説明

医薬品

本発明は、下記式(I)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシドを提供する:


上記式中、Mは下記基D1および基D2から選択され:


および、R、E、A、およびXは請求項において定義されている通りである。
前記化合物を含有した医薬組成物、前記化合物の製造方法と、CDKキナーゼ、GSK‐3キナーゼ、またはオーロラキナーゼにより媒介される病状の予防または治療における前記化合物の使用も提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物、その塩、その溶媒和物、その互変異性体、またはそのN‐オキシド:
【化1】

〔上記式中、Mは下記基D1および基D2から選択され:
【化2】

上記式中:
(A)Mが、基D1である場合:
Xは、O、NH、およびNCHから選択され、
Aは、結合および基NRから選択され、ここでRは水素またはメチルであり、
Eは、結合、CH、CH(CN)、およびC(CHから選択され、
は、以下から選択され:
(i)ヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルによって場合により置換された3〜5環員のシクロアルキル基、
(ii)O、N、S、およびSOから選択される一または二つのヘテロ原子環員を含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基、ここで前記へテロ環式基は場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換され、但し非置換4‐モルホリニル、非置換テトラヒドロピラン‐4‐イル、非置換2‐ピロリジニル、並びに非置換および1‐置換ピペリジン‐4‐イルは除かれ、
(iii)下記式の2,5‐置換フェニル基:
【化3】

上記式中、(a)XがNHまたはN‐CHである場合、Rは塩素およびシアノから選択され、および(b)XがOである場合、Rは、CNであり、
(iv)基CR、ここでRおよびRは、各々水素およびメチルから選択され、Rは水素、メチル、C1‐4アルキルスルホニルメチル、ヒドロキシメチル、およびシアノから選択され、
(v)メチル、エチル、メトキシ、およびエトキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリダジン‐4‐イル基、
(vi)置換イミダゾチアゾール基、ここで前記置換基はメチル、エチル、アミノ、フッ素、塩素、アミノ、およびメチルアミノから選択され、および
(vii)場合により置換された1,3‐ジヒドロイソインドール‐2‐イルまたは場合により置換された2,3‐ジヒドロインドール‐1‐イル基、ここで任意の置換基は、各場合において、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択され、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、
(viii)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換された3‐ピリジル、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、但し化合物2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリジン‐3‐カルボン酸〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕アミドおよび2,6‐ジメトキシ‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕ニコチンアミドは除かれ、
(ix)ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたチオモルホリンまたはそのS‐オキシドもしくはS,S‐ジオキシド、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、および
E‐AがNRである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(x)2‐フルオロフェニル、3‐フルオロフェニル、4‐フルオロフェニル、2,4‐ジフルオロフェニル、3,4‐ジフルオロフェニル、2,5‐ジフルオロフェニル、3,5‐ジフルオロフェニル、2,4,6‐トリフルオロフェニル、2‐メトキシフェニル、5‐クロロ‐2‐メトキシフェニル、シクロヘキシル、非置換4‐テトラヒドロピラニル、およびtert‐ブチル、
(xi)基NR1011、ここでR10およびR11は各々C1‐4アルキルであるか、またはR10およびR11は、NR1011がO、N、S、およびSOから選択される第二のヘテロ原子環員を場合により含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基を形成するように結合され、前記へテロ環式基は場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換され、
(xii)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONH、CONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリドン、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、
E‐Aが、C(CHNRまたはCH‐NRである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(xiii)非置換2‐フリルおよび2,6‐ジフルオロフェニル、および
E‐Aが、C(CHNRである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(xiv)非置換フェニル、および
Eが、CHである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(xv)非置換テトラヒドロピラン‐4‐イル、および
(B)Mが基D2である場合:
Aは、結合および基NRから選択され、ここでRは水素またはメチルであり、
Eは、結合、CH、CH(CN)、およびC(CHから選択され、
は、以下から選択され:
(xvi)下記式の2‐置換3‐フリル基:
【化4】

上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、5または6員飽和環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換され、
(xvii)下記式の5‐置換2‐フリル基:
【化5】

上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、5または6員飽和へテロ環式環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換され、但し化合物は5‐ピペリジン‐1‐イルメチルフラン‐2‐カルボン酸〔3‐(5,6‐ジメトキシ‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕アミドではなく、
(xviii)下記式の基:
【化6】

上記式中、Rは水素、メチル、エチル、またはイソプロピルであり、GはCH、O、S、SO、SO、またはNHであり、前記基はC1‐4ヒドロカルビル、ヒドロキシ、C1‐4ヒドロカルビルオキシ、フッ素、アミノ、モノおよびジC1‐4アルキルアミノから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により置換され、C1‐4ヒドロカルビルおよびC1‐4ヒドロカルビルオキシ基は各々ヒドロキシ、フッ素、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノによって場合により置換され、および
(xix)下記式の3,5‐二置換フェニル基:
【化7】

上記式中、XはO、NH、およびNCHから選択され、および
(C)Mが基D1である場合:
XがOであり、Aが基NR(Rは、水素である)であり、Eが結合であり、Rが2,6‐ジフルオロフェニルである場合、式(I)の化合物は、酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸(例えば、L‐アスコルビン酸)、アスパラギン酸(例えば、L‐アスパラギン酸)、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウ酸(例えば、(+)ショウノウ酸)、カプリン酸、カプリル酸、炭酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデカン酸、ドデシル硫酸、エタン‐1,2‐ジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D‐グルコン酸、グルクロン酸(例えば、D‐グルクロン酸)、グルタミン酸(例えば、L‐グルタミン酸)、α‐オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、塩酸、イセチオン酸、イソ酪酸、乳酸(例えば、(+)‐L‐乳酸および(±)‐DL‐乳酸)、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、(−)‐L‐リンゴ酸、マロン酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレンスルホン酸(例えば、ナフタレン‐2‐スルホン酸)、ナフタレン‐1,5‐ジスルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、プロピオン酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸(例えば、(+)‐L‐酒石酸)、チオシアン酸、トルエンスルホン酸(例えば、p‐トルエンスルホン酸)、吉草酸、およびシナホ酸からなる群より選択される酸と、形成される塩とから選択される酸付加塩である〕。
【請求項2】
Mが、下記基D1および基D2から選択される、請求項1に記載の化合物:
【化8】

〔上記式中:
(I)Mが、基D1である場合:
XはO、NH、およびNCHから選択され、
Aは、結合および基NRから選択され、ここでRは水素またはメチルであり、
Eは結合、CH、CH(CN)、およびC(CHから選択され、
は以下から選択され:
(i)ヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルによって場合により置換された3〜5環員のシクロアルキル基、
(ii)O、N、S、およびSOから選択される一または二つのヘテロ原子環員を含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基、ここで前記へテロ環式基は場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換され、但し非置換4‐モルホリニル、非置換テトラヒドロピラン‐4‐イル、非置換2‐ピロリジニルと、非置換および1‐置換ピペリジン‐4‐イルは除かれ、
(iii)下記式の2,5‐置換フェニル基:
【化9】

上記式中、(a)XがNHまたはN‐CHである場合、Rは塩素およびシアノから選択され、および(b)XがOである場合、RはCNであり、
(iv)基CR、ここでRおよびRは各々水素およびメチルから選択され、Rは水素、メチル、C1‐4アルキルスルホニルメチル、ヒドロキシメチル、およびシアノから選択され、
(v)メチル、エチル、メトキシ、およびエトキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリダジン‐4‐イル基、
(vi)置換イミダゾチアゾール基、ここで前記置換基はメチル、エチル、アミノ、フッ素、塩素、アミノ、およびメチルアミノから選択され、および
(vii)場合により置換された1,3‐ジヒドロイソインドール‐2‐イルまたは場合により置換された2,3‐ジヒドロインドール‐1‐イル基、ここで前記任意の置換基は、各場合において、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択され、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、
(viii)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換された3‐ピリジル、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、但し化合物2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリジン‐3‐カルボン酸〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕アミドおよび2,6‐ジメトキシ‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕ニコチンアミドは除かれ、
(ix)ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたチオモルホリンまたはそのS‐オキシドもしくはS,S‐ジオキシド、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、および
E‐AがNRである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(x)2‐フルオロフェニル、3‐フルオロフェニル、4‐フルオロフェニル、2,4‐ジフルオロフェニル、3,4‐ジフルオロフェニル、2,5‐ジフルオロフェニル、3,5‐ジフルオロフェニル、2,4,6‐トリフルオロフェニル、2‐メトキシフェニル、5‐クロロ‐2‐メトキシフェニル、シクロヘキシル、非置換4‐テトラヒドロピラニル、およびtert‐ブチル、
(xi)基NR1011、ここでR10およびR11は各々C1‐4アルキルであるか、またはR10およびR11は、NR1011がO、N、S、およびSOから選択される第二のヘテロ原子環員を場合により含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基を形成するように結合され、へテロ環式基は場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換され、
(xii)ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONH、CONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリドン、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基は場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換され、
E‐Aが、C(CHNRまたはCH‐NRである場合、Rは、追加的に以下から選択され:
(xiii)非置換2‐フリルおよび2,6‐ジフルオロフェニル、および
E‐AがC(CHNRである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(xiv)非置換フェニル、および
EがCHである場合、Rは追加的に以下から選択され:
(xv)非置換テトラヒドロピラン‐4‐イル、および
(II)Mが基D2である場合:
Aは、結合および基NRから選択され、ここでRは水素またはメチルであり、
Eは、結合、CH、CH(CN)、およびC(CHから選択され、
は以下から選択され:
(xvi)下記式の2‐置換3‐フリル基:
【化10】

上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、5または6員飽和環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換され、
(xvii)下記式の5‐置換2‐フリル基:
【化11】

上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、5または6員飽和へテロ環式環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換され、
(xviii)下記式の基:
【化12】

上記式中、Rは水素、メチル、エチル、またはイソプロピルであり、GはCH、O、S、SO、SO、またはNHであり、前記基はC1‐4ヒドロカルビル、ヒドロキシ、C1‐4ヒドロカルビルオキシ、フッ素、アミノ、モノおよびジC1‐4アルキルアミノから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により置換され、C1‐4ヒドロカルビルおよびC1‐4ヒドロカルビルオキシ基は各々ヒドロキシ、フッ素、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノによって場合により置換され、および
(xix)下記式の3,5‐二置換フェニル基:
【化13】

上記式中、XはO、NH、およびNCHから選択される〕。
【請求項3】
Mが基D1である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
XがO、NH、およびNCHから選択される、請求項2または3に記載の化合物。
【請求項5】
XがOである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Aが基NRであり、ここでRが水素またはメチルである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
Aが結合である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
Eが結合である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
EがCHである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
EがCH(CN)である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
EがC(CHである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、ヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルによって場合により置換された3〜5環員のシクロアルキル基である、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
シクロアルキル基が、場合により置換されたシクロプロピルおよびシクロブチル基、更に典型的には場合により置換されたシクロプロピル基から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が非置換シクロプロピル基である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
が、O、N、S、およびSOから選択される一または二つのヘテロ原子環員を含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基であり、前記へテロ環式基が場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換され、但し非置換4‐モルホリニル、非置換テトラヒドロピラン‐4‐イル、非置換2‐ピロリジニルと非置換および1‐置換ピペリジン‐4‐イルとを除く、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
が下記式の2,5‐置換フェニル基である、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物:
【化14】

(上記式中、(a)XがNHまたはN‐CHである場合、Rは塩素およびシアノから選択され、および(b)XがOである場合、RはCNである)。
【請求項17】
が基CRであり、ここでRおよびRが各々水素およびメチルから選択され、Rが水素、メチル、C1‐4アルキルスルホニルメチル、ヒドロキシメチル、およびシアノから選択される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
が、メチル、エチル、メトキシ、およびエトキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリダジン‐4‐イル基である、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
が置換イミダゾチアゾール基であり、ここで前記置換基がメチル、エチル、アミノ、フッ素、塩素、アミノ、およびメチルアミノから選択される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
が、場合により置換された1,3‐ジヒドロイソインドール‐2‐イルまたは場合により置換された2,3‐ジヒドロインドール‐1‐イル基であり、前記任意の置換基が各場合においてハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択され、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基が場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
が、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換された3‐ピリジルであり、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基が場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたチオモルホリンまたはそのS‐オキシドもしくはS,S‐ジオキシドであり、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基が場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
E‐AがNRであり、Rが2‐フルオロフェニル、3‐フルオロフェニル、4‐フルオロフェニル、2,4‐ジフルオロフェニル、3,4‐ジフルオロフェニル、2,5‐ジフルオロフェニル、3,5‐ジフルオロフェニル、2,4,6‐トリフルオロフェニル、2‐メトキシフェニル、5‐クロロ‐2‐メトキシフェニル、シクロヘキシル、非置換4‐テトラヒドロピラニル、およびtert‐ブチルから選択される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
E‐AがNRであり、Rが基NR1011であり、ここでR10およびR11が各々C1‐4アルキルであるか、またはNR1011がO、N、S、およびSOから選択される第二のヘテロ原子環員を場合により含有する4〜6環員の飽和へテロ環式基を形成するようにR10およびR11が結合され、へテロ環式基が場合によりC1‐4アルキル、アミノ、またはヒドロキシにより置換される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
E‐AがNRであり、Rがヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1‐4モノおよびジアルキルアミノ、CONHまたはCONH‐C1‐4アルキル、C1‐4アルキル、およびC1‐4アルコキシから選択される一または二つの置換基によって場合により置換されたピリドン基であり、ここで前記C1‐4アルキルおよびC1‐4アルコキシ基が場合によりヒドロキシ、メトキシ、またはアミノにより置換される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
E‐AがC(CHNRまたはCH‐NRであり、Rが非置換2‐フリルおよび2,6‐ジフルオロフェニルから選択される、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
E‐AがC(CHNRであり、Rが非置換フェニルである、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
EがCHであり、Rが非置換テトラヒドロピラン‐4‐イルである、請求項2〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
Mが基D2である、請求項2および4〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
態様(xvi)において、Rが下記式の2‐置換3‐フリル基である、請求項29に記載の化合物:
【化15】

(上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、前記5または6員飽和環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換される)。
【請求項31】
が下記式の5‐置換2‐フリル基である、請求項29に記載の化合物:
【化16】

(上記式中、RおよびRは同一であるかまたは異なり、水素およびC1‐4アルキルから選択されるか、またはRおよびRは、NRがO、NH、NMe、S、またはSOから選択される第二のヘテロ原子または基を場合により含有する5または6員飽和へテロ環式基を形成するように結合され、前記5または6員飽和へテロ環式環は場合によりヒドロキシ、フッ素、アミノ、メチルアミノ、メチル、またはエチルにより置換される)。
【請求項32】
が下記式の基である、請求項29に記載の化合物:
【化17】

(上記式中、Rは水素、メチル、エチル、またはイソプロピルであり、GはCH、O、S、SO、SO、またはNHであり、前記基はC1‐4ヒドロカルビル、ヒドロキシ、C1‐4ヒドロカルビルオキシ、フッ素、アミノ、モノおよびジC1‐4アルキルアミノから選択される一、二、または三つの置換基によって場合により置換され、前記C1‐4ヒドロカルビルおよびC1‐4ヒドロカルビルオキシ基は各々ヒドロキシ、フッ素、アミノ、モノまたはジC1‐4アルキルアミノによって場合により置換される)。
【請求項33】
が下記式の3,5‐二置換フェニル基である、請求項29に記載の化合物:
【化18】

(上記式中、XはXがO、NH、およびNCHから選択される通りである)。
【請求項34】
部分R‐E‐A‐が、表1において示された基から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項35】
基R‐E‐A‐が、A1、A4、A10、A11、A13、A20、A22、A23、A24、A29、A30、A31、A32、A38、A42、A43、A44、A46、A47、A49、A54、およびA56から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
基R‐E‐A‐が、A1、A4、A20、A24、A30、A44、A46、およびA54から選択され、好ましくは基A24である、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
下記式(II)の請求項2に記載の化合物:
【化19】

(上記式中、R、E、A、およびXは、先行する請求項のいずれか一項に定義したものと同義である)。
【請求項38】
XがOである、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
下記式(III)の請求項2に記載の化合物:
【化20】

(上記式中、R、R、およびEは、先行する請求項のいずれか一項に定義したものと同義である)。
【請求項40】
Eが結合である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
EがCHまたはC(CHである、請求項39に記載の化合物。
【請求項42】
Eが結合であり、RがHであり、Rがシクロアルキル基である、請求項39に記載の化合物。
【請求項43】
がシクロプロピル基であり、化合物が化合物1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素またはその塩である、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
塩、溶媒和物、またはN‐オキシドの形態をとる、請求項2〜43のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
化合物が、酢酸、メシル酸、エタンスルホン酸、DL‐乳酸、アジピン酸、D‐グルクロン酸、D‐グルコン酸、および塩酸塩から選択される塩の形態をとる、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
遊離塩基の形態をとる、請求項43に記載の化合物。
【請求項47】
実質的に結晶性である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
結晶性であり、(i)表2の座標において規定されるような結晶構造を有し、および/または(ii)結晶が結晶格子パラメーターa=7.66(10)、b=15.18(10)、c=17.71(10)Å、β=98.53(2)°、α=γ=90°の単斜晶空間群P21/n(#14)に属する、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
乳酸およびクエン酸塩と、それらの混合物とから選択される塩の形態をとる、請求項43に記載の化合物。
【請求項50】
L‐乳酸塩である、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
クエン酸塩である、請求項49に記載の化合物。
【請求項52】
L‐乳酸塩およびクエン酸塩の混合物である、請求項49に記載の化合物。
【請求項53】
前記乳酸(特にL‐乳酸)またはクエン酸塩が実質的に結晶であり、すなわちそれらが50%〜100%結晶であり、更に具体的には少なくとも50%結晶、少なくとも60%結晶、少なくとも70%結晶、少なくとも80%結晶、少なくとも90%結晶、少なくとも95%結晶、少なくとも98%結晶、少なくとも99%結晶、少なくとも99.5%結晶、または少なくとも99.9%結晶、例えば100%結晶である、請求項49〜52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
前記乳酸(特にL‐乳酸)またはクエン酸塩が、95%〜100%結晶、例えば少なくとも98%結晶、少なくとも99%結晶、少なくとも99.5%結晶、少なくとも99.6%結晶、少なくとも99.7%結晶、少なくとも99.8%結晶、または少なくとも99.9%結晶、例えば100%結晶である、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
無水である、請求項49〜54のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
前記化合物が結晶性であり、表4の座標により規定される結晶構造を有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩である、請求項53に記載の化合物。
【請求項57】
前記化合物が結晶性であり、図4および5において示されている結晶構造を有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩である、請求項53または56に記載の化合物。
【請求項58】
前記化合物が結晶性であり、斜方晶空間群P2(#19)に属する結晶構造を有し、97(2)Kでa=9.94(10)、b=15.03(10)、c=16.18(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩である、請求項53、56、または57に記載の化合物。
【請求項59】
前記化合物が結晶性であり、室温でa=10.08(10)、b=15.22(10)、c=16.22(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩である、請求項53、56、57、または58に記載の化合物。
【請求項60】
前記化合物が結晶性であり:
(a)表4および5において示されている結晶構造を有し、および/または
(b)表4の座標において規定される結晶構造を有し、および/または
(c)97(2)Kにおいてa=9.94(10)、b=15.03(10)、c=16.18(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有し、および/または
(d)室温においてa=10.08(10)、b=15.22(10)、c=16.22(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有し、および/または
(e)斜方晶空間群P2(#19)に属する結晶構造を有し、
1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩である、請求項53、56、57、58、または59に記載の化合物。
【請求項61】
本質的に図6において示されるX線粉末回折パターンを有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素L‐乳酸塩の結晶の形態をとる、請求項53、56、57、58、59、または60に記載の化合物。
【請求項62】
前記化合物が、図6において示されたX線粉末回折パターンのものと同様の回折角によりピークを示し、好ましくは前記ピークが図6におけるピークと同様の比強度を有する、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素の実質的に結晶性のL‐乳酸塩である、請求項53、56、57、58、59、60、または61に記載の化合物。
【請求項63】
前記化合物が結晶性であり、下記パラメーターの(いずれかの組合せにより)いずれか1以上またはすべてにより特徴付けられる、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩であり、すなわち前記塩が:
(a)図4および5において示されている結晶構造を有し、および/または
(b)例71の表4において座標により規定される結晶構造を有し、および/または
(c)97(2)Kにおいてa=9.94(10)、b=15.03(10)、c=16.18(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有し、および/または
(d)室温においてa=10.08(10)、b=15.22(10)、c=16.22(10)Å、α=β=γ=90°の結晶格子パラメーターを有し、および/または
(e)斜方晶空間群P2(#19)に属する結晶構造を有し、および/または
(f)17.50、18.30、19.30、19.60、および21.85°、更に具体的には追加的に12.40、15.20、15.60、17.50、18.30、18.50、19.30、19.60、21.85、および27.30°の回折角(2θ)、および/または5.06、4.85、4.60、4.53、および4.07、更に具体的には追加的に7.13、5.83、5.68、5.06、4.85、4.79、4.60、4.53、4.07、および3.26Åの面間隔(d)において主ピークの存在により特徴付けられるX線粉末回折パターンを有し、および/または
(g)図6または例72の表5において示されたX線粉末回折パターンのものと同様の回折角によりピークを示し、場合により前記ピークが図6または表5におけるピークと同様の比強度を有し、および/または
(h)実質的に図6において示されるX線粉末回折パターンを有し、および/または
(i)無水であり、DSCに付された場合に190℃において吸熱ピークを示し、および/または
(j)KBrディスク法を用いて分析された場合に、3229、2972、および1660cm−1において特徴的ピークを含む赤外スペクトルを示し、
請求項53、56、57、58、59、60、61、または62に記載の化合物。
【請求項64】
Mが基D1であり、XがOであり、Aが基NRであり、ここでRが水素であり、Eが結合であり、Rが2,6‐ジフルオロフェニルであり、前記化合物が酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸(例えば、L‐アスコルビン酸)、アスパラギン酸(例えば、L‐アスパラギン酸)、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウ酸(例えば、(+)ショウノウ酸)、カプリン酸、カプリル酸、炭酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデカン酸、ドデシル硫酸、エタン‐1,2‐ジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D‐グルコン酸、グルクロン酸(例えば、D‐グルクロン酸)、グルタミン酸(例えば、L‐グルタミン酸)、α‐オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、塩酸、イセチオン酸、イソ酪酸、乳酸(例えば、(+)‐L‐乳酸および(±)‐DL‐乳酸)、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、(−)‐L‐リンゴ酸、マロン酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレンスルホン酸(例えば、ナフタレン‐2‐スルホン酸)、ナフタレン‐1,5‐ジスルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、プロピオン酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸(例えば、(+)‐L‐酒石酸)、チオシアン酸、トルエンスルホン酸(例えば、p‐トルエンスルホン酸)、吉草酸、およびシナホ酸からなる群より選択される酸と形成される塩とから選択される酸付加塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項65】
前記酸付加塩が、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸(例えば、L‐アスコルビン酸)、アスパラギン酸(例えば、L‐アスパラギン酸)、安息香酸、ショウノウ酸(例えば、(+)ショウノウ酸)、カプリン酸、カプリル酸、炭酸、シクラミン酸、ドデカン酸、ドデシル硫酸、エタン‐1,2‐ジスルホン酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D‐グルコン酸、グルタミン酸(例えば、L‐グルタミン酸)、α‐オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、ラウリルスルホン酸、ムチン酸、ナフタレン‐1,5‐ジスルホン酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、セバシン酸、ステアリン酸、酒石酸(例えば、(+)‐L‐酒石酸)、チオシアン酸、およびシナホ酸からなる群より選択される酸から形成される、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
前記酸付加塩が、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、クエン酸、DL‐乳酸、フマル酸、グルコン酸、グルクロン酸、馬尿酸、塩酸、グルタミン酸、DL‐リンゴ酸、p‐トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸(メシル酸)、エタンスルホン酸(エシル酸)、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、および酒石酸からなる群より選択される酸から形成される、請求項64に記載の化合物。
【請求項67】
前記酸付加塩が、アジピン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、グルコン酸、馬尿酸、グルタミン酸、セバシン酸、ステアリン酸、および酒石酸からなる群より選択される酸から形成される、請求項64に記載の化合物。
【請求項68】
前記酸付加塩が塩酸と形成される、請求項64に記載の化合物。
【請求項69】
前記酸付加塩が、水中において25mg/mL以上、更に典型的には50mg/mL以上、好ましくは100mg/mL以上の溶解度を有する、請求項64に記載の化合物。
【請求項70】
前記塩が、D‐グルクロン酸、メシル酸、エシル酸、およびDL‐乳酸塩から選択される、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
1‐(2,6‐ジフルオロフェニル)‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のメシル酸塩である、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
1‐(2,6‐ジフルオロフェニル)‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のエシル酸(エタンスルホン酸)塩である、請求項70に記載の化合物。
【請求項73】
1‐(2,6‐ジフルオロフェニル)‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のDL‐乳酸塩である、請求項70に記載の化合物。
【請求項74】
1mg/mL以上、典型的には5mg/mL液体担体(例えば、水または緩衝系)以上、更に典型的には15mg/mL以上、更に典型的には20mg/mL以上、好ましくは25mg/mL以上の濃度により、1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素のL‐乳酸塩またはクエン酸塩またはそれらの混合物を含有する(例えば、医薬組成物の形態をとる)、水溶液。
【請求項75】
(i)前記L‐乳酸塩または(ii)前記L‐乳酸およびクエン酸塩の混合物を含有する、請求項74に記載の水溶液。
【請求項76】
2〜6、例えば2〜5、更に具体的には4〜6、例えば4〜5範囲のpHを有する、請求項74または75に記載の水溶液。
【請求項77】
緩衝化されている、請求項76に記載の水溶液。
【請求項78】
1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素の乳酸塩およびクエン酸緩衝剤を含有し、溶液が例えば約4.5の溶液pHを有する、請求項77に記載の水溶液。
【請求項79】
L‐乳酸およびクエン酸とそれらの混合物とから選択される1種以上の対イオンと一緒でプロトン化形の1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素、および場合により(i)1種以上の別な対イオン、例えば塩化物イオンおよび/または(ii)1種以上のI.V.賦形剤、例えば張度調整剤(例えば、グルコースのようなヘキソース糖、好ましくはD‐グルコース)の水溶液。
【請求項80】
前記乳酸およびクエン酸イオンが、10:1またはそれ以下、例えば10:1〜1:10、更に好ましくは8:1以下、7:1以下、6:1以下、5:1以下、4:1以下、3:1以下、2:1以下、または1:1以下、更に具体的には1:1〜1:10の乳酸:クエン酸比により溶液中に存在する、請求項79に記載の水溶液。
【請求項81】
前記乳酸およびクエン酸イオンが、1:1〜1:10、例えば1:1〜1:8、1:1〜1:7、1:1〜1:6、または1:1〜1:5、例えば約1:4.4の乳酸:クエン酸比により溶液中に存在する、請求項80に記載の水溶液。
【請求項82】
請求項74〜81のいずれか一項に記載の水溶液を凍結乾燥することにより形成される、凍結乾燥処方剤。
【請求項83】
L‐乳酸およびクエン酸とそれらの混合物から選択される1種以上の対イオンと一緒でプロトン化形の1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素、および場合により(i)1種以上の別の対イオン、例えば塩化物イオンおよび/または(ii)1種以上のI.V.賦形剤、例えば張度調整剤(例えば、グルコースのようなヘキソース糖、好ましくはD‐グルコース)を含んでなる(例えば、医薬組成物の形態をとる)、凍結乾燥処方剤。
【請求項84】
サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3により媒介される病状または症状の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項85】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3により媒介される病状または症状の予防または治療方法。
【請求項86】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を必要な対象者に投与することからなる、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3により媒介される病状または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項87】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物において異常細胞成長を含む疾患または症状を治療、またはそれから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項88】
異常細胞成長を阻害するために有効な量の、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物において異常細胞成長を含む疾患または症状、またはそれから生じる疾患または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項89】
cdkキナーゼ(例えば、cdk1またはcdk2)またはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物において異常細胞成長を含む疾患または症状、またはそれから生じる疾患または症状の治療方法。
【請求項90】
cdkキナーゼ(例えば、cdk1またはcdk2)またはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3活性を阻害するために有効な量の、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物において異常細胞成長を含む疾患または症状、またはそれから生じる疾患または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項91】
請求項1〜73のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と、キナーゼとを接触させることからなる、サイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3を阻害する方法。
【請求項92】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を用いてサイクリン依存性キナーゼまたはグリコーゲンシンターゼキナーゼ‐3の活性を阻害することにより細胞過程(例えば、細胞分裂)を調節する方法。
【請求項93】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼおよび/またはオーロラBキナーゼ)の上方調節により特徴付けられる疾患または症状の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項94】
癌がオーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼおよび/またはオーロラBキナーゼ)の上方調節により特徴付けられるものである、癌の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項95】
オーロラA遺伝子のIle31変種を有するサブ群から選択される患者における癌の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項96】
オーロラA遺伝子のIle31変種を有するサブ群の一部を形成していると診断された患者における癌の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項97】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を投与することからなる、オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼおよび/またはオーロラBキナーゼ)の上方調節により特徴付けられる疾患または症状の予防または治療方法。
【請求項98】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を投与することからなる、オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼおよび/またはオーロラBキナーゼ)の上方調節により特徴付けられる疾患または症状を軽減するか、またはその発生頻度を減らすための方法。
【請求項99】
癌に罹患した、または罹患した疑いがある患者における癌の予防または治療(またはそれを軽減するか、またはその発生頻度を減らす)方法であって、
(i)患者がオーロラA遺伝子のIle31変種を有するか否かを調べるために、患者を診断検査に付し、および(ii)患者が前記変種を有する場合は、その後でオーロラキナーゼ阻害活性を有した請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる方法。
【請求項100】
オーロラキナーゼ(例えば、オーロラAキナーゼおよび/またはオーロラBキナーゼ)の上方調節により特徴付けられる病状または症状の予防または治療(またはそれを軽減するか、またはその発生頻度を減らす)方法であって、
(i)オーロラキナーゼの上方調節に特有のマーカーを検出する診断検査に患者を付し、および(ii)診断検査がオーロラキナーゼの上方調節を示す場合は、その後でオーロラキナーゼ阻害活性を有した請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる方法。
【請求項101】
(a)CDKキナーゼの過剰活性化、および/または(b)正常CDK活性に対する経路の増感、および/または(c)サイクリンEの上方調節により特徴付けられる病状または症状の予防または治療(またはそれを軽減するか、またはその発生頻度を減らす)方法であって、
(i)(a)および/または(b)および/または(c)に特有のマーカーを検出する診断検査に患者を付し、および(ii)診断検査が(a)および/または(b)および/または(c)を示す場合は、その後でCDKキナーゼ阻害活性を有した請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を患者に投与することからなる方法。
【請求項102】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物が、前記化合物において治療されやすい疾患または症状を有すると、本明細書において記載された診断検査のいずれか1以上により特定された患者のサブ群へ(例えば、治療有効量により)投与される、治療方法、医学的使用、または前記使用向け化合物。
【請求項103】
本明細書において記載された病状の予防または治療用の薬剤の製造のための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項104】
例えば、本明細書において記載されている病状の予防または治療において医薬として使用される、請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項105】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物の治療有効量を哺乳動物に投与することからなる、本明細書において記載された病状または症状の予防または治療(または、それを軽減するか、またはその発生頻度を減らす)方法。
【請求項106】
請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物と薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項107】
医薬組成物が、水中において1mg/mL以上、典型的には5mg/mL以上、更に典型的には15mg/mL以上、更に典型的には20mg/mL以上、好ましくは25mg/mL以上の溶解度を有する塩の形態で請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を含んでなる、水溶液形で投与用の医薬組成物。
【請求項108】
医薬組成物が、水中において25mg/mL以上、典型的には50mg/mL以上、好ましくは100mg/mL以上の溶解度を有する塩の形態により請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を含んでなる、水溶液形で投与用の医薬組成物。
【請求項109】
25mg/mL以上、典型的には50mg/mL以上、好ましくは100mg/mL以上の濃度において、塩の形態により請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を含有した水溶液を含んでなる、医薬組成物。
【請求項110】
1mg/mL以上、典型的には5mg/mL液体担体(例えば、水)以上、更に典型的には15mg/mL以上、更に典型的には20mg/mL以上、好ましくは25mg/mL以上の濃度により、塩の形態により請求項1〜73のいずれか一項に記載の化合物を含有した水溶液を含んでなる、医薬組成物。
【請求項111】
前記塩が、酢酸、メシル酸、エタンスルホン酸、DL‐乳酸、アジピン酸、D‐グルクロン酸、D‐グルコン酸、および塩酸塩からなる群より選択される、請求項106〜110のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項112】
前記塩がL‐乳酸塩である、請求項106〜111のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項113】
液体組成物である、請求項106〜108およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項114】
水に溶解させるために乾燥(例えば、凍結乾燥)形態をとる、請求項106〜108およびそれらの従属項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項115】
例えば、注射(例えば、静脈内または皮下)注射または注入による、非経口投与用に適合化されている、請求項103〜114のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項116】
下記式(X)の化合物と:
【化21】

(i)Aが、結合である式(I)の化合物を得るために、アミド形成条件下でカルボン酸R‐E‐COHまたはその反応性誘導体、または
(ii)Aが、NHである式(I)の化合物を得るために、尿素形成条件下において式R‐E‐N=C=Oのイソシアネート、または
(iii)AがNRである式(I)の化合物を得るために、CDI、ホスゲン、またはトリホスゲンのようなカルボニル含有尿素形成試薬の存在下において式R‐E‐NRHのアミン
との反応からなる、請求項2〜63のいずれか一項に記載の化合物の製造方法。
【請求項117】
下記式(XXVII)もしくは(XXVIII)の化合物またはそれらの塩の製造方法であって:
【化22】

有機溶媒中、EDCおよびHOBtのようなカップリング剤の存在下において、下記式(XXIX)の化合物:
【化23】

(式中、PGはアミン保護基である)と、下記式(XXXI)の化合物:
【化24】

との反応からなる方法。
【請求項118】
式(XXIX)の化合物が下記式(XXXII)の化合物である:
【化25】

請求項117に記載の方法。
【請求項119】
3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イルアミンまたはその塩の製造方法であって、
(i)下記式(XXVIIa)または(XXVIIIa)の化合物:
【化26】

を、場合により加熱しながら、溶媒中酸により処理し、および
(ii)反応液を中和する、
ことからなる方法。
【請求項120】
1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素またはその塩の製造方法であって、
(i)場合により加熱しながら、溶媒中において請求項119に記載の式(XXVIIa)の化合物を酸により処理し、
(ii)反応液を中和し、
(iii)工程(ii)の生成物をカルボニル化試薬と反応させ、および
(iv)工程(iii)の生成物をシクロプロピルアミンと反応させる、
ことからなる方法。
【請求項121】
前記カルボニル化試薬が1,1′‐カルボニルジイミダゾール(CDI)またはホスゲン相当物、例えばトリホスゲンまたはホスゲンであり、好ましくは1,1′‐カルボニルジイミダゾール(CDI)である、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
1‐シクロプロピル‐3‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素の製造方法であって、
下記式(XXXIII)または(XXXIIIa)の化合物:
【化27】

をシクロプロピルアミンと反応させ、次いで場合により酸付加塩を形成させることからなる方法。
【請求項123】
式(I)における部分Aが基NHであり、請求項1〜73のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
好ましくは高温、例えば80℃を超える、更に典型的には90℃を超える、例えば95℃〜105℃の温度において、好ましくはN‐メチルピロリドンのような極性非プロトン溶媒中、(i)下記式(XXXIII)の化合物および/またはその位置異性体(XXXIIIa)、または(ii)式(XXXIV)の化合物および/またはその位置異性体(XXXIVa):
【化28】

と式R‐E‐NHの化合物との反応、次いで場合により式(I)の化合物の酸付加塩を形成させることからなる方法。
【請求項124】
先行する請求項のいずれか一項に記載の式(XXXII)、(XXVII)、(XXVIII)、(XXVIIa)、(XXVIIIa)、(XXXIII)、(XXXIIIa)、(XXXIV)、または(XXXIVa)の新規化学中間体自体。
【請求項125】
医薬組成物が非経口投与用に適合化されている請求項64〜73のいずれか一項に記載の化合物と、薬学上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項126】
水溶液の形態による投与用の、請求項125に記載の医薬組成物。
【請求項127】
25mg/mL以上、典型的には50mg/mL以上、好ましくは100mg/mL以上の濃度により、請求項64〜73のいずれか一項に記載の化合物を含有した水溶液を含んでなる、組成物(例えば、医薬組成物)。
【請求項128】
1‐(2,6‐ジフルオロフェニル)‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素の酸付加塩の製造方法であって、
溶媒(典型的には有機溶媒)または溶媒の混合液により1‐(2,6‐ジフルオロフェニル)‐N‐〔3‐(5‐モルホリン‐4‐イルメチル‐1H‐ベンゾイミダゾール‐2‐イル)‐1H‐ピラゾール‐4‐イル〕尿素遊離塩基の溶液を形成し、前記溶液を酸により処理して、酸付加塩の沈殿物を形成させることからなる方法。
【請求項129】
遊離塩基が溶解される溶媒と混和性である溶媒で、溶液として酸が加えられる、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
遊離塩基が最初に溶解される溶媒が、その酸付加塩が不溶性であるものである、請求項128に記載の方法。
【請求項131】
遊離塩基が第一溶媒(酢酸エチルまたは酢酸エチルと、メタノールのようなアルコールとの混合液である)に溶解され、次いで第二溶媒(ジエチルエーテルまたはジオキサンのエーテルである)中塩酸のような酸の溶液(例えば、濃または飽和溶液)が、酸付加塩の沈殿物が形成されるように加えられ、次いで沈殿物が例えば濾過により集められる、請求項128に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−526722(P2008−526722A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548898(P2007−548898)
【出願日】平成17年12月30日(2005.12.30)
【国際出願番号】PCT/GB2005/005097
【国際公開番号】WO2006/070195
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】