説明

半導体発光素子の製造方法

【課題】この発明は、LEDチップの表面構造の如何にかかわらず、そのp型半導体層においてpパッド電極の下側の部分を平坦とし、残部に凹凸を形成する安価な方法を提供することを目的とする。
【解決手段】一つの光放出面に凹凸部43と平坦部41とを有する半導体発光素子の製造方法であって、光放出面へ全面的に凹凸を形成するための所定パターンを有する第1のマスク層50を形成するステップと、第1のマスク層50において平坦部41に対応する部分8の前記パターンを無効にするステップと、第1のマスク層50の有効なパターン部分を用いて、光放出面へ凹凸部43を形成するステップとを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体発光素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
短波長用の半導体発光素子として利用されるIII族窒化物系化合物半導体発光素子にはp型半導体層側から光を取り出すタイプがあり、フェイスアップ型LEDチップと呼ばれることがある。
かかるフェイスアップ型LEDチップでは、p型半導体層の電流密度を均一化するためにその表面のほぼ全域に透明電極が積層される。透光性を確保するためこの透明電極は薄膜に形成されるので、ワイヤボンディングを受けるために厚膜のpパッド電極が当該透明電極上に形成される。
LEDチップからの高い光取り出し効率を達成するため、p型半導体層の表面に又は透明電極の表面に凹凸を設ける技術が特許文献1〜3に開示されている。
【特許文献1】特開2005−259970号公報
【特許文献2】特開2006−128227号公報
【特許文献3】特開2007−019488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、pパッド電極の下側部分のp型半導体層又は透明電極に凹凸が形成されているので、その凹凸の影響がpパッド電極の表面にも及び、その結果、pパッド電極の表面の平坦性が乱れるおそれがある。pパッド電極の表面が平坦でなくなると、このpパッド電極に対するワイヤボンディング作業が困難になり、ボンディング後においても充分な接着強度を得られないおそれがある。
同様に、nパッド電極においてもその表面に平坦性が要求されるので、nパッド電極が積層されるn型半導体層のnパッド電極面(エッチングにより表出される)にも平坦性が必要である。ここにp型半導体層の全面に凹凸が形成されていたとすると、nパッド電極形成面を表出するためにp型半導体層、活性層及びn型半導体層の一部をエッチングにより除去したとき、p型半導体層の凹凸がnパッド電極形成面に転写されるおそれがある。
また、pパッド電極やnパッド電極に接する半導体層に凹凸が存在すると、散乱・回折によりパッド電極へ入射する光が増加することにより、光取出し効率が低下する場合がある。
勿論、特許文献3に記載の技術のように、透明電極においてpパッド電極が形成される部分以外の領域のみに凹凸を形成すれば、即ち、pパッド電極の下側の部分を平坦にすれば、pパッド電極の表面の平坦性を維持できる。
同様に、nパッド電極形成面を表出するためにエッチング除去されるp型半導体層の領域を平坦とすれば、nパッド電極形成面の平坦性が確保される。
【0004】
本発明者らの検討によれば、透明電極又はp型半導体層において所望の部分(pパッド電極の下側の部分及びnパッド電極形成面に対応する部分)を平坦として残部に凹凸を形成することは汎用的なパターニング技術を用いて容易に行うことができる。しかしながら、その用途、目的に応じてLEDチップの表面構造(形状、大きさ)は種々設計変更されるので、上記所望の部分のみを平坦にし、残部に凹凸を形成するためのマスクを個々のLEDチップ毎に準備していると、LEDチップの製造コストアップの原因となる。
このような問題は、先に例として挙げたフェリスアップ型LEDに限らず、凹凸を形成することにより素子の特性を向上させる場合に共通の問題である。
そこで、この発明は、LEDチップの表面構造の如何にかかわらず、そのp型半導体層において所望の部分を平坦とし、残部に凹凸を形成する安価な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上記目的を達成するものであり、次のように規定される。
即ち、この発明の第1の局面は、第1の面に凹凸部と平坦部とを有する半導体発光素子の製造方法であって、
前記第1の面へ全面的に凹凸を形成するための所定パターンを有する第1のマスク層を形成するステップと、
前記第1のマスク層において前記平坦部に対応する部分の前記パターンを無効にするステップと、
前記第1のマスク層の有効なパターン部分を用いて、前記第1の面へ前記凹凸部を形成するステップと、を含む、ことを特徴とする半導体発光素子の製造方法である。
このように規定される第1の局面の製造方法によれば、半導体発光素子において凹凸部と平坦部とを有する第1の面の形状及び構造の如何にかかわらず、第1のマスクを共通して用いることができる。従って、半導体発光素子の製造コストの上昇を抑制できる。
【0006】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面で規定される製造方法において、前記パターンを無効にするステップは前記パターンにおいて前記平坦部に対応する部分のパターンを他のマスク形成材料で被覆する。
このように規定される第2の局面の製造方法によれば、第1のマスク層の所望の部分を他のマスク形成材料で被覆するという簡易な方法で第1の面の平坦部に対応する部分のパターンを無効化するので、半導体発光素子の製造コスト上昇を抑制できる。
【0007】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面で規定される製造方法において、前記第1の面はp型層であり、
前記第1のマスク層を形成するステップは、前記p型層にハードマスク層を積層するステップと、該ハードマスク層をエッチングして前記ハードマスク層へ全面的に前記所定パターンを形成し、該ハードマスク層を前記第1のマスク層とするステップと、
前記パターンを無効にするステップは、前記所定パターンの形成されたハードマスク層からなる前記第1のマスク層の平坦部対応部分へレジスト材料を被覆してなる。
このように規定される第3の局面の製造方法は、第2の局面の発明をより具体化したものであり、第2の局面と同様に、安価に半導体発光素子を提供可能となる。
【0008】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面で規定される製造方法において、前記第1の面は基板の半導体接合面である。
このように規定される第4の局面の製造方法は、第2の局面の発明をより具体化したものであり、第2の局面と同様に、安価に半導体発光素子を提供可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
上記において、半導体発光素子としてIII族窒化物系化合物半導体素子を挙げることができる。ここで、III族窒化物系化合物半導体とは、一般式としてAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦X+Y≦1)の四元系で表され、AlN、GaN及びInNのいわゆる2元系、AlGa1−xN、AlIn1−xN及びGaIn1−xN(以上において0<x<1)のいわゆる3元系を包含する。III族元素の少なくとも一部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換しても良く、また、窒素(N)の少なくとも一部もリン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換できる。III族窒化物系化合物半導体層は任意のドーパントを含むものであっても良い。n型不純物として、Si、Ge、Se、Te、C等を用いることができる。p型不純物として、Mg、Zn、Be、Ca、Sr、Ba等を用いることができる。
III族窒化物系化合物半導体層は、周知の有機金属気相成長法(MOCVD法)、分子線結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッタ法、イオンプレーティング法等によって形成することができる。
なお、p型不純物をドープした後にIII族窒化物系化合物半導体を電子線照射、プラズマ照射若しくは炉による加熱にさらすことも可能である。
【0010】
発光素子はかかるIII族窒化物系化合物半導体を積層して構成される。発光のための層構成として量子井戸構造(多重量子井戸構造若しくは単一量子井戸構造)を採用することができる。そのほか、シングルへテロ型、ダブルへテロ型、ホモ接合型を採用することもできる。
【0011】
フェイスアップ型のIII族窒化物系化合物半導体発光素子ではそのp型層側が光放出面となり、このp型層の上に透明電極が積層され、更にpパッド電極が形成される。そして、p型層においてpパッド電極に対向する部分は平坦部とすることが好ましく、他方、それ以外の部分は凹凸形状にすることが好ましい。
発光素子を平面から見たとき、pパッド電極の下部に形成される平坦部の中心部とpパッド電極の中心部とは一致していることが好ましく、更には、平坦部の平面視形状の外郭はpパッド電極の平面視形状の外郭の外側に位置する。これにより、pパッド電極の表面に対するp型層の凹凸の影響をより確実に排除できる。
【0012】
発光素子の発光層で発生した光が上(下)面に屈折率から決まる臨界角以上の角度で入射した場合全反射する。上面と下面が平行であるため全反射を繰り返し、内部で吸収されてしまうため外部に出る事が出来ない。上面もしくは下面、または両方に凹凸部を設ける事により、臨界角以上の角度で入射した光であっても凹凸での光の散乱・回折により光が外部へ放出される。または散乱・回折により光の方向が臨界角以下へと変化する事で外部への放出が可能となる。ここに、凹凸部はpパッド電極及びnパッド電極下部の平坦部分を除く全面に形成することが好ましい。凹凸の形状、パターンは任意に選択可能である。p型層に凹凸を設ける事によりp型層と透明電極の接触面積が向上する。これにより接触抵抗の低下による駆動電圧の低下が期待できる。透明電極の材料として、ITO、NbドープTiO、ZnOなどの透明導電性性酸化物を採用する事が出来る。
【実施例】
【0013】
以下、この発明の実施例について図例を参照しながら説明をする。
図1はIII族窒化物系化合物半導体発光素子の基本的半導体積層構造を示す。この例では、サファイア基板1の上にIII族窒化物系化合物半導体からなるn型層2、活性層3及びp型層4を順に積層されている。
より詳しくは、n型層2として、サファイア基板1の上に、必要に応じてバッファ層を介在させて、シリコン(Si)をドープしたGaNから成るnコンタクト層が形成される。さらにこのnコンタクト層の上に、アンドープInGaN層とSiをドープしたn−GaN層とを繰り返し積層したnクラッド層が形成される。
【0014】
活性層3としては、アンドープInGaNから成る井戸層とアンドープGaNからなる障壁層とを繰り返し積層した多重量子井戸構造を採用できる。
【0015】
p型層4として、MgをドープしたAlGaN層とMgをドープしたInGaN層とを繰り返し積層したpクラッド層と、当該pクラッド層の上に形成されるコンタクト層を含む。コンタクト層はMgを少なめにドープしたpGaN層とMgを多めにドープしたpGaN層とからなる。
【0016】
p型層4の上全面に、SiOからなるハードマスク層5をPECVD法により膜厚100〜300nmに積層する。その後、ハードマスク層5の上全面に、レジストパターン6を形成する。レジストパターン6の形成方法としてステッパー法、EB直接描写法、ナノインプリント法、レーザーパルス露光法等を採用できる。レジストパターン6のパターン形状は任意に選択することができる。この実施例ではハードマスク5の上にレジストをホール状に残存させている。そのパターン周期は200〜1000nmとすることができる。
【0017】
次に、レジストパターン6から露出したハードマスク層5をドライエッチングにより除去して、レジストパターン6のパターンをハードマスク層5へ転写する。
図2では、パターンの転写されたハードマスク層50(第1のマスク層)において、第1の部分8と第2の部分9とをマスク材料としてのレジスト材料7で被覆する。このレジスト材料7はマスクアライナーなどを用いて第1のマスク層の所望の部分へ充填され、これを被覆する。
【0018】
第1の部分8は後述するpパッド電極13の下側に位置する。この第1の部分8はpパッド電極13の平面視形状と同じか若しくは大きくする。第1の部分8の中心位置とpパッド電極13の中心位置とは等しくすることが好ましい。
第2の部分9の下側に位置するp型層4、活性層3及びn型層2の一部はエッチングされ、n型層2を表出させてそこにnパッド電極15を積層する。表出されるn型層の表面の平坦性を確保するためには、最上層であるp型層4の表面を平坦にしておくことが好ましい。従って、第2の部分9はnパッド電極15の平面視形状より大きくする。第2の部分9の中心位置とpパッド電極15の中心位置とは等しくすることが好ましい。
【0019】
パターン化されたハードマスク層50において所定部分(この実施例ではpパッド電極とnパッド電極に対応する部分)のパターンを無効にする方策としてこの実施例ではレジスト材料7でハードマスク層50のパターンを被覆しているが、ハードマスク層50を無効化する方策はこれに限られるものではない。
p型層4へパターンを転写するための第1のマスク層の材料も実施例の二酸化シリコンに限定されるものでなく、その他の酸化物、窒化物(SiNなど)、金属(Niなど)をもちいることができる。
【0020】
図2の状態でドライエッチングを実行してハードマスク層50のパターンをp型層4に転写すると、図3に示すように、ハードマスク層50のパターンに対応してp型層4の表面に凹凸部43が形成される。レジスト材7でパターンが無効化されている第1の部分8及び第2の部分9に対応するp型層40の表面は平坦に保たれている。
【0021】
次に、p型層40の上にはスパッタ法によりITOからなる透明電極11(膜厚:300nm)が形成される。その後、透明電極11にはNi\Alを順次蒸着してpパッド電極13が形成される。表出したn型層2にはnパッド電極15が形成される。このnパッド電極15はn型層2側からV\Alを順次蒸着して形成する。これらパッド電極13、15の特性を安定させるため、熱処理を施す。
その後、パッド電極13、15を露出させた状態で、積層体の表面をSiOからなる保護膜17で被覆する。このようにして図4に示す半導体発光素子20が形成される。
【0022】
この半導体発光素子20ではp型層40においてpパッド電極13に対応する部分が平坦に維持されているため、pパッド電極13の表面に平坦性が確保され、ワイヤボンディング作業が容易になるとともにワイヤボンディングの結合力を強く維持できる。p型層の残部においては凹凸形状が維持されている。よって、臨界角以上の光も取り出される可能性が出来る事で光取出し効率が向上する。
n型層2においてもnパッド電極15の形成部分が平坦に維持されているため、nパッド電極15の表面に平坦性が確保され、ワイヤボンディング作業が容易になるとともにワイヤボンディングの結合力を強く維持できる。
【0023】
図5の例では、図1〜図3で説明した手法をサファイア基板に適用して、サファイア基板10へ凹凸部101を形成し、残部を平坦部とした。即ち、サファイア基板の全面にハードマスク層を積層し、ハードマスク層の全面にレジストパターンを形成する。そして、レジストパターンのパターンをハードマスク層に転写する。パターン化されたハードマスクにおいて所定部分(pパッド電極に対応する部分、nパッド電極に対応する部分)をレジスト材料で被覆してそのパターンを無効化し、その後、ハードマスクのパターンをサファイア基板へ転写する。これにより、図5に示す基板10を得ることができる。
【0024】
かかるサファイア基板10を用いて前の実施例と同様に半導体積層構造2〜4、電極構造11、13、15及び保護膜17を形成して図5の半導体発光素子100とする。
サファイア基板10に凹凸部101を形成すると、そこに入射した臨界角以上の光が散乱・回折により角度が臨界角以下に変わることで光取出し効率が向上する。
pパッド電極13及びnパッド電極15に対応する部分の平坦性を維持したサファイア基板10を用いれば、当該pパッド電極13及びnパッド電極15の表面の平坦性も確保できる。
【0025】
図6には、前2つの実施例を実行して得られる半導体発光素子200の例を示した。なお、図4及び図5と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】
図7には他の実施例の発光素子400を示す。この発光素子400は、フリップチップ型のLEDチップである。図7において図4と同一の機能を有する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この発光素子400はp型層440の全面に凹凸部が形成されており、p型層440の上に反射電極411及びpパッド電極413が順次積層されている。
ここに反射電極411はAg又はAl等を主成分とした高反射金属や、ITO、NbドープTiO2、ZnOなどの透明導電性酸化物上にAgまたはAl等を主成分とした高反射金属を積層したものを用いることができ、pパッド電極413はTi/Auなどの積層構造を用いることができる。
この発光素子400では、図2に示す段階において、第2の領域のみをレジスト7で被覆する。他は、図4に示した発光素子20と同様な方法で製造される。
このように形成された発光素子400では、p型層440の上面に凹凸が形成されているので、その散乱・回折により当該p型層の上面に達した光は反射電極411で効率よく反射されて基板1側へ戻される。これにより、光取出し効率が向上する。
【0027】
図8には他の実施例の発光素子500を示す。この発光素子500は基板1の半導体接合面に凹凸部101を有する。図8において図5及び図7と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この発光素子500では、基板1の半導体接合面に凹凸部101が形成されているので、発光素子500内において当該凹凸部101に到達した光は、凹凸部の散乱・回折作用により、基板1から外部へ放出される。もって、光取出し効率が向上する。
【0028】
図9には他の実施例の発光素子600を示す。この発光素子600はp型層40と基板1とにそれぞれ凹凸部を形成する。図8において図6及び図7と同一の作用を奏する要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この発光素子500ではp型層40の凹凸部(反射電極440)での高反射及び基板1の半導体接合面における凹凸部101での反射低減作用により、光取出し効率の向上を図れる。
【0029】
以下、次の事項を開示する。
(5)
反射電極がp型層の実質的な全面上に積層されるフリップチップ型の半導体発光素子であって、
前記p型層の表面に凹凸が形成され、
nパッド電極と接合するn型層の面は実質的に平坦である、
ことを特徴とする半導体発光素子。
(6)
前記n型層は基板上面に積層されており、前記基板上面において前記nパッド電極に対向する部分は平坦であり、前記反射面に対向する部分に凹凸が形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の半導体発光素子。
【0030】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
例えば、上記パターンの形成方法は、導光性(アクリル製やガラス製)、太陽電池、センサー、光導路等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施例の発光素子の製造方法(第1のマスク層の形成)を示す断面図である。
【図2】同じく発光素子の製造方法(第1のマスク層の部分的無効化)示す断面図である。
【図3】同じく発光素子の製造方法(光放出面へ凹凸部形成)示す断面図である。
【図4】実施例の製造方法を実行して得られた発光素子の構成を示す断面図である。
【図5】他の実施例の製造方法を実行して得られた発光素子の構成を示す断面図である。
【図6】他の実施例の製造方法を実行して得られた発光素子の構成を示す断面図である。
【図7】この発明を適用したフリップチップタイプの実施例の発光素子の構成を示す断面図である。
【図8】この発明を適用したフリップチップタイプの他の実施例の発光素子の構成を示す断面図である。
【図9】この発明を適用したフリップチップタイプの他の実施例の発光素子の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 基板、2 n型層、3 活性層、4,40 p型層、5,50 ハードマスク層、6 レジストパターン、7 レジスト材料、41 平坦部、43 凹凸部
20,100,200,400,500,600 半導体発光素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面に凹凸部と平坦部とを有する半導体発光素子の製造方法であって、
前記第1の面へ全面的に凹凸を形成するための所定パターンを有する第1のマスク層を形成するステップと、
前記第1のマスク層において前記平坦部に対応する部分の前記パターンを無効にするステップと、
前記第1のマスク層の有効なパターン部分を用いて、前記第1の面へ前記凹凸部を形成するステップと、を含む、ことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
【請求項2】
前記パターンを無効にするステップは前記パターンにおいて前記平坦部に対応する部分のパターンを他のマスク材料で被覆する、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項3】
前記第1の面はp型層であり、
前記第1のマスク層を形成するステップは、前記p型層にハードマスク層を積層するステップと、該ハードマスク層をエッチングして前記ハードマスク層へ全面的に前記所定パターンを形成し、該ハードマスク層を前記第1のマスク層とするステップと、
前記パターンを無効にするステップは、前記所定パターンの形成されたハードマスク層からなる前記第1のマスク層の平坦部対応部分へレジスト材料を被覆してなる、ことを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
【請求項4】
前記第1の面は基板の半導体接合面である、ことを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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