説明

情報配信装置

【課題】この発明は、通信を使って外部情報を収集し、情報を選別してユーザに配信する情報配信装置において、個々のユーザに合わせたルールによって、ユーザの好みやその時の状況を考慮して、ユーザの嗜好をより反映させる情報を配信することを可能とし、ユーザが十分に満足できる情報の提供を可能とすることを目的とする。
【解決手段】この発明は、情報を表示する情報表示装置と、情報提供装置と通信する通信手段と、この通信手段を介して前記情報提供装置から情報を受信し前記情報表示装置に表示する制御手段とを備えた情報配信装置において、前記情報提供装置は、ユーザの過去の情報閲覧状況に合わせて、情報を配信するルールを自動的に作成するルール作成手段と、作成されたルール毎に、信頼度を算出する信頼度算出手段と、算出された信頼度に基づいて情報を選別する選別手段とを備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は情報配信装置に係り、特に、通信を使って外部情報を収集し、情報を選別してユーザに配信する際に、ユーザの好みやその時の状況を考慮して情報を配信することができる情報配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用の情報配信装置には、車両を目的地に向かって運転している際に、目的地への走行ルートを配信するととも、通信を使って外部情報を収集し、走行ルートや目的地周辺の情報を配信するものがある。このような情報配信装置としては、ユーザの嗜好などに応じた情報を配信するものがある。
【0003】
従来の情報配信装置には、入力されたユーザのプロファイルを信頼度付きルールに適用し、ユーザの現況情報を算出して配信するものがある。
また、従来の情報配信装置には、ユーザの現在位置情報に基づいて、広告情報を選択して配信するものがある。
さらに、従来の情報配信装置には、ユーザのプロファイルや好みを学習し、そのときの使用状況からユーザの欲する情報を選択して配信するものがある。
【特許文献1】特開2005−249606号公報
【特許文献2】特開2005−33464号公報
【特許文献3】特開2002−328035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の情報配信装置においては、ユーザの嗜好を学習するときに、決められたルールに沿って学習している。
しかし、従来の情報配信装置では、予め決められたルールに従って、個人の履歴学習を行っているため、そのルールがユーザ個人の嗜好に合致しているとは限らない。予め決められたルールでは、ある人にとっては合っているかもしれないし、別の人にとってみれば全く合っていない可能性がある。
このため、従来の情報配信装置では、個々のユーザに合わせた精度の高いユーザの嗜好を学習することが困難であり、ユーザの嗜好をより反映させる情報の配信が困難な問題がある。
【0005】
この発明は、通信を使って外部情報を収集し、情報を選別してユーザに配信する情報配信装置において、個々のユーザに合わせたルールによって、ユーザの好みやその時の状況を考慮して、ユーザの嗜好をより反映させる情報を配信することを可能とし、ユーザが十分に満足できる情報の提供を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、情報を表示する情報表示装置と、情報提供装置と通信する通信手段と、この通信手段を介して前記情報提供装置から情報を受信し前記情報表示装置に表示する制御手段とを備えた情報配信装置において、前記情報提供装置は、ユーザの過去の情報閲覧状況に合わせて、情報を配信するルールを自動的に作成するルール作成手段と、作成されたルール毎に、信頼度を算出する信頼度算出算出手段と、算出された信頼度に基づいて情報を選別する選別手段とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明の情報配信装置は、ユーザが欲しい情報のみを情報表示装置に表示させるために、過去に配信した情報のユーザによる閲覧状況を基に情報を配信するためのルールを自動的に作成し、作成されたルールの信頼度を用いて情報を選別し配信しているので、精度の高い情報配信システムを実現することができる。これにより、ユーザは、最小限の操作と検索時間で適切な情報を手に入れることが可能であり、ユーザが十分に満足できる情報を提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明は、ユーザの嗜好をより反映させる情報を配信することを可能とし、ユーザが十分に満足できる情報の提供を可能とする目的を、過去に配信した情報のユーザによる閲覧状況を基に情報を配信するためのルールを作成し、作成されたルールの信頼度を用いて情報を選別し配信することによって実現するものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0009】
図1〜図35は、この発明の実施例を示すものである。図1において、1は車載用の情報配信装置である。情報配信装置1は、車両側装置2と、外部の情報提供装置3とからなる。情報配信装置1は、主に、車両側装置2の内部から車両情報等の各種情報を車両側装置2の外部の情報提供装置3に送信し、この情報提供装置3がデータの収集・蓄積や情報の選択を行い、さらに、車両側装置2の内部で、データの送信や情報の表示を行う。
【0010】
前記車両側装置2は、情報表示装置(ナビゲーションシステム)4と、この情報表示装置4に接続されたGPSアンテナ5と、情報の表示や通信など処理する制御手段6と、この制御手段6に接続された通信手段7とを備えている。
前記情報表示装置4は、情報を表示することのできる表示パネル8を備え、この表示パネル8に表示された情報を運転者等のユーザが操作するための操作ボタン9を備えている。情報表示装置4は、GPSアンテナ5から車両の現在位置情報を受信して、その位置情報を制御手段6に送信するとともに、表示パネル8に車両の位置や地図などのナビゲーションデータ(道路案内情報)を表示し、ナビゲーションデータ以外に制御手段6で作成された表示データを表示パネル8に表示することができる。情報表示装置4は、通常の操作ボタン9aと、表示パネル8上のタッチ式の操作ボタン9bとの2種類の操作ボタン9で、表示パネル8の表示状態を操作することができる。
前記GPSアンテナ5は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)での車両の現在位置情報を受信するものであり、車両の現在位置情報を情報表示装置4に取得させるために用いられる。
前記制御手段6は、情報の表示や通信などの制御する中央演算処理部10と、通信手段7を介して車両側装置2外部の情報提供装置3とデータ通信を行う無線通信機能部11と、情報提供装置3及び情報表示装置4から得られた情報から情報表示装置4に表示させる表示データを作成する表示データ作成部12と、操作ボタン9の操作を処理する操作ボタン処理部13とを備えている。
制御手段6は、情報表示装置4から現在位置情報や操作ボタン9の操作情報を受信し、表示パネル8に表示させる現在位置の表示データの作成や操作ボタン9の操作内容を処理をするとともに、通信手段7を介して情報提供装置3とデータを送受信し、受信したデータを表示パネル8に表示させる。
前記通信手段7は、無線通信カード等の通信機器からなり、車両側装置2の内部の制御手段6と車両側装置2の外部の情報提供装置3との間で携帯無線やLAN無線等により移動体通信を可能とする。
【0011】
前記車両側装置2の外部の情報提供装置3は、車両側装置2の外部の情報センタとしての機能を有し、処理装置としての情報データサーバ14と、記憶装置としての情報データベース15とを備えている。
前記情報データサーバ14は、車両側装置2からの要求やデータを通信手段7を介して受信し、情報データベース15にアクセスしてデータを読み書きするデータ処理手段16と、情報データベース15に蓄積された広告情報を情報データベース15から読み出して車両側装置2に配信する広告配信手段17とを備えている。
前記情報データベース15は、情報を蓄積するものであり、配信する広告情報データの蓄積及び配信テーブルを記憶する広告データベース18を備えている。
前記情報配信装置1は、情報提供装置3の情報データベース15に蓄積された情報を情報データサーバ14により読み出し、通信手段7を介して車両側装置2の制御手段6に配信し、この配信された情報を制御手段6の中央演算処理部10により情報表示装置4の表示パネル8に表示させる。
車両側装置2には、ユーザによる配信広告への操作として、情報表示装置4に、「閲覧」・「戻る」・「保存」・「案内」・「消去」の各操作ボタン9a・9bを設けている。
前記制御手段6は、図2・図3に示すよう、表示パネル8の表示画面19に見出し画面20と、詳細画面21と、「閲覧」・「戻る」・「保存」・「案内」・「消去」の各操作ボタン9bとを表示させる。
各操作ボタン9bの「閲覧」・「戻る」・「保存」・「案内」・「消去」は、ユーザによる配信広告への操作として用意されている。操作ボタン9bの「閲覧」は、配信広告の一覧からある広告を見たことを表す。操作ボタン9bの「戻る」は、前の画面に戻る意志を表す。操作ボタン9bの「保存」は、気に入った広告を保存することを表す。操作ボタン9bの「案内」は、情報表示装置4の表示パネル8が、今閲覧している広告の実際の店舗までのルートを道案内することを表す。操作ボタン9bの「消去」は、見る前(図2)、または見た後(図3)に、その情報を消すという拒否の意志を表す。
前記制御手段6は、図2に示すよう、表示パネル8の表示画面19に複数の例えば第1情報〜第5情報の見出し画面20とこれら見出し画面20に対応する「閲覧」・「消去」の各操作ボタン9bとを表示させるとともに、図3に示すように、表示画面19に第1情報の詳細画面21と「戻る」・「保存」・「案内」・「消去」の各操作ボタン9bとを表示させる。
制御手段6は、図2において、ユーザが通常の操作ボタン9aあるいは表示画面19の操作ボタン9bによって、例えば第1情報の見出し画面20を閲覧する操作をすると、図3に示すように、表示画面19に第1情報の詳細画面21と「戻る」・「保存」・「案内」・「消去」の各操作ボタン9bとを表示させ、また、例えば第1情報の見出し画面20を消去する操作をすると、第1情報の見出し画面20を消去する。
制御手段6は、図3において、ユーザが通常の操作ボタン9aあるいは各操作ボタン9bによって、戻るの操作をすると、図2に示す表示画面19に戻して複数の第1情報〜第5情報の見出し画面20を表示し、保存の操作をすると、第1情報を保存し、案内の操作をすると、第1情報による道案内をし、消去の操作をすると、第1情報の消去を行う。
【0012】
この情報配信装置1の情報提供装置3は、図1に示すように、情報データベース15に、閲覧履歴データベース22と、操作履歴データベース23と、評価XMLデータベース24と、ルールXMLデータベース25とを備えている。閲覧履歴データベース22は、ユーザ個々の配信履歴を記憶している。操作履歴データベース23は、ユーザの操作履歴・学習テーブルを記憶している。評価XMLデータベース24は、ユーザ毎にルール作成用の評価XMLファイルを記憶している。ルールXMLデータベース25は、作成されたルールのルールXMLファイルを記憶している。
この情報配信装置1の情報提供装置3は、図1に示すように、情報データサーバ14に、ルール作成手段26と、信頼度算出手段27と、選別手段28とを備えている。ルール作成手段26は、ユーザの過去の情報閲覧状況に合わせて、情報を配信するルールを自動的に作成する。信頼度算出手段27は、ルール作成手段26によって作成されたルール毎に、信頼度を算出する。選別手段28は、信頼度算出手段27によって算出された信頼度に基づいて、ユーザに配信するための広告の情報を選別する。この情報は、広告データベース18に蓄積されている。
前記信頼度は、過去に配信された情報に対して、ユーザが選択できる処理操作を複数設け、前記処理操作毎に頻度をカウントし、その頻度から算出している。信頼度は、信頼度算出手段27によって算出される。
前記ルールは、少なくともジャンル分けされた情報毎に作成される第一の構成要素と、ユーザの過去に配信された情報ヘアクセスしたときの状況に応じて作成される第二の構成要素との、どちらか一方から構成されている。ルールは、ルール作成手段26によって作成される。
【0013】
次に、この実施例の作用を説明する。
この情報配信装置1は、広告情報やイベント情報を配信するものであり、情報を配信する際に、ユーザの好みやそのときの状況を考慮して情報を配信する。
【0014】
情報提供装置1は、図4(A)に示すように、車両側装置2の制御手段6によるシステム全体の流れにおいて(A1)、車両にユーザが乗車してイグニションキーをアクセサリ位置に回してオン(ACC_ON)すると(A2)、情報配信と表示が行われ(A3)、情報閲覧などの操作データを情報データサーバ14に送信し(A4)、イグニションキーをアクセサリ位置から回してオフ(ACC_OFF)したか否かを判断する(A5)。
この判断(A5)がNO場合は、情報配信と表示(A3)に戻る。この判断(A5)がYESの場合は、プログラムを終了する(A6)。
また、情報配信装置1は、図4(B)に示すように、情報提供装置3の情報データサーバ14による情報選別において(B1)、選別するタイミングであるか否かを判断する(B2)。
この判断(B2)がNOの場合は、この判断(B2)を繰り返す。この判断(B2)がYESの場合は、作成されているルールをもとに広告を選別し(B3)、配信候補を配信テーブルに格納し(B4)、プログラムを終了する(B5)。
さらに、情報配信装置1は、図4(C)に示すように、情報提供装置3の情報データサーバ14で広告を選別する(B3)ためのルールの作成において(C1)、ルールを作成するタイミングであるか否かを判断する(C2)。
この判断(C2)がNOの場合は、この判断(C2)を繰り返す。この判断(C2)がYESの場合は、ルールを作成し(C3)、プログラムを終了する(C4)。
前記車両側装置2の制御手段6と情報提供装置3の情報データサーバ14とは、情報配信と表示(A3)と、ルールをもとにした広告の選別(B3)との間で情報が利用されている。制御手段6により配信された情報(A3)は、情報データサーバ14において広告の選別(B3)に利用される。情報データサーバ14により選別された広告(B3)は、制御手段6において表示(A3)に利用される。
【0015】
この情報配信装置1による情報の表示と操作のアルゴリズムは、図5に示すように、情報の配信において(D1)、配信するタイミングであるか否かを判断する(D2)。
この判断(D2)がNOの場合は、この判断(D2)を繰り返す。この判断(D2)がYESの場合は、情報提供装置3により情報配信し、情報表示装置4により見出しや概要を表示し(D3)、ユーザが個別の情報を選別したか否かを判断する(D4)。
この判断(D4)がNOの場合は、情報配信(D3)に戻る。この判断(D4)がYESの場合は、情報表示装置4により個別の情報の詳細を表示し(D5)、戻るの操作ボタン9を押したか否かを判断する(D6)。
この判断(D6)がNOの場合は、個別の情報の詳細な表示(D5)に戻る。この判断(D6)がYESの場合は、情報表示装置4によりアンケート評価を表示し(D7)、アンケート評価のための操作ボタン9を押したか否かを判断する(D8)。
この判断(D8)がNOの場合は、アンケート評価の表示(D7)に戻る。この判断(D8)がYESの場合は、情報配信(D3)に戻る。
【0016】
次に、この情報配信装置1によるルールの作成(C3)を、図6〜図35に沿って説明する。
ルールは、図14の表1に示す要素から作成される。ルールは、ジャンル分けされた情報(カテゴリ)毎に作成される要素(A)と、過去に配信された情報へのユーザのアクセス状況(閲覧履歴)に応じて作成される要素(B)との、どちらか一方から構成される。
図6に示すように、ルール作成の全体のアルゴリズム(E1)においては、現在時刻を取得し(E2)、閲覧履歴データベース22から閲覧履歴を全件取得し(E3)、閲覧履歴件数が「0」または前回の学習時と同じであるか否かを判断する(E4)。
この判断(E4)がYESの場合は、プログラムを終了する(E9)。この判断(E4)がNOの場合は、学習用データの準備を行い(E5)、ルールの作成を行い(E6)、新しいルールが作成されたか否かを判断する(E7)。
この判断(E7)がNOの場合は、プログラムを終了する(E9)。この判断(E7)がYESの場合は、新しく作成されたルールをシステムに反映させ(E8)、プログラムを終了する(E9)。
【0017】
前記学習用データの準備(E5)においては、図7に示すように、学習用のデータの準備が開始されると(F1)、取得した閲覧履歴分だけ繰り返す(F2)。この実施例では、例えば、図16の表3に示すように、取得した閲覧履歴が22個あるので、ステップ(F3)以降のフローを22回繰り返す。
ステップ(F3)においては、1つの閲覧履歴から、フィードバックスコアの整数を評価値として取得する。この実施例では、図16に示すように、情報を閲覧時のユーザの操作を、消去…−1、無視…0、閲覧…1、保存…2、案内…3、で数値化している。例えば、図16の表3による閲覧ID「106」の閲覧履歴は、ユーザの操作が「保存」であったので、アクション(フィードバックスコア)は、「2」となる。この値を評価値とする。
ステップ(F4)においては、その閲覧履歴の広告情報(ジャンルなど)を取得し、ステップ(F5)においては、そのときの状況(現在地、時間帯など)を取得し、ステップ(F6)においては、ルールの条件の数だけ繰り返す。ステップ(F6)における「ルールの条件の数だけ繰り返す」とは、図21〜図30に示す「リスト2〜リスト11の条件を繰り返す。」ことである。
ここで
リスト2は、「店舗が現在地付近か?」の条件を示す。
リスト3は、「店舗が目的地付近か?」の条件を示す。
リスト4は、「店舗の立地は何か?」の条件を示す。
リスト5は、「現在地はどこか?」の条件を示す。
リスト6は、「現在時刻は?」の条件を示す。
リスト7は、「何曜目か?」の条件を示す。
リスト8は、「現在地が目的地付近か?」の条件を示す。
リスト9は、「休業日かどうか?」の条件を示す。
リスト10は、「最新広告か?」の条件を示す。
リスト11は、「店舗の開店時刻内であったか?」の条件を示す。
ものである。これらのリストのデータ構造は、XML形式で作成される。
ステップ(F7)においては、ステップ(F6)に挙げられたルールの条件毎に、回答を取得する。例えば、「店舗が現在地付近あるかどうか」を、YES、NOで答える。その後で選択した方を、実際値として取得する。別の例を挙げると、「店舗の立地はどこか?」というときは、自宅周辺、職場周辺、街中、その他郊外のどれかを選択し、選択したものを実際値として取得する。
ステップ(F7)におけるルールの条件毎の回答を取得できたか否かを判断し(F8)、この判断(F8)がNOの場合は、実際値を無効(NoValue)とし(F9)、この判断(F8)がYESの場合は、学習テーブルにID(閲覧履歴のIDとリンク)と評価値と全状況の実際値を登録し(F10)、プログラムを終了する(F11)。全状況とは、前記リスト2〜リスト11の状況である。
【0018】
前記ルールの作成(E6)においては、図8に示すように、ルールの作成が開始されると(G1)、全体の期待値を求め(G2)、カテゴリと状況が寄与するルールの作成を行い(G3)、カテゴリのみが寄与するルールの作成を行い(G4)、状況のみが寄与するルールの作成を行う(G5)。
その後、作成したカテゴリルールと状況ルールのうち有効なルールを抽出し(G6)、作成したカテゴリルールのうち有効なルールを抽出し(G7)、作成した状況ルールのうち有効なルールを抽出し(G8)、プログラムを終了する(G9)。
【0019】
前記全体の期待値の求め(G2)においては、図9に示すように、全体の期待値の求めが開始されると(H1)、学習テーブルでのそれぞれの評価値の頻度から、それらを占める割合(その評価値となる確率を取得)し(H2)、評価値の割合と評価値自体の値からの期待値を求め(H3)、評価値自体の値に対するそれぞれの割合、頻度、総頻度(全体の場合は学習テーブルの全件数)、全体の期待値をXMLテキストに出力し(H4)、プログラムを終了する(H5)。
前記ステップ(H2)・(H3)においては、学習テーブルから、カテゴリなど関係なく、まず全てのレコードを対象として全体の期待値として、評価値の平均を求めることになる。
ここで、全体の期待値とは、
全体の期待値=(全ての学習テーブルの評価値*頻度)/全ての学習テーブルの頻度の合計
の式で求められる。
また、前記ステップ(H4)においては、例えば、図33のリスト14に示すXMLファイルが作成される。
【0020】
前記カテゴリと状況が寄与するルールの作成(G3)においては、図10に示すように、カテゴリと状況が寄与するルールの作成が開始されると(J1)、カテゴリの数(この実施例では、図15の表2に示すように61個)だけ繰り返し(J2)、状況の数(この実施例では、10個)だけ繰り返す(J3)。
次に、学習テーブルの着目したカテゴリと状況であるレコードの中から、それぞれの評価値の頻度とそれらの割合を取得し(J4)、評価値の割合と評価値自体の値からカテゴリと状況ルールでの期待値を求め(J5)、信頼度を求める(J6)。
その後、評価値自体の値に対するそれぞれの割合、頻度、総頻度(着目したカテゴリと状況であるレコード数)、カテゴリと状況ルールでの期待値、信頼値を、XMLテキストに出力(カテゴリ名+状況名.xml)し(J7)、プログラムを終了する(J8)。
各広告ジャンルが、図15の表2に示すカテゴリのいずれに属するかは、例えば、図31のリスト12に示す「CategoryList.xml」ファイル内で定義される。なお、図31の「CategoryList.xml」ファイルは、記述内容の一部を示している。
このカテゴリと状況が寄与するルールの作成(G3)においては、「カテゴリの数*状況」の数だけ、ルールの更新を行う。
今回の学習テーブルに登録されたカテゴリ、状況については、学習テーブルに記録されている必要なデータ(評価値の頻度と割合)を読み込んだ後、それぞれの割合、頻度、期待値が更新されてXMLファイルに出力される。
例えば、カテゴリが「ファーストフード」、状況が「コンテンツが現在地周辺にあるかどうか」における回答が「yes」と「no」の場合、それぞれの割合と頻度と期待値が算出され、「ファストフード十AroundCurrentLocation.xm1」というXMLファイルが作成される(図34のリスト15参照)。
【0021】
前記カテゴリのみが寄与するルールの作成(G4)においては、図11に示すように、カテゴリのみが寄与するルールの作成が開始されると(K1)、カテゴリの数(この実施例では、図15の表2に示すように61個)だけ繰り返し(K2)、カテゴリ毎に学習テーブルの着目したカテゴリであるレコードの中から、それぞれの評価値の頻度とそれらの割合を取得し(K3)、評価値の割合と評価値自体の値からカテゴリルールでの期待値を求め(K4)、信頼度を求める(K5)。
その後、評価値自体の値に対するそれぞれの割合、頻度、総頻度(着目したカテゴリであるレコード数)、カテゴリルールの期待値、信頼値を、XMLテキストに出力(カテゴリ名.xml)し(K6)、プログラムを終了する(K7)。
【0022】
前記状況のみが寄与するルールの作成(G5)においては、図12に示すように、状況のみが寄与するルールの作成が開始されると(L1)、状況の数(この実施例では、10個)だけ繰り返し(L2)、状況毎に学習テーブルの着目した状況であるレコードの中から、それぞれの評価値の頻度とそれらの割合を取得し(L3)、評価値の割合と評価値自体の値から状況ルールでの期待値を求め(L4)、信頼度を求める(L5)。
その後、評価値自体の値に対するそれぞれの割合、頻度、総頻度(着目した状況であるレコード数)、状況ルールでの期待値、信頼値を、XMLテキストに出力(状況名.xml)し(L6)、プログラムを終了する(L7)。
【0023】
前記カテゴリと状況が寄与するルールの作成における信頼度の求め(J6)、前記カテゴリのみが寄与するルールの作成における信頼度の求め(K5)、前記状況のみが寄与するルールの作成における信頼度の求め(L5)においては、図13に示すように、信頼度の求めが開始されると(M1)、全体ルールでの期待値とこのルールでの差を求め(M2)、「信頼度=(差*(頻度÷2))^2」により信頼度を求め(M3)、プログラムを終了する(M4)。
【0024】
次に、この情報配信装置1によるルールの作成を説明する。
ルールの作成では、
(1)個々の被験者(ユーザ)毎に、ルール作成用の評価XMLファイルが情報データサーバ14内に設置されている。
(2)操作履歴から出力される学習テーブル(図17の表4)の値に基づいて、評価XMLファイルの内容を書き換える。
(3)評価XMLから一定の期間毎に、ルールの作成、更新が行われる。
の処理が行われる。
【0025】
前記(1)の「ルール作成用の評価XMLファイル」は、図20〜図30に示すリスト1〜リスト11が情報データサーバ14内に設置されている。
【0026】
前記(2)の「評価XMLファイルの内容を書き換え」では、
・評価XMLファイルは、ユーザ毎に図20に示すリスト1のカテゴリだけの評価XMLファイルと、図21〜図30に示すリスト2〜リスト11の状況を加味した評価XMLファイルとが、存在する。また、これは、図15の表2に示すカテゴリ分だけ作成される。
・評価XMLファイルは、閲覧履歴ができると、追加、更新される。
・学習テーブルの評価値は、図16の表3に示す閲覧履歴として、操作(操作種別に応じて、閲覧…1、消去…−1、保存…2、案内…3、無視…0、のように数値化されている。)でつけられる。
の処理が行われる。
【0027】
図17の表4に示す学習テーブルの内容は、以下のとおりである。
・学習テーブルの現在位置場所は、その広告を操作したときの場所が走行位置から近かったかどうかを表す。
・学習テーブルの目的地場所は、その広告が推定された目的地に近いものかどうかを表す。推定された目的地が無い場合は、「No Value」が入っている。
・学習テーブルの情報状況は、広告の店舗の場所が「自宅周辺、職場周辺、街中、その他郊外」のどれに当てはまっているのかを表す。
・学習テーブルの目的地状況は、推定された目的地が「自宅周辺、職場周辺、街中、その他郊外」のどれに当てはまっているのかを表す。
・学習テーブルの時刻は、「早朝、朝、昼(正午前後)、昼過ぎ、夕方、夜、深夜」の値が入っている。
・学習テーブルの休日/祝日は、その広告の店舗が休日であったかどうかを表す。
・学習テーブルの開店は、その広告の店舗が開店している時間かどうかを表す。
・学習テーブルのカテゴリは、その広告が属するカテゴリ名を示している。
・学習テーブルの新配信は、初めて配信された広告かどうかを表している。
【0028】
例として、図20に示すリスト1の評価XMLファイルを説明する。図20に示すリスト1は、図11のカテゴリのみが寄与するルールの作成のフローチャートで用意される評価XMLファイルである。
図20に示すリスト1の評価XMLファイルにおいて、
・<Evaluation category=”レストラン”status=”−−−”>は、レストランのカテゴリのルールであることを現す。
・<X value=”0”prob=”43.91892”>130</X>は、<評価値の値、その割合、回数>で、ここで、prob、すなわちその割合とは、各評価値(前述の情報を閲覧時のユーザの操作を数値化したもの)である割合を示し、この場合は、評価値が0である割合を示す(このルール全体を100とした場合の割合)。回数とは、前記各評価値が選択された回数を示し、この場合は、評価値0である回数が130あったことを示す。そして、Xvalue*prob/100を、期待値として表すことができる
・<Frequency>296</Frequency>は、頻度、すなわち各評価値(−1〜3)の回数の総合計を示し、この場合は296である。
・<Average>0.6621622</Average>は、−1から3までの期待値の平均を表す。
・<Score>2.9703903</Score>は、この評価XMLファイルの期待値の平均−全体(他の評価XMLファイルの全ての平均)の期待値を引いたものでスコアを表す。
【0029】
前記(3)の「評価XMLからのルールの作成、更新」においては、
・評価XMLファイルから、広告を選別するためのルールXMLファイルを作成する。
・ルールXMLファイルは、一定期間ごとに追加、更新が行われる(一日毎、一週間毎など)。
・ルールXMLファイルに従って、広告は選別され、配信される。
の処理が行われる。
【0030】
前記ルールXMLファイルの作成方法を説明する。
・カテゴリだけの評価XMLファイルのスコアがある値(ここでは20)を超えると、カテゴリだけのルールがルールXMLファイルに追加される。あるいは、更新される。ただし、頻度(Frequency)が規定値以下の場合は、まだそれほど信頼性が無いということで、スコアを減らす。このスコアは、(頻度/頻度規定値)の2乗*スコア=スコア、とする。
・次に、状況を加味したXMLファイル(図21〜図30に示すリスト2〜リスト11)からルールを作成する。
・状況を加味した評価XMLファイル(リスト2〜リスト11)のスコアと、カテゴリだけの評価XMLファイルのスコアの差が規定値よりもプラス、もしくはマイナスだった場合に、その状況を加味した評価XMLファイルからルールを作成する。これは、カテゴリのみでやった場合とあまり大きな差が無い場合は、ルールにしてもあまり意味をもたないためである。ルールは、XML形式で作成される。
・図32のリスト13は、ルールXMLファイルの記述例を示している。ルール1つ1つにルールIDがあり、その下にさらにカテゴリ、状況などの条件がある。
・スコアが信頼度(RELIANCE)と同じ数値になるか、評価XMLファイルのスコアがプラスになる場合は、リスト13の「action」はYESになり、そのルールに沿った広告の配信を促すことになるが、マイナスの場合は信頼度は絶対値になってマイナスでなくなるが、リスト13の「action」はNOとなり、広告の配信はされにくくなるルールとなる。
・最後に、状況だけのルールXMLファイルを追加する。カテゴリに関係なく、図17に示す学習テーブルから各状況を取ってきて同じようにスコアを算出し、ある規定値(ここでは10)を超えたらルールXMLファイルを追加、更新する。
【0031】
この(3)の「評価XMLからのルールの作成、更新」においては、前記図8に示すルールの作成のフローチャートから有効なルールが抽出された場合のみ、ルールデータを更新する(新たなルールの場合は追加作成、すでに存在するルールの場合は更新となる)。
これは、図8に示すフローチャートにあるように、「カテゴリのみが寄与するルール」、「カテゴリと状況が寄与するルール」、「状況のみが寄与するルール」の3つのルールが、更新判定により、更新可とされた場合のみ「新たに作成」され、あるいは「更新」される。
これにより、「新たに作成」、あるいは「更新」されたルールの集合体が、ルールXMLファイル(ユーザ毎に作成)である。
図35のリスト16は、ルールXMLファイルの記述例を示している。これは、評価XMLファイルから作成されたユーザ毎にあるルールXMLファイルに書かれているルールIDに従ったものである。ルールXMLファイルには、作成されたルールが集められて並べて記載されている。図32のリスト13には、一部だけを記載したが、実際は図35のリスト16よりも、もっと数多くのルール(ユーザ毎に異なるが、50から80個ぐらい)が存在する。ルールは、図35のリスト16中の<rule id=???>ごとに区切られて記載される。
【0032】
次に、この情報配信装置1によるルールを適用した広告の配信を説明する。
広告の配信では、
(1)広告の配信の設定
(2)広告の選別
の処理が行われる。
【0033】
前記(1)の「広告の配信の設定」では、
・広告の選別を、ある一定期間ごとに行う。
・ここでは、ユーザ(被験者)が乗車中の場合は、数分(例えば、約4分)に一回の間隔で広告の選別を行う。
・ユーザ(被験者)が乗車中で無い場合は、広告の選別を行わない。
としている。
【0034】
前記(2)の「広告の選別」では、
・現在、情報データサーバ14に置かれている配信期限が有効な広告のうち、ルールXMLファイルに含まれているカテゴリ全てと現在の状況(現在地周辺、推定された目的地周辺など)にあったものを取ってくる。
・そこから、各広告に広告スコアを算出する。
・広告スコアは、ルールXMLファイルのルール一つ一つに照らし合わせ、合致したものはそのルールの信頼度を広告スコアとする。各ルールからでた信頼度を乗算したものが、最終的な広告スコアとなる。図18の表5の配信候補から、実際に配信する5つの広告を選択するスコアリングを参照とする。合致しなかったルールは、「1」とする。
・ここで、高い広告スコアの広告から配信されるわけではない。なぜならば、もし同じ条件ばかりのユーザがいると、同じような広告ばかりが配信されてしまうからである。
・したがって、広告スコアが1位の広告から順番に配信するかしないかを決定する。その広告スコアの2倍の範囲から乱数を出し、広告スコアが乱数値よりも大きい場合は配信を決定する。
としている。
【0035】
この配信の決定においては、例えば、図19の表6に示すような広告IDと広告スコアがあったとした場合、その広告スコアの大きい順に並べる。そこで、その広告スコアの2倍以内の乱数を発生させる(乱数の発生は、パソコンのCPUの機能を利用できる)。出てきた乱数値が広告スコアを上回っていれば配信する。ここでは、5つを同時に配信するので、上から5つ決定するまでは乱数値を発生させ、5つを決定させる。
このようにして、例えば大きな広告スコアをつけると配信の優先度は高いが、乱数値によっては配信されなくなるので、毎回同じような広告ばかりが表示されることを防ぎ、ランダム性を高めることができる。
また、広告配信の決定の中では、
1)その広告が同一走行内で配信されていた場合は、配信しないことにする。
2)同じカテゴリの広告は、一回の5個の配信で2つまでとする。
3)上記ルールから全く広告が該当しなかった場合は、ランダムに配信を決定する。
の制約を行う。
【0036】
この(2)の「広告の選別」では、図18の表5においてはルール1〜ルール7までしか記載していないが、実際は配信期限が有効な広告に対応するルールの数だけ、表の横軸は延長される。ここでは、一つ一つのルールIDに単なる英数字の1〜7を付けているだけで、数字の順番には特別な意味はない。
【0037】
図18の表5を利用した各広告の広告スコアの算出方法を、以下に説明する。
ある広告ID2753があったとして、ルール1が図32のリスト13のルールだったとする(なお、図32のリスト13では、ルールIDが「36」になっているが、ここでは広告IDが「2753」の例として説明する)。
ここで、ある広告ID2753がレストランで郊外であった場合、ルール1は日用品で自宅周辺の広告なら信頼度32.158646で配信する、というルールなので当てはまらない。したがって、スコアは「1」にする。後で乗算するので、「0」だと必ず「0」になってしまうので、当てはまらない場合は「1」とする。
次に、ルール3がレストランの広告で信頼度が「35.5」だった場合、この広告ID2753はレストランの広告なので当てはまる。したがって、スコアは、まず「35.5」がつく。さらに、ルール4も適用されて「33.2」が乗算される。
また、信頼度がマイナスの場合は、そのルールに当てはまった場合には配信しないようにするため、マイナスの符号を除いて、逆数を乗算することにする。そうすると、スコアは1以下になるため、配信されにくくなる。このようにして、「配信する」、「配信しない」のつじつまをあわせる。
【0038】
このように、この情報配信装置1は、ユーザが欲しい情報のみを情報表示装置4に表示させるために、過去に配信した情報のユーザによる閲覧状況を基に情報を配信するためのルールを自動的に作成し、作成されたルールの信頼度を用いて情報を選別し配信しているので、精度の高い情報配信システムを実現することができる。これにより、ユーザは、最小限の操作と検索時間で適切な情報を手に入れることが可能であり、ユーザが十分に満足できる情報を提供することが可能になる。
【0039】
また、信頼度は、過去に配信された情報に対して、ユーザが選択できる処理操作を複数設け、処理操作毎に頻度をカウントし、その頻度から算出している。このように、この情報配信装置1は、過去に情報が配信されたときのユーザの対応(反応)とその対応の頻度とを用いて、信頼度を算出しているので、ユーザ毎の好みを反映させた情報選別方法を実現させることが可能である。
【0040】
さらに、ルールは、少なくともジャンル分けされた情報毎に作成される第一の構成要素と、ユーザの過去に配信された情報ヘアクセスしたときの状況に応じて作成される第二の構成要素との、どちらか一方から構成されている。このように、この情報配信装置1は、情報を選別するために、用いられるパラメータであるルールを、情報の種別(カテゴリ)だけでなく、ユーザが過去に配信された情報の内容あるいは情報ヘアクセスしたときの状況をから作成しているので、精度の高い情報選別用のパラメータを実現することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
この発明の情報配信装置は、ユーザの嗜好をより反映させる情報を配信することを可能とし、ユーザが十分に満足できる情報を提供することができるものであり、他の移動体についても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】情報配信装置のシステム構成図である。
【図2】情報表示装置の表示パネルを示す図である。
【図3】表示を切り換えた情報表示装置の表示パネルを示す図である。
【図4】(A)は車両側装置の情報処理のフローチャート、(B)は情報提供装置の情報処理のフローチャート、(C)はルール作成処理のフローチャートである。
【図5】情報の表示と操作のフローチャートである。
【図6】ルール作成全体のフローチャートである。
【図7】学習用データの準備のフローチャートである。
【図8】ルール作成のフローチャートである。
【図9】全体の期待値を求めるフローチャートである。
【図10】カテゴリと状況が寄与するルールの作成のフローチャートである。
【図11】カテゴリのみが寄与するルールの作成のフローチャートである。
【図12】状況が寄与するルールの作成のフローチャートである。
【図13】信頼度を求めるフローチャートである。
【図14】閲覧履歴から生成されるルールを作成するための要素であるファクタ(配信条件)を説明する表1を示す図である。
【図15】使用する情報のカテゴリを説明する表2を示す図である。
【図16】閲覧履歴テーブルを説明する表3を示す図である。
【図17】学習テーブルを説明する表4を示す図である。
【図18】広告を選択するスコアを説明する表5を示す図である。
【図19】広告IDと広告スコアによる配信の決定を説明する表6を示す図である。
【図20】カテゴリのみの評価XMLファイルを説明するリスト1を示す図である。
【図21】現在地の周辺の評価XMLファイルを説明するリスト2を示す図である。
【図22】推定目的地の周辺の評価XMLファイルを説明するリスト3を示す図である。
【図23】広告コンテンツの場所の評価XMLファイルを説明するリスト4を示す図である。
【図24】現在位置の場所の評価XMLファイルを説明するリスト5を示す図である。
【図25】現在位置の時刻の評価XMLファイルを説明するリスト6を示す図である。
【図26】曜日の評価XMLファイルを説明するリスト7を示す図である。
【図27】推定目的地の場所の評価XMLファイルを説明するリスト8を示す図である。
【図28】広告の店舗が休業日の場合の評価XMLファイルを説明するリスト9を示す図である。
【図29】初配信の広告の評価XMLファイルを説明するリスト10を示す図である。
【図30】現在時刻が店舗の営業時間内の評価XMLファイルを説明するリスト11を示す図である。
【図31】CategoryList.xmlを説明するリスト12を示す図である。
【図32】XML形式で記述されたルール記述例を説明するリスト13を示す図である。
【図33】全体の期待値を求めるXMLファイルを説明するリスト14を示す図である。
【図34】カテゴリと状況が寄与するルールのXMLファイルを説明するリスト15を示す図である。
【図35】ルールXMLファイルを説明するリスト16を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 情報配信装置
2 車両側装置
3 情報提供装置
4 情報表示装置
5 GPSアンテナ
6 制御手段
7 通信手段
8 表示パネル
9 操作ボタン
10 中央演算処理部
11 無線通信機能部
12 表示データ作成部
13 操作ボタン処理部
14 情報データサーバ
15 情報データベース
16 データ処理手段
17 広告配信手段
18 広告データベース
19 表示画面
20 見出し画面
21 詳細画面
22 閲覧履歴データベース
23 操作履歴データベース
24 評価XMLデータベース
25 ルールXMLデータベース
26 ルール作成手段
27 信頼度算出手段
28 選別手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する情報表示装置と、情報提供装置と通信する通信手段と、この通信手段を介して前記情報提供装置から情報を受信し前記情報表示装置に表示する制御手段とを備えた情報配信装置において、前記情報提供装置は、ユーザの過去の情報閲覧状況に合わせて、情報を配信するルールを自動的に作成するルール作成手段と、作成されたルール毎に、信頼度を算出する信頼度算出手段と、算出された信頼度に基づいて情報を選別する選別手段とを備えていることを特徴とする情報配信装置。
【請求項2】
前記信頼度は、過去に配信された情報に対して、ユーザが選択できる処理操作を複数設け、前記処理操作毎に頻度をカウントし、その頻度から算出していることを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
【請求項3】
前記ルールは、少なくともジャンル分けされた情報毎に作成される第一の構成要素と、ユーザの過去に配信された情報ヘアクセスしたときの状況に応じて作成される第二の構成要素との、どちらか一方から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2007−272616(P2007−272616A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−98148(P2006−98148)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【出願人】(503065807)
【出願人】(504085613)
【出願人】(506107427)
【Fターム(参考)】