入退室管理システム
【課題】 個人が所有する携帯電話端末を用いて入退室管理を行う。
【解決手段】 携帯電話端末に個人を特定する暗証番号を記録し、個人を特定する暗証番号を含む情報を送信する機能を持たせ、携帯電話端末を例えば出入り口に設置する基地局に近づけることによって第一段階の認証を行い、個人を特定するパスワードをダイヤルすることで、情報管理サーバにパスワードを送信し、第二段階目の認証を行うものである。これにより、利用者は普段、通話の際にダイヤルしている感覚で、二重の個人認証を行う。また、携帯電話端末は指紋認証手段を備え、携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行う。また、携帯電話端末から送信される画像を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断する。
【解決手段】 携帯電話端末に個人を特定する暗証番号を記録し、個人を特定する暗証番号を含む情報を送信する機能を持たせ、携帯電話端末を例えば出入り口に設置する基地局に近づけることによって第一段階の認証を行い、個人を特定するパスワードをダイヤルすることで、情報管理サーバにパスワードを送信し、第二段階目の認証を行うものである。これにより、利用者は普段、通話の際にダイヤルしている感覚で、二重の個人認証を行う。また、携帯電話端末は指紋認証手段を備え、携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行う。また、携帯電話端末から送信される画像を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資産や機密情報の保護を行うために、不法侵入などを取り締まる入退室管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、資産や機密情報の盗難を防ぐために、不法侵入者や不審者の入退室を防ぐためのセキュリティシステムが開発されている。
最も基本的なシステムとしては、入退室時に利用者にパスワードを入力させ、出入り口を通過する人の認証を行うシステムがある(非特許文献1参照)。
近年では、社内LANなどのネットワークも整備されており、WEB(ウェブ)カメラなどを用いて、ある場所の状況を画像により管理する環境が整いつつある。そのため、人が出入り口等を通過するごとに人感センサ等で感知し、管理人が監視カメラの映像を見ることによって入退室を管理する方法が取られている(非特許文献2参照)。
【0003】
また、管理人の人件費を削減するために、画像認識により自動で入退室者を管理するシステムも開発されている(非特許文献3参照)。
このほか、バイオメトリックス(生体認証)の発展により、指紋認証によって入退室を管理する方法もある。指紋認証機能は携帯電話端末等に搭載されている例も見られ、あらゆるセキュリティシステムにおいて実用化されている(非特許文献4参照)。
【0004】
また、CCD、CMOS等の撮像素子の低価格化により、現在、ほとんどの携帯電話端末にはカメラが搭載されている。
一方、入退室の手間を簡単にする方法として、非常に多くの情報量を記録することのできる非接触ICカードなども開発され、非接触ICカードを受信機等に近づけるだけで個人認証が行える入退室管理システムがある(非特許文献5参照)。
【非特許文献1】http://cmaint.co.jp/www/ES301/SPEC-M.htm
【非特許文献2】http://www.sshouse.jp/case/sensorserver_case.html
【非特許文献3】http://www.face-id.jp/s04-fkey/s04-1.htm1
【非特許文献4】http://www.sw.nec.co.jp/1ecture/word/biometrix
【非特許文献5】http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/031023a.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
資産や機密情報の盗難を防ぐために、セキュリティシステムは年々複雑化しており、指紋認証あるいは非接触ICカードで認証後、パスワードを入力させ、さらに、画像監視を行う形態が取られている場合もある。
指紋認証は、管理サーバなどに非常に多くの人の指紋情報を登録するため、万一、指紋情報が盗まれた場合には、変更が不能な個人情報であるため、大変大きな問題となる。
【0006】
非接触ICカードに関しては、入退室のみに導入するとコストが非常に高くなる。また、非接触ICカード自体の紛失や盗難によって、個人情報が盗まれたり、いわゆる「なりすまし」が行われる可能性がある。
パスワードについては、容易に推測できるものであったり、入力文字数を大きくすると忘れたり、入力に手間がかかるといった課題がある。
【0007】
また、画像監視に関しては、従来から、機密情報等の盗難抑止効果とプライバシのトレードオフに関する議論が存在し、賛否両論がある。すなわち、見られているという感覚は、人間に目に見えないストレスを与えると言われており、システムを構築する際に考慮すべき点である。
このように、複雑化する入退室管理システムにおいては、個人情報・プライバシの保護、および導入コストの削減、利用者の手間および不快感の削減が望まれている。
【0008】
本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑み為されたもので、個人が所有する携帯電話端末を用いて入退室管理を行うことにより、導入コストおよび各種の手間による利用者の不快感を解消する入退室管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の入退室管理システムは、利用者の使用する携帯電話端末と、携帯電話端末から送信される微弱電波を受信する基地局と、利用者の個人情報、携帯電話端末の端末情報、および利用者の入退室履歴を管理する情報管理サーバとから構成される入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は、利用者の個人情報を記録する記録手段と、利用者ごとに割り当てられた暗証番号を入力する入力手段と、利用者の個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを送信する送信手段とを有し、前記基地局は、前記携帯電話端末から送信される個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを受信して、前記情報管理サーバに送信する送受信手段を有し、前記情報管理サーバは、前記基地局から受信した個人情報もしくは端末情報と暗証番号を利用して、利用者の入退室の可否を判断して入退室履歴を記録する入退室管理を行う入退室管理手段を有し、前記入退室管理手段は暗証番号が携帯電話端末に入力された際に、個人情報もしくは端末情報と暗証番号とによる前記入退室管理を実行することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明は、携帯電話端末に個人を特定する暗証番号を記録し、個人を特定する暗証番号を含む情報を送信する機能を持たせ、携帯電話端末を例えば出入り口に設置する基地局に近づけることによって第一段階の認証を行い、個人を特定するパスワードをダイヤルすることで、情報管理サーバにパスワードを送信し、第二段階目の認証を行うものである。これにより、利用者は普段、通話の際にダイヤルしている感覚で、二重の個人認証を行うことが可能となる。
【0011】
請求項2記載の入退室管理システムは、請求項1記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末の送信手段は、前記した個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを暗号化して送信することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、情報のセキュリティを考慮した安全な認証を行うことが可能となる。
【0012】
請求項3記載の入退室管理システムは、請求項1または請求項2記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は指紋認証手段を備え、前記携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、携帯電話端末の端末情報と利用者の個人情報を一致を確認することができ、かつ、三重の個人認証が携帯電話を用いて可能となる。
【0013】
請求項4記載の入退室管理システムは、請求項1乃至請求項3のいづれか1つに記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は画像撮影手段を備え、利用者により撮影された利用者の画像を前記情報管理サーバに送信することを特徴とする。
請求項5記載の入退室管理システムは、請求項4記載の入退室管理システムにおいて、前記情報管理サーバは、前記携帯電話端末から送信される画像情報を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断することを特徴とする。
【0014】
請求項4、5に記載の発明によれば、利用者は第三者に取られた画像を用いて監視されるのではなく、自分自身で撮影した画像を用いるので、不快感をやわらげることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者は携帯電話端末をダイヤルする感覚でパスワード認証を行うことが可能になる。
また、本発明によれば、本人の画像を利用する場合も、本入が画像を撮影することにより、一方的に監視されているという心理的負担を解消することが可能となる。
また、本発明によれば、指紋情報を携帯電話の中に置くことができるので、情報管理サーバに対する攻撃による情報漏洩を心配する必要がなくなる。
【0016】
また、利用者の個人情報を記録して微弱電波で送受信を行う機能(例えば非接触ICカード)や、指紋認証装置や、CCDカメラなどは、携帯電話端末に標準で装備されて来ている。したがって、本発明によれば、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の入退室管理システムの第1の実施形態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係わる入退室管理システムは、情報管理サーバSVと、送受信機R1…Rnと、携帯電話端末MF1…MFmと情報管理サーバSVと送受信機R1…Rnとを互いに接続するネットワークNWとで構成される。
【0018】
情報管理サーバSVは、ネットワークNWと、ネットワークNWに接続されている送受信機R1…Rn、携帯電話端末MF1…MFmの管理を行う。
送受信機R1…Rnは、携帯電話端末MF1…MFmから送信される無線通信による信号を受信する機能を有し、ドアの開錠や施錠等の制御も行う。ここで、請求項に記載する基地局は、送受信機R1…Rnが相当する。
【0019】
携帯電話端末MF1…MFmは入退室する人が所持する端末であり、入退室する人はこの携帯電話端末MF1…MFmを操作することで、入退室にかかわる手続きを行う。
また、本実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmが微弱電波により無線通信が行えるように、微弱電波送受信装置RF1…RFmがシステムに設けられていたり、または携帯電話端末MF1…MFmにそれぞれ内蔵されている。なお、これ以後の説明では、携帯電話端末MF1…MFmの発信と受信は、微弱電波の送受信装置RF1…RFnを通して、通信されるものとする。現状では、微弱電波の送受信装置RF1…RFnとして、非接触ICカードや無線タグ(RFID)の利用が考えられる。以下の説明では、微弱電波送受信装置RF1…RFnは、携帯電話端末MF1…MFmに装備されるもとする。
【0020】
図2は、情報管理サーバSVに係わる機能構成図である。
情報管理サーバSVは、図示するように、中央演算装置(図中、CPUと記載する)11とデータメモリ12とプログラムメモリ13と入力インタフェース14と出力インタフェース15を備えている。
データメモリ12には、個人情報データベース(図中、個人情報DBと記載する)と入退室履歴データベース(図中、入退室履歴DBと記載する)が設けられている。個人情報データベースは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者名の情報、その所有者に割り当てられているID、およびその所有者のパスワードの情報が保持されている。
【0021】
また、入退室履歴データベースには入退室する人の入室時間、退室時間、入退室場所のデータが記録される。
プログラムメモリ13は、個人特定プログラムと認証通知プログラムとエラー通知プログラムと開錠処理プログラムを具備している。
個人特定プログラムは、入力されるIDとパスワード、および個人情報データベースに記録されているIDとパスワードを参照し、IDとパスワードがそれぞれ一致するかを判定する。
【0022】
認証通知プログラムは、認証表示フラグを送信し、エラー通知プログラムはエラー表示フラグを送信する。
開錠処理プログラムは、携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋のドアの開錠を指示する。
入力インタフェース14を通じて入力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmから送られてくるIDとパスワードである。
【0023】
出力インタフェース15を通じて出力されるデータは、開錠信号と、認証表示フラグと、エラー表示フラグと、パスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグである。
開錠信号は携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋の送受信機R1…Rnに出力され、開錠信号を受け取った送受信機R1…Rnは携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋のドアを開錠する。
【0024】
また、認証表示フラグとエラー表意フラグとパスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグは、入退室しようとしている人の携帯電話端末MF1…MFmに出力される。
図3は、本実施形態で用いる携帯電話端末MF1…MFmの機能構成図である。
携帯電話端末MF1…MFmは、図示するように、中央演算装置(CPU)21とデータメモリ22とプログラムメモリ23と入力インタフェース24と出力インタフェース25を備えている。
【0025】
データメモリ22は、携帯電話端末所有者に割り当てられているIDの情報と開錠確認情報と開錠エラー情報を保持する。
開錠確認情報は開錠されたことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「開錠しました」などのテキスト情報を利用する。
また、開錠エラー情報は開錠されなかったことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「開錠できませんでした」や「もう一度パスワードを入力して下さい」などのテキスト情報を利用する。
【0026】
プログラムメモリ23には、パスワード入力アプリケーションプログラムと、開錠確認表示プログラムと、開錠エラー表示プログラムが格納されている。
パスワード入力アプリケーションプログラムは、携帯電話端末所有者にパスワードの入力を要求する機能と、入力されたパスワードを情報管理サーバSVに送信する機能を有する。
【0027】
また、開錠確認表示プログラムは開錠確認情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するプログラムであり、開錠エラー表示プログラムは開錠エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するプログラムである。
入力インタフェース24を通じて入力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者によって入力されるパスワードと情報管理サーバSVから入力される認証表示フラグとエラー表示フラグとパスワード入力アプリケーションを起動するフラグである。
【0028】
出力インタフェース25を通じて出力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者に割り当てられるIDとその所有者によって入力されたパスワードである。また、データの出力先は情報管理サーバSVである。
図4はパスワード入力アプリケーションプログラムが起動したとき、携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示される画面の一例を示す図である。この画面は、図4に示すように、パスワード入力を促すメッセージが表示される領域と、パスワードを入力する領域と、送信を決定するボタンとから構成されている。
【0029】
図5は本実施形態によるシステムを利用した入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップT101において、入退室する人が部屋のドアに設置されている送受信機R1…Rnに携帯電話端末MF1…MFmから送信される微弱電波が到達する位置に立つことにより、携帯電話端末MF1…MFmと送受信機R1…Rn間の通信が可能になる。
【0030】
ステップT102において、携帯電話端末MF1…MFmが送受信機R1…Rnの交信範囲内に入ると、携帯電話端末MF1…MFmのデータメモリに格納されているIDが送受信機R1…Rnを通じて情報管理サーバSVに送信される。
ステップT103においてIDを受け取った情報管理サーバSVは、ステップT104においてパスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグを携帯電話端末MF1…MFmに送信する。
【0031】
次に、ステップT105において、パスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグを受け取った携帯電話端末MF1…MFmは、ステップT106において、パスワード入力アプリケーションを起動させる。このとき、携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーには、図4に示すパスワード待ち受け画面が表示される。
次に、ステップT107において、入退室者は携帯電話端末MF1…MFmのダイヤルを用いて自分のパスワードを入力する。
【0032】
次に、ステップT108において、携帯電話端末MF1…MFmは入力されたパスワードを情報管理サーバSVに送信する。
ステップT109において、情報管理サーバSVがパスワードを受信する。
次に、ステップT110において、情報管理サーバSVは携帯電話端末MF1…MFmから送られてきたIDとパスワードの対と、情報管理サーバSVのデータメモリ12に格納されている個人情報データベースに記録されているIDとパスワードの対とを比較する。
【0033】
ステップT111において前記認証に成功した場合、ステップT112において認証表示フラグを携帯電話端末MF1…MFmに送る。
ステップT114において、入退室する人は部屋のドアに設置されている送受信機R1…Rnに開錠を指示する。また、ステップT113において、認証表示フラグを受信した携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに開錠確認情報が表示される。
【0034】
ステップTlllにおいて認証に失敗した場合には、次の処理が行われる。
ステップT115において、エラー表示フラグを携帯電話端末MF1…MFmに送る。
ステップT116において、エラー表示フラグを受信した携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに開錠エラー情報を表示する。
ステップT117において、入退室管理データベースに入退室する人の入室、または退室した時間、および、入退室場所のデータを記録し、入退室に係わる一連の動作手順を終了する。
【0035】
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態の入退室管理システムを用いれば、利用者はダイヤルする感覚でパスワード認証を行うことが可能である。同時に、携帯電話端末に記録されたIDを用いた個人認証も可能となる。
また、利用者の個人情報を記録し、微弱電波で送受信を行う非接触ICカード(微弱電波送受信装置RF1…RFnに相当)は携帯電話端末に標準で装備されているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、ネットワークNW上を通過するIDとパスワードが暗号化されている。また、これらの情報を暗号化するために、図6に示すように本実施形態で利用する情報管理サーバSVと携帯電話端末MF1…MFmには暗号化プログラムが組み込まれている。なお、通信路としては、電波、ケーブル等がある。
【0036】
第2の実施形態によれば、携帯電話端末と送受信機間の無線通信および送受信機と情報サーバ間の相互通信を暗号化することにより、情報のセキュリティを考慮した安全な入退室管理システムが実現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmに指紋認証を行う機能が具備されている。
【0037】
すなわち、図7に示すように、第3の実施形態において用いる携帯電話端末MF1…MFmには、指紋認証センサが具備されており、携帯電話端末所有者が指を指紋認証センサに触れることで個人認証を行う。
図8は、指紋認証をセキュリティ向上に用いる携帯電話端末MF1…MFmの機能構成図である。この携帯電話端末MF1…MFmの機能構成は、図3に示す携帯電話端末MF1…MFmの機能構成に、いくつか機能が追加されたものとなっており、以下にその追加機能について説明する。
【0038】
すなわち、データメモリ22には、携帯電話端末保持者によって登録されている指紋データと、指紋認証エラー情報が追加されている。指紋認証エラー情報は指紋認証に失敗したことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「指紋認証に失敗しました」などのテキスト情報を利用する。
プログラムメモリ23には、指紋認証プログラムが追加されている。指紋認証プログラムの中身は、携帯電話端末保持者に指紋を要求する指紋認証要求と、データメモリ22に格納されている指紋と入力された指紋を比較し、その一致・不一致を判断することで指紋認証を行う指紋認証と、指紋認証エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するエラー表示である。
【0039】
また、入力インタフェース24を通じて入力される情報に、指紋が追加されている。
図9は指紋認証をセキュリティ向上に用いる場合の入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。図9で示す処理手順は、図5で示した処理手順にいくつか手順が追加されたものとなっており、以下にその追加手順について説明する。
図9において、ステップT2Sの動作は、図5に示すステップT105と同じ動作であり、また、図9においてT2Sより以前に行われる動作は図5におけるT105より以前に行われる動作と同様である。
【0040】
ステップT2Sの動作の後、ステップT21において、携帯電話端末MF1…MFmは入退室者に指紋を要求する。
ステップT22において、指紋を要求された入退室者は携帯電話端末MF1…MFmに組み込まれている指紋認証センサに指を触れさせることで、指紋を携帯電話端末MF1…MFmに入力する。
【0041】
ステップT23において、携帯電話端末MF1…MFmにおいて、データメモリ22に格納されている指紋と入力された指紋を比較し、その一致・不一致を判断することで指紋認証を行う。
ステップT23において、一致(成功)と判断された場合には、ステップT2Eの動作を行う。ただし、ステップT2Eの動作は、図5に示すステップT106と同じ動作である。また、図9においてステップT2Eより以降に行われる動作は、図5におけるステップT106より以降に行われる動作と同様である。
【0042】
また、ステップT23において、不一致(指紋認証に失敗)と判断された場合には、ステップT24において、指紋認証エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示して動作を終了する。
以上の説明から明らかなように、第3の実施形態の入退室管理システムによれば、携帯電話端末の持つIDとそれを使用する利用者の指紋が一致しなければ、利用者は入退室できないため、よりセキュリティの高い実施形態が実現できる。
【0043】
また、個人の指紋情報を携帯電話端末が保有するため、情報管理サーバを攻撃されることにより生じる被害を回避することが可能となる。
また、指紋認証装置などは、携帯電話端末に標準で装備されるようになっているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmが顔写真等の画像を撮影する機能を具備している。現在、普及している多くの携帯電話端末MF1…MFmはデジタルカメラの機能を有しており、図10に示すデジタルカメラ機能付き携帯電話端末MF1…MFmを利用することにより、本実施形態を実現する際の導入コストを抑えることができる。
【0044】
図11は、画像処理をセキュリティ向上に利用する際の情報管理サーバSVに係わる機能構成図である。この情報管理サーバSVの持つ機能構成は、図2で示した情報管理サーバSVの機能構成に、いくつか機能を追加したものである。以下に、その追加機能について説明する。
データメモリ12の保持する個人情報データベースには、携帯電話端末保持者の顔写真である画像が追加されている。プログラムメモリ13には、画像マッチング処理プログラムが追加されている。画像マッチング処理プログラムは、データメモリ12に格納されている画像と携帯電話端末MF1…MFmから入力される画像とを比較し、その一致・不一致を判断する。また、入力インタフェース14を通じて入力される情報には、画像データが追加されている。
【0045】
図12は、画像処理をセキュリティ向上に利用する際の携帯電話端末MF1…MFmに係わる機能構成図である。この携帯電話端末MF1…MFmの持つ機能構成は、図3で示した携帯電話端末MF1…MFmの機能構成に、いくつか機能を追加したものである。以下に、その追加機能について説明する。
プログラムメモリ23には、写真撮影プログラムが追加されている。写真撮影プログラムは、携帯電話端末保持者に写真撮影することを要求する機能と写真を撮影する機能を有している。また、出力インタフェース25を通じて出力される情報には、画像が追加されている。
【0046】
図13は、画像処理をセキュリティ向上に用いる場合の入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、図5で示した動作手順にいくつか手順が追加されたものとなっており、以下にその追加手順について説明する。
図13に示すステップT3Sの動作は、図5で示されるステップT105と同じ動作であり、また、図13においてステップT3Sより以前に行われる動作は、図5におけるステップT105より以前に行われる動作と同様である。
【0047】
ステップT3Sの動作の後、ステップT31において、携帯電話端末MF1…MFmは入退室者にその人の顔写真を撮影することを要求する。
ステップT32において、顔写真撮影を要求された入退室者は携帯電話端末MF1…MFmに組み込まれているデジタルカメラを利用することで顔写真を撮影する。
次に、ステップT33において、携帯電話端末MF1…MFmはこの顔写真である画像を情報管理サーバSVに送信する。
【0048】
ステップT34において、情報管理サーバSVは携帯電話端末MF1…MFmから顔写真の画像を受信する。
ステップT35において、情報管理サーバSVは、データメモリ12に格納されている画像と入力された画像とのマッチング処理を行い、画像の一致・不一致を判断し、画像認証を行う。
【0049】
ここでは、情報管理サーバSVが画像認証を行っているが、管理人等が配置されている場合、携帯電話端末MF1…MFmから送信された画像を管理人が視認し、画像認証を行っても良い。
利用者自身が撮影した画像を利用して入退室管理を行うことにより、監視カメラ等を用いて一方的に管理するよりも、プライバシの問題や利用者が持つ不快感を緩和することができる。
【0050】
次に、ステップT3Eの動作に進む。ここでは、ステップT3Mのパスワードによる個人認証とステップT35の画像認証が共に成功したとき(T36参照)、ステップT3Eにおいて、認証は成功した判断される。反対に、ステップT3Mでの個人認証とステップT35の画像認証のどちらか一方でも失敗した場合、ステップT3Eにおいて認証は失敗したと判断される。
【0051】
ただし、ステップT3MとステップT3Eは、図5に示すステップT110とステップT111とそれぞれ同じ動作であり、また、図13においてステップT3E以降に行われる動作は、図5におけるステップT111以降に行われる動作と同様である。
以上の説明から明らかなように、第4の実施形態の入退室管理システムによれば、通常、監視カメラを用いて行う画像監視よりも利用者のプライバシに関する課題を緩和することができる。
【0052】
また、携帯電話端末に付属するカメラを利用して、画像認証を行えるため、監視カメラの設置等によるコストを削減することができる。
また、CCDカメラなどは携帯電話端末に標準で装備されて来ているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、不法侵入などを取り締まる入退室管理システムの分野において、大いに産業上利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】入退室管理システムのシステム構成を示す図である。
【図2】情報管理サーバの機能構成図である。
【図3】携帯電話端末の機能構成図である。
【図4】パスワード入力アプリケーションプログラムが起動したとき、携帯電話端末のディスプレーに表示される画面の一例を示す図である。
【図5】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図6】通信を暗号化するときの概要を示す図である。
【図7】指紋認証センサを備えた携帯電話端末を示す図である。
【図8】携帯電話端末の機能構成図である。
【図9】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図10】デジタルカメラ機能付き携帯電話端末の一例を示す図である。
【図11】情報管理サーバの機能構成図である。
【図12】携帯電話端末の機能構成図である。
【図13】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
SV 情報管理サーバ
R1…Rn 送受信機
MF1…MFm 携帯電話端末
NW ネットワーク
RF1…RFm 微弱電波送受信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、資産や機密情報の保護を行うために、不法侵入などを取り締まる入退室管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、資産や機密情報の盗難を防ぐために、不法侵入者や不審者の入退室を防ぐためのセキュリティシステムが開発されている。
最も基本的なシステムとしては、入退室時に利用者にパスワードを入力させ、出入り口を通過する人の認証を行うシステムがある(非特許文献1参照)。
近年では、社内LANなどのネットワークも整備されており、WEB(ウェブ)カメラなどを用いて、ある場所の状況を画像により管理する環境が整いつつある。そのため、人が出入り口等を通過するごとに人感センサ等で感知し、管理人が監視カメラの映像を見ることによって入退室を管理する方法が取られている(非特許文献2参照)。
【0003】
また、管理人の人件費を削減するために、画像認識により自動で入退室者を管理するシステムも開発されている(非特許文献3参照)。
このほか、バイオメトリックス(生体認証)の発展により、指紋認証によって入退室を管理する方法もある。指紋認証機能は携帯電話端末等に搭載されている例も見られ、あらゆるセキュリティシステムにおいて実用化されている(非特許文献4参照)。
【0004】
また、CCD、CMOS等の撮像素子の低価格化により、現在、ほとんどの携帯電話端末にはカメラが搭載されている。
一方、入退室の手間を簡単にする方法として、非常に多くの情報量を記録することのできる非接触ICカードなども開発され、非接触ICカードを受信機等に近づけるだけで個人認証が行える入退室管理システムがある(非特許文献5参照)。
【非特許文献1】http://cmaint.co.jp/www/ES301/SPEC-M.htm
【非特許文献2】http://www.sshouse.jp/case/sensorserver_case.html
【非特許文献3】http://www.face-id.jp/s04-fkey/s04-1.htm1
【非特許文献4】http://www.sw.nec.co.jp/1ecture/word/biometrix
【非特許文献5】http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/031023a.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
資産や機密情報の盗難を防ぐために、セキュリティシステムは年々複雑化しており、指紋認証あるいは非接触ICカードで認証後、パスワードを入力させ、さらに、画像監視を行う形態が取られている場合もある。
指紋認証は、管理サーバなどに非常に多くの人の指紋情報を登録するため、万一、指紋情報が盗まれた場合には、変更が不能な個人情報であるため、大変大きな問題となる。
【0006】
非接触ICカードに関しては、入退室のみに導入するとコストが非常に高くなる。また、非接触ICカード自体の紛失や盗難によって、個人情報が盗まれたり、いわゆる「なりすまし」が行われる可能性がある。
パスワードについては、容易に推測できるものであったり、入力文字数を大きくすると忘れたり、入力に手間がかかるといった課題がある。
【0007】
また、画像監視に関しては、従来から、機密情報等の盗難抑止効果とプライバシのトレードオフに関する議論が存在し、賛否両論がある。すなわち、見られているという感覚は、人間に目に見えないストレスを与えると言われており、システムを構築する際に考慮すべき点である。
このように、複雑化する入退室管理システムにおいては、個人情報・プライバシの保護、および導入コストの削減、利用者の手間および不快感の削減が望まれている。
【0008】
本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑み為されたもので、個人が所有する携帯電話端末を用いて入退室管理を行うことにより、導入コストおよび各種の手間による利用者の不快感を解消する入退室管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の入退室管理システムは、利用者の使用する携帯電話端末と、携帯電話端末から送信される微弱電波を受信する基地局と、利用者の個人情報、携帯電話端末の端末情報、および利用者の入退室履歴を管理する情報管理サーバとから構成される入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は、利用者の個人情報を記録する記録手段と、利用者ごとに割り当てられた暗証番号を入力する入力手段と、利用者の個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを送信する送信手段とを有し、前記基地局は、前記携帯電話端末から送信される個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを受信して、前記情報管理サーバに送信する送受信手段を有し、前記情報管理サーバは、前記基地局から受信した個人情報もしくは端末情報と暗証番号を利用して、利用者の入退室の可否を判断して入退室履歴を記録する入退室管理を行う入退室管理手段を有し、前記入退室管理手段は暗証番号が携帯電話端末に入力された際に、個人情報もしくは端末情報と暗証番号とによる前記入退室管理を実行することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明は、携帯電話端末に個人を特定する暗証番号を記録し、個人を特定する暗証番号を含む情報を送信する機能を持たせ、携帯電話端末を例えば出入り口に設置する基地局に近づけることによって第一段階の認証を行い、個人を特定するパスワードをダイヤルすることで、情報管理サーバにパスワードを送信し、第二段階目の認証を行うものである。これにより、利用者は普段、通話の際にダイヤルしている感覚で、二重の個人認証を行うことが可能となる。
【0011】
請求項2記載の入退室管理システムは、請求項1記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末の送信手段は、前記した個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを暗号化して送信することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、情報のセキュリティを考慮した安全な認証を行うことが可能となる。
【0012】
請求項3記載の入退室管理システムは、請求項1または請求項2記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は指紋認証手段を備え、前記携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、携帯電話端末の端末情報と利用者の個人情報を一致を確認することができ、かつ、三重の個人認証が携帯電話を用いて可能となる。
【0013】
請求項4記載の入退室管理システムは、請求項1乃至請求項3のいづれか1つに記載の入退室管理システムにおいて、前記携帯電話端末は画像撮影手段を備え、利用者により撮影された利用者の画像を前記情報管理サーバに送信することを特徴とする。
請求項5記載の入退室管理システムは、請求項4記載の入退室管理システムにおいて、前記情報管理サーバは、前記携帯電話端末から送信される画像情報を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断することを特徴とする。
【0014】
請求項4、5に記載の発明によれば、利用者は第三者に取られた画像を用いて監視されるのではなく、自分自身で撮影した画像を用いるので、不快感をやわらげることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者は携帯電話端末をダイヤルする感覚でパスワード認証を行うことが可能になる。
また、本発明によれば、本人の画像を利用する場合も、本入が画像を撮影することにより、一方的に監視されているという心理的負担を解消することが可能となる。
また、本発明によれば、指紋情報を携帯電話の中に置くことができるので、情報管理サーバに対する攻撃による情報漏洩を心配する必要がなくなる。
【0016】
また、利用者の個人情報を記録して微弱電波で送受信を行う機能(例えば非接触ICカード)や、指紋認証装置や、CCDカメラなどは、携帯電話端末に標準で装備されて来ている。したがって、本発明によれば、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の入退室管理システムの第1の実施形態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係わる入退室管理システムは、情報管理サーバSVと、送受信機R1…Rnと、携帯電話端末MF1…MFmと情報管理サーバSVと送受信機R1…Rnとを互いに接続するネットワークNWとで構成される。
【0018】
情報管理サーバSVは、ネットワークNWと、ネットワークNWに接続されている送受信機R1…Rn、携帯電話端末MF1…MFmの管理を行う。
送受信機R1…Rnは、携帯電話端末MF1…MFmから送信される無線通信による信号を受信する機能を有し、ドアの開錠や施錠等の制御も行う。ここで、請求項に記載する基地局は、送受信機R1…Rnが相当する。
【0019】
携帯電話端末MF1…MFmは入退室する人が所持する端末であり、入退室する人はこの携帯電話端末MF1…MFmを操作することで、入退室にかかわる手続きを行う。
また、本実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmが微弱電波により無線通信が行えるように、微弱電波送受信装置RF1…RFmがシステムに設けられていたり、または携帯電話端末MF1…MFmにそれぞれ内蔵されている。なお、これ以後の説明では、携帯電話端末MF1…MFmの発信と受信は、微弱電波の送受信装置RF1…RFnを通して、通信されるものとする。現状では、微弱電波の送受信装置RF1…RFnとして、非接触ICカードや無線タグ(RFID)の利用が考えられる。以下の説明では、微弱電波送受信装置RF1…RFnは、携帯電話端末MF1…MFmに装備されるもとする。
【0020】
図2は、情報管理サーバSVに係わる機能構成図である。
情報管理サーバSVは、図示するように、中央演算装置(図中、CPUと記載する)11とデータメモリ12とプログラムメモリ13と入力インタフェース14と出力インタフェース15を備えている。
データメモリ12には、個人情報データベース(図中、個人情報DBと記載する)と入退室履歴データベース(図中、入退室履歴DBと記載する)が設けられている。個人情報データベースは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者名の情報、その所有者に割り当てられているID、およびその所有者のパスワードの情報が保持されている。
【0021】
また、入退室履歴データベースには入退室する人の入室時間、退室時間、入退室場所のデータが記録される。
プログラムメモリ13は、個人特定プログラムと認証通知プログラムとエラー通知プログラムと開錠処理プログラムを具備している。
個人特定プログラムは、入力されるIDとパスワード、および個人情報データベースに記録されているIDとパスワードを参照し、IDとパスワードがそれぞれ一致するかを判定する。
【0022】
認証通知プログラムは、認証表示フラグを送信し、エラー通知プログラムはエラー表示フラグを送信する。
開錠処理プログラムは、携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋のドアの開錠を指示する。
入力インタフェース14を通じて入力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmから送られてくるIDとパスワードである。
【0023】
出力インタフェース15を通じて出力されるデータは、開錠信号と、認証表示フラグと、エラー表示フラグと、パスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグである。
開錠信号は携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋の送受信機R1…Rnに出力され、開錠信号を受け取った送受信機R1…Rnは携帯電話端末所持者が入退室しようとしている部屋のドアを開錠する。
【0024】
また、認証表示フラグとエラー表意フラグとパスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグは、入退室しようとしている人の携帯電話端末MF1…MFmに出力される。
図3は、本実施形態で用いる携帯電話端末MF1…MFmの機能構成図である。
携帯電話端末MF1…MFmは、図示するように、中央演算装置(CPU)21とデータメモリ22とプログラムメモリ23と入力インタフェース24と出力インタフェース25を備えている。
【0025】
データメモリ22は、携帯電話端末所有者に割り当てられているIDの情報と開錠確認情報と開錠エラー情報を保持する。
開錠確認情報は開錠されたことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「開錠しました」などのテキスト情報を利用する。
また、開錠エラー情報は開錠されなかったことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「開錠できませんでした」や「もう一度パスワードを入力して下さい」などのテキスト情報を利用する。
【0026】
プログラムメモリ23には、パスワード入力アプリケーションプログラムと、開錠確認表示プログラムと、開錠エラー表示プログラムが格納されている。
パスワード入力アプリケーションプログラムは、携帯電話端末所有者にパスワードの入力を要求する機能と、入力されたパスワードを情報管理サーバSVに送信する機能を有する。
【0027】
また、開錠確認表示プログラムは開錠確認情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するプログラムであり、開錠エラー表示プログラムは開錠エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するプログラムである。
入力インタフェース24を通じて入力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者によって入力されるパスワードと情報管理サーバSVから入力される認証表示フラグとエラー表示フラグとパスワード入力アプリケーションを起動するフラグである。
【0028】
出力インタフェース25を通じて出力されるデータは、携帯電話端末MF1…MFmの所有者に割り当てられるIDとその所有者によって入力されたパスワードである。また、データの出力先は情報管理サーバSVである。
図4はパスワード入力アプリケーションプログラムが起動したとき、携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示される画面の一例を示す図である。この画面は、図4に示すように、パスワード入力を促すメッセージが表示される領域と、パスワードを入力する領域と、送信を決定するボタンとから構成されている。
【0029】
図5は本実施形態によるシステムを利用した入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップT101において、入退室する人が部屋のドアに設置されている送受信機R1…Rnに携帯電話端末MF1…MFmから送信される微弱電波が到達する位置に立つことにより、携帯電話端末MF1…MFmと送受信機R1…Rn間の通信が可能になる。
【0030】
ステップT102において、携帯電話端末MF1…MFmが送受信機R1…Rnの交信範囲内に入ると、携帯電話端末MF1…MFmのデータメモリに格納されているIDが送受信機R1…Rnを通じて情報管理サーバSVに送信される。
ステップT103においてIDを受け取った情報管理サーバSVは、ステップT104においてパスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグを携帯電話端末MF1…MFmに送信する。
【0031】
次に、ステップT105において、パスワード入力アプリケーションを起動させるためのフラグを受け取った携帯電話端末MF1…MFmは、ステップT106において、パスワード入力アプリケーションを起動させる。このとき、携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーには、図4に示すパスワード待ち受け画面が表示される。
次に、ステップT107において、入退室者は携帯電話端末MF1…MFmのダイヤルを用いて自分のパスワードを入力する。
【0032】
次に、ステップT108において、携帯電話端末MF1…MFmは入力されたパスワードを情報管理サーバSVに送信する。
ステップT109において、情報管理サーバSVがパスワードを受信する。
次に、ステップT110において、情報管理サーバSVは携帯電話端末MF1…MFmから送られてきたIDとパスワードの対と、情報管理サーバSVのデータメモリ12に格納されている個人情報データベースに記録されているIDとパスワードの対とを比較する。
【0033】
ステップT111において前記認証に成功した場合、ステップT112において認証表示フラグを携帯電話端末MF1…MFmに送る。
ステップT114において、入退室する人は部屋のドアに設置されている送受信機R1…Rnに開錠を指示する。また、ステップT113において、認証表示フラグを受信した携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに開錠確認情報が表示される。
【0034】
ステップTlllにおいて認証に失敗した場合には、次の処理が行われる。
ステップT115において、エラー表示フラグを携帯電話端末MF1…MFmに送る。
ステップT116において、エラー表示フラグを受信した携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに開錠エラー情報を表示する。
ステップT117において、入退室管理データベースに入退室する人の入室、または退室した時間、および、入退室場所のデータを記録し、入退室に係わる一連の動作手順を終了する。
【0035】
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態の入退室管理システムを用いれば、利用者はダイヤルする感覚でパスワード認証を行うことが可能である。同時に、携帯電話端末に記録されたIDを用いた個人認証も可能となる。
また、利用者の個人情報を記録し、微弱電波で送受信を行う非接触ICカード(微弱電波送受信装置RF1…RFnに相当)は携帯電話端末に標準で装備されているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、ネットワークNW上を通過するIDとパスワードが暗号化されている。また、これらの情報を暗号化するために、図6に示すように本実施形態で利用する情報管理サーバSVと携帯電話端末MF1…MFmには暗号化プログラムが組み込まれている。なお、通信路としては、電波、ケーブル等がある。
【0036】
第2の実施形態によれば、携帯電話端末と送受信機間の無線通信および送受信機と情報サーバ間の相互通信を暗号化することにより、情報のセキュリティを考慮した安全な入退室管理システムが実現できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmに指紋認証を行う機能が具備されている。
【0037】
すなわち、図7に示すように、第3の実施形態において用いる携帯電話端末MF1…MFmには、指紋認証センサが具備されており、携帯電話端末所有者が指を指紋認証センサに触れることで個人認証を行う。
図8は、指紋認証をセキュリティ向上に用いる携帯電話端末MF1…MFmの機能構成図である。この携帯電話端末MF1…MFmの機能構成は、図3に示す携帯電話端末MF1…MFmの機能構成に、いくつか機能が追加されたものとなっており、以下にその追加機能について説明する。
【0038】
すなわち、データメモリ22には、携帯電話端末保持者によって登録されている指紋データと、指紋認証エラー情報が追加されている。指紋認証エラー情報は指紋認証に失敗したことを入退室者に知らせるための情報で、一例として「指紋認証に失敗しました」などのテキスト情報を利用する。
プログラムメモリ23には、指紋認証プログラムが追加されている。指紋認証プログラムの中身は、携帯電話端末保持者に指紋を要求する指紋認証要求と、データメモリ22に格納されている指紋と入力された指紋を比較し、その一致・不一致を判断することで指紋認証を行う指紋認証と、指紋認証エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示するエラー表示である。
【0039】
また、入力インタフェース24を通じて入力される情報に、指紋が追加されている。
図9は指紋認証をセキュリティ向上に用いる場合の入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。図9で示す処理手順は、図5で示した処理手順にいくつか手順が追加されたものとなっており、以下にその追加手順について説明する。
図9において、ステップT2Sの動作は、図5に示すステップT105と同じ動作であり、また、図9においてT2Sより以前に行われる動作は図5におけるT105より以前に行われる動作と同様である。
【0040】
ステップT2Sの動作の後、ステップT21において、携帯電話端末MF1…MFmは入退室者に指紋を要求する。
ステップT22において、指紋を要求された入退室者は携帯電話端末MF1…MFmに組み込まれている指紋認証センサに指を触れさせることで、指紋を携帯電話端末MF1…MFmに入力する。
【0041】
ステップT23において、携帯電話端末MF1…MFmにおいて、データメモリ22に格納されている指紋と入力された指紋を比較し、その一致・不一致を判断することで指紋認証を行う。
ステップT23において、一致(成功)と判断された場合には、ステップT2Eの動作を行う。ただし、ステップT2Eの動作は、図5に示すステップT106と同じ動作である。また、図9においてステップT2Eより以降に行われる動作は、図5におけるステップT106より以降に行われる動作と同様である。
【0042】
また、ステップT23において、不一致(指紋認証に失敗)と判断された場合には、ステップT24において、指紋認証エラー情報を携帯電話端末MF1…MFmのディスプレーに表示して動作を終了する。
以上の説明から明らかなように、第3の実施形態の入退室管理システムによれば、携帯電話端末の持つIDとそれを使用する利用者の指紋が一致しなければ、利用者は入退室できないため、よりセキュリティの高い実施形態が実現できる。
【0043】
また、個人の指紋情報を携帯電話端末が保有するため、情報管理サーバを攻撃されることにより生じる被害を回避することが可能となる。
また、指紋認証装置などは、携帯電話端末に標準で装備されるようになっているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態においては、携帯電話端末MF1…MFmが顔写真等の画像を撮影する機能を具備している。現在、普及している多くの携帯電話端末MF1…MFmはデジタルカメラの機能を有しており、図10に示すデジタルカメラ機能付き携帯電話端末MF1…MFmを利用することにより、本実施形態を実現する際の導入コストを抑えることができる。
【0044】
図11は、画像処理をセキュリティ向上に利用する際の情報管理サーバSVに係わる機能構成図である。この情報管理サーバSVの持つ機能構成は、図2で示した情報管理サーバSVの機能構成に、いくつか機能を追加したものである。以下に、その追加機能について説明する。
データメモリ12の保持する個人情報データベースには、携帯電話端末保持者の顔写真である画像が追加されている。プログラムメモリ13には、画像マッチング処理プログラムが追加されている。画像マッチング処理プログラムは、データメモリ12に格納されている画像と携帯電話端末MF1…MFmから入力される画像とを比較し、その一致・不一致を判断する。また、入力インタフェース14を通じて入力される情報には、画像データが追加されている。
【0045】
図12は、画像処理をセキュリティ向上に利用する際の携帯電話端末MF1…MFmに係わる機能構成図である。この携帯電話端末MF1…MFmの持つ機能構成は、図3で示した携帯電話端末MF1…MFmの機能構成に、いくつか機能を追加したものである。以下に、その追加機能について説明する。
プログラムメモリ23には、写真撮影プログラムが追加されている。写真撮影プログラムは、携帯電話端末保持者に写真撮影することを要求する機能と写真を撮影する機能を有している。また、出力インタフェース25を通じて出力される情報には、画像が追加されている。
【0046】
図13は、画像処理をセキュリティ向上に用いる場合の入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、図5で示した動作手順にいくつか手順が追加されたものとなっており、以下にその追加手順について説明する。
図13に示すステップT3Sの動作は、図5で示されるステップT105と同じ動作であり、また、図13においてステップT3Sより以前に行われる動作は、図5におけるステップT105より以前に行われる動作と同様である。
【0047】
ステップT3Sの動作の後、ステップT31において、携帯電話端末MF1…MFmは入退室者にその人の顔写真を撮影することを要求する。
ステップT32において、顔写真撮影を要求された入退室者は携帯電話端末MF1…MFmに組み込まれているデジタルカメラを利用することで顔写真を撮影する。
次に、ステップT33において、携帯電話端末MF1…MFmはこの顔写真である画像を情報管理サーバSVに送信する。
【0048】
ステップT34において、情報管理サーバSVは携帯電話端末MF1…MFmから顔写真の画像を受信する。
ステップT35において、情報管理サーバSVは、データメモリ12に格納されている画像と入力された画像とのマッチング処理を行い、画像の一致・不一致を判断し、画像認証を行う。
【0049】
ここでは、情報管理サーバSVが画像認証を行っているが、管理人等が配置されている場合、携帯電話端末MF1…MFmから送信された画像を管理人が視認し、画像認証を行っても良い。
利用者自身が撮影した画像を利用して入退室管理を行うことにより、監視カメラ等を用いて一方的に管理するよりも、プライバシの問題や利用者が持つ不快感を緩和することができる。
【0050】
次に、ステップT3Eの動作に進む。ここでは、ステップT3Mのパスワードによる個人認証とステップT35の画像認証が共に成功したとき(T36参照)、ステップT3Eにおいて、認証は成功した判断される。反対に、ステップT3Mでの個人認証とステップT35の画像認証のどちらか一方でも失敗した場合、ステップT3Eにおいて認証は失敗したと判断される。
【0051】
ただし、ステップT3MとステップT3Eは、図5に示すステップT110とステップT111とそれぞれ同じ動作であり、また、図13においてステップT3E以降に行われる動作は、図5におけるステップT111以降に行われる動作と同様である。
以上の説明から明らかなように、第4の実施形態の入退室管理システムによれば、通常、監視カメラを用いて行う画像監視よりも利用者のプライバシに関する課題を緩和することができる。
【0052】
また、携帯電話端末に付属するカメラを利用して、画像認証を行えるため、監視カメラの設置等によるコストを削減することができる。
また、CCDカメラなどは携帯電話端末に標準で装備されて来ているため、入退室管理システムを導入するための費用を抑えることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、不法侵入などを取り締まる入退室管理システムの分野において、大いに産業上利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】入退室管理システムのシステム構成を示す図である。
【図2】情報管理サーバの機能構成図である。
【図3】携帯電話端末の機能構成図である。
【図4】パスワード入力アプリケーションプログラムが起動したとき、携帯電話端末のディスプレーに表示される画面の一例を示す図である。
【図5】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図6】通信を暗号化するときの概要を示す図である。
【図7】指紋認証センサを備えた携帯電話端末を示す図である。
【図8】携帯電話端末の機能構成図である。
【図9】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図10】デジタルカメラ機能付き携帯電話端末の一例を示す図である。
【図11】情報管理サーバの機能構成図である。
【図12】携帯電話端末の機能構成図である。
【図13】入退室管理を行う処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
SV 情報管理サーバ
R1…Rn 送受信機
MF1…MFm 携帯電話端末
NW ネットワーク
RF1…RFm 微弱電波送受信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の使用する携帯電話端末と、携帯電話端末から送信される微弱電波を受信する基地局と、利用者の個人情報、携帯電話端末の端末情報、および利用者の入退室履歴を管理する情報管理サーバとから構成される入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は、利用者の個人情報を記録する記録手段と、利用者ごとに割り当てられた暗証番号を入力する入力手段と、利用者の個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを送信する送信手段とを有し、
前記基地局は、前記携帯電話端末から送信される個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを受信して、前記情報管理サーバに送信する送受信手段を有し、
前記情報管理サーバは、前記基地局から受信した個人情報もしくは端末情報と暗証番号を利用して、利用者の入退室の可否を判断して入退室履歴を記録する入退室管理を行う入退室管理手段を有し、前記入退室管理手段は暗証番号が携帯電話端末に入力された際に、個人情報もしくは端末情報と暗証番号とによる前記入退室管理を実行することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末の送信手段は、前記した個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを暗号化して送信することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は指紋認証手段を備え、前記携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行うことを特徴とする入退室管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいづれか1つに記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は画像撮影手段を備え、利用者により撮影された利用者の画像を前記情報管理サーバに送信することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項5】
請求項4記載の入退室管理システムにおいて、
前記情報管理サーバは、前記携帯電話端末から送信される画像情報を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項1】
利用者の使用する携帯電話端末と、携帯電話端末から送信される微弱電波を受信する基地局と、利用者の個人情報、携帯電話端末の端末情報、および利用者の入退室履歴を管理する情報管理サーバとから構成される入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は、利用者の個人情報を記録する記録手段と、利用者ごとに割り当てられた暗証番号を入力する入力手段と、利用者の個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを送信する送信手段とを有し、
前記基地局は、前記携帯電話端末から送信される個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを受信して、前記情報管理サーバに送信する送受信手段を有し、
前記情報管理サーバは、前記基地局から受信した個人情報もしくは端末情報と暗証番号を利用して、利用者の入退室の可否を判断して入退室履歴を記録する入退室管理を行う入退室管理手段を有し、前記入退室管理手段は暗証番号が携帯電話端末に入力された際に、個人情報もしくは端末情報と暗証番号とによる前記入退室管理を実行することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末の送信手段は、前記した個人情報もしくは端末情報と暗証番号とを暗号化して送信することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は指紋認証手段を備え、前記携帯電話端末の送信手段が個人情報もしくは端末情報を送信する前に、前記指紋認証手段を用いて個人認証を行うことを特徴とする入退室管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいづれか1つに記載の入退室管理システムにおいて、
前記携帯電話端末は画像撮影手段を備え、利用者により撮影された利用者の画像を前記情報管理サーバに送信することを特徴とする入退室管理システム。
【請求項5】
請求項4記載の入退室管理システムにおいて、
前記情報管理サーバは、前記携帯電話端末から送信される画像情報を利用して画像認識により判別し、入退室の可否を判断することを特徴とする入退室管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−172286(P2006−172286A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−366021(P2004−366021)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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