説明

半固体状洗浄剤

【課題】高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与えることができる半固体状洗浄剤を提供すること。
【解決手段】(A)N−アシルグリシン塩、(B)20℃で液体の1価の高級アルコール、(C)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面活性剤ならびに(D)二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物を含有してなる半固体状洗浄剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半固体状洗浄剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、洗顔剤、ボディーソープ、ハンドソープなどに有用な半固体状洗浄剤に関する。
【背景技術】
【0002】
身体の洗浄に用いられるジェル状洗浄剤、クリーム状洗浄剤、ペースト状洗浄剤などの半固体状の洗浄剤には、泡立ちが良く、優れた洗浄性を示す高級脂肪酸塩(石けん)が用いられている。しかしながら、高級脂肪酸塩が用いられた半固体状洗浄剤は、脱脂力が強いことから、洗浄後の肌にしっとりとした感触を与えにくく、配合バランスなどを調整したとしても、洗浄後の肌につっぱり感を与えてしまうという欠点がある。
【0003】
そこで、洗浄後の肌にしっとりとした感触を与えるために、高級脂肪酸塩の代わりにN−アシルアミノ酸塩を用いることが考えられる。しかしながら、N−アシルアミノ酸塩は、温度安定性に劣ることから、N−アシルアミノ酸塩を用いて調製された半固体状の洗浄剤は、保存時の温度条件によっては半固体状の状態を維持しにくいという欠点がある。また、N−アシルアミノ酸塩は、十分な泡質が得られにくく、十分な泡立ち感を与えることができないという欠点もある。
【0004】
これまで、N−アシルアミノ酸塩を含有し、温度安定性が改善された洗浄剤として、N−アシルアミノ酸アルカリ塩とベタイン系両性界面活性剤と水と有機酸とを含有する弱酸性皮膚洗浄剤(例えば、特許文献1などを参照)、N−長鎖アシル酸性アミノ酸および/またはその塩と多価アルコールと非イオン性界面活性剤と2価以上のカチオンおよび1価以上のアニオンからなる塩と水とを含有する低温安定クリーム状洗浄剤(例えば、特許文献2などを参照)などが開発されている。しかしながら、これらの洗浄剤では、温度安定性が、ある程度向上されているものの、いまだ十分な温度安定性が確保されていない。また、これらの洗浄剤は、泡立ち感も不十分である。
【0005】
したがって、近年、高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与える半固体状洗浄剤の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−19632号公報
【特許文献2】特開2008−13513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与える半固体状洗浄剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
(1) (A)N−アシルグリシン塩、(B)20℃で液体の1価の高級アルコール、(C)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面活性剤ならびに(D)二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物を含有してなる半固体状洗浄剤、
(2) (B)高級アルコールが、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールおよびデシルテトラデカノールからなる群より選ばれた少なくとも1種である前記(1)に記載の半固体状洗浄剤、
(3) (C)非イオン界面活性剤が、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ソルビタンおよびポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種である前記(1)または(2)に記載の半固体状洗浄剤、
(4) (A)N−アシルグリシン塩が、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムおよび/またはN−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の半固体状洗浄剤、ならびに
(5) (D)水酸基含有化合物が、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、スクロース、ラクトース、グリセリンおよびジグリセリンからなる群より選ばれた少なくとも1種である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の半固体状洗浄剤
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の半固体状洗浄剤は、高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与えるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の半固体状洗浄剤は、(A)N−アシルグリシン塩、(B)20℃で液体の1価の高級アルコール、(C)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面活性剤ならびに(D)二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物を含有する。
【0011】
本発明の半固体状洗浄剤は、(A)N−アシルグリシン塩を含有しているので、皮膚などにしっとりとした感触を与える。しかも、本発明の半固体状洗浄剤は、(A)N−アシルグリシン塩〔以下、「(A)成分」という〕に加え、(B)20℃で液体の1価の高級アルコール〔以下、「(B)成分」という〕と、(C)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面面活性剤〔以下、「(C)成分」という〕と、(D)二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物〔以下、「(D)成分」という〕とが併用されているので、高い温度安定性を示し、使用時に良好な泡立ち感および洗浄後に良好な肌状態を与える。
【0012】
なお、本明細書において、「半固体状」とは、流動性のないジェル状、クリーム状、ペースト状などの性状をいう。より具体的には、「半固体状」とは、ポリプロピレン製のチューブ容器(100mL容、吐出口の内径5mm)に半固体状洗浄剤50gを吐出口まで充填し、このチューブ容器の吐出口を下に向けて、20℃の雰囲気中で10秒間保持したときに垂れ落ちない状態のことをいう。
【0013】
(A)成分であるN−アシルグリシン塩は、本発明の半固体状洗浄剤では、優れた洗浄効果と洗浄後の皮膚にしっとりとした感触を与えるために用いられる。
【0014】
N−アシルグリシン塩のアシル基は、飽和または不飽和の直鎖アシル基であってもよく、飽和または不飽和の分岐アシル基であってもよい。アシル基の炭素数は、洗浄後の皮膚にしっとりとした感触を与える観点から、好ましくは8〜22である。アシル基としては、例えば、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ベヘニル基、ヤシ油脂肪酸由来のアシル基(以下、「ヤシ油脂肪酸アシル基」という)、パーム油脂肪酸由来のアシル基(以下、「パーム油脂肪酸アシル基」という)などが挙げられる。
【0015】
N−アシルグリシン塩としては、例えば、N−オクタノイルグリシングリシン塩、N−デカノイルグリシン塩、N−ラウロイルグリシン塩、N−ミリストイルグリシン塩、N−パルミトイルグリシン塩、N−ステアロイルグリシン塩、N−イソステアロイルグリシン塩、N−オレオイルグリシン塩、N−リノレオイルグリシン塩、N−ベヘニルグリシン塩、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシン塩、N−パーム油脂肪酸アシルグリシン塩などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。これらのN−アシルグリシン塩のなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の使用時の泡質および温度安定性を向上させる観点から、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシン塩が好ましい。
【0016】
塩としては、例えば、無機塩、有機アミン塩、塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。無機塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。有機アミン塩としては、例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。塩基性アミノ酸塩としては、例えば、アルギニン塩、リジン塩などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の使用時の泡質を向上させる観点から、アルカリ金属塩が好ましい。
【0017】
前記N−アシルグリシン塩の具体例としては、N−オクタノイルグリシンナトリウム、N−オクタノイルグリシンカリウム、N−オクタノイルグリシンマグネシウム、N−オクタノイルグリシンカルシウム、N−オクタノイルグリシンアンモニウム、N−オクタノイルグリシンアルミニウム、N−オクタノイルグリシン亜鉛、N−オクタノイルグリシンモノエタノールアミン、N−オクタノイルグリシンジエタノールアミン、N−オクタノイルグリシントリエタノールアミン、N−オクタノイルグリシンアルギニン、N−オクタノイルグリシンリジンなどのN−オクタノイルグリシン塩;N−デカノイルグリシンナトリウム、N−デカノイルグリシンカリウム、N−デカノイルグリシンマグネシウム、N−デカノイルグリシンカルシウム、N−デカノイルグリシンアンモニウム、N−デカノイルグリシンアルミニウム、N−デカノイルグリシン亜鉛、N−デカノイルグリシンモノエタノールアミン、N−デカノイルグリシンジエタノールアミン、N−デカノイルグリシントリエタノールアミン、N−デカノイルグリシンアルギニン、N−デカノイルグリシンリジンなどのN−デカノイルグリシン塩;N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ラウロイルグリシンカリウム、N−ラウロイルグリシンマグネシウム、N−ラウロイルグリシンカルシウム、N−ラウロイルグリシンアンモニウム、N−ラウロイルグリシンアルミニウム、N−ラウロイルグリシン亜鉛、N−ラウロイルグリシンモノエタノールアミン、N−ラウロイルグリシンジエタノールアミン、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイルグリシンアルギニン、N−ラウロイルグリシンリジンなどのN−ラウロイルグリシン塩;N−ミリストイルグリシンナトリウム、N−ミリストイルグリシンカリウム、N−ミリストイルグリシンマグネシウム、N−ミリストイルグリシンカルシウム、N−ミリストイルグリシンアンモニウム、N−ミリストイルグリシンアルミニウム、N−ミリストイルグリシン亜鉛、N−ミリストイルグリシンモノエタノールアミン、N−ミリストイルグリシンジエタノールアミン、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミン、N−ミリストイルグリシンアルギニン、N−ミリストイルグリシンリジンなどのN−ミリストイルグリシン塩;N−パルミトイルグリシンナトリウム、N−パルミトイルグリシンカリウム、N−パルミトイルグリシンマグネシウム、N−パルミトイルグリシンカルシウム、N−パルミトイルグリシンアンモニウム、N−パルミトイルグリシンアルミニウム、N−パルミトイルグリシン亜鉛、N−パルミトイルグリシンモノエタノールアミン、N−パルミトイルグリシンジエタノールアミン、N−パルミトイルグリシントリエタノールアミン、N−パルミトイルグリシンアルギニン、N−パルミトイルグリシンリジンなどのN−パルミトイルグリシン塩;N−ステアロイルグリシンナトリウム、N−ステアロイルグリシンカリウム、N−ステアロイルグリシンマグネシウム、N−ステアロイルグリシンカルシウム、N−ステアロイルグリシンアンモニウム、N−ステアロイルグリシンアルミニウム、N−ステアロイルグリシン亜鉛、N−ステアロイルグリシンモノエタノールアミン、N−ステアロイルグリシンジエタノールアミン、N−ステアロイルグリシントリエタノールアミン、N−ステアロイルグリシンアルギニン、N−ステアロイルグリシンリジンなどのN−ステアロイルグリシン塩;N−イソステアロイルグリシンナトリウム、N−イソステアロイルグリシンカリウム、N−イソステアロイルグリシンマグネシウム、N−イソステアロイルグリシンカルシウム、N−イソステアロイルグリシンアンモニウム、N−イソステアロイルグリシンアルミニウム、N−イソステアロイルグリシン亜鉛、N−イソステアロイルグリシンモノエタノールアミン、N−イソステアロイルグリシンジエタノールアミン、N−イソステアロイルグリシントリエタノールアミン、N−イソステアロイルグリシンアルギニン、N−イソステアロイルグリシンリジンなどのN−イソステアロイルグリシン塩;N−オレオイルグリシンナトリウム、N−オレオイルグリシンカリウム、N−オレオイルグリシンマグネシウム、N−オレオイルグリシンカルシウム、N−オレオイルグリシンアンモニウム、N−オレオイルグリシンアルミニウム、N−オレオイルグリシン亜鉛、N−オレオイルグリシンモノエタノールアミン、N−オレオイルグリシンジエタノールアミン、N−オレオイルグリシントリエタノールアミン、N−オレオイルグリシンアルギニン、N−オレオイルグリシンリジンなどのN−オレオイルグリシン塩;N−リノレオイルグリシンナトリウム、N−リノレオイルグリシンカリウム、N−リノレオイルグリシンマグネシウム、N−リノレオイルグリシンカルシウム、N−リノレオイルグリシンアンモニウム、N−リノレオイルグリシンアルミニウム、N−リノレオイルグリシン亜鉛、N−リノレオイルグリシンモノエタノールアミン、N−リノレオイルグリシンジエタノールアミン、N−リノレオイルグリシントリエタノールアミン、N−リノレオイルグリシンアルギニン、N−リノレオイルグリシンリジンなどのN−リノレオイルグリシン塩;N−ベヘニルグリシンナトリウム、N−ベヘニルグリシンカリウム、N−ベヘニルグリシンマグネシウム、N−ベヘニルグリシンカルシウム、N−ベヘニルグリシンアンモニウム、N−ベヘニルグリシンアルミニウム、N−ベヘニルグリシン亜鉛、N−ベヘニルグリシンモノエタノールアミン、N−ベヘニルグリシンジエタノールアミン、N−ベヘニルグリシントリエタノールアミン、N−ベヘニルグリシンアルギニン、N−ベヘニルグリシンリジンなどのN−ベヘニルグリシン塩;N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンマグネシウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカルシウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンアンモニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンアルミニウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシン亜鉛、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンモノエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンジエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンアルギニン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンリジンなどのN−ヤシ油脂肪酸アシルグリシン塩;N−パーム油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンナトリウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンマグネシウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンカルシウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンアンモニウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンアルミニウム、N−パーム油脂肪酸アシルグリシン亜鉛、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンモノエタノールアミン、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンジエタノールアミン、N−パーム油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンアルギニン、N−パーム油脂肪酸アシルグリシンリジンなどのN−パーム油脂肪酸アシルグリシン塩などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。これらのなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の使用時の泡質および温度安定性を向上させる観点から、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムおよび/またはN−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムが好ましい。
【0018】
本発明の半固体状洗浄剤中における(A)成分の含有量は、本発明の半固体状洗浄剤の使用時の泡質を向上させる観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは4質量%以上であり、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下である。
【0019】
(B)成分である20℃で液体の1価の高級アルコールは、(A)成分、(C)成分および(D)成分との併用により、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性、使用時の泡立ち感および洗浄後の肌状態をともに向上させる性質を有する。
【0020】
なお、本明細書において、「20℃で液体の1価の高級アルコール」は、常圧(101.325kPa)で20℃の気温において液体である1価の高級アルコールをいう。
【0021】
20℃で液体の1価の高級アルコールとしては、例えば、分岐鎖および/または不飽和二重結合を有する炭素数12〜40の1価のアルコールなどが挙げられる。20℃で液体の1価の高級アルコールの炭素数は、本発明の半固体状洗浄剤の泡質を向上させる観点から、好ましくは12〜40であり、より好ましくは14〜32であり、さらに好ましくは16〜32である。
【0022】
20℃で液体の1価の高級アルコールの具体例としては、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ドデシルヘキサデカノール、テトラデシルオクタデカノールなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。これらのなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールおよびデシルテトラデカノールからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
【0023】
本発明の半固体状洗浄剤中における(B)成分の含有量は、本発明の半固体状洗浄剤を半固体状の状態に保つ観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
【0024】
(C)成分である非イオン界面活性剤は、(A)成分、(B)成分および(D)成分との併用により、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性、使用時の泡立ち感および洗浄後の肌状態をともに向上させる性質を有する。また、(C)成分は、本発明の半固体状洗浄剤の使用時の泡質を向上させる性質を有する。
【0025】
(C)成分は、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種である。
【0026】
グリセリン脂肪酸エステルには、モノグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルが包含される。モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノウンデシレン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノリシノレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、ジベヘン酸グリセリル、オリーブ脂肪酸グリセリル、水添ダイズ脂肪酸グリセリル、水添パーム核油脂肪酸グリセリル、ヤシ脂肪酸グリセリルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、ジラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリル、モノベヘン酸デカグリセリルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0027】
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタンなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0028】
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、アルキル基の炭素数が8〜24であり、オキシエチレン基の付加モル数が2〜50であるポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが挙げられる。前記アルキル基は、直鎖アルキル基であってもよく、分岐アルキル基であってもよい。アルキル基の炭素数は、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは8〜24、より好ましくは12〜20、さらに好ましくは16〜18である。オキシエチレン基の付加モル数は、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは2〜50、より好ましくは2〜10、さらに好ましくは2〜8である。ポリオキシエチレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜15)エーテルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのポリオキシエチレンアルキルエーテルは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0029】
(C)成分のなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性および使用時の泡質を向上させる観点から、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ソルビタンおよびポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
【0030】
本発明の半固体状洗浄剤中における(C)成分の含有量は、本発明の半固体状洗浄剤を半固体状の状態に保つ観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
【0031】
(D)成分である水酸基含有化合物は、(A)成分、(B)成分および(C)成分との併用により、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性、使用時の泡立ち感および洗浄後の肌状態をともに向上させる性質を有する。
【0032】
二糖としては、例えば、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、マルトース(麦芽糖)、トレハロース、ラクツロース、セロビオースなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0033】
また、3価以上の多価アルコールとしては、例えば、エリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどの糖アルコール;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0034】
(D)成分のなかでは、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性をさらに向上させ、かつ洗浄後に良好な肌状態とする観点から、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、スクロース、ラクトース、グリセリンおよびジグリセリンからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
【0035】
本発明の半固体状洗浄剤中における(D)成分の含有量は、本発明の半固体状洗浄剤を半固体状の状態に保つ観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、本発明の半固体状洗浄剤の温度安定性を向上させる観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。
【0036】
本発明の半固体状洗浄剤には、本発明の目的が阻害されない範囲内で、例えば、保湿剤、油成分、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、パール化剤、スクラブ剤、香料、水などが含まれていてもよい。
【0037】
本発明の半固体状洗浄剤は、(A)成分と(B)成分と(C)成分と(D)成分と半固体状洗浄剤の種類に応じた成分とを混合し、全量を100質量%とすることにより、容易に得ることができる。
【0038】
なお、使用者に提供する際の本発明の半固体状洗浄剤の形態は、例えば、本発明の半固体状洗浄剤をポンプ容器、チューブ容器などの容器に充填した形態などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。なかでも、本発明の半固体状洗浄剤の吐出性に優れていることから、チューブ容器に充填した形態が好ましい。
【0039】
また、本発明の半固体状洗浄剤は、例えば、洗顔剤、ボディーソープ、ハンドソープなどに用いることができる。なかでも、本発明の半固体状洗浄剤は、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与えることができることから、洗顔剤に好適に用いることができる。
【0040】
以上説明したように、本発明の半固体状洗浄剤は、(A)成分であるN−アシルグリシン塩と、(B)成分である20℃で液体の1価の高級アルコールと、(C)成分である非イオン界面活性剤と、(D)成分である水酸基含有化合物とが併用されていることから、高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与えることができる。
【実施例】
【0041】
つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
【0042】
(実施例1〜14および比較例1〜15)
表1および表2に示される組成となるように各成分を室温下で配合し、混合することにより、洗浄剤を得た。なお、表1および表2において、カッコ内の「E.O.」はオキシエチレン基を示す。また、「E.O.」の前に記載されている数字はオキシエチレン基の付加モル数を示す。
【0043】
なお、表1および表2に記載の主な原料の入手先は、以下のとおりである。
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム〔味の素(株)製、商品名:アミライト GCS−11〕
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム〔味の素(株)製、商品名:アミライト GCK−11〕
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アラニンナトリウム〔味の素(株)製、商品名:アミライト ACS−12〕
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム〔味の素(株)製、商品名:アミソフト CK−22〕
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(2E.O.)〔日本サーファクタント工業(株)製、商品名:NIKKOL BS−2〕
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.)〔日本サーファクタント工業(株)製、商品名:NIKKOL MYS−40V〕
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)〔日本サーファクタント工業(株)製、商品名:NIKKOL HCO−60〕
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)〔花王(株)製、商品名:レオドール TW−S120V〕
【0044】
つぎに、各実施例および各比較例で得られた洗浄剤の製造直後における20℃での状態を以下の評価方法に基づいて評価した。
【0045】
〔洗浄剤の20℃での状態の評価方法〕
各実施例および各比較例で得られた洗浄剤50gを、ポリプロピレン製のチューブ容器(100mL容、吐出口の内径5mm)の内部に注入し、吐出口まで充填した。その後、このチューブ容器の吐出口を下に向けて、20℃の雰囲気中で10秒間保持し、チューブ容器の吐出口からの洗浄剤の垂れ落ちの有無を目視で観察した。
【0046】
このとき、洗浄剤がチューブ容器の吐出口から垂れ落ちない場合、当該洗浄剤の状態を「半固体状」と定義した。また、洗浄剤がチューブ容器の吐出口から垂れ落ちる場合、当該洗浄剤の状態を「液体状」と定義した。なお、本明細書において、「液体状」には、「乳液状」が包含される。これらの結果を表1および表2に併記する。表1および表2において、「○」は洗浄剤の20℃での状態が半固体状であることを示し、「×」は洗浄剤の20℃での状態が液体状であることを示す。
【0047】
表1および表2に示された結果から、各実施例および比較例4〜15それぞれで得られた洗浄剤の20℃での状態は、「半固体状」であることがわかる。また、比較例1〜3それぞれで得られた洗浄剤は、「液体状」であることがわかる。
【0048】
(試験例)
各実施例および各比較例で得られた洗浄剤の温度安定性、起泡時の泡立ち感および洗浄後の肌状態を以下の評価方法に基づいて評価した。これらの結果を表1および表2に併記する。
【0049】
〔温度安定性の評価方法〕
各実施例または各比較例で得られた洗浄剤50gを、ポリプロピレン製のチューブ容器(100mL容、吐出口の内径5mm)の内部に注入し、吐出口まで充填し、5℃の恒温槽、40℃の恒温槽または温度サイクル試験用恒温槽に、4週間保存した。なお、温度サイクル試験用恒温槽は、1日あたり5℃から45℃への昇温(昇温時間:12時間)および45℃から5℃への降温(降温時間:12時間)のサイクルを、それぞれ1回ずつ行なうように設定した。その後、チューブ容器の吐出口を10秒間下に向けて20℃の雰囲気中でチューブ容器の吐出口からの各洗浄剤の垂れ落ちの有無を目視で観察した。また、20℃の雰囲気中で透明ガラス板上に各洗浄剤を吐出し、吐出された各洗浄剤の状態を目視で観察した。
【0050】
つぎに、各温度条件下に保存したときの各洗浄剤の垂れ落ちの有無および状態に基づき、以下の評価基準に従って、各実施例または各比較例で得られた洗浄剤の温度安定性を評価した。なお、表中、「サイクル」は、1日あたり5℃から45℃への昇温(昇温時間:12時間)および45℃から5℃への降温(降温時間:12時間)のサイクルを、それぞれ1回ずつ行なうことを示す。
【0051】
<評価基準>
○:チューブ容器の吐出口から洗浄剤の垂れ落ちがなく、洗浄剤がペースト状の状態を保持している。
△:チューブ容器の吐出口から洗浄剤の僅かな垂れ落ちが認められ、洗浄剤の表面に明らかな流動化が認められる。
×:チューブ容器の吐出口から洗浄剤の垂れ落ちが認められ、洗浄剤の状態が液体状である。
【0052】
〔泡立ち感および肌状態の評価方法〕
官能評価パネル20名に、各実施例および各比較例で得られた洗浄剤を洗顔剤として使用してもらい、起泡時の泡立ち感および洗浄後の肌状態を評価させた。そして、各実施例および各比較例で得られた洗浄剤について、「泡立ち感に優れる」と回答した官能評価パネルの人数および「肌のつっぱり感はなく、しっとりしている」と回答した官能評価パネルの人数を集計した。
【0053】
<泡立ち感の評価基準>
◎:官能評価パネル20名中、16名以上が「泡立ち感に優れる」と回答。
○:官能評価パネル20名中、11〜15名が「泡立ち感に優れる」と回答。
△:官能評価パネル20名中、6〜10名が「泡立ち感に優れる」と回答。
×:官能評価パネル20名中、5名以下が「泡立ち感に優れる」と回答。
【0054】
<肌状態の評価基準>
◎:官能評価パネル20名中、16名以上が「肌のつっぱり感はなく、しっとりしている」と回答。
○:官能評価パネル20名中、11〜15名が「肌のつっぱり感はなく、しっとりしている」と回答。
△:官能評価パネル20名中、6〜10名が「肌のつっぱり感はなく、しっとりしている」と回答。
×:官能評価パネル20名中、5名以下が「肌のつっぱり感はなく、しっとりしている」と回答。
【0055】
【表1】

【0056】
【表2】

【0057】
表1および表2に示された結果から、N−アシルグリシン塩〔(A)成分〕、20℃で液体の1価の高級アルコール〔(B)成分〕、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面活性剤〔(C)成分〕ならびに二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物〔(D)成分〕を含有する各実施例で得られた洗浄剤は、半固体状であり、高い温度安定性を有するとともに、良好な泡立ち感が得られ、良好な肌状態を与えることがわかる。
【0058】
これに対して、前記(B)成分を含まない比較例1で得られた洗浄剤および前記(C)成分を含まない比較例2で得られた洗浄剤は、液体状であり、温度安定性が極めて低く、泡立ち感が悪く、やや悪い肌状態を与えることがわかる。また、前記(D)成分を含まない比較例3で得られた洗浄剤は、液体状であり、保存安定性が極めて悪く、泡立ち感がやや悪く、やや悪い肌状態を与えることがわかる。さらに、前記(A)成分以外のN−アシルアミノ酸塩を含有する洗浄剤(比較例4〜6)は、温度安定性が極めて低く、泡立ち感が悪く、やや悪い肌状態を与えることがわかる。また、前記(B)成分以外の高級アルコールを含む洗浄剤(比較例7〜9)は、温度安定性が低いことがわかる。また、前記(C)成分以外の非イオン界面活性剤を含む洗浄剤(比較例10〜12)は、温度安定性が極めて低く、泡立ち感がやや悪く、やや悪い肌状態を与えることがわかる。前記(D)成分以外の水酸基含有化合物を含む洗浄剤(比較例13〜15)は、温度安定性が極めて低く、泡立ち感が悪く、やや悪い肌状態を与えることがわかる。
【0059】
これらの結果から、各実施例で得られた洗浄剤は、(A)成分と(B)成分と(C)成分と(D)成分とが併用されているため、半固体状であり、高い温度安定性を示し、良好な泡立ち感が得られ、洗浄後に良好な肌状態を与えることがわかる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)N−アシルグリシン塩、(B)20℃で液体の1価の高級アルコール、(C)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種の非イオン界面活性剤ならびに(D)二糖および3価以上の多価アルコールからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基含有化合物を含有してなる半固体状洗浄剤。
【請求項2】
(B)高級アルコールが、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールおよびデシルテトラデカノールからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の半固体状洗浄剤。
【請求項3】
(C)非イオン界面活性剤が、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ソルビタンおよびポリオキシエチレンステアリルエーテルからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1または2に記載の半固体状洗浄剤。
【請求項4】
(A)N−アシルグリシン塩が、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムおよび/またはN−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムである請求項1〜3のいずれかに記載の半固体状洗浄剤。
【請求項5】
(D)水酸基含有化合物が、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、スクロース、ラクトース、グリセリンおよびジグリセリンからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載の半固体状洗浄剤。

【公開番号】特開2012−180292(P2012−180292A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42460(P2011−42460)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(390011442)株式会社マンダム (305)
【Fターム(参考)】