説明

内燃機関の排気浄化装置

【課題】還元剤供給機構内への排気の吸い込みを極力抑えることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジン1には、排気通路26内に尿素水を供給する供給通路240と、機関停止後に供給通路240から尿素水を回収するポンプ220とを有する尿素水供給機構200が設けられている。制御装置80は、機関停止時の排気温度が高いときほど、機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間が長くなるように回収タイミングを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載されているように、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化触媒と、同触媒でのNOx浄化に利用する還元剤を排気通路内に供給する還元剤供給機構とを備える内燃機関の排気浄化装置が知られている。
【0003】
この排気浄化装置では、還元剤供給機構の供給通路から排気通路に向けて尿素水が噴射される。噴射された尿素水は、排気の熱によって加水分解されてアンモニアとなる。そしてこのアンモニアが還元剤としてNOx浄化触媒に供給される。
【0004】
ところで、機関運転が停止されると還元剤の供給も停止されるのであるが、還元剤供給機構の供給通路内に還元剤が残留していると、その還元剤の凍結による体積増加によって供給通路が損傷するおそれがある。
【0005】
そこで、こうした供給通路内での還元剤の凍結を抑えるために、特許文献1に記載の装置では、機関停止後に供給通路から還元剤を回収するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−84694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、機関停止後に還元剤の回収を行うと、排気通路内に残留している排気も還元剤供給機構内に吸い込まれるため、還元剤の品質が低下するおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、還元剤供給機構内への排気の吸い込みを極力抑えることのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、排気に液状の還元剤を供給する供給通路と、機関停止後に前記供給通路から還元剤を回収する回収手段とを有する還元剤供給機構を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間を機関停止時の排気温度に基づいて変更することをその要旨とする。
【0009】
機関停止後直ちに還元剤の回収を行う場合には、機関停止毎に還元剤の回収が行われるため、還元剤供給機構内への排気の吸い込み頻度が高くなる。特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、排気の吸い込み頻度が非常に高くなる。
【0010】
ここで、機関停止後における還元剤の凍結可能性は、機関停止時の排気温度が高いほど低くなる。従って、機関停止時の排気温度が高いほど、機関が停止してから還元剤の回収を始めるまでの時間は長くすることができる。つまり機関停止時の排気温度が高いほど、機関停止後における還元剤の回収タイミングは遅くすることができる。そして、この回収タイミングよりも早い時期に機関が再始動された場合には、還元剤の回収が行われないため、還元剤供給機構内への排気の吸い込みも生じない。
【0011】
そこで、同構成では、機関停止後における還元剤の回収タイミングを機関停止時の排気温度に基づいて変更するようにしており、これにより機関の再始動によって還元剤の回収が行われなくなる機会を増やす、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなるようにしている。そのため、特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、従来の装置に比べて排気の吸い込み頻度が非常に低くなる。
【0012】
従って、同構成によれば、還元剤の凍結を抑えつつ、還元剤供給機構内への排気の吸い込みを極力抑えることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間は、前記排気温度が高いときほど長くされることをその要旨とする。
【0013】
上述したように、機関停止後における還元剤の凍結可能性は、機関停止時の排気温度が高いほど低くなる。従って、同構成によるように、排気温度が高いときほど、機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間を長くすることにより、還元剤の凍結を抑えつつ、機関停止後における還元剤の回収タイミングを極力遅くすることができ、これにより機関の再始動によって還元剤の回収が非実行となる機会を極力増やすことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、排気に液状の還元剤を供給する供給通路と、機関停止後に前記供給通路から還元剤を回収する回収手段とを有する還元剤供給機構を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、機関停止後の排気通路内の温度が所定温度以下となったときに還元剤の回収を開始することをその要旨とする。
【0015】
上述したように、機関停止後直ちに還元剤の回収を行う場合には、機関停止毎に還元剤の回収が行われるため、還元剤供給機構内への排気の吸い込み頻度が高くなる。特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、排気の吸い込み頻度が非常に高くなる。
【0016】
ここで、機関停止後における還元剤の凍結可能性は、機関停止後の排気通路内の温度が高いほど低くなる。従って、逆にいえば、機関停止後の排気通路内の温度がある程度低くなるまでは還元剤の回収を開始する必要が無く、機関停止後における還元剤の回収タイミングは、排気通路内の温度がある程度低くなるまで遅くすることができる。そして、この回収タイミングよりも早い時期に機関が再始動された場合には、還元剤の回収が行われないため、還元剤供給機構内への排気の吸い込みも生じない。
【0017】
そこで、同構成では、機関停止後の排気通路内の温度が所定温度以下となったときに還元剤の回収を開始するようにしており、これにより機関の再始動によって還元剤の回収が行われなくなる機会を増やす、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなるようにしている。そのため、特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、従来の装置に比べて排気の吸い込み頻度が非常に低くなる。
【0018】
従って、同構成によっても、還元剤の凍結を抑えつつ、還元剤供給機構内への排気の吸い込みを極力抑えることができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記排気通路内の温度を検出する温度センサを備えており、機関停止後において、所定の通電周期にて前記温度センサへの通電を行って前記排気通路内の温度を検出し、同温度を検出した後は次の通電周期まで前記温度センサへの通電を中止することをその要旨とする。
【0019】
機関停止後の排気通路内の温度を温度センサで検出する場合には、機関停止後も温度センサに通電を行う必要があり、機関停止中の消費電力が増大してしまう。この点、同構成では、所定の通電周期で温度センサへの通電を行って温度検出をし、その温度検出が終わった後は次の通電周期まで温度センサへの通電を中止するようにしている。つまり、温度センサへの通電を断続的に行うようにしている。従って、温度センサに連続通電する場合と比較して、機関停止中の消費電力を抑えることができるようになる。
【0020】
なお、上記所定温度としては、還元剤が凍結するおそれのある温度を設定することが望ましい。また、上記回収手段としては、前記供給通路に設けられた正逆転可能なポンプや、前記供給通路に設けられて還元剤の流れ方向を変更する可能な切替弁などが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の第1実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。
【図2】同実施形態における回収処理の手順を示すフローチャート。
【図3】同実施形態での第2排気温度とカウンタ判定値との関係を示すグラフ。
【図4】第2実施形態における回収処理の手順を示すフローチャート。
【図5】第3実施形態における回収処理の手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態における温度センサの通電状態を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下、この発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0023】
図1に、本実施形態にかかる排気浄化装置が適用されたディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という)、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図を示す。
エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には複数の燃料噴射弁4a〜4dが取り付けられている。これら燃料噴射弁4a〜4dは各気筒#1〜#4の燃焼室に燃料を噴射する。また、シリンダヘッド2には新気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
【0024】
燃料噴射弁4a〜4dは、高圧燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9はサプライポンプ10に接続されている。サプライポンプ10は燃料タンク内の燃料を吸入するとともにコモンレール9に高圧燃料を供給する。コモンレール9に供給された高圧燃料は、各燃料噴射弁4a〜4dの開弁時に同燃料噴射弁4a〜4dから気筒内に噴射される。
【0025】
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整するための吸気絞り弁16が設けられている。
【0026】
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、排気圧を利用して気筒に導入される吸入空気を過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサと吸気絞り弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
【0027】
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの排気下流には、排気を浄化する第1浄化部材30が設けられている。この第1浄化部材30の内部には、排気の流れ方向に対して直列に酸化触媒31及びフィルタ32が配設されている。
【0028】
酸化触媒31には、排気中のHCを酸化処理する触媒が担持されている。また、フィルタ32は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集する部材であって、多孔質のセラミックで構成されている。このフィルタ32には、PMの酸化を促進させるための触媒が担持されており、排気中のPMは、フィルタ32の多孔質の壁を通過する際に捕集される。
【0029】
また、エキゾーストマニホールド8の集合部近傍には、酸化触媒31やフィルタ32に添加剤として燃料を供給するための燃料添加弁5が設けられている。この燃料添加弁5は、燃料供給管27を介して前記サプライポンプ10に接続されている。なお、燃料添加弁5の配設位置は、排気系にあって第1浄化部材30の上流側であれば適宜変更するも可能である。
【0030】
フィルタ32に捕集されたPMの量が所定値を超えると、フィルタ32の再生処理が開始されて燃料添加弁5からはエキゾーストマニホールド8内に向けて燃料が噴射される。この燃料添加弁5から噴射された燃料は、酸化触媒31に達すると燃焼され、これにより排気温度の上昇が図られる。そして、酸化触媒31にて昇温された排気がフィルタ32に流入することにより、同フィルタ32は昇温され、これによりフィルタ32に堆積したPMが酸化処理されてフィルタ32の再生が図られる。
【0031】
また、排気通路26の途中にあって、第1浄化部材30の排気下流には、排気を浄化する第2浄化部材40が設けられている。第2浄化部材40の内部には、還元剤を利用して排気中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という)41が配設されている。
【0032】
さらに、排気通路26の途中にあって、第2浄化部材40の排気下流には、排気を浄化する第3浄化部材50が設けられている。第3浄化部材50の内部には、排気中のアンモニアを浄化するアンモニア酸化触媒51が配設されている。
【0033】
エンジン1には、上記SCR触媒41に還元剤を供給する還元剤供給機構としての尿素水供給機構200が設けられている。尿素水供給機構200は、尿素水を貯留するタンク210、排気通路26内に尿素水を噴射供給する尿素添加弁230、尿素添加弁230とタンク210とを接続する供給通路240、供給通路240の途中に設けられたポンプ220にて構成されている。
【0034】
尿素添加弁230は、第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26に設けられており、その噴射孔はSCR触媒41に向けられている。この尿素添加弁230が開弁されると、供給通路240を介して排気通路26内に尿素水が噴射供給される。
【0035】
ポンプ220は電動式のポンプであり、正回転時には、タンク210から尿素添加弁230に向けて尿素水を送液する。一方、逆回転時には、尿素添加弁230からタンク210に向けて尿素水を送液する。つまり、ポンプ220の逆回転時には、尿素添加弁230及び供給通路240から尿素水が回収されてタンク210に戻される。このポンプ220は、上記回収手段を構成している。
【0036】
また、尿素添加弁230とSCR触媒41との間の排気通路26内には、尿素添加弁230から噴射された尿素水を分散させることにより同尿素水の霧化を促進する分散板60が設けられている。
【0037】
尿素添加弁230から噴射された尿素水は、排気の熱によって加水分解されてアンモニアとなる。そしてこのアンモニアがNOxの還元剤としてSCR触媒41に供給される。SCR触媒41に供給されたアンモニアは、同SCR触媒41に吸蔵されてNOxの還元に利用される。なお、加水分解されたアンモニアの一部は、SCR触媒41に吸蔵される前に直接NOxの還元に利用される。
【0038】
この他、エンジン1には排気再循環装置(以下、EGR装置という)が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この排気再循環装置は、吸気通路3とエキゾーストマニホールド8とを連通するEGR通路13、同EGR通路13に設けられたEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。EGR弁15の開度が調整されることにより排気通路26から吸気通路3に導入される排気再循環量、すなわちEGR量が調量される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。
【0039】
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付けられている。例えば、エアフロメータ19は吸気通路3内の吸入空気量GAを検出する。絞り弁開度センサ20は吸気絞り弁16の開度を検出する。機関回転速度センサ21はクランクシャフトの回転速度、すなわち機関回転速度NEを検出する。アクセルセンサ22はアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPを検出する。外気温センサ23は、外気温THoutを検出する。車速センサ24はエンジン1が搭載された車両の車速SPDを検出する。イグニッションスイッチ25は、車両の運転者によるエンジン1の始動操作及び停止操作を検出する。
【0040】
また、酸化触媒31の排気上流に設けられた第1排気温度センサ100は、酸化触媒31に流入する前の排気温度である第1排気温度TH1を検出する。差圧センサ110は、フィルタ32の排気上流及び排気下流の排気圧の圧力差ΔPを検出する。
【0041】
第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26にあって、尿素添加弁230の排気上流には、第2排気温度センサ120及び第1NOxセンサ130が設けられている。第2排気温度センサ120は、SCR触媒41に流入する前の排気温度である第2排気温度TH2を検出する。第1NOxセンサ130は、SCR触媒41に流入する前の排気中のNOx濃度である第1NOx濃度N1を検出する。
【0042】
第3浄化部材50の排気下流の排気通路26には、SCR触媒41で浄化された排気のNOx濃度である第2NOx濃度N2を検出する第2NOxセンサ140が設けられている。
【0043】
これら各種センサ等の出力は制御装置80に入力される。この制御装置80は、中央処理制御装置(CPU)80a、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ80b、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。なお、CPU80aやタイマカウンタ80b、並びに上述した各種センサのそれぞれには、バッテリから電力が供給される。
【0044】
そして、制御装置80により、例えば燃料噴射弁4a〜4dや燃料添加弁5の燃料噴射量制御・燃料噴射時期制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、吸気絞り弁16を開閉するアクチュエータ17の駆動量制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。また、上記フィルタ32に捕集されたPMを燃焼させる上記再生処理等といった各種の排気浄化制御も同制御装置80によって行われる。
【0045】
また、制御装置80は、排気浄化制御の一つとして、上記尿素添加弁230による尿素水の添加制御を行う。この添加制御では、エンジン1から排出されるNOxを還元処理するために過不足の無い尿素添加量が機関運転状態等に基づいて算出され、その算出された尿素添加量が尿素添加弁230から噴射されるように、同尿素添加弁230の開弁状態が制御される。なお、NOx還元のための上記尿素水添加は、機関運転中は継続して行われ、機関運転が停止されると停止される。
【0046】
ところで、上述したように機関運転が停止されると尿素水添加も停止されるのであるが、尿素水供給機構の供給通路240内や尿素添加弁230内に尿素水が残留していると、その尿素水の凍結による体積増加によって供給通路240や尿素添加弁230が損傷するおそれがある。そこで、こうした尿素水の凍結を抑えるために、制御装置80は、機関停止後に尿素添加弁230及び供給通路240から尿素水を回収する回収制御を行うようにしている。
【0047】
しかし、機関停止後にこうした尿素水の回収を行うと、排気通路26内に残留している排気も尿素水供給機構200内に吸い込まれるため、尿素水の品質が低下するおそれがある。特に、機関停止後直ちに尿素水の回収を行うようにすると、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、機関停止毎に尿素水の回収が行われるため、尿素水供給機構200内への排気の吸い込み頻度は非常に高くなる。
【0048】
そこで、本実施形態では、そうした排気の吸い込みを抑える、より詳細には排気の吸い込み頻度を抑えるために、図2に示す回収処理を実行するようにしている。なお、この回収処理は、制御装置80によって実行される。
【0049】
本処理が開始されるとまず、機関停止直後であるか否かが判定される(S100)。そして、機関停止直後でないときには(S100:NO)、本処理は終了される。
一方、機関停止直後であるときには(S100:YES)、機関が停止したときの第2排気温度TH2に基づいてカウンタ判定値KHが設定される(S110)。このカウンタ判定値KHは、機関停止後、尿素添加弁230の周辺の温度が凍結危険温度DAに低下するまでに要する時間に相当する値である。なお、凍結危険温度DAとは、尿素水が凍結するおそれのある温度である。そして、図3に示すように、カウンタ判定値KHは、機関停止時の第2排気温度TH2が高いときほど大きい値が設定される。
【0050】
こうしてカウンタ判定値KHが設定されると、機関停止後の経過時間を示す停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上になったか否かが判定される(S120)。そして、停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上になるまで、ステップS120での判定処理が繰り返し行われる。
【0051】
機関停止後の時間経過により、ステップS120にて、停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上になったことが判定されると(S120:YES)、尿素水の回収制御が実行される(S130)。この回収制御では、予め定められた時間だけ、尿素添加弁230が開弁されるとともにポンプ220が逆回転される。これにより、尿素添加弁230や供給通路240に残留していた尿素水はタンク210に回収される。
【0052】
そして、回収制御の実行が完了すると、CPU80a及び第2排気温度センサ120等への通電が停止されて(S140)、本処理は終了される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0053】
機関停止後における尿素水の凍結可能性は、機関停止時の排気温度が高いほど低くなる。従って、機関停止時の排気温度が高いほど、機関が停止してから尿素水の回収を始めるまでの時間は長くすることができる。つまり機関停止時の排気温度が高いほど、機関停止後における尿素水の回収タイミングを遅くしても尿素水は凍結しない。そして、この回収タイミングよりも早い時期に機関が再始動された場合には、尿素水の回収が行われないため、尿素水供給機構200内への排気の吸い込みも生じない。
【0054】
そこで、本実施形態では、機関停止後における尿素水の回収タイミングを機関停止時の排気温度に基づいて変更している。より具体的には、機関停止時の第2排気温度TH2に基づいてカウンタ判定値KHを設定し、停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上となったときに回収制御を開始している。これにより機関の再始動によって尿素水の回収が行われなくなる機会が増える、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなる。そのため、特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、従来の装置に比べて排気の吸い込み頻度が非常に低くなる。
【0055】
なお、停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上となったときに回収制御が開始されるため、カウンタ判定値KHとしてある程度大きい値が設定された場合には、機関停止からある程度の長い時間が経過した後に回収制御が開始されることになる。このようにある程度長い時間が経過した後に回収制御が開始される場合には、同回収制御の開始時において排気通路26内の排気が空気によって薄められている可能性が高い。そのため、回収制御の実行時において尿素水供給機構200内に吸い込まれる排気の量自体も減るようになる。
【0056】
また、機関停止時の第2排気温度TH2が高いときほど、カウンタ判定値KHが大きくなるようにしている。そのため、機関が停止してから尿素水の回収が開始されるまでの時間は、第2排気温度TH2が高いときほど長くなる。これにより尿素水の凍結を抑えつつ、機関停止後における尿素水の回収タイミングを極力遅くすることができるため、機関の再始動によって尿素水の回収が非実行となる機会は増えるようになる。
【0057】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)機関停止時の第2排気温度TH2に基づいてカウンタ判定値KHを設定し、停止後カウンタKSがカウンタ判定値KH以上となったときに回収制御を実行するようにしている。つまり、機関が停止してから尿素水の回収が開始されるまでの時間は、機関停止時の第2排気温度YH2に基づいて変更される。そのため、機関の再始動によって尿素水の回収が行われなくなる機会が増える、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなる。従って、尿素水の凍結を抑えつつ、尿素水供給機構200内への排気の吸い込みを極力抑えることができるようになる。
【0058】
(2)機関停止時の第2排気温度TH2が高いときほど、カウンタ判定値KHが大きくなるようにしている。つまり、機関が停止してから尿素水の回収が開始されるまでの時間は、第2排気温度TH2が高いときほど長くされる。従って、尿素水の凍結を抑えつつ、機関停止後における尿素水の回収タイミングを極力遅くすることができ、これにより機関の再始動によって尿素水の回収が非実行となる機会を極力増やすことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した第2実施形態について、図4を参照して説明する。
【0059】
上述したように、機関停止後直ちに尿素水の回収を行う場合には、機関停止毎に尿素水の回収が行われるため、尿素水供給機構200内への排気の吸い込み頻度が高くなる。特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、排気の吸い込み頻度が非常に高くなる。
【0060】
ここで、機関停止後における尿素水の凍結可能性は、機関停止後の排気通路26内の温度が高いほど低くなる。従って、逆にいえば、機関停止後の排気通路26内の温度がある程度低くなるまでは尿素水の回収を開始する必要が無く、機関停止後における尿素水の回収タイミングは、排気通路26内の温度がある程度低くなるまで遅くすることができる。そして、この回収タイミングよりも早い時期に機関が再始動された場合には、尿素水の回収が行われないため、尿素水供給機構200内への排気の吸い込みも生じない。
【0061】
そこで、本実施形態では、上記カウンタ判定値KHを設定するのではなく、機関停止後の排気通路26内の温度が所定温度以下となったときに尿素水の回収を開始するようにしており、回収制御の実行を開始する条件が第1実施形態と異なっている。
【0062】
以下、図4を参照して、本実施形態における回収処理を説明する。なお、図4に示す回収処理は、制御装置80によって所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、機関停止中であるか否かが判定される(S200)。そして、機関停止中でないときには(S200:NO)、本処理は一旦終了される。
【0063】
一方、機関停止中のときには(S200:YES)、現在の排気通路26内の温度、つまり現在検出されている第2排気温度TH2が判定温度FT以下であるか否かが判定される(S210)。この判定温度FTとしては、上述した凍結危険温度DAが設定されている。そして、第2排気温度TH2が判定温度FTよりも高いときには(S210:NO)、本処理は一旦終了される。
【0064】
一方、第2排気温度TH2が判定温度FT以下のときには(S210:YES)、上記ステップS130と同様な尿素水の回収制御が実行される(S220)。そして、回収制御の実行が完了すると、CPU80a及び第2排気温度センサ120等への通電が停止されて(S230)、本処理は一旦終了される。
【0065】
次に、本実施形態の作用を説明する。
機関停止後の排気通路26内の温度(第2排気温度TH2)が判定温度FT以下となったときに尿素水の回収を開始するようにしているため、機関停止直後から回収制御を開始する場合と比較して、機関停止後における尿素水の回収タイミングが遅くなる。これにより機関の再始動によって尿素水の回収が行われなくなる機会が増える、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなる。そのため、特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、従来の装置に比べて排気の吸い込み頻度が非常に低くなる。
【0066】
なお、第2排気温度TH2が判定温度FT以下となったときに回収制御が開始されるため、機関が停止したときの第2排気温度TH2がある程度高い場合には、機関停止からある程度の長い時間が経過した後に回収制御が開始されることになる。このようにある程度長い時間が経過した後に回収制御が開始される場合には、同回収制御の開始時において排気通路26内の排気が空気によって薄められている可能性が高い。そのため、回収制御の実行時において尿素水供給機構200内に吸い込まれる排気の量自体も減るようになる。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)機関停止後の排気通路26内の温度(第2排気温度TH2)が判定温度FT以下となったときに尿素水の回収制御を実行するようにしている。そのため、機関の再始動によって尿素水の回収が行われなくなる機会が増える、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなる。従って、尿素水の凍結を抑えつつ、尿素水供給機構200内への排気の吸い込みを極力抑えることができるようになる。
(第3実施形態)
次に、本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置を具体化した第3実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
【0068】
第2実施形態の回収処理では、機関停止後において、第2排気温度センサ120で検出される第2排気温度TH2と判定温度FTとを比較するようにした。このように機関停止後も第2排気温度TH2を検出するためには、機関停止後も第2排気温度センサ120に通電する必要があり、機関停止中の消費電力が増大してしまう。
【0069】
そこで、本実施形態では、所定の通電周期で第2排気温度センサ120への通電を行って第2排気温度TH2を検出をし、その温度検出が終わった後は次の通電周期まで第2排気温度センサ120への通電を中止するようにしている。つまり、第2排気温度センサ120への通電を断続的に行うことで、同第2排気温度センサ120に連続通電する場合と比較して、機関停止中の消費電力を抑えるようにしている。
【0070】
以下、図5及び図6を参照して、本実施形態における回収処理を説明する。なお、図5に示す回収処理は、制御装置80によって所定周期毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、機関停止中であるか否かが判定される(S300)。そして、機関停止中でないときには(S300:NO)、本処理は一旦終了される。
【0071】
一方、機関停止中のときには(S300:YES)、停止後カウンタKSが信頼限界値L以上であるか否かが判定される(S310)。この停止後カウンタKSは第1実施形態で説明した停止後カウンタKSと同一であり、機関停止後の経過時間を示す値である。ここで、停止後カウンタKSは上記タイマカウンタ80bで計測されるのであるが、同停止後カウンタKSには、用意されたビット数に応じた最大値がある。従って、機関停止後の経過時間が非常に長くなると、停止後カウンタKSの値は最大値に達してしまい、その後は、停止後カウンタKSの値が最大値のまま一定になる、あるいは停止後カウンタKSの値がリセットされる。従って、停止後カウンタKSの値が最大値に達した以降は、機関停止後の経過時間の計測が不正確になり、停止後カウンタKSの信頼性が低下する。そこで、ステップS310では、現在の停止後カウンタKSの値が、最大値に達する前の信頼性の高い値となっているか否かを判定するようにしている。より具体的には、停止後カウンタKSの最大値よりもやや小さい値を上記信頼限界値Lとして設定し、停止後カウンタKSが信頼限界値L以上であるか否かを判定するようにしている。
【0072】
そして、停止後カウンタKSが信頼限界値L以上であるときには(S310:YES)、上記ステップS220と同様な尿素水の回収制御が実行される(S380)。そして、回収制御の実行が完了すると、CPU80aへの通電が停止されて(S390)、本処理は一旦終了される。
【0073】
一方、停止後カウンタKSが信頼限界値L未満であるときには(S310:NO)、停止後カウンタKSの信頼性は高いと判断されて、次のステップS320では、上述した通電周期の判定が行われる。
【0074】
このステップS320では、現在の停止後カウンタKSが、前回カウンタ値KPに所定値Aを加算した値であるか否かが判定される。所定値Aは、上記通電周期に相当する値であって、第2排気温度TH2の計測周期を適切に確保しつつ、第2排気温度センサ120への通電を極力抑えることのできる値が設定されている。また、前回カウンタ値KPは、初期値を「0」とする値であり、次のステップS330の処理が行われると値が更新される。そして、この前回カウンタ値KPは、前回、第2排気温度センサ120に通電が行われたときの停止後カウンタKSの値である。従って、ステップS320にて肯定判定されるとき、つまり現在の停止後カウンタKSが、前回カウンタ値KPに所定値Aを加算した値であるときには、前回、第2排気温度センサ120に通電が行われてから所定値Aに相当する時間が経過したことになる。
【0075】
そして、現在の停止後カウンタKSが、前回カウンタ値KPに所定値Aを加算した値ではないときには(S320:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、現在の停止後カウンタKSが、前回カウンタ値KPに所定値Aを加算した値であるときには(S320:YES)、現在の停止後カウンタKSの値が前回カウンタ値KPとして制御装置80に記憶されることにより、前回カウンタ値KPが更新される。
【0076】
次に、第2排気温度センサ120への通電が開始されて(S340)、第2排気温度TH2の読み込みが行われると(S350)、第2排気温度センサ120への通電が停止される(S360)。
【0077】
そして、ステップS350で読み込まれた第2排気温度TH2、つまり現在の排気通路26内の温度が判定温度FT以下であるか否かが判定される(S370)。この判定温度FTは、第2実施形態で説明した判定温度FTと同一である。そして、第2排気温度TH2が判定温度FTよりも高いときには(S370:NO)、本処理は一旦終了される。
【0078】
一方、第2排気温度TH2が判定温度FT以下のときには(S370:YES)、尿素水の回収制御が実行される(S380)。そして、回収制御の実行が完了すると、CPU80aへの通電が停止されて(S390)、本処理は一旦終了される。
【0079】
次に、図6を参照して、本実施形態の作用を説明する。
まず、本実施形態でも第2実施形態と同様に、機関停止後の排気通路26内の温度(第2排気温度TH2)が判定温度FT以下となったときに尿素水の回収を開始するようにしているため、第2実施形態と同様な作用が得られる。つまり、機関停止直後から回収制御を開始する場合と比較して、機関停止後における尿素水の回収タイミングが遅くなる。これにより機関の再始動によって尿素水の回収が行われなくなる機会が増える、換言すれば排気の吸い込み頻度が低くなる。そのため、特に、機関の始動及び停止が短時間の間に繰り返し行われる場合には、従来の装置に比べて排気の吸い込み頻度が非常に低くなる。
【0080】
また、機関が停止したときの第2排気温度TH2がある程度高い場合には、機関停止からある程度の長い時間が経過した後に回収制御が開始されることになる。このようにある程度長い時間が経過した後に回収制御が開始される場合には、同回収制御の開始時において排気通路26内の排気が空気によって薄められている可能性が高い。そのため、回収制御の実行時において尿素水供給機構200内に吸い込まれる排気の量自体も減るようになる。
【0081】
また、図6に示すように、機関停止中において、停止後カウンタKSが前回カウンタ値KPに所定値Aを加算した値になるたびに(時刻t2、時刻t3、時刻t4)、次の処理が行われる。すなわち第2排気温度センサ120への通電が開始され、第2排気温度TH2の読み込みが行われると、第2排気温度センサ120への通電が停止される。つまり、第2排気温度センサ120への通電が断続的に行われる。そのため、図6に二点鎖線L1にて示すように、機関停止中において第2排気温度センサ120に対して連続通電する場合と比較して、機関停止中の消費電力が抑えられる。
【0082】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2実施形態で説明した(1)の効果に加えて次の(2)の効果も得ることができる。
(2)機関停止後において、所定の通電周期にて第2排気温度センサ120への通電を行って排気通路26内の温度を検出し、温度を検出した後は次の通電周期まで第2排気温度センサ120への通電を中止するようにしている。そのため、機関停止中の消費電力を抑えることができるようになる。
【0083】
なお、上記各実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・第1実施形態では、第2排気温度TH2をセンサで検出するようにしたが、機関運転状態に基づいて推定するようにしてもよい。また、第2実施形態でも、第2排気温度TH2をセンサで検出するようにしたが、機関停止されるまでの機関運転状態及び機関停止後の経過時間に基づいて第2排気温度TH2を推定するようにしてもよい。
【0084】
・供給通路240から尿素水を回収するときには、ポンプ220を逆回転させるようにしたがこの他の態様で回収を行ってもよい。例えば、供給通路240内での尿素水の流れ方向を変更する切替弁等を供給通路240に設けてもよい。
【0085】
・還元剤として尿素水を使用するようにしたが、この他の液状の還元剤を使用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4a〜4d…燃料噴射弁、5…燃料添加弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホール、9…コモンレール、10…サプライポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…吸気絞り弁、17…アクチュエータ、18…インタークーラ、19…エアフロメータ、20…絞り弁開度センサ、21…機関回転速度センサ、22…アクセルセンサ、23…外気温センサ、24…車速センサ、25…イグニッションスイッチ、26…排気通路、27…燃料供給管、30…第1浄化部材、31…酸化触媒、32…フィルタ、40…第2浄化部材、41…選択還元型NOx触媒(SCR触媒)、50…第3浄化部材、51…アンモニア酸化触媒、60…分散板、80…制御装置、80a…中央処理制御装置(CPU)、80b…タイマカウンタ、100…第1排気温度センサ、110…差圧センサ、120…第2排気温度センサ、130…第1NOxセンサ、140…第2NOxセンサ、200…尿素水供給機構、210…タンク、220…ポンプ、230…尿素添加弁、240…供給通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気通路内に液状の還元剤を供給する供給通路と、機関停止後に前記供給通路から還元剤を回収する回収手段とを有する還元剤供給機構を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間を機関停止時の排気温度に基づいて変更する
ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
【請求項2】
機関が停止してから還元剤の回収が開始されるまでの時間は、前記排気温度が高いときほど長くされる
請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項3】
排気に液状の還元剤を供給する供給通路と、機関停止後に前記供給通路から還元剤を回収する回収手段とを有する還元剤供給機構を備えた内燃機関の排気浄化装置であって、
機関停止後の排気通路内の温度が所定温度以下となったときに還元剤の回収を開始する
ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
【請求項4】
前記排気通路内の温度を検出する温度センサを備えており、
機関停止後において、所定の通電周期にて前記温度センサへの通電を行って前記排気通路内の温度を検出し、同温度を検出した後は次の通電周期まで前記温度センサへの通電を中止する
請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−113195(P2013−113195A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259353(P2011−259353)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】