説明

地形構造を用いたナビゲーション方法及びシステム

【課題】地形構造に基づいてナビゲートする方法及びシステムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション・システム100のセンサ・エレメント104は、隣接区域の地形構造を、第1及び第2時間において測定し、慣性測定ユニット102は、第1及び第2時点におけるナビゲーション・データを入手する。演算装置106は、地形相関予測モデルに基づいて、第1及び第2時間におけるホスト・プラットフォームの現在状態及び位置を予測し、第1及び第2時間においてセンサ・エレメントからの地形構造の測定値をフィルタリングすることによって形成される三次元確率分布関数を用いて、隣接区域の地形構造の実際の走査場所を決定する。また、演算装置106は、ナビゲーション補助センサ108、IMU102、及びセンサ・エレメント104から受信するデータに基づいて、現在位置を推定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地形構造を用いた値日ゲーション方法及びシステムに関する。
なお、本出願は、譲受人が同一である、2007年2月12日に出願し"SYSTEM AND METHOD FOR MOTION ESTIMATION USING VISION SENSORS"と題する米国特許出願第11/673,893号、及び譲受人が同一である、2007年3月28日に出願し"LADAR-BASED MOTION ESTIMATION FOR NAVIGATION"と題する米国特許出願第11/692,651号に関係がある。これらの出願は、ここで引用したことにより、その内容が本願にも含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
同時の定位及び地図作成技術(SLAM:simultaneous localization and mapping)は、宛先までナビゲートしつつ、同時に周辺地形の地図を生成するために、多数の自律車両プラットフォームにおいて用いられているナビゲーション・プロセスである。SLAMプロセスは、種々のセンサ技術に関しては相違するところはなく、「構造」、即ち、センサからの返答を処理して得た周囲地形を含む地図を生成するためにカルマン・フィルタを備えているのが通例である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、SLMプロセスによって提供されるいずれのナビゲーションも、従来の地形に関する研究又は調査には全く基づいていない。その結果、ナビゲーション・プロセスにおいて、地図作成及び定位(位置決定)に誤差が生ずると、車両の位置推定値の不確実性増大に結びつくことになる。これを通常ナビゲーション・ドリフトと呼んでいる。この不確実性が現在のSLAM実施態様において存在することから、SLAMは信頼性が高い単体ナビゲーション補助とは見なされない。つまり、当技術分野においては、地形構造を用いたナビゲーションに改善が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下の説明において、地形構造を用いた少なくとも1つのナビゲーション方法及びシステムを提案する。特に、一実施形態では、地形構造からナビゲートする方法を提供する。本方法は、定位及び地図の同時作成システムを有するナビゲーション・プラットフォームを実質的に包囲する区域の地形構造の集合を特定する。特定した地形構造毎に、本方法は、ナビゲーション・プラットフォームが前述の区域を横断するに連れて現在のナビゲーション・データを記録していき、特定した局在的地形構造の各々の現ナビゲーション・データを、ナビゲーション・プラットフォームによってアクセスした既存の地形マッピング・データベースからの、既に決定されている地形構造の以前のナビゲーション・データと既定の相関閾値の範囲内で相関付ける。本方法は、特定した地形構造の内少なくとも相関付けたナビゲーション・データから、ナビゲーション・プラットフォームに対する現在地の推定値を供給する。
これら及びその他の特徴、態様、そして利点は、以下の説明、添付した特許請求の範囲、及び添付図面との関連から一層深く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】ナビゲーション・システムの一実施形態のブロック図である。
【図2】地形構造を用いたナビゲーション・システムによって検出する物体の一実施形態のモデル図である。
【図3】地形構造を検出するためにナビゲーション・システムを用いるナビゲーション方法の一実施形態のプロセス図である。
【図4】地形構造からナビゲートする方法の一実施形態のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に記載する種々の特徴は、開示する実施形態に関連する特徴を強調するように描かれている。同様の参照符号は、本明細書の図面及び本文を通じて同様の要素を示すものとする。
以下の詳細な説明は、既存の地形地図からの地形構造を用い、先験的データベース(a priori database)における既存の地形構造を、ほぼリアル・タイムで決定する追加の地形構造と組み合わせるナビゲーションの少なくとも1つの実施形態に関する。例えば、少なくとも1つのナビゲーション・センサ・エレメントが、慣性測定ユニット(IMU)と通信して、地形構造の既存の地図、そのほぼリアル・タイムでの決定、並びに現在ナビゲーション対象となっている区域内におけるあらゆる新しい物体の存在をも含む、あらゆる追加構造から、地形構造相関を規定する。一実施形態では、地図は、以前に特定した陸標(ランドマーク)の地形構造を有するディジタル地形高度(elevation)データ(DTED)データベースを備えている。DTEDデータベースにおいて特定されている区域内に存在する追加構造(物体)のいずれをも特定する疑似リアル・タイム相関を遂行するには、定位及び地図の同時作成(SLAM)機能を有するシステムの視覚型センサ・エレメント又はレーザ型センサ・エレメントのいずれかを用いる。
【0007】
この説明の目的に合わせて、以前に特定されている陸標の地形構造を、先験的データベースに記録されている「確実な」地形構造と称し、新たに特定した物体構造を「不確実な」地形構造と称する。加えて、本明細書において論ずる地形構造相関方法は、SLAMフレームワークを用いた少なくとも1つのナビゲーション方法を含み、確実又は不確実地形構造のいずれにも特定されていない「不一致」(umatched)陸標又は物体構造の現行の追跡によって、相関付けた確実及び不確実地形構造測定値をフィルタ処理する。更に、本明細書において論ずる地形構造によるナビゲーションは、ナビゲーション・システムを有するホスト・プラットフォームからの位置及び高度推定値のあらゆる更新に基づいて、実質的にドリフトのないナビゲーションを提供する。これに関しては、以降で更に詳しく論ずる。
【0008】
図1は、ナビゲーション・システム100の一実施形態のブロック図である。システム100は、少なくとも演算装置106、メモリ・ユニット112、IMU102、及びセンサ・エレメント104を備えている。センサ・エレメント104及びIMU102はそれぞれ、演算装置106に結合されており、運動(例えば、位置、速度、又はそのあらゆる適した組み合わせ)を推定するために、入力データを演算装置106に提供する。メモリ・ユニット112は、動作的に演算装置106と連通するデータベース114を含む。更に、システム100は、任意のナビゲーション補助センサ108及び任意の出力端子110を備えており、これらの各々は、演算装置106と動作的に連通している。図1の実施形態例では、システム100は、特定のホスト・プラットフォーム上に位置するか、又はこれと関連付けられており、ホスト・プラットフォームは、航空機、自動車、人、又は疑似リアル・タイム、多次元SLAMナビゲーション情報を必要とするその他のあらゆるナビゲーション・プラットフォームを含む。
【0009】
一実施態様では、任意のナビゲーション補助センサ108は、グローバル・ポジショニング(汎地球測地)システム(GPS)センサ、磁力計、気圧高度計、ドプラー・レーダ、走行距離計、及びその他のあらゆる適したナビゲーション補助センサ又はセンサ・エレメントの1つである。例えば、システム100は、主要ナビゲーション機能がIMUセンサ・データの処理に基づく場合、慣性ナビゲーション・システムと見なされる。同様に、システム100は、主要ナビゲーション機能が任意の磁力計又は方位ジャイロのようなその他の方位測定方法からの方位測定値、及び任意の走行距離系、ドプラー・レーダ、又はその他の走行距離測定方法からの走行距離測定値に基づく場合、推測航法ナビゲーション・システムと見なされる。慣性ナビゲーション、推測航法、又は慣性及び推測航法の混成も、更に別の可能な実施態様である。
【0010】
IMU102は、少なくとも自由度3の運動を測定する。即ち、IMU102は、3本の直交座標軸に沿った加速度、及び3本の直交座標軸の各々を中心とする角度加速度を測定するセンサを含む。例えば、IMU102は、限定ではないが、3本の座標軸に沿った加速度を得るように構成されている3つまでの線形加速度計、そして同じ3本の座標軸を中心とする角度加速度を測定する3つまでのジャイロスクープを備えている。言い換えると、ジャイロスコープの測定値は、ホスト・プラットフォームの高度又は方位を推定するために用いられ、加速度計の測定値は、位置及び重力の効果を含む速度を推定するために用いられる。以下で更に詳しく説明するが、演算装置106は、IMU102が測定する運動に基づいて、システム100の絶対方位(位置)を決定する。
【0011】
センサ・エレメント104は、図2に関して更に以下で論ずるように、少なくとも1つの地形構造に向けて信号(例えば、レーザ)を送信する。送信された信号は、少なくとも1つの地形構造と相互作用し、変更される。例えば、送信した信号の少なくとも一部は反射(散乱)してセンサ・エレメント104に戻ってくるため、演算装置106がこれを分析する。反射信号のプロパティ変化から、少なくとも1つの地形構造の1つ以上の特性を判定することが可能となる(例えば、少なくとも1つの地形構造の角又は標高点(elevation point)から反射する光)。
【0012】
一実施態様では、センサ・エレメント104は、視覚センサ、距離計、ミリメートル波レーダ、又はレーザ(レーザ検出及び測距レーダ)の少なくとも1つである。尚、センサ・エレメント104は、他の現行の多次元センサ技術及び将来の多次元センサ技術のいずれを用いて信号を放出又は受信するためであっても、適した様式であればいずれの実施態様にも適していることは言うまでもない。例えば、センサ・エレメント104を距離計として具現化すると、光を一方向(例えば、水平方向)に放出することによって、ホスト・プラットフォームにおける距離計から地形構造までの距離を測定する。光が地形構造に向けて発信し距離計まで戻ってくる時間を用いて、地形構造までの距離を判定することができる。同様に、センサ・エレメント104をレーダとして具現化すると、実質的に同時に多数の方向に光を放出することによって、レーダから地形構造までの距離を測定することができる。
【0013】
同様な一実施態様では、センサ・エレメント104をナビゲーション補助センサ108と同時に用いる。例えば、ナビゲーション補助センサ108をGPSセンサとして具現化し、センサ・エレメント104は、GPS衛星信号が利用できないときにはいつでも、又はGPS衛星信号の可用性には関係なくGPSセンサと同時に用いることができる。あるいは、実施形態によっては、ナビゲーション補助センサ108を省略する。このような実施形態では、IMU102からのデータは、センサ・エレメント104からの測定値のみを用いて更新する。
【0014】
演算装置106は、種々のプロセス・タスク、計算、並びに信号及びデータベース114の地形構造の場所を現在のナビゲーション測定値と相関付け、システム100が配置されているデバイスの速度及び位置を判定するため等において、システム100の動作において用いられるその他のデータを発生するために、複数のプログラム命令を備えている。例えば、システム100は、センサ・エレメント104を用いて、IMU102からのIMUデータに基づいて、データベース114に格納されている地形構造を訂正及び更新する。実施形態によっては、IMU102からのIMUデータに基づいて計算した位置を、センサ・エレメント104からの計算した位置と組み合わせる場合もある。他の実施形態では、センサ・エレメント104からの計算した位置を、IMU102からのIMUデータに基づいて計算した位置の代わりに用いる。このような実施形態では、演算装置106は、センサ・エレメント104によって取り込まれる複数の走査において地形構造の場所を推定する。尚、本明細書において論ずる複数の走査とは、複数の線、範囲、又は瞬時的走査(flash scan)の内少なくとも1つを指している。
【0015】
動作において、センサ・エレメント104は、システム100に隣接する区域の地形構造を、第1フレーム内における第1時点で、そして少なくとも1つの第2フレームにおける第2時点で測定する。IMU102は、第1及び第2時点においてナビゲーション・データを入手する。一実施形態では、演算装置106は、第1及び第2時点内におけるシステム100の現在の状態及び位置を、IMU102及びセンサ・エレメント104を用いて予測する。演算装置106は、第1及び第2時点からのシステム100に隣接する区域の地形構造の1つ以上の実際の走査場所を相関付ける。これについては、以下で更に詳しく論ずる。図1の実施形態の例では、演算装置106は、確率分布、又は確率分布関数(PDF)の少なくとも1つの形態を用いて、センサ・エレメント104から得られた測定値に基づいて、三次元までの地形構造の相関付けを行う。
【0016】
少なくとも1つの同様の実施形態では、メモリ・ユニット112は、演算装置106によって第1及び第2時点において得られた地形構造に基づいて、データベース144に地形構造データを格納する。メモリ・ユニット112は、以下で論ずるように、データベース114における第1及び第2時点からのナビゲーション・データに少なくとも部分的に基づいて、第2フレームの少なくとも1つにおける地形構造のナビゲーション・プロパティを記録する。
【0017】
一実施態様では、演算装置106は、IMU102及びセンサ・エレメント104から推定した位置を組み合わせて、更に精度を高めた位置推定値を得る。例えば、演算装置106は、各第1フレームにおける1つ以上の地形構造の第1走査場所を特定し、慣性測定ユニットからの運動データに基づいて少なくとも1つの第2範囲における第2走査場所を選択し、第2走査場所に近いフレーム走査を評価して、少なくとも1つの第2フレームにおける1つ以上の地形構造の実際の走査場所を特定する。次いで、演算装置106は、2つの第1フレーム内にある地形構造の各々の位置推定値を、少なくとも1つの第2フレームにおける地形構造の各々の位置推定値と比較することによって、地形構造の各々を相関付ける。更に、演算装置106は、GPSセンサ108、IMU102、及びセンサ・エレメント104の少なくとも1つから受信したナビゲーション・データに基づいて、位置を推定する。
【0018】
一実施形態では、出力端子110は、以前に特定した陸標、及びシステム100に隣接する区域内にあるその他のあらゆる物体の地形構造を表示し、更に演算装置106から受け取る信号に基づいて、システム100の現在状態及び位置を表示する。実施形態によっては、出力端子110から更に精度が高い位置推定値が(任意に)得られる場合もある。例えば、システム100を用いる自動車(ホスト・プラットフォームとして)は、出力端子エレメント110が供給するナビゲーション・データを用いて、自動車の運転者に、自動車が地図上のどこに位置するか表示する。他の実施形態では、‘893出願に記載されているように、演算装置106は更に精度が高い推定値を用いて、プログラミングされている宛先に到達するために講ずる必要がある措置を決定する。
【0019】
本明細書において論ずる地形構造ナビゲーションを達成するために、演算装置106は、第1時点において処理した走査画像の各々からの地形構造の第1集合の場所を、第2時点において処理した走査画像の各々からの地形構造の少なくとも第2集合の場所と相関付ける。図1の実施形態例では、演算装置106は、IMU102から受信するデータに基づいて第2時点におけるセンサ・エレメント104からの走査における地形構造の各集合の場所と、第1時点において得られた走査における地形構造の第1集合の場所とを予測する。第2画像における地形構造の第2集合の場所の予測については、図2に関連して以下で更に詳細に説明する。一実施形態では、演算装置106は、センサ・エレメント104から供給される三次元(3−D)構造確率分布測定値を用いて、相関付けた地形構造をフィルタリング処理する。例えば、演算装置106は、地形構造の第1及び第2集合間における確率分布に基づいて、ホスト・プラットフォームの位置変化を判定し、フィルタ処理した地形構造測定値の集合に基づいて、データベース114に格納されている地形構造データを更新する。
【0020】
図2は、地形構造を用いるシステム100によって検出される物体208の一実施形態のモデルである。例えば、図2に示すように、図1のセンサ・エレメント104は、時点T1において走査画像A1を取り込み、時点T2において走査画像A2を取り込む。走査画像A1及びA2は、説明のために提示するのであって、限定のためではない。尚、物体208並びに走査画像A1及びA2は、システム100が位置する物体208付近の区域に応じて、処理が様々に変化することは言うまでもない。即ち、図2では物体208を矩形として示すが、他の実施形態では、物体208は、確実、不確実、不一致地形構造を判断するのに適した陸標又は物体であればいずれでもよい(例えば、物体208は、トンネル、建物、タワー、木、川などの1つである)。これらの確実地形構造、不確実地形構造、不一致地形構造については、図2及び図3に関して本明細書において説明するが、画像A1及びA2における周囲走査に対して高いコントラストを有する1つ以上の走査の集合において発見される物体208の幾何学的地形実体(例えば、特定の標高点、輪郭、平面、又は表面)であればいずれでも当てはまる。例えば、地形構造を相関付けるには、地形構造毎に決定した確率分布を用い、時点T1における走査画像A1からの地形構造は、時点T2における走査画像A2の中にある同じ地形構造と実質的に同様の確率分布を有する。
【0021】
図2の実施形態例では、物体208は複数の地形構造202〜202を備えている。また、走査画像A1及びA2の各々には、座標軸204も示されている。座標軸204は、説明のために用意したのであり、必ずしも動作のためではない。即ち、座標軸204は、走査画像A1及びA2の各々における物体208の相対的位置を示す。
【0022】
動作において、センサ・エレメント104は、時点T1において走査画像A1、そして時点T2において走査画像A2を入手する。図2に示すように、物体208は、走査画像A1及び走査画像A2において中心210からのずれが異なっている。一実施態様では、一旦走査画像A1及びA2を取り込んだならば、図1の演算装置106は走査画像A1及びA2の各々において地形構造202〜202の位置を突き止める。一旦地形構造202から202の位置を突き止めたなら、演算装置106は走査画像A1における地形構造202のそれぞれの場所を、走査画像A2における同じ地形構造202と相関付ける。例えば、演算装置106は、走査画像A1における地形構造202の場所を、走査画像A2における地形構造202の場所と相関付ける。適した技術であればいずれでも、地形構造202〜202の位置を突き止められる(例えば、‘893出願において論じられているように、Harrisコーナー検出器及びKanade-Lucas-Tomasi、即ち、KLTコーナー検出器)。先に論じ更に図3と関連付けて詳細に論ずるナビゲーション方法では、システム100は、ドリフトのないSLAM(D−SLAM)ナビゲーションのために少なくとも1つのプロセスを備えており、図1及び図2に提示したナビゲーション・プラットフォームに対して更新した位置及び高度推定値を決定するために、相関付けた測定値をフィルタ処理する。
【0023】
例えば、地形構造202の各々を相関付けたならば、演算装置106は物体208の位置及び高度推定値を決定する。例えば、この実施形態では、システム100を備えているホスト・プラットフォームは、横に傾き、左に曲がり、下方に降下する。ホスト・プラットフォームの移動により、例えば、走査画像A2に描画するような物体208を移動させ右に回転させ、更に走査画像A2において上方に移動させる。図2の実施形態例では、ホスト・プロセッサは物体208に向かって移動し、走査画像A2では物体208が大きくなる。したがって、走査画像A2における地形構造202〜202は、走査画像A1における地形構造202〜202の元の位置(即ち、走査場所)付近には位置しないことになる。
【0024】
演算装置106は、IMU102から受信したIMUデータを用いて、走査画像A2における地形構造202〜202の近似場所を決定する。例えば、演算装置106は、走査画像A1における地形構造202を開始点として突き止める。演算装置106は、時点T1及び時点T2の間における期間中にIMU102から受信したデータに基づいて、地形構造202の場所を前方に伝える(propagate)。場所を前方に伝える際、演算装置106は、地形構造202が位置する区域206を特定する。区域206は、IMU102から得られる測定値の周知の近似誤差によって生ずる。例えば、IMU102が1秒の時間期間中に右へ2メートルの横方向移動を測定したが、約0.1メートル/秒の既知の誤差を有する場合、地形構造202の実際の場所は、T1におけるその場所よりも右に約1.9及び2.1メートルの間となる。演算装置106は、区域206における走査を評価して、走査画像A2における地形構造202の実際の場所を特定する。
【0025】
図2の実施形態例では、演算装置106は、KLTコーナー検出のような、既知の技法を用いて、区域206内における地形構造202の位置を突き止める。走査画像全体ではなく、走査画像A2の区域206に焦点を絞ることによって、演算装置106は、かなり広い区域を検索する既知のナビゲーション・システムよりもかなり速く地形構造202の位置を突き止めることができる。演算装置106は、IMUデータを用いて、地形構造202〜202の場所を推定する。これについては、図3に関連付けて以下で更に論ずる。
【0026】
図3は、地形構造を検出するためにナビゲーション・システムを用いてナビゲートする方法300の一実施形態のプロセス図である。一実施形態では、方法300は、図1及び図2に図示したナビゲーション・システム及びホスト・プラットフォームを用いて地形構造を検出することを目的とする。例えば、少なくとも1つの実施態様では、図3のプロセスにおいて考慮する地形構造を構成するデータは、限定ではないが、ディジタル地形評価データ(DTED)、シャトル・レーダ・トポグラフィ・モデル(SRTM:shuttle radar topography model)データ、MICROSOFT 仮想地球データ、高分解能地形情報(HRTI)データなどを含む。
【0027】
一実施形態では、方法300は、以前に特定した(即ち、先に論じた「確実」地形構造)及び1つ以上の「不確実」又は「不一致」地形構造(即ち、現在測定しているが、ブロック328において表した地形構造データベースの中にはない、又は記録されていない)の組み合わせを用いる。更に、ブロック328の地形構造データベースの少なくとも1つの第1データ構造は、確実、不確実、及び不一致地形構造を含み、これらはほぼリアル・タイムで測定され、少なくとも第2データ構造が、先験的に分かっていた地形構造を格納する。一実施態様では、方法300によって検出した地形構造の1つ以上が、ホスト・プラットフォームが用いるのに適したナビゲーション情報(緯度、経度、高度等のような)を提供する。このナビゲーション情報も、ブロック328においてデータベースのデータ構造に格納される。
【0028】
方法300の説明において更に補助するために、図3に現れる以下の用語の説明は以下のとおりである。
・ナビゲータの状態X:三次元空間(3−D)における位置、速度、及び高度
・陸標の状態XLmk, YLmk:3−D空間における位置であり、YLmkは陸標識別に基づく少なくとも1つの予測地形構造を表す
・ナビゲータの共分散P:ナビゲータの状態の不確実度
・陸標の共分散PLmk:陸標の状態の不確実度
・測定値の共分散R:測定ノイズ
・モデルの共分散Q:システム・モデル(プロセス)のノイズ
・時間間隔k:1回の測定間隔全体の時間
【0029】
動作において、方法300は、第1時点における第1センサ走査においてホスト・プラットフォームの現在地に対する地形構造の第1集合を特定する(例えば、ホスト・プラットフォームに対するセンサの「視野」の中にある地形構造)。図3の実施形態では、状態X、XLmk及び共分散値Q、P、及びPLmkは、時点k=0において初期状態に設定される。特定的な一実施形態では、ナビゲータ及び陸標状態並びに共分散値を、少なくとも1回の測定間隔(例えば、時点k=1のときに)において補正する。これについては、以下で更に詳しく論ずる。
【0030】
方法300は、第1センサ走査からの慣性測定データ、並びに少なくとも部分的に陸標予測モデルに基づいて第1及び第2時点間の時間期間中に位置を検出した地形構造の第1集合を用いて、ほぼリアル・タイムで少なくとも地形構造の第2集合の位置を突き止める(ブロック302)。例えば、ブロック302の陸標予測モデルは、第1センサ走査からの慣性測定データによって供給される少なくとも地形構造の第2集合の位置を突き止める3−D知性相関モデルを備えている。更に、ホスト・プラットフォームの現在の所在地を判定するために、ブロック302の予測モデルは、最初の走査においてホスト・プラットフォーム周囲の区域に隣接する1つ以上の新たな地形構造測定値)たとえば、1つ以上の新たな測定値304)を読み込む。ブロック302の予測モデルからのシステムの現状態に基づいて、方法300により、最初の慣性測定データ及び以下で論ずるホスト・プラットフォームの位置推定に少なくとも部分的に基づいて2回目に受信した少なくとも第2センサ走査における地形構造の第2集合から、少なくとも地形構造の第1集合の位置が突き止められる。
【0031】
方法300は、現在特定されている地形構造の第1及び第2集合を相関付けて、1つ以上の地形構造に関するホスト・プラットフォームの現在位置の推定値を決定する(ステップ306)。一実施態様では、ブロック306における照合モジュールが、現在測定中の地形構造を、データベース及び地図作成モジュール318の中にある地形構造と照合する。図2に関して先に論じたフレーム・モデルを参照すると、現在測定中の地形構造が、データベース及び地図作成モジュール318のデータベース基準フレームにおける既知の場所と一致した場合、一致した地形構造データを補正モジュール320が用いて、データベース基準フレームにおいてホスト・プラットフォームの位置を突き止め、ホスト・プラットフォームの現在地に対して蓄積したあらゆるナビゲーション・ドリフトを実質的に除去する。一実施態様では、ナビゲーション・システム100が、測定した地形構造のいずれをもデータベース及び地図作成モジュール318において以前に特定した地形構造に相関付けることができない場合、方法300は、ナビゲーション・システム100に、補正ナビゲーション・データを供給する。
【0032】
図3に示すように、方法300は、地形構造の第1及び第2集合を比較して、第2集合の「不確実」又は「不一致」地形構造の少なくとも1つが、第1集合の「確実」地形構造の1つ以上と実質的に対応する(即ち、一致する)か否か判断する。現在の地形構造測定値が一致しない場合(例えば、新しい陸標又は物体)、現在の地形構造測定値を不一致インデックスに導く(ブロック308)。対応する現測定値は、一致インデックスに入れる(ブロック310)。不一致地形構造を、地形構造地図ブロック318に加えて地形構造データベースと照合する。これについては、以下で更に詳しく論ずる。
【0033】
一実施態様では、構造拒絶機能モジュール314が、(現在相関付けられている)地形構造の集合の妥当性を判断して、既定の予測閾値を超過する一致地形構造のいずれの予測をも拒絶する。一実施態様では、構造拒絶機能モジュール314は、RANdom SAample Consensus(RANSAC)プログラムを用いて、間違った構造一致を拒絶する。RANSACに関する更なる詳細は、M.A. Fischler, R.C. Bollesによる論文 "Random Sample Consensus: A paradigm for Model Fitting with Applications to Image Analysis and Automated Cartography," Comm. of ACM 24:381-395(June 1981)に見られる。その内容は、ここで引用したことにより、本願にも含まれるものとする。
【0034】
図3のプロセスにおいて用いられるRANSACプログラムは、反復技法を用いて、観察データの集合から数学的モデルのパラメータを推定する。RANSACプログラムは、データを(1)内座層(inlier)(あるモデル・パラメータ集合によって説明することができるデータ点)、及び(2)外座層(outlier)(モデルと一致しないデータ点)に分割する。図3のプロセスの実施形態例では、外座層は地形構造のノイズ即ち誤差のある予測測定値から生ずる可能性がある。例えば、方法300は、予測した一致地形構造集合と相関付けた一致地形構造集合との間において、ほぼ最良の地形構造「候補」を用いて、図3(ブロック316、及び補正モジュール320)に示した測定プロセスの予測状態を補正する。一実施形態では、補正モジュール320は、カルマン・フィルタ、D−SLAMフィルタ等を備えており、予測地形構造測定値を補正して、ナビゲーション・システムに内在するあらゆるナビゲーション・ドリフトを大幅に低減する。
【0035】
再度、(現在特定されている)地形構造の位置突き止めに言及すると、一実施形態では、方法300は、第2センサ走査からの、位置を突き止めた地形構造の各々の確率分布を決定する。確率分布を決定する際、方法300は、第2センサ走査で位置を突き止めた地形構造の各々が、データベース陸標選択モジュール(ブロック312)からの陸標サブマップ・データを用いて位置を突き止めた地形構造YLmkの現在の予測と実質的に同様の構造点コントラスト・レベル(feature point contrast level)を有することを確保する。一実施形態では、図3のプロセスに示すように、陸標サブマップ・データを連続的にほぼリアル・タイムでサンプリングし直して、現在の地形構造予測の確率分布を更に検証する。ブロック312におけるデータベース陸標選択モジュールからの陸標サブマップ・データは、更に、位置を突き止めた地形構造の確率分布を決定する際に第1及び第2センサ走査において用いられた1つ以上のナビゲーション・センサのプロパティ(センサの視野、センサの焦点距離等)も用いる。
【0036】
さらに、一実施態様では、方法300は、同様の地図作成構造において以前は不一致であったが新たに特定した地形構造を、位置を突き止めた地形構造の第1集合として記録する。例えば、ブロック320の補正モジュールが、現在の測定値によって(今では確実な)地形構造の予測状態を補正した後、特定した地形構造の各々の補正位置によって、ブロック318における地形構造地図を更新する。一旦ブロック318における地形構造地図の地形構造の全てが既定の精度に収まったと判断したならば、逆変換機能(ブロック326)を用いて、地形構造と関連のあるナビゲーション・データを変換する。ブロック328において、変換したナビゲーション・データを地形構造データベースにおいて更新する。一実施形態では、ブロック326において逆変換機能によって実行する変換では、図1のセンサ・エレメント104によって観察された(以前は)不確実及び不一致であった地形構造を、ブロック328において、地形構造データベースにおける確実地形構造と同じフォーマットに変換する。
【0037】
データベース及び地図作成モジュール318は、システムの補正状態を用いて、少なくとも部分的に、ホスト・プラットフォームの位置推定値に基づいて、(以前は)不確実及び不一致であった、新たな地形構造を地図の中に新規(追加)地形構造として記録する。一実施態様では、ブロック312におけるデータベース陸標選択モジュール312は、ブロック324における変換機能及びブロック318における地形構造地図を通じて、ブロック328における地形構造データベースを読み取り、不一致地形構造の少なくとも一部を選択し、これを新たなセンサ測定値と照合する。更に、選択された不一致地形構造は、ブロック320の補正モジュールのフィルタ処理した陸標状態でもあり、ブロック322において次の測定値集合のために初期化される。加えて、データベース及び地図作成モジュール318は、補正された地形構造の集合を、ブロック322において、ナビゲーション・システムの出力端子110に、システムの補正状態として提供する。
【0038】
図4は、地形構造からナビゲートする方法の一実施形態のフロー図である。該方法400は、「確実」地形構造の既存の地形マッピング・データベースに基づく地形構造の予測及び決定を目的としており、一実施形態では、方法400は、既存の地形マッピング・データベースに含めようとする追加の「不確実」及び「不一致」地形構造を記録する。例えば、方法400は、ナビゲーション・プラットフォームを実質的に包囲する区域の地形構造の集合を特定する。ナビゲーション・プラットフォームは、定位及び地図同時作成システムを有する(ブロック402)。一実施態様では、方法400は、地形相関予測モデル(図3に関して先に論じた予測モデルと同様)から現在の位置推定値を特定する。地形相関予測モデルは、ナビゲーション・システムの少なくとも1つのセンサ・エレメントからの1つ以上の既に特定されている地形構造測定値と照合する。特定した地形構造毎に、方法400は、ナビゲーション・プラットフォームが前述の区域を横断するに連れて、現在のナビゲーション・データを記録していく(ブロック404)。一実施態様では、方法400は、特定した地形構造を含む区域のナビゲーション・データを記録して、ほぼリアル・タイムで、ナビゲーション・システムの少なくとも1つのセンサ・エレメントで測定し特定した地形構造の1つ以上の確率分布を決定する。
【0039】
方法400は、特定した地形構造の各々の現ナビゲーション・データを、ナビゲーション・プラットフォームによってアクセスした既存の地形マッピング・データベースからの、既に決定されている地形構造の以前のナビゲーション・データと相関付ける(ブロック406)。相関付けたナビゲーション・データが既定の相関閾値を上回る場合(ブロック408)、方法400は、記録したナビゲーション・データが既定の相関閾値内に収まるまで、ブロック406の処理を繰り返す。一実施態様では、方法400は、現ナビゲーション・データを以前のナビゲーション・データと比較して、現在特定されている地形構造の少なくとも1つが、既存の地形マッピング・データベースの中にある、既に決定されている地形構造の1つ以上と一致するか否か判断する。図3に関連して先に論じたように、方法400は、相関付けたデータの妥当性を判断して、既定の相関閾値を上回るサンプル比較のいずれをも除去する。特定した地形構造の少なくとも相関付けられたナビゲーション・データから、方法400により、ナビゲーション・プラットフォームに対する現在地推定値が提供される(ブロック410)。一実施形態では、方法400は、ナビゲーション・プラットフォームの現在地推定値を用いて、特定されている局在的地形構造の各々の所在地を予測する。更に、方法400は、予測した地形構造所在地の内、既に決定されている地形構造の以前のナビゲーション・データの中には見つからないものを、ナビゲーション・プラットフォームによってナビゲートし、既存の地形マッピング・データベースに記録すべき追加の地形構造として組み込む。図3に関して先に論じたように、一実施態様では、追加の地形構造は、既に決定されている地形構造の既存の地形マッピング・データベースに適した表現に変換される。
【0040】
本明細書において記載した方法及び技法は、プログラマブル・プロセッサ内に装備されたディジタル電子回路及びソフトウェア(又はファームウェア)の組み合わせで実現することができる。これらの技法を具現化する装置は、しかるべき入力デバイス及び出力デバイス、プログラマブル・プロセッサ、並びに当該プログラマブル・プロセッサによる実行のためにプログラム命令を有形的に具現化する記憶媒体を含む。これらの技法を具現化するプロセスは、命令のプログアムを実行して、入力データに対して動作ししかるべき出力データを発生するプログラマブル・プロセッサによって行われる。これらの技法は、プログラマブル・システム上で実行可能な1つ以上のプログラムにおいて実現することができ、プログラマブル・システムは、データ記憶システムからデータ及び命令を受信する(及びデータ及び命令をデータ記憶システムに送信する)ように結合されている少なくとも1つのプログラマブル・プロセッサと、少なくとも1つの入力デバイスと、少なくとも1つの出力デバイスとを含む。一般に、プロセッサはリード・オンリ・メモリ(ROM)及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)の少なくとも1つから命令及びデータを受け取る。加えて、コンピュータ・プログラム命令及びデータを有形的に具現化するのに適した記憶媒体は、任意形態の不揮発性メモリを含み、一例として、半導体デバイス、内部ハード・ディスク及びリムーバブル・ディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、並びにその他のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。前述のいずれでも、特殊設計の特定用途集積回路(ASIC)によって補足すること、又はこれらに組み込むこともできる。
【0041】
情報は、ネットワーク又はその他の通信接続(ハードワイヤ、ワイヤレス、あるいはハードワイヤ又はワイヤレスの組み合わせ)を通じてコンピュータに転送又は提供されるが、コンピュータはその接続をコンピュータ読み取り可能媒体として見なす。つまり、このような接続はいずれも、コンピュータ読み取り可能媒体と等価であると考えられる。前述の組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲に含まれるものとする。
この説明は、例示の目的のために呈示したのであり、全てを網羅することや、開示した実施形態に限定されることを意図するのではない。変形や修正が可能であるが、これらは以下の特許請求の範囲に該当するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション・システムであって、
前記ナビゲーション・システムに隣接する区域(エリア)の地形構造を、第1時間において、第1フレーム内に測定し、更に第2時間において、少なくとも1つの第2フレーム内において測定するように動作可能なセンサ・エレメントと、
前記第1及び第2時点におけるナビゲーション・データを入手するように動作可能な慣性測定ユニット(IMU)と、
前記IMU及びセンサ・エレメントに結合されている演算装置であって、
少なくとも部分的に地形相関予測モデルに基づいて、前記第1及び第2時間間隔における前記ナビゲーション・システムを有するホスト・プラットフォームの現在状態及び位置を予測し、
前記第1及び第2時間において前記センサ・エレメントから供給される地形構造測定値をフィルタリング処理することによって形成される三次元確率分布関数を用いて、前記ナビゲーション・システムに隣接する前記区域の地形構造の1つ以上の実際の走査場所を決定する
ように構成されている演算装置と
を備えていることを特徴とするナビゲーション・システム。
【請求項2】
請求項1記載のナビゲーション・システムにおいて、該システムは更に、前記演算装置に結合されている出力端子を備えており、該出力端子は、
以前に特定されている陸標と、前記ナビゲーション・システムに隣接する前記区域内に存在する任意の追加物の不一致及び不確実物体の地形構造も表示し、
前記演算装置から受信する信号に基づいて、前記ナビゲーション・システムの現在状態及び位置を表示する
ために使用されることを特徴とするナビゲーション・システム。
【請求項3】
請求項1記載のナビゲーション・システムにおいて、該システムは更に、
前記演算装置に結合されている、汎地球測地システム(GPS)センサ、磁力計、気圧高度計、ドプラー・レーダ、又は走行距離計の1つからなるナビゲーション補助センサであって、前記演算装置は、前記ナビゲーション補助センサ、IMU、及びセンサ・エレメントの少なくとも1つから受信するナビゲーション・データに基づいて、位置を推定するように構成されている、ナビゲーション補助センサと、
前記演算装置と動作的に連通するメモリ・ユニットであって、
前記演算装置によって前記第1及び第2時間の少なくとも1つにおいて得られたナビゲーション・データに基づいて、定位及び地図同時作成のために、地形データのデータベースを格納し、
前記第1及び第2時間において得られたナビゲーション・データに基づいて前記少なくとも1つの第2フレームにおける前記地形構造の確率分布を決定するために、前記センサ・エレメントのナビゲーション・プロパティを記録する
よう構成されているメモリ・ユニットと
を備えていることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−294214(P2009−294214A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−138260(P2009−138260)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】