説明

可動ブラケット

【課題】 従来の可動ブラケットは、締付けが構造上十分に出来ないため、経年するとがたつきを生じ、設計強度を満たせなくなってしまう物が多い。また2軸を必要とする構造を持つタイプの可動ブラケットは、簡潔を目的とした美観と相反するものとなる。
【解決手段】 屈曲部に球状突起を使い、ブラケット自体で締付け固定することにより、可動部の締付けを確実にし、施工精度の向上を達成した。また2軸を必要とせず上下左右可動としたことで外観の簡潔化をはたした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外設置柵における傾斜と曲がりの双方に対応し、ビームパイプ取付け施工を堅実且つ容易にし、ローコスト化と美観に貢献することを目的とする、可動ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の可動ブラケットは角度対応するために締付けが不十分になったり、構造が複雑になってしまっている為美観を損ねていたりするものが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来の可動ブラケットは、可動させる目的の為支柱に大きな穴を開けなければならなかったり、締付けが構造上十分に出来ないため、経年するとがたつきを生じ、設計強度を満たせなくなってしまう可能性がある。また2軸を必要とする複雑な構造を持つタイプの可動ブラケットは、簡潔を目的とした美観と相反するものとなってしまうと言わざるをえない。
【0004】
本発明は、このような施工性の悪さと構造の複雑化を解決しようとするものであり、支柱に大きな穴を開けることによる強度低下を防ぎ、屈曲部をブラケット内部に収める事により外観の簡潔化をはたすことを、目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記目的を達成する為に、球状突起を支柱に固定することにより支柱の穴を最小限にとどめ、それをブラケット自体の内部で締付け固定することにより上下左右の動きを可能にした。
【発明の効果】
【0006】
上述したように本発明の可動ブラケットは、支柱の穴を最小限にとどめ強度低下を防ぎ、ビームパイプ取付け角度の決定後、外部より締付け固定出来る為、施工をより確実なものに出来るようになる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0008】
図1は支柱にブラケットによってビームパイプを取付けた状態の外観側面図である。
【0009】
図2は図1の内部構造図である。
【0010】
図2の符号に基づいて取付け説明をする。1、2がブラケットであり3により上下を組立固定すると同時に4に対して締め付けを行う。4は5により6に固定されており、3を完全に締付けるまでは1、2と4は可動である。7の取付け角度を決めながら3を締付けてゆくと固定される。さらに7と1、2の固定を行う為8を締付けることにより、3を支点とした力が2に加わり、1、2と4の固定を促進する。
【0011】
図3は傾斜対応した場合の内部構造図であるが、左右方向にも同等の可動をするものとする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】可動ブラケット取付け外観側面図
【図2】可動ブラケット取付け内部構造図
【図3】可動ブラケット傾斜対応取付け時内部構造図
【符号の説明】
【0013】
1 可動ブラケット上部
2 可動ブラケット下部
3 可動ブラケット固定ネジ
4 球状突起
5 球状突起固定ネジ
6 支柱
7 ビームパイプ
8 ビームパイプ固定用止めネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外用柵にビームパイプを取り付ける際に使用する取り付けブラケットを、支柱にとりつけた球状突起をブラケット自体が挟み込んで固定する方式にすることにより、上下左右に可動し、ビームの角度を決めた後に、強固に締め付け固定することを可能にする可動ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−35996(P2009−35996A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−219002(P2007−219002)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(504284205)
【Fターム(参考)】