説明

可溶性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)、その調製プロセス、使用およびそれを含む薬学的組成物

【課題】新規な可溶性の中性活性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)の発見、製造方法、および他の分子の投与を容易にするためのまたはグリコサミノグリカン関連病状を緩和するためのその使用及びその含有組成物の提供。
【解決手段】可溶性の中性活性sHASEGPドメインのうちの最小活性ポリペプチドドメインは、機能的な中性活性ヒアルロニダーゼドメインに必要とされるアスパラギン結合糖部分を含む。sHASEGPの分泌を促進させる修飾アミノ末端リーダーペプチドが含まれる。食肉処理場に由来する天然に存在する酵素に対し安定性および血清薬物動態を増強させるためのシアル化型およびペグ化型の組換えsHASEGPをさらに含む。実質的に精製された真核細胞由来組換えsHASEGP糖タンパク質の適当な製剤であって、その至適活性に必要とされる適切なグリコシル化をもたらす製剤。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
可溶性の中性活性ヒアルロニダーゼポリペプチドと少なくとも一つのN-結合糖部分とを含み、該N-結合糖部分が該ポリペプチドのアスパラギン残基に共有結合されている、実質的に精製された糖タンパク質。
【請求項2】
以下より選択される、請求項1記載のポリペプチド:
(a) SEQ ID NO.1に記載されるアミノ酸の配列と少なくとも約74%のアミノ酸配列同一性を含む配列によりコードされるアミノ酸の配列を含むポリペプチド;
(b) SEQ ID NO.6に記載されるヌクレオチドの配列によりコードされるアミノ酸の配列を含むポリペプチド;
(c) SEQ ID NO.6に記載されるヌクレオチドの配列に高ストリンジェンシー条件下でその全長の少なくとも85%に沿ってハイブリダイズするヌクレオチドの配列によりコードされるアミノ酸の配列を含むポリペプチド; または
(d) SEQ ID NO.50に記載される配列を含むヌクレオチドの配列のスプライス変異体であるヌクレオチドの配列によりコードされるポリペプチド。
【請求項3】
糖部分が、SEQ ID NO.1に記載のアミノ酸82、166、235、254、368、393、または490から選択されるアスパラギン残基に共有結合される、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
糖部分がPNGase感受性の結合を介してポリペプチドに共有結合される、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
糖部分が高マンノース型である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項6】
糖部分が複合型である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項7】
糖部分がハイブリッド型である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項8】
糖部分が、シアル酸で終結する少なくとも一つの糖部分をさらに含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項9】
ヒトヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)のヒアルロニダーゼドメインまたはその触媒的に活性な部分から本質的に構成される、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項10】
ポリペプチドのヒアルロニダーゼ部分が、sHASEGPのヒアルロニダーゼドメインまたはその触媒的に活性な部分を含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項11】
ポリマーで修飾される、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項12】
ポリマーがPEGまたはデキストランである、請求項11記載のポリペプチド。
【請求項13】
ヒトヒアルロニダーゼタンパク質のヒアルロニダーゼドメインまたはその触媒的に活性な部分から本質的に構成されるポリペプチド。
【請求項14】
ヒアルロニダーゼが過シアル化されている、請求項13記載のポリペプチド。
【請求項15】
ヒアルロニダーゼドメインがSEQ ID NO.3のアミノ酸1〜450として記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項13記載のポリペプチド。
【請求項16】
ヒアルロニダーゼドメインがSEQ ID NO.3のアミノ酸1〜438として記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項13記載のポリペプチド。
【請求項17】
ヒアルロニダーゼドメインがSEQ ID NO.3のアミノ酸1〜459として記載されるアミノ酸の配列を含む、請求項13記載のポリペプチド。
【請求項18】
ポリマーで修飾される、請求項13記載のポリペプチド。
【請求項19】
ポリマーがPEGまたはデキストランである、請求項18記載のポリペプチド。
【請求項20】
ヒアルロニダーゼであるポリペプチドであって、SEQ ID NO.3に記載されるアミノ酸の配列を含むポリペプチドとの約80%を超える配列同一性を含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項21】
ヒアルロニダーゼドメイン部分が、SEQ ID NO.6に記載されるヌクレオチドの配列を含む核酸分子、あるいはその少なくとも一つのドメイン、またはそのドメインの触媒的に活性な部分に、その全長の少なくとも70%に沿って高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドによりコードされる、請求項9記載のポリペプチド。
【請求項22】
sHASEGPがヒトポリペプチドである、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項23】
SEQ ID NO.4に記載の可溶性ポリペプチドである、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項24】
SEQ ID NO.1に記載される完全な配列を含まず、SEQ ID NO.4の1〜429のアミノ酸を少なくとも含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項25】
変異ポリペプチドであって、アミノ酸の最大約50%までが別のアミノ酸と置換されており、結果として得られるポリペプチドが非変異ポリペプチドの少なくとも10%の触媒活性を有するポリペプチドである、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項26】
アミノ酸の最大約10%までが別のアミノ酸と置換されている、請求項25記載のポリペプチド。
【請求項27】
結果として得られるポリペプチドが非変異ポリペプチドの少なくとも50%の触媒活性を有する、請求項25記載のポリペプチド。
【請求項28】
ヒアルロニダーゼドメインの遊離システインが別のアミノ酸と置換されている、請求項25記載のポリペプチド。
【請求項29】
sHASEGPのヒアルロニダーゼドメインから本質的に構成される、単離された実質的に純粋なポリペプチド。
【請求項30】
ポリペプチドを細胞の外部に方向付けできるシグナル配列が、sHASEGPポリペプチドに作動可能に結合されている、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項31】
効力が40,000 USP単位/mgタンパク質を超える、単離された可溶性ヒトヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)。
【請求項32】
ヒアルロニダーゼがシアル化される、請求項31記載のsHASEGP。
【請求項33】
効力が約45,000、55,000、60,000、80,000、90,000、95,000、または100,000単位/mgを超える、請求項31記載のsHASEGP。
【請求項34】
効力が約60,000〜80,000単位/mgである、請求項31記載のsHASEGP。
【請求項35】
ポリペプチドがポリマーで修飾される、請求項31記載のsHASEGP。
【請求項36】
ポリマーがPEGまたはデキストランである、請求項35記載のsHASEGP。
【請求項37】
請求項31記載の糖タンパク質から本質的に構成される組成物。
【請求項38】
請求項1記載のポリペプチドをコードする核酸分子。
【請求項39】
以下より選択される配列を含む、核酸分子:
(a) SEQ ID NO.6に記載の配列;
(b) SEQ ID NO.6に記載されるヌクレオチドの配列にその全長の少なくとも約70%に沿って高ストリンジェンシー下でハイブリダイズする配列;
(c) SEQ ID NO.1、3、4、5、および50に記載されるポリペプチドをコードするヌクレオチドの配列;
(d) (a)、(b)、または(c)のスプライス変異体である配列;
(e) SEQ ID NO.6または50に記載される配列と少なくとも約60%の配列同一性を有するヌクレオチドの配列を含む、ヒアルロニダーゼドメインまたはその触媒的に活性な部分をコードする配列; および
(f) (a)、(b)、(c)、(d)、または(e)の縮重コドンを含む配列。
【請求項40】
SEQ ID NO:51に記載の配列を有するベクター。
【請求項41】
請求項38記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項42】
発現ベクターである、請求項41記載のベクター。
【請求項43】
真核細胞ベクターである、請求項41記載のベクター。
【請求項44】
作動可能に連結されたヌクレオチドの配列にコードされる任意のポリペプチドの分泌を指令するヌクレオチドの配列を含む、請求項41のいずれかに記載のベクター。
【請求項45】
PichiaベクターまたはE. coliベクターである、請求項33記載のベクター。
【請求項46】
ウイルスベクターである、請求項33記載のベクター。
【請求項47】
請求項41記載のベクターを含む単離細胞。
【請求項48】
原核細胞である、請求項47記載の細胞。
【請求項49】
真核細胞である、請求項47記載の細胞。
【請求項50】
細菌細胞、酵母細胞、植物細胞、昆虫細胞、または動物細胞から選択される、請求項47記載の細胞。
【請求項51】
哺乳類細胞である、請求項47記載の細胞。
【請求項52】
請求項1記載のsHASEGPに結合する抗体であって、ウシ、ヒツジ、または細菌ヒアルロニダーゼに対する反応性がない抗体。
【請求項53】
請求項1記載のポリペプチドをコードする内在性遺伝子が、動物またはその祖先の相同組換えまたは挿入突然変異により破壊されている、トランスジェニック非ヒト動物。
【請求項54】
以下の段階を含む、sHASEGPを含む可溶性ポリペプチドを製造するための方法:
プロモーターに作動可能に連結されたSEQ ID NO.6に記載の核酸を、sHASEGP中にN-結合糖部分を組み込む細胞に導入する段階;
コードされるポリペプチドが細胞により発現される条件下で細胞を培養する段階; および
発現されたポリペプチドを回収する段階。
【請求項55】
以下の段階を含む、sHASEGPを含む可溶性ポリペプチドを製造するための方法:
適当なプロモーターに作動可能に連結された請求項1記載のポリペプチドをコードする核酸を、sHASEGP中にN-結合糖部分を組み込むことができる細胞に導入する段階; コードされるポリペプチドが細胞により発現される条件下で細胞を培養する段階; および発現されたポリペプチドを回収する段階。
【請求項56】
細胞が真核細胞である、請求項54記載の方法。
【請求項57】
真核細胞が、哺乳類細胞、昆虫細胞、酵母細胞、または植物細胞から選択される、請求項55記載の方法。
【請求項58】
細胞がCHO細胞である、請求項57記載の方法。
【請求項59】
以下の段階を含む、sHASEGPを含む可溶性ポリペプチドを製造する方法:
請求項47記載の細胞を、コードされるポリペプチドが細胞により発現される条件の下で培養する段階; および
発現したポリペプチドを回収する段階。
【請求項60】
以下の段階を含む、エクスビボ遺伝子治療法:
請求項1記載のポリペプチドをコードし適当なプロモーターに作動可能に連結された核酸を、sHASEGP中にN-結合糖部分を組み込むことができる細胞にインビトロで導入する段階; それによりその核酸を含む遺伝子修飾細胞を作製する段階; およびその核酸を含む細胞を被験体に投与し、それによりsHASEGPをコードする核酸を被験体に移入する段階。
【請求項61】
細胞が被験体にとって自家性である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
細胞が被験体に適合するハプロタイプである、請求項60記載の方法。
【請求項63】
卵母細胞を請求項1記載のsHASEGPと卵丘マトリックスを除去するのに有効な量で接触させる段階を含む、インビトロ受精のための哺乳類卵母細胞を調製する方法。
【請求項64】
卵丘が、ナローボアピペット(narrow bore pipette)による卵母細胞の操作なしに効果的に除去される、請求項62記載の方法。
【請求項65】
請求項1記載のポリペプチドをポリペプチド中にN-結合糖部分を導入できるグリコシルトランスフェラーゼ酵素と接触させる段階であって、それによってsHASEGPを作製する段階を含む、sHASEGPポリペプチドを作製するための方法。
【請求項66】
グリコシルトランスフェラーゼ酵素がイヌミクロゾーム膜に由来する、請求項65記載の方法。
【請求項67】
実質的に精製されたsHASEGP糖タンパク質ポリペプチドと適当な薬学的担体とを含む組成物。
【請求項68】
請求項1記載のポリペプチドと適当な薬学的担体とを含む組成物。
【請求項69】
sHASEGP基質を除去するのに十分な請求項1記載のsHASEGPポリペプチドの量を投与する段階を含む、過剰なsHASEGP基質を有する被験体を治療するための方法。
【請求項70】
過剰な基質が瘢痕組織から産生される、請求項69記載の方法。
【請求項71】
瘢痕組織が脊髄損傷から起るグリア性瘢痕である、請求項70記載の方法。
【請求項72】
瘢痕組織が外科手術の結果である、請求項70記載の方法。
【請求項73】
瘢痕組織がケロイド瘢痕である、請求項70記載の方法。
【請求項74】
基質が椎間板ヘルニアに関連する、請求項69記載の方法。
【請求項75】
直径が約0.5ミクロンよりも小さいチャネルを開口させるかまたは形成させるのに十分な量のsHASEGPポリペプチドと治療物質とを被験体に投与する段階であって、それによって治療物質の拡散を増大させる段階を含む、被験体において直径が約0.5ミクロンよりも小さい治療物質の拡散を増大させる方法。
【請求項76】
sHASEGPポリペプチドが0.1〜1500単位の用量で注射される、請求項75記載の方法。
【請求項77】
sHASEGPポリペプチドが注射前に治療物質と混合される、請求項75記載の方法。
【請求項78】
以下のものをを含むキット:
(a) 許容される担体中の0.1〜1500単位/mlの用量のsHASEGPポリペプチド;
(b) 許容される担体中の少なくとも一つの治療物質; および
(c) 任意で、治療物質を送達するための使用説明書。
【請求項79】
sHASEGPポリペプチドおよび治療物質が混合物として提供される、請求項78記載のキット。
【請求項80】
被験体に請求項1記載のsHASEGPポリペプチドを過剰なグリコサミノグリカンを除去するのに十分な量で投与する段階を含む、心血管疾患を治療する方法。
【請求項81】
心血管疾患が、心筋梗塞、鬱血性心不全、または動脈硬化から選択される、請求項80記載の方法。
【請求項82】
被験体に請求項1記載のsHASEGPポリペプチドを過剰なグリコサミノグリカンを除去するのに十分な量で投与する段階を含む、腫瘍を治療する方法。
【請求項83】
以下の段階を含む、過剰な量のグリコサミノグリカンを含む組織に分子を送達する方法: 直径が約500nm未満のチャネルを開口させるためにグリコサミノグリカンを十分に分解するのに十分な量で請求項1記載のsHASEGPポリペプチドを組織に投与する段階; および分解したグリコサミノグリカンを含む組織に分子を投与する段階。
【請求項84】
ポリペプチドがポリマーで修飾される、請求項83記載の方法。
【請求項85】
ポリマーがPEGまたはデキストランである、請求項84記載の方法。
【請求項86】
sHASEGPポリペプチドが、分子の投与の前、同時、または後に投与される、請求項83記載の方法。
【請求項87】
sHASEGPが分子の投与部位とは異なる部位に投与される、請求項83記載の方法。
【請求項88】
sHASEGPが分子の投与部位と同じ部位に投与される、請求項83記載の方法。
【請求項89】
請求項1記載の実質的に精製された可溶性ヒアルロニダーゼ糖タンパク質(sHASEGP)ポリペプチドと薬学的担体とを含む薬学的組成物。
【請求項90】
請求項1記載の実質的に精製されたsHASEGPポリペプチドを含む薬学的組成物。
【請求項91】
薬学的に活性な薬剤をさらに含む、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項92】
薬学的に活性な薬剤が、化学療法薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗菌薬、抗アメーバ薬、抗トリコモナス薬、抗パーキンソン薬、抗マラリア薬、抗けいれん薬、抗うつ薬、および抗関節炎薬、抗真菌薬、血圧降下薬、解熱薬、抗寄生虫薬、抗ヒスタミン薬、α-アドレナリン作動薬、α遮断薬、麻酔薬、気管支拡張薬、殺生物剤、殺菌剤、静菌剤、βアドレナリン遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、心臓脈管薬、避妊薬、鬱血除去薬、利尿薬、抑制薬、診断薬、電解質剤、催眠薬、ホルモン薬、血糖上昇薬、筋弛緩薬、筋収縮薬、眼薬、副交感神経興奮薬、精神賦活薬、鎮静薬、交感神経様作用薬、精神安定薬、尿薬、膣薬、殺ウイルス剤、ビタミン薬、非ステロイド性抗炎症薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、ポリペプチド、タンパク質、核酸、薬物、有機分子、または入眠薬からなる薬剤の群より選択される、請求項91記載の薬学的組成物。
【請求項93】
化学療法薬が毒素または腫瘍壊死因子である、請求項92記載の薬学的組成物。
【請求項94】
麻酔薬がリグノカインまたはブピビカインである、請求項92記載の薬学的組成物。
【請求項95】
ホルモン剤をさらに含む、請求項92記載の薬学的組成物。
【請求項96】
ホルモン剤がエピネフリンである、請求項95記載の薬学的組成物。
【請求項97】
薬学的担体が安定化溶液を含む、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項98】
安定化溶液がNaClとCaCl2およびMgCl2より選択される金属とを含む、請求項97記載の薬学的組成物。
【請求項99】
安定化溶液がエチレンジアミン四酢酸(EDTA)をさらに含む、請求項97記載の薬学的組成物。
【請求項100】
安定化溶液が、アルブミン、界面活性剤、または表面活性剤を含む群より選択される担体をさらに含む、請求項97記載の薬学的組成物。
【請求項101】
安定化溶液が、フェノールレッド、ヒト血清アルブミン、HEPES、NaCl、ならびにCaCl2およびMgCl2より選択される金属を含む、請求項97記載の薬学的組成物。
【請求項102】
糖タンパク質の濃度が約80単位/mlである、請求項101記載の薬学的組成物。
【請求項103】
表面活性剤をさらに含む、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項104】
表面活性剤が、ソルビタンモノラウレート; ソルビタンモノオレエート; ソルビタンパルミテート; ソルビタンモノステアレート; ソルビタンセスクイトレート; ソルビタントリオレエート; ポリオキシエチレンオレイン酸エステル誘導体; ポリオキシエチレンラウリルアミン誘導体; ポリオキシエチレンステアリルアミン誘導体; ポリオキシエチレンオレイルアミン誘導体; ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体; ポリオキシエチレン水素化ヒマシ油誘導体; ポリオキシエチレンビスフェノールエーテル誘導体; ポリオキシエチレングリコール; ソルビタン脂肪酸エステル誘導体; ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル誘導体; ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン誘導体; ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル (Brij(登録商標)56); ポリエチレングリコールオクタデシルエーテル (Brij(登録商標)72); ポリオキシエチレン10オレイルエーテル (Brij(登録商標)97); t-オクチルフェノキシポリエトキシエタノール (TRITON(登録商標)X 100); ポリエチレングリコールソルビタンモノラウレート (TWEEN(登録商標)20); ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート (TWEEN(登録商標)40) ; ポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート (TWEEN(登録商標)60); ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(TWEEN(登録商標)65); ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート (TWEEN(登録商標)80) ; ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート (TWEEN(登録商標)85); トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンラウリルサルフェート; (TRIZMA(登録商標)ドデシルサルフェート); ポリエチレンおよびポリプロピレングリコールのブロック共重合体(Pluronic(登録商標)F68) ; またはアルブミンより選択される、請求項103記載の薬学的組成物。
【請求項105】
糖タンパク質の濃度が約1単位/mg〜5000単位/mgである、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項106】
糖タンパク質の濃度が約1単位/mg〜300単位/mgである、請求項103記載の薬学的組成物。
【請求項107】
糖タンパク質の濃度が約1単位/mg〜150単位/mgである、請求項103記載の薬学的組成物。
【請求項108】
カルシウムおよびマグネシウムより選択される金属イオンをさらに含む、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項109】
定時的放出用に製剤化されているか、または適用部位もしくは標的組織との接触時に放出される、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項110】
局所外用、局所、腸内、非経口、嚢内、皮内、硝子体内、皮下、筋肉内、または静脈内投与用に製剤化される、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項111】
噴霧剤、泡状物質、またはエアロゾルとして製剤化される、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項112】
錠剤またはカプセル剤として製剤化される、請求項89記載の薬学的組成物。
【請求項113】
腸溶コーティングをさらに含む、請求項108記載の薬学的組成物。
【請求項114】
コーティングが、酢酸フタル酸セルロース、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン、ヒマシ油、エチルセルロースシュードラテックス(pseudolatex)、サリチル酸フェニル、ステアリン酸n-ブチル、ステアリン酸、およびカルナウバワックスより選択される、請求項108記載の薬学的組成物。
【請求項115】
凍結乾燥粉末である、請求項81記載の薬学的組成物。
【請求項116】
凍結乾燥粉末が以下の段階を含む工程により製造される、請求項110記載の薬学的組成物:
(a) 薬学的組成物を緩衝液中に移す段階;
(b) 結果として得られる溶液を滅菌ろ過する段階; および
(c) ろ液を、滅菌粉末を製造するための標準的な条件の下で凍結乾燥する段階。
【請求項117】
緩衝液が、HEPES、リン酸塩、クエン酸塩、および炭酸水素塩より選択される、請求項116記載の薬学的組成物。
【請求項118】
緩衝液が糖質または炭水化物をさらに含む、請求項117記載の薬学的組成物。
【請求項119】
糖質または炭水化物がデキストロースまたはラクトースである、請求項118記載の薬学的組成物。
【請求項120】
ラクトースが約1mg/ml〜約15mg/mlの濃度で存在する、請求項119記載の薬学的組成物。
【請求項121】
緩衝液が表面活性剤をさらに含む、請求項116記載の薬学的組成物。
【請求項122】
表面活性剤が、ソルビタンモノラウレート; ソルビタンモノオレエート; ソルビタンパルミテート; ソルビタンモノステアレート; ソルビタンセスクイトレート; ソルビタントリオレエート; ポリオキシエチレンオレイン酸エステル誘導体; ポリオキシエチレンラウリルアミン誘導体; ポリオキシエチレンステアリルアミン誘導体; ポリオキシエチレンオレイルアミン誘導体; ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体; ポリオキシエチレン水素化ヒマシ油誘導体; ポリオキシエチレンビスフェノールエーテル誘導体; ポリオキシエチレングリコール; ソルビタン脂肪酸エステル誘導体; ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル誘導体; ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン誘導体; ポリエチレングリコールヘキサデシルエーテル (Brij(登録商標)56); ポリエチレングリコールオクタデシルエーテル (Brij(登録商標)72); ポリオキシエチレン10オレイルエーテル (Brij(登録商標)97); t-オクチルフェノキシポリエトキシエタノール (TRITON(登録商標)X 100); ポリエチレングリコールソルビタンモノラウレート (TWEEN(登録商標)20); ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート (TWEEN(登録商標)40) ; ポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート (TWEEN(登録商標)60); ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(TWEEN(登録商標)65); ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート (TWEEN(登録商標)80) ; ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート (TWEEN(登録商標)85); トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンラウリルサルフェート (TRIZMA(登録商標)ドデシルサルフェート); ポリエチレンおよびポリプロピレングリコールのブロック共重合体(Pluronic(登録商標)F68) ; またはアルブミンより選択される、請求項116記載の薬学的組成物。
【請求項123】
滅菌バイアルと、それに含まれる請求項89記載の薬学的組成物とを含む組合せ。
【請求項124】
滅菌バイアルが単回投与用である薬学的組成物の量を含む、請求項123記載の組合せ。
【請求項125】
請求項110記載の薬学的組成物を含有する滅菌バイアルを含む組合せ。
【請求項126】
滅菌バイアルがある量の注射用滅菌水をさらに含み、糖タンパク質の終濃度が約1〜5000単位/mlである、請求項123記載の組合せ。
【請求項127】
請求項123記載の組合せと以下の少なくとも一つとを含むキット:
(a) 包装材料; または
(b) 薬学的組成物を使用するためにキットを利用するための使用説明書。
【請求項128】
包装材料が、氷、ドライアイス、発泡スチレン、発泡体、プラスチック、セロファン、収縮包装、気泡シート、紙、厚紙、デンプン製ピーナツ型充填剤(starch peanut)、ビニタイ、金属クリップ、金属缶、ドライアライト、ガラス、およびゴムを含む、請求項127記載のキット。
【請求項129】
請求項89記載の薬学的組成物を含有する滅菌注射器を含む組合せ。
【請求項130】
滅菌注射器が約5〜50μlの容量を有する、請求項129記載の組合せ。
【請求項131】
糖タンパク質の終濃度が約1〜約5000単位/mlである、請求項129記載の組合せ。
【請求項132】
請求項110記載の薬学的組成物を含有する滅菌注射器を含む組合せ。
【請求項133】
糖タンパク質の終濃度が約1〜約5000単位/mlである、請求項132記載の組合せ。
【請求項134】
薬学的組成物が約5μl〜約50μlの滅菌水に溶解される、請求項132記載の組合せ。
【請求項135】
薬学的に有効な薬剤を含有する第二の注射器をさらに含む、請求項132記載の組合せ。
【請求項136】
薬学的に有効な薬剤が、化学療法薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗菌薬、抗アメーバ薬、抗トリコモナス薬、抗パーキンソン薬、抗マラリア薬、抗けいれん薬、抗うつ薬、および抗関節炎薬、抗真菌薬、血圧降下薬、解熱薬、抗寄生虫薬、抗ヒスタミン薬、α-アドレナリン作動薬、α遮断薬、麻酔薬、気管支拡張薬、殺生物剤、殺菌剤、静菌剤、βアドレナリン遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、心臓脈管薬、避妊薬、鬱血除去薬、利尿薬、抑制薬、診断薬、電解質剤、催眠薬、ホルモン薬、血糖上昇薬、筋弛緩薬、筋収縮薬、眼薬、副交感神経興奮薬、精神賦活薬、鎮静薬、交感神経様作用薬、精神安定薬、尿薬、膣薬、殺ウイルス剤、ビタミン薬、非ステロイド性抗炎症薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、ポリペプチド、タンパク質、核酸、薬物、有機分子、または入眠薬より選択される、請求項132記載の組合せ。
【請求項137】
薬学的に有効な薬剤が粘弾性物質である、請求項136記載の組合せ。
【請求項138】
請求項132記載の組合と以下の一つまたは複数とを含むキット:
(a) 包装材料; および
(b) 薬学的組成物を使用するためにキットを利用するための使用説明書。
【請求項139】
包装材料が、氷、ドライアイス、発泡スチレン、発泡体、プラスチック、セロファン、収縮包装、気泡シート、紙、厚紙、デンプン製ピーナツ型充填剤、ビニタイ、金属クリップ、金属缶、ドライアライト、ガラス、およびゴムを含む、請求項138記載のキット。
【請求項140】
ウシ、ヒツジ、または細菌酵素を含まない組換えsHASEGPを、蓄積したグリコサミノグリカンを緩和するかまたは減らすのに十分な量で投与する段階を含む、グリコサミノグリカンの病的な蓄積を治療するための方法。
【請求項141】
蓄積が、心臓血管、脳、嵌頓、粘液水腫、硬化性粘液水腫、およびリンパ水腫より選択される、請求項140記載の方法。
【請求項142】
壊死組織中への新生血管系の増殖を誘発するのに十分な量で組換えsHASEGPを投与する段階を含む、壊死組織の血管新生を促進する方法。
【請求項143】
sHASEGPを投与する段階を含む、硝子体液からグリコサミノグルカンを除去するための方法。
【請求項144】
N-結合グリカンが約15.6の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項145】
N-結合グリカンが約13.7の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項146】
N-結合グリカンが約11.6の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項147】
N-結合グリカンが約10.0の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項148】
N-結合グリカンが約8.37の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項149】
N-結合グリカンが約7.32の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項150】
N-結合グリカンが約6.1の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項151】
N-結合グリカンが約5.6の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項152】
N-結合グリカンが約3.8の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項153】
N-結合グリカンが約3.2の重合度を示す、請求項1記載の糖タンパク質。
【請求項154】
N-結合糖部分がポリペプチドのアスパラギン残基に共有結合されている、実質的に精製された可溶性の中性活性ヒアルロニダーゼポリペプチドおよび少なくとも一つのN-結合糖部分を製造するためのプロセスであって、チャイニーズハムスター卵巣細胞をポリペプチドの産生に適した条件の下にて適当な増殖培地中でおよび0.1〜1mM酪酸ナトリウムの存在下で増殖させる段階を含むプロセス。
【請求項155】
以下の段階を含む、sHASEGPを精製するためのプロセス: sHASEGPを含む培地を低イオン強度の下、中性pHで陰イオン交換樹脂と接触させる段階、および該sHASEGPを約400mMの塩で溶出させる段階; 該sHASEGPを疎水性相互作用クロマトグラフィー樹脂と約0.5M硫酸アンモニウムの存在下で接触させる段階; 硫酸アンモニウム中の該sHASEGPをフェニルボロネート樹脂と接触させる段階; 該sHASEGPを中性pHで低塩中に溶出させる段階; 該sHASEGPをヒドロキシアパタイト樹脂と接触させる段階、および該sHASEGPを約100mMリン酸ナトリウムで溶出させ、その結果、実質的に精製されたsHASEGPをもたらす段階。
【請求項156】
硝子体液を液化するのに有効な量の請求項1記載のタンパク質と硝子体液を接触させる段階であって、それにより疾患が治療される段階を含む、哺乳類の眼の疾患を治療するために硝子体液の液化を誘導する方法。
【請求項157】
ポリマーで修飾される、請求項156記載のポリペプチド。
【請求項158】
ポリマーがPEGまたはデキストランである、請求項157記載のポリペプチド。
【請求項159】
以下の段階を含む、被験体の眼の眼圧を低下させる方法:
以下のように特徴付けられるヒトsHASEGPを、その必要性のある被験体に投与する段階であって、それによって被験体の眼圧を低下させる段階
ウシ、ヒツジ、または細菌酵素が実質的に存在しない;
約40,000 USP単位/mgタンパク質を超える。
【請求項160】
さらにIgGが存在しない、請求項159記載の方法。
【請求項161】
sHASEGPが眼の前眼房に投与される、請求項159記載の方法。

【図1】
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【公開番号】特開2013−31446(P2013−31446A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−201623(P2012−201623)
【出願日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【分割の表示】特願2009−184155(P2009−184155)の分割
【原出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【出願人】(509136415)ハロザイム インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】