説明

内燃機関の排気構造

【課題】過給機を搭載する複数気筒のエンジンの1つの気筒の排気ポートからEGRガスを採取すると、他の気筒との間で背圧にアンバランスが生じ、過給圧が変動する。
【解決手段】複数の気筒からの排気通路が合流する排気合流点34と、前記排気合流点より下流に設けられた過給機14と、前記排気通路の内、前記気筒の出口から前記排気合流点までの間にEGRガス通路と連通する連通部を有するEGRガス供給排気通路16を少なくとも1つ有する内燃機関の排気構造であって、前記EGRガス供給排気通路は、前記連通部から前記排気合流点までの間に、他の排気通路の断面積より、断面積が小さくなる狭窄部40を有することを特徴とする内燃機関の排気構造を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気構造に関するものであり、特に複数の気筒を有する内燃機関において、1つの気筒の排気通路中にEGRガス通路との連通部を有し、排気通路の下流側に過給機を有するタイプの内燃機関の排気構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
EGR(Exhaust Gas Recirculation)は、排気ガスの一部(以後「EGRガス」と呼ぶ。)を吸気側に戻すことで、燃焼温度を低下させ、NOxといった窒素酸化物の生成を抑制するシステムである。EGRガスの取得箇所は、排気系であればよいのであるが、エンジンの小型化および部品点数の減少を考慮すると、シリンダヘッド内であって、できるだけ吸気側に近い点が好適である。
【0003】
特許文献1には、シリンダヘッド内の排気ポートにEGRガス通路を連通させた構成が開示されている。ここでは直列4気筒の内燃機関(以後「エンジン」とも呼ぶ。)の両端の気筒(#1および#4の気筒)の排気ポートにEGRガス通路への連通部を設け、シリンダヘッドの外側にEGR通路を配して、インテークマニホールドの中央部分にEGRガスを放出する構成が示されている。
【0004】
また、過給機は、タービンホイールとコンプレッサーホイールをシャフトで連結したものを、タービン室およびコンプレッサー室内に密閉し、排気ガスでタービンホイールを回転させ、コンプレッサーホイールで燃焼室に送る吸気に圧力を与える。
【0005】
このように過給機は排気ガスによってタービンホイールを回転させるため、排気ガスの圧力(以後「背圧」と呼ぶ。)の変動が、エンジン全体の出力変動の要因となる。
【0006】
例えば特許文献2には、内部に排気ポートおよびその集合部を設けた4気筒エンジンのシリンダヘッドの排気口に直接過給機を設ける際の課題として、第1気筒と第4気筒そして第2気筒と第3気筒では、排気ポートの長さが異なるため、これら2つのグループ間で背圧が異なり、過給機の回転が一定しないことを上げている。
【0007】
特許文献2では、この課題に対して、第1気筒と第4気筒のグループと、第2気筒と第3気筒のグループで、排気ポートの出口を上下に分け、それぞれの出口の断面積を調整することで、過給機から見た背圧が安定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開昭59−067564号公報
【特許文献2】特開2007−285169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
過給機を搭載したエンジンにEGRを搭載し、なおかつエンジンをコンパクトにしようとすると、シリンダヘッド中にEGRガス通路を設けることと、過給機に安定した背圧の排気ガスを供給することが必要である。この際、特許文献1のようにEGRガス通路を複数個設けるのは、構造が複雑になる。したがって、複数の気筒のうち、1つの気筒の排気系からEGRガスを取得するのが好適と考えられる。
【0010】
しかし、複数の気筒間の排気系にアンバランスを生じさせると、過給機へ供給する排気ガスの背圧(過給圧)がばらつき、エンジン全体の出力を低下させるという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記の課題に鑑み想到された発明であり、過給機とEGRを搭載し、しかも小型化が可能となる内燃機関の排気構造を提供するものである。
【0012】
より具体的に本発明の内燃機関の排気構造は、
複数の気筒からの排気通路が合流する排気合流点と、
前記排気合流点より下流に設けられた過給機と、
前記排気通路の内、前記気筒の出口から前記排気合流点までの間にEGRガス通路と連通する連通部を有するEGRガス供給排気通路を少なくとも1つ有する内燃機関の排気構造であって、
前記EGRガス供給排気通路は、前記連通部から前記排気合流点までの間に、他の排気通路の断面積より、断面積が小さくなる狭窄部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の内燃機関の排気構造は、EGRガスを採取する排気通路では他の排気通路より断面積を小さくするので、過給機に対する過給圧の変動を小さくすることができる。また、EGRガス通路への連通部より下流側の断面積が絞られるため、EGRガス通路のガス圧および流量が増加し、燃費を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の排気構造の構成を示す図である。
【図2】本発明の排気構造の他の実施形態を示す図である。
【図3】狭窄部を可変にした本発明の排気構造の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。なお、以下の説明は本発明の一実施形態を例示するものであり、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、下記の実施形態を変形してもよい。
【0016】
図1は、本発明の内燃機関の排気構造1を示す図である。本発明の内燃機関の排気構造1では、複数の気筒を有するシリンダヘッド10と、シリンダヘッド10に連結された排気手段12と排気手段12の途中に配設された過給機14(タービンホイール14t側)と排気手段12から吸気系側にEGRガスを送るEGRガス通路16を含む。なお、シリンダヘッド10には、吸気系として、インテークマニホールド70、スロットルボディ71、インタークーラ72、過給機14(コンプレッサーホイール14c側)、エアクリーナ(図示せず)等が連結されていてもよい。また、インテークマニホールド70はサージタンクを含んでよい。
【0017】
シリンダヘッド10には、複数の気筒20が形成される。図1では、2気筒の場合を示すが、3気筒以上であってもよい。第1気筒および第2気筒をそれぞれ符号20a、20bと表す。各気筒20には燃焼室21となる空間が設けられている。燃焼室21からは吸気ポート22と排気ポート24が、シリンダヘッド10の対向する側面側に向かって形成される。シリンダヘッド10の排気ポート24の出口24oが形成された方の面を排気面10exとし、吸気ポート22の出口が形成された面を吸気面10inと呼ぶ。なお、第1気筒20aと第2気筒20bの燃焼室21、吸気ポート22、排気ポート24をそれぞれ符号21a、21b、22a、22b、24a、24bとする。
【0018】
排気ポート24は、燃焼室21から排気面10exの間までに集合され、シリンダヘッド10の排気面10exでは1つの出口24oとして形成されている。つまり、排気マニホールド26はシリンダヘッド10中に形成されている。なお、図1の実施形態においては、排気ポート24の出口24oと排気マニホールド26の出口26oは一致する。シリンダヘッド10の排気面10exの出口24oには、接合管28が接合され、過給機14のタービンホイール入口14tiに連通される。
【0019】
過給機14は、タービンホイール14tとコンプレッサーホイール14cをシャフト14sで連結したものである。排気ガスによってタービンホイール14tを回転させる。タービンホイール14tの回転はシャフト14sによってコンプレッサーホイール14cを回転させる。コンプレッサーホイール14cは吸気系に配置されているので、スロットルボディ71、インテークマニホールド70を通じて、気筒20への吸気に圧力を加える。
【0020】
そのため、過給機14には、コンプレッサーホイール14cに吸気が入るコンプレッサーホイール入口14ciと、加圧された吸気が排出されるコンプレッサーホイール出口14coと、タービンホイール14tに排気ガスが入るタービンホイール入口14tiとタービンホイール14tを回転させた排気ガスが排出されるタービンホイール出口14toが形成されている。
【0021】
過給機14のタービンホイール出口14toには、排気管30が連結される。排気管30の下流側には、排気ガス中の未燃焼成分や煤を燃焼させるための触媒(図示せず)や消音マフラー(図示せず)が連結される。燃焼室21の出口から消音マフラーの先端までを排気手段12と呼ぶ。
【0022】
ここで、1つの気筒20の燃焼室21の排気口から形成される排気ガスの通路を排気通路32と呼ぶ。また、排気通路32同士が合流する点を排気合流点34と呼ぶ。図1では、シリンダヘッド10内で形成された排気マニホールド26が排気合流点34である。なお、第1気筒20aの排気通路および第2気筒20bの排気通路をそれぞれ符号32a、32bとする。
【0023】
図2には、排気通路32の他の形態を示す。図2(a)は、シリンダヘッド10の排気面10exに気筒20毎の排気ポート出口(24ao、24bo)が形成され、排気面10exに排気マニホールド26が別部品として接続されているタイプを示す。このタイプでは、排気通路32は、排気ポート24に等しい。排気合流点34はシリンダヘッド10に接合された排気マニホールド26である。
【0024】
また、図2(b)には、シリンダヘッド10の排気ポート出口(24ao、24bo)に直接排気管30が接続され、排気管30同士が合流するタイプを示す。なお、第1気筒20aの排気管および第2気筒20bの排気管をそれぞれ符号30a、30bで表す。この場合は、排気通路32は排気ポート24とそれに続く排気管30をも含む。排気合流点34は、排気管30同士が合流する地点である。なお、本発明においては、排気合流点34が存在し、排気合流点34の下流に過給機14が設けられる。
【0025】
再び図1を参照して、複数ある気筒20からの排気通路32中の1つの排気通路32にはEGRガス通路16との連通部18が設けられる。EGRガス通路16との連通部18が設けられた排気通路32をEGRガス供給排気通路32xと呼ぶ。複数ある気筒20の中で、どの気筒20の排気通路32を、EGRガス供給排気通路32xとするかは、特に限定されるものではない。
【0026】
ただし、EGRガス通路16は、EGRバルブ36が設置される地点に向かって、シリンダヘッド10中に形成される必要がある。一方、シリンダヘッド10中には、燃焼室21を開閉するためのバルブを配置する孔や、点火プラグを配置する孔のほか、バルブを駆動するカムシャフトの受けや、冷却水を流すためのウォータージャケットが設けられる(これらは図示していない)。なお、EGRバルブ36からは、下流側EGRガス通路16bが吸気系と連通している。ここではインテークマニホールド70の真ん中の開口に連通し、排気ガスを吸気と混合する例を示す。
【0027】
従って、複数ある気筒20の端にある気筒20の排気通路32をEGRガス供給排気通路32xとするのが好適である場合が多い。本実施の形態の場合は、2気筒の構成であるので、第1気筒20aの排気通路32a、若しくは第2気筒20bの排気通路32bのどちらでもEGRガス供給排気通路32xとしてよい。ここでは、第2気筒20bの排気通路32bをEGRガス供給排気通路32xとした。
【0028】
なお、図2(b)のように、排気通路32に排気管30を含む場合であって、排気管30にEGRガス通路16との連通部18を設ける場合は、どの排気管30をEGRガス供給排気通路32xとしてもよい。シリンダヘッド10の外部に連通部18を設ける場合は、スペース的な猶予があるからである。
【0029】
再び図1を参照し、EGRガス供給排気通路32xにおいて、EGRガス通路16との連通部18は、燃焼室21の出口から排気合流点34までの間に形成される。そして、さらに連通部18と排気合流点34までの間には、断面積が他の排気通路の断面積より狭くなる狭窄部40を有する。
【0030】
燃焼室21から排気ガスを排出する際には、排気手段12の出口までの距離や形状と共に、背圧が重要な要因となる。特に複数ある気筒20間で背圧にばらつきがあると、過給機14付きの内燃機関は、過給圧がばらつくため、全体として出力の低下が生じる。したがって、気筒20間では背圧に大きなばらつきが生じないようにする必要がある。そこで、各気筒20の排気通路32の断面積は排気合流点34まではほぼ同じ断面積にするのが好ましい。
【0031】
EGRガス供給排気通路32xにおいては、排気合流点34までの間にEGRガス通路16との間の連通部18、すなわち開口端を有することとなる。つまり、EGRガス供給排気通路32xは、他の気筒20からの排気通路32と比較して、その断面積が連通部18の分だけ広くなる。そこで、排気合流点34までの間に狭窄部40を設け、排気合流点34から見たときに、他の気筒20(ここでは第1気筒20a)の排気通路32aと背圧が同程度になるようにEGRガス供給排気通路32xの断面積を調整する。
【0032】
連通部18の形成箇所は上記のように、燃焼室21の出口から狭窄部40までの間であればよく、特に限定されるものではない。排気通路32の形状に応じて、最もEGRガスを取得しやすい場所を適宜決めることができる。
【0033】
また、排気合流点34から見たときに各気筒20の背圧が同じ程度にするには、狭窄部40の断面積と連通部18の断面積の合計が、他の排気通路32の断面積とほぼ等しくなるようにする。EGRガス供給排気通路32xでは、燃焼室21から出た排気ガスの一部がEGRガス通路16に逃げる。つまり、連通部18より下流のEGRガス供給排気通路32x中を通過する排気ガスの量は、他の排気通路32を通る排気ガスの量より少ない。しかし、狭窄部40で排気ガスの通過断面積を小さくすることで、排気合流点34から見た時のEGRガス供給排気通路32xの背圧は他の排気通路32の背圧と同じ程度になるからである。
【0034】
なお、これは、連通部18より上流側(燃焼室21の出口から連通部18までの間)の排気通路32の断面積とほぼ等しいとも言える。排気通路32は、燃焼室21から排気合流点34までほぼ一定の断面積で形成されるからである。
【0035】
また、ここで「ほぼ等しくする」とは、互いの断面積の差が±30%以下であることをいう。排気通路32の形状と連通部18の形成箇所によって背圧をほぼ同じにするために、この程度の違いは生じるからである。
【0036】
また、「他の排気通路32」とは、複数気筒20による複数の排気通路32のうち、少なくとも1つの排気通路32とほぼ等しければよい。シリンダヘッド10中に排気ポート24の集合部(排気マニホールド26)まで設けるタイプのシリンダヘッドの場合は、排気通路32は気筒20毎に大きく変化する場合が多い。シリンダヘッド10中のスペースは小さいからである。しかし、対称性を保つために、EGRガス供給排気通路32xと同じ形状で狭窄部40だけがない排気通路32が少なくとも1つは設けられ、その排気通路32と対で扱われることで、複数の排気通路32全体のバランスをとることができるからである。
【0037】
狭窄部40の形状も特に限定されるものではないが、音速に近い速度で通過する排気ガスに乱流を生じさせない形状が望ましい。
【0038】
このように、排気合流点34から見たときに各排気通路32の背圧が同程度になるようすることで、排気合流点34の下流に設けられた過給機14のタービンホイール入口14tiには、一定の圧力の排気ガスが供給されることとなる。結果、過給機14のシャフト14sは安定して回転し、コンプレッサーホイール14cも安定した回転で変動の少ない圧力を吸気に与えることができる。
【0039】
図3には、本発明の他の実施形態の構成を示す。図1と同じ部分の説明は省略する。図3は図1に対して狭窄部40が、狭窄部材40mと狭窄部材駆動部40dからなり、EGRガス通路16の先に配設されるEGRバルブ36と、エンジン回転数を検知するレブセンサ42と、狭窄部材駆動部40dとEGRバルブ36とレブセンサ42に接続される制御装置50を含む。なお、制御装置50はスロットルボディ71の開度を検知するスロットルセンサ44が連結されていてもよい。
【0040】
EGRは、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気に戻すシステムであるが、常にEGRガスを還元しているのではない。例えば、燃焼が安定していないアイドリング時や、フルパワーが必要なアクセル全開時などは、EGRを停止させる場合もある。このような場合に、EGRバルブ36を閉じるように制御すると、EGRガス供給排気通路32xは、他の排気通路32と比較して、逆に排気ガスを排出しにくい排気通路32となる。結果、狭窄部40を設けたことにより、出力が低下してしまう。
【0041】
そこで、EGRバルブ36が閉じるような制御を行う場合は、狭窄部40でも断面積を広げて、他の排気通路32と同じ断面積にするように、狭窄部40を可変制御する。
【0042】
狭窄部材40mは、EGRガス供給排気通路32x中に突出する部材である。狭窄部材40mの突出によってEGRガス供給排気通路32xの断面積は所定の狭さになる。狭窄部材駆動部40dは、制御装置50からの指示信号Csによって狭窄部材40mをEGRガス供給排気通路32x中に突出させたり、収納位置に戻したりという移動を行うアクチュエータである。
【0043】
制御装置50は、レブセンサ42からエンジン回転数に相当する信号Srを受信する。若しくはスロットルセンサ44からスロットルの開度に相当する信号Ssを受信してもよい。これらの信号に基づいて、EGRを稼働(EGRガスを吸気側に戻す)か、止める(EGRガスを吸気側に戻さない)かを判断する。この判断は、あらかじめブログラムされた処理フローに基づいて行うことができる。
【0044】
EGRを停止する際には、制御装置50は、制御信号CvでEGRバルブ36を閉じ、同時に制御信号Csで狭窄部材40mを収納位置に戻す。このようにすることで、EGRガス供給排気通路32xは他の排気通路32(ここでは32a)と同じ断面積となる。
【0045】
EGRを稼働する際には、制御装置50は、制御信号CvでEGRバルブ36を開き、同時に制御信号Csで狭窄部材40mをEGRガス供給排気通路32x中に突出させる。このようにすることで、EGRガス供給排気通路32x断面積は狭くなる。結果EGRガス供給排気通路32xの連通部18からは排気ガスの一部がEGRガスとしてEGRガス通路16を吸気側に流れる。
【0046】
しかし、排気合流点34からはEGRガス供給排気通路32xの断面積が小さくなり、その結果、排気ガスの流量は少なくなっても、見かけの背圧は同じに見える。したがって、排気合流点34の下流に設けられた過給機14は、安定した圧力の排気ガスで駆動することができる。
【0047】
このように、狭窄部材40mの突出によってEGRガス供給排気通路32xの断面積を変化させると、EGRの使用状態が変化しても背圧を一定にすることができる。また、狭窄部材40mの突出量は突出部材駆動部40dによって所望の程度に変化させることができる。従って、EGRガスの流量に応じて、狭窄部40の断面積を変化させることができるため、エンジン回転数のほぼ全域にわたって、EGRバルブ36の開度に関わらず背圧を一定にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の内燃機関の排気構造は、シリンダヘッド直後に過給機を有する内燃機関に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0049】
1 排気構造
10 シリンダヘッド
10in 吸気面
10ex 排気面
12 排気手段
14 過給機
14s (過給機の)シャフト
14c コンプレッサーホイール
14ci コンプレッサーホイール入口
14co コンプレッサーホイール出口
14t タービンホイール
14ti タービンホイール入口
14to タービンホイール出口
16 EGRガス通路
16b 下流側EGRガス通路
18 連通部
20 気筒
20a 第1気筒、 20b 第2気筒
21 燃焼室
21a (第1気筒の)燃焼室、 21b (第2気筒の)燃焼室
22 吸気ポート
22a (第1気筒の)吸気ポート、 22b (第2気筒の)吸気ポート
24 排気ポート
24a (第1気筒の)排気ポート、 24b (第2気筒の)排気ポート
24o (排気ポートの)出口
24ao (第1気筒の排気ポートの)出口
24bo (第2気筒の排気ポートの)出口
26 排気マニホールド
26o (排気マニホールドの)出口
28 接合管
30 排気管
30a (第1気筒の)排気管、 30b (第2気筒の)排気管
32 排気通路
32a (第1気筒の)排気通路、 32b (第2気筒の)排気通路
32x EGRガス供給排気通路
34 排気合流点
36 EGRバルブ
40 狭窄部
40m 狭窄部材
40d 狭窄部材駆動部
42 レブセンサ
44 スロットルセンサ
50 制御装置
70 インテークマニホールド
71 スロットルボディ
72 インタークーラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の気筒からの排気通路が合流する排気合流点と、
前記排気合流点より下流に設けられた過給機と、
前記排気通路の内、前記気筒の出口から前記排気合流点までの間にEGRガス通路と連通する連通部を有するEGRガス供給排気通路を少なくとも1つ有する内燃機関の排気構造であって、
前記EGRガス供給排気通路は、前記連通部から前記排気合流点までの間に、他の排気通路の断面積より、断面積が小さくなる狭窄部を有することを特徴とする内燃機関の排気構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−72327(P2013−72327A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210907(P2011−210907)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】