説明

半導体基板の製造方法および半導体製造装置

【課題】ダイシングされたチップをシートからピックアップする工程をよりスムーズに行なうことが可能な半導体基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明における半導体基板の製造方法は、個々のチップに切断された半導体基板が貼り付けられたシート2と、シート2が載せられた載置台11との間の領域8を、降圧機構7を用いて減圧する工程と、減圧を中断する工程と、上記減圧を中断する工程の後、降圧機構7を用いて領域8を再度減圧する工程と、チップ4をシート2からピックアップする工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体基板の製造方法および半導体製造装置に関するものであり、より特定的には、ダイシング工程における半導体基板の製造方法および半導体製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体基板を個々のチップに切断する工程(ダイシング工程)においては、半導体基板がダイシングシートと呼ばれるシート上に接着された状態で、切断処理が行なわれる。
【0003】
切断された個々のチップを1個ずつピックアップし後工程に送る半導体装置としては、たとえば特開2000−195877号公報(特許公報1)に開示される分離装置が知られている。特開2000−195877号公報には、チップをピックアップする際に、加熱されたダイシングシートを突起状の剣山に押し当てながら、剣山とダイシングシートとに挟まれた領域を真空状態にすることにより、ダイシングシートを下方に湾曲変形して、チップをダイシングシートから剥離する方法や、上記方法を用いる分離装置が開示されている。
【0004】
また、たとえば特開平9−283540号公報(特許公報2)には、ダイシングシートの下部(チップの直下)にエアが吹き込まれることにより、ダイシングシートを上方に湾曲変形して、チップをダイシングシートから剥離するするピックアップ方法や、上記ピックアップ方法を用いるダイボンディング装置が開示されている。
【0005】
さらに、たとえば特開平11−54594号公報(特許公報3)には、載置台上に載置された保持シート(ダイシングシート)の下方の吸引溝に負圧を付与することにより、保持シートを下方に湾曲変形することによりチップを保持シートから剥離する方法や、上記方法を用いる装置が開示されている。ここでは平面視におけるチップの周縁部における上記負圧をより強くすることにより、特に周縁部におけるチップを保持シートから容易に剥離できるようにし、その結果保持シート上のチップ全体が容易に剥離できるようになされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−195877号公報
【特許文献2】特開平9−283540号公報
【特許文献3】特開平11−54594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、たとえばダイシングシートの材質や、半導体基板(チップ)とダイシングシートとを接着するための接着剤によっては、半導体基板とダイシングシートとの密着性が非常に良好になることがある。半導体基板の裏面すなわち半導体基板とダイシングシートとが密着される面の仕様によっても、上記と同様に半導体基板とダイシングシートとの密着性が非常に良好になることがある。その場合、上述した各特許公報に開示された剥離方法や装置を用いても、チップをダイシングシートから剥離することが困難となることがある。その結果、チップのピックアップが困難となり、チップの生産性が低下することがある。
【0008】
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものである。その目的は、ダイシングされたチップをシートからピックアップする工程をよりスムーズに行なうことが可能な半導体基板の製造方法、および当該製造方法を行なうために用いる半導体製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る半導体基板の製造方法は、個々のチップに切断された半導体基板が貼り付けられたシートと、シートが載せられた載置台との間の領域を、降圧機構を用いて減圧する工程と、減圧を中断する工程と、減圧を中断する工程の後、降圧機構を用いて領域を再度減圧する工程と、チップをシートからピックアップする工程とを備える。
【発明の効果】
【0010】
上記シートと上記載置台との間の領域が減圧されれば、シートが湾曲変形することによりシートとチップとの密着力が弱くなる。この状態で一旦減圧を中断すれば、上記領域はエアが流入されることにより一旦加圧される。その後で再度上記領域が減圧されれば、シートの変形する方向が上記領域の圧力に応じて繰り返し変化するため、シートとチップとの密着力を弱め、チップをシートから剥離する処理がより確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態に係る半導体基板の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】図1中のピックアップ工程に関する手順を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1に係る、ピックアップ工程に関する手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1に係る半導体製造装置の構成を示す概略断面図である。
【図5】減圧工程時におけるダイシングシートの変形状態を示す概略断面図である。
【図6】実施の形態2に係る、ピックアップ工程に関する手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る半導体製造装置の構成を示す概略断面図である。
【図8】実施の形態2での加圧工程時におけるダイシングシートの変形状態を示す、概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施の形態について説明する。なお、各実施の形態において、同一の機能を果たす要素には同一の参照符号を付し、その説明は、特に必要がなければ繰り返さない。
【0013】
(実施の形態1)
本実施の形態に係る半導体基板の製造方法は、半導体基板を個々のチップにダイシングする工程の手順に関するものである。大まかな手順は、図1のフローチャートに示すように、まず半導体基板がダイシング(S10)された後、切断された個々のチップがダイシング用の製造装置からピックアップされ(S20)、次工程(S30)に搬送される。
【0014】
ここで本実施の形態においては、図1におけるピックアップ工程(S20)において、図2のフローチャートに示すように、減圧工程(S21)と加圧工程(S22)と減圧工程(S23)との3つの工程のシーケンスが実行される。より具体的には、図3のフローチャートに示すように、減圧工程(S21)とは真空引き工程(S21a)であり、加圧工程(S22)とは真空停止工程(S22a)とエア自然浸透工程(S22b)とからなる。そして減圧工程(S23)とは真空引き工程(S23a)である。
【0015】
次に上述した各工程について、各工程に用いられる半導体製造装置を参照しながら説明する。
【0016】
本実施の形態のダイシング工程には、たとえば図4に示す態様の半導体製造装置が用いられる。図4を参照して、半導体製造装置としてのダイシング装置10は、本体の内部に載置台11と、ヒーターブロック5と、剣山昇降機構6と、圧力変化機構7とを備える。また本体の外部にはリング3aやリング固定部材3を備える。
【0017】
載置台11の上部には、複数の突起である剣山1が形成されている。剣山1の上に、リング3aに貼り付けられたダイシングシート2が設置される。なおリング3aは平面視において環状となっており、リング3aは同じく平面視において環状のリング固定部材3によって、上記ダイシング装置10の本体に取り付けられている。
【0018】
剣山昇降機構6は剣山1を含む載置台11を図4の上下方向に移動するためのシリンダなどからなる装置である。この上下方向の運動により、剣山1の上のダイシングシート2を剣山1に対してより接触させたり、当該接触状態を弱くしてダイシングシート2を剣山1から開放させたりすることができる。
【0019】
圧力変化機構7とは、ダイシングシート2と剣山1とに挟まれた領域8(空間)のエアを吸収したり、上記領域8(空間)にエアを供給したりすることにより、領域8の圧力を変化させる装置である。本実施の形態1のダイシング装置10においては、上記圧力変化機構7は上記領域8を真空状態とする減圧部材(降圧機構)を有するものである。圧力変化機構7と載置台11(剣山1)とを連結するエア管9を通って、領域8と圧力変化機構7との間をエアが移動する。当該圧力変化機構7は降圧機構であるため、図4中の圧力変化機構7において下向きの矢印で示すように、領域8のエアを吸収することにより領域8の圧力が低下される。
【0020】
そしてダイシングシート2上のうち、特に剣山1と対向する領域には、ダイシング工程(S10)により半導体基板が切断されたチップ4が貼り付けられる。
【0021】
ダイシングシート2は、たとえばポリオレフィンやポリ塩化ビニル(PVC)により構成されるシートである。またリング固定部材3は、たとえばSS400などのスチール材からなり、ダイシングシート2が貼り付けられたリング3aを固定する構造となっている。ダイシングシート2はたとえばアクリル系の樹脂材料によりリング3aに固定され、またチップ4(半導体基板)はダイシングシート2上に、たとえばアクリル系の樹脂材料により貼り付けられる。
【0022】
このようにチップ4をダイシングシート2上に貼り付け、両者を接着することにより、半導体基板がダイシングシート2に対して固定された状態でダイシング工程(S10)がなされる。
【0023】
減圧工程(S21)を行なう際には、まずリング3aに固定されたダイシングシート2が、載置台11の下部のヒーターブロック5により加熱される。この加熱はダイシングシート2に予熱を与えるものであり、この加熱によってダイシングシート2はその主表面(表面のうちもっとも面積の大きい主要な面)に沿った方向に容易に伸縮される。また当該加熱は、チップ4とダイシングシート2とを互いに接着する樹脂材料を柔軟にし、チップ4がダイシングシート2に対して容易に剥離できるようにするためのものである。このためダイシングシート2は、ピックアップ工程(S20)の各工程を行なう間を通して、ヒーターブロック5により加熱されることが好ましい。
【0024】
次に剣山昇降機構6を用いて、剣山1(載置台11)を上昇することにより、剣山1(載置台11)がダイシングシート2をさらに押し当てた状態となるようにする。このようにすれば、ダイシングシート2は剣山1(載置台11)に対して主表面に沿った方向に関してさらに強い張力で張られた状態となる。
【0025】
このようにダイシングシート2が剣山1(載置台11)に対して強く張られた状態で、圧力変化機構7によりダイシングシート2と剣山1とに挟まれた領域8が真空引きされる(S21a)。すると図5に示すように、領域8における圧力の低下に伴い、剣山1の隣り合う先端1aに挟まれた領域において、谷1bを中心として、ダイシングシート2が図5の下方向に湾曲変形する。これは領域8の圧力が低下することにより、領域8に対向するダイシングシート2には領域8側に圧力が加わるためである。
【0026】
このため、(図5の上下方向に関して)特に谷1bの直上において、チップ4の主表面がダイシングシート2の主表面から剥離する。しかしたとえば(図5の上下方向に関して)特に先端1aに対向する領域については、ダイシングシート2は先端1aに対して接触していることが多く、先端1aの直上においてはチップ4の主表面はダイシングシート2の主表面から剥離しないことが多い。
【0027】
載置台11が多数の剣山1を有するため、減圧工程(S21)時にダイシングシート2が剣山1の形状に沿うように下方に湾曲変形することが容易になる。このことから、剣山1を有することにより、チップ4のダイシングシート2に対する剥離がより効率よくなされる。なお上記のダイシングシート2の湾曲変形は、ダイシングシート2が主表面に沿った方向に関して強く張られている場合に顕著になる。したがって上述したようにたとえば剣山1を上昇させることにより、剣山1(載置台11)がダイシングシート2をさらに押し当てた状態となるようにすることがより好ましい。
【0028】
次に加圧工程(S22)を行なう際には、圧力変化機構7によるエア吸引が一旦停止され(S22a)、領域8(図5参照)は加圧される。圧力変化機構7が領域8を減圧する作用が中断されると、たとえば剣山1とダイシングシート2との隙間などから、領域8にはエアが自然浸透される(S22b)。なお圧力変化機構7の降圧機構を作動したり停止したりなど、動作を切り替えるためには、たとえば図4に図示されない動作切り替えスイッチが用いられる。
【0029】
エアが領域8に任意時間浸透すれば、たとえば減圧工程(S21)において下方向に湾曲変形していたダイシングシート2は再び載置台11の主表面に沿う方向(水平方向)に延びるように変形する。なお、この変形もダイシングシート2が主表面に沿った方向に関して強く張られている場合に顕著になる。
【0030】
その後の減圧工程(S23)において、上記の減圧工程(S21)と同様の領域8への真空引きが再びなされる(S23a)。減圧工程(S23)においては減圧工程(S21)よりもさらに広範囲において、チップ4の主表面がダイシングシート2の主表面から剥離する。
【0031】
以上の手順によりチップ4とダイシングシート2との密着が十分弱くなったところで、当該チップ4がダイシングシート2からピックアップされ、当該チップ4は次工程に搬送される。
【0032】
以上に述べたように、本実施の形態の製造方法を用いれば、ダイシング工程(S10)を行なうためにダイシングシート2の主表面上に貼り付けられたチップ4の主表面が、ダイシングシート2の主表面から容易に剥離される。これは図2や図3に示すシーケンスを行ない、ダイシングシート2と剣山1との間の領域8の圧力を減圧、加圧、減圧の順に変化させ、減圧工程を2度行なうことにより、ダイシングシート2の湾曲変形がより確実になされ、当該湾曲変形によるチップ4の剥離がより確実になされるようになるためである。したがって、チップ4をダイシングシート2から容易にピックアップすることができる。
【0033】
なお本実施の形態のダイシング装置10においては、上記シーケンスが1度実行されることにより、1枚の半導体基板から切断されたほぼすべてのチップ4を1度にダイシングシート2から剥離させることができる。したがって、たとえば切断された個々のチップ4ごとに上述したシーケンスを行ない剥離を行なう必要がないため、ピックアップ工程(S20)のタクトタイムが比較的短縮される。
【0034】
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1と比較して、チップ4をダイシングシート2から剥離するための工程のシーケンスが一部異なっている。以下、本実施の形態の製造方法について説明する。
【0035】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、図1や図2のフローチャートに示す手順に従い、ダイシング工程後の処理がなされる。しかし本実施の形態においては、図6のフローチャートに示すように、加圧工程(S22)の一部であるエア自然浸透工程(S22b)の代わりに、エア排出工程(S22b)がなされる。この点において、本実施の形態は実施の形態1と異なる。
【0036】
つまり、実施の形態1においては、領域8(図5参照)の減圧を中断する工程の後、再度減圧する工程の前には自然にエアを領域8の内部に浸透させて領域8を昇圧していたのに対し、本実施の形態においては、領域8を積極的に昇圧する昇圧機構を用いて領域8が昇圧される。
【0037】
より具体的には、本実施の形態におけるダイシング装置20は、図7に示すように、圧力変化機構7が領域8を真空状態とする減圧部材(降圧機構)と、領域8にエアを供給するエア供給部材(昇圧機構)とを有している。
【0038】
つまり圧力変化機構7が一台で、降圧機構と昇圧機構との両方を有し、図7の圧力変化機構7中に矢印で示すように、圧力変化機構7がエア管9を通じて領域8のエアを吸収したり、領域8にエアを供給したりする。このためたとえば圧力変化機構7の昇圧機構は、降圧機構が作動した際に圧力変化機構7が吸収したエアを排出することが可能な構成とすることが好ましい。このようにすれば、設備の構成を簡略化することができる。またダイシング装置20においても、圧力変化機構7の降圧機構を作動したり加圧機構を作動したりなど、動作を切り替えるためには、たとえば図7に図示されない動作切り替えスイッチが用いられる。
【0039】
本実施の形態においても、減圧工程(S21)および、加圧工程(S22)のうち真空停止工程(S22a)については実施の形態1と同様である。また減圧工程(S23)についても実施の形態1と同様である。
【0040】
エア排出工程(S22b)においては、圧力変化機構7の真空引きを停止(S22a)した後、図7に示すように、領域8にエアを供給する。するとリング3aに貼り付けられたダイシングシート2は、領域8が加圧により膨張することに伴い、全体的に上方向に湾曲変形する。なお、この変形もダイシングシート2が主表面に沿った方向に関して強く張られている場合に顕著になる。
【0041】
以上のようにすれば、減圧工程(S21)や減圧工程(S23)の際と、加圧工程(S22)の際とでは、ダイシングシート2の湾曲変形する方向が互いに反対方向となる。このため、たとえば減圧工程(S21)や減圧工程(S23)においては実施の形態1と同様に、チップ4のうち剣山1の谷1bの直上(チップ4の主表面の中心近傍)において主に剥離がなされるのに対し、加圧工程(S22)においてはチップ4の主表面の縁部において主に剥離がなされる。
【0042】
これは、図5に示すように、減圧工程においては、剣山1の谷1bの直上を中心に、剣山1に沿ってダイシングシート2が小刻みに、下方向に湾曲変形するのに対し、図7の加圧工程(エア排出工程(S22b))においては、リング3aに貼り付けられた点を中心として、ダイシングシート2の全体が上方向に大きく湾曲変形するためである。図7に示すようにダイシングシート2が変形すれば、図8中に矢印で示すように、隣接するチップ4の縁部(角部)の距離が広がる方向に力が加わる。このとき当該縁部(角部)においてチップ4とダイシングシート2とが剥離する方向に力が加わる。
【0043】
本実施の形態のように減圧工程と加圧工程とのシーケンスを行なえば、実施の形態1よりもさらに確実に、チップ4の主表面に沿うより広範囲がダイシングシート2から剥離される。これは本実施の形態においては、図2の加圧工程(S22)のエア排出工程(S22b)において、実施の形態1の加圧工程(S22)のエア自然浸透工程(S22b)よりもチップ4のダイシングシート2に対する剥離が顕著になされるためである。このため、さらに容易にチップ4をダイシングシート2からピックアップする工程の作業効率を高めることができる。
【0044】
本発明の実施の形態2は、以上に述べた各点についてのみ、本発明の実施の形態1と異なる。すなわち、本発明の実施の形態2について、上述しなかった構成や条件、手順や効果などは、全て本発明の実施の形態1に順ずる。
【0045】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、半導体基板の製造工程の作業効率や、形成される半導体基板の品質をさらに高める技術として、特に優れている。
【符号の説明】
【0047】
1 剣山、1a 先端、1b 谷、2 ダイシングシート、3 リング固定部材、3a リング、4 チップ、5 ヒーターブロック、6 剣山昇降機構、7 圧力変化機構、8 領域、9 エア管、10,20 ダイシング装置、11 載置台。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々のチップに切断された半導体基板が貼り付けられたシートと、前記シートが載せられた載置台との間の領域を、降圧機構を用いて減圧する工程と、
前記減圧を中断する工程と、
前記減圧を中断する工程の後、前記降圧機構を用いて前記領域を再度減圧する工程と、
前記チップを前記シートからピックアップする工程とを備える、半導体基板の製造方法。
【請求項2】
前記降圧機構は前記領域を真空状態とする減圧部材である、請求項1に記載の半導体基板の製造方法。
【請求項3】
前記減圧を中断する工程の後、前記再度減圧する工程の前に、昇圧機構を用いて前記領域を昇圧する工程をさらに備える、請求項1または2に記載の半導体基板の製造方法。
【請求項4】
前記昇圧機構は前記領域にエアを供給するエア供給部材である、請求項3に記載の半導体基板の製造方法。
【請求項5】
前記降圧機構と前記昇圧機構とは同一の設備に含まれている、請求項3または4に記載の半導体基板の製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の半導体基板の製造方法に用いられる半導体製造装置。
【請求項7】
前記載置台には複数の突起が形成されている、請求項6に記載の半導体製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−228473(P2011−228473A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96814(P2010−96814)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】