説明

光学フィルム、これを用いた偏光板および液晶表示装置

【課題】画像表示装置のパネルの反りを防止するとともに、斜めから観察しても黒表示が着色を起こさない、高い表示品位を可能とする光学フィルム、これを用いた偏光板および液晶表示装置の提供すること。
【解決手段】フィルム長手方向の線熱膨張係数と、該長手方向と略直交する方向である幅手方向の線熱膨張係数とのうち、小さい方を大きい方で除した値が0.5以下0.1以上であることを特徴とする光学フィルム。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム長手方向の線熱膨張係数と、該長手方向と略直交する方向である幅手方向の線熱膨張係数とのうち、小さい方を大きい方で除した値が0.5以下0.1以上であることを特徴とする光学フィルム。
【請求項2】
前記長手方向の線熱膨張係数および前記幅手方向の線熱膨張係数のうち、一方が42以下であり、他方が80以上であることを特徴とする請求項1記載の光学フィルム。
【請求項3】
波長450nm、550nm、650nmにおける正面レターデーションReと、膜厚方向のレターデーションRthが下記式(I)〜(III)を満たすことを特徴とする請求項1または2記載の光学フィルム。
式(I):0.4<{(Re(450)/Rth(450))/(Re(550)/Rth(550))}<0.95
かつ1.05<{(Re(650)/Rth(650))/(Re(550)/Rth(550))}<1.9
式(II):0.1<(Re(450)/Re(550))<0.95
式(III):1.03<(Re(650)/Re(550))<1.93
[式中、Re(λ)は波長λnmにおける正面レターデーションRe(単位:nm)、Rth(λ)は波長λnmにおける膜厚方向のレターデーションRth(単位:nm)である。]
【請求項4】
フィルムを延伸する延伸工程と収縮させる収縮工程とを含む光学フィルムの製造方法であって、延伸終了温度を該フィルムの(結晶化温度−10℃)から(結晶化温度+10℃)の範囲とすることを特徴とする光学フィルムの製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法で製造したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
【請求項6】
光学フィルムがセルロースアシレートフィルムからなることを特徴とする請求項1〜3、および請求項5のいずれかに記載の光学フィルム。
【請求項7】
セルロースアシレートのアシル置換基が、アセチル基のみからなり、その全置換度が2.56〜3.00であることを特徴とする請求項6記載の光学フィルム。
【請求項8】
セルロースアシレートのグルコース単位の2位の水酸基のアシル基による置換度をDS2、3位の水酸基のアシル基による置換度をDS3、6位の水酸基のアシル基による置換度をDS6としたときに、下記式(IV)および(V)を満たすことを特徴とする請求項6または7に記載の光学フィルム。
式(IV):2.0≦(DS2+DS3+DS6)≦3.0
式(V):DS6/(DS2+DS3+DS6)≧0.315
【請求項9】
アシル置換基が、アセチル基/プロピオニル基/ブタノイル基/ベンゾイルの少なくとも2種類からなり、その全置換度が2.50〜3.00であることを特徴とする請求項6または8に記載の光学フィルム。
【請求項10】
レターデーション発現剤を含有することを特徴とする請求項1〜3および請求項5〜9のいずれかに記載の光学フィルム。
【請求項11】
偏光膜と該偏光膜を挟持する一対の保護膜とを有する偏光板であって、前記保護膜の少
なくとも一枚が請求項1〜3および請求項5〜10のいずれかに記載の光学フィルムであることを特徴とする偏光板。
【請求項12】
請求項1〜3および請求項5〜11のいずれかに記載の光学フィルムまたは請求項11に記載の偏光板を有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項13】
液晶セルと該液晶セルの両側に配置された一対の偏光板を有する液晶表示装置であって、前記偏光板が請求項11に記載の偏光板であることを特徴とするIPS,OCBまたはVAモード液晶表示装置。
【請求項14】
請求項11に記載の偏光板をバックライト側に用いたことを特徴とするVAモード液晶表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−272100(P2007−272100A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−100170(P2006−100170)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】