説明

化粧料

【課題】乳化安定性、使用感触、特にのびのよさに優れた油中水型化粧料の提供。
【解決手段】(スチレン/ブタジエン)コポリマーを含有する油中水型化粧料。該化粧料中の(スチレン/ブタジエン)コポリマーの含有量は1.0〜10.0質量%であることが好ましい。該(スチレン/ブタジエン)コポリマーとしては、化粧料に配合することにより、安定性、使用感触、特に塗布時ののびのよさ、べたつき感のなさ、なじみのよさに優れた化粧料を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを含む化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
乳化組成物は、化粧料基剤として、あるいは皮膚外用医薬品基剤として大変有用であり、古くよりこれらに広く使われてきた。このうち、水中油型化粧料は、外相が水系であり、多くの場合含水量も多いことからさっぱりした感触があり、使い心地が良いため好まれて使用されてきたが、汗などの水性の組成物により流れやすい、油性有効成分の経皮吸収がされにくいなどの欠点があった。
【0003】
油中水型化粧料はこれらの欠点は克服しているものの、外相が油であるため、静電反発を利用した乳化粒子の合一やクリーミングの抑制ができず安定性が不十分であった。この問題を解決すべく、有機変性粘土化合物(特許文献1、2)、デキストリンの脂肪酸エステル(特許文献3、4)、固形・半固形油脂(特許文献5、6)などを配合することで外相の粘度を向上させていたが、肌への塗布時ののびが悪く、べたつきや油っぽさがあるため使用性の改善が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭61−129033号公報
【特許文献2】特開平9−2816号公報
【特許文献3】特開平5−32520号公報
【特許文献4】特開2000−72646号公報
【特許文献5】特開2008−247758号公報
【特許文献6】特開2004−224729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このため、安定性が良好で、使用感触のよい油中水型乳化組成物及び乳化化粧料の開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明者等が鋭意検討を行った結果、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを配合することで油相を増粘させ、安定性、使用感触、特に塗布時ののびのよさ、べたつき感のなさ、なじみのよさに優れた油中水型乳化物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明の化粧料は、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを含むことを特徴とする。
【0008】
前記化粧料において、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを1.0〜10.0質量%配合することが好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを油中水型乳化物に配合することにより、安定性、使用感触、特に塗布時ののびのよさ、べたつき感のなさ、なじみのよさに優れた化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(a)(スチレン/ブタジエン)コポリマー
本発明に用いられる(スチレン/ブタジエン)コポリマーは、例えば市販品としてViscUp P(Arch社製)等が挙げられる。
【0011】
上記の(スチレン/ブタジエン)コポリマーを化粧料に配合することにより、安定性、使用感触、特に塗布時ののびのよさ、べたつき感のなさ、なじみのよさに優れた化粧料を得ることができる。本発明にかかる化粧料において、上述の(スチレン/ブタジエン)コポリマーの配合量は、組成物全体に対して1.0〜10質量%であることが好ましく、さらに3.0〜8.0質量%であるが好ましい。1.0質量%未満では配合による効果の発現が十分ではない場合があり、また10質量%を超えると、のびの悪さやぬるつき感を生じる場合がある。
【0012】
本発明にかかる化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内で、前記必須成分のほかに、通常化粧料に基剤として配合される水、油分、顔料、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、美白剤、抗炎症剤、各種抽出物や、化粧料を修飾する成分として防腐剤、香料、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を配合することができる。
【0013】
本発明の化粧料の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系等、どのような剤型でも構わない。
【0014】
本発明の化粧料としては、例えば、クリーム、乳液、ジェル、パック、マスク等のスキンケア製品、パーマ剤、染毛剤、ブリーチ、セット剤、育毛剤等のヘアケア製品、アイライナー、マスカラ、アイブロー、リップライナー、ファンデーション、化粧下地等のメーキャップ製品、シャンプー、リンス、ボディーソープ、洗顔料等の洗浄用製品、制汗剤等が挙げられる。これらの化粧料は常法に従って製造することができる。
【0015】
以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。(スチレン/ブタジエン)コポリマーは、全てViscUp P(Arch社製)を用いた。配合量については特に断りのない限り質量%で示す。
【実施例】
【0016】
最初に、以下の実施例で用いた化粧料の評価方法について説明する。化粧料の塗布箇所は頬である。
【0017】
評価(1):基剤安定性
各試験例の化粧料(油中水型乳化物)について、50℃で四週間放置後、以下の基準について、目視観察により基剤安定性の評価を行った。
<評価基準>
A:変化無し
B:50℃四週間後、油滴がみられた
C:50℃四週間後、分離
D:製造直後分離
【0018】
評価(2):塗布時ののび
使用中の肌上でののびについて、専門パネル10名により、以下に示す試験例の化粧料を実使用してもらい、評価を行った。
<評価基準>
A:パネル8名以上が、塗布時ののびがよいと感じた。
B:パネル6名以上8名未満が、塗布時ののびがよいと感じた。
C:パネル3名以上6名未満が、塗布時ののびがよいと感じた。
D:パネル3名未満が、塗布時ののびがよいと感じた。
【0019】
評価(3):べたつき感のなさ
使用中のべたつき感のなさについて、専門パネル10名により、以下に示す試験例の化粧料を実使用してもらい、評価を行った。
<評価基準>
A:パネル8名以上が、使用中べたつき感がないと感じた。
B:パネル6名以上8名未満が、使用中べたつき感がないと感じた。
C:パネル3名以上6名未満が、使用中べたつき感がないと感じた。
D:パネル3名未満が、使用中べたつき感がないと感じた。
【0020】
評価(4):なじみのよさ
使用中のなじみのよさについて、専門パネル10名により、以下に示す試験例の化粧料を実使用してもらい、評価を行った。
<評価基準>
A:パネル8名以上が、使用中なじみがよいと感じた。
B:パネル6名以上8名未満が、使用中なじみがよいと感じた。
C:パネル3名以上6名未満が、使用中なじみがよいと感じた。
D:パネル3名未満が、使用中なじみがよいと感じた。
【0021】
本発明者らは、下記に示す配合組成において、化粧料を常法により製造し、前記評価項目(1)〜(4)について評価試験を行った。その結果を下記表1に示す。各製剤は以下の方法で調整した。B相をホモジナイザーで均一混合した後、攪拌したC相を添加し、A相を添加して調整した。
【0022】
【表1】

【0023】
上記表1の結果より、パルミチン酸デキストリンを配合した場合(実施例2)、基剤安定性はあるものの、塗布時ののび、べたつき感のなさ、なじみのよさについては満足の得られる結果ではなかった。一方、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを1.0質量%から10.0質量%配合すると(試験例4から7)基剤安定性、使用感(肌上でののび、べたつき感のなさ、なじみのよさ)に優れた基剤が得られた。これと比較して、未配合(実施例1)、0.5質量%(実施例3)の場合は基剤安定性に劣っていた。これは外相(油相)の粘度が低く、乳化粒子の合一、クリーミングが起こったためと考えられる。配合量が10.0質量%を超えた場合(試験例8)、ポリマー配合量増加に伴うのびの悪さ、べたつき、なじみの悪さが感じられた。
【0024】
以下に本発明の化粧料の処方例を挙げるが、本発明の技術範囲はこれらにより限定されるものではない。なお、(スチレン/ブタジエン)コポリマーは、全てViscUp P(Arch社製)を用いた。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
【0025】
処方例1:乳液
A相
(1)流動パラフィン 残余
(2)2−エチルヘキサン酸セチル 11.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
(4)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.7
(5)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 3.0
(6)スクワラン 2.0
(7)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
(8)マカデミアナッツ油 2.0
(9)酢酸トコフェロール 0.05
B相
(10)精製水 適量
(11)1,3−ブチレングリコール 5.0
(12)エデト酸三ナトリウム 0.05
(13)グリセリン 5.0
(14)防腐剤 適量
(15)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1
(16)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(17)マルチトール液 2.0
(18)L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
(19)α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム 0.1
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相にB相を加えて乳化機を用いて乳化し、目的の乳液を得る。
【0026】
処方例2:乳液
A相
(1)流動パラフィン 残余
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 14.0
(3)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(4)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.6
(5)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 2.5
(6)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
(7)オリーブ油 2.0
(8)酢酸トコフェロール 0.05
B相
(9)精製水 適量
(10)ジプロピレングリコール 5.0
(11)エデト酸二ナトリウム 0.05
(12)グリセリン 5.0
(13)防腐剤 適量
(14)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1
(15)エリスリトール 0.2
(16)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(17)マルチトール液 2.0
(18)L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相にB相を加えて乳化機を用いて乳化し、目的の乳液を得る。
【0027】
処方例3:クリーム
A相
(1)流動パラフィン 残余
(2)2−エチルヘキサン酸セチル 14.0
(3)メチルフェニルポリシロキサン 2.0
(4)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.6
(5)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 5.0
(6)スクワラン 2.0
(7)グレープシードオイル 1.0
(8)酢酸トコフェロール 0.05
B相
(9)精製水 適量
(10)1,3−ブチレングリコール 5.0
(11)エデト酸三ナトリウム 0.05
(12)グリセリン 3.0
(13)防腐剤 適量
(14)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1
(15)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(16)マルチトール液 2.0
(17)L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相にB相を加えて乳化機を用いて乳化し、目的の乳液を得る。
【0028】
処方例4:日焼け止めクリーム
A相
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
(2)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0
(3)スクワラン 5.0
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(5)トリメチルシロキシケイ酸 1.0
(6)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 2.5
(7)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.5
(8)4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
(9)シリコーン被覆微粒子酸化チタン(20nm) 10.0
(10)タルク(疎水化処理品) 6.0
(11)球状ポリエチレン粉末 5.0
(12)香料 適量
(13)防腐剤 適量
B相
(14)ジプロピレングリコール 4.0
(15)エデト酸三ナトリウム 0.02
(16)精製水 適量
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相をB相に加えて乳化機を用いて乳化する。得られた乳化物を熱交換機を用いて冷却し、目的のクリームを得る。
【0029】
処方例5:日焼け止めクリーム
A相
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
(2)イソドデカン 5.0%
(3)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0
(4)スクワラン 5.0
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(6)トリメチルシロキシケイ酸 1.0
(7)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 4.5
(8)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.5
(9)4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
(10)シリコーン被覆微粒子酸化チタン(20nm) 10.0
(11)タルク(疎水化処理品) 6.0
(12)球状ポリエチレン粉末 5.0
(13)香料 適量
(14)防腐剤 適量
B相
(15)ダイナマイトグリセリン 4.0
(16)エデト酸三ナトリウム 0.02
(17)精製水 適量
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相をB相に加えて乳化機を用いて乳化する。得られた乳化物を熱交換機を用いて冷却し、目的のクリームを得る。
【0030】
処方例6:ファンデーション
A相
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
(2)ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 5.0
(3)ジメチルポリシロキサン 3.0
(4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(5)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 4.0
(6)パルミチン酸 0.5
(7)金属石鹸処理タルク 2.0
(8)架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 0.1
(9)ベンガラ被覆雲母チタン 0.5
(10)デキストリン脂肪酸処理タルク 3.0
(11)デキストリン脂肪酸処理二酸化チタン 15.0
(12)デキストリン脂肪酸処理黄酸化鉄 3.0
(13)デキストリン脂肪酸処理黒酸化鉄 0.5
(14)球状ナイロン末 1.0
(15)球状ポリアクリル酸アルキル粉末 3.0
(16)酢酸トコフェロール 0.1
(17)δ−トコフェロール 0.1
(18)N−ラウロイル−L−リジン 2.0
(19)防腐剤 適量
B相
(20)精製水 適量
(21)1 3−ブチレングリコール 5.0
(22)グリセリン 4.0
(23)L−グルタミン酸ナトリウム 2.0
(24)メリロートエキス 2.0
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相をB相に加えて乳化機を用いて乳化した。得られた乳化物を熱交換機を用いて冷却し、目的のファンデーションを得る。
【0031】
処方例7:メーククレンジングジェル
(1)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 6.5
(2)ハイオレイックサフラワー油 残余
(3)2−エチルヘキサン酸セチル 25.0
(4)イソドデカン 10.0
(5)メチルフェニルポリシロキサン 2.0
(6)ポリエチレングリコール(20)トリイソステアレート 10.0
(7)ダイナマイトグリセリン 1.5
(8)アルコール 0.5
(9)防腐剤 適量
(10)精製水 適量
(11)香料 適量
(製法及び評価)
(1)〜(8)を攪拌混合し、(9)(10)を混合したものを添加する。(11)を添加してメーククレンジングジェルを得る。
【0032】
処方例8:メーククレンジングジェル
(1)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 7.0
(2)流動パラフィン 残余
(3)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 15.0
(4)イソドデカン 10.0
(5)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(6)ポリエチレングリコール(8)ジイソステアレート 3.5
(7)ポリエチレングリコール(12)ジイソステアレート 2.5
(8)ポリエチレングリコール(10)モノイソステアレート 3.5
(9)1,3−ブチレングリコール 1.5
(10)アルコール 0.5
(11)防腐剤 適量
(12)精製水 適量
(13)香料 適量
(製法及び評価)
(1)〜(8)を攪拌混合し、(9)〜(12)を混合したものを添加する。(13)を添加してメーククレンジングジェルを得る。
【0033】
処方例9:メーククレンジングクリーム
A相 配合成分
(1)流動パラフィン 残余
(2)2−エチルヘキサン酸セチル 10.0
(3)イソヘキサデカン 5.0
(4)メチルフェニルポリシロキサン 5.0
(5)ジイソステアリンサンポリグリセリル 0.5
(6)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 5.0
(7)ラベンダー油 0.05
(8)防腐剤 適量
(9)酢酸トコフェロール 0.05
B相
(10)精製水 適量
(11)1,3−ブチレングリコール 6.0
(12)グリセリン 8.0
(13)エデト酸三ナトリウム 0.05
(14)エリスリトール 4.0
(15)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相にB相を加えて乳化機を用いて乳化し、目的の乳液を得る。
【0034】
処方例10:メーククレンジングクリーム
A相
(1)流動パラフィン 残余
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0
(3)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 5.0
(4)イソヘキサデカン 5.0
(5)メチルフェニルポリシロキサン 5.0
(6)ジイソステアリンサンポリグリセリル 0.5
(7)(スチレン/ブタジエン)コポリマー 6.5
(8)オレンジ油 0.05
(9)防腐剤 適量
(10)酢酸トコフェロール 0.05
B相
(11)精製水 適量
(12)1,3−ブチレングリコール 6.0
(13)ジプロピレングリコール 8.0
(14)エデト酸三ナトリウム 0.05
(15)エリスリトール 4.0
(16)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
(製法)
A相とB相を各々70℃に加熱し溶解した後、A相にB相を加えて乳化機を用いて乳化し、目的の乳液を得る。

【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、(スチレン/ブタジエン)コポリマーを油中水型乳化物に配合することにより、安定性、使用感触、特に塗布時ののびのよさ、べたつき感のなさ、なじみのよさに優れた化粧料を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(スチレン/ブタジエン)コポリマーを含有する油中水型の化粧料。
【請求項2】
(スチレン/ブタジエン)コポリマーの含有量が1.0〜10.0重量%である、請求項1記載の油中水型の化粧料。

【公開番号】特開2010−173997(P2010−173997A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−21278(P2009−21278)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】