説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム

【課題】二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供する。
【解決手段】所定周波数の搬送波を送信し情報処理端末と非接触式に通信を行う通信部と、情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取る二次元コード読取部と、二次元コード読取部において読み取られた二次元コードを解析し、処理情報を二次元コードから取得する二次元コード解析部と、二次元コード解析部の解析結果に基づいて情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成し、処理実行情報を情報処理端末へ送信させる処理部とを備える情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触式IC(Integrated Circuit)カードや、RFID(Radio Frequency Identification)タグ、非接触式ICチップを搭載した携帯電話など、リーダ/ライタ(または、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置)と非接触式に通信可能な情報処理端末が普及している。
【0003】
リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置と、ICカード、携帯電話などの情報処理端末とは、例えば13.56MHzなど特定の周波数の磁界(搬送波)を通信に使用している。具体的には、情報処理装置が搬送波信号をのせた搬送波を送信し、搬送波をアンテナで受信した情報処理端末が負荷変調によって受信した搬送波信号に対する応答信号を返信することにより、情報処理装置と情報処理端末とは通信を行う。
【0004】
また、近年、例えば、QRコード(Quick Response code)、Data Matrix、PDF417、Maxi Code、Veri Codeなどのような二次元コードを読み取る機能が携帯電話などの情報処理端末に搭載されている。上記のような情報処理端末は、例えば、二次元コードに記録されたURLデータなどの情報を取得することによって情報処理端末のユーザがURLなどを入力する手間を省かせることができる。よって、上記機能を有することによって、上記のような情報処理端末は、ユーザの利便性向上を図ることが可能となっている。
【0005】
このような中、情報が記録された二次元コード(あるいは、バーコードなどの一次元コード。以下、一次元コードも含むものとする。)を読み取り、二次元コードに記録された情報に基づく処理を行う技術が開発されている。無線LAN設定情報やプリンタ設定情報が記録された二次元コードを読み取ることによって、無線LANを用いたプリンタとの接続を可能とする技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。また、携帯電話にバーコードリーダを取り付け、当該バーコードリーダを用いてURL情報が記録されたバーコードを読み取ることによって、携帯電話を当該URL情報が示すウェブサイトにアクセスさせる技術としては、例えば、特許文献2が挙げられる。
【0006】
【特許文献1】特開2006−1063号公報
【特許文献2】特開2003−330831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
二次元コードを読み取り二次元コードに記録された情報に基づく処理を行う従来の技術(以下、単に「従来の技術」とよぶ場合がある。)が適用された情報処理端末は、二次元コードに記録された情報に応じた処理を行う。よって、従来の技術が適用された情報処理端末(以下、単に「従来の情報処理端末」という。)は、ユーザの利便性向上をある程度は図ることができる。しかしながら、従来の情報処理端末は、単に二次元コードに予め記録された静的な情報を読出し、当該情報に従って処理を行っているに過ぎない。よって、従来の技術を用いたとしても、例えば、情報処理端末の種類などに応じた異なる情報を二次元コードから情報処理端末へと伝達することはできない。したがって、従来の技術を用いたとしても、二次元コードから情報処理端末に対して、二次元コードに記録された静的な情報とは異なる情報を伝達することは、望むべくもない。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、所定周波数の搬送波を送信し、情報処理端末と非接触式に通信を行う通信部と、上記情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取る二次元コード読取部と、上記二次元コード読取部において読み取られた上記二次元コードを解析し、上記処理情報を上記二次元コードから取得する二次元コード解析部と、上記二次元コード解析部の解析結果に基づいて上記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成し、上記処理実行情報を上記情報処理端末へ送信させる処理部とを備える情報処理装置が提供される。
【0010】
かかる構成により、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することができる。
【0011】
また、上記処理部は、上記処理情報と上記情報処理端末から取得した上記情報処理端末を特定する第1機器特定情報とを含む処理実行情報、または、上記処理情報と自装置を特定する第2機器特定情報とを含む処理実行情報を生成してもよい。
【0012】
また、上記処理部は、上記情報処理端末から取得した取得データをさらに含む処理実行情報を生成してもよい。
【0013】
また、上記処理部は、上記処理情報、上記第1機器特定情報、上記取得データ、および上記第2機器特定情報を含む処理実行情報を生成してもよい。
【0014】
また、上記二次元コードには、上記処理部における処理に関する条件が設定された制御情報がさらに記録され、上記処理部は、上記二次元コード解析部が上記二次元コードから取得した上記制御情報に設定された上記条件に基づいて、上記条件に合致する処理を選択的に行ってもよい。
【0015】
また、上記情報処理端末を検出する検出部をさらに備え、上記二次元コード読取部は、上記検出部の検出結果に基づいて上記情報処理端末が検出された場合に上記二次元コードを読み取り、上記検出部の検出結果に基づいて上記情報処理端末が検出されない場合には上記二次元コードを読み取らなくてもよい。
【0016】
また、上記通信部は、上記検出部の検出結果に基づいて上記情報処理端末が検出された場合に上記搬送波を送信し、上記検出部の検出結果に基づいて上記情報処理端末が検出されない場合には上記搬送波を送信しなくてもよい。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取るステップと、上記読み取るステップにおいて読み取られた上記二次元コードを解析し、上記処理情報を上記二次元コードから取得するステップと、上記取得するステップにおける解析結果に基づいて上記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成するステップと、上記生成するステップにおいて生成された上記処理実行情報を、上記所定周波数の搬送波を送信して上記情報処理端末と通信を行う通信部を介して上記情報処理端末へ送信するステップとを有する情報処理方法が提供される。
【0018】
かかる方法を用いることによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することができる。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取るステップ、上記読み取るステップにおいて読み取られた上記二次元コードを解析し、上記処理情報を上記二次元コードから取得するステップ、上記取得するステップにおける解析結果に基づいて上記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成するステップ、上記生成するステップにおいて生成された上記処理実行情報を、上記所定周波数の搬送波を送信して上記情報処理端末と通信を行う通信部を介して上記情報処理端末へ送信するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0020】
かかるプログラムを用いることにより、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することができる。
【0021】
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、情報処理装置と、上記情報処理装置と所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末とを有し、上記情報処理装置は、上記所定周波数の搬送波を送信し、上記情報処理端末と非接触式に通信を行う通信部と、上記情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取る二次元コード読取部と、上記二次元コード読取部において読み取られた上記二次元コードを解析し、上記処理情報を上記二次元コードから取得する二次元コード解析部と、上記二次元コード解析部の解析結果に基づいて上記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成し、上記処理実行情報を上記情報処理端末へ送信させる処理部とを備え、上記情報処理端末は、上記搬送波を用いた通信路によって上記情報処理装置と非接触式に通信を行う端末側通信部と、上記端末側通信部が受信した上記処理実行情報に基づく処理を実行する制御部とを備える情報処理システムが提供される。
【0022】
かかる構成により、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することが可能な情報処理システムが実現される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0025】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の実施形態に係る情報処理システム
3.本発明の実施形態に係るプログラム
【0026】
(本発明の実施形態に係るアプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理システム1000」という。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチについて説明する。また、以下では、本発明の実施形態に係る情報(データ)を分類する一つの観点として、「静的な情報」と「動的な情報」を挙げる。ここで、本発明の実施形態に係る「静的な情報」とは、例えば、二次元コードに予め記録されている情報などのように情報(データ)が変化しない情報をいう。また、本発明の実施形態に係る「動的な情報」とは、例えば、上記静的な情報に対して各種処理を行うことによって情報(データ)を変化させた情報をいう。つまり、本発明の実施形態に係る動的な情報は、二次元コードに記録された静的な情報とは異なる情報をいう。
【0027】
情報処理端末に対して動的な情報を伝達するための一の方法としては、例えば、情報処理処理端末と非接触式に通信可能なリーダ/ライタ機能を有する情報処理装置(または、リーダ/ライタとコンピュータの組み合わせ)を用いて情報を伝達する方法が挙げられる。リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置は、自装置内で様々な処理を行うことができるので、情報を動的に生成して情報処理端末に伝達することが可能である。具体例としては、例えば、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置が情報処理端末が備える非接触式の通信に係るICチップのチップIDなどを情報処理端末から取得し、チップIDなどに応じた情報を生成して情報処理端末に送信することが挙げられる。したがって、従来の技術のように二次元コードを用いて情報を伝達するのではなく、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、情報処理端末の種類に応じた異なる情報を情報処理端末に対して伝達することができる。
【0028】
また、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、情報処理端末のユーザは、情報処理端末を情報処理装置にかざす(情報処理装置との距離が一定の距離となるように移動させる。以下、同様とする。)だけで情報を取得することができる。つまり、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、二次元コードを用いて情報を伝達する場合のように情報を取得するための操作をより簡略化することができる。したがって、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、従来の技術のように二次元コードを用いて情報を伝達する場合と比較して、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0029】
しかしながら、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、例えば、情報処理端末へと伝達する情報に変更があるごとに情報処理装置の設定変更などが必要となる。よって、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、二次元コードを用いて情報を伝達する場合と比較して情報伝達に係る情報提供者側の負担(運用負担)が増大してしまう。また、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、二次元コードを用いて情報を伝達する場合と比較して、情報伝達に係るコストが増加する。これは、二次元コードを用いて情報を伝達する場合が印刷物などに二次元コードを印刷するだけで済むのに対して、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、情報処理装置の設定変更などを情報に応じて行う必要があるからである。
【0030】
したがって、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、動的な情報を情報処理端末に伝達することはできるが、運用面やコスト面においてデメリットが生じる可能性が高い。
【0031】
[本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチ]
上述したように、二次元コードを読み取り二次元コードに記録された情報に応じた処理を行う従来の技術では、情報処理端末に対して動的な情報を伝達することはできない。また、リーダ/ライタ機能を有する情報処理装置を用いて情報を伝達する場合には、動的な情報を情報処理端末に伝達することはできるが、運用面やコスト面においてデメリットが生じうる。
【0032】
そこで、本発明の実施形態では、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末に伝達する情報処理装置(以下、「情報処理装置100」という。)を設ける。より具体的には、本発明の実施形態では、情報処理装置100が二次元コードを読み取り、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を生成する。そして、情報処理装置100が生成した情報を情報処理端末へと伝達することによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づく処理を情報処理端末に行わせる。
【0033】
ここで、本発明の実施形態に係る二次元コードとしては、例えば、QRコードや、Data Matrix、PDF417、Maxi Code、Veri Codeなどが挙げられるが、上記に限られない。また、本発明の実施形態に係る二次元コードに記録される静的な情報としては、例えば、情報処理端末に実行させる処理に関する情報(以下、「処理情報」という。)や、情報処理装置100における処理に関する条件が設定された制御情報が挙げられる。なお、本発明の二次元コードに記録される情報の具体例については、図3、図4を参照して後述する。また、情報処理装置100が生成した情報によって情報処理端末に行わせる処理としては、例えば、ブラウザ、メーラーなどの各種アプリケーションの起動や、起動されたアプリケーションを用いた外部装置との通信などが挙げられるが、上記に限られない。以下では、情報処理装置100が生成する情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報を「処理実行情報」という。
【0034】
図1および図2は、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチの概要を説明するための説明図である。ここで、図2では、本発明の実施形態に係る情報処理端末(以下「情報処理端末200」という。)の一例として、携帯電話を示しているが、情報処理端末200は、上記に限られない。また、図2に示す情報処理装置100の外形は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の一例であり、これに限定されないことは、言うまでもない。また、図1では、1つの二次元コードCが印刷物に付された例を示しているが、上記に限られず、複数の二次元コードが印刷物に付されていてもよい。上記の場合、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、各二次元コードを個別に読み取るためのスライド機構をさらに備えることができる。
【0035】
図1に示すように、本発明の実施形態では、本発明の実施形態に係る二次元コードCが例えばコンサートの開催を告知するポスターなどの印刷物などに付される(例えば印刷される)。ここで、従来の技術を用いる場合には、上述したように、携帯電話などの情報処理端末が二次元コードCを直接読み取る。これに対して、本発明の実施形態では、図2に示すように、二次元コードC上に情報処理装置100が設けられ、情報処理装置100が二次元コードCを読み取る。そして、情報処理装置100が二次元コードCに記録された情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成した処理実行情報を情報処理端末200へ送信する。
【0036】
ここで、情報処理装置100と情報処理端末200とは、例えば、13.56MHzなど特定の周波数の磁界(以下、「搬送波」という。)を用いて非接触式に通信を行う。より具体的には、情報処理装置100が搬送波信号をのせた搬送波を送信し、搬送波をアンテナで受信した情報処理端末200が負荷変調によって受信した搬送波信号に対する応答信号を返信することにより、情報処理装置100と情報処理端末200とは通信を行う。つまり、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000において、情報処理装置100は、搬送波を主体的に送信するリーダ/ライタとしての役目を果たす。情報処理装置100がリーダ/ライタ機能を有することによって、情報処理端末200のユーザが情報処理端末200を情報処理装置100にかざすだけで、情報処理端末200は、情報処理装置100から処理実行情報を取得することができる。したがって、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチが用いられることにより、ユーザは、上述した従来の技術が用いられる場合において必要となる二次元コードを読み取らせるための所定の操作(例えば、撮像操作)を行う必要がなくなる。つまり、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチが用いる本発明の実施形態に係る情報処理システムは、ユーザの利便性を従来の技術を用いる場合よりもより向上させることができる。なお、情報処理装置100と情報処理端末200との間の通信方法は、上記に限られない。例えば、情報処理端末200は、NFC(Near Field Communication)で規定されているPassive modeにて情報処理装置100から送信される情報を受信することもできる。上記の場合であっても、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、ユーザの利便性を従来の技術を用いる場合よりもより向上させることができる。
【0037】
より具体的には、本発明の実施形態では、情報処理装置100が、例えば、以下の(1)の処理〜(4)の処理を行うことによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された情報を情報処理端末200に伝達する。
【0038】
(1)情報処理端末200の検出処理
情報処理装置100は、例えば、近接センサなどを用いて情報処理端末200を検出する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における情報処理端末200の検出方法は、近接センサを用いる方法に限られない。例えば、情報処理装置100は、定期的/非定期的に搬送波を送信して情報処理端末200を捕捉するポーリングによって、情報処理端末200を検出することもできる。なお、情報処理装置100が例えば近接センサを用いて情報処理端末200を検出する場合には、情報処理装置100は、ポーリングを行い続ける必要はないので、より省電力化を図ることが可能となる。
【0039】
(2)情報処理端末200から第1機器特定情報の取得処理
情報処理装置100は、上記(1)の処理において情報処理端末200が検出されると、情報処理端末200から第1機器特定情報を取得する。情報処理装置100は、例えば、情報処理端末200に対して情報取得要求を送信することによって第1機器特定情報を取得することができるが、上記に限られない。ここで、第1機器特定情報とは、情報処理端末200を一意に特定する情報である。第1機器特定情報としては、例えば、情報処理端末200が備える搬送波を用いた通信路(第1の通信路)にて通信を行うためのICチップに付されたチップIDが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、上記チップIDなどの情報処理端末200固有のIDと、情報処理端末200を用いた通信サービスを提供しているサービス事業者を識別するサービスIDなどの付加情報とを第1機器特定情報として取得することもできる。
【0040】
(3)二次元コードCから取得した情報に基づく処理実行情報の生成処理
(3−1)二次元コードCからの情報取得処理
情報処理装置100は、二次元コードCを読み取り、読み取られた二次元コードCを解析することによって、二次元コードCに記録された情報を取得する。ここで、情報処理装置100は、例えば、二次元コードCを撮像して二次元コードCに対応する撮像データを生成し当該撮像データを解析処理することによって、二次元コードCに記録された情報(以下、「コード情報」とよぶ場合がある。)を取得することができる。
【0041】
〔本発明の実施形態に係る二次元コードCに記録された情報の一例〕
ここで、本発明の実施形態に係る二次元コードCについて説明する。
【0042】
〔1〕第1の例
図3は、本発明の実施形態に係る二次元コードCに記録される情報の第1の例を説明するための説明図である。ここで、図3は、情報処理端末200に実行させる処理に関する情報である処理情報が二次元コードCに記録されている例を示している。なお、図3では、3つの処理情報(図3の各行が対応)が二次元コードCに記録されている例を示しているが、1つまたは2つあるいは4つ以上の処理情報が記録されていてもよいことは、言うまでもない。また、図3では、二次元コードCに記録される情報を文字で表しているが、これは便宜上表したものである。二次元コードCに記録された各情報は、例えば、文字列や数値、スクリプトの形式で表されるが、上記に限られない。また、二次元コードCに記録された各情報は、暗号化されていてもよい。
【0043】
図3を参照すると、第1の例に係る処理情報は、例えば、「振る舞い種別」(図3のI1)と、「起動情報」(図3のI2)と、「OPTION」(図3のI3)とから構成される。ここで、「振る舞い種別」は、情報処理端末200に実行させる処理やアプリケーションの種別を表している。「起動情報」には、例えば、「振る舞い種別」に規定された処理などを情報処理端末200に実行させるためのトリガとなるパラメータが記録される。また、「OPTION」は、処理情報における一種の補足情報であり、例えば、「振る舞い種別」に規定された処理などに用いられるパラメータの情報(データ)が記録される。なお、図3では、処理情報の補足情報として1つの「OPTION」が記録された例を示しているが、上記に限られない。例えば、二次元コードCには、処理情報として複数の補足情報が記録されてもよい。
【0044】
〔2〕第2の例
図3では、情報処理端末200に実行させる処理に関する情報である処理情報が二次元コードCに記録されている例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る二次元コードCに記録される情報は、処理情報に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る二次元コードCは、情報処理装置100における処理を制御するための情報である制御情報をさらに記録することもできる。ここで、本発明の実施形態に係る制御情報としては、例えば、情報処理装置100に条件に応じた処理を行わせるための条件付命令や、情報処理装置100の処理を規定する命令などが挙げられるが、上記に限られない。また、本発明の実施形態に係る制御情報は、例えば、スクリプトで表されるが、上記に限られない。制御情報が二次元コードCに記録されることによって、情報処理装置100は、二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて、よりフレキシブルに処理実行情報を生成することができる。
【0045】
図4は、本発明の実施形態に係る二次元コードCの第2の例を説明するための説明図である。ここで、図4は、処理情報と制御情報とが二次元コードCに記録されている例を示している。また、図4では、I1〜I4が処理情報に対応し、I5が制御情報に対応する。
【0046】
図4を参照すると、第2の例に係る二次元コードCは、図3に示す第1の例に係る二次元コードCと同様の処理情報を有する。また、図4に示すように、本発明の実施形態に係る処理情報には、複数の補足情報(図4のI3、I4)が記録されていてもよい。制御情報(図4のI5)には、情報処理装置100に条件に応じた処理を行わせるための条件付命令(例えば図4のI5_1)や、所定の処理を行わせるための命令(例えば図4のI5_2)が記録される。ここで、制御情報に設定される命令は、図4に示すものに限られない。例えば、制御情報には、“情報処理端末200のICチップ内に記録された所定のデータを読出し、読み出されたデータを付加する”など、様々な命令が設定可能である。また、図4のI5_3に示すように、制御情報に命令が記録されていなくてもよい。図4のI5_3ののように命令が記録されていない場合には、情報処理装置100は、例えば、自装置において予め規定された処理を実行する。
【0047】
本発明の実施形態に係る二次元コードCには、例えば、図3、図4に示すような情報が記録される。なお、本発明の実施形態に係る二次元コードCに記録される情報が、図3、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。
【0048】
(3−2)処理実行情報の生成処理
情報処理装置100は、上記(3−1)の処理における二次元コードCの解析結果に基づいて処理実行情報を生成する。
【0049】
〔A〕制御情報が存在しない場合
情報処理装置100は、二次元コードCの解析の結果、制御情報が存在しない場合(例えば、図3の場合)には、処理情報に基づいて、予め設定された所定の処理実行情報を生成する。ここで、上記の場合に生成される処理実行情報としては、例えば、下記の情報を含むものが挙げられるが、下記に限られない。ここで、第2機器特定情報とは、情報処理装置100を特定する情報である。第2機器特定情報としては、例えば、情報処理装置100固有のID情報が挙げられるが、上記に限られない。
・処理情報
・処理情報+第1機器特定情報
・処理情報+第2機器特定情報
【0050】
〔B〕制御情報が存在する場合
情報処理装置100は、二次元コードCの解析の結果、制御情報が存在する場合(例えば、図4の場合)には、制御情報に設定された命令に応じた処理を行う。ここで、情報処理装置100は、例えば、制御情報に設定された命令に応じて情報処理端末200と通信を行い、情報処理端末200からさらに所定のデータ(例えば、ICチップに記録されたデータ)を取得することもできる。よって、情報処理装置100は、上記〔A〕の場合よりもよりフレキシブルに処理実行情報を生成することができる。ここで、上記の場合に生成される処理実行情報としては、例えば、下記の情報を含むものが挙げられるが、下記に限られない。
・処理情報
・処理情報+第1機器特定情報
・処理情報+第2機器特定情報
・処理情報+第1機器特定情報+第2機器特定情報
・処理情報+第1機器特定情報+情報処理端末200から取得したデータ(取得データ)
・処理情報+第1機器特定情報+第2機器特定情報+情報処理端末200から取得したデータ(取得データ)
【0051】
情報処理装置100は、例えば、上記(3−1)の処理および上記(3−2)の処理を行うことによって、二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報(処理実行情報)を生成することができる。なお、上記〔A〕、〔B〕に示すように、情報処理装置100が、二次元コードCに記録された静的な情報である処理情報そのものを処理実行情報とすることもできる。
【0052】
(4)処理実行情報の送信処理
情報処理装置100は、上記(3)の処理において生成した処理実行情報を、搬送波を用いた第1の通信路にて情報処理端末200へ送信する。ここで、情報処理装置100は、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調によって処理実行情報を送信するが、上記に限られない。
【0053】
情報処理装置100は、例えば、上記(1)の処理〜(4)の処理によって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達することができる。
【0054】
また、情報処理装置100が送信した処理実行情報を受信した情報処理端末200は、受信された処理実行情報に応じた処理を行う。ここで、情報処理装置100は、上述したように、二次元コードCに記録された処理情報に加えてさらに様々な情報が付加された処理実行情報を生成して送信する。したがって、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチが用いられることによって、例えば、以下の(a)〜(e)のようなことが実現される。なお、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチを用いることにより実現可能なことが、以下の(a)〜(e)の例に限られないことは、言うまでもない。
【0055】
(a)“誰が(第1機器特定情報)、どこで(第2機器特定情報)、何を見たか(二次元コードCに記録された処理情報)”という情報を、情報処理端末200を介してサーバなどの外部装置が取得
【0056】
(b)ユーザごとに異なる処理実行情報を情報処理端末200へ送信
情報処理装置100が、例えば、第1機器特定情報や情報処理端末200から取得したデータが所定の条件を満たすか否かの判定を行い、判定結果に応じた処理実行情報を生成することによって、例えば、以下のようなことを実現することができる。
・情報処理端末200を、情報処理端末200を用いた通信サービスを提供しているサービス事業者(例えば、携帯キャリア)に対応するウェブサイトへアクセスさせる
・あるサービスの会員情報の有無に応じて、情報処理端末200を、当該サービスの会員用のウェブサイト、または一般顧客用のウェブサイトのいずれかにアクセスさせる
【0057】
(c)情報処理端末200ごとに異なる処理実行情報を情報処理端末200へ送信
情報処理装置100が、例えば、第1機器特定情報が所定の条件を満たすか否かの判定を行い、判定結果に応じた処理実行情報を生成することによって、例えば、以下のようなことを実現することができる。
・情報処理端末200が所定の機能を有しているか否かの判定結果に基づいて、当該機能を有している場合には当該機能を用いた処理を実行させ、当該機能を有していない場合には汎用的な機能を用いた処理を実行させる
・情報処理端末200が所定の機能を有しているか否かの判定結果に基づいて、当該機能を有している場合には、FALP(FeliCa Ad−hoc Link Protocol)通信など特定の通信方式により処理実行情報を情報処理端末200へ送信する
【0058】
(d)処理実行情報により情報処理端末200に起動させたアプリケーションを用いたデータ通信
二次元コードCに記録されたデータが搬送波を用いた第1の通信路による送信が困難なデータである場合、例えば、以下のような処理が行われることによって、情報処理端末200は、当該データを取得することができる。ここで、上記搬送波を用いた第1の通信路による送信が困難なデータとしては、例えば、データサイズが大きなデータなどが挙げられる。二次元コードCにデータサイズが大きなデータが記録されているような場合であっても、例えば、以下のような処理が行われることによって、情報処理端末200は、当該データを情報処理装置100から取得することができる。
・処理実行情報によって情報処理端末200に当該所定のアプリケーションを起動させる。情報処理端末200は、第1通信部220(後述する)と情報処理装置100の通信部102(後述する)との間で機器間通信用のプロトコルを用いた第1の通信路による通信を行う。または、情報処理端末200は、第1の通信路以外の他の通信路にて情報処理装置100と通信を行う。そして、情報処理端末200は、情報処理装置100から二次元コードCに記録された上記データを取得する
【0059】
(e)その他
また、情報処理装置100は、例えば、以下に示すように、二次元コードCに記録された処理情報に応じた処理を情報処理端末200に行わせることもできる。
・ウェブサイトへとアクセス : 処理情報によりブラウザを起動し、処理情報が指定するURLが示すウェブサイトへアクセスする
・メールソフトの起動 : 処理情報によりメールソフトを起動し、処理情報が示す内容をメールとして自端末に表示する
・アドレス登録 : 処理情報によりメールソフトを起動し、PIM(Personal Information Manager)ソフトウェアを起動し、処理情報が示すPIM情報を登録する
・その他所定のアプリケーションの起動 : 処理情報が指定したアプリケーションを起動し、処理情報が含む情報を当該アプリケーションに渡す
【0060】
[情報処理装置100における一連の処理の具体例]
上記のように、本発明の実施形態では、情報処理装置100が上記(1)の処理〜(4)の処理を行うことによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達する。次に、本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチを実現するための処理をまとめて説明するために、情報処理装置100における一連の処理の具体例を示す。図5は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における処理の一例を示す流れ図である。
【0061】
情報処理装置100は、情報処理端末200が検出されたか否かを検出する(S100)。ここで、情報処理装置100は、例えば、常時あるいは定期的、非定期的に近接する物体を検出する近接センサの検出結果に基づいてステップS100の判定を行うが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、近接センサにて物体が検出された後にポーリングを行い、当該ポーリングにより情報処理端末200が捕捉されたときに、情報処理端末200が検出されたと判定することもできる。
【0062】
ステップS100において情報処理端末200が検出されたと判定されない場合には、情報処理装置100は、情報処理端末200が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
【0063】
また、ステップS100において情報処理端末200が検出されたと判定された場合には、情報処理装置100は、ICチップIDなどの第1機器特定情報を情報処理端末200から取得する(S102)
【0064】
情報処理装置100は、二次元コードCを読み取り(S104)、読み取られた二次元コードCを解析する(S106)。
【0065】
なお、図5では、ステップS102の処理の後にステップS104の処理が行われる例を示しているが、ステップS102の処理とステップS104の処理とはそれぞれ独立に行うことができる。したがって、情報処理装置100は、ステップS102の処理とステップS104の処理とを同期して行うことができ、また、ステップS104の処理の後にステップS102の処理を行うこともできる。
【0066】
情報処理装置100は、ステップS106の解析結果に基づいて二次元コードCに制御情報があるか否かを判定する(S108)。ステップS108において制御情報がないと判定された場合には、情報処理装置100は、予め設定された処理を実行し、制御情報以外の2次元データCの情報に基づく当該処理に応じた処理実行情報を生成する(S110)。
【0067】
また、ステップS108において制御情報があると判定された場合には、情報処理装置100は、条件判定を行うか否かを判定する(S112)。ここで、情報処理装置100は、ステップS106の解析結果に基づいて、例えば、制御情報に条件判定を行う命令が記録されている場合に、条件判定を行うと判定する。
【0068】
ステップS112において条件判定を行うと判定された場合には、情報処理装置100は、設定された条件に基づく判定を行い、判定結果に応じた処理を実行して、当該処理に応じた処理実行情報を生成する(S114)。なお、情報処理装置100は、情報処理端末200から取得した情報を用いて上記判定を行うこともできる。
【0069】
また、ステップS112において条件判定を行うと判定されない場合には、情報処理装置100は、制御情報に設定された処理(制御情報に記録された命令に応じた処理)を実行し、制御情報以外の2次元データCの情報に基づく当該処理に応じた処理実行情報を生成する(S116)。
【0070】
情報処理装置100は、ステップS110、ステップS114、またはステップS116のいずれかの処理において生成された処理実行情報を、情報処理端末200へ送信する(S118)。
【0071】
情報処理装置100は、例えば図5に示す処理を行うことによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達することができる。
【0072】
(本発明の実施形態に係る情報処理システム1000)
次に、上述した本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチを実現することが可能な、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の構成例について説明する。
【0073】
図6は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の構成の一例を示す説明図である。ここで、図6では、情報処理端末200が、情報処理装置100と通信を行う第1の通信機能と、ネットワーク300を介してサーバなどの外部装置(図示せず)と通信を行う第2の通信機能との2種類の通信機能を有する構成を示している。なお、本発明の実施形態に係る情報処理端末が、2つの通信機能を有する構成に限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理端末は、上記第1の通信機能のみを有していてもよいし、3つ以上の通信機能を有することもできる。以下では、上記第1の通信機能に係る通信路を第1の通信路(搬送波を用いた通信路)とよぶ場合があり、また、上記第2の通信機能に係る通信路を第2の通信路とよぶ場合がある。
【0074】
ここで、ネットワーク300としては、例えば、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0075】
[情報処理装置100]
まず、情報処理装置100の構成について説明する。情報処理装置100は、通信部102と、検出部104と、制御部106と、二次元コード読取部108と、内部電源110とを備える。
【0076】
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続することができる。ここで、ROMは、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部106により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0077】
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図7は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図7を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、無線通信アンテナ回路156と、搬送波送信回路158と、近接センサ160と、レンズ/撮像素子162と、信号処理回路164と、バッテリ166とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
【0078】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や制御機能を実現するための複数の回路が集積されたチップセットなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する二次元コード解析部120や処理部122の役目を果たすこともできる。
【0079】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0080】
無線通信アンテナ回路156は、情報処理装置100が備える通信手段である。無線通信アンテナ回路156は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路と、復調回路とから構成される。無線通信アンテナ回路156は、搬送波を送信し、例えば情報処理端末200における負荷変調に応じて送受信アンテナ端に生じる電圧の変化(反磁界による変化)を検出することによって、情報処理端末200からの応答を信号として取り出す。
【0081】
搬送波送信回路158は、例えば、ASK変調を行う変調回路、変調回路の出力を増幅する増幅回路を備え、無線通信アンテナ回路156の送受信アンテナから搬送波信号をのせた搬送波を送信する。搬送波送信回路158を備えることによって、情報処理装置100は、いわゆるリーダ/ライタ機能を有することができる。ここで、搬送波送信回路158が無線通信アンテナ回路156から送信する搬送波信号としては、例えば、上記ポーリングに係る検出信号や、上記処理実行情報を示す信号などが挙げられる。また、搬送波送信回路158は、例えば、MPU150によって搬送波の送信が制御される。
【0082】
したがって、無線通信アンテナ回路156と搬送波送信回路158とは、情報処理装置100において、第1の通信路を形成する通信部102として機能する。
【0083】
近接センサ160は、検出部104としての役目を果たし、常時あるいは定期的、非定期的に近接する物体を検出する。ここで、近接センサ160としては、例えば、レーザー光を用いた光電センサが挙げられるが、上記に限られない。
【0084】
レンズ/撮像素子162および信号処理回路164は、二次元コード読取部108として機能する。レンズ/撮像素子162は、例えば、光学系のレンズ(Lens)とCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子とを複数用いたイメージセンサで構成される。信号処理回路164は、例えば、AGC(Automatic Gain Control)回路やADC(Analog to Digital Converter)を備え、撮像素子により生成されたアナログ信号をデジタル信号(データ)に変換する。また、信号処理回路164は、さらに、White Balance補正処理、補間処理、色調補正処理、ガンマ補正処理などの各種信号処理を行うこともできる。
【0085】
バッテリ166は、内部電源110の役目を果たし、情報処理装置100の各構成要素に駆動電圧を供給する。ここで、バッテリ166としては、例えば、リチウムイオン二次電池(lithium-ion rechargeable battery)などの二次電池が挙げられるが、上記に限られない。
【0086】
情報処理装置100は、例えば、図7に示すようなハードウェア構成によって、上述した(1)の処理〜(4)の処理を実現する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成が、図7に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0087】
再度図6を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。通信部102は、13.56MHzなどの所定周波数の搬送波を送信し、情報処理端末200と非接触式に通信を行う。ここで、通信部102は、例えば、無線通信アンテナ回路156や搬送波送信回路158などで構成される。また、通信部102における搬送波の送信、および搬送波信号の送信は、例えば制御部106によって制御される。制御部106による制御の一例を挙げると、通信部102は、例えば、情報処理端末200が検出された場合に伝達される制御信号に基づいて、搬送波の送信を開始する。つまり、通信部102は、図5のステップS100、S102に示すように、後述する検出部104の検出結果に基づいて情報処理端末200が検出された場合に搬送波を選択的に送信することができる。
【0088】
検出部104は、近接センサ160などで構成され、常時あるいは定期的、非定期的に近接する物体を検出する。検出部104は物体の近接を検出した場合には、例えば、制御部106に検出信号を送信する。上記検出信号を受信した制御部106は、通信部102にポーリング動作をさせ、情報処理端末200が捕捉された場合に情報処理端末200が検出されたと判定する。つまり、図6の例では、例えば、通信部102、検出部104、および制御部106が、情報処理端末200を検出する検出部として機能する。また、情報処理装置100では、例えば、通信部102、検出部104、および制御部106が、上述した(1)の処理を行う役目を果たす。上記のように検出部104の検出結果に基づいて情報処理端末200の捕捉判定を行うことによって、情報処理装置100は、常時または定期的、非定期的にポーリングを行う場合よりもより省電力化を図ることができる。
【0089】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置における情報処理端末200の検出方法は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、検出部104の検出結果をもって情報処理端末200の検出を判定することもできる。また、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、検出部104を備えず、常時または定期的、非定期的にポーリングを行うことによって、情報処理端末200を検出することもできる。
【0090】
制御部106は、例えば、MPUなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、二次元コード解析部120と、処理部122とを備え、上述した(2)の処理〜(4)の処理を主導的に行う役目を果たす。なお、制御部106は、通信部102を制御する役目を果たす通信制御部(図示せず)や、二次元コード読取部108における二次元コードCの読み取りを制御する二次元コード読取制御部(図示せず)をさらに備えることもできる。ここで、二次元コード解析部120は、二次元コード読取部108において読み取られた二次元コードCを解析する。また、処理部122は、二次元コード解析部120の解析結果に基づいて処理実行情報を生成し、生成した処理実行情報を情報処理端末200へと送信させる。
【0091】
より具体的には、制御部106は、情報処理端末200が検出されると、例えば、図
5に示すステップS102〜118の各処理を、通信部102および二次元コード読取部108と共同して(通信部102および二次元コード読取部108を制御して)行う。ここで、制御部106は、例えば、情報処理端末200が検出された場合に制御信号を選択的に通信部102や二次元コード読取部108に伝達することによって、通信部102および二次元コード読取部108を制御するが、上記に限られない。
【0092】
二次元コード読取部108は、制御部106によって制御され、例えば制御部106の処理部122から伝達される制御信号に応じて二次元コードCを選択的に読み取り、読み取り結果に応じたデータ(コード情報)を制御部106へと伝達する。つまり、二次元コード読取部108は、検出部104の検出結果に基づいて情報処理端末200が検出された場合に二次元コードCを選択的に読み取る。ここで、二次元コード読取部108は、例えば、レンズ/撮像素子162や信号処理回路164などで構成され、撮像によって二次元コードCを読み取る。
【0093】
内部電源110は、各構成要素に駆動電圧を供給する役目を果たす。ここで、図6では、各構成要素に駆動電圧を供給するための電源供給線は図示していない。
【0094】
情報処理装置100は、例えば、図6に示す構成によって、上記(1)の処理〜(4)の処理を実現することができる。したがって、情報処理装置100は、図6に示す構成により、二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達することができる。
【0095】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成は、図6に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、情報処理端末200と通信を行うことが可能な、搬送波を用いた第1の通信路以外の他の通信機能をさらに有していてもよい。ここで、本発明の実施形態に係る情報処理装置が備える他の通信機能としては、例えば、赤外線通信を行うための赤外線通信機能や、IEEE802.11bに従った通信を行うための通信機能が挙げられるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、上述した第2の通信路を用いて情報処理端末200と通信を行うこともできる。上記の構成によって、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、上記第1の通信路以外の他の通信機能を用いて情報処理端末200と通信を行うことが可能となる。よって、上記の構成を備える情報処理装置を有する情報処理システム1000では、例えば、搬送波では送信することが困難なデータサイズが大きなデータを情報処理装置100と情報処理端末200との間で送受信することができる。なお、上記の構成を備える情報処理装置を有する情報処理システム1000における処理の一例については、図12を参照して後述する。
【0096】
[情報処理端末200]
次に、本発明の実施形態に係る情報処理端末200の構成の一例について説明する。情報処理端末200は、ICチップ202と、第2通信部204と、記憶部206と、制御部208と、操作部210と、表示部212とを備える。
【0097】
また、情報処理端末200は、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)などを備えてもよい。情報処理端末200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより各構成要素間を接続することができる。ここで、ROMは、制御部208が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部208により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0098】
〔情報処理端末200のハードウェア構成例〕
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理端末200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図8を参照すると、情報処理端末200は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体250と、入出力インタフェース252と、操作入力デバイス254と、表示デバイス256と、通信インタフェース258と、UART260(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)と、ICチップ202と、通信アンテナ262とを備える。また、情報処理端末200は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
【0099】
MPU150は、MPUや制御機能を実現するための複数の回路が集積されたチップセットなどで構成され、情報処理端末200全体を制御する制御部208として機能する。
【0100】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0101】
記録媒体250は、記憶部206として機能し、例えば、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体250としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。
【0102】
入出力インタフェース252は、例えば、操作入力デバイス254や、表示デバイス256を接続する。操作入力デバイス264は、操作部210として機能し、また、表示デバイス256は、表示部212として機能する。ここで、入出力インタフェース252としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス254は、例えば、情報処理端末200上に備えられ、情報処理端末200の内部で入出力インタフェース252と接続される。操作入力デバイス254としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示デバイス256は、例えば、情報処理端末200上に備えられ、情報処理端末200の内部で入出力インタフェース252と接続される。表示デバイス256としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。なお、入出力インタフェース252は、情報処理端末200の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。
【0103】
通信インタフェース258は、情報処理端末200が備える通信手段であり、ネットワーク300を介して(あるいは、直接的に)サーバなどの外部装置と無線/有線で通信を行うための第2通信部204として機能する。ここで、通信インタフェース258としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信インタフェース258は、ネットワーク300に対応する構成とすることができる。
【0104】
UART260は、ICチップ202とバス168とを接続するインタフェースとしての役目を果たす。
【0105】
ICチップ202は、情報処理装置100との搬送波を用いた通信(第1の通信路による通信)に係る様々な機能を集積回路にて実現したものである。ここで、ICチップ202は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路で構成された通信アンテナ262と接続され、通信アンテナ262を介して通信を行う。ICチップ202集積される回路としては、例えば、復調回路やレギュレータ、負荷抵抗とスイッチング回路で構成され選択的に負荷変調を行う負荷変調回路、各種データ処理や負荷変調を制御する処理回路、データを記憶可能なメモリ素子などが挙げられる。また、ICチップ202は、通信アンテナが搬送波の受信に応じて電磁誘導により生じさる受信電圧に基づいて、搬送波の受信を検出するための矩形の検出信号を生成するキャリア検出回路をさらに備えてもよい。例えば、上記検出信号が処理回路に伝達されることによって、ICチップ202は、搬送波の受信を検出することができる。
【0106】
上記のような回路が集積された集積回路で構成されることよって、ICチップ202は、情報処理装置100から送信される各種命令に応じた処理を行い、例えば、ポーリングへの応答信号の送信や、第1機器特定情報の送信などを行うことができる。また、ICチップ202は、情報処理装置100から送信される処理実行情報に基づく処理を実行する(または、MPU150へ処理実行情報を伝達する)ことができる。
【0107】
情報処理端末200は、例えば、図8に示す構成によって、情報処理装置100から送信される各種命令に応じた処理を行い、また、処理実行情報に基づく処理を実行することができる。
【0108】
再度図6を参照して、情報処理装置100との搬送波を用いた通信(第1の通信路による通信)に係る様々な機能を集積回路にて実現したものである。ICチップ202は、第1通信部220(端末側通信部)と、内部制御部222と、内部メモリ224とを備える。
【0109】
第1通信部220は、接続された通信アンテナ(図示せず)が受信した搬送波信号を復調し、復調されたデータを内部制御部222へ伝達する。また、第1通信部220は、負荷変調回路(図示せず)において行われる負荷変調によって、通信アンテナ(図示せず)を介して応答信号の送信を行う。
【0110】
内部制御部222は、第1通信部220が復調した搬送波信号が示す各種命令やデータに基づいて、様々な処理を行う。
【0111】
内部メモリ224は、ICチップ202内に備わる記憶部であり、例えば耐タンパ性を有する。内部メモリ224には、例えば、ICチップIDなどの情報や、電子バリューなどのサービスデータなどが記憶される。
【0112】
ICチップ202は、例えば上記の構成によって、情報処理装置100と第1の通信路による通信を行い、通信に係る様々な処理を行うことができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理端末の構成は、図6に示すICチップ202を備える構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理端末は、図6に示す内部制御部222の一部や内部メモリ224の一部を分離型とするICチップを備えることができる。また、本発明の実施形態に係る情報処理端末は、情報処理装置100との第1の通信路による通信において、さらに、図6に示す制御部208や記憶部206を用いることもできる。
【0113】
第2通信部204は、情報処理端末200が備える通信手段であり、ネットワーク300を介して(あるいは、直接的に)サーバなどの外部装置と無線/有線で通信を行う。つまり、第2通信部204は、第2の通信路によって外部装置と通信を行う役目を果たす。また、第2通信部204は、例えば、制御部208によってその通信が制御される。
【0114】
記憶部206は、情報処理端末200が備える記憶手段であり、様々なアプリケーションや、PIM情報などの各アプリケーションに用いられるデータなど、様々なデータを記憶する。ここで、記憶部206としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0115】
制御部208は、例えば、MPUやチップセットなどで構成され、情報処理端末200全体を制御する役目を果たす。また、制御部208は、情報処理装置100から送信された処理実行情報に応じた処理を実行する。ICチップ202の内部制御部222、または制御部208を備えることによって、情報処理端末200は、処理実行情報に応じた処理を実行することができる。
【0116】
操作部210は、ユーザによる操作を可能とする情報処理端末200が備える操作手段である。情報処理端末200は、操作部210を備えることによって、ユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部210としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0117】
表示部212は、情報処理端末200が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部212の表示画面に表示される画面としては、例えば、処理実行情報の実行結果に応じた画面(例えば、アクセスされたウェブサイトを示す画面など)や、所望する動作を情報処理端末200に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部212としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0118】
情報処理端末200は、例えば図6に示す構成によって、情報処理装置100から送信される各種命令に応じた処理や、情報処理装置100から送信される処理実行情報に応じた処理を実行することができる。
【0119】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理端末の構成は、図6に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理端末は、本発明の実施形態に係る情報処理装置と通信を行うことが可能な、搬送波を用いた第1の通信路以外の他の通信機能をさらに有していてもよい。ここで、本発明の実施形態に係る情報処理端末が備える他の通信機能としては、例えば、赤外線通信を行うための赤外線通信機能や、IEEE802.11bに従った通信を行うための通信機能が挙げられるが、上記に限られない。
【0120】
本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、例えば図6に示す構成の情報処理装置100と情報処理端末200とを有する。情報処理装置100は、上述した(1)の処理〜(4)の処理を行うことによって、二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達する。また、情報処理端末200は、情報処理装置100から送信される各種命令に応じた処理や、情報処理装置100から送信される処理実行情報に応じた処理を実行する。したがって、情報処理システム1000では、例えば上述した(a)〜(e)が実現される。
【0121】
[情報処理システム1000における処理の具体例]
次に、情報処理システム1000における処理の具体例を示す。なお、以下では、情報処理システム1000における処理の例として、第1の例〜第4の例の4つの例を示すが、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理は、以下に示す例に限られない。例えば、情報処理システム1000は、以下に示す例を任意に組み合わせた処理を行うこともできる。
【0122】
[A]第1の例
図9は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第1の例を示す説明図である。なお、図9では、情報処理装置100における情報処理端末200の検出に係る処理(例えば、図5のステップS100に係る処理)を省略している。
【0123】
情報処理端末200のICチップ202(以下、単に「ICチップ202」という。)は、情報処理装置100から定期的/非定期的、あるいは継続的に送信される搬送波の受信を検出する(S200)。ここで、ICチップ202は、例えば、接続された通信アンテナにおいて電磁誘導により発生する誘起電圧(または誘起電圧が共振された受信電圧)に基づく検出信号を内部制御部222に伝達することによって、ステップS200の処理を行うことができる。
【0124】
ステップS200において搬送波の受信を検出したICチップ202は、搬送波が受信された旨の応答(応答信号の送信)を行う(S202)。ここで、ICチップ202は、例えば、送信する信号に応じた負荷変調を行うことによって、情報処理装置100へ所望の信号を送信することができる。また、以下では、ICチップ202から情報処理装置100への負荷変調による応答信号の送信を、単に「応答」とよぶ場合がある。
【0125】
ステップS202においてICチップ202から送信された応答を受信した情報処理装置100は、第1機器特定情報をICチップ202に送信させるための第1機器特定情報取得要求を送信する(S204)。
【0126】
ステップS204において情報処理装置100から送信された第1機器特定情報取得要求を受信したICチップ202は、第1機器特定情報を送信する(S206)。なお、ステップS204、S206の処理は、ステップS200の処理およびS202に示す応答に含まれていてもよい。
【0127】
ステップS206においてICチップ202から送信された第1機器特定情報を受信した情報処理装置100は、二次元コードCを読み取り(S208)、二次元コードCからコード情報を取得する(S210)。ここで、情報処理装置100は、例えば、二次元コード読取部108により二次元コードCを撮像することによって、二次元コードCからコード情報を取得する。
【0128】
ステップS210においてコード情報が取得されると、情報処理装置100は、コード情報を解析する(S212;解析処理)。そして、情報処理装置100は、ステップS212の解析結果に基づいて処理実行情報を生成する(S214;処理実行情報生成処理)。ここで、情報処理装置100は、例えば、コード情報の解析結果(二次元コードCの解析結果に相当する。)に基づいて、図5のステップS108〜S116の処理を行うことによって、処理実行情報を生成する。
【0129】
ステップS214において処理実行情報が生成されると、情報処理装置100は、処理実行情報をICチップ202へ送信する(S216)。
【0130】
ステップS216において情報処理装置100から送信された処理実行情報を受信したICチップ202は、情報処理端末200の制御部208(以下、単に「制御部208」という。)へ受信した処理実行情報を伝達する(S218)。
【0131】
そして、制御部208は、ステップS218において伝達された処理実行情報に応じた各種処理を実行する(S220)。
【0132】
第1の例では、情報処理システム1000において、例えば図9に示す処理が行われる。よって、情報処理装置100が二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成して情報処理端末200に伝達することが可能な、情報処理システム1000が実現される。
【0133】
[B]第2の例
図10は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第2の例を示す説明図である。ここで、図10は、情報処理装置100が、二次元コードCの制御情報に設定された命令に基づいて、ICチップ202にデータを書き込む場合の処理の一例を示している。なお、図10では、図9と同様に、情報処理装置100における情報処理端末200の検出に係る処理を省略している。
【0134】
ICチップ202は、図9のステップS200と同様に、情報処理装置100から定期的/非定期的、あるいは継続的に送信される搬送波の受信を検出する(S200)。そして、ICチップ202は、図9のステップS202と同様に、搬送波が受信された旨の応答を行う(S302)。
【0135】
ステップS302においてICチップ202から送信された応答を受信した情報処理装置100は、図9のステップS204と同様に、第1機器特定情報取得要求を送信する(S304)。そして、ステップS304において情報処理装置100から送信された第1機器特定情報取得要求を受信したICチップ202は、図9のステップS206と同様に、第1機器特定情報を送信する(S306)。なお、ステップS304、S306の処理は、図9のステップS204、S206と同様に、ステップS300の処理およびS302に示す応答に含まれていてもよい。
【0136】
ステップS306においてICチップ202から送信された第1機器特定情報を受信した情報処理装置100は、図9のステップS208、S210と同様に、二次元コードCを読み取り(S308)、二次元コードCからコード情報を取得する(S310)。
【0137】
ステップS310においてコード情報が取得されると、図9のステップS212と同様に、情報処理装置100は、コード情報を解析する(S312;解析処理)。
【0138】
情報処理装置100は、ステップS312の解析の結果得られた制御情報および処理情報に基づいて、ICチップ202に書き込み命令および書き込みデータを送信する(S314)。
【0139】
ステップS314において送信された書き込み命令および書き込みデータを受信したICチップ202は、受信した書き込み命令が指定するデータを更新する(S316)。そして、ICチップ202は、更新後のデータを情報処理装置100へ送信する(S318)。なお、ICチップ202は、ステップS318において更新後のデータの代わりに更新処理の結果を送信することもできる。
【0140】
ステップS318において送信されたデータを受信した情報処理装置100は、図9のステップS214と同様に、ステップS312の解析結果に基づいて処理実行情報を生成する(S320;処理実行情報生成処理)。そして、情報処理装置100は、図9のステップS216と同様に、ステップS320において生成した処理実行情報をICチップ202へ送信する(S322)。
【0141】
ステップS322において情報処理装置100から送信された処理実行情報を受信したICチップ202は、図9のステップS218と同様に、制御部208へ受信した処理実行情報を伝達する(S324)。そして、制御部208は、図9のステップS220と同様に、ステップS324において伝達された処理実行情報に応じた各種処理を実行する(S326)。
【0142】
第2の例では、情報処理システム1000において、例えば図10に示す処理が行われる。よって、第2の例においても、情報処理装置100が二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成して情報処理端末200に伝達することが可能な、情報処理システム1000が実現される。
【0143】
[C]第3の例
図11は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第3の例を示す説明図である。ここで、図11は、情報処理装置100が、二次元コードCの制御情報に設定された命令に基づいて、ICチップ202にデータを読み出す場合の処理の一例を示している。なお、図11では、図9と同様に、情報処理装置100における情報処理端末200の検出に係る処理を省略している。
【0144】
ICチップ202は、図9のステップS200と同様に、情報処理装置100から定期的/非定期的、あるいは継続的に送信される搬送波の受信を検出する(S400)。そして、ICチップ202は、図9のステップS202と同様に、搬送波が受信された旨の応答を行う(S402)。
【0145】
ステップS402においてICチップ202から送信された応答を受信した情報処理装置100は、図9のステップS204と同様に、第1機器特定情報取得要求を送信する(S404)。そして、ステップS404において情報処理装置100から送信された第1機器特定情報取得要求を受信したICチップ202は、図9のステップS206と同様に、第1機器特定情報を送信する(S406)。なお、ステップS404、S406の処理は、図9のステップS204、S206と同様に、ステップS400の処理およびS402に示す応答に含まれていてもよい。
【0146】
ステップS406においてICチップ202から送信された第1機器特定情報を受信した情報処理装置100は、図9のステップS208、S210と同様に、二次元コードCを読み取り(S408)、二次元コードCからコード情報を取得する(S410)。
【0147】
ステップS410においてコード情報が取得されると、図9のステップS212と同様に、情報処理装置100は、コード情報を解析する(S412;解析処理)。
【0148】
情報処理装置100は、ステップS412の解析の結果得られた制御情報に基づいて、ICチップ202から所定のデータを読み出すデータ読出し命令を送信する(S414)。
【0149】
ステップS414において送信されたデータ読出し命令を受信したICチップ202は、受信したデータ読出し命令が指定するデータを読み出し、読み出したデータを情報処理装置100へ送信する(S416)。
【0150】
ステップS416において送信されたデータを受信した情報処理装置100は、図9のステップS214と同様に、ステップS412の解析結果に基づいて処理実行情報を生成する(S418;処理実行情報生成処理)。そして、情報処理装置100は、図9のステップS216と同様に、ステップS418において生成した処理実行情報をICチップ202へ送信する(S420)。
【0151】
ステップS420において情報処理装置100から送信された処理実行情報を受信したICチップ202は、図9のステップS218と同様に、制御部208へ受信した処理実行情報を伝達する(S422)。そして、制御部208は、図9のステップS220と同様に、ステップS422において伝達された処理実行情報に応じた各種処理を実行する(S424)。
【0152】
第3の例では、情報処理システム1000において、例えば図11に示す処理が行われる。よって、第3の例においても、情報処理装置100が二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成して情報処理端末200に伝達することが可能な、情報処理システム1000が実現される。
【0153】
[D]第4の例
図12は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第4の例を示す説明図である。ここで、図12は、情報処理装置100(厳密には、変形例に係る情報処理装置)と情報処理端末200(厳密には、変形例に係る情報処理端末)とが、搬送波を用いた第1の通信路以外の他の通信機能により通信を行う場合の処理の一例を示している。なお、図12では、図9と同様に、情報処理装置100における情報処理端末200の検出に係る処理を省略している。
【0154】
ICチップ202は、図9のステップS200と同様に、情報処理装置100から定期的/非定期的、あるいは継続的に送信される搬送波の受信を検出する(S500)。そして、ICチップ202は、図9のステップS202と同様に、搬送波が受信された旨の応答を行う(S502)。
【0155】
ステップS502においてICチップ202から送信された応答を受信した情報処理装置100は、図9のステップS204と同様に、第1機器特定情報取得要求を送信する(S504)。そして、ステップS504において情報処理装置100から送信された第1機器特定情報取得要求を受信したICチップ202は、図9のステップS206と同様に、第1機器特定情報を送信する(S506)。なお、ステップS504、S506の処理は、図9のステップS204、S206と同様に、ステップS500の処理およびS502に示す応答に含まれていてもよい。
【0156】
ステップS506においてICチップ202から送信された第1機器特定情報を受信した情報処理装置100は、図9のステップS208、S210と同様に、二次元コードCを読み取り(S508)、二次元コードCからコード情報を取得する(S510)。
【0157】
ステップS510においてコード情報が取得されると、図9のステップS212と同様に、情報処理装置100は、コード情報を解析する(S512;解析処理)。そして、情報処理装置100は、図9のステップS212と同様に、ステップS512の解析結果に基づいて処理実行情報を生成する(S514;処理実行情報生成処理)。
【0158】
ステップS514において処理実行情報が生成されると、情報処理装置100は、図9のステップS216と同様に、処理実行情報をICチップ202へ送信する(S516)。
【0159】
ステップS516において情報処理装置100から送信された処理実行情報を受信したICチップ202は、図9のステップS218と同様に、制御部208へ受信した処理実行情報を伝達する(S518)。
【0160】
ステップS518において処理実行情報が伝達された制御部208は、処理実行情報に記録された命令に基づいて、ICチップ202が有する第1の通信路を用いる通信機能以外の他の通信機能を用いて情報処理装置100へデータ取得要求を送信する(S520)。以下では、上記他の通信機能を用いた通信を、制御部208と情報処理装置100との間の通信として表す。なお、図12では示していないが、上記他の通信機能による通信において情報処理装置100との間で認証などの通信の確立に係る通信が必要な場合には、当該通信が、例えば制御部208と情報処理装置100との間で行われる。また、制御部208は、例えば、機器間通信用のプロトコルを用いた第1の通信路による通信によって、情報処理装置100と通信を行うこともできる。
【0161】
ステップS520において制御部208から送信されたデータ取得要求を受信した情報処理装置100は、当該データ取得要求が要求するデータ(ステップS508〜S512の処理により二次元コードCから得たデータ)を制御部208へ送信する(S522)。
【0162】
ステップS522において情報処理装置100から送信されたデータを受信した制御部208は、受信した当該データを用いてステップS518において伝達された処理実行情報に応じた各種処理を実行する(S524)。
【0163】
第4の例では、情報処理システム1000において、例えば図12に示す処理が行われる。よって、第4の例においても、情報処理装置100が二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成して情報処理端末200に伝達することが可能な、情報処理システム1000が実現される。
【0164】
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と、情報処理端末200とを有する。情報処理装置100は、二次元コードCを読み取り、二次元コードCに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成し、生成された処理実行情報を情報処理端末200に伝達する。より具体的には、情報処理装置100は、例えば、上記(1)の処理(情報処理端末200の検出処理)、(2)の処理(第1機器特定情報の取得処理)、(3)の処理(処理実行情報の生成処理)、および(4)の処理(処理実行情報の送信処理)を行う。したがって、情報処理装置100を有することによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末200に実行させるための処理を規定する情報を生成し、生成された情報を情報処理端末200に伝達することが可能な、情報処理システム1000が実現される。
【0165】
また、情報処理端末200は、情報処理装置100が生成して情報処理装置100から伝達された処理実行情報に基づいて、処理実行情報に応じた処理を実行する。よって、情報処理システム1000を用いることによって、例えば上記(a)〜(e)に示したように、従来の技術では実現が困難であったこと(例えば、上記(a)〜(d))を含むより汎用性が高いサービスを実現することが、可能となる。ここで、情報処理システム1000では、情報処理装置100が二次元コードCに記録された制御情報に基づいて処理実行情報を動的に生成することができる。つまり、二次元コードCに記録された情報(データ)を変更すれば、情報処理装置100は、変更に基づいた処理実行情報を生成することができる。よって、情報処理システム1000では、情報(データ)の変更を従来の技術と同様に二次元コードの変更によって行うことができるので、従来の技術と同等コストで実現することができる。したがって、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000では、従来の技術では実現が困難な二次元コードCから情報処理端末200への動的な情報の伝達が、従来の技術を用いる場合から大きくコストを増やすことなく、実現される。
【0166】
さらに、情報処理端末200のユーザは、情報処理端末200を情報処理装置100へかざす操作を行えば、二次元コードCに記録された情報に基づく処理実行情報を、情報処理端末200に取得させることができる。つまり、情報処理端末200のユーザは、従来の技術が適用された情報処理端末を用いる場合のように、二次元コードの撮像などを行うための所定の操作を行う必要はない。したがって、情報処理システム1000は、従来技術が用いられる情報処理システムよりも、よりユーザの利便性を向上させることができる。
【0167】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、二次元コードを読み取り可能な機能と、リーダ/ライタ機能(すなわち、搬送波を主体的に送信する機能)を有する様々な機器に適用することができる。
【0168】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理端末200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、WALK MAN(登録商標)などの映像/音楽再生装置、PlayStation Portable(登録商標)などの携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型PCなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0169】
(本発明の実施形態の情報処理装置に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置100として機能させるためのプログラムによって、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて情報処理端末に実行させるための処理を規定する情報(処理実行情報)を生成し、生成された情報(処理実行情報)を情報処理端末に伝達することができる。
【0170】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0171】
例えば、上記では、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が、二次元コードに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成する構成について説明したが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、情報が記録された1または2以上のバーコードを読み取ることによって、当該バーコートに記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成することができる。また、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、他の方式により情報が記録された記録媒体を撮像し、画像解析などを行うことによって当該記録媒体に記録された静的な情報に基づいて処理実行情報を生成することもできる。上記の場合であっても、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、読み取った情報の解析結果に基づいて処理実行情報を生成し、本発明の実施形態に係る情報処理端末へと伝達することができる。したがって、上記変形例に係る情報処理装置を有する情報処理システムは、上述した情報処理システム1000と同様の効果を奏することができる。
【0172】
また、例えば、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記各プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
【0173】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチの概要を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報伝達アプローチの概要を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る二次元コードに記録される情報の第1の例を説明するための説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る二次元コードに記録される情報の第2の例を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る情報処理装置における処理の一例を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る情報処理端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第1の例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第2の例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第3の例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第4の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0175】
100 情報処理装置
102 通信部
104 検出部
106 制御部
108 二次元コード読取部
120 二次元コード解析部
122 処理部
200 情報処理端末
202 ICチップ
204 第2通信部
208 制御部
220 第1通信部
1000 情報処理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定周波数の搬送波を送信し、情報処理端末と非接触式に通信を行う通信部と;
前記情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取る二次元コード読取部と;
前記二次元コード読取部において読み取られた前記二次元コードを解析し、前記処理情報を前記二次元コードから取得する二次元コード解析部と;
前記二次元コード解析部の解析結果に基づいて前記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成し、前記処理実行情報を前記情報処理端末へ送信させる処理部と;
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記処理情報と前記情報処理端末から取得した前記情報処理端末を特定する第1機器特定情報とを含む処理実行情報、または、前記処理情報と自装置を特定する第2機器特定情報とを含む処理実行情報を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記情報処理端末から取得した取得データをさらに含む処理実行情報を生成する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記処理情報、前記第1機器特定情報、前記取得データ、および前記第2機器特定情報を含む処理実行情報を生成する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記二次元コードには、前記処理部における処理に関する条件が設定された制御情報がさらに記録され、
前記処理部は、前記二次元コード解析部が前記二次元コードから取得した前記制御情報に設定された前記条件に基づいて、前記条件に合致する処理を選択的に行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理端末を検出する検出部をさらに備え、
前記二次元コード読取部は、
前記検出部の検出結果に基づいて前記情報処理端末が検出された場合に前記二次元コードを読み取り、
前記検出部の検出結果に基づいて前記情報処理端末が検出されない場合には前記二次元コードを読み取らない、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通信部は、
前記検出部の検出結果に基づいて前記情報処理端末が検出された場合に前記搬送波を送信し、
前記検出部の検出結果に基づいて前記情報処理端末が検出されない場合には前記搬送波を送信しない、請求項6に記載の情報処理端末。
【請求項8】
所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取るステップと;
前記読み取るステップにおいて読み取られた前記二次元コードを解析し、前記処理情報を前記二次元コードから取得するステップと;
前記取得するステップにおける解析結果に基づいて前記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成するステップと;
前記生成するステップにおいて生成された前記処理実行情報を、前記所定周波数の搬送波を送信して前記情報処理端末と通信を行う通信部を介して前記情報処理端末へ送信するステップと;
を有する、情報処理方法。
【請求項9】
所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取るステップ;
前記読み取るステップにおいて読み取られた前記二次元コードを解析し、前記処理情報を前記二次元コードから取得するステップ;
前記取得するステップにおける解析結果に基づいて前記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成するステップ;
前記生成するステップにおいて生成された前記処理実行情報を、前記所定周波数の搬送波を送信して前記情報処理端末と通信を行う通信部を介して前記情報処理端末へ送信するステップ;
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
情報処理装置と、前記情報処理装置と所定周波数の搬送波を用いた通信路によって非接触式に通信可能な情報処理端末とを有し、
前記情報処理装置は、
前記所定周波数の搬送波を送信し、前記情報処理端末と非接触式に通信を行う通信部と;
前記情報処理端末に実行させる処理に関する処理情報が記録された二次元コードを読み取る二次元コード読取部と;
前記二次元コード読取部において読み取られた前記二次元コードを解析し、前記処理情報を前記二次元コードから取得する二次元コード解析部と;
前記二次元コード解析部の解析結果に基づいて前記情報処理端末に所定の処理を実行させるための処理実行情報を生成し、前記処理実行情報を前記情報処理端末へ送信させる処理部と;
を備え、
前記情報処理端末は、
前記搬送波を用いた通信路によって前記情報処理装置と非接触式に通信を行う端末側通信部と;
前記端末側通信部が受信した前記処理実行情報に基づく処理を実行する制御部と;
を備える、情報処理システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−140092(P2010−140092A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313471(P2008−313471)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(504134520)フェリカネットワークス株式会社 (129)
【Fターム(参考)】