説明

光学ユニット及びそれを用いた映像表示装置

【課題】構成が簡単で、光の利用効率のよい単板式の光学ユニット及び表示装
置を得る。
【解決手段】光を複数色に分離するダイクロイックミラーとこのダイクロイッ
クミラーで反射された複数色の光を回転多面体に照射し、この回転多面体から出
射された複数色の光を表示素子のそれぞれ異なった場所に照射し、この回転多面
体を回転させることによって、この複数色の光を表示素子上で一方向に移動させ
てカラー映像を投射レンズから投射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パネル、又は映像表示素子などのライトバルブ素子を使用して
、スクリーン上に映像を投影する投射装置、例えば、液晶プロジェクタ装置や、
反射式映像表示プロジェクタ装置、投射型リアプロジェクションテレビ等の光学
エンジン、投射型映像表示装置に係わり、特にライトバルブ素子に入射する複数
の色の光を回転多面体を用いてライトバルブ素子の異なった場所に照射し、この
場所を順次移動させて投射する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ランプからの光を第1及び第2のアレイレンズ、偏光ビームスプリッタ
(PBS)、コリメータレンズを通過させた後、複数のダイクロイックミラーを
使用してR光、B光及びG光に分離し、各分離された光をそれぞれの回転プリズ
ムを用いて光路を変えて、各光がライトバルブ素子(以下単に表示素子あるいは
映像表示素子と言う)のそれぞれ異なった場所に照射され、かつ、各光の照射さ
れる場所が順次表示素子上を一定方向に移動(スクロール)させるようにした光
学ユニットが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の光学ユニットは、単板の表示素子を用いた、組み立てが容易である
等の利点があるが、複数の回転プリズムを使用しなければならないため、光学ユ
ニットが大型となる。また、複数の回転プリズム、多数のレンズ及び多くのダイ
クロイックミラーを使用するために高価になると共に多くのレンズを使うために
光の利用効率が悪くなる。更に、R、G、B光が照射される表示素子上の位置を
合わせるためには複数の回転プリズムの回転位相を合わせなければならず、この
調節が困難である。また、複数のモータを使うことによる騒音対策をしなければ
ならない等の問題がある。
【0004】
本発明の目的はコンパクトで安価な光学ユニット提供することにある。
本発明の他の目的は表示素子上に照射されるの複数の光の位置合わせが容易で
あり、光の利用効率がよい、新規かつ有用な映像表示技術を提供することにある

【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、光学ユニットは、光源と、該光源の出射光から
映像信号に応じた光学像を形成する表示素子と、該光源から出射された光を複数
色の光に分離する色光分離手段と、該色光分離手段から出射された各複数色の光
が入射され、光軸の方向を変えて出射して該表示素子の異なった場所に該複数色
の光を照射すると共に該複数色が照射される場所を一方向に移動させることがで
きる回転多面体と、該表示素子から出射された光をカラー映像として投射する投
射装置とを備える。
【0006】
この光学ユニットにおいて、該色分離手段はダイクロイックミラーまたはダイ
クロイックプリズムと反射ミラーから構成される。また、該回転多面体から出射
された該複数色の光の内、2つの光の光軸は交差した後、該表示素子に照射され
る。また、該回転多面体は反射型回転多面体であり、該反射型回転多面体の表面
に該複数色の光を照射し、該反射型回転多面体からの反射光を該表示素子に照射
する。また、該回転多面体は反射型回転多面体であり、該反射型回転多面体の表
面に該複数色の光の一つを結像させ、該反射型回転多面体からの反射光を該表示
素子に照射する。また、該回転多面体は透過型回転多面体であり、該透過型回転
多面体に該複数色の光を照射し、該透過型回転多面体の内部を透過させることに
よって、該複数色の光を該表示素子に照射する。また、該回転多面体より後の光
路に結像光学系を設けて、該表示素子に2次像を結像させる。また、該光源から
の光を第1のアレイレンズ及び第2のアレイレンズを透過させた後、該色分離手
段に照射し、該表示素子に照射された複数色の光の内、一つの光の形状を該第1
アレイレンズの各レンズセルの形状と相似形とする。また、光の偏光方向を揃え
ない場合には、マイクロミラー型映像表示素子を用いる。該光源から出射された
光の偏光方向を揃えるための偏光ビームスプリッタを設け、光の偏光方向が揃え
られた複数色の光を透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、強誘電性液晶表
示素子のいずれかで構成される表示素子に照射する。
【0007】
本発明の映像表示装置は、上記の光学ユニットと、映像処理回路と、電源とを
備える。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように、本発明によれば、構成が簡単な単板式の光学ユニットを得
ることができる。また、光の利用効率のより光学ユニットを得ることができる。
また、表示素子上での複数色の位置合わせを容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、幾つかの実施例を用い、図を参照して説
明する。
【0010】
図1は本発明による光学ユニットの第1の実施例を示す構成図である。
【0011】
図において、ランプから出射された光をリフレクタで反射して得られる光源1
からの光は複数の2次光源像を形成するための第1のアレイレンズ2に入射され
、さらに複数の集光レンズにより構成され、複数の2次光源像が形成される近傍
に配置され、かつ液晶表示素子12に第1のアレイレンズ2の個々のレンズ像を
結像させる第2のアレイレンズ3を通過する。第2のアレイレンズ3を通過した
P偏光光とS偏光光が混在した光は偏光ビームスプリッタ4(以下、単にPBS
と言う)及びλ/2波長板4aで、例えばS偏光光に揃えられ、第1のコリメー
トレンズ5a及び第2のコリメートレンズ5bを通して、R光を反射するR用ダ
イクロイックミラー7a、G光を反射するG用ダイクロイックミラー7b、B光
を反射するB用ダイクロイックミラーあるいは反射ミラー7c、(以降ダイクロ
イックミラー群と呼称する)によってそれぞれ、R光、G光、B光として反射さ
れる。各R光、G光及びB光は第3のコリメートレンズ5cを通過して、それぞ
れ反射型回転多面体43の異なる場所に照射され、反射型回転多面体43で反射
される。本実施例では、この反射型回転多面体43は8面体で構成されているが
、面の数は限定されるものではない。また、本実施例ではダイクロイックミラー
群7a,7b,7cは、赤光(R),緑光(G),青光(B)の3色であるが、R
,G,B、W(白色光)の組合せ色切替、またはY(黄色光)、C(シアン光)
、M(マゼンダ光)の組合せ色切替、または、R、Y、G、C、Mの組合せ色切
替、R、O(オレンジ光)、G、B、V(紫光)の組合せ色切替でもよく、この
場合は、色分離手段であるダイクロイックミラー群が3枚以上の複数枚になるこ
ともある。この場合は表示素子上のスクロール帯は3種類以上になる場合がある

また、2板式(表示素子2枚を利用しキューブ型のPBSの2面にそれぞれ配置
する構成)の光学エンジンの場合は、スクロールさせる光のみを回転ポリゴンミ
ラーを介して第1の表示素子に到達し、残りのスクロールしない光は、固定ミラ
ー、レンズを介して直接、第2の表示素子に到達するように構成する構成も可能
である。
【0012】
R光、G光及びB光が反射型回転多面体43の1つの面で反射された場合、各
光の光軸は一旦交差される。また、R光、G光及びB光のいずれか二つの光が反
射型回転多面体43の1つの面で反射された場合には、例えば、これら光の光軸
は交差される(後述する図4、5参照)。反射型回転多面体43を出射したR光
、G光及びB光は結像レンズ6、コンデンサレンズ8、偏光板9aを透過し、P
BS10で反射された後、λ/4波長板11を通過して表示素子12の異なった
場所に照射される。表示素子12から出射されS偏光光からP偏光光に変換され
た光はPBS10を透過し、更に偏光板9bを透過した後、投射レンズ13を通
してスクリーン(図示せず)に拡大投影された映像を表示する。
【0013】
なお、表示素子としては、透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、強誘電
性液晶表示素子及びマイクロミラー型映像表示素子等があるが、本発明では適宜
これら表示素子のいずれかを使用することができる。本実施例では、表示素子1
2として反射型液晶表示素子または強誘電性液晶表示素子を使用することができ
る。
【0014】
図1の実施例において、各ダイクロイックミラー群7a、7b、7cによって
反射されたR光、G光、B光の光軸の方向は、それぞれR光、G光およびB光が
表示素子12上で所定の場所に照射されるように調整される。また、反射型回転
多面体43はこれを回転させた時、表示素子12上のR光、G光およびB光が略
同等速度で一方向に移動できるように、その大きさ、多面体の数を決める。
【0015】
また、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cの代わりに、ダイクロイック
プリズムと反射ミラーを組み合わせて、ダイクロイックプリズムでR光、G光及
びB光に分離し、反射ミラーで光軸の方向を制御するようにしても良い。
【0016】
次に、ある時刻において、反射型回転多面体43で反射されたR光、G光及び
B光の表示素子12上における照射状況について図2を用いて説明する。
【0017】
図2は表示素子上における3色の光の照射状況を説明するための表示素子の斜
視図である。図2において、12RはR光が照射された場所を示し、12GはG
光が照射された場所を示し、12BはB光が照射された場所を示す。これらR光
、G光およびB光は表示素子12上に同時に照射される。また、21R、21G
、21Bはそれぞれ次にR光、G光、B光が照射される場所であり、R光、G光
、B光を照射するためのアドレッシングを行っている。この場所の大きさは表示
素子12の書き込み時間、すなわち表示素子12の応答時間とスクロール速度に
よって決まるもので、スクロールの1ラインの移動時間より、応答時間が十分早
い場合には1ラインでもよい。応答時間が遅い場合には、その応答時間に合わせ
たライン数を振り分ける。
【0018】
これらの光を最初に表示素子12上にスクロールにより上から照射する場合に
は、場所12R、12G、12Bにそれぞれアドレスを各色に合った情報として
、各色は上から順に書き込み、その後に、R光、G光、B光を表示素子12上に
各色エリアの上から順に照射していく。その間に、場所21R、21G、21B
にアドレス書き込みを行う。場所21R、21G、21Bへのアドレスの書き込
みが完了すると、それぞれ場所12R、12G、12Bに照射されているR光、
G光、B光が表示素子12の下の方向に場所21R、21G、21Bの分だけ移
動して、この場所21R、21G、21BにR光、G光、B光が照射される。ま
た、場所21R、21G、21Bへのアドレスの書き込みが完了すると、その下
のラインに対してアドレス書き込みが行われる。このようにして、R光、G光、
B光が照射される場所は順次下方に移動される。
また、各場所12R、12G、12Bの大きさは本実施例では略同じであるた
め、第1のアレイレンズ2の各レンズの形状はR光、G光、又はB光が照射され
る表示素子12上の場所12R、12G、又は12Bの光の帯形状と相似形にな
るように構成される。
【0019】
次に、図3〜図5を用いて、本発明の第2の実施例について説明する。
図3、図4、図5は本発明による光学ユニットの第2の実施例を示す構成図及
び表示素子の平面図であり、図3(a)、図4(a)、図5(a)はそれぞれ光
学ユニットの構成図を、図3(b)、図4(b)、図5(b)はR光、G光及び
B光が照射される表示素子上での場所を示す。図において、反射型回転多面体4
3が矢印Aの方向に回転している場合、図3(a)はダイクロイックミラー群7
a、7b、7cで反射されたR光、G光およびB光が反射型回転多面体43の一
つの面に照射された場合の実施例であり、この場合図3(b)に示すように、R
光、G光及びB光が照射される場所は、表示素子12の右から左に向かって順に
、12R、12G、12Bとなる。図4(a)はダイクロイックミラー群7a、
7b、7cで反射されたR光、G光およびB光の内R光及びG光が一つの面に照
射され、B光が次の面に照射された場合の実施例であり、この場合、図4(b)
に示すように、R光、G光及びB光が照射される場所は、表示素子12の右から
順に場所12B、12R、12Gとなる。
【0020】
図5(a)はダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射された光の内、
R光のみが一つの面に照射され、G光およびB光は次の面に照射された場合の実
施例を示し、この場合、図5(b)に示すように、R光、G光及びB光が照射さ
れる場所は、表示素子12の右から順に場所12G、12B、12Rとなる。
【0021】
図3〜図5において、図1と同じものに対しては同一の符号を付けてその説明
を省略する。図3〜図5において、図1と相違する点は、光源1からダイクロイ
ックミラー群7a、7b、7cまでの光路では、λ/2波長板4a、第のコリメ
ートレンズ5bは省略されている。ダイクロイックミラー7a、7b、7cから
反射型回転多面体43までの光路では、第3のコリメートレンズ5cは省略され
、その代わりに結像レンズ6aが使用されている。反射型回転多面体43から投
射レンズ13までの光路では略同じ構成である。本実施例においても図1の実施
例と同様に動作し、R光、G光およびB光をそれぞれ表示素子12上の場所12
a、12b、12cに照射すると共に、その場所は表示素子12の一方向に順次
移動され、一つの表示素子12でカラーの映像をスクリーン(図示せず)に表示
することができる。
【0022】
図3はダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射されたR光、G光およ
びB光がそれぞれ反射型回転多面体43の一つの面に合焦された場合を示してい
る。この場合は、反射型回転多面体43の面から反射された各R光、G光および
B光の光軸は反射型回転多面体43とPBS10の入射面の間で交差される。な
お、本実施例では8面体を例にとって説明するが、面の数はこれに限定されるも
のではない。
【0023】
図4のように、反射型回転多面体43の一つの面にR光及びB光が照射され、
次の面にB光が照射される場合、反射型回転多面体43から反射されたR光およ
びG光の光軸は交差された後、PBS10に照射されるが、B光の光軸はR光及
びG光の光軸と交わることなくPBS10に入射される。
【0024】
図5に示すように、R光が反射型回転多面体43の一面に照射され、G光及び
B光が回転方向に対し、次の面に照射される場合、反射型回転多面体43の次の
面から反射されたG光及びB光は交差した後、PBS10の入射面に入射される

【0025】
以上のことから、反射型回転多面体43の一つの面に複数の色の光が照射され
た場合、反射型回転多面体43から反射された複数色の光の光軸は一旦交差した
後、PBS10に入射されることが分かる。
【0026】
次に、本発明による表示装置の一実施例について、説明する。
図6は本発明による表示装置の一実施例を示す構成図である。図において、図
1、図3〜図5の各構成要素と同じものには同一の符号を付してその説明を省略
する。この実施例では、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7cま
での光路は図1の実施例を同じであり、ダイクロイックミラー群7a、7b、7
cから投射レンズ13までの光路は図3〜図5の光路と同じである。本実施例の
光学ユニットにおいても、図1、図3〜図5と同様に動作するため、投射レンズ
13から照射された光によって、スクリーン(図示せず)にカラーの映像を表示
することができる。
【0027】
図6の実施例において、24は電源、25は映像信号を処理するための映像表
示回路、26は排気ファンであり、これに光源1から投射レンズ13までの光路
を有する光学ユニットを搭載することによって、表示装置が構成される。
【0028】
次に、図7を用いて、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7cま
での光路の方向と、反射型回転多面体43から投射レンズ13までの光路の方向
が同一方向である場合の実施例のついて説明する。
【0029】
図7は本発明による光学ユニットの第3の実施例を示す構成図である。図にお
いて、図1、図3〜図5の実施例と同じ構成要素にたいして同一の符号を付けて
その説明を省略する。
【0030】
図において、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7c間での光路
は図1に示す光路において、第2のコリメートレンズ5bが除かれているが、他
の構成要素は同じである。また、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cから
反射型回転多面体43までの光路は図1に示す光路において、第3のコリメート
レンズ5cが除かれているがこのコリメートレンズ5cを用いてもよい。反射型
回転多面体43からPBS10までの光路には2種類の結像レンズ6a、6bが
使用されている。PBS10以降は図1と同じように構成されている。なお、図
7で、点線はG光を示し、一点鎖線はG光の光軸を示す。R光、B光の光軸につ
いては省略されているが、それらの光軸は図1のように示すことができる。
【0031】
本実施例において、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射された3
つの光の内、真中の光り、すなわちG光を反射型回転多面体43の一つの面に集
光し結像させるようにしている。この場合、反射型回転多面体43上のG光を中
心にR光、B光が照射されることになるため、G光を反射型回転多面体43の中
心以外に結像させる場合と比較して反射型回転多面体43の各面を小さくするこ
とができる。
【0032】
また、本実施例においては、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、
7cの光の光軸方向と略平行な光軸でR光、G光およびB光の投射光を投射レン
ズ13から出射させることができる。
【0033】
ここで、コリメートレンズの枚数は、これに限定するものではなく、ダイクロ
イックミラー群7a,7b,7cの後ろに配置しても良い。さらにダイクロイック
ミラー群7a,7b,7cの特性を入れ替えて、RGB、BGR,等のいずれの場
合も可能であるが、光源であるランプの出力光に従って、弱い波長の光を優先さ
せるすなわち、透過回数を減少させるため最初に反射させる方法が良い。
【0034】
以下、図8を用いて光学ユニットの第4の実施例について説明する。
図8は本発明による光学ユニットの第4の実施例を示す構成図である。図にお
いて、光源1からの光は第1のコリメートレンズ5a、第2のコリメートレンズ
5bを透過した後、第1のライトパイプ46に入射される。第1のライトパイプ
46の内面を反射しながら進行した光はPBS45a、PBSまたは全反射プリ
ズム又は全反射ミラー45b、λ/2波長板4bによって偏光方向が揃えられ、
たとえばS偏光光として第2のライトパイプ44に入射される。第2のライトパ
イプ44に入射されたS偏光光は第2のライトパイプ44の内部を反射しながら
進行してダイクロイックミラー群7a、7b、7cでそれぞれR光、G光、B光
として反射され、反射型回転多面体43に入射される。反射型回転多面体43か
ら反射された各R光、G光およびB光は第1の結像レンズ6a、第2の結像レン
ズ6b、第3の結像レンズ6c、偏光板9aを透過してPBS10に入射される
。それ以降の光路は図1の場合と同様である。
【0035】
本実施例においても、スクリーンにカラーの映像を表示することができる。ま
た、本実施例では、光源1からダイクロイックミラー7a、7b、7cの光軸に
対して直角方向に、投射レンズ13から投射光を出射させることができる。
本実施例において、光はPBS45aと全反射プリズム45bによってS偏光
光となるため、PBS45aから出射されたS偏光光と全反射プリズム45bか
ら出射されたS偏光光の間に筋ができる。この2つのS偏光光を光第2のライト
パイプ44を透過させると、2つのS偏光光は第2のライトパイプ44の内部で
反射することによって2つのS偏光光間に生じた筋はなくなる。従って、2つの
S偏光光間に生じた筋をあまり気にしない場合には、すなわち、偏光方向を揃え
た光に第2のライトパイプ44を省略してもよい。
さらに、PBS45aの挿入によりライトパイプ46の幅の光が、一方向に略2
倍の幅に拡大されるので、ライトパイプ44の出射開口形状が、表示素子上のス
クロール帯形状と相似形状(帯状の矩形形状)とし易い。かつ、ライトパイプ4
6の入射開口形状を光のスポット形状に適した形状(例えば、略正方形の形状)
に設計できるので、光を無理なく、光損失を抑えて、矩形形状に引き伸ばして成
形ができるので、効率が非常に良い。さらに、矩形アパーチャを設けることなく
、上記ライトパイプ44の出射開口形状を表示素子上に再度結像させるので、矩
形アパーチャのように光をカットする必要がないので、効率が良い。
また、本実施例において、表示素子12としてマイクロミラー型映像表示素子
を用いる場合には、偏光光の方向をそろえる必要はないので、PBS45a、全
反射プリズム又は全反射ミラー45b、λ/2波長板4bは不要となる。
【0036】
次に、本発明による光学ユニットの第5の実施例について説明する。
図9は本発明による光学ユニットの第5の実施例を示す構成図であり、図では
、点線でG光のみを示しており、一点鎖線はその光軸を示す。他色光の光軸は、
例えば図1の場合と同様になる。また、図において、図1と同じ機能を持つ素子
に対しては同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
本実施例においては、光源1からの光は複数の2次光源像を形成するための第
1のアレイレンズ2に入射され、さらに複数の集光レンズにより構成され、複数
の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶表示素子12に第1のアレ
イレンズ2の個々のレンズ像を結像させる第2のアレイレンズ3を通過する。第
2のアレイレンズ3を通過したP偏光光とS偏光光が混在した光は偏光ビームス
プリッタ4でS偏光光に揃えられ、第1のコリメートレンズ5aを通して、R光
を反射するR用ダイクロイックミラー7a、G光を反射するG用ダイクロイック
ミラー7b、B光を反射するB用ダイクロイックミラーあるいは反射ミラー7c
(これは、UV透過ミラーでも良く、R光を最後に反射させる構成ならば、IR
光透過ミラーの場合でも成立する。)によってそれぞれ、R光、G光、B光とし
て反射される。各R光、G光及びB光はそれぞれ反射型回転多面体43の異なる
場所に照射され、反射型回転多面体43で反射される。反射型回転多面体43で
反射されたR光、G光及びB光は第2のコリメートレンズ5bを透過した後、反
射ミラー16で反射され、その光路が略90度変えられ、コンデンサレンズ8を
透過する。コンデンサレンズ8を透過したR光、G光及びB光は第1の偏光板9
aを透過してPBS10で反射され、λ/4波長板11を透過して反射型の表示
素子12に入射される。表示素子12でP偏光光に変換されたR光、G光及びB
光は今度はPBS10を透過して第2の偏光板9bを通して出射される。PBS
10から出射される光軸は光源1からの光の方向と平行で、かつ、光源1からの
光の向きと逆向きに出射される。
【0038】
本実施例では、結像光学系を使用することなく光学ユニットを構成することが
できる。
【0039】
次に、光学ユニットに透過型回転多面体を使用した場合の実施例について説明
する。
【0040】
図10、図11、図12は本発明による光学ユニットの第6の実施例を示す構
成図及び表示素子の平面図であり、図10(a)、図11(a)、図12(a)
はそれぞれ光学ユニットの構成図を、図10(b)、図11(b)、図12(b
)はR光、G光及びB光が照射される表示素子上での場所を示す。
【0041】
図10(a)では透過型回転多面体の一面に互いに光軸の方向が異なるR光、
G光及びB光が照射され、その一面と対向する面からR光、G光及びB光が出射
される場合の実施例であり、表示素子12面上には図10(b)に示すように、
上から順に、場所12R、12G、12BにそれぞれR光、G光及びB光が照射
されている。図11では透過型回転多面体の2つの面に互いに光軸の方向が異な
るR光、G光及びB光を照射し、その2つの面と対向する面からR光、G光及び
B光が出射された場合の実施例であり、表示素子12面上には図11(b)に示
すように、上から順に、場所12G、12B、12RにそれぞれG光、B光及び
R光が照射されている。図12(a)では透過型回転多面体の2つの面に互いに
光軸の方向が異なるR光、G光及びB光が照射され、その2つの面と対向する面
からR光、G光及びB光が出射された場合の実施例であり、表示素子12面上に
は図12(b)に示すように、上から順に、場所12B、12R、12Gにそれ
ぞれB光、R光及びG光が照射されている。
【0042】
図10〜図12において、光源1からの光は第1のアレイレンズ2、第2のア
レイレンズ3を透過し、PBS4で光の偏光光が揃えられえ、例えばS偏光光と
して、コリメートレンズ5を透過し、R光を反射するR用ダイクロイックミラー
7a、G光を反射するG用ダイクロイックミラー7b、B光を反射するB用ダイ
クロイックミラーまたは反射ミラー7cによってそれぞれ、R光、G光、B光と
して反射される。ダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射されたR光、
G光及びB光は透過型回転多面体47を透過する。透過型回転多面体47を透過
してR光、G光及びB光はコンデンサレンズ8、第1の偏光板9aを透過した後
、PBS10で反射されλ/4波長板11を透過して表示素子12に入射される
。この表示素子12で反射され、P偏光光に偏光された各R光、G光及びB光は
PBS10を透過して投射レンズ13に入射される。この実施例では光源1から
出射された光の方向と投射レンズ13から出射される光の方向は略平行であり、
向きは逆になる。
【0043】
なお、図10〜図12の実施例において、この透過型回転多面体47は図面に
向かって時計方向(矢印A方向)に回転されている。
【0044】
図10ではダイクロイックミラー群7a、7b、7cで互いに光軸方向が異な
るように反射されたR光、G光及びB光は透過型回転多面体47の一面に入射さ
れ、透過型回転多面体47を透過し、透過型回転多面体47の対向する面から出
射された後、これらの光軸は一旦交差された後、コンデンサレンズ8に入射され
る。
【0045】
図11では、透過型回転多面体47は図10の場合より時計方向に回転されて
おり、図11の一つの面にR光が、次の面にG光、B光が入射され、それぞれR
光、G光及びB光は透過型回転多面体47を透過し、R光は一つの面に対向する
面とは異なる前の面から出射され、G光は次の面から入射され、この面に対向す
る面から出射され、B光は次の面から入射され、一つの面に対向する面とは異な
る前の面から出射される。本実施例では異なった面から入射されたG光とB光は
異なる面から出射され、交差した後PBS10に入射される。
【0046】
図12では、R光は透過型回転多面体47の一つの面に入射し、G光及びB光
は次の面から入射され、R光、G光及びB光はそれぞれ透過型回転多面体47を
透過する。R光は次の面に対向する面から出射され、G光は一つの面に対向する
面から出射され、B光は次の面に対向する面から出射される。次の面に対向する
面から出射されたR光とB光は交差した後、コンデンサレンズを透過してPBS
10に入射される。
【0047】
図10から図12の実施例ではR光、G光及びB光の内、少なくとも2つの光
は透過型回転多面体47から出射された後、交差する。
【0048】
また、本実施例において、透過型回転多面体47は光を透過する材質のものな
らば何でも適用できる。また、透過型回転多面体47の数は8面体に限定される
ものではなく、3面以上であればどのような多角形でも適用できるし、また、透
過型回転多面体47の大きさについても限定されるものではない。
【0049】
以上述べたように、本発明によれば、光を複数色に分離して反射するダイクロ
イックミラー群とこの複数色の色の方向を変える回転多面体をもちいることによ
って、1枚の表示素子上の異なった場所にそれぞれ複数色を照射することができ
、しかもこの回転多面体を回転させることによって、表示素子上で複数色が照射
される場所を順次一定方向に変化させることができるため、1枚の表示素子をも
ちい、しかも簡単な構成でカラーの映像光を得ることができる。
また、本発明においては、光源からの光を複数色に分け、この分離された複数
の光を表示素子に効率良く照射することができるので、光の利用効率が良い。
【0050】
また、本発明では、回転多面体は一つしか使用しないので、表示素子上に照射
されるの複数色の光の位置合わせが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明による光学ユニットの第1の実施例を示す構成図である。
【図2】表示素子上における3色の光の照射状況を説明するための表示素子の斜視図である。
【図3】本発明による光学ユニットの第2の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【図4】本発明による光学ユニットの第2の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【図5】本発明による光学ユニットの第2の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【図6】本発明による表示装置の一実施例を示す構成図である。
【図7】本発明による光学ユニットの第3の実施例を示す構成図である。
【図8】本発明による光学ユニットの第4の実施例を示す構成図である。
【図9】本発明による光学ユニットの第5の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明による光学ユニットの第6の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【図11】本発明による光学ユニットの第6の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【図12】本発明による光学ユニットの第6の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図である。
【符号の説明】
【0052】
1…光源、2…第1のアレイレンズ、3…第2のアレイレンズ、4…PBS、
4a、4b…λ?2波長板、5…コリメートレンズ、5a…第1のコリメートレ
ンズ、5b…第2のコリメートレンズ、5c…第3のコリメートレンズ、6…結
像レンズ、6a…第1の結像レンズ、6b…第2の結像レンズ、7a…R光よう
ダイクロイックミラー、7b…G光用ダイクロイックミラー、7c…B光用ダイ
クロイックミラー、43…反射型回転多面体、8…コンデンサレンズ、9a…第
1のコンデンサレンズ、9b…第2のコンデンサレンズ、10…PBS、11…
λ?4波長板、12…表示素子、13…投射レンズ、12R…表示素子上でR光
が照射される場所、12G…表示素子上でG光が照射される場所、12B…表示
素子上でB光が照射される場所、21R…R光用のアドレスが書き込まれている
場所、16…反射ミラー、21G…G用のアドレスが書き込まれている場所、2
1B…B用のアドレスが書き込まれている場所、24…電源、25…映像表示回
路、26…排気ファン、44…第2のライトパイプ、46…第1のライトパイプ
、45a…PBS、45b…全反射プリズムまたは全反射ミラー、47…透過型
回転多面体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、該光源の出射光から映像信号に応じた光学像を形成する映像表示素子
と、該光源から出射された光を複数色の光に分離する色分離手段と、該色分離手
段から出射された各複数色の光が入射され、それぞれの光軸の方向を変えて出射
して該映像表示素子の異なった場所に該複数色の光を照射すると共に該複数色が
照射される場所を一方向に移動させることができる回転多面体と、該映像表示素
子から出射された光をカラー映像として投射する投射装置とを備え、
該色分離手段は、ダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムと反射ミ
ラーから構成され、
該回転多面体から出射された該複数色の光の内、少なくとも2つの光の光軸は交
差した後、該映像表示素子に照射され、
該回転多面体は反射型回転多面体であり、該反射型回転多面体の表面に該複数色
の光を照射し、かつ該反射型回転多面体の表面に該複数色の光の一つを略結像さ
せ、該反射型回転多面体からの反射光を該映像表示素子に照射し、
該光源からの光をインテグレータ素子に通過させた後、該色分離手段に照射し
、該映像表示素子に照射された複数色の光の内、少なくとも一つの光の形状を該
インテグレータ素子の出射開口または各セルの形状と相似形とし、該回転多面体
より後の光路に結像光学系を設けて、該映像表示素子に該各セルの形状と相似形
である略矩形の光像を結像させることを特徴とする光学ユニット。
【請求項2】
光源と、該光源の出射光から映像信号に応じた光学像を形成する映像表示素子
と、該光源から出射された光を複数色の光に分離する色分離手段と、該色分離手
段から出射された各複数色の光が入射され、それぞれの光軸の方向を変えて出射
して該映像表示素子の異なった場所に該複数色の光を照射すると共に該複数色が
照射される場所を一方向に移動させることができる回転多面体と、該映像表示素
子から出射された光をカラー映像として投射する投射装置とを備えることを特徴
とする光学ユニット。
【請求項3】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該色分離手段はダイクロイックミラー
またはダイクロイックプリズムと反射ミラーから構成されることを特徴とする光
学ユニット。
【請求項4】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該回転多面体から出射された該複数色
の光の内、少なくとも2つの光の光軸は交差した後、該映像表示素子に照射され
ることを特徴とする光学ユニット。
【請求項5】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該回転多面体は反射型回転多面体であ
り、該反射型回転多面体の表面に該複数色の光を照射し、該反射型回転多面体か
らの反射光を該映像表示素子に照射することを特徴とする光学ユニット。
【請求項6】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該回転多面体は反射型回転多面体であ
り、該反射型回転多面体の表面に該複数色の光の少なくとも一つを略結像させ、
該反射型回転多面体からの反射光を該映像表示素子に照射することを特徴とする
光学ユニット。
【請求項7】
請求項2、3、4記載の光学ユニットにおいて、該回転多面体は透過型回転多
面体であり、該透過型回転多面体に該複数色の光を照射し、該透過型回転多面体
の内部を透過させることによって、該複数色の光を該表示素子に照射することを
特徴とする光学ユニット。
【請求項8】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該回転多面体より後の光路に結像光学
系を設けて、該映像表示素子に略矩形の光像を結像させることを特徴とする光学
ユニット。
【請求項9】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該光源からの光をインテグレータ素子
、に通過させた後、該色分離手段に照射し、該映像表示素子に照射された複数色
の光の内、少なくとも一つの光の形状を該インテグレータ素子の出射開口または
各レンズセルの形状と相似形とすることを特徴とする光学ユニット。
【請求項10】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、マイクロミラー型映像表示素子を用い
ることを特徴とする光学ユニット。
【請求項11】
請求項2記載の光学ユニットにおいて、該光源から出射された光の偏光方向を
揃えるための偏光ビームスプリッタを設け、光の偏光方向が揃えられた複数色の
光を透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、強誘電性液晶表示素子のいずれ
かで構成される映像表示素子に照射することを特徴とする光学ユニット。
【請求項12】
光源と、該光源の出射光から映像信号に応じた光学像を形成する映像表示素子
と、該光源からの光の2次光源像を形成するための第1のアレイレンズと、第1
のアレイレンズの個々のレンズ像を結像させるための第2のアレイレンズと、光
の偏光方向を揃えるための偏光ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタか
らの光の内、第1の色光を分離し、該第1の色光の光軸の方向を制御する第1ダ
イクロイックミラーと、該偏光ビームスプリッタからの光の内、第2の色光を分
離し、該第2の色光の光軸の方向を制御する第2のダイクロイックミラーと、該
偏光ビームスプリッタからの光の内、第3の色光の光軸の方向を制御する第3ダ
イクロイックミラーまたは反射ミラーと、該第1、該第2のダイクロイックミラ
ー、該第3のダイクロイックミラーまたは反射ミラーからの光が照射され、各該
第1、該第2、該第3の色光の光軸の方向を制御して反射して、該第1、該第2
、該第3の色光を該映像表示素子の異なった場所に照射すると共に、該第1、該
第2、該第3の色光が照射される場所を一方向に移動させることができる反射型
回転多面体と、該映像表示素子から出射された光をカラー映像として投射する投
射装置とを備えることを特徴とする光学ユニット。
【請求項13】
請求項12記載の光学ユニットにおいて、該反射型回転多面体の表面から反
射された該第1、該第2、該第3の色光の内、少なくとも2つの色光は交差した
後、該映像表示素子に照射されることを特徴とする光学ユニット。
【請求項14】
請求項12記載の光学ユニットにおいて、該第1のアレイレンズ及び該第2の
アレイレンズの各レンズセルの形状を該映像表示素子に照射された該第1、該第
2、該第3の色光の形状と相似形とすることを特徴とする光学ユニット。
【請求項15】
請求項12記載の光学ユニットにおいて、該第1、該第2のダイクロイックミ
ラー、該第3のダイクロイックミラーまたは反射ミラーから出射された該第1、
該第2、該第3の色光の内、少なくとも一つの色光を結像手段で該反射型回転多
面体の入射面に結像させることを特徴とする光学ユニット。
【請求項16】
請求項15記載の光学ユニットにおいて、該反射型回転多面体の入射面に結像
された光を該映像表示素子に再度結像させることを特徴とする光学ユニット。
【請求項17】
光源と、該光源の出射光から映像信号に応じた光学像を形成する映像表示素子
と、該光源からの光を反射しながら透過させるライトパイプと、該ライトパイプ
からの
光の内、第1の色光を分離し、該第1の色光の光軸の方向を制御する第1ダイク
ロイックミラーと、該ライトパイプからの光の内、第2の色光を分離し、該第2
の色光の光軸の方向を制御する第2のダイクロイックミラーと、該ライトパイプ
からの光の内、第3の色光の光軸の方向を制御する第3ダイクロイックミラーあ
るいは反射ミラーと、該第1、該第2、該第3のダイクロイックミラーあるいは
反射ミラーからの光が照射され、各該第1、該第2、該第3の色光の光軸の方向
を制御して反射して、該第1、該第2、該第3の色光を該映像表示素子の異なっ
た場所に照射すると共に、該第1、該第2、該第3の色光が照射される場所を一
方向に移動させることができる反射型回転多面体と、該映像表示素子から出射さ
れた光をカラー映像として投射する投射装置とを備えることを特徴とする光学ユ
ニット。
【請求項18】
請求項17記載の光学ユニットにおいて、該ライトパイプからの光の偏光方向
を揃えるための偏光ビームスプリッタを該ライトパイプの後段に備えることを特
徴とする光学ユニット。
【請求項19】
請求項18記載の光学ユニットにおいて、該偏光ビームスプリッタの後段に他
のライトパイプを設けることを特徴とする光学ユニット。
【請求項20】
光源と、該光源の出射光から映像信号に応じた光学像を形成する映像表示素子
と、該光源からの光の2次光源像を形成するための第1のアレイレンズと、第1
のアレイレンズの個々のレンズ像を結像させるための第2のアレイレンズと、光
の偏光方向を揃えるための偏光ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタか
らの光の内、第1の色光を分離し、該第1の色光の光軸の方向を制御する第1ダ
イクロイックミラーと、該偏光ビームスプリッタからの光の内、第2の色光を分
離し、該第2の色光の光軸の方向を制御する第2のダイクロイックミラーと、該
偏光ビームスプリッタからの光の内、第3の色光の光軸の方向を制御する第3ダ
イクロイックミラーあるいは反射ミラーと、該第1、該第2、該第3のダイクロ
イックミラーからの光が照射され、各該第1、該第2、該第3の色光を透過して
光軸の方向を制御して、該第1、該第2、該第3の色光を該映像表示素子の異な
った場所に照射すると共に、該第1、該第2、該第3の色光が照射される場所を
一方向に移動させることができる透過型回転多面体と、該映像表示素子から出射
された光をカラー映像として投射する投射装置とを備えることを特徴とする光学
ユニット。
【請求項21】
請求項20記載の光学ユニットにおいて、該透過型回転多面体の表面から反射
された該第1、該第2、該第3の色光の内、少なくとも2つの色光は交差した後
、該映像表示素子に照射されることを特徴とする光学ユニット。
【請求項22】
請求項1乃至21のいずれかに記載の光学ユニットと、映像処理回路と、電源
とを備えることを特徴とする映像表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−102539(P2008−102539A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292720(P2007−292720)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【分割の表示】特願2001−130799(P2001−130799)の分割
【原出願日】平成13年4月27日(2001.4.27)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】