説明

建設機械

【課題】アタッチメント先端を上下移動させて行う上下動作業時におけるブーム操作量とアタッチメント先端の上下移動量の関係をリーチの変化に関係なく一定とする。
【解決手段】負荷方向の操作時であるブーム上げ操作時には、ブーム上げ操作量によって決まるポンプ流量をリーチに応じて補正することにより、ポンプ流量を大リーチで減少、小リーチで増加させる。一方、アタッチメント自重が働くブーム下げ時には、ブーム下げ側パイロットライン14bに設けた比例弁17の二次圧をリーチに応じて補正することにより、コントロールバルブの開度を大リーチで小さく、小リーチで大きくする。この制御によりブームシリンダのストロークをリーチに応じて増減させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は油圧ショベルのようにブームを備えた作業アタッチメントがベースマシンに取付けられ、ブームの起伏作動等により作業アタッチメントの姿勢が変化してリーチが変化する建設機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
油圧ショベルを例にとって背景技術を説明する。
【0003】
油圧ショベルは、図7,8に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が地面に対して鉛直となる軸のまわりに旋回自在に搭載されてベースマシンが構成される。
【0004】
このベースマシンの上部旋回体2には、ブーム3、アーム4、バケット5、及びこれらを駆動するブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)6,7,8から成る作業アタッチメント9が装着され、ブームフットピン10を支点とするブーム3の起伏(上げ/下げ)、アーム4の押し(上向き回動)/引き(下向き回動)、バケット5のすくい/戻しの各単独または複合操作によって掘削、積み込み、均し、土羽打ち、土まき等の各種作業が行われる。
【0005】
このアタッチメント作業時における操作に対するアクチュエータ動作の応答に関する技術として特許文献1に示されたものが公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−103306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記アタッチメント作業において、ブーム3の起伏及びアーム4の作動によって作業アタッチメント9の姿勢が変化し、これによって同アタッチメント9の作業半径としてのリーチ(起伏支点であるブームフットピン10からアーム先端までの水平距離)が変化する。
【0008】
このリーチが大小変化すると、土羽打ちのようにバケット5を上下移動させる作業時(以下、上下動作業時という)に、ブーム3の上げ/下げの操作量(ブームシリンダ6の伸縮ストローク)に対するアタッチメント先端(バケット5)の移動量が変化する。
【0009】
すなわち、ブーム3の上げ/下げの操作量が同じでも、アタッチメント先端の上下移動量が大リーチで大きく、小リーチで小さくなる。
【0010】
図7は小リーチR1での上下動作業時、図8は大リーチR2での上下動作業時を示し、両作業時にアタッチメント先端を同じ距離Aだけ上下動させるのに要するブームシリンダ6のストロークS1,S2の関係は、
S1>S2
となる。なお、両図においてブームシリンダ6のみ誇張して示している。
【0011】
このような事情から、リーチに関係なく同じ操作量で同じアタッチメント先端移動量を得たいという一般的なオペレータの要望に応えられず、操作性及び作業性が悪くなっていた。
【0012】
なお、ブーム操作とブームシリンダの動きの関係に関して、特許文献1に示されているように、操作に対するアクチュエータ作動の応答性を作業の種類に応じて選択する技術等が公知であるが、上記のようにリーチとアタッチメント先端の上下移動量に関する課題を解決するものはない。
【0013】
そこで本発明は、上下動作業時におけるブーム操作量とアタッチメント先端の上下移動量の関係をリーチの変化に関係なく一定とすることができる建設機械を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決する手段として、本発明においては、ブームシリンダによって起伏作動するブームを備えた作業アタッチメントがベースマシンに取付けられ、上記ブームシリンダは、油圧ポンプを油圧源としてコントロールバルブによって作動が制御され、操作手段の操作量に応じて上記コントロールバルブの開度と、上記油圧ポンプから吐出されるポンプ流量を制御するように構成された建設機械において、上記作業アタッチメントの作動に応じて変化する作業半径としてのリーチを検出するリーチ検出手段と、ブーム下げ操作時に上記操作手段から上記コントロールバルブに出力される開度指令を調整する開度指令調整手段と、上記ポンプ流量を制御するポンプレギュレータと、上記開度指令調整手段に対する開度補正指令及び上記ポンプレギュレータに対するポンプ流量補正指令を出力する制御手段とを具備し、この制御手段は、上記リーチ検出手段によって検出されたリーチに応じて、ブーム上げ操作時はポンプ流量を大リーチで減少、小リーチで増加させ、ブーム下げ操作時は上記コントロールバルブの開度を大リーチで小さく、小リーチで大きくする方向に上記ポンプレギュレータ及び開度指令調整手段を制御するように構成したものである。
【0015】
このように、ブーム上げ操作時、つまり負荷方向の操作時にはポンプ流量を大リーチで減少、小リーチで増加させ、アタッチメント自重が働くブーム下げ時にはコントロールバルブの開度を大リーチで小さく、小リーチで大きくすることによってブームシリンダのストロークをリーチに応じて増減させることにより、リーチの変化に関係なく、ブーム操作量とアタッチメント先端の上下移動量の関係を一定とすることができる。
【0016】
ここで、リーチの変化とこれに伴うアタッチメント先端の上下移動量の変化は、油圧ショベルのようにブームとアームによって屈伸する作業アタッチメントを備えた建設機械(請求項2)において激しいため、この屈伸式アタッチメントを備えた建設機械において上記効果が顕著となる。
【0017】
この場合、ブーム及びアームの長さは既知であるため、請求項2に記載のようにブームの角度(対地角度)及びアームの角度(対ブーム角度)を検出して作業アタッチメントの姿勢を割り出し、その水平成分をリーチとして求めることができる。
【0018】
また、コントロールバルブとして油圧パイロット切換弁、操作手段としてリモコン弁を用いる建設機械においては、ブーム下げ側のパイロットラインに電磁比例減圧弁(以下、単に比例弁という)を設け、ブーム下げ操作時に、この比例弁の二次圧をリーチに応じて制御することにより、ブーム下げ操作量とアタッチメント先端の下方移動量の関係をリーチの変化に関係なく一定とすることができる(請求項3)。
【0019】
一方、ブーム上げ操作時にリーチに応じてポンプ流量を増減させるための具体的手法として、操作手段のブーム上げ操作量に応じたポンプ流量の特性と、リーチに応じたポンプ最大流量の特性とを予め設定・記憶しておき、ブーム上げ操作時に、この二つの特性から求めたポンプ流量補正指令を上記ポンプレギュレータに出力する構成をとることができる(請求項4)。
【0020】
また、ブーム下げ操作時にリーチに応じてコントロールバルブの開度を増減させるための具体的手法として、操作手段のブーム下げ操作量に応じた開度指令調整手段の出力の特性と、リーチに応じた開度指令調整手段の最大出力の特性とを予め設定・記憶しておき、ブーム下げ操作時に、この二つの特性から求めた開度補正指令を開度調整手段に出力する構成をとることができる(請求項5)。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、上下動作業時におけるブーム操作に対するアタッチメント先端の上下移動量を、リーチの変化に関係なく一定とし、上下動作業時の操作性と作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る油圧回路と制御系の構成を示す図である。
【図2】実施形態におけるブーム上げリモコン圧とポンプ流量の関係を示す図である。
【図3】実施形態におけるリーチとポンプ最大流量の関係を示す図である。
【図4】実施形態におけるブーム下げ操作量と比例弁二次圧の関係を示す図である。
【図5】実施形態におけるリーチと比例弁最大二次圧の関係を示す図である。
【図6】実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図7】油圧ショベルによる小リーチでの上下動作業時の状況を示す概略側面図である。
【図8】油圧ショベルによる大リーチでの上下動作業時の状況を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態を図1〜図6によって説明する。
【0024】
実施形態は、図1に示すように油圧ショベルを適用対象としている。
【0025】
図1中の油圧ショベルにおいて、図7,8に示す部分と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。なお、図の簡略化のためアーム、バケット両シリンダの図示を省略している。
【0026】
同図中、11はブームシリンダ6の油圧源としての油圧ポンプで、この油圧ポンプ11とブームシリンダ6とがコントロールバルブ12を介して接続され、このコントロールバルブ12のスプール・ストローク作動によってブームシリンダ6に対する圧油の給排(シリンダ作動方向と速度)が制御される。Tはタンクである。
【0027】
コントロールバルブ12は、操作手段としてのリモコン弁13からのパイロット圧によって制御される油圧パイロット切換弁として構成されている。
【0028】
このコントロールバルブ12のブーム上げ側及びブーム下げ側両パイロットポート12a,12bはブーム上げ側及びブーム下げ側両パイロットライン14a,14bによってリモコン弁13の二次側に接続され、ブーム上げ操作時にはパイロットポート12aに、ブーム下げ操作時にはパイロットポート12bにそれぞれ操作量に応じたパイロット圧が供給される。
【0029】
これにより、コントロールバルブ12が中立、ブーム上げ、ブーム下げの各位置イ,ロ,ハ間で切換わり、かつ、ブーム上げ、下げ両位置ロ,ハでの開度が操作量に応じて変化する。
【0030】
油圧ポンプ11は、ポンプレギュレータ15により傾転が変化して吐出流量(ポンプ流量)が変化する可変容量型ポンプとして構成され、ブーム上げ操作時に、制御手段としてのコントローラ16からポンプレギュレータ15に送られるポンプ流量指令に基づき、基本的にはリモコン弁13のブーム上げ操作量に応じてポンプ流量が制御される。
【0031】
一方、ブーム下げ側パイロットライン14に開度指令調整手段としての比例弁17が設けられ、ブーム下げ操作時に、コントローラ16からこの比例弁17に送られる開度補正指令に基づいて、リモコン弁13からコントロールバルブ12のブーム下げ側パイロットポート12bに送られるパイロット圧がリーチに応じて調整(補正)される。
【0032】
また、ブーム上げ/下げの操作量を求めるセンサとして、ブーム上げ、下げ両パイロットライン13,14に圧力センサ18,19が設けられるとともに、リーチを求めるためのセンサとして、ブーム3の対地角度を検出するブーム角度センサ20と、アーム4の対ブーム角度を検出するアーム角度センサ21とが設けられ、これら各センサ18,19,20,21からの検出信号がコントローラ16に送られる。
【0033】
コントローラ16には、上記ブーム上げ操作量とポンプ流量、リーチとポンプ最大流量の関係、及びブーム下げ操作と比例弁二次圧、リーチと比例弁最大二次圧の各関係が予め設定・記憶されている。
【0034】
すなわち、図2はブーム上げ操作量(ブーム上げパイロット圧)とポンプ流量の関係を示し、操作量の増加に応じてポンプ流量が増加する。図中、Puaは最小操作量、Pubは最大操作量、Qmは最大ポンプ流量である。
【0035】
図3は作業アタッチメント9のリーチとポンプ最大流量Qmの関係を示し、リーチの増加に応じてポンプ最大ポンプ流量Qmが減少する。図中、Qm1はポンプ最大流量の最小値、Qm2は同最大値である。
【0036】
図4はブーム下げ操作量と比例弁二次圧の関係を示し、操作量の増加に応じて比例弁二次圧が増加する。図中、Pdaは最小操作量、Pdbは最大操作量、Paは最小二次圧、Pbは最大二次圧である。
【0037】
図5はリーチと比例弁最大二次圧Pbの関係を示し、リーチの増加に応じて比例弁最大二次圧がPb2からPb1まで減少する。
【0038】
このコントローラ16の作用を図6のフローチャートによって説明する。
【0039】
制御開始後、ステップS1で、ブーム角度、アーム角度両センサ20,21によって検出されたブーム角度及びアーム角度から作業アタッチメント9のリーチRが演算される。
【0040】
ステップS2では、圧力センサ18,19からの検出信号に基づいてブーム上げ操作が行われたか否かが判断され、NOの場合はステップS3でブーム下げ操作が行われた否かが判断される。
【0041】
ここでNOの場合は、ステップS4でブーム上げ、下げいずれの操作もないとして、比例弁指令=スタンバイの処理を行った後ステップS1に戻る。
【0042】
ステップS2でYES、つまりブーム上げ操作が行われた場合は、ステップS5に移行し、図2のブーム上げ操作量/ポンプ流量の特性、及び図3のリーチ/ポンプ最大流量の特性に基づいて、ブーム上げ操作量とリーチに応じたポンプ流量を演算し、ステップS6でこのポンプ流量指令をポンプレギュレータ15に出力する。
【0043】
詳しくは、図2の特性からブーム上げ操作量に応じたポンプ流量の値(基本値)を求めるとともに、図3の特性からリーチに応じたポンプ最大流量の値(制限値)を求め、基本値がこの制限値を超えない値に補正した上で、この補正値をポンプ流量指令としてポンプレギュレータ15に出力する。
【0044】
これにより、ブーム上げ操作時に、操作量に対するポンプ流量(ブームシリンダ6に供給される流量=同シリンダ6の伸長ストローク)が、大リーチほど相対的に少なく、小リーチほど多くなる。
【0045】
一方、ステップS3でYES、つまりブーム下げ操作が行われた場合は、ステップS7に移行し、図4のブーム下げ操作量/比例弁二次圧の特性、及び図5のリーチ/比例弁最大二次圧の特性に基づいて、ブーム下げ操作量とリーチに応じた比例弁二次圧を演算し、ステップS8でこの演算値を比例弁指令として比例弁17に出力する。
【0046】
詳しくは、図4の特性からブーム下げ操作量に応じた比例弁二次圧の値(基本値)を求めるとともに、図5の特性からリーチに応じた比例弁最大二次圧の値(制限値)を求め、基本値がこの制限値を超えない値に補正した上で、この補正値を比例弁二次圧の指令として比例弁17に出力する。
【0047】
これにより、アタッチメント自重が働くブーム下げ操作時に、コントロールバルブ12のブーム下げ側の開度(ブームシリンダ6からタンクTへの戻り流量=同シリンダ6の縮小ストローク)が、大リーチほど相対的に小さく、小リーチほど大きくなる。
【0048】
こうして、ブーム上げ/下げの両操作時における操作量とアタッチメント先端の上下移動量の関係をリーチの変化に関係なく「一定」とすることができる。このため、上下動作業時の操作性及び作業性を改善することができる。
【0049】
なお、「一定」とは、操作量とアタッチメント先端移動量の関係がリーチ変化にかかわらず「完全同一」となる場合だけでなく、オペレータが同一と認識する範囲での誤差を持った「ほぼ同一」の場合をも含むものとする。
【0050】
ところで、本発明は、レバー操作に応じて電気出力信号が変化する電気式の操作装置、コントロールバルブとしてこの操作装置からの電気指令信号に応じて開度が変化する電磁式切換弁を用いた油圧ショベルにも適用することができる。
【0051】
この場合、開度指令調整手段として、上記電気指令信号をリーチに応じた補正値に変換してコントロールバルブの電磁ソレノイドに出力する装置を用いればよい。
【0052】
また、本発明は油圧ショベルに限らず、ベースマシンに作業アタッチメントが取付けられ、この作業アタッチメントは、ブームシリンダによって起伏作動するブームを備えた建設機械に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0053】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
9 作業アタッチメント
10 ブームフットピン
11 油圧ポンプ
12 コントロールバルブ
12a ブーム上げパイロットポート
12b ブーム下げパイロットポート
14 リモコン弁とブーム下げパイロットポートとを結ぶパイロットライン
13 リモコン弁
13 側両パイロットライン
13 両パイロットライン
14 側パイロットライン
15 ポンプレギュレータ
16 制御手段であってリーチ検出手段を構成するコントローラ
17 比例弁
18 圧力センサ
20 リーチ検出手段を構成するブーム角度センサ
21 同、アーム角度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブームシリンダによって起伏作動するブームを備えた作業アタッチメントがベースマシンに取付けられ、上記ブームシリンダは、油圧ポンプを油圧源としてコントロールバルブによって作動が制御され、操作手段の操作量に応じて上記コントロールバルブの開度と、上記油圧ポンプから吐出されるポンプ流量を制御するように構成された建設機械において、上記作業アタッチメントの作動に応じて変化する作業半径としてのリーチを検出するリーチ検出手段と、ブーム下げ操作時に上記操作手段から上記コントロールバルブに出力される開度指令を調整する開度指令調整手段と、上記ポンプ流量を制御するポンプレギュレータと、上記開度指令調整手段に対する開度補正指令及び上記ポンプレギュレータに対するポンプ流量補正指令を出力する制御手段とを具備し、この制御手段は、上記リーチ検出手段によって検出されたリーチに応じて、ブーム上げ操作時はポンプ流量を大リーチで減少、小リーチで増加させ、ブーム下げ操作時は上記コントロールバルブの開度を大リーチで小さく、小リーチで大きくする方向に上記ポンプレギュレータ及び開度指令調整手段を制御するように構成したことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
上記ブームの先端に、アームシリンダによって左右方向の水平軸を中心に回動するアームを取付け、上記リーチ検出手段は、上記ブーム及びアームの角度を検出し、この角度からリーチを求めるように構成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
【請求項3】
上記コントロールバルブとして油圧パイロット切換弁、上記操作手段としてこのコントロールバルブにパイロット圧を送るリモコン弁をそれぞれ用い、上記開度指令調整手段として、上記リモコン弁とコントロールバルブのブーム下げパイロットポートとを結ぶパイロットラインに電磁比例減圧弁を設け、上記制御手段は、ブーム下げ操作時に上記電磁比例減圧弁の二次圧をリーチに応じて制御するように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械。
【請求項4】
上記制御手段は、上記操作手段のブーム上げ操作量に応じたポンプ流量の特性と、リーチに応じたポンプ最大流量の特性とを予め設定・記憶しておき、ブーム上げ操作時に、この二つの特性から求めたポンプ流量補正指令を上記ポンプレギュレータに出力するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械。
【請求項5】
上記制御手段は、上記操作手段のブーム下げ操作量に応じた開度指令調整手段の出力の特性と、リーチに応じた開度指令調整手段の最大出力の特性とを予め設定・記憶しておき、ブーム下げ操作時に、この二つの特性から求めた開度補正指令を開度調整手段に出力するように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−225084(P2012−225084A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94975(P2011−94975)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)
【Fターム(参考)】