説明

再送信装置

【課題】強電界地域においても障害を生じる恐れがなく、アナログ放送波と同じチャンネルに出力チャンネルを合わせることができる再送信装置を提供する。
【解決手段】デジタル放送復調部12a〜は、各地域の地上デジタル放送のチャンネル数に十分対応できるだけの数を備え、地上デジタル放送波を復調してアナログ変調部13a〜へ出力する。キャリア抽出部14a〜は、アナログ放送波の映像キャリア信号をチャンネル別に抽出してアナログ変調部13a〜へ出力する。アナログ変調部13a〜は、デジタル放送復調部12a〜で復調された映像信号を再変調する際、アナログ放送波の映像キャリア信号と周波数・位相が等しい信号とする。出力混合部15は、アナログ変調部13a〜で変調された各チャンネルのアナログ信号と入力分配部11からデジタル放送波パススルー回路16を介して送られてくるデジタル放送波とを混合し、再送信信号として外部に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送の共同受信システムにおいて、地上デジタル放送の番組内容をアナログ放送方式で変調する再送信装置、特にアナログ放送のチャンネルと同じチャンネルにて再送信を行う再送信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世界的にテレビ放送のデジタル化が進行している。わが国では地上デジタル放送転換の為、2011年7月24日にアナログ放送が停波される予定であり、また、アナログ放送の停波後、VHF帯は新しくデジタルラジオなど別の用途で周波数を使用する予定になっている。上記アナログ放送停波のために、既存の多数のアナログ放送のテレビジョン受信機がデジタル放送対応のテレビジョン受信機に更新する必要に迫られている。
【0003】
しかしながら、病院、学校、ホテル等の施設に既に導入されているアナログ放送対応の構内テレビジョン受信機については、その多数設置されている受信機数を一度に交換・更新することが困難である。その環境に合わせた特殊な機器を使用、例えば、病院やホテルなどのテレビジョン受信機は小型、簡易な機能であったり、操作に制限をかけた端末を介して使用しているためである。
【0004】
そこで、地上デジタル放送をアナログ放送に変換して、施設の構内で再放送を行う再送信装置を導入することが考えられる。
【0005】
図5は、一般的なテレビジョン放送の再送信装置の概略構成を示すブロック図である。この再送信装置は、UHFの信号(地上デジタル放送)が入力される入力端子1と、入力信号の分配損失を補正するためのブースタ2と、ブースタ2により増幅された信号を分配する分配器3と、地上デジタル放送の各チャンネルに対応する地上デジタル放送に対応したデジタル放送復調器4a〜4nと、アナログ放送の各チャンネルに対応するアナログ変調器5a〜5nと、このアナログ変調器5a〜5nで変調された信号を混合する混合器6と、この混合器6で混合された信号を出力する出力端子7とにより構成される。
【0006】
上記の構成において、入力端子1から入力された既存の地上デジタル放送の信号はブースタ2で増幅され、分配器3により各デジタル放送復調器4a〜4nに分配される。このデジタル放送復調器4a〜4nは、地上デジタル放送の各チャンネル(物理チャンネル)に対応しており、地上デジタル放送を復調する。デジタル放送復調器4a〜4nで復調された信号は、物理チャンネル毎に構成されるアナログ変調器5a〜5nにより、地上アナログ放送の周波数帯のチャンネルで再変調され、混合器5で混合されて出力端子7から出力される。
【0007】
上記のように再送信装置では、デジタル放送がアナログ放送に変換されて再送信が行われるが、強電界と言われる地域、即ち放送局から近く、テレビジョン放送の電界が非常に強い地域では、現用のアナログテレビジョン受信機にプリセットされているチャンネルに再送信装置の出力チャンネルを設定した場合、アナログ放送波の電波がテレビジョン受信機内の復調部に混入して垂直同期が乱れ、画面に横縞の障害(ビート障害)が現れる。これは再送信装置から再送信される信号の位相と上記のアナログ放送波の位相がずれている為に生じる。この現象のため、強電界地域ではアナログ放送波と同じチャンネルに再送信装置の出力チャンネルを設定することが出来ず、別の空きチャンネルへ変更する必要があった。
【0008】
また、本発明に関連する公知技術として、共同視聴施設のヘッドエンド装置に利用されるテレビジョン信号処理装置において、受信したテレビ放送波信号の搬送波周波数と全く同一の周波数で再送信すると共に、ゴースト除去、隣接チャンネル伝送の為の音声レベル調整等の各種のテレビ信号処理を行う技術(例えば、特許文献1参照。)や、受信レベルにあまり差のないチャンネル群と受信レベルが低い特定チャンネルが存在するデジタルテレビジョン放送の受信地域において、アンテナにより受信される複数チャンネルについては広帯域増幅装置で一括して増幅し、受信レベルの低い特定のチャンネルについては単チャンネル増幅装置で適正レベルに増幅すると共に他の放送信号等に影響のない周波数領域へ周波数変換して再送信する技術(例えば、特許文献2参照。)、出力信号のレベル制御を行うことができると共に、出力周波数の変更時に他チャンネルへの影響を防止するようにした技術(例えば、特許文献3参照。)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平7−162324号公報
【特許文献2】特開2006−229590号公報
【特許文献3】特開2005−79796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のように従来の再送信装置では、現用のアナログテレビジョン受信機にプリセットされているチャンネルに再送信装置の出力チャンネルを設定した場合、テレビジョン放送の電界が非常に強い地域では、放送波がテレビジョン受信機内の復調部に混入して垂直同期が乱れ、画面に横縞のビート障害が現れるという問題があり、このため強電界地域ではアナログ放送波と同じチャンネルに再送信装置の出力チャンネルを設定することが出来ず、別の空きチャンネルへ変更したり、テレビジョン受信機の受信チャンネルの設定を変更する必要があった。
【0011】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、強電界地域においてもアナログテレビジョン受信機に障害を生じる恐れがなく、アナログ放送波と同じチャンネルにテレビジョン受信機の受信チャンネルを合わせることができる再送信装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、アナログ放送停波後に発生するVHF帯の周波数信号を装置本体と遮断して歪みのない再送信信号を出力でき、テレビジョン映像への障害を確実に防止することができる再送信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、デジタル放送をアナログ放送の周波数帯に変換して再送信する再送信装置であって、デジタル放送波を受信して増幅する第1の増幅器と、アナログ放送波を受信して増幅する第2の増幅器と、前記第1の増幅器で増幅されたデジタル放送波から映像信号及び音声信号を復調するデジタル放送復調部と、前記第2の増幅器で増幅されたアナログ放送波から映像キャリア信号を抽出するキャリア抽出部と、前記デジタル放送復調部で復調された映像信号及び音声信号を再変調し、アナログ放送波と同じ周波数帯の再送信信号に変換して出力するアナログ変調部と、水晶発振子を基準信号源として長寿命のバッテリーで駆動されるリアルタイムクロック回路を使用し、タイマ時刻がアナログ放送停波日に設定されたマイコン制御によるタイマ回路と、前記第1の増幅器及び第2の増幅器に動作電源を供給し、前記アナログ放送停波日に前記タイマ回路から出力される信号により前記第2の増幅器の動作電源を遮断する電源制御回路とを具備し、前記アナログ変調部は、前記デジタル放送復調部で復調された映像信号を再変調する際、前記キャリア抽出部で抽出された映像キャリア信号に同期して再変調し、アナログ放送波の映像キャリア信号と周波数・位相が等しい再送信信号とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、再送信信号をアナログ放送波の映像キャリア信号と周波数・位相が等しい信号とすることにより、放送波がテレビジョン受信機内の復調部に混入した場合でも、垂直同期の乱れを防止して画面に横縞等の障害が発生することを確実に防止でき、かつ現用のアナログ放送対応テレビジョン受信機のチャンネルプリセットを変更せずにデジタル放送をアナログ放送の信号形式に変換して再送信する再送信装置の導入、運用を開始することができる。
【0015】
また、アナログ放送停波後に新たに発生するVHF帯の周波数信号を装置本体と遮断して歪みのない再送信信号を出力でき、ナログ放送停波後に発生するVHF帯の周波数信号によるテレビジョン映像への障害を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る再送信装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における再送信装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態におけるアナログ変調部及びキャリア抽出部の詳細を示す構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る再送信装置の入力分配部及び電源制御部の構成を示す図である。
【図5】従来の一般的な再送信装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る再送信装置10の全体の構成を示すブロック図である。本発明に係る再送信装置10は、入力分配部11、デジタル放送復調部12a〜、アナログ変調部13a〜、キャリア抽出部14a〜、及び出力混合部15により構成される。
【0018】
上記入力分配部11は、例えばアンテナにより受信された地上デジタル放送電波をデジタル放送復調部12a〜に入力すると共に、アンテナにより受信された現用のアナログ放送電波をアナログ変調部13a〜に入力する。また、入力分配部11は、上記受信した地上デジタル放送電波をデジタル放送波パススルー回路16によりそのまま出力混合部15へ出力する。
【0019】
上記デジタル放送復調部12a〜は、例えばチューナモジュールとOFDM復調部LSI及びMPEGデコーダ等により構成され、各地域の地上デジタル放送のチャンネル数に十分対応できるだけの数を備えている。デジタル放送復調部12a〜は、それぞれ各チャンネルの地上デジタルの電波信号を復号し、TSデータから映像信号、音声信号、制御信号とを抜き出してデコードすることにより、アナログ信号に変換してアナログ変調部13a〜へ出力する。上記音声信号としては、L/M(左/メイン)、R/S(右/サブ)の信号があり、デジタル放送復調部12a〜からは現在受信中の音声方式であるモノラル、ステレオ、音声多重を識別するための音声方式識別信号が音声制御信号としてアナログ変調部13a〜へ出力される。
【0020】
また、キャリア抽出部14a〜は、受信したアナログ放送電波の映像キャリア信号をチャンネル別に抽出し、例えば45.75MHzのIF映像キャリア信号に変換し、IF映像キャリア信号としてアナログ変調部13a〜へ供給する。このアナログ変調部13a〜は、ビデオ変調部21、オーディオ変調部22及び周波数変換部23からなり、上記キャリア抽出部14a〜から送られてくるIF映像キャリア信号がビデオ変調部21に入力される。
【0021】
上記ビデオ変調部21は、デジタル放送復調部12a〜で復調された映像信号をNTSC仕様のVSB(Vestigial Side Band)−AMで再変調する。ビデオ変調部21は、映像信号を変調する際、上記キャリア抽出部14から送られてくるIF映像キャリア信号で変調処理を行い、アナログ放送波の映像キャリア信号に対して位相を同期させて変調する。
【0022】
また、オーディオ変調部22は、デジタル放送復調部12a〜で復調された音声信号をFM変調し、例えば41.25MHzのIF音声信号に変換する。この場合、オーディオ変調部22は、デジタル放送復調部12a〜から送られてくる音声制御信号(音声方式識別信号)に基づいて上記L/M(左/メイン)、R/S(右/サブ)の音声信号を選択してモノラル、ステレオ、音声多重の自動切替えを行う。
【0023】
周波数変換部23は、上記ビデオ変調部21で変調された映像信号及びオーディオ変調部22で変調された音声信号を混合した後、現用のアナログ放送のチャンネルと同じ周波数に変換し、有線テレビジョン放送法に準拠したアナログ放送の映像信号と音声信号を出力混合部15へ出力する。
【0024】
出力混合部15は、アナログ変調部13a〜で変調された各チャンネルのアナログ信号と入力分配部11からデジタル放送波パススルー回路16を介して送られてくるデジタル放送波とを混合し、再送信信号として外部に出力する。
【0025】
上記出力混合部15から出力される再送信信号は、図示しないが例えば病院、学校、ホテル等において、共聴システムにより、各部屋等に設置されている複数のテレビジョン受信機に分配される。
【0026】
次に、上記再送信装置10の各部の詳細について説明する。
【0027】
図2は、上記再送信装置10の詳細な構成を示すブロック図である。入力分配部11は、アンテナにより受信された地上デジタル放送波(UHF)が入力される入力端子31及びアンテナにより受信されたアナログ放送波が入力される入力端子41を備えている。
【0028】
上記入力端子31に入力された地上デジタル放送波は、分岐回路32を介してモニタ端子37に出力されると共に増幅器33に入力される。増幅器33は、各地上デジタル放送波を増幅し、例えば3分配の分配器34及び5分配の分配器35、36を介してデジタル放送復調部12a〜へ出力する。
【0029】
また、上記入力端子41に入力されたアナログ放送波は、分岐回路42を介してモニタ端子47に出力されると共に増幅器43に入力される。増幅器43は、入力端子41に入力されたアナログ放送波を増幅し、例えば2分配の分配器44及び5分配の分配器45、46を介してキャリア抽出部14a〜へ出力する。
【0030】
また、上記入力分配部11は、増幅器33で増幅したデジタル放送波を分配器34によりデジタル放送波パススルー回路16へ分配する。このデジタル放送波パススルー回路16は、例えば同軸ケーブルの両端に入力コネクタ及び出力コネクタを備えており、入力分配部11の端子17に分配された地上デジタル放送波をそのまま出力混合部15の端子18へ接続する。
【0031】
上記デジタル放送復調部12a〜は、各地域の地上デジタル放送のチャンネル数に十分対応できるだけの数、例えば10個のデジタル放送復調部12a〜12jを備えている。上記デジタル放送復調部12a〜12jは、関東地方であれば、例えば21〜28、30、32チャンネル、すなわちアナログテレビジョン放送の1、3、4、6、8、10、12、16、38、42チャンネルに対応する地上デジタル放送を受信できるように予め設定される。上記各デジタル放送復調部12a〜12jは、その映像信号及び音声信号を復調して夫々アナログ変調部13a〜13jへ出力する。
【0032】
また、キャリア抽出部14a〜は、デジタル放送復調部12a〜12jに対応する数のキャリア抽出部14a〜14jを備え、各地域におけるアナログ放送の各チャンネルの映像キャリア信号を抽出する。すなわち、NTSC方式では、各チャンネルの下端から1.25MHzの位置に映像キャリア信号があるので、これを抽出する。キャリア抽出部14a〜14jは、抽出した各チャンネルの映像キャリア信号を例えば45.75MHzのIF帯の信号に変換し、IF映像キャリア信号IFvc信号としてアナログ変調部13a〜13jへ供給する。
【0033】
アナログ変調部13a〜は、デジタル放送復調部12a〜12jに対応する数のアナログ変調部13a〜13jにより構成される。各アナログ変調部13a〜13jは、それぞれ上記デジタル放送復調部12a〜12jで復調された音声信号を変調するとともに、映像信号を上記キャリア抽出部14a〜14jから供給される上記IF映像キャリア信号IFvcに同期して変調し、更に現用のアナログ放送波と同じ周波数に変換して出力混合部15へ出力する。
【0034】
出力混合部15は、上記各アナログ変調部13a〜13jで変調された各チャンネルのアナログ放送波を混合器51、52で混合した後、混合器53に入力する。また、出力混合部15は、デジタル放送波パススルー回路16の端子18から出力されるデジタル放送波をU/V混合器54により取り出し、混合器53に入力する。この場合、U/V混合器54は、UHF帯のデジタル放送波を取り出すために用いているので、VHF側の端子は負荷抵抗Rを介して接地する。上記負荷抵抗Rの値は、線路のインピーダンスに合わせて例えば75Ωに設定される。
【0035】
上記混合器53は、混合器51、52で混合されたアナログ放送波とU/V混合器54を介して取り出されたデジタル放送波とを混合し、分岐回路55を介して出力端子56より再送信信号として出力する。また、混合器53から出力されるアナログ放送波とデジタル放送波の混合信号は、分岐回路55を介して出力モニタ端子57へ出力される。
【0036】
上記アナログ変調部13(13a〜13j)及びキャリア抽出部14(14a〜14j)について、更に図3を参照して詳細に説明する。
【0037】
キャリア抽出部14は、入力分配部11から分配されたアナログ放送波が入力端子61を介して帯域幅が6MHzのバンドパスフィルタ(BPF)62に入力される。このバンドパスフィルタ62は、アナログ放送波の各チャンネルを選択するためのものであり、選択するチャンネルに応じて周波数帯域が設定される。例えばアナログ放送波の1チャンネルを選択する場合には90〜96MHzに設定される。
【0038】
上記バンドパスフィルタ62で選択された信号は、増幅器63で増幅された後、ミキサ64の一方の入力端子に入力される。ミキサ64は、上記バンドパスフィルタ62で選択されたアナログ放送波を45.75MHzのIF周波数に変換する周波数変換回路を構成しており、他方の入力端子にアナログ変調部13から局部発振信号(ローカル信号)LoFが供給される。この局部発振信号の周波数は、抽出する映像キャリア信号より45.75MHzだけ高い周波数に設定される。例えば1チャンネルの映像キャリア信号を抽出する場合、上記局部発振信号LoFの周波数は、「91.25+45.75MHz=137MHz」に設定される。
【0039】
上記ミキサ64によりアナログ放送波と局部発振信号LoFが混合されてIF信号に変換された後、45.75MHzの水晶フィルタ65により帯域制限され、映像キャリア信号が取り出される。上記水晶フィルタ65から取り出された映像キャリア信号は、増幅器66、67で増幅された後、2分配回路68で2分配され、一方の信号はPLL(Phase-Locked Loop)回路69により電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)70の発振周波数を制御するために用いられる。この電圧制御発振器70は、45.75MHzの周波数で発振する局部発振器で、その発振出力はPLL回路69に戻されてループ回路を構成する。上記PLL回路69は、電圧制御発振器70から出力される発振信号を増幅器66、67から出力されるアナログ放送波の映像キャリア信号と上記電圧制御発振器70の発振信号を同期させ、アナログ放送波に同期した45.75MHzの局部発振信号を生成する。このアナログ放送波に同期した局部発振信号が映像キャリア信号IFvcとして切替スイッチ71の一方の端子に入力される。
【0040】
また、上記切替スイッチ71の他方の端子には、水晶振動子74を備えた水晶発振器75から45.75MHzの基準信号が入力される。上記水晶発振器75は、水晶振動子74により45.75MHzの安定なIF帯の映像キャリア信号を出力する。
【0041】
また、上記2分配回路68で2分配された他方の信号は、検波器72で検波されてコンパレータ73の(+)入力端子に入力され、このコンパレータ73の(−)入力端子には、一定レベルの基準信号が入力される。このコンパレータ73からの出力される信号は、切替スイッチ71に切替制御信号として入力される。この切替制御信号は、アナログ放送波の映像キャリア信号が抽出されている状態ではハイレベルとなり、切替スイッチ71を電圧制御発振器70側に切替え、上記アナログ放送波が停波し、映像キャリア信号が抽出されない状態ではローレベルとなって切替スイッチ71を水晶発振器75側に切替える。
【0042】
上記切替スイッチ71により選択されたIF帯の映像キャリア信号は、アナログ変調部13へ送られ、ビデオ変調部21の映像入力端子81に入力される。
【0043】
また、アナログ変調部13のオーディオ変調部22は、音声入力端子82、83、及び制御端子84を備え、これらの各端子には対応するデジタル放送復調部12a〜12jから送られてくる映像信号、音声信号、音声制御信号がそれぞれ入力される。この場合、音声入力端子82にはL/M(左/メイン)の音声信号、音声入力端子83にはR/S(右/サブ)の音声信号、制御端子84には上記音声信号L/M、R/Sを選択するための音声制御信号が入力される。
【0044】
上記映像入力端子81に入力された映像信号は、アナログ変調器85へ送られ、キャリア抽出部14から送られてくるIF帯の映像キャリア信号を映像変調のキャリアとしてアナログ変調される。このアナログ変調された映像信号は、増幅器86で増幅された後、SAW(Surface Acoustic Wave filter)フィルタ87で帯域制限され、混合器88を介してミキサ89の一方の入力端子に入力される。上記SAWフィルタ87は、4MHzの通過帯域を有し、43.75〜47.75MHzのIF帯域の信号を出力する。
【0045】
また、上記音声入力端子82、83に入力されるL/M(左/メイン)及びR/S(右/サブ)音声信号は、マルチプレクサ(MPX)91へ送られる。このマルチプレクサ91は、制御端子84を介して入力される音声制御信号に基づいて音声信号L/M、R/Sを選択してモノラル、ステレオ、音声多重の自動切替えを行う。
【0046】
上記マルチプレクサ91から出力される音声信号は、増幅器92で増幅された後、電圧制御発振器93に入力される。この電圧制御発振器93は、41.25MHzの周波数で発振する局部発振器で、その発振周波数はPLL回路94により基準発振器95の例えば8MHzの基準信号によりロックされ、その中心の発振周波数を41.25MHzに安定に保持する。
【0047】
上記増幅器92から出力される音声信号は、変調信号として電圧制御発振器93に入力され発振器の発振信号がFM変調され、41.25MHzのSAWフィルタ96を介して混合器88に入力される。この混合器88は、SAWフィルタ87から出力される映像信号とSAWフィルタ96から出力される音声信号を混合してミキサ89の一方の入力端子に入力する。
【0048】
また、上記基準発振器95から出力される基準信号は、PLL回路97に入力される。このPLL回路97は、上記基準信号を元に電圧制御発振器98の発振周波数を所定値にロックする。上記電圧制御発振器98は、IF信号の周波数を各地域におけるアナログ放送の周波数に変換するための局部発振器で、例えば1〜12チャンネルに対する137〜263MHzの発振周波数をスイッチで選択できるようになっている。この場合、電圧制御発振器98の発振周波数は、現用の各アナログ放送波における映像キャリア信号の周波数より45.75MHz高い周波数に設定される。例えば次に示すように
1チャンネル:137MHz
2チャンネル:143MHz
3チャンネル:149MHz
4チャンネル:217MHz
6チャンネル:229MHz
12チャンネル:263MHz
に設定される。
【0049】
上記電圧制御発振器98から出力される局部発振信号LoFは、2分配回路99で2分配され、キャリア抽出部14におけるミキサ64及びアナログ変調部13におけるミキサ89に入力される。
【0050】
ミキサ89は、混合器88から出力される映像及び音声のIF信号と上記電圧制御発振器98から出力される局部発振信号LoFとを混合し、アナログ放送波における各チャンネルと同じ周波数に変換する。上記ミキサ89で変換された信号は、バンドパスフィルタ(BPF)101で帯域制限されて取り出される。このバンドパスフィルタ101は6MHzの帯域幅を有しているが、その周波数帯域は上記キャリア抽出部14におけるバンドパスフィルタ62と同様に各チャンネルに応じて設定される。
【0051】
上記バンドパスフィルタ101で帯域制限された信号は、レベル調整器102でレベル調整された後、増幅器103で増幅されると共に、更に増幅器104、105でプッシュプル増幅され、バンドパスフィルタ106を介して出力端子107より出力混合部15(図2参照)へ出力される。上記バンドパスフィルタ106の周波数帯域は、バンドパスフィルタ101と同様に各チャンネルに応じて設定される。
【0052】
上記の構成において、アナログ放送が行われている状態では、アナログ放送波がキャリア抽出部14の入力端子61に入力される。この入力端子61に入力されたアナログ放送波は、バンドパスフィルタ62により帯域制限され、所定チャンネルの信号が選択される。上記バンドパスフィルタ62により選択され、不要波が除去された所定チャンネルのアナログ放送波は、増幅器63で増幅されてミキサ64に入力される。ミキサ64は、バンドパスフィルタ62で選択されたアナログ放送波とアナログ変調部13の電圧制御発振器98から送られてくる局部発振信号LoFとを混合し、45.75MHzの映像IF信号に変換する。
【0053】
上記ミキサ64から出力される映像IF信号は、45.75MHzの水晶フィルタ65により帯域制限され、映像キャリア信号が取り出される。上記水晶フィルタ65から出力される映像キャリア信号は、増幅器66、67で増幅された後、2分配回路68を介してPLL回路69に入力される。このPLL回路69は、電圧制御発振器70から出力される発振信号を上記アナログ放送波の映像キャリア信号に同期させ、アナログ放送波に同期した45.75MHzの映像キャリア信号IFvcを生成する。
【0054】
上記電圧制御発振器70から出力される映像キャリア信号IFvcは、切替スイッチ71により選択され、映像キャリア信号としてアナログ変調部13のアナログ変調器85に供給される。
【0055】
アナログ変調器85は、対応するデジタル放送復調部12a〜12jから映像入力端子81に送られてくるベースバンドの映像信号を上記映像キャリア信号に同期してアナログ変調する。上記アナログ変調器85からは、IF帯のIF映像信号IFvが出力される。このIF映像信号IFvは、増幅器86で増幅された後、SAWフィルタ87で帯域制限されて混合器88に入力される。
【0056】
一方、マルチプレクサ91は、対応するデジタル放送復調部12a〜12jから音声入力端子82、83に送られてくる音声信号L/M、R/Sを制御端子84より入力される音声制御信号により選択し、モノラル、ステレオ、音声多重を自動的に切替える。上記マルチプレクサ91から出力される音声信号は、増幅器92で増幅された後、電圧制御発振器93の電圧制御端子に入力される。電圧制御発振器93の出力信号として41.25MHzのIF周波数でFM変調されたIF音声信号IFaが、SAWフィルタ96を介して混合器88へ送られる。
【0057】
混合器88は、SAWフィルタ87から出力されるIF映像信号IFvとSAWフィルタ96から出力されるIF音声信号IFaを混合してミキサ89に入力する。ミキサ89は、混合器88で混合された映像及び音声のIF信号と電圧制御発振器98から出力されるチャンネル別の局部発振信号LoFとを混合し、アナログ放送波における各チャンネルと同じ周波数に変換する。
【0058】
上記ミキサ89で変換された信号は、バンドパスフィルタ101を介して取り出され、レベル調整器102に入力されて信号レベルが調整される。上記レベル調整器102でレベル調整された信号は、増幅器103で増幅された後、更に増幅器104、105でプッシュプル増幅され、バンドパスフィルタ106を介して出力端子107より出力混合部15へ出力される。
【0059】
出力混合部15は、図2で説明したように各アナログ変調部13a〜13jで変調された各チャンネルのアナログ信号と、入力分配部11からデジタル放送波パススルー回路16を介して送られてくるデジタル放送波とを混合し、出力端子56から再送信信号として出力する。
【0060】
また、夜間あるいは2011年にアナログ放送が停波した場合、キャリア抽出部14はアナログ放送波の映像キャリア信号を抽出できないので、コンパレータ73の出力信号がローレベルとなり、切替スイッチ71が水晶発振器75側に切替わり、水晶発振器75から出力される45.75MHzの発振信号が映像変調のためのキャリア信号としてアナログ変調部13のアナログ変調器85へ送られるようになる。これにより夜間あるいは2011年にアナログ放送が停波した場合でもアナログ変調器85は映像信号を支障なく変調することができる。
【0061】
上述のように再送信装置10の出力混合部15から出力される再送信信号をアナログ放送波の映像キャリア信号と周波数・位相が等しい信号とすることにより、強電界の地域でアナログ放送波がテレビジョン受信機内の復調部に混入した場合でも、垂直同期の乱れを防止して画面に横縞の障害が発生することを確実に防止でき、かつテレビジョン受信機のチャンネルプリセットを変更せずに運用を開始することができる。
【0062】
例えば図5に示した従来の再送信装置では、D/U比(Desire to Undesire signal ratio:希望波に対する妨害波の比)が55dB以上無い場合はビート障害がテレビ画面に現れるが、上記実施形態に示した再送信装置10では、25dBのD/U比でビート障害が現れなくなり、D/U比を30dB軽減することができる。
【0063】
上記のように再送信装置10からアナログ放送波と同じ周波数帯の再送信信号を出力してもビート障害の発生を防止することができるので、例えば病院、学校、ホテル等に設置されているアナログ放送のテレビジョン受信機のチャンネルプリセットを変更することなく、現在の状態のままで再送信信号を正常に受信することができる。このため既存のテレビジョン受信機に高価なデジタル放送受信用のチューナ等を増設する必要が無く、非常に経済的にシステムを構築することができる。
【0064】
また、上記再送信装置10から出力される再送信信号には、現用のアナログ放送波と同じチャンネルのアナログ放送波及び地上デジタル放送波が含まれているので、既存のアナログテレビジョン受信機であっても、また地上デジタル放送の受信機能をもつテレビジョン受信機が混在する施設においても、テレビジョン放送をそのまま受信することが可能である。
【0065】
また、夜間あるいは2011年にアナログ放送が停波し、映像キャリア信号を抽出できなくなった場合でも、切替スイッチ71が水晶発振器75側に自動的に切替わり、水晶発振器75から出力される映像キャリア信号がアナログ変調部13へ送られるので、デジタル放送復調部12a〜から出力される映像信号及び音声信号に対する変調処理を正常に行うことができる。
【0066】
なお、上記実施形態では、PLL回路69の前段に検波器72を設けて映像キャリア信号の有無を検出し、アナログ放送波の映像キャリア信号が無くなった際に切替スイッチ71を切替え、水晶発振器75からなる局部発振器の出力信号を自動的に選択するようにしたが、その他、例えば予め設定した時期に、カレンダ機能の付いたタイマーなどにより自動的に切替えるようにしても良い。
【0067】
また、上記実施形態では、入力分配部11からデジタル放送波パススルー回路16を介して出力混合部15に送られてきたデジタル放送波をU/V混合器54により取り出す場合について示したが、U/V混合器54の代わりフィルタを用いてデジタル放送波を取り出すようにしても良い。
【0068】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。
図4は本発明の第2実施形態に係る再送信装置の入力分配部11及び電源制御部110の構成を示す図である。この第2実施形態は、上記第1実施形態に示した再送信装置10において、入力分配部11に供給する動作電源を制御する電源制御部110を設け、アナログ放送の停波に際して入力分配部11への供給電源を制御するようにしたものである。なお、入力分配部11は、上記第1実施形態の図2に示したものと同じ構成であり、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、入力分配部11の後段に設けられる各回路の構成も第1実施形態と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0069】
上記電源制御部110は、日本標準時を放送する無線局(JJY(登録商標))からの標準電波(40kHz、60kHz)を受信する標準電波受信ユニット111、標準電波受信用アンテナ112、タイマ回路113、電源制御回路114からなり、電源制御回路114は入力分配部11に設けられたデジタル放送波増幅用の増幅器33及びアナログ放送波増幅用の増幅器43に電源ライン115、116により動作電源を供給する。上記アンテナ112は、再送信装置10に内蔵される。
【0070】
上記標準電波受信ユニット111は、無線局から送信される標準電波をアンテナ112により受信し、計時信号をタイマ回路113へ出力する。タイマ回路113のタイマ時刻は、アナログ放送の停波日、すなわちアナログ放送が停波する2011年7月24日の午前0時に設定する。タイマ回路113は、標準電波受信ユニット111から出力される計時信号に従って動作し、設定時刻に達した際に電源制御回路114へ信号を出力する。電源制御回路114は、タイマ回路113から動作信号が出力されるまでは、入力分配部11に設けられているデジタル放送波増幅用の増幅器33及びアナログ放送波増幅用の増幅器43に電源ライン115、116により動作電源を供給し、タイマ回路113から動作信号が出力されるとアナログ放送波増幅用の増幅器43に対する動作電源、すなわち電源ライン116側の供給電源を遮断する。この場合、デジタル放送波増幅用の増幅器33に対する動作電源は、そのまま継続して供給する。
【0071】
上記の構成において、タイマ回路113は、標準電波受信ユニット111が受信する標準電波に基づいて計時動作を行うが2011年7月24日午前0時までは動作信号を出力しない。電源制御回路114は、タイマ回路113から動作信号が出力されるまでは、入力分配部11に設けられているデジタル放送波増幅用の増幅器33及びアナログ放送波増幅用の増幅器43に動作電源を供給する。従って、増幅器33はデジタル放送波を増幅し、増幅器43はアナログ放送波を増幅して後段の回路へ出力する。
【0072】
そして、タイマ回路113の設定時刻である2011年7月24日の午前0時になると、タイマ回路113から動作信号が出力されて電源制御回路114へ送られる。電源制御回路114は、タイマ回路113から動作信号が出力されるとアナログ放送波増幅用の増幅器43に対する動作電源(電源ライン116)を遮断する。これにより増幅器43は、増幅動作を停止する。
【0073】
一方、デジタル放送波増幅用の増幅器33には、電源制御回路114から動作電源が継続して供給される。従って、デジタル放送波は増幅器33で増幅され、図2に示す後段のデジタル放送復調部12a〜12jで復調されてアナログ変調部13a〜13jへ送られる。このときアナログ変調部13a〜13jには、図3に示すようにキャリア抽出部14(14a〜14j)から水晶発振器75の出力である45.75MHzの映像キャリア信号が切替スイッチ71を介して与えられるので、支障なくアナログ変調動作が行われる。
【0074】
上記のようにアナログ放送の停波に際し、入力分配部11に設けられているアナログ放送波増幅用の増幅器43の動作電源を遮断することにより、アナログ放送停波後に新たに発生するVHF帯の周波数信号(搬送波)を装置本体と遮断することができる。このため再送信装置10からは歪みのない再送信信号を出力でき、ナログ放送停波後に発生するVHF帯の周波数信号によるテレビジョン映像への障害を確実に防止することができる。
【0075】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。例えば日付時間情報を上記実施形態の標準電波受信ユニット111からでなく水晶発振子を基準信号源としてリチウム電池などの長寿命のバッテリーで駆動されるリアルタイムクロック回路を用いたマイコン制御による長期間設定可能なタイマ回路により、電源制御回路114を制御しアナログ放送が停波する日時に上記説明したのと同様の電源の遮断することも可能である。
【符号の説明】
【0076】
10…再送信装置、11…入力分配部、12a〜12j…デジタル放送復調部、13、13a〜13j…アナログ変調部、14、14a〜14j…キャリア抽出部、15…出力混合部、16…デジタル放送波パススルー回路、21…ビデオ変調部、22…オーディオ変調部、23…周波数変換部、31…入力端子、32…分岐回路、33…増幅器、34〜36…分配器、37…モニタ端子、41…入力端子、42…分岐回路、43…増幅器、44〜46…分配器、47…モニタ端子、51〜53…混合器、54…U/V混合器、55…分岐回路、56…出力端子、57…出力モニタ端子、61…入力端子、62…バンドパスフィルタ、63…増幅器、64…ミキサ、65…水晶フィルタ、66、67…増幅器、68…分配回路、69…PLL回路、70…電圧制御発振器、71…切替スイッチ、72…検波器、73…コンパレータ、74…水晶振動子、75…水晶発振器、81…映像入力端子、82、83…音声入力端子、84…制御端子、85…アナログ変調器、86…増幅器、87…SAWフィルタ、88…混合器、89…ミキサ、91…マルチプレクサ、92…増幅器、93…電圧制御発振器、94…PLL回路、95…基準発振器、96…SAWフィルタ、97…PLL回路、98…電圧制御発振器、99…分配回路、101…バンドパスフィルタ、102…レベル調整器、103…増幅器、104、105…増幅器、106…バンドパスフィルタ、107…出力端子、110…電源制御部、111…標準電波受信ユニット、112…アンテナ、113…タイマ回路、114…電源制御回路、115、116…電源ライン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送をアナログ放送の周波数帯に変換して再送信する再送信装置であって、
デジタル放送波を受信して増幅する第1の増幅器と、
アナログ放送波を受信して増幅する第2の増幅器と、
前記第1の増幅器で増幅されたデジタル放送波から映像信号及び音声信号を復調するデジタル放送復調部と、
前記第2の増幅器で増幅されたアナログ放送波から映像キャリア信号を抽出するキャリア抽出部と、
前記デジタル放送復調部で復調された映像信号及び音声信号を再変調し、アナログ放送波と同じ周波数帯の再送信信号に変換して出力するアナログ変調部と、
水晶発振子を基準信号源として長寿命のバッテリーで駆動されるリアルタイムクロック回路を使用し、タイマ時刻がアナログ放送停波日に設定されたマイコン制御によるタイマ回路と、
前記第1の増幅器及び第2の増幅器に動作電源を供給し、前記アナログ放送停波日に前記タイマ回路から出力される信号により前記第2の増幅器の動作電源を遮断する電源制御回路とを具備し、
前記アナログ変調部は、前記デジタル放送復調部で復調された映像信号を再変調する際、前記キャリア抽出部で抽出された映像キャリア信号に同期して再変調し、アナログ放送波の映像キャリア信号と周波数・位相が等しい再送信信号とすることを特徴とする再送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−158045(P2010−158045A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32920(P2010−32920)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【分割の表示】特願2008−272385(P2008−272385)の分割
【原出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【出願人】(504378814)八木アンテナ株式会社 (190)
【Fターム(参考)】