説明

情報処理装置および情報処理方法

【課題】ジョブが中断した場合に、データのセキュリティを保証しつつユーザの利便性を向上させることが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】USBデバイスの装着が有ったかどうかを判断する(ステップS10)。USBデバイス装着情報をジョブ制御部に通知する(ステップS11)。USBデバイス装着情報の通知を受けて、USBデバイス管理部にアクセスする(ステップS12)。ジョブ制御部は、USBデバイス管理部のメモリにジョブ中断情報が有るかどうかを判断する(ステップS13)。USBデバイス管理部のメモリにジョブ中断情報が有る場合には、ジョブ中断があった場合であるため、次に、USBデバイスの装着が再装着であるかどうかを判断する(ステップS14)。再装着であると判断される場合には、ジョブ制御部は、ジョブ中断情報に基づいて、ジョブ再実行処理を実行する(ステップS15)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は情報処理装置および情報処理方法に関し、特に、USB(Universal Serial Bus)デバイスを装着することが可能なUSBコネクタを備えた情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、USBメモリの普及により、ユーザがUSBメモリに文書データ等を保存し常時持ち歩くケースが増えている。
【0003】
このような場合に対応するために近年USBメモリに格納された文書を印刷するため、あるいはスキャンした文書をUSBメモリに格納するためにUSBメモリをMFP(Multi Function Peripheral)に接続することが必要になってきている。
【0004】
一方で、データのセキュリティを確保する観点から、認証情報等のデータをUSBメモリに保持させてデータが一致した場合に当該USBメモリの使用を許可する方式等が種々提案されている(特許文献1〜特許文献3)。
【0005】
しかしながら、認証情報等のデータをUSBメモリに格納することによって使用許可の可否を判断することは、複雑なシステムとなってしまう可能性があり利便性に欠けるという問題がある。
【特許文献1】特開2006−229854号公報
【特許文献2】特開2006−302257号公報
【特許文献3】特開2001−319195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
また、データのセキュリティに関連して、ジョブが中断した場合のデータの取り扱いも重要な課題である。
【0007】
例えば、USBメモリのジョブ実行中にUSBメモリを抜くことにより、ジョブが中断されるが、当該場合に、中断したジョブに関する情報を削除することによりセキュリティを向上させることが可能であるが、ユーザが中断したジョブの継続を望む場合であってもジョブの継続処理を実行することはできず、最初から操作をやり直す必要が生じ、ユーザの利便性に欠けるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ジョブが中断した場合に、データのセキュリティを保証しつつユーザの利便性を向上させることが可能な情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、着脱式装置を装着可能な着脱部と、着脱部に装着された着脱式装置の装着状態を管理するためのデバイス管理部と、着脱部に装着された着脱式装置に対してジョブを実行する制御部と、記憶部とを含む。デバイス管理部は、着脱部に装着されている着脱式装置が抜き取られた状態であることを検知した場合には、制御部に抜き取り情報を通知する。制御部は、デバイス管理部からの抜き取り情報の通知に応答して、着脱部に装着された着脱式装置に対してジョブ実行中の場合には、ジョブを中断して、中断したジョブに関する情報を記憶部に格納する。デバイス管理部は、着脱部に再び着脱式装置が装着された状態であることを検知した場合には、制御部に装着情報を通知する。制御部は、デバイス管理部からの装着情報の通知に応答して、着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致すると判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を参照して、中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行する。
【0010】
好ましくは、ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに含む。制御部は、デバイス管理部からの抜き取り情報の通知に応答して、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する。
【0011】
好ましくは、個人認証処理を実行する認証部をさらに含む。制御部は、認証部において所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除する。
【0012】
特に、ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに含む。制御部は、認証部において所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するとともに、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する。
【0013】
好ましくは、制御部は、デバイス管理部からの装着情報の通知に応答して、着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致しないと判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除する。
【0014】
特に、ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに含む。制御部は、デバイス管理部からの装着情報の通知に応答して、着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致しないと判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するとともに、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する。
【0015】
本発明に係る情報処理方法は、着脱式装置の装着状態を管理するステップと、装着された着脱式装置に対してジョブを実行するステップとを含む。管理するステップは、着脱式装置が抜き取られた状態であることを検知した場合には、抜き取り情報を通知するステップと、再び着脱式装置が装着された状態であることを検知した場合には、装着情報を通知するステップとを含む。ジョブを実行するステップは、抜き取り情報の通知に応答して、装着された着脱式装置に対してジョブ実行中の場合には、ジョブを中断するステップと、中断したジョブに関する情報を記憶部に格納するステップと、装着情報の通知に応答して、抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断するステップと、判断するステップにおいて、一致すると判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を参照するステップと、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行するステップとを含む。
【0016】
好ましくは、ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップと、抜き取り情報の通知に応答して、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップとをさらに含む。
【0017】
好ましくは、個人認証処理を実行するステップと、所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するステップとをさらに含む。
【0018】
特に、ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップをさらに含む。削除するステップは、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップを含む。
【0019】
好ましくは、装着情報の通知に応答して、抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断するステップと、判断するステップにおいて、一致しないと判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するステップとをさらに含む。
【0020】
特に、ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップを含む。削除するステップは、画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップをさらに含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る情報処理装置および情報処理方法は、着脱部に装着された着脱式装置に対してジョブ実行中の場合には、ジョブを中断して、中断したジョブに関する情報を記憶部に格納する。そして、着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致すると判断した場合には、記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を参照して、中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行する。
【0022】
したがって、再び装着された着脱式装置が一致する場合に限り、中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行することが可能で有るため、データのセキュリティを保証しつつ、かつ、ユーザの利便性を向上することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0024】
(MFPの全体構成)
図1は、本発明の実施形態に従う情報処理装置としてのMFPを示す斜視図である。
【0025】
図1を参照して、本発明の実施の形態に従うMFP1は、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファックス機能等を有するデジタル複合機である。
【0026】
MFP1は、複数(この実施形態では6個)のUSB規格の外部機器を着脱可能な接続手段としての差込口20〜25を有しており、この差込口20〜25にUSBインターフェイスを有する外部機器、例えば外部記憶装置であるUSBメモリあるいはUSBHDD等のUSBデバイスを接続することにより、外部機器とMFP1の間で、双方のデータ送受信が可能となっている。以下、差込口20〜25をUSB差込口あるいはUSBコネクタともいう。なお、本例においては、一例としてUSBインターフェイスが採用されている例について説明し、USBメモリあるいはUSBHDDを差込口に接続する場合について説明するが、インターフェイスはUSBに限らず、CFカード等の他の外部記憶装置を接続する場合についても同様に適用可能である。
【0027】
MFP1は、操作パネル部10を備えており、この操作パネル部10は、複数のキー11aと、当該キー11aに対するユーザの操作による各種の指示や、文字、数字などのデータの入力を受付ける操作部11と、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報などの表示を行なう液晶等からなる操作ディスプレイ12とを有している。
【0028】
また、MFP1は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナ部13と、画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部14とを備えている。
【0029】
またMFP1の本体上面には、原稿をスキャナ部13に送るフィーダ部17が、下部にはプリンタ部14に記録シートを供給する給紙部18が、中央部にはプリンタ部14によって画像を印刷された記録シートが排出されるトレイ19がそれぞれ配備されている。
【0030】
さらにMFP1の本体の内部には、外部機器と画像データ等の送受信を実行する通信部16および本体を制御するための各部で用いられる制御プログラム、画像データ等必要なデータを記憶する記憶部26などが設けられている。なお、図示しないが、通信部16は、外部機器との間で各種画像データ等の送受信が可能なようにネットワークインターフェイスを介してネットワークと接続されているものとする。
【0031】
操作ディスプレイ12は、各種モードの表示やその他の表示を行い、表示内容等に従って各種設定等を実行する。また、操作部11は、ユーザによる種々の入力に用いられるものである。これらがユーザインターフェイスの要部として機能する。
【0032】
スキャナ部13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読取って画像データを取得する。取得された画像データ(濃度データ)は、後述する画像制御部においてデジタルデータに変換され、周知の各種画像処理を施された後、メモリ内に一旦格納され、プリンタ部14あるいはUSBデバイス等に送られ、画像の印刷やデータの保存に供される。
【0033】
プリンタ部14は、スキャナ部13により取得された画像データ、またはUSBデバイス等に格納されている画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するものである。
【0034】
通信部16は、公衆電話回線を介してファクシミリデータの送受信を行なう他、LAN、インターネットなどのネットワークを介して、当該ネットワークに接続される外部機器との間で電子メール等を用いてデータの送受信を実行する。これにより、MFP1は、通常のファクシミリ通信を行なうファクシミリ装置としての機能のみならず、電子メールの送受信端末としての機能も有する。したがって、電子メールの添付ファイルとして、各種画像データを送受信することも可能である。なお、MFP1が行なうネットワークを介する通信は有線でも無線でも良い。
【0035】
図2は、本発明の実施の形態に従う情報処理装置であるMFP1の機能ブロック図である。
【0036】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従うMFP1は、紙媒体等の資料を電子データに変換するスキャナ部13と、例えばハードディスク(HDD)で構成される記憶部26と、印刷処理を実行するプリンタ部14と、各々USBデバイスを装着するためのUSBコネクタ20〜25と、USBコネクタ20〜25とUSBデバイスとの接続制御を実行するUSBデバイス接続部5と、操作ディスプレイを含む操作パネル部10と、MFP全体を制御するためのコントロール部30とを備える。
【0037】
USBデバイス接続部5は、USBデバイスがUSBコネクタ20〜25に装着された場合には当該装着を検知して、装着された機器に関する装着検知情報をUSBデバイス管理部65に出力する。また、USBデバイス接続部5は、USBデバイスがUSBコネクタ20〜25から抜き取られた場合には抜き取りを検知して抜き取られた機器に関する非装着検知情報をUSBデバイス管理部65に出力する。
【0038】
コントロール部30は、ジョブ制御部50からの指示に応答して、スキャナ部13を制御するためのスキャナ制御部35と、画像処理を実行する画像制御部40と、プリンタ部14を制御するプリンタ制御部45と、USBデバイス接続部5を介してUSBデバイスに対するアクセスを実行するUSB制御部60と、USBデバイスの装着状態等を管理するUSBデバイス管理部65と、画像データに対してフォーマット変換する画像変換部55と、操作パネル部10に表示する表示内容を制御するとともに操作パネル部10からの操作入力に対する指示をジョブ制御部50に出力するパネル制御部70と、MFP1のジョブを制御するジョブ制御部50と、ログイン/ログアウト管理部27とを含む。なお、コントロール部30の各部の機能を実行するための制御プログラム等は、記憶部26に格納されており、記憶部26に格納されている制御プログラムを読み出すことにより所定の機能が実行される。
【0039】
画像制御部40は、スキャナ制御部35を介してスキャナ部13でスキャニング処理された電子データである画像データの入力を受けて、画像処理後、内部のメモリ42に一旦格納して、ジョブ制御部50の指示に応じて、プリンタ制御部45に出力するあるいは画像変換部55に出力する。また、画像制御部40は、ジョブ制御部50の指示に応じて画像変換部55から入力された画像データを内部のメモリ42に一旦格納してプリンタ制御部45に出力する。
【0040】
プリンタ制御部45は、画像制御部40からの画像データの入力を受けてプリンタ部14に対して印刷指示する。プリンタ部14は、プリンタ制御部45により印刷指示された画像データについての印刷処理を実行する。
【0041】
画像変換部55は、ジョブ制御部50からの指示に応答して、画像制御部40から入力された画像データを所定のフォーマットに変換してUSB制御部60に出力する。あるいはUSB制御部60を介して入力されるUSBデバイスからの画像データを所定のフォーマットに変換して画像制御部40に出力する。
【0042】
USB制御部60は、ジョブ制御部50からの指示に応答して、画像変換部55からフォーマット変換された画像データをUSBデバイス接続部5により接続制御されたUSBコネクタを介してUSBデバイス(例えばUSBメモリ)に対して出力し、当該USBデバイス(例えばUSBメモリ)に対してデータ書込処理を実行する。また、USB制御部60は、ジョブ制御部50からの指示に応答して、USBデバイス接続部5により接続制御されたUSBコネクタを介してUSBデバイス(例えばUSBメモリ)から画像データのデータ読出処理を実行する。
【0043】
USBデバイス管理部65は、USBデバイス接続部5から装着されたUSBデバイス(機器)に関する装着検知情報を受けて、USBデバイスの種別および装着状態ならびに装着時間をUSBデバイス管理テーブル67に格納する。また、USBデバイス管理部65は、USBデバイス接続部5から抜き取られたUSBデバイス(機器)に関する非装着検知情報を受けて後述する所定の処理を実行する。また、USBデバイス管理部65は、内部にメモリ69を有し、メモリ69には、後述するが中断されたジョブに関する情報が格納される。なお、一例として当該メモリ69は、USBデバイス管理部65内に設けられている場合について説明するが、特にUSBデバイス管理部65の外部に設けられても良く、その配置については特に限定されない。
【0044】
パネル制御部70は、操作パネル部10における操作ディスプレイに対して、表示する表示内容を出力するとともに操作パネル部10からの操作入力に対する指示をジョブ制御部50に対して出力する。
【0045】
ジョブ制御部50は、パネル制御部70を介する操作パネル部10からの操作入力に対する指示に従ってMFP1が有する種々の機能(ジョブ)を実行するために各制御部等に対して動作指示を出力する。
【0046】
また、ログイン/ログアウト管理部27は、パネル制御部70を介する操作パネル部10の操作入力に従ってユーザ認証処理を実行する(ログイン)。ユーザ認証処理が実行され、認証処理が成功するとログイン中すなわちユーザ認証処理状態となる。そして、所定の操作によりユーザ認証処理状態が終了する(ログアウト)。当該ユーザ認証処理状態終了時に、ログイン/ログアウト管理部27は、パネル制御部70を介してジョブ制御部50にログアウトに設定された旨の情報を出力するものとする。また、ログイン/ログアウト管理部27は、ログイン後、操作パネル部10におけるユーザの無操作状態が一定期間続くことを検知した場合には自動ログアウトを実行するものとする。
【0047】
図3は、本発明の実施の形態に従うMFP1における操作パネル部10の構成を説明する図である。
【0048】
図3を参照して、スタートキー201は、コピー/スキャン等の動作を開始させるために用いられる。テンキー202は、コピー枚数等の数値を入力するために用いられる。クリアキー203は、入力された数値のクリア、および蓄積された画像記憶部の画像データを破棄するために用いられる。
【0049】
ストップキー204は、コピー/スキャン動作の停止を指示するために用いられる。パネルリセットキー205は、設定されているモードおよびジョブを破棄するために用いられる。また、USBデバイスに対するデータ書込処理あるいはデータ印刷中にストップキー204を押下した場合には、当該USBデバイスに対するデータ書込動作あるいはデータ印刷動作が停止されるものとする。
【0050】
また、操作ディスプレイ12は、各種モードの表示やその他の表示を行い、表面にはタッチパネル206が取り付けられている。
【0051】
このタッチパネル206によって、ユーザは操作ディスプレイ12内の表示内容に従った各種設定を行うことができる。例えば、操作ディスプレイ12にユーザの識別情報であるユーザIDの設定画面が表示された場合には、ユーザは操作部11の各種キーや操作ディスプレイ12に表示されたタッチボタン等を用いてユーザID等を設定する。そして、MFP1を操作する際には、ログイン/ログアウトボタン212を押下することにより、例えばログイン画面が表示され、登録されたユーザID等を入力することにより上述したログイン/ログアウト管理部27においてユーザ認証処理が実行される(ログイン)。一方、ログイン状態(ユーザ認証処理状態)において、再度ログイン/ログアウトボタン212を押下することにより、ログアウト画面が表示され、例えばログアウトの実行を入力することにより上述したログイン/ログアウト管理部27においてユーザ認証処理状態が終了する(ログアウト)。一例として、設定されたユーザID等はログイン/ログアウト管理部27において登録されているものとする。
【0052】
また、タッチパネル206における設定画面領域207には、通常は、コピー動作やスキャン動作を実行する際に行う基本的/応用的な設定のためのボタンが配置されている。各ボタンを押下すると、その詳細設定を行うための階層画面が表示される。
【0053】
タッチパネル206のジョブ情報画面領域208は、その時点でMFP1に投入されているジョブ情報が表示される。表示は、実行されるべきジョブの順序で並んでいる。特定のジョブに対して消去や変更等の操作を行う場合は、ジョブ操作ボタン209を選択した後、操作対象となるジョブ番号ボタンを押下する。それらの操作によってジョブ操作画面が表示され、特定のジョブに対する操作が可能となる。
【0054】
コピー(Copy)キー210、およびスキャン(Scan)キー211はMFP1をコピー/スキャナの何れのモードで動作させるかを設定するための選択キーである。
【0055】
コピーキー210を押下した場合、MFP1はコピー機として使用可能となる。この状態では、スキャナ動作を実行することはできない。
【0056】
この時、タッチパネル206の設定画面領域207には、コピー動作に対する各種設定を行うための表示が行われる。諸設定を終了後、原稿をセットしてスタートキー201を押下することにより、コピー動作が開始される。
【0057】
また、スキャンキー211を押下した場合、MFP1はスキャナとなる。この状態では、コピー動作を実行することはできない。
【0058】
この時、タッチパネル206の設定画面領域207には、スキャン動作に対する各種設定を行うための表示が行われる。諸設定を終了後、原稿をセットしてスタートキー201を押下することにより、スキャン動作が開始される。
【0059】
なお、コピーキー210とスキャンキー211は排他的動作となり、一方を選択すると自動的に他方は非選択状態となる。
【0060】
図4は、USBデバイス管理テーブルを説明する図である。
図4を参照して、ここでは、USBデバイス管理部65がUSBデバイス接続部5からのUSBデバイスに関する装着検知情報を受けて、デバイスの機器情報、装着状態、装着時間等の情報をUSBデバイス管理テーブル67に格納した場合の一例図が示されている。
【0061】
具体的には、一例として、USBコネクタ20〜25にそれぞれ対応してコネクタ番号CN1〜CN6が設けられ、各コネクタ番号に対応してUSBデバイスの機器情報、装着状態、装着時間が格納されている。一例として、コネクタ番号CN1のUSBコネクタ20にはUSBメモリが装着されていて、装着時間は「8:50」である場合が示されている。
【0062】
なお、ここでは、単にUSBデバイスの種別としてUSBメモリであることが示されているが、USBメモリであるとともに他のUSBメモリと区別可能な情報例えばシリアル番号等の情報も格納されているものとする。
【0063】
一方、ここでは、コネクタ番号CN2のUSBコネクタ21には何も装着されていない、すなわち、非装着である場合が示されている。また、別の例として、コネクタ番号CN5,CN6のUSBコネクタ24,25にはそれぞれUSBメモリが装着されていて、装着時間は「7:00」,「8:00」である場合がそれぞれ示されている。
【0064】
図5は、本発明の実施の形態に従うUSBデバイスを抜き取った場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【0065】
図5を参照して、まず、USBデバイスの抜き取りが有ったかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、USBコネクタに装着されていたUSBデバイスを抜き取った場合に、USBデバイス接続部5から出力される非装着検知情報をUSBデバイス管理部65が受けたかどうかを判断する。
【0066】
ステップS1において、USBデバイス管理部65は、USBデバイス接続部5から出力された非装着検知情報を受けた場合には、USBデバイス抜き取り情報をジョブ制御部50に通知する(ステップS2)。
【0067】
そして、ジョブ制御部50は、USBデバイス抜き取り情報の通知を受けて、現在、ジョブ実行中であるかどうかを判断する(ステップS3)。ジョブ制御部50は、USBデバイス抜き取り情報を受けた対応するUSBメモリに対するデータ書込処理あるいはデータ読出処理の実行中であればジョブ実行中であると判断する。
【0068】
そして、ステップS3において、現在、ジョブ実行中ではないと判断される場合には、通常のUSBデバイスのUSBコネクタからの抜き取りであるため次にステップS7に進む。
【0069】
一方、ステップS3において、現在、ジョブ実行中であると判断された場合には、ジョブ制御部50は、ジョブを中断する(ステップS3#)。
【0070】
そして、次に、ジョブ制御部50は、ジョブ中断情報を生成する(ステップS4)。
ジョブ中断情報は、USBデバイスの機器情報と、ジョブ情報と、ジョブ実行情報とで構成される。
【0071】
USBデバイスの機器情報は、上述したようにUSBデバイスの機器種別に加えて、他のUSBメモリと区別可能な情報例えばシリアル番号等の情報も含む。
【0072】
ジョブ情報は、ユーザが指定したモード(ジョブタイプ、用紙種類、用紙サイズ、プリント部数、解像度、色、ファイルフォーマットなど)に関する情報である。
【0073】
ジョブ実行情報は、ジョブの進行状態を指し示すものであり、プリント終了枚数、プリント終了部数、プリント終了ページ数あるいはスキャン終了枚数、スキャン終了部数、スキャン終了ページ数に関する部数である。
【0074】
そして、ジョブ制御部50は、当該ジョブ中断情報をUSBデバイス管理部65のメモリ69に格納する(ステップS5)。
【0075】
そして、次に、ジョブ制御部50は、画像制御部40に対して残画像データの削除処理を実行するように指示する(ステップS6)。
【0076】
具体的には、ジョブを中断した場合、スキャナ制御部35を介して画像制御部40に一時的に画像データが格納されている可能性がある。あるいは、例えばUSBメモリから画像データが読み出されて、画像変換部55等を介して画像制御部40に出力された画像データが格納されている可能性がある。
【0077】
したがって、ジョブを中断した場合における画像制御部40に含まれているメモリ42に一時的に格納されている画像データを削除する。
【0078】
そして、次に、USBデバイス管理部65は、USBデバイス管理テーブル67に格納されている対応するUSBメモリに関する情報を削除する(ステップS7)。
【0079】
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、ステップS7の処理は、特にこのタイミングに限られず、例えば、ステップS1の後すなわち、USBデバイスの抜き取りが有ったと判断された場合に実行することも可能である。
【0080】
当該方式により、ジョブを中断した場合には、メモリ42に一時的に画像データが格納されている場合であっても画像データを削除することができるため画像データの機密性を保持することが可能である。
【0081】
次に、USBコネクタにUSBデバイスの装着があった場合の処理について説明する。
図6は、本発明の実施の形態に従うUSBデバイスの装着があった場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【0082】
図6を参照して、まず、USBデバイスの装着が有ったかどうかを判断する(ステップS10)。具体的には、USBコネクタにUSBデバイスを装着した場合に、USBデバイス接続部5から出力される装着検知情報をUSBデバイス管理部65が受けたかどうかを判断する。
【0083】
ステップS10において、USBデバイス管理部65は、USBデバイス接続部5から出力された装着検知情報を受けた場合には、USBデバイス装着情報をジョブ制御部50に通知する(ステップS11)。
【0084】
そして、ジョブ制御部50は、USBデバイス装着情報の通知を受けて、USBデバイス管理部65にアクセスする(ステップS12)。
【0085】
具体的には、USBデバイス管理部65のメモリ69およびUSBデバイス管理テーブル67を参照する。
【0086】
そして、次に、ジョブ制御部50は、USBデバイス管理部65のメモリ69にジョブ中断情報が有るかどうかを判断する(ステップS13)。
【0087】
ステップS13において、ジョブ中断情報が無い場合には、通常のUSBデバイスの装着であると判断されるため処理を終了する(エンド)。
【0088】
一方、ステップS13において、USBデバイス管理部65のメモリ69にジョブ中断情報が有る場合には、ジョブ中断があった場合であるため、次に、USBデバイスの装着が再装着であるかどうかを判断する(ステップS14)。
【0089】
具体的には、USBデバイス管理テーブル67を参照して、装着されたUSBデバイスの機器情報と、メモリ69に格納されているジョブ中断情報に含まれているUSBデバイスの機器情報とを比較して、同一機器か否かを判断する。例えばシリアル番号等を比較することにより判断する。
【0090】
そして、ステップS14において、同一機器であると判断される場合には、再装着であるとして、ステップS15に進む。一方、ステップS14において、同一機器でないと判断される場合には、再装着ではないとして、ステップS16に進む。
【0091】
ステップS14において、再装着であると判断される場合には、ジョブ制御部50は、ジョブ中断情報に基づいて、ジョブ再実行処理を実行する(ステップS15)。
【0092】
具体的には、上述したようにジョブ中断情報には、USBデバイスの機器情報と、ジョブ情報と、ジョブ実行情報とで構成されている。
【0093】
したがって、ジョブ制御部50は、ジョブ情報に基づいてユーザが指定したモードを判別し、ジョブ実行情報に基づいて、ジョブの進行状態を判断する。例えば、プリントのジョブが中断されて、ユーザが指定したプリントの終了枚数まで達していないのであれば、残りの枚数分プリントする動作が実行される。
【0094】
なお、上述したように図5のフローで説明したようにメモリ42に一時的に格納されていた画像データは削除されているため、例えばUSBメモリに格納されている画像データをプリントするジョブの再実行処理を実行する場合には、再度、USBメモリにアクセスしてデータ読出処理を実行する必要がある。また、別の例として、スキャンした画像データをUSBメモリに対して格納するジョブの再実行処理を実行する場合には、再度、スキャンする原稿を読み込む必要がある。
【0095】
そして、次に、ジョブ中断情報の削除処理を実行する(ステップS17)。具体的には、ジョブ制御部50は、USBデバイス管理部65に対してメモリ69に格納されているジョブ中断情報の削除処理を実行するように指示する(ステップS17)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0096】
一方、ステップS14において、再装着でないと判断された場合には、ジョブ中断情報の削除処理を実行する(ステップS16)。具体的には、ジョブ制御部50は、USBデバイス管理部65に対してメモリ69に格納されているジョブ中断情報の削除処理を実行するように指示する(ステップS17)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0097】
当該方式により、ジョブが中断された場合に、USBデバイスが再装着されたと判断された場合には、ジョブの再実行処理を実行することが可能である。したがって、ユーザは再度、モード(ジョブタイプ、用紙種類、用紙サイズ、プリント部数、解像度、色、ファイルフォーマットなど)等を指定する煩雑な操作をすることなくジョブを継続することが可能であるためユーザの利便性が向上する。
【0098】
また、ジョブが中断された場合に、別のUSBデバイスが装着されたと判断された場合には、ジョブ中断情報を削除することにより、別のUSBデバイスに対して誤ってジョブが実行されることを防止することが可能であり、ユーザの利便性が向上する。
【0099】
図7は、本発明の実施の形態に従うログアウト処理が実行された場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【0100】
図7を参照して、ジョブ制御部50は、ログアウトが実行されたかどうかを判断する(ステップS20)。すなわち、ログイン/ログアウト管理部27において所定の操作が実行されて、ログアウトが実行されたかどうかを判断する。上述したようにユーザ認証処理状態終了時に、ログイン/ログアウト管理部27は、パネル制御部70を介してジョブ制御部50にログアウトに設定された旨の情報を出力する。
【0101】
ステップS20において、ジョブ制御部50は、ログアウトがあったと判断された場合には、次に、USBデバイス管理部65にアクセスする(ステップS21)。
【0102】
そして、USBデバイス管理部65に格納されているメモリ69にジョブ中断情報があるかどうかを判断する(ステップS22)。
【0103】
ステップS22において、USBデバイス管理部65に格納されているメモリ69にジョブ中断情報がある場合には、ジョブ制御部50は、USBデバイス管理部65に対してメモリ69に格納されているジョブ中断情報の削除を実行するように指示する(ステップS23)。そして、処理を終了する(エンド)。
【0104】
一方、ステップS22において、USBデバイス管理部65に格納されているメモリ69にジョブ中断情報が無い場合には、処理を終了する(エンド)。
【0105】
当該方式により、ジョブが中断された場合に、ジョブ中断情報がUSBデバイス管理部65のメモリ69に格納されることになるが、ログアウトが実行されたと判断された場合には、ジョブ中断情報の削除処理を実行することが可能である。したがって、メモリ69にジョブ中断情報が格納されている場合であっても削除することができるため他のユーザがジョブを誤って実行することはなく、データの機密性を保持することが可能である。
【0106】
(実施の形態の変形例)
上記の実施の形態においては、図5のフロー図において、ジョブ制御部50におけるジョブ中断情報の生成とともに、メモリ42に対して残画像データの削除処理を実行するように指示する方式について説明したが、残画像データの削除処理の実行を指示するタイミングを別のタイミングで実行するようにしても良い。
【0107】
図8は、本発明の実施の形態の変形例に従うUSBデバイスの装着があった場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【0108】
図8を参照して、図6のフローと比較して、ステップS16の後に、さらにジョブ制御部50は、画像制御部40に対して残画像データの削除処理を実行するように指示(ステップS19)し、ステップS17の後に、さらにジョブ制御部50は、画像制御部40に対して残画像データの削除処理を実行するように指示(ステップS18)する点が異なる。その他の点については同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。なお、本実施の形態の変形例に従う方式の場合には、図5のフロー図において、ステップS6の処理は実行しないものとする。
【0109】
当該方式により、ステップS15におけるジョブ再実行処理において、メモリ42に一時的に格納されていた画像データは削除されていないため、例えばUSBメモリに格納されている画像データをプリントするジョブの再実行処理を実行する場合には、メモリ42に格納されている画像データを用いてプリントするジョブの再実行処理を実行することが可能である。また、別の例として、スキャンした画像データをUSBメモリに対して格納するジョブの再実行処理を実行する場合には、メモリ42に一時的に格納されている画像データを用いて、USBメモリに対してデータ書込処理を実行するため、再度、原稿をスキャンすることなくジョブの再実行処理が可能である。
【0110】
図9は、本発明の実施の形態の変形例に従うログアウト処理が実行された場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【0111】
図9を参照して、図7のフロー図と比較して、ステップS23の後に、さらにジョブ制御部50は、画像制御部40に対して残画像データの削除処理を実行するように指示(ステップS19)する点が異なる。その他の点については同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0112】
当該方式により、ログアウトが実行されたと判断された場合には、メモリ42に格納されている残画像データの削除処理を実行することが可能である。したがって、画像データの機密性を保持することが可能である。
【0113】
なお、本例においては、残画像データの削除処理は、ジョブ中断情報の削除処理の後に実行する場合について説明したが、特にこの順番に限られず、残画像データの削除処理を先に実行するようにすることも可能である。
【0114】
なお、本例においては、USBコネクタとして6個のコネクタが設けられたMFPについて説明したが特にこれに限られず特に数には限定されない。
【0115】
なお、本発明にかかる情報処理装置はMFPに限定されず、情報処理装置であれば、プリンタやファクシミリ装置等であってもよい。なお、情報処理装置を制御するコントローラについて、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0116】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0117】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0118】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0119】
なお、USBデバイスの一例として本例においてはUSBメモリについて説明したが、特にUSBメモリに限られず、例えばCFカードあるいはSDカード等の他の補助記憶装置についても同様に適用可能である。
【0120】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明の実施形態に従う情報処理装置としてのMFPを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う情報処理装置であるMFP1の機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うMFP1における操作パネル部10の構成を説明する図である。
【図4】USBデバイス管理テーブルを説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うUSBデバイスを抜き取った場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うUSBデバイスの装着があった場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【図7】本発明の実施の形態に従うログアウト処理が実行された場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に従うUSBデバイスの装着があった場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例に従うログアウト処理が実行された場合のコントロール部の処理の流れを説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0122】
1 MFP、5 USBデバイス接続部、10 操作パネル部、13 スキャナ部、14 プリンタ部、20〜25 USBコネクタ、26 記憶部、27 ログイン/ログアウト管理部、30 コントロール部、35 スキャナ制御部、40 画像制御部、42,69 メモリ、45 プリンタ制御部、50 ジョブ制御部、55 画像変換部、60 USB制御部、65 USBデバイス管理部、67 USBデバイス管理テーブル、70 パネル制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱式装置を装着可能な着脱部と、
前記着脱部に装着された着脱式装置の装着状態を管理するためのデバイス管理部と、
前記着脱部に装着された着脱式装置に対してジョブを実行する制御部と、
記憶部とを備え、
前記デバイス管理部は、前記着脱部に装着されている前記着脱式装置が抜き取られた状態であることを検知した場合には、前記制御部に抜き取り情報を通知し、
前記制御部は、前記デバイス管理部からの前記抜き取り情報の通知に応答して、前記着脱部に装着された着脱式装置に対してジョブ実行中の場合には、ジョブを中断して、中断したジョブに関する情報を前記記憶部に格納し、
前記デバイス管理部は、前記着脱部に再び着脱式装置が装着された状態であることを検知した場合には、前記制御部に装着情報を通知し、
前記制御部は、前記デバイス管理部からの前記装着情報の通知に応答して、前記着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致すると判断した場合には、前記記憶部に格納されている前記中断したジョブに関する情報を参照して、前記中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行する、情報処理装置。
【請求項2】
前記ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記デバイス管理部からの前記抜き取り情報の通知に応答して、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
個人認証処理を実行する認証部をさらに備え、
前記制御部は、前記認証部において所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、前記記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記認証部において所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、前記記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するとともに、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記デバイス管理部からの前記装着情報の通知に応答して、前記着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致しないと判断した場合には、前記記憶部に格納されている前記中断したジョブに関する情報を削除する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ジョブ実行中に処理される画像データを一時的に格納するための画像記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記デバイス管理部からの前記装着情報の通知に応答して、前記着脱部から抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断して、一致しないと判断した場合には、前記記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するとともに、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除する、請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
着脱式装置の装着状態を管理するステップと、
装着された着脱式装置に対してジョブを実行するステップとを備え、
前記管理するステップは、
前記着脱式装置が抜き取られた状態であることを検知した場合には、抜き取り情報を通知するステップと、
再び着脱式装置が装着された状態であることを検知した場合には、装着情報を通知するステップとを含み、
前記ジョブを実行するステップは、
前記抜き取り情報の通知に応答して、前記装着された着脱式装置に対してジョブ実行中の場合には、ジョブを中断するステップと、
中断したジョブに関する情報を記憶部に格納するステップと、
前記装着情報の通知に応答して、抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおいて、一致すると判断した場合には、前記記憶部に格納されている前記中断したジョブに関する情報を参照するステップと、
前記記憶部に格納されている前記中断したジョブに関する情報に基づいて、中断したジョブを継続実行するステップとを含む、情報処理方法。
【請求項8】
ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップと、
前記抜き取り情報の通知に応答して、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップとをさらに備える、請求項7記載の情報処理方法。
【請求項9】
個人認証処理を実行するステップと、
所定条件に従って個人認証処理状態が終了した場合に、前記記憶部に格納されている中断したジョブに関する情報を削除するステップとをさらに備える、請求項7記載の情報処理方法。
【請求項10】
ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップをさらに備え、
前記削除するステップは、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップを含む、請求項9記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記装着情報の通知に応答して、抜き取られた着脱式装置と再び装着された着脱式装置とが一致するか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおいて、一致しないと判断した場合には、前記記憶部に格納されている前記中断したジョブに関する情報を削除するステップとをさらに備える、請求項7記載の情報処理方法。
【請求項12】
ジョブ実行中に処理される画像データを画像記憶部に一時的に格納するステップを備え、
前記削除するステップは、前記画像記憶部に一時的に格納された画像データを削除するステップをさらに含む、請求項11記載の情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−296527(P2009−296527A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150645(P2008−150645)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】