説明

情報出力システム、情報配信装置、情報配信プログラム、及び情報出力方法

【課題】 配信装置からの商品情報を受信装置に表示するにあたり、ユーザの店舗選択を支援する。
【解決手段】 現在位置情報を取得し、商品の検索情報と共に配信装置に送信し、配信装置から商品情報と優先順位を受信し、優先順位に従って商品情報を表示する受信装置と、商品の名称、価格情報、店舗位置情報、及び距離に応じた特典情報を含む商品情報を格納する記憶手段を備え、検索情報にもとづき記憶手段を検索して対応する商品情報を抽出する手段と、現在位置から各商品情報の店舗位置へ移動するのに必要な距離を算出する手段と、各商品情報の距離に応じた特典情報を用い、算出された距離に対応する特典情報を取得する手段と、各商品情報の価格情報と、対応する特典情報にもとづき商品の比較基準情報を算出し、これに従い商品の優先順位を決定する手段と、各商品の優先順位と商品情報を受信装置に送信する手段を備えた配信装置と有する情報出力システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品情報配信装置から通信回線を介して送信されてきた商品情報を、商品情報受信装置に表示させる情報出力システム、情報配信装置、情報配信プログラム、及び情報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置を用いて、通信回線を介してサーバ装置に商品を検索するための情報を送信し、サーバ装置から商品情報を受信して表示することにより、ユーザに対して商品情報を参照可能とする技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の商品情報検索システムによれば、車載端末がサーバ装置へアクセスして、商品検索情報の授受を行うことにより商品情報を取得し、購入を行う場合は車載端末からサーバ装置を介して店舗端末へ購入要求情報が送信される構成となっている。
【0003】
この商品情報検索システムによれば、車載端末の機能を利用して、商品情報の取得から商品の購入、店舗までの経路案内を一連の処理で行うことができるが、情報受信者と情報配信者の位置関係を考慮することなく、商品情報は情報受信者に対して均一に配信されている。
すなわち、情報受信者が店舗まで長距離を移動しなければならないような場合でも、その移動に対する見返りは考慮されておらず、長距離の移動を伴う商品購入は、情報受信者にとって不利益となるという問題があった。
【0004】
これに対し、情報配信者から見れば、配信した商品情報が、本来想定していた範囲よりも遠方から利用されるとより多くの利益が得られる。
このように、店舗に移動するために必要な距離を無視した均一な商品情報の配信は、情報受信者と情報配信者の間で利益の不均衡を生む要因になるという問題があった。
【0005】
このような問題の解決に関連する従来技術としては、例えば特許文献2に記載の割引内容設定システムを挙げることができる。
この割引内容設定システムによれば、店舗に来店する可能性が高い近距離の顧客に対しては低い割引率を、店舗に来店する可能性の低い遠距離の顧客に対して高い割引率を設定して割引を行うことなどにより、遠距離の顧客を獲得しつつ、割引による店舗利益率の減少を抑えることが可能とされている。
【0006】
【特許文献1】特開2002−269693号公報
【特許文献2】特開2005−128903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の技術を用いても、例えば同一商品が二以上の店舗で販売されているような場合、販売価格と移動距離等との関係で、どの店舗で購入するのが最も適切かを判断することは、必ずしも容易ではないという問題があった。
【0008】
すなわち、例えば、店舗までの移動距離の大きさに対応させて商品の割引が行われても、交通費を考慮すると、割引率の高い店舗で購入することが顧客の有利にならない場合がある。一方、店舗側にとっても、特定の居住地からの顧客をターゲットに割引を行いたい場合もあるが、従来のシステムでは、このような割引を考慮した柔軟な商品情報の配信を行うことはできなかった。
特に、同一の商品が複数の店舗で異なる条件で販売されている場合、いずれを購入するのが適切であるかを顧客が選択することは容易ではなかった。
【0009】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、商品情報の受信装置から商品を販売する店舗までの距離を算出して、距離に応じたインセンティブを付与するとともに、移動に必要な交通費や徒歩距離等を考慮して、商品情報を表示する優先順位を決定することで、ユーザによる商品選択を適切に支援し得る情報出力システム、情報配信装置、情報配信プログラム、及び情報出力方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の情報出力システムは、商品情報の配信装置と受信装置が通信回線を介して接続され、商品情報受信装置に表示させる商品の優先順位を決定する情報出力システムであって、自己の現在位置情報を取得して、この現在位置情報と商品を検索するための検索情報を商品情報配信装置に送信し、商品情報配信装置から一又は二以上の商品情報と各商品情報に対応する優先順位を受信して、当該優先順位に従って商品情報を表示する商品情報受信装置と、商品の名称、商品の価格情報、店舗位置情報、及び店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を含む商品情報を格納する商品情報記憶手段を備え、商品情報受信装置から送信されてきた検索情報にもとづき商品情報記憶手段を検索して、対応する一又は二以上の商品情報を抽出する商品候補抽出手段と、商品情報受信装置から受信した現在位置情報が示す位置から、抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するために必要な距離を算出する経路検索手段と、抽出された各商品情報における店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、算出された距離に対応する特典情報を取得する距離対応特典情報取得手段と、抽出された各商品情報における価格情報と、これに対応する取得された特典情報にもとづいて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する優先順位決定手段と、抽出された商品情報及び対応する比較基準情報を含む優先順位を商品情報受信装置に送信する送信手段を備えた商品情報配信装置とを有する構成としてある。
【0011】
なお、本明細書及び対応する特許請求の範囲においては、簡便と可読性向上のために、「商品」と「サービス」を切り分けることなく、「商品」には「サービス」が含まれるものとして記載する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、商品情報受信装置を用いて、通信回線を介して商品情報配信装置から商品情報を受信する場合に、商品を購入する顧客が店舗まで移動する距離にもとづきインセンティブを付与し、これに必要な交通費や徒歩距離等を考慮して商品情報を表示する優先順位を決定することができる。
このため、顧客による店舗の選択を効果的に支援することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の情報出力システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に示す本発明の情報出力システムは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。コンピュータのCPUは、プログラムにもとづいてコンピュータの各構成要素に指令を送り、商品情報配信装置等の動作に必要となる所定の処理、例えば、商品候補の抽出処理、移動距離算出処理、移動距離インセンティブ情報の取得処理、優先順位の決定処理等を行わせる。このように、本発明の情報出力システムにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
【0014】
プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。
また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
【0015】
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態の構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の情報表示システムの構成を示すブロック図である。図2、図3は、それぞれ同システムにおける商品情報受信装置10、商品情報配信装置30の構成を示すブロック図である。図4は、同システムにおける商品情報配信装置30の商品情報記憶手段31のデータ構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の情報出力システムは、商品情報受信装置10、位置情報取得装置20、商品情報配信装置30、販売管理装置40、及び通信回線50を有している。
【0016】
[商品情報受信装置10]
商品情報受信装置10は、本実施形態の情報表示システムのユーザ(以下、単にユーザと称する)が使用するパーソナルコンピュータや携帯電話機などの情報処理装置である。
商品情報受信装置10は、通信回線50を介して商品情報配信装置30に接続し、商品情報配信装置30から商品情報と優先順位情報を受信して、商品情報を優先順位情報にもとづいて、画面表示又は音声出力する。
【0017】
また、商品情報受信装置10は、位置情報取得装置20に通信回線を介して接続され、この位置情報取得装置20から商品情報受信装置10の現在位置情報を取得する。なお、商品情報受信装置10が位置情報取得装置20に通信回線50を介して接続する構成とすることもできる。
【0018】
この商品情報受信装置10は、図2に示すように、位置情報取得手段11、画面表示手段12、商品検索情報送信手段13、及び商品情報受信手段14を備えている。
位置情報取得手段11は、位置情報取得要求を位置情報取得装置20に送信し、商品情報受信装置10の現在位置情報を位置情報取得装置20から受信する。
なお、位置情報取得装置20を商品情報受信装置10の一部として構成することもできる。
【0019】
画面表示手段12は、商品情報受信装置10におけるディスプレイやモニタに、商品情報配信装置30から送信されてきた商品情報を優先順位にしたがって、画面表示させる。なお、図示しないが商品情報受信装置10における音声出力手段により、商品情報配信装置30から送信されてきた商品情報を優先順位にしたがって、音声出力させることも好ましい。
【0020】
商品検索情報送信手段13は、ユーザの操作により、商品情報受信装置10に入力された商品の名称や商品分類等の商品検索情報を、位置情報取得手段11により取得された商品情報受信装置10の現在位置情報とともに、商品情報配信装置30に送信する。このとき、ユーザの個人識別情報や商品情報受信装置10の識別情報、検索対象期間などの情報も商品検索情報に含めて送信することもできる。
【0021】
商品情報受信手段14は、商品情報配信装置30から送信されてきた商品情報と、それぞれの優先順位情報を受信する。受信した商品情報は、画面表示手段12により当該優先順位情報にしたがって画面表示される。
【0022】
[位置情報取得装置20]
位置情報取得装置20は、商品情報受信装置10から現在位置情報取得要求を受信すると、商品情報受信装置10の現在位置を計測し、得られた現在位置情報を商品情報受信装置10に送信する。この位置情報取得装置20による現在位置の計測は、既存のGPSなどにより行うことができる。
【0023】
[商品情報配信装置30]
商品情報配信装置30は、商品情報受信装置10から商品を検索するための情報(商品検索情報)、例えば商品名やその一部、商品識別情報等を受信すると、この商品検索情報にもとづき商品情報を抽出する。
【0024】
また、商品情報配信装置30は、商品情報受信装置10から送信されてきた商品情報受信装置10の現在位置情報により示される位置と、各商品情報における店舗位置情報により示される位置との距離や、ユーザが店舗に移動するために必要な交通費、徒歩距離等にもとづき各商品情報について比較基準情報を算出する。
そして、この比較基準情報にもとづき各商品の優先順位を決定して、商品情報とそれぞれの優先順位情報を商品情報受信装置10に送信する。
【0025】
この商品情報配信装置30は、図3に示すように、商品情報記憶手段31、商品検索情報受信手段32、商品候補抽出手段33、移動距離算出手段34、商品候補調整手段35、距離対応インセンティブ取得手段36、優先順位決定手段37、及び商品情報送信手段38を備えている。
商品情報記憶手段31は、商品情報受信装置10へ配信するための商品情報を予め格納したものである。この商品情報記憶手段31により記憶される商品情報のデータ構造は、例えば図4に示すように、商品識別情報、商品名、広告情報、店舗識別情報、店舗名、店舗住所、店舗位置情報、商品価格、移動距離インセンティブ情報(来店するために必要な移動距離の範囲ごとに対応する特典情報)を含むものとすることができる。
【0026】
商品検索情報受信手段32は、商品情報受信装置10から送信されてきた現在位置情報及び商品検索情報を受信する。
商品候補抽出手段33は、商品検索情報受信手段32により受信された商品検索情報にもとづいて、商品情報記憶手段31を検索し、ヒットした一又は二以上の商品情報を商品候補として抽出する。商品の検索は、商品名の全部又は一部や商品識別情報などを検索条件として行うことができる。そのほか、商品の検索は、商品価格や、商品情報記憶手段31のデータ項目に登録時期等の情報を含ませることで、検索対象期間を検索条件とするなど、種々の方法により行うことが可能である。
【0027】
移動距離算出手段34は、ナビゲーションシステムなどの経路検索機能を備え、商品情報受信装置10の現在位置情報と、商品候補抽出手段33により抽出された各商品情報における店舗位置情報を用いて、現在位置から店舗までの移動に必要な距離を算出する。なお、当該経路検索及び経路の移動に必要な距離の算出は、公知の方法により行うことができる。
【0028】
商品候補調整手段35は、移動距離算出手段34により算出された移動距離が所定の基準以上の場合、当該商品を販売する店舗が現在位置よりも離れすぎている(閾値外)と判断して、これらの商品情報を商品候補から除去する。この商品候補調整手段35は、必要に応じて実行すれば良く、閾値外の商品を候補に含める場合は、なくてもかまわない。また、所定の基準は、自由に定めることができ、例えば10kmなどとすることができる。
【0029】
距離対応インセンティブ取得手段36は、移動距離算出手段34により算出された移動距離にもとづいて、これに対応するインセンティブを算出する。
このとき距離対応インセンティブ取得手段36は、商品候補抽出手段33により抽出された各商品情報における移動距離インセンティブ情報(店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報)を用い、移動距離算出手段34により算出された移動距離に対応するインセンティブ情報を取得する。
このインセンティブ情報としては、商品の割引率や割引金額、その他各種クーポンや景品情報など、ユーザに利益を与える種々のものを用いることが可能である。
【0030】
優先順位決定手段37は、各商品情報における商品価格とインセンティブ情報にもとづいて、各商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い各商品を表示する優先順位を決定する。この比較基準情報としては、例えば金額情報を用いることができる。
【0031】
インセンティブ情報が割引率や割引金額などの情報である場合は、商品価格からその割引金額を減算して比較基準情報を算出することができる。そして、得られた比較基準情報の金額が小さいほど、その商品の優先順位を高く設定するようにすることができる。
【0032】
また、インセンティブ情報が景品情報など金額でない場合は、景品情報に対応する金銭価値情報を有するテーブルなど、景品情報を金額に換算する手段を商品情報配信装置30に備えることが好ましい。また、商品情報記憶手段31において、移動距離インセンティブ情報の金銭価値情報を予め保有させておくこともできる。
商品情報送信手段38は、商品候補の商品情報、及びそれぞれの優先順位情報を商品情報受信装置10に送信する。
【0033】
[販売管理装置40]
販売管理装置40は、商品情報受信装置10において表示された商品情報にもとづく商品の販売処理を管理する。
すなわち、商品情報受信装置10から通信回線50を介して商品の購入要求情報が送信されてくると、当該商品の販売処理を行って、その結果を商品情報受信装置10に送信する。
【0034】
販売管理装置40による商品の販売処理が行われると、その商品についての引き渡しが行われる。
このときユーザの特定は、商品情報受信装置10から商品情報配信装置30に商品検索情報が送信されるときに、併せてユーザの個人識別情報を送信させたり、あるいは商品情報受信装置10から販売管理装置40に購入要求情報が送信されるときに、併せてユーザの個人識別情報を送信させることなどにより行うことができる。
また、以降の実施形態で示すように、商品情報配信装置30にユーザ情報記憶手段を備え、個人識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、ユーザの氏名や住所等を特定することも可能である。
【0035】
[通信回線50]
通信回線50は、従来公知の任意好適な公衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。また商品情報受信装置10、商品情報配信装置30、及び販売管理装置40のそれぞれの間においては、同一又は別個の通信回線で構成することができる。
さらに、通信回線50は、商品情報受信装置10、商品情報配信装置30、及び販売管理装置40のそれぞれの間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例えば、公衆回線網、専用回線網、インターネット回線網及びイントラネット網により構成することができる。
【0036】
次に、本実施形態の情報出力システムにおける処理手順について、図5、図6を参照して説明する。図5は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の処理手順を示すフローチャートである。図6は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(割引金額順)を示す図である。
まず、商品情報配信装置30は、商品情報受信装置10から送信されてきた、商品情報受信装置10の現在位置情報と商品検索情報を受信する(ステップ10)。
【0037】
次に、商品情報配信装置30は、受信した商品検索情報に含まれる商品名などにもとづき商品情報記憶手段31を検索して、ヒットした商品情報を商品候補として抽出する(ステップ11)。
そして、抽出した商品候補ごとに、店舗位置情報(商品提供場所)と現在位置情報を用いて、ユーザが移動するために必要な距離(移動距離)を算出する(ステップ12)。
【0038】
商品検索情報において、ユーザが店舗に行く場合の交通手段として、「自家用車(自動車)」、「電車」、「バス」などのいずれを用いるかを含ませる構成とすることも好ましい。このようにすれば、移動距離をより高い精度で算出することが可能となる。
すなわち、商品検索情報に交通手段として「自家用車」が含まれている場合、商品情報配信装置30は、商品情報受信装置10の現在位置情報と店舗位置情報を用いて、商品情報配信装置30における地図検索システム(図示していない)によりユーザが移動するために必要な距離を算出することができる。
【0039】
また、商品検索情報に交通手段として「電車」や「バス」などの公共交通手段が含まれている場合、商品情報配信装置30は、商品情報受信装置10の現在位置情報と店舗位置情報を用いて、商品情報配信装置30における地図検索システム(図示していない)によりそれぞれの最寄り駅(最寄りのバス停を含む)を取得することができる。また、現在位置からその最寄り駅、及び店舗からその最寄り駅までの距離を算出することができる。
【0040】
また、商品情報配信装置30は、これらの最寄り駅を用いて、商品情報配信装置30における電車経路検索システム(図示していない)により電車経路情報を取得し、その最寄り駅間の距離を算出することができる。
このため、算出されたこれらの距離を合算することで、ユーザが現在位置から店舗まで移動するために必要な移動距離を算出することが可能となる。
【0041】
次に、商品情報配信装置30は、算出した移動距離が一定以上のものを商品候補から除去する(ステップ13)。これにより、現実に利用することのない遠方の店舗の情報を排除することができ、商品情報受信装置10において表示される商品情報をより選択しやすくすることができる。
なお、商品検索情報に、この閾値外の候補を除去する処理を実行するか否かを示す情報や閾値情報を含める構成とし、ユーザが商品情報受信装置10によりこれらを設定できるようにすることも好ましい。
【0042】
次に、商品情報配信装置30は、各商品情報における「移動距離インセンティブ情報」を用いて、商品情報ごとに、移動距離に対応するインセンティブ情報を算出する(ステップ14)。
この「移動距離インセンティブ情報」としては、例えば所定の距離範囲ごとに割引金額や景品情報等を対応付けた情報などとすることができ、移動距離に対応するインセンティブ情報として、割引金額などを算出することができる。
【0043】
次に、商品情報配信装置30は、商品情報を表示する優先順位を、商品情報ごとに決定する(ステップ15)。
本実施形態では、商品情報配信装置30は、各商品情報における商品価格と、算出した移動距離に対応するインセンティブ情報を用いて、比較基準情報を算出し、この比較基準情報にしたがって、優先順位を決定する。
【0044】
移動距離に対応するインセンティブ情報が割引金額の場合は、商品価格から割引金額を減算した金額を、比較基準情報として用いることができ、割引後価格が小さいものから順番に優先順位を高く決定することができる。
そして、商品情報配信装置30は、各商品情報をそれぞれの優先順位情報とともに商品情報受信装置10に送信する(ステップ16)。
【0045】
これによって、商品情報受信装置10は、例えば図6に示すように、商品情報を表示することができる。
同図の例では、移動距離に対応するインセンティブ情報として、割引金額が算出され、商品価格からその割引金額を減算した割引後価格を比較基準情報とし、比較基準情報が小さいものから優先して、当該商品を販売する店舗の情報が表示されている。
【0046】
なお、同図において、商品情報に含まれる広告情報も併せて表示することも好ましい。また、同図の例では、各店補における商品価格を同一のものとして示しているが、店舗ごとに商品価格を異なるものとして表示し、それぞれの商品価格にもとづき割引後価格を算出し、これを比較基準情報とすることもできる。これは、以下の実施形態においても同様である。
【0047】
商品情報受信装置10において、商品情報を優先順に表示した後、ユーザの操作により、購入を希望する商品情報が選択されて、その商品の購入希望情報が商品情報受信装置10から販売管理装置40に送信される。そして、販売管理装置40において決済処理が行われるが、これらの購入処理については、従来公知の方法を用いることができるため、詳細な説明は省略する。
【0048】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、ユーザが希望する商品を検索した場合に、ユーザの現在位置情報を考慮して移動距離に応じた割引価格を算出し、割引後価格にもとづきユーザにとって利用しやすい順番で商品情報を表示することが可能となる。
【0049】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図7を参照して説明する。同図は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置10の表示画面(交通費考慮 必要金額順)を示す図である。
【0050】
本実施形態は、商品情報配信装置30が商品情報を表示する優先順位を決定するにあたり、移動に必要な交通費を算出して、この交通費を加味した場合に、実際に必要となる金額を算出し、これにもとづき優先順位を決定する点で第一実施形態と異なる。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図等は図1〜4と同様のものを用いることができ、フローチャートは図5と同様のものを用いることができる。
【0051】
すなわち、第一実施形態のように、移動距離インセンティブが適用された結果、ある遠方の店舗の割引後価格が最も低くなった場合、その店舗に行くために必要な交通費を考慮すると、他の店舗で購入した方が、実質的にはより安くなる場合がある。本実施形態では、このような場合を考慮して、交通費を加味して優先順位を決定するものである。
【0052】
本実施形態の情報表示システムの商品情報配信装置30の処理手順は、図5に示される通りであるが、具体的には以下のように行われる。
すなわち、図5のステップ12において、商品情報配信装置30における移動距離算出手段34は、商品情報受信装置10の現在位置情報と店舗位置情報を用いて、商品情報配信装置30における地図検索システムによりそれぞれの最寄り駅を特定し、特定した最寄り駅を、それぞれ出発駅、到着駅として、電車経路検索システムにより電車の経路情報及び交通費を算出する。複数の経路がある場合には、最も所要時間の短い経路又は交通費の安い経路などを選択して、その交通費を算出することができる。
【0053】
また、図5のステップ15において、優先順位決定手段37は、比較基準情報の算出にあたって、交通費を加算する。移動距離インセンティブ情報が割引金額の場合、商品価格から割引金額を減算し、交通費を加算した必要金額を、比較基準情報として用いることができる。そして、比較基準情報が小さいものから順番に優先順位を高く決定する。
【0054】
図7は、このようにして、商品情報配信装置30により優先順位が決定され、商品情報受信装置10に商品情報とともに、当該優先順位情報が送信された場合に、商品情報受信装置10において表示される画面の例を示している。
なお、本実施形態では、電車により店舗に移動する場合について説明したが、バスにより店舗に移動する場合にも同様に適用することが可能である。すなわち、本実施形態でいう最寄り駅にはバス停が含まれ、電車経路検索システムに替えて、バスについて同様の機能を有するバス経路検索システムを用いることができる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、現在位置から店舗に移動するために必要な交通費を考慮して、商品情報を表示する優先順位を決定することができる。
このため、ユーザは実際に必要な費用にもとづいて、より選択しやすい形で、商品情報の提供を受けることが可能となる。
【0056】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置30の商品情報記憶手段31のデータ構成を示す図である。図9は、本実施形態の商品情報受信装置10において表示される、店舗に電車で移動する場合の徒歩距離割引を考慮して優先順位を決定した商品情報の表示画面を示している。
【0057】
本実施形態は、ユーザが現在位置から店舗まで電車を利用して行く場合において必要な徒歩距離を考慮して、優先順位を決定する点で第二実施形態と異なる。その他の点については、第二実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図等は図1〜4と同様のものを用いることができ、フローチャートは図5と同様のものを用いることができる。
【0058】
すなわち、ユーザが購入する予定の商品が大きいものである場合など、徒歩の移動距離が店舗を選択する際の重要な要素になる場合がある。本実施形態は、このような場合を考慮して、現在位置から店舗まで電車を利用して行く場合において、特に店舗から最寄り駅までの徒歩距離を算出し、これを優先順位に反映するものである。
優先順位への反映方法としては、徒歩距離が大きい商品情報についての優先順位を下げる方法や、徒歩距離に応じた割引率や割引金額などのインセンティブを付与して、優先順位を上げる方法がある。
【0059】
本実施形態の情報表示システムの商品情報配信装置30の処理手順も、図5に示される通りであるが、具体的には以下のように行われる。
すなわち、図5のステップ12において、商品情報配信装置30における移動距離算出手段34は、商品情報受信装置10の現在位置情報と店舗位置情報を用いて、電車による経路情報及び交通費を算出する点については、第二実施形態と同様である。
【0060】
また、移動距離算出手段34は、商品情報配信装置30における地図検索システムにより、商品情報受信装置10の現在位置から最寄り駅までの経路とその距離(徒歩距離)を算出するとともに、店舗から最寄り駅までの経路とその距離(徒歩距離)を算出する。そして、これらの徒歩距離を優先順位の決定において使用する。なお、店舗から最寄り駅までの徒歩距離のみを使用するなど、一方の徒歩距離のみを用いてもよい。
【0061】
さらに、図5のステップ15において、優先順位決定手段37は、徒歩距離を用いて、商品情報の優先順位を決定するが、その方法としては、上記の通り、徒歩距離が長い店舗の優先順位を低くする方法(優先方法1)と、徒歩距離に応じたインセンティブを付与することで、徒歩距離が長い店舗の優先順位を高くする方法(優先方法2)がある。なお、いずれの方法を用いて決定するかを、商品検索情報に含めて、商品情報受信装置10から商品情報配信装置30に送信することも好ましい。
【0062】
<優先方法1>
商品情報配信装置30において、徒歩距離の範囲ごとに比較用金額が対応付けられた換算テーブルなどを備える。このとき、徒歩距離が大きいほど比較用金額を高く設定する。
優先順位決定手段37は、移動距離算出手段34により算出された徒歩距離に対応する比較用金額を上記換算テーブルなどから取得する。
【0063】
そして、優先順位決定手段37は、比較基準情報の算出にあたって、移動距離インセンティブ情報が割引金額の場合、商品価格から割引金額を減算し、交通費を加算し、さらに比較用金額を加算した金額を、比較基準情報として用いることができる。そして、この比較基準情報が小さいものから順番に優先順位を高く決定することができる。なお、画面表示にあたっては、比較用金額を除く、実際に必要な金額を表示することが好ましい。
【0064】
<優先方法2>
図8に示すように、商品情報記憶手段31における商品情報に、「徒歩距離インセンティブ情報」を含める。この「徒歩距離インセンティブ情報」は、徒歩距離の範囲ごとに対応する割引金額や割引率、景品情報などとすることができる。
距離対応インセンティブ取得手段36は、「徒歩距離インセンティブ情報」が、例えば割引金額の場合には、移動距離算出手段34により算出された徒歩距離に対応する割引金額を算出する。
【0065】
そして、優先順位決定手段37は、例えば「移動距離インセンティブ情報」及び「徒歩距離インセンティブ情報」が割引金額の場合、商品価格から当該割引金額を減算するとともに、徒歩割引金額を減算し、交通費を加算した必要金額を比較基準情報として用いて、必要金額が小さいものから順番に優先順位を高く決定することができる。
【0066】
図9は、このような場合に、商品情報受信装置10において表示される画面の例を示している。
なお、本実施形態において、電車による経路情報及び交通費の算出を行うことなく、徒歩距離を算出し、この徒歩距離又はこれにもとづく割引金額と、移動距離インセンティブ情報にもとづく割引金額とにより比較基準情報を算出して、優先順位を決定することも可能である。
【0067】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、ユーザが現在位置から店舗まで電車を利用して行く場合において、徒歩距離を考慮して、商品情報を表示する優先順位を決定することができる。
すなわち、優先順位の決定において、徒歩距離が大きい店舗の優先順位を下げることで、徒歩距離の短い店舗を優先して表示することができる。
また、反対に徒歩距離が大きい場合にインセンティブを付加し、利用しづらい店舗に対して優先的に商品表示を行うことのできる手段を与えることも可能となっている。
【0068】
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図10を参照して説明する。同図は、本実施形態の情報出力システムにおける商品情報配信装置30の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、商品情報配信装置30が駐車場情報記憶手段39を備え、自動車で店舗に向かう場合に、最寄りの駐車場から店舗までの徒歩距離を考慮して、優先順位を決定する点で第一実施形態と異なる。その他の点については、第一実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図のうち、図2〜4は同様のものを用いることができ、フローチャートは図5と同様のものを用いることができる。
【0069】
まず、本実施形態の商品情報配信装置30は、図10に示すように、第一実施形態における構成に加え、駐車場情報記憶手段39を備えている。
この駐車場情報記憶手段39は、駐車場名、駐車場位置情報等を含む駐車場情報を格納する。
【0070】
本実施形態において、商品情報配信装置30における移動距離算出手段34は、商品候補抽出手段33により抽出された各商品情報における店舗位置情報と、各駐車場情報における駐車場位置情報にもとづいて、各店舗に最寄りの駐車場の駐車場情報を駐車場情報記憶手段39から取得する。
【0071】
そして、商品情報配信装置30における地図検索システムにより店舗と駐車場の徒歩距離を算出する。
以下、得られた徒歩距離を用いて、商品情報の優先順位が決定されるが、その方法は、第三実施形態において説明した方法と同様のものとすることができる。
図11は、徒歩距離に対応するインセンティブ(徒歩距離割引)を考慮することで、徒歩距離が長い店舗の優先順位を高くする場合の画面表示の例を示したものである。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、自動車で店舗に向かう場合の駐車場からの徒歩距離を用いて、商品情報を表示する優先順位を決定することができる。
このため、ユーザに対し、購入する商品をより一層選択しやすい画面を提供することが可能となる。
【0073】
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置30の構成を示すブロック図であり、図13は、同装置におけるユーザ情報記憶手段30aのデータ構成を示す図である。
【0074】
本実施形態では、商品情報配信装置30においてユーザ情報を管理し、ユーザが現在位置から店舗まで移動するために必要な金額を算出する場合に、ユーザが所持する定期券の経路を考慮して、実際に必要な金額をより詳細に算出し、優先順位をさらに適切に決定することができる点で第二実施形態と異なる。その他の点については、第二実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図のうち、図2〜4は同様のものを用いることができ、フローチャートは図5と同様のものを用いることができる。
【0075】
本実施形態の商品情報配信装置30は、図12に示すように、図10における構成に加えて、ユーザ情報記憶手段30a、及びユーザ情報検索手段30bを備えている。駐車場情報記憶手段39は、なくても良いため点線で表示している。
ユーザ情報記憶手段30aは、図13に示すように、情報表示システムのユーザごとに、居住地や定期券経路情報、自動決済情報等を備えている。
【0076】
まず、本実施形態では、商品情報受信装置10は、商品検索情報を商品情報配信装置30に送信する際に、併せてユーザ識別情報を送信する。
ユーザ情報検索手段30bは、商品情報受信装置10から送信されてきたユーザ識別情報に対応する定期券経路情報をユーザ情報記憶手段30aから抽出する。
【0077】
また、移動距離算出手段34は、第二実施形態と同様に、図5のステップ12において、商品情報受信装置10の現在位置情報と店舗位置情報を用いて、商品情報配信装置30における地図検索システムによりそれぞれの最寄り駅を特定し、特定した最寄り駅を、それぞれ出発駅、到着駅として、電車経路検索システムにより電車による経路情報及び交通費を算出する。
【0078】
そして、優先順位決定手段37は、図5のステップ15において、電車による経路情報と定期券経路情報との重複部分があるか否かを判定し、重複部分がある場合には、当該定期券を使用する場合を含めた最小運賃を算出する。
さらに、優先順位決定手段37は、比較基準情報の算出にあたって、算出した最小運賃を交通費として加算し、得られた必要金額を比較基準情報として用いて、比較基準情報が小さいものから順番に優先順位を高く決定することができる。
図14は、このようにして、商品情報受信装置10において表示される画面の例を示している。
【0079】
なお、本実施形態では、商品情報配信装置30にユーザ情報記憶手段30aを備えて、定期券経路情報を保有させ、これを用いて実際に必要な交通費を算出しているが、商品情報の検索に際して、商品情報受信装置10から商品情報配信装置30に定期券経路情報を送信することも好ましい。
このようにすれば、商品情報配信装置30にユーザ情報記憶手段30a及びユーザ情報検索手段30bを備えることなく、商品情報配信装置30において定期券経路情報を上記と同様に考慮して、図14と同様の画面表示を行うようにすることも可能である。
【0080】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、ユーザが電車で店舗に行く場合に、ユーザの定期券経路情報を考慮して、実際に必要となる交通費を計算して比較基準情報を算出し、商品情報の優先順位を決定することができる。
このため、ユーザに対して、より商品情報の選択しやすい画面表示を行うことが可能となる。
【0081】
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置30の構成を示すブロック図であり、図16は、同装置の商品情報記憶手段31及びユーザ情報記憶手段30aのデータ構成を示す図である。
【0082】
本実施形態は、ユーザの居住地に応じたインセンティブを設け、これを考慮して、商品を表示する優先順位を決定できる点で第五実施形態と異なる。その他の点については、第五実施形態と同様であり、本実施形態のブロック図のうち、図2〜4は同様のものを用いることができ、フローチャートは図5と同様のものを用いることができる。
【0083】
すなわち、本実施形態の情報表示システムによれば、売り上げが伸びない地域に居住するユーザに特別なインセンティブを付与する店舗の商品情報を、優先的に画面表示することができる。
また、売り上げが伸びない時間帯についても同様にインセンティブを付与することが可能である。すなわち、居住地インセンティブ情報に替えて、あるいはこれとともに、時間帯インセンティブ情報を商品情報記憶手段31に保有させ、時間帯によるインセンティブを付与することなども可能である。
【0084】
本実施形態の商品情報配信装置30は、図15に示すように、図12における構成に加え、さらに居住地対応インセンティブ取得手段30cを備えている。この居住地対応インセンティブ取得手段30cは、商品情報ごとに、ユーザの居住地に対応するインセンティブ情報を算出する。
【0085】
また、本実施形態の商品情報配信装置30における商品情報記憶手段31及びユーザ情報記憶手段30aにおけるデータは、図16に示すように、それぞれ「居住地インセンティブ情報」、「ユーザ居住地位置情報」を含んでいる。
この「居住地インセンティブ情報」は、所定の地域範囲ごとに対応する割引率や割引金額、景品などの情報を有している。
【0086】
本実施形態では、第五実施形態と同様に、商品情報受信装置10は、現在位置情報及び商品検索情報を商品情報配信装置30に送信する際に、併せてユーザ識別情報を送信する。
ユーザ情報検索手段30bは、商品情報受信装置10から送信されてきたユーザ識別情報に対応するユーザ居住地位置情報をユーザ情報記憶手段30aから抽出する。
【0087】
また、移動距離算出手段34は、第二実施形態と同様に、電車による経路情報及び交通費を算出する。
また、居住地対応インセンティブ取得手段30cは、ユーザ情報検索手段30bにより抽出されたユーザ居住地位置情報にもとづいて、商品情報ごとに、居住地に対応するインセンティブ情報を算出する。
なお、この居住地に対応するインセンティブ情報を算出方法については、移動距離に対応するインセンティブ情報の場合と同様に行うことができる。
【0088】
そして、優先順位決定手段37は、優先順位の決定にあたり、第二実施形態における場合と同様に、移動距離インセンティブ情報と交通費を用いるとともに、「居住地インセンティブ情報」にもとづく地域割引金額を減算して比較基準情報を算出し、これにもとづき商品情報を画面表示するための優先順位を決定することができる。
図17は、このようにして、商品情報受信装置10において表示される画面の例を示している。
【0089】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、店舗側にとっては、売り上げの少ない地域に居住するユーザの売り上げ向上を期待することができる。また、このような地域に居住するユーザにとっては、居住地割引の付加された商品情報を選択しやすい画面を利用することが可能となる。
【0090】
[第七実施形態]
次に、本発明の第七実施形態について、図18及び図19を参照して説明する。図18は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置30の構成を示すブロック図であり、図19は、同装置の商品情報記憶手段31及びユーザ情報記憶手段30aのデータ構成を示す図である。
【0091】
本実施形態は、ユーザの店舗利用履歴に応じて商品購入に対するインセンティブを付与し、これを考慮して商品を表示する優先順位を決定できる点で第五実施形態と異なる。その他の点については、第五実施形態と同様である。
【0092】
本実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置30は、図18に示すように、図15における構成に加え、さらに利用履歴対応インセンティブ取得手段30dを備えている。駐車場情報記憶手段39と居住地対応インセンティブ取得手段30cは、なくても良いため点線で表示している。
利用履歴対応インセンティブ取得手段30dは、商品情報における利用履歴インセンティブ情報を用いて、ユーザの店舗利用履歴に対応する特典情報を取得する。
【0093】
本実施形態の商品情報記憶手段31が格納する商品情報には、図19に示すように、「利用履歴インセンティブ情報」が含まれ、ユーザ情報記憶手段30aが格納するユーザ情報には、「利用履歴」が含まれる。「利用履歴インセンティブ情報」は、例えば利用回数の範囲ごとに対応する割引率や割引金額、景品等を有するものとすることができる。また、「利用履歴」としては、利用回数や利用日等を含むものとすることができる。
【0094】
本実施形態では、第五実施形態と同様に、商品情報受信装置10は、現在位置情報及び商品検索情報を商品情報配信装置30に送信する際に、併せてユーザ識別情報を送信する。
ユーザ情報検索手段30bは、商品情報受信装置10から送信されてきたユーザ識別情報に対応する利用履歴をユーザ情報記憶手段30aから抽出する。
【0095】
また、移動距離算出手段34は、第二実施形態において説明した方法と同様の方法により、電車による経路情報及び交通費を算出する。
さらに、利用履歴対応インセンティブ取得手段30dは、ユーザ情報検索手段30bにより抽出された利用履歴にもとづいて、商品情報ごとに、利用履歴に対応するインセンティブ情報を算出する。例えば、利用履歴対応インセンティブ取得手段30dは、利用履歴における利用回数にもとづいて、各商品情報における「利用履歴インセンティブ情報」にもとづき対応する割引金額等を取得する。
【0096】
そして、優先順位決定手段37は、優先順位の決定にあたり、第二実施形態における場合と同様に、移動距離に対応するインセンティブ情報及び交通費を用いるとともに、「利用履歴インセンティブ情報」にもとづく割引金額等を減算して比較基準情報を算出し、これにもとづき商品情報を画面表示する優先順位を決定することができる。
【0097】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、店舗により利用回数に応じて割引等が行われる場合に、ユーザの利用履歴にもとづき割引金額等を決定し、これを考慮して商品情報を表示する優先順位を決定することが可能となる。
【0098】
[第八実施形態]
次に、本発明の第八実施形態について、図20及び図21を参照して説明する。図20は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置10の構成を示すブロック図であり、図21は、本実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置10の処理手順を示すフローチャートである。
本実施形態は、商品情報受信装置10によって、現在位置から店舗までの移動経路を考慮して優先順位を決定する点で上記各実施形態と異なる。その他の点については、上記各実施形態のいずれかと同様のものとすることができる。
【0099】
本実施形態の商品情報受信装置10は、図20に示すように、第一実施形態等における構成に加え、さらに移動経路履歴記憶手段15、経路検索手段16、及び優先順位決定手段17を備えている。
移動経路履歴記憶手段15は、商品情報受信装置10(又はユーザ)の移動経路を記憶する。例えば、商品情報受信装置10が、自動車内のナビゲーション装置や、携帯電話機等におけるナビゲーション手段である場合、ナビゲーションを行った経路情報を格納する。また、商品情報受信装置10に手入力等により予め記憶させておくこともできる。
【0100】
経路検索手段16は、商品情報配信装置30から送信されてきた各商品情報における店舗位置情報と、位置情報取得手段11により取得した現在位置情報を用いて、商品情報受信装置10に備えられた図示しないナビゲーションシステムなどの経路検索手段により現在位置から店舗までの移動経路を検索する。
【0101】
優先順位決定手段17は、経路検索手段16により検索された移動経路と、移動経路履歴記憶手段15に格納されている過去の移動経路とを比較して、各商品情報を表示する優先順位を決定する。このときの優先順位決定の具体的基準は、特に限定されないが、経路に重複する割合が多いほど、優先順位を高くすることができる。また、店舗が過去の移動経路から近いほど、優先順位を高くすることも可能である。
【0102】
また、経路に重複する割合に応じて、仮想的な割引金額を算出し、これを商品情報配信装置30から送信されてきた優先順位情報に含まれる比較基準情報(図6の割引後価格、図7の必要金額等)から減算して比較用金額を算出し、この比較用金額を新たな比較基準情報として、当該比較基準情報が小さい順に優先順位を決定することができる。なお、この比較用金額は、優先順位を決定するためのものであり、商品情報受信装置10に表示させても良いが、表示しない方が好ましい。
【0103】
次に、図21を参照して、本実施形態の情報表示システムの商品情報受信装置10における優先順位の決定処理手順ついて説明する。
まず、商品情報受信装置10から現在位置情報と商品検索情報が商品情報配信装置30に送信され、商品情報配信装置30において商品候補が抽出されて優先順位情報が算出されるまでの処理については、上記各実施形態のいずれかと同様のものとすることができる。
次に、商品情報受信装置10における商品情報受信手段14は、商品情報配信装置30から商品情報及び各商品情報に対応する優先順位情報を受信する(ステップ20)。
【0104】
次に、商品情報受信装置10における経路検索手段16は、現在位置情報により示される位置から、各商品情報に含まれる店舗位置情報により示される位置までの経路を、商品情報受信装置10におけるナビゲーション機能により検索する(ステップ21)。
また、経路検索手段16は、検索により得られた移動経路と、移動経路履歴記憶手段15に格納されている移動履歴における経路とを比較して、重複している割合や店舗の移動履歴における経路からの距離等を取得する(ステップ22)。
【0105】
次に、優先順位決定手段17は、経路検索手段16により取得された重複している割合等を考慮して、比較基準情報を算出し、これにもとづき優先順位を決定する(ステップ23)。
このとき、優先順位決定手段17は、所定の基準にもとづいて、上記重複している割合等に対応する比較用金額(仮想割引金額)を算出する。所定の基準としては、例えば重複している割合が大きいほど、また店舗が過去の移動経路から近いほど、比較用金額を大きくすることが好ましい。
【0106】
そして、商品情報配信装置30から商品情報と共に送信されてきた優先順位情報に含まれる比較基準情報から、この比較用金額を減算して新たな比較基準情報を算出し、この比較基準情報が小さい順に優先順位を高く決定することができる。
そして、商品情報受信装置10における画面表示手段12は、優先順位決定手段17により決定された優先順に商品情報を出力する(ステップ24)。
【0107】
以上説明したように、本実施形態の情報出力システムによれば、商品情報受信装置10に記憶されているユーザの移動履歴を考慮して、商品情報を表示する優先順位を決定することができる。
このため、ユーザが良く利用する経路に近い店舗を優先して表示することが可能になる。
【0108】
また、上記各実施形態において説明したように、商品情報配信装置30側において、商品情報を表示する優先順位を決定した上で、さらに商品情報受信装置10側において、移動履歴を考慮して優先順位を調整することができる。
このため、ユーザに対して、商品選択のために一層利用しやすい画面を提供することが可能となる。
【0109】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態を組み合わせて、より多くのインセンティブにもとづき商品情報を表示する優先順位を決定したり、あるいは比較基準情報の算出に用いる要素の一部を算出するための手段を省略して、一部の要素のみを用いて比較基準情報を算出し、優先順位を決定するなど適宜変更することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、商品を店舗に行って購入するにあたり、複数の店舗で同一の商品が販売されている場合に、どの店舗で購入するのが適切であるかを容易に選択可能とする商品検索システムを提供する場合等に、好適に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の第一実施形態の情報表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の商品情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(割引金額順)を示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(交通費考慮 必要金額順)を示す図である。
【図8】本発明の第三実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の商品情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図9】本発明の第三実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(徒歩距離割引考慮(電車))を示す図である。
【図10】本発明の第四実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第四実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(徒歩距離割引考慮(自動車))を示す図である。
【図12】本発明の第五実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第五実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置のユーザ情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図14】本発明の第五実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(定期券考慮 必要金額順)を示す図である。
【図15】本発明の第六実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第六実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の商品情報記憶手段及びユーザ情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図17】本発明の第六実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の表示画面(地域特有の割引)を示す図である。
【図18】本発明の第七実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第七実施形態の情報表示システムにおける商品情報配信装置の商品情報記憶手段及びユーザ情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図20】本発明の第八実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第八実施形態の情報表示システムにおける商品情報受信装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
10 商品情報受信装置
11 位置情報取得手段
12 画面表示手段
13 商品検索情報送信手段
14 商品情報受信手段
15 移動経路履歴記憶手段
16 経路検索手段
17 優先順位決定手段
20 位置情報取得装置
30 商品情報配信装置
31 商品情報記憶手段
32 商品検索情報受信手段
33 商品候補抽出手段
34 移動距離算出手段
35 商品候補調整手段
36 距離対応インセンティブ取得手段
37 優先順位決定手段
38 商品情報送信手段
39 駐車場情報記憶手段
30a ユーザ情報記憶手段
30b ユーザ情報検索手段
30c 居住地対応インセンティブ取得手段
30d 利用履歴対応インセンティブ取得手段
40 販売管理装置
50 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報の配信装置と受信装置が通信回線を介して接続され、商品情報受信装置に表示させる商品の優先順位を決定する情報出力システムであって、
自己の現在位置情報を取得して、この現在位置情報と商品を検索するための検索情報を商品情報配信装置に送信し、前記商品情報配信装置から一又は二以上の商品情報と各商品情報に対応する優先順位を受信して、当該優先順位に従って前記商品情報を表示する商品情報受信装置と、
商品の名称、商品の価格情報、店舗位置情報、及び店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を含む商品情報を格納する商品情報記憶手段を備え、前記商品情報受信装置から送信されてきた前記検索情報にもとづき前記商品情報記憶手段を検索して、対応する一又は二以上の商品情報を抽出する商品候補抽出手段と、前記商品情報受信装置から受信した前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するために必要な距離を算出する経路検索手段と、前記抽出された各商品情報における店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された距離に対応する特典情報を取得する距離対応特典情報取得手段と、前記抽出された各商品情報における価格情報と、これに対応する前記取得された特典情報にもとづいて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記抽出された商品情報及び対応する前記比較基準情報を含む前記優先順位を前記商品情報受信装置に送信する送信手段を備えた商品情報配信装置と、を有する
ことを特徴とする情報出力システム。
【請求項2】
前記経路検索手段が、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記交通費情報を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報出力システム。
【請求項3】
前記経路検索手段が、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
前記優先順位決定手段が、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報出力システム。
【請求項4】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記経路検索手段が、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
前記距離対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報出力システム。
【請求項5】
前記商品情報配信装置が、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段をさらに備え、
前記経路検索手段が、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
前記優先順位決定手段が、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報出力システム。
【請求項6】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報配信装置が、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段をさらに備え、
前記経路検索手段が、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
前記距離対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報出力システム。
【請求項7】
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び定期券経路情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段とをさらに備え、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する定期券経路情報を抽出し、
前記経路検索手段が、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記公共交通手段による経路情報と定期券経路情報との重複部分があるか否かを判定し、重複部分がある場合には、当該定期券を使用する場合を含めた最小交通費を算出して、前記最小交通費を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の情報出力システム。
【請求項8】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、居住地に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び居住地位置情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段と、商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、ユーザの居住地位置情報に対応する特典情報を取得する居住地対応特典情報取得手段とをさらに備え、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する居住地位置情報を抽出し、
前記居住地対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、前記抽出された居住地位置情報に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記居住地位置情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の情報出力システム。
【請求項9】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、利用履歴に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び店舗利用履歴情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段と、商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、ユーザの店舗利用履歴に対応する特典情報を取得する利用履歴対応特典情報取得手段とをさらに備え、
前記商品情報受信装置が、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する店舗利用履歴情報を抽出し、
前記利用履歴対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、前記抽出された店舗利用履歴情報に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記店舗利用履歴情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の情報出力システム。
【請求項10】
前記商品情報受信装置が、当該商品情報受信装置の移動経路の履歴を格納する移動経路履歴記憶手段と、二地点間の移動経路を検索する第二の経路検索手段と、表示する優先順位を決定する第二の優先順位決定手段と、を備え、
前記第二の経路検索手段が、前記商品情報配信装置から送信されてきた商品情報における店舗位置情報と、前記現在位置情報にもとづき移動経路を検索し、
前記第二の優先順位決定手段が、前記検索により得られた移動経路と、前記移動経路履歴記憶手段に格納されている移動経路との重複割合を算出し、この重複割合を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の情報出力システム。
【請求項11】
通信回線を介して接続された商品情報受信装置に表示させる商品の優先順位を決定する情報配信装置であって、
前記商品情報受信装置の現在位置情報と商品を検索するための検索情報を前記商品情報受信装置から受信する商品検索情報受信手段と、
商品の名称、商品の価格情報、店舗位置情報、及び店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を含む商品情報を格納する商品情報記憶手段と、
前記商品情報受信装置から受信した前記検索情報にもとづき前記商品情報記憶手段を検索して対応する一又は二以上の商品情報を抽出する商品候補抽出手段と、
前記商品情報受信装置から受信した前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するために必要な距離を算出する経路検索手段と、
前記抽出された各商品情報における店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された距離に対応する特典情報を取得する距離対応特典情報取得手段と、
前記抽出された各商品情報における価格情報と、これに対応する前記取得された特典情報にもとづいて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記抽出された商品情報及び対応する前記比較基準情報を含む前記優先順位を前記商品情報受信装置に送信する送信手段と、を備えた
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項12】
前記経路検索手段が、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するため公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記交通費情報を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項11記載の情報配信装置。
【請求項13】
前記経路検索手段が、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
前記優先順位決定手段が、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項11又は12記載の情報配信装置。
【請求項14】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記経路検索手段が、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
前記距離対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項11又は12記載の情報配信装置。
【請求項15】
請求項11又は12記載の情報配信装置が、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段をさらに備え、
前記経路検索手段が、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
前記優先順位決定手段が、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項16】
請求項11又は12記載の情報配信装置が、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段をさらに備え、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記経路検索手段が、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
前記距離対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項17】
請求項11記載の情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び定期券経路情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段とをさらに備え、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する定期券経路情報を抽出し、
前記経路検索手段が、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記公共交通手段による経路情報と定期券経路情報との重複部分があるか否かを判定し、重複部分がある場合には、当該定期券を使用する場合を含めた最小交通費を算出して、前記最小交通費を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項18】
請求項11〜17のいずれかに記載の情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び居住地位置情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段と、商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、ユーザの居住地位置情報に対応する特典情報を取得する居住地対応特典情報取得手段とをさらに備え、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、居住地に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置が、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する居住地位置情報を抽出し、
前記居住地対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、前記抽出された居住地位置情報に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記居住地位置情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項19】
請求項11〜17のいずれかに記載の情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び店舗利用履歴情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段と、商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、ユーザの店舗利用履歴に対応する特典情報を取得する利用履歴対応特典情報取得手段とをさらに備え、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、利用履歴に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置が、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記ユーザ情報検索手段が、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する店舗利用履歴情報を抽出し、
前記利用履歴対応特典情報取得手段が、前記抽出された各商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、前記抽出された店舗利用履歴情報に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記店舗利用履歴情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする情報配信装置。
【請求項20】
通信回線を介して接続された商品情報受信装置に表示させる商品の優先順位を決定する情報配信装置において実行される情報配信プログラムであって、
前記情報配信装置を、
前記商品情報受信装置の現在位置情報と商品を検索するための検索情報を前記商品情報受信装置から受信する商品検索情報受信手段、
商品の名称、商品の価格情報、店舗位置情報、及び店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を含む商品情報を格納する商品情報記憶手段、
前記商品情報受信装置から受信した前記検索情報にもとづき前記商品情報記憶手段を検索して対応する一又は二以上の商品情報を抽出する商品候補抽出手段、
前記商品情報受信装置から受信した前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するために必要な距離を算出する経路検索手段、
前記抽出された各商品情報における店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された距離に対応する特典情報を取得する距離対応特典情報取得手段、
前記抽出された各商品情報における価格情報と、これに対応する前記取得された特典情報にもとづいて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する優先順位決定手段、及び、
前記抽出された商品情報及び対応する前記比較基準情報を含む前記優先順位を前記商品情報受信装置に送信する送信手段
として機能させることを特徴とする情報配信装置プログラム。
【請求項21】
前記経路検索手段に、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するため公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、前記交通費情報を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20記載の情報配信プログラム。
【請求項22】
前記経路検索手段に、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出させ、
前記優先順位決定手段に、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20又は21記載の情報配信装置プログラム。
【請求項23】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記経路検索手段に、少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出させ、
前記距離対応特典情報取得手段に、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20又は21記載の情報配信装置プログラム。
【請求項24】
前記商品情報配信装置を、さらに、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段として機能させ、
前記経路検索手段に、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得させるとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出させ、
前記優先順位決定手段に、算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20又は21記載の情報配信装置プログラム。
【請求項25】
前記商品情報配信装置を、さらに、駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段として機能させ、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記経路検索手段に、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得させるとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出させ、
前記距離対応特典情報取得手段に、前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20又は21記載の情報配信装置プログラム。
【請求項26】
前記商品情報配信装置を、さらに、ユーザ識別情報、及び定期券経路情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段、及び、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段として機能させ、
前記商品情報受信装置に、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信させ、
前記ユーザ情報検索手段に、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する定期券経路情報を抽出させ、
前記経路検索手段に、前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、前記公共交通手段による経路情報と定期券経路情報との重複部分があるか否かを判定させ、重複部分がある場合には、当該定期券を使用する場合を含めた最小交通費を算出させて、前記最小交通費を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20記載の情報配信装置プログラム。
【請求項27】
前記商品情報配信装置を、さらに、ユーザ識別情報、及び居住地位置情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段、及び、商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、ユーザの居住地位置情報に対応する特典情報を取得する居住地対応特典情報取得手段として機能させ、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、居住地に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置に、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信させ、
前記ユーザ情報検索手段に、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する居住地位置情報を抽出させ、
前記居住地対応特典情報取得手段に、前記抽出された各商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、前記抽出された居住地位置情報に対応する特典情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、前記居住地位置情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20〜26のいずれかに記載の情報配信装置プログラム。
【請求項28】
前記商品情報配信装置を、さらに、ユーザ識別情報、及び店舗利用履歴情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段、ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応するユーザ情報を抽出するユーザ情報検索手段、及び、商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、ユーザの店舗利用履歴に対応する特典情報を取得する利用履歴対応特典情報取得手段として機能させ、
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、利用履歴に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置に、現在位置情報及び商品の検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信させ、
前記ユーザ情報検索手段に、送信されてきた前記ユーザ識別情報に対応する店舗利用履歴情報を抽出させ、
前記利用履歴対応特典情報取得手段に、前記抽出された各商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、前記抽出された店舗利用履歴情報に対応する特典情報を取得させ、
前記優先順位決定手段に、前記店舗利用履歴情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出させ、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定させる
ことを実行させるための請求項20〜26のいずれかに記載の情報配信装置プログラム。
【請求項29】
通信回線を介して接続された商品情報配信装置からの商品情報を商品情報受信装置に表示させる情報出力方法であって、
前記商品情報受信装置が、現在位置情報を取得して、この現在位置情報と商品を検索するための検索情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記商品情報配信装置が、
商品の名称、価格情報、店舗位置情報、及び店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を含む商品情報を商品情報記憶手段に格納し、
前記商品情報受信装置から送信されてきた前記検索情報にもとづき前記商品情報記憶手段を検索して対応する一又は二以上の商品情報を抽出し、
前記商品情報受信装置から受信した前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における店舗位置情報が示す位置へ移動するために必要な距離を算出し、
前記抽出された各商品情報における店舗への移動距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された距離に対応する特典情報を取得し、
前記抽出された各商品情報における価格情報と、これに対応する前記取得された特典情報にもとづいて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定し、
前記抽出された商品情報及び対応する前記比較基準情報を含む前記優先順位を前記商品情報受信装置に送信し、
前記商品情報受信装置が、前記商品情報配信装置から前記商品情報と前記優先順位を受信して、当該優先順位に従って前記商品情報を表示する
ことを特徴とする情報出力方法。
【請求項30】
前記商品情報配信装置が、
前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記交通費情報を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29記載の情報出力方法。
【請求項31】
前記商品情報配信装置が、
少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29又は30記載の情報出力方法。
【請求項32】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報配信装置が、
少なくとも前記現在位置情報が示す位置からその最寄り駅までの徒歩距離、又は店舗からその最寄り駅までの徒歩距離のいずれかを算出し、
前記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29又は30記載の情報出力方法。
【請求項33】
前記商品情報配信装置が、
駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段を備え、
前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
算出された前記徒歩距離を、優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29又は30記載の情報出力方法。
【請求項34】
前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報配信装置が、
駐車場名、及び駐車場位置情報を含む駐車場情報を格納する駐車場情報記憶手段を備え、
前記抽出された各商品情報における店舗位置情報にもとづき各店舗に最寄りの駐車場についての駐車場情報を前記駐車場情報記憶手段から取得するとともに、店舗と駐車場の徒歩距離を算出し、
記抽出された各商品情報における徒歩距離の範囲ごとに対応する特典情報を用いて、前記算出された徒歩距離に対応する特典情報を取得し、
取得された前記特典情報を、優先順位を上げる要素として用いて、当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29又は30記載の情報出力方法。
【請求項35】
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び定期券経路情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段を備え、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記商品情報配信装置が、
送信されてきた前記ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応する定期券経路情報を抽出し、
前記現在位置情報が示す位置から、前記抽出された各商品情報における前記店舗位置情報が示す位置へ移動するための公共交通手段による経路情報と交通費情報を取得し、
前記公共交通手段による経路情報と定期券経路情報との重複部分があるか否かを判定し、重複部分がある場合には、当該定期券を使用する場合を含めた最小交通費を算出して、前記最小交通費を優先順位を下げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29記載の情報出力方法。
【請求項36】
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び居住地位置情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段を備えるとともに、前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、居住地に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記商品情報配信装置が、
前送信されてきた前記ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応する居住地位置情報を抽出し、
前記抽出された各商品情報における居住地に対応する特典情報を用いて、前記抽出された居住地位置情報に対応する特典情報を取得し、
前記居住地位置情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29〜35のいずれかに記載の情報出力方法。
【請求項37】
前記商品情報配信装置が、ユーザ識別情報、及び店舗利用履歴情報を含むユーザ情報を格納するユーザ情報記憶手段を備えるとともに、前記商品情報記憶手段に格納される商品情報に、利用履歴に対応する特典情報がさらに含まれ、
前記商品情報受信装置が、前記現在位置情報及び前記検索情報とともにさらにユーザ識別情報を前記商品情報配信装置に送信し、
前記商品情報配信装置が、
送信されてきた前記ユーザ識別情報にもとづきユーザ情報記憶手段を検索して、対応する店舗利用履歴情報を抽出し、
前記抽出された各商品情報における利用履歴に対応する特典情報を用いて、前記抽出された店舗利用履歴情報に対応する特典情報を取得し、
前記優先順位決定手段が、前記店舗利用履歴情報に対応する特典情報を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29〜35のいずれかに記載の情報出力方法。
【請求項38】
前記商品情報受信装置が、
当該商品情報受信装置の移動経路の履歴を格納する移動経路履歴記憶手段を備え、
前記商品情報配信装置から送信されてきた商品情報における店舗位置情報と、前記現在位置情報にもとづき移動経路を検索し、
前記検索により得られた移動経路と、前記移動経路履歴記憶手段に格納されている移動経路との重複割合を算出し、この重複割合を優先順位を上げる要素として用いて当該商品の比較基準情報を算出し、この比較基準情報に従い当該商品の優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項29〜37のいずれかに記載の情報出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−181542(P2009−181542A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22701(P2008−22701)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】