説明

情報処理装置

【課題】無停電電源装置を用いずとも、停電後のシャットダウン処理中に主電源が復帰した場合においても自動的に再起動する情報処理装置を提供する。
【解決手段】主電源1から無停電電源装置2を介して電力の供給を受ける情報処理装置であって、CPU回路42aに電力を供給する電源ユニット3と、電源ユニット3による電力供給を制御する電源オン制御回路41と、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号を生成し、電源オン制御回路41は、ワンショットパルス信号が入力された場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始させるための起動信号を生成し、電源ユニット3は、無停電電源装置2から電力供給を受け、且つ起動信号を受けた場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、停電等により電源供給が断たれた場合に適切にシャットダウン処理を行うとともに、電源供給が復帰した場合に自動的に起動する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
Windows(登録商標)等の一般に広く普及しているオペレーティングシステムは、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置に保存されたシステムファイルのデータを不揮発性のメモリ等の主記憶装置にロードして動作する。このオペレーティングシステムは、主記憶装置上のシステムのデータを更新し、HDD等の補助記憶装置に書き戻す等の動作を頻繁に行っているため、停電等により急にコンピュータの電源が切れると補助記憶装置に保存したシステムファイルに不整合が起こり、コンピュータが正常に動作しなくなることが考えられる。また、データベース機能等を有するコンピュータにおいても同様にデータのバックアップが終了する前に電源が切れて保存データが破壊される等の問題が考えられ、突然の電源断が及ぼす影響は大きい。
【0003】
これらの問題に対する対処として無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply:UPS)を使用して停電が発生している間の電力を供給する手法が広く用いられている。無停電電源装置は、停電時に供給できる電力がバッテリを使用した一時的なものであるため、停電時の電力供給を行うとともに、自己が有する通知機能を用いてオペレーティングシステムに主電源からの電力供給が断たれた旨を通知し、コンピュータ側においてアプリケーションの終了処理及びオペレーティングシステムのシャットダウン処理が適切に行われるように動作する。
【0004】
図7は、一般的な情報処理装置の構成を示すブロック図である。ここで、図7に示す情報処理装置は、例えばパーソナルコンピュータであり、電源ユニット3、メインボード4、及びオペレーティングシステム5により構成され、主電源1から無停電電源装置2を介して電力供給を受けている。また、主電源1は、例えば一般的な商用電源であり、通常時において無停電電源装置2を介して情報処理装置(電源ユニット3)に電力を供給している。
【0005】
情報処理装置内のメインボード4は、電源オン制御回路41、及びCPU回路42を備えている。また、オペレーティングシステム5は、上述したようにHDD等の補助記憶装置に保存されており、アプリケーション51を有する。上述した電源ユニット3は、電源オン制御回路41の制御に基づいて、メインボード4内のCPU回路42に電力を供給する。
【0006】
図8は、図7に示す無停電電源装置2と情報処理装置の動作を示すタイムチャート図である。図8を用いて、図7に示す無停電電源装置2と情報処理装置との動作を簡単に説明する。まず、時刻tに主電源1が立ち上がると、無停電電源装置2は、UPS出力Aを立ち上げて電源ユニット3に電力を供給する。UPS出力Aが立ち上がると、電源ユニット3は、スタンバイ電源Bを立ち上げてスタンバイ電力を電源オン制御回路41に供給する。電源オン制御回路41は、H(High)レベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。電源ユニット3は、PS_ON信号Cに基づいて、CPU回路供給電源Eを立ち上げて、CPU回路42に電力を供給する。
【0007】
時刻tに停電等の理由により主電源1による電力供給が断たれると、無停電電源装置2は、主電源1の電力供給が断たれたことを検知し、内部のバッテリによる電力供給に切り替えるとともに、主電源1の電力供給が断たれたことを通知する主電源オフ検出信号GをCPU回路42に出力する。
【0008】
電源ユニット3は、無停電電源装置2内のバッテリにより電力供給を受け、スタンバイ電源B及びCPU回路供給電源EをHレベルに維持し、電源オン制御回路41とCPU回路42とに継続して電力を供給する。
【0009】
一方、CPU回路42は、主電源オフ検出信号Gを受け取ったことにより、主電源1による電力供給が断たれたと判断し、オペレーティングシステム5のシャットダウン処理を開始する。
【0010】
その後、時刻tにおいてオペレーティングシステム5のシャットダウン処理が終了すると、CPU回路42は、電源オンクリア信号Fを電源オン制御回路41に出力する。電源オン制御回路41は、電源オンクリア信号Fに基づいて、L(Low)レベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。
【0011】
電源ユニット3は、LレベルのPS_ON信号に基づいて、CPU回路供給電源EをLレベルにし、CPU回路42に対する電力の供給を停止する。また、無停電電源装置2は、UPS出力AをLレベルにし、電源ユニット3に対する電力供給を停止する。電源ユニット3は、スタンバイ電源BもLレベルにする。
【0012】
ここで、無停電電源装置2は、シャットダウン処理が終了した旨の通知を受けて電源ユニット3に対する電力供給を停止する構成でもよいし、主電源1の電力供給が停止してから一定時間経過後に電源ユニット3に対する電力供給を停止する構成でもよい。
【0013】
その後、時刻tにおいて主電源1の電力供給が復帰すると、無停電電源装置2及び情報処理装置は、上述した時刻tにおける動作と同様の動作を行い、再起動される。
【0014】
以上のような動作により、図7に示す従来の情報処理装置は、停電等により主電源1による電力供給が断たれてシャットダウンした場合においても、主電源1の電力供給復帰時に自動的に起動することができる。
【0015】
特許文献1には、商用電源の供給停止によって商用電源を受電している電源装置を停止し、商用電源の受電が開始されたときに商用電源側の電源装置を復旧する操作を自動で行う停電復帰自動立上回路が記載されている。この停電復帰自動立上回路は、商用電源に基づいてバッテリーバックアップされた2次電力を発生する無停電電源を介して電源が供給される装置に使用される回路であり、商用電源が遮断されたとき装置の動作を所定の手順で自動的に停止させる動作停止手段と、商用電源の供給が再開されたときに装置を自動的に立ち上げる自動立上回路とを備えている。
【0016】
具体的には、この停電復帰自動立上回路は、商用電源が遮断された場合に、無停電電源装置から商用電源が供給されなくなったことを検出する接点情報を取得し、主制御部に電源停止前の必要な処理を行わせるとともに、内部に備えた保持リレーをオンした後に負荷装置の電源供給を停止させる。
【0017】
また、この停電復帰自動立上回路は、商用電源の供給が再開されたときに、無停電電源装置から商用電源が供給されたことを検出する接点情報を取得し、保持リレーがオンであることとのAND条件に基づいて負荷装置の装置電源を投入し、その後、保持リレーをオフする。
【0018】
すなわち、特許文献1に記載の停電復帰自動立上回路は、商用電源が供給されなくなったことを検出する接点情報、及び商用電源が供給されたことを検出する接点情報を得ることにより、負荷への電源供給を所定の手順で遮断するとともに、商用電源が復旧した場合に復旧の情報を検出して負荷への電源供給を再開するので、電源の遮断および再開を自動的に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】特開平6−282360号公報
【特許文献2】実開平5−55218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
上述したように、無停電電源装置2が接続されている場合の動作として、主電源1が落ちると、無停電電源装置2は、主電源オフ検出信号Gを発行する。CPU回路42は、無停電電源装置2により発行された主電源オフ検出信号Gを受け、オペレーティングシステム5(アプリケーション51)との間で情報の授受を行い、アプリケーション51よりオペレーティングシステム5のシャットダウン処理を行い、その後に情報処理装置の電源が落ちる。しかしながら、オペレーティングシステム5のシャットダウン処理中に主電源1が復電した場合には、情報処理装置は再起動を行うことができない。この問題について、図8を用いて説明する。
【0021】
まず、時刻tに停電等の理由により主電源1の電力供給が断たれた際の動作は、上述した時刻tにおける動作と同じである。しかしながら、主電源1による電力供給は、情報処理装置のCPU回路42がオペレーティングシステム5のシャットダウン処理の最中である時刻tにおいて復帰している。
【0022】
その後、時刻tにおいてオペレーティングシステム5のシャットダウン処理が終了すると、CPU回路42は、電源オンクリア信号Fを電源オン制御回路41に出力する。電源オン制御回路41は、電源オンクリア信号Fに基づいて、L(Low)レベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。
【0023】
電源ユニット3は、LレベルのPS_ON信号に基づいて、CPU回路供給電源EをLレベルにし、CPU回路42に対する電力の供給を停止する。しかしながら、無停電電源装置2は、主電源1の電力供給が復帰しているために、UPS出力Aを下げることなくHレベルに維持し、電源ユニット3に対する電力供給を継続する。したがって、電源ユニット3は、スタンバイ電源BをHレベルに維持する。
【0024】
電源オン制御回路41は、スタンバイ電源Bがオフした後に(Lレベルに下がった後に)オンした(Hレベルに上がった)場合にのみ、再起動を行うためにHレベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。しかしながら、上述したようにスタンバイ電源BがHレベルに維持されると、電源オン制御回路41は、PS_ON信号をLレベルに維持してしまう。その結果、電源ユニット3がCPU回路供給電源Eを立ち上げず、CPU回路42に対する電力供給を再開しないので、CPU回路42は自動的に再起動を行うことができない。
【0025】
このような状態に陥った情報処理装置は、自ら再起動を自動で行うことができない。したがって、ユーザは、スイッチ操作等の外部入力により情報処理装置を再起動させる必要がある。時刻tにおいてユーザがスイッチ6を押すと、スイッチ信号Dが電源オン制御回路41に入力される。電源オン制御回路41は、スイッチ信号Dが入力されることにより、HレベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。電源ユニット3は、PS_ON信号Cに基づいて、CPU回路供給電源Eを立ち上げて、CPU回路42に電力を供給する。これによって、CPU回路42は、オペレーティングシステム5に対する起動処理を開始する。
【0026】
以上説明したように、従来の情報処理装置は、オペレーティングシステム5のシャットダウン処理中に主電源1が復電した場合には、自動で再起動を行うことができず、再起動を行う場合には作業者等による外部操作を必要とする。
【0027】
一般的に、無停電電源装置とともに設置されるコンピュータは、データベースサーバや管理サーバ等の常時稼動を前提とした用途も多いため、終了処理のみならず自動起動機能も重要となる。特にこのようなコンピュータは、無人運転での運用も多く、さらに遠隔地やセキュリティ室等の操作者が容易に触れることのできない場所に設置されることもあり、いかなる状況下でも自動で再起動を行う機能が重要視される。
【0028】
特許文献1に記載された停電復帰自動立上回路は、特にシャットダウン処理中に主電源が復帰した場合の動作については言及しておらず、同様の問題が生じることが考えられる。
【0029】
特許文献2には、主電源が停電して無停電電源装置によるバックアップが行われた装置のシステム終了時に停電が解除されているような場合に、その装置を自動的に再起動して操作性の向上を図る停電処理装置が記載されている。この停電処理装置は、無停電電源によってバックアップされている自動起動可能な装置に駆動電力を供給している主電源の状態を検出する電源状態検出手段と、主電源が停電となったときに予め設定した時間の計時を行うタイマ手段と、これによる計時の終了までに電源状態検出手段によって停電状態の解除が検出されたときに、装置を再起動する再起動手段とを備えている。
【0030】
すなわち、この停電処理装置は、システム終了の処理が完了した後に、タイマボックスで予め設定された時間の計時を行い、その計時の間に停電が解除されているときは、リレー制御信号によってリレースイッチの開閉を行い、情報処理装置に対する電源再投入によって再起動を行うものである。
【0031】
このような停電処理装置は、タイマボックスで主電源の停電が解除されたか否かを判断するためだけにケーブル等を設置する必要があるとともに、電源再投入を行うためのリレースイッチが必要になり機器が大きくなるという問題点もある。また、リレースイッチによる装置の大型化や設置スペースの問題は、特許文献1に記載の装置にも該当する。
【0032】
また、一部の高機能な無停電電源装置は、停電発生時に上述した通知機能でオペレーティングシステムにシャットダウン処理を行わせるのみならず、主電源が復旧した場合にコンピュータを自動的に起動させる機能をオプションとして有するものもあるが、高価であるという問題がある。
【0033】
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、広大な設置スペースや高機能な無停電電源装置を用いずとも当該情報処理装置側における安価且つ簡易な構成で実現可能であり、停電後のシャットダウン処理中に主電源が復帰した場合においても自動的に再起動する情報処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0034】
本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、主電源から無停電電源装置を介して電力の供給を受ける情報処理装置であって、オペレーティングシステムの起動/終了処理を行う第1制御部と、前記第1制御部に電力を供給する電源ユニットと、前記電源ユニットによる電力供給を制御する第2制御部と、前記主電源の電力供給が停止し、且つ前記第1制御部に対する前記電源ユニットの電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号を生成する生成部とを備え、前記第2制御部は、前記生成部により生成されたワンショットパルス信号が入力された場合に、前記第1制御部に対する電力供給を開始させるための起動信号を生成し、前記電源ユニットは、前記無停電電源装置から電力供給を受け、且つ前記起動信号を受けた場合に、前記第1制御部に対する電力供給を開始することを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、広大な設置スペースや高機能な無停電電源装置を用いずとも当該情報処理装置側における安価且つ簡易な構成で実現可能であり、停電後のシャットダウン処理中に主電源が復帰した場合においても自動的に再起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例1の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の形態の情報処理装置の各部の状態を示すタイムチャート図である。
【図3】本発明の実施例1の形態の情報処理装置についてディレイ回路の働きを説明するための示すタイムチャート図である。
【図4】本発明の実施例1の形態の情報処理装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例2の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例3の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の無停電電源装置及び情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の無停電電源装置と情報処理装置の動作を示すタイムチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の情報処理装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0038】
図1は、本発明の実施例1の情報処理装置の構成を示すブロック図である。なお、図1及び後述の各実施の形態を示す図において、図7における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以て示し、重複した説明を省略する。図1を参照して、情報処理装置の構成を説明する。本実施例の情報処理装置は、主電源1から無停電電源装置2を介して電力の供給を受ける情報処理装置であり、図1に示すように、電源ユニット3、メインボード4a、及びオペレーティングシステム5により構成される。
【0039】
情報処理装置内のメインボード4aは、電源オン制御回路41、CPU回路42a、電圧監視回路43、及びワンショットパルス生成回路44aを備えている。すなわち、本実施例の情報処理装置は、図7で説明した従来の情報処理装置の構成に加えて、新たに電圧監視回路43とワンショットパルス生成回路44aとを備えて構成となっている。
【0040】
CPU回路42aは、本発明の第1制御部に対応し、オペレーティングシステム5の起動/終了処理を行う。また、CPU回路42aは、主電源1の電力供給が停止したことを示す主電源オフ検出信号Jを生成する。なお、CPU回路42aは、主電源1の電力供給が停止した場合に、無停電電源装置2が生成する主電源オフ検出信号Gを受け取ることにより、主電源1の電力供給が停止したと判断することができる。
【0041】
さらに、CPU回路42aは、オペレーティングシステム5の終了処理が完了した際に、電源オンクリア信号Fを電源オン制御回路41に出力する。
【0042】
電源オン制御回路41は、本発明の第2制御部に対応し、電源ユニット3による電力供給を制御する。具体的には、電源オン制御回路41は、PS_ON信号Cを電源ユニット3に出力して、電源ユニット3によるCPU回路42aに対する電力供給を制御する。この電源オン制御回路41は、スタンバイ電源Bあるいはスイッチ信号DがHレベルに立ち上がった場合に、PS_ON信号CをHレベルに立ち上げる。また、電源オン制御回路41は、ワンショットパルス生成回路44aにより生成されたワンショットパルス信号Kが入力された場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始させるための起動信号(HレベルのPS_ON信号C)を生成する。
【0043】
さらに、電源オン制御回路41は、CPU回路42aからの電源オンクリア信号Fに基づいて、LレベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。
【0044】
なお、スイッチ6は、コンピュータ等の情報処理装置に設けられている一般的な電源スイッチである。したがって、電源オン制御回路41は、外部入力(ここではスイッチ6による入力)によるスイッチ信号Dが入力された場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始させるための起動信号を生成する。具体的には、作業者等のユーザは、スイッチ6を押すことによりスイッチ信号Dを電源オン制御回路41に入力し、情報処理装置を起動させることができる。
【0045】
電圧監視回路43は、本発明の電圧監視部に対応し、電源ユニット3からCPU回路42aに出力される電圧が所定値以下である場合に電圧低下信号Hを生成する。ただし、この電圧低下信号Hは、電源ユニット3からCPU回路42aに出力される電圧が所定値よりも高い場合にはHレベルであり、電源ユニット3からCPU回路42aに出力される電圧が所定値以下の場合にはLレベルであるものとする。なお、電圧監視回路43は、一般的な情報処理装置が通常備えているものであるため、必ずしも本発明を実施するためにのみ新たに設置する必要はなく、従来から設置されているものを流用すればよい。
【0046】
ワンショットパルス生成回路44aは、本発明の生成部に対応し、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号Kを生成する。なお、ワンショットパルス生成回路44aは、CPU回路42aにより生成された主電源オフ検出信号Jに基づいて、主電源1の電力供給が停止したと判断する。
【0047】
また、ワンショットパルス生成回路44aは、電圧監視回路43により生成された電圧低下信号Hに基づいて、CPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止したと判断する。
【0048】
したがって、ワンショットパルス生成回路44aは、Hレベルの主電源オフ検出信号JとLレベルの電圧低下信号Hとが入力された場合に、ワンショットパルス信号Kを生成する。
【0049】
さらに、ワンショットパルス生成回路44aは、予め入力された設定に基づいてワンショットパルス信号Kを生成するか否かを決定する。すなわち、ユーザは、予めボタン等を外部から操作して、ワンショットパルス生成回路44aが動作するか否かを決定することができる。例えば、ユーザは、ワンショットパルス生成回路44aを動作させないために、外部入力によりCPU回路42bが主電源オフ検出信号Jを生成しないように予め設定することができる。ただし、本実施例においては、ユーザは、予めワンショットパルス生成回路44aが動作するように設定しているものとする。
【0050】
このワンショットパルス生成回路44aは、インバータ回路45、保持回路46、AND回路47、ディレイ回路49、及びワンショット回路48からなる。各構成の詳細な動作については後述する。
【0051】
ディレイ回路49は、本発明の遅延部に対応し、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止してから所定時間経過後にワンショットパルス信号Kを生成するための回路である。
【0052】
電源ユニット3は、無停電電源装置2から電力供給(UPS出力A)を受け、メインボード4a内のCPU回路42aに電力を供給する。具体的には、電源ユニット3は、無停電電源装置2から電力供給を受け、且つ電源オン制御回路41から起動信号を受けた場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始する。すなわち、電源ユニット3は、HレベルのPS_ON信号Cに基づいて、CPU回路供給電源Eを立ち上げて、CPU回路42aに電力を供給する。逆に、電源ユニット3は、LレベルのPS_ON信号Cに基づいて、CPU回路供給電源Eを立ち下げて、CPU回路42aに対する電力供給を停止する。また、UPS出力Aが立ち上がると、電源ユニット3は、スタンバイ電源Bを立ち上げてスタンバイ電力を電源オン制御回路41に供給する。
【0053】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。図2は、本実施例の情報処理装置の各部の状態を示すタイムチャート図である。図2を用いて本実施例の情報処理装置の動作を説明する。
【0054】
まず、時刻tに主電源1が立ち上がると、無停電電源装置2は、UPS出力Aを立ち上げて電源ユニット3に電力を供給する。UPS出力Aが立ち上がると、電源ユニット3は、スタンバイ電源Bを立ち上げてスタンバイ電力を電源オン制御回路41に供給する。電源オン制御回路41は、スタンバイ電源BがHレベルに立ち上がったので、HレベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。電源ユニット3は、無停電電源装置2から電力供給(UPS出力A)を受け、且つ電源オン制御回路41から起動信号(HレベルのPS_ON信号C)を受けたので、CPU回路供給電源Eを立ち上げて、CPU回路42aに対する電力供給を開始する。これによって、CPU回路42aは、オペレーティングシステム5の起動処理を開始する。また、電圧監視回路43は、CPU回路供給電源Eが立ち上がったことにより、Hレベルの信号をワンショットパルス生成回路44a内のインバータ回路45に出力する。インバータ回路45は、入力された信号を反転し、Lレベルの信号をAND回路47に出力する。
【0055】
時刻tに停電等の理由により主電源1による電力供給が断たれると、無停電電源装置2は、主電源1の電力供給が断たれたことを検知し、内部のバッテリによる電力供給に切り替えるとともに、主電源1の電力供給が断たれたことを通知する主電源オフ検出信号GをCPU回路42aに出力する。また、無停電電源装置2は、一般的な動作として、主電源1がオフしてから所定時間経過後にUPS出力Aをオフするために、タイマー動作を開始する。
【0056】
電源ユニット3は、無停電電源装置2内のバッテリにより電力供給を受け、スタンバイ電源B及びCPU回路供給電源EをHレベルに維持し、電源オン制御回路41とCPU回路42aとに継続して電力を供給する。
【0057】
一方、CPU回路42aは、主電源オフ検出信号Gを受け取ったことにより、主電源1による電力供給が断たれたと判断し、アプリケーション51を経由してオペレーティングシステム5のシャットダウン処理(終了処理)を開始する。また、CPU回路42aは、主電源オフ検出信号Gを受け取ったことにより、アプリケーション51を経由して、主電源1の電力供給が停止したことを示す主電源オフ検出信号Jを生成して出力する。
【0058】
主電源オフ検出信号Jは、ワンショットパルス生成回路44a内の保持回路46に入力される。保持回路46は、主電源オフ検出信号Jが入力されたときからHレベルの信号をAND回路47に継続して出力する。ただし、インバータ回路45がLレベルの信号を出力しているため、AND回路47は、信号を出力しない(Lレベルの信号を出力する)。なお、保持回路46の出力信号は、ワンショットパルス生成回路42aがワンショットパルス信号Kを生成して出力した後に、リセットされてLレベルになるものとする。
【0059】
ここで、オペレーティングシステム5のシャットダウン処理中である時刻tにおいて主電源1の電力供給が復帰したとする。この場合において、無停電電源装置2は、主電源1の電力供給が復帰しているためにタイマー動作を停止し、UPS出力Aを下げることなくHレベルに維持し、電源ユニット3に対する電力供給を継続する。したがって、電源ユニット3は、スタンバイ電源BをHレベルに維持する。
【0060】
その後、時刻tにおいてオペレーティングシステム5のシャットダウン処理が終了すると、CPU回路42aは、電源オンクリア信号Fを電源オン制御回路41に出力する。電源オン制御回路41は、電源オンクリア信号Fに基づいて、LレベルのPS_ON信号Cを電源ユニット3に出力する。
【0061】
電源ユニット3は、LレベルのPS_ON信号に基づいて、CPU回路供給電源EをLレベルにし、CPU回路42に対する電力の供給を停止する。電圧監視回路43は、電源ユニット3からCPU回路42aに出力される電圧が所定値以下となるため、Lレベルの信号(電圧低下信号H)を生成し、インバータ回路45に出力する。
【0062】
ワンショットパルス生成回路44aは、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止したので、ワンショットパルス信号Kを生成する。このワンショットパルス信号Kの生成過程について説明する。
【0063】
インバータ回路45は、入力されたLレベルの信号(電圧低下信号H)を反転し、Hレベルの信号としてAND回路47に出力する。AND回路47は、インバータ回路45と保持回路46との双方からHレベルの信号を受けたため、Hレベルの信号をディレイ回路49に出力する。
【0064】
ディレイ回路49は、上述したように、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止してから所定時間経過後に、ワンショットパルス生成回路44aがワンショットパルス信号Kを生成するための回路であり、AND回路47からHレベルの信号を受けてから所定時間経過後にHレベルの信号をワンショット回路48に出力する。
【0065】
時刻tにおいてワンショット回路48がディレイ回路49からHレベルの信号を受けると、ワンショット回路48は、ワンショットパルス信号Kを生成し、電源オン制御回路41に出力する。
【0066】
電源オン制御回路41は、ワンショットパルス生成回路44aにより生成されたワンショットパルス信号Kが入力された場合に、CPU回路42aに対する電力供給を開始させるための起動信号(HレベルのPS_ON信号C)を生成する。電源ユニット3は、無停電電源装置2から電力供給(UPS出力A)を受け、且つ電源オン制御回路41から起動信号(HレベルのPS_ON信号C)を受けたので、CPU回路供給電源Eを立ち上げて、CPU回路42aに対する電力供給を開始する。これによって、CPU回路42aは、オペレーティングシステム5の起動処理を開始する。
【0067】
すなわち、本実施例のワンショットパルス生成回路44aは、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止している場合には、その後に主電源1が復帰したか否かにかかわらず、ワンショットパルス信号Kを生成する。ワンショットパルス信号Kの生成時においても依然として主電源1が復帰していない場合には、本発明の情報処理装置は再起動を行わない。これは、電源ユニット3が無停電電源装置2から電力供給(UPS出力A)を受けていないため、CPU回路供給電源Eを立ち上げることができないからである。
【0068】
以上のような動作により、本実施例の情報処理装置は、停電等により主電源1の電力供給が断たれてシャットダウン処理を行っている最中に主電源1の電力供給が復帰した場合においても、自動的に再起動を行うことができる。
【0069】
図3は、本実施例の情報処理装置についてディレイ回路49の働きを説明するための示すタイムチャート図である。仮にディレイ回路49が存在しないとすると、図3に示すように、時刻tにおいて電源ユニットがCPU回路供給電源Eを下げた直後に、ワンショットパルス生成回路44aは、時刻tにおいてワンショットパルス信号Kを生成して出力する。CPU回路供給電源Eは、時刻tにおいて完全にLレベルとなっている。すなわち、時刻tにおいてCPU回路供給電源EがLレベルに下がる最中であるため、ワンショットパルス信号Kが時刻tに生成されることにより、情報処理装置は不安定な動作を行う可能性がある。しかしながら、ディレイ回路49を入れることにより、ワンショットパルス生成回路44aは、CPU回路供給電源Eが完全にLレベルとなった後の時刻tにおいてワンショットパルス信号Kを生成して出力する。このようにディレイ回路49でワンショットパルス信号Kの生成を遅らせることにより、本実施例の情報処理装置は、機能動作の安定化を図ることができる。特に、無停電電源装置2がタイマー動作を行う場合には、ディレイ回路49は、無停電電源装置2のタイマー時間経過後にワンショットパルス信号Kが生成されるように遅れを生じさせるものが望ましい。
【0070】
なお、ディレイ回路49を入れずとも動作に問題が無いと判断できる場合には、ディレイ回路49は必ずしも必須の構成ではない。図4は、本実施例の情報処理装置の別の構成例を示すブロック図であり、ディレイ回路49を備えていない場合の構成を示す。このような構成をとった場合においても、本実施例の情報処理装置は、同様の効果を得ることができる。
【0071】
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る情報処理装置によれば、広大な設置スペースや高機能な無停電電源装置を用いずとも当該情報処理装置側における安価且つ簡易な構成で実現可能であり、停電後のシャットダウン処理中に主電源1が復帰した場合においても自動的に再起動することができる。
【0072】
すなわち、本実施例の情報処理装置は、ワンショットパルス生成回路44aを備えているので、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42aに対する電源ユニット3の電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号Kを生成して電源オン制御回路41に出力し、電源オン制御回路41に起動信号を生成させることができる。これによって本実施例の情報処理装置は、停電後のシャットダウン処理中に主電源1が復帰した場合においても自動的に再起動することができ、作業者等の外部操作を待つことなく安定した動作が可能になる。これにより組み込みシステム等として使用される場合の作業員がいないシステムについて、システムダウン時間を短くすることが可能となる。
【0073】
また、高機能のUPSを使用する必要が無く、コストパフォーマンスの向上及びPC(マイコン)内蔵システムとすることも可能になるので、スペース制限のあるシステムへの組み込みにも効果がある。
【0074】
すなわち、本実施例の情報処理装置は、従来の情報処理装置にワンショットパルス生成回路44aを新たに設置するのみでよいため、簡易な構成で実現することができる。ワンショットパルス生成回路44a自体は、インバータ回路45、保持回路46、AND回路47、ディレイ回路49、及びワンショット回路48で構成されているため、いずれも小さなチップ回路で実現することができ、情報処理装置を大型化する必要も無く、広大な設置スペースも不要である。また、電圧監視回路43は、従来からあるものを流用すればよい。
【0075】
また、ワンショットパルス生成回路44aは、主電源1の状態にかかわらずワンショットパルス信号Kを生成するので、主電源1の状態を確認するためのケーブル等の設置も不要である。
【0076】
また、ワンショットパルス生成回路44aは、ディレイ回路49を備えた場合には、ワンショットパルス信号Kの生成を意図的に遅らせることができるので、CPU回路42aに対する電力供給が完全に停止した後に再起動を行うことができ、安定した動作を期待できる。
【0077】
さらに、本実施例の情報処理装置におけるCPU回路42aは、主電源オフ検出信号Jを生成しているが、このような信号の生成は簡単なソフトウェアの変更で実現できるため、従来の情報処理装置に本発明を適用しやすいという利点を有する。
【0078】
また、ユーザは、予めボタン等を外部から操作して、ワンショットパルス生成回路44aが動作するか否かを決定することができるので、自動的な再起動を望まない場合には、意図的に情報処理装置に再起動させない設定にすることができる。
【実施例2】
【0079】
図5は、本発明の実施例2の情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1と異なる点は、保持回路46に対してCPU回路42の代わりに無停電電源装置2cが接続されている点である。
【0080】
この場合において、CPU回路42は、主電源1の電力供給が停止したことを示す主電源オフ検出信号を生成する必要が無い。すなわち、ソフトウェアの変更等が不要であり、従来のCPU回路42をそのまま適用することができる。
【0081】
ワンショットパルス生成回路44cは、主電源1の電力供給が停止し、且つCPU回路42に対する電源ユニット3の電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号Kを生成する点において、実施例1と同様である。ただし、ワンショットパルス生成回路44cは、無停電電源装置2cにより生成された主電源オフ検出信号Gに基づいて、主電源1の電力供給が停止したと判断する。
【0082】
したがって、ワンショットパルス生成回路44cは、Hレベルの主電源オフ検出信号GとLレベルの電圧低下信号Hとが入力された場合に、ワンショットパルス信号Kを生成する。
【0083】
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
【0084】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例の情報処理装置は、基本的には実施例1の情報処理装置と同様の動作を行うが、次に述べる点のみ実施例1と異なる。すなわち、図2の時刻tに停電等の理由により主電源1による電力供給が断たれると、無停電電源装置2cは、主電源1の電力供給が断たれたことを検知し、内部のバッテリによる電力供給に切り替えるとともに、主電源1の電力供給が断たれたことを通知する主電源オフ検出信号GをCPU回路42と保持回路46とに出力する。保持回路46は、主電源オフ検出信号Gが入力されたときからHレベルの信号をAND回路47に継続して出力する。
【0085】
その他の作用は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
【0086】
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係る情報処理装置によれば、実施例1の効果に加え、CPU回路42においてソフトウェアの変更等を行うことなく、無停電電源装置2cの主電源オフ検出信号Gを直接確認することにより、適切に再起動を行うことができる。
【実施例3】
【0087】
図6は、本発明の実施例3の情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1と異なる点は、電圧監視回路43dがCPU回路供給電源Eの代わりにPS_ON信号Cの電圧を監視している点である。
【0088】
この場合において、電源オン制御回路41dは、CPU回路42dがオペレーティングシステム5の終了処理を完了した場合に、電源ユニット3による電力供給を停止するための停止制御信号(LレベルのPS_ON信号C)を生成する。電圧監視回路43dは、PS_ON信号Cの電圧が所定値以下である場合にLレベルの停止制御信号Hを生成して出力する。なお、電圧監視回路43dは、必須の構成ではなく、電源オン制御回路41dとインバータ回路45とを直接接続してもよい。この場合には、電源オン制御回路41dにより出力された停止制御信号(LレベルのPS_ON信号C)は、直接インバータ回路45に入力される。
【0089】
ワンショットパルス生成回路44dは、電源オン制御回路41dにより生成された停止制御信号に基づいて、CPU回路42dに対する電源ユニット3の電力供給が停止した判断する。
【0090】
したがって、ワンショットパルス生成回路44dは、Hレベルの主電源オフ検出信号JとLレベルの停止制御信号とが入力された場合に、ワンショットパルス信号Kを生成する。
【0091】
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
【0092】
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例の情報処理装置は、基本的には実施例1の情報処理装置と同様の動作を行うが、次に述べる点のみ実施例1と異なる。すなわち、図2の時刻tにオペレーティングシステム5のシャットダウン処理が終了すると、CPU回路42dは、電源オンクリア信号Fを電源オン制御回路41dに出力する。電源オン制御回路41dは、電源オンクリア信号Fに基づいて、LレベルのPS_ON信号C(停止制御信号)を電源ユニット3と電圧監視回路43dとに出力する。
【0093】
電圧監視回路43dは、PS_ON信号Cの電圧が所定値以下となるため、Lレベルの信号(停止制御信号H)を生成し、インバータ回路45に出力する。
【0094】
インバータ回路45は、入力されたLレベルの信号(停止制御信号H)を反転し、Hレベルの信号としてAND回路47に出力する。なお、電圧監視回路43dが無い構成の場合には、インバータ回路45は、電源オン制御回路41dから直接入力されたLレベルのPS_ON信号C(停止制御信号)を反転し、Hレベルの信号としてAND回路47に出力する。
【0095】
その他の作用は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
【0096】
上述のとおり、本発明の実施例3の形態に係る情報処理装置によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明に係る情報処理装置は、停電等により電源供給が断たれた場合に適切にシャットダウン処理を行うとともに、電源供給が復帰した場合に自動的に起動するコンピュータ等の情報処理装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0098】
1 主電源
2 無停電電源装置
3 電源ユニット
4,4a,4b,4c,4d メインボード
5 オペレーティングシステム
6 スイッチ
41,41d 電源オン制御回路
42,42a,42b,42d CPU回路
43,43d 電圧監視回路
44a,44b,44c,44d ワンショットパルス生成回路
45 インバータ回路
46 保持回路
47 AND回路
48 ワンショット回路
49 ディレイ回路
51 アプリケーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主電源から無停電電源装置を介して電力の供給を受ける情報処理装置であって、
オペレーティングシステムの起動/終了処理を行う第1制御部と、
前記第1制御部に電力を供給する電源ユニットと、
前記電源ユニットによる電力供給を制御する第2制御部と、
前記主電源の電力供給が停止し、且つ前記第1制御部に対する前記電源ユニットの電力供給が停止した場合に、ワンショットパルス信号を生成する生成部とを備え、
前記第2制御部は、前記生成部により生成されたワンショットパルス信号が入力された場合に、前記第1制御部に対する電力供給を開始させるための起動信号を生成し、
前記電源ユニットは、前記無停電電源装置から電力供給を受け、且つ前記起動信号を受けた場合に、前記第1制御部に対する電力供給を開始することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第2制御部は、外部入力によるスイッチ信号が入力された場合に、前記第1制御部に対する電力供給を開始させるための起動信号を生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記主電源の電力供給が停止し、且つ前記第1制御部に対する前記電源ユニットの電力供給が停止してから所定時間経過後にワンショットパルス信号を生成するための遅延部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1制御部は、前記主電源の電力供給が停止したことを示す主電源オフ検出信号を生成し、
前記生成部は、前記第1制御部により生成された主電源オフ検出信号に基づいて、前記主電源の電力供給が停止したと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生成部は、前記無停電電源装置により生成された主電源オフ検出信号に基づいて、前記主電源の電力供給が停止したと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記電源ユニットから前記第1制御部に出力される電圧が所定値以下である場合に電圧低下信号を生成する電圧監視部を備え、
前記生成部は、前記電圧監視部により生成された電圧低下信号に基づいて、前記第1制御部に対する前記電源ユニットの電力供給が停止したと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2制御部は、前記第1制御部がオペレーティングシステムの終了処理を完了した場合に、前記電源ユニットによる電力供給を停止するための停止制御信号を生成し、
前記生成部は、前記第2制御部により生成された停止制御信号に基づいて、前記第1制御部に対する前記電源ユニットの電力供給が停止したと判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記生成部は、予め入力された設定に基づいて前記ワンショットパルス信号を生成するか否かを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−186804(P2011−186804A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51702(P2010−51702)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】