説明

後部車体構造

【課題】クロスメンバの車体に対する接合強度をより強くすることができて、客室内への荷物の侵入を確実に防止することができる後部車体構造を提供する。
【解決手段】荷室2と後部座席9の間に位置して客室1への荷室2内の荷物の移動を阻止するクロスメンバ4と、ホイールハウスインナパネル5と、リアピラリンフォースメント6とを備え、クロスメンバ4を車体に固定する取付けブラケット7を設け、取付けブラケット7の第1接合部28をホイールハウスインナパネル5の縦壁17に接合し、取付けブラケット7の第2接合部29をリアピラリンフォースメント6に接合してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
荷室と後部座席の間に位置して客室への前記荷室内の荷物の移動を阻止するクロスメンバと、ホイールハウスアウタパネルと共にホイールハウスを形成して後輪を収容するホイールハウスインナパネルと、前記ホイールハウスインナパネルの上方に位置するリアピラリンフォースメントとを備え、前記ホイールハウスインナパネルは、前記後輪の周方向に沿う周壁と、前記周壁の車幅方向内側の側部から前記周壁の径方向内方側に向かう縦壁とを備えている後部車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記後部車体構造の一例として特許文献1に開示された構造がある。この構造では、クロスメンバの左右両端部に設けた接合部を、後部座席の後ろ側に位置する平坦な縦板状のパーティションフロントパネルの左右両端部に車両前方側から各別に重ね合わせてボルト固定してあった。
【特許文献1】実開昭60−78674号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の構造によれば、前記接合部はクロスメンバの左右両端部に一つづつ設けてあるだけであり、その上、接合部が接合されるパーティションフロントパネルは強度が十分強い部材ではないために、クロスメンバの車体に対する接合強度を強くすることが困難であった。
本発明の目的は、クロスメンバの車体に対する接合強度をより強くすることができて、客室内への荷物の侵入を確実に阻止することができる後部車体構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の特徴は、冒頭に記載した後部車体構造において、
前記クロスメンバを車体に固定する取付けブラケットを設け、
前記取付けブラケットに、前記ホイールハウスインナパネルに対する第1接合部と、前記リアピラリンフォースメントに対する第2接合部とを設けて、前記第1接合部を前記ホイールハウスインナパネルの縦壁に接合し、前記第2接合部を前記リアピラリンフォースメントに接合してある点にある。(請求項1)
【0005】
上記の構成によれば、前記取付けブラケットに複数の接合部を設けてあり、そのうちの第1接合部をホイールハウスインナパネルの縦壁に接合し、別の第2接合部をリアピラリンフォースメントに接合してあるから、例えば、取付けブラケットに設けた単一の接合部をパーティションフロントパネルのような単一の部材に接合しただけの構造に比べると、取付けブラケットの接合強度を強くすることができる。前記リアピラリンフォースメントは強度の強い部材であり、この部品に取付けブラケットの第2接合部を接合したことで第2接合部の接合強度をより強くすることができる。このように、補強部材を新たに設けることなく既設の強度の強い部材であるリアピラリンフォースメントを有効利用して、このリアピラリンフォースメントに取付けブラケットの第2接合部を接合したことで、取付けブラケットの接合強度を強くすることができて、クロスメンバを車体で安定支持することができ、クロスメンバで客室内への荷物の侵入を確実に防止することができる。(請求項1)
【0006】
本発明において、
リアサスペンションのショックアブソーバが取り付けられるアブソーバリンフォースメントを、前記ホイールハウスインナパネルの周壁と縦壁に前記後輪側から重ね合わせて接合し、
前記取付けブラケットの第1接合部を、前記ホイールハウスインナパネルの縦壁を挟んで前記アブソーバリンフォースメントとは反対側から前記縦壁に重ね合わせて接合してあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0007】
アブソーバリンフォースメントは強度の強い部材であり、このアブソーバリンフォースメントを接合して強度を強くしたホイールハウスインナパネルの縦壁に前記第1接合部を重ね合わせて接合してあるから、第1接合部の接合強度をより強くすることができる。(請求項2)
【0008】
本発明において、
前記取付けブラケットの第1接合部を、前記ホイールハウスインナパネルの周壁を挟んで前記アブソーバリンフォースメントとは反対側から前記周壁に重ね合わせて接合してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0009】
アブソーバリンフォースメントは強度の強い部材であり、このアブソーバリンフォースメントを接合して強度を強くしたホイールハウスインナパネルの周壁に前記第1接合部を重ね合わせて接合してあるから、第1接合部の接合強度をより強くすることができる。(請求項3)
【0010】
本発明において、
前記リアピラリンフォースメントを、壁面が車両前後方向を向く車両前方側の前壁と、前記前壁の車幅方向内側の側部から車両後方側に延びる側壁とを備えた断面角形状に形成し、
前記取付けブラケットの第2接合部を断面L字状に形成して、前記第2接合部の一片を前記リアピラリンフォースメントの前壁に車両前方側から接合し、他片を前記リアピラリンフォースメントの側壁に車幅方向内側から接合してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
【0011】
前記第2接合部の一片と他片のリアピラリンフォースメントに対する接合方向が互いに交差する方向になり、第2接合部をリアピラリンフォースメントに一方向からのみ接合する構造に比べると、リアピラリンフォースメントに対する第2接合部の接合強度を強くすることができる。(請求項4)
【0012】
本発明において、
前記クロスメンバを連結する前記取付けブラケットの連結部を、前記ホイールハウスインナパネルの周壁と縦壁とで形成されるコーナー部の車幅方向内側に配置してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
【0013】
取付けブラケットの連結部に加わる力を、剛性が強い前記コーナー部で受け止めることができ、取付けブラケットを介して車体でクロスメンバを安定支持することができる。(請求項5)
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、クロスメンバの車体に対する接合強度をより強くすることができて、客室内への荷物の侵入を確実に防止することができる後部車体構造を提供することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1,図2に、自動車の後部車体構造を構成してある。この後部車体構造は、車両の客室1と車体後部の荷室2を仕切るパーティションパネル3と、荷室2と後部座席9の間に位置して客室1への荷室2内の荷物の移動を阻止するクロスメンバ4と、ホイールハウスアウタパネルと共にホイールハウスを形成して後輪を収容するホイールハウスインナパネル5と、ホイールハウスインナパネル5の上方に位置してリアピラーおよびホイールハウスインナパネル5を補強するとともにショックアブソーバからの力を受けてリアピラーに伝えるリアピラリンフォースメント6とを備えている。
【0016】
図3,図4にも示すように、前記クロスメンバ4を車体8に固定する取付けブラケット7を設けてあり、クロスメンバ4の長手方向の両端部を、左右一対の前記取付けブラケット7を介して車体8に取り付けて、クロスメンバ4を車体8に両持ち支持させてある。
【0017】
[パーティションパネル3の構造]
パーティションパネル3は、後部座席9の後ろ側に位置する縦板状のパーティションフロントパネル10と、パーティションフロントパネル10の上端部から車両後方側に延出する水平板状のパーティションリヤパネル11とから成る。前記パーティションフロントパネル10は車両前後方向に開口する大きな開口部を備え、この開口部を樹脂製のパーティションボード12で塞いである。パーティションフロントパネル10とパーティションリヤパネル11の裏面には縦断面L字形のパーティションメンバ40が溶接接合され、パーティションパネル3の角に閉じ断面のメンバが形成されている。また、パーティションフロントパネル10の左右両端部は、後述するリアピラリンフォースメント6の前壁22の面に溶接接合されている。
【0018】
[クロスメンバ4の構造]
クロスメンバ4は板面が車両前後方向を向く車幅方向に長い金属板から成り、凹凸状にプレス加工されている。クロスメンバ4の凹部と凸部は上下方向の断面においてコの字状に形成され(図2参照)、凹部と凸部のそれぞれがクロスメンバ4の全長にわたって連続している。図1に示すように、クロスメンバ4の長手方向の両端部に、クロスメンバ4の凹凸部に対応した凹凸状のリンフォース13を重ね合わせて溶接接合し、その重合部に複数のボルト挿通孔15を形成してある(図2参照)。このように、金属板をプレス加工してクロスメンバ4を形成してあるので、例えばX字状の2本のパイプ部材でクロスメンバ4を構成した場合に比べて部品点数を少なくすることができる。
【0019】
[ホイールハウスインナパネル5の構造]
ホイールハウスインナパネル5は、後輪の周方向に沿う側面視円弧状の周壁16と、周壁16の車幅方向内側W1の側部から周壁16の径方向内方側に向かう縦壁17とを備えている。周壁16と縦壁17とで形成されるコーナー部18は縦断面円弧状に形成されている。また、図2〜図4に示すように、リアサスペンションのショックアブソーバが取り付けられる一枚板状のアブソーバリンフォースメント19を、ホイールハウスインナパネル5の周壁16と縦壁17の裏面に後輪側から重ね合わせて溶接接合してある。
【0020】
アブソーバリンフォースメント19は前記周壁16と縦壁17とコーナー部18との各裏面の形状に沿うように折曲されている。ショックアブソーバの取り付け部20はホイールハウスインナパネル5の上部に形成されている。前記縦壁17の車両前後方向中央部には車幅方向内側W1に膨らむ膨出部17Bを形成して、縦壁17がショックアブソーバと干渉するのを回避してある。
【0021】
[リアピラリンフォースメント6の構造]
図3に示すように、リアピラリンフォースメント6を、壁面が車両前後方向を向く車両前方側Frの前壁22と、前壁22の車幅方向内側W1の側部から車両後方側に延びる側壁23と、側壁23の車両後方側の側部から車幅方向外側W2に延びる後壁24とを備えた断面角形状に形成してある。
【0022】
より詳しくは、前壁22の下端部と前壁22の車幅方向外側W2の側部とから車両前方側Frに張り出すフランジ22Fを前壁22に設け、後壁24の下端部と後壁24の車幅方向外側W2の側部から車両後方側に張り出すフランジ24F(図2,図4参照)を設けて、リアピラリンフォースメント6を車幅方向外側W2に開放の断面ハット状に形成してある。また、リアピラリンフォースメント6を下端部側ほど車両前後方向及び車幅方向に幅広に設定するとともに、上端部側ほど車両後方側に位置するように傾斜させてある。
【0023】
そして、前記前壁22の下端部から車両前方側Frに張り出すフランジ部分22F1を、ホイールハウスインナパネル5の周壁16を挟んでアブソーバリンフォースメント19とは反対側から周壁16に重ね合わせて、前記フランジ部分22F1と周壁16とアブソーバリンフォースメント19とを一体に溶接接合し、前壁22の車幅方向外側W2の側部から車両前方側に張り出すフランジ部分22F2をクォータパネル45に溶接接合してある(図1参照)。
【0024】
図2,図3に示すように、前記側壁23の下端部に下側開放の切欠き25を形成し、切欠き25よりも車両後方側に位置する側壁23の下端部を、ホイールハウスインナパネル6の縦壁17側に延出してある。前記切欠き25は側壁23の車両前方側Frの側部に達している。
【0025】
また、前記後壁24の下端部から車両後方側に張り出すフランジ部分24F1(図2,図4参照)を、ホイールハウスインナパネル5の周壁16を挟んでアブソーバリンフォースメント19とは反対側から周壁16に重ね合わせ、前記フランジ部分24F1と周壁16とアブソーバリンフォースメント19を一体に溶接接合してある。
さらに、前記後壁24の車両後方側に張り出すフランジ部分24F1を、側壁23の延出した下端部よりも下方に位置するようにホイールハウスインナパネル6の縦壁17側に延出し、その延出部24aを、前記縦壁17を挟んでアブソーバリンフォースメント19とは反対側から縦壁17に重ね合わせ、前記延出部24aと縦壁17とアブソーバリンフォースメント19を一体に溶接接合してある。
そして、後壁24の車幅方向外側W2の側部から車両後方側に張り出すフランジ部分24F2を、クォータパネル45に車幅方向内側W1から重ね合わせて溶接接合してある。後壁24のフランジ部分24F2の下端部とクォータパネル45の間には、ホイールハウスインナパネル5の車幅方向外側W2の端部から立ち上がるフランジ5Fが介在しており、前記フランジ部分24F2の下端部とクォータパネル45とフランジ5Fとを一体に溶接接合してある。
【0026】
図3に示すように、リアピラリンフォースメント6の側壁23の上端部から車幅方向内側W1に張り出すフランジ23F3と、後壁24の上端部から車両後方側に張り出すフランジ24F3とを、リアピラリンフォースメント6の周方向に一体に連ならせて設けてあり、両フランジ23F3,24F3をパーティションメンバ40の下面に下側から重ね合わせて溶接接合してある。
【0027】
[取付けブラケット7の構造]
図3に示すように、前記取付けブラケット7は、ホイールハウスインナパネル5に対する第1接合部28と、その上方のリアピラリンフォースメント6に対する第2接合部29と、板面が車両前後方向を向き、クロスメンバ4の長手方向の一端部を車両前方側Frから連結させる縦に長いブラケット本体部30とを備えている。
【0028】
クロスメンバ4に対するブラケット本体部30の連結部31は、ホイールハウスインナパネル5とリアピラリンフォースメント6から車幅方向内側W1に張り出して、ホイールハウスインナパネル5の周壁16と縦壁17とで形成されるコーナー部18の車幅方向内側W1に位置している。ブラケット本体部30の車幅方向内側W1の側部からは、車両後方側にフランジ30Fが張り出している。
【0029】
図3に示すように、前記第1接合部28を、ブラケット本体部30のホイールハウスインナパネル5側の側部から車両前方側Frにフランジ状に張り出させるとともに、ホイールハウスインナパネル5の周壁16と縦壁17とコーナー部18との形状に沿うように折曲してある。そして、第1接合部28を、ホイールハウスインナパネル5の周壁16と縦壁17を挟んでアブソーバリンフォースメント19とは反対側から周壁16と縦壁17に重ね合わせ、第1接合部28と周壁16とアブソーバリンフォースメント19とを一体に溶接接合するとともに、第1接合部28と縦壁17とアブソーバリンフォースメント19とを一体に溶接接合してある。前記第1接合部28の一部分とホイールハウスインナパネル5の周壁16との間には、リアピラリンフォースメント6の前壁22の下端部に設けた前記フランジ22F1を介在させてある。
【0030】
第1接合部28の下半部28Kは幅広に形成されて、アブソーバリンフォースメント19よりも下方に延出している。そして、アブソーバリンフォースメント19の下方に位置するホイールハウスの縦壁17の裏面に別のリンフォース39を重ね合わせて溶接接合し、第1接合部28の下半部28Kを、ホイールハウスインナパネル5の縦壁17を挟んでリンフォースメント39とは反対側から縦壁17に重ね合わせ、第1接合部28の下半部28Kと縦壁17とリンフォース39を一体に溶接接合してある。
【0031】
前記リンフォース39は、前記縦壁17に形成した車幅方向内側W1に膨出する膨出部17Bの裏面と、この膨出部17Bよりも車両前方側Frの非膨出部の裏面との形状に沿うように折曲している。
【0032】
取付けブラケット7の第2接合部29は、ブラケット本体部30の車幅方向外側W2の側部から上方に突出している。この第2接合部29を横断面L字状に形成して、第2接合部29の一片29Aをリアピラリンフォースメント6の前壁22に車両前方側Frから溶接接合し、他片29Bをリアピラリンフォースメント6の側壁23に車幅方向内側W1から溶接接合してある。
【0033】
図3に示すように、長方形の板材38に一端部を溶接接合した前記上下一対の取付けボルト32を、ブラケット本体部30の上下一対の貫通孔に車両後方側から挿通させ、ブラケット本体部30の裏面(車両後方側の面)に長方形の板材38を重ね合わせるとともに溶接接合して前記連結部31を構成してある。この連結部31にクロスメンバ4の長手方向の端部を車両前方側Frから重ね合わせ、前記上下一対の取付けボルト32を、クロスメンバ4の端部の上下一対のボルト挿通孔15に各別に挿通させ、取付けボルト32にナットを螺合締結してある。図2に示すように、クロスメンバ4は後部座席9のシートバック9Aの上下方向中間部後方に位置し、クロスメンバ4の前面がシートバック9Aの後面に車両前後方向で近接している。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】後部車体構造の斜視図
【図2】後部車体構造の縦断側面図
【図3】互いに接合されたホイールハウスインナパネルとリアピラリンフォースメントと取付けブラケットを示す斜視図
【図4】互いに接合されたホイールハウスインナパネルとリアピラリンフォースメントと取付けブラケットを示す平面図
【符号の説明】
【0035】
1 客室
2 荷室
4 クロスメンバ
5 ホイールハウスインナパネル
6 リアピラリンフォースメント
7 取付けブラケット
8 車体
9 後部座席
16 周壁
17 縦壁
18 コーナー部
19 アブソーバリンフォースメント
22 前壁
23 側壁
28 第1接合部
29 第2接合部
31 連結部
29A 一片
29B 他片
Fr 車両前方側
W1 車幅方向内側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷室と後部座席の間に位置して客室への前記荷室内の荷物の移動を阻止するクロスメンバと、
ホイールハウスアウタパネルと共にホイールハウスを形成して後輪を収容するホイールハウスインナパネルと、
前記ホイールハウスインナパネルの上方に位置するリアピラリンフォースメントとを備え、
前記ホイールハウスインナパネルは、前記後輪の周方向に沿う周壁と、前記周壁の車幅方向内側の側部から前記周壁の径方向内方側に向かう縦壁とを備えている後部車体構造であって、
前記クロスメンバを車体に固定する取付けブラケットを設け、
前記取付けブラケットに、前記ホイールハウスインナパネルに対する第1接合部と、前記リアピラリンフォースメントに対する第2接合部とを設けて、前記第1接合部を前記ホイールハウスインナパネルの縦壁に接合し、前記第2接合部を前記リアピラリンフォースメントに接合してある後部車体構造。
【請求項2】
リアサスペンションのショックアブソーバが取り付けられるアブソーバリンフォースメントを、前記ホイールハウスインナパネルの周壁と縦壁に前記後輪側から重ね合わせて接合し、
前記取付けブラケットの第1接合部を、前記ホイールハウスインナパネルの縦壁を挟んで前記アブソーバリンフォースメントとは反対側から前記縦壁に重ね合わせて接合してある請求項1記載の後部車体構造。
【請求項3】
前記取付けブラケットの第1接合部を、前記ホイールハウスインナパネルの周壁を挟んで前記アブソーバリンフォースメントとは反対側から前記周壁に重ね合わせて接合してある請求項2記載の後部車体構造。
【請求項4】
前記リアピラリンフォースメントを、壁面が車両前後方向を向く車両前方側の前壁と、前記前壁の車幅方向内側の側部から車両後方側に延びる側壁とを備えた断面角形状に形成し、
前記取付けブラケットの第2接合部を断面L字状に形成して、前記第2接合部の一片を前記リアピラリンフォースメントの前壁に車両前方側から接合し、他片を前記リアピラリンフォースメントの側壁に車幅方向内側から接合してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の後部車体構造。
【請求項5】
前記クロスメンバを連結する前記取付けブラケットの連結部を、前記ホイールハウスインナパネルの周壁と縦壁とで形成されるコーナー部の車幅方向内側に配置してある請求項1〜4のいずれか一つに記載の後部車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−126197(P2009−126197A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299941(P2007−299941)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】