説明

建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造

【課題】建設機械のドア周りのシール性を極めて向上させる技術を提供する。
【解決手段】サブシール部材37は断面形状が略L字状を有し、傾斜面を形成した立設部37aと、平坦に形成された底部37bと、屈曲可能な弾性体でなる先端部37cから立設部37aの全長から略1/3程度垂下した位置に立設部37aに対し略直角方向に突設したサブリップ37dとから構成する。そして、該サブシール部材37は前記建設機械用主ウェザーストリップ32から離間位置であって両面接着テープ38等で建設機械のドア35に止着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊車両等の建設機械のドアの開口周りに取付けられ、ドア閉止時にドアの外周を密封する建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種、従来の技術の一つの例としては図4に示すウェザーストリップの構成例がある。
これについて説明すれば、ドアのドア外周部1には、ドア閉時に車体パネル4に弾接するドアウエザーストリップ7が全周あるいはドア下辺部1aからドア立辺部(図示せず)にわたって配設されるとともに、このドア外周部1におけるドア下辺部1aに沿う部分にのみ、ドア閉時に車体パネル4としてのサイドシルに弾接するサブシール8が、ドアウエザーストリップ7よりもドア外周側に配設されている。つまり、ドア下辺部1aでは、車体パネルすなわちサイドシル4との隙間を二重にシールして、この部分のシール性・遮音性を局所的に向上させている。このドアウエザーストリップ7は、ドア下辺部1aやドア立辺部(図示せず)に沿う部分が略均一断面形状に押出成形され、ドアコーナー部(図示せず)に取り付けられる部分が型成形され、最終的にはゴム材料により各部一体に形成される。図4はドア下辺部1aに沿う部分の断面形状を示している。ドア外周部1では、ドアインナパネル2とドアアウタパネル3とがフランジ部で互いにヘミング結合されている。ドアウエザーストリップ7は、複数のクリップ9により、長手方向に沿って適宜間隔毎にドアインナパネル2の略平坦な取付部5に取り付けられる。すなわち、取付部5及びこの取付部5に沿うドアウエザーストリップ7の薄板状の取付壁部10には、クリップ9が挿通・嵌合する取付孔11,12がそれぞれ形成されている。また、ドアウエザーストリップ7には、ドア閉時に車体パネル4に実際に弾接する中空シール部13の他、ドアインナパネル2の取付部5から略直角に湾曲して延びる平坦な背部6に弾接する背面リップ部14が形成されている。
そして、ドアウエザーストリップ7には、サブシール8が嵌合する嵌合部15が一体的に形成されている。この嵌合部15は、中空シール部13と背面リップ部14との間からドア外周側へ向けて背部6とほぼ平行に突出形成されており、断面略棒状で、全体として帯状をなしている。この嵌合部15は、サブシール8を良好に支持し得るように比較的硬質なソリッドゴム材料により形成されている。一方、その他の中空シール部13等は、弾接時の反力等を考慮して比較的軟質なスポンジゴム材料により形成されている。
【0003】
また、従来の技術の他の例としては図5に示すウェザーストリップ16の構成例がある。
これについて説明すれば、ウェザーストリップ16は、自動車のドアパネル17の周端部に沿って形成した固定面18に、その基部19をクリップ20と見掛け比重が0.1〜0.3の高発泡スポンジゴム21とによって取付けている。また、その中空シール部22をボディパネル23に弾接させると共に、そのサブシール部24をドアパネル17に弾接させている。さらに、このシール構造は、ドアパネル17のルーフ側部において固定面18の直上に段状に形成した取付面25に、ウェザーストリップ16とは別体成形したサブシールウェザーストリップ26を接着テープ27で貼着している。そして、そのリップ部28をボディパネル23の見切り部29に弾接させている。なお、当該シール構造の下位には、ドアガラス30に弾接しシール性を確保するグラスラン31が設けられている。
【特許文献1】特開2003−136969号公開特許公報
【特許文献2】特開2001−287549号公開特許公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、叙上の構成であるので次の課題が存在した。
すなわち、図4に示す従来の技術の一つの例によれば、ドアウェザーストリップ7の嵌合部15とサブシール8が結合しているが実施中に分離離脱する惧れがありシール性能の品質に課題があるうえに構造が複雑で量産性に隘路があるという問題点も存在した。
また、図5に示す従来の他の例によれば、ウェザーストリップ16のサブシール24の下面に高発泡スポンジゴム21を介装する必要があり、部品点数が増大し、全体構成が複雑であり量産性に劣るという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造は、上記課題を解決するという技術を目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、建設機械のドア開口周りに取付けられかつドアの外周をシールするウェザーストリップの構造に於いて、当該ウェザーストリップが前記建設機械のドアの全周縁に取付けられた建設機械用主ウェザーストリップと、該建設機械用主ウェザーストリップに離間して前記建設機械のドアの全周縁又はその一部に取付けられたサブシール部材とでなり、前記建設機械用主ウェザーストリップの本体が第1中空部及び第2中空部を成形すると共にその略円筒状外周面上にサブリップを突設成形し、さらに前記サブシール部材が断面形状が略L字状であって、傾斜面に形成しかつ屈曲可能な弾性体でなる先端部を有した立設部と、該先端部から垂下した位置で該立設部に対し略直角方向に突設形成したサブリップと、前記建設機械のドアに両面接着テープで取付けられた平坦でなる底部とで形成したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明に於いて、前記建設機械用主ウェザーストリップの下面側は左・右に鋭角状脚部を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造は、叙上の構成を有するので次の効果がある。
【0009】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、建設機械のドア開口周りに取付けられかつドアの外周をシールするウェザーストリップの構造に於いて、当該ウェザーストリップが前記建設機械のドアの全周縁に取付けられた建設機械用主ウェザーストリップと、該建設機械用主ウェザーストリップに離間して前記建設機械のドアの全周縁又はその一部に取付けられたサブシール部材とでなり、前記建設機械用主ウェザーストリップの本体が第1中空部及び第2中空部を成形すると共にその略円筒状外周面上にサブリップを突設成形し、さらに前記サブシール部材が断面形状が略L字状であって、傾斜面に形成しかつ屈曲可能な弾性体でなる先端部を有した立設部と、該先端部から垂下した位置で該立設部に対し略直角方向に突設形成したサブリップと、前記建設機械のドアに両面接着テープで取付けられた平坦でなる底部とで形成したことを特徴とする建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造を提供する。
このような構成にしたので、建設機械のドアを閉めたとき該サブリップから離れた部位の主ウェザーストリップの本体の略円筒状外周面を確実に変形させることができる。これにより柔軟性の高い材質で形成した場合でも建設機械用主ウェザーストリップに於いてよじれることがなく全長にわたり同一線上を変形させることができるので、長期間に於いて確実な密閉性能を維持可能となること及び多量の泥や埃を含んだ雨水が室内に流入することを防止するという効果がある。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、前記建設機械用主ウェザーストリップの下面側は左・右に鋭角状脚部を形成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造を提供する。
このような構成にしたので、請求項1記載の効果に加えて、建設機械のドア周りのシール性を極めて向上させるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造の実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造の構成・配置例を示すものであり、当該ウェザーストリップが油圧ショベルの作業車両、中大形油圧掘削機械等の建設機械に於ける運転室のドア開口周りに取付けられた状態を示す側面図である。図2は、図1の矢視A−A線方向の拡大断面図、図3は図1の矢視B−B線方向の拡大断面図である。
【0013】
次に図2に於いて、本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造を詳細に説明する。
32は油圧ショベルや中大形油圧掘削機械、特殊車両等建設機械のドア開口周りに装着する建設機械用主ウェザーストリップである。該建設機械用主ウェザーストリップ32は全体形状が図1に示すように無端環状であって、その素材はEPDMゴム材料やエチレンプロピレンジエンモノマー3元重合体等の材料で成形される。該建設機械用主ウェザーストリップ32の本体はその内部構造が例えば図2に示すように第1中空部C1及び第2中空部C2を成形している。
【0014】
当該建設機械用主ウェザーストリップ32は図1に示すように上記建設機械のドア35の開口部分のルーフサイド33Aの上縁、フロントピラーサイド33Bの左縁、リアピラーサイド33C等に取付けられる。また、図示するように該建設機械用主ウェザーストリップ32は建設機械のドア35の全周縁に取付けてもよい。建設機械用主ウェザーストリップ32を建設機械のドア35の全周縁に取付けることにより雨水、塵埃、騒音が室内に侵入することを有効に防止することができる。
【0015】
該建設機械用主ウェザーストリップ32は図2に示すように、その内部に第1中空部C1及び第2中空部C2を備え、この第1、第2中空部C1、C2間に隔壁32aを有し、この両者、つまり第1、第2中空部C1、C2を画成している。該建設機械用主ウェザーストリップ32は全体が容易に変形可能な例えばEPDMゴムで成形される。建設機械用主ウェザーストリップ32を建設機械のドア35の全周縁に取付ける場合は、建設機械のドア35の閉まりやすさを得るために、後述のサブシール部材37よりも柔軟性に富む材質又は柔らかいゴム硬度を有し若しくは発泡倍率の高い材質が望ましい。そして、建設機械の主ウェザーストリップ32の本体32Aの一方側(上面側)は略円筒状外周面32bを形成し、該建設機械33の本体(ボディ)34側に圧接状態に配置され、建設機械の主ウェザーストリップ32の本体32Aの他方側(下面側)は例えば左右に鋭角状脚部32c、32cを形成し、建設機械のドア35側に配置されている。それ故、建設機械のドア35とのシール性が極めて向上する。そして、図3に示すように建設機械のドア35を建設機械の本体(ボディ)34に閉めたとき、該主ウェザーストリップ32に第1中空部C1を設けてあるので主ウェザーストリップ32の本体32Aの略円筒状外周面32bが容易に変形して建設機械の本体(ボディ)34に密着する。図2に示すように該建設機械用主ウェザーストリップ32は所定間隔を有してクリップ36により建設機械33の前記ドア35に固定されている。該クリップ36の頭部36aは前記第2中空部C2内に収容されている。
【0016】
該建設機械用主ウェザーストリップ32の本体32Aの略円筒状外周面32bには該建設機械用主ウェザーストリップ32の長さ方向の全長にわたりサブリップ32dを突出成形している。建設機械用主ウェザーストリップ32の本体32Aの略円筒状外周面32b上のサブリップ32dを突設・成形した近傍に於ける部分がドア35を閉止した際に該本体32Aが変形しつつその抵抗が増大する。すなわち本体32Aの剛性が増大するので建設機械のドア35を閉めたとき該サブリップ32dから離れた部位の主ウェザーストリップ32の本体32Aの略円筒状外周面32bを確実に変形させることができる。これにより柔軟性の高い材質で形成した場合でも建設機械用主ウェザーストリップ32がよじれることがなく全長にわたり同一線上を変形させることができるので、長期間に於いて確実な密閉性能を維持可能となる。
尚、図2は建設機械のドア35を開放状態にしたときの建設機械用主ウェザーストリップ32の形状を示す。
【0017】
37はサブシール部材であって、上記建設機械用主ウェザーストリップ32の機能を補完するものである。特に建設機械の使用環境として想定される多量の泥や埃を含んだ雨水が室内に流入することを防止するために設置する。該サブシール部材37の材質及び製造方法は建設機械用主ウェザーストリップ32と略同一であるが、後述の理由により建設機械用主ウェザーストリップ32の材質よりも変形しにくい材質を選択することができる。サブシール部材37は図1に示すように上記建設機械のドア35の開口部分のルーフサイド33Aの上縁、フロントピラーサイド33Bの左縁、リアピラーサイド33C等に取付けられる。また、該サブシール部材37は建設機械のドア35の全周縁にわたって取付けてもよい。しかしサブシール部材37は建設機械用主ウェザーストリップ32が自然流下する雨水を遮蔽することで、建設機械のドア35の全周縁にわたって取付けなくても上述の多量の泥や埃を含んだ雨水が室内に流入することを防止する機能を果たすことができる。図1に示すとおり該サブシール部材37は建設機械のドア35の開口部分のルーフサイド33Aの上縁、フロントピラーサイド33Bの左縁、リアピラーサイド33Cのみに取付てその全長を短縮することで、建設機械のドア35の閉止に要する力を軽くすることができる。建設機械のドア35の閉止作用に要する力を軽減すべくサブシール部材37の材質を硬く変形しにくいものを選択することができその結果建設機械の本体(ボディ)34との密着力を向上させることができる。
【0018】
サブシール部材37は例えば断面形状が略L字状を有する。そして、傾斜面を形成した立設部37aと、平坦に形成された底部37bと、屈曲可能な弾性体でなる先端部37cから立設部37aの全長から略1/3程度垂下した位置に立設部37aに対し略直角方向に突設したサブリップ37dとから構成する。そして、該サブシール部材37は前記建設機械用主ウェザーストリップ32から離間位置であって両面接着テープ38等で建設機械のドア35に止着する。サブシール部材37は建設機械のドア35に於いて、建設機械用主ウェザーストリップ32を固定した面と同じ面でかつ建設機械用主ウェザーストリップ32よりも建設機械のドア35の周辺部すなわち外側にサブシール部材37の底部37bに貼りつけた両面接着テープ38等により固定する。
【0019】
建設機械のドア35の閉止動作に於いて、建設機械のドア35の閉止動作を開始すると先ずサブシール部材37の先端部37cが建設機械の本体(ボディ)34に接触する。さらに建設機械のドア35を建設機械の本体(ボディ)34に近づけるとサブシール部材37の先端部37cとサブリップ37dが撓み、サブシール部材37の先端部37cが建設機械の本体(ボディ)34の表面を矢印Fの方向に擦り付ける。その際、サブシール部材37の先端部37cは建設機械の本体(ボディ)34の表面に付着した泥や塵埃等を矢印Fの方向に押し出す作用を行う。サブシール部材37を硬質材料で形成すればこの作用が有効に働く。建設機械のドア35の閉止動作を継続するとサブシール部材37のサブリップ37dが建設機械の本体(ボディ)34に接触する。このようにするとサブシール部材37は建設機械の本体(ボディ)34表面に於いて、サブシール部材37の先端部37cとサブリップ37dの2点で接触するので、接触面積が増加すると共に機密性が向上する。従って建設機械のドア35の閉止動作を継続してもサブシール部材37の先端部37cは建設機械の本体(ボディ)34の表面との接触抵抗によって逆方向に折曲することなくサブシール部材37の全体形状を安定した状態で変形しかつ維持することが出来る(図示せず)。そして図2の実線で示す位置が本体(ボディ)34の表面位置であり建設機械のドア35の閉止動作が完了する。
【0020】
図2は建設機械のドア35を開放状態にしたときの建設機械用主ウェザーストリップ32及びサブシール部材37の形状を示す。サブシール部材37に突起状のサブリップ37dを設けたのでサブシール部材37の先端部37c及びサブリップ37d周囲の限定された部位に於ける変形の際の変形抵抗が増大する。すなわち剛性が増大するので、建設機械のドア35の閉止動作に於いてサブシール部材37の底部37bに近い部分に確実に撓みを生じさせることができ建設機械のドア35の繰り返し開閉動作によってサブシール部材37が逆方向によじれることがなく、また上述の通りサブシール部材37を硬材質にすることが可能で上記のよじれ現象を効果的に防止する。
【0021】
尚、建設機械のドア35を開放したとき建設機械のルーフサイド33Aから室内に雨水の浸入することを防止するために該サブシール部材37を建設機械のドア35の設置するのではなく建設機械の本体(ボディ)34に設置してもよい。その場合もサブシール部材37の作用は略同一である。
【0022】
而して、建設機械の本体(ボディ)34を伝導した雨水は矢印P1方向及び建設機械のドア35を伝導した雨水は矢印P2方向に流れ、室内に流入することがなく、防水機能を発揮する。
【0023】
前述したようにサブシール部材37は図1に示すように建設機械のドア35の全周縁に備える必要がなく一部分でよい。すなわち、建設機械のドア35の下縁や右縁等には取付けられていない。そして図3に示すように、図1の矢視B−B線方向の断面図から明らかである。
【0024】
図3に於いて、建設機械用主ウェザーストリップ32自体の構成やその動作等は前記した図2に示すものと略同一であり、同一番号、同一符号を付しその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップを建設機械の運転台付近に装着した例を示す側面図である。
【図2】図1の矢視A−A線方向の拡大断面図であって、建設機械用主ウェザーストリップの内部構造とサブシール部材の断面形状を示す図である。
【図3】図1の矢視B−B線方向のサブシール部材が存在しない部分の拡大断面図であって、建設機械用主ウェザーストリップの内部構造を示す図である。
【図4】従来の技術に於けるウェザーストリップの一つの例を示す断面図である。
【図5】従来の技術に於けるウェザーストリップの他の例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0026】
32 建設機械用主ウェザーストリップ
32A 建設機械用主ウェザーストリップの本体
32a 建設機械用主ウェザーストリップの本体の隔壁
32b 建設機械用主ウェザーストリップの本体の略円筒状外周面
32c 建設機械用主ウェザーストリップの本体の鋭角状脚部
32d 建設機械用主ウェザーストリップの本体のサブリップ
33 建設機械
33A 建設機械のルーフサイド
33B 建設機械のフロントピラーサイド
33C 建設機械のリアピラーサイド
34 建設機械の本体(ボディ)
35 建設機械のドア
36 クリップ
36a クリップの頭部
37 サブシール部材
37a サブシール部材の立設部
37b サブシール部材の底部
37c サブシール部材の先端部
37d サブシール部材のサブリップ
38 両面接着テープ
C1 建設機械用主ウェザーストリップの第1中空部
C2 建設機械用主ウェザーストリップの第2中空部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械のドア開口周りに取付けられかつドアの外周をシールするウェザーストリップの構造に於いて、当該ウェザーストリップが前記建設機械のドアの全周縁に取付けられた建設機械用主ウェザーストリップと、該建設機械用主ウェザーストリップに離間して前記建設機械のドアの全周縁又はその一部に取付けられたサブシール部材とでなり、前記建設機械用主ウェザーストリップの本体が第1中空部及び第2中空部を成形すると共にその略円筒状外周面上にサブリップを突設成形し、さらに前記サブシール部材が断面形状が略L字状であって、傾斜面に形成しかつ屈曲可能な弾性体でなる先端部を有した立設部と、該先端部から垂下した位置で該立設部に対し略直角方向に突設形成したサブリップと、前記建設機械のドアに両面接着テープで取付けられた平坦でなる底部とで形成したことを特徴とする建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造。
【請求項2】
前記建設機械用主ウェザーストリップの下面側は左・右に鋭角状脚部を形成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械のサブシール部材を備えたウェザーストリップの構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−83570(P2009−83570A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−253172(P2007−253172)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000123549)化成工業株式会社 (11)
【Fターム(参考)】