説明

固形化粧用生成物の製造方法

本発明は、特に、金型の中に投入した、粉末および流体結合剤に基づく組成物に、5〜180μmの平均孔径を有する多孔質材料のシートを施す工程と;次いで、揮発性溶媒の少なくとも一部を前記シートに通す工程と;前記シートに通した揮発性溶媒を除去し、組成物を乾燥させて凝固させた後、組成物を容器の中に入れる工程とを含む、固形化粧用生成物の製造方法に関する。本発明はまた、この方法に従って得られた固形生成物および顔および/または身体用のメークアップ製品としてのその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固形化粧用生成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アイシャドーおよび頬紅は、水性または無水担体および皮膚にメークアップ効果を与えることを目的とした染料で構成されている。
【0003】
水性メークアップは、従来の方法で、染料および水性結合剤を含むペーストを小型プレートの上に入れ、次いで、そのペーストをオーブンの中で乾燥させて水分を除去することによって調製される。この方法は、得られた微細粉末状生成物の表面に、除去することが必要である「クラスト」の形成をもたらすという欠点を有する。これによって、生成物の損失が生じるだけでなく、むらのある表面を有する生成物にもなる。
【0004】
欧州特許出願公開第0 628 393号はさらに、連続気泡プラスチックおよび弾性の発泡体(架橋ポリウレタンのシートなど)で覆われた金型の中に、例えば、その発泡体中に作られた中央開口部を介して、前記発泡体に部分的に含浸させるように、流体組成物を注ぐことにある、ケークの形態のメークアップ組成物を製造する方法を記載している。後者は、組成物の寸法の変動に適合しながら、同時に凝固中の収縮に従うことにより、壊れにくいケークを生成し、また凝固後ケークにしっかりと付着した支持体を提供することが可能である。
【0005】
しかし、発泡体に組成物の一部を含浸させると、凝固後にもはや除去することができず、消費者に製品の喪失をもたらすことは明らかである。
【0006】
さらに、欧州特許第0 628 393号で用いられた組成物は、結合剤として有機溶媒を含むか、または石こうを含むときには、水性溶媒を一般に含んでいる。後者の場合には、凝固は、例えば、3日にわたって石こうを硬化させることによって起こる。その他の場合では、例えば、40℃で55時間にわたって有機溶媒を蒸発させる間に起こる。
【0007】
こうした凝固時間は、工業プロセスに適合しない。
【0008】
欧州特許出願公開第0 628 393号は、発泡体が凝固工程中にプラテンによりわずかに圧縮される可能性があることを確かに示している。この変法は水または溶媒の除去を促進できる可能性があるが、石こう以外の粉末および/または50重量%以上の量の水を含む水性組成物の場合に用いることができるかは明らかではない。これは、これらの条件で、例えば、BULPREN S28190という名称で販売されている発泡体については約2000ミクロンであり、BULPREN S 30という名称で販売されている発泡体については約3000ミクロンである発泡体の気泡のサイズを考えると、水分を除去するときに、わずかでない量の組成物が発泡体を通り抜ける危険性が高いためである。
【0009】
本出願人は、金型の壁に刻印されたデザインを、輪郭の巧みな正確さで、ケークの表面に付与しなければならない場合および/または非常に滑らかで光沢のあるケークを製造することが望まれる場合に、水または揮発性溶媒に富む組成物を配合できることが望ましいことを理解している。
【0010】
さらに、発泡体の厚さ(3〜6mm)および発泡体に注型組成物を少なくとも部分的に含浸させる必要性により、結果的に、欧州特許出願公開第0 628 393号に従って得ることのできるケークの最小の厚さが制限される。
【0011】
最後に、ケークを販売しなければならない容器内でケークを支える発泡体を結合させることによって、またはバンドによって付着させる工程を提供することがその用途に必要であるが、場合によっては、これに反して、製造工程の終わりで、そのままで取り扱うことができる、または直接留めるのに適した支持体に付着させることができる、または単純な導入で容器の中に収納することができる、ケークを得ることができることが望ましいであろう。
【0012】
さらに、フランス特許第2 594 409号の文献は、組成物を含む金型の支持ブロックおよびプレッサー部材を備える圧縮装置で、メークアップの調製に用いる組成物を圧縮する工程を含む、メークアップ化粧品を製造する方法を開示している。具体的には、組成物は、摺動底板とプレッサー部材との間で、金型の上部開口部と接触して圧縮され、液体を吸収する膜は、プレッサー部材と組成物の表面との間に挿入される。さらに、特に焼結金属で作られた多孔質の吸収性要素は、プレッサー部材の端面で膜と接触して、および/またはこの場合には、透かし模様のデザインを有する底板の外面上で提供される。多孔質の吸収性要素は、組成物中に含まれる溶媒を吸収するように意図されており、次いで、この溶媒は、吸引手段で除去される。溶媒の除去によって、溶媒の蒸発によるものである、乾燥中の生成物の亀裂およびむらの形成を避けることができる。
【0013】
この文献で提案される解決方法では、水に富む組成物中に含まれる水分を除去することができるが、この方法では問題の表面に連続して施される膜を使用する必要性を考慮すると、非常に滑らかであるかまたはデザインを有する表面を有する固形化粧用生成物の製造を可能にしないという欠点がある。
【発明の概要】
【0014】
したがって、依然として、工業プロセスに経済的に適合する条件で用いることができ、消費者に対して最適なレベルの製品復元を提供し、場合によっては水性である固形化粧用組成物の製造方法を有している必要がある。また、所望によりいかなるデザインも高精度で刻印することができる、非常に滑らかな、非常に光沢のあるまたは無光沢の表面を場合によっては有する、任意の厚さおよび任意の形状の固形化粧用組成物を製造できる方法を有することができると有利であろう。
【0015】
本出願人は、これらの固形化粧用組成物を製造する特定の方法によって、具体的には、これらの組成物中に含まれる溶媒を部分的に除去するために、平均孔径5〜180μmを有する多孔質材料のシートを用いてこれに圧力を加えることで、上記のニーズを満たすことができることをここで実証している。
【0016】
したがって、本発明の一つの対象は、
1)少なくとも1種の粉末、および揮発性溶媒を含む少なくとも1種の流体結合剤を含む組成物を底および開口部を有する金型に投入する工程と;
2)前記組成物に直接接触させるかまたはグリッドで前記組成物から分離させて、5〜180μmの平均孔径を有する多孔質材料のシートを、前記組成物に施す工程と;
3)前記揮発性溶媒の少なくとも一部を前記シートに通す工程と;
4)前記シートに通した揮発性溶媒を除去して、部分的に凝固した組成物を得る工程と;
5)前記部分的に凝固した組成物を乾燥させて、凝固した組成物を得る工程と;
6)場合によって、前記金型および/または前記シートを除去する工程と;
7)前記金型の底と接触していた表面が見えるように前記凝固した組成物を容器に入れる工程とを含む、固形化粧用生成物の製造方法である。
【0017】
出発点として、この説明の以下の部分で用いる「の間」という用語は、引用した限定範囲をも含むものとして理解されるものとする。
【0018】
本発明による方法は、一層簡潔にするために以下で「メークアップ」と表される固形化粧用組成物の製造を可能にする。
【0019】
本発明に従って用いる組成物は、少なくとも1種の粉末を含み、この粉末は、特に、賦形剤、顔料、パール剤または任意の形状の装飾用粒子でよい。
【0020】
「賦形剤」という用語は、鉱物または有機の、白色または無色の、組成物中で不溶性の任意の形状(特に球状またはラメラ)のいずれかの粒子を意味するものと理解され、この粒子は、一般に、組成物に腰および/または剛性を与えるように、および/またはメークアップに軟らかさ、マット感および/または均一性を提供するように意図されている。賦形剤の例としては、タルク、天然または合成のセリサイトなどの雲母、硫酸カルシウムまたは硫酸バリウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、シリカならびにヘクトライト、ベントナイト、ラポナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウムなどのケイ酸塩、カオリンなどの粘土、窒化ホウ素、炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウム、ヒドロキシルアパタイト、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル、デンプン、オクテニル無水コハク酸によって変性されたデンプンのアルミニウム塩またはカルシウム塩、微結晶セルロース、塩化ビニリデン/アクリロニトリルコポリマーの中空ミクロスフェア、Nylon(登録商標)などのポリアミド(ホモポリマーおよびコポリマー)、ポリ−β−アラニン粉末、ポリエチレンまたはポリプロピレン粉末、ポリスチレンの粉末、特にINCI名がスチレン/DBVコポリマーのポリスチレン粉末、ポリウレタンの粉末、特に、INCI名がHDI/トリメチロールヘキシラクトンクロスポリマーおよびシリカのポリウタン粉末、ポリエステル粉末、具体的にはポリメチルメタクリラート粉末、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末、ポリメチルシルセスキオキサンなどのシリコーン樹脂、シリコーンエラストマー粉末、ラウロイルリシン、シルク粉末、パール粉末および合成金雲母があり、石けん(ステアリン酸マグネシウムまたはミリスチン酸マグネシウム)もある。賦形剤は、特に異なる化学的性質および/または異なる物理的形態を有するいくつかの層で構成されていてもよく、特に、球状の賦形剤でコーティングされたラメラの形態でよい。これらは、様々な表面処理を用いて変性することができる。
【0021】
顔料は、組成物を着色することまたは不透明にすることを目的とした白色のまたは着色された粒子である。これらは、鉱物または有機、天然または合成でもよい。鉱物顔料の例としては、特に、鉄酸化物、チタン酸化物、マグネシウム酸化物または亜鉛酸化物、フェリックブルー(ferric blue)、群青、酸化クロム、酸化マンガンであり、また、複合顔料およびゴニオクロマチック顔料、真珠光沢顔料、干渉顔料、光発色性顔料または熱変色性顔料である。有機顔料の例としては、特にカーボンブラック、D&C型顔料、特にコチニールカルミンに基づくレーキ、バリウム、ストロンチウム、カルシウムおよび/またはアルミニウムに基づくレーキである。
【0022】
パール剤は、光を反射する虹色の粒子である。パール剤は、通常どおり、ホウケイ酸ナトリウム、ホウケイ酸カルシウム、有機顔料および/または二酸化チタンやオキシ塩化ビスマスなどの鉱物顔料で覆われた雲母、有機顔料および/または酸化鉄、フェリックブルーまたは酸化クロムなどの鉱物顔料で覆われた雲母−二酸化チタン、また、オキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料、ポリエチレンテレフタラートまたはポリウレタンに基づくフレーク、アルミニウム系パール剤などのメークアップ生成物に存在するものから選択することができる。
【0023】
顔料およびパール剤は、シラン、シリコーン、脂肪酸の石けん、フルオロ(C9−15)アルコールリン酸、アクリラート/ジメチコーンコポリマー、混合フルオロ(C9−15)アルコールリン酸/シリコーンコポリマー、レシチン、カルナウバろう、ポリエチレン、キトサン、および場合によっては、ラウロイルリシン、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウムおよびアシルグルタミン酸アルミニウムなどのアシル化アミノ酸などの疎水性物質で、場合によっては表面処理済みであってもよい。
【0024】
本発明に従って使用することができる他の粉末は、例えば、アルミニウム、青銅または鉄の金属粉末である。
【0025】
粉末には、硫酸カルシウム、特に石こうを含まないことが好ましい。
【0026】
さらに、本発明の好ましい一実施形態によれば、この粉末は、好ましくは、DSPCS/20N−I2という商品名でKobo社によって販売されている粉末などの、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンを介してシリカミクロスフェアに結合したエチレン/メタクリラートコポリマーの中空ミクロスフェアから構成された、少なくとも1種の35〜50μm多孔質粉末を含む。無光沢の製品における使用には、このタイプの粉末が好ましい。この粉末は、本発明に従って得られたメークアップの成果、ぬるつきおよび軟らかさを改善することができる。この粉末はまた、この処方を十分に通気して、乾燥時に水分の良好な蒸発を可能にし、それにより、メークアップが割れないようにすることができる。
【0027】
本発明に従って使用される組成物中に含まれる粉末の量は、組成物の全重量に対して、20〜80重量%が好ましく、30〜55重量%がより好ましい。
【0028】
前述の1種または複数種の粉末に加えて、本発明に従って使用される組成物は、揮発性溶媒を含む少なくとも1種の結合剤を含んでいる。「揮発性溶媒」という表現は、周囲温度で液体である化合物、周囲温度で非ゼロ蒸気圧および10−2〜300mmHg(1.33〜40000Pa)の圧力を有する化合物を意味するものと理解される。
【0029】
本発明に用いることができる揮発性溶媒の例は、水;イソドデカンまたはイソヘキサデカンなどの炭化水素系油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンを含めた直鎖もしくは環式ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン油;フッ素化油およびその混合物から選択することができる。香料組成物を形成する精油について言及することもできる。本発明に用いるには、水が好ましい。
【0030】
揮発性溶媒に加えて、結合剤は、1種または複数種の不揮発性水溶性有機溶媒、1種または複数の不揮発性油、およびそれらの混合物を含むことができる。
【0031】
水溶性有機溶媒は、例えば、エタノールおよびイソプロパノールなどの2〜6個の炭素原子を有するモノアルコール;およびグリセロール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびソルビトールなどの2〜20個の炭素原子を有するポリオールから選択することができる。
【0032】
本発明の意味において、「油」という用語は、周囲温度(25℃)で液体である化合物、および少なくとも1種を1重量%の量で水に25℃で投入するとき、水にまったく溶けない、または、水に添加した油の重量に対して、10重量%未満まで溶ける化合物を意味するものと理解される。
【0033】
油として、シリコーン油、炭化水素系油、フッ素化油およびかかる油の混合物について特に言及することができる。「シリコーン油」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子、特に少なくとも1つのSi−O基を含む油を意味するものと理解される。「炭化水素系油」という表現は、水素原子および炭素原子だけを含む油を意味するものと理解される。「フッ素化油」という表現は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油を意味するものと理解される。
【0034】
油の具体的な例は、合成の(ポリ)エステルおよび(ポリ)エーテル、具体的には、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ラウリン酸ヘキシルまたはリンゴ酸ジイソステアリルなどの、有利には分枝であるC〜C20酸のおよび/またはC〜C20アルコールの(ポリ)エステル;スクアラン、大豆油またはホホバ油などの植物油;リノール酸やリノレン酸などの分枝および/または不飽和脂肪酸;オクチルドデカノールおよびオレイルアルコールなどの分枝および/または不飽和脂肪アルコール;直鎖の、場合によってはフェニル化されたまたは環式のポリジメチルシロキサンなどのシリコーン油;フルオロシリコーン油;ノナフルオロメトキシブタン、ペルフルオロメチルシクロペンタン、ペルフルオロジメチルシクロヘキサン、ペルフルオロペルヒドロフェナントレンおよびペルフルオロデカリンなどのフッ素化油;また、それらの混合物によって構成される。
【0035】
本発明の一実施形態によれば、1種または複数種の油は、ゲル化ポリマー、少なくとも1種の界面活性剤、および場合によっては水を含む油性分散液によって提供することができる。油をゲル化することのできるゲル化ポリマーの例としては、具体的には、(メタ)アクリル酸またはその塩もしくはエステルのホモポリマーおよびコポリマー、また、(メタ)アクリルアミドまたはアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸(AMPS)のホモポリマーおよびコポリマーである。界面活性剤の例としては、オキシエチレン化ソルビタンエステル、脂肪アルコールエーテル、エトキシ化ヒマシ油、脂肪酸ポリグリセロールエステル、リン脂質などの油中水型乳化剤、およびシリコーン系乳化剤、特に、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化ポリジメチルシロキサンであり、分散液中に含まれる油に応じて決まり、油は、例えば、炭化水素系油、植物油またはシリコーン油でよい。
【0036】
したがって、本発明による方法の最初の工程に用いる組成物は、Dow Corning社によって販売されている製品DC−RM 2051(登録商標)またはSEPPIC社によって販売されているSIMULGEL(登録商標)およびSEPIGEL(登録商標)の範囲の製品など、先に論じた油性分散液を含むことが好ましい。
【0037】
特に、こうした分散液は、LM Cosmetics社によって販売されている製品HELIOGEL(登録商標)など、水素化ポリイソブテンおよびステアリン酸ポリグリセリルおよびヒマワリリン脂質を含むヒマワリ種子油の混合物中のアクリルコポリマーの分散液から構成されることが好ましい。
【0038】
これは、本発明による方法で使用した組成物中に少量でも、これらの分散液を含めることによって、製品の許容されない白化も皮膚への適用後のざらざらした作用もまったく観察されることなく、この方法に従って得られた固形生成物の凝集を改善できることが本出願人によって実証されているためである。これらの分散液は、使用する組成物の全重量に対して、一般に0.05〜0.5重量%の量で用い、好ましくは0.1〜0.3重量%の量で用いる。
【0039】
粉末および結合剤の混合により、ペーストの形態である組成物が形成される。この組成物は、有利には、流体結合剤40〜70重量%を含む。さらに、結合剤は、揮発性溶媒80重量%〜100重量%を含むことが好ましく、揮発性溶媒90重量%〜100重量%がより好ましい。これは、本発明による方法において、この量の揮発性溶媒、特に水を含む組成物を使用すると、非常につやつやした外観を有するメークアップを得ることができ、その表面を、非常に正確な輪郭を有するデザインでコーティングできることが観察されたからである。
【0040】
本発明による方法の最初の工程に用いた組成物は、さらに、界面活性剤、ろう、ベントナイトなどのゲル化剤、ラテックス、香料、酸化防止剤およびリン脂質などの化粧品として有効な薬剤、ポリオール(プロピレングリコール、ペンチレングリコール、グリセロール、マンニトール、ソルビトール)、保存剤(特にパラベンおよびフェノキシエタノール)およびそれらの混合物から選択される、少なくとも1種の補助剤を含むことができる。
【0041】
界面活性剤は、水中油型乳化剤から選択されることが好ましい。それらは、特に、ポリエトキシ化ソルビタンエステル(ポリソルベート−20など)、脂肪酸グリセロールエステル、脂肪酸スクロースエステルまたはポリエステル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ポリエーテル変性ポリシロキサン、脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、アルキルポリグリコシドおよび水素化レシチンから、任意に選択される少なくとも1種の化合物であってよいが、このリストは制限するものではない。
【0042】
本発明による方法の最初の工程において、前述の組成物を金型の中に投入し、この金型は、金属、ガラス、セラミック材料、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンなどのポリマー樹脂またはシリコーン系材料などの、好ましくは、100℃の温度、さらには150℃の温度に耐える任意の材料から構成されうる。シリコーン金型は、その方法に場合によって用いられる高い乾燥温度に容易に耐える限り、本発明において使用するのに好ましく、一方では、金型をより成形しやすくするため、他方では、その柔軟性およびペーストの金型に対する粘着力の低さによって成形品の取り出しを一層容易にすることができるため、メークアップに正確な所望の形を与えることができる。したがって、具体的には、アンダーカット形状を有する金型を提供することができる。さらに、金型の底は、平らなまたはドーム型の可視表面を有する固形組成物を得ることが望まれるかどうかに応じて、平らまたは凹型になりうる。
【0043】
組成物の金型への投入は、任意の手段によって実施することができ、特にこの金型の中に注いでも注入してもよい。本発明による方法の産業上の利用のために、勿論、その方法の工程の少なくとも一部を、自動化装置内で実施することが好ましい。このため、製造装置の所定の位置に金型を保持し、組成物がその装置の外側に流出せず、金型の体積に対して組成物の量を少し過剰に投入することができる固定システムに金型を取り付けることが好ましい。わずかに過剰な量の組成物を投入することによって、その後の加圧および乾燥工程中に起こる収縮現象を見込むことができる。
【0044】
一般に、非常に滑らかな表面を有するメークアップを得ることが望まれるときの場合である、組成物が非常に流動的であり、次に蒸発させようとする揮発性溶媒を大量に含むとき、金型の体積に対して過剰な体積の組成物を投入できることがやはり望ましい。この場合には、組成物があふれ出ないようにするために金型の周囲にカラーを提供することが有用であり得る。
【0045】
組成物を金型に投入した後、本発明による方法の第2の工程は、多孔質材料のシートをこの組成物に施すことにある。
【0046】
このシートは、直接組成物に施されても、グリッドにより組成物から隔てられてもよい。
【0047】
「シート」という用語は、金型の形状および寸法に適合された任意の化学構造、任意の厚さおよび任意の形状の多孔質材料を意味するものと理解される。したがって、円形断面を有する金型の場合には、シートは、金型の直径よりもわずかに小さい直径を有する円板の形状になることが好ましい。一般に、シートの厚さは、0.5〜10mmの間でよく、好ましくは0.5〜3mmの間でよい。このシートは、使い捨てとすることができる。
【0048】
この目的のため、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、金属または合金、ガラス、および羊毛繊維、綿繊維、フェルト繊維などの天然起源またはNylon(登録商標)などの合成起源の不織布から選択された少なくとも1種の材料を含むシートを用いることができる。シートは、ポリエチレンまたはポリプロピレンで構成されることが好ましい。特に、シートを処理して、親水性または疎水性にすることもできる。このタイプのシートは、具体的には、K2 Technologie社よりK2 PLAST(登録商標)という商品名で、またはPorex社より市販されている。変法として、多孔質シートは、繊維で構成されることができ、フェルトの形態でよい。
【0049】
この実施形態も除外されないが、シートは、連続気泡の弾性発泡体でないことが好ましい。
【0050】
これは、本発明によれば、シートが変形せずにそれに直接圧力を加えることができるように十分な剛性、例えば、ガイドロッドref.180042(長さ162mm、重さ47.5g)を装備したP734 Normalab Analis針入度計のSUR半錐ref.180140(直径32mm、高さ16mm、長さ32mm)が、賦形剤のない場合に、5mm厚さのシートの中に1mm未満、好ましくは、0.5mm未満、より好ましくは0.1mm未満沈むような剛性を有することが好ましいからである。
【0051】
しかし、変法として、場合によってはこの方法の残りで用いる、多孔質シートと加圧システムとの間に挿入されるグリッドを提供すると有利である場合には、例えば、ろ紙もしくはステンレス鋼製の細目網で作られた、織布で作られたまたはNylon(登録商標)で作られた、より柔軟な多孔質シートを用いることができる。
【0052】
多孔質材料のシートの孔の平均直径は、5〜180μmの間、好ましくは10〜90μmの間、より好ましくは20〜55μmの間である。したがって、シートは、粉末を金型の中で容易に保持することができ、したがって、より大きな寸法の孔を有する多孔質材料で不可能である、所望の質および量の組成物を、再現性よく有する化粧品の生産を保証することができる。
【0053】
シートは、組成物を、それが凝固したときに、シートに付着させるのに適した表面のむらを備えることができると有利である。これらのむらは、特に、同じ中心をもつ突起または溝の形になってもよく、前述の目的を達成することができる他のいかなる形状になってもよい。
【0054】
変法として、シートは、前記凝固した組成物を前記シートに付着させるのに適した表面のむらを有する材料と組み合わせることができる。例えば、シートは、不織布材料から構成されてもよく、プラスチックメッシュは、このシートに溶結または結合することができる。別の可能性として、グリッドは、シートから離れたところに置くことができ、組成物に浸漬するのに適しうる。このグリッドは、例えば、ハニカムスクリーンの中央に取り付けることができ、放射状の羽根および/またはピンを装備したクラウン(crown)から構成されてもよい。変法として、半円の形状をとることができる。その場合は、例えば、シートは、グリッドの上に留めることができる。さらに、スクリーンは、それ自体が、場合によっては文字またはデザインなどの浮き彫りを有するコアを備え、この方法に従って得られた化粧品の周囲面に像を付与するように、但しコアが製品を通して見えないように、組成物によってその両方の面が覆われるよう意図することができる。
【0055】
グリッドがシートと組み合わされるこれらの実施形態は、その取扱いおよびその包装を容易にすることを目的として十分な固さを得られる化粧品に付与することができる。さらに、これらの実施形態において、この方法の最後に、直接または間接的にシートに付着させ、それによりそれを販売することを目的として容器に直接投入されるのに適した凝固した組成物を含む固形生成物を得ることができ、シートは、容器に挿入されるために、例えば、スナップ止めシステムを用いて、または容器の寸法に対するシートの寸法の簡単な調整によって、容器の中の所定の位置に保持されるようにデザインされる。
【0056】
本発明による方法のこの工程において、シートは、個別の実体として、必ずしも組成物の上に直接または前述のグリッドを介して配置されないことに留意されたい。変法として、シートは、後述の第3の工程で用いるプレッサー部材の端に付着させることができる。
【0057】
本発明による方法の第3の工程において、例えば、(微細粉末状材料が金型の底に落ちる場合、および上清が流体結合剤を含むまたは流体結合剤から構成される場合に)組成物を放置して自然にデカントした後または組成物を遠心した後、あるいは、好ましくは任意の手段によって、特にピストンでシートに圧力を加えることにより、組成物に含まれる揮発性溶媒を前述のシートに通す。後者の場合には、加えられる圧力は、10〜350mmのシートの直径に対して、有利には5〜400kgの間であり、より好ましくは10〜250kgの間であり、さらには、150〜250kgの間である。当業者は、使用するシートの寸法および所望の化粧品品質に応じて圧力を調節する方法を理解するだろう。
【0058】
このような場合には、固形化粧用生成物を製造する装置において、金型の底に適用され、加えられた圧力の影響下でそれを変形させないように意図されているアンビルまたはカウンター形のシステムを提供すると有利である。
【0059】
このようにして、この第3の工程で、部分的に固形の組成物が得られる。
【0060】
本発明による方法の第4の工程は、組成物から排出される揮発性溶媒を除去することにある。この工程は、陰圧での吸引によって、(裏返す場合には)重力によって、または前記組成物と反対側のシートの表面にブロッターを形成する吸水材料の適用によって実施することができる。本発明によれば、陰圧での吸引方法が好ましい。
【0061】
本発明による方法の第5の工程において、特に、空気中で、赤外線で、マイクロ波で、低圧で、またはオーブンで乾燥することによって凝固を実施する。この乾燥工程の目的は、場合によっては組成物に残っている水などの揮発性溶媒を除去することである。これを行うために、組成物を、オーブンで35〜150℃、好ましくは80〜120℃の温度で乾燥することが好ましい。通常、組成物の完全な乾燥は、これらの条件で30分〜3時間で達成することができる。
【0062】
乾燥後、金型を除去し、場合によっては、シートも同様に除去して、それまで金型の底と接触させていた表面を見えるようにすることができ、容器の中に挿入させるのに適した「メークアップ」タイプの固形生成物を得ることができる。
【0063】
金型の底が、例えば、得られる化粧品の可視表面に浮き彫りを付与することを目的としたアンダーカットを装備している場合には、生成物の成形品の取り出しを容易にするために金型の底に陰圧をかけることが有用となり得る。
【0064】
本発明の他の対象は、上記の方法によって得ることのできる固形化粧用生成物である。この方法の最後の工程が多孔質シートの除去を含むかどうかに応じて、この生成物は、前記シートの上に置くことができるか、または置くことができない固体ブロックの形態となる。
【0065】
前述のことから、金型の形状および場合によってはこの金型の底に刻印されたデザインに応じて、本発明によれば、任意の形状、特にドーム型または正方形の形状になり、へこみとしてまたは浮き彫りの形で刻印された、任意のタイプのパターン、ロゴまたはデザインを装備した可視表面を有する固形化粧用生成物を得ることができることが理解される。成分、および使用する組成物に用いた流体結合剤の量次第で、または金型の外観、性質および/または処理次第で、該生成物の表面は、多少滑らかであっても光沢があってもよく、さらには、まだらな外観を有してもよい。変法として、本発明による方法に従って、流体結合剤のいくつかを除去する前に金型の中で重ね合わせた様々な組成物に対応する、様々な色彩または陰影の、無作為または別々に混合した、または異なる粉末もしくはテクスチャーの層から構成されるメークアップを製造することができ、この場合において、これらの組成物に用いた染料は、有利には水溶性でない。
【0066】
得られた固形生成物の、容器からの取り出しおよび皮膚への塗布は、任意の手段によって、特に、ブラシ、化粧用パフ、スポンジまたは指を用いて行うことができる。
【0067】
本発明に従って得られた固形生成物は、特に、微細粉末の形でも注型により押し固められたクリームの形態でもよく、具体的には、アイシャドー、頬紅、マスカラ、唇もしくは身体をメークアップするための製品、またはファンデーションとして用いることができる。固形生成物は、特に、身体および/または顔のすべてまたは一部をメークアップし、かつ/またはそれらに芳香を与えるために用いることができる。
【0068】
したがって、本発明の他の対象は、前述のように、アイシャドー、頬紅、マスカラ、唇もしくは身体用メークアップ製品、またはファンデーションなどの化粧品の使用である。
【0069】
本発明による方法に用いることのできる化粧用組成物を、単なる例証としてのみ非限定的に例示する。
【実施例】
【0070】
固形化粧用組成物
そのINCI名(大文字)またはその作用(小文字)によって特定された以下の成分を含む組成物(量は重量%で記載)を、当業者の従来の手法により調製した。
【0071】
組成物A(アイシャドー)
【表1】

【0072】
組成物B(ファンデーション)
【表2】

【0073】
微細粉末状相5gを、前述の例に挙げた成分などの結合剤相7gと混合した。
【0074】
メークアップを製造するために用いることができるペースト状の組成物が得られた。
【0075】
組成物C(頬紅)
【表3】

【0076】
この微細粉末状相5gを、以下の結合剤相7gと混合した。
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形化粧用生成物の製造方法であって、
1)少なくとも1種の粉末、および揮発性溶媒を含む少なくとも1種の流体結合剤を含む組成物を底および開口部を有する金型に投入する工程と;
2)前記組成物に直接接触させるか、またはグリッドで前記組成物から分離させて、5〜180μmの平均孔径を有する多孔質材料のシートを、前記組成物に施す工程と;
3)前記揮発性溶媒の少なくとも一部を前記シートに通す工程と;
4)前記シートに通した揮発性溶媒を除去して、部分的に凝固した組成物を得る工程と;
5)前記部分的に凝固した組成物を乾燥させて、凝固した組成物を得る工程と;
6)場合によって、前記金型および/または前記シートを除去する工程と;
7)前記金型の底と接触していた表面が見えるように、前記凝固した組成物を容器に入れる工程とを含む方法。
【請求項2】
前記粉末が、タルク、天然または合成のセリサイトなどの雲母、硫酸カルシウムまたは硫酸バリウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、シリカならびにヘクトライト、ベントナイト、ラポナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウムおよびトリメチルシロキシケイ酸などのケイ酸塩、カオリンなどの粘土、窒化ホウ素、炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウム、ヒドロキシルアパタイト、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル、デンプン、オクテニル無水コハク酸によって変性されたデンプンのアルミニウム塩またはカルシウム塩、微結晶セルロース、塩化ビニリデン/アクリロニトリルコポリマーの中空ミクロスフェア、ポリアミド(ホモポリマーおよびコポリマー)、ポリ−β−アラニン粉末、ポリエチレンまたはポリプロピレン粉末、ポリスチレン粉末、ポリウレタン粉末、ポリエステル粉末、特にポリメチルメタクリラート粉末、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末、ポリメチルシルセスキオキサンなどのシリコーン樹脂、シリコーンエラストマー粉末、ラウロイルリシン、シルク粉末またはパール粉末および合成金雲母、また石けん(ステアリン酸マグネシウムまたはミリスチン酸マグネシウム)、鉄酸化物、チタン酸化物、マグネシウム酸化物または亜鉛酸化物、フェリックブルー、群青、酸化クロム、酸化マンガン、また複合顔料およびゴニオクロマチック顔料、真珠光沢顔料、干渉顔料、光発色性顔料または熱変色性顔料、カーボンブラック、D&C型顔料、特にコチニールカルミンに基づくレーキ、バリウム、ストロンチウム、カルシウムおよび/またはアルミニウムに基づくレーキ、ホウケイ酸ナトリウムまたはホウケイ酸カルシウム、有機顔料および/または二酸化チタンまたはオキシ塩化ビスマスなどの鉱物顔料で覆われた雲母、有機顔料および/または酸化鉄、フェリックブルーまたは酸化クロムなどの鉱物顔料で覆われた雲母−二酸化チタン、ならびに、オキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料、ポリエチレンテレフタラートまたはポリウレタンに基づくフレークおよびアルミニウム系パール剤から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記粉末が、硫酸カルシウムを含まないことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記粉末が、好ましくは、トリイソステアリン酸イソプロピルチタンを介してシリカミクロスフェアに結合したエチレン/メタクリラートコポリマーの中空ミクロスフェアから構成された、少なくとも1種の35〜50μm多孔質粉末をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
第1の工程で用いた組成物が、組成物の全重量に対して40〜70重量%の流体結合剤を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記流体結合剤が、揮発性溶媒80〜100重量%、好ましくは揮発性溶媒90〜100重量%を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記多孔質材料のシートが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、金属または合金、ガラス、および天然起源または合成起源の不織布から選択された少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記多孔質材料のシートが、連続気泡弾性発泡体ではないことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記揮発性溶媒が、前記シートに5〜400kg、好ましくは10〜250kgの圧力を加えることにより除去されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1の工程に用いた組成物が、ゲル化ポリマー、少なくとも1種の界面活性剤、場合によって、水を含む油性分散液、特に、水素化ポリイソブテンならびにステアリン酸ポリグリセリルおよびヒマワリリン脂質を含むヒマワリ種子油の混合物中のアクリルコポリマーの分散液を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記シートが、前記凝固した組成物を前記シートに付着させるのに適した表面のむらを備えていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記シートが、前記凝固した組成物を前記シートに付着させるのに適した表面のむらを備えた材料と組み合わされることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記金型がシリコーンで作られていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に従って得ることのできる固形化粧用生成物。
【請求項15】
アイシャドー、頬紅、マスカラ、唇もしくは身体用のメークアップ製品またはファンデーションとしての、請求項14に記載の生成物の化粧品としての使用。

【公表番号】特表2010−531334(P2010−531334A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513899(P2010−513899)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/058065
【国際公開番号】WO2009/000849
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(508283406)シャネル パフュームズ ビューテ (23)
【Fターム(参考)】