説明

免震装置、滑り支承また免震構造

【課題】積層ゴム免震より、安く、耐久性があり、高い免震性能が得られる免震装置の開発が求められた。
【解決手段】滑り面部により構成される免震・滑り支承と、重力復元またバネ等により構成される復元装置と、地震力及び風等による引抜き力を防止する引抜き防止装置と、風揺れを防止する固定ピン装置とで構成することにより、課題を解決した。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求項3項、請求項4項、請求項5項、請求項6項、請求項13項、請求項14項、請求項16項、請求項17項、請求項18項、請求項19項、請求項21項、請求項22項、請求項23項のいずれか1項に記載の免震装置において、係合されたスライド孔の両側にバネまたはゴムまたは磁石等の緩衝材または弾性体を設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項2】
請求項1項記載の免震装置において、係合されたスライド孔の両側に設けられるバネまたはゴムまたは磁石等の弾性体または緩衝材が、二段階、多段階、または無段階に変化する弾性力または緩衝力を持ったものであることを特徴とする免震装置。
【請求項3】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材または免震される構造体と下部スライド部材または免震される構造体を支持する構造体との間に積層ゴムまたはゴムまたはバネまたは磁石等の弾性体または緩衝材が設けられ、
前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項4】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
上及び横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方の横のスライド孔に係合し、双方の上のスライド孔を貫く係合材を取り付け、スライドできるように構成され、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項5】
請求項1項から請求項3項のいずれか1項に記載の免震装置において、
上部及び下部スライド部材の上にスライド孔を設け、それらのスライド孔を貫く係合材を取り付けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項6】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
細長く開口したスライド孔を上に有する上部スライド部材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に係合され、双方の上のスライド孔を貫く係合材を取り付けられて、スライドできるように構成され、
かつ、前記上部スライド部材が免震される構造体に、下部スライド部材が免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項7】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
内側のスライド部材が水平方向にスライドできる余地をもって外側のスライド部材に包み込まれる、というように構成された、包み込み合う関係のスライド部材からなり、
かつ、前記内側のスライド部材と外側のスライド部材の一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項8】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
一番内側のスライド部材が、水平方向にスライドできる余地をもって、すぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この二番目のスライド部材が、水平方向にスライドできる余地をもって、その外側のスライド部材に包み込まれる、というように順次構成された、一重以上の包み込み合う関係のスライド部材からなり、
かつ、前記一番内側のスライド部材と一番外側のスライド部材の一方が、免震される構造体に、他方が免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項9】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
内側のスライド部材が水平方向にスライドできる余地をもって外側のスライド部材に包み込まれる、というように構成された、包み込み合う関係のスライド部材からなるスライド装置が、上下に二組あり、相互に繋がれており、
かつ、前記上下二組のスライド装置のうちの上の一組が、免震される構造体に、下の一組が、免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項10】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
一番内側のスライド部材が、水平方向にスライドできる余地をもってすぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この二番目のスライド部材が、水平方向にスライドできる余地をもってさらにその外側のスライド部材に包み込まれる、というように順次構成された、一重以上の包み込み合う関係のスライド部材からなるスライド装置が、上下に二組あり、相互に繋がれており、
かつ、前記上下二組のスライド装置のうちの上の一組が、免震される構造体に、下の一組が、免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項11】
請求項7項から請求項10項のいずれか1項に記載の免震装置において、
包み込み合う関係の内側外側のスライド部材のうち、外側のスライド部材が、凹型滑り面部を持ち、内側のスライド部材がその凹型滑り面部を滑動できるように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項12】
請求項7項から請求項11項のいずれか1項に記載の免震装置において、
内側のスライド部材と外側のスライド部材との間に、復元力をもたせるためのコイルバネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等の弾性体または緩衝材を設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項13】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
上部スライド部材と下部スライド部材のうち、どちらか一方が凹型滑り面部をもつ免震皿を有し、もう一方が当該免震皿の凹型滑り面部を滑走しうるローラーまたはボール(ベアリング)若しくは滑り部を有 し、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項14】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、
この上部スライド部材と下部スライド部材両方の、横に細長く開口したスライド孔内に、他方のスライド部材をバネまたはゴムまたは磁石等の弾性体または緩衝材で押さえ込むプレート等の部材を取付け、スライドできるように構成され、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項15】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるようにし、
上部スライド部材または下部スライド部材に、当該装置と併用される重力復元型免震装置の免震皿の曲率と同じ勾配形状をもたせ、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項16】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材と下部スライド部材との間に、中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部を設け、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項17】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材と下部スライド部材との間に、ローラーまたはボール(ベアリング)を設け、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項18】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからなり、
上部スライド部材と中間部スライド部材とを、中間部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項19】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材を構成する上部材のどちらか、または両方が、それぞれのスライド部材に対して上下方向は拘束されながら水平方向にスライドするように構成され、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項20】
請求項19項記載の免震装置において、
すべり型中間滑り部または転がり型中間滑り部を設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項21】
請求項20項記載の免震装置において、
上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材を構成する上部材に、それぞれスライド方向に開口した孔をもち、
両スライド部材の交差する孔中に、すべり型中間滑り部または転がり型中間滑り部を設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項22】
請求項19項記載の免震装置において、
上部スライド部材を構成する下部材および下部スライド部材を構成する上部材が、それぞれ二つの部材に分かれて孔を形成しており、
両スライド部材の、この二つに分かれた部材からなる交差する孔中に、すべり型中間滑り部または転がり型中間滑り部を設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項23】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからなり、
上部スライド部材と中間部スライド部材とを、中間部スライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材を構成する上部材のどちらか、または両方が、上部スライド部材、下部スライド部材それぞれに対して上下方向は拘束されながら、水平方向にスライドするように構成され、
かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項24】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
上側免震皿に対して上下方向は拘束されながら水平方向にスライドし、下側免震皿に対して上下方向は拘束されながら水平方向にスライドするように構成された上下繋ぎスライド部材により、上側免震皿と下側免震皿とは上下方向には繋がれ、水平方向にはスライド可能なように構成され、
かつ、前記上側免震皿を免震される構造体に、下側免震皿を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項25】
請求項24項記載の免震装置において、
上側免震皿に対してのスライド方向と、下側免震皿に対してのスライド方向とは、直角をなすように構成された上下繋ぎスライド部材であることを特徴とする免震装置。
【請求項26】
請求項24項または請求項25項記載の免震装置において、上下繋ぎスライド部材の中央部に、免震皿上を自由にボールもしくはローラー等の転動体が転がるかまたは中間すべり部がすべるかする大きさの孔が開けられ、ボールもしくはローラー等の転動体または中間すべり部が入っていることを特徴とする免震装置。
【請求項27】
請求項26項記載の免震装置において、
上側免震皿、下側免震皿は、すり鉢状または球面状または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部を有する免震皿であることを特徴とする免震装置。
【請求項28】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
凹型もしくは平面型の滑り面部を有する免震皿と、それをすべるか転がるかする滑り部とを持つ免震装置において、
または、下向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する上部免震皿と上向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する下部免震皿とで構成された上部免震皿と下部免震皿との間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボールがはさみこまれた免震装置において、
または、前記上部免震皿と前記下部免震皿の中間に上面下面ともに滑り面部をもった1個若しくは複数個の中間免震皿も挟み込まれ、重なる免震皿同士の間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボール(以上、「中間滑り部等」と言う)がはさみこまれた免震装置において、
免震皿の滑り面部の中心部の摩擦係数を小さくするか、周辺部の摩擦係数を大きくするか、または両方を組合せることによって構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項29】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
凹型の滑り面部を有する免震皿と、それをすべるか転がるかする滑り部とを持つ免震装置において、
または、下向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する上部免震皿と上向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する下部免震皿とで構成された上部免震皿と下部免震皿との間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボールがはさみこまれた免震装置において、且つ上部免震皿、下部免震皿の一方にまたは両方に凹型の滑り面部を有する場合において、
または、前記上部免震皿と前記下部免震皿の中間に上面下面ともに滑り面部をもった1個若しくは複数個の中間免震皿も挟み込まれ、重なる免震皿同士の間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボール(以上、「中間滑り部等」と言う)がはさみこまれた免震装置において、
免震皿の滑り面部の中心部の曲率半径を大きくするか、周辺部の曲率半径を小さくするか、または両方を組合せることによりなることを特徴とする免震装置。
【請求項30】
下向きの平面または凹面で形成された滑り面部をもった上部免震皿と、上向きの平面または凹面で形成された滑り面部をもった下部免震皿とで構成され、この上部免震皿と下部免震皿とが上下に重なり、
上部免震皿と下部免震皿の中間に、上面下面ともに滑り面部をもち、上面は下向きの平面または凹面で形成され、下面は上向きの平面または凹面で形成された1個若しくは複数個の中間免震皿が挟み込まれる場合もあり、
上部免震皿を免震される構造体に、下部免震皿を免震される構造体を支持する構造体に取付けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項31】
請求項30項記載の免震装置において、
免震皿の寸法が、地震による(免震皿上での)最大応答振幅を免震皿の枚数で割った寸法と、免震される構造体の荷重を免震皿同士で伝達できる最小限の面積が得られる寸法とを、足し合わせた寸法、またはそれに余裕をみた寸法にしてなる免震皿により構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項32】
請求項30項または請求項31項記載の上部免震皿と中間免震皿と下部免震皿による三重免震皿免震装置において、
上部免震皿と中間免震皿とが、平行する対辺同士で上下繋ぎスライド部材または免震皿自体に設けられた上下繋ぎスライド部分によって繋がれ、それと交差する方向に、中間免震皿と下部免震皿とが、平行する対辺同士で上下繋ぎスライド部材・部分によって繋がれることによって、上部免震皿と中間免震皿と下部免震皿とが相互に連結されることを特徴とする免震装置。
【請求項33】
請求項30項または請求項31項記載の免震装置において、
中間免震皿が複数個あって、それらの中間免震皿が、平行する対辺同士で、上下繋ぎスライド部材または免震皿自体に設けられた上下繋ぎスライド部分によって相互に繋がれ、順次連結されてゆくことにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項34】
請求項30項から請求項33項のいずれか1項に記載の免震装置において、重なる免震皿間に、中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれ、
また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項35】
請求項34項記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、この中間滑り部を挟む上側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型と、この中間滑り部を挟む下側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型とが合体した形状の中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部とからなり、
また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項36】
請求項34項記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、下向きの平面状または凹型の球面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または凹型の球面状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれ、上側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型と、この中間滑り部を挟む下側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型とが合体した形状の中間滑り部とからなり、また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されることを特徴とする免震装置。
【請求項37】
請求項34項記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、下向きの平面状または円柱谷面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または円柱谷面状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれ、上側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型と、この中間滑り部を挟む下側免震皿の滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型とが合体した形状の中間滑り部とからなり、また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されることを特徴とする免震装置。
【請求項38】
請求項34項記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、下向きの平面状またはすり鉢状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状またはすり鉢状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれ、上側免震皿の滑り面部と接する曲率の凸型と、この中間滑り部を挟む下側免震皿の滑り面部と接する曲率の凸型とが合体した形状の中間滑り部とからなり、また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されることを特徴とする免震装置。
【請求項39】
請求項34項記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、下向きの平面状またはV字谷面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状またはV字谷面状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれ、上側免震皿の滑り面部と接する曲率の凸型と、この中間滑り部を挟む下側免震皿の滑り面部と接する曲率の凸型とが合体した形状の中間滑り部とからなり、また、免震皿と中間滑り部との間にローラーまたはボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあって、構成されることを特徴とする免震装置。
【請求項40】
請求項38項または請求項39項に記載のすり鉢またはV字谷面状の免震皿からなる免震装置において、すり鉢またはV字谷面の底が、免震皿に挟まれた中間滑り部と同曲率の形状をなしており、すり鉢またはV字谷面はそれに接する形で形成されていることを特徴とする免震装置。
【請求項41】
請求項34項記載の免震装置において、
下向きの平面状または凹型の球面状の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または凹型の球面状の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれたボールとからなることを特徴とする免震装置。
【請求項42】
請求項34項記載の免震装置において、
下向きの平面状またはすり鉢状の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状またはすり鉢状の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれたボールとからなることを特徴とする免震装置。
【請求項43】
請求項42項記載のすり鉢状の免震皿からなる免震装置において、
すり鉢の底が、ボールと同曲率の球面形状であり、すり鉢はそれに接する形で形成されていることを特徴とする免震装置。
【請求項44】
請求項34項記載の免震装置において、
下向きの平面状または円柱谷面状の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または円柱谷面状の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれたローラー(またはボール)とからなることを特徴とする免震装置。
【請求項45】
請求項34項記載の免震装置において、
下向きの平面状またはV字谷面状の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状またはV字谷面状の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれたローラー(またはボール)とからなることを特徴とする免震装置。
【請求項46】
請求項45項記載のV字谷面状の免震皿からなる免震装置において、
V字谷面の底が、免震皿に挟まれたローラー(またはボール)と同曲率の形状をなしており、V字谷面はそれに接する形で形成されていることを特徴とする免震装置。
【請求項47】
請求項34項から請求項46項のいずれか1項に記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部はローラーまたはボール(ベアリング)と、このローラーまたはボール(ベアリング)をもったすべり部分とによって構成され、
すべり部分が、ローラーまたはボール(ベアリング)の回転を抑制するように、すべり部分とローラーまたはボール(ベアリング)との接触面の摩擦が大きくなるように構成されていることを特徴とする免震装置。
【請求項48】
請求項34項から請求項47項のいずれか1項に記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部はローラーまたはボール(ベアリング)と、このローラーまたはボール(ベアリング)をもったすべり部分とによって構成され、
すべり部分とローラーまたはボール(ベアリング)の両方とが免震皿にほぼ均等に接するように構成されていることを特徴とする免震装置。
【請求項49】
請求項34項から請求項48項のいずれか1項に記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、第一中間滑り部と第二中間滑り部とに分かれ、
上側または下側免震皿のどちらか一方の平面状または凹型滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型滑り面部をもち、且つその凸型の反対部は凸(または凹)型球面状滑り面部をもつ第一中間滑り部と、
その反対部の凸(または凹)型球面状滑り面部と同一球面率の凹(または凸)型球面状滑り面部をもち、且つその凹(または凸)型の反対部は、上側または下側免震皿のもう一方の平面状または凹型滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型滑り面部をもつ第二中間滑り部とからなり、
この第一中間滑り部及び第二中間滑り部とが、互いに同一球面率の球面状滑り面部同士で重なりあう形 で、上側及び下側免震皿に挟みこまれることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項50】
請求項34項から請求項48項のいずれか1項に記載の免震装置において、
一個もしくは複数(全部でもよい)の中間滑り部は、第一中間滑り部と第二中間滑り部と第三中間滑り部とに分かれ、
上側または下側免震皿のどちらか一方の平面状または凹型滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型滑り面部をもち、且つその凸型の反対部は凹(または凸)型球面状滑り面部をもつ第一中間滑り部と、
その反対部の凹(または凸)型球面状滑り面部と同一球面率の凸(または凹)型球面状滑り面部をもち、且つその凸(または凹)型の反対部は凸(または凹)型球面状滑り面部をもつ第二中間滑り部と、
その反対部の凸(または凹)型球面状滑り面部と同一球面率の凹(または凸)型球面状滑り面部をもち、且つその凹(または凸)型の反対部は、上側または下側免震皿のもう一方の平面状または凹型滑り面部と同曲率または接する曲率の凸型滑り面部をもつ第三中間滑り部とからなり、
この第一中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部とが、それぞれ互いに同一球面率の球面状滑り面部同士で重なりあう形で、上側及び下側免震皿に挟みこまれることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項51】
請求項34項から請求項50項のいずれか1項に記載の免震装置において、
中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部または保持器と、上側免震 皿、下側免震皿とが、バネまたはゴムまたは磁石等で繋がれることにより構成されてなること特徴とする免震装置。
【請求項52】
請求項30項から請求項51項のいずれか1項に記載の免震装置において、
上部免震皿と、単数または複数の中間免震皿と、下部免震皿とが重なり合う各層の間に、ローラーまたはボール(ベアリング)が挟まれることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項53】
請求項30項から請求項52項のいずれか1項に記載の免震装置において、
免震皿が複数個あって、それらの免震皿が、平行する対辺同士で、免震皿自体に設けられた上下繋ぎスライド部分によって相互に繋がれ、順次連結されてゆき、
下向きの平面状または円柱谷面状またはV字谷面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または円柱谷面状またはV字谷面状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれたローラー等の転動体または中間滑り部(すべり部材)とによって構成される一層が、
一層単位ごとにローラー等の転動体の進行方向が変わるように免震皿が重ねられて(下の一層の上側免震皿は、上の一層の下側免震皿をも兼ねる場合もあり)、その重層によって、あらゆる方向からの地震等の水平力に免震するように構成されてなること特徴とする免震装置。
【請求項54】
請求項53項記載の免震装置において、
V字谷面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きのV字谷面状等の滑り面部を有する下側免震皿とが、複数個のV字谷面状等の滑り面部を持ち、この滑り面部にローラー等の転動体または中間滑り部(すべり部材)を挟むことにより構成されてなること特徴とする免震装置。
【請求項55】
請求項53項記載の免震装置において、
下向きの平面状または円柱谷面状等の滑り面部を有する上側免震皿と、上向きの平面状または円柱谷面状等の滑り面部を有する下側免震皿と、これらの免震皿に挟まれた複数個のローラー等の転動体または中間滑り部(すべり部材)とによって構成されてなること特徴とする免震装置。
【請求項56】
請求項30項から請求項55項までのいずれか1項に記載の免震装置において、
二重(または二重以上の)免震皿の側面の周囲が、防塵カバーまたは中小地震程度の揺れを許容するシールで密閉されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項57】
球面またはすり鉢状または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部を有する免震皿と、
この免震皿の凹型滑り面部と同一球面率または接する曲率の凸型滑り面部をもち、この凸型滑り面部の反対部に凹(または凸)型球面状滑り面部を有する中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部または保持器と、
この中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部または保持器の凹(または凸)型球面状滑り面部と同一球面率の凸(または凹)型球面状滑り面部をもつ滑り部とからなり、
中間滑り部が、免震皿と滑り部との間に挟み込まれ、
かつ、免震皿と滑り部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を、免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項58】
球面またはすり鉢状または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部を有する免震皿と、
この免震皿の凹型滑り面部と同一球面率または接する曲率の凸型滑り面部をもち、この凸型滑り面部の反対部に凹(または凸)型球面状滑り面部を有する第二中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった第二中間滑り部と、
この反対部の凹(または凸)型球面状滑り面部と同一球面率の凸(または凹)型球面状滑り面部をもち、この凸(または凹)型球面状滑り面部の反対部は凹(または凸)型球面状滑り面部をもつ第一中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった第一中間滑り部と、
この第一中間滑り部のこの凹(または凸)型球面状滑り面部と同一球面率の凸(または凹)型球面状滑り面部をもつ滑り部とからなり、
この第一中間滑り部及び第二中間滑り部とが、互いに同一球面率の球面状滑り面部同士で重なりあう形 で、免震皿と滑り部との間に挟み込まれ、
かつ、免震皿と滑り部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項59】
凹型滑り面部を有する免震皿と、その凹型滑り面部を滑走しうる滑り部とを有し、
滑り部を挿入する筒の中に、バネまたはゴムまたは磁石等が挿入され、筒外に滑り部が突き出る形で構成され、
かつ、前記免震皿と滑り部を挿入する筒のうち、どちらか一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項60】
凹型滑り面部を有する免震皿と、その凹型滑り面部を滑走しうるローラーまたはボール(ベアリング)または滑り部とからなり、
前記免震皿とローラーまたはボール(ベアリング)または滑り部のどちらか一方が、免震される構造体に、もう一方が免震される構造体を支持する構造体に、
垂直方向はスライドし、水平方向は拘束されているスライド装置によって、
設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項61】
免震される構造体から吊材等で吊された重りが、免震される構造体を支持する構造体または基礎に設けられた挿入口を経由して、その下に設置されることにより構成されてなることを特徴とする免震復元装置。
【請求項62】
請求項61項記載の免震装置において、
重りと挿入口との間に、バネ(空気バネ含む)またはゴムまたは磁石等を付加してなることを特徴とする免震復元装置。
【請求項63】
請求項61項または請求項62項記載の免震復元装置において、重りまたは吊材またはこれらの延長物に、それを固定する装置が設置されることにより、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とが固定されるように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項64】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、滑り面部の形状がすり鉢状もしくはV字谷面状である免震皿を持つことを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}=-d(dz/dt)/dt
θが小さい場合、(cosθ)^2≒1、tanθ≒θ(radian)より
d(dx/dt)/dt+g{θ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}=-d(dz/dt)/dt
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}+c/m・dx/dt=-d(dz/dt)/dt
θが小さい場合、(cosθ)^2≒1、tanθ≒θ(radian)より
d(dx/dt)/dt+g{θ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}+c/m・dx/dt=-d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなり、残留変位のない復元を考えるとθ≧μ を満たす、
すり鉢状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、V字谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項65】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、滑り面部の形状がすり鉢状もしくはV字谷面状である免震皿を持つことを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+Ke/m・x+Ce/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
Ke≒(π^2/8)・mg・tanθ/|x|
Ke=(cosθ)^2・mg・tanθ/|x|≒mg・tanθ/|x|≒mg・θ/|x|
Ce≒(4/π)・mg・μ/|dx/dt|
Ce=(cosθ)^2・mg・μ/|dx/dt|≒mg・μ/|dx/dt|
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+Ke/m・x+Ce/m・dx/dt+c/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなり、残留変位のない復元を考えるとθ≧μ を満たす、
すり鉢状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、V字谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項66】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、復元手段が、免震される構造体から吊材等で吊された重りであることを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+M/m・g・sign(x)+μg・sign(dx/dt)=-d(dz/dt)/dt
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+M/m・g・sign(x)+μg・sign(dx/dt)+c/m・dx/dt=-d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなり、残留変位のない復元を考えるとM/m≧μ を満たす、
重り復元型免震装置またそれによる免震構造。
【請求項67】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、復元手段が、免震される構造体から吊材等で吊された重りであることを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+Ke/m・x+Ce/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
Ke≒(π^2/8)・mg・M/m/|x|
Ke=mg・M/m/|x|
Ce≒(4/π)・mg・μ/|dx/dt|
Ce=mg・μ/|dx/dt|
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+Ke/m・x+Ce/m・dx/dt+c/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなり、残留変位のない復元を考えるとM/m≧μ を満たす、
重り復元型免震装置またそれによる免震構造。
【請求項68】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、滑り面部の形状が凹型球面状もしくは円柱谷面状である免震皿を持つことを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+g/R・x+μg・sign(dx/dt)=-d(dz/dt)/dt
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+g/R・x+μg・sign(dx/dt)+c/m・dx/dt=-d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなる、
凹型球面形状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、円柱谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項69】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、滑り面部の形状が凹型球面状もしくは円柱谷面状である免震皿を持つことを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+g/R・x+Ce/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
Ce≒(4/π)・mg・μ/|dx/dt|
Ce=mg・μ/|dx/dt|
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+g/R・x+Ce/m・dx/dt+c/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなる、
凹型球面形状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、円柱谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項70】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた滑り支承と復元手段がバネであることを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+K/m・x+μg・sign(dx/dt)=−d(dz/dt)/dt
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+K/m・x+μg・sign(dx/dt)+c/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなる、
滑り支承とバネ型復元装置とからなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項71】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた滑り支承と復元手段がバネであることを特徴とする免震装置において、
運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)
d(dx/dt)/dt+K/m・x+Ce/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
Ce≒(4/π)・mg・μ/|dx/dt|
Ce=mg・μ/|dx/dt|
また、粘性ダンパーのある場合
d(dx/dt)/dt+K/m・x+Ce/m・dx/dt+c/m・dx/dt=−d(dz/dt)/dt
によって構造解析することによって設計されてなる、
滑り支承とバネ型復元装置とからなる免震装置またそれによる免震構造。
【請求項72】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた、免震装置またそれによる免震構造において、
以下の解析プログラムのフローチャート
(1) 初期化を行い、
(2) 入力データ及び出力先ファイルを設定し、
(3) 設定した入力データを読み込み、
(4) 動作判別式を計算して耐震状態か免震状態かを判別し、
(5) 各質点の運動方程式として、連立2階微分方程式を設定し(耐震状態と免震状態とで運動方程式は異なる)、
(6) 該連立2階微分方程式をRunge-Kutta法で解き、
(7) 加速度、速度、変位応答値を計算し、
(8) 必要に応じて誤差を処理し、
(9) 計算結果を出力する。
ことによって構造解析することにより設計されてなる免震装置、またそれによる免震構造。
【請求項73】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた免震装置において、
以下の解析プログラムのフローチャート(記号については5.2.1.1.変数/定数一覧参照)
(1) 初期化
(2) 入出力ファイルの設定
(3) 入力データ(地動加速度データ)の読み込み、
(4) 動作判別式
運動方程式には地動加速度に対して免震装置が機能する条件が入っていないので、ここで判別式を計算して運動方程式選択の分岐をおこない、
1) 耐震(静止)状態の時
免震状態となると判別された場合は、免震状態の運動方程式を処理する過程へ移行し、耐震状態のままと判別された場合は、耐震状態の運動方程式を処理する過程を再び経由し、
2) 免震状態の時
耐震状態となると判別された場合は、耐震状態の運動方程式を処理する過程へ移行し、免震状態のままと判別された場合は、免震状態の運動方程式を処理する過程を再び経由し、
(5) 運動方程式設定
動作判別式により免震装置が機能しない場合と免震装置が機能する場合の2つの場合に分かれ、運動方程式から質点数ごとにそれぞれ次のような連立2階微分方程式を解くことになり、
1) 1質点の場合
免震装置が機能しない状態
dx/dt=0
d(dx/dt)/dt=0
免震装置が機能する状態
dx/dt=V
d(dx/dt)/dt=-MM1*G*SSC^2*(MU*sgn(V)+SS*sgn(X))/MM1-DDY
2) 2質点の場合
免震装置が機能しない状態
dx/dt=0
d(x2)/dt=V2
d(dx/dt)/dt=0
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2-KK2*X2)/MM2-d(dx/dt)/dt-DDY
免震装置が機能する状態
dx/dt=V
d(x2)/dt=V2
d(dx/dt)/dt =-SSC^2*(MU*sgn(V)+SS*sgn(X))*G*(MM1+MM2)/MM1
+(C2*V2+KK2*X2)/MM1-DDY
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2−KK2*X2))/MM2-d(dx/dt)/dt-DDY
3) 3質点の場合
免震装置が機能しない状態
dx/dt=0
d(x2)/dt=V2
d(x3)/dt=V3
d(dx/dt)/dt=0
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2-KK2*X2+C3*(V3-V2)+KK3*(X3-X2))/MM2
-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(x3)/dt)/dt=(-C3*(V3-V2)-KK3*(X3-X2))/MM3-d(dx/dt)/dt-DDY
免震装置が機能する状態
dx/dt=V
d(x2)/dt=V2
d(x3)/dt=V3
d(dx/dt)/dt =-SSC^2*(MU*sgn(V)+SS*sgn(X))*G*(MM1+MM2+MM3)/MM1
+(C2*V2+KK2*X2)/MM1-DDY
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2-KK2*X2+C3*(V3-V2)+KK3*(X3-X2))/MM2
-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(x3)/dt)/dt=(-C3*(V3-V2)-KK3*(X3-X2))/MM3-d(dx/dt)/dt-DDY
4) n質点の場合
免震装置が機能しない状態
dx/dt=0
d(x2)/dt=V2
d(x3)/dt=V3


d(xn)/dt=Vn
d(dx/dt)/dt=0
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2-KK2*X2+C3*(V3-V2)+KK3*(X3-X2))/MM2
-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(x3)/dt)/dt=(-C3*(V3-V2)-KK3*(X3-X2)
+C4*(V4-V3)+KK4*(X4-X3))/MM3-d(dx/dt)/dt-DDY



d(d(xn’)/dt)/dt=(-Cn’*(Vn’-Vn")-KKn’*(Xn’-Xn")
+Cn*(Vn-Vn’)+KKn*(Xn-Xn’))/MMn’-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(xn)/dt)/dt=(-Cn*(Vn-Vn’)-KKn*(Xn-Xn’))/MMn-d(dx/dt)/dt-DDY
但し、n’=n-1、 n"=n-2
免震装置が機能する状態
dx/dt=V
d(x2)/dt=V2
d(x3)/dt=V3


d(xn)/dt=Vn
d(dx/dt)/dt =-SSC^2*(MU*sgn(V)+SS*sgn(X))*G*(MM1+MM2+・・+MMn)/MM1
+(C2*V2+KK2*X2)/MM1-DDY
d(d(x2)/dt)/dt=(-C2*V2-KK2*X2+C3*(V3-V2)+KK3*(X3-X2))/MM2
-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(x3)/dt)/dt=(-C3*(V3-V2)-KK3*(X3-X2)
+C4*(V4-V3)+KK4*(X4-X3))/MM3-d(dx/dt)/dt-DDY


d(d(xn’)/dt)/dt=(-Cn’*(Vn’-Vn")-KKn’*(Xn’-Xn")
+Cn*(Vn-Vn’)+KKn*(Xn-Xn’))/MMn’-d(dx/dt)/dt-DDY
d(d(xn)/dt)/dt=(-Cn*(Vn-Vn’)-KKn*(Xn-Xn’))/MMn-d(dx/dt)/dt-DDY
但し、n’=n-1、 n"=n-2
(6) Runge-Kutta解析
連立2階微分方程式をRunge-Kutta法で解き、
(7) 加速度/速度/変位応答の計算
(8) 誤差の丸め処理
(9) 結果出力
によって構造解析することによって設計されてなる、
すり鉢状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、V字谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、重り復元型免震装置またそれによる免震構造。
【請求項74】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた、免震装置、またそれによる免震構造において(記号について5.2.2.2. 変数/定数一覧参照)、
以下の解析プログラムのフローチャート
(1) 初期化を行い、
(2) 入力データ及び出力先ファイルを設定し、
(3) 時刻歴のループを設定し、
(4) 先読みのループを設定し、
(5) 等価バネ定数(KEQ)、等価減衰係数(CEQ)を計算し、
(6) 4)のループで 1巡目の処理か2巡目の処理かをチェックし、
(7) Wilson-θ法により、t+θDT時の変位を計算し、
(8) Wilson-θ法により、加速度/速度/変位応答を計算し、
(9) 必要に応じ誤差を処理し、(6)のループチェックにおいて1巡目の処理とされた場合は (4)へ戻り、 2巡目の処理とされた場合には(10)へ進み、
(10)計算結果を出力する
ことによって構造解析することにより設計されてなる、免震装置、またそれによる免震構造。
【請求項75】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体との間に設けられた免震装置において、
以下の解析プログラムのフローチャート(記号について5.2.2.2. 変数/定数一覧参照)
(1) 初期化
(2) 入力データと出力ファイルの設定
(3) 時刻反復
1) 時刻歴(M=2 TO NN)のループの設定、
(4)先読み反復
1) 先読み(O=1 TO 2)のループの設定、
(5)等価バネ定数、等価減衰係数の計算
1) 等価バネ定数(KEQ)、等価減衰係数(CEQ)を、V0とX0から求め、
1質点の場合
KEQ≒(PI^2/8)*EM(1,1)*G*SSC^2*SS*sgn(X0)/X0
KEQ=EM(1,1)*G*SSC^2*SS*sgn(X0)/X0
CEQ≒(4/PI)*EM(1,1)*G*SSC^2*MU*sgn(V0)/V0
CEQ=EM(1,1)*G*SSC^2*MU*sgn(V0)/V0
2質点の場合
KEQ≒(PI^2/8)*EM(2,2)*G*SSC^2*SS*sgn(X0)/X0
KEQ=EM(2,2)*G*SSC^2*SS*sgn(X0)/X0
CEQ≒(4/PI)*EM(2,2)*G*SSC^2*MU*sgn(V0)/V0
CEQ=EM(2,2)*G*SSC^2*MU*sgn(V0)/V0
(6) ループチェック
(4)で 1巡目の処理か2巡目の処理かをチェックし、
(7) Wilson-θ法により、t+θDT時の変位計算
(8) Wilson-θ法により、加速度/速度/変位応答の計算
(9) 誤差の丸め処理
(6)のループチェックにおいて、1巡目の処理とされた場合は(4)へ戻り、2巡目の処理とされた場合には、(10)へ進み、
(10) 結果出力
によって構造解析することによって設計されてなる、
すり鉢状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、V字谷面状の滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、もしくは、重り復元型免震装置またそれによる免震構造。
【請求項76】
凹型滑り面部または平面型滑り面部を有する免震皿と当該免震皿の滑り面部を滑走しうる滑り部からなる免震装置において、
滑り部を挿入する筒の中に、バネまたはゴムまたは磁石等が挿入され、滑り部が下部に突き出る形で構成され、
かつ、前記免震皿と滑り部を挿入する筒のどちらか一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項77】
上部スライド部材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に係合し、スライドできるように構成され、
かつ、上部スライド部材と免震される構造体の間、また、下部スライド部材と免震される構造体を支持する構造体との間の、片方または両方に、垂直方向に弾性のあるバネ(空気バネを含む)またはゴムまたは磁石等を設置し、
かつ、前記上部スライド部材を、免震される構造体に、下部スライド部材を、免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項78】
免震される構造体の基部に水平免震装置が装備され、
免震される構造体に、何階単位かの層単位、または階単位で、垂直免震装置が装備されることによりなることを特徴とする免震構造。
【請求項79】
免震される構造体の柱または梁または基礎等の支持材から、三方向以上に、途中にバネまたはゴムまたは磁石等が設けられた引張材、またはバネまたはゴムまたは磁石等を使わない引張材を張り、
その引張材の他端を、免震される構造体を支持する構造体または基礎の、圧縮部材等により構成された多角形の各頂点で支えることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項80】
免震機構を使用して、地震により発電を行うことを特徴とする地震発電装置。
【請求項81】
凹形状の挿入部と当該挿入部に挿入されたピンとを有し、挿入部とピンのうち、一方を免震される構造体または免震される重りに、もう一方をそれを支持する構造体に設け、
地震時に、このピンが、凹形状の挿入部に沿って上り下がりし、それに従って回転子が回転することにより、発電を行うように構成されてなることを特徴とする免震による地震発電装置。
【請求項82】
ラックと、ラックにより回転する歯車のうち、一方を免震される構造体または免震される重りに、もう一方をそれを支持する構造体に設け、
地震時に、この歯車が、ラックによって回転し、その回転により、発電を行うように構成されてなることを特徴とする免震による地震発電装置。
【請求項83】
請求項80項から請求項82項のいずれか1項に記載の免震による地震発電装置を使用して、センサーを構成してなることを特徴とする地震センサー。
【請求項84】
免震される構造体を支持する構造体または免震される構造体のいずれか一方の構造体に設置された固定装置の作動部ともう一方の構造体とを、前記固定装置の設置された構造体側に設けられた挿入口を介して、ワイヤーまたはロープまたはケーブル等の可撓部材で繋ぐことにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項85】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
地震加速度がある一定以上の大きさになると、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする地震作動型固定装置。
【請求項86】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを繋ぐ形で固定ピン等の係合部材が設置され、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防止する固定装置において、
地震時に、一定以上の地震力により固定ピン等の係合部材が折れるか切れるかすることにより、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする剪断ピン型固定装置。
【請求項87】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
重りとそれを定位置に戻すバネまたはゴムまたは磁石等からなる装置、もしくは、重り(滑り部)とそれを定位置に戻し且つそれが滑る球面またはすり鉢型等の免震皿からなる装置、もしくは、重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー振幅装置、
または電気式振動計等の地震センサー(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー(振幅)装置という)によって、
地震加速度がある一定以上の大きさになると、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項88】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
地震加速度がある一定以上の大きさになると、請求項83項記載の地震センサーによって、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする地震センサー装備型固定装置。
【請求項89】
重りとそれを定位置に戻すバネまたはゴムまたは磁石等とからなる装置、もしくは、
重り(滑り部)とそれが滑ることにより定位置に戻る球面またはすり鉢型等の免震皿とからなる装置、もしくは、
重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー(振幅)装置という)をもち、
この地震センサー振幅装置の重りまたはそれに連動された部材、または地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材に、刃が付き、その先に、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定ピンを支えている吊材があり、
地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、
地震センサー振幅装置の重りの振幅が大きくなることによって、または地震センサーの指令からのモーターもしくは電磁石等の作動によって、その刃が、吊材に当たり、吊材を切断し、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定ピンを解除するように構成されてなることを特徴とする吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項90】
地震時以外は、固定装置の作動部をロックするロック部材が働いて固定装置がロックされることにより、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とが固定される風揺れ等を防止する固定装置において、
重りとそれを定位置に戻すバネまたはゴム等の弾性部材または磁石等からなる装置、
若しくは、重り(滑り部)とそれを定位置に戻し且つそれが滑る球面またはすり鉢型等の凹型免震皿からなる装置、若しくは、重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー(振幅)装置という)をもち、
前記ロック部材と接続され、連動し、
地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、
地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大きさになり、重りにより直接、または重りに連動された部材によって、または地震センサーにより作動するモーター若しくは電磁石等の作動部材によっ て、
固定装置のロック部材が解除され、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項91】
固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することによって固定し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンをロックするロック部材が働いて風揺れ等を防止する固定装置において、
重りとそれを定位置に戻すバネまたはゴム等の弾性部材、磁石等からなる装置、若しくは、重り(滑り部)及びそれを定位置に戻し且つそれが滑る球面またはすり鉢型等の凹型免震皿からなる装置、若しく は、重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー(振幅)装置という)と、
前記ロック部材とが接続され、連動し、
地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、
地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大きさになり、重りにより直接、または重りに連動された部材によって、または地震センサーにより作動するモーター若しくは電磁石等の作動部材によっ て、
固定ピンのロック部材を外し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項92】
請求項90項または請求項91項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定装置の作動部にロック部材を係合させ、
固定装置の作動部のロックをなすように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項93】
請求項90項または請求項91項記載の、地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定装置の作動部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管か、
ピストン状部材にあいている孔か、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から出る出口かに、または幾つかに、またはその全てにロック弁が設けられており、
通常は、そのロック弁が閉まっていることにより、固定装置がロックされ、固定装置の固定が行われ、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定がなされており、
一定以上の地震力が働くと、地震センサー(振幅)装置と連動して、そのロック弁が開くことにより、固定装置のロックが解除され、固定装置の固定の解除が行われ、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定の解除がなされるように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項94】
請求項83項記載の地震センサーを装備した、請求項90項から請求項93項のいずれか一項に記載の地震センサー装置装備型固定装置において、
地震時以外は、固定装置のロック部材が働いて固定装置はロックされ、風揺れ等を防止する固定装置において、
ロック部材は、前記地震センサーと接続され、連動し、
地震時に、地震センサーの発電量が一定値に達すると、モーターまた電磁石等により、固定装置のロック部材が解除され、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー装備型固定装置。
【請求項95】
請求項90項から請求項94項のいずれか1項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
地震後、地震センサー振幅装置の作動、または地震センサーの指令によって、固定装置の作動部を自動的に元の位置に戻す装置が設けられていることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項96】
固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することによって固定し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンをロックするロック部材が働いて風揺れ等を防止する固定装置において、
固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなしていることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項97】
請求項91項から請求項94項、請求項98項から請求項101項のいずれか一項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなしていることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項98】
請求項90項から請求項97項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
固定装置をロックするロック部材が、地震センサー振幅装置の重りを兼ねていることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項99】
請求項90項から請求項98項のいずれか1項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定装置の作動部をロックする第一のロック部材、この第一のロック部材をロックする第二のロック部材、・・・のようにロック部材を二段以上にし、最後のロック部材を地震センサー(振幅)装置に接続し、連動するように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項100】
請求項90項から請求項99項のいずれか1項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定装置の作動部をロックするロック部材を二個以上設け、またそれぞれのロック部材について地震センサー(振幅)装置と接続し、連動させることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項101】
請求項96項から請求項100項のいずれか1項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
請求項162項から請求項169項のいずれか1項に記載のような遅延器が装備され、
固定装置の作動部が解除されるときは速やかに、固定状態に復するときは緩やかに行われるように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項102】
請求項87項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定装置の作動部に、自動制御装置を設けたもので、
地震時、地震センサー振幅装置の作動、または地震センサーの指令によって、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震後、固定を行うことを特徴とする地震センサー (振幅)装置装備型固定装置。
【請求項103】
請求項88項記載の地震センサー装置装備型固定装置において、
固定装置の作動部に、自動制御装置を設けたもので、
地震時、請求項83記載の地震センサーによって、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震後、固定を行うことを特徴とする地震センサー装置装備型固定装置。
【請求項104】
請求項102項または請求項103項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
地震後、地震センサー振幅装置の作動、または地震センサーの指令によって、固定装置の作動部を自動的に元の位置に戻す装置が設けられていることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項105】
請求項102項または請求項103項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなしていることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項106】
請求項87項から請求項105項のいずれか1項に記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、地震センサー(振幅)装置の重り等のセンサー部の周期を、それが設置される構造体の建てられる敷地の地盤周期に、ほぼ合わせることにより構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項107】
請求項106項記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置の重りにおいて、
その重りの周りに重りの衝突を受ける周囲材を設け、周囲材に固定装置に繋がるワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等を繋げることにより構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項108】
請求項106項記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置の重りにおいて、その重りを複数個設け、それぞれの固有周期を変えて、地盤周期の幅に対応させるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項109】
請求項106項記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、地震センサー振幅装置の振り子の支え自体にもバネを設けて、振り子とバネとにより二つの周期が得られるようにして、地盤周期の幅に対応させるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項110】
請求項87項から請求項109項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
地震センサー振幅装置の重りの上または下に、固定装置と繋がるワイヤーまたはロープまたはケーブル等を結合し、
その重りの直上または直下の地震センサー振幅装置本体に(もしくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状またはラッパ形状の孔を形成し、重りにつながるワイヤーまたはロープまたはケーブル等をそこに通すことで、全方向に対して同等の引抜力または圧縮力の伝達を可能にすることにより構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項111】
請求項87項から請求項109項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、 地震センサー振幅装置の重りの水平方向に、固定装置と繋がるワイヤーまたは ロープまたはケーブル等を結合し、重りの(振幅寸法の余裕を取った)すぐ脇にローラー等のガイド部材を(回転軸等を)垂直方向に二本設けて、このワイヤーまたはロープまたはケーブル等を通すことで、全方向に対して同等の引抜き力または圧縮力の伝達が可能なように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項112】
請求項87項から請求項111項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
梃子または滑車または歯車等を採用して、固定装置のロック部材に繋がるワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッドまたはレリーズ等の引張られる長さまたは圧縮される長さを増幅するように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項113】
請求項87項から請求項112項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
免震皿上に乗せた地震センサー振幅装置の重り(重力復元型)を、よく転がることのできる形状とし、この重りの上部に球面またはすり鉢等の凹形状の挿入部を設け、(変位増幅のための)梃子の力点が挿入され、この梃子の支点は重りの直上にあり、作用点はさらにその延長線上にあってワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等が連結され、このことにより、地震時に梃子の作用点には、重りの変位分と、重り(と凹形状挿入部)の回転が与える変位分とを、梃子が増幅した変位が生じ、連結されるワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等に伝えられるため、地震センサー振幅装置の作動感度を高めるように構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。
【請求項114】
複数の固定装置からなり、それぞれの固定装置の作動部またはロック部材が相互に連動する仕組みをもつ固定装置であり、固定装置の作動部またはロック部材同士を連動させることによって、複数の固定装置を同時に解除するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項115】
請求項86項記載の一定以上の地震力により固定ピンが折れるか切れるかする剪断ピン型固定装置を含む、2つ以上の固定装置において、
剪断ピン型固定装置の固定ピンと、他の固定装置をロックするロック部材とが、相互にワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等で繋がれており、
地震時に、地震力によって剪断ピン型固定装置の固定ピンが折れるか切れるかすると、ワイヤーまたは ロープまたはケーブルまたはロッド等で連動して、他の固定装置の前記ロック部材が解除され、各固定装置が同時に解除され、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項116】
2つ以上の固定装置において、
各固定装置をロックする機能をもったロック部材が、ワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等またはレリーズ等で相互に連結されており、
地震時に、(地震力によって重りが振動する)地震センサー振幅装置、地震センサー装置、または剪断ピン型固定装置がロック部材の一つを作動させると、各ロック部材が連動して、それぞれの固定装置を同時に解除し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項117】
2つ以上の固定装置において、
端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれしていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれた)ロック部材が、可動するように取付けられており、
地震時に、地震力によって重りが振動する地震センサー振幅装置、地震センサー装置、または剪断ピン型固定装置がこのロック部材を可動方向に作動させ、それにより各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時に解除して、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項118】
2つ以上の固定装置において、
端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれしていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれた)ロック部材が、中心を軸として回転できる様に取付けられており、
地震時に、地震力によって重りが振動する地震センサー振幅装置、地震センサー装置、または剪断ピン型固定装置が、このロック部材を回転させ、それにより各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時に解除して、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項119】
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置を、1個または複数個もった固定装置において、
それぞれの固定装置をロックするロック部材が、一個の地震センサーからの電気信号により、同時に作動するように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項120】
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定装置の作動部を有し、
地震センサーとなる重りに連動するスライド式ロック弁をもち、
通常時は、このスライド式ロック弁は閉じており、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を塞ぐ形となり、押出される液体または気体等が押出されずに、ピストン状部材はロックされ、固定装置の作動部は固定され、
地震時には、地震センサーとなる重りが、スライド式ロック弁に作用して、スライド式ロック弁を開かせると、ピストン状部材によって押出された筒中の液体または気体等が液体貯槽または外部に出て、ピストン状部材は動き始め、固定装置の作動部の固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項121】
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定ピンの固定装置の作動部を有し、固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなし、
地震センサーとなる重りに連動するスライド式ロック弁をもち、
通常時は、このスライド式ロック弁は閉じており、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を塞ぐ形となり、押出される液体または気体等が押出されずに、ピストン状部材はロックされ、固定装置の作動部は固定され、
地震時には、地震センサーとなる重りが、スライド式ロック弁に作用して、スライド式ロック弁を開かせると、ピストン状部材によって押出された筒中の液体または気体等が液体貯槽または外部に出て、ピストン状部材は動き始め、固定装置の作動部の固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項122】
筒中を液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材が、
免震される構造体を支持する構造体または免震される構造体のいずれか一方の構造体に不可撓部材また可撓部材によって支持されて、その挿入筒が、もう一方の構造体に支持されて風揺れ等を防止する固定装置において、
地震センサーとなる重りに連動するスライド式ロック弁をもち、
通常時は、このスライド式ロック弁は閉じており、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を塞ぐ形となり、押出される液体または気体等が押出されずに、ピストン状部材はロックされ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定し、
地震時には、地震センサーとなる重りが、スライド式ロック弁に作用して、スライド式ロック弁を開かせると、ピストン状部材によって押出された筒中の液体または気体等が液体貯槽または外部に出て、ピストン状部材は動き始め、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項123】
請求項120項または請求項122項記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
スライド式ロック弁には抵抗板が付き、
地震センサーとなる重りにより少しでもスライド式ロック弁が開くと、ロック弁に付いた抵抗板が、流れにより抵抗を受けてロック弁をより開かせる役割をするように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項124】
請求項120項から請求項123項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
固定装置部(の接続部)から地震センサーとなる重りに連動したスライド式ロック弁のある出口・出口経路へと繋がる部分とこのスライド式ロック弁を境にした液体貯槽(または外部)部分とからなる地震センサー振幅装置部と、筒とその筒中を液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材とからなる固定装置部とが分離し、互いに独立した装置を構成してなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項125】
請求項120項から請求項124項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、出口・出口経路またはピストン状部材のスライド部以外の筒中に、他の固定装置との連結口を設けて、相互に連結管で繋げることにより相互の装置の連動を可能とするように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項126】
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定装置の作動部を有し、
通常時は、地震センサーとなる重りが、振り子またはバネ等または球面またはすり鉢または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部(すべりまたは転がり面部、以下同じ)によって平衡を保たれるため、通常位置にあり、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁が塞ぐ形となり、液体または気体等は押出されずに、ピストン状部材はロックされ、固定装置の作動部は固定され、
地震時には、重りが地震力により通常位置より移動すると、この出口・出口経路を塞ぐ位置から、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁がずれて、
液体または気体等が押出され、ピストン状部材は動き始めて、固定装置の作動部の固定は解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項127】
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定ピンの固定装置の作動部を有し、固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなし、
通常時は、地震センサーとなる重りが、振り子またはバネ等または球面またはすり鉢または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部(すべりまたは転がり面部、以下同じ)によって平衡を保たれるため、通常位置にあり、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁が塞ぐ形となり、液体または気体等は押出されずに、ピストン状部材はロックされ、固定装置の作動部は固定され、
地震時には、重りが地震力により通常位置より移動すると、この出口・出口経路を塞ぐ位置から、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁がずれて、
液体または気体等が押出され、ピストン状部材は動き始めて、固定装置の作動部の固定は解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項128】
筒中を液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材が、
免震される構造体を支持する構造体または免震される構造体のいずれか一方の構造体に不可撓部材また可撓部材によって支持されて、その挿入筒が、もう一方の構造体に支持されて風揺れ等を防止する固定装置において、
通常時は、地震センサーとなる重りが、振り子またはバネ等または球面またはすり鉢または円柱谷面状またはV字谷面状等の凹型滑り面部(すべりまたは転がり面部、以下同じ)によって平衡を保たれるため、通常位置にあり、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から液体貯槽または外部に出る出口・出口経路を、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁が塞ぐ形となり、液体または気体等は押出されず、ピストン状部材はロックされ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定し、
地震時には、重りが地震力により通常位置より移動すると、この出口・出口経路を塞ぐ位置から、重り、または重りと一体になった弁、または重りと連動した弁がずれて、
液体または気体等が押出され、ピストン状部材は動き始めて、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定は解除されるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項129】
請求項126項から請求項128項のいずれか一項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
固定装置部(の接続部)から出口・出口経路へと繋がる部分とこの出口・出口経路から先の液体貯槽(または外部)部分とからなる地震センサー振幅装置部と、筒とその筒中を液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材とからなる固定装置部とが分離し、互いに独立した装置を構成してなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項130】
請求項126項から請求項129項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
出口・出口経路またはピストン状部材のスライド部以外の筒中に、他の固定装置との連結口を設けて、相互に連結管で繋げることにより相互の装置の連動を可能とするように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項131】
請求項126項から請求項130項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
可動して重り(地震センサー振幅装置の重り)の移動に順応する管が出口・出口経路に挿入されることにより構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項132】
請求項126項から請求項130項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
出口・出口経路に挿入されてそれ自体可動して重り(地震センサー振幅装置の重り)の移動に順応する弁管と、固定装置本体に取付けられてその弁管を受けて通常時の流れを遮断する受け材とから構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項133】
請求項126項から請求項130項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
出口・出口経路に挿入されてそれ自体可動する弁管と、その弁管からの液体(気体)等の流れを遮断する、固定装置本体に取付けられた受け材とから構成され、
風圧力または地震力によってピストン状部材からの液体(気体)等の圧力を受けて重り(地震センサー振幅装置の重り)が弁管に吸込まれて、その弁管が可動して前記受け材に押付けられて液体(気体)等の流れを遮断するように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項134】
請求項133項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
風圧力または地震力によってピストン状部材からの液体(気体)等の圧力を受けて重り(地震センサー振幅装置の重り)が弁管に吸込まれて、その弁管が可動して前記受け材に押付けられて液体(気体)等の流れを遮断し、遮断すると重りは弁管から離れ、風時にはまた(重りが弁管(の吸込み口)の真近にあり)重りが弁管に吸込まれることを繰返し、
地震時には、重りが弁管から離れると、地震力により弁管(の吸込み口)からずれて、液体(気体)等の流れが始まり、免震し始めるように構成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装置。
【請求項135】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止するように構成されてなることを特徴とする風作動型固定装置。
【請求項136】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
風センサーにより作動する固定装置によって、ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項137】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定装置の作動部を固定する部材(固定ピンまたは固定弁)を働かせて固定装置をロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項138】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定装置の作動部を固定する固定ピンを働かせて固定装置をロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項139】
請求項137項に記載の風センサー装備型固定装置において、
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材等の固定装置の作動部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材にあいている孔か、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から出る出口かに、またはその全てに、弁が設けられており、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、その弁が閉じることにより、
固定装置の固定を行って、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項140】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定装置の作動部をロックするロック部材を働かせて固定装置をロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項141】
固定ピンの挿入部と固定ピンの、どちらか一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定ピンをロックするロック部材を働かせて固定ピンをロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定ピン型固定装置。
【請求項142】
請求項141項記載の風作動型固定ピン型固定装置において、
固定ピンの挿入部が、すり鉢形状または球面形状等の凹形状をなしていることを特徴とする風センサー装備型固定ピン型固定装置。
【請求項143】
請求項140項から請求項142項のいずれか1項に記載の、ロック部材がロック弁をなす風センサー装備型固定装置において、
筒中を、液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材等の固定装置の作動部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管か、
ピストン状部材にあいている孔か、ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から出る出口かに、またはその全てに、ロック弁が設けられており、
風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、そのロック弁が閉じることにより、
固定装置のロックを行って、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項144】
請求項140項から請求項142項のいずれか1項に記載の風作動型固定装置において、固定装置の作動部にロック部材が係合することにより、固定装置の作動部のロックがされるように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項145】
請求項136項記載の風作動型固定装置において、一定以上の風圧になると、風力発電機の発電電圧が、固定装置を作動させるのに必要な電圧以上となり、固定装置を作動させて、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項146】
請求項140項から請求項144項のいずれか1項に記載の風作動型固定装置において、
一定以上の風圧になると、風力発電機の発電電圧が、固定装置の作動部をロックするロック部材を作動させるのに必要な電圧以上となり、ロック部材を作動させて、固定装置の作動部をロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項147】
複数の固定装置からなり、それぞれの固定装置の作動部またはロック部材が相互に連動する仕組みをもつ固定装置であり、固定装置の作動部またはロック部材同士を連動させることによって、複数の固定装置を同時に固定するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項148】
2つ以上の固定装置において、
各固定装置をロックする機能をもったロック部材が、ワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッド等またはレリーズ等で相互に連結されており、
風時に、風センサーがロック部材の一つを作動させると、各ロック部材が連動して、それぞれの固定装置を同時に固定し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項149】
2つ以上の固定装置において、
端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれしていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれた)ロック部材が、可動するように取付けられており、
風時に、風センサーがこのロック部材を可動方向に作動させ、それにより各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時に固定して、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項150】
2つ以上の固定装置において、
端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれしていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれた)ロック部材が、中心を軸として回転できる様に取付けられており、
風時に、風センサーが、このロック部材を回転させ、それにより各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時に固定して、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するように構成されてなることを特徴とする連動作動型固定装置。
【請求項151】
請求項135項から請求項146項のいずれか1項に記載の風作動型固定装置を、1個または複数個もった固定装置において、
それぞれの固定装置の固定が、またはロック部材による固定装置の作動部のロックが、一個の風センサーからの電気信号により、同時になされるように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項152】
請求項140項から請求項151項のいずれか一項に記載の風センサー装備型固定装置において、
請求項161項から請求項171項のいずれか一項に記載の遅延器が装備され、固定装置の作動部が固定されるときは速やかに、解除するときは緩やかに行われるように構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固定装置。
【請求項153】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
免震される構造体の重心(重心及び免震される構造体の各立面の図心からくる平面上の中心を勘案したもの、以下「重心」と言う)位置またはその近傍に設置されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項154】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する複数設置の固定装置において、
免震される構造体の重心位置またはその近傍以外の周辺位置に、重心位置またはその近傍に比べて地震時に解除されやすい固定装置を、
免震される構造体の重心位置またはその近傍に、周辺位置のものに比べて地震時に解除されにくい固定装置を設置されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項155】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防止し、地震時に固定が解除される連動作動型固定装置において、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)は、免震される構造体の重心位置またはその近傍に、他の固定装置(リレー中間固定装置)は、周辺位置に設置され、
地震時にこれらの固定装置が順次解除される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に解除されるように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項156】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防 止し、地震時に固定が解除され、地震後に、再び固定される連動作動型固定装置において、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)は、免震される構造体の重心位置またはその近傍に、他の固定装置(リレー中間固定装置)は、周辺に設置され、
地震時にこれらの固定装置が順次解除され、地震終了後にこれらの固定装置が順次固定される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最初に固定されるように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項157】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防止し、地震時に固定が解除される連動作動型固定装置において、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)は、免震される構造体の重心位置またはその近傍に、他の固定装置(リレー中間固定装置)は、周辺位置に設置され、
地震時にこれらの固定装置が順次解除される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に解除されるか、
地震終了後にこれらの固定装置が順次固定される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最初に固定されるか、
または、両方を組み合わせることによって構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項158】
請求項155項または請求項156項記載のリレー中間固定装置において、
地震センサー(振幅)装置と直接繋がるリレー中間固定装置をリレー第1中間固定装置、直接繋がらないリレー中間固定装置をリレー第2以降中間固定装置とし、
リレー第1中間固定装置には、請求項90項から請求項101項のいずれか1項に記載の地震センサー (振幅)装置装備型固定装置が使用され、
各リレー中間固定装置は、ロック部材の装備に加え、
地震時に固定装置の作動を次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝え、連動させてロック部材により固定装置を解除させる連動機構を持っており、
リレー第1中間固定装置のロック部材は、地震センサー(振幅)装置に、
リレー第2以降中間固定装置のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動機構に、連動するように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項159】
請求項158項記載のリレー中間固定装置の連動機構において、
梃子または滑車または歯車等を採用し、次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材へ繋がるワイヤーまたはロープまたはケーブルまたはロッドまたはレリーズ等の引張長さまたは圧縮長さが、増幅されるように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項160】
請求項155項または請求項156項記載のリレー末端固定装置において、
リレー末端固定装置をロックするロック部材が複数個あり、
この複数個のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動機構(請求項158項または請求項159項記載の連動機構)と、それぞれ個々に連結されており、
地震時に、各ロック部材がそれぞれ解除されるが、これらのロック部材が全て解除されない限り、当該リレー末端固定装置のロックは解除されないように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項161】
固定装置において、
解除された固定装置の作動部またはロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けるか、
固定装置の作動部またはロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りとの間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間には、地震時に固定装置の作動部またはロック部材が解除された後の振動中に固定装置の作動部またはロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けるか、等することにより構成される。
【請求項162】
請求項161項記載の遅延器において、
筒とスライドするピストン状部材から構成され、
筒中の液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材がその筒に挿入され、その外にピストン状部材の先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材にあいている孔とが設けられており、
管と孔とには開口面積の差をもたせ、この管またはピストン状部材の孔のうち開口面積の大きい方に、ピストン状部材が筒中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられておるか、
または、
ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒中から出る出口経路と、出口経路からその押出された液体または気体等が筒中に戻る別経路の戻り経路とが設けられており、
出口経路と戻り経路とには開口面積の差をもたせた出口経路が大きく戻り経路は小さく、
出口経路には、ピストン状部材が筒中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられており、
戻り経路は、開口面積が小さい場合には弁が必要無いが、弁を設ける場合には、ピストン状部材が筒中から押出される時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられており、
さらに、重力、また場合によっては筒の中に入れられたバネまたはゴムまたは磁石等が、このピストン状部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、
また、この筒と前記管または経路とは潤滑油等の液体で満たされている場合もあり、
この弁の性格と、開口面積の差をつけることにより、
前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では、速やかであり、出る方向では、遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、固定装置の作動部とするか固定装置の作動部と連動させるかし、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が引き込まれる方向が、固定装置の解除の方向となるか、
または、この遅延器のピストン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぎ、その繋ぎ方が、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が引き込まれる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるか、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、固定装置の作動部とするか固定装置の作動部と連動させるかし、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が引き込まれる方向が、固定装置の解除の方向となるか、
または、この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、その繋ぎ方が、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が引き込まれる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるか、
してなるように構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項163】
請求項161項記載の遅延器において、
筒とスライドするピストン状部材から構成され、
筒中の気体をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材が、その筒に挿入され、その外にピストン状部材の先端が突き出ており、
この筒には気体が筒中から出る孔と筒中へ入る孔が設けられており、
出る孔には、筒中から気体が出る時には開き、それ以外は閉じる弁が付けられており、
さらに、重力、また場合によっては筒の中に入れられたバネまたはゴムまたは磁石等が、このピストン状部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、
この弁の性格と、気体が筒中へ入る孔の開口面積を絞ることにより、
前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では、速やかであり、出る方向では、遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、固定装置の作動部とするか固定装置の作動部と連動させるか、
または、この遅延器のピストン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が入り込む方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項164】
請求項161項記載の遅延器において、
ガンギ車とアンクル及びラックとから構成され、
ラックはその移動によりガンギ車を回転させるようになっており、
アンクルはガンギ車の回転に対しある方向については抵抗とならず、逆の方向については抵抗となって回転の速度を調節するようになっており、
またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあり、
このガンギ車とアンクル及びラックによる機構の性質により、
ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定装置の作動部に設けるか固定装置の作動部に連動する部材に設けるか、
または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項165】
請求項161項記載の遅延器において、
歯車とラック(及び水車(風車)等の装置)とから構成され、
歯車とラックとは、ラックの移動の方向により、ある方向に対しては歯車とラックの歯が噛み合わず、ラックは自由に移動でき、逆の方向に対しては歯が噛み合って、ラックの移動により歯車が回転するような機構になっており、
また歯が噛み合って歯車が回転するとき、重量式重量抵抗型においては、ラックの移動に対して歯車の自重が抵抗となり、
水車式または風車式粘性抵抗型においては 、ラックの移動に対して、歯車の回転と連動して回転する、 粘性のある液体(気体)に浸された水車(風車)等の装置が、回転時に与える負荷が抵抗となり、
またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあり、
この歯車とラック(及び水車式または風車式粘性抵抗型においては水車(風車)等の負荷を与える装置)による機構の性質により、
ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定装置の作動部に設けるか固定装置の作動部に連動する部材に設けるか、
または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項166】
請求項161項記載の遅延器において、
歯車とラック及び重りとから構成され、
ラックはその移動により歯車を回転させるようになっており、
重りは歯車の回転と連動しており、その自重がラックの移動方向に対し、ある方向に対しては負荷とな り、逆の方向に対しては抵抗とならない(歯車の回転を妨げない)ようになっており、
またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあり、
この歯車とラック及び重りによる機構の性質により、
ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定装置の作動部に設けるか固定装置の作動部に連動する部材に設けるか、
または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項167】
請求項161項記載の遅延器において、
筒とスライドするピストン状部材から構成され、
ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合わされており、
また筒の内表面とピストン状部材の表面との両方あるいは一方は、
スライドする方向によって異なる摩擦抵抗を与えるようになっており、
この筒とピストン状部材による機構の性質により、
ピストン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗をあまり受けずに移動できるが、逆の方向には大きな抵抗を受けて、移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、固定装置の作動部とするか固定装置の作動部と連動させるか、
または、この遅延器のピストン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ピストン状部材があまり抵抗を受けずに移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項168】
請求項161項記載の遅延器において、
筒と筒中をスライドする円筒状の自由に回転可能なピストン状部材とから構成され、
ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合わされており、
また、ピストン状部材の表面には、移動方向に平行な直線部分と、曲線部分とがつながってループ状となっているガイドが、筒にはバネ等よってピストン状部材の方向に押し出されているピンが、それぞれ設けられており、
このピンはガイドに嵌まっており、このピンとガイドとの関係によりピストン状部材は筒中を回転して移動し、かつピストン状部材はこのピンがガイドの直線部分に位置するときは抵抗を受けずに移動でき、曲線部分に位置するときは移動方向に対しガイドのなす角度により抵抗を受けるようになっており、
またピンはこのガイドを逆に戻ることはなく、
この筒とピストン状部材による機構の性質により、
ピストン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗を受けずに移動できるが、逆の方向にはガイドのなす角度による抵抗を受け、それに加えてピンの通過する直前部分と曲線部分との延長距離の差によっ て、移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、固定装置の作動部とするか固定装置の作動部と連動させるか、
または、この遅延器のピストン状部材の先端部を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ピストン状部材が抵抗を受けずに移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方 向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項169】
請求項161項記載の遅延器において、
歯車とラック、及び水車(風車)等の装置から構成され、
この水車(風車)等の装置は、粘性のある液体(気体)に浸され、その液体(気体)から、ラックの移動方向に対応する回転方向ごとに、異なる大きさの粘性抵抗を受ける仕組みであり、
またこれらは歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあり、
この歯車とラック及び水車(風車)等の装置による機構の性質により、
ラックは力を受けた場合、ある方向には小さな抵抗で移動できるが、逆の方向には大きな抵抗を受けて移動の速度が遅延されるようになっており、
固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定装置の作動部に設けるか固定装置の作動部と連動する部材に設けるか、
または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、
リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間で繋ぎ、
その繋ぎ方が、ラックが小さな抵抗で移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるようにすることにより構成されてなることを特徴とする遅延器。
【請求項170】
固定装置または請求項155項から請求項160項のいずれか1項に記載の固定装置において、
解除された固定装置の作動部またはロック部材の戻りを遅延する遅延器を、固定装置自体に設けるか、
固定装置の作動部またはロック部材と地震センサー振幅装置の重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に設けるか、等することにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項171】
請求項155項から請求項170項のいずれか1項に記載の固定装置において、
固定装置の作動部またはロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモーターもしくは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に、
引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しない引張力限定伝達装置が設けられていることにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項172】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを風時に固定して風揺れ等を防止する風作動型固定装置が、複数本設置され、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)が、周辺位置に設置され、
風時に、それらの固定装置が順次固定される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最初に固定されるように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項173】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを風時に固定して風揺れ等を防止する風作動型固定装置が、複数本設置され、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)が、周辺位置に設置され、
風時に、それらの固定装置が順次固定され、風がおさまった後、それらの固定装置が順次解除される際 に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に解除されるように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項174】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを風時に固定して風揺れ等を防止する風作動型固定装置が、複数本設置され、
そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)が、周辺位置に設置され、
風時に、それらの固定装置が順次固定される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最初に固定されるか、
風がおさまった後、それらの固定装置が順次解除される際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に解除されるか、
または、両方を組み合わせることによって構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項175】
請求項172項または請求項173項に記載のリレー中間固定装置において、
リレー第1中間固定装置には、請求項140項から請求項151項のいずれか1項に記載の風センサー装備型固定装置が使用され、
風センサーと直接繋がるリレー中間固定装置をリレー第1中間固定装置、直接繋がらないリレー中間固定装置をリレー第2以降中間固定装置とし、
各リレー中間固定装置は、ロック部材の装備に加え、
風時に、固定装置の作動を次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝え、連動させてロック部材により固定装置を固定させる連動機構を持っており、
リレー第1中間固定装置のロック部材は、風センサーに、
リレー第2以降中間固定装置のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動機構に、連動するように構成されてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。
【請求項176】
挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との風揺れ時等の動きを抑制する風揺れ等抑制装置において、
固定ピンを固定する方の挿入部と固定ピンを支持する方の挿入部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、
固定ピンを固定する方の挿入部は、すり鉢形状等の凹形状として、その挿入部に固定ピンを挿入することにより風に抵抗させ、
かつ、固定ピンを支持する方の挿入部には、抵抗器を採用して固定ピンの挿入部への挿入に対する抵抗を調整可能とする(例えば、固定ピンの取り付けられたピストン状部材が筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするスライド機構とし、ピストン状部材に孔が設けられるか、筒のピストン状部材がスライドする端と端とが管で繋がれているか、して、ピストン状部材がスライドする速度をこの筒内のピストン状部材のスライドによって孔または管等を行き来する液体や空気等の粘性抵抗によって調整可能とする)ことにより構成されてなることを特徴とする風揺れ等抑制装置または固定装置。
【請求項177】
請求項176項記載の風揺れ等抑制装置または固定装置において、抵抗器として請求項162項から請求項169項のいずれか1項に記載の遅延器を使用して地震時には免震効果を高めるように構成されてなることを特徴とする風揺れ等抑制装置または固定装置。
【請求項178】
請求項176項もしくは請求項177項記載の固定装置と、固定装置もしくは請求項199項記載の免震装置のどちらかとを、または両方とを併用することにより、風等の揺れに対抗するように構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項179】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との動きを抑制する装置において、
ダンパーの作動部を形成するピストン状部材とこのピストン状部材がその内をスライドする筒とから構成され、
筒中の液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材がその筒に挿入され、
その外にピストン状部材の先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材にあいている孔とが設けられており、
管と孔とには開口面積の差をもたせ、この管またはピストン状部材の孔のうち開口面積の大きい方に、ピストン状部材が筒中から出る時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられており、開口面積が小さい場合には弁が必要無いが、弁を設ける場合には、ピストン状部材が筒中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられ、
さらに、重力、また場合によっては筒の中に入れられたバネまたはゴムまたは磁石等が、このピストン状部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、
また、この筒と前記管または経路とは潤滑油等の液体で満たされている場合もあり、この弁の性格と、開口面積の差をつけることにより、
前記ピストン状部材は、出る方向では、速やかであり、筒の中に入る方向では、固定する方の挿入部に対して抵抗して、緩やかに入るようにして風揺れ等の動きを抑制するようにして構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項180】
請求項179項記載のダンパーにおいて、
管またはピストン状部材の孔のうち開口面積の大きい方に設けられた弁は、風センサーからの指令で、作動するロック弁とするか、地震センサー(振幅)装置からの指令で、作動するロック弁とするか等により構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項181】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との動きを抑制する装置において、
ダンパーの作動部を形成するピストン状部材とこのピストン状部材がその内をスライドする筒とから構成され、
筒中の液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材がその筒に挿入され、
ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒の中から出る出口経路と、出口経路からその押出された液体または気体等が筒の中に戻る別経路の戻り経路とが設けられており、
出口経路と戻り経路とには開口面積の差をもたせ、出口経路が小さく、戻り経路は大きく、
戻り経路には、ピストン状部材が筒の中から出る時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられており、
出口経路は、開口面積が一定以下の場合には弁が必要無いが、弁を設ける場合には、ピストン状部材が筒の中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられていることにより構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項182】
請求項181項記載のダンパーにおいて、
戻り経路に設けられた弁は、風センサーからの指令で、作動するロック弁とするか、地震センサー(振 幅)装置からの指令で、作動するロック弁とするか等により構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項183】
免震される構造体を支持する構造体または免震される構造体のいずれか一方の構造体に設置されたダンパーの作動部(油圧ダンパー等のピストン状部材等の作動部)ともう一方の構造体とを、前記ダンパーの設置された構造体側に設けられた挿入口を介して、ワイヤーまたはロープまたはケーブル等の可撓部材で繋ぐことにより構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項184】
請求項183項記載のダンパーにおいて、
ダンパーの作動部を形成するピストン状部材とこのピストン状部材がその内をスライドする筒とから構成され、
筒中の液体または気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材がその筒に挿入され、
ピストン状部材によって押出される液体または気体等が筒の中から出る出口経路と、出口経路からその押出された液体または気体等が筒の中に戻る別経路の戻り経路とが設けられており、
出口経路と戻り経路とには開口面積の差をもたせ、出口経路は大きく、戻り経路が小さく、
出口経路には、ピストン状部材が筒の中から出る時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられており、
戻り経路は、開口面積が一定以下の場合には弁が必要無いが、弁を設ける場合には、ピストン状部材が筒の中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けられていることにより構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項185】
請求項184項記載のダンパーにおいて、
出口経路に設けられた弁は、風センサーからの指令で、作動するロック弁とするか、地震センサー(振幅)装置からの指令で、作動するロック弁とするか等により構成されてなることを特徴とするダンパー。
【請求項186】
請求項120項から請求項134項のいずれか1項に記載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、
ピストン状部材の挿入筒または付属室からの液体貯槽または外部への出口・出口経路につけられた弁以外に、液体貯槽または外部から付属室またはピストン状部材の挿入筒へ戻る戻り口を設けてそこに弁(逆流を防ぐ弁)を付け、
出口・出口経路の開口面積の大きさは小さくし、戻り口の開口面積の大きさは大きくすることにより構成されてなることを特徴とするダンパー兼用の固定装置。
【請求項187】
請求項186項記載の免震装置において、
固定ピンの挿入部の中心部だけ、曲率半径を小さくするか、勾配をきつくし、周辺は、曲率半径を大きくするか、勾配を緩くすることにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項188】
上部構造(地上構造物)を、杭等の基礎部から構造的に縁を切り、その両者間を、ある一定以上の地震力によって折れるか切れるかするピンで繋ぐことにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項189】
免震皿のすべりの摩擦面に、液体潤滑剤が 潤滑する溝と、当該免震皿の外側に、 その溝に潤滑剤を流し込む孔とを持ち、
地震後に、前記孔から潤滑剤を流し込み、地震後の残留変位の矯正が容易になるように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項190】
固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
当該固定ピンの挿入部の形状が、当初の停止点を中心に凹面形状をなしているか、または、この停止点よりも広い範囲の凸凹の形状であることにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項191】
固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
当該固定ピンの挿入部が凸形状、固定ピン先端が凹形状であることにより構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項192】
上下の固定ピンの挿入部と固定ピンを、免震される構造体に、免震される構造体を支持する構造体に、それぞれ設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
上の固定ピンと下の固定ピンとを有し、
通常時は下の固定ピンが上がり、上の固定ピンが下がり、噛み合いロックしていたものが、地震時には、下の固定ピンが下がり、上の固定ピンが上がって固定が解除されるか、
または通常時は下の固定ピンが下がり、上の固定ピンが上がって固定が解除されており、風時にのみ、下の固定ピンが上がり、上の固定ピンが下がって、噛み合いロックするかするように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項193】
請求項192項記載の固定装置において、
上の固定ピンと下の固定ピンとの間に、すべり型の中間滑り部、または転がり型の中間滑り部、または保持器をもったローラーまたはボール等の中間滑り部を有し、
上下の固定ピンがこの中間滑り部を挟んでロックするか、または、この中間滑り部の挿入部に上と下の固定ピンが挿入されてロックするか、または、この保持器をもったローラーまたはボール等の中間滑り部 (保持器に開けられた孔)の中に、上と下の固定ピンが挿入されてロックするか、などするように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項194】
請求項193項記載の、上の固定ピンと下の固定ピンとの間に、中間滑り部をもつ固定装置において、
固定ピンと中間滑り部の間に、ローラーまたはボールをもった保持器を有し、この保持器の挿入部に、固定ピンが挿入されてロックするように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項195】
免震皿と免震皿を滑動する滑り部または中間滑り部とに固定ピンの挿入部があり、免震皿と、滑り部または中間滑り部とのうち、どちらか一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
通常時にはそれぞれの挿入部に固定ピンが挿入され、ロックされていたものが、
地震時には、固定ピンがこの挿入部から引抜かれ、ロックが解除されるか、
または、通常時はロックが解除されており、風時にのみ、この固定ピンが各挿入部に挿入され、ロックされるかなどするように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項196】
固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
固定ピンの挿入部が凹んで、その凹みに固定ピンが挿入することによりロックされ、また、この凹んだ挿入部が元の位置に戻り、固定ピンが挿入部から押出されると、ロックが解除されるように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項197】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止しする固定装置において、
上部下部の免震皿に挟まれ滑動する中間滑り部(すべり型の中間滑り部または転がり型の中間滑り部、または保持器をもったローラーまたはボール等の中間滑り部)からなり、
上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が構造体を支持する構造体に取付けられ、
上部免震皿と下部免震皿のどちらか一方または両方の一部が挿入部をなしており、
その挿入部自体が凹むことによって中間滑り部が挿入し、同時にロックされ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とが固定され、
また、この凹んだ挿入部が元の位置に戻り、中間滑り部が押出されることによってロックが解除され、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする固定装置。
【請求項198】
請求項90項〜請求項95項、請求項98項〜請求項104項、請求項106項〜請求項119項、請求項135項〜請求項141項、請求項143項〜請求項151項のいずれか一項に記載の固定装置において、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状が請求項190項〜請求項197項のいずれか一項に記載の形状をしていることを特徴とする固定装置。
【請求項199】
平面型もしくは凹型の滑り面部を有する滑り面部を有する免震皿とそれをすべるか転がるかする滑り部とからなる免震装置において、
または、下向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する上部免震皿と上向きの平面型もしくは凹型の滑り面部を有する下部免震皿とで構成された上部免震皿と下部免震皿との間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボールがはさみこまれた免震装置において、
または、前記上部免震皿と前記下部免震皿の中間に上面下面ともに滑り面部をもった1個若しくは複数個の中間免震皿も挟み込まれ、重なる免震皿同士の間に中間滑り部またはローラーまたはボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはローラーまたはボール(以上、「中間滑り部等」と言う)がはさみこまれた免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部(中間滑り部等が接する片面または両面の免震皿の滑り面部の中央部)が、前記滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの入り込む形で窪んだ(凹んだ)形で形成された免震皿をもつことにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項200】
請求項199項記載の免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部が、その免震皿の滑り面部を滑動する滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーに対して、風等の揺れに対抗できるように、
当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項201】
請求項199項記載の免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部が、その免震皿の滑り面部を滑動する滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーに対して、風等の揺れに対抗できるように、当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成された免震装置の使用により、風等の揺れに対抗するように構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項202】
請求項199項記載の免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部が、その免震皿の滑り面部を滑動する滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能が得られるように、
当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項203】
請求項199項記載の免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部が、その免震皿の滑り面部を滑動する滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能が得られ、かつ風等の揺れにも対抗できるように、
当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項204】
請求項199項記載の免震装置において、
免震皿の滑り面部の中央部が、その免震皿の滑り面部を滑動する滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能が得られるように、当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成された免震装置の使用により、風等の揺れに対抗するように構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項205】
請求項199項、請求項200項、請求項202項、請求項203項のいずれか1項に記載の免震装置と、固定装置とを併用することにより、風等の揺れに対抗するよう構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項206】
すり鉢形状の免震皿をもつ免震装置において、
すり鉢の底を、球面にすることより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項207】
請求項206項記載の免震装置において、
すり鉢の底の球面半径が、地震周期に共振する半径近傍でもって構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項208】
請求項206項記載の、すり鉢の底を球面としたすり鉢形状の免震すべり転がり支承を用いた免震構造において、
固定装置を、その免震される構造体の重心またはその近傍に設置して、併用するように構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項209】
二重(または二重以上の)免震皿免震装置と中間滑り部(転がり型中間滑り部またすべり型中間滑り部)とにより構成され、二重(または二重以上の)免震皿免震装置のうち、どちらかがまた両方が凹型滑り面部を有する免震皿(凹型免震皿)をもつように構成された二重(または二重以上 の)免震皿免震装置において、
中間滑り部が凹型免震皿の最も底の位置(地震時以外の常時位置)に納まった時に、上下の二重免震皿の双方の凹型滑り面部以外の周囲が接して(中間滑り部のために双方が接しない場合には、周辺部に縁を立てるなどして接するようにして)、摩擦が発生するように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項210】
請求項209項記載の二重免震皿免震装置において、
請求項199項記載の免震装置を使用することにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項211】
平面型滑り面部同士の免震皿をもった二重(または二重以上の)免震皿免震装置において、
二重(または二重以上の)免震皿の片方が窪み、もう片方が出っ張って、両者が入り込みあう形を取るように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項212】
強風時に、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、手動で固定する手動型固定装置を使用することより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項213】
強風時に、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを、手動で固定するが、地震時には自動的に解除される手動型固定装置を使用することより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項214】
請求項92項または請求項93項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
強風時に、手動で固定装置の作動部を固定し、
地震時に地震センサー(振幅)装置で、その固定が解除するように構成されてなることを特徴とする自動解除固定手動型固定装置。
【請求項215】
請求項92項または請求項93項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
強風時に、手動で固定装置の作動部をロック部材により固定し、
地震時に地震センサー(振幅)装置で、そのロック部材による固定が解除するように構成されてなることを特徴とする自動解除固定手動型固定装置。
【請求項216】
請求項92項または請求項93項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
強風時に、手動で固定装置の作動部をロック部材により固定し、
地震時に地震センサー振幅装置の振動する重りの力で、そのロック部材による固定が解除されるように構成されてなることを特徴とする自動解除固定手動型固定装置。
【請求項217】
免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に、すべり支承等の摩擦発生装置または(及び)請求項199項記載の免震装置とを配置することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項218】
免震される構造体の重心またはその近傍に、
ある一定以上の地震加速度の時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除する地震作動型固定装置を最低限一箇所と、
免震される構造体の周辺部に、
ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する風作動型固定装置を最低限一箇所とを配置することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項219】
免震される構造体の重心またはその近傍に、
ある一定以上の地震加速度の時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除する地震作動型固定装置を最低限一箇所と、
免震される構造体の周辺部に、ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する風作動型固定装置を最低限一箇所とすべり支承等の摩擦発生装置または(及び)請求項199項記載の免震装置とを配置することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項220】
免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を最低限一箇所と、
免震される構造体の周辺部に、強風時に手動で免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する請求項212項または請求項213項記載の手動型固定装置を最低限一箇所とを配置することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項221】
請求項220項記載の免震構造の、免震される構造体の周辺部に設置される固定装置が、請求項213項記載の手動型固定装置の場合において、
免震される構造体の重心またはその近傍に設置される固定装置に比べて地震時に解除されやすい手動型固定装置を設置することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項222】
ゴムまたはスポンジ等の弾性材または緩衝材を、免震装置の免震皿等の滑り面の周辺または縁に付けることより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項223】
免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されている免震装置において、
その免震皿面に弾性材また塑性材(弾塑性材を含む、以下同じ)を敷くか、付着させることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項224】
免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されている免震装置において、
その免震皿面に弾性材また塑性材を敷くか、付着させることにより耐圧に対応するように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項225】
免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されている免震装置において、
その免震皿面に弾性材また塑性材を敷くか、付着させることにより変位抑制に対応するように構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項226】
請求項225において、免震皿面に敷かれるか、付着させる弾性材また塑性材が、免震皿の滑り面部の中央部から一定範囲を超えて敷かれてなることを特徴とする免震装置。
【請求項227】
請求項225〜請求項226において、免震皿面に敷かれるか、付着させる弾性材また塑性材が、すり鉢または球面等の凹形状をしてなることを特徴とする免震装置。
【請求項228】
スライドし合う部材同士の摩擦によって地震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士の一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体を支持する構造体に設けられることにより構成されてなることを特徴とする免震変位抑制装置。
【請求項229】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する位置に、 (低反発係数をもった)緩衝材また弾性材を設けることにより構成されてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。
【請求項230】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に弾性材が座屈する細長比以上の弾性材を設けて、その弾性材の座屈によって衝突時の衝撃を吸収するように構成されてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。
【請求項231】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑性変形する緩衝材また塑性材を設けることにより構成されてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。
【請求項232】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する位置に、まず、衝突面積よりも大きな面積を持った剛性のある部材を設けて、衝撃力を受け衝撃力を拡散させて、最低限その拡散した面積をもった緩衝材また弾性材また塑性材を設け、衝撃力を吸収するように構成されてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。
【請求項233】
免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する位置に、まず、衝突面積よりも大きな面積を持った剛性のある部材を設けて、衝撃力を受け衝撃力を拡散させて、最低限その拡散した面積をもった緩衝材また弾性材また塑性材を設け、衝撃力を吸収するように構成されてなる衝突衝撃吸収装置において、
免震される構造体の質量Mに対して衝突衝撃吸収装置を1箇所設置した場合を想定し、衝突速度を V kineとし、このとき接触時の運動エネルギーと衝突衝撃吸収装置の弾性エネルギーを等しいものとおき、衝突衝撃吸収装置の緩衝材また弾性材また塑性材の(等価)バネ定数をK、たわみ長さをδとすると近似的に、
1/2・M・V^2=1/2・K・δ^2
K=M・V^2/(δ^2) ……(1)
そして、衝突衝撃吸収装置を n箇所設置した場合の免震される構造体が受ける加速度A’は近似的に、
A’=V^2/δ/n
となり、この加速度A’が所定の値になるように、衝突衝撃吸収装置数 nとたわみ長さをδを決め、さらに(1)式により衝突衝撃吸収装置の緩衝材また弾性材また塑性材のバネ定数Kを決めることにより構成さ れてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。
【請求項234】
一定変位まではすべり型免震または転がり型免震をし、その変位を超えるとゴム等の弾性・減衰・緩衝材により免震・減衰させることを特徴とする免震装置また免震構造。
【請求項235】
以下の運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)により構造解析することによって設計されてなる滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、またそれによる免震構造。
「すべり・転がり型免震+ゴム等による免震・減衰」の場合の運動方程式について、1質点の場合で考えると、
一定変位(XG)まで
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
その変位(XG)を超えると(Kとcは、ゴム等のバネ定数と粘性係数)
d(dx/dt)/dt+K/m・(x−XG・sign(x))+c/m・dx/dt
+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}=−d(dz/dt)/dt
【請求項236】
一定変位まではすべり型免震または転がり型免震をし、その変位を超えると免震皿の滑り面部の摩擦を大きくするか、勾配を大きくするか、または摩擦を大きくし且つ勾配も大きくするかして免震・減衰させることを特徴とする免震装置、また免震構造。
【請求項237】
以下の運動方程式(記号説明は実施例の5.1.3.1.参照)により構造解析することによって設計されてなる滑り面部を有する免震皿からなる免震装置、またそれによる免震構造。
1) 「すべり・転がり型免震+摩擦変化型免震・減衰」の場合の運動方程式について、1質点の場合で考えると、
一定変位(XG)まで
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
その変位(XG)を超えると(μ’は、変位(XG)を超えた領域での摩擦係数)
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ’・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
2) 「すべり・転がり型免震+勾配変化型免震・減衰」の場合の運動方程式について、1質点の場合で考えると、
一定変位(XG)まで
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
その変位(XG)を超えると(θ’は、変位(XG)を超えた領域での摩擦係数)
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ’・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
3) 「すべり・転がり型免震+摩擦変化且つ勾配変化型免震・減衰」の場合の運動方程式について、1質点の場合で考えると、
一定変位(XG)まで
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ・sign(x)+μ・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
その変位(XG)を超えると
d(dx/dt)/dt+(cosθ)^2・g{tanθ’・sign(x)+μ’・sign(dx/dt)}
=−d(dz/dt)/dt
【請求項238】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、免震される構造体を、免震される構造体を支持する構造体に対して水平方向への並進運動のみを可能とする回転・捩れ防止装置。
【請求項239】
回転・捩れ防止装置は、上部スライド部材、下部スライド部材、中間部スライド部材からなり、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
上部スライド部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に設け、その間に中間部スライド部材が入り、
上部スライド部材は、中間部スライド部材の一辺に平行移動のみを許容され、 下部スライド部材は、中間部スライド部材の一辺に平行移動のみを許容されることにより、
さらに、これらのスライド部材を一層毎に平行移動方向が変わるように、中間部スライド部材が一層の時は、互いに直交方向になるように、中間部スライド部材が複層の時は、一層毎の交差角度の総合計が360度になるように、積層させることによって、
免震される構造体を、免震される構造体を支持する構造体に対して水平方向への並進運動のみを可能とする回転・捩れ防止装置。
【請求項240】
固定装置と、請求項238項または請求項239項記載の回転・捩れ防止装置とを、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項241】
回転・捩れ防止装置は、上部スライド部材、下部スライド部材、中間部スライド部材からなり、上部スライド部材を免震される構造体側に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体側に設け、その間に中間部スライド部材が入り、
上部スライド部材は、中間部スライド部材及び下部スライド部材との関係で、長辺方向または短辺方向の平行移動のみを許容し、下部スライド部材は、中間部スライド部材及び上部スライド部材との関係で、長辺方向または短辺方向の平行移動のみを許容されることから、免震される構造体は、免震される構造体を支持する構造体に対し長辺方向及び短辺方向の平行移動のみを許容され、
このとき各スライド部材の(スライド部の互いに掛かり合う)長さをl、すきまをdとすると、回転・捩れ防止装置の許す回転角φは、上下合わせた全体で
φ=4d/l ……(1)
で表され、
風圧力Fが免震される構造体の平面の端部に集中荷重として作用するとして、固定装置と風圧力の作用線の間の距離R1、及び固定装置と各回転・捩れ防止装置の間の距離R2についてモーメントの釣り合いから、
F・R1=Σ{F’・R2} ……(2)
各回転・捩れ防止装置には、風圧分力F’が働き、
この風圧分力F’によって、回転・捩れ防止装置の上部スライド部材及び下部スライド部材が角度φ/2ずつ回転する事により、中間部スライド部材(上下繋ぎスライド部材・部分または上下ガイドスライド部材・部分のガイド部)に荷重Pが働き、このPは、
P=F’・φ/2 ……(3)
であり、
中間部スライド部材から突き出したガイド部(長さh、幅b、厚さt)を片持梁とみなし、ここでhはガイド部の突き出した長さ、tはガイド部の厚さであり、
またbは上部スライド部材及び下部スライド部材が角度φ/2ずつ回転して中間部スライド部材(のガイド部)と接触する部分の角を、角度φ/2で面取りした斜辺の長さであり、
(1)、(2)、(3)より、曲げモーメント M=P・h、断面係数 Z=b・t^2/6のとき上下ガイドスライド部分のガ イド部の、片持梁の曲げ応力度σは、鋼材の長期許容曲げ応力度 fbに対して
σ=M/Z
=(F’・φ/2・h)/(b・t^2/6)
=12・F’d・h/(l・b・t^2)≦ fb ……(4)
の関係を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧2√{(3・F’・d・h)/(l・b・fb)} ……(4’)
であり、
(1)、(2)、(3)より、せん断力 Q=P、断面積 A=b・tのとき上下ガイドスライド部分のガイド部の、片持 梁のせん断応力度τは、鋼材の長期許容せん断応力度 fsに対して
τ=1.5・Q/A
=3/2・(F’・φ/2)/(b・t)
=3・F’・d/(l・b・t)≦ fs ……(5)
の関係を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧3・F’・d/(l・b・fs) ……(5’)
であり、
(1)、(2)、(3)より、Pによる上下ガイドスライド部分のガイド部の、片持梁のたわみ角の最大値δは、鋼材のヤング率 E=2.1×10^3 tf/cm^2、断面二次モーメントI=bt^3/12のとき、許容たわみ角αとする と、
δ=P・h^2/(2EI)=(F’・φ/2・h^2)/(2・2.1×10^3・bt^3/12)
=5.7×10^-3・F’・d・h^2/(l・b・t^3)≦α ……(6)
の関係を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧{F’・d・h^2/(175・l・b・α)}^(1/3) ……(6’)
であるようにして、装置の部材断面を決めることにより構成されてなることを特徴とする回転・捩れ防止装置。
【請求項242】
積層ゴム等のバネ型の復元装置、オイルダンパー等の速度比例型の減衰装置を使用の免震構造において、請求項238項または請求項239項記載の回転・捩れ防止装置を免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項243】
固定装置の複数個と、請求項238または請求項239項記載の回転・捩れ防止装置とを、免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項244】
回転・捩れ防止装置は、上部スライド部材、下部スライド部材、中間部スライド部材からなり、上部スライド部材を免震される構造体側に、下部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体側に設け、その間に中間部スライド部材が入り、
上部スライド部材は、中間部スライド部材及び下部スライド部材との関係で、長辺方向または短辺方向の平行移動のみを許容し、下部スライド部材は、中間部スライド部材及び上部スライド部材との関係で、長辺方向または短辺方向の平行移動のみを許容されることから、免震される構造体は、免震される構造体を支持する構造体に対し長辺方向及び短辺方向の平行移動のみを許容され、
このとき各スライド部材の(スライド部の互いに掛かり合う)長さをl、すきまをdとすると、回転・捩れ防止装置の許す回転角φは、上下合わせた全体で
φ=4d/l ……(1)
で表され、
剛心に作用する力F、重心と剛心に作用する力の作用線の間の距離R1、及び重心と回転・捩れ防止装 置の間の距離R2についてモーメントの釣り合いから、
F・R1=Σ{F’・R2} ……(2)
各回転・捩れ防止装置には、分力F’が働き、
この力F’によって、回転・捩れ防止装置の上部スライド部材及び下部スライド部材が角度φ/2ずつ回転する事により、中間部スライド部材(上下繋ぎスライド部材・部分または上下ガイドスライド部材・部分のガイド部)に荷重Pが働き、このPは、
P=F’・φ/2 ……(3)
であり、
中間部スライド部材から突き出したガイド部(長さh、幅b、厚さt)を片持梁とみなし、ここでhはガイド部の突き出した長さ、tはガイド部の厚さであり、
またbは上部スライド部材及び下部スライド部材が角度φ/2ずつ回転して中間部スライド部材(のガイド部)と接触する部分の角を、角度φ/2で面取りした斜辺の長さであり、
(1)、(2)、(3)より、曲げモーメント M=P・h、断面係数 Z=b・t^2/6のとき上下ガイドスライド部分のガ イド部の、片持梁の曲げ応力度σは、鋼材の長期許容曲げ応力度fbに対して
σ=M/Z
=(F’・φ/2・h)/(b・t^2/6)
=12・F’d・h/(l・b・t^2)≦ fb ……(4)
を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧2√{(3・F’・d・h)/(l・b・fb)} ……(4’)
であり、
(1)、(2)、(3)より、せん断力 Q=P、断面積 A=b・tのとき上下ガイドスライド部分のガイド部の、片持 梁のせん断応力度τは、鋼材の長期許容せん断応力度 fsに対して
τ=1.5・Q/A
=3/2・(F’・φ/2)/(b・t)
=3・F’・d/(l・b・t)≦ fs ……(5)
を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧3・F’・d/(l・b・fs) ……(5’)
であり、
(1)、(2)、(3)より、Pによる上下ガイドスライド部分のガイド部の、片持梁のたわみ角の最大値δは、鋼材のヤング率 E=2.1×10^3 tf/cm^2、断面二次モーメントI=bt^3/12のとき、許容たわみ角αとすると
δ=P・h^2/(2EI)=(F’・φ/2・h^2)/(2・2.1×10^3・bt^3/12)
=5.7×10^-3・F’・d・h^2/(l・b・t^3)≦α ……(6)
を満足させ、これにより断面の厚さtは
t≧{F’・d・h^2/(175・l・b・α)}^(1/3) ……(6’)
であるようにして、装置の部材断面を決めることにより構成されてなることを特徴とする回転・捩れ防止装置。
【請求項245】
免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配による復元性能を持った滑り支承(勾配型復元滑り支承という)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することにより構成され、
また、風揺れ固定に関しては、固定ピン型固定装置(連結部材系のピン型を除く)のみを使用することにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項246】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に設けられ、
中央部に穴を有する硬質板を積層させ、その中央部にバネ等(バネまたはゴム等の弾性体または磁石等)を挿入することにより構成され、
かつ、前記最上部硬質板を免震される構造体に、最下部硬質板を免震される構造体を支持する構造体に設けることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項247】
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体との間に、バネまたはゴム等が設けられ、
免震される構造体または免震される構造体を支持する構造体のどちらか一方に、すり鉢形状またはラッパ形状等の裾広がりの挿入口またはコロを持った挿入口が設けられ、
その挿入口中にそのバネまたはゴム等の端が係合され、このバネまたはゴム等の反対の端が、免震される構造体または免震される構造体を支持する構造体の他方に、係合されることにより構成されてなることを特徴とする免震装置。
【請求項248】
超高層建物・構造体において、免震装置として、滑り型免震装置を、特に転がり型滑り支承を採用し、免震される構造体は、風力では揺れない剛性をもつ構造とすることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項249】
固定装置周辺の土台補強を筋交にて行い、それ以外の部分の補強を、土台(基礎の上の横架材)の上全面に構造用合板等を敷き込み、その上にまた土台(横架材)を置くか、直に柱を立てる形で、免震装置の支持構造面をつくることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項250】
免震される構造体の重心位置またはその近傍一箇所以上に、復元装置また固定装置を装備することによって構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項251】
免震される構造体が地震後元の位置に戻りうる、最小限の復元力を持った復元装置が装備されていることを特徴とする免震構造。
【請求項252】
ベタ基礎または布基礎と地面の上に免震装置を配備し、
その間を、有機溶剤で溶けるスタイロフォーム等のプラスチックまたは水で溶けるプラスチックで埋めて間隙を作り、その上にコンクリートスラブを打ち、コンクリートが固まったらプラスチックの間隙を有機溶剤または水等で溶かして空間を作ることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項253】
留め具等によって上下の皿が一体になった二重免震皿装置を、基礎のアンカーボルト位置に据え付け、土台とまず固定し、
その後、基礎との間にできた隙間等を無収縮モルタルで埋め、無収縮モルタルが固まった後に、基礎と免震装置とのアンカーボルトを締めることにより構成されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項254】
免震装置が、免震される構造体の内側または重心に向かって低く、外側に向かって高くなるよう傾斜させて設置されてなることを特徴とする免震構造。
【請求項255】
請求項1〜請求項254の免震装置を組み合わせることによって構成されてなることを特徴とする免震装置、または免震構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図25】
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【図26】
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【図29】
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【図30】
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【図33】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図61】
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【図62】
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【図66】
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【図67】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図85】
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【図90】
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【図92】
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【図93】
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【図95】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図115】
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【図119】
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【図120】
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【図121】
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【図122】
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【図123】
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【図124】
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【図125】
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【図129】
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【図130】
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【図131】
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【図201】
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【図210】
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【図211】
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【図212】
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【図213】
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【図214】
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【図220】
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【図221】
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【図222】
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【図223】
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【図224】
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【図225】
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【図226】
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【図227】
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【図228】
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【図229】
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【図230】
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【図231】
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【図232】
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【図233】
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【図234】
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【図235】
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【図236】
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【図240】
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【図243】
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【図245】
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【図404】
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【図405】
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【図406】
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【図407】
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【図408】
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【図409】
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【図410】
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【図411】
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【図412】
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【図413】
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【図414】
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【図415】
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【図416】
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【図417】
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【図418】
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【図419】
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【図420】
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【図421】
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【図422】
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【図423】
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【図424】
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【図425】
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【図426】
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【図427】
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【図428】
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【図429】
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【図430】
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【図431】
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【図432】
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【図433】
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【図434】
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【図435】
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【図436】
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【図437】
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【図438】
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【図439】
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【図440】
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【図441】
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【図442】
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【図443】
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【図444】
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【図445】
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【公開番号】特開2010−60137(P2010−60137A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−240045(P2009−240045)
【出願日】平成21年10月19日(2009.10.19)
【分割の表示】特願平10−378594の分割
【原出願日】平成10年12月31日(1998.12.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(596008736)株式会社アイ.エー.ユー (13)
【出願人】(593170436)
【Fターム(参考)】