印刷方法およびシステム
【課題】 コンピュータを取り付ける必要なしに、インターネットのウェブペー
ジに関連するデジタル画像を印刷することのできる印刷方法およびシステムを提
供する。
【解決手段】 ウェブページ8は自動的に解析されて、ウェブページ8に関連す
る画像ファイル4が識別され、画像ファイル4は、適格な画像ファイル3を識別
するため、所定の基準にしたがって自動的にフィルタリングされる。少なくとも
1つの適格な画像ファイル3が、印刷用に選択され、印刷される。各画像ファイ
ル3に対する画像表示52および対応する選択領域54を有するプルーフシート
22が印刷される。プルーフシート22の選択領域54は印刷されるべき画像フ
ァイル2であることを示すためにマークを付けることができ、その後、光学的に
走査されて、印刷用に選択された画像2が検出される。
ジに関連するデジタル画像を印刷することのできる印刷方法およびシステムを提
供する。
【解決手段】 ウェブページ8は自動的に解析されて、ウェブページ8に関連す
る画像ファイル4が識別され、画像ファイル4は、適格な画像ファイル3を識別
するため、所定の基準にしたがって自動的にフィルタリングされる。少なくとも
1つの適格な画像ファイル3が、印刷用に選択され、印刷される。各画像ファイ
ル3に対する画像表示52および対応する選択領域54を有するプルーフシート
22が印刷される。プルーフシート22の選択領域54は印刷されるべき画像フ
ァイル2であることを示すためにマークを付けることができ、その後、光学的に
走査されて、印刷用に選択された画像2が検出される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にデジタル画像の印刷に関し、より詳細には、インターネットのウェブページ上に含まれるデジタル画像を選択および印刷するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビジネス、団体および個人によるウェブページの開設が急速に増大した結果、インターネット上でデジタル画像の広範囲な使用およびアクセスが一般的になっている。多くのウェブページが、テキスト情報とともにデジタル画像を表示している。このようなウェブページのサーファーは、このような画像のうちの1つまたはそれよりも多くの印刷したコピ−を得たいと思うときが多い。
【0003】
デジタル写真の発達もまた、インターネット上で多数のデジタル画像が存在することの一因となっている。それは写真を撮った人々が、ヒューレット・パッカード社の「HP Photo」ウェブサイト(http://www.hpphoto.com)等の写真保管サイトに、自分の写真をオンラインで保管することが、ますます増えているからである。写真を撮った人の同僚、家族、および写真仲間は、デジタル写真を見ることができるが、印刷したコピ−を得たいと思うときが多い。
【0004】
印刷する画像を見ることおよび選択することは、従来、インターネットにコンピュータを接続し、ウェブブラウザを用いて所望のウェブページまたは写真保管サイトを見て、そのブラウザを用いて画像を選択しコンピュータに取り付けられたプリンタ上で印刷することによって、容易に行われている。例えば、カラーインクジェットプリンタは、典型的にはコンピュータシステムの価格のほんの何分の一かで購入することができる。
【0005】
しかし、ユーザによっては、コンピュータを所有したり操作する必要や欲求はないが、それでもインターネットからデジタル画像や写真を得たいと思うかもしれない。そのようなユーザは、コンピュータを買う余裕がないかもしれないし、コンピュータを操作するのに技術的に十分熟練していないと思っているかもしれないし、一般的にコンピュータを必要としていないかもしれない。このようなユーザの多くは、コンピュータシステムの代わりに選び得るものとして、多機能プリンタに心引かれている。多機能プリンタは、典型的には、ファクシミリ、スキャナ、および複写機を提供する。この種の多機能プリンタにはまた、ファクシミリ機能で用いるのと同じ電話回線を介して行われるダイアルアップインターネット接続か、またはプリンタに接続された付属機能を介して、インターネットへの
接続ができるものもある。プリンタのみを用いてデジタル画像を選択し印刷することが望ましいが、典型的にはコンピュータを介して行われる対話型のウェブページ閲覧および画像選択なしで、効率的な方法で行うことは、現在では実行不可能である。
【0006】
デジタルカメラのユーザには、自分のデジタル写真を印刷するためだけに、独立型のプリンタを利用している人がいるかもしれない。このようなプリンタは、典型的には、ケ−ブル接続によって、または、カメラから取り外してプリンタに挿入することができるデジタル画像のメモリカード用のスロットを設けることによって、の何れかで、デジタルカメラへの機能を提供している。このようなプリンタには、同様にインターネットに接続することができるものもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、コンピュータを取り付ける必要なしに、インターネットのウェブページに関連するデジタル画像をプレビューし、選択し、印刷することができる、新しい改良したプリンタおよび印刷方法を有することが非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
好ましい実施形態において、本発明は、ウェブページからの選択されたデジタル画像を印刷することができる印刷システムで印刷する方法を提供する。方法は、ウェブページを自動的に解析して、そのページに関連する画像ファイルを識別し、適格な画像ファイルを識別するために、所定の基準にしたがって、自動的に画像ファイルのフィルタリングを行う。次に、適格な画像ファイルのうちの1つまたはそれよりも多くが、選択され印刷される。
【0009】
方法の他の実施形態は、ウェブページに関連する画像ファイルのうちの少なくともいくつかについて、プルーフシート(proof sheet:ためし刷り)を印刷する。このような実施形態の1つにおいて、印刷する画像ファイルのうちの少なくとも1つに対応する、プルーフシートのうちの少なくとも1つの選択領域に、マークが付けられる。マークの付いた選択領域を判定するために、マークの付いたプルーフシートが走査され、マークの付いた選択領域に関連する画像ファイルが印刷される。他のこのような実施形態において、プルーフシートからの少なくとも1つの画像指定子(specifier)が印刷システムに提供され、対応する画像ファイルが印刷される。
【0010】
本発明の上述の特徴、それらを達成する方法、および本発明自体は、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明を添付図面とともに参照することによって、もっともよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を参照して、コンピュータを取り付ける必要なしに、インターネットのウェブページに関連するデジタル画像をプレビューし、選択し、印刷することができるようにする、本発明にしたがって構成される印刷システムを示す。印刷システムは、好ましくは、特定のウェブページに関連する画像ファイルを得て、それらの画像に関連するプルーフシートを印刷し、それらの画像のうちのどれを印刷するかをユーザが選択できるようにし、ユーザが選択した画像ファイルを印刷する、サブシステムを含む。本発明の新規な印刷方法の好ましい実施形態による動作において、ウェブページが取得され解析されて、それに関連する画像ファイルが識別される。画像ファイルは、適格基準(qualifying criteria)にしたがってフィルタリングされ、そのうちの1つまたはそれよりも多くが、印刷用に選択される。次に、選択した画像が得られ印刷される。
【0012】
図1Aおよび図2Aないし図2Cを参照すると一番よく理解されるように、印刷システム10の現在好ましい実施形態は、印刷と光学走査の両方の機能を有する、多機能プリンタ14を含む。プリンタ14は、ネットワークリンク201を介して、インターネット等のネットワーク205に接続可能である。ネットワーク205によって、例示的なウェブページ8等のウェブページへのアクセスが提供され、プリンタ14はそのようなウェブページを、ネットワークリンク201を介してダウンロードすることができる。プリンタ14は、プリンタ14上の複数の押しボタン32のうちの1つまたはそれよりも多くによって、手動で操作可能である。押しボタン32のうちのいくつかは、操作するとプリンタ14をネットワーク205に接続させる、および/または、ネットワーク205からウェブページ8等の特定のウェブページを要求する、「短縮ダイヤル」ボタンとして構成できる。プリンタ14の操作については、ディスプレイ34によりユーザにフィードバックを行う。
【0013】
ウェブページ8は、例示的な画像ファイル4等の1つまたはそれよりも多くのデジタル画像ファイルに関連することができる。ウェブページ8およびデジタル画像ファイル4は、典型的には、ネットワークリンク203によってネットワーク205に接続されているコンピューティング装置28上に格納されている。ウェブページ8の表示9および画像ファイル4は、ウェブブラウザ(図示せず)によってコンピューティング装置28のコンピュータモニタ(図示せず)上に表示することができる。画像ファイル4a−4eはそれぞれ、画像6a−6eとして表される。デジタル画像ファイル4のいくつかは、デジタルカメラ12で撮ったデジタル写真であってもよい。デジタル画像ファイル4は、カメラ12からデータリンク20を介してコンピューティング装置28に転送することができ、あるいは、画像ファイル4は、カメラ12から取り外してコンピューティング装置28上の互換性のあるカードリーダ(図示せず)に挿入することができる、取り外し可能なメモリ装置16(メモリカード等)上に格納してもよい。
【0014】
次に、多機能プリンタ14の好ましい実施形態をさらに詳細に考察すると、プリンタ14は、インターネットアクセスサブシステム70を含む。インターネットアクセスサブシステム70は、ネットワーク205と通信して、当業者に既知の適切なネットワークスタックおよびhttp(ハイパーテキスト転送)等のプロトコルを用いて、ウェブページ8および画像ファイル4を得る。インターネットアクセスサブシステム70に、所望のウェブページのネットワークアドレス(URLとして知られている)72が提供される。当業者には既知のように、例示的なウェブページ8のURLは、「www.website.com/MyPix/MyWebPage.html」のようになる。
【0015】
URL72は、好ましくは、前述の「短縮ダイヤル」の押しボタン32に事前記憶されている。または、他の押しボタン32は、ウェブページのURL72を特定する英数字のキーパッドとして構成されていてもよい。所望のウェブページ8に対応する「短縮ダイヤル」の押しボタン32が操作されると、または対応する英数字データがキーパッドで入力されると、ウェブページのURL72が、インターネットアクセスサブシステム70に通信される。これに応答して、インターネットアクセスサブシステム70は、ネットワーク205からそのウェブページ8についてのソースコードファイル(典型的には、HTML等のマークアップ言語のテキストを含む)を検索し、それをウェブページ解析サブシステム74に送る。ウェブページ解析サブシステム74は、マークアップテキストを解析して
、ウェブページ8に関連する画像ファイル4についての画像ファイルのURL73を識別し、後でより詳細に説明するように、ネットワーク205から、画像ファイル4のうちのいくつかを得る。画像ファイル4のうちのどれが得られるかは、ユーザが設定したフィルタリング基準76によって、好ましくは、フィルタリング基準76を特定する他の押しボタン32を操作することによって、決定される。ウェブページ解析サブシステム74は、どれがフィルタリング基準76を満たす適格な画像ファイル3であるかを判定するために、ウェブページ8に関連する1組の画像ファイル4に、フィルタリング基準76を適用する。フィルタリング基準76についてもまた、後でより詳細に説明する。次に、ウェブページ解析サブシステム74は、ネットワーク205から適格な画像ファイルを得るために、適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73を、インターネットアクセスサブシステム70に提供し、適格な画像ファイル3が得られると、適格な画像ファイル3とそれらに対応する画像ファイルのURL73の両方を、画像プルーフィングproofing:ためし刷り)サブシステム78に通信する。
【0016】
次に画像プルーフィングサブシステム78は、適格な画像ファイル3について、ユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の内容を形成する。後でより詳細に説明するように、プルーフシート22は、それぞれの適格な画像ファイル3についての表示52(サムネイル画像、および/またはファイル名、等)と、それぞれの表示52に関連するユーザ指定領域54とを含む。これもまた後でより詳細に説明するように、適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73を示す少なくとも1つの識別マーカー60もまた、画像プルーフィングサブシステム78によって、プルーフシート上に形成される。画像プルーフィングサブシステム78は、プルーフシートの内容をプリンタサブシステム80に送り、プリンタサブシステム80は、プルーフシート22を作成する。
【0017】
ユーザは、選択した画像ファイル2の表示52に関連するユーザ指定領域54にマークを付けることによって、適格な画像ファイルのうちの、印刷するように選択したものを選んだ後、マークの付いたプルーフシート22を、走査プラテン122上に配置する。走査プラテン122上で、マークの付いたプルーフシート22は、スキャナサブシステム86によって光学的に走査される。走査して取り込んだ画像は、スキャナサブシステム86からプルーフシート解析サブシステム82に通信される。プルーフシート解析サブシステム82は、ユーザ指定領域54(画像選択領域54としても知られている)においてユーザが付けたマークを検出し解釈してユーザが選択した画像ファイル2を識別し、識別マーカー60によって、個々のユーザ指定領域54をそれぞれ、対応する画像ファイルのURL73に関連づける。次に、ネットワーク205からユーザが選択した画像ファイル2を得るために、プルーフシート解析サブシステム82が画像ファイルのURL73をインターネットアクセスサブシステム70に提供する。画像ファイル2は、検索が終わると、それぞれの画像ファイルについてユーザ指定領域54においてユーザがマークを付けた印刷命令とともに、プルーフシート解析サブシステム82によって画像印刷サブシステム84に送られる。このような印刷命令は、後でより詳細に説明するように、一般的に印刷サイズを含むが、輪郭サイズ(border size)やカラー、回転、輝度、画像の色合いimage color shade)、および印刷媒体のタイプ等、他の命令もまた組み込むこともできる。画像印刷サブシステム84は、印刷命令にしたがってそれぞれの画像ファイル2をレンダリングし、印刷内容を画像印刷26を生成するプリンタサブシステム80に送る。
【0018】
次に、印刷システム10の、これまで説明してきた好ましい実施形態と、他の実施形態との相違を考察する。図1Bおよび図2Dを参照すれば一番よく理解されるように、他の印刷システム10は、多機能プリンタ14ではなく、プリンタ14’を含む。プリンタ14’は、スキャナサブシステム86や走査プラテン122を含まない。プルーフシート22’は、ユーザ指定領域54ではなく、画像の表示52に関連する画像指定子54’を含む。画像ファイル2についての画像印刷26を生成するために、画像ファイル2に関連する画像指定子54’がプリンタ14’に通信される。好ましくは、これは、ディスプレイ34上に示されるプロンプトとともに、画像指定子サブシステム82’の制御下でプリンタのユーザインターフェースの押しボタン32によって、行われる。典型的には、対話型ダイアログを用いて、印刷サイズや印刷媒体のタイプ等の他の印刷命令も特定される。
【0019】
上述のサブシステム70、74、78、80、82、82’、84、86は、好ましくは、ROM、CD−ROM、等のプログラム記憶媒体上に記憶され、プリンタ14、14’内に配置されたプロセッサまたはマイクロコンピュータ(図示せず)によって実行可能な、ファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。または、サブシステム70、74、78、80、82、82’、84、86は、別個の論理やASIC等のプリンタハードウェアにおいて、またはファームウェア、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせにおいて、実施してもよい。
【0020】
次に、ユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の好ましい一実施形態をさらに詳細に考察する。図3Aは、52(図3C)等のサムネイル画像の配列から、最終的に印刷する1つまたはそれよりも多くの画像を選択するのに、図1Aのシステム10とともに利用することのできる、プルーフシートとオーダーフォームとの例示的な組み合わせ22の、詳細平面図である。例として、図3Aにおいては、フォーム22上に4行×8列の配列になるように配置した、「I」で示す25個のサムネイル画像がある。「サムネイル」という用語は、サイズおよび/または画質を低減して印刷したグラフィック表示を説明するのに用いる、便宜上の用語である。このようなグラフィック表示は、十分小さいので、その配列を一枚の用紙上に印刷して、ユーザが同時に見て評価することができる。サムネイル画像Iは、好ましくはカラーで印刷されるが、白黒であってもよい。サムネイル画像Iは、カラー顔料の非常に小さな画素で構成されており、カラー顔料を周知の方法で施して、画像の精細度、色調(tone)、陰影、解像度、その他必要な画像特性を実現する。サムネイル画像Iは、典型的には、最終的な印刷画像よりも品質が低い、ということが理解されよう。サムネイル画像は、配列で表示されて、デジタル的に格納されている画像のうちのどれを、最終的なより品質の高い形式で印刷したいものとしてカメラ12から転送するかを、ユーザが素早く容易に選択することができるようになっている。
【0021】
プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22(図3A)は、それぞれのサムネイル画像Iに隣接した、54(図3C)等の画像選択ユーザ指定領域を含む。ユーザ指定領域54は、ユーザがペンまたは鉛筆で手作業によって埋めることができる、行列になったバブル56を含む。2つの互いに隣接する垂直バー同士の間の垂直の縞またはスロット等、他の別個の領域を、ユーザ指定領域として利用してもよい。ユーザ指定領域は、光学文字認識(OCR)ソフトウェアで読み取ることができる印刷または筆記体のフォーム番号、数字、または記号を、そこにユーザが書き込むことができる、別個の境界の領域から成っていてもよい。または、ユーザは、穴をあけたり、ステッカーや導電マーカーを貼ってもよい。プリンタは、光学走査の他に、完成したユーザ指定領域の電気的または機械的検出を用いてもよい。フォーム22のユーザ指定領域54はまた、行見出し「
3.5×5」、「4×6」、「5×7」、「8×10」、および「Cstm」に加えて、列見出し「サイズ」および「Qty」(量)の形である、ユーザが読み取り可能な印刷指示も含む。図3Aにおいて、ユーザ指定領域は「B」で示す。ユーザは、特定のサムネイル画像Iに隣接するユーザ指定領域Bにおける1つまたはそれよりも多くのバブル56を埋めて、そのデジタル的に格納されている画像の、最終印刷における所望の数およびサイズを「注文」することができる。
【0022】
フォーム22の左上隅に、「すべての写真」というユーザ指定領域64(図3Aおよび図3B)が印刷される。これにはサムネイル画像がなく、サイズと量の指示、およびそれらに関連するバブルがあって、表されたすべてのサムネイル画像Iを特定のサイズおよび量で印刷するよう、ユーザが注文することができる。
【0023】
次に、識別マーカー60の好ましい一実施形態をさらに詳細に考察する。再び図3Aを参照する。プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22の好ましい実施形態はさらに、少なくとも1つの識別マーカー60を含む。識別マーカー60は、プルーフシート22上の表示52に関連するそれぞれの適格な画像ファイル3についての、画像ファイルのURL73を表す。好ましい一実施形態において、識別マーカー60は、図3Dに示すような、市松模様の格子の形をとってもよい。識別マーカー60は、それぞれが、または全体として、プルーフシート22を生成するのに用いた1組のデジタル画像3に関連する一意的なパターンを含む。図1Aを参照すれば一番よく理解されるように、プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22を、好ましくは本発明にしたがってシステム10において用いて、印刷するウェブページ8に関連するデジタル画像を検索してもよい。マークの付いたプルーフシート22を走査プラテン122上に配置して、多機能プリンタ14によって光学走査すると、多機能プリンタ14もまた、画像選択ユーザ指定領域54においてユーザが作ったマークを検出し解釈し、識別マーカー60を用いて、個々の画像選択ユーザ指定領域54をそれぞれ、対応するデジタル画像に関連づけ、関連するデジタル画像上でユーザが特定する操作を実行する。
【0024】
市松模様のパターンは、好ましくは、表示52が表す適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73とともに従来の手段にしたがって符号化される、スキャナサブシステム86が容易に検出可能な、明るい領域と暗い領域とでできた非数字のグラフィックパターンを含む。グラフィックパターンの走査表示は、プルーフシート解析サブシステム82によって、適格な画像ファイルのURL73に変換される。
【0025】
識別マーカー60は、市松模様のパターンの代わりに、印刷テキストとして実施してもよい。印刷テキストは、好ましくは、それぞれが1つまたはそれよりも多くの適格な画像ファイルのURL73を含む、いくつかのテキストストリングを含む。テキストストリングの走査された表示は、スキャナサブシステム86が容易に検出可能であり、従来の光学文字認識によってプルーフシート解析サブシステム82が適格な画像ファイルのURL73に変換可能である。
【0026】
単一の識別マーカー60をすべてのURLについて用いてもよく、または、各URLを多数の識別マーカー60の間で分けてもよい。多数の識別マーカー60の例は、画像ファイルについての表示52と選択領域54とに隣接して印刷されたそれぞれの画像ファイルのURL73について識別マーカーを有する、というものである。識別マーカー60は、英数字のテキストである場合には、関連する画像ファイルのネットワーク205の位置の、人間が読み取り可能な指示を、ユーザに提供することができる。
【0027】
プルーフシート22上に印刷される識別マーカー60内にURLを符号化することによって、ユーザは、将来画像ファイルの検索および印刷が所望されるときに便利にアクセスできるよう、プルーフシート22またはその写しをプルーフシート・アーカイブ126に保管するよう選択することができる。
【0028】
走査機能を含まないプリンタとともに使用可能な、図3Aのユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の他の実施形態において、および図3Eにおいて、プルーフシート22は、それぞれの画像の表示52とともに、画像指定子54’を含む。画像指定子54’は、好ましくは、押しボタン32によってプリンタ14’に入力することができる、英数字の文字ストリング(図示の数字の文字ストリング「25」等)である。または、画像指定子54’は、画像ファイルのURL73であってもよい。しかし、URL73は典型的には非常に長いので、URL73よりも短い指示子(designator)を押しボタン32によって入力するほうが、一般的により便利である。また、画像指定子54’には、英数字の指示子よりも数字の指示子を用いるほうが、一般的により便利である。英数字の文字入力のほうが困難かもしれないし、プリンタ14’によってはサポートされていないかもしれないからである。画像指定子54’を入力する他の方法は、ディスプレイ34および押しボタン32でメニューシステムを実施する、というものである。このような実施において、ディスプレイ34は、プルーフシート22上の画像についての画像指定子54’をユーザに示すことができ、ユーザはそれをスクロールして、押しボタン32を用いて所望のものを選択することができる。
【0029】
図3Eの画像指定子54’を用いるプルーフシート22の実施形態は、典型的には、識別マーカー60を省いている。印刷する画像は、プルーフシート22を多機能プリンタ14上で走査することによってではなく、プリンタ14’の押しボタン32およびディスプレイ34とユーザとの相互作用によって選択されるからである。その代わりに、画像プルーフィングサブシステム78は、それぞれの像指定子54’と、その画像指定子54’に関連する適格な画像ファイル3のウェブページのURL73との間の相関関係を、画像指定子サブシステム82’に通信する。選択した画像ファイル2の画像指定子54’を入力すると、この相関関係を用いてウェブページのURL73を識別し、選択した画像ファイル2を検索する。
【0030】
フィルタリング基準76をさらに詳細に考察する前に、ウェブページ8についてのマークアップ言語を考察することが有用である。当業者には既知のように、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)のソースコードはASCIIフォーマットであり、マークアップコマンド(すなわち「タグ」)は、<tag>等、1対の左矢印および右矢印によって境界を定められている。タグ自体は、英数字の文字である。タグには、操作を行うテキストの前に開始タグが、後に終了タグが来るように、2つ1組で用いるものもある。例えば、<CENTER>Text</CENTER>等である。他のタグでは、左矢印と右矢印との間にさらなるテキストを含む。例えば、ウェブページ8上に表示する画像ファイル4を識別するのに一般的に用いる<IMG SRC>というタグは、タグ内に画像ファイルのURL73を含む。例えば、
<IMG SRC=”http://www.website.com/MyPix/Yosemite.jpg” height=400 width=200>
【0031】
URL73のうちのファイルタイプ部(「.jpg」)は、画像ファイル4を示すものとしてそのURLを識別する。通常ウェブページ8とともに用いる画像ファイル4のタイプには、JPEG画像(「.jpg」というファイルタイプ部によって示される)やGIF画像(「.gif」というファイルタイプ部によって示される)が含まれるが、これに限定するものではない。
【0032】
タグ内の他のテキストが、その画像に関するさらなる情報を与えてもよい。例えば、タグのうちの「height=400 width=200」という部分は、表示されたウェブページ9上に現れる画像6の画素におけるサイズを特定する。このように表示した高さおよび幅は、典型的には、対応する画像ファイル4の最小画像サイズを示す。画像ファイル4は表示されたウェブページ9上でスケールダウンされる可能性はあるが、スケールアップすると、一般的にその結果画像品質が低下してしまうため、たいていの場合スケールアップされることがないからである。
【0033】
次に、図4を参照し、HTMLのソースコードについての先の説明を頭に置いて、フィルタリング基準76をさらに詳細に考察する。ウェブページ8に関連する画像ファイル4を、1つまたはそれよりも多くのフィルタリング基準76a−fと比較してフィルタリングして、もっぱらウェブページ8のHTMLのマークアップテキストをベースにして適格な画像ファイル3を決定することができる。フィルタリング基準76a−fはそれぞれ、画像ファイル4のファイル属性に対応する。ウェブページ解析サブシステム74は、各基準の論理積をとっても、各基準の論理和をとっても、基準76a−f間の関係をユーザが特定することができるようにしてもよい。
【0034】
ウェブページの画像4についての画像ファイルタイプのフィルタ基準76aや表示される画像サイズのフィルタ基準76c等、いくつかの画像ファイル特性に対応するフィルタリング基準は、ウェブページのHTMLソースをベースにして行ってもよい。例えば、GIFファイルは、写真画像ではなく小さなアイコンやボタンを含むことが多いので、画像ファイルタイプのフィルタ基準76aは、GIFファイルをフィルタリングで取り除くように設定してもよい。同様に、写真の印刷サイズまでスケールアップしなければならない小さな画像は、一般的に高画像品質の印刷26を作成することがないので、表示される画像サイズのフィルタ基準76cは、特定の高さ、幅、またはそれらの組み合わせよりも小さいファイルをフィルタリングで取り除くように設定してもよい。
【0035】
さらに、<IMG SRC>のタグには、画像ファイルのURL73が含まれているので、1つまたはそれよりも多くの画像ファイルのURLのフィルタ基準76fをベースにしたフィルタリングもまた、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストをベースにして行ってもよい。例えば、ユーザは、特定のウェブサイト(例えば、「www.website.com」)からの画像ファイル、特定のサブディレクトリ(例えば、「MyPix」)からの画像ファイル、または特定のファイル名を有する画像ファイルのみに興味があるかもしれない。好ましくは、ウェブページ解析サブシステム74は、高レベルのフィルタリング機能を提供するために、ワイルドカード処理(例えば、「Yose*」)を実施する。デジタルカメラ12が作成する画像ファイル4について行われることがある
ように、ファイル名が、画像ファイル4の作成日を組み込んでいる場合には、画像ファイルのURLのフィルタリング基準76fは、日をベースにしてフィルタリングを行ってもよい。ウェブページ解析サブシステム74もまた、このような状況において関連検索(例えば、2000年1月1日よりも前)を実施してもよい。
【0036】
しかし、フィルタリングに用いる他の画像ファイル特性は、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストのみからは決定することができない。例えば、ユーザは、あるファイルサイズの、または、24ビットのカラー画像や低画像圧縮率等、ある画像プロパティを有する、画像ファイルを印刷することのみに興味があるかもしれない。このような特性は、ネットワーク205から画像ファイル4を得て、それをさらに検査して初めて、確認することができる。したがって、ユーザがこれらのようなフィルタ基準を選択する場合、ウェブページ解析サブシステム74は、他の点ではマッチするすべてのファイルについてのURLを、インターネットアクセスサブシステム70に提供し、インターネットアクセスサブシステム70は、それらの画像ファイル4を、ネットワーク205からプリンタ14、14’にダウンロードする。
【0037】
いったん画像ファイル4をダウンロードすると、ウェブページ解析サブシステム74が、それぞれの画像ファイル4の、典型的にはバイトでの、ファイルサイズを判定することができる。特に画像ファイルサイズのフィルタ基準76bを、トゥルーカラー画像や低画像圧縮率等の画像プロパティのフィルタ基準76dと組み合わせて用いる場合、表示された画像サイズのフィルタ基準76cと同様の方法ではあるが、画像ファイル4が高品質の印刷26を作成する確率に関してより高い確実性で、画像ファイルサイズのフィルタ基準76bを用いることができる。
【0038】
テキスト情報のフィルタ基準76eは、フィルタリングの目的のために、画像ファイル4に関連するテキスト情報を、確認し用いる。テキスト情報は、好ましくは、画像の性質を示す。テキスト情報は、例えばJPGファイルでよく行われているように、画像ファイル4のヘッダ部に含まれていてもよい。テキスト情報はまた、「.txt」等所定のファイル拡張子が異なるという点以外では画像ファイル4と同じウェブページのURL73を有する、シャドーファイルに含まれていてもよい。または、テキスト情報は、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストの文脈解析から導いてもよい。例えば、ウェブページ8には、画像6に隣接したキャプション、あるいはその他説明的情報を含むものが多く、ウェブブラウザによってウェブページ8を空間的に表す方法を解析することによって、その画像6についての画像ファイル4に関係するテキスト情報を確認することができる。いったんテキスト情報を得ると、画像ファイルのURLのフィルタ基準76fについて先に説明したのと同様の方法で、フィルタリングを行うことができる。
【0039】
ウェブページ解析サブシステム74が行うフィルタリング動作を説明するために、図2Bに示すウェブページ8についての例示的な画像ファイルを参照すると、画像ファイル4a−4cはJPGファイルであり、画像ファイル4d−4eはGIFファイルである。それぞれの画像ファイル4はまた、図示の相対サイズを有し、画像ファイル4aが最も大きく、画像ファイル4dが最も小さい。例示的なフィルタリング基準は、ファイルタイプ76a=JPGであり、画像サイズ76bがしきい値90よりも大きなファイルを、適格なものとする。画像ファイル4a、b、c、eはしきい値90よりもサイズが大きいが、JPGファイルであるのはファイル4a、b、cのみである。したがって、1組の適格な画像ファイル3は、ファイル4a、b、cから成っている。
【0040】
ウェブページ8のマークアップテキストのみを用いて行われるフィルタリング動作は、一般的に、画像ファイル4を用いて行われるフィルタリングよりも速い。典型的にはそれぞれのウェブページ8について多数の画像ファイル4があり、画像ファイル4のうちの少なくともいくつかは、ウェブページ8のファイルよりも大きいことが多いからである。しかし、場合によっては、ウェブページ8の代わりにまたはそれに加えて画像ファイル4上で行われるフィルタリングによって、より正確な結果が提供されることが多い。例えば、ウェブページのマークアップテキストの文脈解析は不正確かもしれず、または、ウェブページ8のマークアップテキストよりも画像ファイル4のほうに、より詳細なテキスト情報が含まれているからである。ウェブページ解析サブシステム74は、ウェブページ8のマークアップテキストのみをベースにしてフィルタリングを行う「高速」フィルタリングと、画像ファイル4の内容とウェブページ8との両方をベースにしてフィルタリングを行う「正確な」フィルタリングとのどちらかを選択できる、フィルタリング設定を利用してもよい。
【0041】
図5を参照すれば一番よく理解されるように、本発明の他の実施形態は、多機能印刷システム10上で所望の画像印刷26を作成する、新規な印刷方法100である。方法100は、102においてウェブページ8を電子的に取得して開始する。104において、ウェブページ8が解析されて、ウェブページ8に関連する画像ファイル4が識別される。106において、適格な画像ファイル3を識別するために、所定の適格基準76にしたがって画像ファイル4がフィルタリングされる。108において、適格な画像ファイル3のうちの少なくとも1つが選択される。110において、選択した適格な画像ファイル2が電子的に得られる。112において、選択した適格な画像ファイル、すなわちファイル2が印刷され、方法100が終了する。
【0042】
次に、ウェブページ8を取得するステップ102をさらに詳細に考察する。図6を参照する。114において、ウェブページ識別子が提供される。116において、そのウェブページ識別子に対応するウェブページについてのマークアップテキストがダウンロードされ、取得するステップ102が終了する。ダウンロードは、好ましくは、http(ハイパーテキスト転送プロトコル)ダイアログを実行してテキストを得ることによって行われるが、ftp(ファイル転送プロトコル)ダイアログを実行する等、他の手段によって行うこともできる。
【0043】
ウェブページ8を解析するステップ104をさらに詳細に考察する前に、図7を参照して、ハイパーテキスト転送プロトコルを用いたウェブページのハイパーリンク機能の、本発明の方法との関係を考察することが有用である。ハイパーリンクによって、ユーザは、単に第1のウェブページ89のうちの特定の表示された要素を選択することによって、第1のウェブページ89の表示から、第2のウェブページ9’の表示にジャンプすることができる。このような表示された要素は、テキストの一部や、画像であってもよい。1つの画像7aを他の画像6aのハイパーリンクとして用いることは、本発明が特に有用な写真画像のウェブサイトについて有利な用途を有する。例えば、写真サイトは、表示されたウェブページ89として表示されると、本発明のプルーフシート22上に作成される表示52と同様の、多数の小さな写真のサムネイル画像7を有する、インデックスウェブページ88を含むことが多い。この表示されたインデックスウェブページ89上のサムネイル7のうちの1つをユーザが選択すると、別の表示されたウェブページ92が現れる。この表示されたウェブページ92は、典型的には、単一の、より大きく(またはフルサイズの)、より詳細な、より高品質の画像6を含む。ユーザがこの写真ウェブサイトについてのプルーフシート22を印刷したい場合には、インデックスウェブページ88のウェブページのURL72を特定して、単一の画像だけではなく、一度に多数の画像についてのプルーフシート22を得ることができるようにすることが有利である。しかし、このプルーフシート22にマークを付けて、それについて印刷26を作成したい画像4を示す場合には、ユーザは、小さなサムネイル画像ファイル5を印刷させたいのではなく、それぞ
れの小さなサムネイル画像ファイル5に関連する、より大きく高品質な画像ファイル4を用いて、印刷26を行うことを意図している。
【0044】
ユーザが意図する高品質の印刷26を達成するためには、方法100が、ウェブページのURL72に対応する表示されたウェブページ89上のサムネイル画像7として表示されるサムネイル画像ファイル5を検出する(例えば、「<IMG SRC>」のタグを検索することによって)だけでなく、表示されたウェブページ89上には表示されないが、次にサムネイル画像ファイル5に関連するハイパーリンクを起動すると表すことができる、他のより大きく高品質な画像ファイル4を確認するために、それぞれのサムネイル画像ファイルの「<IMG SRC>」のタグに隣接するウェブページファイル88のマークアップテキストを検査することもまた、必要である。以下の、インデックスウェブページ88からの例示的なマークアップテキストのフラグメントは、説明の基礎となる。
<A HREF=”ImageFile_4a.jpg”> <IMG SRC=”ThumbnailFile_5a.jpg” WIDTH=80 HEIGHT=40> </A>
【0045】
このマークアップテキストのフラグメントにおいて、画像ファイル”ThumbnailFile_5a.jpg”5aは、「<IMG SRC>」のタグ内に含まれるサムネイル画像ファイルである。サムネイルファイル5aについての表示されたサムネイル画像7aは、表示されたインデックスウェブページ89上に表示される。「<IMG SRC>」のタグを、開始タグ(「<A HREF>」)と終了タグ(「</A>」)とから成るハイパーリンクが取り囲んでいる。開始タグ内にハイパーリンク「HREF=ImageFile_4a.jpg」が含まれているということは、表示されたインデックスウェブページ89上で表示されたサムネイル画像7aが選択されると、より大きな画像ファイル”ImageFile_4a.jpg”4aが表示された画像6aとして表示され、デ
ィスプレイ上に表示されたインデックスウェブページ89に取って代わる、ということを示している。したがって、ウェブページ88のマークアップテキストを解析して、画像ファイルについてのハイパーリンク等の関連を判定することによって、ウェブページ88が表されるのと同時にいかなる特定の画像ファイルが表されるかまたは表されないかに関わらず、ウェブページ88に関連する画像ファイルを判定することができる。
【0046】
ハイパーリンクのタグのターゲットとしてJPGファイルを用いる代わりに、開始タグに”HREF=WebPage.html”を含むことによってより大きな画像ファイル4aに関連するウェブページファイル8’をサムネイル画像7にハイパーリンクできる、ということにもまた、注意するべきである。これによって、例えば、より大きな画像ファイル4aについてのキャプション、あるいはその他情報93が、表示されたウェブページ9’上に、より大きな表示された画像ファイル6aとともに表示されるようにすることができる。
【0047】
さらに、インデックスウェブページ88等の、多数の画像を含むウェブページについてのプルーフシート22を印刷すると、すべての画像の表示52および選択領域54が単一のページには納まらない場合、プルーフシート22が多数のページになってしまう可能性がある、ということにも注意するべきである。この状況が発生する場合、プルーフシート22の多数のページは、好ましくはそれぞれが識別マーカー60を含んでいるため、プルーフシート22のそれぞれのページを別個に用いて印刷26を作成することができるようになっている。
【0048】
次に、ウェブページ8を解析するステップ104のさらに詳細な考察に戻る。図7および図8を参照する。130において、ウェブページのマークアップテキストを解析して、マークアップテキストに埋め込まれた画像ファイルのパス名またはURL73を識別する。好ましくは、このパス名73は、「<IMG SRC>」のタグ内に含まれる画像ファイルのURLである。132において、パス名73の、対応する画像ファイル4との関係が判定される。
【0049】
パス名73が直接的に画像ファイルを特定する場合(画像ファイル4aについてのウェブページファイル8’においての場合のように)、134において(132の「表示された(rendered)」の分岐を通って)、埋め込まれたパス名が、その画像ファイルのパス名として示される。逆に、パス名73が間接的に画像ファイルを特定する場合、(その場合には画像ファイル4aにハイパーリンクしている、サムネイルファイル5aについてのウェブページ88においての場合のように)、136において(132の「ハイパーリンクされた」の分岐を通って)、マークアップテキストが処理されて、埋め込まれたパス名に関連する他方のパス名を判定し、138において、その、他方のパス名が、その画像ファイルのパス名として示される。
【0050】
132においてどちらの分岐をとるかに関わらず、方法は140において継続する。それ以外に処理するマークアップテキストが残っている場合(140の「YES」の分岐)、解析するステップ104は130に分岐する。すべてのマークアップテキストが処理されている場合(140の「NO」の分岐)、解析するステップ104は終了する。
【0051】
次に、画像ファイル4のフィルタリングを行うステップ106をさらに詳細に考察する。図9を参照する。144において、画像ファイル4に関連する少なくとも1つのファイル特性が判定される。このようなファイル特性は、ファイルタイプ、ファイル名、ファイルサイズ、画像サイズ、画像プロパティ、および/またはその画像ファイルに関連するテキスト情報を含んでもよい。146において、それぞれの画像ファイル4について、少なくとも1つのファイル特性が、対応する所定の適格(すなわちフィルタリング)基準76と比較される。148において、少なくとも1つのファイル特性が所定の基準76にマッチする画像ファイルが、適格な画像ファイル3として示される。
【0052】
次に、ファイル特性を判定するステップ144をさらに詳細に考察する。図10を参照する。152において、画像ファイル4に関連する少なくとも1つのファイル特性のタイプが判定される。ウェブページ8についてのマークアップテキストからファイル特性が判定可能な場合には、154において、画像ファイル4自体を取得する必要なく、ウェブページ8のテキストソースの内容からファイル特性が識別され、判定するステップ144が終了する。逆に、画像ファイル4の内容からのみファイル特性が判定可能な場合には、156において画像ファイルが取得され、158において、画像ファイル4の内容からファイル特性が識別され、判定するステップ144が終了する。ウェブページ8についてのマークアップテキストから判定可能なファイル特性のタイプ、および、画像ファイル4からのみ判定可能なファイル特性のタイプについては、先に説明ずみである。
【0053】
次に、適格な画像ファイル3のうちの少なくとも1つを選択するステップ108をさらに詳細に考察する。図11、図3A、図3C、および図3Eを参照する。161において、印刷する適格な画像ファイルを選択するモードが判定される。ユーザ選択領域54を含むプルーフシート22が印刷され、ユーザによってマークを付けられ、走査される場合(161の「プルーフシートにマークを付ける」の分岐)、162において、適格な画像ファイル3についてのプルーフシート22が印刷される。プルーフシートは、それぞれの適格な画像ファイル3についての画像の表示52および対応する選択領域54と、それぞれの適格な画像ファイル3のウェブ位置73を示す識別マーカー60とを有する。164において、適格な画像ファイル3に対応する選択領域54にマークが付けられる。これは、典型的には、ペンや鉛筆等のマークを付ける用具を用いて行われる。166において、マークの付いたプルーフシート22が光学走査されて、走査画像を形成する。168において、走査画像が処理されて、印刷するよう選択した適格な画像ファイルを判定し、印刷する選択した適格な画像ファイル2それぞれのウェブ位置73を判定する。この後、選択するステップ108は終了する。
【0054】
逆に、画像指定子領域54’を含むプルーフシート22が印刷される場合(161の「画像指定子を提供する」の分岐)、172において、適格な画像ファイル3についてのプルーフシート22が印刷される。プルーフシート22は、それぞれの適格な画像ファイル3についての画像の表示52および対応する画像指定子54’を含む。それぞれの画像指定子54’は、対応する適格な画像ファイル3のウェブ位置に相関している。174において、印刷する適格な画像ファイル3(例えば、選択した適格な画像ファイル2)に対応する画像指定子54’のうちの少なくとも1つが選択される。176において、このような選択した画像ファイル2のそれぞれのウェブ位置73が判定される。この後、選択するステップ108は終了する。
【0055】
方法100は、好ましくは、プリンタ14、14’によって行われ、好ましくは、ROM、CD−ROM、等のプログラム記憶媒体(図示せず)上に記憶されプリンタ14、14’内に配置されたプロセッサまたはマイクロコンピュータ(図示せず)によって実行可能な、ファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。または、方法100は、別個の論理やASIC等のプリンタハードウェアにおいて、またはファームウェア、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせにおいて、実施してもよい。
【0056】
前述のことから、本発明が提供する印刷システムおよび方法は、当該技術分野においてかなりの発展をもたらす、ということが理解されよう。本発明の具体的な実施形態をいくつか説明し例示したが、本発明は、そのように説明し例示した具体的な方法、形式、または配置に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1A】本発明による印刷システムの互いに異なる実施形態の概略図である。
【図1B】本発明による印刷システムの互いに異なる実施形態の概略図である。
【図2A】システムにおける多機能プリンタのサブシステムのブロック図およびプリンタがアクセス可能な例示的なウェブページを示す、図1Aの多機能印刷システムの、より詳細な概略図である。
【図2B】例示的な1組の適格な画像ファイルと例示的な1組の選択した画像ファイルとを含む、図2Aおよび図2Dのウェブページに関連する例示的な1組の画像ファイルの概略図である。
【図2C】図2Bの画像ファイルのうちのひとつについての、例示的な画像ファイルのネットワークのURLアドレスの概略図である。
【図2D】システムにおけるプリンタのサブシステムのブロック図およびプリンタがアクセス可能な例示的なウェブページを示す、図1Bの印刷システムの、より詳細な概略図である。
【図3A】図1Aおよび図1Bのシステムとともに、最終的に印刷する1つまたはそれよりも多くの画像ファイルを選択するのに利用することができるプルーフシートの図である。
【図3B】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および選択領域を示す図である。
【図3C】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および選択領域を示す図である。
【図3D】プルーフシート上に表される画像ファイルのネットワークアドレスを識別するための図3Aのプルーフシートの識別マーカーを示す図である。
【図3E】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および画像指定子領域を示す図である。
【図4】図2Bの画像ファイルのうちのいくつかを、プルーフシート上に印刷するのに適格なものとするのに使用可能な、フィルタリング基準の概略図である。
【図5】図1Aおよび図1Bの多機能印刷システムとともに使用可能な本発明による新規な印刷方法の高レベルフローチャートである。
【図6】図5の方法による取得の、より低レベルのフローチャートである。
【図7】図8のフローチャートの動作を説明するのに有用な、サムネイル画像とそれよりも大きな画像との間のリンケージを有する、例示的な1組のウェブページの概略図である。
【図8】図5の方法による解析の、より低レベルのフローチャートである。
【図9】図5の方法によるフィルタリングの、より低レベルのフローチャートである。
【図10】図5の方法によるファイル特性判定の、より低レベルのフローチャートである。
【図11】図5の方法による画像ファイル選択の、より低レベルのフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
4:画像ファイル
8:ウェブページ
10:印刷システム
22:プルーフシート
52:画像の表示
54:選択領域
72:ウェブページ識別子
73:画像ファイルのパス名
74:ウェブページ解析サブシステム
82:プルーフシート解析サブシステム
84:画像印刷サブシステム
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にデジタル画像の印刷に関し、より詳細には、インターネットのウェブページ上に含まれるデジタル画像を選択および印刷するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビジネス、団体および個人によるウェブページの開設が急速に増大した結果、インターネット上でデジタル画像の広範囲な使用およびアクセスが一般的になっている。多くのウェブページが、テキスト情報とともにデジタル画像を表示している。このようなウェブページのサーファーは、このような画像のうちの1つまたはそれよりも多くの印刷したコピ−を得たいと思うときが多い。
【0003】
デジタル写真の発達もまた、インターネット上で多数のデジタル画像が存在することの一因となっている。それは写真を撮った人々が、ヒューレット・パッカード社の「HP Photo」ウェブサイト(http://www.hpphoto.com)等の写真保管サイトに、自分の写真をオンラインで保管することが、ますます増えているからである。写真を撮った人の同僚、家族、および写真仲間は、デジタル写真を見ることができるが、印刷したコピ−を得たいと思うときが多い。
【0004】
印刷する画像を見ることおよび選択することは、従来、インターネットにコンピュータを接続し、ウェブブラウザを用いて所望のウェブページまたは写真保管サイトを見て、そのブラウザを用いて画像を選択しコンピュータに取り付けられたプリンタ上で印刷することによって、容易に行われている。例えば、カラーインクジェットプリンタは、典型的にはコンピュータシステムの価格のほんの何分の一かで購入することができる。
【0005】
しかし、ユーザによっては、コンピュータを所有したり操作する必要や欲求はないが、それでもインターネットからデジタル画像や写真を得たいと思うかもしれない。そのようなユーザは、コンピュータを買う余裕がないかもしれないし、コンピュータを操作するのに技術的に十分熟練していないと思っているかもしれないし、一般的にコンピュータを必要としていないかもしれない。このようなユーザの多くは、コンピュータシステムの代わりに選び得るものとして、多機能プリンタに心引かれている。多機能プリンタは、典型的には、ファクシミリ、スキャナ、および複写機を提供する。この種の多機能プリンタにはまた、ファクシミリ機能で用いるのと同じ電話回線を介して行われるダイアルアップインターネット接続か、またはプリンタに接続された付属機能を介して、インターネットへの
接続ができるものもある。プリンタのみを用いてデジタル画像を選択し印刷することが望ましいが、典型的にはコンピュータを介して行われる対話型のウェブページ閲覧および画像選択なしで、効率的な方法で行うことは、現在では実行不可能である。
【0006】
デジタルカメラのユーザには、自分のデジタル写真を印刷するためだけに、独立型のプリンタを利用している人がいるかもしれない。このようなプリンタは、典型的には、ケ−ブル接続によって、または、カメラから取り外してプリンタに挿入することができるデジタル画像のメモリカード用のスロットを設けることによって、の何れかで、デジタルカメラへの機能を提供している。このようなプリンタには、同様にインターネットに接続することができるものもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、コンピュータを取り付ける必要なしに、インターネットのウェブページに関連するデジタル画像をプレビューし、選択し、印刷することができる、新しい改良したプリンタおよび印刷方法を有することが非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
好ましい実施形態において、本発明は、ウェブページからの選択されたデジタル画像を印刷することができる印刷システムで印刷する方法を提供する。方法は、ウェブページを自動的に解析して、そのページに関連する画像ファイルを識別し、適格な画像ファイルを識別するために、所定の基準にしたがって、自動的に画像ファイルのフィルタリングを行う。次に、適格な画像ファイルのうちの1つまたはそれよりも多くが、選択され印刷される。
【0009】
方法の他の実施形態は、ウェブページに関連する画像ファイルのうちの少なくともいくつかについて、プルーフシート(proof sheet:ためし刷り)を印刷する。このような実施形態の1つにおいて、印刷する画像ファイルのうちの少なくとも1つに対応する、プルーフシートのうちの少なくとも1つの選択領域に、マークが付けられる。マークの付いた選択領域を判定するために、マークの付いたプルーフシートが走査され、マークの付いた選択領域に関連する画像ファイルが印刷される。他のこのような実施形態において、プルーフシートからの少なくとも1つの画像指定子(specifier)が印刷システムに提供され、対応する画像ファイルが印刷される。
【0010】
本発明の上述の特徴、それらを達成する方法、および本発明自体は、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明を添付図面とともに参照することによって、もっともよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を参照して、コンピュータを取り付ける必要なしに、インターネットのウェブページに関連するデジタル画像をプレビューし、選択し、印刷することができるようにする、本発明にしたがって構成される印刷システムを示す。印刷システムは、好ましくは、特定のウェブページに関連する画像ファイルを得て、それらの画像に関連するプルーフシートを印刷し、それらの画像のうちのどれを印刷するかをユーザが選択できるようにし、ユーザが選択した画像ファイルを印刷する、サブシステムを含む。本発明の新規な印刷方法の好ましい実施形態による動作において、ウェブページが取得され解析されて、それに関連する画像ファイルが識別される。画像ファイルは、適格基準(qualifying criteria)にしたがってフィルタリングされ、そのうちの1つまたはそれよりも多くが、印刷用に選択される。次に、選択した画像が得られ印刷される。
【0012】
図1Aおよび図2Aないし図2Cを参照すると一番よく理解されるように、印刷システム10の現在好ましい実施形態は、印刷と光学走査の両方の機能を有する、多機能プリンタ14を含む。プリンタ14は、ネットワークリンク201を介して、インターネット等のネットワーク205に接続可能である。ネットワーク205によって、例示的なウェブページ8等のウェブページへのアクセスが提供され、プリンタ14はそのようなウェブページを、ネットワークリンク201を介してダウンロードすることができる。プリンタ14は、プリンタ14上の複数の押しボタン32のうちの1つまたはそれよりも多くによって、手動で操作可能である。押しボタン32のうちのいくつかは、操作するとプリンタ14をネットワーク205に接続させる、および/または、ネットワーク205からウェブページ8等の特定のウェブページを要求する、「短縮ダイヤル」ボタンとして構成できる。プリンタ14の操作については、ディスプレイ34によりユーザにフィードバックを行う。
【0013】
ウェブページ8は、例示的な画像ファイル4等の1つまたはそれよりも多くのデジタル画像ファイルに関連することができる。ウェブページ8およびデジタル画像ファイル4は、典型的には、ネットワークリンク203によってネットワーク205に接続されているコンピューティング装置28上に格納されている。ウェブページ8の表示9および画像ファイル4は、ウェブブラウザ(図示せず)によってコンピューティング装置28のコンピュータモニタ(図示せず)上に表示することができる。画像ファイル4a−4eはそれぞれ、画像6a−6eとして表される。デジタル画像ファイル4のいくつかは、デジタルカメラ12で撮ったデジタル写真であってもよい。デジタル画像ファイル4は、カメラ12からデータリンク20を介してコンピューティング装置28に転送することができ、あるいは、画像ファイル4は、カメラ12から取り外してコンピューティング装置28上の互換性のあるカードリーダ(図示せず)に挿入することができる、取り外し可能なメモリ装置16(メモリカード等)上に格納してもよい。
【0014】
次に、多機能プリンタ14の好ましい実施形態をさらに詳細に考察すると、プリンタ14は、インターネットアクセスサブシステム70を含む。インターネットアクセスサブシステム70は、ネットワーク205と通信して、当業者に既知の適切なネットワークスタックおよびhttp(ハイパーテキスト転送)等のプロトコルを用いて、ウェブページ8および画像ファイル4を得る。インターネットアクセスサブシステム70に、所望のウェブページのネットワークアドレス(URLとして知られている)72が提供される。当業者には既知のように、例示的なウェブページ8のURLは、「www.website.com/MyPix/MyWebPage.html」のようになる。
【0015】
URL72は、好ましくは、前述の「短縮ダイヤル」の押しボタン32に事前記憶されている。または、他の押しボタン32は、ウェブページのURL72を特定する英数字のキーパッドとして構成されていてもよい。所望のウェブページ8に対応する「短縮ダイヤル」の押しボタン32が操作されると、または対応する英数字データがキーパッドで入力されると、ウェブページのURL72が、インターネットアクセスサブシステム70に通信される。これに応答して、インターネットアクセスサブシステム70は、ネットワーク205からそのウェブページ8についてのソースコードファイル(典型的には、HTML等のマークアップ言語のテキストを含む)を検索し、それをウェブページ解析サブシステム74に送る。ウェブページ解析サブシステム74は、マークアップテキストを解析して
、ウェブページ8に関連する画像ファイル4についての画像ファイルのURL73を識別し、後でより詳細に説明するように、ネットワーク205から、画像ファイル4のうちのいくつかを得る。画像ファイル4のうちのどれが得られるかは、ユーザが設定したフィルタリング基準76によって、好ましくは、フィルタリング基準76を特定する他の押しボタン32を操作することによって、決定される。ウェブページ解析サブシステム74は、どれがフィルタリング基準76を満たす適格な画像ファイル3であるかを判定するために、ウェブページ8に関連する1組の画像ファイル4に、フィルタリング基準76を適用する。フィルタリング基準76についてもまた、後でより詳細に説明する。次に、ウェブページ解析サブシステム74は、ネットワーク205から適格な画像ファイルを得るために、適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73を、インターネットアクセスサブシステム70に提供し、適格な画像ファイル3が得られると、適格な画像ファイル3とそれらに対応する画像ファイルのURL73の両方を、画像プルーフィングproofing:ためし刷り)サブシステム78に通信する。
【0016】
次に画像プルーフィングサブシステム78は、適格な画像ファイル3について、ユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の内容を形成する。後でより詳細に説明するように、プルーフシート22は、それぞれの適格な画像ファイル3についての表示52(サムネイル画像、および/またはファイル名、等)と、それぞれの表示52に関連するユーザ指定領域54とを含む。これもまた後でより詳細に説明するように、適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73を示す少なくとも1つの識別マーカー60もまた、画像プルーフィングサブシステム78によって、プルーフシート上に形成される。画像プルーフィングサブシステム78は、プルーフシートの内容をプリンタサブシステム80に送り、プリンタサブシステム80は、プルーフシート22を作成する。
【0017】
ユーザは、選択した画像ファイル2の表示52に関連するユーザ指定領域54にマークを付けることによって、適格な画像ファイルのうちの、印刷するように選択したものを選んだ後、マークの付いたプルーフシート22を、走査プラテン122上に配置する。走査プラテン122上で、マークの付いたプルーフシート22は、スキャナサブシステム86によって光学的に走査される。走査して取り込んだ画像は、スキャナサブシステム86からプルーフシート解析サブシステム82に通信される。プルーフシート解析サブシステム82は、ユーザ指定領域54(画像選択領域54としても知られている)においてユーザが付けたマークを検出し解釈してユーザが選択した画像ファイル2を識別し、識別マーカー60によって、個々のユーザ指定領域54をそれぞれ、対応する画像ファイルのURL73に関連づける。次に、ネットワーク205からユーザが選択した画像ファイル2を得るために、プルーフシート解析サブシステム82が画像ファイルのURL73をインターネットアクセスサブシステム70に提供する。画像ファイル2は、検索が終わると、それぞれの画像ファイルについてユーザ指定領域54においてユーザがマークを付けた印刷命令とともに、プルーフシート解析サブシステム82によって画像印刷サブシステム84に送られる。このような印刷命令は、後でより詳細に説明するように、一般的に印刷サイズを含むが、輪郭サイズ(border size)やカラー、回転、輝度、画像の色合いimage color shade)、および印刷媒体のタイプ等、他の命令もまた組み込むこともできる。画像印刷サブシステム84は、印刷命令にしたがってそれぞれの画像ファイル2をレンダリングし、印刷内容を画像印刷26を生成するプリンタサブシステム80に送る。
【0018】
次に、印刷システム10の、これまで説明してきた好ましい実施形態と、他の実施形態との相違を考察する。図1Bおよび図2Dを参照すれば一番よく理解されるように、他の印刷システム10は、多機能プリンタ14ではなく、プリンタ14’を含む。プリンタ14’は、スキャナサブシステム86や走査プラテン122を含まない。プルーフシート22’は、ユーザ指定領域54ではなく、画像の表示52に関連する画像指定子54’を含む。画像ファイル2についての画像印刷26を生成するために、画像ファイル2に関連する画像指定子54’がプリンタ14’に通信される。好ましくは、これは、ディスプレイ34上に示されるプロンプトとともに、画像指定子サブシステム82’の制御下でプリンタのユーザインターフェースの押しボタン32によって、行われる。典型的には、対話型ダイアログを用いて、印刷サイズや印刷媒体のタイプ等の他の印刷命令も特定される。
【0019】
上述のサブシステム70、74、78、80、82、82’、84、86は、好ましくは、ROM、CD−ROM、等のプログラム記憶媒体上に記憶され、プリンタ14、14’内に配置されたプロセッサまたはマイクロコンピュータ(図示せず)によって実行可能な、ファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。または、サブシステム70、74、78、80、82、82’、84、86は、別個の論理やASIC等のプリンタハードウェアにおいて、またはファームウェア、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせにおいて、実施してもよい。
【0020】
次に、ユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の好ましい一実施形態をさらに詳細に考察する。図3Aは、52(図3C)等のサムネイル画像の配列から、最終的に印刷する1つまたはそれよりも多くの画像を選択するのに、図1Aのシステム10とともに利用することのできる、プルーフシートとオーダーフォームとの例示的な組み合わせ22の、詳細平面図である。例として、図3Aにおいては、フォーム22上に4行×8列の配列になるように配置した、「I」で示す25個のサムネイル画像がある。「サムネイル」という用語は、サイズおよび/または画質を低減して印刷したグラフィック表示を説明するのに用いる、便宜上の用語である。このようなグラフィック表示は、十分小さいので、その配列を一枚の用紙上に印刷して、ユーザが同時に見て評価することができる。サムネイル画像Iは、好ましくはカラーで印刷されるが、白黒であってもよい。サムネイル画像Iは、カラー顔料の非常に小さな画素で構成されており、カラー顔料を周知の方法で施して、画像の精細度、色調(tone)、陰影、解像度、その他必要な画像特性を実現する。サムネイル画像Iは、典型的には、最終的な印刷画像よりも品質が低い、ということが理解されよう。サムネイル画像は、配列で表示されて、デジタル的に格納されている画像のうちのどれを、最終的なより品質の高い形式で印刷したいものとしてカメラ12から転送するかを、ユーザが素早く容易に選択することができるようになっている。
【0021】
プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22(図3A)は、それぞれのサムネイル画像Iに隣接した、54(図3C)等の画像選択ユーザ指定領域を含む。ユーザ指定領域54は、ユーザがペンまたは鉛筆で手作業によって埋めることができる、行列になったバブル56を含む。2つの互いに隣接する垂直バー同士の間の垂直の縞またはスロット等、他の別個の領域を、ユーザ指定領域として利用してもよい。ユーザ指定領域は、光学文字認識(OCR)ソフトウェアで読み取ることができる印刷または筆記体のフォーム番号、数字、または記号を、そこにユーザが書き込むことができる、別個の境界の領域から成っていてもよい。または、ユーザは、穴をあけたり、ステッカーや導電マーカーを貼ってもよい。プリンタは、光学走査の他に、完成したユーザ指定領域の電気的または機械的検出を用いてもよい。フォーム22のユーザ指定領域54はまた、行見出し「
3.5×5」、「4×6」、「5×7」、「8×10」、および「Cstm」に加えて、列見出し「サイズ」および「Qty」(量)の形である、ユーザが読み取り可能な印刷指示も含む。図3Aにおいて、ユーザ指定領域は「B」で示す。ユーザは、特定のサムネイル画像Iに隣接するユーザ指定領域Bにおける1つまたはそれよりも多くのバブル56を埋めて、そのデジタル的に格納されている画像の、最終印刷における所望の数およびサイズを「注文」することができる。
【0022】
フォーム22の左上隅に、「すべての写真」というユーザ指定領域64(図3Aおよび図3B)が印刷される。これにはサムネイル画像がなく、サイズと量の指示、およびそれらに関連するバブルがあって、表されたすべてのサムネイル画像Iを特定のサイズおよび量で印刷するよう、ユーザが注文することができる。
【0023】
次に、識別マーカー60の好ましい一実施形態をさらに詳細に考察する。再び図3Aを参照する。プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22の好ましい実施形態はさらに、少なくとも1つの識別マーカー60を含む。識別マーカー60は、プルーフシート22上の表示52に関連するそれぞれの適格な画像ファイル3についての、画像ファイルのURL73を表す。好ましい一実施形態において、識別マーカー60は、図3Dに示すような、市松模様の格子の形をとってもよい。識別マーカー60は、それぞれが、または全体として、プルーフシート22を生成するのに用いた1組のデジタル画像3に関連する一意的なパターンを含む。図1Aを参照すれば一番よく理解されるように、プルーフシートとオーダーフォームとの組み合わせ22を、好ましくは本発明にしたがってシステム10において用いて、印刷するウェブページ8に関連するデジタル画像を検索してもよい。マークの付いたプルーフシート22を走査プラテン122上に配置して、多機能プリンタ14によって光学走査すると、多機能プリンタ14もまた、画像選択ユーザ指定領域54においてユーザが作ったマークを検出し解釈し、識別マーカー60を用いて、個々の画像選択ユーザ指定領域54をそれぞれ、対応するデジタル画像に関連づけ、関連するデジタル画像上でユーザが特定する操作を実行する。
【0024】
市松模様のパターンは、好ましくは、表示52が表す適格な画像ファイル3についての画像ファイルのURL73とともに従来の手段にしたがって符号化される、スキャナサブシステム86が容易に検出可能な、明るい領域と暗い領域とでできた非数字のグラフィックパターンを含む。グラフィックパターンの走査表示は、プルーフシート解析サブシステム82によって、適格な画像ファイルのURL73に変換される。
【0025】
識別マーカー60は、市松模様のパターンの代わりに、印刷テキストとして実施してもよい。印刷テキストは、好ましくは、それぞれが1つまたはそれよりも多くの適格な画像ファイルのURL73を含む、いくつかのテキストストリングを含む。テキストストリングの走査された表示は、スキャナサブシステム86が容易に検出可能であり、従来の光学文字認識によってプルーフシート解析サブシステム82が適格な画像ファイルのURL73に変換可能である。
【0026】
単一の識別マーカー60をすべてのURLについて用いてもよく、または、各URLを多数の識別マーカー60の間で分けてもよい。多数の識別マーカー60の例は、画像ファイルについての表示52と選択領域54とに隣接して印刷されたそれぞれの画像ファイルのURL73について識別マーカーを有する、というものである。識別マーカー60は、英数字のテキストである場合には、関連する画像ファイルのネットワーク205の位置の、人間が読み取り可能な指示を、ユーザに提供することができる。
【0027】
プルーフシート22上に印刷される識別マーカー60内にURLを符号化することによって、ユーザは、将来画像ファイルの検索および印刷が所望されるときに便利にアクセスできるよう、プルーフシート22またはその写しをプルーフシート・アーカイブ126に保管するよう選択することができる。
【0028】
走査機能を含まないプリンタとともに使用可能な、図3Aのユーザがマーク付け可能なプルーフシート22の他の実施形態において、および図3Eにおいて、プルーフシート22は、それぞれの画像の表示52とともに、画像指定子54’を含む。画像指定子54’は、好ましくは、押しボタン32によってプリンタ14’に入力することができる、英数字の文字ストリング(図示の数字の文字ストリング「25」等)である。または、画像指定子54’は、画像ファイルのURL73であってもよい。しかし、URL73は典型的には非常に長いので、URL73よりも短い指示子(designator)を押しボタン32によって入力するほうが、一般的により便利である。また、画像指定子54’には、英数字の指示子よりも数字の指示子を用いるほうが、一般的により便利である。英数字の文字入力のほうが困難かもしれないし、プリンタ14’によってはサポートされていないかもしれないからである。画像指定子54’を入力する他の方法は、ディスプレイ34および押しボタン32でメニューシステムを実施する、というものである。このような実施において、ディスプレイ34は、プルーフシート22上の画像についての画像指定子54’をユーザに示すことができ、ユーザはそれをスクロールして、押しボタン32を用いて所望のものを選択することができる。
【0029】
図3Eの画像指定子54’を用いるプルーフシート22の実施形態は、典型的には、識別マーカー60を省いている。印刷する画像は、プルーフシート22を多機能プリンタ14上で走査することによってではなく、プリンタ14’の押しボタン32およびディスプレイ34とユーザとの相互作用によって選択されるからである。その代わりに、画像プルーフィングサブシステム78は、それぞれの像指定子54’と、その画像指定子54’に関連する適格な画像ファイル3のウェブページのURL73との間の相関関係を、画像指定子サブシステム82’に通信する。選択した画像ファイル2の画像指定子54’を入力すると、この相関関係を用いてウェブページのURL73を識別し、選択した画像ファイル2を検索する。
【0030】
フィルタリング基準76をさらに詳細に考察する前に、ウェブページ8についてのマークアップ言語を考察することが有用である。当業者には既知のように、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)のソースコードはASCIIフォーマットであり、マークアップコマンド(すなわち「タグ」)は、<tag>等、1対の左矢印および右矢印によって境界を定められている。タグ自体は、英数字の文字である。タグには、操作を行うテキストの前に開始タグが、後に終了タグが来るように、2つ1組で用いるものもある。例えば、<CENTER>Text</CENTER>等である。他のタグでは、左矢印と右矢印との間にさらなるテキストを含む。例えば、ウェブページ8上に表示する画像ファイル4を識別するのに一般的に用いる<IMG SRC>というタグは、タグ内に画像ファイルのURL73を含む。例えば、
<IMG SRC=”http://www.website.com/MyPix/Yosemite.jpg” height=400 width=200>
【0031】
URL73のうちのファイルタイプ部(「.jpg」)は、画像ファイル4を示すものとしてそのURLを識別する。通常ウェブページ8とともに用いる画像ファイル4のタイプには、JPEG画像(「.jpg」というファイルタイプ部によって示される)やGIF画像(「.gif」というファイルタイプ部によって示される)が含まれるが、これに限定するものではない。
【0032】
タグ内の他のテキストが、その画像に関するさらなる情報を与えてもよい。例えば、タグのうちの「height=400 width=200」という部分は、表示されたウェブページ9上に現れる画像6の画素におけるサイズを特定する。このように表示した高さおよび幅は、典型的には、対応する画像ファイル4の最小画像サイズを示す。画像ファイル4は表示されたウェブページ9上でスケールダウンされる可能性はあるが、スケールアップすると、一般的にその結果画像品質が低下してしまうため、たいていの場合スケールアップされることがないからである。
【0033】
次に、図4を参照し、HTMLのソースコードについての先の説明を頭に置いて、フィルタリング基準76をさらに詳細に考察する。ウェブページ8に関連する画像ファイル4を、1つまたはそれよりも多くのフィルタリング基準76a−fと比較してフィルタリングして、もっぱらウェブページ8のHTMLのマークアップテキストをベースにして適格な画像ファイル3を決定することができる。フィルタリング基準76a−fはそれぞれ、画像ファイル4のファイル属性に対応する。ウェブページ解析サブシステム74は、各基準の論理積をとっても、各基準の論理和をとっても、基準76a−f間の関係をユーザが特定することができるようにしてもよい。
【0034】
ウェブページの画像4についての画像ファイルタイプのフィルタ基準76aや表示される画像サイズのフィルタ基準76c等、いくつかの画像ファイル特性に対応するフィルタリング基準は、ウェブページのHTMLソースをベースにして行ってもよい。例えば、GIFファイルは、写真画像ではなく小さなアイコンやボタンを含むことが多いので、画像ファイルタイプのフィルタ基準76aは、GIFファイルをフィルタリングで取り除くように設定してもよい。同様に、写真の印刷サイズまでスケールアップしなければならない小さな画像は、一般的に高画像品質の印刷26を作成することがないので、表示される画像サイズのフィルタ基準76cは、特定の高さ、幅、またはそれらの組み合わせよりも小さいファイルをフィルタリングで取り除くように設定してもよい。
【0035】
さらに、<IMG SRC>のタグには、画像ファイルのURL73が含まれているので、1つまたはそれよりも多くの画像ファイルのURLのフィルタ基準76fをベースにしたフィルタリングもまた、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストをベースにして行ってもよい。例えば、ユーザは、特定のウェブサイト(例えば、「www.website.com」)からの画像ファイル、特定のサブディレクトリ(例えば、「MyPix」)からの画像ファイル、または特定のファイル名を有する画像ファイルのみに興味があるかもしれない。好ましくは、ウェブページ解析サブシステム74は、高レベルのフィルタリング機能を提供するために、ワイルドカード処理(例えば、「Yose*」)を実施する。デジタルカメラ12が作成する画像ファイル4について行われることがある
ように、ファイル名が、画像ファイル4の作成日を組み込んでいる場合には、画像ファイルのURLのフィルタリング基準76fは、日をベースにしてフィルタリングを行ってもよい。ウェブページ解析サブシステム74もまた、このような状況において関連検索(例えば、2000年1月1日よりも前)を実施してもよい。
【0036】
しかし、フィルタリングに用いる他の画像ファイル特性は、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストのみからは決定することができない。例えば、ユーザは、あるファイルサイズの、または、24ビットのカラー画像や低画像圧縮率等、ある画像プロパティを有する、画像ファイルを印刷することのみに興味があるかもしれない。このような特性は、ネットワーク205から画像ファイル4を得て、それをさらに検査して初めて、確認することができる。したがって、ユーザがこれらのようなフィルタ基準を選択する場合、ウェブページ解析サブシステム74は、他の点ではマッチするすべてのファイルについてのURLを、インターネットアクセスサブシステム70に提供し、インターネットアクセスサブシステム70は、それらの画像ファイル4を、ネットワーク205からプリンタ14、14’にダウンロードする。
【0037】
いったん画像ファイル4をダウンロードすると、ウェブページ解析サブシステム74が、それぞれの画像ファイル4の、典型的にはバイトでの、ファイルサイズを判定することができる。特に画像ファイルサイズのフィルタ基準76bを、トゥルーカラー画像や低画像圧縮率等の画像プロパティのフィルタ基準76dと組み合わせて用いる場合、表示された画像サイズのフィルタ基準76cと同様の方法ではあるが、画像ファイル4が高品質の印刷26を作成する確率に関してより高い確実性で、画像ファイルサイズのフィルタ基準76bを用いることができる。
【0038】
テキスト情報のフィルタ基準76eは、フィルタリングの目的のために、画像ファイル4に関連するテキスト情報を、確認し用いる。テキスト情報は、好ましくは、画像の性質を示す。テキスト情報は、例えばJPGファイルでよく行われているように、画像ファイル4のヘッダ部に含まれていてもよい。テキスト情報はまた、「.txt」等所定のファイル拡張子が異なるという点以外では画像ファイル4と同じウェブページのURL73を有する、シャドーファイルに含まれていてもよい。または、テキスト情報は、ウェブページ8のHTMLのマークアップテキストの文脈解析から導いてもよい。例えば、ウェブページ8には、画像6に隣接したキャプション、あるいはその他説明的情報を含むものが多く、ウェブブラウザによってウェブページ8を空間的に表す方法を解析することによって、その画像6についての画像ファイル4に関係するテキスト情報を確認することができる。いったんテキスト情報を得ると、画像ファイルのURLのフィルタ基準76fについて先に説明したのと同様の方法で、フィルタリングを行うことができる。
【0039】
ウェブページ解析サブシステム74が行うフィルタリング動作を説明するために、図2Bに示すウェブページ8についての例示的な画像ファイルを参照すると、画像ファイル4a−4cはJPGファイルであり、画像ファイル4d−4eはGIFファイルである。それぞれの画像ファイル4はまた、図示の相対サイズを有し、画像ファイル4aが最も大きく、画像ファイル4dが最も小さい。例示的なフィルタリング基準は、ファイルタイプ76a=JPGであり、画像サイズ76bがしきい値90よりも大きなファイルを、適格なものとする。画像ファイル4a、b、c、eはしきい値90よりもサイズが大きいが、JPGファイルであるのはファイル4a、b、cのみである。したがって、1組の適格な画像ファイル3は、ファイル4a、b、cから成っている。
【0040】
ウェブページ8のマークアップテキストのみを用いて行われるフィルタリング動作は、一般的に、画像ファイル4を用いて行われるフィルタリングよりも速い。典型的にはそれぞれのウェブページ8について多数の画像ファイル4があり、画像ファイル4のうちの少なくともいくつかは、ウェブページ8のファイルよりも大きいことが多いからである。しかし、場合によっては、ウェブページ8の代わりにまたはそれに加えて画像ファイル4上で行われるフィルタリングによって、より正確な結果が提供されることが多い。例えば、ウェブページのマークアップテキストの文脈解析は不正確かもしれず、または、ウェブページ8のマークアップテキストよりも画像ファイル4のほうに、より詳細なテキスト情報が含まれているからである。ウェブページ解析サブシステム74は、ウェブページ8のマークアップテキストのみをベースにしてフィルタリングを行う「高速」フィルタリングと、画像ファイル4の内容とウェブページ8との両方をベースにしてフィルタリングを行う「正確な」フィルタリングとのどちらかを選択できる、フィルタリング設定を利用してもよい。
【0041】
図5を参照すれば一番よく理解されるように、本発明の他の実施形態は、多機能印刷システム10上で所望の画像印刷26を作成する、新規な印刷方法100である。方法100は、102においてウェブページ8を電子的に取得して開始する。104において、ウェブページ8が解析されて、ウェブページ8に関連する画像ファイル4が識別される。106において、適格な画像ファイル3を識別するために、所定の適格基準76にしたがって画像ファイル4がフィルタリングされる。108において、適格な画像ファイル3のうちの少なくとも1つが選択される。110において、選択した適格な画像ファイル2が電子的に得られる。112において、選択した適格な画像ファイル、すなわちファイル2が印刷され、方法100が終了する。
【0042】
次に、ウェブページ8を取得するステップ102をさらに詳細に考察する。図6を参照する。114において、ウェブページ識別子が提供される。116において、そのウェブページ識別子に対応するウェブページについてのマークアップテキストがダウンロードされ、取得するステップ102が終了する。ダウンロードは、好ましくは、http(ハイパーテキスト転送プロトコル)ダイアログを実行してテキストを得ることによって行われるが、ftp(ファイル転送プロトコル)ダイアログを実行する等、他の手段によって行うこともできる。
【0043】
ウェブページ8を解析するステップ104をさらに詳細に考察する前に、図7を参照して、ハイパーテキスト転送プロトコルを用いたウェブページのハイパーリンク機能の、本発明の方法との関係を考察することが有用である。ハイパーリンクによって、ユーザは、単に第1のウェブページ89のうちの特定の表示された要素を選択することによって、第1のウェブページ89の表示から、第2のウェブページ9’の表示にジャンプすることができる。このような表示された要素は、テキストの一部や、画像であってもよい。1つの画像7aを他の画像6aのハイパーリンクとして用いることは、本発明が特に有用な写真画像のウェブサイトについて有利な用途を有する。例えば、写真サイトは、表示されたウェブページ89として表示されると、本発明のプルーフシート22上に作成される表示52と同様の、多数の小さな写真のサムネイル画像7を有する、インデックスウェブページ88を含むことが多い。この表示されたインデックスウェブページ89上のサムネイル7のうちの1つをユーザが選択すると、別の表示されたウェブページ92が現れる。この表示されたウェブページ92は、典型的には、単一の、より大きく(またはフルサイズの)、より詳細な、より高品質の画像6を含む。ユーザがこの写真ウェブサイトについてのプルーフシート22を印刷したい場合には、インデックスウェブページ88のウェブページのURL72を特定して、単一の画像だけではなく、一度に多数の画像についてのプルーフシート22を得ることができるようにすることが有利である。しかし、このプルーフシート22にマークを付けて、それについて印刷26を作成したい画像4を示す場合には、ユーザは、小さなサムネイル画像ファイル5を印刷させたいのではなく、それぞ
れの小さなサムネイル画像ファイル5に関連する、より大きく高品質な画像ファイル4を用いて、印刷26を行うことを意図している。
【0044】
ユーザが意図する高品質の印刷26を達成するためには、方法100が、ウェブページのURL72に対応する表示されたウェブページ89上のサムネイル画像7として表示されるサムネイル画像ファイル5を検出する(例えば、「<IMG SRC>」のタグを検索することによって)だけでなく、表示されたウェブページ89上には表示されないが、次にサムネイル画像ファイル5に関連するハイパーリンクを起動すると表すことができる、他のより大きく高品質な画像ファイル4を確認するために、それぞれのサムネイル画像ファイルの「<IMG SRC>」のタグに隣接するウェブページファイル88のマークアップテキストを検査することもまた、必要である。以下の、インデックスウェブページ88からの例示的なマークアップテキストのフラグメントは、説明の基礎となる。
<A HREF=”ImageFile_4a.jpg”> <IMG SRC=”ThumbnailFile_5a.jpg” WIDTH=80 HEIGHT=40> </A>
【0045】
このマークアップテキストのフラグメントにおいて、画像ファイル”ThumbnailFile_5a.jpg”5aは、「<IMG SRC>」のタグ内に含まれるサムネイル画像ファイルである。サムネイルファイル5aについての表示されたサムネイル画像7aは、表示されたインデックスウェブページ89上に表示される。「<IMG SRC>」のタグを、開始タグ(「<A HREF>」)と終了タグ(「</A>」)とから成るハイパーリンクが取り囲んでいる。開始タグ内にハイパーリンク「HREF=ImageFile_4a.jpg」が含まれているということは、表示されたインデックスウェブページ89上で表示されたサムネイル画像7aが選択されると、より大きな画像ファイル”ImageFile_4a.jpg”4aが表示された画像6aとして表示され、デ
ィスプレイ上に表示されたインデックスウェブページ89に取って代わる、ということを示している。したがって、ウェブページ88のマークアップテキストを解析して、画像ファイルについてのハイパーリンク等の関連を判定することによって、ウェブページ88が表されるのと同時にいかなる特定の画像ファイルが表されるかまたは表されないかに関わらず、ウェブページ88に関連する画像ファイルを判定することができる。
【0046】
ハイパーリンクのタグのターゲットとしてJPGファイルを用いる代わりに、開始タグに”HREF=WebPage.html”を含むことによってより大きな画像ファイル4aに関連するウェブページファイル8’をサムネイル画像7にハイパーリンクできる、ということにもまた、注意するべきである。これによって、例えば、より大きな画像ファイル4aについてのキャプション、あるいはその他情報93が、表示されたウェブページ9’上に、より大きな表示された画像ファイル6aとともに表示されるようにすることができる。
【0047】
さらに、インデックスウェブページ88等の、多数の画像を含むウェブページについてのプルーフシート22を印刷すると、すべての画像の表示52および選択領域54が単一のページには納まらない場合、プルーフシート22が多数のページになってしまう可能性がある、ということにも注意するべきである。この状況が発生する場合、プルーフシート22の多数のページは、好ましくはそれぞれが識別マーカー60を含んでいるため、プルーフシート22のそれぞれのページを別個に用いて印刷26を作成することができるようになっている。
【0048】
次に、ウェブページ8を解析するステップ104のさらに詳細な考察に戻る。図7および図8を参照する。130において、ウェブページのマークアップテキストを解析して、マークアップテキストに埋め込まれた画像ファイルのパス名またはURL73を識別する。好ましくは、このパス名73は、「<IMG SRC>」のタグ内に含まれる画像ファイルのURLである。132において、パス名73の、対応する画像ファイル4との関係が判定される。
【0049】
パス名73が直接的に画像ファイルを特定する場合(画像ファイル4aについてのウェブページファイル8’においての場合のように)、134において(132の「表示された(rendered)」の分岐を通って)、埋め込まれたパス名が、その画像ファイルのパス名として示される。逆に、パス名73が間接的に画像ファイルを特定する場合、(その場合には画像ファイル4aにハイパーリンクしている、サムネイルファイル5aについてのウェブページ88においての場合のように)、136において(132の「ハイパーリンクされた」の分岐を通って)、マークアップテキストが処理されて、埋め込まれたパス名に関連する他方のパス名を判定し、138において、その、他方のパス名が、その画像ファイルのパス名として示される。
【0050】
132においてどちらの分岐をとるかに関わらず、方法は140において継続する。それ以外に処理するマークアップテキストが残っている場合(140の「YES」の分岐)、解析するステップ104は130に分岐する。すべてのマークアップテキストが処理されている場合(140の「NO」の分岐)、解析するステップ104は終了する。
【0051】
次に、画像ファイル4のフィルタリングを行うステップ106をさらに詳細に考察する。図9を参照する。144において、画像ファイル4に関連する少なくとも1つのファイル特性が判定される。このようなファイル特性は、ファイルタイプ、ファイル名、ファイルサイズ、画像サイズ、画像プロパティ、および/またはその画像ファイルに関連するテキスト情報を含んでもよい。146において、それぞれの画像ファイル4について、少なくとも1つのファイル特性が、対応する所定の適格(すなわちフィルタリング)基準76と比較される。148において、少なくとも1つのファイル特性が所定の基準76にマッチする画像ファイルが、適格な画像ファイル3として示される。
【0052】
次に、ファイル特性を判定するステップ144をさらに詳細に考察する。図10を参照する。152において、画像ファイル4に関連する少なくとも1つのファイル特性のタイプが判定される。ウェブページ8についてのマークアップテキストからファイル特性が判定可能な場合には、154において、画像ファイル4自体を取得する必要なく、ウェブページ8のテキストソースの内容からファイル特性が識別され、判定するステップ144が終了する。逆に、画像ファイル4の内容からのみファイル特性が判定可能な場合には、156において画像ファイルが取得され、158において、画像ファイル4の内容からファイル特性が識別され、判定するステップ144が終了する。ウェブページ8についてのマークアップテキストから判定可能なファイル特性のタイプ、および、画像ファイル4からのみ判定可能なファイル特性のタイプについては、先に説明ずみである。
【0053】
次に、適格な画像ファイル3のうちの少なくとも1つを選択するステップ108をさらに詳細に考察する。図11、図3A、図3C、および図3Eを参照する。161において、印刷する適格な画像ファイルを選択するモードが判定される。ユーザ選択領域54を含むプルーフシート22が印刷され、ユーザによってマークを付けられ、走査される場合(161の「プルーフシートにマークを付ける」の分岐)、162において、適格な画像ファイル3についてのプルーフシート22が印刷される。プルーフシートは、それぞれの適格な画像ファイル3についての画像の表示52および対応する選択領域54と、それぞれの適格な画像ファイル3のウェブ位置73を示す識別マーカー60とを有する。164において、適格な画像ファイル3に対応する選択領域54にマークが付けられる。これは、典型的には、ペンや鉛筆等のマークを付ける用具を用いて行われる。166において、マークの付いたプルーフシート22が光学走査されて、走査画像を形成する。168において、走査画像が処理されて、印刷するよう選択した適格な画像ファイルを判定し、印刷する選択した適格な画像ファイル2それぞれのウェブ位置73を判定する。この後、選択するステップ108は終了する。
【0054】
逆に、画像指定子領域54’を含むプルーフシート22が印刷される場合(161の「画像指定子を提供する」の分岐)、172において、適格な画像ファイル3についてのプルーフシート22が印刷される。プルーフシート22は、それぞれの適格な画像ファイル3についての画像の表示52および対応する画像指定子54’を含む。それぞれの画像指定子54’は、対応する適格な画像ファイル3のウェブ位置に相関している。174において、印刷する適格な画像ファイル3(例えば、選択した適格な画像ファイル2)に対応する画像指定子54’のうちの少なくとも1つが選択される。176において、このような選択した画像ファイル2のそれぞれのウェブ位置73が判定される。この後、選択するステップ108は終了する。
【0055】
方法100は、好ましくは、プリンタ14、14’によって行われ、好ましくは、ROM、CD−ROM、等のプログラム記憶媒体(図示せず)上に記憶されプリンタ14、14’内に配置されたプロセッサまたはマイクロコンピュータ(図示せず)によって実行可能な、ファームウェアまたはソフトウェアにおいて実施される。または、方法100は、別個の論理やASIC等のプリンタハードウェアにおいて、またはファームウェア、ソフトウェア、およびハードウェアの組み合わせにおいて、実施してもよい。
【0056】
前述のことから、本発明が提供する印刷システムおよび方法は、当該技術分野においてかなりの発展をもたらす、ということが理解されよう。本発明の具体的な実施形態をいくつか説明し例示したが、本発明は、そのように説明し例示した具体的な方法、形式、または配置に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1A】本発明による印刷システムの互いに異なる実施形態の概略図である。
【図1B】本発明による印刷システムの互いに異なる実施形態の概略図である。
【図2A】システムにおける多機能プリンタのサブシステムのブロック図およびプリンタがアクセス可能な例示的なウェブページを示す、図1Aの多機能印刷システムの、より詳細な概略図である。
【図2B】例示的な1組の適格な画像ファイルと例示的な1組の選択した画像ファイルとを含む、図2Aおよび図2Dのウェブページに関連する例示的な1組の画像ファイルの概略図である。
【図2C】図2Bの画像ファイルのうちのひとつについての、例示的な画像ファイルのネットワークのURLアドレスの概略図である。
【図2D】システムにおけるプリンタのサブシステムのブロック図およびプリンタがアクセス可能な例示的なウェブページを示す、図1Bの印刷システムの、より詳細な概略図である。
【図3A】図1Aおよび図1Bのシステムとともに、最終的に印刷する1つまたはそれよりも多くの画像ファイルを選択するのに利用することができるプルーフシートの図である。
【図3B】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および選択領域を示す図である。
【図3C】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および選択領域を示す図である。
【図3D】プルーフシート上に表される画像ファイルのネットワークアドレスを識別するための図3Aのプルーフシートの識別マーカーを示す図である。
【図3E】最終的に印刷する画像ファイルを選択するための図3Aのプルーフシートの画像の表示および画像指定子領域を示す図である。
【図4】図2Bの画像ファイルのうちのいくつかを、プルーフシート上に印刷するのに適格なものとするのに使用可能な、フィルタリング基準の概略図である。
【図5】図1Aおよび図1Bの多機能印刷システムとともに使用可能な本発明による新規な印刷方法の高レベルフローチャートである。
【図6】図5の方法による取得の、より低レベルのフローチャートである。
【図7】図8のフローチャートの動作を説明するのに有用な、サムネイル画像とそれよりも大きな画像との間のリンケージを有する、例示的な1組のウェブページの概略図である。
【図8】図5の方法による解析の、より低レベルのフローチャートである。
【図9】図5の方法によるフィルタリングの、より低レベルのフローチャートである。
【図10】図5の方法によるファイル特性判定の、より低レベルのフローチャートである。
【図11】図5の方法による画像ファイル選択の、より低レベルのフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
4:画像ファイル
8:ウェブページ
10:印刷システム
22:プルーフシート
52:画像の表示
54:選択領域
72:ウェブページ識別子
73:画像ファイルのパス名
74:ウェブページ解析サブシステム
82:プルーフシート解析サブシステム
84:画像印刷サブシステム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷システムにより印刷する方法であって、該印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、プルーフシート解析サブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
適格な画像ファイルを識別するために、前記ウェブページ解析サブシステムにより、前記画像ファイルを、各画像ファイルのファイル特性に関連する所定の基準にしたがってフィルタリングするステップと、
前記適格な画像ファイルのうち、ユーザが選択した少なくとも1つのものを、前記プルーフシート解析サブシステムにより検出するステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記印刷システムは、インターネットアクセスサブシステムをさらに有しており、
前記ウェブページを、前記インターネットアクセスサブシステムにより電子的に取得するステップ、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記印刷システムは、スキャナサブシステムをさらに有しており、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを、前記スキャナサブシステムにより電子的に得るステップ、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記取得するステップが、
ウェブページ識別子を受け取るステップと、
前記ウェブページ識別子に対応するウェブページソースファイルを、前記印刷システムにダウンロードするステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ウェブページソースファイルはマークアップテキストを含み、前記解析するステップが、
前記マークアップテキストを解析して、前記ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップ、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記解析するステップが、
前記マークアップテキストを解析して、その中に埋め込まれた画像ファイル・パス名を識別するステップと、
前記画像ファイルのうちのどれが、対応する画像ファイル・パス名に配置されているかを判定するステップと、
前記画像ファイルのうちの他のどれが、前記対応する画像ファイル・パス名に関連する他のパス名に配置されているかを判定するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記印刷システムが、画像プルーフィングサブシステムおよびスキャナサブシステムをさらに有しており、
前記検出するステップが、
前記適格な画像ファイルについてのプルーフシートを前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および対応する選択領域を有している、ステップと、
印刷すべき、前記適格な画像ファイルのうちの少なくとも1つに対応する前記選択領域のうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより受け取るステップと、
前記マークの付いたプルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより光学走査して、走査画像を形成するステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを判定するために、前記プルーフシート解析サブシステムにより前記走査画像を処理するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記フィルタリングを行うステップが、
前記画像ファイルのそれぞれに関連する少なくとも1つのファイル特性を決定するステップと、
前記画像ファイルのそれぞれについて、前記少なくとも1つのファイル特性を、前記所定の基準と比較するステップと、
前記画像ファイルのうちの、前記少なくとも1つのファイル特性が前記所定の基準に適合するものを、前記適格な画像ファイルとして示すステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各ファイル特性が、前記画像ファイルのファイルタイプ、前記画像ファイルのファイルサイズ、前記画像ファイルの表示される画像サイズ、前記画像ファイルの画像プロパティ、前記画像ファイルに関連するテキスト情報、および前記画像ファイルのファイル名からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
多機能印刷システムにより印刷する方法であって、該多機能印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、画像プルーフィングサブシステム、スキャナサブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを自動的に解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
前記画像ファイルのうちの少なくともいくつかの適格な画像ファイルについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記画像ファイルのうちの前記少なくともいくつかの適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および少なくとも1つの対応する選択領域を有している、ステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの印刷すべき少なくとも1つに対応する前記選択領域のうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより受け取るステップと、
マークの付いた選択領域を判定するために、前記マークの付いたプルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより光学走査するステップと、
前記マークの付いた選択領域に関連する画像ファイルを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記プルーフシートについて前記画像ファイルのうちの前記少なくともいくつかの適格な画像ファイルを決定するために、前記ウェブページ解析サブシステムにより、前記画像ファイルを、各画像ファイルのファイル特性に関連する所定の基準にしたがって自動的にフィルタリングするステップ、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記各選択領域は複数のサイズフィールドを含み、各サイズフィールドは、前記対応する画像ファイルについて印刷サイズの異なるものを特定し、
前記マークの付いたプルーフシートを受け取るステップは、前記サイズフィールドのうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを受け取るステップを含み、
前記走査するステップは、前記マークの付いたサイズフィールドを決定するステップを含み、
前記画像ファイルを印刷するステップはさらに、前記対応するマークの付いたサイズフィールドによって示される前記印刷サイズに各選択した画像ファイルを印刷するステップを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
特定のウェブページのソースコードを解析して、該特定のウェブページに関連する適格な画像ファイルを識別し、かつ得る、ウェブページ解析サブシステムと、
前記ウェブページ解析サブシステムに結合され、前記適格な画像ファイルのそれぞれの表示と、該各表示に関連するユーザ指定領域とを有する、ユーザがマーク付け可能なプルーフシートを形成する、画像プルーフィングサブシステムと、
前記マークの付いたプルーフシートから、前記適格な画像ファイルのうちの、ユーザが指定したものを識別し、かつ前記適格な画像ファイルのうちの前記ユーザが指定したものを得るようになっている、プルーフシート解析サブシステムと、
前記プルーフシート解析サブシステムに結合され、前記適格な画像ファイルのうちの前記ユーザが指定したものを印刷する、画像印刷サブシステムと、
を備えている、多機能印刷システム。
【請求項14】
印刷システムにより印刷する方法であって、該印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、画像プルーフィングサブシステム、画像指定子サブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
前記画像ファイルのうちの適格なものについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記画像ファイルのうちの前記適格なもののそれぞれについて、画像の表示および対応する画像指定子を有している、ステップと、
前記画像指定子のうちの少なくとも1つを、前記画像指定子サブシステムにより受け取るステップと、
前記受け取った画像指定子のそれぞれに関連する画像ファイルを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項15】
前記画像ファイルのうちの前記適格なものを決定するために、前記識別した画像ファイルを、前記ウェブページ解析サブシステムによりフィルタリングするステップ、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記検出するステップが、
前記適格な画像ファイルについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および対応する画像指定子を有している、ステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを決定するために、前記画像指定子のうちの少なくとも1つを、前記画像指定子サブシステムにより受け取るステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項1】
印刷システムにより印刷する方法であって、該印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、プルーフシート解析サブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
適格な画像ファイルを識別するために、前記ウェブページ解析サブシステムにより、前記画像ファイルを、各画像ファイルのファイル特性に関連する所定の基準にしたがってフィルタリングするステップと、
前記適格な画像ファイルのうち、ユーザが選択した少なくとも1つのものを、前記プルーフシート解析サブシステムにより検出するステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記印刷システムは、インターネットアクセスサブシステムをさらに有しており、
前記ウェブページを、前記インターネットアクセスサブシステムにより電子的に取得するステップ、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記印刷システムは、スキャナサブシステムをさらに有しており、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを、前記スキャナサブシステムにより電子的に得るステップ、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記取得するステップが、
ウェブページ識別子を受け取るステップと、
前記ウェブページ識別子に対応するウェブページソースファイルを、前記印刷システムにダウンロードするステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ウェブページソースファイルはマークアップテキストを含み、前記解析するステップが、
前記マークアップテキストを解析して、前記ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップ、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記解析するステップが、
前記マークアップテキストを解析して、その中に埋め込まれた画像ファイル・パス名を識別するステップと、
前記画像ファイルのうちのどれが、対応する画像ファイル・パス名に配置されているかを判定するステップと、
前記画像ファイルのうちの他のどれが、前記対応する画像ファイル・パス名に関連する他のパス名に配置されているかを判定するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記印刷システムが、画像プルーフィングサブシステムおよびスキャナサブシステムをさらに有しており、
前記検出するステップが、
前記適格な画像ファイルについてのプルーフシートを前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および対応する選択領域を有している、ステップと、
印刷すべき、前記適格な画像ファイルのうちの少なくとも1つに対応する前記選択領域のうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより受け取るステップと、
前記マークの付いたプルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより光学走査して、走査画像を形成するステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを判定するために、前記プルーフシート解析サブシステムにより前記走査画像を処理するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記フィルタリングを行うステップが、
前記画像ファイルのそれぞれに関連する少なくとも1つのファイル特性を決定するステップと、
前記画像ファイルのそれぞれについて、前記少なくとも1つのファイル特性を、前記所定の基準と比較するステップと、
前記画像ファイルのうちの、前記少なくとも1つのファイル特性が前記所定の基準に適合するものを、前記適格な画像ファイルとして示すステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各ファイル特性が、前記画像ファイルのファイルタイプ、前記画像ファイルのファイルサイズ、前記画像ファイルの表示される画像サイズ、前記画像ファイルの画像プロパティ、前記画像ファイルに関連するテキスト情報、および前記画像ファイルのファイル名からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
多機能印刷システムにより印刷する方法であって、該多機能印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、画像プルーフィングサブシステム、スキャナサブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを自動的に解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
前記画像ファイルのうちの少なくともいくつかの適格な画像ファイルについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記画像ファイルのうちの前記少なくともいくつかの適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および少なくとも1つの対応する選択領域を有している、ステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの印刷すべき少なくとも1つに対応する前記選択領域のうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより受け取るステップと、
マークの付いた選択領域を判定するために、前記マークの付いたプルーフシートを、前記スキャナサブシステムにより光学走査するステップと、
前記マークの付いた選択領域に関連する画像ファイルを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記プルーフシートについて前記画像ファイルのうちの前記少なくともいくつかの適格な画像ファイルを決定するために、前記ウェブページ解析サブシステムにより、前記画像ファイルを、各画像ファイルのファイル特性に関連する所定の基準にしたがって自動的にフィルタリングするステップ、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記各選択領域は複数のサイズフィールドを含み、各サイズフィールドは、前記対応する画像ファイルについて印刷サイズの異なるものを特定し、
前記マークの付いたプルーフシートを受け取るステップは、前記サイズフィールドのうち、ユーザがマーク付けした少なくとも1つを有する前記プルーフシートを受け取るステップを含み、
前記走査するステップは、前記マークの付いたサイズフィールドを決定するステップを含み、
前記画像ファイルを印刷するステップはさらに、前記対応するマークの付いたサイズフィールドによって示される前記印刷サイズに各選択した画像ファイルを印刷するステップを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
特定のウェブページのソースコードを解析して、該特定のウェブページに関連する適格な画像ファイルを識別し、かつ得る、ウェブページ解析サブシステムと、
前記ウェブページ解析サブシステムに結合され、前記適格な画像ファイルのそれぞれの表示と、該各表示に関連するユーザ指定領域とを有する、ユーザがマーク付け可能なプルーフシートを形成する、画像プルーフィングサブシステムと、
前記マークの付いたプルーフシートから、前記適格な画像ファイルのうちの、ユーザが指定したものを識別し、かつ前記適格な画像ファイルのうちの前記ユーザが指定したものを得るようになっている、プルーフシート解析サブシステムと、
前記プルーフシート解析サブシステムに結合され、前記適格な画像ファイルのうちの前記ユーザが指定したものを印刷する、画像印刷サブシステムと、
を備えている、多機能印刷システム。
【請求項14】
印刷システムにより印刷する方法であって、該印刷システムは、ウェブページ解析サブシステム、画像プルーフィングサブシステム、画像指定子サブシステム、および画像印刷サブシステムを有し、
前記ウェブページ解析サブシステムによりウェブページのソースコードを解析して、該ウェブページに関連する画像ファイルを識別するステップと、
前記画像ファイルのうちの適格なものについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記画像ファイルのうちの前記適格なもののそれぞれについて、画像の表示および対応する画像指定子を有している、ステップと、
前記画像指定子のうちの少なくとも1つを、前記画像指定子サブシステムにより受け取るステップと、
前記受け取った画像指定子のそれぞれに関連する画像ファイルを、前記画像印刷サブシステムにより印刷するステップと、
を含む方法。
【請求項15】
前記画像ファイルのうちの前記適格なものを決定するために、前記識別した画像ファイルを、前記ウェブページ解析サブシステムによりフィルタリングするステップ、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記検出するステップが、
前記適格な画像ファイルについてのプルーフシートを、前記画像プルーフィングサブシステムにより印刷するステップであって、該プルーフシートは、前記適格な画像ファイルのそれぞれについて、画像の表示および対応する画像指定子を有している、ステップと、
前記適格な画像ファイルのうちの前記選択したものを決定するために、前記画像指定子のうちの少なくとも1つを、前記画像指定子サブシステムにより受け取るステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−1287(P2006−1287A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231401(P2005−231401)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【分割の表示】特願2002−219462(P2002−219462)の分割
【原出願日】平成14年7月29日(2002.7.29)
【出願人】(398038580)ヒューレット・パッカード・カンパニー (91)
【氏名又は名称原語表記】HEWLETT−PACKARD COMPANY
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【分割の表示】特願2002−219462(P2002−219462)の分割
【原出願日】平成14年7月29日(2002.7.29)
【出願人】(398038580)ヒューレット・パッカード・カンパニー (91)
【氏名又は名称原語表記】HEWLETT−PACKARD COMPANY
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]