説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム

【課題】端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供する。
【解決手段】固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と非接触通信が可能な表示装置と通信する通信部と、表示装置から送信される端末識別情報を含む送信データに基づいて表示装置が要求する処理の種別を判定する処理判定部と、判定結果に基づいて送信データを選択的に解析するデータ解析部と、解析結果を情報処理端末と表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と、判定結果に基づいて端末識別情報に対応する表示履歴情報を表示装置へ選択的に送信させる履歴情報送信制御部とを備える情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触式IC(Integrated Circuit)カードや、RFID(Radio Frequency Identification)タグ、非接触式ICチップを搭載した携帯電話など、リーダ/ライタ(または、リーダ/ライタ機能を有する装置)と非接触式に通信可能な情報処理端末が普及している。
【0003】
リーダ/ライタと、ICカード、携帯電話などの情報処理端末とは、例えば13.56MHzなど特定の周波数の磁界(搬送波)を通信に使用している。具体的には、リーダ/ライタが搬送波信号をのせた搬送波を送信し、搬送波をアンテナで受信した情報処理端末が負荷変調によって受信した搬送波信号に対する応答信号を返信することにより、リーダ/ライタと情報処理端末とは通信を行う。
【0004】
また、上記のようなリーダ/ライタと非接触式に通信可能な情報処理端末は、耐タンパ性を有するICチップを備えることにより、例えば、電子マネーなどデータの改竄が問題となるデータの送受信や更新を安全に行うことができる。したがって、上記のようなリーダ/ライタと非接触式に通信可能なICチップを搭載した情報処理端末を利用した様々なサービスの提供が社会的に広がっている。そして、サービスの提供の広がりに伴い、ICカードや携帯電話などの非接触式ICチップを搭載した情報処理端末の普及がさらに進んでいる。
【0005】
このような中、情報処理端末に記録された情報に基づいてユーザに情報を提供する技術が開発されている。ICカードに記録された個人情報に基づいてICカードのユーザに適した広告を選択して表示させる技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。また、ユーザの行動履歴に係る情報を収集、分析することによって、ユーザに提供する広告の表示スケジュールを計画する技術としては、例えば、特許文献2が挙げられる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−140736号公報
【特許文献2】特開2005−37563号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ICカードに記録された個人情報に基づいてICカードのユーザに適した広告を選択して表示させる従来の技術(以下、「従来の技術1」という。)は、ICカード(情報処理端末)に記録された個人情報に基づいて、ICカードのユーザに広告を提供する。しかしながら、従来の技術1は、情報処理端末に記録された情報からユーザの属性を判定し、判定された属性に基づいて選択された情報をユーザに提供しているに過ぎない。つまり、従来の技術1を用いた場合にユーザに提供される情報は、従来の技術1が適用された情報処理装置が単に属性に基づいて選択した情報である。したがって、従来の技術1を用いたとしても、ユーザが所望する情報をユーザに提供できるとは限らない。
【0008】
また、ユーザの行動履歴に係る情報を収集、分析することによって、ユーザに提供する広告の表示スケジュールを計画する従来の技術(以下、「従来の技術2」という。)は、ユーザの行動履歴に係る情報に基づいて、広告をユーザに提供する。しかしながら、従来の技術2は、ユーザの行動履歴に係る情報に基づいて情報の提供スケジュールを決定し、決定されたスケジュールに応じた情報をユーザに提供しているに過ぎない。つまり、従来の技術2を用いた場合にユーザに提供される情報は、従来の技術2が適用された情報処理装置がユーザの行動履歴に係る情報の分析結果に基づいて選択した情報である。したがって、従来の技術2を用いたとしても、ユーザが所望する情報をユーザに提供できるとは限らない。
【0009】
上記のように、従来の技術1、従来の技術2が用いられた結果ユーザに提供される情報は、取得されたユーザに関する情報に基づいて従来の情報処理装置が選択した情報である。したがって、従来の技術1、従来の技術2(以下、総称して「従来の技術」という。)が用いられた結果ユーザに提供される情報は、ユーザが所望する情報であるとは限らない。
【0010】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置と通信する通信部と、上記通信部が受信した上記表示装置から送信される、上記情報処理端末の上記端末識別情報を含む送信データに基づいて、上記表示装置が要求する処理の種別を判定する処理判定部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記送信データを選択的に解析するデータ解析部と、上記データ解析部の解析結果を、上記情報処理端末と上記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として上記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記表示装置へ選択的に送信させる履歴情報送信制御部とを備える情報処理装置が提供される。
【0012】
かかる構成によって、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0013】
また、上記処理判定部は、履歴として登録する登録データが上記送信データに含まれる場合には、登録データに基づく情報を上記履歴情報として記録する第1の処理が要求されていることを示す第1の判定結果を出力し、上記履歴情報の取得を要求する履歴情報取得要求が上記送信データに含まれている場合には、上記送信データに含まれる上記端末識別情報に対応する上記表示履歴情報を送信する第2の処理が要求されていることを示す第2の判定結果を出力してもよい。
【0014】
また、上記端末識別情報ごとに上記履歴情報を記憶する記憶部をさらに備え、上記履歴情報送信制御部は、上記第2の判定結果と上記送信データに含まれる上記端末識別情報とに基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報を上記記憶部から抽出し、抽出された履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記通信部に送信させてもよい。
【0015】
また、上記データ解析部は、上記第1の判定結果に基づいて、上記登録データを解析してもよい。
【0016】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、表示画面に情報を表示可能な表示部と、固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信を行う通信部と、処理の種別を規定する操作信号を生成する操作部と、上記操作信号に基づいて、上記情報処理端末の上記端末識別情報を含み上記操作信号が規定する処理に応じた処理データを生成するデータ生成部と、上記処理データに基づいて処理の種別を判定する処理判定部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記処理データを選択的に解析するデータ解析部と、上記データ解析部の解析結果を、上記情報処理端末との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として上記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記表示部に表示させる履歴情報表示制御部とを備える情報処理装置が提供される。
【0017】
かかる構成により、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置から送信される、上記情報処理端末の上記端末識別情報を含む送信データに基づいて、上記表示装置が要求する処理の種別を判定するステップと、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて、上記送信データを選択的に解析するステップと、上記解析するステップにおける解析結果を、上記情報処理端末と上記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として上記端末識別情報ごとに記録するステップと、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記表示装置へ選択的に送信させるステップとを有する情報処理方法が提供される。
【0019】
かかる方法を用いることによって、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置から送信される、上記情報処理端末の上記端末識別情報を含む送信データに基づいて、上記表示装置が要求する処理の種別を判定するステップ、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて、上記送信データを選択的に解析するステップ、上記解析するステップにおける解析結果を、上記情報処理端末と上記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として上記端末識別情報ごとに記録するステップ、上記判定するステップにおける判定結果に基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記表示装置へ選択的に送信させるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0021】
かかるプログラムを用いることにより、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本発明の第5の観点によれば、固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた第1の通信路にて通信可能な表示装置と、上記第1の通信路とは異なる第2の通信路にて上記表示装置と通信可能な情報処理装置とを有し、上記表示装置は、表示画面に情報を表示可能な表示部と、上記搬送波を用いた上記第1の通信路にて上記情報処理端末と通信する第1通信部と、上記第2の通信路にて上記情報処理装置と通信する第2通信部と、処理の種別を規定する操作信号を生成する操作部と、上記操作信号に基づいて、上記情報処理端末の上記端末識別情報を含み上記操作信号が規定する処理に応じた送信データを生成するデータ生成部とを備え、上記情報処理装置は、上記第2の通信路にて上記表示装置と通信する通信部と、上記通信部が受信した上記表示装置から送信される上記送信データに基づいて、上記表示装置が要求する処理の種別を判定する処理判定部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記送信データを選択的に解析するデータ解析部と、上記データ解析部の解析結果を、上記情報処理端末と上記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として上記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と、上記処理判定部の判定結果に基づいて、上記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を上記表示装置へ選択的に送信させる履歴情報送信制御部とを備える情報処理システムが提供される。
【0023】
かかる構成により、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することが可能な情報処理システムが実現される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0026】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係る情報処理アプローチ
2.本発明の実施形態に係る情報処理システム
3.本発明の実施形態に係るプログラム
【0027】
(本発明の実施形態に係る情報処理アプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、総称して「情報処理システム1000」という。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る情報処理アプローチについて説明する。
【0028】
[情報処理システム1000の概要]
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の概要を説明するための説明図である。
【0029】
情報処理システム1000は、情報処理装置100と、表示装置200、200’、…と、情報処理端末300、300’、…とを有する。ここで、図1では、表示装置200、200’として、テレビジョン放送に応じた画像(動画像/静止画像)を表示可能なテレビ受像機を示しているが、本発明の実施形態に係る表示装置は、上記に限られない。また、図1では、情報処理端末300、300’としてICカードと携帯電話を示しているが、本発明の実施形態に係る情報処理端末は、上記に限られない。以下では、情報処理システム1000を構成する表示装置および情報処理端末のうち、表示装置200と情報処理端末300とを例に挙げて説明する。また、情報処理システム1000を構成するその他の表示装置およびその他の情報処理端末については、表示装置200、情報処理端末300と同様であるため、説明を省略する。また、以下では、本発明の実施形態に係る表示装置を総称して「表示装置800」とよび、また、本発明の実施形態に係る情報処理端末を総称して「情報処理端末900」とよぶ場合がある。
【0030】
情報処理装置100と各表示装置とは、ネットワーク500で接続される。ここで、本発明の実施形態に係る接続とは、例えば、通信可能な状態にあることをいう。ネットワーク500としては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。なお、図1では、情報処理装置100と表示装置それぞれとがネットワーク500で接続される例を示しているが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置と各表示装置とは、直接的に通信を行うこともできる。以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置と各表示装置との通信に係る通信路を、「第2の通信路」とよぶ場合がある。
【0031】
表示装置200と情報処理端末300とは、例えば、13.56MHzなど特定の周波数の磁界(以下、「搬送波」という。)を用いて非接触式に通信を行う。より具体的には、表示装置200が搬送波信号をのせた搬送波を送信し、搬送波をアンテナで受信した情報処理端末300が負荷変調によって受信した搬送波信号に対する応答信号を返信することにより、表示装置200と情報処理端末300とは通信を行う。つまり、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000において、表示装置200は、搬送波を主体的に送信するリーダ/ライタとしての役目を果たす。よって、情報処理端末300のユーザが情報処理端末300を表示装置200にかざす(表示装置200との距離が一定の距離となるように移動させる。以下、同様とする。)だけで、表示装置200と情報処理端末300との通信が成立する。以下では、本発明の実施形態に係る表示装置と情報処理端末との通信に係る通信路を、「第1の通信路」とよぶ場合がある。
【0032】
情報処理システム1000は、例えば、図1に示す構成によって、情報処理装置100と各表示装置、および各表示装置と各情報処理端末が、通信を行うことができる。
【0033】
[情報処理システム1000における情報処理アプローチ]
次に、情報処理システム1000における情報処理アプローチについて説明する。
【0034】
上述したように、従来の技術では、従来の情報処理装置が取得されたユーザに関する情報に基づいて提供する情報を選択し、選択された情報をユーザへ提供する。ここで、従来の技術に係る方法では、ユーザが所望する情報を提供できるとは限らない。
【0035】
そこで、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000では、各表示装置から送信される送信データに基づいて、情報処理装置100が、例えば、以下の(1)の処理〜(3)の処理を行い、ユーザによる情報の獲得を補助する
【0036】
ここで、本発明の実施形態に係る送信データとは、情報処理端末それぞれに固有の端末識別情報が含まれるデータである。また、送信データには、処理の種別を規定する情報が含まれていてもよい。送信データは、例えば、表示装置800と情報処理端末900との非接触通信と、表示装置800が備える操作部(後述する)を用いたユーザ操作とに基づいて、表示装置800により生成される。また、本発明の実施形態に係る端末識別情報としては、例えば、情報処理端末が備えるICチップに付された固有のチップIDや、情報処理端末が備えるネットワーク機器のMACアドレス(Media Access Control address)などが挙げられるが、上記に限られない。
【0037】
情報処理装置100における処理について説明する前に、情報処理装置100における処理の前提となる、本発明の実施形態に係る表示装置800における送信データの生成について説明する。
【0038】
(0)表示装置800における送信データの生成処理
表示装置800は、情報処理端末900がかざされると、表示画面にユーザによる選択を要求する処理選択画面を表示させる。図2は、本発明の実施形態に係る表示装置800が表示画面に表示させる処理選択画面の一例を示す説明図である。ここで、図2は、例えば、表示装置800が受信したデジタル放送の放送内容を表示画面に表示させているときに情報処理端末900がかざされた場合における処理選択画面の一例を示している。なお、本発明の実施形態に係る処理選択画面は、デジタル放送の放送内容に基づいて生成される画面に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る処理選択画面は、アナログ放送の放送内容に基づいて生成されてもよいし、表示画面に表示されたブラウジング画面の内容に基づいて生成されてもよい。
【0039】
表示装置800は、例えば、デジタル放送の内容を示す情報(図2のA)や、情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を示す情報(図2のB、C)、ユーザに選択させる処理を表す情報(図2のSel1〜Sel3)を処理選択画面に表示させる。ここで、図2のBは、情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を画像で表したものである。表示装置800は、例えば、情報処理端末900がかざされたときのフレームを記憶することによって、処理選択画面に図2のBに示すような画像を表示させる。また、図2のCは、情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を文字情報で表したものである。表示装置800は、例えば、情報処理端末900がかざされたときに受信したデジタル放送に含まれるPSI(Program Specific Information)などに基づいて、処理選択画面に図2のCに示すような文字情報を表示させる。
【0040】
ここで、例えばユーザが図2に示すSel1を選択した場合には、表示装置800は、処理選択画面を終了して、受信しているデジタル放送の内容(以下、「視聴画面」とよぶ場合がある。)を表示させる。
【0041】
また、例えばユーザが図2に示すSel2を選択した場合には、表示装置800は、情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を示す情報(図2のB、C)を、
情報処理装置100に登録させるための送信データを生成する。ここで、情報処理装置100に登録させるための送信データ(以下、「第1の送信データ」とよぶ場合がある。)には、例えば、以下の情報(データ)が含まれる。なお、本発明の実施形態に係る第1の送信データに含まれる情報は、以下のものに限られない。
・端末識別情報+登録データ
・端末識別情報+登録データ+情報登録要求
【0042】
上記登録データとは、情報処理装置100に登録させる履歴情報(後述する)の基となるデータである。本発明の実施形態に係る登録データには、例えば、図2のB、Cに示すような情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を示す情報が含まれるが、上記に限られない。例えば、表示装置800は、図2のBに示すような情報処理端末900がかざされたときのデジタル放送の内容を表す画像を、送信データに含める登録データとすることができる。また、登録データは、処理の種別を規定する情報としての役目を果たすこともできる。
【0043】
また、上記情報登録要求とは、登録データに基づく情報を情報処理装置100に履歴情報(後述する)として記録させるための命令である。
【0044】
表示装置800は、例えば、上記のようなデータが含まれる第1の送信データを生成し、情報処理装置100へ送信する。なお、以下では、表示装置800が、第1の送信データとして、端末識別情報と登録データとからなる送信データを送信するものとして説明する。
【0045】
また、例えばユーザが図2に示すSel3を選択した場合には、表示装置800は、送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報(後述する)に基づく情報を表示させる表示履歴情報(後述する)の送信を要求する送信データを生成する。ここで、情報処理装置100に表示履歴情報(後述する)の送信を要求する送信データ(以下、「第2の送信データ」とよぶ場合がある。)には、例えば、以下の情報(データ)が含まれる。なお、本発明の実施形態に係る第2の送信データに含まれる情報は、以下のものに限られない。
・端末識別情報+履歴情報取得要求
【0046】
上記履歴情報取得要求とは、第2の送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報(後述する)に基づく情報を表示させる表示履歴情報(後述する)を情報処理装置100に送信させるための命令である。つまり、履歴情報取得要求は、表示装置800が履歴情報の取得を要求していることを情報処理装置100へ伝達する役目を果たす。つまり、履歴情報取得要求は、処理の種別を規定する情報としての役目を果たすこともできる。
【0047】
表示装置800は、例えば、上記のようなデータが含まれる第2の送信データを生成し、情報処理装置100へ送信する。
【0048】
情報処理装置100は、表示装置800から送信される送信データ(第1の送信データ/第2の送信データ)を受信し、受信された送信データに基づいて処理を行う。次に、情報処理装置100が送信データに基づいて行う処理について説明する。
【0049】
(1)処理の種別の判定処理
情報処理装置100は、受信した送信データ(第1の送信データ/第2の送信データ)に基づいて、表示装置800が要求する処理の種別を判定する。
【0050】
情報処理装置100は、例えば、送信データに登録データが含まれている場合には、登録データに基づく情報を履歴情報として記録する第1の処理が要求されていると判定する。上記の場合における判定結果は、情報処理装置100が、第1の送信データを受信した場合における判定結果(以下、「第1の判定結果」という。)である。また、情報処理装置100は、例えば、送信データに履歴情報取得要求が送信データに含まれている場合には、送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を送信する第2の処理が要求されていると判定する。上記の場合における判定結果は、情報処理装置100が、第2の送信データを受信した場合における判定結果(以下、「第2の判定結果」という。)である。
【0051】
また、情報処理装置100は、受信した送信データに含まれる端末識別情報と、処理対象とする情報処理端末の端末識別情報が予め記録されたユーザデータベース(以下、「ユーザDB」という。)とに基づいて、上記(1)の処理を選択的に行うこともできる。より具体的には、情報処理装置100は、送信データに含まれる端末識別情報がユーザDBに記録されている場合には、上記(1)の処理を行い、また、当該端末識別情報がユーザDBに記録されていない場合には、上記(1)の処理を行わない。上記のように選択的に上記(1)の処理を行うことによって、情報処理装置100では、処理対象としていない情報処理端末に対して処理が行われることが防止されるので、例えば、情報処理装置100における処理の負荷が軽減される。図3は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が記憶するユーザDBの一例を示す説明図である。図3に示すように、ユーザDBには、少なくとも処理対象として登録された端末識別情報が記録される。なお、本発明の実施形態に係るユーザDBに含まれる情報が、図3に示す情報に限られないことは、言うまでもない。
【0052】
〔本発明の実施形態に係る履歴情報〕
本発明の実施形態に係る履歴情報とは、情報処理端末900と表示装置800との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す情報である。情報処理装置100は、送信データに登録データが含まれている場合、すなわち第1の送信データを受信した場合には、登録データを解析する。そして、情報処理装置100は、解析結果を、送信データに含まれる端末識別情報ごとに履歴情報として記録(履歴情報の新規作成/履歴情報の更新)する。
【0053】
本発明の実施形態に係る履歴情報には、例えば、図2のBに示すような登録データに含まれる画像(以下、「履歴画像」とよぶ場合がある。)、図2のCに示すような文字情報、図2のBに示すような履歴画像を画像解析した結果得られる情報などが記録される。履歴画像を画像解析した結果得られる情報としては、例えば、図2のBに示す画像の画像認識の結果得られる“クマ、動物、携帯電話、900円、24時間、通話し放題”などが挙げられる。
【0054】
ここで、情報処理装置100は、端末識別情報ごとの履歴情報を、例えば、記録される情報がレコード単位で記録されたデータベース形式で管理することができるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、データベース形式で管理する場合における各レコードを、レコードごとに1つのファイルとして管理することもできる。
【0055】
〔本発明の実施形態に係る表示履歴情報〕
また、本発明の実施形態に係る表示履歴情報とは、履歴情報に基づく情報を表示画面に表示させるためのデータである。情報処理装置100は、送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報を、例えば、履歴情報を記憶する記憶部(後述する)から抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出された履歴情報に含まれる情報に基づいて、表示履歴情報を生成する。ここで、表示履歴情報の具体例は、後述する。
【0056】
(2)履歴情報の記録処理
上記(1)の処理において第1の判定結果が得られた場合、情報処理装置100は、送信データに基づく履歴情報の記録処理を行う。情報処理装置100は、例えば、以下の(2−1)の処理、(2−2)の処理によって、履歴情報の記録処理を実現するが、上記に限られない。
【0057】
(2−1)登録データの解析処理
情報処理装置100は、送信データに含まれる登録データを解析する。ここで、本発明の実施形態に係る解析処理としては、例えば、履歴画像に対する画像解析や、当該画像解析の結果得られた文字情報および/または図2のCに示すような文字情報に対する、形態素解析あるいはシソーラス辞書などを用いた言語解析などが挙げられる。なお、情報処理装置100における解析処理が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0058】
(2−2)履歴情報の記録処理
情報処理装置100は、上記(2−1)の処理における解析結果を、送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、対応する履歴情報に記録する。ここで、情報処理装置100は、例えば、履歴情報を記憶する記憶部(後述する)に送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報が記憶されていない場合には、当該端末識別情報に対応する履歴情報を新規に作成する。また、情報処理装置100は、例えば、履歴情報を記憶する記憶部(後述する)に送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報が記憶されている場合には、当該端末識別情報に対応する履歴情報に解析結果を記録する。
【0059】
情報処理装置100は、例えば、履歴情報を自装置が備える記憶部(後述する)に記録するが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、ネットワーク500を介して接続された記憶装置や、メモリスティック(Memory Stick)などのような着脱可能な記録媒体に履歴情報を記録することもできる。
【0060】
上記(1)の処理において第1の判定結果が得られた場合には、情報処理装置100は、例えば、上記(2−1)の処理および(2−2)の処理を行うことによって、送信データに基づく履歴情報を記録する。
【0061】
(3)表示履歴情報の送信処理
上記(1)の処理において第2の判定結果が得られた場合、情報処理装置100は、送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、当該端末識別情報に対応する履歴情報を抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出された履歴情報に基づいて表示履歴情報を生成し、送信データを送信した表示装置800へ送信する。よって、表示装置800では、表示履歴情報に応じた画面が表示されることとなる。
【0062】
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が生成する表示履歴情報の一例を示す説明図である。ここで、図4は、表示履歴情報が表示装置800の表示画面に表示された場合における表示の一例を示している。また、情報処理装置100は、例えば、html(HyperText Markup Language)やxml(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語を用いて、図4に示すような表示を可能とする表示履歴情報を生成するが、上記に限られない。
【0063】
表示履歴情報は、例えば、表示装置800が受信しているデジタル放送の内容を示す情報(図4のD)や、履歴情報に含まれる履歴の一覧を示す情報(図4のE)、選択された履歴のプレビュー画面(図4のF)などを表示画面に表示させる。
【0064】
また、履歴情報に含まれる履歴の一覧を示す情報(図4のE)には、例えば、ユーザが獲得可能な情報をユーザに提示するためのアイコンが付される(図4のH、I)。ここで、図4のHに示すアイコンは、アイコンが付された履歴が、例えば、クーポンの取得や、Webリンクが張られているコンテンツに対応していることを示している。また、図4のIに示すアイコンは、アイコンが付された履歴が、例えば、音楽ファイルのダウンロードが可能なコンテンツに対応していることを示している。ここで、情報処理装置100は、例えば、履歴画像を画像解析した結果得られる情報などに基づいて、インターネットなどをキーワード検索することによって、図4のH、Iに示すような各履歴に対応するコンテンツの情報を得ることができるが、上記に限られない。
【0065】
また、表示履歴情報は、ユーザに選択させる処理を表す情報(図2のSel4〜Sel6)を表示画面に表示させる。
【0066】
例えばユーザが図4に示すSel4を選択した場合には、表示装置800は、表示履歴情報が表す表示画面を終了して、視聴画面を表示させる。
【0067】
また、例えば、ユーザが図4に示すSel5を選択した場合には、図4のEにおいて選択されている履歴の情報が表示される(図示せず)。上記図4のEにおいて選択された履歴を示す表示画面は、表示履歴情報に予め記録されたものであってもよいし、表示装置800と情報処理装置100とが再度通信を行うことによって、情報処理装置100が新たに生成してもよい。このとき、図4のEにおいて選択された履歴を示す表示画面には、例えば、当該履歴に対応するコンテンツの情報の取得を要求する「コンテンツ」ボタンや、音楽ファイルや履歴画像に含まれる商品などを購入するための「購入」ボタンが表示されてもよい。また、図4のEにおいて選択された履歴を示す表示画面には、例えば、クーポンの取得を選択するための「クーポン」ボタンを表示させることもできる。
【0068】
例えば、ユーザが、上記「コンテンツ」を選択した場合には、表示装置800は、図4のEにおいて選択された履歴に係るさらなる情報の取得を情報処理装置100へと要求する。上記取得の要求を受信すると、情報処理装置100は、履歴情報に記録された情報に基づいて、例えばインターネットなどをキーワード検索することによって、図4のEにおいて選択された履歴に係る情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得された情報を表示装置800へと送信することによによって、図4のEにおいて選択された履歴に係るさらなる情報を、表示装置800の表示画面に表示させることができる。
【0069】
また、例えば、ユーザが、上記「購入」を選択した場合には、表示装置800は、購入のリクエストを情報処理装置100へ送信する。上記リクエストを受信すると、情報処理装置100は、履歴情報に記録された情報に基づいて、商品などを購入するためのウェブサイトへアクセスし、当該ウェブサイトから、例えば、商品の価格や商品詳細情報、在庫情報などを取得する。そして、情報処理装置100は、取得された情報を表示装置800へと送信することによって、購入に係る情報を、表示装置800の表示画面に表示させることができる。ユーザが購入操作を行うと、表示装置800は、当該購入操作に応じた購入リクエストを情報処理装置100へと送信する。購入リクエストを受信した情報処理装置100は、上記購入するためのウェブサイトと、表示装置800との間における決済処理の仲介を行う。そして、決済が完了すると、情報処理装置100は、例えば、決済の履歴を履歴情報に記録する。
【0070】
また、例えば、ユーザが、上記「クーポン」を選択した場合には、表示装置800は、クーポンの取得を情報処理装置100へと要求する。上記取得の要求を受信すると、情報処理装置100は、履歴情報に記録された情報に基づいて、クーポン情報をインターネットなどから取得する。そして、情報処理装置100は、例えば、クーポン情報を予め登録されたメールアドレスに送信するか否かをユーザに選択させるための表示画面を表示装置800に表示させる。例えば、表示装置800から送信されたユーザがクーポン情報の送信を選択したことを示す送信リクエストを受信すると、情報処理装置100は、クーポン情報を上記メールアドレスへ送信する。
【0071】
例えば、ユーザが図4に示すSel6を選択した場合には、表示装置800の表示画面には、履歴情報に記録された購入履歴の情報が表示される。上記購入履歴の情報を示す表示画面は、表示履歴情報に予め記録されたものであってもよいし、表示装置800と情報処理装置100とが再度通信を行うことによって、情報処理装置100が新たに生成してもよい。
【0072】
また、表示履歴情報が表す画面には、履歴を絞り込むためのキーワード検索が可能な領域が設けられていてもよい(図4のG)。図4のGが設けられることによって、例えば、インターネットにおいてキーワード検索をかけるように、ユーザは、履歴情報に含まれる情報を検索することができる。例えば、ユーザが、“クマが登場するCMが何のCMであったか”を知りたい場合には、“クマ”と“CM”というキーワードで検索操作を行うことによって、図2において登録した履歴を検索することができる。同様に、例えば、ユーザが“音楽”というキーワードで検索した場合には、履歴情報に“音楽”に係る情報が記録されている履歴の情報の一覧を、表示装置800の表示画面に表示させることができる。
【0073】
情報処理装置100は、例えば、上記(1)の処理〜(3)の処理を行うことによって、送信データに基づいて履歴情報を選択的に記録し、また、送信データに基づいて履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信を行う。
【0074】
ここで、情報処理装置100は、例えば、第2の送信データに基づいて、図4に示すような履歴情報に基づく情報を表示画面に表示させるための表示履歴情報を生成し、表示装置800の表示画面に履歴情報に基づく情報を表示させる。情報処理装置100が生成する表示履歴情報は、第1の送信データに基づいて記録された履歴情報に基づくものであり、第1の送信データは、図2に示すように表示装置800において(ユーザにより)明示的に送信される。よって、本発明の実施形態に係る履歴情報に基づく履歴表示情報によって表示装置800の表示画面に表示される情報は、従来の技術においてユーザに提供される情報よりもユーザの関心がより高い、ユーザが所望する情報である可能性が高い。
【0075】
したがって、情報処理装置100は、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0076】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が生成する表示履歴情報により表示される画面が、図4に示すレイアウトの画面や図4に示す情報を含む画面に限られないことは、言うまでもない。
【0077】
また、情報処理装置100が履歴情報に基づく情報を表示装置800の表示画面に表示させる方法は、表示装置800から送信される第2の送信データに基づくものに限られない。例えば、情報処理装置100は、図5に示す表示画面のように、Webアクセスによっても同様の情報を表示画面に表示させることもできる。図5は、本発明の実施形態に係る履歴情報に基づく情報が表示画面に表示される他の例を示す説明図である。
【0078】
[情報処理システム1000における処理の一例]
次に、情報処理システム1000における処理の一例を示す。以下では、情報処理システム1000における処理の一例として、表示装置800から第1の送信データが送信される例(第1の例)と、表示装置800から第2の送信データが送信される例(第2の例)とを示す。
【0079】
〔1〕第1の例
図6は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第1の例を示す説明図である。ここで、図6は、表示装置200から情報処理装置100へと第1の送信データが送信される場合における処理の一例を示している。
【0080】
表示装置200と情報処理端末300との間で捕捉処理が行われる(S100)。ここで、ステップS100の処理は、例えば、表示装置200が定期的/非定期的に搬送波を送信して情報処理端末300を捕捉するポーリングによって行われる。
【0081】
ステップS100において捕捉処理が行われると、情報処理端末300は、端末識別情報を表示装置200へ送信する(S102)。ここで、情報処理端末300は、例えば、表示装置200から送信される端末識別情報の送信を要求する取得要求(図示せず)に対する応答として、端末識別情報を表示装置200へ送信する。
【0082】
表示装置200は、例えばユーザ操作に基づいて登録データを生成する(S104)。そして、表示装置200は、ステップS102において情報処理端末300から送信された端末識別情報と、ステップS104において生成した登録データとを送信データとして情報処理装置100へ送信する(S106;第1の送信データ送信)。
【0083】
ステップS106において表示装置200から送信された第1の送信データを受信した情報処理装置100は、送信データの判定処理を行う(S108)。ここで、ステップS108の処理は、情報処理装置100における上記(1)の処理に相当する。
【0084】
情報処理装置100は、ステップS108の処理結果(第1の処理結果)に基づいて、第1の送信データに含まれる登録データを解析する(S110)。ここで、ステップS110の処理は、情報処理装置100における上記(2−1)の処理に相当する。
【0085】
ステップS110において登録データの解析が完了すると、情報処理装置100は、第1の送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、解析結果を当該端末識別情報に対応する履歴情報に記録する(S112)。ここで、ステップS112の処理は、情報処理装置100における上記(2−2)の処理に相当する。そして、情報処理装置100は、ステップS112の処理の結果を表示装置200へ送信する(S114)。
【0086】
ステップS114において情報処理装置100から送信された処理結果を受信した表示装置200は、例えば、受信した処理結果に応じたメッセージ(例えば、登録完了/登録失敗など)を表示画面に表示する(S116)。
【0087】
表示装置800から第1の送信データが送信される場合には、情報処理システム1000では、例えば、図6に示す処理が行われ、情報処理装置100に履歴情報が記録される。なお、表示装置800から第1の送信データが送信される場合における、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理が、図6に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0088】
〔2〕第2の例
図7は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理の第2の例を示す説明図である。ここで、図7は、表示装置200から情報処理装置100へと第2の送信データが送信される場合における処理の一例を示している。
【0089】
図6のステップS100、S102と同様に、表示装置200と情報処理端末300との間で捕捉処理が行われ(S200)、情報処理端末300は、端末識別情報を表示装置200へ送信する(S202)。
【0090】
表示装置200は、例えばユーザ操作に基づいて履歴情報取得要求を生成する(S204)。そして、表示装置200は、ステップS202において情報処理端末300から送信された端末識別情報と、ステップS204において生成した履歴情報取得要求とを送信データとして情報処理装置100へ送信する(S206;第2の送信データ送信)。
【0091】
ステップS206において表示装置200から送信された第2の送信データを受信した情報処理装置100は、図6のステップS108と同様に、送信データの判定処理を行う(S208)。
【0092】
情報処理装置100は、ステップS208の処理結果(第2の処理結果)と第2の送信データに含まれる端末識別情報とに基づいて、表示履歴情報を生成する(S210)。ここで、ステップS210の処理は、情報処理装置100における上記(3)の処理に相当する。そして、情報処理装置100は、ステップS210において生成した表示履歴情報を表示装置200へ送信する(S212)。
【0093】
ステップS212において情報処理装置100から送信された表示履歴情報を受信した表示装置200は、表示履歴情報に応じた画面を表示画面に表示する(S214)。
【0094】
表示装置800から第2の送信データが送信される場合には、情報処理システム1000では、例えば、図7に示す処理が行われ、表示装置800には履歴情報に基づく表示履歴情報に応じた画面が表示される。なお、表示装置800から第2の送信データが送信される場合における、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000における処理が、図7に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0095】
情報処理システム1000では、例えば、図6、図7に示す処理が行われる。次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置100、表示装置200それぞれにおける処理について、説明する。
【0096】
[情報処理装置100における処理の一例]
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における処理の一例を示す流れ図である。ここで、図8は、情報処理装置100における1つの送信データに対する処理の一例を示している。情報処理装置100は、例えば、複数の送信データが受信されたときには、送信データごとに図8に示す処理を行うことができる。
【0097】
情報処理装置100は、送信データが受信されたか否かを判定する(S300)。情報処理装置100は、送信データが受信されたと判定されるまで処理を進めない。
【0098】
ステップS300において送信データが受信されたと判定されると、情報処理装置100は、送信データに登録データが含まれているか否かを判定する(S302)。ここで、ステップS302の処理は、上記(1)の処理に相当する。
【0099】
ステップS302において登録データ含まれていると判定された場合には、情報処理装置100は、登録データを解析する(S304)。ここで、ステップS304の処理は、上記(2−1)の処理に相当する。
【0100】
情報処理装置100は、送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、ステップS304の解析結果を履歴情報に記録する(S306)。ここで、ステップS304の処理は、上記(2−2)の処理に相当する。そして、情報処理装置100は、ステップS306の処理結果を、送信データを送信した表示装置800へ送信する(S308)。
【0101】
また、ステップS302において登録データ含まれていると判定されない場合には、情報処理装置100は、送信データに履歴情報取得要求が含まれているか否かを判定する(S310)。
【0102】
ステップS310において履歴情報取得要求が含まれていると判定されない場合には、情報処理装置100は、例外処理を行う(S316)。ここで、ステップS316に係る例外処理としては、例えば、処理を行えない旨のエラー情報を送信データを送信した表示装置800へ送信することが挙げられるが、上記に限られない。
【0103】
また、ステップS310において履歴情報取得要求が含まれていると判定された場合には、情報処理装置100は、送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、当該端末識別情報に対応する履歴情報を抽出し、表示履歴情報を生成する(S312)。ここで、ステップS312の処理は、上記(3)の処理に相当する。
【0104】
そして、情報処理装置100は、ステップS312において生成した表示履歴情報を送信データを送信した表示装置800へ送信する(S314)。
【0105】
情報処理装置100は、例えば、図8に示す処理を行うことによって、上述した(1)の処理〜(3)の処理を実現することができる。したがって、情報処理装置100は、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0106】
[表示装置200における処理の一例]
次に、表示装置200における処理の一例について説明する。図9は、本発明の実施形態に係る表示装置200における処理の一例を示す流れ図である。ここで、図9は、表示装置200が表示画面に視聴画面が表示されている場合における処理の一例を示している。
【0107】
表示装置200は、視聴画面を表示画面に表示する(S400)。表示装置200は、情報処理端末300が検出されたか否かを判定する(S402)。ここで、表示装置200は、例えば、ポーリングの結果によってステップS402の判定を行うが、上記に限られない。ステップS402において情報処理端末300が検出されたと判定されない場合には、表示装置200は、情報処理端末300が検出されるまで処理を進めない。
【0108】
ステップS402において情報処理端末300が検出されたと判定された場合には、表示装置200は、情報処理端末300から端末識別情報を取得する(S404)。また、表示装置200は、図2に示すような処理選択画面を表示する(S406)。
【0109】
ステップS406において表示された処理選択画面において、例えばユーザ操作により選択が行われると、表示装置200は、登録を行うか否かを判定する(S408)。
【0110】
ステップS408において登録を行うと判定された場合には、表示装置200は、登録データを生成する(S410)。そして、表示装置200は、ステップS404において取得された端末識別情報と、ステップS410において生成した登録データとを送信データとして情報処理装置100へ送信する(S412;第1の送信データの送信)。
【0111】
ステップS412において送信された送信データに応じて情報処理装置100から送信される処理結果を受信すると、表示装置200は、受信した処理結果を表示画面に表示する(S414)。そして、表示装置200は、視聴画面を表示する(S426)。
【0112】
また、ステップS408において登録を行うと判定されない場合には、表示装置200は、履歴を表示するか否かを判定する(S416)。ステップS416において履歴を表示すると判定されない場合には、表示装置200は、視聴画面を表示する(S426)。
【0113】
ステップS416において履歴を表示すると判定されない場合には、表示装置200は、履歴情報取得要求を生成する。そして、表示装置200は、ステップS404において取得された端末識別情報と、生成した履歴情報取得要求を送信データとして情報処理装置100へ送信する(S418;第2の送信データの送信)。
【0114】
ステップS418において送信された送信データに応じて情報処理装置100から送信される表示履歴情報を受信すると、表示装置200は、受信した表示履歴情報に応じた画面を表示画面に表示する(S420)。
【0115】
ステップS420において表示された表示履歴情報に応じた画面において、例えばユーザ操作により選択が行われると、表示装置200は、履歴が選択されたか否かを判定する(S422)。
【0116】
ステップS422において履歴が選択されたと判定されない場合には、表示装置200は、視聴画面を表示する(S426)。なお、例えば図4に示す購入履歴が選択された場合には、表示装置200は、購入履歴を示す画面を表示画面に表示する。
【0117】
ステップS422において履歴が選択されたと判定された場合には、表示装置200は、選択された履歴に応じた処理を行う(S424)。ここで、ステップS424における選択された履歴に応じた処理としては、例えば、上述した「コンテンツ」、「購入」、「クーポン」に係る処理が挙げられるが、上記に限られない。そして、ステップS424の処理が完了すると、視聴画面を表示する(S426)。
【0118】
表示装置200では、例えば、図9に示す処理が行われることによって、送信データを選択的に送信し、送信した送信データに対応する画面を表示画面に表示することができる。
【0119】
〔表示装置200における処理の他の例〕
なお、本発明の実施形態に係る表示装置200における処理は、図9に示す処理に限られない。例えば、表示装置200は、図9のステップS404において情報処理端末300が検出されたとき、視聴画面に表示されている放送内容が、テレビショッピング番組である場合には、処理選択画面の替わりに購入画面を表示させることもできる。
【0120】
図10は、本発明の実施形態に係る表示装置における処理の他の例を示す流れ図である。ここで、図10は、表示装置200の表示画面に購入画面が表示される場合における処理の一例を示している。
【0121】
表示装置200は、購入画面を表示する(S500)。図11は、本発明の実施形態に係る表示装置200に表示される購入画面の一例を示す説明図である。図11に示すように、本発明の実施形態に係る購入画面には、例えば、ユーザに選択させる処理を表す情報(図11のSel7〜Sel9)が表示される。
【0122】
ステップS500において表示された購入画面において、例えばユーザ操作により選択が行われると、表示装置200は、購入するか否かを判定する(S502)。ここで、表示装置200は、例えば、図11に示すSel8が選択されたか否かによりステップS502の判定を行うことができる。
【0123】
ステップS502において購入すると判定されない場合には、表示装置200は、視聴画面を表示する(S512)。
【0124】
また、ステップS502において購入すると判定された場合には、表示装置200は、情報処理端末300との通信を要求する画面を表示する(S504)。ここで、ステップS504において情報処理端末300との通信を要求するのは、例えば、情報処理システム1000では、情報処理端末300に記録された電子マネーなどの電子バリューを用いて決済を行うことが可能であるためである。なお、上記は、情報処理システム1000における決済方法の一例であることは、言うまでもない。
【0125】
そして、表示装置200は、図9のステップS402と同様に、情報処理端末300が検出されたか否かを判定する(S506)。ステップS506において情報処理端末300が検出されたと判定されない場合には、表示装置200は、ステップS504からの処理を繰り返す。
【0126】
また、ステップS506において情報処理端末300が検出されたと判定された場合には、表示装置200は、情報処理装置100と連携し、例えば、情報処理端末300に記憶された電子バリューにより決済処理を行う(S508)。
【0127】
表示装置200は、ステップS508における決済処理の結果を表示画面に表示し(S510)、その後、視聴画面を表示する(S512)。
【0128】
表示装置200は、例えば、図10に示す処理によって、例えば、テレビショッピング番組において取り扱っている商品の購入を行うことができる。
【0129】
本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する情報処理装置100、表示装置800では、それぞれ上述したような処理が行われる。ここで、情報処理装置100は、例えば、上記(1)の処理〜(3)の処理を行うことによって、送信データに基づいて履歴情報を選択的に記録し、また、送信データに基づいて履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信を行う。また、上記(1)の処理〜(3)の処理の結果、表示装置800の表示画面に表示される履歴情報に基づく履歴表示情報に応じた情報は、表示装置800において(ユーザにより)明示的に送信された第1の送信データに基づくものである。よって、情報処理装置100が、表示装置200に提供する情報は、従来の技術においてユーザに提供される情報よりもユーザの関心がより高い、ユーザが所望する情報である可能性が高い。したがって、情報処理装置100は、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0130】
(本発明の実施形態に係る情報処理システム)
次に、上述した本発明の実施形態に係る情報処理アプローチを実現することが可能な、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の構成例について説明する。以下では、本発明の実施形態に係る表示装置800として、表示装置200を例に挙げて説明する。また、情報処理システム1000を構成するその他の表示装置については、表示装置200と同様の構成をとることができるため、説明を省略する。
【0131】
[情報処理装置100]
図12は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示す説明図である。ここで、図12では、ネットワーク500を併せて示している。
【0132】
情報処理装置100は、通信部102と、記憶部104と、制御部106と、操作部108と、表示部110とを備える。
【0133】
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続することができる。ここで、ROMは、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部106により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0134】
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図13は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図13を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
【0135】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や、制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する処理判定部120、データ解析部122、履歴情報記録部124、履歴情報送信制御部126としての役目を果たすこともできる。
【0136】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0137】
記録媒体156は、記憶部104として機能し、例えば、ユーザDBや、履歴情報、アプリケーションなど様々なデータ(情報)を記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。
【0138】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部108として機能し、また、表示デバイス162は、表示部110として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。なお、入出力インタフェース158は、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。
【0139】
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)表示装置200などの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部102として機能する。また、通信インタフェース164は、第2の通信路にて外部装置と通信を行う役目を果たす。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信インタフェース164は、ネットワーク500に対応する構成とすることができる。
【0140】
情報処理装置100は、例えば、図13に示す構成によって、上述した(1)の処理〜(3)の処理を実現する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成が、図13に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0141】
再度図12を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。通信部102は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)表示装置200などの外部装置と無線/有線で通信を行う。ここで、通信部102は、第2の通信路にて外部装置と通信を行う役目を果たす。また、通信部102は、例えば、制御部106によって外部装置との通信が制御される。
【0142】
記憶部104は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部104としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0143】
また、記憶部104は、例えば、ユーザDBや、履歴情報、アプリケーションなど様々なデータ(情報)を記憶する。ここで、図12では、ユーザDB130と、履歴情報A132、履歴情報B134、…とが記憶部104に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0144】
制御部106は、例えば、MPUや、暗号処理回路などの各種回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、処理判定部120、データ解析部122、履歴情報記録部124、および履歴情報送信制御部126を備える。
【0145】
処理判定部120は、上記(1)の処理(処理の種別の判定処理)を行う役目を果たす。より具体的には、処理判定部120は、通信部102が受信した送信データに基づいて、第1の判定結果または第2の判定結果を出力する。
【0146】
データ解析部122は、上記(2−1)の処理(登録データの解析処理)を行う役目を果たす。より具体的には、データ解析部122は、処理判定部120において第1の処理結果が出力された場合に、登録データの解析を選択的に行う。
【0147】
履歴情報記録部124は、上記(2−2)の処理(履歴情報の記録処理)を行う役目を果たす。より具体的には、履歴情報記録部124は、通信部102が受信した送信データに含まれる端末識別情報に対応する履歴情報に、データ解析部122から伝達される解析結果を記録する。
【0148】
制御部106は、データ解析部122および履歴情報記録部124を備えることによって、上記(2)の処理(履歴情報の記録処理)を実現する。
【0149】
履歴情報送信制御部126は、上記(3)の処理(表示履歴情報の送信処理)を行う役目を果たす。より具体的には、履歴情報送信制御部126は、処理判定部120において第2の処理結果が出力された場合に、送信データに含まれる端末識別情報に基づいて、当該端末識別情報に対応する履歴情報を抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出された履歴情報に基づいて表示履歴情報を生成し、送信データを送信した表示装置800へ送信する。
【0150】
制御部106は、処理判定部120、データ解析部122、履歴情報記録部124、および履歴情報送信制御部126を備えることによって、上記(1)の処理〜(3)の処理を主導的に行う役目を果たす。
【0151】
操作部108は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部108を備えることによって、ユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部108としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0152】
表示部110は、情報処理装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部110の表示画面に表示される画面としては、例えば、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部110としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0153】
情報処理装置100は、例えば図12に示す構成によって、上述した(1)の処理〜(3)の処理を実現する。したがって、情報処理装置100は、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0154】
[表示装置200]
図14は、本発明の実施形態に係る表示装置200の構成の一例を示す説明図である。ここで、図14では、情報処理端末300とネットワーク500とを併せて示している。
【0155】
表示装置200は、第1通信部202と、第2通信部204と、制御部206と、操作部208と、表示部210とを備える。
【0156】
また、表示装置200は、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)などを備えてもよい。表示装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより各構成要素間を接続することができる。
【0157】
〔表示装置200のハードウェア構成例〕
図15は、本発明の実施形態に係る表示装置200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図15を参照すると、表示装置200は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、無線通信アンテナ回路250と、搬送波送信回路252と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
【0158】
MPU150は、MPUや、制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路などで構成され、表示装置200全体を制御する制御部206として機能する。また、MPU150は、表示装置200において、後述するデータ生成部212としての役目を果たすこともできる。
【0159】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0160】
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、アプリケーションなど様々なデータ(情報)を記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられるが、上記に限られない。
【0161】
無線通信アンテナ回路250は、表示装置200が備える通信手段である。無線通信アンテナ回路250は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路と、復調回路とから構成される。無線通信アンテナ回路250は、搬送波を送信し、例えば情報処理端末300における負荷変調に応じて送受信アンテナ端に生じる電圧の変化(反磁界による変化)を検出することによって、情報処理端末300からの応答を信号として取り出す。
【0162】
搬送波送信回路252は、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調を行う変調回路、変調回路の出力を増幅する増幅回路を備え、無線通信アンテナ回路250の送受信アンテナから搬送波信号をのせた搬送波を送信する。搬送波送信回路252を備えることによって、表示装置200は、いわゆるリーダ/ライタ機能を有することができる。ここで、搬送波送信回路252が無線通信アンテナ回路250から送信する搬送波信号としては、例えば、上記ポーリングに係る信号や、端末識別情報を取得するための取得要求を示す信号などが挙げられる。また、搬送波送信回路252は、例えば、MPU150によって搬送波の送信が制御される。
【0163】
したがって、無線通信アンテナ回路250と搬送波送信回路252とは、表示装置200において、第1の通信路を形成する第2通信部204として機能する。
【0164】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部208として機能し、また、表示デバイス162は、表示部210として機能する。
【0165】
通信インタフェース164は、表示装置200が備える通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)情報処理装置100などの外部装置と無線/有線で通信を行うための第1通信部202として機能する。また、通信インタフェース164は、第2の通信路にて外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0166】
表示装置200は、例えば、図15に示す構成によって、送信データを選択的に送信し、送信した送信データに対応する画面を表示画面に表示することができる。なお、本発明の実施形態に係る表示装置200のハードウェア構成が、図15に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0167】
再度図14を参照して表示装置200の構成要素について説明する。第1通信部202は、表示装置200が備える第1の通信手段であり、第1の通信路にて情報処理端末300などの外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0168】
第2通信部204は、表示装置200が備える第2の通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)情報処理装置100などの外部装置と無線/有線で通信を行う。ここで、第2通信部204は、第2の通信路にて外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0169】
制御部206は、例えば、MPUや、暗号処理回路などの各種回路が集積された集積回路などで構成され、表示装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、データ生成部212を備える。
【0170】
データ生成部212は、操作部208が生成する処理の種別を規定する操作信号に基づいて、送信データ(第1の送信データ/第2の送信データ)を生成する。そして、データ生成部212は、生成した送信データを情報処理装置100へ送信させる。
【0171】
制御部206は、データ生成部212を備えることによって、送信データを選択的に送信することができる。
【0172】
操作部208は、ユーザによる操作を可能とする表示装置200が備える操作手段である。表示装置200は、操作部208を備えることによって、例えば、ユーザ操作に応じた処理の種別を規定する操作信号の生成など、ユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部208としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0173】
表示部210は、表示装置200が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部210の表示画面に表示される画面としては、例えば、図2に示すような処理選択画面や、情報処理装置100から送信される表示履歴情報に応じた画面、所望する動作を表示装置200に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部210としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0174】
表示装置200は、例えば、図14に示す構成によって、送信データを選択的に送信し、送信した送信データに対応する画面を表示画面に表示することができる。
【0175】
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と、表示装置200、200’、…と、固有の端末識別情報をそれぞれ有する情報処理端末300、300’、…とを有する。情報処理装置100は、上述した(1)の処理〜(3)の処理を行うことによって、送信データに基づいて履歴情報を選択的に記録し、また、送信データに基づいて履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信を行う。ここで、上記(1)の処理〜(3)の処理の結果、表示装置200、200’、…の表示画面に表示される履歴表示情報に応じた情報は、表示装置200、200’、…において(ユーザにより)明示的に送信された第1の送信データに基づくものである。よって、情報処理装置100が、表示装置200、200’、…に提供する情報は、従来の技術においてユーザに提供される情報よりもユーザの関心がより高い、ユーザが所望する情報である可能性が高い。したがって、情報処理装置100は、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0176】
また、上記構成によって、端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することが可能な情報処理システム1000が実現される。
【0177】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000では、情報処理装置100が情報処理端末900固有の端末識別情報ごとに履歴情報を記憶する。したがって、情報処理システム1000は、図1に示す情報処理端末300のユーザが表示装置200’に情報処理端末300をかざしたとしても、表示装置200に情報処理端末300をかざした場合と同様の情報を表示装置200’に表示させることができる。
【0178】
[本発明の実施形態に係る情報処理システムの変形例]
上記では、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000として、情報処理装置100と、表示装置800と、情報処理端末900とを有する情報処理システムについて説明した。しかしながら、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、上記の構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置100と表示装置200とを1つの装置で実現することもできる。
【0179】
図16は、本発明の実施形態の変形例に係る情報処理装置400の構成の一例を示す説明図である。ここで、図16は、情報処理装置100と表示装置200とを1つの装置で実現する場合における情報処理装置の構成の一例を示している。また、図16では、情報処理端末300とネットワーク500とを併せて示している。
【0180】
情報処理装置400は、第1通信部402(通信部)と、第2通信部404と、記憶部104と、制御部406と、操作部108と、表示部110とを備える。ここで、図16に示す記憶部104、操作部108、および表示部110は、図12に示す記憶部104、操作部108、および表示部110と同様の構成、機能を有する。以下では、図16に示す情報処理装置400の構成要素のうち、主に図12に示す情報処理装置100と異なる構成要素について説明する。
【0181】
〔情報処理装置400のハードウェア構成例〕
図17は、本発明の実施形態の変形例に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図17を参照すると、情報処理装置400は、図15に示す表示装置200と同様のハードウェア構成をとっている。つまり、情報処理装置400は、リーダ/ライタ機能を有し、第1の通信路にて情報処理端末300と通信を行うことができる。また、情報処理装置400は、図13に示す情報処理装置100のハードウェア構成を全て含む。したがって、情報処理装置400は、情報処理装置100と同様に、上述した(1)の処理〜(3)の処理と同様の処理を実現することができる。
【0182】
再度図16を参照して情報処理装置400の構成要素について説明する。第1通信部402は、情報処理装置400が備える第1の通信手段であり、第1の通信路にて情報処理端末300などの外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0183】
第2通信部404は、情報処理装置400が備える第2の通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)外部装置と無線/有線で通信を行う。ここで、第2通信部404は、第2の通信路にて外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0184】
制御部406は、例えば、MPUや、暗号処理回路などの各種回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置400全体を制御する役目を果たす。また、制御部406は、履歴情報管理部410と、データ生成部412を備える。
【0185】
履歴情報管理部410は、処理判定部120と、データ解析部122と、履歴情報記録部124と、履歴情報表示制御部414とを備える。ここで、図16に示す処理判定部120、データ解析部122、および履歴情報記録部124は、図12に示す処理判定部120、データ解析部122、および履歴情報記録部124と同様の構成、機能を有する。したがって、履歴情報管理部410は、上述した(1)の処理〜(2)の処理を主導的に行う役目を果たすことができる。
【0186】
履歴情報表示制御部414は、図12に示す履歴情報送信制御部126と同様に表示履歴情報を生成し、生成した表示履歴情報を表示部110に表示させる。つまり、履歴情報表示制御部414と図12に示す履歴情報送信制御部126とは、自装置が備える表示部に表示履歴情報に応じた画面を表示させるか、外部装置が備える表示部に表示履歴情報に応じた画面を表示させるかという点で異なる。しかしながら、履歴情報表示制御部414と履歴情報送信制御部126との差異は、表示履歴情報の送信先(伝達先)が異なるだけであるので、履歴情報表示制御部414は、上述した(3)の処理と同等の処理を行っているといえる。
【0187】
データ生成部412は、図14に示す表示装置200が備えるデータ生成部212と同様に、操作部108が生成する処理の種別を規定する操作信号に基づいて、送信データ(第1の送信データ/第2の送信データ)に対応する処理データを生成する。そして、データ生成部412は、生成した処理データを履歴情報管理部410へ伝達する。
【0188】
制御部406は、履歴情報管理部410およびデータ生成部412を備えることによって、情報処理システム1000において情報処理装置100と表示装置200とが連携して行っていた処理と同等の処理を行うことができる。
【0189】
上記のように、情報処理装置400は、図16に示す構成によって、上述した(1)の処理〜(3)の処理と同様の処理を実現することができる。したがって、情報処理装置400は、図12に示す情報処理装置100と同様に、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。また、変形例に係る情報処理装置400を有する構成によって、情報処理システム1000と同様にユーザによる情報の獲得を補助することが可能な情報処理システムが実現される。
【0190】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、PCやサーバ(Server)などのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0191】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として表示装置200、200’、…を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、LCDやOLEDディスプレイ、デジタル放送/アナログ放送を受信可能なテレビ受像機、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、WALK MAN(登録商標)などの映像/音楽再生装置、PlayStation Portable(登録商標)などの携帯型ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型PC(Personal Computer)などのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0192】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理端末300、300’、…を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、ICカードや、携帯電話などの携帯型通信装置など、所定周波数の搬送波を用いて通信可能な様々な機器に適用することができる。
【0193】
また、本発明の実施形態の変形例に係る情報処理システムを構成する構成要素として情報処理装置400を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、LCDやOLEDディスプレイ、デジタル放送/アナログ放送を受信可能なテレビ受像機、携帯電話などの携帯型通信装置、WALK MAN(登録商標)などの映像/音楽再生装置、PlayStation Portable(登録商標)などの携帯型ゲーム機、PDAやノート型PC、サーバなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0194】
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置100として機能させるためのプログラムによって、情報処理端末固有の端末識別情報を含む送信データに基づいて、履歴情報の選択的な記録と履歴情報に基づく表示履歴情報の選択的な送信とを行い、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0195】
また、コンピュータを、本発明の実施形態の変形例に係る情報処理装置400として機能させるためのプログラムによって、情報処理装置100と同様に、ユーザによる情報の獲得を補助することができる。
【0196】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0197】
例えば、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置100、400として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
【0198】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0199】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る表示装置が表示画面に表示させる処理選択画面の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報処理装置が記憶するユーザDBの一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る情報処理装置が生成する表示履歴情報の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る履歴情報に基づく情報が表示画面に表示される他の例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第1の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第2の例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る情報処理装置における処理の一例を示す流れ図である。
【図9】本発明の実施形態に係る表示装置における処理の一例を示す流れ図である。
【図10】本発明の実施形態に係る表示装置における処理の他の例を示す流れ図である。
【図11】本発明の実施形態に係る表示装置に表示される購入画面の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る表示装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態の変形例に係る情報処理装置の構成の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態の変形例に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0200】
100、400 情報処理装置
102 通信部
104 記憶部
106、206、406 制御部
120 処理判定部
122 データ解析部
124 履歴情報記録部
126 履歴情報送信制御部
200 表示装置
202、402 第1通信部
204、404 第2通信部
212、412 データ生成部
300 情報処理端末
410 履歴情報管理部
414 履歴情報表示制御部
1000 情報処理システム



【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置と通信する通信部と;
前記通信部が受信した前記表示装置から送信される、前記情報処理端末の前記端末識別情報を含む送信データに基づいて、前記表示装置が要求する処理の種別を判定する処理判定部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記送信データを選択的に解析するデータ解析部と;
前記データ解析部の解析結果を、前記情報処理端末と前記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として前記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記表示装置へ選択的に送信させる履歴情報送信制御部と;
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記処理判定部は、履歴として登録する登録データが前記送信データに含まれる場合には、登録データに基づく情報を前記履歴情報として記録する第1の処理が要求されていることを示す第1の判定結果を出力し、
前記履歴情報の取得を要求する履歴情報取得要求が前記送信データに含まれている場合には、前記送信データに含まれる前記端末識別情報に対応する前記表示履歴情報を送信する第2の処理が要求されていることを示す第2の判定結果を出力する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記端末識別情報ごとに前記履歴情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記履歴情報送信制御部は、前記第2の判定結果と前記送信データに含まれる前記端末識別情報とに基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報を前記記憶部から抽出し、抽出された履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記通信部に送信させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記データ解析部は、前記第1の判定結果に基づいて、前記登録データを解析する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
表示画面に情報を表示可能な表示部と;
固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信を行う通信部と;
処理の種別を規定する操作信号を生成する操作部と;
前記操作信号に基づいて、前記情報処理端末の前記端末識別情報を含み前記操作信号が規定する処理に応じた処理データを生成するデータ生成部と;
前記処理データに基づいて処理の種別を判定する処理判定部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記処理データを選択的に解析するデータ解析部と;
前記データ解析部の解析結果を、前記情報処理端末との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として前記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記表示部に表示させる履歴情報表示制御部と;
を備える、情報処理装置。
【請求項6】
固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置から送信される、前記情報処理端末の前記端末識別情報を含む送信データに基づいて、前記表示装置が要求する処理の種別を判定するステップと;
前記判定するステップにおける判定結果に基づいて、前記送信データを選択的に解析するステップと;
前記解析するステップにおける解析結果を、前記情報処理端末と前記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として前記端末識別情報ごとに記録するステップと;
前記判定するステップにおける判定結果に基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記表示装置へ選択的に送信させるステップと;
を有する、情報処理方法。
【請求項7】
固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた非接触通信が可能な表示装置から送信される、前記情報処理端末の前記端末識別情報を含む送信データに基づいて、前記表示装置が要求する処理の種別を判定するステップ;
前記判定するステップにおける判定結果に基づいて、前記送信データを選択的に解析するステップ;
前記解析するステップにおける解析結果を、前記情報処理端末と前記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として前記端末識別情報ごとに記録するステップ;
前記判定するステップにおける判定結果に基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記表示装置へ選択的に送信させるステップ;
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
固有の端末識別情報を記憶する情報処理端末と所定周波数の搬送波を用いた第1の通信路にて通信可能な表示装置と、前記第1の通信路とは異なる第2の通信路にて前記表示装置と通信可能な情報処理装置とを有し、
前記表示装置は、
表示画面に情報を表示可能な表示部と;
前記搬送波を用いた前記第1の通信路にて前記情報処理端末と通信する第1通信部と;
前記第2の通信路にて前記情報処理装置と通信する第2通信部と;
処理の種別を規定する操作信号を生成する操作部と;
前記操作信号に基づいて、前記情報処理端末の前記端末識別情報を含み前記操作信号が規定する処理に応じた送信データを生成するデータ生成部と;
を備え、
前記情報処理装置は、
前記第2の通信路にて前記表示装置と通信する通信部と;
前記通信部が受信した前記表示装置から送信される前記送信データに基づいて、前記表示装置が要求する処理の種別を判定する処理判定部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記送信データを選択的に解析するデータ解析部と;
前記データ解析部の解析結果を、前記情報処理端末と前記表示装置との非接触通信に応じて登録される情報の履歴を表す履歴情報として前記端末識別情報ごとに記録する履歴情報記録部と;
前記処理判定部の判定結果に基づいて、前記端末識別情報に対応する履歴情報に基づく情報を表示させる表示履歴情報を前記表示装置へ選択的に送信させる履歴情報送信制御部と;
を備える、情報処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−165035(P2010−165035A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4892(P2009−4892)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MEMORY STICK
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】