入場管理システムおよび入場管理方法
【課題】入場対象エリアへの入場時における人物のすり替わりを検知でき、すり替わり入場等の不正入場を未然に防止できる入場管理システムを提供する。
【解決手段】人物の顔画像を用いてセキュリティを必要とする空港等の入場制限エリアに対する入場許可者の入場を管理する入場管理システムにおいて、入場者に対し入場券を発行した際に取得した顔画像と当該入場者が入場対象エリアのゲート装置を通過した際に取得した顔画像とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する。
【解決手段】人物の顔画像を用いてセキュリティを必要とする空港等の入場制限エリアに対する入場許可者の入場を管理する入場管理システムにおいて、入場者に対し入場券を発行した際に取得した顔画像と当該入場者が入場対象エリアのゲート装置を通過した際に取得した顔画像とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、顔画像などの生体情報を用いてセキュリティを必要とする空港等の入場制限エリアに対する入場許可者の入場を管理する入場管理システムおよび入場管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、たとえば、顔認証を用いた入場管理システムは、ビデオカメラなどのカメラを有していて、入場対象エリア(部屋や施設等)に入場しようとする人物がカメラの前に立ち止まり、カメラのレンズに顔を向けることで、人物の顔画像をカメラが撮像して入力し、この入力した顔画像をあらかじめ辞書情報として登録されている顔画像と照合することにより当該人物は本人であるかを判定し、当該人物が本人である場合、入場対象エリアの入場用のドア(ゲート装置)を解錠する(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、このような入場管理システムでは、以下のような入場許可者の摩り替わり検知および不正入場に対しては未然に防止できない。
すなわち、空港等の入場制限エリアにおいては、窓口等で入場券(以下、搭乗券ともいう)の発券を受け、入口(以下、搭乗口ともいう)で改札を行なうことによって入場(以下、搭乗ともいう)が許可される。特に、国際線においては、発券時に旅券等の提示を求めて本人確認を行ない、さらに出国審査を行なった上で搭乗口手前の待合室へ入る。通常、この待合室は、様々な行先の利用者(以下、搭乗者ともいう)が混在しているため、搭乗券の交換を行なうことが可能で、当初の目的地とは異なる行先の航空機に搭乗される可能性がある。
また、ハイジャックや自爆テロを防止するため、米国において民間旅客機に保安要員(Air Martial)を同乗させており、日本においても同様の措置が検討されている。
【0004】
現状では、搭乗券の交換自体を検知することは難しく、空港等の構造上、発券後、行先別に搭乗者を完全に分離することも難しい。そのため、人物すり替わりによる不正搭乗を見逃してしまう可能性が高い。厳密に搭乗管理を行なおうとする場合には、搭乗口における改札時に再度本人確認を実施することによって、すり替わり搭乗を防いでいる。
また、保安要員が同乗する場合は、保安要員によって、目視で本人確認(旅券などの身分証と搭乗券の確認)が行なわれており、搭乗者全員の確認が行なわれなければ、出発させないようにしている。
【特許文献1】特開2000−331207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の方式では、入場者(搭乗者)が発券を受けた後あるいは出国審査を受けた後に入替ったことを検知できず、本来異なった場所(行先便)への入場(搭乗)を許可された者が入場(搭乗)してしまうケースが存在する。
また、入場者(搭乗者)のすり替わりを厳密に排除しようとする場合、入口(搭乗口)における本人確認要員の配備や設備、または行先別に搭乗者を分離する施設が必要となり、スペースやコストの負担が大きい。
また、保安要員による確認においても、搭乗者全員を目視確認する必要があり、作業負担や時間のロスが大きい。
【0006】
そこで、本発明は、入場対象エリアへの入場時における人物のすり替わりを検知でき、すり替わり入場等の不正入場を未然に防止できる入場管理システムおよび入場管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の入場管理システムは、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段とを具備している。
【0008】
また、本発明の入場管理システムは、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段とを具備している。
【0009】
また、本発明の入場管理方法は、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップとを具備している。
【0010】
さらに、本発明の入場管理方法は、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップとを具備している。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入場対象エリアへの入場時における人物のすり替わりを検知でき、すり替わり入場等の不正入場を未然に防止できる入場管理システムおよび入場管理方法を提できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、人物の生体情報として顔画像を用いた場合を例として述べるが、顔画像以外に、指紋画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、静脈情報、音声情報などの他の生体情報を用いても同様に実施できる。
【0013】
まず、第1の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、空港における航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0014】
図1は、第1の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。図1において、空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置11が設置されている。発券装置11は、係員(航空会社の職員)M1の操作により、航空機(入場対象エリア)に搭乗(入場)を希望する搭乗者(入場者)M2に対し搭乗券(入場券)を発行するものである。
【0015】
発券装置11の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、搭乗券の発行を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。
【0016】
空港内の搭乗待合室に連絡する搭乗口(入場口)には、ゲート装置14が設置されているとともに、このゲート装置14の近傍には第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置15が設置されている。第2の顔画像取得装置15は、ゲート装置14を通過する搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0017】
第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置16へ送られる。搭乗者照合装置16には、発券情報管理装置13、ゲート装置14および人物すり替わり報知手段としての警報装置17がそれぞれ接続されている。ここに、搭乗者照合装置16および警報装置17は、たとえば、搭乗口の近傍に設置されているものとする。
【0018】
次に、このような構成において、第1の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置11による搭乗券の発券(発行)手続きを行なうが(ステップS1)、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS2)。
【0019】
第1の顔画像取得装置12により取得された発券時の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される(ステップS3)。
【0020】
さて、搭乗者M2が、目的の航空機に搭乗するために搭乗口のゲート装置14に接近すると、それが第2の顔画像取得装置15により取得された画像に基づき検知され(ステップS4)、当該搭乗者M2が搭乗券をゲート装置14に投入すると(ステップS5)、当該搭乗券の読取りが行なわれる(ステップS6)。
【0021】
このとき、第2の顔画像取得装置15によりゲート装置14を通過する搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS7)。第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗時の顔画像は、ゲート装置14により改札した当該搭乗者M2に対する搭乗券情報(便番号、座席番号等)とともに搭乗者照合装置16へ送られる(ステップS8)。
【0022】
搭乗者照合装置16は、発券情報管理装置13に一時保存された発券情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより、発券時に取得した顔画像と搭乗時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS9)。
次に、搭乗者照合装置16は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS10)。
【0023】
ステップS9,S10における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを開くことで通行を許可し、搭乗口内側へ当該搭乗者M2を誘導する(ステップS11)。
ステップS9,S10における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを閉鎖して通行を阻止し(ステップS12)、警報装置17を鳴動させて不正搭乗者を威嚇するとともに管理者等への警告を行なう(ステップS13)。
【0024】
次に、第1の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置16において行なわれるもので、発券時および搭乗時(搭乗口通過時)にそれぞれ行なわれるものとする。
【0025】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS21)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS22)。
次に、発券時(搭乗時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS22で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS23,S24)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS25)。
【0026】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS26)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS27)、ステップS22に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS26におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS28)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS29)、処理を終了する。
【0027】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0028】
なお、発券時および搭乗時(搭乗口通過時)の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
【0029】
次に、第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、航空機の利用においてあらかじめ会員登録(いわゆるマイレージ会員の登録等)を行ない、その会員であればチケットレス予約が可能で、その場合は発券手続きが簡略化されるような場合の航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0030】
図4は、第2の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。なお、第1の実施の形態(図1)と同一部分には同一符号を付して説明する。
図4において、たとえば、空港内(空港外の場合もある)の会員登録受付窓口には、人物登録手段としての会員登録装置18が設置されている。会員登録装置18は、係員(航空会社の職員)M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対しあらかじめ会員登録を行ない、会員証を発行するものである。
【0031】
会員登録装置18の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、会員登録を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される。
【0032】
予約手段20は、搭乗者M2が航空機の利用予約を行なうもので、たとえば、携帯電話機などの携帯端末装置等が用いられる。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0033】
空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置22が設置されている。発券装置22は、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2が会員証を提示することにより、当該搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。発券装置22は、予約情報管理装置21に保存されている予約情報を参照して搭乗券の発行を行なう。
なお、発券装置22による搭乗券の発行は、係員M1の操作あるいは搭乗者M2の操作のいずれによるものでもよい。
【0034】
発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。
【0035】
空港内の搭乗待合室に連絡する搭乗口には、ゲート装置14が設置されているとともに、このゲート装置14の近傍には第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置15が設置されている。第2の顔画像取得装置15は、ゲート装置14を通過する搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0036】
第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置16へ送られる。搭乗者照合装置16には、発券情報管理装置13、ゲート装置14および人物すり替わり報知手段としての警報装置17がそれぞれ接続されている。
【0037】
次に、このような構成において、第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、航空機の利用者(搭乗者)は、あらかじめ会員登録を行なう(ステップS31)。すなわち、搭乗者M2は、会員登録受付窓口において、会員登録装置18による会員登録手続きを行ない、会員証の発行を受けるが、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS32)。
【0038】
第1の顔画像取得装置12により取得された会員登録時の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される(ステップS33)。
【0039】
次に、搭乗者M2は、予約手段20を使用して所望の航空機の利用予約を行なう(ステップS34)。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0040】
次に、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置22による搭乗券の発券(発行)手続きを行なう(ステップS35)。発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。
【0041】
さて、搭乗者M2が、目的の航空機に搭乗するために搭乗口のゲート装置14に接近すると、それが第2の顔画像取得装置15により取得された画像に基づき検知され(ステップS36)、当該搭乗者M2が搭乗券をゲート装置14に投入すると(ステップS37)、当該搭乗券の読取りが行なわれる(ステップS38)。
【0042】
このとき、第2の顔画像取得装置15によりゲート装置14を通過する搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS39)。第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗時の顔画像は、ゲート装置14により改札した当該搭乗者M2に対する搭乗券情報(便番号、座席番号等)とともに搭乗者照合装置16へ送られる(ステップS40)。
【0043】
搭乗者照合装置16は、発券情報管理装置13に一時保存された発券情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより、会員登録時に取得した顔画像と搭乗時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS41)。
次に、搭乗者照合装置16は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS42)。
【0044】
ステップS41,S42における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを開くことで通行を許可し、搭乗口内側へ当該搭乗者M2を誘導する(ステップS43)。
ステップS41,S42における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを閉鎖して通行を阻止し(ステップS44)、警報装置17を鳴動させて不正搭乗者を威嚇するとともに管理者等への警告を行なう(ステップS45)。
【0045】
次に、第2の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置16において行なわれるもので、会員登録時および搭乗時(搭乗口通過時)にそれぞれ行なわれるものとする。
【0046】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS51)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS52)。
次に、会員登録時(搭乗時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS52で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS53,S54)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS55)。
【0047】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS56)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS57)、ステップS52に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS56におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS58)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS59)、処理を終了する。
【0048】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0049】
なお、会員登録時および搭乗時(搭乗口通過時)の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
【0050】
次に、第3の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、前述した第1の実施の形態と同様に、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、空港における航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0051】
図8は、第3の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。第3の実施の形態は、前述した第1の実施の形態において、発券時の顔画像と照合する顔画像を搭乗時の顔画像から航空機内の座席に着席した際の顔画像に変更したもので、その他は第1の実施の形態(図1)と同様であるので同一部分には同一符号を付して説明する。
【0052】
図8において、空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置11が設置されている。発券装置11は、係員M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。
【0053】
発券装置11の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、搭乗券の発行を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0054】
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。
【0055】
航空機内の各座席32には、それぞれ第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置33が設置されている。第2の顔画像取得装置33は、当該座席の後の座席に着席した搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0056】
第2の顔画像取得装置33により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置34へ送られる。搭乗者照合装置34には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。ここに、搭乗者情報管理装置31および搭乗者照合装置34は、たとえば、航空機内に設置されているものとする。
【0057】
次に、このような構成において、第3の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図9に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置11による搭乗券の発券(発行)手続きを行なうが(ステップS61)、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS62)。
【0058】
第1の顔画像取得装置12により取得された発券時の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される(ステップS63)。さらに、出発便ごとの搭乗者情報が発券情報管理装置13から搭乗者情報管理装置31へ送られ、そこに一時保存される。
【0059】
さて、搭乗者M2が搭乗口のゲート装置(図示しない)で改札を受けて目的の航空機に搭乗し、所定の座席32に着席すると、それが第2の顔画像取得装置33により取得された画像に基づき検知され(ステップS64)、第2の顔画像取得装置33により座席32に着席した搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS65)。第2の顔画像取得装置33により取得された着席時の顔画像は、当該搭乗者M2が着席した座席32の座席番号とともに搭乗者照合装置34へ送られる(ステップS66)。
【0060】
搭乗者照合装置34は、搭乗者情報管理装置31に一時保存された搭乗者情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより(ステップS67)、発券時に取得した顔画像と着席時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS68)。
次に、搭乗者照合装置34は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS69)。
【0061】
ステップS68,S69における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合OK」を表示し(ステップS70)、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合NG」などの警告を表示し(ステップS71)、管理者(保安要員等)への警告を行なう。
【0062】
次に、第3の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図10に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置34において行なわれるもので、発券時および着席時にそれぞれ行なわれるものとする。
【0063】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS81)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS82)。
次に、発券時(着席時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS82で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS83,S84)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS85)。
【0064】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS86)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS87)、ステップS82に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS86におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS88)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS89)、処理を終了する。
【0065】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0066】
なお、発券時および着席時の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
また、発券時の顔画像と着席時の顔画像とを照合することにより、誤った座席への着席を検知してそれを通知することを可能とすることもできる。
【0067】
次に、第4の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、前述した第2の実施の形態と同様に、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、航空機の利用においてあらかじめ会員登録(いわゆるマイレージ会員の登録等)を行ない、その会員であればチケットレス予約が可能で、その場合は発券手続きが簡略化されるような場合の航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0068】
図11は、第4の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。第4の実施の形態は、前述した第2の実施の形態において、発券時の顔画像と照合する顔画像を搭乗時の顔画像から航空機内の座席に着席した際の顔画像に変更したもので、その他は第2の実施の形態(図2)と同様であるので同一部分には同一符号を付して説明する。
【0069】
図11において、たとえば、空港内の会員登録受付窓口には、人物登録手段としての会員登録装置18が設置されている。会員登録装置18は、係員M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対しあらかじめ会員登録を行ない、会員証を発行するものである。
【0070】
会員登録装置18の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、会員登録を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される。
【0071】
予約手段20は、搭乗者M2が航空機の利用予約を行なうもので、たとえば、携帯電話機などの携帯端末装置等が用いられる。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0072】
空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置22が設置されている。発券装置22は、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2が会員証を提示することにより、当該搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。発券装置22は、予約情報管理装置21に保存されている予約情報を参照して搭乗券の発行を行なう。
なお、発券装置22による搭乗券の発行は、係員M1の操作あるいは搭乗者M2の操作のいずれによるものでもよい。
【0073】
発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。発券情報管理装置13には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。
【0074】
航空機内の各座席32には、それぞれ第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置33が設置されている。第2の顔画像取得装置33は、当該座席の後の座席に着席した搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0075】
第2の顔画像取得装置33により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置34へ送られる。搭乗者照合装置34には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。ここに、搭乗者情報管理装置31および搭乗者照合装置34は、たとえば、航空機内に設置されているものとする。
【0076】
次に、このような構成において、第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図12および図13に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、航空機の利用者(搭乗者)は、あらかじめ会員登録を行なう(ステップS91)。すなわち、搭乗者M2は、会員登録受付窓口において、会員登録装置18による会員登録手続きを行ない、会員証の発行を受けるが、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS92)。
【0077】
第1の顔画像取得装置12により取得された会員登録時の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される(ステップS93)。
【0078】
次に、搭乗者M2は、予約手段20を使用して所望の航空機の利用予約を行なう(ステップS94)。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0079】
次に、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置22による搭乗券の発券(発行)手続きを行なう(ステップS95)。発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。さらに、出発便ごとの搭乗者情報が発券情報管理装置13から搭乗者情報管理装置31へ送られ、そこに一時保存される。
【0080】
さて、搭乗者M2が搭乗口のゲート装置(図示しない)で改札を受けて目的の航空機に搭乗し、所定の座席32に着席すると、それが第2の顔画像取得装置33により取得された画像に基づき検知され(ステップS96)、第2の顔画像取得装置33により座席32に着席した搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS97)。第2の顔画像取得装置33により取得された着席時の顔画像は、当該搭乗者M2が着席した座席32の座席番号とともに搭乗者照合装置34へ送られる(ステップS98)。
【0081】
搭乗者照合装置34は、搭乗者情報管理装置31に一時保存された搭乗者情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより(ステップS99)、会員登録時に取得した顔画像と着席時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS100)。
次に、搭乗者照合装置34は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS101)。
【0082】
ステップS100,S101における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合OK」を表示し(ステップS102)、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合NG」などの警告を表示し(ステップS103)、管理者(保安要員等)への警告を行なう。
【0083】
次に、第4の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置34において行なわれるもので、会員登録時および着席時にそれぞれ行なわれるものとする。
【0084】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS111)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS112)。
次に、会員登録時(着席時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS112で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS113,S114)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS115)。
【0085】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS116)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS117)、ステップS112に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS116におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS118)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS119)、処理を終了する。
【0086】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0087】
なお、会員登録時および着席時の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
また、会員登録時の顔画像と着席時の顔画像とを照合することにより、誤った座席への着席を検知してそれを通知することを可能とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図2】第1の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図3】第1の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図5】第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図6】第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図7】第2の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図9】第3の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図10】第3の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図12】第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図13】第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図14】第4の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0089】
M1…係員、M2…搭乗者(入場者)、11…発券装置(発券手段)、12…第1の顔画像取得装置(第1の生体情報取得手段)、13…発券情報管理装置、14…ゲート装置、15…第2の顔画像取得装置(第2の生体情報取得手段)、16…搭乗者照合装置(人物すり替わり検知手段、ゲート制御手段)、17…警報装置(人物すり替わり報知手段)、18…会員登録装置(人物登録手段)、19…会員情報管理装置、20…予約手段、21…予約情報管理装置、22…発券装置(発券手段)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、顔画像などの生体情報を用いてセキュリティを必要とする空港等の入場制限エリアに対する入場許可者の入場を管理する入場管理システムおよび入場管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、たとえば、顔認証を用いた入場管理システムは、ビデオカメラなどのカメラを有していて、入場対象エリア(部屋や施設等)に入場しようとする人物がカメラの前に立ち止まり、カメラのレンズに顔を向けることで、人物の顔画像をカメラが撮像して入力し、この入力した顔画像をあらかじめ辞書情報として登録されている顔画像と照合することにより当該人物は本人であるかを判定し、当該人物が本人である場合、入場対象エリアの入場用のドア(ゲート装置)を解錠する(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、このような入場管理システムでは、以下のような入場許可者の摩り替わり検知および不正入場に対しては未然に防止できない。
すなわち、空港等の入場制限エリアにおいては、窓口等で入場券(以下、搭乗券ともいう)の発券を受け、入口(以下、搭乗口ともいう)で改札を行なうことによって入場(以下、搭乗ともいう)が許可される。特に、国際線においては、発券時に旅券等の提示を求めて本人確認を行ない、さらに出国審査を行なった上で搭乗口手前の待合室へ入る。通常、この待合室は、様々な行先の利用者(以下、搭乗者ともいう)が混在しているため、搭乗券の交換を行なうことが可能で、当初の目的地とは異なる行先の航空機に搭乗される可能性がある。
また、ハイジャックや自爆テロを防止するため、米国において民間旅客機に保安要員(Air Martial)を同乗させており、日本においても同様の措置が検討されている。
【0004】
現状では、搭乗券の交換自体を検知することは難しく、空港等の構造上、発券後、行先別に搭乗者を完全に分離することも難しい。そのため、人物すり替わりによる不正搭乗を見逃してしまう可能性が高い。厳密に搭乗管理を行なおうとする場合には、搭乗口における改札時に再度本人確認を実施することによって、すり替わり搭乗を防いでいる。
また、保安要員が同乗する場合は、保安要員によって、目視で本人確認(旅券などの身分証と搭乗券の確認)が行なわれており、搭乗者全員の確認が行なわれなければ、出発させないようにしている。
【特許文献1】特開2000−331207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の方式では、入場者(搭乗者)が発券を受けた後あるいは出国審査を受けた後に入替ったことを検知できず、本来異なった場所(行先便)への入場(搭乗)を許可された者が入場(搭乗)してしまうケースが存在する。
また、入場者(搭乗者)のすり替わりを厳密に排除しようとする場合、入口(搭乗口)における本人確認要員の配備や設備、または行先別に搭乗者を分離する施設が必要となり、スペースやコストの負担が大きい。
また、保安要員による確認においても、搭乗者全員を目視確認する必要があり、作業負担や時間のロスが大きい。
【0006】
そこで、本発明は、入場対象エリアへの入場時における人物のすり替わりを検知でき、すり替わり入場等の不正入場を未然に防止できる入場管理システムおよび入場管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の入場管理システムは、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段とを具備している。
【0008】
また、本発明の入場管理システムは、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段とを具備している。
【0009】
また、本発明の入場管理方法は、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップとを具備している。
【0010】
さらに、本発明の入場管理方法は、入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップとを具備している。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入場対象エリアへの入場時における人物のすり替わりを検知でき、すり替わり入場等の不正入場を未然に防止できる入場管理システムおよび入場管理方法を提できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、人物の生体情報として顔画像を用いた場合を例として述べるが、顔画像以外に、指紋画像、虹彩情報、掌形画像、指画像、静脈情報、音声情報などの他の生体情報を用いても同様に実施できる。
【0013】
まず、第1の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、空港における航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0014】
図1は、第1の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。図1において、空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置11が設置されている。発券装置11は、係員(航空会社の職員)M1の操作により、航空機(入場対象エリア)に搭乗(入場)を希望する搭乗者(入場者)M2に対し搭乗券(入場券)を発行するものである。
【0015】
発券装置11の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、搭乗券の発行を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。
【0016】
空港内の搭乗待合室に連絡する搭乗口(入場口)には、ゲート装置14が設置されているとともに、このゲート装置14の近傍には第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置15が設置されている。第2の顔画像取得装置15は、ゲート装置14を通過する搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0017】
第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置16へ送られる。搭乗者照合装置16には、発券情報管理装置13、ゲート装置14および人物すり替わり報知手段としての警報装置17がそれぞれ接続されている。ここに、搭乗者照合装置16および警報装置17は、たとえば、搭乗口の近傍に設置されているものとする。
【0018】
次に、このような構成において、第1の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置11による搭乗券の発券(発行)手続きを行なうが(ステップS1)、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS2)。
【0019】
第1の顔画像取得装置12により取得された発券時の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される(ステップS3)。
【0020】
さて、搭乗者M2が、目的の航空機に搭乗するために搭乗口のゲート装置14に接近すると、それが第2の顔画像取得装置15により取得された画像に基づき検知され(ステップS4)、当該搭乗者M2が搭乗券をゲート装置14に投入すると(ステップS5)、当該搭乗券の読取りが行なわれる(ステップS6)。
【0021】
このとき、第2の顔画像取得装置15によりゲート装置14を通過する搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS7)。第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗時の顔画像は、ゲート装置14により改札した当該搭乗者M2に対する搭乗券情報(便番号、座席番号等)とともに搭乗者照合装置16へ送られる(ステップS8)。
【0022】
搭乗者照合装置16は、発券情報管理装置13に一時保存された発券情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより、発券時に取得した顔画像と搭乗時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS9)。
次に、搭乗者照合装置16は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS10)。
【0023】
ステップS9,S10における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを開くことで通行を許可し、搭乗口内側へ当該搭乗者M2を誘導する(ステップS11)。
ステップS9,S10における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを閉鎖して通行を阻止し(ステップS12)、警報装置17を鳴動させて不正搭乗者を威嚇するとともに管理者等への警告を行なう(ステップS13)。
【0024】
次に、第1の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置16において行なわれるもので、発券時および搭乗時(搭乗口通過時)にそれぞれ行なわれるものとする。
【0025】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS21)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS22)。
次に、発券時(搭乗時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS22で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS23,S24)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS25)。
【0026】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS26)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS27)、ステップS22に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS26におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS28)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS29)、処理を終了する。
【0027】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0028】
なお、発券時および搭乗時(搭乗口通過時)の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
【0029】
次に、第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、航空機の利用においてあらかじめ会員登録(いわゆるマイレージ会員の登録等)を行ない、その会員であればチケットレス予約が可能で、その場合は発券手続きが簡略化されるような場合の航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0030】
図4は、第2の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。なお、第1の実施の形態(図1)と同一部分には同一符号を付して説明する。
図4において、たとえば、空港内(空港外の場合もある)の会員登録受付窓口には、人物登録手段としての会員登録装置18が設置されている。会員登録装置18は、係員(航空会社の職員)M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対しあらかじめ会員登録を行ない、会員証を発行するものである。
【0031】
会員登録装置18の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、会員登録を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される。
【0032】
予約手段20は、搭乗者M2が航空機の利用予約を行なうもので、たとえば、携帯電話機などの携帯端末装置等が用いられる。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0033】
空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置22が設置されている。発券装置22は、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2が会員証を提示することにより、当該搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。発券装置22は、予約情報管理装置21に保存されている予約情報を参照して搭乗券の発行を行なう。
なお、発券装置22による搭乗券の発行は、係員M1の操作あるいは搭乗者M2の操作のいずれによるものでもよい。
【0034】
発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。
【0035】
空港内の搭乗待合室に連絡する搭乗口には、ゲート装置14が設置されているとともに、このゲート装置14の近傍には第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置15が設置されている。第2の顔画像取得装置15は、ゲート装置14を通過する搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0036】
第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置16へ送られる。搭乗者照合装置16には、発券情報管理装置13、ゲート装置14および人物すり替わり報知手段としての警報装置17がそれぞれ接続されている。
【0037】
次に、このような構成において、第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、航空機の利用者(搭乗者)は、あらかじめ会員登録を行なう(ステップS31)。すなわち、搭乗者M2は、会員登録受付窓口において、会員登録装置18による会員登録手続きを行ない、会員証の発行を受けるが、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS32)。
【0038】
第1の顔画像取得装置12により取得された会員登録時の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される(ステップS33)。
【0039】
次に、搭乗者M2は、予約手段20を使用して所望の航空機の利用予約を行なう(ステップS34)。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0040】
次に、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置22による搭乗券の発券(発行)手続きを行なう(ステップS35)。発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。
【0041】
さて、搭乗者M2が、目的の航空機に搭乗するために搭乗口のゲート装置14に接近すると、それが第2の顔画像取得装置15により取得された画像に基づき検知され(ステップS36)、当該搭乗者M2が搭乗券をゲート装置14に投入すると(ステップS37)、当該搭乗券の読取りが行なわれる(ステップS38)。
【0042】
このとき、第2の顔画像取得装置15によりゲート装置14を通過する搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS39)。第2の顔画像取得装置15により取得された搭乗時の顔画像は、ゲート装置14により改札した当該搭乗者M2に対する搭乗券情報(便番号、座席番号等)とともに搭乗者照合装置16へ送られる(ステップS40)。
【0043】
搭乗者照合装置16は、発券情報管理装置13に一時保存された発券情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより、会員登録時に取得した顔画像と搭乗時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS41)。
次に、搭乗者照合装置16は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS42)。
【0044】
ステップS41,S42における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを開くことで通行を許可し、搭乗口内側へ当該搭乗者M2を誘導する(ステップS43)。
ステップS41,S42における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置16は、ゲート装置14のゲートを閉鎖して通行を阻止し(ステップS44)、警報装置17を鳴動させて不正搭乗者を威嚇するとともに管理者等への警告を行なう(ステップS45)。
【0045】
次に、第2の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置16において行なわれるもので、会員登録時および搭乗時(搭乗口通過時)にそれぞれ行なわれるものとする。
【0046】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS51)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS52)。
次に、会員登録時(搭乗時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS52で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS53,S54)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS55)。
【0047】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS56)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS57)、ステップS52に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS56におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS58)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS59)、処理を終了する。
【0048】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0049】
なお、会員登録時および搭乗時(搭乗口通過時)の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
【0050】
次に、第3の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、前述した第1の実施の形態と同様に、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、空港における航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0051】
図8は、第3の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。第3の実施の形態は、前述した第1の実施の形態において、発券時の顔画像と照合する顔画像を搭乗時の顔画像から航空機内の座席に着席した際の顔画像に変更したもので、その他は第1の実施の形態(図1)と同様であるので同一部分には同一符号を付して説明する。
【0052】
図8において、空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置11が設置されている。発券装置11は、係員M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。
【0053】
発券装置11の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、搭乗券の発行を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0054】
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。
【0055】
航空機内の各座席32には、それぞれ第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置33が設置されている。第2の顔画像取得装置33は、当該座席の後の座席に着席した搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0056】
第2の顔画像取得装置33により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置34へ送られる。搭乗者照合装置34には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。ここに、搭乗者情報管理装置31および搭乗者照合装置34は、たとえば、航空機内に設置されているものとする。
【0057】
次に、このような構成において、第3の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図9に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置11による搭乗券の発券(発行)手続きを行なうが(ステップS61)、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS62)。
【0058】
第1の顔画像取得装置12により取得された発券時の顔画像は、発券装置11による当該搭乗者M2に対する発券情報(搭乗者氏名、便番号、座席番号等)とともに発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される(ステップS63)。さらに、出発便ごとの搭乗者情報が発券情報管理装置13から搭乗者情報管理装置31へ送られ、そこに一時保存される。
【0059】
さて、搭乗者M2が搭乗口のゲート装置(図示しない)で改札を受けて目的の航空機に搭乗し、所定の座席32に着席すると、それが第2の顔画像取得装置33により取得された画像に基づき検知され(ステップS64)、第2の顔画像取得装置33により座席32に着席した搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS65)。第2の顔画像取得装置33により取得された着席時の顔画像は、当該搭乗者M2が着席した座席32の座席番号とともに搭乗者照合装置34へ送られる(ステップS66)。
【0060】
搭乗者照合装置34は、搭乗者情報管理装置31に一時保存された搭乗者情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより(ステップS67)、発券時に取得した顔画像と着席時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS68)。
次に、搭乗者照合装置34は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS69)。
【0061】
ステップS68,S69における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合OK」を表示し(ステップS70)、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合NG」などの警告を表示し(ステップS71)、管理者(保安要員等)への警告を行なう。
【0062】
次に、第3の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図10に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置34において行なわれるもので、発券時および着席時にそれぞれ行なわれるものとする。
【0063】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS81)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS82)。
次に、発券時(着席時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS82で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS83,S84)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS85)。
【0064】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS86)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS87)、ステップS82に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS86におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS88)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS89)、処理を終了する。
【0065】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0066】
なお、発券時および着席時の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
また、発券時の顔画像と着席時の顔画像とを照合することにより、誤った座席への着席を検知してそれを通知することを可能とすることもできる。
【0067】
次に、第4の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明では、前述した第2の実施の形態と同様に、入場対象エリアへの入場管理として、たとえば、航空機の利用においてあらかじめ会員登録(いわゆるマイレージ会員の登録等)を行ない、その会員であればチケットレス予約が可能で、その場合は発券手続きが簡略化されるような場合の航空機への搭乗手続きに対する適用を代表的な例として説明する。
【0068】
図11は、第4の実施の形態に係る入場管理システムの構成を模式的に示すものである。第4の実施の形態は、前述した第2の実施の形態において、発券時の顔画像と照合する顔画像を搭乗時の顔画像から航空機内の座席に着席した際の顔画像に変更したもので、その他は第2の実施の形態(図2)と同様であるので同一部分には同一符号を付して説明する。
【0069】
図11において、たとえば、空港内の会員登録受付窓口には、人物登録手段としての会員登録装置18が設置されている。会員登録装置18は、係員M1の操作により、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2に対しあらかじめ会員登録を行ない、会員証を発行するものである。
【0070】
会員登録装置18の近傍には、第1の生体情報取得手段としての第1の顔画像取得装置12が設置されている。第1の顔画像取得装置12は、会員登録を受けている搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
第1の顔画像取得装置12により取得された搭乗者M2の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される。
【0071】
予約手段20は、搭乗者M2が航空機の利用予約を行なうもので、たとえば、携帯電話機などの携帯端末装置等が用いられる。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0072】
空港内のチェックインカウンタには発券手段としての発券装置22が設置されている。発券装置22は、航空機に搭乗を希望する搭乗者M2が会員証を提示することにより、当該搭乗者M2に対し搭乗券を発行するものである。発券装置22は、予約情報管理装置21に保存されている予約情報を参照して搭乗券の発行を行なう。
なお、発券装置22による搭乗券の発行は、係員M1の操作あるいは搭乗者M2の操作のいずれによるものでもよい。
【0073】
発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。発券情報管理装置13には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。
【0074】
航空機内の各座席32には、それぞれ第2の生体情報取得手段としての第2の顔画像取得装置33が設置されている。第2の顔画像取得装置33は、当該座席の後の座席に着席した搭乗者M2の生体情報、この例の場合は顔画像(少なくとも顔を含む画像)を取得するもので、たとえば、ビデオカメラを主体に構成されている。
【0075】
第2の顔画像取得装置33により取得された搭乗者M2の顔画像は、人物すり替わり検知手段およびゲート制御手段として機能する搭乗者照合装置34へ送られる。搭乗者照合装置34には、搭乗者情報管理装置31が接続されている。ここに、搭乗者情報管理装置31および搭乗者照合装置34は、たとえば、航空機内に設置されているものとする。
【0076】
次に、このような構成において、第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について図12および図13に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、航空機の利用者(搭乗者)は、あらかじめ会員登録を行なう(ステップS91)。すなわち、搭乗者M2は、会員登録受付窓口において、会員登録装置18による会員登録手続きを行ない、会員証の発行を受けるが、その際、第1の顔画像取得装置12により当該搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS92)。
【0077】
第1の顔画像取得装置12により取得された会員登録時の顔画像は、会員登録装置18による当該搭乗者M2に対する登録情報(会員氏名、住所、年齢、性別、電話番号等)とともに会員情報管理装置19へ送られ、そこに一時保存される(ステップS93)。
【0078】
次に、搭乗者M2は、予約手段20を使用して所望の航空機の利用予約を行なう(ステップS94)。予約手段20による当該搭乗者M2の予約情報は、予約情報管理装置21へ送られ、そこに一時保存される。
【0079】
次に、搭乗者M2は、チェックインカウンタにおいて、発券装置22による搭乗券の発券(発行)手続きを行なう(ステップS95)。発券装置22による発券情報は、発券情報管理装置13へ送られ、そこに一時保存される。発券情報管理装置13は、会員情報管理装置19から会員登録時に取得した顔画像を取得し、当該搭乗者M2の発券情報に合わせて一時保存する。さらに、出発便ごとの搭乗者情報が発券情報管理装置13から搭乗者情報管理装置31へ送られ、そこに一時保存される。
【0080】
さて、搭乗者M2が搭乗口のゲート装置(図示しない)で改札を受けて目的の航空機に搭乗し、所定の座席32に着席すると、それが第2の顔画像取得装置33により取得された画像に基づき検知され(ステップS96)、第2の顔画像取得装置33により座席32に着席した搭乗者M2の顔画像が取得される(ステップS97)。第2の顔画像取得装置33により取得された着席時の顔画像は、当該搭乗者M2が着席した座席32の座席番号とともに搭乗者照合装置34へ送られる(ステップS98)。
【0081】
搭乗者照合装置34は、搭乗者情報管理装置31に一時保存された搭乗者情報から当該搭乗者M2の情報を抽出することにより(ステップS99)、会員登録時に取得した顔画像と着席時に取得した顔画像とを照合して両者の類似度を算出する(ステップS100)。
次に、搭乗者照合装置34は、算出した類似度とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、算出した類似度が閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていない(同一人物である)と判定し、算出した類似度が閾値よりも小さい場合は人物がすり替わった(同一人物でない)と判定する(ステップS101)。
【0082】
ステップS100,S101における人物すり替わり検知の結果、人物がすり替わっていない(同一人物である)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合OK」を表示し(ステップS102)、人物がすり替わっている(同一人物でない)場合、搭乗者照合装置34は、図示しないディスプレイに例えば「照合NG」などの警告を表示し(ステップS103)、管理者(保安要員等)への警告を行なう。
【0083】
次に、第4の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は搭乗者照合装置34において行なわれるもので、会員登録時および着席時にそれぞれ行なわれるものとする。
【0084】
まず、リスト番号nを「1」に設定し(ステップS111)、リスト番号nの顔画像をあらかじめ登録された特定人物の顔画像リスト(たとえば、指名手配犯等のブラックリスト、重要顧客等のホワイトリスト)から抽出する(ステップS112)。
次に、会員登録時(着席時)に取得した搭乗者M2の顔画像とステップS112で抽出したリスト番号nの顔画像とを照合して両者の類似度を算出し(ステップS113,S114)、その照合結果(求めた類似度)を一時記憶する(ステップS115)。
【0085】
次に、リスト番号nが最終番号か否かをチェックし(ステップS116)、最終番号でなければリスト番号nを「n+1」に設定して(ステップS117)、ステップS112に戻り、上記同様な動作を繰り返す。
ステップS116におけるチェックの結果、リスト番号nが最終番号であれば、一時記憶しておいた各照合結果(求めた類似度)を降順に並べ替え(ステップS118)、その並べ替えた結果を図示しないディスプレイに表示し(ステップS119)、処理を終了する。
【0086】
このように表示された照合結果を係員が目視することにより、照合結果に応じた適切な処置、たとえば、指名手配犯等のブラックリストに入っている特定人物の身柄拘束や、重要顧客等のホワイトリストに入っている特定人物に対する特別な接客等を行なうことが可能となる。
【0087】
なお、会員登録時および着席時の顔画像を履歴情報として保持しておくことで、事件あるいは事故等が発生した場合に、事後の確認を可能とすることもできる。
また、会員登録時の顔画像と着席時の顔画像とを照合することにより、誤った座席への着席を検知してそれを通知することを可能とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図2】第1の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図3】第1の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図5】第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図6】第2の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図7】第2の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図9】第3の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図10】第3の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る入場管理システムの構成を概略的に示す模式図。
【図12】第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図13】第4の実施の形態に係る人物すり替わり検知および不正入場防止の処理について説明するフローチャート。
【図14】第4の実施の形態に係る特定人物の顔画像リストに対する検索処理について説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0089】
M1…係員、M2…搭乗者(入場者)、11…発券装置(発券手段)、12…第1の顔画像取得装置(第1の生体情報取得手段)、13…発券情報管理装置、14…ゲート装置、15…第2の顔画像取得装置(第2の生体情報取得手段)、16…搭乗者照合装置(人物すり替わり検知手段、ゲート制御手段)、17…警報装置(人物すり替わり報知手段)、18…会員登録装置(人物登録手段)、19…会員情報管理装置、20…予約手段、21…予約情報管理装置、22…発券装置(発券手段)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、
この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項2】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録手段と、
この人物登録手段による人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記人物登録手段により登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券手段と、
この発券手段により入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項3】
前記人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の入場管理システム。
【請求項4】
前記ゲート制御手段は、前記人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合は前記ゲート装置の通過を阻止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の入場管理システム。
【請求項5】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、
この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項6】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録手段と、
この人物登録手段による人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記人物登録手段により登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券手段と、
この発券手段により入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項7】
前記人物すり替わり検知手段は、前記第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより両生体情報の類似度を算出し、この算出した類似度があらかじめ設定される閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていないと判定し、算出した類似度があらかじめ設定される閾値よりも小さい場合は人物がすり替わったと判定することを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項8】
あらかじめ特定の人物の生体情報が登録されている特定人物登録手段と、
この特定人物登録手段により登録された生体情報と前記第1の生体情報取得手段および前記第2の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合する照合手段と、
この照合手段の照合結果を出力する照合結果出力手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項9】
前記人物の生体情報は人物の少なくとも顔を含む画像であることを特徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項10】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項11】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録ステップと、
この人物登録ステップによる人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記人物登録ステップにより登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップにより入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項12】
前記ゲート制御ステップは、前記人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合は前記ゲート装置の通過を阻止することを特徴とする請求項10または請求項11記載の入場管理方法。
【請求項13】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項14】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録ステップと、
この人物登録ステップによる人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記人物登録ステップにより登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップにより入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項1】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、
この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項2】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録手段と、
この人物登録手段による人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記人物登録手段により登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券手段と、
この発券手段により入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項3】
前記人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の入場管理システム。
【請求項4】
前記ゲート制御手段は、前記人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合は前記ゲート装置の通過を阻止することを特徴とする請求項1または請求項2記載の入場管理システム。
【請求項5】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券手段と、
この発券手段による入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項6】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録手段と、
この人物登録手段による人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記人物登録手段により登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券手段と、
この発券手段により入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
この第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知手段と、
この人物すり替わり検知手段により人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知手段と、
を具備したことを特徴とする入場管理システム。
【請求項7】
前記人物すり替わり検知手段は、前記第2の生体情報取得手段により取得された生体情報と前記第1の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合することにより両生体情報の類似度を算出し、この算出した類似度があらかじめ設定される閾値よりも大きい場合は人物がすり替わっていないと判定し、算出した類似度があらかじめ設定される閾値よりも小さい場合は人物がすり替わったと判定することを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項8】
あらかじめ特定の人物の生体情報が登録されている特定人物登録手段と、
この特定人物登録手段により登録された生体情報と前記第1の生体情報取得手段および前記第2の生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合する照合手段と、
この照合手段の照合結果を出力する照合結果出力手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜請求項7のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項9】
前記人物の生体情報は人物の少なくとも顔を含む画像であることを特徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか1つに記載の入場管理システム。
【請求項10】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項11】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録ステップと、
この人物登録ステップによる人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記人物登録ステップにより登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップにより入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに設けられた入場用のゲート装置を通過する際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知されなかった場合は前記ゲート装置の通過を許可するゲート制御ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項12】
前記ゲート制御ステップは、前記人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合は前記ゲート装置の通過を阻止することを特徴とする請求項10または請求項11記載の入場管理方法。
【請求項13】
入場対象エリアに入場を希望する人物に対し入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップによる入場券の発行時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【請求項14】
入場対象エリアに入場を希望する人物をあらかじめ登録する人物登録ステップと、
この人物登録ステップによる人物の登録時、前記人物の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
前記人物登録ステップにより登録された人物に対し前記入場対象エリアに入場するための入場券を発行する発券ステップと、
この発券ステップにより入場券の発行を受けた人物が当該入場券を用いて入場対象エリアに入場し、当該入場対象エリア内に設けられた座席に着席した際、当該人物の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
この第2の生体情報取得ステップにより取得された生体情報と前記第1の生体情報取得ステップにより取得された生体情報とを照合することにより人物がすり替わったか否かを検知する人物すり替わり検知ステップと、
この人物すり替わり検知ステップにより人物のすり替わりが検知された場合、その旨を報知する人物すり替わり報知ステップと、
を具備したことを特徴とする入場管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−58763(P2007−58763A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−246143(P2005−246143)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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