説明

差異化サービス機能を備えたMPLSネットワーク用の動的なトラフィックの再配列および復元

複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに少なくとも1つの代替パスが提供される。複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅が決定される。ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートが生成される。提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部を、必要な帯域幅に割り振ることができる。提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅より小さい場合、少なくとも1つの他のルートが生成され、最低数の他のルートが生成されるように、必要な帯域幅は提案ルートと少なくとも1つの他のルートとの間で分割される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報パケットの転送に使用されるネットワークを対象とし、より具体的に言えば、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)を組み込んだネットワークを対象とする。
【背景技術】
【0002】
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれた、2004年5月19日付け出願の米国特許仮出願第60/572512号の利益を主張する。
【0003】
マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)を使用するネットワークは、パケットがネットワークを介して転送される前に決定されるエンドツーエンド接続パスを介した、ネットワークを通じたパケットの転送を可能にするものである。パケットがMPLSネットワークに入ると、そのパケットには、ラベルエッジルータ(LER)とも呼ばれる入口(ingress)ルータによって「ラベル」が割り当てられ、さらにこのルータがパケットにラベルを添付して、そのパケットをラベルスイッチルータ(LSR)と呼ばれる一連のルータのうちの第1のルータに転送し、これらのルータが接続パスに沿ってパケットを転送する。ラベルには、第1のルータがパケットを転送する次のルータを決定するために使用する情報が含まれる。次に第1のルータはパケットを受信し、ラベルを除去した後、次のルータがパケットをスイッチする後続のルータを決定するために使用することになる新しいラベルを添付する。このプロセスは、接続パスに沿って配置された各ルータに対して繰り返される。すなわち、パスに沿った各ルータは、直前のルータによって添付されたラベルの付いたパケットを受け取り、ラベルに含まれる情報を使用して次にパケットを受け取る次のルータを決定し、現在のラベルをはがし、後続のルータが使用することになる新しいラベルを貼付した後、パケットをそのルータに転送する。このプロセスは、パケットがパスに沿って、出口ルータまたはLERとも呼ばれる最後のルータに送達された時点で終了する。
【0004】
ラベルは、各ルータが転送トラフィックとも呼ばれる接続パスに沿ってパケットを転送する方法を決定するために使用されることから、この接続パスは、ラベルスイッチパス(LSP)とも呼ばれる。各ラベルはLSPの一部のみに関する情報を含み、各ルータまたはスイッチに必要なのは、特定ラベルに対応するルートに関する情報を格納すること、およびパケットに貼付されることになる次のラベルを格納することのみである。
【0005】
LSPを含む特定のルートは、通常、ある一定レベルの性能を保証すること、ネットワークの輻輳を避けてルーティングすること、または特定用途の要件に準拠することなどの、様々な理由に基づいて決定される。通常、1次LSPがセットアップされると同時に、1つまたは複数のバックアップLSPも決定される。バックアップパス用のルートは、1次LSPのセットアップ時に静的に決定するか、または1次LSPの障害時にのみ動的に決定することができる。バックアップパスは、通常、1次LSPと同じ帯域幅を有する。
【0006】
ルータ障害、ルータインターフェース障害、またはリンク障害が発生した場合などの、ネットワーク内に障害が発生した場合、障害のあるLSPを介して搬送されたパケットは、その対応するバックアップLSPのうちの1つにスイッチされる。しかしながら、時には、ネットワーク障害によって1次LSPおよびそのバックアップLSPに障害が発生する場合もある。現在のMPLSネットワーク回復スキームは、こうした状況に対処しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、ネットワークの可用性およびサービスの可用性を増加させるために、こうした状況を処理するトラフィック復元スキームを有することが望ましい。こうしたスキームに、障害のあったLSPによって搬送されたトラフィックと同量程度のトラフィックをできる限り搬送する、1つまたは複数の置換(replacement)LSPを作成させることも望ましい。さらに復元スキームが、ネットワークリソースの効率的な使用を考慮すること、およびトラフィックエンジニアリングポリシーを使用することによって、置換LSPを作成することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の方法によれば、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、その複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするための少なくとも1つの代替(substitute)パスが提供される。この方法は、複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部を必要な帯域幅に割り振るステップとを含む。
【0009】
本発明の前述の方法によれば、複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクを含むことができる。ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含み、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。提案ルートは使用可能な最大帯域幅を有するルートとすることができる。
【0010】
複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送可能であり、前述の決定ステップは、複数のサービスクラスに対応する複数の必要な帯域幅を決定するステップを含むことが可能であり、割り振りステップは、提案ルートの帯域幅の一部を、複数の必要な帯域幅内の選択された要素に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅が選択された帯域幅要素よりも大きいかまたは等しい場合、その対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、含むことができる。選択された帯域幅要素は、複数の必要な帯域幅内で最大の非割り振り帯域幅要素とすることができる。この方法は、提案ルートの帯域幅の残りの部分の一部を、複数の必要な帯域幅内の、たとえばXと呼ばれる他の帯域幅要素に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分が帯域幅値Xよりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、含むこともできる。帯域幅要素Xは、複数の必要な帯域幅内の残りの非割り振り帯域幅要素のうちの最大の要素であることが可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分より小さいかまたは等しい帯域幅を有する。
【0011】
この方法は、複数の必要な帯域幅内のたとえばXと呼ばれる各非割り振り帯域幅要素について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を帯域幅要素Xに連続的に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分が帯域幅要素Xの帯域幅値よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、さらに含むことができる。
【0012】
この方法は、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅よりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、最低数の他のルートが生成されるように、生成されたすべてのルート間で必要な帯域幅を分割するステップとを、含むこともできる。複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することが可能であり、決定するステップは、複数のサービスクラスに対応する複数の必要な帯域幅を決定するステップを含むことが可能であり、生成するステップは、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちの所与の1つよりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、生成されたすべてのルート間で所与の帯域幅を分割するステップと、対応するクラスのトラフィックを生成されたルートに割り当てるステップとを、含むことができる。所与の帯域幅は、複数の必要な帯域幅のうちの最大の帯域幅とすることができる。この方法は、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分の一部を、複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、さらに含むことができる。他の帯域幅は、選択されたルートの帯域幅の残りの部分よりも小さいかまたは等しい帯域幅を有する、複数の必要な帯域幅のうちの残りの非割り振り帯域幅のうちで最大の帯域幅とすることができる。この方法は、複数の必要な帯域幅の各非割り振り帯域幅要素について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振るステップと、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、含むこともできる。
【0013】
この方法は、ネットワークの複数のリンクのそれぞれをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれを決定するステップと、そのリンクをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれに基づいて、複数のリンクのそれぞれについて予約帯域幅を決定するステップと、複数のリンクのそれぞれについて最大帯域幅を決定するステップと、そのリンクの最大帯域幅および予約帯域幅に基づいて、複数のリンクのそれぞれについて使用可能帯域幅を決定するステップとによって、提案ルートの生成に先立って使用可能帯域幅およびリンクを提供するステップを含むこともできる。複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することが可能であり、予約帯域幅、最大帯域幅、および使用可能帯域幅を決定するステップは、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた予約帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた最大帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた使用可能帯域幅とを決定するために、複数のクラスそれぞれについて実行することができる。
【0014】
本発明の装置は、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、少なくとも1つの代替パスを提供する。この装置は、複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部を必要な帯域幅に割り振るステップとを、実行するように動作可能な、置換ユニットを含む。
【0015】
この装置によれば、複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクを含むことができる。ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含み、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)である。提案ルートは使用可能な最大帯域幅を有することができる。
【0016】
複数の既存のパスは、複数のサービスクラスに対応するこうした複数の必要な帯域幅を決定するステップと、提案ルートの帯域幅の一部を、複数の使用される帯域幅のうちの所与の1つに割り振るステップと、提案ルートの帯域幅が所与の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、その対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能な、置換ユニットを使用して、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することができる。所与の帯域幅は、複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅とすることができる。
【0017】
さらにこの置換ユニットは、提案ルートの帯域幅の残りの部分の一部を、複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分が他の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能であるものとすることができる。他の帯域幅は、複数の必要な帯域幅の残りの非割り振り帯域幅のうちの最大の要素であることが可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分より小さいかまたは等しい帯域幅を有する。
【0018】
さらにこの置換ユニットは、複数の必要な帯域幅のうちの各非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能であるものとすることができる。
【0019】
さらにこの置換ユニットは、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅よりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、最低数の他のルートが生成されるように、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で必要な帯域幅を分割するステップとを、実行するように動作可能であるものとすることができる。複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することが可能であり、置換ユニットは、複数のサービスクラスに対応する複数のこうした必要な帯域幅を決定するステップを実行するように動作可能であり、さらに、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちの所与の帯域幅よりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で所与の帯域幅を分割するステップと、対応するクラスのトラフィックを少なくとも1つの他のルート内の提案ルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能であるものとすることができる。所与の帯域幅は、複数の必要な帯域幅のうちの最大の帯域幅とすることができる。
【0020】
さらにこの置換ユニットは、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のうちの一部を、複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能であるものとすることができる。他の帯域幅は、選択されたルートの帯域幅の残りの部分よりも小さいかまたは等しい帯域幅を有する、複数の必要な帯域幅のうちの残りの非割り振り帯域幅のうちで最大の帯域幅とすることができる。
【0021】
この置換ユニットは、複数の必要な帯域幅の各非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振るステップと、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、実行するように動作可能であるものとすることもできる。
【0022】
さらにこの置換ユニットは、提案ルートを生成するように動作可能になるのに先立って、使用可能帯域幅およびリンクを提供するステップを実行するように動作可能であることが可能であり、これには、ネットワークの複数のリンクのそれぞれについてそのリンクをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれを決定するステップと、そのリンクをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれに基づいて、複数のリンクのそれぞれについて予約帯域幅を決定するステップと、複数のリンクのそれぞれについて最大帯域幅を決定するステップと、そのリンクの最大帯域幅および予約帯域幅に基づいて、複数のリンクのそれぞれについて使用可能帯域幅を決定するステップとを、実行するように動作可能であることも含まれる。複数のクラスのそれぞれでそのクラスに関連付けられた予約帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた最大帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた使用可能帯域幅とを決定するように動作可能とすることによって、複数のクラスそれぞれについて、予約帯域幅、最大帯域幅、および使用可能帯域幅を決定するように動作可能な置換ユニットを使用して、複数の既存のパスが複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することができる。
【0023】
本発明の記録媒体には、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、その複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするための少なくとも1つの代替パスを提供する方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能プログラムが記録される。この方法は、複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部を必要な帯域幅に割り振るステップとを含む。
【0024】
前述の記録媒体によれば、複数のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクをトラバースすることができる。ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含み、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。提案ルートは使用可能な最大帯域幅を有することができる。
【0025】
複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送可能であり、コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法の決定ステップは、複数のサービスクラスに対応する複数のこうした必要な帯域幅を決定するステップを含むことが可能であり、この方法の割り振りステップは、提案ルートの帯域幅の一部を、複数の必要な帯域幅内の所与の1つに割り振るステップと、提案ルートの帯域幅が所与の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、その対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、含むことができる。
【0026】
所与の帯域幅は、複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅とすることができる。さらに前述の方法は、提案ルートの帯域幅の残りの部分の一部を、複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分が他の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、含むことができる。他の帯域幅は、複数の必要な帯域幅内の残りの非割り振り帯域幅のうちの最大の要素であることが可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分より小さいかまたは等しい帯域幅を有する。
【0027】
コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法は、複数の必要な帯域幅のうちの各非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振るステップと、提案ルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップとを、さらに含むことができる。
【0028】
コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法は、提案ルートの帯域幅が必要な帯域幅よりも少ない場合、1つの他のルートを生成するステップと、最低数の他のルートが生成されるように、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で必要な帯域幅を分割するステップとを、含むこともできる。複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することが可能であり、この記録方法のうちの決定するステップは、複数のサービスクラスに対応する複数のこうした必要な帯域幅を決定するステップを含むことが可能であり、この記録方法のうちの少なくとも1つの他のルートを生成するステップは、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちの所与の1つよりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で所与の帯域幅を分割するステップと、対応するクラスのトラフィックを提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートに割り当てるステップとを、含むことができる。所与の帯域幅は、複数の必要な帯域幅のうちの最大の帯域幅とすることができる。
【0029】
コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法は、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分の一部を、複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、さらに含むことができる。他の帯域幅は、選択されたルートの残りの部分よりも小さいかまたは等しい帯域幅を有する、複数の必要な帯域幅のうちの残りの非割り振り帯域幅のうちで最大の帯域幅とすることができる。
【0030】
また、コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法は、複数の必要な帯域幅の各非割り振り帯域幅要素について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振るステップと、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを選択されたルートに割り当てるステップとを、含むこともできる。
【0031】
さらに、コンピュータ読み取り可能プログラムのこの方法は、ネットワークの複数のリンクのそれぞれについて、そのリンクをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれを決定するステップと、そのリンクをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれに基づいて、複数のリンクのそれぞれについて予約帯域幅を決定するステップと、複数のリンクのそれぞれについて最大帯域幅を決定するステップと、そのリンクの最大帯域幅および予約帯域幅に基づいて、複数のリンクのそれぞれについて使用可能帯域幅を決定するステップとによって、提案ルートの生成に先立って使用可能帯域幅およびリンクを提供するステップを含むこともできる。複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送することが可能であり、前述の方法の予約帯域幅を決定するステップ、最大帯域幅を決定するステップ、および使用可能帯域幅を決定するステップは、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた予約帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた最大帯域幅と、複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた使用可能帯域幅とを決定するために、複数のクラスそれぞれについて実行することができる。
【0032】
本発明の他の方法によれば、複数の既存のパスが複数のサービスクラスのトラフィックを搬送している状態で、ネットワーク内の複数の既存のパスの代わりに、その複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするための少なくとも1つの代替パスが提供される。この方法は、複数のサービスクラスに対応する複数の必要な帯域幅を決定するステップであって、この複数の必要な帯域幅のそれぞれが、対応するサービスクラスについて複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を含む、決定するステップと、最大の使用可能帯域幅を有するルートである提案ルートを、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから生成するステップと、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部をその最大の非割り振り帯域幅に割り振り、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振り、提案ルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップと、提案ルートの帯域幅が、複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅よりも少ない場合、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから少なくとも1つの他のルートを生成し、最低数の他のルートが生成されるように、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅を分割し、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振り、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り振るステップと、複数の必要な帯域幅のすべてが割り振られるかまたは考慮されるまで、前述の内容を繰り返すステップと、を含む。
【0033】
本発明のこの方法によれば、ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含むことが可能であり、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。
【0034】
前述の方法は、2つまたはそれ以上の複数の代替パスのルートによってトラバースされたすべてのリンクが同一であるかどうかを判別するステップと、同一である場合、新しい代替パスを生成するために2つまたはそれ以上の代替パスを組み合わせるステップとを、さらに含むことが可能であり、新しいパスによって搬送される各クラスに割り振られる帯域幅は、そのクラスの2つまたはそれ以上の代替パスに割り振られる合計帯域幅である。
【0035】
複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクをトラバースすることが可能であり、この方法は、複数の障害パスのうちの少なくとも1つが再度動作可能になった場合、複数の置換パスのうちの1つまたは複数がもはや必要でないかどうかを判別するステップと、必要でない場合、1つまたは複数の置換パスによってトラバースされた各リンクから各クラスに割り振られた帯域幅が再度使用可能になるように、その複数の置換パスのうちの1つまたは複数を削除するステップとを、さらに含むことができる。
【0036】
本発明の他の装置は、複数の既存のパスが複数のサービスクラスのトラフィックを搬送している状態で、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、少なくとも1つの代替パスを提供する。この装置は、複数のサービスクラスに対応する複数の必要な帯域幅を決定するステップであって、この複数の必要な帯域幅のそれぞれが、対応するサービスクラスについて複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を含む、決定するステップと、最大の使用可能帯域幅を有するルートである提案ルートを、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから生成するステップと、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部をその最大の非割り振り帯域幅に割り振り、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振り、提案ルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップと、提案ルートの帯域幅が、複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅よりも少ない場合、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから少なくとも1つの他のルートを生成し、最低数の他のルートが生成されるように、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅を分割し、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振り、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り振るステップと、複数の必要な帯域幅のすべてが割り振られるかまたは考慮されるまで、前述の内容を繰り返すステップとを、実行するように動作可能な置換ユニットを含む。
【0037】
前述の装置によれば、ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含むことが可能であり、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。さらにこの置換ユニットは、複数の代替パスのうちの少なくとも1つを生成するように動作可能であって、代替パスの1次パスは提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの1つであり、代替パスによって搬送される各クラスに割り振られる帯域幅は、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの1つについて各クラスに割り振られる帯域幅である。この置換ユニットは、2つまたはそれ以上の複数の代替パスのルートによってトラバースされたすべてのリンクが同一であるかどうかを判別するステップと、同一である場合、複数の代替パスのうちの新しいパスを生成するために2つまたはそれ以上の代替パスを組み合わせるステップとを、実行するようにも動作可能であるものとすることが可能であり、新しいパスによって搬送される各クラスに割り振られる帯域幅は、そのクラスの2つまたはそれ以上のパスに割り振られる合計帯域幅である。
【0038】
複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクを含むことが可能であり、この置換ユニットは、複数の障害パスのうちの少なくとも1つが再度動作可能になった場合、複数の置換パスのうちの1つまたは複数がもはや必要でないかどうかを判別するステップと、必要でない場合、1つまたは複数の置換パスによってトラバースされた各リンクから各クラスに割り振られた帯域幅が再度使用可能になるように、その複数の置換パスのうちの1つまたは複数を削除するステップとを、実行するようにさらに動作可能であるものとすることができる。
【0039】
本発明の他の記録媒体には、複数の既存のパスが複数のサービスクラスのトラフィックを搬送している状態で、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、少なくとも1つの代替パスを提供する方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能プログラムが記録される。この方法は、複数のサービスクラスに対応する複数の必要な帯域幅を決定するステップであって、この複数の必要な帯域幅のそれぞれが、対応するサービスクラスについて複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を含む、決定するステップと、最大の使用可能帯域幅を有するルートである提案ルートを、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから生成するステップと、提案ルートの帯域幅が複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅より大きいかまたは等しい場合、提案ルートの帯域幅の一部をその最大の非割り振り帯域幅に割り振り、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振り、提案ルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り当てるステップと、提案ルートの帯域幅が、複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅よりも少ない場合、ネットワーク内の残りの使用可能リンクから少なくとも1つの他のルートを生成し、最低数の他のルートが生成されるように、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートの間で複数の必要な帯域幅のうちで最大の非割り振り帯域幅を分割し、さらに、複数の必要な帯域幅のうちの各残りの非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振り、選択されたルートの帯域幅の残りの部分がその帯域幅より大きいかまたは等しい場合、対応するクラスのトラフィックを提案ルートに割り振るステップと、複数の必要な帯域幅のすべてが割り振られるかまたは考慮されるまで、前述の内容を繰り返すステップとを含む。
【0040】
前述のコンピュータ読み取り可能プログラムの方法によれば、ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含むことが可能であり、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。
【0041】
このコンピュータ読み取り可能プログラムの方法は、複数の代替パスのうちの少なくとも1つを生成するステップをさらに含むことが可能であり、代替パスの1次パスは提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの1つであり、代替パスによって搬送される各クラスに割り振られる帯域幅は、提案ルートおよび少なくとも1つの他のルートのうちの1つについて各クラスに割り振られる帯域幅である。前述の方法は、2つまたはそれ以上の複数の代替パスのルートによってトラバースされたすべてのリンクが同一であるかどうかを判別するステップと、同一である場合、複数の代替パスのうちの新しいパスを生成するために2つまたはそれ以上の代替パスを組み合わせるステップとを、さらに含むことが可能であり、新しいパスによって搬送される各クラスに割り振られる帯域幅は、そのクラスの2つまたはそれ以上のパスに割り振られる合計帯域幅である。
【0042】
複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクを含むことが可能であり、このコンピュータ読み取り可能プログラムの方法は、複数の障害パスのうちの少なくとも1つが再度動作可能になった場合、複数の置換パスのうちの1つまたは複数がもはや必要でないかどうかを判別するステップと、必要でない場合、1つまたは複数の置換パスによってトラバースされた各リンクから各クラスに割り振られた帯域幅が再度使用可能になるように、その複数の置換パスのうちの1つまたは複数を削除するステップとを、さらに含むことが可能である。
【0043】
本発明のさらに他の方法によれば、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを複数の代替パス間で再割り振りするために、ネットワーク内の複数の既存のパスの代わりに複数の代替パスがネットワーク内に提供される。複数の既存のパスは、ネットワークの入口地点からネットワークの出口地点までトラフィックを搬送し、ネットワークは複数のリンクを含み、複数のサービスクラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することができる。複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この方法は、ネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のクラス、およびそのクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するクラスを現在のクラスとして指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅として指定し、リストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅のリストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、現在のクラスの提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、提案ルートによってトラバースされた現在のクラスのリンクの使用可能な帯域幅を割り振られた部分だけ削減し、所望の帯域幅リストから少なくとも他のクラスについて、提案ルートの帯域幅が少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、少なくとも他のクラスの提案ルートの帯域幅の一部を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最大数の他のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅が複数の他のルート間で分割され、複数の他のルートそれぞれのリンクの現在のクラスの使用可能帯域幅を割り振られた部分だけ削減し、複数の提案ルートそれぞれについて反復的に、所望の帯域幅リストから少なくとも他のクラスについて、現在の提案ルートの帯域幅が所望の帯域幅リストから少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップと、を含む。
【0044】
本発明の他の装置は、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを複数の代替パス間で再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに複数の代替パスをネットワーク内に提供し、この複数の既存のパスは、ネットワークの入口地点からネットワークの出口地点までトラフィックを搬送する。ネットワークは複数のリンクを含み、複数のサービスクラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することが可能であり、複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この装置は、ネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のクラス、およびそのクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するクラスを現在のクラスとなるように指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅として指定し、所望の帯域幅リストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅リストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから提案ルートのリンクを除去するステップと、所望の帯域幅リストから、提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数の他のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅が複数の他のルート間で分割され、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから複数の他のルートそれぞれのリンクを除去し、複数の他のルートのそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分のいずれかが、所望の帯域幅リストからの少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップとを、実行できるように動作可能な置換ユニットを含む。
【0045】
本発明の他の記録媒体には、複数の既存のパスによって搬送されたトラフィックを複数の代替パス間で再割り振りするために、ネットワーク内の複数の既存のパスの代わりに複数の代替パスをネットワーク内に提供する方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能プログラムが記録され、この複数の既存のパスは、ネットワークの入口地点からネットワークの出口地点までトラフィックを搬送する。ネットワークは複数のリンクを含み、複数のサービスクラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することが可能であり、複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この方法は、ネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のクラス、およびそのクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するクラスを現在のクラスとなるように指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅として指定し、所望の帯域幅リストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅リストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、提案ルートによってトラバースされたリンクの使用可能帯域幅を割り振られた帯域幅だけ削減し、所望の帯域幅リストから、提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数の他のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅が複数の他のルート間で分割され、複数の他のルートそれぞれによってトラバースされたリンクの使用可能帯域幅を割り振られた帯域幅部分だけ削減し、複数の他のルートのそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分のいずれかが、所望の帯域幅リストからの少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップとを、含む。
【0046】
本発明の前述の方法、装置、および記録媒体によれば、複数の既存のパスはそれぞれ、少なくとも1つの障害リンクを含むことができる。ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含むことが可能であり、複数の既存のパスおよび複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)とすることができる。複数のクラスは複数の差異化サービス(diffserv)クラスとすることができる。
【0047】
使用可能な帯域幅およびリンクのリストは以下のように提供可能であって、ネットワークの複数のリンクが決定可能であり、複数のリンクそれぞれをトラバースする複数の既存のパスのそれぞれが決定可能であり、複数のリンクそれぞれについて複数のクラスそれぞれに関連付けられた予約帯域幅が決定可能であり、この決定はそのリンクをトラバースする複数の既存のパスそれぞれに基づくものとすることが可能であり、複数のクラスそれぞれに関連付けられた最大帯域幅は複数のリンクそれぞれについて決定可能であり、複数のクラスそれぞれに関連付けられた使用可能帯域幅は、複数のリンクそれぞれについて、そのリンク上のそのクラスに関連付けられた最大帯域幅および予約帯域幅に基づいて決定可能である。
【0048】
提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかは、以下のように決定可能であって、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応するクラスが現在のクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかが決定可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分が現在の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のクラスのトラフィックが提案ルートに割り当てられ、現在のルートの帯域幅の残りの部分の少なくとも一部が現在の所望の帯域幅に割り振られ、所望の帯域幅のリストの残りの要素それぞれがリスト内で1ポジション進むように、現在の第1の要素が所望の帯域幅のリストから除去され、現在のルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅よりも小さい場合、所望の帯域幅のリスト上で次に高位の要素に対応するクラスが現在のクラスとなるように選択可能であり、所望の帯域幅のリストの次に高位の要素に対応する帯域幅が現在の帯域幅となるように選択可能であり、所望の帯域幅のリストの各要素が考慮されるまで、前述の内容が繰り返される。
【0049】
複数のルートそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分が少なくとも他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかは、以下のように決定可能であって、複数の他のルートのうちの1つが選択可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応するクラスが現在のクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかが決定可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のクラスのトラフィックが選択されたルートに割り当て可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分の少なくとも一部が現在の所望の帯域幅に割り振り可能であり、所望の帯域幅のリストの残りの要素それぞれがリスト内で1ポジション進むように、現在の第1の要素が所望の帯域幅のリストから除去可能であり、所望の帯域幅のリストのうち新しい第1の要素に対応するクラスが現在のクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち新しい第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の帯域幅よりも小さい場合、所望の帯域幅のリストのうち次に高位の要素に対応するクラスが現在のクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストの次に高位の要素に対応する帯域幅が現在の帯域幅となるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストの各要素が考慮されるまで、前述の内容を繰り返すことが可能であり、所望の帯域幅のリストが空でない場合、複数の他のルートのうちの他のルートが選択可能であり、複数の他のルートそれぞれが考慮されるまで前述の内容が繰り返される。
【0050】
複数の代替パスのうちの1つが生成可能であり、提案ルートをその1次パスとして、また提案ルートの各クラスに関連付けられた帯域幅をその帯域幅として、有することが可能であるか、または複数の他のルートのそれぞれをその1次パスとして、また複数の他のルートのそれぞれの各クラスに関連付けられた帯域幅をその帯域幅として、有することが可能である。複数の代替パスのうちの2つまたはそれ以上のルートによってトラバースされたリンクのすべてが同一である場合、その2つまたはそれ以上の代替パスを組み合わせて、そのルートをその1次パスとして、また、2つまたはそれ以上の代替パスのそれぞれのクラスについて組み合わせた帯域幅をそのクラスについてのその帯域幅として有する、複数の代替パスのうちの新しいパスを生成することができる。
【0051】
本発明の他の方法によれば、複数の置換ラベルスイッチパス(LSP)間で複数の障害LSPによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークの複数の障害LSPの代わりにMPLSネットワーク内に複数の置換LSPが提供される。複数の障害LSPはMPLSネットワーク内の入口地点からMPLSネットワーク内の出口地点までトラフィックを搬送する。MPLSネットワークは複数のリンクを含み、複数の差異化サービス(diffserv)クラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することができる。複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のdiffservクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この方法は、MPLSネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のdiffservクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のdiffservクラス、およびそのdiffservクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するdiffservクラスを現在のdiffservクラスとなるように指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅となるように指定し、所望の帯域幅のリストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅のリストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のdiffservクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、提案ルートによってトラバースされたリンクの使用可能な帯域幅を割り振られた帯域幅部分だけ削減し、提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを所望の帯域幅リストから搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のdiffservクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅を複数の他のルート間で分割し、複数の他のルートそれぞれによってトラバースされたリンクの使用可能帯域幅を割り振られた帯域幅部分だけ削減し、複数の他のルートそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分のいずれかが、所望の帯域幅リストから少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り当て、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップと、を含む。
【0052】
本発明の他の装置は、複数の置換ラベルスイッチパス(LSP)間で複数の障害LSPによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワーク内の複数の障害置換LSPの代わりにMPLSネットワーク内に複数の置換LSPを提供し、複数の障害LSPはMPLSネットワーク内の入口地点からMPLSネットワーク内の出口地点までトラフィックを搬送する。MPLSネットワークは複数のリンクを含み、複数の差異化サービス(diffserv)クラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することが可能であり、複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のdiffservクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この装置は、MPLSネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のdiffservクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のdiffservクラス、およびそのdiffservクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するdiffservクラスを現在のdiffservクラスとなるように指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅となるように指定し、所望の帯域幅のリストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅のリストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のdiffservクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、提案ルートのリンクを使用可能な帯域幅およびリンクのリストから除去し、提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを所望の帯域幅リストから搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のdiffservクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数の他のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅が複数の他のルート間で分割され、複数の他のルートそれぞれのリンクを使用可能な帯域幅およびリンクのリストから除去し、複数の他のルートそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分のいずれかが、所望の帯域幅リストから少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップと、を実行するように動作可能な置換ユニットを含む。
【0053】
本発明の他の記録媒体には、複数の置換ラベルスイッチパス(LSP)間で複数の障害LSPによって搬送されたトラフィックを再割り振りするために、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークの複数の障害LSPの代わりにMPLSネットワーク内に複数の置換LSPを提供する方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能プログラムが記録され、複数の障害LSPはMPLSネットワーク内の入口地点からMPLSネットワーク内の出口地点までトラフィックを搬送する。MPLSネットワークは複数のリンクを含み、複数の差異化サービス(diffserv)クラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することが可能であり、複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、複数のdiffservクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能である。この方法は、MPLSネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、リストの各要素が、複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のdiffservクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、リストの各要素は、複数のdiffservクラス、およびそのdiffservクラスのトラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、このリストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するdiffservクラスを現在のdiffservクラスとなるように指定し、現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅となるように指定し、所望の帯域幅のリストの残りの要素のそれぞれがリスト内で1ポジション進むように、所望の帯域幅のリストから現在の第1の要素を除去するステップと、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、入口地点から出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、提案ルートの帯域幅は現在のdiffservクラスのトラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の一部を現在所望の帯域幅に割り振り、提案ルートによってトラバースされたリンクの使用可能な帯域幅を割り振られた帯域幅部分だけ削減し、提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを所望の帯域幅リストから搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを提案ルートに割り当て、提案ルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅のリストから除去するステップと、提案ルートの帯域幅が現在所望の帯域幅より小さい場合、使用可能な帯域幅およびリンクのリストから入口地点から出口地点までの複数の他のルートを生成し、他のルートのそれぞれが現在のdiffservクラスのトラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数の他のルートが生成されるように現在の所望の帯域幅が複数の他のルート間で分割され、複数の他のルートそれぞれによってトラバースされたリンクの使用可能帯域幅を割り振られた帯域幅部分だけ削減し、複数の他のルートそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分のいずれかが、所望の帯域幅リストから少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別し、搬送できる場合、少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当て、少なくとも1つの他のルートの帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振り、少なくとも1つの対応する要素を所望の帯域幅リストから除去するステップと、所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで、前述の内容を繰り返すステップと、を含む。
【0054】
本発明の前述の方法、装置、および記録媒体によれば、それぞれのリンク上のdiffservクラスごとの使用可能な帯域幅のリストは、以下のように決定可能であって、
MPLSネットワークの複数のリンクが決定可能であり、複数のリンクそれぞれをトラバースする複数のLSPのそれぞれが決定可能であり、複数のリンクそれぞれについて、そのリンクをトラバースする複数のLSPそれぞれに基づき、複数のdiffservクラスそれぞれに関連付けられた予約帯域幅が決定可能であり、複数のdiffservクラスそれぞれに関連付けられた最大帯域幅は複数のリンクそれぞれについて決定可能であり、複数のdiffservクラスそれぞれに関連付けられた使用可能帯域幅は、複数のリンクそれぞれについて、そのリンク上のそのdiffservクラスに関連付けられた最大帯域幅および予約帯域幅に基づいて決定可能である。
【0055】
提案ルートの帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかは、以下のように決定可能であって、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応するdiffservクラスが現在のdiffservクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかが決定可能であり、提案ルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のdiffservクラスのトラフィックが提案ルートに割り当て可能であり、現在のルートの帯域幅の残りの部分の少なくとも一部が現在の所望の帯域幅に割り振り可能であり、所望の帯域幅のリストの残りの要素それぞれがリスト内で1ポジション進むように、現在の第1の要素が所望の帯域幅のリストから除去可能であり、現在のルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅よりも小さい場合、所望の帯域幅のリスト上で次に高位の要素に対応するdiffservクラスが現在のdiffservクラスとなるように選択可能であり、所望の帯域幅のリストの次に高位の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように選択可能であり、所望の帯域幅のリストのそれぞれが考慮されるまで、前述の内容が繰り返される。
【0056】
複数のルートそれぞれに関連付けられた帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかは、以下のように決定可能であって、複数の他のルートのうちの1つが選択可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応するdiffservクラスが現在のdiffservクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち現在の第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように選択可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかが決定可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅より大きいかまたは等しい場合、現在のdiffservクラスのトラフィックが選択されたルートに割り当て可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分の少なくとも一部が現在の所望の帯域幅に割り振り可能であり、所望の帯域幅のリストの残りの要素それぞれがリスト内で1ポジション進むように、現在の第1の要素が所望の帯域幅のリストから除去可能であり、所望の帯域幅のリストのうち新しい第1の要素に対応するdiffservクラスが現在のdiffservクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストのうち新しい第1の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、選択されたルートの帯域幅の残りの部分が現在の所望の帯域幅よりも小さい場合、所望の帯域幅のリストのうち次に高位の要素に対応するdiffservクラスが現在のdiffservクラスとなるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストの次に高位の要素に対応する帯域幅が現在の所望の帯域幅となるように指定可能であり、所望の帯域幅のリストの各要素が考慮されるまで、前述の内容を繰り返すことが可能であり、所望の帯域幅のリストが空でない場合、複数の他のルートのうちの他のルートが選択可能であり、複数の他のルートそれぞれが考慮されるまで前述の内容が繰り返される。
【0057】
複数の置換LSPのうちの1つが生成可能であり、提案ルートをその1次パスとして、また提案ルートの各diffservクラスに関連付けられた帯域幅をその帯域幅として、有することが可能であるか、または複数の他のルートのそれぞれをその1次パスとして、また提案ルートの各diffservに関連付けられた帯域幅をその帯域幅として、有することが可能である。複数の置換LSPのうちの2つまたはそれ以上のルートによってトラバースされたリンクのすべてが同一であるかどうかが判別可能であり、同一である場合、その2つまたはそれ以上の置換LSPを組み合わせて、そのルートをその1次パスとして、また、2つまたはそれ以上の置換LSPのそれぞれのdiffservクラスについて組み合わせた帯域幅をそのクラスについてのその帯域幅として有する、複数の置換LSPのうちの新しい置換LSPを生成することができる。複数の障害LSPのうちの少なくとも1つが再度動作可能な場合、複数の置換LSPのうちの1つまたは複数がもはや必要でないかどうかが判別され、必要でない場合、複数の置換LSPのうちの1つまたは複数が除去され、1つまたは複数の置換LSPによってトラバースされたリンク、および含まれるリンクのそれぞれについて各diffservクラスに関連付けられた帯域幅を含むように、使用可能な帯域幅およびリンクのリストが更新される。
【0058】
本発明の前述の態様、機能、および利点は、好ましい諸実施形態についての以下の説明および添付の図面を参照しながら考察した場合、さらによく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
図1は、本発明の態様に従った、システムのオペレーションを実行するために使用されるトラフィックエンジニアリング要素100の一例を示す。要素100は、差異化サービス(diffserv)機能を有するMPLSネットワークなどの、ネットワーク102と情報をやり取りする。トラフィックエンジニアリング要素は、たとえばネットワークオペレーションセンタに位置するネットワーク管理システム内に配置され、帯域幅マネージャ104、復元ユニット106、および構成データベース108を含むことができる。帯域幅マネージャ104はネットワーク102を通過するトラフィックを制御し、特定のdiffservクラスに帯域幅を割り振る。復元ユニット106は、1つまたは複数のLSPに障害が発生した場合、既存のLSPに関する置換ラベルスイッチパスの代替えを制御する。構成データベース108は、ネットワーク102のトポロジ、LSPデータ、およびポリシーを格納する。帯域幅マネージャ104および復元ユニット106は、好ましくはハードウェアプラットフォーム上で動作するソフトウェアモジュールを備える。モジュール自体は、オブジェクト指向プログラム内のオブジェクトを備えることができる。代替の方法として、モジュールはDOS、Windows(登録商標)、Linux、またはMACオペレーティングシステムにおけるプログラムとして実施可能である。その後プログラムはメモリ内に格納され、プロセッサによって命令として実行される。構成データベースは、好ましくは、帯域幅マネージャ104および復元ユニット106と同じ場所に配置することが可能なメモリである。別の方法として、構成データベースは復元ユニットからリモートに配置することが可能である。
【0060】
一般に、要素100は、たとえばMPLSネットワーク102などの、パケット交換網などを管理するために使用されるオペレーションサポートシステム(OSS)を備えることができる。この要素は、スタンドアロン型システムを備えるか、あるいは、既存のまたは現在使用可能なOSSに組み込むことができる。このシステムは、たとえばWindows(登録商標)、Linuxなどの汎用マシンを使用して実施することができる。要素100とネットワーク102との間の通信は、たとえばtelnet、SNMPなどを使用して実現することができる。要素100間の通信は、たとえばCORBA、RMIなどを使用して実現することができる。一例として、システムは、Java(登録商標)を使用して、ネットワーク102と通信するためにTelnetを使用して、および要素100間の通信を可能にするためにCORBAを使用して、実施される。
【0061】
ネットワークトポロジには、ネットワークのルータおよび/またはノードならびにルータのペアを接続するリンクのリストが含まれる。さらに各リンクについて、リンクID、リンクによって接続された2つのインターフェースのインターネットプロトコル(IP)アドレス、Mbps単位でのリンクの最大容量、およびリンクの障害または動作可能状況が格納される。各ルータについて、ルータIDおよびルータのインターフェースのIPアドレスのリストが格納される。LSPデータには、ネットワーク用にセットアップされたLSPのリストが含まれ、各LSPについて、LSP ID、AおよびZエンドのIPアドレス、LSPによってサポートされる各diffservクラスについての合計の予約帯域幅、LSPのパス、すなわちLSPによってトラバースされるリンクの順序付けされたシーケンス、ならびにセットアップおよび保持優先順位が含まれる。diffservポリシーは、サポートされるdiffservクラス間でネットワークリソースを区分する働きをし、各diffservクラスについてのdiffservクラス名およびネットワーク使用量制限を含む。
【0062】
図2は、ネットワーク内で1つまたは複数の障害が発生した場合の、本発明の一態様に従った、MPLSネットワーク200の一部およびネットワークトラフィックの復元の例を示す。図示されたネットワークの部分には、ルータR1、R2、R3、R4、R5、およびR6が含まれ、それぞれ20Mbps帯域幅容量を有するリンクL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、およびL8、ならびに6Mbps帯域幅容量を有するリンクL4が含まれる。初期には、ネットワークトラフィックは、リンクL1を介してルータR1とルータR2との間をルーティングされた2つのLSP、LSP1およびLSP2に沿って搬送される。パスLSP1は8Mbpsのトラフィックを搬送可能である、すなわち、8Mbpsの帯域幅を有するが、実際には3MbpsのdiffservクラスのEFトラフィックしか搬送しないため、5Mbpsの帯域幅が未使用である。パスLSP2も8Mbpsの帯域幅を有するが、1MbpsのAF1トラフィックしか搬送しないため、7Mbpsの帯域幅が使用される。
【0063】
リンクL1に障害が発生すると、現在のMPLSネットワーク復元スキームは、同じかまたはそれよりも大きい8Mbpsの帯域幅を有するリンクを使用してLSP1を新しいLSPに置き換えようと試み、さらにLSP2も同様に、少なくとも8Mbpsの帯域幅を有するリンクを使用して新しいLSPに置き換えようと試みる。したがって、各置換LSPは、置き換えるLSPと同じ未使用の帯域幅を有する。
【0064】
通常、リンクL1に障害が発生した場合、トラフィックはそれぞれが20Mbpsの容量を有するリンクL2、L3、およびL7に沿ってルーティングされるため、2つの置換LSPの組み合わせ帯域幅である16Mbpsを搬送することができる。しかしながら、リンクL2およびL3にも障害が発生すると、リンクL4には6Mbpsの容量しかなく、2つの置換LSPのうちの1つのトラフィックでさえも搬送することができない。帯域幅が不十分であることから、トラフィックはL4を介して再ルーティングできないため、復元の試みは失敗する。
【0065】
これに対して、本発明では、できる限り少ない置換LSPを生成することによって障害トラフィックを復元する。ここでは、新しいLSPであるLSP3が生成され、そのパスはリンクL4、L5、L6、およびL7をカバーしている。LSP3の帯域幅はLSP1およびLSP2によって実際に使用される合計帯域幅のみであるため、LSP3には4Mbpsの帯域幅しかない。したがって、LSP3はリンクL4を含むことができる。
【0066】
図3は、本発明に従って1つまたは複数の障害LSPの復元を実行するために、図1に示された帯域幅マネージャ104、復元ユニット106、および構成データベース108の間で実行されるメッセージングの一例を示す。第1に、帯域幅マネージャはMPLSネットワーク102の1つまたは複数のLSPの障害を検出する。帯域幅マネージャは、復元スキーム、すなわち障害LSPの代わりに置換LSPを生成するプロセスを開始する旨の要求を、復元ユニットに送信する。その後復元ユニットは、ネットワークの構成データを取得するための要求を構成データベースに伝送し、構成データベースはこうしたデータを復元ユニットに送達する。次に、本発明の復元スキームが実行され、新しいLSPが生成される。その後復元ユニットは、構成データを更新するために、新しいLSPに関する情報を構成データベースに送信する。その後、復元ユニットは、ネットワークが首尾良く復元されたかどうかを示す応答を帯域幅マネージャに送信する。
【0067】
本発明に従ったネットワーク復元の概要が、図4に示される。第1に、復元ユニットが帯域幅マネージャから復元要求を受け取り、復元スキームを開始すると、ステップ402に示されるように復元が開始される。復元要求は、各要素が(入口、出口、diffservクラス、帯域幅)の形である障害トラフィックのリスト、障害リンクのリスト、および、MPLSネットワークが障害に応答して再ルーティングしたそれらの新しいパスを備える再ルーティングLSPと呼ばれるLSPのリストという、属性を含むことが可能である。その後、構成データベースからのネットワーク構成データ、障害リンクのリスト、および再ルーティングされたLSPのリストを獲得した後、ステップ404が示すように、復元ユニットは、MPLSネットワークの現在の状態を決定し、すなわち、ネットワーク内の各リンク上の各diffservクラスに使用可能な帯域幅が決定される。次に、ステップ406が示すように、それらの間をトラバースしている1つまたは複数の障害LSPを有する入口地点および出口地点のペアのリストが、復元要求の障害トラフィック属性のリストを使用して決定される。
【0068】
次に、ステップ408および410が示すように、リスト内のすべての入口/出口ペアが考慮されるまで、入口地点および出口地点の各ペアの間で1つまたは複数の置換LSPが動的に生成される。すべての入口/出口ポートが考慮されると、ステップ412が示すように復元は終了する。
【0069】
図5A〜5Fは、入口地点および出口地点の所与のペア間での置換LSPの動的生成をより詳細に示す流れ図である。動的生成のために実行される計算、ならびに使用される入力、出力、および変数の一例が、表1および2に示される。第1に、ステップ502に示されるように、各diffservクラスについて各リンク上で使用可能な帯域幅のリストが示される。
【0070】
図6は、ステップ404で言及した使用可能な帯域幅のリストの決定をより詳細に示す流れ図である。第1に、ステップ602が示すように、ネットワーク内のすべての障害のないリンクのリストが生成される。次に、ステップ604が示すように、各リンクをトラバースするLSPのリストが決定される。次に、ステップ606が示すように、それぞれのこうしたLSPによってトラバースされたリンクによって占有される帯域幅を決定するために、LSPのリストを使用して、障害のない各リンクについて、各diffservクラスに関連付けられた予約帯域幅が決定される。次に、ステップ608が示すように、各リンクの最大容量およびネットワーク使用量制限を使用して、各リンクの各diffservクラスに使用可能な最大帯域幅容量が決定される。したがって、ステップ610が示すように、各リンクの各diffservクラスに関連付けられた予約帯域幅が、そのリンクのそのクラスに関連付けられた最大使用可能帯域幅から削減されて、各リンクの各diffservクラスに関連付けられた使用可能帯域幅が決定される。
【0071】
その後、再度図5Aを参照すると、ステップ504に示されるように、それぞれの障害LSPによって各diffservクラスについて搬送された帯域幅に基づいて、各diffservについての所望帯域幅の合計のリストが決定される。その後、このリストは好ましくは、リスト内の第1の要素が最大の合計帯域幅を必要とするdiffservクラスならびにその必要帯域幅を含み、次の要素が次に合計の大きな必要帯域幅を有するdiffservクラスならびにその帯域幅を含む、などのように、最後の要素が最小帯域幅を必要とするdiffservクラスならびにその帯域幅を含むまで、帯域幅が減少していく順に配列される。有利なことに、所望帯域幅のリストは、第1の置換LSPが最大帯域幅を必要とするdiffservクラスのトラフィックを搬送するために生成されるように、帯域幅が減少していく順に配列される。通常、このdiffservクラスを搬送するために生成されるルートは、他のdiffservクラスの帯域幅を収容するためにも好適である。したがって、この様式で置換LSPを生成すると、結果としてより少ないLSPが生成されることになる。
【0072】
次に、ステップ506が示すように、所望帯域幅のリストが空でないかどうかが判別される。空でない場合、ステップ508が示すように、現在のdiffservクラスが、所望帯域幅のリスト内の第1の要素のdiffservクラスとして定義され、現在の所望帯域幅が、このリストの第1の要素内に含まれる帯域幅として定義される。次に、ステップ510が示すように、所望帯域幅のリストの第1の要素が除去され、リスト内の第2の要素が第1の要素となり、リスト内の第3の要素が第2の要素となる、などのように、リスト内の残りの要素が1ポジション進められる。その後、ステップ512が示すように、リンクおよびそれらの使用可能帯域幅のリストから、提案ルートが生成される。提案ルートは、現在のdiffservクラス、すなわち、今削除された所望帯域幅リストの第1の要素のdiffservクラスに使用可能な、最大帯域幅を有する。提案ルートは、たとえば「コスト」パラメータが使用可能帯域幅として定義される、知られているダイクストラのアルゴリズムの変形によって生成することができる。こうした計算の例および関係する入力、出力、変数、初期設定、および関数が、表3および4に示される。
【0073】
次に図5Bを参照すると、提案ルートの帯域幅が現在の所望帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、すなわち、提案ルートの帯域幅が、所望帯域幅のリストから除去された第1の要素のdiffservクラスによって必要とされる帯域幅に少なくとも等しい場合、その提案ルートは現在のクラスのトラフィックを搬送することができる。その後、ステップ520が示すように、現在のクラスのトラフィックが提案ルートに割り当てられる。ステップ522が示すように、提案ルートが使用可能な帯域幅の一部が、現在のクラスが必要とする帯域幅、すなわち現在の所望帯域幅に割り振られる。ステップ524が示すように、提案ルートによってトラバースされたリンクの使用可能帯域幅が、割り振られた帯域幅部分だけ削減される。
【0074】
図5Cは、提案ルートの帯域幅の残りの部分が、所望帯域幅のリストからの1つまたは複数の他のクラスのトラフィックを搬送できるかどうかについての、その後の判別を示す。ステップ526が示すように、ここで現在のクラスは、所望帯域幅のリストの新しい第1の要素のdiffservクラスの値を有するように定義され、ここで現在の所望帯域幅は、第1の要素に関連付けられた帯域幅となるように定義される。次に、ステップ528が示すように、ここで定義された新しい現在のクラスについて、提案ルート上の使用可能帯域幅が現在の所望帯域幅に少なくとも等しいかどうかが決定される。等しい場合、提案ルートには新しい現在のクラスのトラフィックも割り当てられる。具体的には、ステップ532が示すように、提案ルートには所望帯域幅のリストの新しい第1の要素のdiffservクラスのトラフィックが割り当てられ、ステップ534が示すように、ここで、提案ルートの未割り振り帯域幅の一部がそのdiffservクラスに関連付けられた帯域幅に割り振られる。提案ルートのリンクに使用可能な帯域幅が、帯域幅の割り振られた部分だけ削減される。次に、所望帯域幅のリストの現在の第1の要素が削除され、リスト内の残りの要素が1ポジション進められた結果、ここでリスト内の元の第3の要素がリスト内の第1の要素となる。
【0075】
代替の方法として、ステップ528で、提案ルートの残りの未割り振り帯域幅が現在の所望帯域幅よりも小さいと判別された場合、次に、ステップ530が示すように、現在の提案パスについて所望帯域幅のリスト内のすべての要素が考慮されたかどうかが判別される。現在の提案パスについて所望帯域幅のリスト内のすべての要素が考慮された場合、プロセスは、図5Aに示されるステップ506に戻る。代替の方法として、現在の提案パスについて所望帯域幅のリスト内のすべての要素が考慮されたのではない場合、ここで、ステップ531が示すように、現在のクラスおよび現在の所望帯域幅が、所望帯域幅のリストの現在の第2の要素のクラスおよび帯域幅の値を有するように定義され、ステップ528で実行される判別が繰り返される。ステップ528で、提案ルートの残りの未割り振り帯域幅が、現在の所望帯域幅に少なくとも等しいと判別された場合、前述のように、ステップ532、534、および536が繰り返される。代替の方法として、ステップ528で、提案ルートの残りの未割り振り帯域幅が現在の所望帯域幅よりも小さいと判別された場合、ステップ530および531が繰り返され、結果として、ここで、現在のクラスおよび現在の所望帯域幅がリスト内の現在の第3の要素のクラスおよび帯域幅の値を有するように定義され、ステップ528で判別が再度実行される。
【0076】
図5Cの上記ステップは、ステップ538が示すように、所望帯域幅のリストのすべての要素が考慮されるまで、すなわち、所望帯域幅のリストの各要素のdiffservクラスおよび関連付けられた帯域幅が、(i)提案ルートに割り当てられてリストから削除されるまで、あるいは(ii)提案ルートに割り当てられておらずリストに残っているが考慮されるまで、繰り返される。
【0077】
図5Dは、図5Aのステップ514で実施された判別によって、提案ルートの帯域幅が、現在の所望帯域幅に関連付けられた帯域幅、すなわち、使用可能帯域幅のリストの以前の第1の要素に関連付けられた帯域幅より少ないことが判明した場合に実施される操作を示す。第1に、ステップ540が示すように、提案ルートが収容できる最大の現在の帯域幅が提案ルートに割り振られる。次に、ステップ541が示すように、提案ルートのリンク上の使用可能帯域幅が、帯域幅の割り振られた部分だけ削減される。次に、ステップ542が示すように、現在必要な帯域幅が満たされているかどうかが判別される。現在必要な帯域幅が満たされている場合、プロセスは図5Eのステップ546に進む。現在必要な帯域幅が満たされていない場合、ステップ543が示すように、新しい提案ルートの生成が試行される。新しい提案ルートを生成する試行が成功した場合、ステップ540、541、および542が繰り返され、新しい提案ルートを生成する試行が、使用可能帯域幅の欠如などによって失敗した場合、現在必要な帯域幅はこれまでに割り振られた帯域幅で満たされているとみなされ、その後、プロセスは図5Eに示されるステップ546に進む。
【0078】
図5Eおよび5Fは、所望帯域幅の残りの要素のいずれかが、前述の様式で生成された新しいルートを介して搬送可能であるかどうかの、その後の判別を示す。ステップ546が示すように、新しいルートのうちの1つが選択され、その後、ステップ548が示すように、現在のクラスおよび現在必要な帯域幅が、所望帯域幅のリストの現在の第1の要素に含まれるクラスおよびその関連付けられた帯域幅として定義される。ステップ550が示すように、現在のクラスについて、そのルートの残りの使用可能帯域幅が現在の所望帯域幅と比較される。そのルートの使用可能帯域幅が現在の所望帯域幅より大きいかまたは等しい場合、ステップ560が示すように、現在のクラスのトラフィックがそのルートに割り当てられる。ステップ562が示すように、現在の所望帯域幅がそのルートに割り振られ、そのルートのリンク上の使用可能帯域幅が帯域幅の割り振られた部分だけ削減される。その後、ステップ564が示すように、所望帯域幅のリストの第1の要素が所望帯域幅のリストから除去され、リスト内の残りの要素が1ポジション進められる。その後、ステップ566が示すように、何らかの要素が所望帯域幅のリスト内に残っている場合、ステップ568が示すように、現在のクラスおよび現在の帯域幅の値が上記の様式で再度定義され、新しい現在のクラスおよび現在の帯域幅についてステップ550が繰り返される。
【0079】
代替の方法として、ルートの残りの使用可能帯域幅が現在の所望帯域幅より少ない場合、ステップ552が示すように、所望帯域幅のリスト内の次の要素に含まれる値が、現在のクラスおよび現在の所望帯域幅として再定義される。その後、ステップ550に示される判別が繰り返され、それに基づいて、所望帯域幅のリストのすべての要素が考慮されるまで、前述のステップ560、562、および564が繰り返されるか、または前述のステップ552が繰り返される。その後、新しいルートのうちの1つまたは複数が考慮されていない場合、ステップ570および572が示すように、これらルートのうちの他のルートが選択され、新しいルートがすべて考慮されるまで図5Eおよび図5Fに示されるステップが繰り返される。
【0080】
有利なことには、図4、図5A〜5F、および図6に示される操作により、入口地点および出口地点の各ペア間の障害トラフィックに対処するために必要な最低数の新しいLSPが生成される。さらに復元は、こうした障害が発生するたびに実行されるように、動的に実行される。
【0081】
さらに、図4、図5A〜5F、および図6を参照した前述の操作は、最低数の新しいルートの動的な生成を必要とする他の応用例でも使用可能である。
【0082】
本発明の他の利点は、障害リンクが復元された後、ネットワークがその以前の最適化された状態に戻るように、ネットワークはその元の状態、すなわち、リンクの障害以前のネットワークの状態に復帰することである。図7は、元のネットワークに復元するために必要な、帯域幅マネージャ、復元ユニット、および構成データベースの間でのメッセージングの例を示す。第1に、帯域幅マネージャは、リンクが復元されたことを検出し、復元スキームに対して復帰要求を発行する。次に、復元ユニットは、復元LSPによってトラバースされたリンクおよびこれらのリンク上で搬送された各diffservクラスの帯域幅を使用可能帯域幅のリストに復元することによって、各リンク上の各diffservクラスで使用可能な帯域幅のリストを更新する。次に復元ユニットは、ネットワークの状態、すなわち、構成データベースに格納された構成データを更新する。その後、復元ユニットは、ネットワークがその以前の状態に復元された旨の指示を、帯域幅マネージャに送信する。
【0083】
以上、本明細書では、特定の諸実施形態を参照しながら本発明について説明してきたが、これらの諸実施形態が本発明の原理および応用例の単なる例示であることを理解されよう。したがって、この例示的な諸実施形態に対して多数の修正形態が実行可能であること、および添付の特許請求の範囲に定義された本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、他の配置構成が考案可能であることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明を実施するネットワーク管理要素の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に従った、障害リンクを備えたパスを含むネットワークの一部を示し、置換パスを形成するために使用されるリンクを示す図である。
【図3】ネットワークの一部に障害が発生した場合、サービスを復元するための、本発明に従って生成されるコマンドおよび応答のシーケンスを示す図である。
【図4】ネットワークの一部の障害に応答して、本発明に従った置換パスを生成するために実行されるオペレーションの流れを示す図である。
【図5A】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図5B】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図5C】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図5D】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図5E】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図5F】図4の置換パスを動的に生成するためのオペレーションの流れを示す図である。
【図6】図5Aに示されたネットワーク内の使用可能な帯域幅およびリンクのリストを形成するために実行されるオペレーションを示す流れ図である。
【図7】障害リンクがサービスに返された後、元のネットワークパスを復元するために本発明に従って実行されるコマンドおよび応答のシーケンスを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の既存のパスによって搬送されるトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに少なくとも1つの代替パスを提供する方法であって、
前記複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、
前記ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、
前記提案ルートの帯域幅が前記必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、前記提案ルートの帯域幅の一部を前記必要な帯域幅に割り振るステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記複数の既存のパスのそれぞれが、少なくとも1つの障害リンクを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワークを含み、前記複数の既存のパスおよび前記複数の代替パスは、それぞれが複数のラベルスイッチパス(LSP)であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記提案ルートは、使用可能な最大帯域幅を有するルートであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送し、
前記決定ステップは、前記複数のサービスクラスに対応する複数のこうした必要な帯域幅を決定するステップを含み、
前記割り振りステップは、
前記提案ルートの前記帯域幅の一部を、前記複数の必要な帯域幅のうちの所与の1つに割り振るステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅が前記所与の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、その対応するクラスの前記トラフィックを前記提案ルートに割り当てるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記所与の帯域幅は、前記複数の必要な帯域幅内で最大の非割り振り帯域幅であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分の一部を、前記複数の必要な帯域幅内の他の帯域幅に割り振るステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分が前記他の帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、前記対応するクラスのトラフィックを前記提案ルートに割り当てるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記他の帯域幅は、前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分より小さいかまたは等しい帯域幅を有する、前記複数の必要な帯域幅内の前記残りの非割り振り帯域幅のうちの最大の要素であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の必要な帯域幅内の各非割り振り帯域幅について、帯域幅が減少していく順に、前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分をその帯域幅に連続的に割り振るステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、前記対応するクラスの前記トラフィックを前記提案ルートに割り当てるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記提案ルートの前記帯域幅が前記必要な帯域幅よりも少ない場合、少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、
最低数の他のルートが生成されるように、前記提案ルートおよび前記少なくとも1つの他のルートの間で前記必要な帯域幅を分割するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送し、
前記決定するステップは、前記複数のサービスクラスに対応する複数のこうした必要な帯域幅を決定するステップを含み、
前記少なくとも1つの他のルートを生成するステップは、
前記提案ルートの帯域幅が前記複数の必要な帯域幅のうちの所与の1つよりも少ない場合、前記少なくとも1つの他のルートを生成するステップと、
前記提案ルートおよび前記少なくとも1つの他のルートの間で前記所与の帯域幅を分割するステップと、
前記対応するクラスの前記トラフィックを、前記提案ルートおよび前記少なくとも1つの他のルートに割り当てるステップと、
を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記所与の帯域幅は、前記複数の必要な帯域幅のうちの最大の帯域幅であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記提案ルートおよび前記少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの帯域幅の残りの部分の一部を、前記複数の必要な帯域幅のうちの他の帯域幅に割り振るステップと、
前記対応するクラスの前記トラフィックを前記選択されたルートに割り当てるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記他の帯域幅は、前記選択されたルートの前記帯域幅の前記残りの部分よりも小さいかまたは等しい帯域幅を有する、前記複数の必要な帯域幅のうちの残りの非割り振り帯域幅のうちで最大の帯域幅であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の必要な帯域幅の各非割り振り帯域幅要素について、帯域幅が減少していく順に、前記提案ルートおよび前記少なくとも1つの他のルートのうちの選択されたルートの前記帯域幅の残りの部分のそれぞれの部分を、その帯域幅に連続的に割り振るステップと、
前記選択されたルートの前記帯域幅の前記残りの部分がその帯域幅よりも大きいかまたは等しい場合、前記対応するクラスの前記トラフィックを前記選択されたルートに割り当てるステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記提案ルートの生成ステップに先立って、使用可能帯域幅およびリンクを提供するステップをさらに含み、
前記ネットワークの複数のリンクそれぞれについて、そのリンクをトラバースする前記複数の既存のパスのそれぞれを決定するステップと、
そのリンクをトラバースする前記複数の既存のパスのそれぞれに基づいて、前記複数のリンクのそれぞれについて前記予約帯域幅を決定するステップと、
前記複数のリンクのそれぞれについて最大帯域幅を決定するステップと、
そのリンクの前記最大帯域幅および前記予約帯域幅に基づいて、前記複数のリンクのそれぞれについて前記使用可能帯域幅を決定するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の既存のパスは、複数のサービスクラスのトラフィックを搬送し、
前記予約帯域幅を決定するステップと、前記最大帯域幅を決定するステップと、前記使用可能帯域幅を決定するステップとは、前記複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた前記予約帯域幅と、前記複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた前記最大帯域幅と、前記複数のリンクのそれぞれでそのクラスに関連付けられた前記使用可能帯域幅とを決定するために、前記複数のクラスそれぞれについて実行されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの代替パスはマルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)ネットワーク内に複数の置換ラベルスイッチパス(LSP)を含み、前記複数の既存のパスは、前記MPLSネットワーク内に複数の障害LSPを含み、前記複数の障害LSPは、前記MPLSネットワーク内の入口地点から前記MPLSネットワーク内の出口地点までトラフィックを搬送し、前記MPLSネットワークは複数のリンクを含み、複数の差異化サービス(diffserv)クラスのそれぞれについてトラフィックを搬送することが可能であり、前記複数のリンクのそれぞれは、関連付けられた帯域幅で、前記複数のdiffservクラスのうちの少なくとも1つについてトラフィックを搬送するように動作可能であって、
前記決定するステップは、
前記MPLSネットワーク内で使用可能な帯域幅およびリンクのリストを提供するステップであって、前記リストの各要素が、前記複数のリンク、およびそのリンク上を搬送される複数のdiffservクラスそれぞれについて使用可能な帯域幅のそれぞれを含む、提供するステップと、
所望の帯域幅のリストを提供するステップであって、前記リストの各要素は、前記複数のdiffservクラス、およびそのdiffservクラスの前記トラフィックを搬送するのに必要な関連付けられた帯域幅のそれぞれを含み、前記リストの要素は帯域幅が減少していく順に配列される、提供するステップと、
を含み、
前記生成するステップは、
前記所望の帯域幅リスト内で現在の第1の要素に対応するdiffservクラスを現在のdiffservクラスとなるように指定するステップと、前記現在の第1の要素に関連付けられた帯域幅を現在の所望の帯域幅となるように指定するステップと、所望の帯域幅の前記リストの前記残りの要素のそれぞれが前記リスト内で1ポジション進むように、前記所望の帯域幅のリストから前記現在の第1の要素を除去するステップと、
前記使用可能な帯域幅およびリンクのリストから、前記入口地点から前記出口地点までの現在の提案ルートを生成するステップであって、前記提案ルートの前記帯域幅は前記現在のdiffservクラスの前記トラフィックを搬送するために使用可能な最大帯域幅である、生成するステップと、
を含み、
前記割り振るステップは、
前記提案ルートの前記帯域幅が前記現在の所望帯域幅より大きいかまたは等しいかどうかを判別するステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅が前記現在の所望帯域幅より大きいかまたは等しい場合、
前記現在のdiffservクラスの前記トラフィックを前記提案ルートに割り当てるステップと、前記提案ルートの前記帯域幅の一部を前記現在の所望帯域幅に割り振るステップと、
前記提案ルートによってトラバースされた前記リンクの前記使用可能な帯域幅を前記割り振られた部分だけ削減するステップと、
前記所望の帯域幅リストから、前記提案ルートの前記帯域幅の残りの部分が少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別するステップと、搬送できる場合、前記少なくとも他のdiffservクラスの前記トラフィックを前記提案ルートに割り当てるステップと、前記提案ルートの前記帯域幅の他の部分を少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた前記帯域幅に割り振るステップと、少なくとも1つの対応する要素を前記所望の帯域幅のリストから除去するステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅が前記現在の所望帯域幅より小さい場合、
前記使用可能な帯域幅およびリンクのリストから前記入口地点から前記出口地点までの複数の他のルートを生成するステップであって、他のルートのそれぞれが前記現在のdiffservクラスの前記トラフィックの一部を搬送するために指定され、最低数の他のルートが生成されるように前記現在の所望帯域幅が前記複数の他のルート間で分割される、生成するステップと、
前記複数の他のルートそれぞれによってトラバースされた前記リンクの前記使用可能帯域幅を、前記割り振られた帯域幅部分だけ削減するステップと、
前記複数の他のルートそれぞれに関連付けられた前記帯域幅の前記残りの部分のいずれかが、前記所望の帯域幅リストから少なくとも他のdiffservクラスのトラフィックを搬送できるかどうかを判別するステップと、搬送できる場合、前記少なくとも他のdiffservクラスの前記トラフィックを前記複数の他のルートのうちの少なくとも1つに割り当てるステップと、前記少なくとも1つの他のルートの前記帯域幅の他の部分を前記少なくとも他のdiffservクラスに関連付けられた前記帯域幅に割り振るステップと、少なくとも1つの対応する要素を前記所望の帯域幅リストから除去するステップと、
を含み、
前記生成するステップおよび前記割り振るステップは、前記所望の帯域幅リストのすべての要素が除去されるまで繰り返されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
複数の既存のパスによって搬送されるトラフィックを再割り振りするために、ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、少なくとも1つの代替パスを提供するための装置であって、
前記複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、
前記ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅が必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、前記提案ルートの前記帯域幅の一部を前記必要な帯域幅に割り振るステップと、
を実行するように動作可能な、置換ユニットを含むことを特徴とする装置。
【請求項20】
ネットワークの複数の既存のパスの代わりに、前記複数の既存のパスによって搬送されるトラフィックを再割り振りするための少なくとも1つの代替パスを提供する方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能プログラムが記録される記録媒体であって、前記方法は、
前記複数の既存のパスのトラフィックを搬送するために必要な合計帯域幅を決定するステップと、
前記ネットワーク内の使用可能リンクから提案ルートを生成するステップと、
前記提案ルートの前記帯域幅が前記必要な帯域幅より大きいかまたは等しい場合、前記提案ルートの前記帯域幅の一部を前記必要な帯域幅に割り振るステップと、
を含むことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−512009(P2008−512009A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527270(P2007−527270)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/015566
【国際公開番号】WO2005/117312
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(399047921)テルコーディア テクノロジーズ インコーポレイテッド (61)
【Fターム(参考)】