説明

情報処理装置,制御方法および制御装置

【課題】電力供給部自体で異常を検出することができない場合においても、制御部および電力供給部を含むシステムを停止することなく異常が発生した電力供給部を特定する。
【解決手段】制御部をそなえた情報処理装置において、制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と予備電力供給部とをそなえ、制御部が、複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部451,461によって異常が検出された場合、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部451,463をそなえ、制御部がそなえる電力制御部462は、異常が検出された場合、複数の電力供給部からの電力供給を停止して予備電力供給部からの電力供給を開始し、異常箇所切離し部464によって異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、予備電力供給部からの電力供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、情報処理装置,制御方法および制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
RAID(Redudant Array of Independent Disks)装置において、CM(Controller Module)に電力を供給するPSU(Power Supply Unit)を複数そなえることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−39578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらのPSUが並列冗長運転される場合、複数のPSUからの出力はBP(Back Plane)を介することで、1つの入力としてCMに供給される。
また、PSUの出力に異常が発生した場合、通常、PSU自体が出力異常を検出し、出力停止や異常通知を行なう。
しかしながら、PSUの内部制御回路や内部電源が故障した場合には、PSU自体で異常を検出し、出力を停止することができなくなる場合がある。
【0005】
ここで、PSUの出力電圧が所望の電圧よりも上昇してしまう異常である過電圧異常時には、BPを介してCMに供給される電圧が上昇するため、CMにおいて過電圧異常を検出することが可能である。しかし、PSU自体で異常を検出することができない場合、PSU自体から異常通知は行なわれないため、CMは、複数のPSUのうち、どのPSUが過電圧異常となっているのか判断することができない。
【0006】
また、PSUの出力電圧が所望の電圧よりも低下してしまう異常である低電圧異常時には、複数のPSUのうち1のPSUが正常に動作していれば、BPを介してCMに供給される電圧は変化しないため、CMは、低電圧異常の発生を検出することはできない。加えて、PSU自体で異常を検出することができない場合、PSU自体から異常通知は行なわれないため、CMは、低電圧異常の発生を検出することはできない。
【0007】
さらに、正常に動作していたPSUが停電などにより出力停止した場合には、BPを介してCMに入力される電圧が低電圧となるため、CM側では、複数のPSU全てに異常が発生したようにみえる。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、PSU自体で異常を検出することができない場合においても、CMおよびPSUを含むシステムを停止することなく異常が発生したPSUを特定することである。
【0008】
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため、本情報処理装置は、制御部をそなえた情報処理装置において、前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部と、をそなえ、前記制御部が、前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、前記電力制御部は、前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止する。
【0010】
また、本制御方法は、制御部と、前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部とをそなえた情報処理装置における制御方法であって、前記複数の電力供給部に発生した異常を検出し、異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定し、前記異常となった電力供給部を切り離し、前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して前記予備電力供給部からの電力供給を停止する。
【0011】
さらに、本制御装置は、複数の電力供給部から電力供給を受ける制御装置において、当該制御装置に対して電力を供給する予備電力供給部と、前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、前記電力制御部は、前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止する。
【発明の効果】
【0012】
開示の情報処理装置,制御方法および制御装置によれば、PSU自体で異常を検出することができない場合においても、CMおよびPSUを含むシステムを停止することなく異常が発生したPSUを特定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態の一例にかかるシステムの構成を示す図である。
【図2】実施形態の一例にかかるPSUの構成を示す図である。
【図3】実施形態の一例にかかるI2Cを介したPSUとCMとの構成を示す図である。
【図4】実施形態の一例にかかるRAID装置を示す図である。
【図5】実施形態の一例としてのバッテリー付きホットスワップ回路の構成を示す図である。
【図6】実施形態の一例としてのEXPおよびPLDの機能構成を示す図である。
【図7】実施形態の一例としてのシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】実施形態の一例としてのシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本情報処理装置,制御方法および制御装置に係る実施の形態を説明する。
〔A〕実施形態の説明
図1は実施例の一例にかかるシステム1の構成を模式的に示す図である。
図1に示すシステム(情報処理装置)1は、PSU2−1,2−2,BP3およびCM4−1,4−2をそなえている。また、PSU2−1,2−2から出力された電力はBP3を介してCM4−1,4−2に供給される。
【0015】
以下、PSUを示す符号としては、複数のPSUのうち1つを特定する必要があるときには符号2−1,2−2を用いるが、任意のPSUを指すときには符号2を用いる。
また、CMを示す符号としては、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには符号4−1,4−2を用いるが、任意のCMを指すときには符号4を用いる。
なお、CM4−1とCM4−2とは略同様の構成を有するため、図1においては、便宜上CM4−2の構成の図示を省略している。
【0016】
PSU2は、例えば、CM4−1,4−2等の各種の装置に電力を供給する。PSU2は、例えば、常駐電源として3.3VをCM4−1,4−2にそれぞれ供給するとともに、12VをCM4−1,4−2にそれぞれ供給している。すなわち、PSU2は、制御部に対して電量を供給する電力供給部の一例として機能する。
PSU2は、図2に示すように、例えば、AC/DC変換回路21,DC/DC変換回路22,23,制御/監視回路24,レジスタ25およびダイオード26,27をそなえている。
【0017】
AC/DC変換回路21は、図示しないヒューズや突入電流防止回路等の保護回路を介して図示しない外部のAC電源と接続されるとともに、DC/DC変換回路22,23と接続されている。また、DC/DC変換回路22は、逆電流阻止用のダイオード26のアノード側と接続されている。さらに、DC/DC変換回路23は、逆電流阻止用のダイオード27のアノード側と接続されている。また、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22,23と接続されている。
【0018】
AC/DC変換回路21は、図示しない外部からのAC(Alternative Current)電力をDC(Direct Current)電力へ変換する。なお、変換されたDC電力は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23のそれぞれに入力される。
DC/DC変換回路22は、AC/DC変換回路21からの出力を所望の電圧に変換する回路である。本実施形態の一例では、DC/DC変換回路22は、AC/DC変換回路21の出力を3.3Vに変換しBP3に対して出力する。また、DC/DC変換回路22は、変換後の信号を他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路22に対してLoadバランス信号として出力する。また、DC/DC変換回路22には、他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路22からのLoadバランス信号が入力される。ここで、DC/DC変換回路22は、自身の出力と他のPSUがそなえるDC/DC変換回路22の出力(Loadバランス信号)とに基づいて、PSU2−1,2−2がそれぞれそなえるDC/DC変換回路22の出力電流や出力電圧が等しくなるようにフィードバック制御を行なう。DC/DC変換回路22は、例えば、DC/DC変換回路22自身の出力と他のPSUがそなえるDC/DC変換回路22の出力(Loadバランス信号)との差に応じた信号を生成する図示しない増幅器の出力に基づいて、フィードバック制御を行なう。
【0019】
DC/DC変換回路23は、AC/DC変換回路21からの出力を所望の電圧に変換する回路である。本実施形態の一例では、DC/DC変換回路23は、AC/DC変換回路21の出力を12Vに変換し出力する。また、DC/DC変換回路23は、変換後の信号を他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路23に対してLoadバランス信号として出力する。また、DC/DC変換回路23には、他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路23からのLoadバランス信号が入力される。ここで、DC/DC変換回路23は、自身の出力と、他のPSUがそなえるDC/DC変換回路23の出力(Loadバランス信号)とに基づいて、DC/DC変換回路23の出力する電流や電圧が等しくなるようにフィードバック制御を行なう。DC/DC変換回路23は、例えば、DC/DC変換回路23自身の出力と他のPSUがそなえるDC/DC変換回路23の出力(Loadバランス信号)との差に応じた信号を生成する図示しない増幅器の出力に基づいて、フィードバック制御を行なう。
【0020】
制御/監視回路24は、例えば、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力を監視する。例えば、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧や電流を監視し、自身がそなえるレジスタ25に、この電圧や電流の値を記憶する。制御/監視回路24は、電圧や電流等を監視することで、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の種々の異常を検出する。さらに、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23のON/OFF制御を行なう。
【0021】
また、例えば、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の出力が所望の電圧より高くなってしまう過電圧異常を検出した場合には、過電圧異常となっているDC/DC変換回路をOFFにする。また、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の出力が所望の電圧より低くなってしまう低電圧異常を検出した場合にも異常となっているDC/DC変換回路をOFFにする。さらに、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の出力電流が所望の電流より多くなってしまう過電流を検出した場合や、DC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の温度異常を検出した場合にも、異常となっているDC/DC変換回路をOFFにする。ここで、DC/DC変換回路をOFFにするとは、DC/DC変換回路の出力を停止することを指す。また、DC/DC変換回路をONにするとは、DC/DC変換回路の出力を開始することを指す。
【0022】
また、後述するCM4のPLD(Programmable Logic Device)46からPSKILL信号が入力されると、制御/監視回路24は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23をOFFにすることで、PSU2の出力を停止する。
さらに、制御/監視回路24は、外部から12Vの電源を出力する旨の指示(12V_ON)を受けると、DC/DC変換回路23をONし、DC/DC変換回路23から12Vの電源を出力させる。
【0023】
さらに、制御/監視回路24は、異常を検出した場合、異常通知(DC_Alarm)をCM4に対して出力する。
なお、図3に示すように、PSU2−1,2−2のそれぞれがそなえる制御/監視回路24は、CM4−1,4−2のそれぞれがそなえる後述するEXP(Expander)45とI2C(Inter Integrated Circuit)を介して相互に通信可能に接続されている。EXP45は、I2C介して、レジスタ25の値を取得する。
【0024】
BP3は、PSU2−1,2−2からの複数の出力を一つにしてCM4−1,4−2にそれぞれ供給する。BP3は、例えば、3.3Vの電源ラインおよび12Vの電源ラインをそなえており、3.3Vの電源ラインには、PSU2から出力される3.3Vの出力が入力され、12Vの電源ラインには、PSU2から出力される12Vの出力が入力される。そして、それぞれの電源ラインは、PSU2−1,2−2からの複数の入力を一つにして、CM4−1,4−2にそれぞれ供給する。
【0025】
CM4は、例えば、図4に示すRAID装置10のCE(Controller Enclosure)30にそなえられ、上位装置であるホスト20からの要求に従って、CE30やDE(Drive Enclosure)40にそなえられたHDD(Hard Disk Drive)の読み書きを制御する。すなわち、CM4は、制御部(制御装置)の一例として機能する。
【0026】
CM4は、例えば、図1に示すように、バッテリー付きホットスワップ回路41,ホットスワップ回路42,DC/DC変換回路43,DC/DC変換回路44,EXP(Expander)45,PLD46およびダイオード47,48をそなえている。BP3から出力される12Vの電源および3.3Vの電源は、それぞれバッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42に入力される。また、バッテリー付きホットスワップ回路41には、DC/DC変換回路43およびDC/DC変換回路44が接続され、DC/DC変換回路43には、EXP45が接続されている。さらに、DC/DC変換回路44は、逆電流阻止用のダイオード47を介してPLD46に接続されている。また、ホットスワップ回路42は、逆電流阻止用のダイオード48を介してPLD46に接続されている。
【0027】
バッテリー付きホットスワップ回路41は、PLD46の制御の下、CM4内の各部へのBP3からの電力供給を制御する。より具体的には、バッテリー付きホットスワップ回路41は、BP3を介してPSU2から供給される電圧が過電圧となった場合には、PLD46の制御に基づいて、CM4内の各部へBP3からの電力供給を停止して、CM4内の各部へバッテリーからの電源を供給する。
【0028】
図5に、バッテリー付きホットスワップ回路41の構成を示す。バッテリー付きホットスワップ回路41は、スイッチ411,ホットスワップIC412,バッテリー413およびダイオード414,415をそなえる。例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)スイッチであるスイッチ411のゲートにはホットスワップIC412が接続され、スイッチ411のドレインはBP3と接続されている。また、スイッチ411のソースは、バッテリー413と接続されるとともに逆電流阻止用のダイオード414のアノード側と接続されている。さらに、バッテリー413は、逆電流阻止用のダイオード415のアノード側に接続されている。また、ダイオード414,415のそれぞれのカソード側が接続され、このダイオード414,415のそれぞれのカソード側が、PLD46に接続されている。
【0029】
スイッチ411は、例えばMOSスイッチであり、バッテリー付きホットスワップ回路41の入出力間の通電を制御する。具体的には、スイッチ411がONであれば、バッテリー付きホットスワップ回路41の入出力間は通電し、CM4内の各部にはBP3からの電力が供給される。一方、スイッチ411がOFFであれば、バッテリー付きホットスワップ回路41の入出力間は通電せず、CM4内の素子にはBP3からの電力が供給されず、バッテリー413からの電力が供給される。以下、スイッチ411をONにすることをバッテリー付きホットスワップ回路41をONにするといい、スイッチ411をOFFにすることをバッテリー付きホットスワップ回路41をOFFにするという。
【0030】
ホットスワップIC412は、PLD46からの制御信号(enable信号)に基づいて、スイッチ411のON/OFFを制御する回路である。具体的には、ホットスワップIC412は、例えば、制御信号がHIGHの時にスイッチ411をONさせ、制御信号がLOWの時にスイッチ411をOFFさせる。
バッテリー413は、例えば、電気二重層キャパシタであり、スイッチ411のOFF時にCM4内の各部に電力を供給する。すなわち、バッテリー413は、制御部に対して電力を供給する予備電力供給部の一例として機能する。また、例えば、バッテリー413の電圧は、PSU2の正常時にバッテリー付きホットスワップ回路41に印加される電圧よりも低い値であり、例えば、11Vの電圧をCM4内の各部に対して印加する。
【0031】
なお、CM4内にそなえられたバッテリー413は、例えば、過電圧異常等の異常が発生していない時に、BP3を介してPSU2から供給される電力により充電され、過電圧異常等の異常時に、CM4内の各部に充電された電力を供給する。
ホットスワップ回路42は、PLD46の制御の下、CM4内の各部へBP3からの電力供給を制御する。ホットスワップ回路42は、バッテリー413および逆電流阻止用のダイオード414をそなえない点を除いてはバッテリー付きホットスワップ回路41と同様の構成を有する。すなわち、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411がONであれば、ホットスワップ回路42の入出力間は通電し、CM4内の各部にはBP3からの電力が供給される。一方、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411がOFFであれば、ホットスワップ回路42の入出力間は通電せず、CM4内の各部にはBP3からの電力は供給されない。したがって、以下、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411をONにすることをホットスワップ回路42をONにするといい、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411をOFFにすることをホットスワップ回路42をOFFにするという。
【0032】
DC/DC変換回路43は、バッテリー付きホットスワップ回路41からの出力を所望の電圧に変換し、EXP45に供給する回路である。
DC/DC変換回路44は、バッテリー付きホットスワップ回路41からの出力を所望の電圧に変換し、PLD46に供給する回路である。
EXP45は、例えばCPU(Central Processing Unit)をそなえ、RAID装置10においてはCE30内のHDDとのインタフェースを制御する。またEXP45は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで種々の機能を実現する処理装置である。
【0033】
PLD46は、プログラマブルロジックデバイスであり、プログラムに応じて種々機能を実現する処理装置である。
図6は、EXP45およびPLD46の機能構成を示す図である。ここで、EXP45とPLD46とは、例えば、バスを介して接続されている。
例えば、EXP45は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで電圧取得部451として機能する。
【0034】
電圧取得部451は、I2Cを介して、PSU2内のレジスタ25からPSU2がそなえるDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧(内部電圧)値を取得する。また、電圧取得部451は、取得した電圧値に基づいて、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出し、異常となっているPSU2を特定する。例えば、電圧取得部451は、PSU2が正常時の出力電圧と取得したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧とを比較することで、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出する。また、電圧取得部451は、例えば、過電圧異常または低電圧異常と判断するための閾値と取得したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧とを比較することで、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出してもよい。すなわち、電圧取得部451は、複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部および複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部の一例として機能する。
【0035】
また、PLD46は、プログラムに応じて、電圧監視部461,電力制御部462,電圧取得部463および切離し部464として機能する。
電圧監視部461は、例えば、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧(図1中A点およびB点の電圧)を監視することで、PSU2に発生した異常を検出する。ここで、A点はバッテリー付きホットスワップ回路41の入力に位置し、B点はホットスワップ回路42の入力に位置する。すなわち、電圧監視部461は、電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部の一例として機能する。具体的には、電圧監視部461は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧をA/D変換することで、これらのCM4内の電圧を監視する。これにより、PSU2の過電圧異常を検出する。なお、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧をA/D変換する図示しないA/D変換回路は、例えば、PLD46内にそなえられる。但し、A/D変換回路は、PLD46内にそなえられなくともよく、CM4内やその他の場所にそなえられることとしてもよい。
【0036】
また、電圧監視部461は、PSU2の出力を監視するのではなく、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧、すなわち、PSU2から出力されBP3を介してCM4に入力される電圧を監視する。従って、電圧監視部461は、PSU2に起因する過電圧異常のみならず、BP3等、CM4とPSU2との間の要素に起因する過電圧異常も検出できる。
【0037】
電力制御部462は、電圧監視部461の監視結果に基づいて、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42の制御を行なう。具体的には、電力制御部462は、電圧監視部461によって過電圧異常が検出された場合、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにする。これによって、電力制御部462は、PSU2からではなく、バッテリー413からCM4内の素子に対して電力を供給するように切り替える。また、電圧監視部461によって、過電圧から通常の電圧に戻ったことが確認できた場合には、電力制御部462は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をONにする。これによって、バッテリー413からではなく、PSU2からCM4内の素子に対して電力を供給するように切り替える。言い換えれば、電圧監視部461によって過電圧異常が検出された場合、電力制御部462は、PSU2からの電力供給を停止してバッテリー413からの電力供給を開始する。また、電力制御部462は、後述する切離し部464によって過電圧異常となったPSU2が切り離されると、正常と判断されたPSU2からの電力供給を再開して、バッテリー413からの電力供給を停止する。すなわち、電力制御部462は、複数の電力供給部および予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部の一例として機能する。
【0038】
電圧取得部463は、PSU2−1とPSU2−2との間のLoadバランス信号をA/D変換することで、PSU2がそなえるDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧(内部電圧)を取得する。電圧取得部463は、取得した電圧に基づいて、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出し、異常となっているPSU2を特定する。例えば、電圧取得部463は、PSU2が正常時の出力電圧と取得したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧とを比較することで、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出する。また、電圧取得部463は、例えば、過電圧異常または低電圧異常と判断するための閾値と取得したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23の出力電圧とを比較することで、過電圧異常や低電圧異常の発生を検出してもよい。すなわち、電圧取得部463は、複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部および複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部の一例として機能する。なお、Loadバランス信号をA/D変換する図示しないA/D変換回路は、例えば、PLD46内にそなえられる。但し、A/D変換回路は、PLD46内にそなえられなくともよく、CM4内やその他の場所にそなえられることとしてもよい。
【0039】
切離し部464は、電圧取得部463または電圧取得部451によって異常があると特定されたPSU2をCM4から切り離す。具体的には、異常があると特定されたPSU2の制御/監視回路24に対してPSKILL信号を送信することで、異常があると特定されたPSU2の出力を停止させることでCM4から切り離す。すなわち、切離し部464は、異常箇所特定部によって特定された異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部の一例として機能する。
【0040】
上述の如く構成された、実施形態の一例としてのシステム1の過電圧異常発生時の動作を、図7に示すフローチャート(ステップA1〜A9)を参照しながら説明する。
一例としてPSU2−1において過電圧異常が発生した場合を想定する。PSU2−1が異常通知を行なっている場合(ステップA1のYesルート参照)には、PSU2−1が正常に動作している場合であるため、過電圧異常となったPSU2−1は自己停止する(ステップA2)。具体的には、過電圧異常となったPSU2−1の制御/監視回路24が、過電圧となっているDC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の出力を停止させる。そして、正常なPSU2−2のみでCM4に対して電力を供給するようになる(ステップA3)。
【0041】
PSU2が異常通知を行なわない場合(ステップA1のNoルート参照)は、PSU2−1が内部電圧異常等の異常によって自己停止できない場合である。そのため、電圧監視部461は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧を監視することで、過電圧異常を検出する(ステップA4)。そして、電力制御部462は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにする(ステップA5)。これにより、CM4には過電圧が入力されず、CM4内の各部は過電圧によるダメージを受けることがなくなる。また、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにすることで、バッテリー413からの電源供給によりCM4が動作する。次に、電圧取得部463が、PSU2−1,2−2のLoadバランス信号をA/D変換することで、PSU2−1,2−2の出力電圧を取得し、取得した電圧に基づいて、過電圧異常の発生しているPSU2−1を特定する(ステップA6)。なお、電圧取得部451が、I2Cを介して、PSU2−1,2−2内のレジスタ25から、それぞれPSU2−1,2−2の出力電圧を取得することで、過電圧異常の発生しているPSU2−1を特定することとしてもよい。過電圧異常の発生しているPSU2−1を特定すると、切離し部464は、例えば、異常があると特定されたPSU2−1の制御/監視回路24に対してPSKILL信号を送信することで、異常があると特定されたPSU2−1の切り離しを行なう(ステップA7)。そして、電圧監視部461が、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧を監視し、正常な電圧となったことを確認する(ステップA8)。次に、電力制御部462は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をONにする(ステップA9)。これにより、正常なPSU2−2のみでCM4に対して電力を供給するようにする(ステップA3)。
【0042】
次に、上述の如く構成された、実施形態の一例としてのシステム1のPSU2−1が内部電圧異常等の異常によって自己停止できない場合における低電圧異常発生時の動作を、図8に示すフローチャート(ステップA10〜A14)を参照しながら説明する。
まず、電圧取得部451または電圧取得部463によってPSU2内の電圧を取得(監視)し(ステップA10)、低電圧異常が発生していないか否かを判断する(ステップA11)。低電圧異常が発生していない場合(ステップA11のNoルート参照)には、再びステップA10の処理に戻る。低電圧異常が発生している場合(ステップA11のYesルート参照)には、電圧取得部451または電圧取得部463は、取得した電圧に基づいて、低電圧異常となっているPSU2を特定する(ステップA12)。次に、切離し部464は、異常があると特定されたPSU2に対してPSKILL信号を送信することで、切り離しを行なう(ステップA13)。これにより、正常なPSU2のみでCM4に対して電力を供給するようにする(ステップA14)。
【0043】
このように本実施形態の一例によれば、PSU2が自身の異常を検出することができない場合においても、CMおよびPSUを含むシステムを停止することなく異常が発生したPSU2を特定することができる。
さらに、本実施形態の一例では、過電圧異常を検出した場合、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにし、PLD46等のCM4内の各部に対してバッテリー413からの電力供給を行なう。そして、バッテリー413から電力供給を受けるPLD46が、異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なう。従って、CM4は過電圧から守られながら異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なうことができる。すなわち、本実施形態の一例では、システム1を停止させることなく、異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なうことができる。
【0044】
また、本実施形態の一例では、過電圧異常を検出した場合、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにし、CM4内の素子は過電圧から守られる。従って、本実施形態の一例では、過電圧に起因するCM4内のメモリアクセス異常等によってCM4内の動作が停止してしまい、CM4にそなえられるEXP45がI2CによってPSU2の出力電圧を取得できなくなることを避けることができる。
【0045】
さらに、本実施形態の一例では、常時、電圧取得部451または電圧取得部463によってPSU2内の電圧を監視している。従って、本実施形態の一例では、PSU2から異常通知信号が送信されてきた場合にPSU2内の電圧を取得する従来手法に比べ、迅速にPSU2の異常を検出することができる。
また、本実施形態の一例では、電圧取得部463は、ダイオード26,27のアノード側から出力されるLoadバランス信号をA/D変換することでPSU2の出力電圧を取得している。従って、本実施形態の一例では、並列運転している他のPSU2の影響を受けずにPSU2の出力電圧を取得することができる。
【0046】
さらに、本実施形態の一例では、電圧監視部461は、が過電圧異常を検出しているが、これに限定されるものではない。例えば、電圧取得部451または電圧取得部463が
PSU2の出力から過電圧異常を検出してもよい。
また、本実施形態の一例では、切離し部464が、PSKILL信号を用いて、PSU2の出力を停止する。従って、本実施形態の一例では、PSKILL信号を用いてPSU2の切り離しを簡単に行なうことができる。
【0047】
〔B〕その他
なお、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、本実施形態の一例では、PLD46は、制御/監視回路24に対してPSKILL信号を送信しているが、これに限定されるものではない。例えば、PLD46は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23に対してPSKILL信号を送信してもよく、PSKILL信号を受信したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23は自己停止する。このようにすれば、制御/監視回路24に異常が発生しており、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23をOFFにすることができない場合にもPSU2を切り離すことが可能となる。
【0048】
また、本実施形態の一例では、バッテリー付きホットスワップ回路41がバッテリー413をそなえているが、これに限定されるものではない。例えば、バッテリー413は、CM4内に独立してそなえられていてもよい。
さらに、本実施形態の一例では、電圧監視部461は、図1中A点およびB点の電圧を監視しているが、これに限定されるものではない。例えば、過電圧異常やBP3からの電圧が正常に戻ったことが確認できる点であればよい。
【0049】
また、本実施形態の一例では、PSU2が2つの場合を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、PSU2は3以上であってもよい。
さらに、本実施形態の一例では、CM4は2つの場合を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、CM4は1または3以上であってもよい。
また、本実施形態の一例では、PSU2−1およびPSU2−2の片側が異常となっている場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、全てのPSU2が異常となっている場合には、全てのPSU2を切り離し、バッテリー413からの電源供給により、CM4内の図示しないCPU等の処理装置がキャッシュバックアップ等を行なってもよい。
【0050】
さらに、本実施形態の一例では、情報処理装置の一例としてのシステム1をRAID装置10に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、情報処理装置をサーバ等他の装置に対して適用してもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 制御部をそなえた情報処理装置において、
前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、
前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部と、
をそなえ、
前記制御部が、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする情報処理装置。
【0051】
(付記2) 前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部を更にそなえ、
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記3) 前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする付記1または付記2に記載の情報処理装置。
【0052】
(付記4) 前記電圧取得部が、前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧に基づいて、低電圧異常を検出し、
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記2記載の情報処理装置。
【0053】
(付記5) 制御部と、前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部とをそなえた情報処理装置における制御方法であって、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出し、
異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し
前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定し、
前記異常となった電力供給部を切り離し、
前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御方法。
【0054】
(付記6) 前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得し、
取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記5記載の制御方法。
(付記7) 前記制御部内の電圧を監視することで、前記複数の電力供給部に発生した異常を検出することを特徴とする付記5または付記6に記載の制御方法。
【0055】
(付記8) 前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧に基づいて、低電圧異常を検出し、
前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記6記載の制御方法。
【0056】
(付記9) 複数の電力供給部から電力供給を受ける制御装置において、
当該制御装置に対して電力を供給する予備電力供給部と、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御装置。
【0057】
(付記10) 前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部を更にそなえ、
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記9記載の制御装置。
(付記11) 前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする付記9または付記10に記載の制御装置。
【0058】
(付記12) 前記電圧取得部が、前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧に基づいて、低電圧異常を検出し、
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記10記載の制御装置。
【符号の説明】
【0059】
1 システム(情報処理装置)
2,2−1,2−2 PSU(電源供給部)
3 BP
4,4−1,4−2 CM(制御部,制御装置)
10 RAID装置
20 ホスト
21 AC/DC変換回路
22 DC/DC変換回路
23 DC/DC変換回路
24 制御/監視回路
25 レジスタ
26 ダイオード
27 ダイオード
30 CE
40 DE
41 バッテリー付きホットスワップ回路
42 ホットスワップ回路
43 DC/DC変換回路
44 DC/DC変換回路
45 EXP
46 PLD
47 ダイオード
48 ダイオード
411 スイッチ
412 ホットスワップIC
413 バッテリー(予備電力供給部)
414 ダイオード
415 ダイオード
451 電圧取得部(異常検出部,異常箇所特定部)
461 電圧監視部(異常検出部)
462 電力制御部
463 電圧取得部(異常箇所特定部)
464 切離し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部をそなえた情報処理装置において、
前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、
前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部と、
をそなえ、
前記制御部が、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部を更にそなえ、
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記電圧取得部が、前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧に基づいて、低電圧異常を検出し、
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
制御部と、前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部とをそなえた情報処理装置における制御方法であって、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出し、
異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し
前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定し、
前記異常となった電力供給部を切り離し、
前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御方法。
【請求項6】
複数の電力供給部から電力供給を受ける制御装置において、
当該制御装置に対して電力を供給する予備電力供給部と、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−89048(P2012−89048A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237166(P2010−237166)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】