説明

可溶性アデニル酸シクラーゼのインヒビターとしてのインドール誘導体

本発明は、下記一般式(I):で表される化合物、その生成及び医薬製品としてのその使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可溶性アテニル酸シクラーゼのインヒビター、その生成、及び避妊のための医薬製品の生成のためへのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
女性のために利用できる多くの近代的避妊方法が現在、存在するが、しかしながら、男性用受胎調節に関しては、非常に少数の方法(コンドーム及び不妊手術)からしか入手できない。男性用受胎調節のための新規の信頼できる手段の開発が至急必要である。 “男性用ピル”によりもたらされる不妊症は撤回できるべきであり、そして女性に利用できる存在する方法と同じほど効果的であるべきである。不妊症は比較的すばやく改善され、そしてできるだけ長く持続するべきである。そのような避妊方法はいずれの副作用も有すべきではなく;ホルモン剤の他に、それらはまた、これに関して非ホルモン剤でもあり得る。可能な出発点は、卵母細胞の受精において重要な役割を演じる酵素、すなわち可溶性アデニル酸シクラーゼ(sAC)の活性の調節である。この酵素は主に、精巣幹細胞において発現され、そして成熟精子に存在する。
【0003】
1999年、著者Levin 及び Buck (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 96 (1):79-84)は、ラットの精巣からsACのイソフォームを精製し、そしてクローン化できた。
ラットの組換え酵素は、炭酸水素塩により刺激され得る。抗体により、酵素の触媒ドメインが、精巣、精子、腎臓及び脈絡叢に位置することを示すことが可能であった。それらの開示は、アメリカ合衆国(US6544768)において特許されたWO01/85753号の主題である。
【0004】
WO01/21829号(Contiなど.)においては、sACのヒトイソフォームをコードする単離されたポリヌクレオチド配列、単離されたsACポリペプチド及び試験システムが、請求されており、それらにより、sACの活性を阻害する助力物質が同定され得る。運動性精子細胞の数を、可逆的に低めるためのそれらの物質及び男性用受胎調節のためへの手段としてのそれらの使用の可能性が開示されている。
【0005】
John Herrグループは、精子からのsACのヒトイソフォームの単離及び特徴化を示した。WO02/20745号においては、核酸の他に、sACをコードする試験システムが請求されており、それらにより、ヒトsACの発現又は活性を調節する助力物質が同定され得る。そのような化合物は、例えばsACの活性を選択的に阻害し;これは、精子細胞が卵母細胞を受精する能力を失う結果を有した。従って、sACのそれらのインヒビターは、非ホルモン性避妊のための医薬製品として使用され得る。
【0006】
しかしながら、sACのすでに知られているインヒビターは特定の問題を示し、すなわちカテコールエストロゲン(T. Braun, Proc Soc Exp Biol Med 1990, 194(1 ): 58ff)及びゴシポール(KL Olgiati Arch Biochem Biophys 1984, 231(2): 411ff)は本来毒性であり、ところがアデノシン類似体は非常に弱い作用を伴って阻害する(MA Brown und ER Casillas J Androl 1984, 5:361 ff)。Zippin など. (JH Zippin など. J Cell Biol 2004, 164(4): 527ff)により記載される組換えヒトsACのインヒビター(IC50≦10μM)は多少、より効果的である。
【0007】
男性用受胎調節のための手段の入手を可能にするために、可逆的で、すばやく、そして不妊性において好結果をもたらす物質についての高い必要性が存在する。
【0008】
この問題は、既知の欠点を克服し、そして改良された性質を示す、すなわち良好な効力、良好な溶解性及び安定性を示す、下記一般式I:
【0009】
【化1】

【0010】
[式中、R1は、水素、ハロゲン、CF3、 C3-C6-シクロアルキル(任意には、多飽和化され、そして任意には、多置換される)、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
【0011】
R2は、ハロゲン、CF3, C3-C6-シクロアルキル(任意には、多飽和化され、そして任意には、多置換される)、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
【0012】
R3は、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル又はC1-C6アシル(任意には単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC1-C6-アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、N-(C1-C6-アルキル)2、 CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、N-(C1-C6-アルキル)2、 CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC3-C6-シクロアルキル(任意には、ハロゲン、CF3、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、N-(C1-C6-アルキル)2、CO-NR4R5又はC1-C6-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
【0013】
R4は、水素、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
【0014】
R5は、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;そして
【0015】
R4及びR5は、一緒になって、追加のヘテロ原子を含むことができる、5〜8員環を形成し;
Xは、基スルホニル、(CH2)n又はカルボニルを表し;
Yは、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nは、1〜4である]で表される化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩の供給により解決される。
【0016】
本発明の化合物は、可溶性アデニル酸シクラーゼを阻害し、そして従って、精子受精能獲得を阻止し、そして従って男性用受胎調節のために使用される。
【0017】
アルキルは、個々の場合、直鎖又は枝分れ鎖のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.ブチル、tert‐ブチル、ペンチル、イソペンチル及びヘキシルとして定義される。
【0018】
アルコキシは、個々の場合、直鎖又は枝分れ鎖のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブチルオキシ、ペントキシ、イソ−ペントキシ及びヘキソキシとして定義される。
アシルは、個々の場合、直鎖又は枝分れ鎖の基、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチロイル、イソ−ブチロイル、バレロイル及びベンゾイルとして定義される。
【0019】
シクロアルキルは、単環式アルキル環、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルとして定義される。
シクロアルキル基は、炭素原子の代わりに、1又は複数のヘテロ原子、例えば酸素、硫黄及び/又は窒素を含むことができる。3〜6個の環原子を有するそれらのヘテロシクロアルキルが好ましい。任意には、1又は複数の可能性ある二重結合が環に含まれ得るこの環系は、例えばシクロアルケニル、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、又はシクロヘプテニルとして定義され、ここで二重結合及び単結合の両者への結合が行われ得る。
【0020】
ハロゲンは個々の場合、弗素、塩素、臭素又はヨウ素として定義される。
個々の場合、アリール基は、6〜12個の炭素原子を含み、そして例えば、ベンゾ縮合され得る。例えば、次のものが言及され得る:フェニル、トロピル、シクロオクタジエニル、インデニル、ナフチル、ビフェニル、フロレニル、アントラセニル、等。
【0021】
ヘテロアリール基は、個々の場合、5〜16個の環原子を含み、そして炭素の変わりに、環に、1又は複数の同じか又は異なったテへロン原子、例えば硫黄又は窒素を含むことができ、そして単環、二環又は三環であり得、そしてさらに、個々の場合、ベンゾ結合され得る。
【0022】
例えば、次のものが言及され得る:
チエニル、フラニル、ピロイル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、等、及びそれらのベンゾ誘導体、例えばベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、等;又はピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、等、及びそれらのベンゾ誘導体、例えばキノリル、イソキノリル、等;又はアゾシニル、インドリジニル、プリニル、等、及びそれらのベンゾ誘導体;又はキノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、キサンテニル、オキセピニル、等。
【0023】
ヘテロアリール基は、個々の場合、ベンゾ結合され得る。例えばチオフェン、フラン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール及びそれらのベンゾ誘導体は、5−環の複素芳香族化合物として言及され得、そしてピリジン、ピリミジン、トリアジン、キノリン、イソキノリン及びベンゾ誘導体は6環の複素芳香族化合物として言及され得る。
ヘテロ原子は、酸素、窒素又は硫黄原子として定義される。
【0024】
酸基が含まれる場合、有機及び無機塩基の生理学的に適合できる塩、例えば易溶性アルカリ及びアルカリ土類塩、並びにN−メチル−グルカミン、ジメチル−グルカミン、エチル−グルカミン、リシン、1,6−ヘキサジアミン、エタノールアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、トリス−ヒドロキシ−メチル−アミノ−メタン、アミノプロパンジオール、Sovak塩基、及び1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールが塩として適切である。
塩基性基が含まれる場合、有機酸及び無機酸、例えば塩酸、硫酸、リン酸、クエン酸、酒石酸の生理学的に適合できる塩が好ましい。
【0025】
R1が、水素、ハロゲン、CF3、 C3-C6-シクロアルキル、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
【0026】
R2が、ハロゲン、CF3, C3-C6-シクロアルキル、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
【0027】
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C3アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3によより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC3-C6-シクロアルキル(任意には、塩素及び/又は弗素、CF3、シアノ、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はC1-C3-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
【0028】
R4が、水素、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;そして
【0029】
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
【0030】
R4及びR5は、一緒になって、追加のヘテロ原子を含むことができる、5〜8員環を形成し;
Xが、基スルホニル、(CH2)n又はカルボニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
一般式Iの化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩が特に好ましい。
【0031】
R1が、水素を表し;
R2が、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルキル、CF3、シアノ、臭素又は基-OCF3、-SO2-CH3を表し;
【0032】
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、 CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC3-C6-シクロアルキル(任意には、塩素及び/又は弗素、CF3、 シアノ、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はC1-C3-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
【0033】
R4が、水素を表し;
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
【0034】
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
一般式Iの化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩もまた好ましい。
【0035】
R1が、水素を表し;
R2が、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルキル、CF3、シアノ、臭素、又は基-OCF3、-SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
【0036】
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、アセチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、 CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NHR5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は二重位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C3-アルキル、アセチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NHR5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は二重位置で置換され得る)、又はC3-C6-シクロアルキルを表し;
R4が、水素を表し;
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
【0037】
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又はCH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
一般式Iの化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩もまた好ましい。
【0038】
R1が、水素を表し;
R2が、tert−ブチル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、シアノ、臭素、又は基-O-CF3、 -SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
【0039】
R3が、下記基:
【化2】

を表し;
【0040】
R4が、水素を表し、
R5が、水素、基-(CH2)n-N-(CH3)2、-(CH2)2- CH3、-(CH2)2-NH-COCH3、-(CH2)-CHCH3-OH、 -(CH2)2-O-CH3、-(CH2)2-OH、-CHCH3-CH2-OH、 下記基:
【0041】
【化3】

【0042】
を表し、
Xが、基スルホニルを表し、
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し、
nが、1〜2である、
一般式Iの化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩もまた好ましい。
【0043】
R1が、水素を表し、
R2が、tert−ブチル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec.ブチル、シアノ、臭素、又は基-O-CF3、 -SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
R3が、下記基:
【0044】
【化4】

【0045】
を表し、
R4が、水素であり、
R5が、水素、又は基-(CH2)-CHCH3-OH、 -(CH2)2-O-CH3、-CHCH3-CH2-OH、下記基:
【0046】
【化5】

【0047】
を表し、
Xが、基スルホニルを表し、
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し、
nが、1〜2である、一般式Iの化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩もまた好ましい。
【0048】
本発明の次の化合物が特に好ましい:
1.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
2. (E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
3.(±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]-N-(2- ヒドロキシ-1-メチルエチル)-アクリルアミド
4. (±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]- N-(2- ヒドロキシプロピル)-アクリルアミド
5.3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-プロピオンアミド
【0049】
6.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
7.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(2-モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
8.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1 H-インドール-2- イル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
9.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1H-インドール-2- イル]-N-(2-モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
10.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(ピリジン-4-イル)-アクリルアミド
11.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1H-インドール-2- イル]-N-(ピリジン-4-イル)-アクリルアミド。
【0050】
本発明はまた、本発明の一般式Iの化合物の調製方法も提供し、ここで前記方法は、下記式(II):
【0051】
【化6】

【0052】
[式中、R1、 R2、R3、X及びYそれぞれ上記に定義された通りであり、そしてR6は水素又はC1-C6-アルキルである]
で表される化合物と、下記一般式(III ):
【0053】
【化7】

【0054】
[式中、R4及びR5はそれぞれ上記に定義された通りである]
で表されるアミンとを反応せしめ、いずれかの必要とされる保護基の切断、及び/又は存在するいずれかの二重結合の水素化の後、一般式(I)の化合物が得られることを特徴とする。
【0055】
R6が水素である場合、前記反応は、酸機能の活性化により、例えばトリエチルアミンとしての第三アミンの存在下で、イソブチルクロロホルメートによる一般式IIのカルボン酸の混合された無水物への転換により、最初にもたらされ得る。前記混合された無水物と、その対応するアミンのアルカリ金属塩との反応は、例えば-30℃〜+60℃、好ましくは0℃〜30℃の温度で、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホラミドとしての不活性溶媒又は溶媒混合物においてもたらされる。
【0056】
さらなる可能性は、試薬、例えばHOBt又はHATUによる一般式IIのカルボン酸の活性化にある。例えば、酸とHATUとの反応は、-50〜+60℃、好ましくは0〜30℃の温度で、一般式III の対応するアミン及び第三アミン、例えばエチルジイソプロピルアミンの存在下で、不活性溶媒、例えばDMFにおいて行われる。
【0057】
R6がC1-C6-アルキルである場合、アルミニウムトリアルキル試薬、好ましくはアルミニウムトリメチルの助力を伴って又はそれを伴わないで、エステルのその反応するアミンによる直接的なアミド分解を実施することもまた可能である。
【0058】
出発材料として作用する一般式IIの化合物は、パラジウム触媒の存在下で、水素雰囲気又は水素源、例えば蟻酸アンモニウムにおいて、下記の既知インドールエステルIV:
【0059】
【化8】

【0060】
[式中、R7は、C1-C6-アルキル、好ましくはメチル又はエチルである]におけるニトロ基を、アミノ官能基にまず還元し、そして次に、このアミンと、下記一般式V:
【0061】
【化9】

【0062】
[式中、R1, R2及びXはそれぞれ上記に定義された通りであり、そしてHalはハロゲン、好ましくは塩素又は臭素を表す]で表されるハロゲン化物とを、塩基、例えばピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は炭酸カリウムの存在下で反応せしめ、下記一般式VI:
【0063】
【化10】

【0064】
で表される化合物を形成する従来の態様での進行により得られる。
【0065】
次に、一般式VIのエステルは、例えばヨウカ物、NBI、NBS又はCuBr2により3−位置でハロゲン化され、そして続いて、下記一般式VII :
【0066】
【化11】

【0067】
[式中、R3は上記で定義された通りである]
で表されるホウ素酸誘導体とのPd-触媒された反応において、及び例えばジイソブチルアルミニウム水素化物による続く還元により、下記一般式VIII:
【0068】
【化12】

【0069】
[式中、R1, R2, R3, R7及びXはそれぞれ、上記で定義された通りである]
で表されるアルコールに転換される。
【0070】
一般式IIの化合物へのアルコールVIIIの転換は、次のいずれかによりもたらされる:
a)PBr3、塩化チオニル、塩化トシル又は塩化メシル、又はCBr4/PPh3との反応、及びシアン化物との続く反応による脱離基へのアルコールの転換による(このようにして得られたシアン化物は、その対応するカルボン酸に加水分解され、そして続いて、適切な場合、当業者に知られている方法に従って、R6-OHによりエステル化され得る。
【0071】
他方では、その対応するカルボン酸はまた、例えばジイソブチルアルミニウム水素化物による還元、加水分解、続くJones試薬による酸化により得られ)、又は
b)アルコールの二酸化マンガン酸化、続く得られるアルデヒドと、試薬、例えば下記化合物:
【0072】
【化13】

【0073】
[式中、R6は、上記に定義された通りであるが、但し水素ではなく、そしてR8はメチル、エチル又はトリフルオロエチルである]
とのHorner-Witting反応、任意には、続いて、パラジウム触媒の存在下での水素雰囲気における水素化による(そして、続いて適切な場合、得られるエステルは当業者に知られている方法に従って加水分解される)、又は
【0074】
c)例えばジイソブチルアルミニウム水素物による、a)下で得られるシアン化物の還元、及び加水分解、続いて、得られるアルデヒドと、試薬、例えば下記化合物:
【0075】
【化14】

【0076】
[式中、R6及びR8はそれぞれ上記に定義される通りであるが、しかしR6は水素ではない]
とのHorner-Wittig反応、続くパラジウム触媒の存在下での水素雰囲気における水素化による(そして、続いて適切な場合、得られるエステルは当業者に知られていない方法に従って加水分解される)。
【0077】
本発明の化合物は、可溶性アデニル酸シクラーゼを阻害し、男性用受胎調節の場合、それらの作用に基づかれている。
【0078】
アデニル酸シクラーゼは、最も使用されるシグナルトランスダクション方法の1つのためのエフェクター分子であり;それらはピロホスフェート(PP)の分解により、アデノシン三リン酸(ATP)からサイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)の第2メッセンジャー分子を合成する。cAMPは、多くの神経伝達物質及びホルモンのための多くの細胞反応を仲介する。可溶性精子−特異的アデニル酸シクラーゼ(sAC, ヒトmRNA配列(遺伝子バンク)NM_018417, ヒト遺伝子ADCY X)は、ヒトゲノムにおける10個の記載されるアデニル酸シクラーゼの1つである。
【0079】
この場合、sACは、他のアデニル酸シクラーゼから区別されるいくつかの特定の性質を示す。すべての他のアデニル酸シクラーゼとは対照的に、sACは、それを取り囲む媒体における炭酸水素塩の濃度により刺激され、そしてG−タンパク質によっては刺激されない。sACはそのアミノ酸配列においていずれのトランスメンブラン領域も有さず;それはフォルスコリンにより阻害されず、マグネシウムよりもマンガンにより強く刺激され、そして他のアデニル酸シクラーゼに対して低い配列相同性を示す(アミノ酸レベルで他のアデニル酸シクラーゼとsACの触媒ドメインI及びIIの26%以下の同一性)。
【0080】
sACの特定のマンガン−依存性活性が、ラット精巣及び精子において、T. Braun など. (1975, PNAS 73:1097ff)により最初に記載された。N. Okamura など. (1985, J. Biol. Chem 260(17):9699ff)は、ブタ精液におけるsACの活性を刺激する物質が炭酸水素塩であることを示した。他の組織においてではなく、ラット精巣及び精子においてのみ、炭酸水素塩により刺激され得るAC活性が検出され得ることもまた示されている。sACは、Buck及びLevinグループによりラット精巣から精製され、そして最初に配列決定された(J. Buck など. 1999 PNAS 96:79ff, WO 01/85753)。予測される性質(例えば、炭酸水素塩及びマグネシウムを刺激する能力)は、組換え的に発現されたタンパク質において確認されている(Y. Chen など. 2000 Science 289:625ff)。
【0081】
sAC mRNAの分布、及び炭酸水素塩により刺激され得るsAC活性に関するデータは、酵素の精巣−及び精子−特異的発現を示すことができる(ML Sinclairなど. 2000 Mol Reprod Develop 56:6ff; N Okamura など. 1985 J. Biol. Chem 260(17):9699ff; J. Buck など. 1999 PNAS 96:79ff)。この場合、精巣においては、sAC mRNAは、後期段階における、精子に成長する配偶子においてのみ発現されるが、しかし体細胞においては発現されない(ML Sinclair など. 2000 Mol Reprod Develop 56:6ff)。
【0082】
哺乳類における精子中のsACの機能に関して、多くの薬理学的研究が存在する。精子が卵の透明帯に侵入し、続いて卵の卵細胞膜に深く侵入する前、精子はこの機能性のために調製されるべきである。この工程、すなわち精子受精能獲得は十分に研究されている。受容能獲得された精子は、変更された運動パターンにより、及び適切な刺激によるアクロソーム反応工程に進行する能力(精子による透明帯の侵入に、たぶん使用される溶解酵素の開放)により特徴づけられる。精子受精能獲得は、インビボ及びインビトロで、及び中でも、媒体における高められた炭酸水素塩濃度に無関係に行われる(PE Visconti & GS Kopf (1998) Biol Reprod 59:1ff; E de Lamirande など. 1997 Mol Hum Reprod 3(3):175ff)。
【0083】
精子受精能獲得はまた、適切な膜−侵入cAMP類似体、例えばab-cAMP及びそれらの分解を阻害するインヒビター(例えば、IBMX)の添加により刺激され得る。sACの精子機能の予測される依存性は、遺伝子欠失モデル、いわゆるノックアウトマウスにより最近、確認されている(G Esposito など. 2004 PNAS 101(9):2993ff)。sACのための遺伝子が欠失している雄マウスは、正常な精子形成を示すが、しかし不妊性である。精子は運動性を欠いており、そして卵を受精できない。動物は、sACの他の仮定される機能に対応する、他の欠陥、又は異常な発見を示さない(JH Zippin など 2003 FASEB 17:82ff)。
【0084】
sACは、ユニークな配列、及び他の体細胞アデニル酸シクラーゼに対するわずかな相同性を有する。それは哺乳類精子における単独のアデニル酸シクラーゼであり、そしてその活性は、精子の運動性及び受精能獲得に必須である。従って、sACの特異的インヒビターは、男性受精能を調節する重要な可能性を表す。
【0085】
従って、本発明は、少なくとも1つの請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物を含む医薬製品に関する。
本発明はまた、請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物の使用にも関する。
【0086】
本発明の化合物を医薬製品として使用するためには、医薬製品は、経口又は非経口投与のための活性剤の他に、適切な医薬、有機又は無機不活性ビークル、例えば水、ゼラチン、アラビアガム、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレングリコール、等を含む医薬製剤の形に転換される。医薬製剤は、固体形、例えば錠剤、被覆された錠剤、坐剤、カプセル、又は液体形、例えば溶液、懸濁液、又はエマルジョンの形で存在することができる。必要なら、それらは任意には、賦形剤、例えば保存剤、安定剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を変えるための塩、又は緩衝液を含む。それらの医薬製剤はまた、本発明の対象である。
【0087】
非経口投与のためには、特に注射用溶液又は懸濁液、特にポリヒドロキシエトキシル化されたヒマシ油中、活性化合物の水溶液が適切である。
キャリヤーシステムとして、界面活性賦形剤、例えば胆汁酸の塩又は動物又は植物リン脂質、またそれらの混合物、及びリポソーム又はそれらの成分がまた使用され得る。
【0088】
経口投与のためには、特にタルク、及び/又は炭化水素ビークル又は結合剤、例えばラクトース、トウモロコシ又はジャガイモ澱粉を有する、錠剤、被膜された錠剤又はカプセルが適切である。投与はまた、任意には甘味剤が添加されている、液体形、例えばジュースの形で行われ得る。
【0089】
膣投与に関しては、坐薬が適切であり、且つ従来通りである。
本発明はまた、腸、非経口、膣及び経口投与にも関する。
活性物質の用量は、投与経路、患者の年齢及び体重、処理される疾病の性質及び重症度、及び類似する要因に非常に依存する。毎日の用量は、0.5〜1000mg、好ましくは50〜200mgであり、それにより、用量は、1日1度、投与される単一用量として与えられるか、又は1日当たり、複数回に分けられ得る。
【0090】
本発明の一般式Iの化合物は、中でも、可溶性アデニル酸シクラーゼの卓越したインヒビターである。可溶性アデニル酸シクラーゼのインヒビターは、cAMPシグナルの低下を導く。cAMPレベルは、細胞増殖、細胞分化及びアポプトシスにおいて重要な役割を演じる工程の調節のために決定的である。cAMPレベルの低下が決定的である疾病、例えば癌は、可溶性アデニル酸シクラーゼのインヒビターにより調節される。この調節は、そのような疾病を有する患者のために予防及び治療効果を有することができる。癌のように、高められた細胞増殖に付随する疾病は現在、例えば放射線療法及び化学療法により処理される。それらの工程は、特異的ではなく、そして副作用についての高い可能性を有する。
【0091】
従って、特定の標的部位を直接的に攻撃する新規物質の調製は好都合である。可溶性アデニル酸シクラーゼの阻害によりcAMP生成を調節する物質は、本発明の対象である。従って、例えば異常細胞増殖は、cAMP生成の調節又は阻害により低められるか、又は阻害され得る。本発明の物質の使用により、可溶性アデニル酸シクラーゼは阻害され得;これは、細胞増殖の低下をもたらす。本発明は、少なくとも1つの一般式Iの化合物を含む、疾病の処理のための医薬製品、及び適切なビークル及び賦形剤を含む医薬製品である。従って、疾病は、それらが第2のメッセンジャーcAMPの代謝の障害により引起されることにより特徴づけられる。
【0092】
可溶性アデニル酸シクラーゼの阻害によるcAMP濃度の低下は、精子受精能獲得の調節のための手段の入手を可能にする。本発明の対象は、可溶性アデニル酸シクラーゼ活性の低下又は阻害により仲介される男性配偶子受精能及び得られる精子受精能獲得の低下及び/又は阻害のためへの本発明の物質の使用である。
卵子の受精は、cAMP生成の阻害を導く有効量の物質の投与により防止され得る。非ホルモン避妊のための医薬製品の生成のためへの一般式Iの化合物の使用もまた、本発明の対象である。
【0093】
出発化合物の生成が記載されていない場合、その出発材料は、知られているか、又は既知化合物又は本明細書に記載される方法に類似して生成され得る。同等の反応器において、又は組合せ操作方法により、本明細書に記載されるすべての反応を実行することを可能である。
異性体混合物は、通常使用される方法、例えば結晶化、クロマトグラフィー処理又は塩形成に従って、鏡像異性体又はE/Z異性体に分離され得る。
【0094】
塩は、必要な場合、溶液で存在する、当量又は過剰量の塩基又は酸を、式Iの化合物の溶解に添加し、沈殿物を分離するか、又はその溶液を通常の手段で処理することにより、通常の手段で生成される。
【0095】
本発明の化合物の生成
下記例は、本発明の一般式(I)の化合物の生成を説明するが、それらは本発明の範囲を制限するものではない。
【実施例】
【0096】
例1(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
【化15】

【0097】
0.84mlのジメチルホルムアミド中、例1h)において調製された酸50mgの溶液を、43.7mgのN-[(ジメチルアミノ)-1H-1, 2, 3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタナミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド(HATU)及び10.7mgの4-アミノテトラヒドロピランと共に混合する。次に、19.5μlのエチルジイソプロピルアミンを、0℃で滴下し、その後、室温で20時間、撹拌する。続いて、15mlの水を添加し、30分間、撹拌し、そして吸引下で濾過する。このようにして得られた残渣を、ヘキサン/0〜70%の酢酸エチルを用いて、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製し、44mgの標記化合物を得る。
【0098】
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.20 (s, 9H), 1.42 (2H), 1.68 (2H), 3.32 (2H), 3.79 (3H), 6.48 (1 H), 6.99 (1 H), 7.10 (1 H), 7.20 (2H), 7.28 (1 H), 7.36 (1 H), 7.37 (1H), 7.42-7.53 (4H), 7.57 (2H), 8.13 (1 H), 9.79 (1 H), 11.63 (1 H)。
【0099】
1a)エチル5‐アミノ‐1H-インドール‐2−カルボキシレート
【化16】

【0100】
5gのエチル5‐ニトロ‐1H−インドール‐2‐カルボキシレートをまず、170mlのメタノール及び0.5mlの水に充填し、6.73gの蟻酸アンモニウム及び50mgの炭素上パラジウム(10%)と共に混合し、そして90℃で1時間、還流する。これに続いて、セライトを通して吸引濾過し、そして温メタノールにより洗浄する。溶媒の除去の後、残渣を100mlの水と共に混合し、そして10分間、撹拌し、そして沈殿した固体材料を、G4フリットを通して吸引濾過する。このようにして得られた個体材料を減圧下で乾燥し、4.12gの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.28 (3H), 4.25 (2H), 4.63 (2H), 6.62-6.68 (2H), 6.79 (1 H), 7.12 (1 H), 11.35 (1 H)。
【0101】
1b)エチル5‐(4‐tert‐ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐1H‐インドール‐2‐カルボキシレート
【化17】

【0102】
195mlのDMF中、例1a)において調製されたアミン4.12gの溶液を、0℃で5.18mlのエチルジイソプロピルアミン及び4.69gの4-tert-ブチルフェニルスルホニル塩化物と共に混合し、そして室温で2時間、撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣を、ヘキサン/0〜80%酢酸エチルを用いて、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製し、7.56gの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.20 (9H), 1.27 (3H), 4.27 (2H), 6.97-7.03 (2H), 7.25 (1 H), 7.31 (1 H), 7.48 (2H), 7.59 (2H), 9.93 (1 H), 11.80 (1 H)。
【0103】
1c)エチル3‐ブロモ‐5‐(4‐tert‐ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐1H‐インドール‐2‐カルボキシレート
【化18】

【0104】
217mlのテトラヒドロフラン中、例1b)において調製されたスルホンアミド7.56gの溶液を、3.36gのN‐ブロモスクシンイミドと共に混合し、そして室温で40分間、撹拌する。300mlの酢酸エチルにより希釈した後、50mlの水により1度、及び50mlの飽和塩化ナトリウム溶液により、それぞれ2度、洗浄し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥する。濾過及び減圧下での濃縮の後、このようにして得られた残渣を、ヘキサン/酢酸エチルから再結晶化し、8.11gの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.20 (9H), 1.30 (3H), 4.31 (2H), 7.08-7.15 (2H), 7.33 (1 H), 7.50 (2H), 7.60 (2H), 10.08 (1 H), 12.16 (1 H)。
【0105】
1d)エチル5‐(4‐tert-ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐3‐フェニル‐1H‐インドール‐2‐カルボキシレート
【化19】

【0106】
531mlのエタノール及び531mlのトルエンの混合液中、上記において調製された臭化物13.3gの溶液を、4.86gのフェニルホウ素酸及び1Mの炭酸ナトリウム水溶液70ml、及びまた、3.29gの塩化リチウムと共に混合する。2.58gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウムの添加の後、その反応混合物を、20時間、還流する。室温への冷却の後、反応混合物を、吸引を伴ってセライトを通して濾過し、そしてフィルター残留物を酢酸エチルにより洗浄する。このようにして得られた有機相を、それぞれ500mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧下での濃縮の後、このようにして得られた残渣を、ヘキサン/0〜70%の酢酸エチルを用いて、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製し、10.8gの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz: DMSO-d6):δ= 1.12 (3H), 1.21 (9H), 4.15 (2H), 7.03 (1 H), 7.08 (1H), 7.21-7.41 (6H), 7.49 (2H), 7.52 (2H), 9.79 (1H), 11.84 (1H)。
【0107】
1e)5‐(4‐tert‐ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐3‐フェニル‐1H‐インドール‐2‐メタノール
【化20】

【0108】
93mlのトルエン中、例1d)において調製されたエステル10.3gの-70℃の冷却された溶液を、トルエン中、ジイソブチルアルミニウム水素化物の1.2M溶液65mlと共に徐々に混合する。添加の後、その混合物を0℃に温め、0℃で2時間、撹拌する。次に、注意して、4.3mlのイソプロパノール、及び10分後、29mlの水を滴下し、その後、室温で2時間、撹拌する。白色沈殿物を濾過し、そして40mlの酢酸エチルにより洗浄し、そしてこのようにして得られた有機相を減圧下で濃縮する。残渣を、ヘキサン/0〜70%酢酸エチルを用いて、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製し、4.2gの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.25 (9H), 4.60 (2H), 5.34 (1 H), 6.91 (1 H), 7.18 (1 H), 7.23-7.34 (4H), 7.39-7.49 (2H), 7.54 (2H), 7.59 (2H), 9.72 (1 H), 11.31 (1 H)。
【0109】
1f)5‐(4‐tert-ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐3‐フェニル‐1Hインドール‐2‐カルボアルデヒド
【化21】

【0110】
7.5mlの塩化メチレン中、例1e)において調製されたアルコール500mgの溶液を、800mgの二酸化マンガンと共に室温で混合し、同時に撹拌下で少量を添加し、そして室温で、さらに18時間、撹拌する。続いて、混合物をセライトを通して吸引濾過し、そして残渣を酢酸エチルにより十分に洗浄する。有機相を減圧下で濃縮し、330mgの標記化合物を得、これを次の段階に、さらに精製しないで使用する。
NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ= 1.20 (9H), 7.15 (1 H), 7.26 (1 H), 7.33-7.60 (10H), 9.71 (1 H), 9.93 (1 H), 12.05 (1H)。
【0111】
1g)エチル(E)‐3‐[5‐(4‐tert‐ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐3‐フェニル‐1H‐インドール‐2‐イル]‐アクリレート
【化22】

【0112】
1.5mlのジメトキシエタン中、106mgのNaHの懸濁液を、1.5mlのジメトキシエタン中、511mgのトリエチルホスホノアセテートの溶液と共に窒素下で0℃で混合し、滴下し、そして続いて、室温で1時間、撹拌する。次に、1.5mlのジメトキシエタン中、例1f)において調製されたアルデヒドの溶液を滴下し、そしてその混合物をまず、室温で1時間、及び次に、50℃で1時間、撹拌する。冷却の後、10mlの飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、そして相分離の後、水性相を30mlのジエチルエーテルにより、それぞれ3度、抽出する。
【0113】
組合わされた有機相を、20mlの水により1度及び20mlの飽和塩化ナトリウム溶液により1度、洗浄する。硫酸ナトリウム上での乾燥及び濾過に続いて、減圧下で濃縮する。このようにして得られた残渣を、ヘキサン/0〜70%酢酸エチルを用いて、シリカゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製し、280mgの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ = 1.18 (3H), 1.20 (9H), 4.11 (2H), 6.57 (1 H), 7.04 (1 H),7.11 (1 H), 7.18-7.32 (3H), 7.35-7.63 (8H), 9.83 (1 H), 11.74 (1 H)。
【0114】
1h)(E)‐3‐[5‐(4‐tert‐ブチルフェニルスルホニルアミノ)‐3‐フェニル‐1H‐インドール‐2‐イル]アクリル酸
【化23】

【0115】
6.1mlのエタノール及び3.1mlのエタノール中、例1g)において調製されたエステル260mgの溶液を、383mgの水酸化ナトリウムと共に混合し、そして室温で17時間、撹拌する。次に、その混合物を30mlの水により希釈し、そして5%硫酸により酸性化する。沈殿物を濾過し、そして乾燥し、225mgの標記化合物を得、これを、さらに撹拌しないで反応せしめる。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.20 (9H), 6.48 (1H), 7.03 (1 H), 7.11 (1 H), 7.18- 7.31 (3H), 7.34-7.61 (8H), 9.82 (1H), 11.72 (1 H), 12.20 (1H)。
【0116】
例2(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
【化24】

【0117】
例1を、例1h)の酸50mg及び13.8μlの2−(モルホリン‐4‐イル)エチルアミンを用いて反復し、43.0mgの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 1.20 (9H), 2.30-2.38 (6H), 3.24 (2H), 3.52 (4H), 6.51 (1 H), 7.00 (1 H), 7.10 (1 H), 7.20 (2H), 7.27 (1 H), 7.33 (1H), 7.36 (1 H), 7.43- 7.53 (4H), 7.56 (2H), 8.03 (1 H), 9.79 (1 H), 11.85 (1 H)。
【0118】
例3(±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]-N-(2- ヒドロキシ-1-メチルエチル)-アクリルアミド
【化25】

【0119】
例1を、例1h)の酸50mg及び8.39μlの2‐アミノ‐1‐プロパノールを用いて反復し、44mgの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ = 1.02 (3H), 1.21 (9H), 3.19-3.39 (2H), 3.83 (1H), 4.67 (1H), 6.50 (1H), 7.00 (1H), 7.10 (1H), 7.20 (2H), 7.28 (1H), 7.34 (1H), 7.35 (1H), 7.43-7.53 (4H), 7.56 (2H), 7.92 (1H), 9.79 (1H), 11.62 (1H)。
【0120】
例4(±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]- N-(2- ヒドロキシプロピル)-アクリルアミド
【化26】

【0121】
例1を、例1h)の酸50mg及び8.24μlの1‐アミノ‐2‐プロパノールを用いて反復し、47mgの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6):δ= 0.99 (3H), 1.21 (9H), 3.06 (2H), 3.66 (1H), 4.68 (1H), 6.54 (1H), 7.00 (1H), 7.10 (1H), 7.20 (2H), 7.28 (1H), 7.34 (1H), 7.36 (1H), 7.43-7.53 (4H), 7.56 (2H), 8.11 (1H), 9.79 (1H), 11.63 (1H)。
【0122】
例53-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-プロピオンアミド
【化27】

【0123】
1.0mlの酢酸エチル中、例2において調製された標記化合物25mgの溶液を、2.5mgの炭素上パラジウム(10%)と共に混合し、そして室温で21時間、水素雰囲気下で撹拌する。これに続いて、セライトを通して吸引濾過し、酢酸エチルにより十分に洗浄し、そして減圧下で有機相を濃縮する。このようにして得られた残渣を、酢酸エチル:アセトン(1:1)を用いて、シリカゲルプレート上での分離用薄層クロマトグラフィーにより精製し、6.7mgの標記化合物を得る。
NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ= 1.21 (9H), 2.18-2.38 (6H), 2.92 (2H), 3.11 (2H), 3.25-3.35 (2H), 3.47 (4H), 6.83 (1 H), 7.05 (1 H), 7.17-7.27 (4H), 7.39 (2H), 7.50 (2H), 7.56 (2H), 7.73 (1 H), 9.66 (1 H), 11.05 (1 H)。
【0124】
生物学的例
例1sAC−アッセイ
適切な緩衝液システムにおいて、可溶性精子−特異的アデニル酸シクラーゼは、サイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)及びピロリン酸へのアデノシン三リン酸(ATP)の反応を触媒する。次に、この手段において生成される遊離cAMPは競争検出技法に使用され、ここでcAMP−分子−ラベルされた、変性されたアロフィコシアニン−1分子(cAMP-XL665)へのユウロピウムクリプテート(Eu[K])−ラベルされた抗−cAMP抗体(抗-cAMP-Eu[K]-AB)の結合が妨げられる。外因性cAMPの不在下で、335nmでの励起の後、それは、抗-cAMP-Eu[K]-AB(FRET-ドナー)とcAMP-XL665分子(FRET-受容体)との間の蛍光共鳴エネルギートランスファー(FRET)をもたらす。
【0125】
この過程は、FRET−受容体XL665の発光(665nm及び620nm)に基づいて、異なった時間(時間分解された)で定量化される。シグナル低下(波比率として測定される:計算式:[(E665nm/E620nm)×10000])は、cAMPの存在及び従って、sACの活性に寄与することができる。最初に、1.5μlの試薬物質(30%DMSOにおける)、すなわち溶媒対照におけるわずか30%のDMSOを、384−ウェル試験プレート(ポリスチレン;384、NV)におけるウェル当たりに導入する。
【0126】
次に、10μlの希sAC酵素溶液を回収する(300mモルのNaCl、10%グリセロール(pH7.6)中、酵素原液;水中、1.0mモルのMnCl2、0.2%のBSA、50mモルのトリス(pH7.5)における、中間及び最終酵素希釈度a)1:10及びb)1:2000)。酵素反応を、5μlのATP−基質溶液(水中、200μモルのATP)の添加により開始し、そしてインキュベーション(室温で25分)の後、5μlの停止溶液(PBS中、200μモルのEDTA)の添加により完結する。最終的に、全反応を、70μlのPBSの添加により、91.5μlの全体積に調節する。
【0127】
次に、8μlの検出溶液1を、384−ウェル測定プレートのウェル中に導入する(測定プレート:ポリスチレン;384、SV−ブラック;検出溶液1:50μlのcAMP-XL665;950μlの再構成緩衝液;2200μlのPBS;cAMP-XL665:Cis Bio Kit:#62AMPPEC説明書により特定されるように、凍結乾燥された生成物への5mlのH2Oの添加による生成;貯蔵:-80℃でアリコートされる)。次に、91.5μlからの3μlを、試験プレートのその対応するくぼみに添加する。最終的に、8μlの検出溶液2(検出溶液2:50μlの抗-cAMP-Eu[K]-AB;950μlの再構成緩衝液;2200μlのPBS;抗-cAMP-Eu[K]-AB:Cis Bio Kit: #62AMPPEC説明書により特定されるようにしての生成;貯蔵:-80℃でアリコートされる)の添加を行う。
室温での90分間の追加のインキュベーションの後、HTRF結果を、Packard Discovery上で、又はRubiStar HTRF測定装置(遅れ:50μ秒;積分時間:400μ秒)により測定する。
【0128】
例2精液からのヒト精子の単離及び受精能獲得
2.1. 精子の単離
ヒト精子を、コロイド状シリカ粒子(商品名:Percoll又はISolate)に基づく2層グラジエントシステムにより精液から精製する。
精液当たり、それぞれ2.5mlの予備加熱された下部層(“90%ISolate下部層”、Irvine Company)を、15mlの遠心分離管(円錐形、プラスチック)中に導入し、そして2.5mlの予備加熱された上部層(“50% ISolate上部層”、Irvine Company)により注意して被覆し、そして37℃で1時間以下、水浴にもどして維持する。グラジエントを、最大3mlの正常(精子の数、運動性及び融解に関して)な精液により注意して被覆する。精子の沈殿を、室温で25分間、1000xgで行う。ガラス細管により、両層を、精子ペレットのすぐ上の点に吸引する。
【0129】
単離物グラジエントを洗浄するために、それぞれ約200μlに再懸濁される精子ペレットを、12mlのmHTF媒体(4mモルのNaHCO3;0.01% BSA; 37℃)を含む15mlのプラスチック管中に移動させ、そして精子を1000xgで20分間、沈殿せしめる。媒体をペレットのすぐ上の点に吸引し、そしてmHTF媒体(4mモルのNaHCO3;0.01% BSA;37℃)により、1000μlに調節する。精子の数を、Neubauerカウンターにおいて決定し、そして任意には、mHTF媒体(4mモルのNaHCO3;0.01% BSA;37℃)により、次の受精能獲得を、4×106個の精子/150μlに調節する。
【0130】
2.2. 受精能を獲得
アクロソーム反応に対する試験物質の効果を試験する場合、精子は試験物質と共にプレインキュベートされるべきである。このプレインキュベーション(37℃で加熱キャビネットにおいて15分)は、受精能獲得の開始の前、精子における試験物質の侵入を可能にするために、すなわち精子、特に膜を十分に通過しない物質における結合部位の予備飽和を達成するために必要である。さらに、それは、BSAの高い脂質結合による受精能獲得におけるBSA濃度の上昇がサンプルにおける試験物質の効果的濃度の低下をもたらすので、必要である。
【0131】
試験物質を、DMSOに溶解し、そしてmHTF媒体(4mモルのNaHCO3;0.01% BSA;37℃)により希釈し、その結果、400μlの最終受精能獲得サンプルにおいては、DMSO濃度は0.5%である。それぞれ150μlの上記温度調節された試験物質溶液を、個々の場合、150μlの精子懸濁液にピペットにより入れ、そして37℃で15分間、プレインキュベートする。精子の受精能獲得を、100μlのmHTF媒体(88mモルのNaHCO3;4% BSA;37℃)の添加により開始する。最終の400μlの受精能獲得サンプルにおいては、精子濃度は10×106/mlであり、炭酸水素塩の濃度は4mモルであり、そしてBSA濃度は1%である。受精能獲得を、加熱キャビネットにおいて、37℃で3時間、実施する。
【0132】
受精能獲得を完結するために、個々のサンプル(それぞれ400μl)を、1.5mlのmHTF(4mモルのNaHCO3; 37℃)を含む、15mlのサンプル管中に完全に移し、1000xgで5分間、遠心分離し、そして上清液を除去する。この段階により、高い量のタンパク質及び試験物質の両者を除く。
【0133】
例3アクロソーム反応の流動細胞計測決定
3.1. イオノフォア処理及び同時CD46-FITC染色によるアクロソーム反応の導入
精子のアクロソーム反応(AR)を、透明帯(ZP)への精子の結合により誘導する。この場合、酵素がZPを通して卵母細胞への精子の侵入を可能にするアクロソームから開放される。ARの場合、精子細胞においては、それは、外部アクロソーム膜(OAM)による形質膜の部分的溶解をもたらす。精子細胞の頭部は、最終的に、内部アクロソーム膜(IAM)によってのみ制限される。CD46−抗原は、そのIAM上でのみ検出され得る。
【0134】
アクロソーム反応は、受精能獲得された精子上での適切な濃度のカルシウム−イオノフォアA23187によりインビトロで誘発され得るが、しかし受精能獲得されていない精子、又は試験物質により受精能獲得において阻害されている精子上では誘発され得ない。IAMに対するFITC−ラベルされた抗−CD46抗体(Pharmingen Company)の助けにより、アクロソーム反応された精子は、IAMが暴露されていないアクロソーム−損なわれていない精子とは、流動細胞計測器において区別され得る。DNA膜欠損、従って死亡した細胞のみを染色するDNA顔料エチジウムホモダイマー(EhD)による精子の同時染色により、死亡した精子を、生存精子から区別することができる。
【0135】
イオノフォア希釈溶液は、ARの誘発において非常に不安定であると思われ、そしてCD46-FITC溶液と共に同時染色のために混合されるべきであるので、その溶液は、試験の開始の前、調製され得ないが、しかしむしろ、受精能獲得調製の作業の間、生成されるべきである。
【0136】
精子ペレットを、残留上清液に再懸濁し、そして450μlのmHTF(4mモルのNaHCO3;0.01%のBSA;37℃)により、水浴(37℃)において希釈する。精子懸濁液の100μlアリコートを、調製されたFACS−流動管サンプル(水浴における)中にピペットにより移す。イオノフォア及びFITC−ラベルされた抗−CD46抗体を含む溶液150μlを、精子中にピペットにより移す。最終濃度は、800nモルのイオノフォア、及びmHTF(4mモルのNaHCO3;0.01%のBSA;37℃)中、抗−CD46抗体の1:125希釈度である。光から保護された精子を、水浴において37℃で30分間インキュベートする。
【0137】
インキュベーションを、3.5mlのPBS[0.1%のBSA]/サンプルの添加により停止し、続いて700xgで5分間、遠心分離(室温)し、そして続いて上清液を吸引する。遠心分離の後、サンプルを、測定の実施まで、ホットプレート上で暖かく維持する。
【0138】
3.2. EhD染色(死亡/生存アクロソーム反応された精子の区別のための)
吸引除去した後、精子ペレットを、500μlの個々の新しく調製されたEhD溶液(PBS中、150nモルのEhD[w/o BSA];37℃)と共に混合する。次に、サンプルを、流動細胞計測器(BD Facs Calibur)により測定することができる。測定を、488nmのレーザ励起波長で行い;測定当たり10,000個の精子を検出する。アクロソーム反応された精子を、530nmでFL-1フィルターを備えたCD46-FITCにより測定する。死亡した精子を、FL-2フィルターにおけるEhD−DNA染色により634nmで測定する。測定チャネルは、相応じて、お互いあらかじめの補正される。
【0139】
3. 3:評価
精子を、SSC−H(横向きのばらつき)Dot-blot対 FSC-H(前方向のばらつき)から非常に均等な細胞集団として選択する。2色蛍光染色が使用されるので、その評価は、FSC対SSC Dot-blotからの選択された精子集団と共に、FL-1(EhD, X−軸)対FL-2(FITC-CD46, Y-軸)におけるコードラント分析の助けにより行われる:
【表1】

【0140】
誘発された、アクロソーム反応された精子の%(=“IAR[%]”)を計算するために、Q3及びQ4からの生存精子のみを使用し、そしてそれらの合計数を100%に等しく設定する。次に、IARを、次の通りに計算する:
IAR[%]=LR×100/(LL+LR)
【0141】
精子の一部は、イオノフォアの添加を伴わないで、アクロソーム反応を自発的に受ける(=“SAR[%]”)。従って、コントロール測定は、イオノフォアの添加を伴わないで同一に処理された精子に対して行われる。SARを、IARと同時にして計算する。イオノフォアにより実際誘発されるアクロソーム反応(=“ARIC[%]”)を、差異として計算する:ARIC=IAR-SAR。
【0142】
sAC−介在性受精能獲得に対する本発明のインヒビターの効果(イオノフォア誘発されたアクロソーム反応を受ける精子の能力として測定される)の次の分析のために、陽性受精能獲得対照におけるアクロソーム反応された精子の%(=試験物質なしに、25mモルのNaHCO3;1%BSAと共にmHTF媒体のインキュベーション)を、100%で設定する。試験物質が添加されている、アクロソーム反応についての精子の能力が、この最大アクロソーム反応に対して示される。
【0143】
使用される材料
mHTF=変性されたヒト気管流体(Irvine Scientific Company)、ダルベッコのリン酸緩衝溶液(Gibco Company)(Ca2+, Mg2+, 1g/lのD−グルコース、36mg/lのピルビン酸ナトリウム、w/oフェノールレッド、w/o NaHCO3);ウシ血清アルブミン、画分V(Fluka Company);ジメチルスルホキシド(DMSO)無水物(Merck Company);炭酸水素ナトリウムの7.5%溶液(893mモル)(Irvine Scientific Company);単離物グラジエント(Irvine Scientific Company);イオノフォア−A23187遊離酸(Calbiochem Company);エチジウムホモダイマー(EhD)(Molecular Probe Company)、マウス抗ヒトCD46:FITC(Pharmingen Company)。
【0144】
引用文献:
J. W. Carver-Ward, Human Reproduction Vol. 11, No. 9, pp:1923 ff, 1996 High Fertilization Prediction by Flow Cytometric Analysis of the CD46 Antigen on the Inner Acrosomal Membrane of Spermatozoa;
O. J. D'Cruz, G. G. Haas, Fertility and Sterility Vol. 65, No. 4, pp: 843 ff, 1996 Fluorescence-Labeled Fucolectins are Superior Markers for Flow Cytometric Quantitation of the Sperm Acrosome Reaction;
E. Nieschlag, H. M. Behre, Andrology, Springer Verlag 1996。
【0145】
例:
【表2】

【0146】
IC50値により表される、可溶性アデニル酸シクラーゼの阻害に関して、本発明の化合物は、すでに知られているカテコールエストロゲン(OH−エストラジオール)よりも高い活性を示すことが表から見出され得る。カテコールエストロゲンは毒性であり、従って本発明の化合物は既知化合物よりもかなり卓越している。本発明の化合物はまた、Zippinにより提供される化合物よりもより有能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式I:
【化1】

[式中、R1は、水素、ハロゲン、CF3、 C3-C6-シクロアルキル(任意には、多飽和化され、そして任意には、多置換される)、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
R2は、ハロゲン、CF3, C3-C6-シクロアルキル(任意には、多飽和化され、そして任意には、多置換される)、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
R3は、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル又はC1-C6アシル(任意には単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC1-C6-アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、N-(C1-C6-アルキル)2、 CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、N-(C1-C6-アルキル)2、 CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、又はC3-C6-シクロアルキル(任意には、ハロゲン、CF3、ヒドロキシ、シアノ、CO2-(C1-C6-アルキル)、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、N-(C1-C6-アルキル)2、CO-NR4R5又はC1-C6-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
R4は、水素、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
R5は、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ、N-C1-C6-アルキル-C1-C6-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;そして
R4及びR5は、一緒になって、追加のヘテロ原子を含むことができる、5〜8員環を形成し;
Xは、基スルホニル、(CH2)n又はカルボニルを表し;
Yは、-(CH2)n-又はCH=CH-を表し;
nは、1〜4である]
で表される化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項2】
R1が、水素、ハロゲン、CF3、 C3-C6-シクロアルキル、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
R2が、ハロゲン、CF3, C3-C6-シクロアルキル、又は基C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール、C1-C6-アリール-C1- C6-アルキル 又は CF3(ここで、C1-C6-アルキル、 C1-C6-アリール、 C1-C6- アシル、 ハロ‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アルキル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6- アシル、 C1-C6-アシル‐C1-C6-アシル、 C1-C6-アルキル‐C1-C6-アリール又はC1-C6-アリール-C1- C6-アルキルは、任意には、酸素、硫黄又は窒素により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で中断され得る)、又は基スルホニル-C1-C6-アルキル、スルホンアミド又はシアノを表し;
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C3アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、塩素及び/又は弗素、CF3、シアノ、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はC1-C3-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
R4が、水素、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;そして
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
R4及びR5は、一緒になって、追加のヘテロ原子を含むことができる、5〜8員環を形成し;
Xが、基スルホニル、(CH2)n又はカルボニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又はCH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
請求項1記載の化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項3】
R1が、水素を表し;
R2が、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルキル、CF3、シアノ、臭素又は基-OCF3、-SO2-CH3を表し;
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、 CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C6-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、塩素及び/又は弗素、CF3、 シアノ、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NR4R5又はC1-C3-アルコキシにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換され得る)を表し;
R4が、水素を表し;
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し、
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
請求項1又は2記載の化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項4】
R1が、水素を表し;
R2が、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルキル、CF3、sec.ブチル、シアノ、臭素、又は基-OCF3、-SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
R3が、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、アセチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、 CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NHR5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は二重位置で置換され得る)、C5-C12-ヘテロアリール(任意には、塩素及び/又は弗素、C1-C3-アルキル、アセチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ヒドロキシ、N-(CH3)2、CO2-(C1-C3-アルキル)、CO-NHR5又はCF3により、等しく又は異なって、単独で又は二重位置で置換され得る)、C3-C6-シクロアルキルを表し;
R4が、水素を表し;
R5が、水素、C1-C6-アルキル-C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C6-アルキル、C1-C6-アシル、C1-C6-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C3-C6-シクロアルキル(任意には、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ又はCF3により、等しく又は異なって、1又は複数の任意において置換される)、C6-C12-アリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC5-C12-ヘテロアリール(任意には、ハロゲン、C1-C3-アルキル、C1-C3-アシル、C1-C3-アルコキシ、N-C1-C3-アルキル-C1-C3-アルキル、CF3又はシアノにより、等しく又は異なって、単独で又は複数位置で置換される)、又はC1-C6-アルキル(任意に置換され得る)を表し;
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項5】
R1が、水素を表し;
R2が、tert−ブチル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec.ブチル、シアノ、臭素、又は基-O-CF3、 -SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
R3が、下記基:
【化2】

を表し;
R4が、水素を表し;
R5が、水素又は基-(CH2)n-N-(CH3)2、-(CH2)2- CH3、-(CH2)2-NH-COCH3、-(CH2)-CHCH3-OH、 -(CH2)2-O-CH3、-(CH2)2-OH、-CHCH3-CH2-OH、 下記基:
【化3】

を表し、
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、a-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;
nが、1〜2である、
請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項6】
R1が、水素を表し;
R2が、tert−ブチル、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec.ブチル、シアノ、臭素、又は基-O-CF3、 -SO2-CH3を表し、パラ位に存在し;
R3が、下記基:
【化4】

を表し;
R4が、水素であり、
R5が、水素、又は基-(CH2)-CHCH3-OH、 -(CH2)2-O-CH3、-CHCH3-CH2-OH、下記基:
【化5】

を表し;
Xが、基スルホニルを表し;
Yが、-(CH2)n-又は-CH=CH-を表し;そして
nが、1〜2である、
請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物、並びにその異性体、ジアステレオマー、鏡像異性体及び塩。
【請求項7】
下記化合物:
1.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
2. (E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
3.(±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]-N-(2- ヒドロキシ-1-メチルエチル)-アクリルアミド
4. (±)-(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1 H-インドール-2-イル]- N-(2- ヒドロキシプロピル)-アクリルアミド
5.3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-フェニル-1H-インドール-2-イル]-N-(2- モルホリン-4-イルエチル)-プロピオンアミド
6.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
7.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(2-モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
8.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1 H-インドール-2- イル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)-アクリルアミド
9.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1H-インドール-2- イル]-N-(2-モルホリン-4-イルエチル)-アクリルアミド
10.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-フルオロフェニル)-1H-インドール-2-イル]- N-(ピリジン-4-イル)-アクリルアミド
11.(E)-3-[5-(4-tert.-ブチルフェニルスルホニルアミノ)-3-(3-メトキシフェニル)-1H-インドール-2- イル]-N-(ピリジン-4-イル)-アクリルアミド、
を含んで成る群から選択される請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
【請求項8】
少なくとも1つの請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物を含む医薬製品。
【請求項9】
有効用量で一般式Iの化合物を含む請求項8記載の医薬製品。
【請求項10】
医薬製品の製造のための請求項1〜7のいずれか1項記載の一般式Iの化合物。
【請求項11】
疾病の処理のための請求項10記載の医薬製品。
【請求項12】
前記疾病が、cAMP代謝における障害により引起される請求項9記載の医薬製品。
【請求項13】
避妊のための請求項10記載の医薬製品。
【請求項14】
可溶性アデニル酸シクラーゼの阻害のための請求項10記載の医薬製品。
【請求項15】
適切なビークル及び賦形剤を有する請求項10〜14のいずれか1項記載の医薬製品。
【請求項16】
腸内、非経口、膣及び経口投与のためへの医薬製剤の形での請求項1〜7のいずれか1項記載の一般式Iの化合物の使用。
【請求項17】
一般式(I)の化合物の調製方法であって、
下記式(II):
【化6】

[式中、R1、 R2及びR3はそれぞれ上記に定義された通りであり、そしてR6は水素又はC1-C6-アルキルである]
で表される化合物と、下記一般式(III ):
【化7】

[式中、R4及びR5はそれぞれ上記に定義された通りである]
で表されるアミンとを反応せしめ、いずれかの必要とされる保護基の切断の後、一般式(I)の化合物が得られることを特徴とする方法。
【請求項18】
下記一般式(II):
【化8】

[式中、R1、 R2、R3、X及びYはそれぞれ上記に定義された通りであり、そしてR6は水素又はC1-C6-アルキルである]、
又は
下記一般式(VIII):
【化9】

[式中、R1、R2、R3及びXはそれぞれ上記に定義された通りである]
で表される中間体。

【公表番号】特表2009−530338(P2009−530338A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−500785(P2009−500785)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002704
【国際公開番号】WO2007/107383
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(300049958)バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】