説明

可変容量タービン

【課題】可変容量タービンにおいて、ノズルベーン表面からの流体の剥離を抑制する。
【解決手段】ノズルベーン24aに接続されて該ノズルベーン24aの回動に伴って移動すると共に、少なくとも複数のノズルベーン24a間の開度が最大である場合に当該ノズルベーン24a間に配置される副ノズルベーン24bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回動角度が調整可能なノズルベーンをタービンインペラ周りに複数備える可変容量タービンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば過給機では、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の車載用のエンジンに用いる場合には、低燃費化等の性能向上を実現するために、低速域から高速域までの広い範囲でエンジンの出力向上や効率向上を実現させる必要がある。
【0003】
そこで従来から、過給機では、回動角度が調整可能なノズルベーンをタービンインペラ周りに複数備える可変容量タービンが用いられている。
このような可変容量タービンは、ノズルベーンを回動させてノズルの開度を調節することによって、流体の流量が少ない場合であっても効率的にタービンインペラを回転駆動させ、流体の流量が多い場合であっても抵抗の増大を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−141074号公報
【特許文献2】特開平11−270343号公報
【特許文献3】特開平10−274048号公報
【特許文献4】特開2008−267204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような可変容量タービンでは、タービンインペラに供給される流体を、ノズルベーン間を通過させることによって整流し、これによってタービンインペラの効率的な回転を実現している。
しかしながら、ノズルベーンの回動角度が大きくなった場合(すなわちノズルベース間の開度が大きくなった場合)には、ノズルベーン間の距離が大きくなり、流体がノズルベーンの表面から剥離しやすくなる。
【0006】
ノズルベーンの表面から流体が剥離した場合には、ノズルベーン間における流体の整流作用が弱くなる。この結果、タービンインペラの回転が効率的でなくなると共に、流体の抵抗も増大してしまう。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、可変容量タービンにおいて、ノズルベーン表面からの流体の剥離を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0009】
第1の発明は、回動角度が調整可能なノズルベーンをタービンインペラ周りに複数備える可変容量タービンであって、上記ノズルベーンに接続されて該ノズルベーンの回動に伴って移動すると共に、少なくとも複数の上記ノズルベーン間の開度が最大である場合に当該ノズルベーン間に配置される副ノズルベーンを備えるという構成を採用する。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記副ノズルベーンが、上記ノズルベーンの負圧面側に接続されているという構成を採用する。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記ノズルベーンと上記副ノズルベーンとを結合する結合部材を備え、上記結合部材が、上記ノズルベーン間に形成される流路の幅方向における端部に配置されているという構成を採用する。
【0012】
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記ノズルベーンと上記副ノズルベーンとを結合する結合部材を備え、上記結合部材が、流体と接触する面が翼面形状とされているという構成を採用する。
【0013】
第5の発明は、上記第1または第2の発明において、上記ノズルベーンと上記副ノズルベーンとを接続するリンク機構を備えるという構成を採用する。
【0014】
第6の発明は、上記第1〜第5いずれかの発明において、上記副ノズルベーンが、少なくとも複数の上記ノズルベーン間の開度が最小である場合に、上記ノズルベーン間に形成される流路の上流側に配置されるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、副ノズルベーンが、少なくとも複数のノズルベーン間の開度が最大である場合に当該ノズルベーン間に配置される。
このため、少なくともノズルベーン間の開度が最大である場合には、ノズルベーン間において、従来のノズルベーン間による流体への整流作用に加えて、副ノズルベーンによる流体への整流作用が働く。この結果、ノズルベーン間において、従来よりも強く流体に対する整流作用が働く。
したがって、本発明によれば、ノズルベーン表面からの流体の剥離を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態における可変容量タービンを備える過給機の概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における可変容量タービンが備える副ノズルベーン及び結合部材を軸部側から見た正面図であり、主ノズルベーンの回動角度が最大である場合を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態における可変容量タービンが備える副ノズルベーン及び結合部材を軸部側から見た正面図であり、主ノズルベーンの回動角度が最小である場合を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態における可変容量タービンが備える1組の主ノズルベーン、副ノズルベーン及び結合部材を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態における可変容量タービンが備える1組の主ノズルベーン、副ノズルベーン及びリンク機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明に係る可変容量タービンの一実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の可変容量タービンを備える過給機1の概略構成を示した断面図である。この図に示すように、過給機1は、本実施形態の可変容量タービン2と、当該可変容量タービン2によって駆動されるコンプレッサ3と、可変容量タービン2とコンプレッサ3とを接続する軸部4とを備えている。
【0019】
本実施形態の可変容量タービン2は、タービンインペラ21と、タービンシュラウド22と、タービンケーシング23と、可変容量装置24とを備えている。
タービンインペラ21は、エンジン等の燃焼機関から供給される排気ガス等の流体によって回転駆動されるものであり、いわゆるラジアルインペラである。
タービンシュラウド22は、上記タービンインペラ21を、当該タービンインペラ21が備える翼のチップ側から覆うケースである。
タービンケーシング23は、本実施形態の可変容量タービン2の外形を形作るものであり、タービンシュラウド22ごとタービンインペラ21を囲っている。
タービンケーシング23の内部には、一端に排気ガスの入口を備えたスクロール通路25が形成されている。
また、タービンケーシング23の内部には、タービンインペラ21よりも大きな径を有するリング部材26がタービンシュラウド22と対向して配置されている。そして、リング部材26とタービンシュラウド22との挟まれた領域が、上記スクロール通路25とタービンインペラ21とを連通する環状の排気ガス流路27とされている。
【0020】
可変容量装置24は、複数の主ノズルベーン24a(ノズルベーン)と、複数の副ノズルベーン24b(副ノズルベーン)と、結合部材24cと、駆動機構24dとを備えている。
ここでは、図1〜図4を参照して、可変容量装置24の説明を行う。
図2は、主ノズルベーン24a、副ノズルベーン24b及び結合部材24cを軸部4側から見た正面図である。なお、図2においては、視認性を良くするために、主ノズルベーン24a、副ノズルベーン24b及び結合部材24cと、後述する回動軸24h及び連結部材24kのみを図示しており、主ノズルベーン24aの回動角度θが最大である場合を示している。なお、図3は、主ノズルベーン24aの回動角度θが最小である場合を示している。
図4は、1組の主ノズルベーン24a、副ノズルベーン24b及び結合部材24cを示す図であり、(a)が平面図、(b)が側面図である。
【0021】
主ノズルベーン24aは、回動角度が調節可能に構成されており、図2に示すように、環状に形成された排気ガス流路27に沿って円周状に等間隔で配列されている。すなわち、本実施形態の可変容量タービン2は、回動角度が調節可能な主ノズルベーン24aを、タービンインペラ21周りに複数備えている。
【0022】
副ノズルベーン24bは、排気ガスの流れ方向において主ノズルベーン24aと同一幅とされ、長さが主ノズルベーン24aよりも短いノズルベーンであり、主ノズルベーン24aの負圧面S側に結合部材24cを介して接続されている。この副ノズルベーン24bは、上記負圧面Sから離間して配置されており、主ノズルベーン24aと同様に主ノズルベーン24a間を流れる排気ガスに対する抵抗を低減させるために翼形状とされている。
【0023】
そして、本実施形態の可変容量タービン2において副ノズルベーン24bは、結合部材24cによって主ノズルベーン24aと接続されることによって、主ノズルベーン24aの回動に伴って回動(移動)するように構成されている。
より詳細には、副ノズルベーン24bは、図2に示すように、主ノズルベーン24aの回動角度θが最大である場合(主ノズルベーン24a間の開度が最大である場合)に、主ノズルベーン24a間に配置されるように構成されている。また、副ノズルベーン24bは、図3に示すように、主ノズルベーン24aの回動角度θが最小である場合(主ノズルベーン24a間の開度が最小である場合)に、主ノズルベーン24a間に形成される流路の上流側に配置されるように構成されている。
【0024】
結合部材24cは、主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとを結合することによって接続するものである。この場合、副ノズルベーン24b、結合部材24cは、主ノズルベーン24aと一体的に、回動軸24hを中心として回転するよう構成されている。そして、本実施形態の可変容量タービン2において結合部材24cは、主ノズルベーン24a間に形成される流路の幅方向における端部(図1に示すリング部材26側の端部)に配置されている。また、結合部材24cのタービンシュラウド22側の面24c1(すなわち排気ガスと接触する面)は、排気ガスに対する抵抗が低減されるように翼面形状とされている。
【0025】
なお、当然のことながら、副ノズルベーン24b及び結合部材24cは、自らが接続される主ノズルベーン24aと異なる主ノズルベーン24aと干渉しないような形状及び配置とされている。
また、主ノズルベーン24a、副ノズルベーン24b及び結合部材24cは、例えば、鋳物として一体形成することができる。また、主ノズルベーン24a、副ノズルベーン24b及び結合部材24cは、溶接により接合しても良い。
【0026】
駆動機構24dは、主ノズルベーン24aを回動させるものであり、ピストン24eと、駆動軸24fと、駆動リング24gと、回動軸24hと、連結部材24i〜24kとを備えている。
ピストン24eは、主ノズルベーン24aを回動させるための動力を発生するものであり、タービンケーシング23の外部に配置されている。
駆動軸24fは、連結部材24iを介してピストン24eと接続されており、ピストン24eから動力を伝達されることによって回転する。この駆動軸24fは、タービンケーシング23を貫通してタービンケーシング23の内部に挿通されている。
駆動リング24gは、連結部材24jを介して駆動軸24fと接続されるリング部材であり、駆動リング24gから動力を伝達されることによって、タービンインペラ21の回転軸を中心として回動する。
回動軸24hは、各主ノズルベーン24aに接続されており、連結部材24kを介して駆動リング24gと接続されている。そして、回動軸24hは、駆動リング24gから動力を伝達されることによって、主ノズルベーン24aを回動させる。なお、回動軸24hは、タービンシュラウド22を貫通して配置されている。
【0027】
このように構成された本実施形態の可変容量タービン2においては、図2に示すように、主ノズルベーン24aの回動角度θが最大である場合(主ノズルベーン24a間の開度が最大である場合)に、副ノズルベーン24bが、主ノズルベーン24a間に配置される。つまり、従来は一つの流路であった主ノズルベーン24a間の流路が、副ノズルベーン24bによってタービンインペラ21の半径方向に分割される。
このため、主ノズルベーン24a間を流れる排気ガスには、主ノズルベーン24a間による整流作用に加えて、副ノズルベーン24bによる整流作用が働く。このため、本実施形態の可変容量タービン2によれば、タービンインペラ21に供給される排気ガスに対して、従来よりも強く整流作用が働く。この結果、主ノズルベーン24aの表面からの排気ガスの剥離を抑制することが可能となる。
【0028】
なお、副ノズルベーン24bを備えずに主ノズルベーン24aのみの可変容量タービン(すなわち従来の可変容量タービン)と、本実施形態の可変容量タービン2とに対する流体解析を行った結果、従来の可変容量タービンにおいては排気ガスの流れが主ノズルベーンから剥離したが、同一条件において本実施形態の可変容量タービン2では排気ガスの流れが剥離することはなかった。
【0029】
また、本実施形態の可変容量タービン2においては、副ノズルベーン24bは、主ノズルベーン24aの負圧面S側に接続されている。
一般的に流体の剥離は、翼の負圧面において発生する。事実、上記流体解析の結果では、従来の可変容量タービンでは、主ノズルベーン24aの負圧面側で流体の剥離が生じていた。
このため、上述のように、副ノズルベーン24bを主ノズルベーン24aの負圧面S側に配置することによって、副ノズルベーン24bによる整流作用を流体が剥離しやすい領域に特に強く働かせることができるため、より確実に排気ガスの剥離を抑制することができる。
【0030】
また、本実施形態の可変容量タービン2では、主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとが結合部材24cによって結合されることによって接続されている。
このため、主ノズルベーン24aが駆動機構24dによって回動されると、副ノズルベーン24aも主ノズルベーン24aの回動に伴って回動される。
つまり、主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとが結合部材24cで結合されることによって、副ノズルベーン24bを容易に回動させることが可能となる。
【0031】
また、本実施形態の可変容量タービン2では、結合部材24cが主ノズルベーン24a間に形成される流路の幅方向における端部に配置されている。
このため、結合部材24cの片側面のみが排気ガスと接触することなり、結合部材の両側面に排気ガスが接触する場合と比較して、抵抗を低減させることが可能となる。
【0032】
また、本実施形態の可変容量タービン2では、結合部材24cのタービンシュラウド22側の面24c1(すなわち排気ガスと接触する面)が翼面形状とされている。このため、排気ガスに対する抵抗をより低減することができる。
【0033】
また、本実施形態の可変容量タービン2では、図3に示すように、副ノズルベーン24bが、主ノズルベーン24aの回動角度θが最小である場合(主ノズルベーン24a間の開度が最小である場合)に、主ノズルベーン24a間に形成される流路の上流側に配置される。つまり、主ノズルベーン24a間に流れ込む排気ガスがその上流側で一旦整流されることなる。
このため、排気ガスの整流作用をより高めることが可能となり、より効率的にタービンインペラ21を回転駆動させることが可能となる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0035】
図5は、本実施形態の可変容量タービンが備える主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bの拡大図である。
この図に示すように、本実施形態の可変容量タービンにおいては、主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとが2つのリンク機構5によって接続されている。
【0036】
リンク機構5は、主ノズルベーン24bの回動に伴って副ノズルベーン24bが直動するように主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとを接続している。
より詳細には、リンク機構5が備えるリンク棒からリング部材26方向に突出するピン5aが、リング部材26に設けられた直線状のガイド溝5bに摺動可能に嵌合されており、主ノズルベーン24aの回動によってピン5aがガイド溝5bに沿って移動することによって、副ノズルベーン24bが直線状に移動する。
【0037】
このような構成を有する本実施形態の可変容量タービンによれば、主ノズルベーン24a間の開度に応じて、主ノズルベーン24aと副ノズルベーン24bとの相対的な位置関係を変化させることができる。
このため、主ノズルベーン24a間の開度に応じて、副ノズルベーン24bを最適な位置に配置することが可能となる。
【0038】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0039】
例えば、上記実施形態においては、副ノズルベーン24bが1つの主ノズルベーン24aに対して1つ設けられた構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの主ノズルベーン24aに対して、複数の副ノズルベーン24bが設けられても良い。
この際、複数の副ノズルベーン24bは、主ノズルベーン24aの翼面に対する法線方向に配列されても良いし、排気ガスの流れ方向に配列されても良い。
【0040】
また、上記実施形態においては、副ノズルベーン24bが、主ノズルベーン24aの負圧面S側に接続される構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、主ノズルベーン24aの正圧面側に副ノズルベーン24bを接続しても良い。
【0041】
また、上記実施形態においては、1つの結合部材24cによって1つの主ノズルベーン24aと1つの副ノズルベーン24bとが接続される構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の結合部材によって1つの結合部材24cによって1つの主ノズルベーン24aと1つの副ノズルベーン24bとを接続しても良い。
また、結合部材24cの形状は任意であり、例えばピン形状であっても良い。さらに結合部材24cは、主ノズルベーン24a間に形成される流路の端部ではなく、中央部に配置しても良い。
【0042】
また、上記実施形態においては、全ての主ノズルベーン24aに対して副ノズルベーン24bが設けられた構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれかの主ノズルベーン24aが副ノズルベーン24bを設けない構成を採用することもできる。
【0043】
また、上記実施形態においては、可変容量タービンが過給機に搭載された例について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の可変容量タービンは、他のタービン(発電用のタービン等)に用いることも可能である。
【0044】
また、結合部材24cの表面24c1の形状は任意であり、例えば、平板状やピン状であっても良い。ただし、排気ガスに対する抵抗をより低減することを考慮すると、平面視(図4(a)における視認方向)において円弧など(円滑な曲面状)であるとより好ましく、さらには上記実施形態のように翼面形状であることが好ましい。
【符号の説明】
【0045】
2……可変容量タービン、21……タービンインペラ、24a……主ノズルベーン(ノズルベーン)、24b……副ノズルベーン、24c……結合部材、5……リンク機構、S……負圧面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動角度が調整可能なノズルベーンをタービンインペラ周りに複数備える可変容量タービンであって、
前記ノズルベーンに接続されて該ノズルベーンの回動に伴って移動すると共に、少なくとも複数の前記ノズルベーン間の開度が最大である場合に当該ノズルベーン間に配置される副ノズルベーンを備えることを特徴とする可変容量タービン。
【請求項2】
前記副ノズルベーンは、前記ノズルベーンの負圧面側に接続されていることを特徴とする請求項1記載の可変容量タービン。
【請求項3】
前記ノズルベーンと前記副ノズルベーンとを結合する結合部材を備え、
前記結合部材は、前記ノズルベーン間に形成される流路の幅方向における端部に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の可変容量タービン。
【請求項4】
前記ノズルベーンと前記副ノズルベーンとを結合する結合部材を備え、
前記結合部材は、流体と接触する面が翼面形状とされていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の可変容量タービン。
【請求項5】
前記ノズルベーンと前記副ノズルベーンとを接続するリンク機構を備えることを特徴とする請求項1または2記載の可変容量タービン。
【請求項6】
前記副ノズルベーンは、少なくとも複数の前記ノズルベーン間の開度が最小である場合に、前記ノズルベーン間に形成される流路の上流側に配置されることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の可変容量タービン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−64146(P2011−64146A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215787(P2009−215787)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】