説明

半導体レーザ素子および半導体レーザ

【課題】FFPパワー依存性を縮小しつつキンクレベルの低下を抑制可能な半導体レーザ素子および半導体レーザを提供すること。
【解決手段】積層されたn型クラッド層2A,2B、活性層3A,3B、および積層方向と直角である出射方向に延びるリッジ部41A,41Bが形成されたp型クラッド層4A,4Bと、リッジ部41A,41Bを挟み、かつリッジ部41A,41Bとは屈折率が異なる電流狭窄層5A,5Bと、を備える半導体レーザ素子A1,A2であって、リッジ部41A,41Bは、出射方向中央寄りに位置する広幅部44A,44B、出射方向端寄りに位置し広幅部44A,44Bよりも幅が狭い狭幅部42A,42B、および広幅部44A,44Bおよび狭幅部42A,42Bを繋ぐテーパ部43A,43Bを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえDVDやCD−Rの読み書き処理に用いられる半導体レーザ素子および半導体レーザに関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、従来の半導体レーザの一例を示している。同図に示された半導体レーザYは、基板1上に半導体レーザ素子X1,X2がいわゆるモノシリックに形成された構造を有している。半導体レーザ素子X1は、互いに積層されたn型クラッド層92A、活性層93A、p型クラッド層94A、および電流狭窄層95Aを備えている。半導体レーザ素子X2は、互いに積層されたn型クラッド層92B、活性層93B、p型クラッド層94B、および電流狭窄層95Bを備えている。p型クラッド層94Aには、電気狭窄層95Aに挟まれたリッジ部96Aが形成されており、p型クラッド層94Bには、電気狭窄層95Bに挟まれたリッジ部96Bが形成されている。リッジ部96A,96Bは、一定幅で互いに平行に延びている。半導体レーザ素子X1からは、赤色のレーザ光が発せられ、半導体レーザ素子X2からは、赤外領域のレーザ光が発せられる。これにより、半導体レーザYは、DVDおよびCD−Rに対する書き込み処理および読み取り処理の双方に用いることができる。
【0003】
DVDおよびCD−Rに対する書き込み処理と読み取り処理とでは、半導体レーザYから発せられるレーザ光の出力が大きく異なる。読み取り処理には比較的低出力のレーザ光が用いられ、書き込み処理には比較的高出力のレーザ光が用いられるからである。半導体レーザ素子X1,X2から発せられるレーザ光は、一般的にその出力によってレーザ光の広がり形状を示すFFP(Far Field Pattern)が変化する。このFFPパワー依存性を小さくするには、リッジ部96A,96Bの幅を広くすることが有効であることが知られている。しかし、リッジ部96A,96Bの幅をあまりに広くすると、FFPが小さくなりビーム形状が所望の形状から大きく異なったものとなってしまう。また、電流値に対するレーザ出力の関係が不連続となるときのレーザ出力であるいわゆるキンクレベルが低下し、このキンクレベルが半導体レーザYの常用域に含まれてしまうという問題もある。
【0004】
【特許文献1】特開2007−287755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、FFPパワー依存性を縮小しつつキンクレベルの低下を抑制可能な半導体レーザ素子および半導体レーザを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面によって提供される半導体レーザ素子は、互いに積層された第1導電形半導体層、活性層、および積層方向と直角である出射方向に延びるリッジ部が形成された第2導電形半導体層と、上記リッジ部を挟み、かつ上記リッジ部とは屈折率が異なる電流狭窄層と、を備える半導体レーザ素子であって、上記リッジ部は、出射方向中央寄りに位置する広幅部、出射方向端寄りに位置し上記広幅部よりも幅が狭い狭幅部、および上記広幅部および上記狭幅部を繋ぐテーパ部を有することを特徴としている。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記狭幅部は、その出射方向寸法が20〜200μmである。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記狭幅部は、その幅が1.5〜4.0μmである。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記広幅部は、その幅が上記狭幅部の幅以上、5.0μm以下である。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記リッジ部に対して幅方向において離間しており、かつ上記積層方向において上記リッジ部よりも突出している隆起部が形成されている。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記活性層が、InGaAlP系半導体からなり、赤色のレーザ光を発する。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記活性層が、AlGaAs系半導体からなり赤外領域のレーザ光を発する。
【0013】
本発明の第2の側面によって提供される半導体レーザは、半導体基板と、上記半導体基板に形成された本発明の第1の側面によって提供される第1半導体レーザ素子と、上記半導体基板に形成され、かつ互いの出射方向が平行となるように上記第1半導体レーザ素子に対して並べられた、本発明の第1の側面によって提供される第2半導体レーザ素子と、を備えており、上記第1半導体レーザ素子と上記第2半導体レーザ素子とは、それぞれが出射するレーザ光の波長が異なることを特徴としている。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1半導体レーザ素子は、上記活性層がInGaAlP系半導体からなり、かつ赤色のレーザ光を発し、上記第2半導体レーザ素子は、上記活性層がAlGaAs系半導体からなり、かつ赤外領域のレーザ光を発する。
【0015】
このような構成によれば、PPFパワー依存性を縮小しつつキンクレベルの低下を抑制することができる。また、上記広幅部、上記狭幅部の寸法を上述した範囲とすることにより、PPFパワー依存性の縮小とキンクレベルの低下をさらに図るとともに、FFPのバラツキ防止、しきい値電流の低減、端面破壊防止といった効果を好適に奏する。このような上記半導体レーザは、たとえばDVDおよびCD−Rの読み書き処理のレーザ光源として用いるのに好適である。
【0016】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1〜図3は、本発明に係る半導体レーザの一例を示している。本実施形態の半導体レーザBは、基板1上に2つの半導体レーザ素子A1,A2が形成された構造とされている。本実施形態においては、半導体レーザ素子A1からは赤色のレーザ光が発せられ、半導体レーザ素子A2からは赤外領域のレーザ光が発せられる。これにより、半導体レーザBは、赤色のレーザ光と赤外領域のレーザ光とを同一方向に出射可能な二波長半導体レーザとして構成されている。このような半導体レーザBは、たとえば赤色のレーザ光によるDVDの読み書き処理、および赤外領域のレーザ光によるCD−Rの読み書き処理を行うのに用いられる。
【0019】
基板1は、半導体レーザ素子A1,A2の土台である。本実施形態においては、基板1の材質としてn型GaAsを用いたが、これに限定されず他の化合物半導体であってもよい。基板1の裏面には、電極11が形成されている。
【0020】
半導体レーザ素子A1は、n型クラッド層2A、活性層3A、p型クラッド層4A、電流狭窄層5A、およびp型コンタクト層6Aが積層された構造とされており、たとえば波長が650nm程度の赤色のレーザ光を発する。なお、理解の便宜上、図1および図2においては、p型コンタクト層6Aを省略している。
【0021】
n型クラッド層2Aは、たとえばn型InGaAlP系半導体からなり、その厚さがたとえば1〜10μm程度である。活性層3Aは、互いに組成が異なるInGaAlPからなる井戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造とされており、その全体厚さがたとえば0.04〜0.2μm程度である。
【0022】
p型クラッド層4Aは、たとえばP型InGaAlP系半導体からなり、その全体厚さがたとえば0.7〜3.5μm程度である。p型クラッド層4Aには、出射方向に延びるリッジ部41Aが形成されている。電流狭窄層5Aは、リッジ部41Aを挟むように形成されており、n型InGaAlP系半導体からなる。p型クラッド層4Aと電流狭窄層5Aとを比較すると、Alの組成比が電流狭窄層の方が若干高く、互いの屈折率が異なる。これにより、半導体レーザ素子A1は、活性層3Aで発生した光がリッジ部41Aと電流狭窄層5Aとの境界面によって反射され、リッジ部41Aに沿った導波路が形成される。
【0023】
図2に示すように、リッジ部41Aは、2つの狭幅部42A、2つのテーパ部43A、および広幅部44Aを有している。2つの狭幅部42Aは、リッジ部41Aの両端に位置している。本実施形態においては、リッジ部41Aは、その幅H1Aが1.5〜4μm、その長さLAが20〜200μmとされている。長さLAは、0.0036/nL〜0.036/nLとなるように決定されている(nL:コヒーレンス長さ)。広幅部44Aは、リッジ部41Aの出射方向中央に位置し、その幅が狭幅部42Aよりも広い。本実施形態においては、広幅部44Aは、その幅H2AがH1Aより大きく、かつ最大で5μmとされている。2つのテーパ部43Aは、2つの狭幅部42Aと広幅部44Aとを繋いでいる部分であり、その幅が出射方向において線形的に変化している。
【0024】
p型コンタクト層6Aは、たとえばp型GaAs系半導体からなり、その厚さがたとえば0.1〜10μm程度である。p型コンタクト層6A上には、たとえばTi/Auからなる電極層(図示略)が形成される。
【0025】
p型クラッド層4Aのうち、出射方向と直角である方向においてリッジ部41Aに対して離間し、かつこれを挟むように比較的厚肉の部位が設けられている。この厚肉部位、およびこれを覆う電流狭窄層5Aおよびp型コンタクト層6Aが、隆起部7Aとなっている。隆起部7Aは、リッジ部41Aよりも突出している。
【0026】
半導体レーザ素子A2は、n型クラッド層2B、活性層3B、p型クラッド層4B、電流狭窄層5B、およびp型コンタクト層6Bが積層された構造とされており、たとえば波長が780nm程度の赤外領域のレーザ光を発する。なお、理解の便宜上、図1および図2においては、p型コンタクト層6Bを省略している。
【0027】
n型クラッド層2Bは、たとえばn型InGaAlP系半導体からなり、その厚さがたとえば1〜10μm程度である。活性層3Bは、互いに組成が異なるAlGaAsからなる井戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造とされており、その全体厚さがたとえば0.04〜0.2μm程度である。
【0028】
p型クラッド層4Bは、たとえばP型InGaAlP系半導体からなり、その全体厚さがたとえば0.7〜3.5μm程度である。p型クラッド層4Bには、出射方向に延びるリッジ部41Bが形成されている。電流狭窄層5Bは、リッジ部41Bを挟むように形成されており、たとえばn型AlGaAs系半導体からなる。p型クラッド層4Bと電流狭窄層5Bとを比較すると、互いの屈折率が異なる。これにより、半導体レーザ素子A2においては、活性層3Bで発生した光がリッジ部41Bと電流狭窄層5Bとの境界面によって反射され、リッジ部41Bに沿った導波路が形成される。
【0029】
図2に示すように、リッジ部41Bは、2つの狭幅部42B、2つのテーパ部43B、および広幅部44Bを有している。2つの狭幅部42Bは、リッジ部41Bの両端に位置している。本実施形態においては、リッジ部41Bは、その幅H1Bが1.5〜4μm、その長さLBが20〜200μmとされている。長さLBは、0.0036/nL〜0.036/nLとなるように決定されている(nL:コヒーレンス長さ)。広幅部44Bは、リッジ部41Bの出射方向中央に位置し、その幅が狭幅部42Bよりも広い。本実施形態においては、広幅部44Bは、その幅H2BがH1Bより大きく、かつ最大で5μmとされている。2つのテーパ部43Bは、2つの狭幅部42Bと広幅部44Bとを繋いでいる部分であり、その幅が出射方向において線形的に変化している。
【0030】
p型コンタクト層6Bは、たとえばp型GaAs系半導体からなり、その厚さがたとえば0.1〜10μm程度である。p型コンタクト層6B上には、たとえばTi/Auからなる電極層(図示略)が形成される。
【0031】
p型クラッド層4Bのうち、出射方向と直角である方向においてリッジ部41Bに対して離間し、かつこれを挟むように比較的厚肉の部位が設けられている。この厚肉部位、およびこれを覆う電流狭窄層5Bおよびp型コンタクト層6Bが、隆起部7Bとなっている。隆起部7Bは、リッジ部41Bよりも突出している。
【0032】
次に、半導体レーザ素子A1,A2および半導体レーザBの作用について説明する。
【0033】
本実施形態によれば、リッジ部41A,41Bに広幅部44A,44Bを設けることにより、リッジ部41A,41Bの平均的な幅が広くなり、PPFパワー依存性を縮小することができる。図4は、幅H2A,H2BとPPFパワー依存性Δθの関係を示している。本図によく表れているように、幅H2A,H2Bが狭いほどPPFパワー依存性Δθが大きくなってしまう。次に、図5は、しきい値電流Ithと幅H2A,H2Bとの関係を示している。本図によく表れているように、幅H2A,H2Bが広すぎると、しきい値電流Ithが過度に大きくなってしまう。さらに、図6は、キンクレベルLkと幅H2A,H2Bとの関係を示している。本図によく表れているように、幅H2A,H2Bが大きすぎると、キンクレベルLkが不当に低下してしまう。以上より、発明者は、幅H2A,H2Bの大きさとして、狭幅部42A,42Bの幅H1A,H1Bよりも広く、最大で5μmとすれば、PPFパワー依存性Δθを縮小しつつ、しきい値電流の増大およびキンクレベルの低下を抑制するのに好適であることを見出した。
【0034】
また、狭幅部42A,42Bの幅H1A,H1Bが狭すぎるとFFPパワー依存性が増大し、さらに端面における光密度の増大により端面破壊(以下、COD)のおそれが大きくなる。一方、幅H1A,H2Aが広すぎると、キンクレベルが低下してしまう。幅H1A,H1Bを1.5〜4.0μmとすれば、FFPパワー依存性の縮小およびCOD回避とキンクレベルの低下防止とを図るのに好ましい。
【0035】
また、狭幅部42A,42Bの長さLA,LBが短すぎると、リッジ部41A,41Bの平均的な幅が広くなることとなり、製造時のへき開位置のずれに起因してFFPのバラツキが生じたり、キンクレベルの低下を招いたりするおそれがある。一方、長さLA,LBが長すぎると、リッジ部41A,41Bの平均的な幅が狭くなることとなり、FFPパワー依存性が増大してしまう。長さLA,LBを20〜200μmとすれば、FFPのバラツキおよびキンクレベルの低下を回避しつつ、FFPパワー依存性を縮小することができる。
【0036】
以上に述べた半導体レーザ素子A1,A2を備える半導体レーザBは、赤色のレーザ光および赤外領域のレーザ光を、低出力状態および高出力状態のいずれの状態で出射しても、FFPの変化が比較的小さい。このような半導体レーザBは、DVDおよびCD−Rの読み書き処理のレーザ光源として用いるのに好適である。
【0037】
また、隆起部7A,7Bが設けられていることにより、半導体レーザBをたとえば半導体レーザ装置のサブマウント(図示略)に搭載する際に、リッジ部41A,41Bに過大な力が作用することを回避することが可能である。これにより、リッジ部41A,41Bが損傷することを防止することができる。
【0038】
本発明に係る半導体レーザ素子および半導体レーザは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る半導体レーザ素子および半導体レーザの具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0039】
本発明にかかる半導体レーザ素子は、リッジ部の両端に本発明で言う狭幅部が形成されたものに限定されず、たとえばリッジ部の出射側端にのみ狭幅部が形成された構成であってもよい。本発明に係る半導体レーザ素子は、1つの半導体レーザ素子のみを備える半導体レーザに用いてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明にかかる半導体レーザ素子および半導体レーザの一例を示す要部斜視図である。
【図2】本発明にかかる半導体レーザ素子および半導体レーザの一例を示す要部平面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】広幅部の幅とFFPパワー依存性との関係を示すグラフである。
【図5】広幅部の幅としきい値電流との関係を示すグラフである。
【図6】広幅部の幅とキンクレベルとの関係を示すグラフである。
【図7】従来の半導体レーザ素子および半導体レーザの一例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
A1,A2 半導体レーザ素子
B 半導体レーザ
Ith しきい値電流
LA,LB 長さ
Lk キンクレベル
H1A,H1B 幅
H2A,H2B 幅
Δθ PPFパワー依存性
1 (半導体)基板
11 電極層
2A,2B n型クラッド層(第1導電形半導体層)
3A,3B 活性層
4A,4B p型クラッド層(第2導電形半導体層)
5A,5B 電流狭窄層
6A,6B p型コンタクト層
7A,7B 隆起部
41A,41B リッジ部
42A,42B 狭幅部
43A,43B テーパ部
44A,44B 広幅部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに積層された第1導電形半導体層、活性層、および積層方向と直角である出射方向に延びるリッジ部が形成された第2導電形半導体層と、
上記リッジ部を挟み、かつ上記リッジ部とは屈折率が異なる電流狭窄層と、
を備える半導体レーザ素子であって、
上記リッジ部は、出射方向中央寄りに位置する広幅部、出射方向端寄りに位置し上記広幅部よりも幅が狭い狭幅部、および上記広幅部および上記狭幅部を繋ぐテーパ部を有することを特徴とする、半導体レーザ素子。
【請求項2】
上記狭幅部は、その出射方向寸法が20〜200μmである、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
上記狭幅部は、その幅が1.5〜4.0μmである、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
上記広幅部は、その幅が上記狭幅部の幅以上、5.0μm以下である、請求項3に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
上記リッジ部に対して幅方向において離間しており、かつ上記積層方向において上記リッジ部よりも突出している隆起部が形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
上記活性層が、InGaAlP系半導体からなり、
赤色のレーザ光を発する、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
上記活性層が、AlGaAs系半導体からなり
赤外領域のレーザ光を発する、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
半導体基板と、
上記半導体基板に形成された請求項1ないし5のいずれかに記載の第1半導体レーザ素子と、
上記半導体基板に形成され、かつ互いの出射方向が平行となるように上記第1半導体レーザ素子に対して並べられた、請求項1ないし5のいずれかに記載の第2半導体レーザ素子と、を備えており、
上記第1半導体レーザ素子と上記第2半導体レーザ素子とは、それぞれが出射するレーザ光の波長が異なることを特徴とする、半導体レーザ。
【請求項9】
上記第1半導体レーザ素子は、上記活性層がInGaAlP系半導体からなり、かつ赤色のレーザ光を発し、
上記第2半導体レーザ素子は、上記活性層がAlGaAs系半導体からなり、かつ赤外領域のレーザ光を発する、請求項8に記載の半導体レーザ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−109261(P2010−109261A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281674(P2008−281674)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】