説明

可撓性導管

【課題】振動、衝撃荷重及び熱歪曲の吸収・緩衝作用を、より向上させた可撓性導管を提供する。
【解決手段】内燃機関車両の排気系に用いられる可撓性導管であって、蛇腹部の山及び谷が螺旋状または環状である金属製のベローズ部材2と、ベローズ部材2の周囲に配置された可撓性外側部材4と、ベローズ部材2に向かって可撓性外側部材4の少なくとも一部を偏倚させる弾性部材5を備え、可撓性外側部材4は、網状構造であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇腹部の山及び谷が螺旋状または環状である金属製のベローズ部材と、該ベローズ部材の周囲に配置された可撓性外側部材と、該ベローズ部材に向かって該可撓性外側部材の少なくとも一部を偏倚させる弾性部材とを備える内燃機関車両の排気系の可撓性導管に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の可撓性導管として、自動車産業において一般に用いられるものに、内燃機関車両のエンジンに接続される排気管とマフラーとの間の排気系内に位置するものがある(特許文献1参照)。前記可撓性導管は、排気系において排ガスを解放するための排気管継手として用いられる。そのため、エンジンの始動または加速、及びブレーキまたはギアシフトの際の衝撃荷重と同様に熱及び振動にもさらされる。路面状態もまた排気管の振動を生成するかもしれない。
【0003】
従来の可撓性導管は、金属製のベローズ部材を備える。該金属製のベローズ部材は、ブレードワイヤーメッシュでできている可撓性外側部材によって覆われている。弾性部材は、前記可撓性外側部材の一部を押圧するように該可撓性外側部材の外側表面に係合されている。前記弾力性部材の配置及びブレードワイヤーメッシュでできている可撓性外側部材を用いることで、共振を十分に減衰させる。この結果、従来の可撓性導管と比較して、可撓性導管の動特性を向上させることができる。また、弾性部材を有さない可撓性導管もまた知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、エンジン出力の増加に伴い、より大きな振動及びこれによる騒音が発生し、従来の可撓性導管で振動及び騒音に対するは十分な吸収・緩衝作用が得られないという不都合がある。
【特許文献1】独国特許第10 2004 041348号明細書
【特許文献2】欧州特許第1576263号明細書
【特許文献3】独国特許第10 2004 041348号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、かかる不都合を解消し、従来の可撓性導管と比較して、振動、衝撃荷重及び熱歪曲の吸収・緩衝作用をより向上させた可撓性導管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために、本発明は、内燃機関車両の排気系に用いられる可撓性導管であって、蛇腹部の山及び谷が螺旋状または環状である金属製のベローズ部材と、該ベローズ部材の周囲に配置された可撓性外側部材と、該ベローズ部材に向かって該可撓性外側部材の少なくとも一部を偏倚させる弾性部材を備え、前記可撓性外側部材は、網状構造であることを特徴とする。
【0007】
本発明の可撓性導管によれば、弾性部材を備える可撓性導管に網状構造を用いることは、前記弾性部材と組み合わせてブレードワイヤー材を用いる構造と比較して、共振振動数及びその周辺での共振を、その動剛性により十分に減衰させることができる。また、前記弾性部材を用いることは、弾性部材を用いない場合と比較して、より大きな限界牽引力(traction limit)を有することができる。より大きな限界牽引力は、弾性部材を用いない場合と比較して、前記可撓性導管におけるより大きな伸縮方向の変位を規制することができる。
【0008】
また、本発明の可撓性導管において、前記可撓性外側部材の前記網状構造は、ネット構造である。このようなネット構造は、本発明の特性を更に向上させることができる。
【0009】
また、本発明の可撓性導管において、前記可撓性外側部材の前記ネット構造は、メリヤス編構造である。そのため、前記可撓性外側部材を、簡易で経済的な方法により製造することができる。
【0010】
前記可撓性外側部材は、例えば、実質的に完全な網状構造である。
【0011】
前記可撓性外側部材は、剛性を得るために、例えば、金属線材で形成される。
【0012】
前記可撓性外側部材は、前記網状構造または前記ネット構造を形成する前記金属線材間に開口部を備えていてもよく、前記開口部は、例えば、該可撓性外側部材の総表面積の少なくとも50%である。このように開口した構造は、本発明の特性を更に向上させることができる。
【0013】
前記可撓性外側部材は、前記ベローズ部材の周囲に配置されたホース形状であることが好ましい。このように配置することで、前記ベローズ部材を完全に覆うことができる。
【0014】
前記可撓性外側部材は、前記ベローズ部材の軸方向の両端部で固定されることが好ましい。本発明の可撓性導管の振動緩衝特性を更に向上させることができる。
【0015】
また、本発明の可撓性導管において、前記可撓性外側部材は、少なくても軸方向に対して弾性的に変形可能であることが好ましい。この結果、内燃機関の作動中に引張力を受ける条件下でも前記可撓性外側部材を用いることができる。このような配置は、内燃機関作動中に該可撓性導管が軸方向に変位する時、該変位の限界と該可撓性導管の挙動とが近づくように調節することができるため有益である。
【0016】
また、本発明の可撓性導管において、前記ベローズ部材は、一部の蛇腹部が、隣接する蛇腹部に対して小径の山谷形状を有し、該小径の山谷形状を有する蛇腹部が溝部を形成することが好ましい。この結果、前記溝部の中で、前記可撓性外側部材及び前記弾性部材を制御して支持することができる。前記可撓性外側部材は、前記蛇腹部の山部によって支持される。それにより、最終的に正確に前記可撓性外側部材が前記ベローズ部材に接触するか、該ベローズ部材と同調するように、引張力を調整することができる。前記溝部に相当するものを有さない従来の可撓性導管として、蛇腹部が一定数省略され、隣接する蛇腹部が大きく離れているものが知られている(例えば、特許文献3)。前記大きく離れて隣接する蛇腹部には、可撓性外側部材が、いかなる支持もなく、懸架される。
【0017】
また、本発明の可撓性導管において、前記ベローズ部材は、中央部に前記溝部が配置されることが好ましい。この結果、前記可撓性導管を左右対象にすることができる。
【0018】
また、本発明の可撓性導管において、前記ベローズ部材は、前記溝部を複数備えてもよい。
【0019】
更に、本発明の可撓性導管において、前記弾性部材は、前記溝部の位置に配置されることが好ましい。この結果、前記弾性部材は前記溝部の周囲に延在し、前記可撓性外側部材を前記溝部へ押圧することができる。前記可撓性外側部材は、それにより、前記溝部を形成する蛇腹部の少なくとも一つと接触し、該蛇腹部と前記弾性部材との間で把持される。
【0020】
また、前記弾性部材は、少なくても一部が、前記溝部で支持されればよい。前記弾性部材を軸方向に配置することができるからである。
【0021】
更に、本発明の可撓性導管において、前記ベローズ部材の内側にインナーチューブを備えることが好ましい。この結果、前記ベローズ部材を介して前記排ガスを導くことができる。前記インナーチューブは、前記ベローズ部材の軸方向に対する変位を規制するが、前記可撓性導管は、可撓性を保ったままである。
【0022】
本発明の可撓性導管において、前記インナーチューブは、留め金具型ホース(agrafe-type hose)であることが好ましい。特に、前記可撓性導管の変位を規制することに関して、前記留め金具型ホースは、軸方向の変位に対して、わずかな抵抗しか有さないため有益である。また、前記インナーチューブは、ブレードホースであってもよい。前記ブレードホースは、前記可撓性導管においてより大きな可撓性を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は、本発明の第1実施形態における可撓性導管の部分断面図である。図2は、本発明の第2実施形態における可撓性導管の部分断面図である。
【0024】
図1は、第1の実施形態における内燃機関車両の排気系における可撓性導管1を示すものである。可撓性導管1は、エンジンに接続された排気管(図示せず)とマフラーに接続される管(図示せず)との間に配置される。可撓性導管1は、車両の前記排気系内に当業者にとって公知な方法で配置される。
【0025】
可撓性導管1は、蛇腹部の山及び谷が環状である金属製のベローズ部材2を備えている。金属製のベローズ部材2は、網状構造、特に、メリヤス編ワイヤーメッシュのネット構造を備える可撓性外側部材4によって覆われる。前記ネット構造を、図1の下半分に可撓性導管1の説明的外観図として示し、可撓性導管1の説明的断面図を、図1の上半分に示す。図1に示すように、前記ネット構造を構成するワイヤー間には、該ネット構造の開構造を形成する開口部がある。図1に示すように、前記ワイヤー間の開口部は、実質的には円筒状に配置される可撓性外側部材4のネット構造における総表面積の少なくとも50%、好ましくは75%以上を構成する。
【0026】
可撓性導管1は、可撓性外側部材4及びベローズ部材2の周囲に配置された弾性部材5を更に備える。弾性部材5は、ベローズ部材2及び可撓性外側部材4を囲む、実質的に環状のばね部材である。弾性部材5は、引張力を得るため、波形構造6を備え、そのため、可撓性を有する。弾性部材5は、可撓性外側部材4をベローズ部材2の方向へ押圧する力を生み出す。
【0027】
他の変形例として、弾性部材5は、螺旋状ばね部材であってもよく、該螺旋状ばね部材を可撓性導管1の周囲に用いることができる。
【0028】
弾性部材5は、図1にも示すように、可撓性外側部材4の外側に係合し、ベローズ部材2の方向に可撓性外側部材4の一部を偏倚させる。可撓性外側部材4は、通常、周方向に可撓であると共に、可撓性外側部材4の軸方向においても可撓である。可撓性外側部材4は、通常、ホース形状であり、ベローズ部材2の山谷形状が連続する蛇腹部3の全長に沿って延設される。可撓性外側部材4は、弾性部材5によってベローズ部材2の方向に偏倚された状態で、かつ可撓性外側部材4が引き伸ばされていない条件下でベローズ部材2と接触するように、長さが調節される。ベローズ部材2は、異なる大きさの山谷形状の蛇腹部を備える。長手方向の最外側の蛇腹部から内側に向かって、前記蛇腹部の山谷形状は次第に大きくなり、同じ大きさの連続する蛇腹部3となる。前記可撓性導管1の中央付近では、前記蛇腹部の山谷形状は、再び小径になり、小径の蛇腹部71、72、73によって溝部7が形成される。もちろん、小径の蛇腹部71,72,73は、これより多数設けてもよい。好ましい実施形態として、3つの小径の山谷形状を有する蛇腹部により中央蛇腹部に形成された溝部7は、一つの最も小径の山谷形状を有する蛇腹部を備える。
【0029】
弾性部材5は、溝部7の周囲に配置され、溝部7の中でほぼ完全に支持されるように寸法が選択される。弾性部材5は、可撓性外側部材4を溝部7の中に押し込み、これにより、可撓性外側部材4は、少なくとも一つか二つの小径の蛇腹部の外周側の先端と接触する。
【0030】
可撓性導管1の長手方向外側端部において、金属製のベローズ部材2及び可撓性外側部材4は共に、内側環状部材8及び外側環状部材9の二つの環状部材で把持される。ベローズ部材2及び可撓性外側部材4は、二つの環状部材8、9を用いて周知の方法で固定される。
【0031】
環状部材8、9を用いることにより、可撓性外側部材4は、金属製のベローズ部材2の長手方向外側端部の蛇腹部の外周側の先端に接触するように形成される。可撓性導管1が引張されていない条件下、溝部7の隣の領域、言い換えれば、前記蛇腹部の山谷形状の大きさが一定である範囲にある蛇腹部と可撓性外側部材4との間には空隙がある。可撓性導管1を軸方向に対して平行な方向に引張すると、可撓性外側部材4は撓み、実質的に一定の大きさの山谷形状を有する蛇腹部の範囲においても、可撓性外側部材4は連続する蛇腹部3の外周側の先端と接触し、空隙がなくなる。
【0032】
更に、可撓性導管1は、ベローズ部材2の内側に、ブレードワイヤーメッシュ13を有するインナーチューブ10を備える。ブレードワイヤーメッシュ13の形状を、図1に示す。インナーチューブ10は、クランプリング11を用いて内側環状部材8に取着される。インナーチューブ10は、それにより、内側環状部材8とクランプリング11との間に把持される。ブレードワイヤーメッシュ13を備えるインナーチューブ10は、図1に示すように、曲がっていない条件下では、ベローズ部材2の蛇腹部に接触しないように設計されている。インナーチューブ10にブレードワイヤーメッシュ13を用いることにより、可撓性導管1によって誘導された排ガスは、大部分がインナーチューブ10を通過して前記蛇腹状部材に導入される。このとき、ブレードワイヤーメッシュ13は、ワイヤーメッシュで形成されたワイヤーの束の間にはほぼ開口部を有さず、実質的に固体の様な表面を形成する。こうして、インナーチューブ10の金属ブレードは可撓性外側部材4の設計とは完全に異なるものである。
【0033】
本発明の第1実施形態に置ける利点を次に詳細に説明する。
【0034】
車両に排気系を搭載する際、前記排気系の管は、内側環状部材8を用いて、可撓性導管1の両端に連結される。排ガスは、これらの管を通り、可撓性導管1のインナーチューブ10もまた通過する。エンジンの始動または制御を開始する間、前記管の挙動及び振動は、該管を伝わり可撓性導管1に達する。可撓性導管1は、両端に連結される二つの管の間でのかなり大きな動きを吸収することができる。エンジンの作動中、振動は、例えば、該エンジンの回転数及び該エンジンの設計に起因して生成される。直列4気筒エンジンの場合、当業者に公知の特定の共振振動数を有する。網状構造を有する可撓性外側部材4と弾性部材5とを備える可撓性導管1を用いた本発明による構造を用いて示すと、このようなエンジンによる振動は、可撓性導管1の低い剛性により十分に減衰され、該振動による共振は、その振動数範囲において本発明の構造により減衰され、消失する。この結果、乗客に聞こえる騒音は減少する。
【0035】
従来技術と比較すると、本発明の可撓性導管1の限界引張力(tension limit)もまた大きくなる。可撓性外側部材4とベローズ部材2が、弾性部材5により常に係合していたとしても、本発明の設計では、引張されていない条件下で軸方向に引張するためのベローズ部材2と可撓性外側部材4との間に広い範囲で空隙がある。可撓性導管1を引張するとき、前記空隙は小さくなり場合によってはなくなり、可撓性外側部材4は、ほぼ完全にベローズ部材2と係合し、振動エネルギーを消失させる。
【0036】
また、可撓性外側部材4のワイヤーメッシュ構造は、金属のベローズ部材2を保護するのに十分な強度である。より大きな限界牽引力を有することで、可撓性導管1がより大きな可撓性を有することになり、そして従来の可撓性導管よりも短い可撓性導管を用いて、同様の限界牽引力を有することができるため非常に重要である。所定の長さの可撓性導管1を用いる場合、本発明の構造上の規制により、可撓性導管1の大きな撓みが規制され、また過度の応力が発生しないので、前記より大きな限界牽引力を有することによって、より十分な耐久性をベローズ部材2及び可撓性外側部材4に与える。従って、本発明による可撓性導管1は、軽量化することができるという利点がある。
【0037】
図1に示す可撓性導管1は、主にディーゼルエンジンに用いられる。特に、ブレードワイヤーメッシュを用いたインナーチューブ10を備える本発明の可撓性導管1は、ディーゼルエンジンに用いる際に好都合である。
【0038】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、繰り返しを避けるため、第1の実施形態と比較することでのみ言及する。また、同じ要素は、同一の符号を用いる。
【0039】
本実施形態では、溝部7を形成する小径の山谷形状を有する蛇腹部の数を除いて、ベローズ部材2、連続する蛇腹部3、溝部7、可撓性外側部材4及び弾性部材5は、実質的に第1の実施形態と同一である。本実施形態において、溝部7は、4つの山谷形状を有する蛇腹部からなり、内側の2つの蛇腹部は同じ大きさの山谷形状を有する。
【0040】
本実施形態は、図2で示すように、留め金具型ホース12を用いる点で相違する。留め金具型ホース12は、螺旋状部を備えており、フック状構造による周知の方法で結合されホース形状となっている。留め金具型ホース12は、ベローズ部材2及び可撓性外側部材4と共に、内側環状部材8及び外側環状部材9の二つの環状部材で把持される。内側環状部材8の設計は、第1実施形態のものと比較して、留め金具型ホース12に使用するためわずかに異なっている。留め金具型ホース12を用いる実施形態は、ガソリンエンジンに用いられる。留め金具型ホース12の使用は、ブレードワイヤーメッシュ型ホースを使用する場合と比較して、軸方向の変位に対して、より小さな抵抗となっている。しかしながら、留め金具型ホース12を用いる設計により、留め金具型ホース12を完全に引張した場合、非常に大きな限界引張力を有する。可撓性外側部材4の機能に関しては、本実施形態は、第1の実施形態と同じである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態における可撓性導管を示す部分断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態における可撓性導管を示す部分断面図。
【符号の説明】
【0042】
1…可撓性導管、2…ベローズ部材、4…可撓性外側部材、5…弾性部材、7…溝部、10…インナーチューブ、12…留め金具ホース、13…ブレードワイヤーメッシュ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関車両の排気系に用いられる可撓性導管であって、蛇腹部の山及び谷が螺旋状または環状である金属製のベローズ部材(2)と、該ベローズ部材の周囲に配置された可撓性外側部材(4)と、該ベローズ部材(2)に向かって該可撓性外側部材(4)の少なくとも一部を偏倚させる弾性部材(5)とを備え、前記可撓性外側部材(4)は、網状構造であることを特徴とする可撓性導管。
【請求項2】
前記可撓性外側部材の前記網状構造は、ネット構造であることを特徴とする請求項1記載の可撓性導管。
【請求項3】
前記可撓性外側部材の前記ネット構造は、メリヤス編構造であることを特徴とする請求項2記載の可撓性導管。
【請求項4】
前記可撓性外側部材は、実質的に完全な網状構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項5】
前記可撓性外側部材は、金属線材からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項6】
前記可撓性外側部材は、前記金属線材間に開口部を備えており、該開口部は、前記可撓性外側部材の総表面積の少なくとも50%を占めることを特徴とする請求項5記載の可撓性導管。
【請求項7】
前記可撓性外側部材は、前記ベローズ部材の周囲に配置されたホース形状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項8】
前記可撓性外側部材は、前記ベローズ部材の両端部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項9】
前記可撓性外側部材は、少なくともその軸方向に対して弾性的に変形可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項10】
前記ベローズ部材は、一部の蛇腹部が、隣接する蛇腹部に対して小径の山谷形状を有し、該小径の山谷形状を有する蛇腹部が溝部(7)を形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項11】
前記ベローズ部材は、中央部に前記溝部が配置されることを特徴とする請求項10記載の可撓性導管。
【請求項12】
前記ベローズ部材は、複数の溝部を備えることを特徴とする請求項10または請求項11記載の可撓性導管。
【請求項13】
前記弾性部材は、前記可撓性外側部材の外側表面と係合することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項14】
前記弾性部材は、前記溝部に配置されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項15】
前記可撓性外側部材は、前記溝部を形成する蛇腹部の少なくとも一つと、前記弾性部材との間に把持されることを特徴とする請求項10乃至12及び請求項14のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項16】
前記弾性部材は、少なくとも一部が、前記溝部で支持されることを特徴とする請求項10乃至12、請求項14及び請求項15のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項17】
前記可撓性導管は、前記ベローズ部材の内側にインナーチューブを備えることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項記載の可撓性導管。
【請求項18】
前記インナーチューブは、留め金具型ホース(agrafe-type hose)を備えることを特徴とする請求項17記載の可撓性導管。
【請求項19】
前記インナーチューブは、ブレードホースを備えることを特徴とする請求項17記載の可撓性導管。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−144520(P2009−144520A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−319515(P2007−319515)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【出願人】(507405511)株式会社エスジェーエム (1)
【Fターム(参考)】