説明

基板搬送方法及び基板搬送装置

【課題】 基板の搬送時間が長くなるのを防ぎつつ、設備のレイアウトを容易に変更可能な基板搬送方法を提供する。
【解決手段】 基板搬送方法は、作業完了を検知する作業完了検知ステップS100と、基板搬送装置100が最上流、中流及び最下流の何れの位置にあるかを特定する位置特定ステップS102と、作業完了が検知された後に、特定された位置が最下流である場合には、作業が完了したことを上流に通知し、特定された位置が中流である場合には、下流の作業完了を確認した上で、作業が完了したことを上流に通知する作業完了通知ステップS116,S124と、特定された位置が中流又は最下流である場合には、作業完了通知ステップS116,S124の後に基板1を下流に搬送し、特定された位置が最上流である場合には、作業の完了が検知され、下流の作業完了を確認した上で、基板1を下流に搬送する搬送ステップS110とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶パネルなどの基板を搬送する基板搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液晶パネルなどの基板に対して半導体チップなどの部品を実装するための作業を行い、作業完了後に、その基板を搬送する基板搬送装置が提供されている。
このような基板搬送装置は、複数台が一列に連なるように配列されて用いられる場合がある。この場合、各基板搬送装置は、基板に対してそれぞれ互いに異なる作業を行い、作業完了後には、その基板を隣の基板搬送装置に搬送する。これにより、基板に対する生産ラインが構成される。
【0003】
具体的に、基板搬送装置は、基板に対する作業が完了すると、生産ラインの下流の基板搬送装置に対して、基板を下流に搬送しても良いかを問い合わせ、搬送しても良いとの応答を得た後に、基板を下流に搬送する。そして、基板搬送装置は、上流から次の作業対象となる基板が搬送されていれば、その基板に対する作業を実行する。また、基板搬送装置は、生産ラインの上流の基板搬送装置から、基板を自らに搬送しても良いかといった問い合わせを受けたときには、自らに基板が搬入されて載置されるスペースがあることを確認して、搬入しても良いとの応答を上流に行う。このように各基板搬送装置は、それぞれ下流に基板が載置されるスペースが確保されているか否かを確認して、作業完了後の基板を下流に搬送する。したがって、上記従来の基板搬送装置では、一生産ラインにおける作業時間又は搬送時間が長くなってしまう。
【0004】
また近年、液晶パネルなどの基板は拡大の傾向にある。したがって、上記従来の基板搬送装置では、自らの上記スペースに液晶パネルが載置されたときには、その載置された液晶パネルが作業中の液晶パネルに接触してしまい、不具合を生じさせてしまうことがある。
【0005】
一方、上述のような作業を行うユニットを複数備え、基板を各ユニット間で搬送する基板搬送装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。つまり、このような特許文献1の基板搬送装置は、1台の装置で上述の生産ラインを構成している。
【0006】
このような特許文献1の基板搬送装置は、各ユニットにおける作業が完了すると、その各ユニットで作業された複数の基板を下流のユニットへ同時に搬送する。
したがって、上記特許文献1の基板搬送装置では、上記従来の基板搬送装置のように下流に基板を載置するためのスペースが確保されていることを確認することなく、そのスペースが確保されるのを見越すように、各ユニットで作業された複数の基板を下流に同時に搬送するため、一生産ラインにおける作業時間又は搬送時間を短縮し、基板の接触による不具合も抑えることができる。
【特許文献1】特開2001−228452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の基板搬送装置では、各ユニットのレイアウトを変更するときには、基板を搬送するための制御内容を、その変更後のレイアウトに応じた制御内容に変更する必要があり、レイアウトの変更に手間がかかるという問題がある。
【0008】
例えば、上記特許文献1の基板搬送装置は、ユニットA、ユニットB、ユニットC、及びユニットDを備え、これらのユニットがそれぞれ一列に互いに接続したレイアウトを有している。ここで、そのレイアウトを、ユニットA及びユニットBと、ユニットC及びユニットDとが分離したレイアウトに変更すると、ユニットA及びユニットBと、ユニットC及びユニットDとのそれぞれに対して制御内容の変更を要する。即ち、各ユニットの合計4つの基板を同時に搬送するといった制御内容を、2つの基板を同時に搬送するといった制御内容に変更する必要がある。その結果、ユニットA及びユニットBと、ユニットC及びユニットDとは非同期に、それぞれ独立して基板の搬送を行う。一方、そのユニットA及びユニットBと、ユニットC及びユニットDとを接続して、元のレイアウトに戻す場合には、4つの全てのユニットの同期を取るように、制御内容も元に戻す必要がある。
【0009】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、基板の搬送時間が長くなるのを防ぎつつ、設備のレイアウトを容易に変更可能な基板搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る基板搬送方法は、複数の装置が一連に接続することで構成される基板の生産ラインにおける、1つの前記装置が前記基板に対して所定の作業を行って前記基板を下流に搬送する方法であって、前記所定の作業の完了を検知する作業完了検知ステップと、前記装置が、前記生産ラインの最上流、中流及び最下流のうち何れの位置にあるかを特定する位置特定ステップと、前記作業完了検知ステップで作業の完了が検知された後に、前記位置特定ステップで特定された位置が最下流である場合には、作業が完了したことを上流に通知し、前記位置特定ステップで特定された位置が中流である場合には、下流の作業完了を確認した上で、作業が完了したことを上流に通知する作業完了通知ステップと、前記位置特定ステップで特定された位置が中流又は最下流である場合には、前記作業完了通知ステップの後に基板を下流に搬送し、前記位置特定ステップで特定された位置が最上流である場合には、前記作業完了検知ステップで作業の完了が検知された後に、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した上で、基板を下流に搬送する搬送ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
これにより、複数の装置を接続して生産ラインを構成した場合に、例えば、最下流の装置から上流の装置へと順に最上流の装置にまで作業完了の通知がなされて、最上流の装置での作業が完了しているときには、生産ラインの全ての装置は、作業完了の通知が行われたときを適当なタイミングとして基板を下流に搬送するため、全ての装置で同期して基板を下流に搬送することができ、生産ラインの基板の搬送時間が長くなるのを防ぐことができる。また、作業完了の通知が最下流の装置から上流の装置へと順になされて、中流の装置が作業中であるときには、作業完了の通知はその中流の装置より上流には行われないこととなるが、その中流の装置よりも下流の全ての装置が、作業完了の通知が行われたときを適当なタイミングとして基板を下流に搬送するため、これらの装置で同期を取り、上述と同様に、基板の搬送時間が長くなるのを防ぐことができる。さらに、各装置が生産ラインのどの位置にあるかを特定してその位置に応じた動作を行うため、各装置の制御内容を変更することなく生産ラインのレイアウトを容易に変更することができる。例えば、4つの装置から生産ラインを構成したときには、これら4つの装置に上述のような同期を取った動作を実行させることができる一方で、その生産ラインのレイアウトを変更して、それぞれ2つの装置からなる2つの生産ラインを構成したときには、各装置の制御内容を変更することなく、各生産ラインで装置間の同期を取った動作を実行させることができる。
【0012】
また、前記搬送ステップは、前記位置特定ステップで特定された位置が最上流である場合には、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した後に、基板の搬送を下流と同期して実行するための同期信号を下流に出力し、位置特定ステップで特定された位置が中流である場合には、上流からの同期信号を取得して前記同期信号を下流に出力する同期信号伝送サブステップと、前記位置特定ステップで特定された位置が最上流又は中流である場合には、前記同期信号伝送サブステップで前記同期信号が下流に出力された後に、基板を下流に搬送し、前記位置特定ステップで特定された位置が最下流である場合には、上流から同期信号を取得した後に、基板を下流に搬送する同期搬送サブステップとを含むことを特徴としても良い。
【0013】
これにより、複数の装置を接続して生産ラインを構成した場合に、例えば、最下流の装置から上流の装置へと順に上流の装置まで作業完了の通知がなされて、最上流の装置で作業が完了しているときには、最上流の装置から下流の装置へ順に最下流の装置にまで同期信号が伝送され、生産ラインの全ての装置は、その同期信号の伝送を適当なタイミングとして基板を下流に搬送するため、上述と同様、全ての装置で基板搬送の同期を取ることができ、基板の搬送時間が長くなるのを防ぐことができる。また、作業完了の通知が最上流の装置に通知されて全ての装置の作業が完了した後に、同期信号が伝送されるため、確実に全ての装置の同期を取ることができる。
【0014】
なお、本発明は、上述の基板搬送方法のプログラムや、そのプログラムを格納する記憶媒体、その基板搬送方法を用いた基板搬送装置並びにシステムとしても実現することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の基板搬送方法は、基板の搬送時間が長くなるのを防ぎつつ、設備のレイアウトを容易に変更することができるという作用効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態における基板搬送装置について図面を参照しながら説明する。
本実施の形態における基板搬送装置は、液晶パネルの基板にTCP(Tape Carrier Package)といった部品を実装するための作業を行ってその基板を搬送するものであって、他の基板搬送装置と接続されることで、その基板に対する生産ラインを構成する。
【0017】
図1は、本実施の形態の基板搬送装置を用いて生産ラインが構成された状態を示す図である。
この図1に示すように、4つの基板搬送装置100は一列に接続されて生産ラインLを構成する。
【0018】
以下、4つの基板搬送装置100をそれぞれ区別するために、生産ラインLの最も上流に位置する基板搬送装置100を最上流機101、その最上流機101の次に下流に位置する基板搬送装置100を第1中流機102、その第1中流機102の次に下流に位置する基板搬送装置100を第2中流機103、生産ラインLの最も下流に位置する基板搬送装置100を最下流機104とする。
【0019】
最上流機101は、生産ラインLで作業対象となる基板1を最初に受け取って、その基板1に対してACF(Anisotropic Conductive Film)を貼り付け、その基板1を下流の第1中流機102に搬送する。第1中流機102は、最上流機101から搬送された基板1に対して部品を仮圧着し、その基板1を第2中流機103に搬送する。第2中流機103は、第1中流機102から搬送された基板1に仮圧着された一部の部品を本圧着し、その基板1を最下流機104に搬送する。最下流機104は、第2中流機103から搬送された基板1に仮圧着された残りの部品を本圧着して、下流に基板1を搬送する。
【0020】
このように生産ラインLでは、基板1は、上流から下流へと、最上流機101、第1中流機102、第2中流機103、及び最下流機104の順に各基板搬送装置100に搬送され、各基板搬送装置100によって作業される。
【0021】
図2は、本実施の形態における基板搬送装置100の構成を示す構成図である。
このような基板搬送装置100は、上述の作業を行う作業部110と、作業対象となる基板1が載置されることで、生産ラインLの上流からその基板1を受け取る基板受け部120と、基板受け部120に載置された基板1を作業部110や下流などに搬送する搬送部130と、下流に接続される他の基板搬送装置との間で信号の入出力を行う下流入力部141及び下流出力部142と、上流に接続される他の基板搬送装置との間で信号の入出力を行う上流入力部151及び上流出力部152と、搬送部130などを制御する制御部160とを備えている。
【0022】
本実施の形態における基板搬送装置100は、生産ラインLが構成されたときに、その生産ラインLにおける基板1の搬送時間が長くなるのを防ぎつつ、その生産ラインLのレイアウトを容易に変更することができる点に特徴がある。
【0023】
作業部110は、例えば液晶パネルの基板1にACFを貼り付けたり、その基板1にTCPを仮圧着又は本圧着したりするといった作業を行う。そして、作業部110は、作業が行われているか、又は完了しているかといった作業状況を示す作業状況信号を制御部160に出力する。
【0024】
搬送部130は、基板1を載せるための円盤131を有し、制御部160からの制御に応じてその円盤131を移動させることで、その円盤131に載せられた基板1を搬送する。具体的に、搬送部130は、基板受け部120にある基板1をその円盤131に載せ変えて吸着させる。そして、搬送部130は、円盤131を基板1に沿った方向に移動させることで、円盤131に載置された基板1を作業部110に搬送する。作業部110で基板1に対する作業が完了すると、搬送部130は、円盤131を移動させることで、その基板1を下流に搬送する。即ち、基板搬送装置100よりも下流に他の基板搬送装置が接続されていれば、搬送部130は、その他の基板搬送装置の基板受け部に基板1を搬送し、基板搬送装置100よりも下流に他の基板搬送装置が接続されていなければ、搬送部130は、生産ラインL外に基板1を搬送する。
【0025】
下流入力部141は、下流に接続される他の基板搬送装置から、その下流の基板搬送装置での作業が完了していることを、ONの状態で知らせる作業完了信号と、下流の基板搬送装置が稼動中であることを、ONの状態で知らせる稼動中信号とを取得する。
【0026】
下流出力部142は、制御部160からの制御に応じて、同期した動作を開始する旨を知らせる内容の同期信号と、基板搬送装置100が稼働中であることを、ONの状態で知らせる稼働中信号とを、下流に接続される他の基板搬送装置に出力する。
【0027】
上流入力部151は、上流に接続される他の基板搬送装置から、上述と同様の同期信号と、その上流の基板搬送装置が稼働中であることを、ONの状態で知らせる稼働中信号とを取得する。
【0028】
上流出力部152は、制御部160からの制御に応じて、作業部110での作業が完了したことを、ONの状態で知らせる作業完了信号と、基板搬送装置100が稼働中であることを、ONの状態で知らせる稼働中信号とを、上流に接続される他の基板搬送装置に出力する。
【0029】
制御部160は、作業部110からの作業状況信号に基づいて、作業部110での作業の完了を検知する作業完了検知部161と、基板搬送装置100が生産ラインLの最上流、中流、及び最下流のうち何れの位置にあるかを特定する位置特定部162と、上流に接続される他の基板搬送装置に、作業の完了を通知する作業完了通知部163と、下流出力部142を制御して同期信号を下流に出力させる同期信号伝送部164と、同期信号の入出力に基づいて搬送部130に基板1を搬送させる搬送制御部165とを備えている。
【0030】
制御部160の位置特定部162は、下流入力部141及び上流入力部151で取得された稼動中信号に基づいて、生産ラインLにおける基板搬送装置100の位置が最上流、中流、及び最下流の何れであるかを特定する。
【0031】
即ち、位置特定部162は、下流及び上流の基板搬送装置からの稼動中信号がONのときには、基板搬送装置100の位置が中流であること、即ち基板搬送装置100が上述の第1中流機102又は第2中流機103であることを特定する。また、位置特定部162は、下流の基板搬送装置からの稼働中信号のみがONのときには、基板搬送装置100の位置が最上流であること、即ち基板搬送装置100が上述の最上流機101であることを特定する。さらに、位置特定部162は、上流の基板搬送装置からの稼働中信号のみがONのときには、基板搬送装置100の位置が最下流であること、即ち基板搬送装置100が上述の最下流機104であることを特定する。また、位置特定部162は、下流及び上流の基板搬送装置からの稼働中信号がOFFのときには、基板搬送装置100が他の基板搬送装置と接続されていない単独機であることを特定する。
【0032】
制御部160の作業完了通知部163は、位置特定部162で特定された位置が最下流である場合には、作業完了検知部161で作業の完了が検知された後に、上流出力部152から出力される作業完了信号をONにする。また、作業完了通知部163は、位置特定部162で特定された位置が中流である場合には、作業完了検知部161で作業の完了が検知された後に、下流入力部141で取得される作業完了信号がONであることを確認した上で、上流出力部152から出力される作業完了信号をONにする。これにより、基板搬送装置100から上流の他の基板搬送装置に対して作業の完了が通知される。
【0033】
制御部160の同期信号伝送部164は、位置特定部162で特定された位置が最上流である場合には、作業完了検知部161で作業の完了が検知された後に、下流入力部141で取得される作業完了信号がONであることを確認した上で、同期信号を下流出力部142から下流に出力させる。また、同期信号伝送部164は、位置特定部162で特定された位置が中流である場合には、上流からの同期信号が上流入力部151に取得されると、同期信号を下流出力部142から下流に出力させる。これにより、基板搬送装置100から下流の他の基板搬送装置に対して同期信号が伝送される。
【0034】
制御部160の搬送制御部165は、位置特定部162で特定された位置が最上流又は中流である場合には、前記同期信号伝送部164により同期信号が下流に出力された後に、搬送部130に基板1を下流に搬送させる。また、搬送制御部165は、位置特定部162で特定された位置が最下流である場合には、上流からの同期信号が上流入力部151で取得された後に、搬送部130に基板1を下流に搬送させる。
【0035】
図3は、制御部160の動作を示すフロー図である。
制御部160は、作業部110から出力される作業状況信号に基づいて、作業部110での作業が完了したことを検知すると(ステップS100)、基板搬送装置100の位置が最上流、中流、及び最下流の何れであるかを特定する(ステップS102)。
【0036】
制御部160は、ステップS102で基板搬送装置100の位置が最上流であることを特定すると、下流入力部141で取得される作業完了信号がONであるか否かを判別する(ステップS104)。ここで、作業完了信号がOFFであると判別したときには(ステップS104のN)、制御部160は、作業完了信号がONとなるまで待機する(ステップS106)。一方、作業完了信号がONであると判別したときには(ステップS104のY)、下流出力部142から同期信号を出力させる(ステップS108)。そして、制御部160は、搬送部130の円盤131が基板搬送装置100の下流側に移動するように搬送部130を制御することで、作業部110から下流の基板搬送装置の基板受け部に基板1を搬送させる(ステップS110)。
【0037】
また、ステップS102で基板搬送装置100の位置が中流であることを特定すると、制御部160は、下流入力部141で取得される作業完了信号がONであるか否かを判別する(ステップS112)。ここで、作業完了信号がOFFであると判別したときには(ステップS112のN)、制御部160は、作業完了信号がONとなるまで待機する(ステップS114)。一方、作業完了信号がONであると判別したときには(ステップS112のY)、制御部160は、上流出力部152から出力される作業完了信号をONにする(ステップS116)。さらに、制御部160は、上流からの同期信号が上流入力部151で取得されたか否かを判別する(ステップS118)。ここで、同期信号が取得されていないと判別したときには(ステップS118のN)、制御部160は、同期信号が取得されるまで待機する(ステップS120)。一方、同期信号が取得されたと判別したときには(ステップS118のY)、制御部160は、下流出力部142から同期信号を出力させる(ステップS122)。そして、制御部160は、搬送部130の円盤131が基板搬送装置100の下流に移動するように搬送部130を制御することで、作業部110から下流側の基板搬送装置の基板受け部に基板1を搬送させる(ステップS110)。
【0038】
また、ステップS102で基板搬送装置100の位置が最下流であることを特定すると、制御部160は、上流出力部152から出力される作業完了信号をONにする(ステップS124)。そして、制御部160は、上流からの同期信号が上流入力部151で取得されたか否かを判別する(ステップS126)。ここで、同期信号が取得されていないと判別したときには(ステップS126のN)、制御部160は、同期信号が取得されるまで待機する(ステップS128)。一方、同期信号が取得されたと判別したときには(ステップS126のY)、制御部160は、搬送部130の円盤131が基板搬送装置100の下流側に移動するように搬送部130を制御することで、作業部110から下流の生産ラインL外に基板1を搬送させる(ステップS110)。
【0039】
図4は、生産ラインLに含まれる各基板搬送装置100の動作の一例を示すシーケンス図である。
例えば、最上流機101、第1中流機102、第2中流機103、及び最下流機104は、それぞれに搬送された基板1に対して作業を開始する(ステップS200)。
【0040】
最上流機101は、例えば他の基板搬送装置に比べて最も早く作業を完了する(ステップS202)。しかし、第1中流機102から出力される作業完了信号がOFFであるため、最上流機101は、その作業完了信号がONとなるまで待機する。
【0041】
最下流機104は、最上流機101の次に早く作業を完了する(ステップS204)。そこで、最下流機104は、第2中流機103に出力される作業完了信号をONにする(ステップS206)。第2中流機103は、最下流機104から出力される作業完了信号がONの状態となるが、第2中流機103での作業が完了していないため、その作業を継続して行う。
【0042】
第1中流機102は、最下流機104の次に作業を完了する(ステップS208)。しかし、第2中流機103から出力される作業完了信号がOFFであるため、第1中流機102は、その作業完了信号がONとなるまで待機する。
【0043】
そして最後に第2中流機103が作業を完了すると(ステップS210)、第2中流機103は、最下流機104からの作業完了信号がONになっていることを確認して、第1中流機102に出力される作業完了信号をONにする(ステップS212)。
【0044】
第1中流機102は、既に作業が完了しているため、第2中流機103から出力される作業完了信号がONになったのを確認すると、最上流機101に出力される作業完了信号をONにする(ステップS214)。
【0045】
最上流機101は、既に作業が完了しているため、第1中流機102から出力される作業完了信号がONになったのを確認すると、同期信号を第1中流機102に出力する(ステップS216)。
【0046】
第1中流機102は、最上流機101から同期信号を取得すると、第2中流機103に対して同期信号を出力する(ステップS218)。
第2中流機103は、第1中流機102から同期信号を取得すると、最下流機104に対して同期信号を出力する(ステップS220)。
【0047】
このような同期信号の伝送が行われた後、その同期信号を合図に、最上流機101は第1中流機102に、第1中流機102は第2中流機103に、第2中流機103は最下流機104に、最下流機104は生産ラインL外に、それぞれ基板1を搬送する(ステップS222)。
【0048】
図5は、生産ラインLにおける作業完了信号及び同期信号の流れを模式的に示す図である。
作業完了信号は、図5に示すように、最下流機104から最上流機101まで、各基板搬送装置100での作業完了を条件に上流に伝達される。即ち、互いに接続する2つの基板搬送装置100間において、下流の基板搬送装置100での作業が完了し、且つ、その下流の基板搬送装置100よりもさらに下流の基板搬送装置100がある場合にはそのさらに下流の基板搬送装置100での作業が完了しているときに、下流の基板搬送装置100から上流の基板搬送装置100にONの作業完了信号が出力される。
【0049】
その後、同期信号は、最上流機101から最下流機104まで、2つの基板搬送装置100間で伝送される。即ち、ONの作業完了信号が最上流機101にまで伝達され、且つ最上流機101での作業が完了すると、全ての基板搬送装置100での作業が完了したこととなる。そして、最上流機101から最下流機104まで、互いに接続する2つの基板搬送装置100間ごとに、同期信号が上流の基板搬送装置100から下流の基板搬送装置100に伝送される。この同期信号を合図に、各基板搬送装置100は基板を下流に搬送する。
【0050】
このように本実施の形態では、全ての基板搬送装置100での作業完了後に、同期信号を合図に全ての基板搬送装置100が基板1を下流に搬送するため、基板1の搬送を各基板搬送装置100で同期を取り、同時に基板1を下流に搬送することができる。その結果、生産ラインLにおける基板1の作業時間及び搬送時間が長くなるのを防ぐことができる。
【0051】
ここで、本実施の形態における基板搬送装置100は、図1及び図5に示す生産ラインLのレイアウトを容易に変更することができる。
【0052】
図6は、4つの基板搬送装置100のレイアウトが変更された状態を示す図である。
【0053】
生産ラインLは、例えばそれぞれ2つの基板搬送装置100から構成される2つの生産ラインLA,LBに分割される。
このようにレイアウトが変更されると、各基板搬送装置100は、上流及び下流の稼動中信号のON又はOFFの状態に基づき、生産ラインLA,LBにおける自らの位置が最上流、中流、及び最下流の何れであるかを特定する。具体的に、生産ラインLにおける第1中流機であった基板搬送装置100の制御部160は、稼動中信号の状態に基づき、最下流であることを特定し、生産ラインLにおける第2中流機であった基板搬送装置100の制御部160は、稼働中信号の状態に基づき、最上流であることを特定する。その結果、各生産ラインLA,LBでは、元の生産ラインLと同様、作業完了信号及び同期信号が各基板搬送装置100間で伝達され、生産ラインLA,LBごとに各基板搬送装置100が同時に基板1を下流に搬送する。
【0054】
即ち、本実施の形態では、制御部160の制御内容を変更することなく、複数の基板搬送装置100のレイアウトを容易に変更することができる。
また、このような独立した2つの非同期の生産ラインLA,LBを互いに接続して元の生産ラインLを構成したときには、上述と同様、各基板搬送装置100は自らの生産ラインLにおける位置を特定してその位置に応じた動作を行うため、各基板搬送装置100の制御部160の制御内容を変更することなく、4つの基板搬送装置100は再び同期して基板1を下流に搬送する。
【0055】
さらに、生産ラインLに基板搬送装置100をもう一つ接続して新たな生産ラインを構成するような場合であっても、制御内容を変更することなくその新たな生産ラインを構成することができる。また、基板搬送装置100を単独で動作させることもできる。
【0056】
(変形例1)
ここで、本実施の形態における基板搬送装置100の変形例について説明する。
本変形例に係る基板搬送装置は、同期信号を出力又は取得することなく基板1を下流に搬送する。つまり、本変形例に係る基板搬送装置の制御部160は、同期信号伝送部164を備えていない。
【0057】
具体的に、制御部の搬送制御部は、位置特定部162で特定された位置が中流又は最下流である場合には、作業完了通知部163により上流出力部152からONの作業完了信号が出力された後に、搬送部130に基板1を下流に搬送させる。また、搬送制御部は、位置特定部162で特定された位置が最上流である場合には、作業完了検知部161で作業完了が検知された後に、下流入力部141で取得される作業完了信号がONであることを確認した上で、搬送部130に基板1を下流に搬送させる。
【0058】
即ち、中流及び最下流の基板搬送装置は、上流にONの作業完了信号を出力した後に、基板1を下流に搬送し、最上流の基板搬送装置は、自らの作業が完了して、下流の作業完了を確認した上で、基板1を下流に搬送する。
【0059】
例えば、生産ラインLにおいて、最下流機から上流の基板搬送装置へと順に最上流機にまでONの作業完了信号が出力されて、最上流機での作業が完了しているときには、生産ラインLの全ての基板搬送装置は、作業完了信号の入出力を合図に基板1を下流に搬送する。その結果、上記実施の形態と同様に、全ての基板搬送装置で基板1の搬送に同期を取ることができる。
【0060】
また、最下流機から第2中流機に、さらに第2中流機から第1中流機に、ONの作業完了信号が出力され、第1中流機が作業中であるときには、ONの作業完了信号はその第1中流機から最上流機には出力されないこととなる。
【0061】
ここで、本変形例では、上述のように第1中流機及び最下流機は、上流にONの作業完了信号を出力した後に基板1を下流に搬送するため、第1中流機及び最下流機で基板1の搬送に同期を取ることができる。
【0062】
図7は、本変形例に係る生産ラインLに含まれる各基板搬送装置の動作の一例を示すシーケンス図である。
例えば、最上流機、第1中流機、第2中流機、及び最下流機は、それぞれに搬送された基板1に対して作業を開始する(ステップS300)。
【0063】
第2中流機は、他の基板搬送装置に比べて最も早く作業を完了する(ステップS302)。しかし、最下流機から出力される作業完了信号がOFFであるため、第2中流機は、その作業完了信号がONとなるまで待機する。
【0064】
最下流機は、第2中流機の次に早く作業を完了する(ステップS304)。そこで、最下流機は、第2中流機に出力される作業完了信号をONにする(ステップS306)。
第2中流機は、既に作業が完了しているため、最下流機から出力される作業完了信号がONになったのを確認すると、第1中流機に出力される作業完了信号をONにする(ステップS308)。第1中流機は、第2中流機から出力される作業完了信号がONの状態となるが、第1中流機での作業が完了していないため、その作業を継続して行う。
【0065】
ここで、ステップS306及びステップS308で作業完了信号がONになったことにより、第2中流機及び最下流機は、それぞれ基板1を下流に搬送する(ステップS310)。即ち、ステップS306及びステップS308での動作は、基板の搬送と比べて極めて短時間に行われるため、第2中流機及び最下流機による基板1の搬送は、同期して行われる。
【0066】
次に、最上流機は作業を完了し(ステップS312)、第1中流機からの作業完了信号がONとなるまで待機する。そして、第1中流機が作業を完了し(ステップS314)、第2中流機からの作業完了信号がONとなっていることを確認した上で、最上流機に出力される作業完了信号をONにする(ステップS316)。
【0067】
このように作業完了信号がONになったことにより、最上流機及び第1中流機は、それぞれ基板1を下流に搬送する(ステップS318)。このとき、上述と同様に、最上流機及び第1中流機による基板1の搬送は、同期して行われる。
【0068】
また、このような本変形例に係る基板搬送装置は、上述の基板搬送装置100と同様に、自らが生産ラインのどの位置にあるかを特定してその位置に応じた動作を行うため、生産ラインのレイアウトを容易に変更することができる。
【0069】
以上、本発明に係る基板搬送装置やその動作方法について実施の形態及び変形例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態及び変形例の基板搬送装置では、液晶パネルを基板として扱ったが、他の基板であっても良いことは言うまでもない。
【0070】
また、本実施の形態及び変形例の基板搬送装置では、作業が完了してから、下流に同期信号を出力するまで、又は上流に対する作業完了信号をONにするまで、作業完了後の基板を作業部110で待機させておいたが、その間に、作業部から下流の他の基板搬送装置の基板受け部付近に移動させておいても良い。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明の基板搬送方法は、基板の搬送時間が長くなるのを防ぎつつ、設備のレイアウトを容易に変更することができるという効果を有し、例えば基板に部品を実装するための装置や、その装置を複数接続して構成される生産ラインなどに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態における基板搬送装置を用いて生産ラインが構成された状態を示す図である。
【図2】同上の基板搬送装置の構成を示す構成図である。
【図3】同上の制御部の動作を示すフロー図である。
【図4】同上の生産ラインに含まれる各基板搬送装置の動作の一例を示すシーケンス図である。
【図5】同上の生産ラインにおける作業完了信号及び同期信号の流れを模式的に示す図である。
【図6】同上の4つの基板搬送装置のレイアウトが変更された状態を示す図である。
【図7】同上の変形例に係る生産ラインに含まれる各基板搬送装置の動作の一例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0073】
1 基板
100 基板搬送装置
101 最上流機
102 第1中流機
103 第2中流機
104 最下流機
110 作業部
120 基板受け部
130 搬送部
131 円盤
141 下流入力部
142 下流出力部
151 上流入力部
152 上流出力部
160 制御部
161 作業完了検知部
162 位置特定部
163 作業完了通知部
164 同期信号伝送部
165 搬送制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の装置が一連に接続することで構成される基板の生産ラインにおける、1つの前記装置が前記基板に対して所定の作業を行って前記基板を下流に搬送する方法であって、
前記所定の作業の完了を検知する作業完了検知ステップと、
前記装置が、前記生産ラインの最上流、中流及び最下流のうち何れの位置にあるかを特定する位置特定ステップと、
前記作業完了検知ステップで作業の完了が検知された後に、前記位置特定ステップで特定された位置が最下流である場合には、作業が完了したことを上流に通知し、前記位置特定ステップで特定された位置が中流である場合には、下流の作業完了を確認した上で、作業が完了したことを上流に通知する作業完了通知ステップと、
前記位置特定ステップで特定された位置が中流又は最下流である場合には、前記作業完了通知ステップの後に基板を下流に搬送し、前記位置特定ステップで特定された位置が最上流である場合には、前記作業完了検知ステップで作業の完了が検知された後に、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した上で、基板を下流に搬送する搬送ステップと
を含むことを特徴とする基板搬送方法。
【請求項2】
前記搬送ステップは、
前記位置特定ステップで特定された位置が最上流である場合には、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した後に、基板の搬送を下流と同期して実行するための同期信号を下流に出力し、位置特定ステップで特定された位置が中流である場合には、上流からの同期信号を取得して前記同期信号を下流に出力する同期信号伝送サブステップと、
前記位置特定ステップで特定された位置が最上流又は中流である場合には、前記同期信号伝送サブステップで前記同期信号が下流に出力された後に、基板を下流に搬送し、前記位置特定ステップで特定された位置が最下流である場合には、上流から同期信号を取得した後に、基板を下流に搬送する同期搬送サブステップとを含む
ことを特徴とする請求項1記載の基板搬送方法。
【請求項3】
前記位置特定ステップでは、
前記装置が稼働しているときには、稼動していることを示す稼動中信号を上流及び下流に対して出力し、前記装置の上流及び下流からの稼働中信号の出力状況に基づいて前記装置の位置を特定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の基板搬送方法。
【請求項4】
前記作業完了検知ステップでは、
基板に対して所定のフィルムを貼り付ける作業の完了を検知する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の基板搬送方法。
【請求項5】
複数の装置が一連に接続することで構成される基板の生産ラインシステムが、前記各装置で基板に対して所定の作業を行わせて前記基板を下流に搬送させる方法であって、
最下流の装置から最上流の装置まで、互いに接続する2つの装置間ごとに、下流の装置における作業が完了したとき、且つ、前記下流の装置よりもさらに下流の装置がある場合には前記さらに下流の装置における作業が完了したときに、作業が完了したことを前記下流の装置から上流の装置に通知させる作業完了通知ステップと、
前記作業完了通知ステップで通知を行った装置に、基板を下流に搬送させる搬送ステップと
を含むことを特徴とする生産ラインシステム。
【請求項6】
前記搬送ステップは、
前記作業完了通知ステップで作業の完了が最上流の装置にまで通知された後に、最上流の装置から最下流の装置まで、互いに接続する2つの装置間ごとに、上流の装置から下流の装置に、各装置の基板の搬送を同期して実行するための同期信号を伝送させる同期信号伝送サブステップと、
前記同期信号伝送サブステップで同期信号が最下流の装置にまで伝送された後に、各装置に基板を下流に搬送させる同期搬送サブステップとを含む
ことを特徴とする請求項5記載の生産ラインシステム。
【請求項7】
複数の基板搬送装置が一連に接続することで構成される基板の生産ラインにおける、前記基板に対して所定の作業を行って前記基板を下流に搬送する1つの前記基板搬送装置であって、
前記所定の作業を行う作業手段と、
前記基板を保持して移動することにより前記基板を搬送する搬送手段と、
前記作業手段での作業の完了を検知する作業完了検知手段と、
前記基板搬送装置が、前記生産ラインの最上流、中流及び最下流のうち何れの位置にあるかを特定する位置特定手段と、
前記作業完了検知手段で作業の完了が検知された後に、前記位置特定手段で特定された位置が最下流である場合には、作業が完了したことを上流に通知し、前記位置特定手段で特定された位置が中流である場合には、下流の作業完了を確認した上で、作業が完了したことを上流に通知する作業完了通知手段と、
前記位置特定手段で特定された位置が中流又は最下流である場合には、前記作業完了通知手段による通知の後に、前記搬送手段に基板を下流に搬送させ、前記位置特定手段で特定された位置が最上流である場合には、前記作業完了検知手段で作業の完了が検知された後に、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した上で、前記搬送手段に基板を下流に搬送させる搬送制御手段と
を備えることを特徴とする基板搬送装置。
【請求項8】
前記基板搬送装置は、さらに、
前記位置特定手段で特定された位置が最上流である場合には、下流からの通知に基づいて下流の作業完了を確認した後に、基板の搬送を下流と同期して実行するための同期信号を下流に出力し、位置特定手段で特定された位置が中流である場合には、上流からの同期信号を取得して前記同期信号を下流に出力する同期信号伝送手段を備え、
前記搬送制御手段は、
前記位置特定手段で特定された位置が最上流又は中流である場合には、前記同期信号伝送手段により前記同期信号が下流に出力された後に、前記搬送手段に基板を下流に搬送させ、前記位置特定手段で特定された位置が最下流である場合には、上流から同期信号を取得した後に、前記搬送手段に基板を下流に搬送させる
ことを特徴とする請求項7記載の基板搬送装置。
【請求項9】
請求項1〜4の何れか1項に記載の基板搬送方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−41194(P2006−41194A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−219247(P2004−219247)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】