説明

情報表示装置及びプログラム

【課題】学習効果を高める。
【解決手段】関数電卓1は画像データ133、当該画像に設定されたXY座標系の範囲を示す座標範囲データ138及び画像内の解析対象点のXY座標値を示す座標値テーブルデータ135を有する画像ファイル132を記憶する記憶部13と、指定画像データ133Sの画像のうち少なくとも一部の画像部分を左側表示領域3Aに表示させ、指定座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に設定された範囲のXY座標系を左側表示領域3Aに設定し、この座標系のうち指定座標値テーブルデータ135Sで示される位置にプロット点Pを表示させるCPU11を備える。座標値テーブルデータ135はXY座標値にT軸の座標値を対応付け、CPU11は右側表示領域3BにTXまたはTY座標系を設定し、この座標系のうち指定座標値テーブルデータ135Sで示される位置にプロット点Pを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロット点や近似グラフなどを表示する情報表示装置においては、表示領域を二つに分割し、各領域にXY座標系とXZ座標系など、別個の座標系でのプロット点・近似グラフを表示させることができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。このような情報表示装置によれば、3次元空間でのプロット点の分布を複数の座標平面内で同時に解析することができるため、学習効果を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−281102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の情報表示装置では、3次元空間でのプロット点の分布と実生活中での事象とを関連付けることができず、学習効果が低い。
【0005】
本発明の課題は、従来よりも学習効果を高めることのできる情報表示装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、情報表示装置において、
第1表示領域及び第2表示領域を有するとともに、前記第1表示領域に対して第1座標軸と第2座標軸とから定まる第1座標系を、前記第2表示領域に対して第3座標軸と、前記第1座標軸及び前記第2座標軸のうち少なくとも一方の座標軸とから定まる第2座標系を設定可能な表示手段と、
画像データと、当該画像データの画像に重ねて設定された前記第1座標系の範囲を示す座標範囲データと、当該画像内で予め設定された解析対象点それぞれについての前記第1座標系内での座標値を示す座標値テーブルデータと、を有する画像ファイルを少なくとも1つ記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段における何れかの画像ファイルを、ユーザ操作に基づいて指定画像ファイルとして指定する画像ファイル指定手段と、
前記指定画像ファイルから前記画像データを指定画像データ、前記座標範囲データを指定座標範囲データ、前記座標値テーブルデータを指定座標値テーブルデータとしてそれぞれ読み出し、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を前記第1表示領域に表示させるとともに、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記座標値テーブルデータは、
前記第1座標系内での座標値に対し、前記第3座標軸の座標値を対応付けており、
前記表示制御手段は、
前記指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報表示装置において、
前記第1表示領域及び前記第2表示領域のうち、一方の表示領域に表示された何れかのプロット点をユーザ操作に基づき選択プロット点として選択するプロット点選択手段と、
他方の表示領域に表示された各プロット点のうち、前記選択プロット点に対応する座標値のプロット点を対応プロット点として検出し、前記選択プロット点及び前記対応プロット点をそれぞれ識別表示させるプロット点識別表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報表示装置において、
前記選択プロット点及び前記対応プロット点とされているプロット点の表示色をユーザ操作に基づいて変更するプロット表示色変更手段と、
ユーザ操作に基づいて前記指定座標値テーブルデータの内容を前記表示手段に表示させる座標値表示制御手段と、
を備え、
前記座標値表示制御手段は、
前記プロット表示色変更手段によって表示色の変更されたプロット点の座標値を、当該変更後の表示色で表示させることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の情報表示装置において、
前記一方の表示領域は、前記第2表示領域であることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記表示制御手段は、
前記第2座標系における前記第3座標軸の軸方向では、当該第3座標軸について前記指定座標値テーブルデータで示される各座標値が前記第2表示領域に含まれ、かつ、前記第2座標系における前記少なくとも一方の座標軸の軸方向では、前記第1表示領域における該当の軸方向と上限値及び下限値が一致する範囲で、前記第2表示領域に前記第2座標系を設定することを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記第1座標系は、X軸及びY軸から定まる直交座標系であり、
前記第2座標系は、X軸及びY軸のうちユーザ操作に応じて選択される少なくとも一方の座標軸と、T軸とから定まる直交座標系であることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記表示手段は、
表示画面を上下方向または左右方向に分割した各分割領域に前記第1表示領域及び前記第2表示領域を有するとともに、当該表示画面を前記第1表示領域及び前記第2表示領域に分割して表示を行う分割表示状態と、当該表示画面を分割せずに表示を行う全画面表示状態とを切替可能であり、
前記表示制御手段は、
前記画像ファイル指定手段により前記指定画像ファイルが指定された場合に、前記表示手段を全画面表示状態にして、前記指定画像データの画像を前記表示手段に全画面表示させるとともに、前記指定座標範囲データで示される範囲の前記第1座標系を表示画面に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる全画面表示制御手段と、
前記全画面表示制御手段により表示制御された状態から、ユーザ操作に応じて前記表示手段を分割表示状態にして、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで前記第1表示領域に表示させ、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させ、かつ、当該指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる分割表示制御手段と、
前記分割表示制御手段により表示制御された状態から、前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、ユーザ操作に応じて変更する表示態様変更手段と、
を有し、
前記表示態様変更手段は、
前記第1表示領域内に前記指定画像データの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向のうち前記第1表示領域と前記第2表示領域とが並んだ方向のみに所定量だけ縮小した第1の表示サイズと、
前記第1表示領域内に前記指定画像データの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向に均等に縮小した第2の表示サイズと、
前記指定画像データの画像を全ての前記解析対象点が含まれる画像部分のみにトリミングした第3の表示サイズと、
のうち、ユーザ操作により選択される何れかのサイズで前記指定画像データの画像を前記第1表示領域に表示させるとともに、
前記指定座標範囲データに基づいて、当該第1表示領域に表示された画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の情報表示装置において、
前記分割表示制御手段は、
前記第1座標系におけるプロット点の集合に対する近似曲線を算出し、算出される近似曲線が円または正多角形を表すか否かを判定する近似曲線演算手段と、
前記近似曲線演算手段による判定結果に基づいて、前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを設定する表示態様設定手段と、
を有し、
前記表示態様設定手段は、
前記近似曲線演算手段により近似曲線が円または正多角形を表すと判定された場合には、
前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、前記第2の表示サイズまたは前記第3の表示サイズとし、
前記近似曲線演算手段により近似曲線が円及び正多角形を表さないと判定された場合には、
前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、前記第1の表示サイズとすることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、プログラムにおいて、
第1表示領域及び第2表示領域を有するとともに、前記第1表示領域に対して第1座標軸と第2座標軸とから定まる第1座標系を、前記第2表示領域に対して第3座標軸と、前記第1座標軸及び前記第2座標軸のうち少なくとも一方の座標軸とから定まる第2座標系を設定可能な表示手段を備えるコンピュータに、
画像データと、当該画像データの画像に重ねて設定された前記第1座標系の範囲を示す座標範囲データと、当該画像内で予め設定された解析対象点それぞれについての前記第1座標系内での座標値を示す座標値テーブルデータと、を有する画像ファイルを少なくとも1つ記憶する画像ファイル記憶機能と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された何れかの画像ファイルを、ユーザ操作に基づいて指定画像ファイルとして指定する画像ファイル指定機能と、
前記指定画像ファイルから前記画像データを指定画像データ、前記座標範囲データを指定座標範囲データ、前記座標値テーブルデータを指定座標値テーブルデータとしてそれぞれ読み出し、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を前記第1表示領域に表示させるとともに、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる表示制御機能と、
を実現させ、
前記座標値テーブルデータは、
前記第1座標系内での座標値に対し、前記第3座標軸の座標値を対応付けており、
前記表示制御機能は、
前記指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1表示領域と第2表示領域とを同時に参照することで3次元空間でのプロット点の分布と実生活中での事象とを関連付けることができるため、従来よりも学習効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】関数電卓の概略構成を示す平面図である。
【図2】関数電卓の機能構成を示すブロック図である。
【図3】画像ファイルのデータ構造を示す図である。
【図4】画像データの画像を示す図である。
【図5】情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】複数画像プロットモード処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】単数画像プロットモード処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】分割処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】左画面設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図11】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図12】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図13】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図14】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0018】
[1.1 外観構成]
図1は、本発明に係る電子機器を適用した関数電卓1の概略構成を示す平面図である。
この図に示すように、関数電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、ディスプレイ3と、を備えている。
【0019】
入力キー群2は、ユーザから数値や演算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。本実施の形態においては、入力キー群2は、テンキー20や演算記号キー21、カーソルキー22、EXEキー23、削除キー24等を備えている。
【0020】
このうち、テンキー20は数値の入力操作を受けるキーであり、演算記号キー21は四則演算の記号や括弧、分数の括線、根号(√)、対数記号、定数(円周率「π」や光速度「c」等)、三角関数記号など、各種演算記号の入力操作を受けるキーである。
【0021】
カーソルキー22は、ディスプレイ3内で編集対象位置や選択対象位置を示すカーソルを所定の方向に移動させる場合等に押下されるキーであり、本実施の形態においては、上下左右の4方向について入力可能に構成されている。
【0022】
EXEキー23は、処理の実行指示や決定指示の入力操作を受けるキーであり、例えば数式の入力後に演算処理の実行を指示するキーとして機能するようになっている。削除キー24は、ディスプレイ3に表示されている数値や演算記号などの削除操作を受けるキーである。
【0023】
ディスプレイ3は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作に応じた文字や符号、数式、演算結果などの他、関数電卓1を使用するために必要な各種データを表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ3では、複数のレイヤーを重ねて表示することができるようになっている。また、このディスプレイ3は、後述の図11(b)等に示すように、表示画面を左右に等分した左側に左側表示領域3Aを、右側に右側表示領域3Bを有しており、表示画面を左側表示領域3A及び右側表示領域3Bに分割して表示を行う分割表示状態と、表示画面を分割せずに表示を行う全画面表示状態とを切替可能となっている。また、このディスプレイ3では、分割表示状態の場合に左側表示領域3Aに対してXY直交座標系を、右側表示領域3Bに対してTX直交座標系またはTY直交座標系を設定できるようになっている。また、このディスプレイ3には、タッチパネル30が表示画面全面に亘って一体的に設けられている。
【0024】
[1.2 機能構成]
続いて、関数電卓1の機能構成を説明する。
図2は、関数電卓1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
【0025】
この図に示すように、関数電卓1は、キー入力部14と、表示部15と、インターフェース16と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、CPU(Central Processing Unit)11と、を備えて構成されている。
【0026】
キー入力部14は、上述の入力キー群2を備えており、押下されたキーに対応する操作信号をCPU11に出力するようになっている。
【0027】
表示部15は、上述のディスプレイ3を備えており、CPU11からの表示信号に従って各種情報をディスプレイ3に表示するようになっている。また、この表示部15は、ディスプレイ3と一体的に設けられたタッチパネル30を備えており、表示画面に対する入力ペンの接触位置情報をCPU11に出力するようになっている。
【0028】
インターフェース16は、図示しない外部機器に接続するための接続端子であり、本実施の形態においては、USBケーブルなどを介して外部機器から後述の画像ファイル132などを読み込んで、記憶部13に記憶させることができるようになっている。なお、このインターフェース16は、カード媒体などの記録媒体からデータを読み込むこととしても良い。
【0029】
RAM12は、情報を一時的に格納する揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納する複数のワークエリアを有する。
【0030】
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)等により構成される不揮発性のメモリであり、各種プログラム及び各種データを記憶している。具体的には、記憶部13は、本発明に係るプログラムとしての情報表示プログラム130と、画像ファイル群131とを記憶している。
【0031】
情報表示プログラム130は、後述の情報表示処理(図5参照)をCPU11に実行させるためのプログラムである。
【0032】
画像ファイル群131には、複数の画像ファイル132が含まれており、より詳細には、図3に示すように、複数の画像データ133を有する画像ファイル132(以下、複数枚画像ファイル132Aとする)と、1つのみの画像データ133を有する画像ファイル132(以下、1枚画像ファイル132Bとする)とがそれぞれ少なくとも1つ含まれている。各画像ファイル132は、画像データ133と、表示態様設定データ134と、座標値テーブルデータ135と、を互いに対応付けた状態で有している。なお、図3では、図示の簡略化のため、画像データ133の画像について、図示を省略している。
【0033】
このうち画像データ133は、座標系に重ねて表示可能な画像についてのデータであり、グラフで近似し得る所定形状(例えば放物線や直線、円、多角形など)を表すようになっている。より詳細には、1枚画像ファイル132Bにおける画像データ133の画像は、例えば図4に示すように、ボールなどの運動物体を連続撮影して合成した画像や、観覧車のゴンドラ等、同じ運動をする物体群を撮影した画像となっており、物体位置(解析対象点)の集合によって所定形状を表すようになっている。一方、複数枚画像ファイル132Aにおける画像データ133の画像は、例えば、運動物体を連続撮影したそれぞれの画像となっており、各画像における物体位置(解析対象点)の集合によって所定形状を表すようになっている。但し、画像データ133の画像としては、作図された画像など、実際の事象とは異なる画像を用いても良い。また、グラフで近似し得る所定形状は放物線や直線、円、多角形に限られず、他の形状であっても良い。
【0034】
また、表示態様設定データ134は、ディスプレイ3の表示態様を表すデータであり、画像を表示可能な各モードについて、より具体的には、ピクチャーグラフモード、グラフモード及び図形モードのそれぞれについて、ディスプレイ3の表示態様を表すようになっている。ここで、ピクチャーグラフモードとは、画像にプロット点を重ねて表示するモードであり、グラフモードとは、1つの画像にグラフを重ねて表示するモードであり、図形モードとは、ユーザによる描画図形を画像に重ねて表示するモードである。
【0035】
そして、ピクチャーグラフモード及びグラフモードにおける画像の表示態様についての情報として、表示態様設定データ134には、画像データ133の画像全体に重ねて設定されたXY座標系の範囲(XY軸の上限値,下限値)を示すデータ(以下、全体画像対応座標範囲データ138とする)と、当該画像を縮小またはトリミングしてディスプレイ3の左側表示領域3Aに表示させる場合に表示対象の画像部分に重ねて設定されるべきXY座標系の範囲を示すデータ(以下、縮小画像対応座標範囲データ139とする)と、各座標軸の目盛間隔を示すデータとが含まれている。但し、縮小画像対応座標範囲データ139は、表示態様設定データ134に含まれていなくても良い。
【0036】
更に、ピクチャーグラフモード及びグラフモードにおける表示態様についての情報として、表示態様設定データ134には、座標軸を表示するか否か(「軸」の項目を参照)、目盛を表示するか否か(「目盛」の項目を参照)、座標軸ラベル(XY軸の座標軸名及び原点位置の「0」)を表示するか否か(「ラベル」の項目を参照)などについての設定情報の他、後述の情報表示処理(図5参照)において表示されるプロット点P(図11参照)の色や形状についての設定情報が含まれている。
【0037】
また、座標値テーブルデータ135は、XYT座標系内でのプロット点Pそれぞれについての座標値を示している。なお、本実施の形態においては、座標値テーブルデータ135には少なくともT軸(時間軸)についての座標値が予め含まれている。このT軸についての座標値は、ユーザにより設定されることとしても良いし、外部機器において画像ファイル132の作成時に予め設定されることとしても良い。一方、XY軸についての座標値は、座標値テーブルデータ135に予め含まれても良いし、後述の単数プロットモード処理(図7参照)や複数プロットモード処理(図6参照)によって新たに含まれても良い。各プロット点PのXY座標値は、画像データ133の画像内でユーザにより予め設定された解析対象点(例えば図4(a)におけるボールや、図4(b)におけるゴンドラなど)についてのXY座標系内での座標値を示すようになっている。
【0038】
ここで、複数枚画像ファイル132Aにおける座標値テーブルデータ135は各画像データ133に1つの座標値を対応付けており、座標値テーブルデータ135におけるデータ欄の数、つまり格納可能な座標値の個数は画像ファイル132における画像データ133の個数と等しくなっている。一方、1枚画像ファイル132Bにおける座標値テーブルデータ135は1つの画像データ133に複数の座標値を対応付けており、座標値テーブルデータ135におけるデータ欄の数はユーザにより又はファイル作成時に予め設定された数(例えば合成画像の合成数)となっている。なお、T軸についての各座標値は、複数枚画像ファイル132Aにおいては、各画像データ133の撮影時における或る基準時からの経時を示すものである。また、1枚画像ファイル132Bにおいては、画像データ133における何れかの解析対象点の撮影時点を基準時とした場合に、この基準時からの経時を示すものである。すなわち、ファイル名「basketball2.g3p」などの複数枚画像ファイル132Aでは、各画像データ133は例えば連続撮影された写真であり、座標値テーブルデータ135におけるT軸の値は、各画像が撮影された際の時間経過が記録されたものである。また、ファイル名「basketball.g3p」などの1枚画像ファイル132Bでは、1つの画像データ133は例えば連続撮影された写真のうち動点の軌跡を残して合成した画像であり、座標値テーブルデータ135におけるT軸の値は、各動点が撮影された際の時間経過が記録されたものである。
【0039】
CPU11は、関数電卓1の各部を中央制御する。具体的には、CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM12に展開し、RAM12に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0040】
[1.3 関数電卓の動作]
続いて、関数電卓1の動作について説明する。
【0041】
図5は、情報表示処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この情報表示処理は、ユーザによりタッチパネル30やキー入力部14を介して情報表示処理の実行指示が入力されると、記憶部13から情報表示プログラム130が読み出されてRAM12に適宜展開される結果、当該情報表示プログラム130とCPU11との協働によって実行される。
【0042】
この図に示すように、情報表示処理においてまずCPU11は、各種モードの選択メニュー画面をディスプレイ3に表示させた後(ステップS1)、ピクチャーグラフモードの選択操作が行われるか否かを判定し(ステップS2)、行われないと判定した場合(ステップS2;No)には、他の処理へ移行する。
【0043】
また、ステップS2においてピクチャーグラフモードの選択操作が行われたと判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU11は、画像ファイル132の選択指定画面をディスプレイ3に表示させて画像ファイル群131における何れかの画像ファイル132をユーザに指定させる(ステップS3)。なお、本実施の形態におけるステップS3では、ユーザは入力キー群2を介して画像ファイル132の指定を行うこととして説明するが、タッチパネル30を介して行うこととしても良い。
【0044】
次に、CPU11は、ステップS3で指定された画像ファイル132(以下、指定画像ファイル132Sとする)における画像データ133、全体画像対応座標範囲データ138、座標値テーブルデータ135を指定画像データ133S、指定全体画像対応座標範囲データ138S、指定座標値テーブルデータ135Sとして読み出すとともに、ディスプレイ3を全画面表状態にして、指定画像データ133Sの画像をディスプレイ3の背面レイヤーに全画面表示させる(ステップS4)。なお、指定画像ファイル132Sが複数枚画像ファイル132Aである場合には、ステップS4においてCPU11は、先頭または末尾の画像データ133を指定画像データ133Sとして指定するようになっている。
【0045】
次に、CPU11は、指定座標値テーブルデータ135SにXY座標値の情報が含まれているか否かを判定し(ステップS5)、含まれていると判定した場合(ステップS5;Yes)には、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系をディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定し、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pを表示させ(ステップS50)、後述のステップS11に移行する。
【0046】
また、ステップS5においてXY座標値の情報が含まれていないと判定した場合(ステップS5;No)には、CPU11は、指定画像ファイル132Sの種類を判定する(ステップS7)。なお、ステップS7においてCPU11は、指定画像ファイル132Sが複数枚画像ファイル132Aであるか、1枚画像ファイル132Bであるかを判定するようになっている。
【0047】
このステップS7において指定画像ファイル132Sが複数枚画像ファイル132Aであると判定した場合(ステップS7;複数)には、CPU11は、複数画像プロットモード処理を行う(ステップS8)。
【0048】
具体的には、図6に示すように、この複数画像プロットモード処理においてCPU11は、まず指定画像ファイル132Sにおける表示態様設定データ134に基づいてディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーにXY軸と、これらの座標軸から定まるXY座標系とを設定する(ステップT1)。より詳細には、このときCPU11は、表示態様設定データ134における指定全体画像対応座標範囲データ138SからXY座標系の設定範囲を読み出し、この設定範囲のXY座標系を前面レイヤーにおける画像の表示領域に設定する。なお、座標軸を表示する旨の設定情報が表示態様設定データ134に含まれている場合には、このときCPU11は、前面レイヤーにXY軸を表示させる。
【0049】
次に、CPU11は、変数「n」の値を「1」に設定した後(ステップT2)、指定画像ファイル132Sにおける「n」番目の画像データ133の画像をXY座標系の背面レイヤーとしてディスプレイ3に表示させる(ステップT3)。なお、後述のステップT5によって前面レイヤーにプロット点Pが表示されている場合には、このステップT3においてCPU11は、各プロット点Pを表示させて維持しつつ、画像を背面レイヤーとして表示させる。
【0050】
次に、CPU11は、画像データ133の画像を表示した状態の表示画面内で、当該画像における所望の解析対象点についてのプロット操作をユーザに行わせ(ステップT4)、このプロット操作に応じて、前面レイヤー内でのプロット操作の対象位置にプロット点Pを表示させる(ステップT5)。なお、本実施の形態におけるステップT4では、ユーザはタッチパネル30を介してプロット操作を行うようになっているが、カーソルキー22やEXEキー23を介して行うこととしても良い。また、ステップT5においてCPU11は、指定画像ファイル132Sにおける表示態様設定データ134に基づいて、プロット点Pの色や形状を設定するようになっている。更に、このステップT5の時点で既にプロット点Pが表示されている場合には、CPU11は、このプロット点Pを表示させたまま、新たなプロット点Pを表示させるようになっている。
【0051】
次に、CPU11は、XY座標系内でのプロット点Pの座標値を「n」番目の座標値としてT軸の座標値と対応付けて指定座標値テーブルデータ135S内に記憶させた後(ステップT6)、ユーザから複数画像プロットモード処理の終了操作が行われるか否かを判定する(ステップT7)。
【0052】
このステップT7において終了操作が行われないと判定した場合(ステップT7;No)には、CPU11は、指定画像ファイル132Sに「n+1」番目の画像データ133が存在するか否かを判定する(ステップT8)。
【0053】
このステップT8において「n+1」番目の画像データ133が存在すると判定した場合(ステップT8;Yes)には、CPU11は、変数「n」の値を「1」増やして設定し直した後(ステップT9)、上述のステップT3に移行する。
【0054】
以降、上記ステップT3〜T9の処理が繰り返し行われることにより、表示制御される画像データ133が指定画像ファイル132S内で順に切り替えられて各画像に対してプロット操作が行われる結果、各プロット操作の対象位置にプロット点Pが表示されて、これらプロット点Pの集合として解析対象点の軌跡が表示される。
【0055】
そして、上述のステップT7において終了操作が行われたと判定した場合(ステップT7;Yes)、または上述のステップT8において「n+1」番目の画像データ133が存在しないと判定した場合(ステップT8;No)には、CPU11は、指定画像データ133Sの画像をディスプレイ3の表示画面の背面レイヤーに表示させた後、複数画像プロットモード処理を終了する。
【0056】
以上の複数画像プロットモード処理により、指定画像データ133Sの画像が全画面表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系がディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0057】
そして、この複数画像プロットモード処理が終了したら、図5に示すように、CPU11は、後述のステップS10に移行する。
【0058】
また、上述のステップS7において指定画像ファイル132Sが1枚画像ファイル132Bであると判定した場合(ステップS7;単数)には、CPU11は、単数画像プロットモード処理を行う(ステップS9)。
【0059】
具体的には、図7に示すように、この単数画像プロットモード処理においてCPU11は、まず指定画像ファイル132Sにおける表示態様設定データ134に基づいてディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーにXY軸と、これらの座標軸から定まるXY座標系とを設定する(ステップU1)。より詳細には、このときCPU11は、表示態様設定データ134における指定全体画像対応座標範囲データ138SからXY座標系の設定範囲を読み出し、この設定範囲のXY座標系を前面レイヤーにおける画像の表示領域に設定する。なお、座標軸を表示する旨の設定情報が表示態様設定データ134に含まれている場合には、このときCPU11は、前面レイヤーにXY軸を表示させる。
【0060】
次に、CPU11は、指定画像データ133Sの画像をXY座標系の背面レイヤーとしてディスプレイ3に表示させるとともに(ステップU2)、変数「n」の値を「1」に設定する(ステップU3)。
【0061】
次に、CPU11は、指定画像データ133Sの画像を表示した状態の表示画面内で、当該画像における所望の解析対象点についてのプロット操作をユーザに行わせ(ステップU4)、このプロット操作に応じて、前面レイヤー内でのプロット操作の対象位置にプロット点Pを表示させる(ステップU5)。なお、本実施の形態におけるステップU4では、ユーザはタッチパネル30を介してプロット操作を行うようになっているが、カーソルキー22やEXEキー23を介して行うこととしても良い。また、ステップU5においてCPU11は、指定画像ファイル132Sにおける表示態様設定データ134に基づいて、プロット点Pの色や形状を設定するようになっている。更に、このステップU5の時点で既にプロット点Pが表示されている場合には、CPU11は、このプロット点Pを表示させたまま、新たなプロット点Pを表示させるようになっている。
【0062】
次に、CPU11は、XY座標系内でのプロット点Pの座標値を「n」番目の座標値としてT軸の座標値と対応付けて指定座標値テーブルデータ135S内に記憶させた後(ステップU6)、ユーザから単数画像プロットモード処理の終了操作が行われるか否かを判定する(ステップU7)。
【0063】
このステップU7において終了操作が行われないと判定した場合(ステップU7;No)には、CPU11は、指定画像ファイル132Sの座標値テーブルデータ135に「n+1」番目のデータ欄が存在するか否かを判定する(ステップU8)。
【0064】
このステップU8において「n+1」番目のデータ欄が存在すると判定した場合(ステップU8;Yes)には、CPU11は、変数「n」の値を「1」増やして設定し直した後(ステップU9)、上述のステップU4に移行する。
【0065】
以降、上記ステップU4〜T9の処理が繰り返し行われることにより、指定画像ファイル132Sにおける指定画像データ133Sの画像が表示され続けた状態で、当該画像に対して順次プロット操作が行われる結果、各プロット操作の対象位置にプロット点Pが表示されて、これらプロット点Pの集合として解析対象点の軌跡が表示される。
【0066】
そして、上述のステップU7において終了操作が行われたと判定した場合(ステップU7;Yes)、または上述のステップU8において指定画像ファイル132Sの座標値テーブルデータ135に「n+1」番目のデータ欄が存在しないと判定した場合(ステップU8;No)には、CPU11は、単数画像プロットモード処理を終了する。
【0067】
以上の単数画像プロットモード処理により、指定画像データ133Sの画像が全画面表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系がディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0068】
そして、この単数画像プロットモードが終了したら、図5に示すように、次にCPU11は、ユーザにより終了操作が行われるか否かを判定し(ステップS10)、行われたと判定した場合(ステップS10;Yes)には、情報表示処理を終了する。
【0069】
また、ステップS10において終了操作が行われないと判定した場合(ステップS10;No)には、CPU11は、TX座標系またはTY座標系におけるプロット点Pの表示指示操作が行われるか否かを判定し(ステップS11)、行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、上述のステップS6に移行する。
【0070】
また、ステップS11においてTX座標系またはTY座標系におけるプロット点Pの表示指示操作が行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU11は、指示された座標系内でプロット可能な座標値のデータが指定座標値テーブルデータ135Sに存在するか否かを判定し(ステップS12)、存在しないと判定した場合(ステップS12;No)には、上述のステップS6に移行する。
【0071】
また、ステップS12において座標値のデータが存在すると判定した場合(ステップS12;Yes)には、CPU11は、画面分割処理を行った後(ステップS13)、上述のステップS6に移行する。
【0072】
ここで、この画面分割処理においては、図8に示すように、まずCPU11は、左画面設定処理を行う(ステップV1)。
【0073】
具体的には、図9に示すように、この左画面設定処理においてまずCPU11は、指定画像ファイル132Sに縮小画像対応座標範囲データ139が含まれるか否かを判定する(ステップW1)。
【0074】
このステップW1において縮小画像対応座標範囲データ139が含まれると判定した場合(ステップW1;Yes)には、CPU11は、全体画像対応座標範囲データ138によってXY座標系と重ねられる指定画像データ133Sの画像を、縮小画像対応座標範囲データ139に対応する範囲の画像部分のみにトリミングする(ステップW2)。
【0075】
そして、CPU11は、処理された画像部分をディスプレイ3における左側表示領域3Aの背面レイヤーの表示内容として設定し(ステップW3)、左画面設定処理を終了する。
【0076】
また、上述のステップW1において指定画像ファイル132Sに縮小画像対応座標範囲データ139が含まれないと判定した場合(ステップW1;No)には、CPU11は、指定座標値テーブルデータ135SからXY座標系におけるプロット点Pの座標値を読み出して、これらプロット点Pの集合に対する近似曲線を算出する(ステップW11)。なお、このときCPU11は、プロット点Pの集合に重ねてディスプレイ3に近似曲線を表示させることとしても良い。また、算出される近似曲線の種類は、従来より公知の手法によってCPU11がプロット点Pの分布状態に基づき自動で検出する。または、ユーザによる操作により近似曲線の種類が入力されることとしても良いし、近似曲線自体が入力されることとしても良い。
【0077】
次に、CPU11は、算出又は入力された近似曲線が円または正多角形を表すか否かを判定し(ステップW12)、表さないと判定した場合(ステップW12;No)には、指定画像データ133Sの画像をアスペクト比の異なる所定のサイズ(以下、アスペクト比変更縮小サイズとする)に縮小した後(ステップW13)、上述のステップW3に移行する。なお、このステップW13においてCPU11は、左側表示領域3A内に指定画像データ133Sの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを左右方向のみに所定量だけ縮小したサイズ(具体的には半分以下に縮小したサイズ)を、アスペクト比変更縮小サイズとして用いるようになっている。但し、ディスプレイ3の表示画面が上下に等分されている場合には、このステップW13においてCPU11は、画像の表示サイズを上下方向に半分に縮小したサイズを、アスペクト比変更縮小サイズとして用いることとしても良い。
【0078】
また、上述のステップW12において近似曲線が円または正多角形を表すと判定した場合(ステップW12;Yes)には、CPU11は、指定画像データ133Sの画像を縮小せずに左側表示領域3Aに表示させた場合に、当該画像に重ねられたXY座標系における全てのプロット点P(画像内の解析対象点)が左側表示領域3Aに描画されるか否か、換言すれば、指定画像データ133Sの画像と、この画像に重ねられたXY座標系とをトリミングすることで、XY座標系における全てのプロット点Pが左側表示領域3Aに描画可能であるか否かを判定する(ステップW15)。
【0079】
このステップW15において全てのプロット点Pが左側表示領域3Aに描画可能であると判定した場合(ステップW15;YES)には、CPU11は、指定画像データ133Sの画像をトリミングして所定のサイズ(以下、トリミングサイズ)にした後(ステップW16)、上述のステップW3に移行する。なお、このステップW16においてCPU11は、指定画像データ133Sの画像を全てのプロット点(解析対象点)が含まれる画像部分のみにトリミングしたサイズを、トリミングサイズとして用いるようになっている。
【0080】
また、ステップW15において全てのプロット点Pが左側表示領域3Aに描画可能ではないと判定した場合(ステップW15;No)には、CPU11は、指定画像データ133Sの画像をアスペクト比の等しい所定のサイズ(以下、アスペクト比固定縮小サイズとする)に縮小した後(ステップW17)、上述のステップW3に移行する。なお、このステップW17においてCPU11は、左側表示領域3A内に指定画像データ133Sの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向に均等に縮小したサイズ(具体的には各方向に半分以下に縮小したサイズ)を、アスペクト比固定縮小サイズとして用いるようになっている。
【0081】
以上の左画面設定処理が終了したら、図8に示すように、CPU11は、上述のステップS11(図5参照)においてTX座標系の表示指示操作が行われたか否かを判定し(ステップV2)、行われていないと判定した場合、つまりTY座標系の表示指示操作が行われたと判定した場合(ステップV2;No)には、ディスプレイ3の右側表示領域3BにTY座標系を設定した後(ステップV3)、後述のステップV5に移行する。より詳細には、このステップV3においてCPU11は、T軸方向では、当該T軸について指定座標値テーブルデータ135Sで示される各座標値が右側表示領域3Bに含まれる範囲で、また、Y軸方向では、左側表示領域3AにおけるY軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにTY座標系を設定する。
【0082】
また、上述のステップV2においてTX座標系の表示指示操作が行われたと判定した場合(ステップV2;Yes)には、CPU11は、ディスプレイ3の右側表示領域3BにTX座標系を設定する(ステップV4)。より詳細には、このステップV4においてCPU11は、T軸方向では、当該T軸について指定座標値テーブルデータ135Sで示される各座標値が右側表示領域3Bに含まれる範囲で、また、X軸方向では、左側表示領域3AにおけるX軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにTX座標系を設定する。
【0083】
次に、CPU11は、ディスプレイ3を分割表示状態にするとともに、上述のステップV1と、ステップV3またはV4とによる設定内容に基づいてディスプレイ3の左側表示領域3Aに指定画像データ133Sの画像及びプロット点Pを、右側表示領域3Bにプロット点Pを表示させる(ステップV5)。より詳細には、このステップV5においてCPU11は、ステップV1により設定された画像サイズ、つまり全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで、指定画像データ133Sの画像における少なくとも一部の画像部分を左側表示領域3Aの背面レイヤーに表示させるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系を左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定し、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pを表示させる。また、CPU11は、ステップV3またはV4により設定された範囲のTX座標系またはTY座標系における各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pを表示させる。
【0084】
次に、CPU11は、キー操作がされるか否かを判定し(ステップV6)、されないと判定した場合(ステップV6;No)には、分割処理を終了する。
【0085】
また、ステップV6においてキー操作がされたと判定した場合であって、画面切り替えが指示された場合(ステップV6;Yes、画面切替)には、CPU11は、左側表示領域3Aにおける指定画像データ133Sの画像の表示サイズを切り替えてディスプレイ3の表示内容を更新させ(ステップV7)、上述のステップV6に移行する。具体的には、このステップV7においてCPU11は、画面切り替えの指示操作がされる毎に画像の表示サイズを、上述のアスペクト比変更縮小サイズと、アスペクト比固定縮小サイズと、トリミングサイズとで順に切り替えるようになっている。また、このときCPU11は、指定全体画像対応座標範囲データ138Sに基づいて、左側表示領域3Aに表示された画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系を、当該左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定し、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pを表示させる。更に、このときCPU11は、左側表示領域3Aに改めて設定されたX軸方向またはY軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにおけるX軸方向またはY軸方向の範囲を設定し直し、改めて設定されたTX座標系またはTY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pを表示させる。
【0086】
また、上述のステップV6においてキー操作がされたと判定した場合であって、近似曲線の表示が指示された場合(ステップV6;Yes、近似曲線)には、CPU11は、右側表示領域3Bに表示されたプロット点の集合に対する近似曲線を算出して、当該プロット点Pの集合に重ねて右側表示領域3Bに近似曲線を表示させた後(ステップV8)、上述のステップV6に移行する。
【0087】
また、上述のステップV6においてキー操作がされたと判定した場合であって、プロット点Pのトレースが指示された場合(ステップV6;Yes、トレース)には、CPU11は、右側表示領域3Bに表示された何れかのプロット点Pを選択プロット点P1として選択するとともに、左側表示領域3Aに表示された各プロット点Pのうち、選択プロット点P1に対応する座標値のプロット点Pを対応プロット点P2として検出し、これら選択プロット点P1及び対応プロット点P2をそれぞれ識別表示させる(ステップV9)。但し、このときCPU11は、左側表示領域3Aにおけるプロット点Pを選択プロット点P1として選択し、右側表示領域3Bにおけるプロット点Pを対応プロット点P2として検出することとしても良い。なお、本実施の形態においては、CPU11はプロット点Pを点滅させることで識別表示することとして説明するが、他の態様で識別表示することとしても良い。また、左側表示領域3Aに表示された各プロット点Pのうち、選択プロット点P1に対応する座標値のプロット点とは、右側表示領域3BにTX座標系が設定されている場合には、X座標値が一致するプロット点Pであり、TY座標系が設定されている場合には、Y座標値が一致するプロット点Pである。
【0088】
次に、CPU11は、プロット点Pの色変更が指示されるか否かを判定し(ステップV10)、指示されたと判定した場合(ステップV10;Yes)には、識別表示されているプロット点P(選択プロット点P1及び対応プロット点P2)の表示色を変更した後(ステップV11)、上述のステップV6に移行する。
【0089】
また、ステップV10において色変更が指示されないと判定した場合(ステップV10;No)には、CPU11は、カーソルキー22が操作されるか否かを判定し(ステップV12)、操作されないと判定した場合(ステップV12;No)には、上述のステップV6に移行する。
【0090】
また、ステップV12においてカーソルキー22が操作されたと判定した場合(ステップV12;Yes)には、CPU11は、識別表示されるプロット点Pを指定方向に切り替えた後(ステップV13)、上述のステップV10に移行する。より詳細には、このステップV13においてCPU11は、右側表示領域3B内でカーソルキー22の指定方向に選択プロット点P1を切り替えるとともに、左側表示領域3Aに表示された各プロット点Pのうち、選択プロット点P1に対応する座標値のプロット点Pを新たな対応プロット点P2として検出し、これらのプロット点Pを識別表示させる。
【0091】
また、上述のステップV6においてキー操作がされたと判定した場合であって、座標値のリスト表示が指示された場合(ステップV6;Yes、座標値リスト)には、CPU11は、指定座標値テーブルデータ135Sの内容をディスプレイ3に表示させた後(ステップV15)、上述のステップV6に移行する。なお、上述のステップV11においてプロット点Pの表示色が変更されている場合には、このステップV15においてCPU11は、表示色の変更されたプロット点の座標値を、当該変更後の表示色で表示させる。
【0092】
[1.4 動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した関数電卓1の動作を具体的に説明する。
【0093】
(動作例1)
まず図10(a)に示すように、各種モードの選択メニュー画面がディスプレイ3に表示された状態から(ステップS1)、ユーザがピクチャーグラフモードの選択操作を行うと(ステップS2;Yes)、図10(b)に示すように、画像ファイル132の選択指定画面がディスプレイ3に表示される。
【0094】
次に、ユーザが画像ファイル群131におけるファイル名「wheel.g3p」の画像ファイル132を指定すると(ステップS3)、図3に示すように、この指定画像ファイル132Sにおける画像データ133、全体画像対応座標範囲データ138、座標値テーブルデータ135が指定画像データ133S、指定全体画像対応座標範囲データ138S、指定座標値テーブルデータ135Sとして読み出されるとともに、図11(a)に示すように、ディスプレイ3が全画面表状態にされて、指定画像データ133Sの画像がディスプレイ3の背面レイヤーに全画面表示される(ステップS4)。
【0095】
次に、指定座標値テーブルデータ135SにXY座標値の情報が含まれていると判定され(ステップS5;Yes)、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系がディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定されて、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される(ステップS50)。
【0096】
次に、TY座標系におけるプロット点Pの表示指示操作をユーザが行うと(ステップS11;Yes)、TY座標系内でプロット可能な座標値のデータが指定座標値テーブルデータ135Sに存在すると判定される(ステップS12;Yes)。
【0097】
次に、指定画像ファイル132Sに縮小画像対応座標範囲データ139が含まれないと判定され(ステップW1;No)、指定座標値テーブルデータ135SからXY座標系におけるプロット点Pの座標値(−12.7,1.6),(−42.9,24.2),…が読み出されて、これらプロット点Pの集合に対する近似曲線が算出される(ステップW11)。
【0098】
次に、算出された近似曲線が円を表すと判定されるとともに(ステップW12;Yes)、指定画像データ133Sの画像を縮小せずに左側表示領域3Aに表示させた場合に、当該画像に重ねられたXY座標系における全てのプロット点P(画像内の解析対象点)が左側表示領域3Aに描画可能ではないと判定され(ステップW15;No)、指定画像データ133Sの画像が、上下方向に1/2、左右方向に1/2のアスペクト比固定縮小サイズに縮小された後(ステップW17)、処理された画像部分がディスプレイ3における左側表示領域3Aの背面レイヤーの表示内容として設定される(ステップW3)。
【0099】
次に、ディスプレイ3の右側表示領域3BにTY座標系が設定される(ステップV3)。より詳細には、T軸方向では、当該T軸について指定座標値テーブルデータ135Sで示される各座標値(0,10,20,30,…)が右側表示領域3Bに含まれる範囲で、また、Y軸方向では、左側表示領域3AにおけるY軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにTY座標系が設定される。
【0100】
次に、図11(b)に示すように、ディスプレイ3が分割表示状態にされるとともに、上述の設定内容に基づいてディスプレイ3の左側表示領域3Aに指定画像データ133Sの画像及びプロット点Pが、右側表示領域3Bにプロット点Pが表示される(ステップV5)。より詳細には、ステップW3,W17により設定された画像サイズ、つまり全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで、指定画像データ133Sの画像が左側表示領域3Aの背面レイヤーに表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。また、ステップV3により設定された範囲のTY座標系が右側表示領域3Bに設定され、このTY座標系における各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0101】
次に、ユーザがプロット点Pのトレースを指示すると(ステップV6;Yes、トレース)、図11(c)に示すように、右側表示領域3Bに表示された何れかのプロット点Pが選択プロット点P1として選択されるとともに、左側表示領域3Aに表示された各プロット点Pのうち、選択プロット点P1に対応する座標値のプロット点Pが対応プロット点P2として検出され、これら選択プロット点P1及び対応プロット点P2がそれぞれ識別表示される(ステップV9)。
【0102】
次に、ユーザがプロット点Pの色変更を指示すると(ステップV10;Yes)、図11(d),図12(a)に示すように、識別表示されているプロット点P(選択プロット点P1及び対応プロット点P2)の表示色が変更される(ステップV11)。ここで、図11(d)は、プロット点Pの表示色の選択画面がディスプレイ3に表示されて、この選択画面を介してユーザが表示色「Lime」を選択した状態を図示している。また、図12中、太線で示したプロット点P及び数値は、表示色「Lime」で表示されていることとする。
【0103】
次に、ユーザが座標値のリスト表示を指示すると(ステップV6;Yes、座標値リスト)、図12(b)に示すように、指定座標値テーブルデータ135Sの内容がディスプレイ3に表示される(ステップV15)。このとき、表示色の変更されたプロット点Pの座標値が、当該変更後の表示色「Lime」で表示される。
【0104】
次に、ユーザが近似曲線の表示を指示すると(ステップV6;Yes、近似曲線)、図12(c)に示すように、右側表示領域3Bに表示されたプロット点の集合に対する近似曲線が算出されて、当該プロット点Pの集合に重ねて右側表示領域3Bに近似曲線が表示される(ステップV8)。
【0105】
次に、ユーザが画面切り替えを指示すると(ステップV6;Yes、画面切替)、図12(d)に示すように、左側表示領域3Aにおける指定画像データ133Sの画像の表示サイズがアスペクト比変更縮小サイズに切り替えられるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sに基づいて、左側表示領域3Aに表示された画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が当該左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される(ステップV7)。また、このとき左側表示領域3Aに改めて設定されたY軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにおけるY軸方向の範囲が設定し直され、改めて設定されたTY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0106】
(動作例2)
まず上述の図10(a),(b)と同様に、各種モードの選択メニュー画面がディスプレイ3に表示された状態から(ステップS1)、ユーザがピクチャーグラフモードの選択操作を行い(ステップS2;Yes)、画像ファイル群131におけるファイル名「wheel.g3p」の画像ファイル132を指定すると(ステップS3)、図3に示すように、この指定画像ファイル132Sにおける画像データ133、全体画像対応座標範囲データ138、座標値テーブルデータ135が指定画像データ133S、指定全体画像対応座標範囲データ138S、指定座標値テーブルデータ135Sとして読み出されるとともに、図13(a)に示すように、ディスプレイ3が全画面表状態にされて、指定画像データ133Sの画像がディスプレイ3の背面レイヤーに全画面表示される(ステップS4)。なお、本動作例2においては、上述の動作例1と比較して、画像内での解析対象点(ゴンドラ)の位置が左右方向の中央部分に集まった状態となっている。
【0107】
次に、指定座標値テーブルデータ135SにXY座標値の情報が含まれていると判定され(ステップS5;Yes)、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系がディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定されて、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される(ステップS50)。
【0108】
次に、TY座標系におけるプロット点Pの表示指示操作をユーザが行うと(ステップS11;Yes)、TY座標系内でプロット可能な座標値のデータが指定座標値テーブルデータ135Sに存在すると判定される(ステップS12;Yes)。
【0109】
次に、指定画像ファイル132Sに縮小画像対応座標範囲データ139が含まれないと判定され(ステップW1;No)、指定座標値テーブルデータ135SからXY座標系におけるプロット点Pの座標値(−12.7,1.6),(−42.9,24.2),…が読み出されて、これらプロット点Pの集合に対する近似曲線が算出される(ステップW11)。
【0110】
次に、算出された近似曲線が円を表すと判定されるとともに(ステップW12;Yes)、指定画像データ133Sの画像を縮小せずに左側表示領域3Aに表示させた場合に、当該画像に重ねられたXY座標系における全てのプロット点P(画像内の解析対象点)が左側表示領域3Aに描画可能であると判定され(ステップW15;YES)、指定画像データ133Sの画像が全てのプロット点(解析対象点)の含まれる画像部分のみにトリミングされた後(ステップW16)、処理された画像部分がディスプレイ3における左側表示領域3Aの背面レイヤーの表示内容として設定される(ステップW3)。
【0111】
次に、ディスプレイ3の右側表示領域3BにTY座標系が設定される(ステップV3)。より詳細には、T軸方向では、当該T軸について指定座標値テーブルデータ135Sで示される各座標値(0,10,20,30,…)が右側表示領域3Bに含まれる範囲で、また、Y軸方向では、左側表示領域3AにおけるY軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにTY座標系が設定される。
【0112】
そして、図13(b)に示すように、ディスプレイ3が分割表示状態にされるとともに、上述の設定内容に基づいてディスプレイ3の左側表示領域3Aに指定画像データ133Sの画像及びプロット点Pが、右側表示領域3Bにプロット点Pが表示される(ステップV5)。より詳細には、ステップW3,W16により設定された画像サイズ、つまり全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで、指定画像データ133Sの画像におけるトリミング後の画像部分が左側表示領域3Aの背面レイヤーに表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。また、ステップV3により設定された範囲のTY座標系が右側表示領域3Bに設定され、このTY座標系における各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0113】
(動作例3)
まず上述の図10(a),(b)と同様に、各種モードの選択メニュー画面がディスプレイ3に表示された状態から(ステップS1)、ユーザがピクチャーグラフモードの選択操作を行い(ステップS2;Yes)、画像ファイル群131におけるファイル名「basketball.g3p」の画像ファイル132を指定すると(ステップS3)、この指定画像ファイル132Sにおける画像データ133、全体画像対応座標範囲データ138、座標値テーブルデータ135が指定画像データ133S、指定全体画像対応座標範囲データ138S、指定座標値テーブルデータ135Sとして読み出されるとともに、図14(a)に示すように、ディスプレイ3が全画面表状態にされて、指定画像データ133Sの画像がディスプレイ3の背面レイヤーに全画面表示される(ステップS4)。
【0114】
次に、指定座標値テーブルデータ135SにXY座標値の情報が含まれていると判定され(ステップS5;Yes)、指定全体画像対応座標範囲データ138Sで示される範囲のXY座標系がディスプレイ3の表示画面の前面レイヤーに設定されて、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される(ステップS50)。
【0115】
次に、TX座標系におけるプロット点Pの表示指示操作をユーザが行うと(ステップS11;Yes)、TX座標系内でプロット可能な座標値のデータが指定座標値テーブルデータ135Sに存在すると判定される(ステップS12;Yes)。
【0116】
次に、指定画像ファイル132Sに縮小画像対応座標範囲データ139が含まれないと判定され(ステップW1;No)、指定座標値テーブルデータ135SからXY座標系におけるプロット点Pの座標値(2.1,3.8),(2.5,4.5),…が読み出されて、これらプロット点Pの集合に対する近似曲線が算出される(ステップW11)。
【0117】
次に、算出された近似曲線が円または正多角形を表さないと判定され(ステップW12;No)、指定画像データ133Sの画像が左右方向のみに1/2だけ縮小したサイズに縮小された後(ステップW13)、処理された画像部分がディスプレイ3における左側表示領域3Aの背面レイヤーの表示内容として設定される(ステップW3)。
【0118】
次に、ディスプレイ3の右側表示領域3BにTX座標系が設定される(ステップV4)。より詳細には、T軸方向では、当該T軸について指定座標値テーブルデータ135Sで示される各座標値(0.19,0.40,…)が右側表示領域3Bに含まれる範囲で、また、X軸方向では、左側表示領域3AにおけるX軸方向の範囲と同じ範囲(上限値及び下限値が一致する範囲)で、右側表示領域3BにTX座標系が設定される。
【0119】
そして、図14(b)に示すように、ディスプレイ3が分割表示状態にされるとともに、上述の設定内容に基づいてディスプレイ3の左側表示領域3Aに指定画像データ133Sの画像及びプロット点Pが、右側表示領域3Bにプロット点Pが表示される(ステップV5)。より詳細には、ステップW3,W13により設定された画像サイズ、つまり全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで、指定画像データ133Sの画像が左側表示領域3Aの背面レイヤーに表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が左側表示領域3Aの前面レイヤーに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。また、ステップV3により設定された範囲のTX座標系が右側表示領域3Bに設定され、このTX座標系における各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示される。
【0120】
以上、本実施の形態によれば、図8のステップV5や図10、図11等に示したように、画像ファイル群131における何れかの画像ファイル132が指定画像ファイル132Sとして指定されると、指定画像ファイル132Sから画像データ133、全体画像対応座標範囲データ138及び座標値テーブルデータ135が指定画像データ133S、指定全体画像対応座標範囲データ138S及び指定座標値テーブルデータ135Sとしてそれぞれ読み出され、指定画像データ133Sの画像のうち、少なくとも一部の画像部分が左側表示領域3Aに表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が左側表示領域3Aに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示されるので、実生活中での事象と、プロット点Pの分布とを関連付けて学習することができるとともに、当該分布がどのような数学的な意味を持っているのかを解析することができる。
そして、図3や、図8のステップV3,V4、図11等に示したように、座標値テーブルデータ135はXY座標系内での座標値に対しT軸の座標値を対応付けており、右側表示領域3BにはTX座標系またはTY座標系が設定されるとともに、この座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示されるので、左側表示領域3Aと右側表示領域3Bとを同時に参照することで3次元空間でのプロット点Pの分布と実生活中での事象とを関連付けることができる。
よって、従来よりも学習効果を高めることができる。
【0121】
また、図8のステップV9や図11(c)等に示したように、左側表示領域3A及び右側表示領域3Bのうち、一方の表示領域に表示されたプロット点Pがユーザ操作に基づき選択プロット点P1として選択されると、他方の表示領域に表示された各プロット点Pのうち、選択プロット点P1に対応する座標値のプロット点Pが対応プロット点P2として検出され、選択プロット点P1及び対応プロット点P2がそれぞれ識別表示されるので、各座標系内でのプロット点Pの対応関係を容易に把握することができる。
【0122】
また、図8のステップV11や図11(d)、図12(a),(b)等に示したように、選択プロット点P1及び対応プロット点P2とされているプロット点Pの表示色がユーザ操作に基づいて変更され、ユーザ操作に基づいて指定座標値テーブルデータ135Sの内容が表示されると、表示色の変更されたプロット点Pの座標値が当該変更後の表示色で表示されるので、何れのプロット点Pについて表示色を変更したかを座標値テーブル内で確認することができる。
【0123】
また、図8のステップV9や図11(c)等に示したように、前記一方の表示領域は右側表示領域3Bであるので、環状にプロット点Pが表示され得る左側表示領域3Aが前記一方の表示領域である場合と異なり、カーソルキー22による指定方向に複数のプロット点Pが存在するのを防止することができる。従って、カーソルキー22の操作によって任意のプロット点Pを容易に選択することができる。
【0124】
また、図8のステップV3,V4や図11(b)、図14(b)等に示したように、TX座標系またはTY座標系におけるX軸またはY軸の軸方向では、左側表示領域3Aにおける該当の軸方向と上限値及び下限値が一致する範囲で右側表示領域3Bに座標系が設定されるので、XY座標系におけるプロット点Pの分布と、TX座標系、TY座標系またはTXY座標系におけるプロット点Pの分布とを関連付けて学習することができる。
【0125】
また、図8のステップV7や図12(c),(d)等に示したように、左側表示領域3A内に指定画像データ133Sの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを左右方向のみに所定量だけ縮小したアスペクト比変更縮小サイズと、左側表示領域3A内に指定画像データ133Sの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向に均等に縮小したアスペクト比固定縮小サイズと、指定画像データ133Sの画像を全ての解析対象点が含まれる画像部分のみにトリミングしたトリミングサイズとのうち、ユーザ操作により選択される何れかのサイズで指定画像データ133Sの画像が左側表示領域3Aに表示されるとともに、指定全体画像対応座標範囲データ138Sに基づいて、当該左側表示領域3Aに表示された画像部分に重ねて設定された範囲のXY座標系が左側表示領域3Aに設定され、このXY座標系の各座標位置のうち、指定座標値テーブルデータ135Sで示される各位置にプロット点Pが表示されるので、多様なサイズで画像を表示させて、当該画像に合わせてプロット点Pを表示させることができる。
【0126】
また、図9のステップW16,W17や図11(b)、図13(b)等に示したように、XY座標系におけるプロット点Pの集合に対する近似曲線が円または正多角形を表すと判定された場合には、左側表示領域3Aに表示される指定画像データ133Sの画像サイズがアスペクト比固定縮小サイズまたはトリミングサイズとされるので、プロット点Pの集合によって表される形状を変形させずに指定画像データ133Sの画像サイズを小さくして表示させることができる。一方、図9のステップW13や図14(b)等に示したように、近似曲線が円及び正多角形を表さないと判定された場合には、左側表示領域3Aに表示される指定画像データ133Sの画像サイズがアスペクト比変更縮小サイズとされるので、上下方向及び左右方向に均等に縮小される場合と比較して、画像が小さくなりすぎるのを防止することができる。
【0127】
なお、上記の実施の形態における関数電卓1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0128】
例えば、本発明に係る情報表示装置を関数電卓1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム130及び画像ファイル群131は、関数電卓1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0129】
また、各座標系の座標軸をX軸、Y軸またはT軸として説明したが、他の座標軸名としても良い。また、座標系を直交座標系として説明したが、斜交座標系や極座標系など、他の種類の座標系としても良い。更に、右側表示領域3BにはTX座標系またはTY座標系が設定されることとして説明したが、XYT座標系が設定されてもよい。
【符号の説明】
【0130】
1 関数電卓
2 入力キー群
3 ディスプレイ
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
14 キー入力部
15 表示部
130 情報表示プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域及び第2表示領域を有するとともに、前記第1表示領域に対して第1座標軸と第2座標軸とから定まる第1座標系を、前記第2表示領域に対して第3座標軸と、前記第1座標軸及び前記第2座標軸のうち少なくとも一方の座標軸とから定まる第2座標系を設定可能な表示手段と、
画像データと、当該画像データの画像に重ねて設定された前記第1座標系の範囲を示す座標範囲データと、当該画像内で予め設定された解析対象点それぞれについての前記第1座標系内での座標値を示す座標値テーブルデータと、を有する画像ファイルを少なくとも1つ記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段における何れかの画像ファイルを、ユーザ操作に基づいて指定画像ファイルとして指定する画像ファイル指定手段と、
前記指定画像ファイルから前記画像データを指定画像データ、前記座標範囲データを指定座標範囲データ、前記座標値テーブルデータを指定座標値テーブルデータとしてそれぞれ読み出し、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を前記第1表示領域に表示させるとともに、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記座標値テーブルデータは、
前記第1座標系内での座標値に対し、前記第3座標軸の座標値を対応付けており、
前記表示制御手段は、
前記指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記第1表示領域及び前記第2表示領域のうち、一方の表示領域に表示された何れかのプロット点をユーザ操作に基づき選択プロット点として選択するプロット点選択手段と、
他方の表示領域に表示された各プロット点のうち、前記選択プロット点に対応する座標値のプロット点を対応プロット点として検出し、前記選択プロット点及び前記対応プロット点をそれぞれ識別表示させるプロット点識別表示手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報表示装置において、
前記選択プロット点及び前記対応プロット点とされているプロット点の表示色をユーザ操作に基づいて変更するプロット表示色変更手段と、
ユーザ操作に基づいて前記指定座標値テーブルデータの内容を前記表示手段に表示させる座標値表示制御手段と、
を備え、
前記座標値表示制御手段は、
前記プロット表示色変更手段によって表示色の変更されたプロット点の座標値を、当該変更後の表示色で表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項2または3記載の情報表示装置において、
前記一方の表示領域は、前記第2表示領域であることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記表示制御手段は、
前記第2座標系における前記第3座標軸の軸方向では、当該第3座標軸について前記指定座標値テーブルデータで示される各座標値が前記第2表示領域に含まれ、かつ、前記第2座標系における前記少なくとも一方の座標軸の軸方向では、前記第1表示領域における該当の軸方向と上限値及び下限値が一致する範囲で、前記第2表示領域に前記第2座標系を設定することを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記第1座標系は、X軸及びY軸から定まる直交座標系であり、
前記第2座標系は、X軸及びY軸のうちユーザ操作に応じて選択される少なくとも一方の座標軸と、T軸とから定まる直交座標系であることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記表示手段は、
表示画面を上下方向または左右方向に分割した各分割領域に前記第1表示領域及び前記第2表示領域を有するとともに、当該表示画面を前記第1表示領域及び前記第2表示領域に分割して表示を行う分割表示状態と、当該表示画面を分割せずに表示を行う全画面表示状態とを切替可能であり、
前記表示制御手段は、
前記画像ファイル指定手段により前記指定画像ファイルが指定された場合に、前記表示手段を全画面表示状態にして、前記指定画像データの画像を前記表示手段に全画面表示させるとともに、前記指定座標範囲データで示される範囲の前記第1座標系を表示画面に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる全画面表示制御手段と、
前記全画面表示制御手段により表示制御された状態から、ユーザ操作に応じて前記表示手段を分割表示状態にして、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を全画面表示状態での表示サイズよりも小さいサイズで前記第1表示領域に表示させ、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させ、かつ、当該指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる分割表示制御手段と、
前記分割表示制御手段により表示制御された状態から、前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、ユーザ操作に応じて変更する表示態様変更手段と、
を有し、
前記表示態様変更手段は、
前記第1表示領域内に前記指定画像データの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向のうち前記第1表示領域と前記第2表示領域とが並んだ方向のみに所定量だけ縮小した第1の表示サイズと、
前記第1表示領域内に前記指定画像データの画像の全体を表示できるよう全画面表示状態での当該画像の表示サイズを上下方向及び左右方向に均等に縮小した第2の表示サイズと、
前記指定画像データの画像を全ての前記解析対象点が含まれる画像部分のみにトリミングした第3の表示サイズと、
のうち、ユーザ操作により選択される何れかのサイズで前記指定画像データの画像を前記第1表示領域に表示させるとともに、
前記指定座標範囲データに基づいて、当該第1表示領域に表示された画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
請求項7記載の情報表示装置において、
前記分割表示制御手段は、
前記第1座標系におけるプロット点の集合に対する近似曲線を算出し、算出される近似曲線が円または正多角形を表すか否かを判定する近似曲線演算手段と、
前記近似曲線演算手段による判定結果に基づいて、前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを設定する表示態様設定手段と、
を有し、
前記表示態様設定手段は、
前記近似曲線演算手段により近似曲線が円または正多角形を表すと判定された場合には、
前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、前記第2の表示サイズまたは前記第3の表示サイズとし、
前記近似曲線演算手段により近似曲線が円及び正多角形を表さないと判定された場合には、
前記第1表示領域に表示される前記指定画像データの画像サイズを、前記第1の表示サイズとすることを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
第1表示領域及び第2表示領域を有するとともに、前記第1表示領域に対して第1座標軸と第2座標軸とから定まる第1座標系を、前記第2表示領域に対して第3座標軸と、前記第1座標軸及び前記第2座標軸のうち少なくとも一方の座標軸とから定まる第2座標系を設定可能な表示手段を備えるコンピュータに、

画像データと、当該画像データの画像に重ねて設定された前記第1座標系の範囲を示す座標範囲データと、当該画像内で予め設定された解析対象点それぞれについての前記第1座標系内での座標値を示す座標値テーブルデータと、を有する画像ファイルを少なくとも1つ記憶する画像ファイル記憶機能と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された何れかの画像ファイルを、ユーザ操作に基づいて指定画像ファイルとして指定する画像ファイル指定機能と、
前記指定画像ファイルから前記画像データを指定画像データ、前記座標範囲データを指定座標範囲データ、前記座標値テーブルデータを指定座標値テーブルデータとしてそれぞれ読み出し、前記指定画像データの画像のうち、少なくとも一部の画像部分を前記第1表示領域に表示させるとともに、前記指定座標範囲データにおいて当該画像部分に重ねて設定された範囲の前記第1座標系を前記第1表示領域に設定し、この第1座標系の各座標位置のうち、前記指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させる表示制御機能と、
を実現させ、
前記座標値テーブルデータは、
前記第1座標系内での座標値に対し、前記第3座標軸の座標値を対応付けており、
前記表示制御機能は、
前記指定座標値テーブルデータに基づいて前記第2表示領域に前記第2座標系を設定するとともに、この第2座標系の各座標位置のうち、当該指定座標値テーブルデータで示される各位置にプロット点を表示させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図4】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−227588(P2011−227588A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−94613(P2010−94613)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】