説明

基板搬送装置、基板貼り合せ装置、積層半導体装置製造方法及び積層半導体装置

【課題】基板搬送途中に発生する基板の位置ずれを補正する。
【解決手段】基板の外形を観察することにより基板の位置を把握する外形観察部と、基板に設けられた指標を観察することにより、基板の位置を外形観察部よりも詳細に把握する指標観察部と、外形観察部から指標観察部へ基板を搬送する搬送部と、外形観察部から指標観察部への搬送経路上に配され、搬送中の基板の位置ずれを補正する位置補正部とを備える基板搬送装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板搬送装置、基板貼り合せ装置、積層半導体装置製造方法及び積層半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基板の位置を合わせるアライメント装置が記載されている。このようなアライメント装置は、高精度であるゆえ、それに設置する基板の最初の位置がアライメント装置内の顕微鏡の観察範囲をはみだすほど大きくずれると、基板の位置合せができなくなる。よって、基板をアライメント装置に設置する前に、基板の位置を予備的に合わせる必要がある。
特許文献1 特開2009−231671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、基板の位置を予備的に合わせて後、その基板を複数の装置を介してアライメント装置に搬送される場合には、搬送の過程において基板の位置が再びずれるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様において、基板の外形を観察することにより基板の位置を把握する外形観察部と、基板に設けられた指標を観察することにより、基板の位置を外形観察部よりも詳細に把握する指標観察部と、外形観察部から指標観察部へ基板を搬送する搬送部と、外形観察部から指標観察部への搬送経路上に配され、搬送中の基板の位置ずれを補正する位置補正部とを備える基板搬送装置が提供される。
【0005】
本発明の第2の態様において、上記基板搬送装置を含み、複数の基板を貼り合せる基板貼り合せ装置が提供される。
【0006】
本発明の第3の態様において、上記基板貼り合せ装置により基板を貼り合せることを含む積層半導体装置製造方法が提供される。
【0007】
本発明の第4の態様において、上記積層半導体装置製造方法により製造された積層半導体装置が提供される。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】基板貼り合せ装置100の全体構造を概略的に示す平面図である。
【図2】第1受け渡しポート183の構造を概略的に示す正面図である。
【図3】第1受け渡しポート183の構造を概略的に示す平面図である。
【図4】本アライナ140の構造を概略的に示す正面図である。
【図5】本アライナ140において、基板の指標を観察する過程を概略的に示す。
【図6】本アライナ140において、基板の位置を合わせる過程を概略的に示す。
【図7】本アライナ140において、基板を重ね合せる過程を概略的に示す。
【図8】積層半導体装置の製造方法を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、本実施形態に係る基板貼り合せ装置100の全体構造を概略的に示す平面図である。基板貼り合せ装置100は、回路パターンが形成された2枚の基板を、接合すべき電極同士が接触するように重ね合わせて加熱加圧することにより接合する装置である。そして、基板貼り合せ装置100は、共通の筐体101の内部に形成された大気環境部102及び真空環境部202を含む。
【0012】
大気環境部102は、回路パターンが形成された2枚の基板を、接合すべき電極同士が接触するように位置合わせを行う位置合わせ装置として機能する。筐体101の外部に面して、制御部110及びEFEM(Equipment Front End Module)112を有する。基板貼り合せ装置100に含まれる各装置の各要素は、基板貼り合せ装置100全体の制御及び演算を司る制御部110、または要素ごとに設けられた制御演算部が、統合制御、協調制御をすることにより動作する。制御部110は、基板貼り合せ装置100を制御するための情報を記憶する記憶部111及び基板貼り合せ装置100の電源投入、各種設定等をする場合にユーザが外部から操作する操作部を有する。更に制御部110は、配備された他の機器と接続する接続部を含む場合もある。
【0013】
EFEM112は、3つのロードポート113、114、115及びロボットアーム116を備える。そして各ロードポートにはFOUP(Front Opening Unified Pod)が装着される。FOUPは密閉型の基板格納用ポッドであり、複数の基板120を収容することができる。
【0014】
ロードポート113、114に装着されたFOUPには複数の基板120が収容されており、ロボットアーム116によって大気環境部102に搬入される。このように構成することで、基板120を外気にさらすことなくFOUPから大気環境部102に搬送することができ、基板120への塵埃の付着を防止することができる。大気環境部102及び真空環境部202によって接合された基板120は、ロードポート115に装着されたFOUPに格納される。
【0015】
なお、ここでいう基板120は、既に回路パターンが複数周期的に形成されている単体のシリコンウエハ、化合物半導体ウエハ等である。また、装填された基板120が、既に複数のウエハを積層して形成された積層基板である場合もある。
【0016】
大気環境部102は、筐体101の内側にそれぞれ配置された、予備アライナ130、本アライナ140、ホルダラック150、反転機構160、分離機構170及び搬送部180を備える。大気環境部102の内部は、基板貼り合せ装置100が設置された環境の室温と略同じ温度が維持されるように温度管理される。これにより、本アライナ140の精度が安定するので、位置決めを精確にできる。
【0017】
予備アライナ130は、高精度であるが故に本アライナ140の狭い調整範囲に基板120の位置が収まるように、個々の基板120の位置を仮合わせする。予備アライナ130は、基板位置調整部131、ホルダ位置調整部132、検出器133及び検出器134を備える。予備アライナ130は、外形観察部の一例である。
【0018】
基板位置調整部131には、EFEM112のロボットアーム116によって基板120が載置される。検出器133は、基板位置調整部131に載置された基板120を俯瞰して、基板120の外部輪郭及びノッチ等を観察することにより基板120の位置を検出する。基板位置調整部131は、検出器133が検出した基板120の位置に基づいて、基板120が予め定められた範囲に入るように基板120の位置及び向きを調整する。検出器133は、例えば予備アライナ130の天井フレームなど、振動の影響を受けにくい場所に固定される。
【0019】
ホルダ位置調整部132には、ホルダラック150から搬送された基板ホルダ122が載置される。検出器134は、ホルダ位置調整部132上に載置された基板ホルダ122を俯瞰して、基板ホルダ122の輪郭及び外周に設けられた切欠等により、その位置を検出する。検出器134は、例えば予備アライナ130の天井フレームなど、振動の影響を受けにくい場所に固定される。ホルダ位置調整部132は、検出器134が検出した基板ホルダ122の位置に基づいて、基板ホルダ122が予め定められた範囲に入るように基板ホルダ122の位置及び向きを調整する。基板ホルダ122は、上基板ホルダ124と下基板ホルダ125との2種類に分けられる。
【0020】
位置調整された基板120は、ロボットアーム116により基板位置調整部131からホルダ位置調整部132へと搬送されて、位置調整された基板ホルダ122の上に載置される。ホルダ位置調整部132には電力供給ピンが設けられており、基板ホルダ122の裏面に設けられた受電端子と接続して、基板ホルダ122に電力を供給する。受電端子から電力を供給された基板ホルダ122は、その内部に設けられた静電チャックにより基板を保持する面に電位差を生じさせ、基板120を静電吸着する。このようにして一体化された基板120及び基板ホルダ122は、「ワーク」と称される場合がある。なお、上基板ホルダ124と基板120から構成されるワークは「上ワーク」、下基板ホルダ125と基板120から構成されるワークは「下ワーク」と称される場合がある。なお、上基板ホルダ124に載置される基板120と、下基板ホルダ125に載置される基板120とは、同じ処理プロセスを経た基板でもよいし、異なる処理プロセスを経た基板でもよいし、また、異なる材料、形状、積層枚数の基板であってもよい。
【0021】
本アライナ140は、それぞれ上基板ホルダ124及び下基板ホルダ125に保持されて搬送されてきた2つの基板120に設けられた複数の指標を観察することにより、2つの基板120の位置を予備アライナ130よりも詳細に把握して、2つの基板120を対向させて、位置合せて、重ね合せる。位置合せには、観察結果を統計処理して各基板120の座標を算出するエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式が用いられてよい。本アライナ140は、指標観察部の一例である。本アライナ140は、上ステージ141、下ステージ142及び制御部144を備える。本アライナ140についての具体的な説明は、他の図面を用いて後述する。
【0022】
本アライナ140で重ね合せた2つの基板120は、上基板ホルダ124と下基板ホルダ125との間に挟まれ、上基板ホルダ124に設けられた磁石及び下基板ホルダ125に設けられた磁気材料を含む位置止め機構により、仮止めされる。このように、上基板ホルダ124、下基板ホルダ125、及びそれらにより挟まれた2つの基板の組合せは、「ワーク対」と称される場合がある。ワーク対は、搬送部180により真空環境部202に搬送され、加熱加圧装置240で加熱加圧され、2つの基板120が接合される。
【0023】
ホルダラック150は、基板ホルダ122を収納する棚を複数備える。各棚には、基板ホルダ122を載せるための支持凸部が少なくとも3箇所設けられている。各支持凸部は、基板ホルダ122の基板保持面の外周領域に対応する位置に設けられているので、基板ホルダ122を上向きでも下向きでも収納することができる。ここでは、上基板ホルダ124は基板120を保持する保持面を下向きに、下基板ホルダ125は保持面を上向きに収納されている。
【0024】
反転機構160は、搬送部180によって搬送されてきたワーク又は基板ホルダ122を反転する機能を有する。
【0025】
分離機構170は、後述する加熱加圧装置240で加熱加圧された後のワーク対を、上基板ホルダ124、下基板ホルダ125及び接合された2つの基板120に分離する。接合された2つの基板は、「積層基板」と称される場合がある。分離された上基板ホルダ124は、ホルダラック150に回収されて待機する。分離された積層基板は、下基板ホルダ125と共に搬送部180により予備アライナ130に搬送されて、ロボットアーム116によりロードポート115に回収される。
【0026】
搬送部180は、第1搬送ユニット181、第2搬送ユニット182、第1受け渡しポート183、第2受け渡しポート184及びロボットアーム186を備える。第1搬送ユニット181は、予備アライナ130、反転機構160、第1受け渡しポート183及び第2受け渡しポート184の間で基板120、基板ホルダ122、ワーク及びワーク対の搬送をする。第1搬送ユニット181は、上流搬送アームの一例である。
【0027】
第1受け渡しポート183は、予備アライナ130から本アライナ140への搬送経路上に配される。第1受け渡しポート183は、第1搬送ユニット181と、第2搬送ユニット182の間での基板ホルダ122、ワーク及びワーク対の受け渡しを仲介する役割を担う。第2受け渡しポート184は、分離機構170の上部に設けられ、基板ホルダ122及びワーク対を載置するためのプッシュピンを備える。
【0028】
第2搬送ユニット182は、第1受け渡しポート183及び本アライナ140における下ステージ142の間でワーク及びワーク対の搬送をする。第2搬送ユニット182は、下流搬送アームの一例である。図1に示すように、第1搬送ユニット181による基板等の搬送経路と、第2搬送ユニット182による基板等の搬送経路とは方向が異なる。即ち、第1搬送ユニット181は、Y軸方向で基板等の搬送をするが、第2搬送ユニット182は、X軸方向で基板等の搬送をする。
【0029】
ロボットアーム186は、第2受け渡しポート184、分離機構170及び後述するロードロックチャンバ220の間でワーク対を搬送する。またロボットアーム186は、ホルダラック150、第2受け渡しポート184及び分離機構170の間で基板ホルダ122を搬送する。
【0030】
真空環境部202は、断熱壁210、ロードロックチャンバ220、ロボットアーム230及び複数の加熱加圧装置240を有する。断熱壁210は、真空環境部202を包囲して真空環境部202の内部温度を維持すると共に、真空環境部202の外部への熱輻射を遮断する。これにより、真空環境部202の熱が大気環境部102に及ぼす影響を抑制できる。
【0031】
ロボットアーム230は、ワーク対を搬送する搬送装置である。そして、保持したワーク対を、ロードロックチャンバ220と加熱加圧装置240の間で搬送する。
【0032】
ロードロックチャンバ220は、大気環境部102側と真空環境部202側とに、交互に開閉するシャッタ222、224を有する。ワーク対が大気環境部102から真空環境部202に搬入される場合、まず、大気環境部102側のシャッタ222が開かれ、ロボットアーム186がワーク対をロードロックチャンバ220に搬入する。次に大気環境部102側のシャッタ222を閉じ、ロードロックチャンバ220内の空気を排出することで、真空状態にする。
【0033】
ロードロックチャンバ220内が真空状態になった後、真空環境部202側のシャッタ224が開かれ、ロボットアーム230がワーク対を搬出する。このような真空環境部202への搬入動作により、大気環境部102の内部雰囲気を真空環境部202側に漏らすことなく、ワーク対を真空環境部202に搬入できる。
【0034】
次にロボットアーム230は、搬出したワーク対を複数の加熱加圧装置240のいずれかに搬入する。そして加熱加圧装置240は、ワーク対を加熱加圧する。これにより基板ホルダ122に挟まれた状態で搬入された基板120は接合される。
【0035】
加熱加圧装置240は、ワーク対を加熱する本体と、本体を配置する加熱加圧チャンバとを含む。またロボットアーム230は、ロボットアームチャンバに設置される。すなわち、真空環境部202を構成する複数の加熱加圧チャンバ、ロボットアームチャンバ及びロードロックチャンバ220は、それぞれ個別に仕切られ、別々に雰囲気を調整することができる。また、図に示すように、真空環境部202は、ロボットアームチャンバを中心として、複数の加熱加圧チャンバとロードロックチャンバ220が円周方向に並べて配置されている。
【0036】
真空環境部202から大気環境部102にワーク対を搬出する場合は、まず真空環境部202側のシャッタ224が開かれ、ロボットアーム230がワーク対をロードロックチャンバ220に搬入する。次に、真空環境部202側のシャッタ224が閉じられ、ロードロックチャンバ220がリークされ、大気環境部102側のシャッタ222が開かれる。
【0037】
なお、加熱加圧した後にワーク対を冷却する冷却部を加熱加圧装置240に設けても良い。これにより、加熱後に大気環境部102に戻すワーク対からの輻射熱を抑制して、大気環境部102の温度管理を容易にすることができる。また、複数の加熱加圧装置240の一つを冷却装置に置き換えることもできる。このとき、冷却装置を設置する冷却チャンバもロボットアームチャンバの周囲に配置される。冷却装置は、加熱加圧装置240で熱せられたワーク対が搬入され、これらを一定の温度まで冷やす役割を担う。
【0038】
図2は、第1受け渡しポート183の構造を概略的に示す正面図である。なお、図3は、第1受け渡しポート183の構造を概略的に示す平面図である。第1受け渡しポート183は、仮置き台185、上部観察器187及び下部観察器189を含む。第1受け渡しポート183は、位置補正部の一例である。
【0039】
仮置き台185は、上下に伸縮できるプッシュピン188を有し、ワークを仮置きする。仮置き台185は、Z軸に垂直な平面内において回転できる。また、仮置き台185は、更にX−Y方向に平行移動する機構を有しても良い。
【0040】
上部観察器187は、プッシュピン188が第1搬送ユニット181又は第2搬送ユニット182との間にワークを受け渡す位置より上部であって、プッシュピン188が保持した基板ホルダ122の上面に載置された基板120を観察できる位置に設置される。上部観察器187は、基板120の外部輪郭及びノッチ121等の外形を観察することにより基板120の位置を検出する。上部観察器187は、例えば第1受け渡しポート183のフレームなど、振動の影響を受けにくい場所に固定される。
【0041】
下部観察器189は、プッシュピン188が第1搬送ユニット181又は第2搬送ユニット182との間にワークを受け渡す位置より下部であって、プッシュピン188が保持した基板ホルダ122の下面に載置された基板120を観察できる位置に設置される。下部観察器189は、基板120の外部輪郭及びノッチ等の外形を観察することにより基板120の位置を検出する。下部観察器189は、例えば第1受け渡しポート183のフレームなど、振動の影響を受けにくい場所に固定される。
【0042】
図2及び図3は、第1搬送ユニット181が基板120を保持した上基板ホルダ124を反転機構160から第1受け渡しポート183に搬送して、第1受け渡しポート183に受け渡す状態を示す。反転機構160において、基板120を保持した上基板ホルダ124、即ち上ワークが反転されるので、上基板ホルダ124は、下向きに基板120を保持している。第1搬送ユニット181が上ワークを仮置き台185の上部に移動して、プッシュピン188が上昇して、上ワークを第1搬送ユニット181から持ち上げて受け取る。図3に示すように、3本のプッシュピン188は、上基板ホルダ124の外周付近であって、基板120に触れない位置を支えて上ワークを受け取るように、仮置き台185に配置される。第1搬送ユニット181は、第1受け渡しポート183に上ワークを受け渡した後、Y方向に退避する。
【0043】
下部観察器189は、上基板ホルダ124に保持された基板120の位置を検出する。仮置き台185は、下部観察器189が検出した基板120の位置に基づいて、基板120が予め定められた範囲に入るように、回転又は平行移動により基板120の位置及び向きを調整する。これにより、予備アライナ130において位置合せがされた基板120が第1受け渡しポート183までの搬送中に、たとえ位置ずれが発生したとしても、第1受け渡しポート183は、基板120の位置ずれを補正するができる。
【0044】
次に、第2搬送ユニット182が、−X方向に、即ち図2及び図3における左方向に、上ワークを受け取る位置まで進出する。プッシュピン188は、降下して、上ワークを第2搬送ユニット182に受け渡して、仮置き台185の内部に退避する。第2搬送ユニット182は、受け取った上ワークを本アライナ140に搬送して、下ステージ142に載置する。
【0045】
第1搬送ユニット181及び第2搬送ユニット182は、それぞれ基板ホルダ122に静電吸着用電力を供給する給電端子281及び給電端子282を有する。第1搬送ユニット181又は182がワークを保持する場合に、給電端子281又は給電端子282は、基板ホルダ122に設けられた受電端子と接して、基板ホルダ122の内部に設けられた静電用電極に電力を供給することができる。よって、第1搬送ユニット181又は第2搬送ユニット182がワークを搬送する間にも、基板ホルダ122は静電吸着により基板120を安定に保持できる。
【0046】
第1受け渡しポート183にも、基板ホルダ122に静電吸着用電力を供給する機構を有する。第1受け渡しポート183におけるプッシュピン188は、その内部に電力供給用の配線が設けられ、その先端に給電端子が設けられる。プッシュピン188がワークを保持する場合に、プッシュピン188の先端の給電端子が基板ホルダ122の受電端子に接して、基板ホルダ122の内部に設けられた静電用電極に電力を供給してよい。このような機構により、プッシュピン188によりワークが保持される間でも、基板ホルダ122は静電吸着により基板120を安定に保持することができる。但し、第1受け渡しポート183がワークを保持する時間が短く、その時間内に、基板ホルダ122が第1搬送ユニット181又は第2搬送ユニット182から離れても、残留静電気により十分基板120を安定に保持できる場合には、第1受け渡しポート183に給電機構が設けられなくてもよい。
【0047】
図4から図7は、本アライナ140の構造を概略的に示し、本アライナ140が2つの基板120を位置合せて重ね合せる各段階を概略的に示す。本アライナ140は、枠体310の内側に配された上ステージ141、下ステージ142および昇降部360を備える。
【0048】
枠体310は、互いに平行で水平な天板312および底板316と、天板312および底板316を結合する複数の支柱314とを含む。天板312、支柱314および底板316は、それぞれ高剛性な材料により形成され、内部機構の動作に係る反力が作用した場合も変形を生じない。
【0049】
上ステージ141は、天板312の下面に固定される。図6に示すように、上ステージ141は、基板120を下面に保持する上基板ホルダ124を吸着する。当該吸着方法は、真空吸着であってよく、静電吸着であってもよい。基板120は、静電吸着により上基板ホルダ124の下面に保持される。
【0050】
下ステージ142は、Xステージ354、Yステージ356、昇降部360及び下吸着プレート372を有する。Xステージ354は、制御部144(図1を参照)の制御により、底板316の上に載置され、底板に対して固定されたガイドレール352に案内されつつX方向に移動する。Yステージ356は、制御部144の制御により、Xステージ354の上でY方向に移動する。
【0051】
昇降部360は、Yステージ356上に搭載され、シリンダ362およびピストン364を有する。ピストン364は、制御部144の制御により、シリンダ362内をZ方向に昇降する。ピストン364の上に、下吸着プレート372が設けられる。図6に示すように、下吸着プレート372の上に下基板ホルダ125が保持される。更に、下基板ホルダ125上に基板120が保持される。よって、下基板ホルダ125を介して下吸着プレート372に保持された基板120は、制御部144の制御により、X、Y及びZ方向に移動できる。
【0052】
下吸着プレート372は、制御部144の制御により、それぞれX、Y、Z軸を中心に回転する機能を有する。よって、下基板ホルダ125を介して下吸着プレート372に保持された基板120は、制御部144の制御により、XY面上の向きを変えることができ、傾斜角度を変更することができる。下ステージ142は、位置調整部の一例である。
【0053】
下ステージ142は、更に、プッシュピン320を有する。基板120を保持した上基板ホルダ124を上ステージ141に固定する場合、第2搬送ユニット182が基板120を保持した上基板ホルダ124を第1受け渡しポート183から搬送してきて、下吸着プレート372から所定の高さに上昇したプッシュピン320に乗せる。図4は、基板120を保持した上基板ホルダ124がプッシュピン320に受け渡された後の状態を示す。
【0054】
その後、下ステージ142が上ステージ141の下に移動する。プッシュピン320がさらに上昇して、上基板ホルダ124を上ステージ141に近づける。上ステージ141は、真空吸着等により上基板ホルダ124を受け取って保持する。説明の便利を考慮して、図4には、2本のプッシュピン320を表示したが、3本以上のプッシュピン320が下吸着プレート372の面内に配置されてよい。
【0055】
図5は、更に、基板120を保持した下基板ホルダ125が第2搬送ユニット182より搬送されて、下吸着プレート372に載置された状態を示す。各基板120の各々は、その表面に、アラインメントの基準となる複数の指標Mを有する。ただし、指標Mは、そのために設けられた図形等であるとは限らず、各基板120に形成された配線、バンプ、スクライブライン等でもあり得る。
【0056】
本アライナ140は、一対の顕微鏡342、344を有する。一方の顕微鏡342は、天板312の下面に、上ステージ141に対して所定の間隔をおいて固定される。他方の顕微鏡344は、昇降部360と共に、下ステージ142に搭載される。これにより顕微鏡344は、昇降部360と共に、XY平面上を移動する。図5に示すように、本アライナ140は、顕微鏡342、344を用いて、対向する基板120に設けられた指標Mを観察することにより、2つの基板120の位置を予備アライナ130よりも詳細に検出して把握する。検出した位置データは、制御部144に送信され記憶される(図1を参照)。
【0057】
図6は、本アライナ140が2つの基板120の位置を合わせる過程を概略的に示す。制御部144は、取得した2つの基板120の位置データに基づいて、下ステージ142を制御して、両基板120の指標Mがそれぞれ統計的に算出された位置に配置されるように、両基板120の位置を高精度で合わせる。
【0058】
図7は、本アライナ140が2つの基板120を重ね合せる過程を概略的に示す。制御部144は、ピストン364を上昇させて、下吸着プレート372に載置された基板120を持ち上げ、上ステージ141に保持された基板120に重ね合わせる。上基板ホルダ124及び下基板ホルダ125に設けられた位置止め機構により、2つの基板120が仮止めされて、ワーク対が形成される。上ステージ141が上基板ホルダ124に対する吸着を解除して、ピストン364が降下してワーク対を降ろす。第2搬送ユニット182がワーク対を本アライナ140から搬出する。
【0059】
次に、2枚の基板120が接合されるまでの流れを簡単に説明する。基板貼り合せ装置100が稼動を開始すると、ロボットアーム186が、ホルダラック150から、載置面が下向きに収納された上基板ホルダ124を搬出して、第2受け渡しポート184のプッシュピン上に載置する。
【0060】
続いて、第1搬送ユニット181が第2受け渡しポート184のプッシュピン上に載置された上基板ホルダ124を保持して、反転機構160まで移動して、反転機構160に受け渡す。反転機構160は、上基板ホルダ124を反転する。第1搬送ユニット181は、反転された上基板ホルダ124を受け取り、予備アライナ130のホルダ位置調整部132に移動して、上基板ホルダ124をホルダ位置調整部132の上に載置する。ホルダ位置調整部132は、検出器134が検出した上基板ホルダ124の位置に基づいて、上基板ホルダ124が予め定められた範囲に入るように上基板ホルダ124の位置及び向きを調整する。
【0061】
一方、上基板ホルダ124に保持される基板120は、EFEM112のロボットアーム116によりFOUPから搬出され、予備アライナ130の基板位置調整部131上に載置される。基板位置調整部131は、検出器133が検出した基板120の位置に基づいて、基板120が予め定められた範囲に入るように基板120の位置及び向きを調整する。ロボットアーム116が基板120を保持してホルダ位置調整部132に移動して、基板120を上基板ホルダ124上に載置する。
【0062】
ホルダ位置調整部132により上基板ホルダ124に電力が供給され、基板120は上基板ホルダ124に静電吸着により固定される。こうして形成された上ワークは、第1搬送ユニット181によって反転機構160の直上に搬送される。反転機構160は、上ワークを反転させて基板保持面を下にする。そして第1搬送ユニット181は、上ワークを第1受け渡しポート183まで移動する。
【0063】
図2に示すように、第1受け渡しポート183は、プッシュピン188を出すことにより上ワークを保持して、第1搬送ユニット181は退避する。第1受け渡しポート183は、下部観察器189が検出した基板120の位置に基づいて、基板120が予め定められた範囲に入るように、回転又は平行移動により基板120の位置ずれを補正する。その後第2搬送ユニット182が、上ワークを第1受け渡しポート183から受け取り、本アライナ140に搬入する。
【0064】
図4に示すように、本アライナ140に搬入された上ワークは、下ステージ142から突出されたプッシュピン320上に仮置きされる。下ステージ142が上ステージ141の下に移動して、プッシュピン320が上昇して、上ワークを上ステージ141まで持ち上げて保持させる。
【0065】
上述の上ワークと同様に、ロボットアーム186がホルダラック150から、基板保持面が上向きに収納された下基板ホルダ125を搬出して、第2受け渡しポート184のプッシュピンに載置する。そして下基板ホルダ125は、第1搬送ユニット181によりホルダ位置調整部132に搬送されて、位置及び向きを調整される。
【0066】
その一方で、下基板ホルダ125上に載置される基板120は、EFEM112のロボットアーム116によりFOUPから基板位置調整部131に搬送されて、位置合わせがされる。ロボットアーム116が基板120をホルダ位置調整部132にある下基板ホルダ125に載置する。下基板ホルダ125が基板120を静電吸着して、下ワークを形成する。
【0067】
第1搬送ユニット181は、反転機構160を介すことなく、基板120を保持する下ワークの面を上向きのまま、下ワークを第1受け渡しポート183に搬送する。第1受け渡しポート183は、上部観察器187が検出した基板120の位置に基づいて、基板120が予め定められた範囲に入るように、回転又は平行移動により基板120の位置ずれを補正する。第2搬送ユニット182は、下ワークを本アライナ140に搬入して、下ステージ142に載置する。
【0068】
図5から図7に示すように、本アライナ140は、顕微鏡342及び顕微鏡344により、上ステージ141及び下ステージ142に保持された2つの基板120の位置を検出する。本アライナ140は、その検出データに基づいて、2つの基板120の位置を合せて、重ね合せる。重ね合わされた2つの基板120は、上基板ホルダ124及び下基板ホルダ125に設けられた位置止め機構により仮止めされて、ワーク対が形成される。
【0069】
当該ワーク対は、第2搬送ユニット182により本アライナ140から第1受け渡しポート183に搬送され、第1搬送ユニット181により第2受け渡しポート184に搬送される。その後ロボットアーム186が第2受け渡しポート184上のワーク対を保持して、ロードロックチャンバ220に搬入する。ワーク対は、ロボットアーム230により、ロードロックチャンバ220から加熱加圧装置240に搬入され、加熱加圧されることにより、2つの基板120は互いに接合されて一体となる。
【0070】
上記ワーク対が接合される間に、新しい上基板ホルダ124がホルダラック150から搬出され、新しい基板120がFOUPから搬出されて、ホルダ位置調整部132で新しい上ワークが形成される。新しい上ワークは、本アライナ140に搬送されて上ステージ141に保持されて待機する。
【0071】
接合後のワーク対は、ロボットアーム230により加熱加圧装置240から搬出され、ロードロックチャンバ220に搬入される。そして、ロボットアーム186がロードロックチャンバ220からワーク対を搬出して、分離機構170に搬入する。分離機構170は、上基板ホルダ124及び下基板ホルダ125から接合された積層基板を分離する。
【0072】
分離された上基板ホルダ124は、ロボットアーム186によってホルダラック150に戻されて待機する。積層基板は、下基板ホルダ125に載置されたまま、搬送部180によりホルダ位置調整部132まで搬送されて、ロボットアーム116によりロードポート115に装着されたFOUPに回収される。ホルダ位置調整部132に残された下基板ホルダ125は、ロボットアーム116により新たに搬入される基板120と合わせて、新しい下ワークを形成すべく待機する。以上の流れによって、回路パターンが形成されている2つの基板120を重ね合わせた積層基板を製造する。
【0073】
図2において、第1受け渡しポート183は、上部観察器187又は下部観察器189により基板120の外形を観察して、基板120が予め定められた範囲に入るように、基板120の位置ずれを補正する。
【0074】
上記予め定められた範囲の一例は、下ステージ142で調整できる調整範囲である。上述のように、本アライナ140は、下ステージ142の移動により基板120の位置合せをする。下ステージ142が高精度であるゆえ、移動調整できる範囲が狭い。第1受け渡しポート183から下ステージ142に移載した基板120の位置が、下ステージ142により調整できる調整範囲外にあると、ずれが補正しきれない場合がある。第1受け渡しポート183が、基板120を下ステージ142で調整できる調整範囲内に入るように、基板120の位置ずれを補正することにより、本アライナ140による正確な位置合せが担保できる。
【0075】
上記予め定められた範囲の他の例は、顕微鏡342と顕微鏡344で指標Mを観察できる観察範囲である。上述のように、本アライナ140は、顕微鏡342及び顕微鏡344により対向する基板120に設けられた指標Mを観察することにより、2つの基板120の位置を正確に検出し、その検出データに基づいて基板120の位置合せをする。第1受け渡しポート183から本アライナ140に移載した基板120の位置が、顕微鏡342と顕微鏡344で指標Mを観察できる観察範囲内に入らないと、指標Mを見付けるのに時間がかかる。第1受け渡しポート183が、基板120の指標Mが顕微鏡342又は顕微鏡344で観察できる観察範囲内に入るように、基板120の位置ずれを補正することにより、本アライナ140による正確な位置合せが担保できる。
【0076】
上記補正によれば、上基板ホルダ124に保持された基板120も、下基板ホルダ125に保持された基板120も、それぞれ上ステージ141及び下ステージ142に載置された位置において、その表面に設けられた指標Mは、確実にそれぞれ対向する顕微鏡342と顕微鏡344の視野に収められる。本アライナ140は、顕微鏡342、344を用いて、2つの基板120の位置を正確に検出することができる。
【0077】
なお、図1から図7に示す実施形態において、第1受け渡しポート183で上部観察器187及び下部観察器189が基板120の外形を観察するが、観察対象はこれに限られない。他の観察対象として、第1受け渡しポート183で上基板ホルダ124及び下基板ホルダ125の外形、例えば、切り欠き128が観察されてもよい。この場合に、図2に示す上部観察器187及び下部観察器189を用いてもよいが、これに代えて、上基板ホルダ124等が載置される位置を挟んで上下に光源と受光部とを配した一組の透過光学系を用いて、上基板ホルダ124の外形及び下基板ホルダ125の外形を観察してもよい。この場合においても、予備アライナ130において基板120と上基板ホルダ124等との相対位置を把握しておくとともに、上記第1受け渡しポート183で観察された上基板ホルダ124等の外形に基づいて、仮置き台185が当該上基板ホルダ124等の位置を補正することにより、当該上基板ホルダ124に載置された基板120の位置を補正することができる。
【0078】
図8は、積層半導体装置を製造する製造方法の概略を示す。図8に示すように、積層半導体装置は、当該積層半導体装置の機能・性能設計を行うステップS110、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップS120、積層半導体装置の基材である基板を製造するステップS130、マスクのパターンを用いたリソグラフィを含んで、基板120に半導体装置を形成する基板処理ステップS140、上記の基板貼り合せ装置を用いて、処理された複数の基板120を接合する基板貼り合せ工程等を含むデバイス組み立てステップS150、検査ステップS160等を経て製造される。なお、デバイス組み立てステップS150は、基板貼り合せ工程に続いて、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む。
【0079】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0080】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0081】
100 基板貼り合せ装置、101 筐体、102 大気環境部、110 制御部、111 記憶部、112 EFEM、113 ロードポート、114 ロードポート、115 ロードポート、116 ロボットアーム、120 基板、121 ノッチ、122 基板ホルダ、124 上基板ホルダ、125 下基板ホルダ、128 切り欠き、130 予備アライナ、131 基板位置調整部、132 ホルダ位置調整部、133 検出器、134 検出器、140 本アライナ、141 上ステージ、142 下ステージ、144 制御部、150 ホルダラック、160 反転機構、170 分離機構、180 搬送部、181 第1搬送ユニット、182 第2搬送ユニット、183 第1受け渡しポート、184 第2受け渡しポート、185 仮置き台、186 ロボットアーム、187 上部観察器、188 プッシュピン、189 下部観察器、202 真空環境部、210 断熱壁、220 ロードロックチャンバ、222 シャッタ、224 シャッタ、230 ロボットアーム、240 加熱加圧装置、281 給電端子、282 給電端子、310 枠体、312 天板、314 支柱、316 底板、320 プッシュピン、342 顕微鏡、344 顕微鏡、352 ガイドレール、354 Xステージ、356 Yステージ、360 昇降部、362 シリンダ、364 ピストン、372 下吸着プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の外形を観察することにより前記基板の位置を把握する外形観察部と、
前記基板に設けられた指標を観察することにより、前記基板の位置を前記外形観察部よりも詳細に把握する指標観察部と、
前記外形観察部から前記指標観察部へ前記基板を搬送する搬送部と、
前記外形観察部から前記指標観察部への搬送経路上に配され、搬送中の前記基板の位置ずれを補正する位置補正部と
を備える基板搬送装置。
【請求項2】
前記位置補正部は、前記基板を仮置きする仮置き台を有し、
前記搬送部は、前記外形観察部から前記仮置き台まで前記基板を搬送する上流搬送アーム、および、前記仮置き台から前記指標観察部まで前記基板を搬送する下流搬送アームを有する請求項1に記載の基板搬送装置。
【請求項3】
前記上流搬送アームによる前記基板の搬送経路と、前記下流搬送アームによる前記基板の搬送経路とは方向が異なる請求項2に記載の基板搬送装置。
【請求項4】
前記外形観察部から前記仮置き台まで前記基板を搬送する搬送経路において、前記基板の表裏を回転する回転機構が設けられる請求項2または3に記載の基板搬送装置。
【請求項5】
前記仮置き台が少なくとも前記基板の面内で回転することにより、前記基板の位置ずれを補正する請求項2から4のいずれかに記載の基板搬送装置。
【請求項6】
前記位置補正部は、前記基板の外形を観察することにより、前記基板の位置ずれを補正する請求項1から5のいずれかに記載の基板搬送装置。
【請求項7】
前記搬送部は、前記基板を基板ホルダに保持した状態で搬送し、
前記位置補正部は、前記基板ホルダの外形を観察することにより、前記基板の位置ずれを補正する請求項1から5のいずれかに記載の基板搬送装置。
【請求項8】
前記指標観察部は、受け取った前記基板の位置を調整する位置調整部を有し、
前記位置補正部は、前記位置調整部で調整できる調整範囲内に前記基板の位置ずれを補正する請求項1から7のいずれかに記載の基板搬送装置。
【請求項9】
前記位置補正部は、前記指標観察部で指標を観察できる観察範囲内に前記基板の位置ずれを補正する請求項8に記載の基板搬送装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の基板搬送装置を含み、複数の前記基板を貼り合せる基板貼り合せ装置。
【請求項11】
請求項10に記載の基板貼り合せ装置により前記基板を貼り合せることを含む積層半導体装置製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の積層半導体装置製造方法により製造された積層半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−33811(P2012−33811A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173611(P2010−173611)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】