説明

分子およびそのキメラ分子

本発明は全体としてタンパク質、診断学、治療学および栄養学の分野に関する。より詳細には、本発明はTNF-a、リンホトキシン-a (LT-a)、TNFRI、TNFRII、OX40、BAFF、NGFR、Fasリガンドまたは該タンパク質分子の少なくとも一部分を含むそのキメラ分子、例えばTNF-a-Fc、LT-a-Fc、TNFRI-Fc、TNFRII-Fc、OX40-Fc、BAFF-Fc、NGFR-Fc、Fasリガンド-Fcなどの腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーにおけるまたは関連する単離されたタンパク質分子を提供し、該タンパク質またはそのキメラ分子は、測定可能な生理化学的パラメータのプロファイルを有し、該プロファイルは1つまたは複数の薬理学的特質を示し、それに関連し、またはその基礎を成す。本発明はさまざまな診断的、予防的、治療的、栄養的および/または研究的用途における単離されたタンパク質またはそのキメラ分子の使用をさらに企図する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定可能な生理化学的パラメータのプロファイルを含む単離タンパク質であって、該プロファイルは1つまたは複数の示差的な薬理学的特質を示し、それに関連し、またはその基礎を成し、該単離タンパク質は、Pxが測定可能な生理化学的パラメータを表し、「n」が1以上の整数であり、[Px]1〜[Px]nの各々が異なる測定可能な生理化学的パラメータであるいくつかの測定可能な生理化学的パラメータ{[Px]1、[Px]2、...[Px]n、}を含んだ生理化学的プロファイルを含み、測定可能な生理化学的特性のいずれか1つの値または2つ以上の測定可能な生理化学的特性の一連の値は、示差的な薬理学的特質Ty、または、Tyが示差的な薬理学的特質を表し、「m」が1以上の整数であり、[Ty]1〜[Ty]mの各々が異なる薬理学的特質である一連の示差的な生理化学的特性{[Ty]1、[Ty]2、....[Ty]m}を示し、それに関連し、またはその基礎を成し、
TNF-a、LT-a、TNFRI-Fc、TNFRII-Fc、OX40-Fc、BAFF、NGFR-FcおよびFasリガンドを含む群から選択される、単離タンパク質。
【請求項2】
表2に記載の測定可能な生理化学的パラメータの1つまたは複数を含む、請求項1記載の単離タンパク質。
【請求項3】
表3に記載の示差的な薬理学的特質の1つまたは複数を含む、請求項1記載の単離タンパク質。
【請求項4】
1つまたは複数のペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質部分に融合された、請求項1記載のTNF-a、LT-a、BAFFもしくはFasリガンド、またはその断片を含むキメラ分子。
【請求項5】
ペプチド、ポリペプチドまたはタンパク質部分がヒト免疫グロブリンの定常(Fc)領域またはフレームワーク領域を含む、請求項4記載のキメラ分子。
【請求項6】
TNF-a-Fc、LT-a-Fc、BAFF-FcまたはFasリガンド-Fcを含む群から選択される、請求項4記載のキメラ分子。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項記載の単離タンパク質またはキメラ分子を含む薬学的組成物。
【請求項8】
薬学的に許容される局所用担体をさらに含む、請求項7記載の薬学的組成物。
【請求項9】
薬学的に許容される局所用担体がクリームまたはローションである、請求項8記載の薬学的組成物。
【請求項10】
キメラ分子がTNFRI-FcまたはTNFRII-Fcである、請求項7〜9のいずれか一項記載の薬学的組成物。
【請求項11】
タンパク質の量または活性を増大させることにより改善させることができる状態を、哺乳動物被験体において処置するまたは予防する方法であって、該哺乳動物被験体に、請求項1〜3のいずれか一項記載の単離タンパク質、請求項4〜6のいずれか一項記載のキメラ分子または請求項7〜9のいずれか一項記載の薬学的組成物の有効量を投与する段階を含む、方法。
【請求項12】
SEQ ID NO:27、29、31、33、35、37、39、43、45、47、49、51、53、55、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、127、129、131、133、135、137、139、141、143、147、149、151、153、155、157、159、163、165、167、169、171、173、175、177、179、183、185、187、189からなるリストより選択されるヌクレオチド配列、または上記に列挙された配列のいずれかの1つに対し少なくとも約90%の同一性を有するヌクレオチド配列、またはハイストリンジェンシー条件の下で上記の配列もしくはそれらの相補体のいずれかの1つにハイブリダイズできるヌクレオチド配列。
【請求項13】
SEQ ID NO:27、29、31、33、35、37、39、43、45、47、49、51、53、55、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、127、129、131、133、135、137、139、141、143、147、149、151、153、155、157、159、163、165、167、169、171、173、175、177、179、183、185、187、189からなるリストより選択されるヌクレオチド配列、または上記に列挙された配列のいずれかの1つに対し少なくとも約90%の同一性を有するヌクレオチド配列、またはハイストリンジェンシー条件の下で上記の配列もしくはそれらの相補体のいずれかの1つにハイブリダイズできるヌクレオチド配列
によりコードされる単離タンパク質またはキメラ分子。
【請求項14】
SEQ ID NO:27、29、31、33、35、37、39、43、45、47、49、51、53、55、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、127、129、131、133、135、137、139、141、143、147、149、151、153、155、157、159、163、165、167、169、171、173、175、177、179、183、185、187、189に、もしくは最適アライメント後に、少なくとも90%の類似性を有する、および/またはハイストリンジェンシー条件の下でSEQ ID NO:27、29、31、33、35、37、39、43、45、47、49、51、53、55、59、61、63、65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、109、111、113、115、117、119、121、127、129、131、133、135、137、139、141、143、147、149、151、153、155、157、159、163、165、167、169、171、173、175、177、179、183、185、187、189もしくはそれらの相補体の1つもしくは複数にハイブリダイズできるヌクレオチドの配列を含む、タンパク質もしくはキメラ分子またはその機能的部分をコードする単離核酸分子。
【請求項15】
SEQ ID NO:28、30、32、34、36、38、40、44、46、48、50、52、54、56、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、128、130、132、134、136、138、140、142、144、148、150、152、154、156、158、160、164、166、168、170、172、174、176、178、180、184、186、188、190の1つもしくは複数に実質的に記載のアミノ酸配列、または最適アライメント後にSEQ ID NO:28、30、32、34、36、38、40、44、46、48、50、52、54、56、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110、112、114、116、118、120、122、128、130、132、134、136、138、140、142、144、148、150、152、154、156、158、160、164、166、168、170、172、174、176、178、180、184、186、188、190の1つもしくは複数に少なくとも約90%の類似性を有するアミノ酸配列
を有するタンパク質またはキメラ分子をコードするヌクレオチドの配列を含む単離核酸分子。
【請求項16】
(a) 固相支持マトリックス; (b) 請求項1〜3のいずれか一項記載のヒトタンパク質または請求項4〜6のいずれか一項記載のキメラ分子に対して作製された1つまたは複数の抗体; (c) ブロッキング溶液; (d) 1つまたは複数の基質原液; (e) 基質緩衝溶液; (f) 標準のヒトタンパク質またはキメラ分子サンプル; および(g) 使用説明書を含む、生物学的調製物中に存在する、ヒト細胞で発現されたヒトタンパク質またはキメラ分子のレベルを測定するためのキット。
【請求項17】
標準のヒトタンパク質またはキメラ分子サンプルが、請求項2もしくは3のいずれか一項記載の単離タンパク質または請求項4記載のキメラ分子の調製物である、請求項16記載のキット。
【請求項18】
抗体または各抗体が、請求項2もしくは3のいずれか一項記載の単離タンパク質または請求項4記載のキメラ分子を含む調製物による哺乳動物の免疫化から得られる、請求項16または17記載のキット。
【請求項19】
ヒト細胞で発現されたヒトタンパク質が、天然のヒトTNF-a、LT-a、TNFRI、TNFRII、OX40、BAFF、NGFRまたはFasリガンドである、請求項16〜18のいずれか一項記載のキット。
【請求項20】
被験体における過剰なレベルのTNF-aによって特徴付けられる、もしくは悪化する、またはさもなくば関連する疾患状態を処置する方法であって、被験体に請求項10記載の薬学的組成物の治療的有効量を局所的に投与する段階を含む、方法。
【請求項21】
疾患状態が以下からなるリストより選択される、請求項20記載の方法: 乾癬、ベーチェット病、水疱性皮膚炎、湿疹、真菌感染症、ハンセン病、好中球性皮膚症、斑状粃糠疹(pityriasis maculara) (またはバラ色粃糠疹)、黒色粃糠疹(または黒色癬)、毛孔性紅色粃糠疹、全身性紅班性狼瘡、全身性血管炎および毒性表皮剥離症、紅斑、びらん、潰瘍、剥離、落屑、乾燥、痂皮形成、かさぶた形成、皮膚の湿潤もしくは滲出物、またはアルダラクリームなどの医用薬剤の使用によって引き起こされる任意の副作用。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−528006(P2008−528006A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552463(P2007−552463)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【国際出願番号】PCT/AU2006/000102
【国際公開番号】WO2006/079176
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(504439090)アポロ ライフ サイエンシズ リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】APOLLO LIFE SCIENCES LIMITED
【Fターム(参考)】