説明

単結晶シリコン薄膜の製造方法、単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法及び太陽電池デバイスの製造方法並びに単結晶シリコン薄膜及びそれを用いた単結晶シリコン薄膜デバイス及び太陽電池デバイス

【課題】 ELOを利用して単結晶シリコン薄膜を製造するに際し、犠牲層のエッチングを容易にする単結晶シリコン薄膜の製造方法、単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法及び太陽電池デバイスの製造方法並びに単結晶シリコン薄膜及びそれを用いた単結晶シリコン薄膜デバイス及び太陽電池デバイスを提供する。
【解決手段】 単結晶シリコン基板1の表面にシリコンに対してエッチング選択性を有し且つエピタキシャルな関係にある犠牲層2を設け、該犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長させ、該単結晶シリコン薄膜40に複数の貫通孔42を形成すると共に当該貫通孔42を介して前記犠牲層2をエッチングし、単結晶シリコン薄膜4を分離する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単結晶シリコン薄膜の製造方法、単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法及び太陽電池デバイスの製造方法並びに単結晶シリコン薄膜及びそれを用いた単結晶シリコン薄膜デバイス及び太陽電池デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の単結晶シリコン薄膜の製造方法としては、以下の(a)〜(e)の方法が知られている。
【0003】
(a)酸素イオン注入法
単結晶シリコン基板に酸素イオンを注入した後、熱処理を施すことで、単結晶シリコン/二酸化シリコン/単結晶シリコン基板の構造を作製する方法である(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、この方法では、単結晶シリコン基板への酸素イオン注入に際して、上部単結晶シリコンに欠陥が多く入ることや、イオン注入のコストが高いといった問題がある。
【0005】
(b)水素イオン注入法
単結晶シリコン基板に水素イオン(H+およびH-)を注入し、支持基板に貼り合わせた後、熱処理を施し、水素イオンが注入された層を破壊し、はぎとることで、サブμmオーダーの単結晶シリコン薄膜を支持基板上に形成する方法である。
【0006】
しかしながら、この方法では、水素の注入深さがサブμmオーダーに留まるため、例えば、太陽電池の用途では1000℃以上の高温で化学蒸着法又は物理蒸着法により単結晶シリコン薄膜を10μm前後に厚膜化することが必要となるが、耐熱性・熱膨張力の要件を満たす安価な基板を得ることが困難である。また、水素イオン注入層を基板から剥がす前に厚膜化する方法については、厚膜化条件下で水素イオン注入層が壊れてしまうので不可能である(特許文献2参照)。また、イオン注入のコストが高いといった問題もある。
【0007】
(c)ポーラスシリコン法
単結晶シリコン基板表面を陽極酸化すると、細孔を高密度に形成できる。この細孔表面に酸化処理を施し、フッ酸により外表面に近い部分のみ酸化層を除去した後、水素雰囲気下でアニールすると、最表面が単結晶の連続膜に戻り、その下に空隙を多数含んだ構造ができる。これを支持基板に貼り付けた後、空隙を含んだ層を液相法により化学的に溶解することや、ウォータージェット等により機械的に破壊することで、単結晶シリコン薄膜を分離する方法である(特許文献3参照)。
【0008】
しかしながら、この方法では、上部シリコン膜厚は表面張力の寄与する1μm前後にしかならず、太陽電池に応用するには、CVD法による厚膜化が必須である。更に、機械的破壊による剥離の際、単結晶シリコン基板も傷んでしまい、繰り返し利用が制限されるという問題もある。また、プロセス的にも多数のステップが必要で、複雑である。
【0009】
(d)溶融再結晶化法・溶融結晶化法
シリコン基板上に、二酸化シリコン膜、多結晶ないしアモルファスシリコン薄膜、二酸化シリコンからなる保護膜の順に積層させ、ランプ加熱等による線状の溶融帯のスキャンを行うことで、面内方向に結晶粒径の発達した多結晶シリコン薄膜を作製できる。その後、保護膜を薬液により除去し、CVD法により多結晶シリコン薄膜を厚膜化した後、二酸化シリコン膜をフッ酸によりエッチングすることにより、多結晶シリコン薄膜を分離する方法である(特許文献4参照)。
【0010】
しかしながら、この方法で得られるのはあくまでも多結晶シリコン薄膜であるため、発電効率が劣る上、溶融帯のスキャニングの際、シリコン基板まで劣化してしまうという問題があり、さらに、プロセス的にも多数のステップからなり複雑である。
【0011】
(e)元素組成の異なる犠牲層を用いたエピタキシャルリフトオフ(ELO)法
エピタキシャルリフトオフ(ELO)法とは、単結晶基板を鋳型に用い、その上に犠牲層をエピタキシャル成長させ、更にその上に目的膜をエピタキシャル成長させ、犠牲層を除去することで目的材料の単結晶薄膜を得る方法のことである。
【0012】
ところで、単結晶シリコン基板は、太陽電池として用いる場合には発電効率や安全性・安定性等で優れているが、そのコストが高いことが問題となっている。太陽電池に用いられる高純度シリコン原料が、太陽電池のコストの多くを占めているのが現状である。従って単結晶シリコンを、基板から薄膜に置き換えることができれば、コストの問題を解決できる。
【0013】
そこで、本願発明者は、単結晶シリコン薄膜をELO法で製造する方法を提案した(特許文献5、6参照)。
【0014】
ここでは、犠牲層として、金属シリサイドやドープシリコン層、さらには、結晶欠陥を含んだシリコン層を用いることで、シリコンでもELO法の適用が可能になることを提案した。具体的には、単結晶シリコン基板上に、純シリコンとは組成の異なる層、具体的には金属シリサイドや高濃度ドープシリコン、あるいは結晶欠陥を含んだシリコン層を犠牲層(中間層)としてエピタキシャル成長させ、更にその上にシリコンをエピタキシャル成長させることで単結晶シリコン薄膜を成膜し、犠牲層を化学的にエッチング・除去することで、単結晶シリコン基板と単結晶シリコン薄膜を分離し、単結晶シリコン基板を繰り返し再利用しながら、単結晶シリコン薄膜を製造する方法を提案した。
【0015】
しかしながら、上記したような犠牲層を用いる方法でも、犠牲層をエッチングで除去するプロセスに多大な時間がかかるという問題があった。すなわち、犠牲層を除去するさいに、単結晶シリコン基板に設けた貫通孔を介してエッチングで除去するが、単結晶シリコン基板に形成できる貫通孔のピッチは基板厚さと同程度となるため、かかる貫通孔ピッチと犠牲層の厚さを考慮すると、アスペクト比で1000倍程度のエッチング処理を行う必要があり、犠牲層と単結晶シリコンとエッチング速度差が大きいエッチャントを用いても長時間のエッチング処理を行う必要があるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2000−077352号公報
【特許文献2】特開平11−040785号公報
【特許文献3】特開平05−275663号公報
【特許文献4】特開平07−226528号公報
【特許文献5】国際公開第2002/040751号パンフレット
【特許文献6】国際公開第2005/069356号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、ELOを利用して単結晶シリコン薄膜を製造するに際し、犠牲層のエッチングを容易にする単結晶シリコン薄膜の製造方法、単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法及び太陽電池デバイスの製造方法並びに単結晶シリコン薄膜及びそれを用いた単結晶シリコン薄膜デバイス及び太陽電池デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記目的を達成する本発明の第1の態様は、単結晶シリコン基板の表面にシリコンに対してエッチング選択性を有し且つエピタキシャルな関係にある犠牲層を設け、該犠牲層上に単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させ、該単結晶シリコン薄膜に複数の貫通孔を形成すると共に当該貫通孔を介して前記犠牲層をエッチングし、単結晶シリコン薄膜を分離することを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0019】
本発明の第2の態様は、第1の態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記犠牲層を設けた後又は前記犠牲層を設ける前に結晶成長阻害部を形成する工程を実施して前記犠牲層上に部分的に結晶成長阻害部を設け、該結晶成長阻害部を設けた前記犠牲層の上に前記単結晶シリコン薄膜を成長させ、該単結晶シリコン薄膜の前記結晶成長阻害部に対応する部分の結晶欠陥を含んだシリコンを選択的にエッチングして前記貫通孔とすることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0020】
本発明の第3の態様は、第2の態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記結晶成長阻害部が、非晶質材料もしくはシリコン化合物で構成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0021】
本発明の第4の態様は、第2の態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記結晶成長阻害部が所定のパターンで設けられていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0022】
本発明の第5の態様は、第2〜4の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記結晶成長阻害部が、前記単結晶シリコン薄膜の厚さの1倍以上100倍以下の間隔で設けられていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0023】
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記犠牲層が、他元素がドープされた高濃度ドープシリコン、結晶欠陥を含んだシリコン及びフッ化カルシウム(CaF)から選択される材料で形成されることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0024】
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記貫通孔の開口面積が、100〜10000μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0025】
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記単結晶シリコン薄膜の厚さが、5〜100μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0026】
本発明の第9の態様は、第1〜7の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、前記単結晶シリコン薄膜の厚さが、5〜50μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法にある。
【0027】
本発明の第10の態様は、第1〜9の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法を用いて単結晶シリコン薄膜デバイスを製造することを特徴とする単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法にある。
【0028】
本発明の第11の態様は、第1〜9の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜の製造方法を用いて太陽電池用発電層を製造することを特徴とする太陽電池デバイスの製造方法にある。
【0029】
本発明の第12の態様は、厚さが5〜100μmの単結晶シリコン薄膜であり、複数の貫通孔を具備することを特徴とする単結晶シリコン薄膜にある。
【0030】
本発明の第13の態様は、第12の態様に記載の単結晶シリコン薄膜において、厚さが5〜50μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜にある。
【0031】
本発明の第14の態様は、第12又は13の態様の単結晶シリコン薄膜において、前記貫通孔が所定のパターンで形成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜にある。
【0032】
本発明の第15の態様は、第12〜14の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜において、前記貫通孔の開口面積が、100〜10000μmであり、前記貫通孔の表面がシリコンの(111)面で構成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜にある。
【0033】
本発明の第16の態様は、第12〜15の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜を用いたことを特徴とする単結晶シリコン薄膜デバイスにある。
【0034】
本発明の第17の態様は、第12〜15の何れかの態様の単結晶シリコン薄膜を用いたことを特徴とする太陽電池デバイスにある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る単結晶シリコン薄膜の製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の結晶成長阻害部の製造プロセスを示す断面図である。
【図3】本発明の結晶成長阻害部の製造プロセスの他の例を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の単結晶シリコン薄膜の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の犠牲層の形成プロセスの他の例を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る単結晶シリコン薄膜の製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る単結晶シリコン薄膜の製造工程を示す断面図である。
【図8】結晶欠陥を有する多結晶シリコン部を有する単結晶シリコン薄膜の表面の走査型電子顕微鏡像(a)及び断面の走査型電子顕微鏡像(b)である。
【図9】単結晶シリコン基板から剥離して、ガラス基板上に転写した単結晶シリコン薄膜の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る単結晶シリコン薄膜の製造方法の工程を示す断面図である。
【0037】
まず、図1(a)に示すように、単結晶シリコン基板1を用意する。単結晶シリコン基板1は、例えば、(100)単結晶シリコンウエハであり、例えば、400〜700μmの厚さのものを用いることができる。
【0038】
次に、図1(b)に示されるように、単結晶シリコン基板1の表面に、犠牲層2をエピタキシャル成長させる。ここで、犠牲層2は、シリコンに対してエッチング選択性を有するものであればよく、製造する単結晶シリコン薄膜や単結晶シリコン基板に金属元素を混入させないものが好ましい。好適には、他元素が高濃度ドープされた高濃度ドープシリコン、結晶欠陥を含んだシリコン及びフッ化カルシウム(CaF)から選択される材料を用いることができる。
【0039】
ここで、高濃度ドープシリコンは、III族ないしV族元素から選択される他元素を高濃度でドープしたシリコンであり、単結晶シリコン基板1表面にシリコン源とドーパント源を所定比率で供給することにより、高濃度にドープされた単結晶シリコンからなる犠牲層2を形成することができる。ここで、他元素として、好ましくは、ホウ素(B)やリン(P)を挙げることができる。また、高濃度とは、ドーパント濃度が1018原子/cm以上であることをいう。
【0040】
また、高濃度ドープシリコンは、III族ないしV族元素から選定される他元素を、熱拡散法ないしイオン注入法により単結晶シリコン基板1表面にドープすることでも形成することができる。この方法の詳細は後述する。
【0041】
また、結晶欠陥を含んだシリコンは、結晶欠陥を含んでシリコンに対してエッチング選択性を有するものであり、結晶欠陥としては、双晶、空孔、格子間原子、刃状転位、螺旋転位などを挙げることができる。ここで、結晶欠陥は、数密度が単結晶シリコン基板1と犠牲層2との界面において、1/μm2〜1/nm2であれば、シリコンに対するエッチング選択性を有することになる。
【0042】
このような結晶欠陥を含んだシリコンからなる犠牲層2を形成する方法は、例えば、残留ガス圧が比較的高く、かつ比較的低温下の成膜条件で、シリコンをエピタキシャル成長させることにより、双晶の入った単結晶シリコンからなる犠牲層2を成長させることができる。なお、このような結晶欠陥を含むシリコンからなる犠牲層2の場合、後述するように、犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させる前に、還元性雰囲気下でのアニールにより、双晶などの結晶欠陥を含むシリコンからなる犠牲層2の表面の双晶を消失させるのが好ましい。
【0043】
また、フッ化カルシウムからなる犠牲層2とする場合には、例えば、フッ化カルシウムを原料とした真空蒸着により形成することができる。
ここで、犠牲層2の厚さは、例えば、100nm〜1000nmとするのが好ましい。
【0044】
次に、図1(c)に示すように、所定のパターンで、例えば、所定間隔の格子状に配置された結晶成長阻害部3を設ける。
【0045】
ここで、結晶成長阻害部3は、非晶質材料もしくはシリコン化合物からなるものであり、例えば、SiO、SiN、SiC、SiOなどを挙げることができる。結晶成長阻害部3は、犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長させた際に、エピタキシャル成長を阻害して結晶欠陥を含むシリコンを形成するものであればよく、単結晶シリコンと格子定数が合わない結晶でもよい。
【0046】
このような所定のパターンで配置された結晶成長阻害部3を設ける方法の例を図2及び図3に示す。
【0047】
第1の方法では、図2(a)に示すように、単結晶シリコン基板1の上に、犠牲層2を設け、次いで、図2(b)に示すように、レジストなどからなる所定パターンで設けられた開口6aを有するマスク6を設けた後、図2(c)に示すように、SiOなどの材料をスパッタリング等により開口6a内に成膜して、図2(d)に示すように、所定のパターンで結晶成長阻害部3を形成する。
【0048】
第2の方法では、図3(a)に示すように、単結晶シリコン基板1の上に、犠牲層2を設け、次いで、図3(b)に示すように、SiOなどの結晶成長阻害膜30を全面に設けた後、フォトリソグラフィーによりパターニングされたドット形状のパターン7aのレジストマスク7を設けた後、表面が露出している結晶成長阻害膜30をエッチングで除去し、図3(d)に示すように、所定のパターンで結晶成長阻害部3を形成する。
【0049】
結晶成長阻害部3の形成方法はこれに限定されるものではなく、所定のパターンで形成できれば、特に形成方法は限定されるものではない。例えば、インクジェット法にて結晶成長阻害部3を犠牲層2の上にパターン印刷しても良い。
【0050】
また、結晶成長阻害部3は、ランダムに配置されていてもよい。例えば、シリカゾルを犠牲層2上に噴霧することにより、ランダムに配置されたSiOからなる結晶成長阻害部3を形成することができる。
【0051】
このように犠牲層2上に結晶成長阻害部3を設けた後のプロセスを説明する。
【0052】
図1(d)に示すように、結晶成長阻害部3を設けた犠牲層2上に、結晶欠陥の少ない高純度の単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長させて形成する。
【0053】
単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長させる方法として、物理蒸着(PVD;Physical Vapor Deposition)法がある。一般的には、実験室で理想的環境(超高真空等)下、低温でゆっくりとシリコンを成長させる方法として用いられている。一方、生産プロセスでは、化学気相成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)法が、高温で高速に半導体層を堆積させる方法として用いられる。
【0054】
CVD法により単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させると、例えば、クロロシランを原料にした場合は、成膜速度はSiCl2やHCl等の化学種の脱離が律速となり、1200℃付近では1−10μm/minの成長速度が限界となる。高温にすることにより速度を上げられるが、しかし原料供給律速となり易く、数μm/minが実用上の上限となる。これは、犠牲層2の劣化を防ぐ成膜速度の下限とほぼ同程度の速度となってしまい、CVD法では犠牲層2の劣化抑制が困難である。また、犠牲層2として、ドープシリコンを用いた場合、ドープシリコンの犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜をCVD法により成長させると、上記した成長速度では10μmの単結晶シリコン薄膜を形成するのに1−10分かかってしまい、その時間内にドーパントが単結晶シリコン薄膜40中に拡散してしまうため、犠牲層2を維持できないという問題がある。
【0055】
一方、PVD法ではシリコンのみが吸着するため、化学種の脱離がない。そのため、脱離律速の上限を超え、成膜速度を任意に増大させることができる。ただし、成膜速度を上げすぎると、低温ではシリコンがエピタキシャル成長せずに、多結晶もしくは非晶質となってしまう。しかしながら、例えばシリコンの融点1410℃での融液成長では、10mm/s、即ち、600,000μm/minもの速度でエピタキシャル成長することが知られている。そこで、温度を融点近くまで上げれば、急速蒸着(RVD;Rapid Vapor Deposition)法でもエピタキシャル成長できる。
【0056】
RVD法の特徴について、犠牲層2としてBやPを用いた高濃度ドープシリコンを用いた場合について具体的に説明する。目的の単結晶シリコン薄膜40の厚さが10μmとすると、犠牲層2の厚さとしては1/10以下、即ち1μm以下が望ましい。ドーパント(B,P)が1μm拡散すると、犠牲層2の構造が劣化してしまうが、その時定数は、拡散係数をDとすると、(1μm)2/Dで表される。この時間内に、単結晶シリコン薄膜40が10μm以上成長する必要があるため、成膜速度GRは、GR>10D/1μmが必要となる。既知の拡散係数Dと温度Tの関係を用いることにより、GR>2×1012exp(−325[kJ/mol]/8.31[J/mol・K]/(T+273)[K])の関係式が得られる。実際に、基板温度800℃、シリコン融液温度1800℃にてPVDを行ったところ、10μm/minで単結晶シリコン薄膜40のエピタキシャル成長に成功した。これは目標の成膜速度より20000倍も速く成長できたこととなり、犠牲層2の構造劣化の抑制が容易となることが明らかである。
【0057】
このように単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長する際、結晶成長阻害部3の上にはエピタキシャル成長しないので、結晶欠陥を多く含む多結晶シリコン部41が形成される。すなわち、本発明では、単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長すると、単結晶シリコン薄膜40は、結晶成長阻害部3に対応した領域に多結晶シリコン部41が形成される。
【0058】
このような多結晶シリコン部41は、単結晶シリコンに対してエッチング選択性を有するので、図1(e)に示すように、多結晶シリコン部41のみを、例えば、フッ酸と酸化剤の混合溶液での選択エッチングにより除去し、貫通孔42を形成することができる。なお、結晶成長阻害部3上に形成される多結晶シリコン部41は必ずしも多結晶である必要はなく、結晶欠陥を含むシリコンからなり、単結晶シリコンに対してエッチング選択性を有するものであればよい。
【0059】
次に、図1(f)に示すように、貫通孔42を介して犠牲層2を選択エッチングして犠牲層2を除去し、貫通孔4aを具備する単結晶シリコン薄膜4を製造することができる。ここで、選択エッチングにより、結晶成長阻害部3も除去されるか、もしくは結晶成長阻害部3と単結晶シリコン薄膜40の境界部がエッチングされ、貫通孔42が犠牲層2に到達する。なお、単結晶シリコン薄膜4を分離した単結晶シリコン基板1は、再利用することができる。
【0060】
ここで、犠牲層2の選択エッチングは、犠牲層2が高濃度ドープシリコンの場合には、例えば、フッ酸・硝酸・酢酸混合溶液をエッチャントとして容易に実施できる。また、犠牲層2が結晶欠陥を含むシリコンの場合には、多結晶シリコン部41と同様に、例えば、フッ酸と酸化剤の混合溶液での選択エッチングすることができ、この場合には、多結晶シリコン部41の選択エッチングに連続して行うこともできる。また、犠牲層2がフッ化カルシウムからなる場合には、例えば、硝酸を用いて選択エッチングすることができる。
【0061】
本発明において、犠牲層2の選択エッチングは、単結晶シリコン基板1よりも大幅に薄い単結晶シリコン薄膜40に所定のピッチで形成された貫通孔42を介して行うことができるので、非常に効率的に短時間で行うことができる。
【0062】
以上説明した本発明の単結晶シリコン薄膜の製造方法では、単結晶シリコン薄膜40に設けた貫通孔42を介して犠牲層2を効率的に除去できるので、単結晶シリコン薄膜4を短時間、低コストで製造することができる。また、特に、RVD法を採用すると、単結晶シリコン薄膜40のエピタキシャル成長速度を上げることにより生産性が上がるだけでなく、基板全体が高温に曝される時間が短くなるために犠牲層2の構造変化が抑えられ、犠牲層2の選択エッチングによる単結晶シリコン薄膜4と単結晶シリコン基板1との分離が良好となり、結果として高純度で欠陥のない単結晶シリコン薄膜4を得ることができ、非常に有望なプロセスとなる。
【0063】
このようにして形成された単結晶シリコン薄膜4の概略構成を図4に示す。単結晶シリコン薄膜4は、所定パターンで貫通孔4aを有するものである。貫通孔4aは、図示では開口が正方形としているが、実際には、結晶成長阻害部の形状に応じて種々の形状を取る。一方で、貫通孔4aの表面(内面)は、シリコンの(111)面5で形成される。
【0064】
ここで、単結晶シリコン薄膜4の厚さは特に限定されず、200μm程度あるいはそれ以上の厚さのものも比較的容易に形成できるが、従来では容易には形成できない5μm〜50μmの厚さのフレキシブル単結晶シリコン薄膜も比較的容易に製造できる。
【0065】
ここで、貫通孔4aの大きさや間隔は、単結晶シリコン薄膜4の厚さや犠牲層2の選択エッチングの工程時間、さらには、貫通孔4aを後のデバイス化プロセスで用いる場合にはその配置状態等を考慮して適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。例示すると、貫通孔4aの開口面積は100μm(10μm角)〜10000μm(100μm角)で、間隔は10〜1000μm、好ましくは100〜1000μm、被覆率は0.01〜50%程度、好ましくは、0.01〜10%程度である。
かかる単結晶シリコン薄膜4は、従来では製造できないものである。
【0066】
また、単結晶シリコン薄膜4を単結晶シリコン薄膜デバイスに用いる際に、貫通孔4aを配線などのために有効利用してもよい。勿論、貫通孔4aを用いることなく単結晶シリコン薄膜デバイスを製造してもよいことはいうまでもない。
【0067】
以上説明した実施形態では、犠牲層2をエピタキシャル成長で形成した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、単結晶シリコン基板の表面に、他元素を拡散法ないしイオン注入法にてドーピングし、アニールする。これにより、単結晶シリコン基板の表面に犠牲層(他元素がドープされた部分)を設けることができる。この方法では、単結晶シリコン基板と実質的に連続した結晶構造を有したエピタキシャル関係にある犠牲層となるので、上述した実施形態と同様に、結晶成長阻害部を設けた後、単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させ、その後、同様に犠牲層を除去することにより、同様な単結晶シリコン薄膜を得ることができる。
【0068】
また、単結晶シリコン基板に他元素をドーピングする方法では、犠牲層を形成するより前に結晶成長阻害部を形成することもできる。この例を図5に示す。
【0069】
この方法では、図5(a)に示すように、単結晶シリコン基板1上に、所定パターンで結晶成長阻害部3を設けた後、図5(b)に示すように、他元素をドーピングする。これにより、単結晶シリコン基板1の表層部が犠牲層2Aとなる。この後のプロセスは上述した実施形態と同様に行うことができる。
【0070】
さらに、上述した実施形態では、単結晶シリコン薄膜に貫通孔を形成するために、結晶成長阻害部を設けて単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させて、多結晶シリコン部を設け、この多結晶シリコン部を選択エッチングで除去して貫通孔としたが、単結晶シリコン薄膜に貫通孔を形成する方法は、これに限定されるものではない。
【0071】
図6及び図7には、単結晶シリコン薄膜に貫通孔を形成する他の例を示す。
図6の方法は、図6(a)及び(b)に示すように、単結晶シリコン基板1の上に犠牲層2を形成し、次いで、図6(c)に示すように、犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜40Aを形成した後、図6(d)に示すように、所定パターンで開口8aを有するマスク8を設けた後、図6(e)に示すように、単結晶シリコン薄膜40Aの開口8aに対応する領域を異方性エッチングすることにより、貫通孔42Aを形成するものである。その後、図6(f)に示すように、貫通孔42Aを介して犠牲層2を選択エッチングにより除去し、単結晶シリコン薄膜4を製造する。
【0072】
図7の方法は、図7(a)に示すように、単結晶シリコン基板1上に犠牲層2を設けた後、犠牲層2上に単結晶シリコン薄膜40Bをエピタキシャル成長させ、その後、図7(b)に示すように、開口9aを有するマスク9を介して他元素をドーピングすることにより、単結晶シリコン薄膜40Bにドープシリコン部41Bを設ける。次いで、図7(c)に示すように、ドープシリコン部41Bを選択エッチングにより除去し、図7(d)に示すように、貫通孔42Bを形成する。その後、図7(e)に示すように、貫通孔42Bを介して犠牲層2を選択エッチングすることにより除去し、単結晶シリコン薄膜4を製造する。
【実施例】
【0073】
(実施例1)
図3及び図1の手順にて行った検討結果を説明する。(100)単結晶シリコン基板1の表面に、リンをイオン注入によりドープすることにより犠牲層2を形成した。ドープ量は1×1020原子/cm3以上とし、犠牲層2の厚さは120nmとなった。犠牲層2の上に、スパッタ法にて厚さ100nmのSiO膜を形成し、スピンコート法にてレジスト層を形成した。更にUVリソグラフィによりレジストにドット状パターン7aのレジストマスク7を形成した上で、SiO膜をエッチングすることにより、ドット状の結晶成長阻害部3を形成した。ここで、結晶成長阻害部3は、大きさが20μm角であり、ピッチ100μmで格子状に設けた。この基板の上に、RVD法にて1100℃にて1min間シリコンを蒸着することで、厚さ約10μmの単結晶シリコン薄膜40をエピタキシャル成長させた。その上で、フッ酸・硝酸・酢酸の混合溶液で、マイルドにエッチングした結果を図8に示す。図8(a)は単結晶シリコン薄膜の表面の走査型電子顕微鏡像であり、結晶成長阻害部に対応したパターンで単結晶シリコン薄膜表面のエッチングが始まっていることが分かる。図8(b)は同じサンプルの断面の走査型電子顕微鏡像であり、阻害部を底辺とした台形状に結晶欠陥を含んだ多結晶シリコンが単結晶シリコン薄膜中に形成されていることが分かる。
【0074】
(実施例2)
ここでは、図3及び図1に示す単結晶シリコン薄膜の製造の手順においてリフトオフ方法を検討した結果について説明する。図1(a)〜図1(d)に示されている手順にしたがって実施例1と同様に単結晶シリコン基板1上に多結晶シリコン部41を含む単結晶シリコン薄膜40を設けた後、これを、フッ酸、硝酸、酢酸の混合液からなるエッチャント中に浸漬した。このエッチャントは単結晶シリコン薄膜40と多結晶シリコン部41の間にエッチングレートの差があり、多結晶シリコン部41のエッチングレートが高くなるように調整したものである。この結果、多結晶シリコン部41のみがエッチングされ、表面から犠牲層2に通じる貫通孔4aが形成された。
【0075】
続いて、上記エッチャントは形成された貫通孔4aを通して、犠牲層2まで到達し、貫通孔4a周辺の犠牲層2の溶解が始まり、貫通孔4aに対して横方向(貫通孔の深さ方向に直交する方向)のエッチングが進行する。最終的には単結晶シリコン薄膜40の面内のそれぞれの貫通孔4aから横方向に進行する犠牲層2のエッチングがお互いに結びつきあい、エピタキシャル成長した単結晶シリコン薄膜4が鋳型となる単結晶シリコン基板1から剥離された。
【0076】
図9は、このようにして製造した単結晶シリコン薄膜4を単結晶シリコン基板1から剥離して、ガラス基板上に転写した単結晶シリコン薄膜4の写真である。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、単結晶シリコン薄膜デバイス、特に、太陽電池の発電層、半導体デバイスの単結晶シリコン薄膜基板の製造等に適している。
【符号の説明】
【0078】
1 単結晶シリコン基板
2 犠牲層
3 結晶成長阻害部
4 単結晶シリコン薄膜
4a 貫通孔
40、40A、40B 単結晶シリコン薄膜
41 多結晶シリコン部
42、42A、42B 貫通孔


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単結晶シリコン基板の表面にシリコンに対してエッチング選択性を有し且つエピタキシャルな関係にある犠牲層を設け、
該犠牲層上に単結晶シリコン薄膜をエピタキシャル成長させ、
該単結晶シリコン薄膜に複数の貫通孔を形成すると共に当該貫通孔を介して前記犠牲層をエッチングし、単結晶シリコン薄膜を分離する
ことを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記犠牲層を設けた後又は前記犠牲層を設ける前に結晶成長阻害部を形成する工程を実施して前記犠牲層上に部分的に結晶成長阻害部を設け、
該結晶成長阻害部を設けた前記犠牲層の上に前記単結晶シリコン薄膜を成長させ、該単結晶シリコン薄膜の前記結晶成長阻害部に対応する部分の結晶欠陥を含んだシリコンを選択的にエッチングして前記貫通孔とする
ことを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項3】
請求項2記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記結晶成長阻害部が、非晶質材料もしくはシリコン化合物で構成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項4】
請求項2記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記結晶成長阻害部が所定のパターンで設けられていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項5】
請求項2〜4の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記結晶成長阻害部が、前記単結晶シリコン薄膜の厚さの1倍以上100倍以下の間隔で設けられていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記犠牲層が、他元素がドープされた高濃度ドープシリコン、結晶欠陥を含んだシリコン及びフッ化カルシウム(CaF)から選択される材料で形成されることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記貫通孔の開口面積が、100〜10000μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項8】
請求項1〜7の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記単結晶シリコン薄膜の厚さが、5〜100μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項9】
請求項1〜7の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法において、
前記単結晶シリコン薄膜の厚さが、5〜50μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜9の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法を用いて単結晶シリコン薄膜デバイスを製造することを特徴とする単結晶シリコン薄膜デバイスの製造方法。
【請求項11】
請求項1〜9の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜の製造方法を用いて太陽電池用発電層を製造することを特徴とする太陽電池デバイスの製造方法。
【請求項12】
厚さが5〜100μmの単結晶シリコン薄膜であり、複数の貫通孔を具備することを特徴とする単結晶シリコン薄膜。
【請求項13】
請求項12記載の単結晶シリコン薄膜において、厚さが5〜50μmであることを特徴とする単結晶シリコン薄膜。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の単結晶シリコン薄膜において、前記貫通孔が所定のパターンで形成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜。
【請求項15】
請求項12〜14の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜において、前記貫通孔の開口面積が、100〜10000μmであり、前記貫通孔の表面がシリコンの(111)面で構成されていることを特徴とする単結晶シリコン薄膜。
【請求項16】
請求項12〜15の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜を用いたことを特徴とする単結晶シリコン薄膜デバイス。
【請求項17】
請求項12〜15の何れか1項に記載の単結晶シリコン薄膜を用いたことを特徴とする太陽電池デバイス。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−186229(P2012−186229A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46988(P2011−46988)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成22年度、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、「新エネルギー技術研究開発/新エネルギーベンチャー技術革新事業(太陽光発電)/太陽電池用単結晶シリコン薄膜製造方法の技術開発」事業、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【出願人】(507314992)株式会社半一 (4)
【Fターム(参考)】