説明

回転型エンコーダ

【課題】回転型エンコーダに関し、操作つまみを取り付けた操作軸を回転操作および傾倒操作することにより、回転部品部に加えて直線駆動型部品部をも操作することができるものを提供する。
【解決手段】回転体14の回転中心軸線が取付基板1面に平行関係となる状態でプッシュスイッチ部3に間隔をあけた位置に装着され、その回転体14の回転中心軸線の位置に設けられた孔16を、中間位置に円盤状操作つまみ4を備えて上記基板1面に対し回転中心軸線が略平行になるようにして配された操作軸5の一端部5A側を嵌合しその操作軸5の回転動作で上記回転体14の共回りが可能になされ、かつその嵌合部分を支点として、上記プッシュスイッチ部3上に載せられた他端部5B側が下がる上記操作軸5の傾倒動作を可能となす部位として構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてマウス等のコンピュータ周辺機器、携帯電話、車載電装品等に使用される回転型エンコーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な回転操作型電子部品としては、操作軸を回転させることにより所定の抵抗値を得る可変抵抗器や電気信号を出力するエンコーダ等があるが、これらの操作軸は回転中心と同軸位置にあり、また軸線に対して固定されているため、回転方向のみ、または回転方向と軸線方向の動きが可能なように構成されたものである。
【0003】
以下、従来の回転操作型電子部品をプッシュスイッチ付回転型エンコーダを例として図11の断面図を用いて説明する。
【0004】
同図において、31は操作軸で、軸受32の円形孔32Aに下方より挿入されて回転運動および上下動が可能なように、その中間円形部31Aを嵌合保持され、下方の非円形細径部31Bには、回転接点基板33の中心の非円形孔33Aが、回転運動は伝達されるが上下動は伝わらないように嵌合している。
【0005】
この回転接点基板33は軸受32と下方のケース34間に挟まれて上下方向の位置が決められると共に、その下面には、図12の回転接点基板33の下面図に示すように、中心円部35Aとこれから放射状に伸ばされた複数個の直線状部35Bからなる可動側接点としての接点板35がインサート成形により設けられている。
【0006】
そして、ケース34から伸ばされた三つの固定側接点としての弾性接点部36Aおよび36B,36Cが上記接点板35の中心円部35Aおよび直線状部35Bにそれぞれ弾接して回転型エンコーダ部を構成しており、弾性接点部36B,36Cの位置は回転方向に少しずれるように設定されている。
【0007】
さらに、ケース34の下方にはプッシュスイッチ部37が配設されており、上記操作軸31の下端部31Cはこのプッシュスイッチ部37の操作部37Aの上端に当接している。
【0008】
次に、このプッシュスイッチ付回転型エンコーダの動作について説明すると、まず操作軸31の上端部31Dに装着した操作つまみ39を回転操作すると、操作軸31の回転動作に伴って回転接点基板33が回転させられ、その下面の接点板35に対し三つの弾性接点部36Aおよび36B,36Cが中心円部35Aおよび直線状部35B上を摺動して、各々の接点に接続された端子38Aおよび38B,38Cの38A−38B間および38A−38C間にパルス信号を発生してエンコーダとして機能する。
【0009】
この時、接点板35の直線状部35Bに接触する弾性接点部36Bと36Cの位置ずれにより端子38A−38B間と38A−38C間に発生するパルス信号にずれが生じるので、使用機器で回転操作する機能の方向を回路として検知し、調整することができるものであった。
【0010】
また、この回転操作時には操作軸31は上下方向には動かず、プッシュスイッチ部37は動作しないように構成されている。
【0011】
次に、図13の断面図に矢印で示すように、操作軸31の上端部31Dに装着した操作つまみ39に押し力を加えて操作軸31を下方に動かすと、その下端部31Cが操作部37Aを押してプッシュスイッチ部37を動作させる。
【0012】
この時、回転型エンコーダ部の回転接点基板33は下方へは動かず、勿論回転もしないので回転型エンコーダ部は動作しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら上記従来の回転操作型電子部品は、操作つまみ39を取り付けた操作軸31の回転方向と軸線方向にしか操作ができないため、これを使用するセットの設計において大きな制約となって自由度の低いものとなっていた。
【0014】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、操作つまみを取り付けた操作軸を回転操作および傾倒操作することにより、回転部品部に加えて直線駆動型部品部をも操作することができる回転型エンコーダを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明の回転型エンコーダは、プッシュスイッチが装着された取付基板に対し、回転体の回転中心軸線が上記基板面に平行関係となる状態で上記プッシュスイッチに間隔をあけた位置に装着され、その回転体の回転中心軸線の位置に設けられた孔を、中間位置に円盤状操作つまみを備えて上記基板面に対し回転中心軸線が略平行になるようにして配された操作軸の一端部側を嵌合しその操作軸の回転動作で上記回転体と共回りが可能になされ、かつその嵌合部分を支点として、上記プッシュスイッチの操作部上に載せられた上記操作軸の他端部側が下がる上記操作軸の傾倒動作を可能となす部位として構成したものとするものである。
【0016】
これにより、操作軸に取り付けた円盤状操作つまみの回転操作により回転型エンコーダを、円盤状操作つまみの外周上部を押して操作軸を傾倒操作することによりプッシュスイッチを操作することができる回転型エンコーダを実現することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように本発明によれば、操作軸に取り付けられた円盤状操作つまみの回転操作により回転型エンコーダを、円盤状操作つまみの外周を押して操作軸を傾倒操作することによりプッシュスイッチを操作することができる回転型エンコーダを提供することができるという有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による回転操作型電子部品としてのプッシュスイッチ付回転型エンコーダの要部断面の側面図、図2は同分解斜視図であり、同図に示すように本プッシュスイッチ付回転型エンコーダは、取付基板1の上に回転型エンコーダ部2(以下、エンコーダ部2と表わす)とプッシュスイッチ部3が配設され、両者の間に円盤状操作つまみ4を備えた操作軸5が装着されている。
【0020】
そして、取付基板1には、エンコーダ部2用の取付孔6および端子挿入孔7とこれらの孔の下面外周の半田付け用のランド部6Aおよび7Aと、プッシュスイッチ部3用の端子挿入孔8とその下面外周の半田付け用のランド部8Aと、円盤状操作つまみ4用の逃げ孔1Aが設けられている。
【0021】
また、エンコーダ部2は、固定側接点としての三つの弾性接点部9Aおよび9B,9C並びにこれらのそれぞれに導通した端子10Aおよび10B,10Cをインサート成形により備えた前面の固定接点基板11と、固定接点基板11の中心孔11Aおよび後面のカバー12の中心孔12Aにより回転可能に保持され、前面に上記弾性接点部9Aおよび9B,9Cが弾接する可動側接点としての接点板13を備えた回転体14と、カバー12の前面に配され、その弾性脚15Aの先端のダボ15Bが回転体14後面の放射状凹凸部14Aに弾接する節度ばね15により構成されている。
【0022】
なお、この節度ばね15の弾性脚15Aの先端のダボ15Bは、通常状態において、放射状凹凸部14Aの凹部にはまり込んで停止している。
【0023】
そして、図3の回転体14の正面図に示すように、接点板13が中心円部13Aとこれから放射状に伸ばされた複数個の直線状部13Bからなり、これに弾接する三つの弾性接点部9Aおよび9B,9Cのうち、直線状部13Bに弾接する9B,9Cの位置が回転方向に少しずれていることは従来の技術の場合と同じである。
【0024】
また、回転体14の中心には前端の細巾部が小径の小判形部16Aで、それから後方が大径の円形部16Bとなった孔16が開けられており、小判形部16Aにこれと同形状の外径を有する操作軸5の一端部5Aが共回りする傾倒可能なように嵌合している。
【0025】
そして、この操作軸5の大径の円形ブッシュ17が嵌められた他端部5Bの外周が上記プッシュスイッチ部3の操作部3Aの上端に当接すると共に、その側部の円盤状操作つまみ4との間の円形細径部5Cが、プッシュスイッチ部3のケース端部から上方に伸ばされた軸支持部18の長孔18Aによって上下方向のみに動くように規制され、通常状態において、プッシュスイッチ部3の側方に装着された軸戻しばね19の弾性力によって上方に押し上げられ、軸支持部18の長孔18Aの上端に押し付けられている。
【0026】
さらに、操作軸5の中間部には大径の円盤状操作つまみ4が共回りするように装着され、その下方の取付基板1には逃げ孔1Aが開けられている。
【0027】
次に、このプッシュスイッチ付回転型エンコーダの動作について説明する。
【0028】
まず、円盤状操作つまみ4の外周に接線方向の力を加えて回転させると、操作軸5が回転することによってその小判形外径の一端部5Aに中心の孔16の小判形部16Aが嵌合した回転体14が回転させられ、その前面の接点板13に弾接した弾性接点部9Aおよび9B,9Cが中心円部13Aおよび直線状部13B上を摺動して、各々の接点に接続された端子10Aおよび10B,10Cの10A−10B間および10A−10C間にパルス信号を発生してエンコーダとして機能する。
【0029】
この時、接点板13の直線状部13Bに接触する弾性接点部9Bと9Cの位置ずれにより端子10A−10B間と10A−10C間に発生するパルス信号にずれが生じるので、使用機器で回転操作する機能の方向を回路として検知し、調整できることは従来の技術の場合と同様である。
【0030】
また、回転体14後面の放射状凹凸部14Aの凹部内にはまり込んでいた節度ばね15の弾性脚15Aの先端のダボ15Bは、回転体の回転に伴って、その凹部を脱出して放射状凹凸部14A上を弾接摺動して節度感を発した後、再び新しい停止位置の凹部内にはまり込む。
【0031】
そして、操作軸5はその大径の円形他端部5Bを軸戻しばね19の弾性力によって押し上げられているので、この回転操作時に下方向へは動かず、プッシュスイッチ部3は動作しない。
【0032】
次に、図4の側面図に矢印で示すように、軸戻しばね19の弾性力に逆らって円盤状操作つまみ4の上部4Aに押し力を加えると、操作軸5は、エンコーダ部2の回転体14の中心の孔16の小判形部16Aに嵌合した一端部5Aを支点として他端部5Bが下がるように傾倒し、他端部5Bのブッシュ17の下方外周に当接したプッシュスイッチ部3の操作部3Aを押してプッシュスイッチ部3を動作させ(図4参照)、円盤状操作つまみ4に加える押し力を除くと、操作軸5および円盤状操作つまみ4は軸戻しばね19の弾性力によって上方に押し上げられると共に、プッシュスイッチ部3の操作部3Aもその弾性復帰力によって元の位置に復帰し、図1の状態に戻る。
【0033】
なお、この円盤状操作つまみ4に押し力を加えて操作軸5を傾倒操作する際に、エンコーダ部2の回転体14後面の放射状凹凸部14Aの凹部に節度ばね15の弾性脚15Aのダボ15Bがはまり込んでいるため回転体14は回転せず、従ってエンコーダ部2は動作しない。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、操作軸5に取り付けた円盤状操作つまみ4の回転操作によりエンコーダ部2を、円盤状操作つまみ4の外周を押して操作軸5を傾倒操作することによりプッシュスイッチ部3を操作することができる汎用性の高いプッシュスイッチ付回転型エンコーダを実現できるものである。
【0035】
なお、上記の説明においては、回転体14の中心の孔16の非円形の小孔部の形状およびこれに嵌合する操作軸5の外径が小判形である場合を説明したが、これを図5の回転体の正面図に示すように、正六角形孔16C等の正多角形とすることにより、回転体14のいずれの回転角度位置においても、操作軸5の傾倒操作をより円滑に行うことができるものである。
【0036】
また、上記の説明においては、エンコーダ部2とプッシュスイッチ部3および両者を操作するための円盤状操作つまみ4の配列は、エンコーダ部2とプッシュスイッチ部3の間に円盤状操作つまみ4を配置する場合を説明したが、これは使用機器の場合によって、図6の側面図に示すように、エンコーダ部2と円盤状操作つまみ4の間にプッシュスイッチ部3を配置してもよいものであり、この場合、円盤状操作つまみ4を押して操作軸23を傾倒操作する時の円盤状操作つまみ4の押圧ストロークが大きくなるものである。
【0037】
(実施の形態2)
図7は本発明の第2の実施の形態による回転操作型電子部品としてのプッシュスイッチ付回転型エンコーダの要部断面の側面図であり、上記の実施の形態1によるものに対して、エンコーダ部20の回転体21の中心の孔22の形状およびこれに嵌合する操作軸23の形状が異なっているものである。
【0038】
すなわち、回転体21の中心の孔22は正六角形の一様な大きさとなっており、ここに操作軸23の一端の断面形状が正六角形である大径の正六角形球体部23Aが嵌合しているものであり、その他の部分の構成は実施の形態1の場合と同じである。
【0039】
そして、この場合の動作は実施の形態1の場合と全く同じであるのでここでの詳細な説明を省略する。
【0040】
このように本実施の形態によれば、実施の形態1の場合に比較して、回転体21のいずれの回転角度位置においても操作軸23を円滑に回転操作することができると共に、回転体21の中心の孔22およびここに嵌合する操作軸23の一端の大径の正六角形球体部23Aの径を大きくできることにより、操作軸23の遊び角度を小さく抑えることができるものである。
【0041】
なお、回転体21の中心の孔22およびここに嵌合する操作軸23の一端の大径の正六角形球体部23Aの形状は、正六角形でなくて正八角形、正十二角形等の正多角形でもよいことは勿論である。
【0042】
(実施の形態3)
図8は本発明の第3の実施の形態による回転操作型電子部品としてのプッシュスイッチ付回転型エンコーダを使用したマウスの外観斜視図、図9は図8のE−E線における断面図、図10は図9のF−F線における断面図である。
【0043】
同図に示す本実施の形態によるプッシュスイッチ付回転型エンコーダの基本的な構成および動作は、実施の形態1の項で説明したものと同様であるが、図9に示すように、エンコーダ部2の外周を覆う基体部の高さ寸法が、円盤状操作つまみ4に近い側である固定接点基板11側が最も高く、円盤状操作つまみ4から遠い側であるカバー12側が低くなっていると共に、図10に示すように、操作軸5に垂直な面においては中心部が高く、左右両側が低くなっている。
【0044】
これにより、このプッシュスイッチ付回転型エンコーダをマウス内に装着した状態において、マウス外形の円盤状操作つまみ4の部分を最も高くして操作し易くできる等、マウス設計時の自由度を高くできるものである。
【0045】
なお、上記の回転型エンコーダ部2の基体部の高さ寸法に高低差を設けるために、大きさによってエンコーダ部2の特性に大きな影響を与える固定接点基板11等の構成部品を操作つまみ4側に、影響の小さい節度ばね15等の部品を円盤状操作つまみ4から遠い側に配設することは勿論である。
【0046】
また、上記の説明において、プッシュスイッチ部3については、回転型エンコーダ部2よりも低寸法であるため特に説明しなかったが、必要な場合には、プッシュスイッチ部3も同様に、円盤状操作つまみ4に近い側を高く、遠い側を低くすることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明による回転型エンコーダは、操作軸に取り付けられた円盤状操作つまみの回転操作により回転型エンコーダを、円盤状操作つまみの外周を押して操作軸を傾倒操作することによりプッシュスイッチを操作することができるものとして実現でき、マウス等のコンピュータ周辺機器、携帯電話、車載電装品等の各種電子機器の入力操作部を構成する際等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュスイッチ付回転型エンコーダの要部断面の側面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同要部である回転体の正面図
【図4】同操作軸の傾倒操作時の動作を説明する要部断面の側面図
【図5】同要部である回転体の他の形状を説明する正面図
【図6】同他の実施の形態の側面図
【図7】本発明の第2の実施の形態によるプッシュスイッチ付回転型エンコーダの要部断面の側面図
【図8】本発明の第3の実施の形態によるプッシュスイッチ付回転型エンコーダを使用したマウスの外観斜視図
【図9】図8のE−E線における断面図
【図10】図9のF−F線における断面図
【図11】従来のプッシュスイッチ付回転型エンコーダの断面図
【図12】同要部である回転接点基板の下面図
【図13】同操作軸を押して操作する時の動作を説明する断面図
【符号の説明】
【0049】
1 取付基板
1A 逃げ孔
2,20 (回転型)エンコーダ部
3 プッシュスイッチ部
3A 操作部
4 円盤状操作つまみ
4A 上部
5,23 操作軸
5A 一端部
5B 他端部
5C 円形細径部
6 取付孔
6A,7A,8A ランド部
7,8 端子挿入孔
9A,9B,9C 弾性接点部
10A,10B,10C 端子
11 固定接点基板
11A,12A 中心孔
12 カバー
13 接点板
13A 中心円部
13B 直線状部
14,21 回転体
14A 放射状凹凸部
15 節度ばね
15A 弾性脚
15B ダボ
16,22 孔
16A 小判形部
16B 円形部
16C 正六角形孔
17 ブッシュ
18 軸支持部
18A 長孔
19 戻しばね
23A 正六角形球体部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接点基板に回転可能に保持された回転体が回転動作することにより、両者間に構成された接点部の接離がなされる回転型エンコーダであって、プッシュスイッチが装着された取付基板に対し、上記回転体の回転中心軸線が上記基板面に平行関係となる状態で上記プッシュスイッチに間隔をあけた位置に装着され、その回転体の回転中心軸線の位置に設けられた孔を、中間位置に円盤状操作つまみを備えて上記基板面に対し回転中心軸線が略平行になるようにして配された操作軸の一端部側を嵌合しその操作軸の回転動作で上記回転体と共回りが可能になされ、かつその嵌合部分を支点として、上記プッシュスイッチの操作部上に載せられた上記操作軸の他端部側が下がる上記操作軸の傾倒動作を可能となす部位として構成したことを特徴とする回転型エンコーダ。
【請求項2】
請求項1記載の回転型エンコーダにおいて、回転体の孔の形状が、細巾部の位置では小判形または正多角形の孔形状で、その細巾部以外の位置では上記細巾部の位置における小判形または正多角形の孔形状よりも大きい孔形状に形成され、その孔の細巾部の位置における小判形または正多角形になされた孔形状と同形状の小判形または正多角形で操作軸の一端部が形成され、その一端部が上記回転体と共回り可能に上記回転体の孔内に挿入されて嵌合されると共に、その嵌合部分を支点として上記操作軸が傾倒動作可能に配されたことを特徴とする回転型エンコーダ。
【請求項3】
請求項1記載の回転型エンコーダにおいて、回転体の孔が一様な大きさの正多角形の孔形状のものとなされ、その孔に対して、操作軸の一端部に形成された上記孔の正多角形と同じ大きさの断面形状となった正多角形球体部が嵌合されたことを特徴とする回転型エンコーダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2006−294043(P2006−294043A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−113175(P2006−113175)
【出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【分割の表示】特願平9−136391の分割
【原出願日】平成9年5月27日(1997.5.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】