を行う前の状態における部品の配置図を示している。この図に示すように、光ファイバ6の位置調整を行うにあたっては、予め本体部1にレーザーダイオード3及び鏡筒付レンズ4を配置した基板3を取付けておき、また光ファイバ6を保持部材6aを介して調整部材5に取付けておく。
【0029】
レーザーダイオード3と鏡筒付レンズ4は、基板3に対して高精度に位置決めされ固定がなされる。したがって、レーザーダイオード3とレンズ23との位置関係は、予め所定のものとなっているものとする。また、光ファイバ6を調整部材5に取付けた状態においては、取付面32と光ファイバ6の端部の光軸方向における位置関係は、所定のものとなるように高精度に位置決めされており、調整部材5を本体部1の固定面12に載置することで、光ファイバ6の光軸方向における位置決めは高精度になされる。一方、光ファイバ6の光軸と直交する平面方向については、調整部材5を本体部1に対して移動させながら位置調整を行う必要がある。
【0030】
図2に示すように、本体部1の固定面12には、接合に用いる金属の微粒子8が塗布された微粒子層9が形成される。微粒子8は、素材が金からなり、直径が数μm以下であって、より好ましくは直径0.1〜0.5μmの粒径が略揃った球形に形成されたものであり、これを水またはアルコールなどの液体に浸して液状としたものを、印刷形成の手法により固定面12の全周に渡って塗布し、液体については乾燥除去することで、微粒子層9が形成される。
【0031】
図3には、微粒子層9の模式的な拡大図を示している。実際には、微粒子層9は極めて多数の微粒子8によって構成される。微粒子8は極めて小さく、また粒径の略揃った球形に形成されているので、固定面12に塗布された微粒子8は、図3に示すように規則的に層をなして配列された状態となる。各層において微粒子8は隙間なく並んでおり、また隣り合う層とは互い違い状となるようになっており、全体としては千鳥状の配列となっている。
【0032】
この場合において、微粒子8の直径は数μm以下と極めて小さいので、微粒子間において原子間吸引力(ファンデルワールス力)が働く。原子間吸引力は、粒径が小さいほど微粒子8に働く力において支配的となる。本実施形態において直径は数μm以下としたことで、微粒子8に働く力は、重力よりも原子間吸引力の方が支配的となり、塗布された微粒子8は図3に示す状態を維持することができる。
【0033】
次に、本体部1の固定面12に対して調整部材5の取付面32を押し当てる。このとき、調整部材5は本体部1の固定面12に対して適度な圧力を加えるようにする。いずれも金からなる微粒子8と固定面12あるいは取付面32の表面との間の原子間吸引力は、互いに球形である微粒子8間に働く原子間吸引力よりも小さいため、適度な圧力により、微粒子8の規則的配列は維持したまま、微粒子層9の固定面12及び取付面32に対する境界面を滑らせ、任意の方向に移動させることができる。すなわち、調整部材5の固定面12に対する圧力は、かかる状態を実現するように設定される。
【0034】
この状態で、調整部材5を光ファイバ6の光軸方向とは直交する方向に移動させ、位置調整を行う。位置調整は、レーザーダイオード3を発光させ、レンズ23によって光ファイバ6の端面に光を結合させるようにして、光ファイバ6からの出力を計測し、この出力値が最大値となるように調整部材5を移動させる。あるいは、光ファイバ6からの出力値が所定以上となるまで調整部材5を移動させるようにしてもよい。
【0035】
光ファイバ6の位置調整が完了したら、調整部材5の本体部1に対する位置を維持したまま、微粒子層9を加圧及び加熱して接合材7に変化させる。微粒子層9の加圧は、調整部材5の固定面12に対する圧力を増加させることによりなされる。また、微粒子層9の加熱は、本体部1と調整部材5の間に通電することによってなされる。
【0036】
微粒子層9を加熱することにより、微粒子8同士が結合し、また微粒子8と固定面12あるいは取付面32との間も結合し、微粒子層9は固定面12と取付面32とを接合する接合材7へと変化する。金の融解温度は約1064℃であるが、微粒子8の粒径を小さくすることにより、溶融開始温度が低くなることが知られている。本実施形態のように、粒径が数μm以下であれば、融解温度よりも低い温度で溶融させることができ、例えば粒径が0.3μmの場合には、200℃に加熱することで接合をなすことができる。また、微粒子層9を加圧することで、接合のための温度をより低下させたり、あるいは接合強度を向上させたりすることができる。
【0037】
これらの工程により、光ファイバ6を保持した調整部材5が機器を構成する本体部1に固定され、光ファイバ6は所定位置に精度良く位置決めされると共に固定される。極めて小さい直径を有する微粒子8を塗布して微粒子層9とし、接合に用いたことにより、調整部材5を本体部1に押し当てた状態で位置調整のために移動させることができ、また比較的低温の加熱により微粒子層9を溶融させ接合することができる。微粒子層9の溶融の際には、溶接の場合のように熱収縮等は発生しないので、光ファイバ6の位置ずれを生じることはなく、またロウ付けの技術を用いた場合のように、フラックス材を用いる必要もないので、周辺部品を汚したりすることもない。
【0038】
本発明において、微粒子8の材質と固定面12及び取付面32の最表面の材質は、同種の金属であることが必要である。本実施形態では、いずれも金を用いているが、その他の金属を用いてもよい。例えば、固定面12及び取付面32の最表面をニッケルメッキまたはニッケルを含む鉄系金属メッキし、微粒子8を同じ金属で形成するようにしてもよいし、また固定面12及び取付面32の最表面を金、銀、銅、ニッケル、スズないしこれらのいずれか2つ以上を主成分とする合金によりメッキし、微粒子8を同じ金属で形成するようにしてもよい。
【0039】
また、本実施形態においては、微粒子層9の加熱方法として、調整部材5の取付面32と本体部1の固定面12の間に通電し、加熱することとしたが、その他の方法を用いてもよい。例えば、固定面12と取付面32の間を高周波誘導加熱により、部分的に加熱することができる。また、本体部1と調整部材5の全体を加熱するようにしてもよい。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では本体部1の固定面12に微粒子8を塗布して微粒子層9を形成したが、調整部材5の取付面32側に微粒子8を塗布して微粒子層9を形成し、本体部1の固定面12に押し当てるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 本体部
2 基板
3 レーザーダイオード
4 鏡筒付レンズ
5 調整部材
6 光ファイバ
6a 保持部材
7 接合材
8 微粒子
9 微粒子層
10 基板保持部
11 空間部
12 固定面
20 鏡筒
21 載置部
22 レンズ保持部
23 レンズ
30 ファイバ保持部
31 鍔部
32 取付面
40 コア部
41 クラッド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバを機器の所定位置に位置決め調整すると共に固定する光ファイバ調整固定方法において、
前記光ファイバには端部に所定径を有する保持部材が設けられ、該保持部材は、前記機器に設けられる固定面の最表面と同種の金属からなる最表面を有し前記光ファイバの光軸と直交する方向に伸びる取付面を備えた調整部材に対して取付けられ、
前記機器の固定面には、該固定面及び前記取付面の最表面と同種の金属材からなる粒径が略揃った球形の微粒子を塗布して微粒子層を形成し、該微粒子層を形成した固定面に対して前記調整部材の取付面を押し当て、該押し当てた状態のまま前記調整部材を前記光ファイバの光軸と直交する方向に移動させて、前記光ファイバの機器内における位置調整を行い、該位置調整が完了したら前記微粒子層を加熱及び加圧して前記固定面と取付面を接合することを特徴とする光ファイバ調整固定方法。
【請求項2】
前記調整部材の取付面を機器の固定面に対して押し当てた状態は、原子間吸着力により前記微粒子が規則的配列を維持したまま前記微粒子層の任意な移動が可能な状態であることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ調整固定方法。
【請求項3】
前記取付面の最表面と前記固定面の最表面は金メッキされ、前記微粒子は金からなることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ調整固定方法。
【請求項4】
前記取付面の最表面と前記固定面の最表面はニッケルメッキまたはニッケルを含む鉄系金属メッキされ、前記微粒子は前記取付面の最表面及び前記固定面の最表面と同種の金属からなることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ調整固定方法。
【請求項5】
前記取付面の最表面と前記固定面の最表面は金、銀、銅、ニッケル、スズないしこれらの合金によりメッキされ、前記微粒子は前記取付面の最表面及び前記固定面の最表面と同種の金属からなることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ調整固定方法。
【請求項6】
前記調整部材の取付面と機器の固定面との間に通電することによって、前記取付面と固定面との接合の際の加熱をなすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ調整固定方法。
【請求項7】
前記調整部材の取付面と機器の固定面との間を高周波誘導加熱することによって、前記取付面と固定面との接合の際の加熱をなすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ調整固定方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−118066(P2011−118066A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274037(P2009−274037)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】