半導体記憶装置
【課題】 多ビットのデータを入出力可能であって、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えたDRAMを提供する。
【解決手段】 このDRAMでは、多数のグローバル入出力線対GIOがサブワードドライバ領域24間のメモリセルアレイ上を走る。ローカル入出力線対LIOはメモリサブブロック26ごとに複数に分割される。グローバル入出力線対GIOとローカル入出力線対LIOを接続するスイッチング素子30はセンスアンプ領域22上に分散して配置される。1つのローカル入出力線対LIOには複数のビット線対が共通に接続される。
【解決手段】 このDRAMでは、多数のグローバル入出力線対GIOがサブワードドライバ領域24間のメモリセルアレイ上を走る。ローカル入出力線対LIOはメモリサブブロック26ごとに複数に分割される。グローバル入出力線対GIOとローカル入出力線対LIOを接続するスイッチング素子30はセンスアンプ領域22上に分散して配置される。1つのローカル入出力線対LIOには複数のビット線対が共通に接続される。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に関し、さらに詳しくは、多数のグローバル入出力線対を有する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの半導体記憶装置においては、多バンク化、転送レートの高速化、大容量化に伴い、多ビットのデータを同時に入出力することが要求されているが、従来のメモリセルアレイ構成ではこの要求に応えるのは困難である。
【0003】第1の原因として、多バンク化が挙げられる。一般に、SDRAMでは4バンク、RDRAMでは16バンク、SLDRAMでは8バンクというように、ローアクセスの欠点を隠すためにバンク構成が採用されている。このようなDRAMは、ワンチップ内に独立した複数のメモリが存在するかのように動作する。バンク数は増大する傾向にあるが、1つのバンクに割当てられる物理的なメモリセルの数は少なくなるため、広いビット幅を確保することは困難になっている。
【0004】第2の原因として、高速転送レート実現のために、プリフェッチするデータ数の増加が挙げられる。上記3種のDRAMでは、データの転送速度を高めるため、クロックの立上がりおよび立下がりの両エッジを用いてデータを入出力するダブルデータレート(DDR)と呼ばれる手法が既に採用されている。読出/書込速度の画期的な向上が図れない今日、むしろ、低電圧化、微細化、大容量化に伴うアレイマットサイズの増大によるアレイ動作速度の遅延のため、データを一度にアレイからラッチ回路やレジスタなどにフェッチし、その後、データを少しずつ出力するというプリフェッチ方式が主流になっている。プリフェッチするデータ量を確保するためには、アレイマットからのビット幅を確保しなければならない。
【0005】第3の原因として、チップサイズの制約が挙げられる。プロセス技術の進歩によりデザインルールは微細化しているが、DRAMの大容量化に伴いチップサイズは増大する傾向にある。そこで、少しでもチップサイズを小さくするために、ビット線やワード線の分割単位を大きくし、メモリセルアレイ以外の回路を少なくすることが試みられている。しかしながら、それは、サブブロックのサイズを大きくし、グローバル入出力線対の走る領域を少なくすることになる。メモリマットのサイズは大きくなり、一度に活性化されるセンスアンプの数が増えても、データをメモリセルアレイから出力するためのグローバル入出力線対の数が制限されているため、ビット数を大きくすることはできない。
【0006】ここで、ビット幅を確保する安易な策として、データをアレイマットから出力するローカル入出力線対用の領域であるセンスアンプ領域や、グローバル入出力線対用の領域であるサブワードドライバ領域またはワード線シャント領域などのレイアウト面積を増やし、これにより多数配線を可能にすることが考えられる。しかしながら、この策はチップサイズを増大させることになる。
【0007】上記のような問題を解決するために、ローカル入出力線対を複数に分割し、その分割されたローカル入出力線対に1対1に対応してグローバル入出力線対を配置した半導体記憶装置が提案されている(特開平10−40682号公報参照)。
【0008】上記公報の図2には、ワード線シャント領域ではなくメモリセルアレイ上を走る多数のグローバル入出力線対が示されている。各グローバル入出力線対には複数のローカル入出力線対が接続されている。各ローカル入出力線対には1つのビット線対しか接続されていない。そのため、ローカル入出力線対はスイッチング素子を介さずに直接グローバル入出力線対に接続されている。
【0009】また、上記公報の図5にも、ワード線シャント領域ではなくメモリセルアレイ上を走る多数のグローバル入出力線対が示されている。また、これらのグローバル入出力線対と交差し、かつグローバル入出力線対と1対1に対応してローカル入出力線対が配置されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図2に示された半導体記憶装置では、1つのローカル入出力線対に1つのビット線対しか接続されておらず、各列に配置された複数のビット線対に対してグローバル入出力線対が1つずつ配置されているため、グローバル入出力線対の数は多くなりすぎる。また、この装置では、グローバル入出力線対をコラム選択線と1対1で設けなければならないため、これら線間の寄生容量が大きくなりすぎ、動作速度の遅延や消費電力の増大を招くという問題が生じる。
【0011】また、上記図5に示された半導体記憶装置では、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数に常に等しいため、ローカル入出力線対の数を増やすと、グローバル入出力線対の数も増やさなければならず、その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数も増やさなければならない。そのため、この装置ではローカル入出力線対の増設に伴いレイアウト面積が著しく増大するという問題が生じる。
【0012】この発明の目的は、多ビットのデータを入出力可能な半導体記憶装置を提供することである。
【0013】この発明のもう1つの目的は、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えながら多数のグローバル入出力線対をメモリセルアレイ上に配置した半導体記憶装置を提供することである。
【0014】この発明のさらにもう1つの目的は、メモリアレイ面積の増大を抑えながら多数のグローバル入出力線対をメモリセルアレイ上に配置した半導体記憶装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体記憶装置は、メモリセルアレイを備える。メモリセルアレイは、行に配置された複数のセンスアンプ領域および列に配置された複数の所定領域により複数のサブアレイに分割される。複数のサブアレイは行および列に配置される。サブアレイの各々の複数のセグメントに分割される。複数のセグメントは列に配置される。サブアレイの各々は、複数のワード線を備える。複数のワード線は、複数のセグメントを横断するように行に配置される。セグメントの各々は、複数のビット線対と、複数のセンスアンプと、複数のローカル入出力線対と、複数のコラム選択ゲートとを備える。複数のビット線対は、列に配置される。複数のセンスアンプは、センスアンプ領域上に形成され、ビット線対対応して設けられる。センスアンプの各々は、対応するビット線対に接続される。複数のローカル入出力線対は、ワード線に並行して配置される。コラム選択ゲートの各々は、ビット線対の1つに対応して設けられ、かつ対応するビット線対とローカル入出力線対の1つとの間に接続される。上記半導体記憶装置はさらに、複数のコラム選択線と、複数のグローバル入出力線対と、複数のスイッチング素子とを備える。複数のコラム選択線は、列に配置されたサブアレイを縦断するようにビット線対と並行して配置される。コラム選択線の各々は、コラム選択ゲートの少なくとも2つに対応して設けられ、かつ対応する少なくとも2つのコラム選択ゲートに接続される。複数のグローバル入出力線対は、複数の所定領域の間に形成され、列に配置されたサブアレイを縦断するようにビット線対と並行して配置され、かつ複数のローカル入出力線対と交差する。複数のスイッチング素子は、センスアンプ領域上に形成され、複数のローカル入出力線対と複数のグローバル入出力線対との間にそれぞれ接続される。
【0016】上記半導体記憶装置においては、複数のグローバル入出力線対が所定領域の間に形成されているため、グローバル入出力線対の数を増やすことにより、多ビットのデータを同時に入出力することが可能になる。しかも、コラム選択線の各々は少なくとも2つのコラム選択ゲートに対応して設けられ、複数のビット線対が1つのローカル入出力線対に共通に接続されているため、グローバル入出力線対の数がコラム選択線の数に比べて多過ぎず、それら線間の寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。また、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数よりも少ないため、グローバル入出力線対の数を増やすことなく、ローカル入出力線対の数のみを増やすことができる。その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数を増やす必要はなく、たとえローカル入出力線対を増設してもレイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0017】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、複数のセンスアンプに接続された第1のセンスアンプ駆動線を備える。上記スイッチング素子の各々は、第1のセンスアンプ駆動線に接続されたゲートを有するトランジスタを含む。
【0018】したがって、スイッチング素子を制御するための信号線を新たに設ける必要がなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0019】好ましくは、上記スイッチング素子の各々は、互いに並列に接続されたNおよびPチャネルMOSトランジスタを含む。
【0020】したがって、スイッチング素子による電圧降下を小さくすることができ、グローバル入出力線対とローカル入出力線対との間で安定してデータを転送することができる。
【0021】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、複数のセンスアンプに接続された第2のセンスアンプ駆動線を備える。センスアンプの各々は、相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタと、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタとを含む。上記第1のセンスアンプ駆動線はセンスアンプの2つのNチャネルMOSトランジスタのソースに接続される。第2のセンスアンプ駆動線はセンスアンプの2つのPチャネルMOSトランジスタのソースに接続される。スイッチング素子のNチャネルMOSトランジスタのゲートは第1のセンスアンプ駆動線に接続され、スイッチング素子のPチャネルMOSトランジスタのゲートは第2のセンスアンプ駆動線に接続される。
【0022】したがって、スイッチング素子を制御するための信号線を新たに設ける必要がなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0023】好ましくは、上記トランジスタのゲートはビット線対の少なくとも2つと交差するように配置される。
【0024】したがって、トランジスタのゲートは長く、チャネル幅が広くなる。そのため、トランジスタによる電圧降下を小さくすることができ、グローバル入出力線対とローカル入出力線対との間で安定してデータを転送することができる。
【0025】好ましくは、グローバル入出力線対の一方および他方グローバル入出力線はコラム選択線と交互に配置される。
【0026】したがって、グローバル入出力線とコラム選択線との間の寄生容量の増大を抑えることができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0027】好ましくは、上記コラム選択線の少なくとも2つは互いに隣接して配置される。グローバル入出力線対は互いに隣接して配置されたコラム選択線の両側に配置される。
【0028】このようにグローバル入出力線対は互いに離れて配置されているため、グローバル入出力線とコラム選択線との間の寄生容量の増大を抑えることができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0029】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、複数のメインワード線と、複数のサブデコーダとを備える。複数のメインワード線は、複数のサブアレイを横断するように行に配置され、ロウデコーダに接続される。複数のサブデコーダは、所定領域上に形成され、サブアレイ中の複数のワード線にそれぞれ接続される。
【0030】好ましくは、上記複数のワード線は行に配置された複数のサブアレイを横断するように配置される。上記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、複数のシャント線とを備える。ロウデコーダは、複数のワード線に接続される。複数のシャント線は、複数のワード線に対応して形成される。シャント線の各々は、対応するワード線に所定領域上に形成された複数のスルーホールを通して接続される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
【0032】[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。図1を参照して、このDRAM10は、16個のメモリマット(メモリセルアレイ)12と、メモリマット12の読出/書込を制御する周辺回路14とを備える。周辺回路14はチップの中央を横断して配置され、周辺回路14の両側に8個ずつメモリマット12が配置されている。各メモリマット12は16Mビットの記憶容量を有するので、DRAM10全体は256Mビットの記憶容量を有する。
【0033】図2は、図1に示したメモリマット12のうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。図2を参照して、メモリマット12に隣接してロウデコーダ16およびコラムデコーダ18が配置されている。メモリマット12は、128(=16×8)個のサブアレイ20を有する。すなわち、メモリマット12は複数のセンスアンプ領域22および複数のサブワードドライバ領域24により128個のサブアレイ20に分割されている。センスアンプ領域22は行に配置され、サブワードドライバ領域24は列に配置されている。したがって、サブアレイ20は16行および8列のマトリックスに配置されている。ここで、各サブアレイ20は128Kビットの記憶容量を有する。
【0034】このDRAM10は分割ワード線構成を有し、サブアレイ20を横断するように複数のメインワード線MWLが行に配置され、ロウデコーダ16に接続されている。ロウデコーダ16は、ロウアドレス信号に応答してこれらメインワード線MWLを選択して活性化する。また、サブアレイ20を縦断するように複数のコラム選択線CSLが列に配置され、コラムデコーダ18に接続されている。コラムデコーダ18は、これらコラム選択線CSLを選択して活性化する。
【0035】図3は、図2に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。ここでは、ローカル入出力線対LIOおよびグローバル入出力線対GIOの各々は簡単に1本の線で示されている。
【0036】図3を参照して、各サブアレイ20は8個のメモリサブブロック(セグメント)26に分割されている。これら8個のメモリサブブロック26は列に配置されている。また、これら8個のメモリサブブロック26を横断するように512本のサブワード線SWLが行に配置されている。また、これらサブワード線SWLを選択して活性化する複数のサブワードドライバ28がサブワードドライバ領域24上に形成されている。これらサブワードドライバ28はサブアレイ20中の512本のサブワード線SWLにそれぞれ接続されるとともに、この行に配置された8個のサブアレイ20を横断するメインワード線MWLに接続される。これらサブワードドライバ28はさらに、サブワードドライバ領域24上を走るサブデコード信号線SDに共通に接続されている。なお、ここでは1つのサブアレイ20において1本のメインワード線MWLに対応して1本のサブワード線SWLを設けているが、これに代えて1本のメインワード線MWLに対応して複数のサブワード線SWLを設けることもできる。
【0037】また、各サブアレイ20に対応して複数のローカル入出力線対LIOが設けられている。ローカル入出力線対LIOは各サブアレイ20に対して連続しているのではなく、複数に分割されている。すなわち、各メモリサブブロック26に対応して4つのローカル入出力線対LIOがその両側に2つずつ配置されている。また、ローカル入出力線対LIOはセンスアンプ領域22上に形成されている。各センスアンプ領域22上に形成されたローカル入出力線対LIOは、その両側の2つのサブアレイ20によって共用されている。
【0038】また、列に配置された16個のサブアレイ20を縦断するように32(=4×16)のグローバル入出力線対GIOが配置されている。すなわち、1つのサブアレイ20においては、各メモリサブブロック26に対応して4つのグローバル入出力線対GIOが配置されている。これらグローバル入出力線対GIOはサブワードドライバ領域24の間のメモリセルアレイ上を走っている。これらグローバル入出力線対GIOはローカル入出力線対LIOと交差し、その交点でスイッチング素子30を介してローカル入出力線対LIOにそれぞれ接続されている。スイッチング素子30はセンスアンプ領域22上に形成されている。
【0039】図4は、図3に示したメモリサブブロックの詳細な構成を示す配線図である。ここでは、ローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4およびビット線対BL,/BLは簡単に1本の線で示されている。
【0040】図4を参照して、複数のサブワード線SWLと交差するように複数のビット線対BL,/BLが列に配置されている。サブワード線SWLおよびビット線対BL,/BLの交点にはメモリセル32が設けられ、それぞれサブワード線SWLおよびビット線対BL,/BLに接続されている。したがって、メモリセル32は、行および列のマトリックスに配置されている。また、これらビット線対BL,/BLに対応して複数のセンスアンプ34が設けられている。各センスアンプ34は、その両側の2つのビット線対BL,/BLによって共用されている。すなわち、各センスアンプ34は、シェアードゲート36を介してその一方側のビット線対BL,/BLに接続されるとともに、シェアードゲート38を介してその他方側のビット線対BL,/BLに接続されている。図4に示したサブアレイが選択される場合、信号BLI2に応答してシェアードゲート36および38がオンになり、信号BLI1およびBLI3に応答してシェアードゲート36および38がオフになる。各センスアンプ34は、シェアードゲート36または38により接続されたビット線BLおよび/BLの間に生じた電位差を増幅する。
【0041】また、ビット線対BL,/BLとローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4との交点にはそれぞれ複数のコラム選択ゲート40が設けられる。各コラム選択ゲート40は、対応するビット線対BL,/BLとローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4のうち対応する1つとの間に接続されている。ビット線対BL,/BLと並行して配置されたコラム選択線CSL1〜CSL5の各々は4つのコラム選択ゲート40に対応している。これら4つのコラム選択ゲート40は、コラム選択線CSL1〜CSL5のうち対応する1つに共通に接続されている。したがって、図2に示したコラムデコーダ18から1つのコラム選択線にコラム選択信号が供給されると、4つのコラム選択ゲート40が同時にオンなる。
【0042】図5は、図4に示した構成の一部をより詳細に示す配線図である。ここでは、メモリサブブロックの一方側に配置された8つのセンスアンプ34およびこれに関連する素子のみが示されている。なお、図4に示したシェアードゲート36,38は省略されている。
【0043】図5を参照して、各コラム選択ゲート40は2つのNチャネルMOSトランジスタ401〜416からなる。トランジスタ401は、ビット線BL1とローカル入出力線LIO1との間に接続される。トランジスタ402は、ビット線/BL1とローカル入出力線/LIO1との間に接続される。互いに隣接する2つのコラム選択ゲート40中の4つのトランジスタ401〜404のゲートは、対応する1つのコラム選択線CSL1に共通に接続される。その他のコラム選択線40もこれと同様に構成される。
【0044】また、図4および図5に示すように、グローバル入出力線/GIO1,GIO1,GIO2,/GIO2,…,/GIO4は、コラム選択線CSL1,CSL2,CSL3,CSL4,CSL5,…と交互に配置されている。図5に示すように、グローバル入出力線/GIO1,GIO1,/GIO2,GIO2とローカル入出力線/LIO1,LIO1,/LIO2,LIO2との交点にはトランジスタ301〜304が設けられている。2つのトランジスタ301,302または303,304が図3に示したつのスイッチング素子30を形成している。トランジスタ302または303は、グローバル入出力線GIO1またはGIO2とローカル入出力線LIO1またはLIO2との間に接続されている。トランジスタ301または304は、グローバル入出力線/GIO1または/GIO2とローカル入出力線/LIO1または/LIO2との間に接続されている。
【0045】また、複数のセンスアンプ34は、センスアンプ駆動線S2NおよびS2Pに共通に接続されている。複数のトランジスタ301〜304はセンスアンプ駆動線S2Nに共通に接続され、センスアンプ駆動線S2Nの電圧が電源電圧レベルに引上げられるとオンになる。
【0046】トランジスタ301〜304の各々は、たとえば図6に示すように1つのNチャネルMOSトランジスタ301からなる。このトランジスタ301はローカル入出力線LIOとグローバル入出力線GIOとの間に接続され、センスアンプ駆動線S2Nに接続されたゲートを有する。
【0047】図7は、図4に示した構成の一部をより詳細に示す回路図である。図7を参照して、図4および図5R>5に示した各センスアンプ34はNチャネルセンスアンプ34aおよびPチャネルセンスアンプ34bに分割される。Nチャネルセンスアンプ34aは相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタ341および342を含む。センスアンプ駆動線S2Nは、互いに接続されたトランジスタ341および342のソースに接続されている。Pチャネルセンスアンプ34bは、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタ343および344を含む。センスアンプ駆動線S2Pは、互いに接続されたトランジスタ343および344のソースに接続される。
【0048】シェアードゲート36は、信号BLI1に応答してオンになるNチャネルMOSトランジスタ361および362を含む。シェアードゲート38は、信号BLI2に応答してオンになるNチャネルMOSトランジスタ381および382を含む。ビット線対BL,/BLには、イコライズ信号EQに応答してビット線対BL,/BLを所定電圧VCC/2にプリチャージしかつイコライズするプリチャージ/イコライズ回路42が接続されている。
【0049】上記のようなDRAMにおいては、コラムデコーダ18は各メモリサブブロック26ごとにいずれか1つのコラム選択線CSLを活性化する。したがって、コラムデコーダ18は、1つのサブアレイ20において8つのコラム選択線CSLを同時に選択する。たとえば図4に示したメモリサブブロックにおいて、コラム選択線CSL1が活性化されると、対応する4つのコラム選択ゲート40がオンになり、4つのビット線対BL,/BLからローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4にデータがそれぞれ読出される。これらのデータはスイッチング素子30(図3)を介してグローバル入出力線対GIO1,/GIO1〜GIO4,/GIO4に転送される。このように1つのメモリサブブロック26から4ビットのデータが出力されるので、サブアレイ20全体からは32(=4×8)ビットのデータが出力される。
【0050】図8は、図5に示したコラム選択ゲート40を形成するトランジスタ401〜416、およびスイッチング素子30を形成するトランジスタ301〜304の構造を示す平面図である。
【0051】図8を参照して、半導体基板の主表面にはトランジスタ301〜304,401〜416の活性領域44が形成されている。活性領域44上にはトランジスタ301〜304のゲート電極46、およびトランジスタ401〜416のゲート電極48が形成されている。ゲート電極46,48上にはビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8が形成されている。ビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8はコンタクトホール50を通してトランジスタ401〜416の活性領域44に接続されている。ビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8上には第1のアルミニウム層でローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2が形成されている。また、この第1のアルミニウム層でトランジスタ301〜304のソース領域およびドレイン領域をそれぞれ短絡するソース線52およびドレイン線54が形成されている。ローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2はコンタクトホール56を介してトランジスタ401〜416の活性領域44に接続されている。ソース線52およびドレイン線54はコンタクトホール58を通してトランジスタ301〜304の活性領域44に接続されている。ローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2上には第2のアルミニウム層でコラム選択線CSL1〜CSL4およびグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2が形成されている。コラム選択線CSL1〜CSL4はスルーホール60を通してトランジスタ401〜416のゲート電極48にそれぞれ接続されている。グローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2はスルーホール62を通してソース線52に接続されている。
【0052】ここで、トランジスタ301の活性領域44は2つに分割されている。一方の活性領域44は2つのビット線対BL1,/BL1,BL2,/BL2にわたって形成され、もう一方の活性領域44は2つのビット線対BL3,/BL3,BL4,/BL4にわたって形成されている。ただし、トランジスタ301のゲート電極46は4つのビット線対BL1,/BL1〜BL4,/BL4にわたって形成されている。他のトランジスタ302〜304も同様に構成されている。このようにトランジスタ301〜304のゲート電極46は4つのビット線対にわたって形成されているため、チャネル幅が広く、その結果、これらトランジスタ301〜304による電圧降下は小さい。
【0053】なお、ここでは各トランジスタ301〜304の活性領域を2つに分離しているが、連続的に形成することもできる。また、トランジスタ301〜304のゲート電極46の長さは通常より長ければよく、たとえばゲート電極46を3つまたは2つのビット線対と交差するように配置することもできる。
【0054】以上のようにこの実施の形態1によれば、各サブアレイ20内でローカル入出力線対LIOを各メモリサブブロック26ごとに分割し、サブワードドライバ領域24とサブワードドライバ領域24との間のメモリセルアレイ上に多数のグローバル入出力線対GIOを走らせているため、多ビットのデータを同時に入出力することが可能となる。
【0055】また、1つのコラム選択線の活性化により同時に4つのビット線対を選択し、これらビット線対を4つのローカル入出力線対に接続するようにしているため、コラム選択線に並行して走るグローバル入出力線対の数の増大を抑えることができる。ここでは、コラム選択線をグローバル入出力線と交互に配置することができ、それらの間に生じる寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0056】また、上述した特開平10−40682号公報の図5に示されるようにグローバル入出力線対の数がローカル入出力線対の数に等しいわけではなく、ローカル入出力線対の数を増やしてもグローバル入出力線対の数を増やす必要はない。そのため、グローバル入出力線対に接続されるメインアンプの数が増えることはなく、レイアウト面積の増大を抑えることもできる。
【0057】また、トランジスタ301〜304のゲートがセンスアンプ駆動線S2Nに共通に接続されているため、トランジスタ301〜304を制御するための信号線を新たに設ける必要はなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0058】また、スイッチング素子30を形成するトランジスタ301〜304のゲート電極46が4つのビット線対にわたって延びているため、トランジスタ301〜304による電圧降下を抑えることができる。そのため、センスアンプ領域22のような狭い領域にスイッチング素子30を形成してもグローバル入出力線対GIOとローカル入出力線対LIOとの間でデータを正確に転送することができる。
【0059】[実施の形態2]上記実施の形態1ではスイッチング素子30としてNチャネルMOSトランジスタ301を用いているが、これに代えて図9に示すように互いに並列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ301およびPチャネルMOSトランジスタ302を用いることもできる。トランジスタ301および302はローカル入出力線LIOおよびグローバル入出力線GIOの間に接続される。トランジスタ301はセンスアンプ駆動線S2Nに接続されたゲートを有し、トランジスタ302はセンスアンプ駆動線S2Pに接続されたゲートを有する。
【0060】センスアンプ駆動線S2Nの電圧が電源電圧レベルに引上げられ、かつセンスアンプ駆動線S2Pの電圧がスイッチ電圧レベルに引下げられると、これらトランジスタ301および302はオンになる。これにより、ローカル入出力線LIOとグローバル入出力線GIOとの間で相互にデータが転送される。
【0061】以上のようにこの実施の形態2によれば、スイッチング素子30をCMOSトランジスタにより形成したため、トランジスタ301および302による電圧降下を抑えることができ、ローカル入出力線LIOおよびグローバル入出力線GIOの間でデータを正確かつ安定して転送することができる。
【0062】なお、上記実施の形態1および2ではセンスアンプ駆動線S2N,S2Pを用いているが、これに代えてこのサブアレイ20を選択する信号を用いることもできる。
【0063】[実施の形態3]上記実施の形態1ではグローバル入出力線をコラム選択線と交互に配置しているが、この配置に限定されることなく、たとえば図10に示すように、コラム選択線CSL4およびCSL5の間にグローバル入出力線対GIO1,/GIO1を配置し、かつコラム選択線CSL5およびCSL6の間にもう1つのグローバル入出力線対GIO2,/GIO2を配置することもできる。
【0064】なお、図10ではグローバル入出力線対GIO1,/GIO1,GIO2,/GIO2、およびローカル入出力線対LIO1,/LIO1,LIO2,/LIO2を簡単に1本の線で示している。また、各コラム選択ゲート40を1つのトランジスタで代表的に示している。
【0065】[実施の形態4]図10に示した実施の形態3ではグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2を互いに接近させて配置しているが、これらはできる限り離して配置するのが望ましい。たとえば図11に示すように、コラム選択線CSL4〜CSL6を互いに隣接して配置し、これら互いに隣接して配置したコラム選択線CSL4〜CSL6の両側にグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2を配置する。より具体的には、グローバル入出力線対GIO1,/GIO1はコラム選択線CSL3およびCSL4の間に配置し、かつグローバル入出力線対GIO2,/GIO2をコラム選択線CSL6およびCSL7の間に配置する。
【0066】以上のようにこの実施の形態4によれば、グローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2は互いに離れて配置されているため、これら線間に生じる寄生容量を低減することができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0067】[実施の形態5]図12は、この発明の実施の形態5によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。図12を参照して、このDRAM70は、図1R>1に示した実施の形態1と異なり、4つのメモリマット12を備える。メモリマット12は16Mビットの記憶領域を有し、周辺回路14の両側に2つずつ配置されている。
【0068】図13は、図12に示したメモリマット12のうち1つの構成を示すレイアウト図である。図13を参照して、このメモリマット12は、図2に示した実施の形態1と異なり、512(=32×16)個のサブアレイ20を有する。このDRAM70は上記と異なり分割ワード線構成を有していないので、上記サブワードドライバ領域24に代えてワード線シャント領域72が配置されている。すなわち、メモリマット12はセンスアンプ領域22およびワード線シャント領域72により512個のサブアレイ20に分割されている。ワード線WLは、行に配置された16個のサブアレイ20を横断するように配置されている。
【0069】図14は、図13に示したサブアレイ20のうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。図3R>3に示した実施の形態1のようにワード線はサブアレイごとに分割されているのではなく、図14に示すようにワード線WLは行に配置されたすべてのサブアレイ20を貫通している。メモリセル(図示せず)はこれらのワード線WLとビット線対(図示せず)との交点に設けられている。サブアレイ20は、図14に示した実施の形態1と異なり16個のメモリサブブロック26に分割されている。
【0070】図15は、図13および図14に示した1本のワード線に沿った断面図である。図15を参照して、ワード線WLは半導体基板74上に酸化膜76を介在して形成されている。ワード線WL上には層間絶縁膜77を介在して第1のアルミニウム層でシャント線78が形成されている。シャント線78は、ワード線シャント領域72上の層間絶縁膜77に形成されたスルーホール80を通してワード線WLに接続されている。したがって、ワード線WLの単位長さあたりの抵抗値を小さくすることができ、ワード線WLがこのように長い場合でも、ロウデコーダ16からの昇圧電圧をさほど降下させることなくその末端まで伝達することができる。
【0071】上記実施の形態5から明らかなように、メモリマット12がワード線シャント領域72により分割されている場合は、これらワード線シャント領域72間のメモリセルアレイ上を走るように多数のグローバル入出力線対GIOを配置することもできる。
【0072】[その他の実施の形態]図8に示した実施の形態1では狭いセンスアンプ領域22内に可能な限り大きいサイズのトランジスタ301〜304を形成するためにゲート電極46を長く延ばしているが、これに代えて、たとえば「1995 VLSI Circuit Symp. Digest papers 13-4“A 286mm2 256Mb DRAM with X32 Both-Ends DQ ”Y. Watanabe et.al」の図4に示されるようにセンスアンプやコラム選択ゲートをイレギュラーに配置し、その途中にトランジスタ301〜304のようなスイッチング素子を挿入するように配置することもできる。
【0073】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数のグローバル入出力線対が所定領域の間に形成されているため、グローバル入出力線対の数を増やすことにより、多ビットのデータを同時に入出力することが可能になる。しかも、コラム選択線の各々は少なくとも2つのコラム選択ゲートに対応して設けられ、複数のビット線対が1つのローカル入出力線対に共通に接続されているため、グローバル入出力線対の数がコラム選択線の数に比べて多過ぎず、それら線間の寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。また、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数よりも少ないため、グローバル入出力線対の数を増やすことなく、ローカル入出力線対の数のみを増やすことができる。その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数を増やす必要はなく、たとえローカル入出力線対を増設してもレイアウト面積の増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。
【図2】 図1に示したメモリマットのうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図3】 図2に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図4】 図3に示したメモリサブブロックのうち1つの詳細な構成を示す配線図である。
【図5】 図4に示した構成の一部をより詳細に示す配線図である。
【図6】 図5に示したスイッチング素子の詳細を示す回路図である。
【図7】 図4に示した構成の一部をより詳細に示す回路図である。
【図8】 図5に示したコラム選択ゲートおよびスイッチング素子の具体的な構造を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2によるDRAMにおけるスイッチング素子の構成を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態3によるDRAMにおけるメモリサブブロックの構成を示す配線図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるDRAMにおけるメモリサブブロックの構成を示す配線図である。
【図12】 この発明の実施の形態5によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。
【図13】 図12に示したメモリマットのうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図14】 図13に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図15】 図13および図14に示した1本のワード線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10,70 DRAM、12 メモリマット(メモリセルアレイ)、16 ロウデコーダ、18 コラムデコーダ、20 サブアレイ、22 センスアンプ領域、24 サブワードドライバ領域、26 メモリサブブロック(セグメント)、28 サブワードドライバ、30 スイッチング素子、32 メモリセル、34 センスアンプ、40 コラム選択ゲート、72 ワード線シャント領域、MWL メインワード線、CSL コラム選択線、GIO,/GIO グローバル入出力線対、LIO,/LIO ローカル入出力線対、SWL サブワード線、BL,/BL ビット線対、WL ワード線。
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に関し、さらに詳しくは、多数のグローバル入出力線対を有する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの半導体記憶装置においては、多バンク化、転送レートの高速化、大容量化に伴い、多ビットのデータを同時に入出力することが要求されているが、従来のメモリセルアレイ構成ではこの要求に応えるのは困難である。
【0003】第1の原因として、多バンク化が挙げられる。一般に、SDRAMでは4バンク、RDRAMでは16バンク、SLDRAMでは8バンクというように、ローアクセスの欠点を隠すためにバンク構成が採用されている。このようなDRAMは、ワンチップ内に独立した複数のメモリが存在するかのように動作する。バンク数は増大する傾向にあるが、1つのバンクに割当てられる物理的なメモリセルの数は少なくなるため、広いビット幅を確保することは困難になっている。
【0004】第2の原因として、高速転送レート実現のために、プリフェッチするデータ数の増加が挙げられる。上記3種のDRAMでは、データの転送速度を高めるため、クロックの立上がりおよび立下がりの両エッジを用いてデータを入出力するダブルデータレート(DDR)と呼ばれる手法が既に採用されている。読出/書込速度の画期的な向上が図れない今日、むしろ、低電圧化、微細化、大容量化に伴うアレイマットサイズの増大によるアレイ動作速度の遅延のため、データを一度にアレイからラッチ回路やレジスタなどにフェッチし、その後、データを少しずつ出力するというプリフェッチ方式が主流になっている。プリフェッチするデータ量を確保するためには、アレイマットからのビット幅を確保しなければならない。
【0005】第3の原因として、チップサイズの制約が挙げられる。プロセス技術の進歩によりデザインルールは微細化しているが、DRAMの大容量化に伴いチップサイズは増大する傾向にある。そこで、少しでもチップサイズを小さくするために、ビット線やワード線の分割単位を大きくし、メモリセルアレイ以外の回路を少なくすることが試みられている。しかしながら、それは、サブブロックのサイズを大きくし、グローバル入出力線対の走る領域を少なくすることになる。メモリマットのサイズは大きくなり、一度に活性化されるセンスアンプの数が増えても、データをメモリセルアレイから出力するためのグローバル入出力線対の数が制限されているため、ビット数を大きくすることはできない。
【0006】ここで、ビット幅を確保する安易な策として、データをアレイマットから出力するローカル入出力線対用の領域であるセンスアンプ領域や、グローバル入出力線対用の領域であるサブワードドライバ領域またはワード線シャント領域などのレイアウト面積を増やし、これにより多数配線を可能にすることが考えられる。しかしながら、この策はチップサイズを増大させることになる。
【0007】上記のような問題を解決するために、ローカル入出力線対を複数に分割し、その分割されたローカル入出力線対に1対1に対応してグローバル入出力線対を配置した半導体記憶装置が提案されている(特開平10−40682号公報参照)。
【0008】上記公報の図2には、ワード線シャント領域ではなくメモリセルアレイ上を走る多数のグローバル入出力線対が示されている。各グローバル入出力線対には複数のローカル入出力線対が接続されている。各ローカル入出力線対には1つのビット線対しか接続されていない。そのため、ローカル入出力線対はスイッチング素子を介さずに直接グローバル入出力線対に接続されている。
【0009】また、上記公報の図5にも、ワード線シャント領域ではなくメモリセルアレイ上を走る多数のグローバル入出力線対が示されている。また、これらのグローバル入出力線対と交差し、かつグローバル入出力線対と1対1に対応してローカル入出力線対が配置されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図2に示された半導体記憶装置では、1つのローカル入出力線対に1つのビット線対しか接続されておらず、各列に配置された複数のビット線対に対してグローバル入出力線対が1つずつ配置されているため、グローバル入出力線対の数は多くなりすぎる。また、この装置では、グローバル入出力線対をコラム選択線と1対1で設けなければならないため、これら線間の寄生容量が大きくなりすぎ、動作速度の遅延や消費電力の増大を招くという問題が生じる。
【0011】また、上記図5に示された半導体記憶装置では、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数に常に等しいため、ローカル入出力線対の数を増やすと、グローバル入出力線対の数も増やさなければならず、その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数も増やさなければならない。そのため、この装置ではローカル入出力線対の増設に伴いレイアウト面積が著しく増大するという問題が生じる。
【0012】この発明の目的は、多ビットのデータを入出力可能な半導体記憶装置を提供することである。
【0013】この発明のもう1つの目的は、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えながら多数のグローバル入出力線対をメモリセルアレイ上に配置した半導体記憶装置を提供することである。
【0014】この発明のさらにもう1つの目的は、メモリアレイ面積の増大を抑えながら多数のグローバル入出力線対をメモリセルアレイ上に配置した半導体記憶装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体記憶装置は、メモリセルアレイを備える。メモリセルアレイは、行に配置された複数のセンスアンプ領域および列に配置された複数の所定領域により複数のサブアレイに分割される。複数のサブアレイは行および列に配置される。サブアレイの各々の複数のセグメントに分割される。複数のセグメントは列に配置される。サブアレイの各々は、複数のワード線を備える。複数のワード線は、複数のセグメントを横断するように行に配置される。セグメントの各々は、複数のビット線対と、複数のセンスアンプと、複数のローカル入出力線対と、複数のコラム選択ゲートとを備える。複数のビット線対は、列に配置される。複数のセンスアンプは、センスアンプ領域上に形成され、ビット線対対応して設けられる。センスアンプの各々は、対応するビット線対に接続される。複数のローカル入出力線対は、ワード線に並行して配置される。コラム選択ゲートの各々は、ビット線対の1つに対応して設けられ、かつ対応するビット線対とローカル入出力線対の1つとの間に接続される。上記半導体記憶装置はさらに、複数のコラム選択線と、複数のグローバル入出力線対と、複数のスイッチング素子とを備える。複数のコラム選択線は、列に配置されたサブアレイを縦断するようにビット線対と並行して配置される。コラム選択線の各々は、コラム選択ゲートの少なくとも2つに対応して設けられ、かつ対応する少なくとも2つのコラム選択ゲートに接続される。複数のグローバル入出力線対は、複数の所定領域の間に形成され、列に配置されたサブアレイを縦断するようにビット線対と並行して配置され、かつ複数のローカル入出力線対と交差する。複数のスイッチング素子は、センスアンプ領域上に形成され、複数のローカル入出力線対と複数のグローバル入出力線対との間にそれぞれ接続される。
【0016】上記半導体記憶装置においては、複数のグローバル入出力線対が所定領域の間に形成されているため、グローバル入出力線対の数を増やすことにより、多ビットのデータを同時に入出力することが可能になる。しかも、コラム選択線の各々は少なくとも2つのコラム選択ゲートに対応して設けられ、複数のビット線対が1つのローカル入出力線対に共通に接続されているため、グローバル入出力線対の数がコラム選択線の数に比べて多過ぎず、それら線間の寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。また、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数よりも少ないため、グローバル入出力線対の数を増やすことなく、ローカル入出力線対の数のみを増やすことができる。その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数を増やす必要はなく、たとえローカル入出力線対を増設してもレイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0017】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、複数のセンスアンプに接続された第1のセンスアンプ駆動線を備える。上記スイッチング素子の各々は、第1のセンスアンプ駆動線に接続されたゲートを有するトランジスタを含む。
【0018】したがって、スイッチング素子を制御するための信号線を新たに設ける必要がなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0019】好ましくは、上記スイッチング素子の各々は、互いに並列に接続されたNおよびPチャネルMOSトランジスタを含む。
【0020】したがって、スイッチング素子による電圧降下を小さくすることができ、グローバル入出力線対とローカル入出力線対との間で安定してデータを転送することができる。
【0021】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、複数のセンスアンプに接続された第2のセンスアンプ駆動線を備える。センスアンプの各々は、相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタと、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタとを含む。上記第1のセンスアンプ駆動線はセンスアンプの2つのNチャネルMOSトランジスタのソースに接続される。第2のセンスアンプ駆動線はセンスアンプの2つのPチャネルMOSトランジスタのソースに接続される。スイッチング素子のNチャネルMOSトランジスタのゲートは第1のセンスアンプ駆動線に接続され、スイッチング素子のPチャネルMOSトランジスタのゲートは第2のセンスアンプ駆動線に接続される。
【0022】したがって、スイッチング素子を制御するための信号線を新たに設ける必要がなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0023】好ましくは、上記トランジスタのゲートはビット線対の少なくとも2つと交差するように配置される。
【0024】したがって、トランジスタのゲートは長く、チャネル幅が広くなる。そのため、トランジスタによる電圧降下を小さくすることができ、グローバル入出力線対とローカル入出力線対との間で安定してデータを転送することができる。
【0025】好ましくは、グローバル入出力線対の一方および他方グローバル入出力線はコラム選択線と交互に配置される。
【0026】したがって、グローバル入出力線とコラム選択線との間の寄生容量の増大を抑えることができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0027】好ましくは、上記コラム選択線の少なくとも2つは互いに隣接して配置される。グローバル入出力線対は互いに隣接して配置されたコラム選択線の両側に配置される。
【0028】このようにグローバル入出力線対は互いに離れて配置されているため、グローバル入出力線とコラム選択線との間の寄生容量の増大を抑えることができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0029】好ましくは、上記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、複数のメインワード線と、複数のサブデコーダとを備える。複数のメインワード線は、複数のサブアレイを横断するように行に配置され、ロウデコーダに接続される。複数のサブデコーダは、所定領域上に形成され、サブアレイ中の複数のワード線にそれぞれ接続される。
【0030】好ましくは、上記複数のワード線は行に配置された複数のサブアレイを横断するように配置される。上記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、複数のシャント線とを備える。ロウデコーダは、複数のワード線に接続される。複数のシャント線は、複数のワード線に対応して形成される。シャント線の各々は、対応するワード線に所定領域上に形成された複数のスルーホールを通して接続される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
【0032】[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。図1を参照して、このDRAM10は、16個のメモリマット(メモリセルアレイ)12と、メモリマット12の読出/書込を制御する周辺回路14とを備える。周辺回路14はチップの中央を横断して配置され、周辺回路14の両側に8個ずつメモリマット12が配置されている。各メモリマット12は16Mビットの記憶容量を有するので、DRAM10全体は256Mビットの記憶容量を有する。
【0033】図2は、図1に示したメモリマット12のうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。図2を参照して、メモリマット12に隣接してロウデコーダ16およびコラムデコーダ18が配置されている。メモリマット12は、128(=16×8)個のサブアレイ20を有する。すなわち、メモリマット12は複数のセンスアンプ領域22および複数のサブワードドライバ領域24により128個のサブアレイ20に分割されている。センスアンプ領域22は行に配置され、サブワードドライバ領域24は列に配置されている。したがって、サブアレイ20は16行および8列のマトリックスに配置されている。ここで、各サブアレイ20は128Kビットの記憶容量を有する。
【0034】このDRAM10は分割ワード線構成を有し、サブアレイ20を横断するように複数のメインワード線MWLが行に配置され、ロウデコーダ16に接続されている。ロウデコーダ16は、ロウアドレス信号に応答してこれらメインワード線MWLを選択して活性化する。また、サブアレイ20を縦断するように複数のコラム選択線CSLが列に配置され、コラムデコーダ18に接続されている。コラムデコーダ18は、これらコラム選択線CSLを選択して活性化する。
【0035】図3は、図2に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。ここでは、ローカル入出力線対LIOおよびグローバル入出力線対GIOの各々は簡単に1本の線で示されている。
【0036】図3を参照して、各サブアレイ20は8個のメモリサブブロック(セグメント)26に分割されている。これら8個のメモリサブブロック26は列に配置されている。また、これら8個のメモリサブブロック26を横断するように512本のサブワード線SWLが行に配置されている。また、これらサブワード線SWLを選択して活性化する複数のサブワードドライバ28がサブワードドライバ領域24上に形成されている。これらサブワードドライバ28はサブアレイ20中の512本のサブワード線SWLにそれぞれ接続されるとともに、この行に配置された8個のサブアレイ20を横断するメインワード線MWLに接続される。これらサブワードドライバ28はさらに、サブワードドライバ領域24上を走るサブデコード信号線SDに共通に接続されている。なお、ここでは1つのサブアレイ20において1本のメインワード線MWLに対応して1本のサブワード線SWLを設けているが、これに代えて1本のメインワード線MWLに対応して複数のサブワード線SWLを設けることもできる。
【0037】また、各サブアレイ20に対応して複数のローカル入出力線対LIOが設けられている。ローカル入出力線対LIOは各サブアレイ20に対して連続しているのではなく、複数に分割されている。すなわち、各メモリサブブロック26に対応して4つのローカル入出力線対LIOがその両側に2つずつ配置されている。また、ローカル入出力線対LIOはセンスアンプ領域22上に形成されている。各センスアンプ領域22上に形成されたローカル入出力線対LIOは、その両側の2つのサブアレイ20によって共用されている。
【0038】また、列に配置された16個のサブアレイ20を縦断するように32(=4×16)のグローバル入出力線対GIOが配置されている。すなわち、1つのサブアレイ20においては、各メモリサブブロック26に対応して4つのグローバル入出力線対GIOが配置されている。これらグローバル入出力線対GIOはサブワードドライバ領域24の間のメモリセルアレイ上を走っている。これらグローバル入出力線対GIOはローカル入出力線対LIOと交差し、その交点でスイッチング素子30を介してローカル入出力線対LIOにそれぞれ接続されている。スイッチング素子30はセンスアンプ領域22上に形成されている。
【0039】図4は、図3に示したメモリサブブロックの詳細な構成を示す配線図である。ここでは、ローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4およびビット線対BL,/BLは簡単に1本の線で示されている。
【0040】図4を参照して、複数のサブワード線SWLと交差するように複数のビット線対BL,/BLが列に配置されている。サブワード線SWLおよびビット線対BL,/BLの交点にはメモリセル32が設けられ、それぞれサブワード線SWLおよびビット線対BL,/BLに接続されている。したがって、メモリセル32は、行および列のマトリックスに配置されている。また、これらビット線対BL,/BLに対応して複数のセンスアンプ34が設けられている。各センスアンプ34は、その両側の2つのビット線対BL,/BLによって共用されている。すなわち、各センスアンプ34は、シェアードゲート36を介してその一方側のビット線対BL,/BLに接続されるとともに、シェアードゲート38を介してその他方側のビット線対BL,/BLに接続されている。図4に示したサブアレイが選択される場合、信号BLI2に応答してシェアードゲート36および38がオンになり、信号BLI1およびBLI3に応答してシェアードゲート36および38がオフになる。各センスアンプ34は、シェアードゲート36または38により接続されたビット線BLおよび/BLの間に生じた電位差を増幅する。
【0041】また、ビット線対BL,/BLとローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4との交点にはそれぞれ複数のコラム選択ゲート40が設けられる。各コラム選択ゲート40は、対応するビット線対BL,/BLとローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4のうち対応する1つとの間に接続されている。ビット線対BL,/BLと並行して配置されたコラム選択線CSL1〜CSL5の各々は4つのコラム選択ゲート40に対応している。これら4つのコラム選択ゲート40は、コラム選択線CSL1〜CSL5のうち対応する1つに共通に接続されている。したがって、図2に示したコラムデコーダ18から1つのコラム選択線にコラム選択信号が供給されると、4つのコラム選択ゲート40が同時にオンなる。
【0042】図5は、図4に示した構成の一部をより詳細に示す配線図である。ここでは、メモリサブブロックの一方側に配置された8つのセンスアンプ34およびこれに関連する素子のみが示されている。なお、図4に示したシェアードゲート36,38は省略されている。
【0043】図5を参照して、各コラム選択ゲート40は2つのNチャネルMOSトランジスタ401〜416からなる。トランジスタ401は、ビット線BL1とローカル入出力線LIO1との間に接続される。トランジスタ402は、ビット線/BL1とローカル入出力線/LIO1との間に接続される。互いに隣接する2つのコラム選択ゲート40中の4つのトランジスタ401〜404のゲートは、対応する1つのコラム選択線CSL1に共通に接続される。その他のコラム選択線40もこれと同様に構成される。
【0044】また、図4および図5に示すように、グローバル入出力線/GIO1,GIO1,GIO2,/GIO2,…,/GIO4は、コラム選択線CSL1,CSL2,CSL3,CSL4,CSL5,…と交互に配置されている。図5に示すように、グローバル入出力線/GIO1,GIO1,/GIO2,GIO2とローカル入出力線/LIO1,LIO1,/LIO2,LIO2との交点にはトランジスタ301〜304が設けられている。2つのトランジスタ301,302または303,304が図3に示したつのスイッチング素子30を形成している。トランジスタ302または303は、グローバル入出力線GIO1またはGIO2とローカル入出力線LIO1またはLIO2との間に接続されている。トランジスタ301または304は、グローバル入出力線/GIO1または/GIO2とローカル入出力線/LIO1または/LIO2との間に接続されている。
【0045】また、複数のセンスアンプ34は、センスアンプ駆動線S2NおよびS2Pに共通に接続されている。複数のトランジスタ301〜304はセンスアンプ駆動線S2Nに共通に接続され、センスアンプ駆動線S2Nの電圧が電源電圧レベルに引上げられるとオンになる。
【0046】トランジスタ301〜304の各々は、たとえば図6に示すように1つのNチャネルMOSトランジスタ301からなる。このトランジスタ301はローカル入出力線LIOとグローバル入出力線GIOとの間に接続され、センスアンプ駆動線S2Nに接続されたゲートを有する。
【0047】図7は、図4に示した構成の一部をより詳細に示す回路図である。図7を参照して、図4および図5R>5に示した各センスアンプ34はNチャネルセンスアンプ34aおよびPチャネルセンスアンプ34bに分割される。Nチャネルセンスアンプ34aは相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタ341および342を含む。センスアンプ駆動線S2Nは、互いに接続されたトランジスタ341および342のソースに接続されている。Pチャネルセンスアンプ34bは、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタ343および344を含む。センスアンプ駆動線S2Pは、互いに接続されたトランジスタ343および344のソースに接続される。
【0048】シェアードゲート36は、信号BLI1に応答してオンになるNチャネルMOSトランジスタ361および362を含む。シェアードゲート38は、信号BLI2に応答してオンになるNチャネルMOSトランジスタ381および382を含む。ビット線対BL,/BLには、イコライズ信号EQに応答してビット線対BL,/BLを所定電圧VCC/2にプリチャージしかつイコライズするプリチャージ/イコライズ回路42が接続されている。
【0049】上記のようなDRAMにおいては、コラムデコーダ18は各メモリサブブロック26ごとにいずれか1つのコラム選択線CSLを活性化する。したがって、コラムデコーダ18は、1つのサブアレイ20において8つのコラム選択線CSLを同時に選択する。たとえば図4に示したメモリサブブロックにおいて、コラム選択線CSL1が活性化されると、対応する4つのコラム選択ゲート40がオンになり、4つのビット線対BL,/BLからローカル入出力線対LIO1,/LIO1〜LIO4,/LIO4にデータがそれぞれ読出される。これらのデータはスイッチング素子30(図3)を介してグローバル入出力線対GIO1,/GIO1〜GIO4,/GIO4に転送される。このように1つのメモリサブブロック26から4ビットのデータが出力されるので、サブアレイ20全体からは32(=4×8)ビットのデータが出力される。
【0050】図8は、図5に示したコラム選択ゲート40を形成するトランジスタ401〜416、およびスイッチング素子30を形成するトランジスタ301〜304の構造を示す平面図である。
【0051】図8を参照して、半導体基板の主表面にはトランジスタ301〜304,401〜416の活性領域44が形成されている。活性領域44上にはトランジスタ301〜304のゲート電極46、およびトランジスタ401〜416のゲート電極48が形成されている。ゲート電極46,48上にはビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8が形成されている。ビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8はコンタクトホール50を通してトランジスタ401〜416の活性領域44に接続されている。ビット線対BL1,/BL1〜BL8,/BL8上には第1のアルミニウム層でローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2が形成されている。また、この第1のアルミニウム層でトランジスタ301〜304のソース領域およびドレイン領域をそれぞれ短絡するソース線52およびドレイン線54が形成されている。ローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2はコンタクトホール56を介してトランジスタ401〜416の活性領域44に接続されている。ソース線52およびドレイン線54はコンタクトホール58を通してトランジスタ301〜304の活性領域44に接続されている。ローカル入出力線対LIO1,/LIO1およびLIO2,/LIO2上には第2のアルミニウム層でコラム選択線CSL1〜CSL4およびグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2が形成されている。コラム選択線CSL1〜CSL4はスルーホール60を通してトランジスタ401〜416のゲート電極48にそれぞれ接続されている。グローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2はスルーホール62を通してソース線52に接続されている。
【0052】ここで、トランジスタ301の活性領域44は2つに分割されている。一方の活性領域44は2つのビット線対BL1,/BL1,BL2,/BL2にわたって形成され、もう一方の活性領域44は2つのビット線対BL3,/BL3,BL4,/BL4にわたって形成されている。ただし、トランジスタ301のゲート電極46は4つのビット線対BL1,/BL1〜BL4,/BL4にわたって形成されている。他のトランジスタ302〜304も同様に構成されている。このようにトランジスタ301〜304のゲート電極46は4つのビット線対にわたって形成されているため、チャネル幅が広く、その結果、これらトランジスタ301〜304による電圧降下は小さい。
【0053】なお、ここでは各トランジスタ301〜304の活性領域を2つに分離しているが、連続的に形成することもできる。また、トランジスタ301〜304のゲート電極46の長さは通常より長ければよく、たとえばゲート電極46を3つまたは2つのビット線対と交差するように配置することもできる。
【0054】以上のようにこの実施の形態1によれば、各サブアレイ20内でローカル入出力線対LIOを各メモリサブブロック26ごとに分割し、サブワードドライバ領域24とサブワードドライバ領域24との間のメモリセルアレイ上に多数のグローバル入出力線対GIOを走らせているため、多ビットのデータを同時に入出力することが可能となる。
【0055】また、1つのコラム選択線の活性化により同時に4つのビット線対を選択し、これらビット線対を4つのローカル入出力線対に接続するようにしているため、コラム選択線に並行して走るグローバル入出力線対の数の増大を抑えることができる。ここでは、コラム選択線をグローバル入出力線と交互に配置することができ、それらの間に生じる寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0056】また、上述した特開平10−40682号公報の図5に示されるようにグローバル入出力線対の数がローカル入出力線対の数に等しいわけではなく、ローカル入出力線対の数を増やしてもグローバル入出力線対の数を増やす必要はない。そのため、グローバル入出力線対に接続されるメインアンプの数が増えることはなく、レイアウト面積の増大を抑えることもできる。
【0057】また、トランジスタ301〜304のゲートがセンスアンプ駆動線S2Nに共通に接続されているため、トランジスタ301〜304を制御するための信号線を新たに設ける必要はなく、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0058】また、スイッチング素子30を形成するトランジスタ301〜304のゲート電極46が4つのビット線対にわたって延びているため、トランジスタ301〜304による電圧降下を抑えることができる。そのため、センスアンプ領域22のような狭い領域にスイッチング素子30を形成してもグローバル入出力線対GIOとローカル入出力線対LIOとの間でデータを正確に転送することができる。
【0059】[実施の形態2]上記実施の形態1ではスイッチング素子30としてNチャネルMOSトランジスタ301を用いているが、これに代えて図9に示すように互いに並列に接続されたNチャネルMOSトランジスタ301およびPチャネルMOSトランジスタ302を用いることもできる。トランジスタ301および302はローカル入出力線LIOおよびグローバル入出力線GIOの間に接続される。トランジスタ301はセンスアンプ駆動線S2Nに接続されたゲートを有し、トランジスタ302はセンスアンプ駆動線S2Pに接続されたゲートを有する。
【0060】センスアンプ駆動線S2Nの電圧が電源電圧レベルに引上げられ、かつセンスアンプ駆動線S2Pの電圧がスイッチ電圧レベルに引下げられると、これらトランジスタ301および302はオンになる。これにより、ローカル入出力線LIOとグローバル入出力線GIOとの間で相互にデータが転送される。
【0061】以上のようにこの実施の形態2によれば、スイッチング素子30をCMOSトランジスタにより形成したため、トランジスタ301および302による電圧降下を抑えることができ、ローカル入出力線LIOおよびグローバル入出力線GIOの間でデータを正確かつ安定して転送することができる。
【0062】なお、上記実施の形態1および2ではセンスアンプ駆動線S2N,S2Pを用いているが、これに代えてこのサブアレイ20を選択する信号を用いることもできる。
【0063】[実施の形態3]上記実施の形態1ではグローバル入出力線をコラム選択線と交互に配置しているが、この配置に限定されることなく、たとえば図10に示すように、コラム選択線CSL4およびCSL5の間にグローバル入出力線対GIO1,/GIO1を配置し、かつコラム選択線CSL5およびCSL6の間にもう1つのグローバル入出力線対GIO2,/GIO2を配置することもできる。
【0064】なお、図10ではグローバル入出力線対GIO1,/GIO1,GIO2,/GIO2、およびローカル入出力線対LIO1,/LIO1,LIO2,/LIO2を簡単に1本の線で示している。また、各コラム選択ゲート40を1つのトランジスタで代表的に示している。
【0065】[実施の形態4]図10に示した実施の形態3ではグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2を互いに接近させて配置しているが、これらはできる限り離して配置するのが望ましい。たとえば図11に示すように、コラム選択線CSL4〜CSL6を互いに隣接して配置し、これら互いに隣接して配置したコラム選択線CSL4〜CSL6の両側にグローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2を配置する。より具体的には、グローバル入出力線対GIO1,/GIO1はコラム選択線CSL3およびCSL4の間に配置し、かつグローバル入出力線対GIO2,/GIO2をコラム選択線CSL6およびCSL7の間に配置する。
【0066】以上のようにこの実施の形態4によれば、グローバル入出力線対GIO1,/GIO1およびGIO2,/GIO2は互いに離れて配置されているため、これら線間に生じる寄生容量を低減することができ、その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。
【0067】[実施の形態5]図12は、この発明の実施の形態5によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。図12を参照して、このDRAM70は、図1R>1に示した実施の形態1と異なり、4つのメモリマット12を備える。メモリマット12は16Mビットの記憶領域を有し、周辺回路14の両側に2つずつ配置されている。
【0068】図13は、図12に示したメモリマット12のうち1つの構成を示すレイアウト図である。図13を参照して、このメモリマット12は、図2に示した実施の形態1と異なり、512(=32×16)個のサブアレイ20を有する。このDRAM70は上記と異なり分割ワード線構成を有していないので、上記サブワードドライバ領域24に代えてワード線シャント領域72が配置されている。すなわち、メモリマット12はセンスアンプ領域22およびワード線シャント領域72により512個のサブアレイ20に分割されている。ワード線WLは、行に配置された16個のサブアレイ20を横断するように配置されている。
【0069】図14は、図13に示したサブアレイ20のうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。図3R>3に示した実施の形態1のようにワード線はサブアレイごとに分割されているのではなく、図14に示すようにワード線WLは行に配置されたすべてのサブアレイ20を貫通している。メモリセル(図示せず)はこれらのワード線WLとビット線対(図示せず)との交点に設けられている。サブアレイ20は、図14に示した実施の形態1と異なり16個のメモリサブブロック26に分割されている。
【0070】図15は、図13および図14に示した1本のワード線に沿った断面図である。図15を参照して、ワード線WLは半導体基板74上に酸化膜76を介在して形成されている。ワード線WL上には層間絶縁膜77を介在して第1のアルミニウム層でシャント線78が形成されている。シャント線78は、ワード線シャント領域72上の層間絶縁膜77に形成されたスルーホール80を通してワード線WLに接続されている。したがって、ワード線WLの単位長さあたりの抵抗値を小さくすることができ、ワード線WLがこのように長い場合でも、ロウデコーダ16からの昇圧電圧をさほど降下させることなくその末端まで伝達することができる。
【0071】上記実施の形態5から明らかなように、メモリマット12がワード線シャント領域72により分割されている場合は、これらワード線シャント領域72間のメモリセルアレイ上を走るように多数のグローバル入出力線対GIOを配置することもできる。
【0072】[その他の実施の形態]図8に示した実施の形態1では狭いセンスアンプ領域22内に可能な限り大きいサイズのトランジスタ301〜304を形成するためにゲート電極46を長く延ばしているが、これに代えて、たとえば「1995 VLSI Circuit Symp. Digest papers 13-4“A 286mm2 256Mb DRAM with X32 Both-Ends DQ ”Y. Watanabe et.al」の図4に示されるようにセンスアンプやコラム選択ゲートをイレギュラーに配置し、その途中にトランジスタ301〜304のようなスイッチング素子を挿入するように配置することもできる。
【0073】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数のグローバル入出力線対が所定領域の間に形成されているため、グローバル入出力線対の数を増やすことにより、多ビットのデータを同時に入出力することが可能になる。しかも、コラム選択線の各々は少なくとも2つのコラム選択ゲートに対応して設けられ、複数のビット線対が1つのローカル入出力線対に共通に接続されているため、グローバル入出力線対の数がコラム選択線の数に比べて多過ぎず、それら線間の寄生容量の増大を抑えることができる。その結果、動作速度の遅延や消費電力の増大を抑えることができる。また、グローバル入出力線対の数はローカル入出力線対の数よりも少ないため、グローバル入出力線対の数を増やすことなく、ローカル入出力線対の数のみを増やすことができる。その結果、グローバル入出力線対に接続されるプリアンプの数を増やす必要はなく、たとえローカル入出力線対を増設してもレイアウト面積の増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。
【図2】 図1に示したメモリマットのうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図3】 図2に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図4】 図3に示したメモリサブブロックのうち1つの詳細な構成を示す配線図である。
【図5】 図4に示した構成の一部をより詳細に示す配線図である。
【図6】 図5に示したスイッチング素子の詳細を示す回路図である。
【図7】 図4に示した構成の一部をより詳細に示す回路図である。
【図8】 図5に示したコラム選択ゲートおよびスイッチング素子の具体的な構造を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2によるDRAMにおけるスイッチング素子の構成を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態3によるDRAMにおけるメモリサブブロックの構成を示す配線図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるDRAMにおけるメモリサブブロックの構成を示す配線図である。
【図12】 この発明の実施の形態5によるDRAMの全体構成を示すレイアウト図である。
【図13】 図12に示したメモリマットのうち1つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図14】 図13に示したサブアレイのうち2つの詳細な構成を示すレイアウト図である。
【図15】 図13および図14に示した1本のワード線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10,70 DRAM、12 メモリマット(メモリセルアレイ)、16 ロウデコーダ、18 コラムデコーダ、20 サブアレイ、22 センスアンプ領域、24 サブワードドライバ領域、26 メモリサブブロック(セグメント)、28 サブワードドライバ、30 スイッチング素子、32 メモリセル、34 センスアンプ、40 コラム選択ゲート、72 ワード線シャント領域、MWL メインワード線、CSL コラム選択線、GIO,/GIO グローバル入出力線対、LIO,/LIO ローカル入出力線対、SWL サブワード線、BL,/BL ビット線対、WL ワード線。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体記憶装置であって、行に配置された複数のセンスアンプ領域および列に配置された複数の所定領域により複数のサブアレイに分割されたメモリセルアレイを備え、前記複数のサブアレイは行および列に配置され、前記サブアレイの各々は複数のセグメントに分割され、前記複数のセグメントは列に配置され、前記サブアレイの各々は、前記複数のセグメントを横断するように行に配置された複数のワード線を備え、前記セグメントの各々は、前記列に配置された複数のビット線対と、前記センスアンプ領域上に形成され、前記ビット線対に対応して設けられ、各々が対応するビット線対に接続された複数のセンスアンプと、前記ワード線に並行して配置された複数のローカル入出力線対と、各々が前記ビット線対の1つに対応して設けられかつ対応するビット線対と前記ローカル入出力線対の1つとの間に接続された複数のコラム選択ゲートとを備え、前記半導体記憶装置はさらに、前記列に配置されたサブアレイを縦断するように前記ビット線対と並行して配置され、各々が前記コラム選択ゲートの少なくとも2つに対応して設けられかつ対応する少なくとも2つのコラム選択ゲートに接続された複数のコラム選択線と、前記複数の所定領域の間に形成され、前記列に配置されたサブアレイを縦断するように前記ビット線対と並行して配置され、前記複数のローカル入出力線対と交差する複数のグローバル入出力線対と、前記センスアンプ領域上に形成され、前記複数のローカル入出力線対と前記複数のグローバル入出力線対との間にそれぞれ接続された複数のスイッチング素子とを備える、半導体記憶装置。
【請求項2】 前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のセンスアンプに接続された第1のセンスアンプ駆動線を備え、前記スイッチング素子の各々は、前記第1のセンスアンプ駆動線に接続されたゲートを有するトランジスタを含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】 前記スイッチング素子の各々は、互いに並列に接続されたNおよびPチャネルMOSトランジスタを含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】 前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のセンスアンプに接続された第2のセンスアンプ駆動線を備え、前記センスアンプの各々は、相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタと、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタとを含み、前記第1のセンスアンプ駆動線は前記センスアンプの2つのNチャネルMOSトランジスタのソースに接続され、前記第2のセンスアンプ駆動線は前記センスアンプの2つのPチャネルMOSトランジスタのソースに接続され、前記スイッチング素子のNチャネルMOSトランジスタのゲートは前記第1のセンスアンプ駆動線に接続され、前記スイッチング素子のPチャネルMOSトランジスタのゲートは前記第2のセンスアンプ駆動線に接続される、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】 前記トランジスタのゲートは、前記ビット線対の少なくとも2つと交差するように配置される、請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】 前記グローバル入出力線対の一方および他方グローバル入出力線は、前記コラム選択線と交互に配置される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】 前記コラム選択線の少なくとも2つは互いに隣接して配置され、前記グローバル入出力線対は前記互いに隣接して配置されたコラム選択線の両側に配置される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】 前記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、前記複数のサブアレイを横断するように行に配置され、前記ロウデコーダに接続された複数のメインワード線と、前記所定領域上に形成され、前記サブアレイ中の複数のワード線にそれぞれ接続された複数のサブデコーダとを備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】 前記複数のワード線は前記行に配置された複数のサブアレイを横断するように配置され、前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のワード線に接続されたロウデコーダと、前記複数のワード線に対応して形成され、各々が対応するワード線に前記所定領域上に形成された複数のスルーホールを通して接続された複数のシャント線とを備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項1】 半導体記憶装置であって、行に配置された複数のセンスアンプ領域および列に配置された複数の所定領域により複数のサブアレイに分割されたメモリセルアレイを備え、前記複数のサブアレイは行および列に配置され、前記サブアレイの各々は複数のセグメントに分割され、前記複数のセグメントは列に配置され、前記サブアレイの各々は、前記複数のセグメントを横断するように行に配置された複数のワード線を備え、前記セグメントの各々は、前記列に配置された複数のビット線対と、前記センスアンプ領域上に形成され、前記ビット線対に対応して設けられ、各々が対応するビット線対に接続された複数のセンスアンプと、前記ワード線に並行して配置された複数のローカル入出力線対と、各々が前記ビット線対の1つに対応して設けられかつ対応するビット線対と前記ローカル入出力線対の1つとの間に接続された複数のコラム選択ゲートとを備え、前記半導体記憶装置はさらに、前記列に配置されたサブアレイを縦断するように前記ビット線対と並行して配置され、各々が前記コラム選択ゲートの少なくとも2つに対応して設けられかつ対応する少なくとも2つのコラム選択ゲートに接続された複数のコラム選択線と、前記複数の所定領域の間に形成され、前記列に配置されたサブアレイを縦断するように前記ビット線対と並行して配置され、前記複数のローカル入出力線対と交差する複数のグローバル入出力線対と、前記センスアンプ領域上に形成され、前記複数のローカル入出力線対と前記複数のグローバル入出力線対との間にそれぞれ接続された複数のスイッチング素子とを備える、半導体記憶装置。
【請求項2】 前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のセンスアンプに接続された第1のセンスアンプ駆動線を備え、前記スイッチング素子の各々は、前記第1のセンスアンプ駆動線に接続されたゲートを有するトランジスタを含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】 前記スイッチング素子の各々は、互いに並列に接続されたNおよびPチャネルMOSトランジスタを含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】 前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のセンスアンプに接続された第2のセンスアンプ駆動線を備え、前記センスアンプの各々は、相互接続された2つのNチャネルMOSトランジスタと、相互接続された2つのPチャネルMOSトランジスタとを含み、前記第1のセンスアンプ駆動線は前記センスアンプの2つのNチャネルMOSトランジスタのソースに接続され、前記第2のセンスアンプ駆動線は前記センスアンプの2つのPチャネルMOSトランジスタのソースに接続され、前記スイッチング素子のNチャネルMOSトランジスタのゲートは前記第1のセンスアンプ駆動線に接続され、前記スイッチング素子のPチャネルMOSトランジスタのゲートは前記第2のセンスアンプ駆動線に接続される、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】 前記トランジスタのゲートは、前記ビット線対の少なくとも2つと交差するように配置される、請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】 前記グローバル入出力線対の一方および他方グローバル入出力線は、前記コラム選択線と交互に配置される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】 前記コラム選択線の少なくとも2つは互いに隣接して配置され、前記グローバル入出力線対は前記互いに隣接して配置されたコラム選択線の両側に配置される、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】 前記半導体記憶装置はさらに、ロウデコーダと、前記複数のサブアレイを横断するように行に配置され、前記ロウデコーダに接続された複数のメインワード線と、前記所定領域上に形成され、前記サブアレイ中の複数のワード線にそれぞれ接続された複数のサブデコーダとを備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】 前記複数のワード線は前記行に配置された複数のサブアレイを横断するように配置され、前記半導体記憶装置はさらに、前記複数のワード線に接続されたロウデコーダと、前記複数のワード線に対応して形成され、各々が対応するワード線に前記所定領域上に形成された複数のスルーホールを通して接続された複数のシャント線とを備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図9】
【図12】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図15】
【図11】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図6】
【図9】
【図12】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図15】
【図11】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2000−150820(P2000−150820A)
【公開日】平成12年5月30日(2000.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−318148
【出願日】平成10年11月9日(1998.11.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成12年5月30日(2000.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成10年11月9日(1998.11.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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